Aprilia RS125 User Manual [ja]

8104935
© 2006 Piaggio & C. S.p.A. - Noale (VE)
初版 : 2005 12
再版 : 2006 6
発行と印刷 :
VALLEY FORGE DECA
DECA s.r.l.
登録事務所および管理部
Via Vincenzo Giardini, 11 48022 Lugo (RA) - ITALY Tel. +39 - 0545-216611 Fax +39 - 0545-216610 www.vftis.com deca@vftis.spx.com
監修 :
Piaggio & C. S.p.A.
via G. Galilei, 1 - 30033 Noale (VE) - ITALY Tel. +39 - 041 58 29 111 Fax +39 - 041 44 10 54 www.aprilia.com

安全に関するお知らせ

本マニュアル中使用されている以下の メッセージ表示は、それぞれ次のようなこ とを表します:
安全に関する警告のマークです。この
マークが車体もしくはマニュアルに 記載されている場合には、傷害の危険があ りますので注意してください。このマーク のあとに記されている事項を遵守しない と、あなた自身の、他者のもしくは車体の 危険を招きます。
作業を容易にするためのアドバイ
スや技術的情報です。

インフォメーション

このマークの付いた操作は、車体の 反対側からも行われる必要があり
ます。 特に指示がない限り、パーツの組み付けは
取り外しの逆の手順で行なってください。 " 右 " 及び " 左 " という用語は車体にライ
ダーが通常の位置で乗っていることを前 提としたものです。

