

© 2002 aprilia s.p.a. - Noale (VE)
安全に関するお知らせ
インフォメーション
初版 : 2002 年 1 月
再版 : 2003 年 5 月
発行と印刷 :
editing division
Soave (VERONA) - Italy
Tel. +39 - 045 76 11 911
Fax +39 - 045 76 12 241
E-mail: customer@stp.it
www.stp.it
本マニュアル中使用されている以下の
メッセージ表示は、それぞれ次のようなこ
とを表します:
安全に関する警告のマークです。この
!
マークが車体もしくはマニュアルに
記載されている場合には、傷害の危険があ
りますので注意してください。このマーク
のあとに記されている事項を遵守しない
と、あなた自身の、他者のもしくは車体の
危険を招きます。
危険
!!!!
重大な傷害もしくは死亡の危険性がある
ことを表します。
注意
!!!!
軽度の傷害もしくは車体への損傷の危険
性があることを表します。
重要: 本マニュアル中の“重要”という
用語は、大切なインフォメーションや使用
上の注意のはじめに記されています。
このマークの付いた操作は、車体の
反対側からも行われる必要があり
ます。
特に指示がない限り、パーツの組み付けは
取り外しの逆の手順で行なってください。
"右"及び "左 " という用語は車体にライダー
が通常の位置で乗っていることを前提と
したものです。
警告 - 注意 - 一般的注意事項
エンジンを起動させる前に本マニュアル
をよく読み、特に " 安全運転 " の章をよく
読んでください。
ライダーおよび他の人々の 安全は、ライ
ダーの反応の素早さや機敏さだけでなく、
モーターサイクルについて の理解、モー
ターサイクルの整備状態、また安全運転の
ための基本的知識などに負うところが大
きいのです。路上を安全に、そしてモー
ターサイクルを適確に操作しながら走行
するために、車両を良く理解するようお薦
めします。
重要: 各タイプのバルブを 1 個ずつ入手
し車両に備えておいてください ( テクニカ
ルデータを参照 )。
監修 :
aprilia s.p.a.
via G. Galilei, 1 - 30033 Noale (VE) - Italy
Tel. +39 - 041 58 29 111
Fax +39 - 041 44 10 54
www.aprilia.com
2
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.

重要: このマニュアルは車体構成の一部
分とみなされ、中古販売の際にも車体とと
もに販売されます。
aprilia は情報の正確さ並びに新しさに関
して最大限の注意を払って、このマニュア
ルを作成しました。しかしながら、aprilia
製品は常に開発改良の対象であることを考
えると、お手持ちの車体の特徴と本マニュ
アルの記述が多少違うことがあるかもしれ
ません。本マニュアルに記載されている情
報に関するどんな疑問点も、aprilia 正規
ディーラーにご相談ください。
このマニュアルでは詳しく記述していない
点検や修理、aprilia 純正パーツ、アクセサ
リーパーツ、その他の製品の購入に関して
はもちろん、技術的アドバイスについても
aprilia 正規ディーラーにご相談ください。
適切で迅速なサービスをお約束します。
aprilia 製品をお選びいただいたことにお礼
を申し上げ、快適なライディングをなされ
るようお祈りいたします。
このマニュアルの電子記憶、複製、流用に
対しては、全面的・部分的に関わらず、ま
たその媒体、国籍を問わず、当社が権利を
保有しています。
重要: 使用する国の現行の法律によって
は、公害防止及び防音規制にのっとり、定
期的検査を行う必要があります。
そのような国で車体を使用するユーザ ー
は、以下のことを行って下さい:
√ その国によって規定された部品との交換
の際は、aprilia 正規ディーラーにお問い
合わせ下さい。
√ 定期的検査を規定通り行って下さい。
重要: ご購入の際、スペアパーツ認識ラ
ベルに記載された車体識別データを下表に
記入してください。ラベルはシートサポー
トの左側にあります。読み取る際はシート
を取り外してください。21 頁 ( シートロッ
ク/ロック解除 ) 参照。
識別データは次のとおりです:
- YEAR = 製造年 (Y, 1, 2, ...)
- I.M. = 変更指標 (A, B, C, ...)
- 国別コード = 認定を受けている国 (I, UK,
A, ...)
スペアパーツやアクセサリーをお求めの際
は、ご使用のモデルに合うよう、これらの
データをaprilia正規ディーラーにお知らせ
ください。
説明文中に出てくるシンボルの意味を以下
に示します:
自動点灯装置仕様車
!
"
オプションパーツ
各国向け仕様 TIBET
変更指標 エキスパンションタンク
#
触媒コンバーター仕様
各国向け仕様:
$
イタリア
&
英国
(
オーストリア
*
ポルトガル
,
フィンランド
.
ベルギー
0
ドイツ
2
フランス
4
スペイン
6
ギリシャ
8
オランダ
:
スイス
<
デンマーク
>
日本
%
シンガポール
'
スロベニア
)
イスラエル
+
韓国
-
マレーシア
/
チリ
1
クロアツィア
3
オーストラリア
5
米国
7
ブラジル
9
南アフリカ共和国
;
ニュージーランド
=
カナダ
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
3

