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使用説明書

初版 1997/4/25

MPC2000Version1.3追補版−目次
MPC2000Version1.3追補版−目次
ミキサーモード ............................................................................................................................ 1
ミキサーのセットアップ .......................................................................................................................... 1
ミキサー設定の切り替え.............................................................................................................. 1
マスターレベルの設定.................................................................................................................. 2
ミキサー設定のシーケンスへの記録.......................................................................................... 2
ステレオ出力ミキサー .............................................................................................................................. 3
レベルの設定.................................................................................................................................. 3
パンの設定...................................................................................................................................... 3
レベル/パンの一括設定.............................................................................................................. 4
インディビジュアル(パラ)アウト .......................................................................................................... 4
インディビジュアル(パラ)・アウトのアサイン...................................................................... 4
出力レベルの設定.......................................................................................................................... 5
パラ・アウトとセンド・レベルの一括設定.............................................................................. 5
エフェクト・センド .................................................................................................................................. 5
エフェクト・センドの設定.......................................................................................................... 6
センドレベルの設定......................................................................................................................6
エフェクト・センド・レベルの一括設定.................................................................................. 6
チャンネル・セッティング・ウィンドウ.................................................................................. 7
エフェクト ................................................................................................................................... 8
エフェクトの編集 ...................................................................................................................................... 8
各エフェクトのオン/オフ.......................................................................................................... 8
マルチエフェクト ...................................................................................................................................... 9
エフェクト・ルーティングの設定.............................................................................................. 9
リバーブエフェクト ................................................................................................................................ 11
各エフェクトの編集 ................................................................................................................................ 12
