Zoom MRS8 User Manual [ja]

オペレーションマニュアル
株式会社 ズーム
©
  本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
安全上のご注意/使用上のご注意
安全上のご注意
この取扱説明書では、誤った取り扱いによる事故を未然に 防ぐための注意事項を、マークを付けて表示しています。 マークの意味は次の通りです。
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、 使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定 される内容を示しています。
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、 使用者が傷害を負う可能性、または物的損害 のみの発生が想定される内容を示しています。
本製品を安全にご使用いただくために、つぎの事項にご注 意ください。
電源について
本製品は、消費電流が大きいため、ACア ダプ ターの ご使用をお薦めしますが、電池でお使いになる場合 は、アルカリ電池をご使用ください。
●ACア ダプター によ る駆動
・ACアダプターは、必ず DC9V センターマイナス
300mA(ズームAD-0006)をご使 用くださ い。 指定外のACアダプタ ーを お使いに なります と、故 障や誤動作の原因となり危険です。
・ACアダプターの定格入力AC 電圧と接続するコン
セントのAC電圧は必 ず一 致させて ください 。
・ ACアダプターをコンセントから抜く時は、必ずAC
アダプター本体を持って行ってください。
・長期間ご使用にならない場合や雷がなっている場
合は、ACアダプターを コンセン トから抜 いてくだ さい。
●乾電池による駆動
・ 市販の1.5V単三乾電池×4をお使いください。
・ MRS-8 は充電機能を持っていません。乾電池の注
意表示をよくみてご使用ください。
・ 長期間ご使用にならない場合は、乾電池をMRS-8
から取り出してください。
・ 万一、乾電池の液もれが発生した場合は、電池ケー
ス内や電池端子に付いた液をよく拭き取ってくだ さい。
・ ご使用の際は、必ず電池ブタを閉めてください。
使用環境について
MRS-8をつぎのような場所でご使用になりますと、 故障の原因となりますのでお避けください。
●温度が極端に高くなるところや低くなるところ
●暖房器具など熱源の近く
●湿度が極端に高いところや、水滴のかかるところ
●砂やほこりの多いところ
●振動の多いところ
取り扱いについて
・ MRS-8 の上に、花瓶など液体の入ったものを置か
ないでください。感電などの原因となることがあ ります。
・ MRS-8 の上に、ロウソクなど火気のあるものを置
かないでください。火災の原因となることがあり ます。
・ MRS-8 は精密機器ですので、スイッチ類には無理
な力を加えないようにしてください。必要以上に 力を加えたり、落としたりぶつけるなどの衝撃は 故障の原因となります。
接続ケーブルと入出力ジャックについて
ケーブルを接続する際は、各機器の電源スイッチを 必ずオフにしてから行なってください。本製品を移 動するときは、必ずすべての接続ケーブルとAC アダ プターを抜いてから行なってください。
改造について
ケースを開けたり、改造を加えることは、故障の原 因となりますので絶対におやめください。改造が原 因で故障が発生しても当社では責任を負い兼ねます のでご了承ください。
音量について
MRS-8を大音量で長時間使用しないでください。難 聴の原因となることがあります。
ZOOM MRS-8
安全上のご注意/使用上のご注意
使用上のご注意
他の電気機器への影響について
MRS-8 は、安全性を考慮して本 体からの電波放出および 外部からの電波干渉を極力抑えております。しかし、電波 干渉を非常に受けやすい機器や極端に強い電波を放出する 機器の周囲に設置すると影響が出る場合があります。その ような場合は、MRS-8 と影響す る機器とを十分に距離を 置いて設置してください。 デジタル制御の電子機器では、MRS-8 も含めて、電波障 害による誤動作やデータの破損、消失など思わぬ事故が発 生しかねません。ご注意ください。
お手入れについて
パネルが汚れたときは、柔らかい布で乾拭きしてください。 それでも汚れが落ちない場合は、湿らせた布をよくしぼっ て拭いてください。クレンザー、ワックスおよびアルコー ル、ベンジン、シンナーなどの溶剤は絶対に使用しないで ください。
故障について
故障したり異常が発生した場合は、すぐにACアダプター を抜いて電源を切り、他の接続ケーブル類もはずしてくだ さい。
「製品の型番」「製造番号」「故 障、異常の具体的な症状」「お
客様のお名前、ご住所、お電話番号」をお買い上げの販売 店またはズームサービスまでご連絡ください。
著作権について
他の者が著作権を保有するCD、レコ ード 、テ ープ、映 像作 品、放送などから録音する場合、私的使用の場合を除き、 権利者に無断での使用は法律で禁止されています。 著作権法違反に対する処置に関して、(株)ズームは一切 の責任を負いません。
保証書の手続きとサービスについて
保証期間は、お買い上げいただいた日から1年間です。ご 購入された店舗で必ず保証書の手続きをしてください。 保証期間内の製造上の不備による故障は無償で修理いたし ますので、保証書を提示して修理をご依頼ください。 ただし、つぎの場合の修理は有償となります。
1. 保証書のご提示がない場合。
2. 保証書にご購入の年月日、販売店名の記述がない場合。
3. お客様の取り扱いが不適当なため生じた故障の場合。
4. 当社指定 業者以外 での修理 、改造された 部分の処 理が不 適当であった場合。
5. 故障の原因が本製品以外の、他の機器にある場合。
6. お買い上 げ後に製 品を 落とした り、ぶつける など、過度 の衝撃による故障の場合。
7. 火災、公害、ガス、異常電 圧、および天災(地震、落雷、 津波など)によって生じた故障の場合。
8. 消耗品(電池など)を交換する場合。
9. 日本国外でご使用になる場合。
保証期間が切れますと修理は有償となりますが、引き続き 責任を持って製品の修理を行ないます。
このマニュアルは将来必要となることがありますので必ず 参照しやすいところに保管してください。
*MIDI は社団法人音楽電子事業協会 (AMEI) の登録商標で
す。
*SDロゴは商標です。
*文中のその他の商標および登録商標は、各所有者に属し
ます。文中のすべての商標および登 録商 標は、そ れらの 識別のみを目的として記載されており、各所有者の著作 権を侵害する意図はありません。
ZOOM MRS-8
目次
安全上のご注意/使用上のご注意 .......... 2
はじめに ............................. 7
ごあいさつ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7
MRS-8 のご紹介 ...................... 8
レコーダー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
リズムセクション . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
ミキサー ................................ 9
エフェクト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
各部の名称 .......................... 10
フロントパネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
リアパネル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
接続 ............................... 12
SD カードの装着/電池の取り付け ........ 13
SD カードの装着. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
電池の取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
電源のオン/オフ ..................... 14
電源を入れる. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
電源を切る . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
録音してみよう . ......................15
クイックツアー . ......................17
ステップ 1 録音前の準備 . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
1-1 新規プロジェクトを作成する . . ....... 17
1-2 使用するリズムパターンを選択する . . . 18
ステップ 2 最初のトラック録音 . . . . . . . . . . . . 20
2-1 入力感度を調節する ............... 20
2-2 インサートエフェクトをかける ....... 21
2-3 トラックを選んで録音する . . . ....... 23
ステップ 3 オーバーダビング . . . . . . . . . . . . . . 25
3-1 入力感度やインサートエフェクトを
設定する . . ...................... 25
3-2 トラックを選んで録音する . . . ....... 25
ステップ 4 ミキシング . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
4-1 音量/パン/ EQ を設定する . ........ 26
4-2 センドリターンエフェクトを
かける .......................... 27
4-3 トラックにインサートエフェクトを
かける .......................... 28
ステップ 5 ミックスダウン . . . . . . . . . . . . . . . . 29
5-1 マスタリングエフェクトをかける ...... 29
5-2 マスタートラックにミックスダウン
する ............................ 30
リファレンス [ 録音 ] .................. 32
V テイクについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
V テイクを切り替える . .................... 32
V テイクの名前を変更する . ................ 32
曲中の好きな位置に移動する(ロケート機能). . . 35
曲中にマークを付ける(マーカー機能). . . . . . . . 35
マークを設定する .... .................... 35
マークの位置に移動する . . . ................ 36
マークを消去する .... .................... 36
特定範囲を繰り返し再生する
(A-B リピート機能). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
特定の範囲のみを録音し直す
(パンチイン/アウト機能). . . . . . . . . . . . . . . . . 37
マニュアルパンチイン/アウト .............. 37
オートパンチイン/アウト . ................ 37
録音済みのトラックをマスタートラックにまとめる
(ミックスダウン機能). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 38
マスタートラックについて . ................ 38
マスタートラックにミックスダウンする ....... 39
マスタートラックを再生する ................ 39
録音済みのトラックをオーディオトラックにまとめる
(バウンス機能).......................... 40
バウンス機能に関する各種設定 .............. 40
バウンスを実行する . . .................... 41
ドラム/ベースの演奏をオーディオトラックに
録音する(リズムレコーディング機能)........ 42
録音ソースを選択する . .................... 42
リズムレコーディングを実行する ............ 42
前カウントの動作を設定する . . . . . . . . . . . . . . . . 43
ZOOM MRS-8
目次
リファレンス [ トラック編集 ] ........... 44
範囲を指定する編集. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44
範囲を指定する編集の基本操作 .............. 44
指定範囲のデータを複製する ............... 45
指定範囲のデータを移動する ............... 46