目 次
安全に関するお知らせ .............................................. 2
インフォメーション ................................................. 2
警告 - 注意 - 一般的注意事項 .................................... 2
安全のための基本的ルール ............................... 6
服装 ................................................................... 9
アクセサリー ................................................... 10
荷物 ................................................................. 10
主要部品の配置 ...................................................... 12
操作装置とメーター類の配置 ................................. 14
メーターパネル ...................................................... 15
メーターおよびインジケーター一覧 ............... 16
主要操作装置 .......................................................... 18
ハンドル左側の操作装置 ................................. 18
ハンドル右側の操作装置 ................................. 19
イグニッションスイッチ ................................. 20
ステアリングロック ........................................ 21
補助装備 ................................................................. 21
シートロック/ロック解除 ............................. 21
書類/工具入れ ............................................... 22
盗難防止用フック ............................................ 22
後部荷物ラック ............................................... 22
特殊工具 "
アクセサリー ................................................... 23
サイドバッグ "
( 所定の国向けには標準装備 ) ......................... 24
リアトランク "
( 所定の国向けには標準装備 ) ......................... 26
主要構成要素 .......................................................... 27
燃料 ................................................................. 27
ブレーキオイル - 注意事項 ............................. 29
ディスクブレーキ ............................................ 30
フロントブレーキ ............................................ 31
リアブレーキ ................................................... 33
冷却液 .............................................................. 34
タイヤ .............................................................. 36
エンジンオイル ............................................... 37
? ................................................ 23
クラッチ .......................................................... 38
リアブレーキペダルの遊びの調整 .................. 39
自動点灯装置仕様車 !
触媒マフラー #
マフラー / 排気マフラー ................................. 40
モーターサイクル使用上の注意 ............................. 40
車両への乗り降り ............................................ 40
走行前の点検 ................................................... 42
走行前の点検 ................................................... 43
エンジンの始動 ............................................... 44
発進と走行 ...................................................... 47
慣らし運転 ...................................................... 50
停止 ................................................................. 51
パーキング ...................................................... 51
スタンドの立て方 ............................................ 52
盗難防止のために ............................................ 54
メンテナンス .......................................................... 55
定期点検整備表 ............................................... 56
車体認識番号 ................................................... 58
ク リ ック固定輪と 管締め用ネ ジによる
ジョイント .................................................... 58
エンジンオイル量の点検と補充 ...................... 59
エンジンオイルおよびエンジンオイルフィルター
の交換 .............................................................. 60
エアクリーナー ............................................... 62
フロントホイール ............................................ 64
リアホイール .................................................... 66
作業用リアスタンド使用法 " ........................ 69
作業用フロントスタンド使用法 " ................ 69
ドライブチェーン ............................................ 70
燃料タンクの取り外し .................................... 72
エンジン下カウルの取り外し .......................... 73
左右のサイドカバーの取り外し ....................... 73
ドライブチェーンプロテクターの取り外し ..... 74
サイドバッグ支持具の取り付け "
( 所定の国向けには標準装備 ) ......................... 74
リアトランク支持具の取り付け "
( 所定の国向けには標準装備 ) ......................... 76
ハンドルの点検 ............................................... 77
支軸フォークの点検 ........................................ 77
? .............................. 39
? ......................................... 40
サスペンションの点検 .................................... 77
フロントサスペンション ................................ 77
リアサスペンション ....................................... 78
荷重調整機能付リアサスペンション
( オプション ) の調整 " ................................ 79
ブレーキパッドの摩耗の点検 ......................... 80
アイドリングの調整 ....................................... 81
スロットルケーブルの調整 ............................ 82
チョークレバーの調整 (@) ............................. 82
バックミラー .................................................. 83
スパークプラグ .............................................. 84
サイドスタンドの点検 .................................... 86
バッテリー ...................................................... 87
バッテリー液レベルの点検 ............................ 88
ターミナルおよび電極の点検と清掃 .............. 88
バッテリーの取り外し .................................... 89
バッテリーの充電 ........................................... 90
バッテリーの取り付け .................................... 90
バッテリーを長期間使用しない時 .................. 91
マイクロスイッチ類の点検 ............................ 91
ヒューズの交換 .............................................. 92
ヘッドライトの光軸調整 ................................ 93
メーターパネルライト .................................... 93
バルブ ............................................................. 94
ヘッドライトバルブの交換 ............................ 94
ウィンカーライトバルブの交換 ..................... 96
リアウィンカーライトバルブの交換 .............. 96
テールライトバルブの交換 ............................ 97
ナンバープレートライトのバルブの交換 ....... 97
輸送の際の注意事項 ............................................... 98
清掃 ........................................................................ 98
長期間の保管 ................................................ 100
テクニカルデータ ................................................ 101
指定油脂類表 ................................................ 104
正規輸入元 .................................................... 106
正規輸入元 .................................................... 107
電装図 - Pegaso 650 I.E. .............................. 108
電装図索引 - Pegaso 650 I.E. ....................... 109
オーナーズマニュアル
4
Pegaso 650 I.E.


安全のための基本的ルール
モーターサイクルを運転するには法律で
定められたすべての条件を備えているこ
と ( 運転免許証、有資格年令、精神的・身
体的能力、保険、納税、車両の登録、ナ ン
バープレート等 ) が不可欠です。
実際の運転によってモーターサイクルの
特性を知り、操作に慣れるために最初は交
通量の少ない地区か私有地で運転するよ
うにお薦めします。
医薬品、アルコール、麻薬、精神安定剤な
どの服用は事故の危険を増大させます。 ラ
イダーは常に運転に相応しい健全な精神
的・身体的状態を維持するよう、特に肉体
的疲労や睡眠に充分な注意を払う必要が
あります。
路上事故の多くはライダーの経験不足に
起因するものです。
モーターサイクルを初心者に貸したりし
ないでください。いずれにしても、ライ
ダーが運転に必要な資格と条件を備えて
いることを確認してください。
オーナーズマニュアル
6
Pegaso 650 I.E.