警告 - 注意 - 一般的注意事項

エンジンを起動させる前に本マニュアル をよく読み、特に " 安全運転 " の章をよく 読んでください。
ライダーおよび他の人々の安全は、ライ ダーの反応の素早さや機敏さだけでなく、 モーターサイクルについての理解、モー ターサイクルの整備状態、また安全運転の ための基本的知識などに負うところが大 きいのです。路上を安全に、そしてモー ターサイクルを適確に操作しながら走行 するために、車両を良く理解するようお薦 めします。
2 オーナーズマニュアル RS 125
このマニュアルは車体構成の一部 分とみなされ、中古販売の際にも車
体とともに販売されます。
aprilia は情報の正確さ並びに新しさに関 して最大限の注意を払って、このマニュア ルを作成しました。しかしながら、aprilia 製品は常に開発改良の対象であることを 考えると、お手持ちの車体の特徴と本マ ニュアルの記述が多少違うことがあるか もしれません。本マニュアルに記載されて いる情報に関するどんな疑問点も、 aprilia 正規ディーラーにご相談くださ い。
このマニュアルでは詳しく記述していな い点検や修理、aprilia 純正パーツ、アク セサリーパーツ、その他の製品の購入に関 してはもちろん、技術的アドバイスについ ても aprilia 正規ディーラーにご相談くだ さい。適切で迅速なサービスをお約束しま す。
aprilia 製品をお選びいただいたことにお 礼を申し上げ、快適なライディングをなさ れるようお祈りいたします。
このマニュアルの電子記憶、複製、流用に 対しては、全面的・部分的に関わらず、ま たその媒体、国籍を問わず、当社が権利を 保有しています。
使用する国の現行の法律によって は、公害防止及び防音規制にのっと
す。
り、定期的検査を行う必要がありま
そのような国で車体を使用するユーザー は、以下のことを行って下さい:
– その国によって規定された部品との交
換の際は、aprilia 正規ディーラーにお
問い合わせ下さい。
– 定期的検査を規定通り行って下さい。
ご購入の際、スペアパーツ認識ラベ ルに記載された車体識別データを
下表に記入してください。スペア パーツ認識ラベルはフレームの左側にあ ります。スペアパーツ認識ラベルはライ ダーシートの下にあります。56 頁 ( ライ ダーシートの脱着 ) 参照。
識別データは次のとおりです:
–YEAR = 製造年 (Y, 1, 2, ...) – I.M. = 変更指標 (A, B, C, ...) – 国別コード = 認定を受けている国 (I,
UK, A, ...)
スペアパーツやアクセサリーをお求めの 際は、ご使用のモデルに合うよう、これら のデータを aprilia 正規ディーラーにお知 らせください。
説明文中に出てくるシンボルの意味を以 下に示します:
k
フリーパワー (Full Power)
J
オプションパーツ
L
触媒コンバーター仕様
各国向け仕様:
+
イタリア
4
英国
>
オーストリア
M
ポルトガル
(
フィンランド
$
ベルギー
A
ドイツ
C
フランス
'
スペイン
)
ギリシャ
/
オランダ
6
スイス
&
デンマーク
,
日本
2
シンガポール
P
スロベニア
F
イスラエル
e
韓国
-
マレーシア
@
チリ
*
クロアツィア
#
オーストラリア
R
米国
g
ブラジル
1
南アフリカ共和
K
ニュージーラン
%
カナダ
オーナーズマニュアル RS 125
3
目 次
安全に関するお知らせ .................................. 2
インフォメーション ..................................... 2
警告 - 注意 - 一般的注意事項 .......................... 2
安全のための基本的ルール............................ 6
服装................................................................ 8
アクセサリー ................................................. 8
荷物................................................................ 9
主要部品の配置 ......................................... 10
操作装置とメーター類の配置 ....................... 12
メーターパネル ......................................... 13
マルチ機能コンピューター.......................... 16
主要操作装置 ............................................ 21
左側ハンドルグリップ................................. 21
右側ハンドルグリップ................................. 21
イグニッションスイッチ ............................. 22
ステアリングロック .................................... 22
補助装備 .................................................. 23
書類/工具入れ............................................ 23
特殊工具 -............................................... 24
主要構成要素 ............................................ 25
燃料.............................................................. 25
ギアオイル................................................... 25
ブレーキオイル - 注意事項 .......................... 26
ディスクブレーキ ........................................ 26
フロントブレーキ ........................................ 27