指定範囲のデータを消去する ............... 47
指定範囲の前後を削除する(トリミング) ...... 47
指定範囲のデータをフェードイン/アウト
させる .......... ...................... 48
指定範囲のデータを反転させる .............. 49
V テイクを操作する編集 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
V テイクを操作する編集の基本操作 . . . ....... 50
V テイクを消去する ...................... 51
V テイクを複製する ...................... 51
V テイクを移動する ...................... 51
V テイク同士を入れ替える . . ............... 52
他のプロジェクトから V テイクを
取り込む .............................. 52
トラックのキャプチャーとスワップ. . . . . . . . . . . 53
トラックをキャプチャー(取得)する . . ....... 53
トラックをスワップ(交換)する ............ 54
リファレンス [ ミキサー ] ............... 55
ミキサーについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 55
入力信号をトラックに割り当てる . . . . . . . . . . . . 56
トラックごとに信号を加工する
(トラックパラメーター). ... ... ... ... ... ... 59
2 本のトラックを連動させる
(ステレオリンク)........................ 60
リファレンス [ リズム ] ................ 61
リズムセクションについて. . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
ドラムキット/ベースプログラム ............ 61
リズムパターン . . . ...................... 62
リズムソング . . . . . ...................... 62
リズムパターンモードとリズムソングモード . . . 62
リズムパターンを演奏する. . . . . . . . . . . . . . . . . . 63
リズムパターンを選択する . . ............... 63
テンポを変更する . . ...................... 63
ドラムキット/ベースプログラムを切り替える . . 64 パッドを使ってドラム/ベース音色を演奏する . . 64
リズムパターンを作成する. . . . . . . . . . . . . . . . . . 66
作成前の準備 . . . . . ...................... 66
ドラムシーケンスのリアルタイム入力 . . ....... 67
ベースシーケンスのリアルタイム入力 . . ....... 69
ドラムシーケンスのステップ入力 ............ 70
ベースシーケンスのステップ入力 ............ 71
リズムパターンにコード情報を入力する ....... 73
ドラム/ベースシーケンスの音量を調節する . . . 74
ZOOM MRS-8
リズムパターンに名前を付ける .............. 75
リズムパターンを編集する. . . . . . . . . . . . . . . . . . 75
リズムパターンをコピーする ................ 75
リズムパターンを削除する . ................ 76
リズムソングを作る. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 76
リズムソングを選択する . . . ................ 76
ステップ入力を使ってパターン情報を入力する . . 77
FAST 入力を使ってパターン情報を入力する .... 79
コード情報を入力する . .................... 81
その他の情報を入力する . . . ................ 83
リズムソングを再生する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 84
リズムソングを編集する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 85
特定範囲の小節をコピーする ................ 85
リズムソング全体を移調する
(トランスポーズ).... .................... 85
リズムソングをコピーする . ................ 86
リズムソングを削除する . . . ................ 87
リズムソングに名前を付ける ................ 87
他のプロジェクトからリズムソング/
リズムパターンを取り込む . . . . . . . . . . . . . . . . . 88
リズムセクションの各種設定を変更する . . . . . . . 89
各種設定の基本操作 . . .................... 89
前カウントの長さを変える . ................ 89
クリックの音量を変える . . . ................ 90
パッドの感度を変える . .................... 90
メモリーの残量を表示する . ................ 90
パンの左右を入れ替える . . . ................ 90
リファレンス [ エフェクト ] ............. 91
エフェクトについて. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91
インサートエフェクトを使う . . . . . . . . . . . . . . . . 92
インサートエフェクトのパッチについて ....... 92
インサートエフェクトの挿入先を変える ....... 93
インサートエフェクトのパッチを選ぶ . ........ 93
インサートエフェクトのパッチを編集する ...... 95
インサートエフェクトのパッチの保存/
入れ替えを行う ......................... 98
インサートエフェクトのパッチに名前を付ける . . 98 モニター信号のみにインサートエフェクトを
かける ............ .................... 99
センドリターンエフェクトを使う. . . . . . . . . . . . 100
センドリターンエフェクトのパッチについて . . . 100
センドリターンエフェクトのパッチを選ぶ ..... 100
センドリターンエフェクトのパッチを
編集する .......... ................... 100
センドリターンエフェクトのパッチの保存/
入れ替えを行う ........................ 101
センドリターンエフェクトのパッチに
名前を付ける . . ..... ................... 102
他のプロジェクトからパッチを取り込む . . . . . . 102
目次
リファレンス [ プロジェクト ] ..........104
プロジェクトについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
プロジェクトを操作する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
プロジェクトの基本操作 .................. 104
プロジェクトを読み込む .................. 105
新規プロジェクトを作成する .............. 105
プロジェクトをコピーする . . .............. 106
プロジェクトを消去する .................. 106
プロジェクト名を変更する . . .............. 107
プロジェクトにプロテクトをかける . . . ...... 107
リファレンス [MIDI] .................108
MIDI について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 108
MIDI を使ってできること . . . . . . . . . . . . . . . . . 108
MIDI の設定を変更する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 108
MIDI 設定の基本操作 .................... 108
ドラム/ベースの MIDI チャンネルを
設定する ............................. 109
タイミングクロックのオン/オフを
切り替える ........................... 109
ソングポジションポインターのオン/オフを
切り替える ........................... 110
スタート/ストップ/コンティニューの
オン/オフを切り替える . . . .............. 110
MIDI タイムコード(MTC)のオン/オフを
切り替える ........................... 110
リファレンス [ その他の機能 ] ..........111
複数のプロジェクトを連続再生する
(シーケンスプレイ). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 111
プレイリストを作成する .................. 111
プレイリストを再生する .................. 112
チューナー機能を使う . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 114
クロマチックチューナーを使う ............. 114
その他のチューナータイプを使う ........... 115
レベルメーターの表示方法を切り替える . . . . . . 116
ディスプレイのコントラスト/バックライトを
調節する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 116
SD カードを入れ替える . . . . . . . . . . . . . . . . . . 117
SD カードを初期化する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 118
SD カードの空き容量/プロジェクトの容量を
確認する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 118
故障かな?と思われる前に ............. 120
再生時のトラブル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 120
録音時のトラブル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 120
エフェクト関連のトラブル. . . . . . . . . . . . . . . . . 121
リズム関連のトラブル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 121
MIDI /同期関連のトラブル . . . . . . . . . . . . . . . . 121
その他のトラブル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 122
資料 . .............................123
仕様 . . ... ... ... ... ... ... ... ... .... ... 123
エフェクトパラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . 125
インサートエフェクト . ................... 125
センドリターンエフェクト . ............... 133
エフェクトパッチ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 134
インサートエフェクト . ................... 134
センドリターンエフェクト . ............... 139
リズムパターン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 140
ドラムキット/ベースプログラム. . . . . . . . . . . . 142
インストゥルメント/ MIDI ノートナンバー
対応表 . . . ... ... ... ... ... ... ... .... ... 142
SD カードに記録されるファイル . . . . . . . . . . . . 142