国や自治体が定めた道路交通法、交通標識
を遵守してください。
ライダー自身および第三者のために、急な
ハンドル操作や危険な運転 ( 前輪を浮かせ
て走る、速度制限を守らない、など ) は避
けてください。また、常に路面や視界の状
態などに注意を払ってください。
障害物を避けて走行してください。モー
ターサイクルに損傷を与え、コントロール
を失わせる危険があります。
空気抵抗を減らす目的で先行車のすぐ後
ろを走行するようなことはやめてくださ
い。
運転中は常に両手でハンドルを握り、両足
をフットレストに乗せて正しい運転姿勢
を保ってください。
運転中は絶対にシートから腰を上げたり、
足を伸ばしたりしないでください。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
7

OIL
COOLER
運転中に周囲の人や事物に気を取られた
り、他の行為 ( 喫煙、飲食、読書など ) を
することはやめてください。
オーナーズマニュアル
8
Pegaso 650 I.E.
燃料やオイルは指定油脂類表に示された
もののみを使用してください。また、燃料、
オイル、冷却液のレベルを定期的に点検し
てください。
万一モーターサイクルが事故に遭ったり
衝突、転 倒した際は、操作レバー、パイプ、
ケーブル、ブレーキ系統、重要部品などに
損傷がないことを確認してください。
必要ならば aprilia 正規ディーラーに検査
を依頼してください。フレーム、ハンドル、
サスペンション、安全装置、ユーザーでは
正常な状態か判断しにくい部分などを念
入りに点検します。
テクニカルサービスの調整、修理作業を万
全に行なうために、どのような不具合も漏
らさずお知らせください。
安全走行に支障をきたすような損傷を受
けたモーターサイクルは絶対に運転しな
いでください。

A12
345
ONLY ORIGINALS
次のような部品の取り付け位置、傾き、色
などを絶対に変更しないでください:ナン
バープレート、ウィンカーライト、ヘッド
ライト、警告ホーンなど。
車両を改ざんした場合は正規保証外の扱
いになります。
改造されたり、オリジナルパーツを取り外
されたモーターサイクルは本来の性能を
失うだけでなく、安全性を損ない、法律に
触れることがあります。
国や自治体が定めた車両規定に従うよう
お薦めします。
モーターサイクル本来の仕様を変更した
り、性能を向上させるための改造は絶対に
しないでください。
他の車両との競争をしないでください。
道路外での走行を避けてください。
服装
走行前にヘルメットをしっかりと着用し
てください。なお、ヘルメットは保安基準
認定品で、損傷などがなく、形やサイズが
適したものであり、バイザーに汚れのない
ことを確認してください。
服装は身体を保護する服を着用してくだ
さい。他の運転者から良く見える様に明る
い色か反射素材のものをお薦めします。衝
突される危険が減るだけでなく、転倒した
際にも身体を保護します。
服装は身体にぴったりするもので、手首、
足首の部分が締まる形のものをお薦めし
ます。紐、ベルト、ネクタイなどが緩んで
走行中に可動部分に巻き込まれ、運転に支
障を及ぼすことのないよう注意してくだ
さい。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
9

転 倒 の際に危険となるようなものをポ
ケット に入れないでください。例え ば:
キー、ペン、ガラス瓶など、先の尖ったも
の。( パッセンジャーについても同様です。)
アクセサリー
モーターサイクルのオーナーはアクセサ
リーの選択、取り付け、使用について責任
があります。
取り付けの際には、ライト、警告ホーンを
覆ったり、機能を損なわせたり、サスペン
ション・ストロークやステアリングの角度
を制限したり、操作系の動作を妨げたり、
車高を下げたり、カーブでの傾斜角を小さ
くさせるようなことのないよう注意して
ください。
運転操作の邪魔になるようなアクセサ
リーの使用は避けてください。緊急操作の
際の反応時間を遅らせ、事故の原因になり
ます。
大型のフェアリングやウィンドスクリー
ンを取り付けると、空気抵抗が増し走行中
に車体の安定を失う危険があります。
全てのアクセサリーが車体にしっかりと固
定され、走行に危険がないことを確認して
ください。電流容量 を超えるような電装
パーツの追加、電気系統の改造はしないで
ください。電気的負荷が過重になり、モー
ターサイクルが突然停止したり、ライト類
や警告ホーンの動作に必要な電流が不足す
る危険な事態を招きます。aprilia 純正アク
セサリーをお使いくださるようお薦めしま
す。
荷物
荷物は大きさと重量に注意して適切に搭載
してください。積荷は車両の重心に近く、
また左右の重量配分が等しくなるようにし
ます。そして積荷が車体にしっかりと固定
されていることを確認します。長距離ツー
リングの際は特に注意してください。
オーナーズマニュアル
10
Pegaso 650 I.E.