リアブレーキ ............................................... 28
エンジンオイルタンク................................. 29
シフトペダルの調整 .................................... 29
リアブレーキペダルの調整.......................... 30
クラッチレバーの調整................................. 30
冷却液 .......................................................... 32
タイヤ .......................................................... 33
触媒マフラー ............................................... 34
モーターサイクル使用上の注意 .................... 34
走行前の点検 ............................................... 35
エンジンの始動............................................ 36
発進と走行................................................... 38
慣らし運転 ................................................... 41
停止 .............................................................. 41
パーキング ................................................... 42
盗難防止のために......................................... 42
メンテナンス............................................. 43
定期点検整備表 ............................................ 44
車体認識番号................................................ 46
作業用リアスタンド使用法 -................... 47
作業用フロントスタンド使用法 - ........... 47
ギアオイル量の点検と補充 .......................... 48
ギアオイルの交換......................................... 49
フロントホイール......................................... 50
リアホイール................................................ 52
ドライブチェーン......................................... 54
ライダーシートの脱着 ................................. 56
サイドフェアリングの取り外し................... 56
下部フェアリングの取り外し....................... 57
燃料タンクの起こし方 ................................. 57
エアクリーナー ............................................ 58
リアサスペンション..................................... 59
ブレーキパッドの摩耗の点検....................... 60
アイドリングの調整..................................... 61
スロットルケーブルの調整 .......................... 62
チョークレバーの調整 ().......................... 62
スパークプラグ ............................................ 63
バッテリー ................................................... 64
バッテリーを長期間使用しない時 ............... 64
ターミナルおよび電極の点検と清掃............ 65
バッテリーの取り外し ................................. 65
バッテリー液量の点検 ................................. 66
バッテリーの充電......................................... 66
バッテリーの取り付け ................................. 66
ヒューズの交換 ............................................ 67
マイクロスイッチ類の点検 .......................... 68
ヘッドライトの光軸調整.............................. 69
バルブ ( 電球 ) .............................................. 69
ヘッドライトバルブの交換 .......................... 70
テールライトバルブの交換 .......................... 71
輸送の際の注意事項................................... 72
清掃........................................................ 73
長期間の保管 ............................................... 74
テクニカルデータ...................................... 75
指定油脂類表 ............................................... 78
正規ディーラーおよびサービスセンター .... 80
