Zoom GFX-1 User Manual [ja]

オペレーションマニュアル
はじめに
このた びは、ZOOM GFX-1(以下GFX-1と呼 び ます)をお買い上げいただきまして、ありがとうござい
ます。 GFX-1 の機能を十分に理解し、末永くご愛用いただく
ためにも、このマニュアルをよくお読みくださるようお 願い致します。
なお、このマニュアルはお手元に保存し、必要に応じて ご覧ください。
目次
安全上のご注意 . ............................. 2
特長 ...................................... 3
マニュアルで扱う用語について . . . . . ............. 4
電池で使用する場合 . . . ....................... 5
各部の名称と機能/接続 ....................... 6
パッチを選んで演奏する ...................... 10
チューナー機能を使う . . ...................... 12
DRIVEモジュールを設定/変更する . ............ 14
パッチを作り替える . . . ...................... 16
パッチを保存/コピーする .................... 18
別売のエクスプレッションペダルを使う . . ........ 20
工場出荷時の状態に戻す ...................... 21
エフェクトのつながり . . ...................... 22
エフェクトパラメーター一覧................... 23
主な仕様/故障かな?と思う前に . . . ............ 37
使用上のご注意 . ............................ 38
パッチリスト. . . ............................ 39
©
株式会社 ズーム
本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
安全上のご注意
この取扱説明書では、誤った取り扱いによる事故 を未然に防ぐための注意事項を、マークを付けて 表示しています。マークの意味は次の通りです。
この表示を無視して誤った取り扱いを すると、使用者が死亡または重傷を負 う可能性が想定される内容を示してい ます。
この表示を無視して誤った取り扱いを すると、使用者が傷害を負う可能性、 または物的損害のみの発生が想定され る内容を示しています。
本製品を安全にご使用いただくために、つぎの事 項にご注意ください。
電源について
本製品は、消費電流が大きいため、ACア ダプターのご使用をお薦めしますが、電 池でお使いになる場合は、アルカリ電池 をご使用ください。
ACアダプターによる駆動
・ ACアダプターは、必ずDC9Vセンターマ
イナス300mA(ズームAD-0006)をご 使用ください。指定外のACアダプターを
お使いになりますと、故障や誤動作の原因 となり危険です。
・ ACアダプターの定格入力 AC電圧と接続す
るコンセントのAC電圧は必ず一致させて ください。
・ ACアダプターをコンセントから抜く時は、
必ずACアダプター本体を持って行ってく ださい。
・ 長期間ご使用にならない場合や雷が鳴って
いる場合は、ACアダプターをコンセント から抜いてください。
乾電池による駆動
・ 市販の1.5V 単三乾電池×4 をお使いくださ
い。
・ GFX-1は充電機能を持っていません。乾電
池の注意表示をよく見てご使用ください。
・ 長期間ご使用にならない場合は、乾電池を
GFX-1から取り出してください。
・ 万一、乾電池の液もれが発生した場合は、
電池ケース内や電池端子に付いた液をよく 拭き取ってください。
・ ご使用の際は、必ず電池ブタを閉めてくだ
さい。
使用環境について
GFX-1をつぎのような場所でご使用にな りますと、故障の原因となりますのでお 避けください。
●温度が極端に高くなるところや低くな るところ
●暖房器具など熱源の近く
●湿度が極端に高いところや、水滴のか かるところ
●砂やほこりの多いところ
●振動の多いところ
取り扱いについて
・GFX-1の上に、花瓶など液体の入った
ものを置かないでください。感電など の原因となることがあります。
・GFX-1の上に、ロウソクなど火気のあ
るものを置かないでください。火災の 原因となることがあります。
・GFX-1は精密機器ですので、スイッチ
類には無理な力を加えないようにして ください。必要以上に力を加えたり、 落としたりぶつけるなどの衝撃は故障 の原因となります。
・GFX-1に異物(硬貨や針金など)また
は液体(水,ジュースやアルコールな ど)を入れないように注意してくださ い。
接続ケーブルと入出力ジャックについて
ケーブルを接続する際は、各機器の電源 スイッチを必ずオフにしてから行なって ください。本製品を移動するときは、必 ずすべての接続ケーブルと ACアダプター を抜いてから行なってください。
改造について
ケースを開けたり、改造を加えることは、 故障の原因となりますので絶対におやめ ください。改造が原因で故障が発生して も当社では責任を負いかねますのでご了 承ください。
音量について
GFX-1を大音量で長時間使用しないでく ださい。難聴の原因となることがありま す。