MIDI インプリメンテーション . . . . . . . . . . . . . . 143
MIDI インプリメンテーションチャート . . . . . . . 144
索引 . .............................145
ZOOM MRS-8
はじめに
ごあいさつ
このたびは、ZOOM マルチトラックレコーディングスタジオ MRS-8(以下MRS-8)をお買い上げいただきまして、 ありがとうございます。MRS-8は次のような特徴を備えた製品です。
●コンパクトサイズに4つの機能を統合化
8トラックのSDカードレコーダー、エフェクター、デジタルミキサー、ドラム/ベースマシンという、音楽 制作に必要な4つの機能をコンパクトなボディに凝縮。自宅でのプリプロからスタジオでの本格録音まで、場 所を選ばずにご利用いただけます。
●さまざまな入力ソースに対応するインプット
フォーンプラグの標準的な入力端子に加え、XLR プラグ(バランス)とフォーンプラグ(バランス/アンバ ランス)の両方に対応したコンボタイプの入力端子を搭載。ギター/ベース、シンセサイザーなどを直接入 力できるほか、マイクやダイレクトボックスとの接続にも対応します。また、アコースティックギターやボー カルの録音に便利な高性能マイクも内蔵されています。
●トラックごとに10本の仮想トラックが利用できる8トラックレコーダー
レコーダー部には、モノラルトラック×4、ステレオトラック×2の合計8 本のオーディオトラックが搭載さ れ、トラックごとに 10 本の仮想トラック(V テイク)が利用できます。すべてのトラックを再生しながら、 空いているVテイクに録音するバウンス機能にも対応しています。
●ミックスダウン専用のマスタートラックを装備
通常のオーディオトラックからは独立した、ミックスダウン専用のマスタートラックを装備。簡単な操作で 楽曲のミックスダウンが行えます。さらに、複数の楽曲のマスタートラックを連続再生するシーケンスプレ イ機能も搭載。ミックスダウンした楽曲を外部レコーダーに一括録音する場合などに便利です。
●充実の内蔵ミキサー
オーディオトラックやドラム/ベース音色の再生音をミックスするデジタルミキサーを内蔵。トラックごと に音量、パン、EQ、エフェクトの効き具合を調節し、ステレオにミックスできます。必要ならばインプット の信号をステレオミックスに加えることも可能です。
●2種類の多彩なエフェクトを装備
内蔵エフェクトとして、インプットや任意のトラックを加工するインサートエフェクトと、内蔵ミキサーの センド/リターン経由で利用するセンドリターンエフェクトの2種類が利用可能。インサートエフェクトは、 ステレオミックスを加工するマスタリングエフェクトとしても利用でき、ミックスダウン時の音圧/音質補 正に威力を発揮します。
●ガイドリズムや伴奏に利用できるリズム機能
PCM音源によるリアルなドラム/ベース音色を使用し、500種類以上のリズムパターンを演奏可能。パター ンを組み合わせてコード進行をプログラムすれば、1曲分のリズム伴奏を組み立てることも可能です。
●本格的な同期システムを構築可能
MIDI OUT端子からMIDIタイムコードやMIDIクロックなどの同期用メッセージを送信可能。コンピューター やMIDIシーケンサーなどの外部機器と組み合わせて、本格的な同期システムが構築できます。
●特殊チューニングにも対応するチューナー機能
標準的なクロマチックチューニングはもちろん、7弦ギターや5弦ベースのチューニングや変則チューニング にも対応するチューナー機能を搭載しています。
MRS-8の機能を十分に理解し、末永くご愛用頂くために、このマニュアルをよくお読みください。また、 一通り読み終わった後も、このマニュアルは保証書と共に保管してください。
ZOOM MRS-8
MRS-8のご紹介
MRS-8の機能は、大まかに分けて次の4 つの機能に分けることができます。
●レコーダー
オーディオ信号の録音や再生を行います。
レコーダー
●リズムセクション
内蔵のドラム/ベース音色を使って、リズム演奏を行いま す。
●ミキサー
レコーダーの再生信号やドラム/ベース音色の再生信号 をステレオにミックスして、出力端子やミックスダウン専 用のマスタートラックに送り出します。
●エフェクト
入力信号、レコーダーの再生信号、ドラム/ベース音色の 再生信号にさまざまな効果を加えたり、信号を加工したり できます。
次の図は、各部の関係と信号の流れを表したものです。
レコーダ ー
INPUT端子1
または
内蔵マイク
INPUT端子2
インサ ート エフェクト
マスター
フェー ダ ーの
直後より
トラック1 トラック2 トラック3 トラック4
トラック5 /6
トラック7/8
マスタートラック
リズム セクション
ドラム音色
ベース音色
MRS-8 の レ コー ダ ーは、8 本 の オー デ ィオ ト ラッ ク
(オーディオデータを個別に記録する場所)から構成され
ています。 モノラルトラック× 4(トラック 1 〜 4)とステレオト ラック×2(トラック5 /6、7 /8)が利用でき、最大 2 トラックの同時録音、8 トラックの同時再生が行えま す。
それぞれのトラックには、切り替え可能な10本の仮想ト ラック(これをV テイクと呼びます)が含まれてお り、トラックごとにいずれか1本のVテイクを選んで、録 音や再生が行えます。
MASTER OUTPUT
マスター フェー ダ ーの 直前へ
マスター
トラックへ
MASTER
BASSDRUM
センドリターンエフェクト
ミキサ ー
マスタートラックより
7/85/64321
ZOOM MRS-8
MRS-8 のご紹 介
トラック1〜8、マスタートラックで選ばれているVテイク
Vテイク
1 2 3 4
5 6 7 8 9
10
2
1
34 5/6 7/8
トラック
マスタートラック
また、レコーダーには、通常のオーディオトラックから は独立したステレオ仕様のトラック(マスタートラック) が搭載されており、ミックスダウン専用のトラックとし て利用できます。
リズムセクション
MRS-8には、レコーダーと同期してリズム伴奏を行うリ ズムセクションが搭載されています。リズムセクション では、ドラム/ベース音色を使った 511 種類の 伴奏パ ターン(これをリズムパターンといいます)が利用 できます。既存のリズムパターンをそのまま使うだけで なく、その一部を変更したり、お客様ご自身のパターン を作成したりできます。
トラック1 トラック2 トラック3
リズム
リズム
パターン
パターン
レコーダ ー
リズム セクション
リズム
パターン
ドラム音色
ベース音色
ミキサー へ
ミキサー へ
ミキサー
MRS-8には、オーディオトラックの再生信号やドラム/ ベース音色の再生信号をステレオにミックスするデジタ ルミキサーが内蔵されています。トラック/音色ごとに 音量やパンを調節したり、ハイ/ローの2バンドEQなど を使って信号を加工したりできます。 こうして作成したステレオミックスは、出力端子から出 力するほかに、マスタートラックまたは任意のトラック の空いている V テイクに送り、ミックスダウン操作やバ ウンス操作が行えます。
エフェクト
MRS-8では、インサートエフェクトとセンドリター ンエフェクトという 2 種類のエフェクトが利用できま す。それぞれのエフェクトの特徴は次の通りです。
■ インサートエフェクト
特定の位置に挿入して利用するエフェクトです。エフェ クトの挿入位置は次の3つの中から選択できます。
①入力端子の直後
②任意のオーディオトラックまたはドラム/ベース音色
の出力
③[MASTER]フェーダーの直前
初期状態では、入力信号の直後にエフェクトが挿入され ており、入力信号を加工して録音できます。挿入位置を ②に変更すれば、特定のトラック、またはドラム/ベー ス音色の再生信号を加工できます。③の位置に挿入する と、最終的なステレオミックスを加工できます。
HINT
ドラム/ベース音色は、フロントパネルのパッドを叩い て演奏 することもできます。
さらに、リズムパターンを演奏順に並べ、コード情報や テンポ情報などをプログラムして、1 曲分のリズム伴奏
(これをリズムソングといいます)を作成できます。
リズムソングは最大10種類まで作成でき、その中から1 つを選んで編集や演奏を行います。
ZOOM MRS-8
■ センドリターンエフェクト
内蔵ミキサーのセンド/リターンに内部接続されたエ フェクトです。リバーブまたはコーラスなどの効果がか けられます。 センドリターンエフェクトに送る信号レベル(センドレ ベル)はトラック/音色ごとに調節できます。センドレ ベルを上げるほど、そのトラック/音色にセンドリター ンエフェクトの効果が深くかかります。
各部の名称
フロントパネル
エフェクト セクション
リズム
セクション
インプットセクション
内蔵マイク
ディスプレイセ クション
フェー ダ ー セ クション トランスポートセクション
インプットセクション リズムセクション
[INPUT]コントロール1/2
[PEAK]インジケーター
[SONG/PATTERN]キー
[DRUM/BASS]キー
コント ロール セクション
[TEMPO]キー
[MIC]キー
INPUT[ON/OFF]キー1/2
エフェクトセクション
[INSERTEFFECT]キー [INPUTSRC]キー
[SEND/RETURN]キー
10
パッド1〜9
ZOOM MRS-8
ディスプレイセ クション コントロールセクション
各部の名称
[SDCARDACCESS]インジケーター
ディスプレ イ
[SYSTEM/UTILITY]キー
[NEWPROJECT]キー
[TRACKPARAMETER]キー
フェー ダ ーセクション
([RHYTHM]、1〜4、5/6、7/8、[MASTER])
フェー ダ ー([RHYTHM]、1〜4、5/6、7/8、[MASTER])
ステータスキー
MARKER[
[EDIT]キー
U]/[I]キー
[AUTOPUNCHI/O]キー
カーソルキー
[ENTER]キー
[BOUNCE]キー
トランスポートセクション
REW[T]キー
ZERO[U]キー
STOP[P]キー REC[O]キー
PLAY[R]キー
[A-BREPEAT]キー
[MARK/CLEAR]キー
[FUNCTION]キー [EXIT]キー
ダイアル
FF[I]キー
リアパネル
DC9V端子 MIDIOUT端子
[POWERON/OFF]
ZOOM MRS-8
スイッチ
MASTEROUTPUT端子
カードスロット [PHONES]
PHONES端子
ボリュームコントロー ル
INPUT端子1/2
[INPUT1SELECT]スイッチ
11
MIDIシーケンサー
(コンピューターなど)
MIDIインターフェース
MIDI IN
接続
INPUT端子1には、標準的なフォーンプラグのケーブル
(アンバランス)が接続できます。INPUT端子2には、
XLRプラグのケーブル(バランス)、またはフォーンプラ グのケーブル(バランス/アンバランス)のどちらでも 接続できます。
INPUT端子1にパッシブタイプのエレクトリックギター/ ベースなど、出力インピーダンスの高い楽器を接続すると きは、[INPUT1 SELECT]スイッチをGUITAR/BASS の位置に合わせます。
また、アクティブタイプのエレクトリックギター /ベ ース 、
ダイナミックマイク、シンセ サイザー など、出力インピーダ
ンスの低い機 器を接続するときは、[INPUT1 SELECT]
スイッチ をMIC/LINEの位置に合わせます。
ギター
ベース
リアパネ ル
MRS-8をACアダプターで駆 動するときは、必ずZOOM AD-0006A(別売)をご使 用く ださい。それ以外のACアダプ ターをご使用になりますと、故
ACアダプター
ACアダプターのプラグは、図のようにフック に巻き付けておけば、ACアダプターのコード を引っ張ったときでもプラグが抜け落ちるの を防止できます。
障の原因となります。
ダイナミック マイク
ヘッドフォン
オーディオシステムのスピーカーの損傷を防 ぐために 、接続するときはオーディオシステ ムの電源を切って(またはボリュームを絞って) おきます。
R
シンセサ イザーや サンプラ ーなど
シンセサ イザーや CD プレーヤ ーなどのス テ レオ出力の機器を接続するときは、機器のL 側の端子をINPUT端子1に、R側の端子を INPUT端子2に接続します。
ヘッドフォンを使ってモ ニターした いとき は、 ヘッドフォン をPHONES端子に接続します。 ヘッドフォンの音 量は 、[PHONES]ボリュー ムコントロ ール で調節 できます 。
L
12
モニターシステム
(オーディオコンポやアンプ内蔵スピーカーなど)
ZOOM MRS-8
SDカードの装着/電池の取り付け
SDカードの装着
MRS-8を使用するには、記録用メディアとしてSDカー ド、またはアダプターを装着した miniSD カード(容量 が16MB以上のもの)が必要です。カードのライトプロ テクト(書き換え保護機能)が解除されていることを確 認してから、電源がオフのときに、次の図のように SD カードを装着してください。
SDカード
カードを装着するときは、スロットの奥までしっかりと 押し込んでください。カードを取り出すときは電源を切 り、カードを手前に引き出してください。 なお、電源が入った状態でSDカードを抜き差ししたい場 合は、必ず所定の操作(→ P117)を行って ください。 その他の方法で抜き差しを行うと、データが破損し、永 久に失われる恐れがあります。
電池の取り付け
MRS-8は乾電池で駆動することも可能です。次の手順に 従って別売の電池を挿入してください。
1.