4 オーナーズマニュアル RS 125
安全のための基本的ルール
モーターサイクルを運転するには法律で 定められたすべての条件を備えているこ と ( 運転免許証、有資格年令、精神的・身 体的能力、保険、納税、車両の登録、ナン バープレート等 ) が不可欠です。
実際の運転によってモーターサイクルの 特性を知り、操作に慣れるために最初は交 通量の少ない地区か私有地で運転するよ うにお薦めします。
医薬品、アルコール、麻薬、精神安定剤な どの服用は事故の危険を増大させます。 イダーは常に運転に相応しい健全な精神 的・身体的状態を維持するよう、特に肉体 的疲労や睡眠に充分な注意を払う必要が あります。
6 オーナーズマニュアル RS 125
路上事故の多くはライダーの経験不足に 起因するものです。 モーターサイクルを初心者に貸したりし ないでください。いずれにしても、ライ ダーが運転に必要な資格と条件を備えて いることを確認してください。
国や自治体が定めた道路交通法、交通標識 を遵守してください。 ライダー自身および第三者のために、急な ハンドル操作や危険な運転 ( 前輪を浮かせ て走る、速度制限を守らない、など ) は避 けてください。また、常に路面や視界の状 態などに注意を払ってください。
障害物を避けて走行してください。モー ターサイクルに損傷を与え、コントロール を失わせる危険があります。
空気抵抗を減らす目的で先行車のすぐ後 ろを走行するようなことはやめてくださ い。
運転中は常に両手でハンドルを握 り、両足をフットレストに乗せて正
しい運転姿勢を保ってください。
運転中は絶対にシートから腰を上げたり、 足を伸ばしたりしないでください。
ONLY ORIGINALS
運転中に周囲の人や事物に気を取られた り、他の行為 ( 喫煙、飲食、読書など ) を することはやめてください。
燃料やオイルは“指定油脂類表”に示され たもののみを使用してください。また、燃 料、オイル、冷却液のレベルを定期的に点 検してください。
万一モーターサイクルが事故に遭ったり 衝突、転倒した際は、操作レバー、パイプ、 ケーブル、ブレーキ系統、重要部品などに 損傷がないことを確認してください。
必要ならば aprilia 正規ディーラーに検査 を依頼してください。フレーム、ハンドル、 サスペンション、安全装置、ユーザーでは 正常な状態か判断しにくい部分などを念 入りに点検します。
テクニカルサービスの調整、修理作業を万 全に行なうために、どのような不具合も漏 らさずお知らせください。
安全走行に支障をきたすような損傷を受 けたモーターサイクルは絶対に運転しな いでください。
次のような部品の取り付け位置、傾き、色 などを絶対に変更しないでください:ナン バープレート、ウィンカーライト、ヘッド ライト、警告ホーンなど。
車両を改ざんした場合は正規保証外の扱 いになります。
改造されたり、オリジナルパーツを取り外 されたモーターサイクルは本来の性能を 失うだけでなく、安全性を損ない、法律に 触れることがあります。
国や自治体が定めた車両規定に従うよう お薦めします。
モーターサイクル本来の仕様を変更した り、性能を向上させるための改造は絶対に しないでください。
他の車両との競争をしないでください。 道路外での走行を避けてください。
オーナーズマニュアル RS 125
7
服装
走行前にヘルメットをしっかりと着用し てください。なお、ヘルメットは保安基準 認定品で、損傷などがなく、形やサイズが 適したものであり、バイザーに汚れのない ことを確認してください。
服装は身体を保護する服を着用してくだ さい。他の運転者から良く見えるように明 るい色か反射素材のものをお薦めします。 衝突される危険が減るだけでなく、転倒し た際にも身体を保護します。
服装は身体にぴったりするもので、手首、 足首の部分が締まる形のものをお薦めし ます。紐、ベルト、ネクタイなどが緩んで 走行中に可動部分に巻き込まれ、運転に支 障を及ぼすことのないよう注意してくだ さい。
8 オーナーズマニュアル RS 125
転倒の際に危険となるようなものをポ ケットに入れないでください。例えば: キー、ペン、ガラス瓶など、先の尖ったも の。( パッセンジャーについても同様です。)
アクセサリー
モーターサイクルのオーナーはアクセサ リーの選択、取り付け、使用について責任 があります。 取り付けの際には、ライト、警告ホーンを 覆ったり、機能を損なわせたり、サスペン ション・ストロークやステアリングの角度 を制限したり、操作系の動作を妨げたり、 車高を下げたり、カーブでの傾斜角を小さ くさせるようなことのないよう注意して ください。 運転操作の邪魔になるようなアクセサ リーの使用は避けてください。緊急操作の 際の反応時間を遅らせ、事故の原因になり ます。 大型のフェアリングやウィンドスクリー ンを取り付けると、空気抵抗が増し走行中 に車体の安定を失う危険があります。
全てのアクセサリーが車体にしっかりと 固定され、走行に危険がないことを確認し てください。電流容量を超えるような電装 パーツの追加、電気系統の改造はしないで ください。電気的負荷が過重になり、モー ターサイクルが突然停止したり、ライト類 や警告ホーンの動作に必要な電流が不足 する危険な事態を招きます。aprilia 純正 アクセサリーをお使いくださるようお薦 めします。
荷物
荷物は大きさと重量に注意して適切に搭 載してください。積荷は車両の重心に近 く、また左右の重量配分が等しくなるよう にします。そして積荷が車体にしっかりと 固定されていることを確認します。長距離 ツーリングの際は特に注意してください。
大きいもの、重いもの、危険なものをハン ドル、フェンダー、フロントフォークなど に吊り下げないでください。カーブでの モーターサイクルの反応が鈍くなる他、操 縦性が損なわれます。
車体のサイドに大きすぎる荷物を取り付 けたりヘルメットをぶら下げたりしない でください。他人の身体や障害物にぶつ かったり、それによって車両のコントロー ルを失ったりする危険があります。
車体にしっかりと固定できない積荷は運 ばないでください。
後部の荷物ラックから大きくはみ出たり、 またライト類、ホーンなどを覆うような積 荷は運ばないでください。
荷物ラックや小物入れに子供や動物を載 せて運ばないでください。
各荷物ラックの許容重量を超えないよう にしてください。
過荷重になった車両は安定を失い、操縦性 も悪くなります。
オーナーズマニュアル RS 125
9