ディストーション/リング・モジュレーター........................................................................ 13
4バンドフィルター.................................................................................................................... 13
モジュレーション........................................................................................................................ 14
ディレイ/エコー........................................................................................................................ 17
リバーブ........................................................................................................................................ 19
エフェクトのコピー ................................................................................................................................ 20
i

MPC2000Version1.3追補版−目次
フラッシュROM......................................................................................................................... 21
フラッシュROMのフォーマット ........................................................................................................... 21
フラッシュROMへのセーブ ................................................................................................................... 22
フラッシュROMからのロード ............................................................................................................... 22
フラッシュROMデータの削除 ............................................................................................................... 23
フラッシュROMのフラグメンテーション ........................................................................................... 23
フラッシュROM内のサウンドの編集 ................................................................................................... 24
フラッシュROMにオペレーティングシステムを保存する ............................................................... 25
SMPTEを使った同期 ................................................................................................................. 27
接続 ............................................................................................................................................................ 27
設定方法 .................................................................................................................................................... 27
外部からのSMPTEに同期する場合........................................................................................... 27
外部機器をSMPTEで同期させる場合....................................................................................... 27
その他の変更点 .......................................................................................................................... 28
トラックオン/オフキーの追加................................................................................................ 28
ドラム・パッドを使ったトラックのオン/オフ.................................................................... 28
シーケンスバーの自動延長機能................................................................................................ 28
ii

ミキサーモード
バージョン1.3でミキサーモードの操作が変わりました。ミキサーモードに入るに
は[SHIFT]キーを押しながら[MIXER](テン・キーの7)を押します。
ミキサーのセットアップ
ミキサーモードでSETUP[F4]を押すとミキサー・セットアップのスク リー ンが
表示されます。
MPC2000Version1.3追補版
ミキサー設定の切り替え
左側のMixersourceselectでは、ミキサーの設定をプログラムごとに設定されたも
のを使用するか、マスター設定を使用するかを選択します。
Stereo mix:フィールドではステレオ出力ミキサーの設定を行います。
