Zoom PS-04 User Manual [ja]

オペレーションマニュアル
©
株式会 社 ズー ム
本マニュアルの一部または全部を無断で複製/転載することを禁じます。
安全上のご注意/使用上のご注意
この取扱説明書では、誤った取り扱いによる事故を未然に防ぐ ための注意事項を、マークを付けて表示しています。マークの 意味は次の通りです。
この 表示を無視して誤った取り扱いをする と、使用 者が 死亡または重傷を負う可能性が想定される 内容
を示しています。
この 表示を無視して誤った取り扱いをする と、使用 者が 傷害を負う可能性、または物的損害のみの 発生 が想定される内容を示しています。
本製品を安全にご使用いただくために、つぎの事項にご注意く ださい。
電源について
本製品は、消費電流 が大きいため、AC アダプター の ご使用 をお薦 めします が、電池で お使いに なる場 合 は、アルカリ電池をご使用ください。
● ACアダプターによる駆動
・ACアダプターは、必ず DC9V センターマイナス
300mA(ズームAD-0006)をご使用ください。 指定外のACアダプターをお使いになりますと、故
障や誤動作の原因となり危険です。
・ACアダプターの定格入力AC電圧と接続するコン
セントのAC電圧は必ず一致させてください。
・ACアダプターをコンセントから抜く時は、必ず
ACアダプター本体を持って行ってください。
・長期間ご使用にならない場合は、ACアダプターを
コンセントから抜いてください。
● 乾電池による駆動
・市販の1.5V単三乾電池×4をお使いください。 ・ PS-04は充電機能を持っていません。
乾電池の注意表示をよくみてご使用ください。
・長期間ご使用にならない場合は、乾電池をPS-04
から取り出してください。
・万一、乾電池の液もれが発生した場合は、電池ケー
ス内や電池端子に付いた液をよく拭き取ってくだ さい。
・ご使用の際は、必ず電池ブタを閉めてください。
使用環境について
PS-04をつぎのような場所でご使用になりますと、故 障の原因となりますのでお避けください。
● 温度が極端に高くなるところや低くなるところ
● 湿度が極端に高いところ
● 砂やほこりの多いところ
● 振動の多いところ
取り扱いについて
PS-04は精密機器ですので、スイッチ類を足で踏むな ど無理な力を加えないようにしてください。 必要以上に力を加えたり、落としたりぶつけるなどの 衝撃は故障の原因となります。
接続ケーブルと入出力ジャックについて
ケーブルを接続する際は、各機器の電源スイッチを必 ずオフにしてから行なってください。本製品を移動す るとき は、必ずす べての接 続ケー ブルと AC アダプ ターを抜いてから行なってください。
改造について
ケースを開けたり、改造を加えることは、故障の原因 となりますので絶対におやめください。改造が原因で 故障が 発生し ても当社 では責任 を負い兼 ねますの で ご了承ください。
使用上のご注意
他の電気機器への影響について
PS-04 は、安全性を考慮して本体からの電波放出 および外部 からの電波干渉を極力抑えております。しかし、電波干渉を非 常に受け やすい機器や極 端に強い電波を 放出する機器の 周囲 に設置すると影響が出る場合がありま す。そのような場合は、 PS-04 と影響する機器とを十分に距離を置いて 設置してくだ さい。 デジタル制御の電子機器 では、PS-04も含め て、電波障害に よる誤動作やデータの破損、消失など思わぬ事故が発生しかね ません。ご注意ください。
お手入れについて
パネルが汚れたときは、柔らかい布で乾拭きしてください。そ れでも汚れが落ちない場合は、湿らせた布をよくしぼって拭い てください。 クレンザー、ワックスおよびアルコール、ベンジン、シンナー などの溶剤は絶対に使用しないでください。
故障について
故障したり異常が発生した場合は、すぐにAC アダプターを抜 いて電源を切り、他の接続ケーブル類もはずしてください。
「製品の型番」「製造番号」「故障、異常の具体的な症状」「お客
様のお名前、ご住所、お電話番号」をお買い上げの販売店また はズームサービスまでご連絡ください。
保証書の手続きとサービスについて
保証期間は、お買い上げいただいた日から 1年間です。ご購入 された店舗で必ず保証書の手続きをしてください。 保証期間 内の製造上の不 備による故障は 無償で修理いた しま すので、お買い上げの販売店に保証書を提示して修理をご依頼 ください。 ただし、つぎの場合の修理は有償となります。
1. 保証書のご提示がない場合。
2. 保証書にご購入の年月日、販売店名の記述がない場合。
3. お客様の取り扱いが不適当なため生じた故障の場合。
4. 当社指定業者以外での修理、改造された部分の処理が 不適 当であった場合。
5. 故障の原因が本製品以外の、他の機器にある場合。
6. お買 い上げ後に製品を落としたり、ぶつける など、過度の 衝撃による故障の場合。
8. 消耗品(電池など)を交換する場合。
9. 日本国外でご使用になる場合。
保証期間が切れますと修理は有償となりますが、引き続き責任 を持って製品の修理を行ないます。
このマニュア ルは将来必要 となることがあり ますので必 ず参照しやすいところに保管してください。
スマートメディアは株式会社東芝の商標です。
2 ZOOM PS-04
目次
安全上のご注意/使用上のご注意 . . . . . . . . . 2
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
PS-04 のご紹介 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
PS-04 の構成について . ....... ....... . 6
レコーダー機能 . ...................... 6
エフェクト機能 . ...................... 6
リズム機能 . . . . . ...................... 6
ミキサー機能 .. . ......................7
PS-04 のモードについて ............. . 7
各部の名称 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
トップパネル . . ....... ....... ....... . 8
フロントパネル ....... ....... ....... . 9
リアパネル .... ....... ....... ....... . 9
サイドパネル . . ....... ....... ....... . 9
接続 .... .. ... .. .. ... .. .. .. ... .. .. 10
スマートメディアについて . . . . . . . . . . . . . 10
電池を使う . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
電源のオン/オフ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
電源を入れる . . . .................... 11
電源を切る . . . . . .................... 11
デモソングを聴く . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
録音してみよう . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