主要部品の配置

1
各部名称
1) メーターパネル
2) 左バックミラー
3) イグニッションスイッチ/ステアリン
グロック
4) バッテリー
5) ヒューズケース
6) シートロック
2
15
7) エンジンオイルタンク
8) エンジンオイルタンクキャップ
9) 書類/工具入れ
10) パッセンジャーフットレスト・左側 ( 開/閉、2 ポジション )
11) ライダーフットレスト・左側 ( スプリング式、常時開いた状態 )
1416
75
83 6
94
111213
12) シフトペダル
13) サイドスタンド
14) 下部フェアリング
15) 警告ホーン
16) 左サイドフェアリング
10
10 オーナーズマニュアル RS 125
各部名称
1) パッセンジャーフットレスト・右側 ( 開/閉、2 ポジション )
2) パッセンジャー用グラブストラップ
3) ライダーシート
4) エアクリーナー
5) リアブレーキオイルタンク
6) 燃料タンクキャップ
2
3
5 61 4 7 8
14 13 12 11
7) 冷却液エキスパンションタン
クキャップ
8) エキスパンションタンク
9) 右バックミラー
10) フロントブレーキオイルタンク
11) リアブレーキポンプ
12) リアブレーキペダル
10
9
13) ライダーフットレスト・右側 ( スプリング式、常時開いた状態 )
14) ドライブチェーン
オーナーズマニュアル RS 125
11