本機を裏返しにして、電池ブタを開けてください。
電池ブタ
単3乾電池×4本
MRS-8裏面
2.
電池ケースに単3 乾電池(アルカリ電池をご使用く ださい)×4本を装着してください。
電池ブタを閉めてください。
3.
NOTE
本機を乾電池で使用しているときにディスプレ イ右下に
と表示された場合は、乾電池が消耗していることを表し
ます。速やかに新品の電池と交換してください。
電池ケース
NOTE
・ 挿入方向やカードの裏表を間違えると、奥まで挿入できませ
ん。無理に挿入しようとすると、カードが破損する恐れがあ りますのでご注意ください。
ZOOM MRS-8
13
電源のオン/オフ
PRJ 000 MRS-8 SD
MRS-8の電源のオン/オフを切り替えるには、次の手順で操作します。
してもいいか尋ねる画面が表示されます。この画面で
電源を入れる
1.
MRS-8 と周辺機器の電源がオフになっていること を確認してください。
このとき、接続されている楽器、MRS-8、モニターシス テムのボリュームは絞っておいてください。
2.
カードスロットにSDカードを装着してください。
[POWER ON/OFF] スイッチをオンにしてくださ
3.
い。
装着されたSDカードへの読み込みが始まります。読み込 み中は、[SD CARD ACCESS]インジケーターが点灯し ます。
[ENTER]キーを押すと、SD カードが初期化されます(初 期化が終わると、メイン画面が表示されます)。
HINT
・ MRS-8 の起動後に SD カードを初期化することも可能です。
(→P118)。
・ MRS-8の動作中にSD カードの入れ替えを行うこともできま
す(→P117)。
接続されている楽器、モニターシステムの順に電源
4.
を入れてください。
電源を切る
モニターシステムの音量を絞ってください。
1.
モニターシステム、接続されている楽器の順に電源
2.
を切ってください。
[POWER ON/OFF] スイッチをオフにしてくださ
3.
い。
ディスプレイにGoodBye See You!と表示され、電 源がオフとなります。このとき、操作中の各種情報は、 SDカードに自動的に保存されます。
しばらくすると次の画面が表示されます。
PRJ 000 MRS-8 SD
この画面をメイン画面といいます。この画面では、 録音や再生などの各種操作が行えます。
HINT
他の画面からメイン画面に戻りたいときは、[EXIT] キーを繰り 返し押します。
なお、MRS-8で利用できないSDカードを装着して電源 をオンにした場合、FORMAT?とSDカードを初期化
14
1-00 0 1-0
・ ACアダプターを抜き差し して電 源を切る ことは
絶対にお止めください。データが破損する可能性 があります。
・特に[SD CARD ACCESS]インジケーターが点
灯しているときに AC アダプ ターを 引き抜 くと、 SDカード上のデータが損傷し、すべてのデータが 永久に失われる恐れがあります。
ZOOM MRS-8
録音してみよう
INPUT REC LVL
MRS-8を使った簡単な録音/再生操作を試してみましょう。ここでは、INPUT端子1に接続したエレクトリックギター を録音する場合を例に挙げて説明します。
INPUT端子1にギターを接続し、[INPUT1
1.
SELECT] スイッチを GUITAR/BASS(パッシブ タイプのギターの場合)または MIC/LINE(アク ティブタイプのギターの場合)に合わせてくださ い。
ディスプレイセクションの[NEW PROJECT]キー
2.
を押し、ディスプレイ1列目にPRJNoxxx(xxx の位置にはプロジェクト番号が入ります)が表示さ れるのを確認して、[ENTER] キーを押し てくださ い。
新規プロジェクトが作成され、録音可能な状態となりま す。必要ならば、この操作を行うときにプロジェクトに 名前を付けることができます(→P105)。
3.
[MIC ] キー が点滅 また は消灯 してい ること を確認 し、INPUT[ON/OFF] キー 1 を押してキーを点灯 させてください。
この状態で、INPUT端子1が有効(オン)になります。
ギターを最大音量で弾いたときに、[PEAK] インジケー ターがかすかに点灯するように調節します。
かすかに点灯
ディスプレイセクションの [TRACK
5.
PARAMETER]キーを押し、左右のカーソルキーを 使ってディスプレイの1列目にINPUTと表示さ せてください。
NOTE
1列目にINPUTと表示されないときは、INPUT[ON/OFF] キー 1が点灯しているかどうかをご確認ください。
上下のカーソルキーを使って次の画面を表示させ
6.
てください。
この画面では、入力信号の録音レベル(トラックに送ら れる信号レベル)が調節できます。
HINT
[MIC] キーが点灯しているときは、INPUT 端子 1 の代わりに内 蔵マイクが有効になります。この場合は[MIC]キーを1 回押して 点滅に切り替えてください。
4.
ギターを演奏しながら、[INPUT]コントロール1を 回して、入力感度を調節してください。
ZOOM MRS-8
INPUT REC LVL
録音レベルの値
ダイアルを回して録音レベルを調節してください。
7.
100
15
録音してみよう
現在の信号レベルは、ディスプレイ下部のメーターで確 認できます。ギターを最大音量で弾いたときに、レベル メーターのIN1の0(dB)のセグメント(レベルメーター を構成する四角)がかすかに点滅するように録音レベル を調節します。
8.
9.
ステータスキーが赤く点灯したオーディオトラック(こ の例ではトラック1)は、録音先として選ばれます。
10.
フェーダー 1〜 4、5/6、7/8 は、対応するトラックの 音量を調節します。入力信号がトラックに送られている ときは、入力信号のモニターレベルが調節できます。ま た、[MASTER]フェーダーは、最終的な出力レベルの音 量を調節します。
0(dB)のセグメント
インプット1の録音レベル
[EXIT]キーを何回か押して、メイン画面に戻ってく ださい。
ステータスキー 1を何回か押して、キーを赤く点灯 させてください。
赤く点灯
フェーダー1と[MASTER]フェーダーを操作して、 入力信号のモニターレベルを調節してください。
4 拍の前カウントが鳴った後で録音が始まります。初期 状態のプロジェクトでは、録音/再生中に 8 ビートのリ ズムパターンが演奏されます。リズムパターンに合わせ て楽器の演奏を録音してみましょう。
赤く点灯緑に点灯
HINT
・リズムパターンが不要なと きは、空のリズ ムパターン を選ぶ
(→P18)か、ドラム/ベース音色をミュートしてください(→
P19)。
・プロジェクトが初期状態のとき、インプットの信号にインサー
トエフェクトがかかった状態で録音されます。必 要ならば、こ のエフェクトをバイパスしたり(→P22)、別のエフェクトパッ チに切り替えたりできます(→P21)。
録音が終わったら、STOP[■]キーを押してくださ
12.
い。
REC[● ] キーと PLAY[R]キーが消灯し、録音が終了し ます。
13.
録音内容を確認するには、ZERO[U] キーを押し、 続いてPLAY[R]キーを押してください。
[MASTER] フェーダーを操作すると、楽曲全体の音量
(ステレオミックスの信号レベル)が調節できます。
11.
録音を開始するには、REC[● ] キーを押しながら、 PLAY[R]キーを押してください。
16
録音選択を解除するには、ステータスキー 1を押し
14.