INDIV/FX:フィールドではインディビジュアル(パラ)・アウトの設定を行な
います。
選択できるパラメータはどちらも同じで、以下のとおりです。
PROGRAM プログラムごとに設定されたミキサー設定が適用されま
す。このモードを選択すると、プログラムが変更される
度に、それぞれのプログラムに記憶されているミキサー
設定に変わります。
MASTER 各プログラム毎に設定されているミキサー設定とは別に
マスター設定として、ミキサー設定を記憶することがで
きます。このモードを選択すると、プログラムやシーケ
ンスを変更してもミキサーの設定は変更されず、常にマ
スターとしての設定が適用されます(ディスクにデータを
保存する際は拡張子が「.APS」のファイル内に記憶されま
す)。
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MPC2000Version1.3追補版
マスターレベルの設定
右側上段のMasterlevelでは、MPC2000全体の出力レベルを調整します。
Level:フィールドでMPC2000全体の音量を調節します。
MPC2000は最大32のサウンドを同時に再生することができます。したがって、サ
ウンドを1つだけ再生しているときと、32のサウンドを一度に全部再生したとき
とでは出力されるレベルに大きな差があります。たくさんのサウンドを同時に再
生するような使い方では、場合によってはレベルがオーバーして音が歪んでしま
う場合もあります。このような場合は、マスターレベルを下げることで音の歪み
を防ぐことができます。また、サウンドをあまり重ねないで使用する場合は、レ
ベルを上げて使うほうがノイズが目立たなくなります。
ミキサー設定のシーケンスへの記録
右側下段のRecordmixchangesでは、シーケンスの録音中に変更されたミキサー
設定をシーケンスに記録するかどうかの設定を行います。
このフィールドでYESを選択するとリアルタイムで行ったミキサー設定の変更を
シーケンサーに記録することができます。シーケンサーに記録したミキシング
データはSTEPページでは次のように表示され、他のMIDIイベントと同様に編集
できます。
ミックスチェンジ情報はMIDIエクスクルーシブとして記録されます。以下はエ
クスクルーシブデータの内容です。
F047004445(イベントタイプ)(パッドナンバー)(バリュー)F7
イベントタイプは次の4つがあります。
01 STEREOLEVEL
02 STEREOPAN
03 FXsendLEVEL
04 INDIVLEVEL
パッドナンバーはA01〜D16が00〜3Fに対応します。
バリューは00〜64の範囲で設定します。
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ステレオ出力ミキサー
MPC2000では16個のパッドがあり、さらに4つのパッドバンクに別れて合計64個
のサウンドを各パッドにアサインできます。また、各パッドにアサインされた64
個のサウンドそれぞれにレベルとパンの設定を行うことができます。
ミキサーモードでSTEREO[F1]を押します。
ここではステレオ・ミキサーがグラフィカルに表示されています。上の図では
パッド・バンクA(A01〜A16)に対応するレベルとパンが表示されています。他の
バンクを表示するには、[PADBANK]キーでバンクを切り換えます。
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レベルの設定
[CURSORLEFT/RIGHT]キーでレベルを設定したいパッド・ナン バーを選択
します。直接パッドを叩いて選択することもできます。上段のパンが選択され
ている場合は、[CURSORDOWN]キーでカーソルをレベルのフィールドに移
動します。
[DATA]ホイールでレベルを設定します。スクリーンに表示されているグ ラフィ
カル・レベル・バーが値に応じて上下します。
パンの設定
[CURSORUP]キーでカーソルをパンのフィールドに移動します。[CURSOR
LEFT/RIGHT]キーでパンを設定したいパッド・ナンバーを選択します。直接
パッドを叩いて選択することもできます。
[DATA]ホイールでパンを設定します。スクリーンに表示されているグラ フィカ
ル・パン・ノブが値に応じて回転します。
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MPC2000Version1.3追補版
レベル/パンの一括設定
ALL CH[F6]を押すと、表示されているバンクのすべてのチャンネル(パッド
ナンバー)を選択して、一度に同じ割合でレベルまたはパンの調節をすることが
できます。レベルとパンは、[CURSORUP/DOWN]キーで切り換えます。
もう一度ALL CH[F6]を押すと、最初に選択されていたチャンネル(パッ ドナ
ンバー)が選択されます。
インディビジュアル(パラ)アウト
オプションの8パラアウトボードIB-M208Pを取り付けると各パッドに割り付け
られているサウンドを各々ばらばらに1〜8のアナログアウトに出力することがで
きます。
注意:8パラ・アウト・ボード(IB-M208P)をインストールしていない場
合、ここで設定を行なっても効果はありません。
ミキサーモードでINDIV[F2]を押すと、インディビジュアル・アウトのスク
リーンが表示されます。
上段では、サウンドの出力端子を選択します。下段では出力レベルを設定しま
す。また、ステレオ・ミキサーの画面と同様に、[PADBANK]キーでバンクを切
り換えることができます。
インディビジュアル(パラ)・アウトのアサイン
[CURSORUP]キーでカーソルを上段に移動します。[CURSORLEFT/RIGHT]
キーで出力先を設定したいパッドナンバーを選択します。直接パッドを叩いて選
択することもできます。
[DATA]ホイールで出力先を選択します。1〜8の数字は、それぞれ出力端子の
番号に対応します。パッドにアサインされているサウンドがステレオの場合、
、 ...というように2つの端子をペアで選択するようになります。この場合、
L側のサウンドは1,3...から、R側のサウンドは2,4...から出力されます。
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MPC2000Version1.3追補版
出力レベルの設定
[CURSOR DOWN]キーでカーソルをレベルのフィールドに移動します。
[CURSORLEFT/RIGHT]キーでボリュームを設定したいパッドナ ンバーを選
択します。直接パッドを叩いて選択することもできます。
[DATA]ホイールでレベルを設定します。上段で設定した出力先から出力 される
レベルを設定します。スクリーンに表示されているグラフィカル・レベル・バー
が値に応じて上下します。
パラ・アウトとセンド・レベルの一括設定
ALL CH[F6]を押すと、表示されているバンクのすべてのチャンネル(パッ
ドナンバー)を選択して、一度に同じ割合でレベルまたは出力端子の調節をする
ことができます。レベルと出力端子は、[CURSORUP/DOWN]キーで切り換え
ます。
もう一度ALL CH[F6]を押すと、最 初に選択されていたチャンネル(パッドナ
ンバー)が選択されます。
エフェクト・センド