ZOOM GFX-1
2
特長
GFX-1 は、次のような特長を備えたギター用マルチエフェクトプロセッサーで す。
● クラスを越えたハイパフォーマンス
バリエー ションの 広い歪み系 エフェク トや、多彩な モジュレ ーション系 エ フェクトなど、34種類のエフェクトを搭載し、最大9種類のエフェクトを同
時に使用可能。クラスを越えたハイパフォーマンスを実現しています。
● 頑強なボディとスムースなオペレーション
ステージでのハードな操作にも耐えるメタルボディと大型のフットスイッチ を採用。ベストセラー機ZOOM 606から継承されたシンプルな操作体系に
加え、心臓部となる歪み系エフェクトには、専用のセレクターやキーを用意。 演奏中に素早く歪みのタイプや深さを調節できます。
● オートクロマチックチューナーを搭載
ギター用 のオート クロマチッ クチュー ナーを内 蔵。ステージ 上でも手軽 に チューニングが行えます。
● エクスプレッションペダルによる操作が可能
オプションのエクスプレッションペダルを接続すれば、効果のかかり具合や ボリュームを足元でコントロール可能。ペダルワウ効果から大胆なピッチベ
ンド効果まで、上級機なみの表現力を発揮します。
● 演奏場所を選ばない2電源方式
ACアダプター以外に、単3乾電池×4本による利用も可能な2 電源方式。 マンガン電池で約 7 時間、アルカリ電池で約24 時間もの連続使用が可能で
す。
ZOOM GFX-1
3
マニュアルで扱う用語について
ここでは、マニュアルで使用する GFX-1の用語について説明します。
■ エフェクトモジュール
GFX-1のエフェクトは、次の図のように効果の異なる単体エフェクトを複数 組み合わせたものと考えることができます。これらの1 つ1つの単体エフェ
クトをエフェクトモジュールと呼びます。
IN OUT
COMP WAH AMPZNREQDRIVE
GFX-1 には、歪み系(DRIVE)モジュー ル、モジュレーション系(MOD/ PITCH)モジュール、空間系(DLY/REV)モジュールといったエフェクト
モジュールに加え、ZNR(ズームノイズリダクション)やアンプシミュレー ターなどが搭載されており、モジュールごとに効果のかかり具合を調節した
り、オン/オフを切り替えることができます。
■ エフェクトタイプ
GFX-1のエフェクトモジュールの中には、効果の種類(これをエフェク トタイプと呼びます)を切り替えて使用できるものがあります。例えば、
MOD/PITCHモジュールにはコーラス、フランジャー、ピッチシフターなど のエフェクトタイプがあり、その中から1つを選んで使用できます。
■ エフェクトパラメーター
エフェクトモジュールには、効果のかかり具合を決定する要素(これをエ フェクトパラメーターと呼びます)が含まれています。モジュールごとの
エフェクトパラメーターを調節することで、音色や効果のかかり具合が変化 します。
■ パッチ
GFX-1 では、パッチと 呼ばれる単位でエフェクトの保存や呼び出しを行 います。パッチには、モジュールごとのオン/オフ状態、選ばれているエフェ
クトタイプ、エフェクトパラメーターの設定値が記憶されています。GFX-1 では、本体のメモリーに最大40種類のパッチを保存できます。
■ バンク
4つのパッチをひとまとめにしたものをバンクと呼びます。バンクは全 部で10個あり、それぞれA 〜Jのアルファベットで区別します。1 つのバン
クに含まれるパッチには1〜4の番号(パッチ番号)が付けられています。 GFX-1 でパッチを指定するときには、A1(バンク A のパッチ番号 1)、F4
(バンクFのパッチ番号4)のように、バンクとパッチ番号を組み合わせて使
用します。
ZOOM GFX-1
4
MOD/PITCH DLY/REV
BANK J
BANK i
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
PATCH 4
PATCH 4
BANK b
BANK A
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
PATCH 4
PATCH 4
BANK d
BANK C
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
PATCH 4
PATCH 4
BANK F
BANK E
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
PATCH 4
PATCH 4
BANK H
BANK G
PATCH 1
PATCH 1
PATCH 2
PATCH 2
PATCH 3
PATCH 3
PATCH 4
PATCH 4
■ プレイモード/エディットモード
GFX-1 の内部の動作状態をモードと呼びます。GFX-1 の主なモードに は、パッチを選択して演奏するプレイモードとエフェクトの内容を作り
替えるエ ディッ トモ ードの 2 つがあります。これら2 つ のモー ドは、 [PLAY/EDIT]セレクターを使って切り替えます。
電池で使用する場合
本体を裏返しにして、ツメを押しながら
1.
  電池ブタを上に持ち上げてください。
電池ブタ
OPEN
ツメ
3.
GFX-1裏側
電池ブタを閉めてください。
電池ブタのツメの部分でカチッと音がするように、 しっかり閉 めてくださ い。
電池ケースに新品の単3乾電池(アル
2.