て、キーを緑色に点灯させてください。
緑に点灯
ZOOM MRS-8
クイックツアー
PRJNo001 PRJ001
それでは、MRS-8を使った本格的な録音に挑戦してみましょう。ここでは、録音前の準備から楽曲を完成させるまでの 操作を、次の5つのステップに分けて説明します。
■ステップ1:録音前の準備
プロジェクトの作成、ガイドリズムの選択など、録音に 必要な準備を行います。
■ステップ2:最初のトラック録音
入力信号にインサートエフェクトをかけて、最初のト ラック録音を行います。
■ステップ3:オーバーダビング
録音済みのトラックを聴きながら、2 番目以降のトラッ クに重ね録音します。
■ステップ4:ミキシング
録音したトラックの音量/パン/EQを調節し、センドリ ターンエフェクトをかけて、ステレオにミックスします。
■ステップ5:ミックスダウン
完成したステレオミックスをマスタートラックに録音し ます。
ステップ1 録音前の準備
1-1 新規プロジェクトを作成する
MRS-8 では、楽曲を再現するのに 必要な各種デ ータを
プロジェクトという単位で管理します。プロジェクト
には録音したオーディオデータを始め、リズムやエフェ クトに関するさまざまな設定が含まれます。プロジェク トを読み込めば、楽曲が最後に保存されたときの状態を そのまま再現できます。
MRS-8を使って新規録音を行う場合は、プロジェクトを 作成することから始めます。
録音したい楽器やモニターシステムを MRS-8 に接
1.
続してください(P12)。
録音に使いたい SD カードを装着してください(→
2.
P13)。
MRS-8 →モニターシステムの順番に電源を入れて
3.
ください。
MRS-8が起動すると、そのSDカードで最後に操作して いたプロジェクトが自動的に読み込まれます。
ZOOM MRS-8
ディスプレイセクションの[NEW PROJECT]キー
4.
を押してください。
メイン画面で [NEW PROJECT] キーを押すと、表示が 次のように変わります。
PRJNo001
操作可能なカーソルキー
PRJ001
この状態で、新規プロジェクトが作成できます。 なお、ディスプレイの右上には、その画面で操作可能な カーソルキーが表示されます。
17
クイックツアー
PRJ 001 PRJ001
001#117 MTNs1Vb
HINT
・ 新規作成されるプロジェクトには、未使用の番号のうち最も
小さい番号が付けられます。
・ プロジェクトの各種操作を行うプロジェクトメニューを表示
させて、新規プロジ ェク トを 作成 する こと もで きま す(→ P105)。
[ENTER]キーを押してください。
5.
新規プロジェクトが作成され、オーディオトラックの録 音/再生などを行うメイン画面が表示されます。
PRJ 001 PRJ001
HINT
・ 操作するプロジェクトを変更したり、新規プロジェクトを作
成したりすると、それまでに操作していたプロジェクトが自 動的に保存されます。
・ 電源をオフ(→P14)にすると、最後に操作していたプロジ
ェクトが自動的に保存されます。
・ 新規プロジェクト作成時には、プロジェクトに名前を付ける
ことができます(→P105)。
NOTE
MRS-8が動作している間、SD カードを引き抜くことはお止め ください。データの破損や故障の原因となります。動作中にSD カードを入れ替えたい場合は、必ず所定の操作を行って くださ い(→P117)。
1-2 使用するリズムパターンを選択
する
MRS-8には、レコーダーと常に同期して動作するリズム 機能が搭載されています。録音/再生中には、内蔵され たドラム音色(ドラムキット)やベース音色(ベースプ ログラム)を使って、数小節程度のリズムパターンを繰 り返したり、複数のリズムパターンを組み合わせて 1 曲 分のリズム伴奏(リズムソング)を演奏したりできます。 ここでは、録音するときのガイドリズムとなるリズムパ ターンを選んでみましょう。
リズム パタ ー ン番 号
001#117 MTNs1Vb
リズム パタ ー ン名
1
HINT
他の画面からメイン画面に戻りたいときは、[EXIT] キーを繰り 返し押します([EXIT]キーは、1つ手前の画面に戻るためのキー です)。
ダイアルを回して演奏したいリズムパターンを選
2.
んでください。
1つのプロジェクトには、511種類のリズムパターン(う ち450種類以上がプログラム済みです)が含まれていま す。ダイアルを回すと、演奏したいリズムパターンを選 択できます。
リズムパターンの演奏中にダイアルを回すと、現在選ば れているリズムパターンの最後まで到達したときに、新 しいリズムパターンに切り替わります。また、演奏中に 上下のカーソルキーを操作すると、現在の位置に関係な く、即座にリズムパターンが切り替わります。
ここでは、ガイドリズムとして利用するために、シンプ ルなリズムパターンを選んでみましょう。例えばパター ン番号510を選べば、4 /4 拍子のメトロノーム音を演 奏できます。
3.
[MASTER]フェーダーを0(dB)の位置に合わせ、 トランスポートセクションのPLAY[R]キーを押し てください。
1.
メイン画面でリズムセクションの[SONG/ PATTERN] キーを 何度か押して、キーを消灯させ てください。
リズムパターンの選択画面が表示されます。
18
0dB
レコーダーの走行と同時に、リズムパターンの演奏が始
ZOOM MRS-8
クイックツアー
TEMPO BPM=
まります。演奏中は、現在のテンポに合わせて[TEMPO] キーが点滅します。
プロジェクトが初期状態のときは、ベースプログラムの 演奏(ベーストラック)はミュートされています。この ため、リズムパターンを再生するとドラムキットの演奏
(ドラムトラック)のみが聞こえます。
HINT
リズムパターンの演奏中は、発音しているドラムキット の音色
(またはベースプログラムの音高)に相当するパッドが点灯しま
す。パッドを叩けば、そのパッドの音色/音高を演奏できます。
4.
テンポを変更するには、[TEMPO] キーを押してテ ンポの値を表示させ、ダイアルを回してください。
TEMPO BPM=
テンポの値は 0.1BPM 単位で調節 できます。設定 が終 わったら、[EXIT]キーを押して元の画面に戻します。
1200
テンポの値
HINT
[TEMPO]キーを繰り返し叩き、マニュアル操作でテンポを設定 することも可能です。
5.
ドラム/ベーストラックの音量を調節するには、リ ズムセクションの[DRUM/BASS]キーを使って音 色(ドラム/ベース)を選んでから、[RHYTHM] フェーダーを操作してください。
[RHYTHM]フェーダーは、ドラム/ベーストラックの両 方の音量調節を兼ねています。[DRUM/BASS]キーを押 してキーを点灯(ドラムトラックを選択)または消灯
(ベーストラックを選択)させ、[RHYTHM] フェーダー
を操作して音量を調節します。
・ ドラムトラックが選ばれているとき
点灯
・ ベーストラックが選ばれているとき
消灯
それぞれの信号レベルは、ディスプレイ下部のレベル メーターで確認できます。
同じように、[DRUM/BASS]キーを使って音色(ドラム /ベース)を選び、[RHYTHM]ステータスキーを繰り返 し押すことで、ドラムトラック/ベーストラックの ミュートのオン/オフを切り替えることができます。
6.
演奏を止めるには、トランスポートセクションの STOP[■]キーを押してください。
7.
メイン画面に戻るには[EXIT]キーを押します。
ベーストラックの信号レベル
ドラムトラックの信号レ ベル
ZOOM MRS-8
19
クイックツアー
ステップ2 最初のトラック録音
このステップでは、録音先となるオーディオトラックを 選び、ガイドリズムを聴きながら入力信号にインサート エフェクトをかけて録音するまでの操作を説明します。
2-1 入力感度を調節する
INPUT端子1/2に楽器を接続してください。
1.
MRS-8では、INPUT端子1/ 2または内蔵マイクからの 入力信号のうち最大 2 種類を入力ソースとして選択でき ます。 内蔵マイクとINPUT 端子1 は切り替え式になっており、 どちらか一方のみ利用できます。
入力される信号のオン/オフを切り替えます。キーが点 灯しているときは、該当する端子/マイクの信号が入力 ソースとして選ばれます。2 系統の入力ソースを同時に 利用するときは、片方のINPUT[ON/OFF]キーを押しな がら、もう一方のキーを押します。
それぞれの入力ソースが選ばれているときは、 INPUT[ON/OFF]キーや [MIC] キーが次のように点灯し ます。
内蔵マイクを利用するには、インプットセクション
2.
の[MIC]キーを押し、キーを点灯させてください。
内蔵マイクが利用可能なときは、インプットセクション の[MIC]キーが点滅します。[MIC] キーを押してキーを点 灯に切り替えると、INPUT端子1の代わりに内蔵マイク が利用できます。 なお、インサートエフェクトの設定によっては、内蔵マ イクが利用できないことがあります。この場合は [MIC] キーが消灯します。
[MIC]キーが
点灯
内蔵マイクが 有効
(INPUT端子1が 
 無効)
インプットセクションの INPUT[ON/OFF] キー 1
3.
/2を押して入力ソースを選んでください。
インプットセクションのINPUT[ON/OFF] キ ー は、 INPUT端子1(または内蔵マイク)とINPUT端子 2から
[MIC]キーが
点滅
内蔵マイクを 利用可能
(INPUT端子1が 
 有効)
[MIC]キーが
消灯
内蔵マイクが 無効
(INPUT端子1が 
 有効)
●入力ソース=INPUT端子1
点灯 消灯
点滅または 消灯
入力ソース=INPUT端子2
消灯
点滅または 消灯
入力ソース=内蔵マイク
点灯 点灯
入力ソース=INPUT端子1 +INPUT 端子2
点灯
点滅または 消灯
入力ソース=内蔵マイク+INPUT端子2
点灯 点灯 点灯
点灯
消灯
点灯
20
ZOOM MRS-8
クイックツアー
IN SRC IN
CLEAN Standard
21
楽器を演奏しながら、使用するインプットに対応す
4.