ミキサーモードでFXsend[F3]を押すとエフェクト・センドのスクリーンが表
示されます。
上段では、サウンドの出力先のエフェクトを選択します。下段ではエフェクトへ
の出力レベルを設定します。また、ステレオ・ミキサーの画面と同様に、[PAD
BANK]キーでバンクを切り換えることができます。
注意:エフェクト・センドを使用するにはオプションのエフェクト・ボー
ド(EB16)を取り付ける必要があります。
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MPC2000Version1.3追補版
[CURSORUP]キーでカーソルを上段に移動します。[CURSORLEFT/RIGHT]
[DATA]ホイールで出力先を選択します。M1、M2はそれぞれマルチエフェクト
[CURSOR DOWN]キーでカーソルをレベルのフィールドに移動します。
[CURSORLEFT/RIGHT]キーでボリュームを設定したいチャンネ ルを選択し
エフェクト・センドの設定
キーで出力先を設定したいチャンネルを選択します。直接パッドを叩いてチャン
ネルを選択することもできます。
の1、2番(MULTI FX1、2)に送られます。R1、R2はそれぞれリバーブの1、
2番(REVERB 1、2)に送られます。
センドレベルの設定
ます。直接パッドを叩いてチャンネルを選択することもできます。
[DATA]ホイールでレベルを設定します。上段で設定した出力先から出力される
レベルを設定します。スクリーンに表示されているグラフィカル・レベル・バー
が値に応じて上下します。
エフェクト・センド・レベルの一括設定
ALL CH[F6]を押すと、表示されているバンクのすべてのチャンネルを選択し
て、一度に同じ割合でレベルまたは出力先エフェクトの設定をすることができま
す。レベルと出力先エフェクトは、[CURSORUP/DOWN]キーで切り換えま
す。もう一度ALL CH[F6]を押すと、最初に選択されていたチャンネルが選択
されます。
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MPC2000Version1.3追補版
チャンネル・セッティング・ウィンドウ
各チャンネル(パッドナンバー)が選択されている時に[OPENWINDOW]キーを
押すとチャンネル・セッティング・ウィンドウが表示されます。
Note:フィールドには設定を行うチャンネル(パッドナンバー)のノートナン
バーと割り当てられているサウンド名が表示されます。このフィールドを選択し
て[DATA]ホイールを使ってチャンネル(パッドナンバー)を変更することができ
ます。また、直接パッドを叩いてチャンネル(パッドナンバー)を選択することも
できます。
このウィンドウの左側では、ステレオ出力のレベルとパンの値を数値で入力する
ことができます。
Vol:フィールドではレベルの設定をします。また、テン・キーを使って直接数
値を入力することもできます。
Pan:フィールドではパンの値を設定します。
ウィンドウの右側では、インディビジュアル(パラ)・アウト及びエフェクトセン
ドのレベルを数値で入力することができます。
Vol:フィールドでは出力レベルの設定をします。また、テン・キーを使って直
接数値を入力することもできます。
Out:フィールドではインディビジュアル出力端子または出力先エフェクトを選
択します。
Follow stereo:フィールドでは、ステレオ出力ミキサーで設定したレベ
ルがインディビジュアル(パラ)・アウト及びエフェクトセンドのレベルに影響を
与えるかどうかを設定します。ここでNOに設定すると、ステレオ出力ミキサー
のレベルを変えてもインディビジュアル(パラ)・アウト及びエフェクトセンドの
レベルは影響を受けません。
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エフェクト
エフェクトの編集
オプションのエフェクト・ボード(EB16)を取り付けると、2系統のマルチエフェ
クトと、2系統のリバーブを使って各サウンドに様々なエフェクト処理を施すこ
とができます。
ミキサーモードでFXedit[F5]を押すとエフェクト・エディットのスクリーン
が表示されます。
エフェクトボードEB16には2系統のマルチエフェクトと、2系統のリバーブが
用意されています。マルチエフェクトは、各エフェクトごとにモジュール化され
ており、編集や並び替えをモジュール単位で行います。MULTI FX1、MULTI
FX2、REVERB1、REVERB2の各4系統のエフェクト設定は、各プログラム単
位で設定できます。Pgm:フィールドのプログラムを切り替えると、エフェクト
設定も切り替わります。
各エフェクトのオン/オフ
マルチエフェクトの中には5種類のエフェクトと、ミックス設定がモジュール化
されています。各エフェクトおよび、ミックス設定はオン/オフを切り替える
ことができます。
[CURSOR]キーを使ってオン/オフを切り替えたいエフェクトを選択します。
ON/OFF[F6]を押し、オン/オフを切り替えます。
ミックスをオフにした場合は各エフェクトのオン/オフに関わらず、全てのエ
フェクト音がMUTEされます。
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マルチエフェクト
[OPENWINDOW]キーを押します。エフェクト・ミキサー・ウィンドウが開き
MPC2000Version1.3追補版
MPC2000には2系統のマルチエフェクトがあり、各エフェクトごとにモジュール
化されています。また、モジュールを並び変えて様々なルーティングをすること
ができます。FXeditスクリーンのEdit:フィールドでMULTI FX1あるいは
FX2を選び、[CURSOR]キーを使ってMIXを選択します。
ます。
M1/M2
Direct sig:フィールドはエフェクトに入力される信号のダイレクト音の
オン/オフです。ONにした場合、ダイレクト音のレベルやパンはステレオミキ
サーで調節します。
Dist/FLT:フィールドはディストーションモジュールとフィルターモジュー
ルを合わせたものの出力レベルおよびパンを設定します。
Mod/Echo:フィールドはモジュレーションモジュールとディレイ/エコーモ
ジュールの出力レベルとパンを設定します。また、Widはエフェクトのステレオ
の広がりを調節します。Widを0にすると出力エフェクトサウンドはモノラルに
なります。
Reverb:フィールドはリバーブモジュールの出力レベルとパンを設定します。
エフェクト・ルーティングの設定
エフェクトミキサーウィンドウのPatch:フィールドでマルチエフェクトの
ルーティングを選択します。
MOD/ECHO>REVを選んだ場合
信号の流れは以下のようになります。
Mod/Echo
DIST
FILT
MOD
ECHO
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REV
Reverb
Dist/Filt

MPC2000Version1.3追補版
M1/M2
DIST
スクリーンには以下のように表示されます。
REV>MOD/ECHOを選んだ場合
信号の流れは以下のようになります。
Reverb
FILT
REV
M1/M2
Dist/Filt
スクリーンには以下のように表示されます。
MOD/ECHO+REVを選んだ場合
信号の流れは以下のようになります。