クイックガイド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
ステップ 1:録音前の準備 ...... ....... 15
1-1 新規プロジェクトを作成する . . . . . . . 15
1-2 使用するリズムパターンを選択する . . 17
ステップ 2:最初のトラック録音 . ....... 19
2-1 入力ソースを選ぶ . . . . ............ 19
2-2 インサートエフェクトをかける . . . . . . 21
2-3 トラックを選んで録音する . ........ 22
ステップ 3:重ね録音 . . ....... ....... 24
3-1 入力感度やインサートエフェクトを
設定する . . . .................... 24
3-2 トラックを選んで録音する . ........ 24
ステップ 4:ミキシング .............. 26
4-1 インプット/リズムを消音する . . . . . . 26
4-2 音量/パン/ EQ を調節する . . . . . . . 26
4-3 センドリターンエフェクトをかける . . 28
ステップ 5:ミックスダウン .... ....... 30
5-1 マスタリングエフェクトをかける . .... 30
5-2 ミックスダウン(バウンス)の準備 . . . 31 5-3 ミックスダウン(バウンス)を実行
する ........................... 32
5-4 バウンス先のトラックを再生する . .... 33
リファレンス【録音】 . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
AUDIO モードの画面について ...... .... 36
V テイク ....... ....... ........ .... 36
V テイクについて . . . ................. 36
V テイクを切り替える ................. 36
曲中の好きな位置に移動する
(ロケート/マーカー機能). ........ .... 37
時間/小節単位で行き先を指定する . . . .... 37
曲中にマークを付ける ................. 38
マークの位置に移動する . . . . . . . ........ 38
マークを消去する . . . ................. 38
特定範囲を繰り返し再生する
(A-B リピート) . . ....... ........ .... 39
トラックの一部分を録音し直す
(パンチイン/アウト) .... ........ .... 40
マニュアルパンチイン/アウト . . ........ 40
オートパンチイン/アウト . . . . . ........ 41
複数のトラックを 1 つにまとめる
(バウンス). ..... ....... ........ .... 42
バウンス先のトラックの動作を設定する . . . 42
バウンス先の V テイクを設定する ........ 43
バウンスを実行する . ................. 43
前カウントの動作を設定する ....... .... 44
プロジェクトのグレードを確認する . . .... 45
リファレンス 【トラック編集】 . . . . . . . . . . 46
範囲を指定する編集 ...... ........ .... 46
範囲を指定する編集の基本操作 . . ........ 46
指定範囲のデータをコピーする . . ........ 47
指定範囲のデータを移動する . . . . ........48
指定範囲のデータを消去する . . . . ........49
指定範囲のデータをトリミングする . . . .... 49
V テイクを操作する編集 . . ........ .... 50
V テイクを操作する編集の基本操作 . . . .... 50
V テイクを削除する . ................. 51
V テイクをコピーする ................. 51
V テイク同士を入れ替える . . . . . ........52
リファレンス 【ミキサー】. . . . . . . . . . . . . . 53
PS-04 のミキサーについて ........ .... 53
入力信号をトラックに割り当てる .... .... 53
入力ソースを選ぶ . . . ................. 53
録音トラックを選ぶ . ................. 55
トラックの再生音をミックスする .... .... 56
ZOOM PS-04 3
目次
トラックごとに信号を加工する
(トラックパラメーター) . . ....... ..... 56
2 本のトラックを連動させる(ステレオ
リンク) . ....... ....... ....... ..... 58
リファレンス【リズム】 . . . . . . . . . . . . . . . 59
リズム機能について ...... ....... ..... 59
リズム機能で使用する用語 . ....... ..... 59
PATTERN モード/ SONG モード ...... 59
パターン/ソング . . .................. 59
ドラムトラック/ベーストラック . . ...... 60
ドラムキット/ベースプログラム . . ...... 60
PATTERN モードの各種操作 ..... ..... 60
PATTERN モードの画面について . ...... 60
パターンを選んで演奏する . . . .......... 60
テンポを変更する . . .................. 61
ドラム/ベース音色をマニュアルで
演奏する .......................... 62
パターンを作成する .................. 63
パターンをコピーする . . . . . . .......... 68
パターンを削除する. .................. 69
パターン固有の要素を変更する
(パターンエディット) . . . . . . .......... 69
PATTERN モードの動作を設定する
(パターンユーティリティ). . . .......... 71
SONG モードの各種操作 . . ....... ..... 73
SONG モードの画面について .......... 73
ソングを作成する . . .................. 73
ソングを編集する . . .................. 81
ソングを消去する . . .................. 83
他のプロジェクトからパターン/ソングを
取り込む(インポート) . . . . . .......... 83
センドリターンエフェクトのパッチ名を
変える .............................91
チューナー機能を使う ...... ........ .. 92
クロマチックチューナーを使う . . . . ......92
その他のチューナータイプを使う . . ......93
リファレンス(システム) . . . . . . . . . . . . . . 95
SYSTEM モードの画面について ...... .. 95
プロジェクトについて ...... ........ .. 95
プロジェクトの基本操作 ...............95