操作装置とメーター類の配置

各部名称
1) イグニッションスイッチ/ステアリングロック ( - - + )
2) チョークレバー (
3) ウィンカーライトスイッチ (
4) 警告ホーンボタン (
5) LAP ボタン ( ストップウォッチ )
6) ディマースイッチ ( - )
7) パッシングライトボタン (
)
( )
 )
 )
8) クラッチレバー
9) メーターパネル
10) フロントブレーキレバー
11) スロットルグリップ
12) スターターボタン (
13) エンジンキルスイッチ (
 )
 - )
12 オーナーズマニュアル RS 125

メーターパネル

1 2 3
7 6
各部名称
1) タコメーター
2) ターンインジケーター表示警告灯 (() 緑色
3) ハイビーム警告灯 (
4) マルチ機能デジタルディスプレイ ( 冷却液温度、時計、バッテ
リー電圧、クロノメーター、ミキサーオイルレベル診断機能
()
) ブルー
5 4
5) リザーブ警告灯 () オレンジ
6) ニュートラルポジション警告灯 (
7) 警告ランプ () 赤色
) 緑色
オーナーズマニュアル RS 125
13
計器およびインジケーター類 ( 表 )
イグニッションスイッチをに ""するたびに、エンジンは作動せず、すべての警告灯は LED 機能の点検のため約 2 秒間点灯します点 灯しないランプがひとつでもある場合は、aprilia 社オフィシャルディーラーにご連絡下さい。
項目 機能
タコメーター ( 回転 / rpm)
ターンインジケーター表示灯 ターンインジケーターが点いている時に点滅します。 ハイビーム表示警告灯 ヘッドランプがハイビームの時やパッシングランプ点灯の時に点灯します。
燃料レベル警告灯
ニュートラルギア表示灯 ギアがニュートラルポジションにある時に点灯します。
エラー警告灯
1 分間のエンジン回転数を表示します。
エンジン最大回転数を超えてはいけません。41 ページ ( 慣らし運転 ) 参照。
燃料タンク内のガソリン残量が約 3.5 リットルになった時に点灯します。 この場合にはすぐに燃料補給をしてください。25 ページ ( 燃料 ) 参照。
イグニッションスイッチをに ""するたびに、エンジンは作動せず、警告灯は LED 機能の点検の ために点灯します。
ランプが点灯しない場合は、aprilia 社オフィシャルディーラーにご連絡下さい。 エンジンが作動しない場合は、イモビライザーシステムが作動している事を示します。
もし警告灯が エンジン作動後も点灯したままの場合、または走行中に点
いる、または冷却液が異常に高温である事を示します。 この場合、オイルレベルを点検および規定レベルまで補給し、必要であれば aprilia 社オフィシャル
ディーラーにお問い合わせください。
灯した場合、フューエルタンクおよびミキサータンク内のオイル不足して
14 オーナーズマニュアル RS 125
項目 機能
マルチ機能デジ タルディスプレ イ
スピードメーター (km/ - MPH)
オドメーター ( KM - マイル )
冷却液温度 (ºC/ºF)
マルチ機能ディスプレ イ上のミキサーオイル リザーブ警告灯
時計
バッテリー電圧
クロノメーター
設定に応じて、瞬間速度、平均速度、または最高速度 ( km またはマイル ) を表示 します、16 ページ ( マルチ機能コンピューター ) 参照。
部分的および総走行距離を表示します。
エンジンの冷却液温度を目盛りで表示、16 ページ ( マルチ機能コンピューター ) 参照。 冷却液の温度が危険なレベルに達した場合、ディスプレイ上の 6 つの目盛り全て、 および警告ランプが点灯し、 アイコンが点滅します。クーリングファンが止ま るまで待機して下さい。
く停止し、液体温度がさらに上昇する原因となります この時点で、イグニッションキーを“ ”にし、冷却液レベルを点検します、 32
ページ ( 冷却液 ) 参照。 aprilia 社オフィシャルディーラーにお問い合わせください。
タンク内のミキサーオイル残量が 0.60 リットルになった時点で点灯します。
ページ ( エンジンオイルタンク ) 参照し、ミキサーオイルを補充してください。 設定に応じ、時刻 ( 時間、分 ) を表示します、16 ページ ( マルチ機能コンピュー
ター ) 参照。 バッテリー電圧をボルトで表示します、16 ページ ( マルチ機能コンピューター )
参照。 設定に応じ、様々な測定時間を表示します、16 ページ ( マルチ機能コンピュー
ター ) 参照。
イグニッションスイッチを “” の位置に回したままに しないで下さい。冷却ファンが、冷却液温度とは関係な
冷却液温度が許容値 (114 ºC - 237 ºF) を超えると、エン ジンに重大な損傷を与える可能性があります。
リザーブ警告アイコンが点灯した場合、ミキサーオイル の残量がリザーブに入った事を示します。この場合、 29
これらを表示す るには、 16 ペー ジ( マルチ機能コ ンピューター) を 参照して下さい。
オーナーズマニュアル RS 125
15
A D
B
1