KG!
大きいもの、重いもの、危険なものをハン
ドル、フェンダー、フロントフォークなど
に吊り下げない でください。カーブでの
モーターサイクルの反応が鈍くなる他、操
縦性が損なわれます。
車体の両脇に重い荷物やヘルメットを掛
けないで下さい。歩行者や障害物にあたっ
て、車体のバランスを失う危険がありま
す。
車体にしっかりと固定できない積荷は運
ばないでください。
後部の荷物ラックから大きくはみ出たり、
またライト類、ホーンなどを覆うような積
荷は運ばないでください。
荷物ラックや小物入れに子供や動物を載
せて運ばないでください。
各荷物ラックの許容重量を超えないよう
にしてください。
過荷重になった車両は安定を失い、操縦性
も悪くなります。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
11

主要部品の配置
各部名称
1) ヘッドライト
2) イグニッションスイッチ/
ステアリングロック/パー
キングライト
3) 左バックミラー
4) 燃料タンクキャップ
5) 燃料タンク
オーナーズマニュアル
12
Pegaso 650 I.E.
6) 冷却液エキスパンションタ
ンクキャップ
7) バッテリー
8) コンピューターボックス
9) ヒューズ
10) 同乗者用把手
11) 書類/工具入れ
12) 後部荷物ラック
13) スイングアーム
14) パッセンジャーフットレス
ト・左側 ( 開/閉、2 ポジ
ション )
15) センタースタンド " (*)
16) サイドスタンド
17) ライダーフットレスト・左側
18) シフトペダル
19) 仕様車にはあり
ません . エキスパンション
タンク
19A) ????エキスパンショ
ンタンク
20) リアトランク " (*)
21) 左サイドバッグ " (*)
(*) = 所定の国向けには標準装備

各部名称
1) テールライト
2) 同乗者用把手
3) シートロック
4) ライダーシート
5) リアブレーキオイルタンク
6) エアクリーナー
7) リアショックアブソーバー
8) エンジンオイルレベルゲージ
9) フロントブレーキオイルタ
ンク
10) 右バックミラー
11) 警告ホーン
12) エンジンオイルタンク
13) アイドリング調整ノブ
14) エンジンオイルフィルター
15) リアブレーキペダル
16) ライダーフットレスト・右
側
17) 盗難防止用フック(aprilia
製特殊強化ケーブル
“Body-Guard” " 用)
18) リアブレーキポンプ
19) パッセンジャーフットレス
ト・右側 ( 開/閉、2 ポジ
ション )
20) ドライブチェーン
21) 右サイドバッグ " ( 所定
の国向けには標準装備 )
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
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操作装置とメーター類の配置
各部名称
1) スロットルグリップ
2) メーターパネル
3) イグニッションスイッチ/ステアリングロック (A - B - C )
4) フロントブレーキレバー
5) スロットルグリップ
6) エンジンキルスイッチ (A - B)
7) スターターボタン (D)
8) ライトスイッチ ( E - F - ・ ) (! 仕様車にはありません )
9) ウィンカーライトスイッチ ( G )
10) 警告ホーンボタン ( H )
11) ディマースイッチ (I - J)
12) パッシングライト ( J )
13) チョークレバー (@)
オーナーズマニュアル
14
Pegaso 650 I.E.

メーターパネル
各部名称
1) タコメーター
2) スピートメーター
3) 積算走行距離計
4) 冷却液温度計 ( K)
5) トリップメーター
6) トリップメーターリセットボタン
7) エンジンオイル油圧警告灯 ( 赤色 ) (L)
8) ハイビーム表示灯 ( 青色 ) (J)
9) 自動診断インジケーター ( 赤色 ) (M)
10) 燃料警告灯 ( 黄色 ) (N)
11) ウインカーランプ表示灯 ( 緑色 ) (G)
12) ニュートラルポジション表示灯 ( 緑色 ) (O)
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
15

メーターおよびインジケーター一覧
名称 機能
ウインカーランプ表示灯
ハイビーム表示灯
タコメーター ( 回転/分 -
燃料警告灯
エンジンオイル油圧警告灯
rpm
G
ウィンカーライトが作動中に点滅します。
J
ヘッドライトがハイビームの時やパッシングライト点灯の時に点灯します。
一分間あたりのエンジン回転数を表示します。
)
燃料タンク内のガソリン残量が約 4 ± 1 リットル になったときに点灯します。
N
この場合はできるだけ速やかに燃料を補充してください。27 頁 ( 燃料 ) 参照。
イグニッションスイッチが“A”の位置でエンジンが止っているとき点灯します。この状
態でこのランプが点灯していると正常です。
ラーにご連絡ください。
L
系統の油圧が適当な値でないことを示しています。
この場合は直ちにエンジンを停止し、
!!!!
!!!!
注意
注意
許容回転数を超えてエンジンを回さないでください。
50 頁 ( 慣らし運転 ) 参照。
この段階で点灯しない場合は aprilia 正規ディー
エンジン始動後エンジンオイル油圧警告灯“L”が点灯し続け
る場合、または通常運転の間に点灯する場合は、エンジンオイル
aprilia
正規ディーラーにご相談ください。
ニュートラルポジション表示灯
自動診断インジケーター
オーナーズマニュアル
16
Pegaso 650 I.E.
O
ギアがニュートラルポジションにある時に点灯します。
イグニッションキーを“A”の位置に回したときに点灯し、エンジン始動の数秒後に消灯
します。
!!!!
注意
エンジンキルスイッチが“B”のときは、イグニッションキーを“A”の位置に回したと
M
きに低輝度で点灯し、そのまま噴射回路の動作を点検します。
この段階で点灯しない場合は aprilia 正規ディーラーにご連絡ください。
!!!!
注意
スが何らかの異常を発見したことを示しています。たいていの場合エンジンは動作し続け
ますが性能は制限されます。直ちに aprilia 正規ディーラーにご相談ください。
イグニッションスイッチが“A”の位置にあるときは、車両に対
していかなる作業も行なわないでください。
自動診断インジケーター“M”が始動時に点灯したままになる場
合や、エンジン稼働中に点灯した場合は、コンピューターボック
続く
P

