オペレーションマニュアル
目次
安全上のご注意/使用上のご注意 . .....................2
はじめに . . . .....................................3
各部の名称 . .....................................4
演奏前の準備 .....................................6
電池を入れる .... ....... ....... ....... ....... ........ ....6
接続しましょう . . ........................................6
クイックガイド ................................... 8
パッチを選んで演奏する .............. .............10
パネル上の表示 . . .......................................10
パッチを選ぶ .... ....... ....... ....... ....... ........ ...10
内蔵チューナーを使う(バイパス/ミュート). ....... ........ .. 11
パッチの音色を作り替える ............. .............12
パッチの構成について .... ....... ....... ....... ........ ...12
エディットの基本操作 .... ....... ....... ....... ........ ...12
パッチを保存する .................... .............14
GFX-3 を工場出荷時のパッチに戻す ....... ....... ........ ...14
その他の機能 ....................................15
エクスプレッションペダルでエフェクトを操作する . . . ........ ...15
エクスプレッションペダルを調節する ...... ....... ........ ...16
エフェクトタイプとパラメーター . ....................17
◆ ZNR/[TOTAL](ZNR /トータル)モジュール . . ........ ...17
◆ COMP/ISO(コンプレッサー/アイソレーター)モジュール . . .17
◆DRIVE(ドライブ)モジュール .............. ........ ...18
◆EQ(イコライザー)モジュール .........................19
◆ MOD(モジュレーション)モジュール . . ....... ........ ...19
◆ REV/DLY(リバーブ/ディレイ)モジュール . . . ........ ...21
GFX-3 パッチリスト . . ............... .............23
故障かな?と思う前に . ............................24
仕様 ... ........................... .............24
©
株式会社 ズーム
本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
安全上のご注意/使用上のご注意
安全上のご注意
この取扱説明書では、誤った取り扱いによる事故を未然に防ぐための
注意事項を、マークを付けて表示しています。マークの意味は次の通
りです。
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、使用者が死亡
または重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、使用者が傷害
を負う可能性、または物的損害のみの発生が想定される内容
を示しています。
本製 品を安全に ご使用いた だくために、つ ぎの事項に ご注意くだ さ
い。
電源について
本製品は、消費電流が大きいため、AC アダプターのご使用を
お薦めしますが、電池でお使いになる場合は、アルカリ電池を
ご使用ください。
AC アダプターによる駆動
・ ACアダプターは、必ずDC9V センターマイナス300mA(ズー
ムAD-0006)をご使用ください。指定外のAC アダプターをお
使いになりますと、故障や誤動作の原因となり危険です。
・ ACアダプターの定格入力 AC電圧と接続するコンセントのAC 電
圧は必ず一致させてください。
・ ACアダプターをコンセントから抜く時は、 必ずAC アダプター本