マルチ機能コンピューター

コマンド
1) MODE ボタン : 短く押すと機能が切り替わります。
長く押す(3 秒以上)と調整作業を行いま す。
16 オーナーズマニュアル RS 125
2
イグニッションキーを ""に回すと、イン ストルメントパネル上に 2 秒間点灯しま す。
警告灯全てインストルメントパネルランプディスプレイ上の全ての計器
タコメーター (2) の指針は、振り切れてか ら元の位置に戻ります。
C
初期点検の後、すべてのメーター類は、そ れぞれ現在の読み取り値を瞬間的に表示 します。ディスプレイに表示されるのは以 下の通りです。
警告灯アイコン (A ゾーン ) – 瞬間速度 (B ゾーン ) – オドメーター / トリップメーター / 時計
/バッテリー電圧/クロノメーター(Cゾー ) (*)
冷却液温度 (D ゾーン )
(*) ディスプレイに表示される機能は最
後にキーを抜き取った時点の設定です。
機能概要
MODE ボタンを押していくと、下記の機 能がディスプレイのC ゾーンに順に表示 されます。
– ODOMETER (ODO) -
オドメーター (ODO)
– TRIP METER (TRIP) -
トリップメーター (TRIP)
–CLOCK - 時計 – BATTERY VOLTAGE -
バッテリー電圧
– LAP TIMER - クロノメーター
ODOMETER (ODO) - オドメーター(ODO) 車両の総走行距離がディスプレイに表示
されるます。 数値をリセットをする事は出来ません。
TRIP METER (TRIP) ­トリップメーター (TRIP)
ODO 機能が表示されている状態で、MODE ボタンを短く押すと、ディスプレイ上に部 分的走行距離が表示されます。
TRIP の数値が表示されている状態で、 MODE ボタンを長く押すと、数値がリセッ
トされます。
CLOCK - 時計 TRIP 機能が表示されている状態で、MODE
ボタンを短く押すと、ディスプレイ上に時 計が表示されます。
時刻のセッティング 停車した状態で時計を表示し、MODE ボタ
ンを長く押し続けると、時刻調整モードに なります。ディスプレイには時間を示す数 字が表示されます。MODE ボタンを押すた びに数が増し、12 の後には 1 に戻ります。
MODE ボタンを長く押す事により時間を 決定し、分設定に移ります。その際、ディ スプレイには分数のみが表示されます。 MODE ボタンを押すごとに数が増し、59 の後には 0 に戻ります。
3 秒間ボタンを押さないとセッティングが 終了し、設定された時刻がディスプレイに 表示されます。
オーナーズマニュアル RS 125
17
LAP TIMER - クロノメーター 時計機能が表示されている状態で、MODE
ボタンを短く押すと、ディスプレイ上にク ロノメーターが表示されます。 MODE ボタ ンを長く押すと、走行中にはタイム測定 モードになり、停車時には測定したタイム を表示します。
18 オーナーズマニュアル RS 125
タイム測定 クロノメーターは、走行中に MODE ボタ
ンを短く押す事によってスタートします。 一度目にボタンを押した時点でクロノ メーターがスタートします。10 秒以内にボ タンを押すと、その時点でリセットされ、 また 0 からスタートします。その後、10 秒 を過ぎてからボタンを押すと、そのタイム が記録され、その時点から次の測定がス タートします。その際、記録されたタイム が 10 秒間表示され、その後ディスプレイ は測定中のタイム表示に戻ります。
MODE ボタンを長く押す事により測定が ストップし、ディスプレイには最後に測定 した数値が表示され、前に記載されている 元の機能表示に戻ります。
タイムは16まで記録した時点でFULLと表 示され、それ以上のタイムを続けて記録す る事はできません。
バッテリーを外すと、記録されているタイ ムは抹消されます。
タイムの表示 停車状態でクロノメーター機能にすると、
測定したタイムを表示する事が出来ます。 ディスプレイ中央部の走行速度を表示す
る部位に、LAP 数が表示され、その下部に タイムが表示されます。
車両を始動させるか、MODE ボタンを長く 押す事により、クロノメーター表示機能か ら出る事ができます。
タイムの削除 ODO 機能が表示されている状態で MODE
ボタンを長く押すと、記録されている全て のタイムが削除されます。
BATTERY VOLTAGE - バッテリー電圧 時計機能が表示されている状態で、MODE
ボタンを短く押すと、ディスプレイ上に バッテリーアイコンと充電状態が表示さ れます。
システムが電圧に異常 (10 ~ 16 ボルト以 外 ) を検知すると、ディスプレイに "" マークが点滅します。
オーナーズマニュアル RS 125
19
定期点検時期インジケーター 定期点検を必要とする走行距離が近づく
と、ディスプレイ上に 5 秒間レンチの形を したアイコンが点滅します。
規定の距離に到達すると、アイコンは点灯 したままになります。
初回:1000 km (625 mi) 走行後 初回以降:4000 km(1700 mi) 走行ごと 定期点検をアプリリアオフィシャル
ディーラーおよびサービスセンターで行 うと、この表示は削除されます。
20 オーナーズマニュアル RS 125
距離単位の選択 (KM またはマイル ) バッテリーが取り付けられている状態で
キーが "" ポジションの際、MODE ボタン10 秒以上押し続けると、オドメーター およびタコメーターなどに使用される単 位を Km またはマイルに切り替える事が出 来ます。
ボタンを押した最初の 5 秒間はインストル メントパネルに何も表示されませんが、そ の後現在設定されている単位が点滅表示 されます。MODE ボタンを 10 秒までに放 すと、現在設定されている単位が使用され ます。

主要操作装置

6
4) MODE ボタン
5
マルチ機能コンピューターの使用を可 能にします。
機能設定に関しては 16 ページ ( マ ルチ機能コンピューター ) 参照。
7
4
1