続く
P
名称 機能
スピードメーター (km/h) 走行速度を示します。
オドメーター ( 積算走行距離計 ) 積算の走行距離 ( キロメーター ) け 0 示します。
エンジン冷却液のおおよその温度を示します。指針が“40”を超えると冷却液の温度が車
の走行に適当なことを示しています。指針が目盛りの範囲にあれば車の走行に差しつかえ
ない温度です。もし指針が赤のゾーンに入ったら直ちにエンジンを止めて冷却液の量を
チェックしてください。34 頁 ( 冷却液 ) 参照。
!!!!
注意
液温が下がるまで作動し、自動的に停止します。
冷却液温度計
トリップメーター
トリップメーターリセットボタン このボタンを反時計回りに回すとトリップメーターがゼロに戻ります。
K
!!!!
注意
指針が赤のゾーンに近づいた場合は、直ちにエンジンを停止し、冷却ファンが停止するま
で待ってから冷却液の量を点検してください。34 頁 ( 冷却液 ) 参照。
指針が赤のゾーンに達した場合は、直ちに停車し、約 2 分間エンジンをアイドリングにし
て冷却液を冷却系統にまんべんなく循環させます。その後エンジンキルスイッチを“B”
側に押し、冷却液の量を点検してください。34 頁 ( 冷却液 ) 参照。 冷却液の点検後もメー
ターパネルの状態が変化しない場合には、エンジンを始動せず、aprilia 正規ディーラー
にご連絡ください。
部分的な走行距離 ( キロメーター ) を示します。このメーターをゼロにセットするにはト
リップメーターリセットボタンを使います。
冷却ファンのオン・オフはイグニッションスイッチの位置に無関
係に行なわれます。冷却ファンはエンジンが停止していても冷却
液温が最高限度を超えて上昇した ( 指針が赤の部分にある ) 場合
には、エンジンに重大な損害を与えることがあります。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
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主要操作装置
ハンドル左側の操作装置
重要:インジケーター、ライト等の電装パーツはイグニッショ
ンキーが“A” の位置にないと機能しません。
1) 警告ホーンボタン ( H )
このボタンを押すと警告ホーンが鳴ります。
2) ウィンカーライトスイッチ ( G )
左側にターンする時は左へスイッチします。右側にターンす
る時は右へスイッチします。ウィンカーを停止するにはこの
スイッチを押します。
3) ディマースイッチ (I - J )
ライトスイッチが“E” の位置にある時:このディマース
イッチが“J” の位置にある時はハイビームライトが、“ I ”
の位置にある時はロービームライトが点灯します。
3) ディマースイッチ ( I - J )
“I” の位置にある時は常にパーキングライト、メーターパ
ネルライト、ロービームライトが点灯しています。
“J” の位置にある時はハイビームライトが点灯します。
4) パッシングライトボタン (J )
緊急時や合図が必要な時にこのボタンを押すとハイビーム
ライトが点滅します。
ライトスイッチ(E - F -
押すとハイビームが点灯します。
!
)の位置に関わらず、ボタンを
•
重要:ボタンを放すと、ハイビームが消灯します。
5) チョークレバー ( @)
寒冷時にエンジンを始動するときにはこのレバー“@ ”を
引き下げ てス ターターを回し ます。エ ンジン始動後はレ
バー“ @”を元に位置に戻してください。
オーナーズマニュアル
18
Pegaso 650 I.E.

ハンドル右側の操作装置
重要:インジケーター、ライト等の電装パーツはイグニッショ
ンキーが“A” の位置にないと機能しません。
1) エンジンキルスイッチ (A - B)
危険
!!!!
走行中には絶対にこのエンジンキルスイッチ“A- B” を操作し
ないでください。
このスイッチは安全のため、または緊急時に使用します。
パーキングスイッチが“A”の位置にあるときはエンジンを
始動できます。“B”の位置に押すとエンジンが停止します。
注意
!!!!
エンジンが停止していてもイグニッションスイッチが“A” の位
置にあるとバッテリーが放電します。
エンジン停止後はイグニッションスイッチを“B” の位置に戻し
てください。
•
2) ライトスイッチ ( E - F -
このスイッチが “
えています。“ F ” の位置にある時はパーキングライトと
メーターパネルライトが点灯します。“ E ” の位置にある時
はパーキングライト、メーターパネルライト、ロービームラ
イトが点灯します。
ディマースイッチによりハイビームに切り替えが可能です。
3) スターターボタン ( D )
このスターターボタン“D” を押すと、スターターモータが
作動しエンジンを始動させます。 エンジン始動の手順につい
ては 44 頁 ( エンジンの始動 ) 参照。
•” の位置にある時はすべてのライトが消
) ( !仕様車にはありません )
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
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イグニッションスイッチ
イグニッションスイッチ (1) は両ハンドル
バーの中央部に位置しています。
重要:イグニッションキーはイグニッ
ションスイッチ/ス テアリングロックの
他に、燃料タンクキャップ (2)、シート (3)
ロックのキーも兼ねています。
納車時には計 2 本のキー(1本はスペアキー
) がついています。
納車時には計 2 本のキー(1本はスペアキー
) がついています。
重要:スペアキーは車両と別の場所に保
管してください。
キー位置 機能 キーの抜取り
C
ステアリン
グロック
B
A
ステアリン
グがロック
され、エン
ジン、ライ
ト共機能し
ない。
エンジン、
ライト共機
能しない。
エンジン、
ライト共機
能できる。
抜取り可能。
抜取り可能。
抜取り不可
能。
オーナーズマニュアル
20
Pegaso 650 I.E.