DIST
FILT
MOD
ECHO
REV
MOD
ECHO
Mod/Echo
Mod/Echo
Reverb
スクリーンには以下のように表示されます。
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Dist/Filt

リバーブエフェクト
MPC2000には2つのマルチエフェクトの他に、2つのリバーブのみのエフェクト
が用意されています。このエフェクトはFXsendスクリーンから直接選ぶことも
できますが、マルチエフェクトと組み合わせて使用することもできます。マルチ
エフェクトからは4つのポイントで信号をリバーブに送ることができます。それ
によって、FXsendでM1(M2)を選んだときに同時にR1(R2)のリバーブをかける
ことができます。
REVERB1およびREVERB2への入力元は次の方法で選びます。
Edit:フィールドでREVERB 1あるいはREVERB 2を選び、[CURSOR]
キーを使ってINPUT:フィールドを選択します。
MPC2000Version1.3追補版
M1/M2
[DATA]ホイールを使って次の中から入力元を選択します。
R1(R2)を選ぶと、FXsendスクリーンでR1(R2)を選んだチャンネルのサウンド
にエフェクトがかかります。
M1(M2)を選ぶと、FXsendスクリーンでM1(M2)を選んだチャンネルのサウンド
にエフェクトがかかります。
FX1(FX2) DIST/FLTを選ぶと、マルチエフェクトのDISTORTIONと4-
BANDFILTERを通ったあとにエフェクトがかかります。
FX1(FX2) MOD/ECHOを選ぶと、マルチエフェクトのMODULATIONと
ECHOを通ったあとにエフェクトがかかります。
FX1(FX2) REVERBを選ぶと、マルチエフェクトのREVERBを通ったあとに
エフェクトがかかります。
マルチエフェクトの各パッチ(エフェクトミキサーウィンドウのPatch:フィー
ルドで選択したエフェクト ・ルーティング)に対応した信号の流れを以下に示し
ます。
MOD/ECHO>REVを選んだ場合
DIST
FILT
MOD
ECHO
R1/R2
M1/2
FX1/2 DIST/FLT
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REV
FX1/2 MOD/ECHO
FX1/2 REVERB
REV

MPC2000Version1.3追補版
REV>MOD/ECHOを選んだ場合
M1/M2
R1/R2
M1/M2
DIST
M1/2
DIST
FILT
FX1/2 DIST/FLT
MOD/ECHO+REVを選んだ場合
FILT
REV
MOD
FX1/2 REVERB
ECHO
REV
MOD
ECHO
FX1/2 MOD/ECHO
REV
R1/R2
M1/2
エフェクト・ミキサー・ウィンドウでは出力レベルとパンの設定を行います。
各エフェクトの編集
Edit:フィールドがMULTI FX1(2)の時に[CURSOR]キー を使って各エ
フェクト(DIST、FILT、MOD、ECHO、REV)を選び、[OPENWINDOW]キーを
押すと、各エフェクトを設定するウィンドウが開きます。
FX1/2 DIST/FLT
FX1/2 MOD/ECHO
FX1/2 REVERB
REV
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MPC2000Version1.3追補版
ファンクションキーは各ウィンドウで共通です。
SOLO[F2]を押すとウィンドウを開いている間だけ、他のエフェクトを無視して
現在開いているエフェクトだけの効果を聞くことができます。
BYPASS[F3]を押すとウィンドウを開いている間だけ、現在のエフェクトをバ
イパスします。
MIXER[F5]を押すとエフェクト・ミキサー・ウィンドウが開きます。
ディストーション/リング・モジュレーター
ディストーションは入力信号を過負荷にしたときに得られる歪をシミュレートし
ます。
リング・モジュレーターは入力信号を内部オシレータの信号を使って変調するエ
フェクターです。金属的な音程感の無いサウンドが得られます。
<DISTORTION>
Gain:フィールドはディストーションのゲインを調節します。この値を上げる
と歪が大きくなります。
Level:フィールドはエフェクトレベルを調節します。
<RINGMOD>
Freq:フィールドは変調周波数を設定します。この値が小さいとトレモロ効果
が得られ、大きいと鐘の音のような効果が得られます。
Depth:フィールドはエフェクトのかかり具合を調節します。
4バンドフィルター
4バンドのフィルターです。高域のハイパスのフィルターと、中域の2つのバン
ドパスフィルターと、低域のローパスのフィルターで構成されています。各帯域
の周波数は可変でオーバーラップしても構いません。また、中域のフィルターに
は変調がかけられますので、オートワウ効果を作り出すこともできます。
各帯域で中心周波数とゲインを設定します。
中域2つのQはフィルターのQを調節します。値が大きいほど幅が広くなります。
<F-MOD> depthでは変調周波数とスイープ量を調節します。
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モジュレーション
モジュレーションはフェイザー、フランジャー、コーラス、ロータリースピー
カー、オートパン、ピッチシフター等様々なエフェクト効果が得られます。
<フェイザー>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでPHASE SHIFTを選び
ます。このエフェクトはサウンドにシュワーという効果を与えます。
Speed:フィールドはフェイズ効果の速度を調節します。
Depth:フィールドはエフェクトのかかり具合を調節します。
Feedback:フィールドはエフェクト出力からその入力に戻る信号量を調節し
ます。
<フランジャー>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでFLANGEを選びます。
このエフェクトもサウンドにシュワーという効果を与えますが、より深いサウン
ドになります。
Speed:フィールドはフランジ効果の速度を調節します。
Depth:フィールドはエフェクトのかかり具合を調節します。
Feedback:フィールドはエフェクト出力からその入力に戻る信号量を調節し
ます。
<コーラス>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでCHORUSを選びます。
このエフェクトは同時に複数の楽器を弾いたようなサウンド効果が得られます。
Speed:フィールドはコーラス効果の速度を調節します。
Depth:フィールドはエフェクトのかかり具合を調節します。
Feedback:フィールドはエフェクト出力からその入力に戻る信号量を調節し
ます。
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MPC2000Version1.3追補版
<ロータリースピーカー>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでROTARY SPEAKERS
を選びます。このエフェクトはロータリースピーカーのサウンドをシミュレート