体を持って行ってください。
・ 長期間ご使用にならない場合や雷が鳴っている場合は、 ACアダ
プターをコンセントから抜いてください。
乾電池による駆動
・ 市販の 1.5V単三乾電池×4 をお使いください。
・ GFX-3は充電機能を持っていません。乾電池の注意表示をよく見
てご使用ください。
・ 長期間ご使用にならない場合は、乾電池を GFX-3から取り出して
ください。
・ 万一、乾電池の液もれが発生した場合は、 電池ケース内や電池端
子に付いた液をよく拭き取ってください。
・ ご使用の際は、必ず電池ブタを閉めてください。
使用環境について
GFX-3をつぎのような場所でご使用になりますと、故障の原
因となりますのでお避けください。
●温度が極端に高くなるところや低くなるところ
●暖房器具など熱源の近く
●湿度が極端に高いところや、水滴のかかるところ
●砂やほこりの多いところ
●振動の多いところ
取り扱いについて
・ GFX-3の上に、花瓶など液体の入ったものを置かないでく
ださい。感電などの原因となることがあります。
・ GFX-3の上に、ロウソクなど火気のあるものを置かないで
ください。火災の原因となることがあります。
・ GFX-3は精密機器ですので、スイッチ類には無理な力を加
えないようにしてください。必要以上に力を加えたり、落と
したりぶつけるなどの衝撃は故障の原因となります。
・ GFX-3に異物(硬貨や針金など)または液体(水,ジュー
スやアルコールなど)を入れないように注意してください。
接続ケーブルと入出力ジャックについて
ケーブルを接続する際は、各機器の電源スイッチを必ずオフに
してから行なってください。本製品を移動するときは、必ずす
べての接続ケーブルとAC アダプターを抜いてから行なってく
ださい。
改造について
ケースを開けたり、改造を加えることは、故障の原因となりま
すので絶対におやめください。改造が原因で故障が発生しても
当社では責任を負いかねますのでご了承ください。
音量について
GFX-3を大音量で長時間使用しないでください。難聴の原因
となることがあります。
使用上のご注意
他の電気機器への影響について
GFX-3は、安全性を考慮して本体からの電波放出および外部からの電
波干渉を極力抑えております。しかし、電波干渉を非常に受けやすい
機器や極端 に強い電波を 放出する機 器の周囲に設 置すると影 響が出
る場合があります。そのような場合は、GFX-3と影響する機器とを十
分に距離を置いて設置してください。
デジタル制御の電子機器では、GFX-3も含めて、電波障害による誤動
作やデータの破損、消失など思わぬ事故が発生しかねません。ご注意
ください。
お手入れについて
パネルが汚れたときは、柔らかい布で乾拭きしてください。それでも
汚れが落ちない場合は、湿ら せた布をよくしぼって拭 いてください。
クレンザー、ワックスおよびアルコール、ベンジン、シンナーなどの
溶剤は絶対に使用しないでください。
故障について
故障したり異常が発生した場合は、すぐに AC アダプターを抜いて電
源を切り、他の接続ケーブル類もはずしてください。
「製品の型番」「製造番号」「故障、異常の具体的な症状」「お客様のお
名前、ご住所、お電話番号」をお買い上げの販売店またはズームサー
ビスまでご連絡ください。
保証書の手続きとサービスについて
保証期間は、お買い上げいただいた日から1年間です。ご購入された
店舗で必ず保証書の手続きをしてください。
保証期間内の製造上の不備 による故障は無償で修理い たしますので、
保証書を提示して修理をご依頼ください。
ただし、つぎの場合の修理は有償となります。
1. 保証書のご提示がない場合。
2. 保証書にご購入の年月日、販売店名の記述がない場合。
3. お客様の取り扱いが不適当なため生じた故障の場合。
4. 当社指定業者以外での修理、改造された部分の処理が不適当で
あった場合。
5. 故障の原因が本製品以外の、他の機器にある場合。
6. お買い上げ後に製品を落としたり、ぶつけるなど、過度の衝撃
による故障の場合。
7. 火災、公害、ガス、異常電圧、および天災(地震、落雷、津波
など)によって生じた故障の場合。
8. 消耗品(電池など)を交換する場合。
9. 日本国外でご使用になる場合。
保証期間が切れますと修理は有償となりますが、引き続き責任を持っ
て製品の修理を行ないます。
このマニュ アルは将来必 要となるこ とがあります ので必ず参 照しや
すいところに保管してください。
2
ZOOM GFX-3
はじめに
このたびは、ZOOM GFX-3をお買いあげいただきまして、ありがとうございます。
GFX-3は、次のような特徴を備えたギターエフェクトプロセッサーです。