ステアリングロック
補助装備
!!!! 危険
走行中は絶対にキーを“C” の位置に回さな
いでください。車体のコントロールを失う
危険があります。
機能
ステアリングロックは次の手順で行なっ
てください :
◆
ハンドルを左側いっぱいに切ります。
◆
キー (1) を“B” の位置に回します。
◆
キー (1) を押しながら“C” の位置に回し
ます。
◆
キー (1) を引き抜きます。
シートロック/ロック解除
◆
スタンドを使って車体を立てます。52 頁
( スタンドの立て方 ) 参照。
◆
キー(1) をシートロックの鍵穴 (2) に差し
込みます。
◆
キー (1) を時計回りに回してシートロッ
クを解除してからシートを持ち上げて
取り外します。
重要:シートを元に戻してロックする前
にキーを手袋/工具格納室に置き忘れな
いように注意してください。
シートをロックするには:
◆
突起 (3) を所定の位置に合わせ、カチっと
はまり込むまでシートを押し下げます。
!!!! 危険
車から離れる前にシートが確実にロック
されているかどうか確かめてください。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
21

書類/工具入れ
書類 / 工具キット入れを開くには:
◆
シートを取り外します。21 頁 ( シート
ロック/ロック解除 ) 参照。
工具キット(1) の内容は以下のとおりです:
√ 六角レンチ 3, 4, 5, 6, 8 mm (2);
√ スパナ 5, 5-7 mm (3);
√ スパナ 8-10 mm (4);
√ スパナ 11-13 mm (5);
√ 19 mm 固定スパナー (6);
√ 24 mm 固定スパナー (7);
√ スパークプラグ用 18 mm ソケットレン
チ (8);
√ ソケットレンチ用把手 (9);
√ +/-ドライバー (10);
√ ツールバッグ (11)。
許容重量:1.5 kg。
盗難防止用フック
盗難防止用フック (12) は車の右側、ドライ
バー用フットレストの傍にあります。
盗難防止のためこのフックに aprilia 製特
殊強化ケーブル "Body-Guard" " (13) を
取り付けて使用されるようお薦めします。
aprilia 正規ディーラーにてお求めくださ
い。
!!!! 危険
盗難防止用フックで車を持ち上げたりす
るなど駐車時の安全確保以外の目的に使
用しないでください。
後部荷物ラック
最大積載重量は 9 キログラムです (14)。
オーナーズマニュアル
22
Pegaso 650 I.E.

特殊工具 "
いくつかのメンテナンス項目には以下の
特殊工具 が必要です (aprilia 正規ディー
ラーにてお求めください ):
工具 作業項目
作業用リアスタンド・
サポートピン (1)。69
頁 ( 作業用リアスタン
作業用リアスタ
ンドによる車体
保持。
ド使用法 ") 参照。
作業用リアスタンド
(2)。69 頁 ( 作業用リ
アスタンド使用法 ")
参照。
作業用フロントスタン
ド (3)。69 頁 ( 作業用
フロントスタンド使用
法 ") 参照。
作業用フロントスタン
ドのワッシャー (4)。
69 頁 ( 作業用フロント
スタンド使用法 ")
参照。
クリック固定輪取り付
け用ペンチ (5)、58 頁 (
クリック固定輪 ) 参照。
リアホイールの
取り外し。
チェーンテン
ションの調整。
フロントホイー
ルの取り外し。
作業用フロント
スタンドによる
車体保持。
クリック固定輪
取り付け。
アクセサリー
次のアクセサリーが取り付け可能です
(aprilia 正規ディーラーにてお求めくださ
い ):
√ サイドバッグ " 。24[サイドバッグ "
( 所定の国向けには標準装備 )] 参照
√ リ ア トランク " 。26[ リアトランク
" ( 所定の国向けには標準装備 )] 参照
√ センタースタンド " ( 所定の国向けに
は標準装備 )。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
23

サイドバッグ " ( 所定の国向けには標準
装備 )
サイドバッグを使うと、衣服などの荷物を
外気から守りながら、安全走行に支障をき
たすことなく運ぶことができます。
重要:サイドバッグが車両に装備されて
いない場合は、まずその支持具を取り付け
る必要があります。74[ サイドバッグ支持
具の取り付け " ( 所定の国向けには標準
装備 )] 参照。
6000 km (3750 mi) 走行または 12ヶ月ごと
にサイドバッグの嵌合ロックの清掃と潤
滑を行なってください。
重要:以下の説明は片方のサイドバッグ
についてですが、内容は左右ともに共通で
す。
サイドバッグを開けるには:
◆
スタンドを使って車体を立てます。52 頁
( スタンドの立て方 ) 参照。
◆
鍵穴にキー (1) を挿し込みます。
◆
キー (1) を反時計回りに回します。
◆
キー (1) を抜き取り、もう一方の鍵穴に
挿し込みます。
◆
キー (1) を反時計回りに回します。
◆
2 つのロック (2) を引き起こします。
◆
扉 (3) を開けます。
納車時キーは 2 本ついています (1本はス
ペアキー )。
重要: スペアキーは車両と別の場所に保
管してください。
!!!! 危険
複数の荷物を運ぶ場合は、左右のサイド
バッグに均等に配分してください。
運転中に荷物が動くと危険ですので、備え
付けのゴムバンドを使って荷物を固定し
てください。
サイドバッグを片方だけ取り付けて運転
することは避けてください。
サイドバッグを使用する際は許容重量を
超えないようにしてください。
最大許容重量:5 kg ( 片方のサイドバッグ
につき )。
オーナーズマニュアル
24
Pegaso 650 I.E.