る[INPUT]コントロールを調節して、入力感度を調 節してください。
INPUT端子1/内蔵マイクの入力感度は[INPUT]コント ロール 1、INPUT 端子 2 の入力感度は [INPUT] コント ロール2を使って調節できます。 楽器を最大音量で演奏したときに、インプットセクショ ンの [PEAK] インジケーターがかすかに点滅するように 調節してください。
かすかに点滅
0(dB)のセグメント
インプット1の録音レベル
なお、インプットの信号レベルは、レベルメーターのIN 1/IN 2で確認できます。
2-2 インサートエフェクトをかける
インサートエフェクトとは、インプットの直後/任意の トラックの出力/ [MASTER] フェーダーの直前の中か ら、挿入位置を選択できるエフェクトです。インサート エフェクトでは、コンプレッサー、ディストーション、 ディレイなど、複数のエフェクトモジュール(単体エフェ クト)が直列に配置されています。 インプットの信号にインサートエフェクトをかければ、 エフェクトで加工した音をトラックに録音(かけ録り) できます。ここでは、インプットの信号にギター/ベー スに最適なインサートエフェクトをかけてみましょう。
選択できます。 プロジェクトが初期状態のとき、挿入先としてIN(イ ンプット)が選ばれています。他の挿入位置が選ばれて いるときは、ダイアルを回してINを選んでください。
IN SRC IN
エフェクトセクションの [INSERT EFFECT] キー
2.
を押してください。
表示が次のように変わります。この画面では、インサー トエフェクトのアルゴリズム(同時に利用可能なエフェ クトモジュールの組み合わせ)やパッチ(エフェクトプ ログラム)が選択できます。
アルゴリズム名
CLEAN Standard
MRS-8には 8種類のアルゴリズムがあり、アルゴリズム ごとに複数のパッチが含まれています。インサートエ フェクトを利用するには、利用したいアルゴリズムを選 択してから、そのアルゴリズムに含まれるパッチを呼び 出します。
3.
上下のカーソルキーを使って利用したいアルゴリ ズムを選択してください。
0
パッチ番 号パッチ名 
1.
エフェクトセクションの[INPUT SRC]キーを押し てください。
ディスプレイ2列目にIN(インプット)と表示されま す。この画面では、インサートエフェクトの挿入位置を
ZOOM MRS-8
利用可能なアルゴリズムは次の通りです。
●CLEAN
●DIST
●ACO/BASS SIM(表示は Ac/BsSIM)
●BASS
ギター/ベースの録音に適したアルゴリズムです。
クイックツアー
INPUT REC LVL
●MIC
ボーカルなどのマイク録音に適したアルゴリズムです。
●LINE
シンセサイザーや電子ピアノなどライン出力機器の録音 に適したアルゴリズムです。
●DUAL MIC
2チャンネルが完全に独立したモノラル入力×2/モノラ ル出力×2のアルゴリズムです。2本のマイクを使った 録音に向いています。
●MASTERING(表示はMASTRING)
最終のステレオミックスを加工するのに適したアルゴリ ズムです
HINT
プロジェクト が初 期状 態のと き、イン サー トエ フェク トで は CLEANアルゴリズムのパッチが選ばれています。
NOTE
CLEAN、DIST、ACO/BASS SIM、BASSの各アルゴリズム のパッチが選択されている間、内蔵マイクは利用できません。た だし、インサートエフェクトが一時的にバイパス状態に なって いるときや、PRE AMP/DRIVE モジュールがオフま たは
CABINETのときには上記のアルゴリズムが 選択されていて
も内蔵マイクが利用できます。
4.
[MASTER]フェーダーを0(dB)の位置に合わせ、 楽器を演奏して効果を確認しながら、ダイアルを回 してパッチを選んでください。
0dB
HINT
パッチ名の欄にEMPTYと表 示されるも のは空のパ ッチで す。そのパッチを選んでも効果はかかりません。
NOTE
選択したアルゴリズムに応じて入出力の信号の流れ が変化しま す(→P94)。
5.
トラックに録音される信号のレベルを調節す るには、コントロールセクションの [TRACK PARAMETER] キーを押し、続い て INPUT[ON/ OFF]キーを押してください。
インサートエフェクトの出力レベルは、選んだパッチに 応じて変化します。インサートエフェクトをかけて録音 するときは、使用するパッチに合わせて録音レベルを調 節する必要があります。
6.
下向きのカーソルキーを何度か押して、ディスプレ イの2列目にREC LVLと表示させてください。
表示が次のように変わります。この画面に表示される REC LVLパラメーターは、レコーダーのトラックに録音 される信号のレベル(インサートエフェクト通過後の信 号レベル)を調節します。
インサートエフェクトでは、合計300種類のパッチが利 用できます。これらのパッチは、必要に応じて、効果の 種類や効き具合を調節できます。それぞれのアルゴリズ ムで利用可能なパッチは次の通りです。
アルゴリズム パッチ番号
CLEAN
DIST ACO/BASS SIM
BASS MIC
LINE DUAL MIC
MASTERING
0〜29
0〜49 0〜19
0〜19 0〜49
0〜49 0〜49
0〜29
22
INPUT REC LVL
7.
ダイアルを回して録音レベルを調節してください。
8.
メイン画面に戻るには、[EXIT]キーを押してくださ い。
100
HINT
・ インサートエフェクトを通さずに録音したいときは、エフェ
クトセクションの [INSERT EFFECT] キーを 何度か押 して キーを消灯させてください。キーが消灯している間、インサー
ZOOM MRS-8
クイックツアー
トエフェクトがバイパス状態となります。
・ インサートエフェ クトを バイ パスし て録 音する 場合、REC
LVLパラメーターを初期設定値(100)に合わせれば、ユニ ティゲイン(増減なし)の信号をトラックに録音できます。
2-3 トラックを選んで録音する
入力信号の録音先となるトラックを選び、インサートエ フェクトをかけたインプットの信号を録音します。
メイン画面で録音したいトラックのステータス
1.
キーを何度か押して、キーを赤く点灯させてくださ い。
赤く点灯
オーディオトラックのステータスキーは、録音トラック の選択やトラックごとのミュートのオン/オフ切り替え に使用します。ステータスキーを押すたびに、キーが次 のように変化します。
緑色に点灯 消灯 赤く点灯
ステータスキ ー
ステータスキーを赤く点灯させると、入力信号がそのス テータスキーに対応する録音トラックに割り当てられま す。 録音トラックとしてモノラルトラック(トラック1〜4) を選んだ場合、信号の流れは次のようになります。
モノラルトラックを選択した 場合
入力ソース
=1系統
入力ソース
=2系統
Track 1
Track 2
Track 1
Track 2
MASTER
1
MASTER
1
また、録音トラックとしてステレオトラックを選んだ場 合、信号の流れが次のように変化し、2 系統の入力ソー スを 2 トラックに分けて録音できます。ステレオトラッ クでは、V テ イク の選 択を 除い て左 右ト ラック のパ ラ メーターが常に連動します。シンセサイザーやCDプレー ヤーなどのステレオソースを録音したいときに便利で す。
ステレオトラックを選択した場合
MASTER
入力ソース
=2系統
Track 7/8
7/8
ミュートオフ
ミュート 録音トラックとして選択
すべてのステータスキーが緑色に点灯している場合、入 力信号はトラックには送られず、直接[MASTER]フェー ダーへと送られます(このとき、入力信号に対してパン やセンドリターンエフェクトのかかり具合を調節できま す)。
録音トラックなし
入力ソース
=1系統
入力ソース
=2系統
Tra ck 1
Tra ck 2
Tra ck 1
Tra ck 2
MASTER
MASTER
ZOOM MRS-8
HINT
・ 録音トラックとして同時に選択できるのは、ステレオトラッ
ク× 1、またはモノラルトラック× 2 までです。モノラルト ラック× 2 を選ぶには、奇数/偶数番号の順に並ぶステータ スキーの片方を赤く点灯させ、そのキーを押しながらもう一 方のステータスキーを押して、赤く点灯させます。
・ 入力ソースが 1 系統の場合でも、録音トラックとしてステレ
オトラックを選べば、インサートエフェクトによる広がり感 を損なわずに録音できます。
録音トラックに対応するフェーダーと [MASTER]
2.
フェーダーを0(dB)の位置に合わせ、楽器を演奏 しながらモニターシステムのボリュームを調節し てください。
録音を開始するには、ZERO[U]キーを押して楽曲
3.
の先頭に移動し、REC[ ● ] キーを押し ながら PLAY[R]キーを押してください。
23
クイックツアー
録音した内容を確認したいときは、ZERO[U]キー
5.
を押して楽曲の先頭(カウンターがゼロの位置)に 戻し、PLAY[R]キーを押してください。
両方のキーが点灯し、カッカッカッカッという4拍の 前カウントが鳴り始めます。前カウントが鳴り終わった ら録音開始です。リズムセクションのガイドリズムを聴 きながら、最初の楽器の演奏を録音してみましょう。
HINT
・ 前カウントの拍数や鳴り方は、必要に応じて変更できます(→
P43)。
・ 入力信号が歪んで聞こえるときは、ステップ2-1 やステップ
2-2 を参考にして、入力感度や録音レベルを 再調節してくだ さい。
録音が終わったら、STOP[■]キーを押してくださ
4.