●多彩なエフェクト
目的のサウンドに応じてエフェクトの内部構成を変化させてモデリングを行う、ズーム独自
の技術VAMS(Variable Architecture Modeling System)を搭載。歪み系エフェクト
から、変調系エフェクト、空間系エフェクトまで、50種類の多彩なエフェクトが利用でき
ます。
●充実した歪み系エフェクト
歪み系エフェクトには、著名なビンテージアンプ/オールドアンプに加え、名器と呼ばれる
コンパクトエフェクターの特性や操作性をモデリングした、20タイプもの歪みが利用でき
ます。また、エレクトリックギ ターの音色をアコ ースティックギター風 に変えるアコース
ティックシミュレーターも搭載しています。
●使えるパッチを120種類内蔵
エフェクトの組み合わせや設定内容をパッチとして保存可能。読み書き可能なユーザー
グループ×60パッチ、読み出し専用のプリセットグループ× 60パッチの合計120パッチ
が利用できます。
●モードレスのエディット操作と抜群の表現力
パネル上に、エフェクトの種類を選ぶセレクター/キーを配置。モードを切り替えることな
く、演奏中にも素早くエディットが行えます。また、エフェクトの要素をリアルタイムに操
作するエクスプレッションペダルを装備。その表現力は、ライブパフォーマンスの強力な武
器となります。
●迫力あるサウンドが楽しめるエナジャイズ機能
再生システムに合わせて特性を最適化できるエナジャイズ機能を搭載。小型のギターアンプ
や特性のフラットなオーディオシステムでも、迫力あるサウンドが楽しめます。
●ライブ重視設計
ライブの過酷な使用や頻繁な移動に耐えるメタルシャーシを採用。ステージ上の安定性も抜
群です。また、ACアダプターまたは乾電池による駆動が可能な 2電源方式を採用。アルカ
リ電池使用時には、約11時間もの連続使用が可能です。
ZOOM GFX-3
3
各部の名称
フロントパネル
コントロ ールセクション(→P5)
フットスイッチ[1]〜[3]
エクスプレッションペダル
BANK[▲]/[▼]キー
リアパネル
4
[INPUT]端子
[OUTPUT/PHONES]端子
[POWER]スイッチ
[DCIN]端子
ZOOM GFX-3
コントロ ールセクション
各部の名称
[STORE]キー
ディスプレイ
[GROUP/EXIT]キー
[VALUE]ダイアル
[DRIVE]セレクター
モジュール キー
[MOD]セレクター
[REV/DLY]セレクター
[PEDAL]キー
パラメーターキー
ZOOM GFX-3
5
演奏前の準備
電池を入れる
GFX-3を乾電池でご使用になる場合、次の手順で
電池を取り付けてください。
..
1111..
本体を裏返しにして、電池ブタを開けてく
ださい(ツメを押して引っ掛かり部分を外
し、フタを上に持ち上げてください)。
電池ブタ
OPEN
GFX-3裏側
ツメ
..
2222..
電池の極性(+/−)に注意しながら、電
池を正しく電池ケースに入れてください。
NOTE
・長期 間ご使用にな らないとき は、液漏れを防ぐ
ために乾電池を取り出してください。
・ディ スプレイに通 常の表示とbtの文字が交
互に表示されるときは、電池が消耗しています。
すみやかに新品の電池に交換してください。
BbT
接続しましょう
..
1111..
アンプと GFX-3 の電源が切られているこ
とを確認してください。
このとき 、アンプのボリューム は絞りきっておい
てください。
..
2222..
AC アダプターでご使用になるときは、ア
ダプターの小さい方のプラグを本機の[DC
IN] 端子に 接続し、もう 一方のプ ラグを電
源コンセントに差し込んでください。
..
3333..
本機の [INPUT] 端子とギターをモノラル
ケーブルで接続してください。
単三乾電池4本
電池ブタ
..
3333..
電池ブタを閉めてください(電池ブタのツ
メがきちんと止まっていることをご確認く
ださい)。
乾電池の向きは
1本 お き に 逆 に
なります。
6
..
4444..
本機の[OUTPUT/PHONES]端子とギタ
ーアンプをモノラルケーブルで接続してく
ださい。
ヘッドフォンでモニターしたいときは、ヘッドフ
ォンを[OUTPU T/PHONES] 端子に接続してく
ださい。
..
5555..
本機→アンプの順に電源を入れてください。
NOTE
アンプの電源が入ってい る状態で本機の電源を入
れると、スピーカーを損傷するおそれがあります。
ZOOM GFX-3
演奏前の準備
必ずアンプの電源を後から入れてください。
また、電源を切るときは、逆の順番に操作します。
..
6666..