プロジェクトを選択する ...............96
新規プロジェクトを作成する . . . . . . ......96
プロジェクトをコピーする . . . . . . . ......96
プロジェクトを削除する. ...............97
プロジェクトにプロテクトをかける . ......97
録音可能な残り時間を表示する . . . . . ......97
プロジェクト名を変更する . . . . . . . ......98
レベルメーターの表示方法を切り替える . . . 98
内蔵マイクのゲインを設定する ....... .. 99
バックライトの点灯/消灯を切り替える . . . 99
スマートメディアのフォーマット ...... 100
仕様 ............................101
故障かな?と思われる前に . . . . . . . . . . . 102
再生時のトラブル . . . ....... ........ 102
録音時のトラブル . . . ....... ........ 102
エフェクト関連のトラブル . . . ........ 103
リズム関連のトラブル ...... ........ 103
その他のトラブル . . . ....... ........ 103
リファレンス(エフェクト). . . . . . . . . . . . 84
エフェクトについて ...... ....... ..... 84
インサートエフェクト . . . . . . .......... 84
センドリターンエフェクト . . . .......... 85
EFFECT モードの画面について . . . ...... 86
インサートエフェクトの基本操作 . . . ..... 86
インサートエフェクトのパッチを選ぶ . . . . . 86
インサートエフェクトのパッチを
編集する ........................... 87
インサートエフェクトのパッチを
保存する ........................... 89
インサートエフェクトのパッチ名を
変える . ........................... 90
センドリターンエフェクトの基本操作 ..... 90
センドリターンエフェクトのパッチを
選ぶ .............................. 90
センドリターンエフェクトのパッチを
編集する ...........................90
センドリターンエフェクトのパッチを
保存する .......................... 91
PS-04 資料 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 104
エフェクトパラメーター ..... ........ 104
インサートエフェクト . . ............. 104
センドエフェクト . . . . . ............. 113
リズムパターン ..... ....... ........ 114
エフェクトパッチ . . . ....... ........ 116
インサートエフェクト . . ............. 116
ドラムキット/ベースプログラム ...... 120
データの互換性 .... ....... ........ 121
PS-02 . ......................... 121
MRS-4 . ......................... 121
スマートメディアに記録される
ファイル . . ....... ....... ........ 121
索引.... ... .. .. ... .. .. .. ... .. .. . 122
4 ZOOM PS-04
はじめに
この た びは、ZOOM パ ーム ト ップ ス タ ジオ PS-04(以 下PS-04と呼びます)をお買い 上げ い ただ き まし て、あ り がと う ござ い ます。
PS-04 は、次 の よう な 特 長を備えた製品です。
●手のひらサイズに4 つの機能を統合化
わずか 160gの コンパ クトな サイズ にスマ ートメ ディ アレコ ーダー、ミキ サー、マル チエ フェク ター、ドラ ム/ベ ースマ シンと いう4つの機能を凝縮。アイディアが閃いたら、そ の場で 録音 やプロ グラミ ングが 行えま す。
●4トラック同時のバウンスにも対応するレコーダー機能
レコー ダー 機能は、4トラック 同時再 生/2 ト ラック 同時録 音が 可能。トラ ックご とに10 本の仮 想ト ラック(Vテイク)が利用できます。4トラ ックす べてを 同時に 再生し ながら、 空いて いる 2 本の V テ イク に録音 するバ ウンス 機能に も対応 してい ます。録 音後の オー ディオ デー タを加 工する 編集機 能も充 実して います。
●充実した内蔵ミキサー
オ−デ ィオ トラッ クやド ラム/ ベース トラッ クのレ ベル、ハ イ/ロ ー EQ、パン、エ フェ クトセ ンド レベル を調節 し、ステ レオに ミッ クスす るミキ サー機 能を内 蔵。イ ンプッ トの 信号を 直接 ステレ オミッ クスに 送るこ とも可 能です。
●多彩な 2系統のエフェクトを内蔵
入力 や出 力に挿 入し て利 用す るイン サー トエ フェ クト、ミ キサー のセ ンド /リ ターン 経 由で使 用す るセン ドリタ ーンエ フェク トとい う 2 種類の エフェ クト を搭載。ま た、イン サー トエ フ ェク トに は、ステ レ オミ ック スを 加工 す るマ スタ リン グエ フ ェク トを 用意。 ミック スダ ウン時 の音圧 補正や 音質補 正に威 力を発 揮し ます。
●本格的なバッキング演奏に対応するリズム機能
PCM音源によるリアルなドラム/ベース音色を使ったリズムパターンを500種類以上も 内蔵。パ ターン を組み 合わせ てコー ド進行 をプ ログラ ムすれ ば、1曲分のリズム伴奏を作 ること も可 能です。
●多彩なチューナー機能
標準的 なク ロマチ ックチ ューニ ング以 外に、7弦ギター/5弦ベー スや変 則チ ューニ ング にも対 応す るチュ ーナー 機能を 搭載し ていま す。
PS-04の機能を十分に理解し、末永くご愛用頂くために、このマニュアルをよくお読みく ださ い。また、一通り読み終わった後も、このマニュア ルは 保証 書と とも に保 管し てくだ さい。
ZOOM PS-04 5
PS-04のご紹介
PS-04の構成について
PS-04 内 部は、大 きく 分 けて レ コ ーダ ー、エフ ェ クト、ミ キサ ー、リズ ム とい う 4 つの 部 分か ら 構 成されています。そ れ ぞれ の 特徴 は、次 の 通り で す。
■ レコーダー機能
PS-04 の レコ ー ダ ーは、4 本 のオ ー デ ィオ ト ラ ック(オ ー ディオデータを独立し て 記録 す る 部分)が 利 用で き、最 大 2 トラックの同時録音/4トラックの同時再生が行えます。 オーディオトラック1 〜4 は、それ ぞ れ録 音 / 再生 を 行う た めの10本の仮想トラック(これ をV テ イ クと呼 び ま す) から構成されています。ト ラ ック ご と にい ず れか 1 本のV テ イクを選び、録 音 /再 生 を 行い ま す。例 えば、ギ タ ー ソロ や ボーカルなどのパートを複数のVテイク に分けて録音してお き、後から 最良の テイクを 選択す るとい った使 い方が できま す。