サイドバッグを取り外すには:
◆
鍵穴にキー (4) を挿し込みます。
◆
キー (4) を時計回りに回しながら、サイ
ドバッ グの下部を外側へ少しずらしま
す (A)。
◆
図のよ うにサイドバッグを両手でしっ
かりと掴みます。
◆
サイドバッグを少し持ち上げ (B)、サイド
バッグ支持具の受け穴 (5) から外します
(C)。
納車時キーは 2 本ついています (1本はス
ペアキー )。
重要: スペアキーは車両と別の場所に保
管してください。
プラスチック部品や塗装部品は、掻き傷を
つけたり割ったりしないよう慎重に扱っ
てください。
!!!! 危険
再取り付けの際は、サイドバッグが支持具
に正しく固定されているか確認してくだ
さい。
上部:サイドバッグの嵌合キーが支持具の
受け穴に完全に挿入されているか確認し
ます。
下部:支持具の嵌合キーがサイドバッグの
受け穴に完全に挿入されているか確認し
ます。正しくロックされるとかちっと音が
します。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
25

リアトランク " ( 所定の国向けには標準
装備 )
駐車時にはリアトランクを利用するとヘ
ルメットや小物を持ち歩かずにすみます。
重要:ロックの上のプレートに所有者情
報を記入してください。
6000 km (3750 mi) 走行または 12ヶ月ごと
に、リアトランク下部にある嵌合ロックの
清掃と潤滑を行なってください。
重要:リアトランクが車両に装備されて
いない場合は、まずその支持具を取り付け
る必要があります。76[ リアトランク支持
具の取り付け " ( 所定の国向けには標準
装備 )] 参照。
リアトランクを開けるには:
◆
スタンドを使って車体を立てます。52 頁
( スタンドの立て方 ) 参照。
◆
鍵穴にキー (1) を挿し込みます。
◆
キー (1) を時計回りに回します。
◆
握り (2) を引き出します。
◆
ロック (3) を引き起こします。
◆
ロック (3) の上部 (4) を扉 (5) から外しま
す。
◆
扉 (5) を持ち上げて開けます。
重要:リアトランクには " フルフェース
" タイプのヘルメットが 2 つ入ります。
納車時キーは 2 本ついています (1本はス
ペアキー )。
重要: スペアキーは車両と別の場所に保
管してください。
最大許容重量:5 kg
リアトランクを取り外すには:
◆
鍵穴にキー (1) を挿し込みます。
◆
キー (1) を時計回りに回します。
◆
握り(2)を引き出し、片手でしっかりと掴
みます。
◆
取り外し用のボタン (6) を押します。
◆
リアトランク(7)を持ち上げて、前部の嵌
合キーから抜き取ります。
注意
!!!!
プラスチック部品や塗装部品は、掻き傷を
つけたり割ったりしないよう慎重に扱っ
てください。
!!!! 危険
再取り付けの際は、リアトランクが支持具
に正しく固定されているか確認してくだ
さい。
前部:支持具の嵌合キーがリアトランクの
受け穴に完全に挿入されているか確認し
ます。
後部:支持具の嵌合キーがリアトランクの
受け穴に完全に挿入されているか確認し
ます。正しくロックされるとかちっと音が
します。
オーナーズマニュアル
26
!!!! 危険
リアトランクを使用する際は許容重量を
超えないようにしてください。
Pegaso 650 I.E.

主要構成要素
燃料
!!!! 危険
内燃機関用の燃料は大変引火しやすく、時
には爆発することもあります。燃料補給や
メンテナンスは換気のよい場所でエンジ
ンを止めた状態で行なってください。 燃料
補給中や燃料ガスが残っている場所では
絶対に煙草を吸わないでください。引火や
爆発を避けるため、火気、火花、熱源など
に燃料を近付けないでください。
!!!! 危険
また、給油の際には注入口から燃料をこぼ
さないように注意してください。こぼれた
燃料が熱いエンジン外壁に触れると引火
する危険があります。
万一燃料が少しでもこぼれた場合には、エ
ンジンを始動させる前にその部分を完全
に乾かしてください。
燃料は暑さや太陽熱で膨張します。
決してタンクから溢れそうなほど一杯に
は入れないでください。
!!!! 危険
燃料補給後は燃料タンクキャップをしっ
かり締めてください。 燃料が皮膚についた
り、ガスを吸いこんだり、飲み込んだりし
ないように注意してください。また、ホー
スなどを使って容器を移し換えることも
やめてください。
環境保護のため燃料は適切に処理してく
ださい。
燃料は子供の手の届かない場所に保管し
てください。
燃料は DIN 51 607 基準適合品、最低オク
タン価 95 (N.O.R.M.) 及び 85 (N.O.M.M.)の無
鉛ガソリンのみ使用してください。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
27