左端モジュールキー(ZNR/[TOTAL])を
押し、続いて一番下のパラメーターキーを
押してください。
対応するキーが点 滅し、再生システムに合わ せて
GFX-3の特性を最適化するエナジャイズ機能の調
節が可能となりま す。ディスプレイには 、現在の
設定値が表示されます。
ZNR/[TOTAL]の
モジュールキ ー
ギターの出力端子と[INPUT]
端子を接続します。
パラメーターキー
ギター
..
7777..
楽器を演奏しながら [VALUE] ダイアルを
回し、お好みに合わせて音質を調節してく
ださい。
[VALUE]ダイアルを回すと、ディスプレイの数値
がoF、1〜30の範囲で変化します。数値が大きい
ほど低音 域が強調され、数値が 小さいほど高音域
が強調されます。また、oFのときはエナジャイ
ズ機能が無効となります。
..
8888..
電源を切るときは、電源投入時とは逆の順
に操作してください。
ギターアンプを1台のみ使用するときは、
楽器用のシールドケーブルを使って、
[OUTPUT/PHONES]端子をアンプの
入力端子に接続します。
[OUTPUT/PHONES]端子にY字ケーブ
ルを接続して2台のギターアンプを使用
すれば、広がり感のあるステレオのリバー
ブやコーラス効果が楽しめます。
ギターアンプ
別売のACアダプター(ズーム
AD-0006)を接続します。
ZOOM GFX-3
ヘッドフォン
ACアダプターのプラグは、フックに
巻きつけてから[DCIN]端子に接
続してくだ さい 。こうすれ ば、操作
中に誤ってコードが引っ張られても、
プラグが抜けにくくなります。
ACアダプター
7
クイック ガイド
ここでは、GFX-3をすぐに使ってみたい方のために、各種の基本操作について説明します。
パッチを 選 ぶ
使用するパッチを切り替えるには、フットスイッチ
1
[1]〜[3]の中から、LEDが点灯していないフッ
トスイッチを踏んでください。
GFX-3に内蔵された単体エフェクト(エフェクトモジ
ュール )を組み合わせて、希望する効果や音色が得
られるようにエフェクトの要素(パラメーター)を設
定した ものをパッチと呼びます。GFX-3では、3
つ1組のパッチがパネル上に呼び出され、フットスイ
ッチ[1] 〜 [3]で切り替えることができます。
グループ バンクナンバー
2
別のグループ/バンクのパッチを呼び出すには、
BANK [▲]/[▼]キーを押してから、フットスイ
ッチ[1]〜[3]を踏んでください。
パッチの保管場所としては、読み書き可能なユーザ
ーグループ(U、u)と、読み出し専用のプリセットグル
ープ(A、b)があります。それぞれのグループでは、0
〜9のバンク(3つ1組のパッチの組み合わせ)が利
用できます。
BANK[▲]/[▼]キーを使えば、U0〜U9、u0〜u9、
A0〜A9、b0〜b9の順にグループ/バンクを切り
替えることができます。
※フットスイッチ[1]と[2]を同時に踏むと、BANK[▼]
キーを押したときと同等の効果が得られます。また、
フットスイッチ [2]と[3]を同時に踏むと、BANK[▲]
キーを押したときと同等の効果が得られます。
パッチ切り替えの詳しい説明は→P10
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 1
BANK 0
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
グループU
BANK 2
ユーザーグループ
BANK 9
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 1
BANK 0
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
グループu
BANK 9
BANK 2
BANK 2
プリセットグループ
BANK 9
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 1
BANK 0
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
グループA
BANK 0
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 3
グループb
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 2
BANK 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 3
BANK 9
BANK 2
BANK 2
ペダルを使ってエフェクト
を変化させる
楽器を演奏しながら、エクスプレッシ
1
ョン ペ ダ ル を 上 下 に 動 かしてく だ さ い 。
ペダルの動きに合わせて、エフェクトの
効き具合やボリュームなどが変化しま
す(ペダルで操作できる要素は、パッチ
によって 異なります)。
※ パッチによっては、ペダル操作が無
効の場合もあります。
ペダルでエフェクトを操作するには
→P15
前後に動かす
8
ZOOM GFX-3