  カリ電池をお薦めします)×4 本を 入れ   てください。
単3乾電池4本
乾電池の向きは
1本 お き に 逆 に
電池ブタ
なります。
NOTE
ディスプ レイ右下のドット(.)が点滅するときは、電池が消耗しています。速やか に電池を 交換してください。
ZOOM GFX-1
5
各部の名称と機能/接続
フロントパネル
ェクトタイプ)を選択します。
ディスプレイ
パッチ 番号やパラメー ター の 設 定 値など、GFX-1を操作するのに必 要な情報が表示されます。
[STORE]キー
作り替え た パッチを保存 するときや、既存のパッチ を別の位置にコピーする ときに使用します。
GAIN[+]/[−]キー
DRIVEモジュールの歪み の深さや増幅量を設定し ます。
[DRIVE]セレクター
DRIVEモジュールの歪みの種類(エフ
[DRIVE]LED
DRIVEモジュールのオン /オフに合わせて点灯/ 消灯します。
ZOOM GFX-1
6
フットスイッチ [1]〜[4]
エフェクトパッチを切り替えるときや、チューナー機能を 利用するときに使用します。
各部の名称と機能/接続
[PLAY/EDIT]セレクター
プレイモ ードと エディットモ ードを切り替えるときや、エディット の対象となるモジュールを選ぶときに使用します。
VALUE[+]/[−]キー
各種項目の設定値を変更するときに使用します。
BANK[▼]/[▲]キー
エフェクトパッチのバンクを切り替えるときに使用します。
ZOOM GFX-1
7
各部の名称と機能/接続
リアパネル
[OUTPUT/PHONES]端子
ギターアンプに接続するステレオフォーンの出力端子 です。Y字ケーブルを使って2台のアンプに出力したり、 ヘッドフォンを接続してモニターすることも可能です。
接続
[INPUT]端子
ギターを接続する端子です。
GFX-1をモノラルで使用する場合は、モ ノラル フォー ン端子 の ケ ー ブル を 使って [OUTPUT/PHONES]端子をアンプに 接続します。 また、[OUTPUT/PHONES]端子にY字 ケーブルを接続し、2台のアンプに出力 すれば、広がり感のあるエフェクトが楽し めます。この端子にヘッドフォンを接続し てモニターすることも可能です。
ZOOM GFX-1
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各部の名称と機能/接続
[CONTROLIN]端子
オプションのエクスプレッションペ ダ ル(FP01/FP02)を接続する端子です。
[DCIN](ACアダプター)端子
専用のACアダプターAD-0006(DC9Vセンターマイナス 300mA)を接続する端子です。
[POWERON/OFF]スイッチ
GFX-1の電源のオン/オフを切り替えるスイッチです。
ACアダプターのケーブルは、図のようにフックに からませ てから 接続すれば、外れにくくなります。
[CONTROL IN] 端子にオプ ション の エ ク ス プレッション ペ ダル(FP01/FP02)を接続 すれば、効果のかかり具合を変 化させることができます。
ZOOM GFX-1
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パッチを選んで演奏する
楽器を演奏しながらパッチを切り替えて、さまざまな効果を試してみましょう。
電源を入れる
GFX-1に楽器やギターアンプを接続し、リアパネルの[POWER ON/OFF] スイッチをONの位置に合わせてください。
ギターアンプの電源を入れ、ボリュー ムを適切な位置に調節してください。
GFX-1を プレイモードに 設定する
[PLAY/EDIT]セレクターが
PLAY以外の位置にある場
合は、PLAYの位置に合わ せてください。
現在選ばれているバンクとパッチ 番号は、ディスプレイで確認できます。
バンク名
パッチ 番号
HINT
GFX-1の電源を入れた直後は、 [PLAY/EDIT]セレクターが PLAY 以外の位置に設定されていても、プレイ モードとして動作します。
ZOOM GFX-1
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パッチを 切り替える
プレイモ ードでパッチを 切り替える には、フットスイッ チ [1]〜[4]の いずれかを踏んでください。
パッチを選んで演奏する
マスターボリュームを調節するには
VALUE [+]/[−] キーのどちらか一方を押して値を 変更してください。
マスターボリュームの設定範囲は0〜50です。 電源を入れ直すと、40にリセットされます。
HINT
ヘッドフォンをご使 用の 場合 は、ここで音量調節をすると 便利です。
バンクを切り替える
A〜Jのバンクを切り替えたいときは、BANK[▼]/[▲] キーのいずれか一方を押してください。
HINT
また、フットスイッチ[1]/[2]を同時に踏むと1つ手前 のバンクに、フットスイッチ[3]/[4]を同時に踏むと 次のバンクに切り替わります。
ZOOM GFX-1
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チューナー機能を使う
GFX-1 にはオートクロマ チックチュ ーナーが内 蔵されてい ます。このチ ュー ナーは、GFX-1 がバイパス(エフェクトを一時的にオフ)状態、またはミュー
ト(原音とエフェクトの両方を消音)状態のときに、利用できます。
NOTE
[PLAY/EDIT]セレクターがPLAY以外の位置にあるときは、チューナー機能が利用でき ません(ただし、電源を入れた直後は、PLAY以外の位置に設定されていても、チューナー 機能が利用できます)。
バイパス/ミュート状態にする
現在選ばれているパッチに対応するフットスイッチ[1]〜[4]を踏んでください。
フットスイッチを踏んで すぐに足 を離すとバイ パス、約1秒間踏んで から離 すとミュートに なります。
b
P
M
t
バイパス ミュート
チューニング を合わせる
チュー ニングを 合 わせたい開放弦 を弾き、希望する 音名が表示される ようにピッチを調 節してください。
ZOOM GFX-1
12
A
8
音名はディスプレイ 左側に表示されます。
A
8
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