します。
Speed1:フィールドはロータリースピーカーの回転する速度を設定します。
Depth:フィールドはエフェクトのかかり具合を調節します。
MIDI control#:フィールドはMIDIコントローラーから回転スピードを切
り替えるときにどのコントローラーから切り替えるか設定します。128種類の
MIDIコントローラーから任意のものを選択できます。
Acceleration:フィールドはSpeed1からSpeed2(あるいはその逆)にスピー
カーの回転速度が切り替わるときにかかる時間を設定します。これによって、よ
りリアルな効果が得られます。
Speed2:フィールドはスピーカーの回転する速度を設定します。このフィール
ドで設定した値とSpeed1:フィールドで設定した値をMIDIコントローラーを
使って切り替えることができます。
注意:Speed1とSpeed2の切り替えはMIDIコントロールレベルの64を境に行
われます。
<モジュレーション/オートパン>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでFMOD/AUTOPANを選
びます。このエフェクトはビブラートやドップラー効果等、様々なエフェクトが
得られます。
<F-MOD>
Speed:フィールドは、変調周波数を調節します。
Depth:フィールドは、エフェクトのかかり具合を調節します。
Feedback:フィールドは、フィードバック量を調節します。
<AUTOPAN>
Speed:フィールドは、左右に振られる速度を調節します。
Depth:フィールドは、エフェクトの幅を調節します。
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MPC2000Version1.3追補版
Mode:フィールドは、エフェクトの種類を設定します。
PAN 単純に左右にパンを振ります。
L>R 左から右へパンが振られるときにレベルが上がり、右から左
へパンが振られるときにレベルが下がります。これによっ
て、音が回転しているような効果を得ることができます。
R>L 上記と同じですが、方向が逆になります。
TREM パンは振られず、トレモロ効果が得られます。
<ピッチシフター>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでPITCH SHIFTを選び
ます。このエフェクトは原音に対して、ピッチのずらした音を作り出すことがで
きます。
Tune:フィールドでシフト量を設定します。エフェクトはステレオで処理され
ますので左右それぞれの設定を行います。
<ピッチシフター+フィードバック>
モジュレーション・ウィンドウのType:フィールドでPITCH+FEEDBACK
を選びます。このエフェクトはピッチシフトに、ディレイ効果を加えることがで
きます。
注意:MODULATIONエフェクトでこのタイプを選ぶと、ディレイ回路を
ここで使用してしまうため、このあと説明するDELAY/ECHOエ
フェクトの設定は無視されます。
Tune:フィールドでシフト量を設定します。エフェクトはステレオで処理され
ますので左右それぞれの設定を行います。
Delay:フィールドで0〜335msの範囲でディレイタイムを設定します。エフェ
クトはステレオで処理されますので左右それぞれの設定を行います。
Feedback:フィールドでフィードバック量を設定します。エフェクトはステ
レオで処理されますので左右それぞれの設定を行います。
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MPC2000Version1.3追補版
ディレイ/エコー
ディレイ/エコーエフェクトは原音に対して、少し遅れた音を重ねてやることで
音に広がりを与えるエフェクトです。MPC2000では4つのモードから選ぶことが
できます。
<MONOLEFT>
ディレイ/エコー・ウィンドウのType:フィールドでMONO LEFTを選びま
す。これはLEFTからの入力にモノラルでのディレイ効果が得られます。
Feedback:フィールドはフィードバック量を調節します。
Feedback delay:フィールドは0〜670msの範囲でディレイタイムを調節
します。
HF damping:フィールドはフィードバックループ内のサウンドに含まれて
いる高周波成分を取り除く時の周波数を設定します。
L/R delay offset:フィールドを0以外に設定するとパンニングディレ
イ効果を作ることができます。Feedback delay:フィールドで設定した
時間に対する割合を設定します。値が正のときは右から左、負のときは左から右
へエフェクトがかかります。
<MONOL+R>
ディレイ/エコー・ウィンドウのType:フィールドでMONO L+Rを選びま
す。これはステレオで入力される信号をマージして、モノラルのディレイ効果を
得られます。
Feedback:フィールドはフィードバック量を調節します。
Feedback delay:フィールドは0〜670msの範囲でディレイタイムを調節
します。
HF damping:フィールドはフィードバックループ内のサウンドに含まれて
いる高周波成分を取り除く時の周波数を設定します。
L/R delay offset:フィールドを0以外に設定するとパンニングディレ
イ効果を作ることができます。Feedback delay:フィールドで設定した
時間に対する割合を設定します。値が正のときは右から左、負のときは左から右
へエフェクトがかかります。
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MPC2000Version1.3追補版
注意:DELAY/ECHOでモノ・タイプを選択すると、ステレオ効果のある
MODULATIONエフェクトを選択していてもサウンドはマージされ
てしまいます。MODULATIONエフェクトのステレオ効果を維持し
たい場合は以下のようなステレオ・タイプのDELAY/ECHOエフェ
クトを選択してください。
<X-OVERL&R>
ディレイ/エコー・ウィンドウのType:フィールドでX-OVER L&Rを選び
ます。これはステレオの入力信号の左右それぞれのフィードバック信号を左右入
れ替えて返してやります。面白いパンディレイ効果が得られます。
Feedback:フィールドはフィードバック量を調節します。
Feedback delay:フィールドは0〜335msの範囲でディレイタイムを調節
します。
HF damping:フィールドはフィードバックループ内のサウンドに含まれて
いる高周波成分を取り除く時の周波数を設定します。
L/R delay offset:フィールドを0以外に設定するとパンニングディレ
イ効果を作ることができます。Feedback delay:フィールドで設定した
時間に対する割合を設定します。値が正のときは右から左、負のときは左から右
へエフェクトがかかります。
<STEREO>
ディレイ/エコー・ウィンドウのType:フィールドでSTEREOを選びます。
これはLEFTおよびRIGHTからの入力それぞれにディレイ効果を得られます。
Feedback:フィールドはフィードバック量を調節します。左右それぞれに
別々のフィードバック量を設定できます。
Feedback Delay:フィールドは0〜335msの範囲でディレイタイムを調節