い。
REC[● ] キーと PLAY[R]キーが消灯し、録音が終了し ます。ディスプレイにしばらくwait...と表示された 後で、メイン画面に戻ります。
HINT
wait...と表示される時間は、場合によって異なります。この
間、電源を切ることは絶対にお止めください。録音した データ が失われたり、故障の原因となったりします。
トランスポートキ ーの基本操作
REW[T]キー
現在位置を1秒ずつ巻き戻します。このキ ーを押しながら、 FF[Y]キーを押すと、素早く巻き戻ります。
ZERO[U]キー
楽曲の先頭(カウンターがゼロの位置) まで巻き戻します。
STOP[P]キー
レコーダ ーを停止します。
PLAY[R]キー
現在位置から再生を開始します。
ガイドリズムとして選んだリズムパターンの演奏と一緒 に、録音内容が再生されます。
HINT
・ 時間/分/秒/ミリ秒単位または小節/拍/チック単位で位
置を指定し、直接 その 位置 に移 動す ること も可 能で す(→ P35)。
・ 任意の位置にマークを登録すれば、そのマークの位置に素早
く移動できます(→P35)。
6.
再生を止めるには、STOP[■]キーを押してくださ い。
録音をやり直したいときは、手順3〜5を繰り返してくだ さい。
録音内容に満足したら、録音トラックのステータス
7.
キーを押し、キーを緑色に点灯させてください。
そのトラックの録音選択が解除されます。
HINT
・ 録音したトラックは、コピーや消去などの各種編集が行えま
す(→P44)。
・ 録音したトラックの V テイクを切り替えれば、現在の録音内
容は残したまま、新しいVテイクに録音できます。
FF[Y]キー
現在位置を1秒ずつ早送りします。このキーを 押しな
がら、REW[T]キーを押すと、素早く早送りします。
REC[O]キー
このキーを押してからP L AY[R]キーを押すと、録 音が始まります。また、再生中にこのキーを押せば パンチイン/アウト(→P37)が行えます。
24
ZOOM MRS-8
ステップ3 オーバーダビング
このステップでは、ステップ 2 で録音した内容を聴きな がら、残りのトラックに他の楽器を重ね録音(オーバー ダビング)する方法を説明します。
3-1 入力感度やインサートエフェクト
を設定する
ステップ 2 と同じ要領で、入力ソースの選択や入力感度 /録音レベルの調節、インサートエフェクトの設定を行 います。
重ね録音したい楽器を接続し、ステップ2-1と同じ
1.
要領で入力感度を調節してください。
ステップ2-2と同じ要領で、インサートエフェクト
2.
のアルゴリズムとパッチを選び、録音レベルを調節 してください。
設定が終わったら [EXIT] キーを押してメイン画面
3.
を表示させてください。
3-2 トラックを選んで録音する
ガイドリズムの演奏と録音済みトラックの再生音を聞き ながら、新しい楽器音を他のトラックに録音します。
録音したいトラックのステータスキーを繰り返し
1.
押して、キーを赤く点灯させてください。
そのトラックが録音トラックとして選ばれます。このと き、録音済みトラックのステータスキーと[RHYTHM]ス テータスキーが緑色に点灯していることを確認してくだ さい。
[MASTER]フェーダーを0(dB)の位置に合わせ、
2.
録音トラックに対応するフェーダーを操作してモ ニターレベルを調節してください。
必要ならば、レコーダーを再生しながらフェーダーを操 作して、録音済みトラックとこれから録音するトラック のモニターバランスを調節します。
前カウントが鳴り、新しいトラックへの録音が始まりま す。リズムセクションのガイドリズムと録音済みトラッ クの再生音を聴きながら、楽器の演奏を録音してくださ い。
録音が終わったら、STOP[■]キーを押してくださ
4.
い。
ディスプレイにしばらくwait...と表示され、メイン 画面に戻ります。
録音内容を確認するには、もう1回 ZERO[U]キー
5.
を押して楽曲の先頭に移動し、PLAY[R]キーを押 してください。
リズムセクションや録音済みトラックと共に、新しく録 音したトラックが再生されます。必要に応じてフェー ダーを操作して、トラック同士の音量バランスを調節し てください。
再生を止めるには、STOP[■]キーを押してくださ
6.
い。
HINT
録音をやり直したいときは、手順3〜5を繰り返します。必要な らば、曲の途中から録音をやり直したり、パンチイン アウト機 能( → P 37)を使って一部分のみ録音をやり直したりできます。
7.
録音内容に満足したら、録音トラックのステータス キーを押して、キーを緑色に点灯させてください。
そのトラックの録音選択が解除されます。他のトラック も同じ要領で録音してみましょう。
HINT
録音可能なトラックは最大 8 トラックです。ただし、すべての トラックを録音したあとでも、バウンス機能(ピンポン録音)を 使って複数トラックを1〜2トラックにまとめれば、バウンス元 のVテイクを切り替えるだけで新たに録音が行えます(→ P40)。
クイックツアー
録音を開始するには、ZERO[U]キーを押して楽曲
3.
の先頭に移動し、REC[ ● ] キーを押しな がら PLAY[R]キーを押してください。
ZOOM MRS-8
25
クイックツアー
TR2 EQ HI G
TR2 PAN
ステップ4 ミキシング
すべてのトラックの録音が終わったら、内蔵ミキサーを 使ってトラックごとの音量、EQ(イコライザー)、パン
(ステレオの左右の位置)を調節し、ステレオにミックス
してみましょう。
4-1 音量/パン/EQを設定する
楽曲を再生しながら内蔵ミキサーのトラックパラメー ターを調節して、トラックごとの音量/パン(バランス) /EQを調節します。
トラック同士の音量バランスを調節するには、
1.
フェーダーセクションのフェーダーを操作してく ださい。
ステレオトラックのフェーダーを操作すると、左右の 2 トラックの音量が調節できます。
NOTE
場合によっては、現在のフェーダーの位置と、プロジ ェクトに 記憶されているトラックの音量の値が一致しないこ とがありま す(別のプロジェクトでフェーダーを操作した後 で、以前のプ ロジェクトを呼び出した場合など)。このような場合は、ある一 定量以上フェーダー値が変化するまで、音量が変化し ませんの でご注意ください
インプットの信号が不要な場合は、点灯している
2.
INPUT[ON/OFF] キー を押して、消灯させ てくだ さい。
INPUT[ON/OFF]キーが点灯している間、インプットの 信号がステレオミックスに加えられます。インプットの 信号が不要な場合は、キーを消灯させます。
3.
トラックごとの EQ やパンを調節するには、ディス プレイセクションの[TRACK PARAMETER]キー を押してください。
トラックごとのEQ、パンなどの要素(トラックパラメー ター)が調節可能となります。
左右のカーソルキーまたはステータスキーを使っ
4.
てトラックパラメーターを調節したいトラックを 選択してください。
現在選択されているトラックのステータスキーは橙色に 点灯します。
ドラム/ベーストラックを加えてミックスしたい場合 は、[DRUM/BASS] キ ーの点灯(ドラ ムトラック を選 択)と消灯(ベーストラックを選択)を切り替えながら [RHYTHM]フェーダーを操作し、ドラム/ベーストラッ クのミックスバランスを調節します。 また、[DRUM/BASS]キーを使ってドラムトラックまた はベーストラックを選び、[RHYTHM]ステータスキーを 押して消灯させれば、該当するトラックをミュートでき ます。
なお、各トラックの信号レベルは、ディスプレイのレベ ルメーターで確認できます。
トラック1〜8の信号レベル
26
橙色に点灯
TR2 EQ HI G
トラックパラメーターが表示されている間、ステータス キーや左右のカーソルキーを使って操作したいトラック を選択できます。左右のカーソルキーを操作すると、ド ラムトラック→ベーストラック→オーディオトラック 1 〜8の順番にトラックを切り替えできます。
5.
上下のカーソルキーを使って、調節したいパラメー ターを表示させてください。
TR2 PAN
0
0
ZOOM MRS-8
トラック 1〜 8 やドラム/ベーストラックで調節可能な パラメーターは下の通りです。
■パラメーター一覧
パラメーター 表示 設定範囲 解説
EQ HI G
EQ HI F
EQ LO G
EQ LO F
EFX SEND
PAN
TR x-y
FADER
ST LINK
−12〜+12dB ハイEQのブースト/カット量を調節します。
500〜 18000(Hz) ハイEQ でブースト/カットする周波数を選択します。
−12〜+12dB ロー EQのブースト/カット量を調節します。
40〜1 600(Hz) ロー EQ でブースト/カットする周波数を選択します。
0〜100 センドリターンエフェクトに送られる信号の量を調節します。
L100〜0〜 R100
x=1〜8、y=1〜10
0〜127 現在のフェーダーの値を設定します。 ON/OFF トラック1 /2 、または3/4のパラメーターを連動させます(→ P60)。
該当するトラックのパン(左右の位置)を調節します。トラック5/6〜 7/8、ドラムトラックでは左右トラックの音量バランスを調節します。
該当トラックで使用する Vテイクを選択します(→P32)。xにはトラッ ク番号、yには V テイク番号が入ります。
4-2 センドリターンエフェクトを
EQ HI GAIN
EQ HI FREQUENCY
EQ LOW GAIN
EQ LOW FREQUENCY
EFX SEND LEVEL
PAN
V-TAKE (トラック1〜8のみ )
FADER
STEREO LINK (トラック1〜4のみ )
ダイアルを回して設定値を調節してください。
6.