燃料補給は次の手順で行なってください:
◆
突起部(1)を持ち上げます。
◆
キー(2) を燃料タンクキャップ (3) に挿し
込みます。
◆
キーを時計回りに回し、跳ね上げ蓋を引
いてキャップを開けます。
燃料タンク容量
( リザーブタンク含む ):21 リットル
リザーブタンク容量:5 リットル
注意
!!!!
オイルには、添加物やその他の物質を混ぜ
ないで下さい。じょうご等を使用する場合
には、清潔なものであることを確かめてか
ら使用して下さい。
!!!! 危険
燃料タンクを充満させないで下さい。オイ
ルの最大レベルは、口の最も下の縁を超え
ないようにして下さい(図参照)。
注意
!!!!
給油の際はガソリンポンプで燃料タンク
内部を損傷しないよう注意してください。
◆
注入を行います。
注入を行う際:
重要:蓋を閉める際は、キー(2)を入
れたまま行います。
◆
キー(2)を入れたまま、蓋を押しなが
ら閉めます。
!!!! 危険
蓋が正しく閉まっていることを確認して
下さい。
◆
キー(2)を抜き取ります。
◆
突起部(1)を閉めます。
オーナーズマニュアル
28
Pegaso 650 I.E.

ブレーキオイル - 注意事項
重要:このモーターサイクルはフロン
ト、リアともそれぞれ独立した油圧系統に
よるディスブレーキを装備しています。
以下の説明は一つのブレーキ系統につい
てですが、内容はフロント、リア共に共通
です。
!!!! 危険
突然ブレーキレバーの遊びが変わったり、
重くなったりした時は、油圧系統に何らか
の不具合が発生した可能性があります。
ブレーキ系統が正常に機能しているか疑
問な時、通常の点検作業ができない時など
は aprilia 正規ディーラーにご相談くださ
い。
!!!! 危険
ブレーキディスクにオイルやグリースが
付着していないことを確認してください。
特に整備、点検作業の後には注意が必要で
す。
また、ブレーキケーブルが捩じれたり、損
傷を受けていないか点検してください。
油圧系統に水や埃が混入しないように注
意してください。
油圧系統のメンテナンスをする際はゴム
手袋の着用をお薦めします。
!!!! 危険
ブレーキオイルが皮膚に付いたり、眼に
入ったりすると激しい炎症を起こすこと
があります。
ブレーキオイルが身体に付いた時は、その
部分を丁寧に洗ってください。眼に入った
場合は眼科医または医師の診察を受けて
ください。
環境保護のためブレーキオイルは適切に
処理してください。
ブレーキオイルは子供の手の届かない場
所に保管してください。
注意
!!!!
ブレーキオイルを扱うときはプラスチッ
ク部品や塗装部分にこぼすと損傷を与え
ますので注意してください。
オーナーズマニュアル
Pegaso 650 I.E.
29

ディスクブレーキ
!!!! 危険
ブレーキはライダーの安全を守る装置で
すから、常に確実に作動するようメンテナ
ンスする必要があります。また、走行の前
には必ず点検してください。
ディスクが汚れているとブレーキパッド
も汚れてしまい、結果として制動力の低下
をまねきます。汚れたブレーキパッドは交
換し、ディスクの汚れは高品質の油落とし
を使って拭き取ってください。
aprilia 正規ディーラーに依頼して、2年
ごとにブレーキオイルの交換を行って下
さい。
必ず指定油脂類表に指定されたタイプの
ブレーキオイルを使用してください。104
頁 ( 指定油脂類表 ) 参照。
重要:本車体は、フロント、リアとも、
それぞれ独立した油圧系統による二つの
ブレーキシステムの、ディスクブレーキを
装備しています。
フロントブレーキはシングルディスク式
です ( 左側 )。
リアブレーキはシングルディスク式です (
左側 )。
以下の説明は一つのブレーキ系統につい
てですが、内容はフロント、リア共に共通
です。
ブレーキパッドが摩耗すると、摩耗した分
を補うためにブレーキオイルが減ります。
フロントブレーキオイルタンクは右側ハ
ンドルバー上、フロントブレーキレバーの
根元にあります。
リアブレーキオイルタンクは車体右側、リ
アブレーキペダルの近くにあります。
重要:雨中、埃の多い場所、凹凸の多い
路面などを走行することが多い場合は、通
常の半分の期間で点検整備を行なってく
ださい。
初回は 1000 km (625 mi) 走行後、その後
は 6000 km (3750 mi) 走行ごとに、ブレー
キディス クの点検を aprilia 正規ディー
ラーに依頼してください。
発進の前に各タンク内のブレーキオイル
の量を点検してください。31 頁 ( フロント
ブレーキ )、33 頁 ( リアブレーキ ) 参照。
また、ブレーキパッドの摩耗も点検してく
ださい。80 頁 ( ブレーキパッドの摩耗の点
検 ) 参照。
aprilia正規ディーラーに依頼して、2年ごと
にブレーキオイルの交換を行って下さい。
!!!! 危険
ブレーキ系統からのオイル漏れが見られ
る場合は車体を使用しないでください。
オーナーズマニュアル
30
Pegaso 650 I.E.