します。左右それぞれに別々のディレイタイムを設定できます。
HF damping:フィールドはフィードバックループ内のサウンドに含まれて
いる高周波成分を取り除く時の周波数を設定します。左右それぞれに別々の設定
ができます。
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MPC2000Version1.3追補版
リバーブ
リバーブエフェクトは原音に残響音を付加するエフェクトです。MPC2000では
大別してホール(ルーム)、ゲート、リバースの3種類のリバーブタイプがあり
ます。
<HALL、ROOM>
リバーブ・ウィンドウのType:フィールドでLARGE HALL、SMALL
HALL、LARGE ROOM、SMALL ROOMを選びます。これは通常よく使わ
れる空間系のリバーブ効果が得られます。
Predelay:フィールドはサウンドがなってからリバーブのかかりはじめるま
でのディレイタイムを調節します。
Time:フィールドはリバーブが減衰して消えるまでの時間を調節します。
Diffuse:フィールドはリバーブ音の反射音密度を設定します。この値が低い
とエコー効果が強調された音になります。高くするとスムーズなエフェクトが得
られます。
Near:フィールドは音源に対する距離を調節します。この値を大きくすると近
くでサウンドがなっている感じになり、小さくすると遠くなった感じになりま
す。
LF damping:フィールドはリバーブ音から低い周波数成分をカットします。
HF damping:フィールドはリバーブ音から高い周波数成分をカットします。
<GATE>
リバーブ・ウィンドウのType:フィールドでGATED 1、GATED 2を選び
ます。これはリバーブの音を途中で強制的にカットした感じの効果が得られま
す。GATE1とGATE2ではディケイ特性が違い、GATE2の方が人工的なサウン
ドになります。
Predelay:フィールドはサウンドがなってからリバーブのかかりはじめるま
でのディレイタイムを調節します。
Time:フィールドはリバーブが消えるまでの時間を調節します。
Diffuse:フィールドはリバーブ音の反射音密度を設定します。この値が低い
とエコー効果が強調された音になります。高くするとスムーズなエフェクトが得
られます。
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MPC2000Version1.3追補版
<REVERSE>
リバーブ・ウィンドウのType:フィールドでREVERSEを選びます。これは
ディケイエフェクトの音が逆再生されます。
Predelay:フィールドはサウンドがなってからリバーブのかかりはじめるま
でのディレイタイムを調節します。
Time:フィールドはリバーブが消えるまでの時間を調節します。
Diffuse:フィールドはリバーブ音の反射音密度を設定します。この値が低い
とエコー効果が強調された音になります。高くするとスムーズなエフェクトが得
られます。
エフェクトのコピー
エフェクトの設定は各プログラムごとに4つのセット(MULTI FX1、2、
REVERB1、2)を保存できます。この各セットごとに設定をコピーすることがで
きます。FXeditスクリーンでPgm:フィールドを選択しているときに[OPEN
WINDOW]キーを押すと、CopyEffectSettingsウィンドウが開きます。
上段のPgm:フィールドはコピー元のプログラム名を選択します。
上段のSet:フィールドはコピー元のエフェクトセットを選択します。
下段のPgm:フィールドはコピー先のプログラム名を選択します。
下段のSet:フィールドはコピー先のエフェクトセットを選択します。
DO IT[F5]を押して、コピーを実行します。
注意:MULTIFXをコピー元にして、コピー先にREVERBを選んだ場合、
あるいはREVERBをコピー元にして、コピー先にMULTIFXを選ん
だ場合、リバーブのエフェクト設定以外はコピーされません。
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フラッシュROM
オプションのフラッシュROMボードFMX008Mを取り付けると、今までディスク
に保存していたデータをフラッシュROMに保存できるようになります。フラッ
シュROMにサウンドデータを保存しておくとRAMの節約ができます。また、オ
ペレーティング・システムをフラッシュROMに保存しておくと、ディスクの挿
入をすることなくMPC2000を起動することができます。フラッシュROMの取付
けに関してはフラッシュROMの取扱説明書をご覧ください。
フラッシュROMのフォーマット
フラッシュROMを使用する場合は最初にフォーマットする必要があります。
[SHIFT]キーを押しながら[DISK](テン・キーの3)を押してディスクモードに入
ります。Device:フィールドでF-ROMを選択し、FORMAT[F3]を押して
フォーマットスクリーンを表示します。
MPC2000Version1.3追補版
DO IT[F6]を押します。
上のようなメッセージが表示され、DO IT[F5]を押すとフォーマットを実行し
ます。
注意:フォーマットを実行すると、フラッシュROM内のデータは全て消去
されます。
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フラッシュROMへのセーブ
フラッシュROMへデータを保存するにはフロッピーディスクやSCSI機器への保
存と同じように行うことができます。ディスクモードでSAVE[F2]を押します。
File:フィールドで保存したいファイルを選択します。
Device:フィールドでF-ROMを選びます。
Frag'd=フィールドはフラグメンテーションがおこっているデータの空領域サ
イズを現わします。詳しくはこのあとのフラッシュROMのフラグメンテーショ
ンをご覧ください。
DO IT[F6]を押します。
SAVE[F5]を押してファイルを保存します。
フラッシュROMからのロード
フラッシュROMに保存されたデータを読み込むには通常のディスクからのロー
ドと同じようにできます。ディスクモードでLOAD[F1]を押します。
File:フィールドでロードしたいファイルを選択します。
Device:フィールドでF-ROMを選び、DO IT[F6]を押します。
注意:フラッシュROMのサウンドをロードするときにMPC2000のRAM
上に同じ名前のサウンドが存在する場合はロードすることはでき
ません。
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フラッシュROMデータの削除
フラッシュROMからファイルを削除するには通常のディスクからの削除と同じ
ようにできます。ディスクモードでDELETE[F4]を押します。
File:フィールドで削除したいファイルを選択します。
Device:フィールドでF-ROMを選び、DO IT[F6]を押します。
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DO IT[F5]を押すと削除されます。
フラッシュROMのフラグメンテーション
MPC2000はフラッシュROMにデータを書き込むときに、書き込み領域に順番に
書き込んでいきます。しかし、フラッシュROM内のデータの削除を行う時にそ