■ エフェクト機能
PS-04の エフ ェ クト には、イン サ ート エフ ェ クト とセ ン ドリ タ ーン エフ ェ クト の2 種類 があ り ます。 インサートエフェクト は、特 定 の信 号 経 路に 挿 入し て 利用 す る エフ ェ クト で、コ ン プレ ッ サー、ア ンプシミュレーター、コー ラスなどの単体エフェクトが直列に配置されています。入力信号にエ フェクトをかけて録音 し たり、ミ ッ ク スダ ウ ン時 に ステ レ オ ミッ ク スを 加 工し た り でき ま す。 センドリターンエフェクトは、内蔵ミキサーを経由して、すべてのトラックで共有できるエフェク トで、リバーブ/ディレイ/コーラスのうちいずれか1 つの効果が利用できます。センドリターン エフェクトのかかり具合は、トラックごとのセンドレベルで調節します(セン ド レ ベル を 上げ る ほ ど効果が深くかかります)。
Vテイク
1 2 3 4 5 6
7 8 9
10
トラック
1
現在選ばれているVテイク
23
4
■ リズム機能
PS-04 には、常 に レ コー ダ ーと 同 期 した 状 態で 走行す るリズム 機能が 搭載され ていま す。 PCM 音源によるドラム音色とベース音色を 使った伴奏パターン(これ をパ ター ンと 呼びます)が 500 種 類以 上 も 内蔵 さ れて お り、う ち 346 種類 の パタ ー ン はあ ら かじ め プログラムされていま す。も ち ろん、既存 の パターンを編集したり、オリジナルのパター ンを作成したりできます。 さらにパターンを演奏順に並べ、コード進 行、テ ンポ、拍 子な ど をプ ロ グ ラム し て1 曲 分のリズム伴奏(こ れ をソン グと 呼び ま す)を 作成 す る こと も 可能 で す。
レコーダー
トラック1 トラック2 トラック3 トラック4
リズム
リズム
リズム リズム
ミキサー
6 ZOOM PS-04
[INPUT]端子
[LINE]端子
内蔵マイク
■ ミキサー機能
PS-04に内蔵 され たミ キサ ー機 能を使 えば、 オー デ ィオ ト ラッ ク 1 〜4 の 再生 信 号、ドラ ム音 色 の信 号(ド ラム ト ラ ック)、ベ ース 音 色の 信 号(ベ ー ス トラ ッ ク)の 音 量、パン、 EQなどの要素を設定し、ステレオにミック スで き ます。
インプット
インサート エフェクト
レコーダー
トラック1 トラック2 トラック3 トラック4
ベーストラック ドラムトラック
リズム
センドリターン
エフェクト
PS-04の モードについて
123 4DRUM BASS
PS-04のモードについて
PS-04 の 動 作は、主 に 次の 4 つ のモ ー ド に分 類 でき ま す。PS-04 が現在どの モー ド にい る か は、パネ ル 上 にあ る [EFFECT]、[RHYTHM]、[SYSTEM] の 各 キー の 点灯 / 消灯 で 確 認で き ます。
●AUDIOモード
オーデ ィオ の録音 や再生 を行う モード です。PS-04 の電源 をオン にした 直後 や、そ の他の モード から抜 け出た とき は、常に このモ ードが 選ば れます。この モードで は、[EFFECT]、[RHYTHM]、[SYSTEM] の各キ ーがすべて 消灯しま す。
●EFFECTモード
イン サー トエ フェク トや セン ドリ ター ンエ フェク トの パッ チ選 択や パラ メー ター 編 集を 行 うモ ード で す。他の モ ード から こ のモ ー ドに 切り 替 える に は、 [EFFECT]キ ーを押 してキ ーを点 灯させ ます。
●RHYTHMモード
リズ ム機 能の各 種操 作を 行う モード です。他 のモ ード から このモ ード に切 り替 えるに は [RHYTHM]キー を押し てキ ーを点 灯させ ます。 なお、PS-04のリズ ム機 能の動 作は、伴 奏パタ ーン を繰り 返し演 奏するPATTERNモー ドと、パタ ーンを 演奏順 に配 置して 1曲分のリズム伴奏を演奏するSONG モードに 分かれ てい ます。[RHYTHM] キ ーを繰 り返し 押すと、こ れら 2 つ のモー ドが 交互に 切り 替わり ます。
インサート エフェクト
ミキサー
[OUTPUT] 端子
●SYSTEM モード
プロジ ェク トの新 規作成 や削除、お よび PS-04 全体に 関わる 設定を 行う モード です。他 のモード からこのモ ードに切り 替えるには、[SYSTEM] キーを押し てキーを点 灯させます。
ZOOM PS-04 7
トップパネル
各部の名称
[SYSTEM]キー
[RHYTHM]キー
[EFFECT]キー
[EDIT/
UTILITY]キー
[EXIT]キー
[ENTER]キー
ステータスキー1〜4
フェーダー1〜4
ディスプレイ
[BOUNCE]キー
[AUTOPUNCHIN/ OUT]キー
[TRACKPARAMETER]キー
[TUNER/BYPASS]キー
[INSERT/DELETE (COPY)]キー
ダイアル
カーソル[E]/[R]/[Q]/[W]キー
内蔵マイク
[U]キー,[R/P]キー,[REC]キー,[MARK]キー
[MIC]キー
8 ZOOM PS-04
フロントパネル
リアパネル
フロントパネル
カードスロット
[INPUTLEVEL]ノブ
サイドパネル
[INPUT]端子
[OUTPUT]端子
[PHONES]端子
[LINEIN]端子
[ON/OFF]スイッチ [DC9V]端子
ZOOM PS-04 9
接続
シンセサイザー
ベース
ギター
ギターやベースなどの 楽器は[INPUT]端子に 接続します。
PS-04リアパネル
シンセサイザーやCDプレーヤーなど のラインレベルのステレオ機器は、 [LINEIN]端子に接続します。
PS-04サイドパネル
PS-04をACアダプターで駆動するときは、
ACアダプター
必ずZOOMAD-0006(別売)をご使用く ださい。これ以外のACアダプターをご使用 になりますと、故障の原因となります。
スマートメディアについて
PS-04 を 使 用す る に は、記 録 用 メデ ィアとしてスマートメ ディアが必要です。PS-04 の電 源 を 入れ る 前に、次 の 図の よ うにカードスロットにスマートメディアを挿入してください。
モニターシステム
ヘッドフォンを使ってモニター したいときは、ヘッドフォンを [PHONES]端子に接続します。 この端子からは、[OUTPUT]端 子と同じ信号が出力されます。
ヘッドフォン
CDプレーヤー
カードスロット
カードを挿入するときは、スロットの奥までしっかりと押し 込んでください。
N
OTE
・挿入方向やカードの表裏を間違えると、奥ま で 挿入 で き ませ ん。
無理に差し込もう と する と、カ ード が破 損 する 恐れ が あり ます の で、ご 注意 く ださ い。
・電源を入れたまま、スマートメディアの抜き差しをするのはお止めください。
データが破損する恐れがあります。 ・ 市販のスマートメディアは、16MB〜128MB(駆動電圧 3.3V)のものが使用できます。 ・コンピューターやデジタルカメラなどの外部機器でフォーマットしたスマートメディアをご使
用になる場合 は、必ず PS-04 で フォ ー マッ トし て から ご使 用 くだ さい(→ P100)。
スマートメディア
10 ZOOM PS-04
電池を使う
PS-04は乾電池で駆動することも可能です。次の手順に従って別売の電池を挿入してください。
1.