左側ハンドルグリップ

インジケーター、ライト等の電装
パーツはイグニッションキーが
の位置にないと機能しません。
1) 警告ホーンボタン ( このボタンを押すと警告ホーンが鳴り ます。
2) ウィンカーライトスイッチ ( 左側にターンする時は左へスイッチし ます。右側にターンする時は右へスイッ チします。ウィンカーを停止するにはこ のスイッチを押します。
3) ディマースイッチ (
の位置にある時は常にパーキン
グライト、メーターパネルライト、ロー ビームライトが点灯しています。
の位置にある時はハイビームラ
イトが点灯します。
 )
( )
 -  )
5) チョークレバー (
3
2
寒冷時のエンジン始動には、このチョー クレバー“ を引き下げてスターター を作動させます。 エンジンが始動したらチョークレバー
を元の位置に戻してください。
6) パッシングライトボタン (
緊急時や合図が必要な時にこのボタン を押すとハイビームライトが点滅しま す。

右側ハンドルグリップ

インジケーター、ライト等の電装
パーツはイグニッションキーが
の位置にないと機能しません。
7) エンジンキルスイッチ ( - )
走行中には絶対にこのエンジンキ ルスイッチ“
でください。
)
 )
 - を操作しない
8
このスイッチは安全のため、または緊急時 に使用します。 このスイッチが“ 側に押された状態で はエンジンが始動できます。“ とエンジンが停止します。
エンジンが停止していてもイグ
ニッションスイッチが“
エンジン停止後はイグニッションスイッ チを“
8) スターターボタン ( )
にあるとバッテリーが放電します。
の位置に戻してください。
このスターターボタン“ スターターモータが作動しエンジンを 始動させます。 エンジン始動の手順に ついては 36 ページ ( エンジンの始動 ) 参照。
オーナーズマニュアル RS 125
側に押す
の位置
を押すと、
21

イグニッションスイッチ

イグニッションスイッチ (1) は両ハンドル バーの中央部に位置しています。
イグニッションキーはイグニッ
ロックの他に、燃料タンクキャップ、シー トロックのキーも兼ねています。 納車時に は計 2 本のキー(1 本はスペアキー) がつい ています。
ションスイッチ/ステアリング

ステアリングロック

走行中は絶対にキーを“ に回さないでください。車体のコン
トロールを失う危険があります。
機能 ステアリングロックは次の手順で行なっ
てください :
ハンドルを左側いっぱいに切ります。
キーを“ の位置に回します。
キーを押しながら“+ の位置に回しま す。
キーを引き抜きます。
+ の位置
キー位置 機能 キーの抜取り
ステアリン グがロック
+
ステアリン
グロック
されていま す。エンジ ンを始動さ せることは
出来ませ
ん。
エンジンを 始動させる ことが出来 る状態では
ありませ
ん。
エンジンを 始動するこ とが可能で
す。
抜取り可能。
抜取り可能。
抜取り不可
能。
22 オーナーズマニュアル RS 125

補助装備

4

書類/工具入れ

書類/工具入れはライダーシートの下に あります。使用するには:
スタンドを使って車体を立てます。
ライダーシートを取り外します。56 ペー ジ ( ライダーシートの脱着 ) 参照。
プラスチック製仕切りを取り外します。
工具キット(4)の内容は以下のとおりです:
六角レンチ 3, 5 mm  – スパナ 10-13 mm – フォークレンチ 8mm – スパークプラグ用 17-21 mm ソケット
レンチ
+ドライバー/六角レンチ 4 mm – クラッチ調整用専用ボックスレンチツールバッグ
許容重量:1.5 kg
オーナーズマニュアル RS 125
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工具 作業項目
特殊工具 -
いくつかのメンテナンス項目には以下の 特殊工具が必要です (aprilia 正規ディー ラーにてお求めください )。
作業用リアス タンド (2)
作業用フロン トスタンド
(3)
作業用リアス タンド・フッ ク (4)
リアホイールの取 り外し。
チェーンテンショ ンの調整。
フロントホイール の取り外し。
作業用リアスタン ドによる車体保持。
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