のデータが最後に書き込んだものでない場合は、データとデータの間に空領域が
できることになります。また、フラッシュROMに保存される波形データは直接
再生されるので、常に連続したデータでなければなりません。このためMPC2000
は、波形データを書き込むときにその空領域サイズが波形データサイズよりも小
さい場合は、その空領域には書き込まないで連続で書き込める領域に書き込みま
す。従って、たとえフラッシュROM全体の空領域の合計が波形データサイズよ
りも大きくても、その波形データを保存することができない場合があります。こ
ういったデータとデータに挟まれた空領域のサイズはセーブスクリーンの
Frag'd=フィールドに表示されます。MPC2000では、データの配置を整理し
て連続空容量を増やすことができます。ディスクモードの各スクリーンで
Device:フィールドでF-ROMを選んで[OPENWINDOW]キーを押します。
このウィンドウはデータのフラグメンテーションを現わしています。塗りつぶさ
れている部分がデータが存在する領域です。フラグメンテーションを解消するに
はARRANG[F5]を押します。
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MPC2000Version1.3追補版
ここでDO IT[F5]を押して実行します。
注意:アレンジ実行中は絶対に電源を切らないでください。フラッシュ
ROM内のデータが破壊されて二度と復帰できません。
実行中は上のようなウィンドウが表示されます。
注意:アレンジには数分かかります。
フラッシュROM内のサウンドの編集
フラッシュROMに保存したサウンドデータはロードを行ってもそのデータの位
置情報がRAMにロードされるだけで波形データはロードされません。従って、
より多くのデータをRAMで扱うことができます。しかし、フラッシュROM内
の波形データを編集する場合は、一旦RAMに波形データを取り込む必要があり
ます。
[SHIFT]キーを押しながら[TRIM](テン・キーの5)を押します。
このスクリーンは従来のトリム・スクリーンと殆ど同じですが、選択されている
波形がフラッシュROM内のデータの場合、今までSnd:フィールドだったのが
Rom:フィールドに変わります。Rom:フィールドにカーソルがあるときに
[OPENWINDOW]キーを押します。
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ここでCOPY[F5]を押すとコピーウィンドウが開きます。
サウンドに名前を付けてDO IT[F5]を押してください。フラッシュROM内の
波形データがRAMにコピーされます。
注意:ここでフラッシュROM内のサウンド名と同じ名前はつけられま
せん。
サウンドウィンドウでDELETE[F2]を押すとデリートウィンドウが開きます。
DO IT[F5]を押すとサウンドが削除されます。
注意:ここで実際に削除されるのはサウンドデータのフラッシュROM内の
位置情報です。フラッシュROMから波形データを削除したい場合は
ディスクモードで行ってください。
ALL[F2]を押すとRAM内の全てのサウンドデータとフラッシュROM内の波形
データの位置情報が削除されます。
フラッシュROMにオペレーティングシステムを保存する
オペレーティング・システムをフラッシュROMに保存すると電源を入れたとき
にシステム・ディスクを入れずにMPC2000を起動す る ことができます。[SHIFT]
キーを押しながら[DISK](テン・キーの4)を押してSAVE[F2]を押します。
Type:フィールドでCopy Operating Systemを選び、オペレーティ
ングシステムの入ったフロッピーディスクを挿入し、DO IT[F6]を押します。
注意:オペレーティングシステムを保存するにはマスターのフロッピー
ディスクが必要です。ハードディスク等にコピーしたオペレーティ
ングシステムをコピー元に選ぶことはできません。
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オペレーティングシステムを本体に取り込むと次のようなウィンドウが表示され
ます。
Device:フィールドでF-ROMを選んでDO IT[F5]を押します。
注意:2つ以上のオペレーティング・システムをフラッシュROMに保存す
ることはできません。
オペレーティング・システムをフラッシュROMに保存しておくと電源を入れた
ときに自動的にロードします。同時にAPSやALLファイルも保存されている場合
は、それも自動的にロードします。こうすることによって電源を入れてすぐに音
が出るようなセッティングをすることができます。
注意:APSやALLファイルが複数ある場合、MPC2000は最初に見つけた
ファイルを読み込みます。
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SMPTEを使った同期
オプションのSMPTEボードIB-M20Tを取り付けると、SMPTEを使った、同期が
行えます。SMPTEは絶対時間情報を持ったタイムコード信号です。
接続
リアパネルのSMPTEIN端子に外部機器からのタイムコードを入力します。外
部機器へタイムコードを出力する場合は、SMPTEOUT端子に外部機器を接続
します。
設定方法
SMPTE同期の設定はMIDIを使った同期と同じ方法です。[SHIFT]キーを押しな
がら[MIDI/SYNC](テン・キーの9)を押して、MIDI/SYNCモードのスクリーンを
表示します。
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外部からのSMPTEに同期する場合
左側のMode:フィールドでSMPTEを選択します。このときIn:フィールドの
設定は無視されます。
外部機器をSMPTEで同期させる場合
右側のMode:フィールドでSMPTEを選択します。Out:フィールドの設定は
MMCのセンドのみに有効です。
フレームレートの設定やその他同期に関する詳しい内容は、本体の取扱説明書の
第10章MIDI/SYNCモードをご覧ください。
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その他の変更点
トラックオン/オフキーの追加
MAINスクリーンでTrONOF[F3]キーが追加されました。
このキーを押すことによって今までOn:フィールドで切り替えていたトラックの
オン/オフをダイレクトに切り替えることができます。
ドラム・パッドを使ったトラックのオン/オフ
On:フィールドが選択されているときに[OPENWINDOW]キーを押すと、次の
ようなウィンドウが開きます。
このウィンドウでは各1〜64トラックのオン/オフをパッドをたたいて行うこと
ができます。オンになっているトラックは反転表示されます。上の例では1〜16
トラックが全てオンになっています。トラック17以降を表示したい場合はパッド
バンクキーを押します。
シーケンスバーの自動延長機能
シーケンスを録音するとき、Bar:フィールドで設定した値を超えて録音をする
と自動的にバーが追加されます。
注意:
LOOP:
フィールドがONの時は始めのバーに戻ります。
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