本機を裏返しにして、電池ブタを開けてく ださい。
2.
電池ケースに単3乾電池(アルカリ電池をご 使用ください )×4本を装着してください。
3.
電池ブタを閉めてください。
PS-04裏面
単3乾電池×4本
電池ブタ
N
OTE
本機を乾電池で使用し て いる と き に、ディ ス プレ イ に
BATTと表示される場合は、乾電池が 消耗して います。
速やかに新 品の電池と交換して ください。
電源のオン/オフ
PS-04の電源のオン/オフを切り替えるには、次の 手 順で 操 作 しま す。
■ 電源を入れる
1.
PS-04と周辺機器の電源がオフになっていることを確認してください。
この と き、接続 され て いる 楽器、PS-04、モニ タ ーシ ス テム のボ リュー ムは 絞って おいて くださ い。
2.
カードスロットにスマートメディアを挿入してください(→P10)。
3.
PS-04の[ON/OFF] スイッチをオンにしてください。
ディス プレ イにPS-04と表示さ れ、PS-04 が起 動しま す。
4.
接続されている楽器、モニターシステムの順に電源を入れてください。
■ 電源を切る
5.
モニターシステム、接続されている楽器の順に電源を切ってください。
6.
PS-04の[ON/OFF] スイッチをオフにしてください。
ディス プレ イにGOODBYEと表示され、PS-04の電源 がオフ になり ます。
電池ケース
PS-04サイドパネル
[ON/OFF]スイッチ
N
OTE
上記の操 作を行わず に、ACアダ プターを抜き 差しするこ とは絶対にお 止めください。デ ータが破損 す ることが あります。
注意
AC アダプタ ーで使用 している 場合 は、必ず [ON/OFF] スイッチ を使って 電源のオ ン/オフ を 切り替え てくださ い。特にカードアクセ スランプが点 灯中のア ダプター の抜き差しは 絶対にお
止めくだ さい。データ が破損す る恐れがあり ます。
ZOOM PS-04 11
デモソングを聴く
PS-04 付 属の ス マー ト メ ディ ア には、デ モ ソン グ が 保存 さ れて い ます。 デモソングを再生する に は、次の よ う に操 作 しま す。
N
OTE
デ モソングにはライ トプロテクト(書き換 え保護機能)がかけら れています。このため、デ モソングの レ ベルやパンなどの 要素を操作すること は可能ですが、変更箇 所は保存されませ ん。
1.
モニターシステムとPS-04 を接続し、PS-04付属のスマートメディアを装着してくださ い。
電 源を入 れると きは、モニ ターシ ステ ムのボ リュー ムを絞 ってく ださい。
2.
[ON/OFF]スイッチをオンにしてください。
[ON/OFF]スイッチ
自 動的に スマー トメデ ィア上 に保存 された プロジ ェクト が読み 込ま れます。付属の スマー ト メディ アを挿 入して 起動す ると、デ モソン グのプ ロジェ クトが 読み込 まれま す。
3.
[R/■]キーを押してください。
キ ーが点 灯し、デモ ソング の再生 が始 まりま す。
4.
演奏を停止させたいときは、もう一度[R/■]キ ーを押してください。
キ ーが消 灯し、レコ ーダー が停止 しま す。
INT
H
必 要ならば、デモソ ングを再生し ながらフェ ーダー 1〜 4 を使ってオ ーディオトラ ック1〜4 のレベル を 調節できま す。また、ドラム/ ベーストラ ックのレ ベルを操作 するには、[RHYTHM] キーを 押して か らフェーダ ー 1/2 を 操作します。
12 ZOOM PS-04
録音してみよう
OOOOOO
INPUT
-PEAK-
ここ で は、[INPUT] 端子 に 接続 し た ギタ ー を録 音 して み ま しょ う。
1.
[INPUT]端子にギターを接続してください。
2.
[SYSTEM]キーを押し、続いて[ENTER]キーを押してください。
ディス プレ イにSELECTと表示さ れます。
3.
左右のカーソルキーを使ってNEWと表示させ、[ENTER]キーを2度押してください。
ディス プレ イに次 の画面 が表示 され、録音 可能な 状態と なり ます。
OOOOOO
4.
[TRACK PARAMETER]キーを押してください。
初めて [TRACK PARAMETER] キーを 押した ときは、数 秒間INPUT SELと表 示され、 続いてINPUTと表示され ます。これ は入力 ソース として [INPUT] 端 子が 選ばれ てい ること を表 します。
000
INPUT
INT
H
初期状態 では、あら かじめ入力 ソースとして [INPUT]端子が選択 されています。シンセサイザーなど の 楽器を録 音したい場 合は[LINE IN] 端子、内蔵マイ クを使って 録音したい場合は内蔵マイクに入力ソー スを切り 替えます(→P53)。
5.