かける
HINT
EQ 関連のパラメーターやEFX SEND LEVEL パラメーターの 表示中に[ENTER] キーを押すと、そのパラメーター(ハイ EQ、 ローEQ、エフェクトセンド)のオン/オフを切り替えできます。
7.
手順4 〜 6 と同じ要領で、他のパラメーターを調節 してください。
左右のカーソルキーまたはステータスキーを操作すれ ば、引き続き他のトラックのパラメーターを調節できま す。
内蔵ミキサーに入力されたオーディオトラックやドラム /ベーストラックの信号は、ミキサーのセンド/リター ンに内部接続されたエフェクト(これをセンドリター ンエフェクトといいます)を使って加工できます。
センドリターン
エフェクト
センド
リター ン
SEND LEVEL
BASSDRUM
クイックツアー
7/821
MASTER
8.
メイン画面に戻るには [EXIT] キーを押してくださ い。
HINT
ドラム/ベーストラックやインプットに対しても一部 のトラッ クパラメーター(EQ、パンなど)が利用できます。
ZOOM MRS-8
センドリターンエフェクトのかかり具合は、トラックご とのセンドレベル(エフェクトに送る信号の量)を使っ て調節します。センドレベルを上げるほどそのトラック からエフェクトに送られる信号レベルが高くなり、効果 が深くかかります。
ここでは、トラックごとにセンドレベルを調節して、セ ンドリターンエフェクトのかかり具合を調節してみま しょう。
27
クイックツアー
SEND VoChorus
TR4 EFX SEND
IN SRC IN
IN SRC TR1
■センドリターンエフェクトのパッチを選ぶ
メイン画面でエフェクトセクションの[SEND/
1.
RETURN]キーを押してください。
表示が次のように変わります。この画面では、センドリ ターンエフェクトのパッチが選択できます。
メイン画面に戻るには、[EXIT]キーを押してくださ
8.
い。
HINT
録音トラックが選ばれていないときは、インプットの 信号にセ ンドリターンエフェクトをかけることもできます。
SEND VoChorus
ダイアルを回してパッチを選んでください。
2.
センドリターンエフェクトでは、60種類(40 種類がプ ログラム済み)のパッチが利用できます。
HINT
プロジェクトが初期状態のとき、すべてのトラックのセ ンドレ ベルがゼロに設定されています。このため、効果を確認 するに は、トラックごとにセンドレベルの設定値を大きくする 必要が あります。
3.
メイン画面に戻るには、[EXIT]キーを押してくださ い。
■センドリターンエフェクトのかかり具合を調節
する
4.
メイン画面でディスプレイセクションの [TRACK PARAMETER]キーを押し、左右のカーソルキーま たはステータスキーを使って、エフェクトのかかり 具合を調節したいトラックを選んでください。
5.
上下のカーソルキーを使ってディスプレイ2 列目に
EFX SENDと表示させてください。
これで、そのトラックのセンドレベルを調節できます。
TR4 EFX SEND
6.
楽曲を再生しながらダイアルを回し、トラックのセ ンドレベルを調節してください。
0
センドレベ ル の設定値
0
パッチ番 号パッチ名 
4-3 トラックにインサートエフェクト
をかける
インサートエフェクトを任意のトラック(オーディオト ラックまたはドラム/ベーストラック)の出力に挿入す れば、録音済みのトラックにインサートエフェクトを後 がけできます。
1.
メイン画面でエフェクトセクションの [INPUT SRC]キーを押してください。
現在選ばれているインサートエフェクトの挿入位置が表 示されます。
IN SRC IN
2.
ステータスキーまたはダイアルを使って、ディスプ レイ2 列目にインサートエフェクトを挿入したいト ラックを表示させてください。
挿入先として選ばれたトラックに対応するステータス キーが点灯します。
IN SRC TR1
HINT
必要ならば、モノラルトラック× 2 にエフェクトを挿入するこ とも可能です。これを行うには、奇数番号/偶数番号 トラック のステータスキーを同時に押すか、ダイアルを回して 挿入先を モノラルトラック×2(TR1/2、TR3/4)に切り替えます。
3.
エフェクトセクションの [INSERT EFFECT] キー を押してください。
インサートエフェクトのアルゴリズム/パッチの選択画 面が表示されます。
7.
28
同じ要領でその他のトラックのセンドレベルパラ メーターを調節してください。
ZOOM MRS-8
クイックツアー
CLEAN Standard
29
CLEAN Standard
上下のカーソルキーを使ってアルゴリズムを切り
4.
替え、ダイアルを回して利用したいパッチを選んで ください。
ディスプレイに現在選ばれているアルゴリズム/パッチ 名が表示されます。 必要ならば、楽曲を再生しながらパッチを切り替え、そ の効果を確認できます。効果を確認したら楽曲を停止さ せ、[EXIT]キーを押してメイン画面に戻ってください。
0
HINT
バウンス機能(→P40)を使えば、インサートエフェクトのか かったトラックを空いている V テイクに録音できます。こうす れば、後がけの効果は残したままで、インサートエフェ クトは 別の位置に挿入できます。
ステップ5 ミックスダウン
ミックスが完了したら、楽曲をステレオのトラックにま とめて仕上げてみましょう(この操作をミックスダウ ンと呼びます)。 ミックスダウンには、MASTER OUTPUT端子に接続さ れた外部レコーダーに録音する方法と、MRS-8内部のマ スタートラックに録音する方法の2種類があります。 マスタートラックとは,通常のオーディオトラックとは 独立したミックスダウン専用のステレオトラックです。 録音トラックとしてマスタートラックを選んだときは、 [MASTER]フェーダー直後の信号が録音されます。
ここではマスタートラックにミックスダウンを行う方法 を説明します。
マスター
トラック
ZOOM MRS-8
5-1 マスタリングエフェクトをかける
インサートエフェクトを [MASTER] フェーダーの直前 に挿入すれば、ステレオにミックスされた信号を加工で きます。このときMASTERINGアルゴリズムのパッチを 利用すれば、最終ミックスの音質や音圧を調整するマス タリング操作が行えます。
NOTE
インサートエフェクトを [MASTER] フ ェーダーの直前 に挿入 している間、インプットの信号にエフェクトをかけて 録音する
かけ録りや、録音済みの トラッ クをエフ ェクト で加工 する 後がけはできません。
[INPUT SRC]キーを押してください。
1.
クイックツアー
IN SRC MASTER
MASTRING PlusAlfa
現在選ばれているインサートエフェクトの挿入位置が表 示されます。
2.
ダイアルを回してディスプレイ2列目に
MASTERと表示させてください。
IN SRC MASTER
これで、インサートエフェクトが[MASTER]フェーダー の直前に挿入されます。
3.
設定が終わったら[EXIT]キーを押し、メイン画面に 戻してください。
4.
[INSERT EFFE CT] キー を押し 、上 下のカ ーソル キーを使ってディスプレイ1列目にMASTRING と表示させてください。
インサートエフェクトのアルゴリズムが MASTERING に切り替わり、ディスプレイ 2 列目に現在選ばれている パッチが表示されます。
5.
楽曲を再生しながら、ダイアルを回して利用したい パッチを選んでください。
必要ならば、パッチの内容を編集することもできます(→ P95)。 なお、マスタリングエフェクトをかけたときに音が歪ん で聞こえる場合は、それぞれのトラックで録音内容が歪 んでいないことを確認した後で、フェーダーを全体的に 下げてください。
MASTRING PlusAlfa
0
5-2 マスタートラックにミックスダウ
ンする
マスタリング用のエフェクトが設定できたら、いよいよ 最終ミックスをマスタートラックにミックスダウンして みましょう。
1.
2.
[MASTER] フェーダー通過後の信号レベルは、レベル メーターの右端で確認できます。再生中に0dBのセグメ ントが点灯したときは、[MASTER]フェーダーを下げて 信号レベルを微調節してください。 レベルを確認したら、STOP[■]キーを押してください。
3.
メイン画面で、ZERO[U]キーを押し、楽曲の先頭
赤く点灯
繰り返し押 す
に移動してください。
PLAY[R]キーを押して楽曲を再生しながら [MASTER] フェーダーを操作して、ス テレオミッ クスの音量を調節してください。
Lchの信号レベル Rchの信号レベル
[MASTER]ステータスキーを繰り返し押して、 キーを赤く点灯させてください。
6.
メイン画面に戻ります。
30
効果を確認したら楽曲を停止させ、[EXIT]キーを押 してください。
これで録音トラックとしてマスタートラックが選ばれま す。
HINT
[MASTER]ステータスキーが赤く点灯している間でも、他のト ラックは通常通り操作できます。この状態からミック スバラン スを微調節することも可能です。
ZERO[U]キーを押して楽曲の先頭に移動し、
4.
REC[ ● ] キーを押しながら PLAY[R]キーを押し てください。
マスタートラックへの録音が始まります。
ZOOM MRS-8
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