ギターを演奏しながらリアパネルの[INPUT LEVEL]ノブを調節し、入力感度を調節して ください。
ディス プレ イに-PEAK-と表 示され た場合 は入力 信号が 歪んで います。[INPUT LEVEL] ノブを 絞っ てくだ さい。
-PEAK-
ZOOM PS-04 13
録音してみよ う
RECLVL
6.
トラックへの録音レベルを調節するには、フェーダー 2を操作してください。
こ の画面 が表示 されて いる間 は、フェ ーダー 2 を使って [INPUT] 端 子の録 音レベ ルを調 節 できま す。調節が 終わっ たら、[EXIT] キーを 押して 手順 3の画面に戻ってください。
RECLVL
H
INT
ギ ターを強く 弾いたとき に、レベルメータ ーの一番上 のセグメン ト(レベルメー ターを構成す る四角) が 点灯する場 合は録音レベ ルを下げてく ださい。
7.
ステータスキーを使って録音先のトラックを選んでください。
録 音待機 状態と なった トラッ クは、レ ベルメ ーター 上部のRECマーク が点灯 しま す。
8.
録音を開始するには、[REC]キーを押しながら [R/■]キーを押してください。
4拍の前カ ウント が鳴り、録 音が始 まり ます。ギタ ーを演 奏して くださ い。
100
9.
録音を終えるには、再度[R/■]キ ーを押してください。
[REC] キー/ [R/■]キーが 消灯し ます。
10.
録音内容を確認するには、[U]キーを押し、続いて[R/■]キ ーを押してください。
11.
録音待機状態を解除するには、再度ステータスキー 1を押してRECマークを消灯させ てください。
14 ZOOM PS-04
クイックガイド
PROJEC
ここで は、録音 前の準 備から 始まり、トラッ ク録音、重 ね録音、さらに 最終的 なステ レオ ミック スを仕 上げる までの 操作を 説明し ます。 ここで 説明す る操作 は、次の5つのステップに分かれています。
●ステップ1:録音前の準備
接続や プロ ジェク トの作 成など、録 音に必 要な準 備を行 いま す。
●ステップ2:最初のトラック録音
入力信 号に インサ ートエ フェク トをか けて、最初 のトラ ック に録音 します。
●ステップ3:重ね録音
録音済 みの トラッ クを聴 きなが ら、2番目以降の トラッ クに重 ね録音(オ ーバ ーダビ ング)しま す。
●ステップ4:ミキシング
録音さ れた 各トラ ックの レベル、パ ン、EQを調 節し、セン ドリタ ーンエ フェク トを かけて ステレ オにミ ック スしま す。
●ステップ5:ミックスダウン
完成したステレオミックスを、PS-04内部の空 いているVテイクにミックスダウン(バウンス)します。
ステップ1:録音前の準備
新規プロジェクトを作成する
1-1
PS-04 で は、楽曲を 再現す るの に必要 な各種 情報を、プロ ジェク トと呼ば れる単 位で管 理しま す。 PS-04を使っ て新規 録音 を行う ときは、プ ロジェ クトを 作成す ること から 始めま す。
1.
録音する楽器やモニターシステムをPS-04に接続してください(→P10)。
ヘッド フォ ンを使 ってモ ニター したい ときは、[PHONES] 端子 にヘッ ドフォ ンを接 続しま す。
2.
カードスロットにスマートメディアが挿入されていることを確認し、PS-04→モニターシ ステムの順に 電源 を入 れてくだ さい。
PS-04がオ ーディ オの録 音/再 生を行 うAUDIO モー ドで 立ち上 がりま す。このと き、スマ ートメ ディア 上で 最後に 操作し ていた プロジ ェクト が自動 的に 読み込 まれま す。
3.
[SYSTEM]キーを押してください。
[SYSTEM]キーが点灯し、PS-04がSYSTEM モー ドに切 り替わ ります。デ ィスプ レイ には、プロ ジェク トの 各種操 作や、PS-04の全 体にか かわ る設定 を行う システ ムメニ ューが 表示さ れま す。
PROJEC
T
ZOOM PS-04 15
クイックガイ ド
GRADE
OOOOOO
4.
ディスプレイにPROJECTと表示されていることを確認し、[ENTER] キーを押してく ださい。
5.
左右のカーソルキーを使ってNEWと表示させ、[ENTER]キーを押してください。
録 音する オーデ ィオデ ータの 品質(録 音グレ ード)を選 択でき ます。
左右の カーソルキー
6.
ダイアルを回して次の 2種類の中から録音グレードを選んでください。
・HF(ハイファイ)
音質 重視の 設定で す(初期設 定)。
・LG(ロング)
録音 時間重 視の設 定です。HFの2 倍 長く録 音で きます。
7.
[ENTER] キーを押してください。
新 規プロ ジェク トが作 成され、自 動的 にその プロジ ェクト が読み 込まれ ます。PS-04 は AUDIO モ ードに 戻り、[SYSTEM]キーが消灯します。また、ディ スプレ イに は現在 位置を 示すカ ウンタ ー が 表示さ れます(こ の画面 をAUDIOモードのトップ画面と呼びます)。
すべて消灯
N
OTE
・ 新規作成されたプロジェクトは、自動的にPROJxx(xxにはプロジェクト番号が入ります)
とい う名前が 付けら れます。
・ プロジェクトの名前は、必要に応じて変更できます(→ P98)。
GRADE
OOOOOO
000
HF
16 ZOOM PS-04
ス テップ1:録音前の準備
O8ST1
MTR44
1-2 使用するリズムパターンを選択する
PS-04に は、常にレ コーダ ーと同 期し て動く リズム 機能が 内蔵さ れてい ます。この リズ ム機能 を使え ば、録音 /再生 中に ドラム 音色(ド ラムキ ット)やベー ス音色(ベー スプロ グラム)を使 って数 小節の パター ンを繰 り返し 演奏し たり、パ ターン を組み 合わせ て1曲分のリズム伴奏(ソング)を演奏したり できます。ここで は、録音 中のガイド リズムと して利用 できる、シンプル なパター ンを選ん でみまし ょう。
1.
[RHYTHM]キーを押してください。
[RHYTHM]キ ーが点 灯し、PS-04 が リズム 機能の 各種操 作を行 うRHYTHMモ ード に切り 替わり ます。 リズム 機能 の動作 は、パタ ーンを 繰り返 し演奏 するPATTERN モー ドと、パ ター ンを演 奏順に 配置し て 1曲分のリズム伴奏を演奏するSONG モードに 分かれ ていま す。[RHYTHM] キーを 繰り返 し押 すと、これ ら2つのモードが交互に切り替わります。 初めて RHYTHMモー ドを選 んだと きはP ATTERNモ ードが 選ばれ、現在 選ばれ てい るパタ ーン名 が表示 され ます。
パターン番号パターンの名前
O8ST1
2.
ダイアルを回して演奏したいパターンを選んでください。
PS-04では 511種 類のパ ターン が利用 でき、このう ち346 種類の パター ンがあ らか じめプ ログラ ムされ てい ます(パタ ーン名 の位置 にEMPTYと表示 される のは空 のパタ ーンで す)。ここで は、リムシ ョッ トの音 色で4分音符を刻むパターン番号510を選んでみましょう。
MTR44
3.
[R/■]キーを押してください。
選択し たパ ターン が演奏 され、現在 のテン ポの設 定に合 わせ て[RHYTHM] キー が点滅 します。パ ターン の演 奏中に ダイア ルを回 して他 のパタ ーンを 選ぶ ことも できま す。
H
INT
新規プ ロジ ェクト を作成 した直 後は、パタ ーンの 再生 音量が 下がり きって います。リ ズム 機能の 演 奏を聴 くには、ド ラム/ベ ースの モニタ ーレベル を上げ る必要 がありま す。
000
510
ZOOM PS-04 17
クイックガイ ド
BPM=13
4.
フェーダー 1/2を操作して、パターンの再生音量を調節してください。
RHYTHMモ ードで は、フェーダ ー 1 を使 って ドラム の音量、フェー ダー 2 を使っ てベー スの音 量 を調節できます。パターンのドラムのみをモニターしたいときは、フェーダー2を下げきってください。
5.
テンポを変更するには、フェーダー 3または4を操作してください。
デ ィスプ レイに 現在の テンポ の値(BPM)が表示されます。フェーダー3で10BPM単位、フェー ダー4で0.1BPM 単 位の数 値を調 節でき ます。調節 が終わ って しばら くする と、元の表 示に戻 り ま す。なお、ステ ータス キー 3または4を押 すと現 在のテ ンポの 値を確 認でき ます。
フェーダー1 フェーダー2
現在のテンポの値
フェーダー3 または4
N
OTE
・ ここで設定したテンポは、すべてのパターンに共通です。
・パターンを 聴きな がら楽 器の 演奏を 録音す る場合、オ ーディ オトラ ック に録音 した後 でテン ポを
変更 すると、録 音内 容とパ ターン の演 奏がず れてし まいま す。必ず 最初に テンポ を決 定して おい てく ださい。
6.
演奏を停止させるには、もう一度[R/■]キ ーを押してください。
7.
[EXIT] キーを押して、AUDIOモードのトップ画面に戻ってください。
他 のモー ドから AUDIOモードに戻るには、[EXIT]キーを押します。
INT
H
PS-04 では、操作 するプ ロジェ クトを切 り替え たり、電源 を切った りする と、設定や 録音内容 が自 動 的に保存 されま す。あえて 保存操作 を行う 必要は ありませ ん。
BPM=13
0*0
18 ZOOM PS-04
ステップ 2:最初のトラック録音
INPUT
ステップ2:最初のトラック録音
入力ソ ースと 録音先 のトラ ックを 指定 し、最初の トラッ クに録 音しま す。
2-1 入力ソースを選ぶ
PS-04 では、[INPUT] 端 子、[LINE IN] 端子、内蔵 マイク の中か ら入力 ソース を選 び、オーデ ィオト ラック に録音 できま す。まずは 入力ソ ース を選択 して、その 録音レ ベルを 調節し ます。
1.
AUDIOモードのトップ画面で、[TRACK PARAMETER] キーを押してください。
イン プット やト ラック ごと の設 定項目 を調 節する トラ ックパ ラメ ータ ー画面 が表 示され ます。初 めて この画 面を 呼び出 した とき は操作 の対 象とし てイ ンプッ トが 選ば れ、現在選 ばれ ている 入力 ソース の種 類が表 示され ます。
現在選ばれている入力ソース
INPUT
入力ソ ース の選択 中には、ス テータ スキー やフェ ーダー を使 って次 の操作 が行え ます。
現在選ばれている 入力ソースを表わします。
ステータスキー2
[INPUT]端子を選択します。
N
OTE
2.
RECマーク が点滅 から点 灯に 変わり ます)。
入力ソースとして
ステータスキー1
入力ソースとして
内蔵マイクを選択します。
フェーダー1
録音レベルを調節します。
・ PS-04 のフェーダーの働きは、現在選ばれている画面に応じて異なります。
・ 別の画面でフェーダーを操作してから元の画面に戻った場合でも、以前の設定値は記憶されています。
ステータスキー 1〜4を 使って、入力ソースを選んでください。
選択 し た入 力 ソー スに 応 じて、デ ィ スプ レ イが 次の よ うに 変 化し ま す(入力 ソー ス に対 応 する
内蔵マイクの
[INPUT]端子の録音レベルを調節します。
フェーダー2
フェーダー3/4 [LINEIN]端子の録音レベルを調節します。
ステータスキー3/4 入力ソースとして [LINEIN]端子を選びます。
ZOOM PS-04 19
クイックガイ ド
INPUT
LINE
MIC
内蔵マイク(ステータスキー1)を選んだ場合
MIC
[LINEIN]端子(ステータスキー3または4)を選んだ場合
[INPUT]端子(ステータスキー2)を選んだ場合
INPUT
LINE
H
INT
・ 内蔵マイクを入力ソースとして選ぶと、[MIC]キーが点灯します。AUDIO モードのトップ画面で
[MIC] キーを 押し、内蔵 マイクを 選択す ること も可能で す(この場 合は、上記 のトラッ クパラ メー ター画面 を呼び 出す必 要はあり ません)。
・ 必要ならば、複数の入力ソースを組み合わせることも可能です(→ P53)。
・ 内蔵マイクを利用可能なときは[MIC] キーが点滅します。
・ インサートエフェクトのアルゴリズムがGUITAR/BASSのとき( PRE AMP/DRIVE
モジ ュールがCABI または オフのと きを除 く)内蔵マ イクは利 用でき ません。 この とき、内蔵マ イクに 対応す るRECマーク は消灯 します。
3.
入力ソースとして [INPUT]端子を選んだ場合は、[INPUT]端子に接続された楽器を演奏し ながらリアパネルの [INPUT LEVEL] ノ ブを回し て、入力 感度 を調節し てく ださ い。
[INPUT]端 子を利 用する 場合は、[INPUT LEVEL] ノ ブを使 って入 力感度 を 調節す る必 要があ ります。 楽器を 最大 音量で 弾いた ときに、信 号が歪 まない 範囲で [INPUT LEVEL]ノ ブを調 節し てくだ さい(信号 が歪ん だとき は、ディス プレイ に-PEAK-と 表示さ れま す)。
H
INT
・ 入力ソースとして内蔵マイクを選んだ場合は、2種類のゲイン設定(オンマイク/
オフ マイク)から 選択で きます。初 期状態で はオン マイク が選ばれ ていま すが、 必要 に応じて 切り替 えられ ます(→ P99)。
・ 入力ソースとして[LINE IN] 端子を選んだ場合は、入力部分で信号が歪まないように、
接続 した機器 の出力 レベル を操作し てくだ さい。
4.
楽器を演奏しながらその入力ソースに対応するフェーダーを操作し、録音レベルを調節し てください。
上 記の画 面が表 示され ている とき は、フェ ーダ ー1 〜4を使って入力ソースごとの録音レベルを調
20 ZOOM PS-04
ステップ 2:最初のトラック録音
RECLVL
STNDRD
節しま す。フェー ダーを 操作す ると、現在 の設定 値がデ ィスプ レ イに 表 示さ れ ます。ま た、ソー ス ごと の大 ま かな 値 を、レベ ル メータ ーで 確認で きます。 なお、PS-04 内 部で信 号が歪 むと、レベ ルメー ターの 一番上 の セグメ ント(レベ ルメー ターを 構成 する四 角)が しばら く点灯 し ます。この 場合 はフェ ーダー を下げ てくだ さい。
5.
設定が終わったら、[EXIT]キーを押してください。
AUDIOモードのトップ画面に戻ります。
RECLVL
2-2 インサートエフェクトをかける
インサ ート エフ ェク トとは、特 定の 信号 経路に 挿入 して 利用 するエ フェ クト で、コンプ レッ サー、ア ンプシ ミュ レー ター、コー ラス などの 単体 エフ ェクト が直 列に配 置さ れて います。新 規プ ロジェ クト の作 成直後 は、クリ ーン ギタ ーに 最適 なエフ ェク トプ ログ ラム(パ ッチ)が 選ばれ てい ます。こ こで は、利用す るパッ チを切 り替え て、インプ ット の信号 に好み の効果 をかけ てみま す。
INT
H
インサ ートエ フェクト は通さ ずに録 音したい 場合は、[TUNER/BYPASS] キー を押せ ば、インサ ー トエフ ェクト がバイパ ス状態 になり ます。
1.
AUDIOモードのトップ画面で[EFFECT]キーを押してください。
[EFFECT] キ ーが点 灯し、PS-04 が EFFECT モー ドに切 り替わ ります。デ ィス プレイ には、イン サート エフ ェクト の各種 操作を 行う画 面(インサ ートエ フェク トのト ップ画 面)が表示 されま す。
STNDRD
0
100
ZOOM PS-04 21
2.
上下のカーソルキーを使って利用したいアルゴリズムを選んでください。
単体 エフ ェク トの組 み合 わせ をアル ゴリ ズムと呼 びま す。ここ で選 んだ アル ゴリズ ムに 応じ て、イン サー トエフ ェク トで 利用で きる 単体 エフェ クト の種 類や挿 入位 置が 変わ ります。選 択可 能なア ルゴ リズム は、次の通 りです。
アルゴリズム 解説
GUITAR / B ASS
MIC
LINE
DUAL
MASTERING
N
OTE
MASTERING アルゴ リズムは、最 終のス テレオ ミックス を加工 する特 殊なアル ゴリズ ムです。こ の アルゴ リズム を選ぶと、イ ンサー トエフ ェクトが [OUTPUT] 端 子の直 前に挿入 される ため、トラ ッ ク録音 には使 用できま せん。
ギター/ベースの録音に適したアルゴリズムです。
ボーカルなどのマイク録音に適したアルゴリズムです。
シンセサイザーその他のライン出力機器の録音に適したアルゴリズムです。
2チャンネルが完全に独立した、モノラル入力× 2、モノラル出力× 2 の アルゴリズムです。
最終のステレオミックス信号を加工するのに適したアルゴリズムです。
クイックガイ ド
VO-STD
アルゴリズム を選 んで しばら くす ると、そ のア ルゴリ ズム で選 ばれて いる パッ チ(エフェ クト プ ロ グラム)の 名前が 表示さ れます。
パッチ名
VO-STD
3.
ダイアルを回してパッチを選んでください。
選 択可能 なパッ チの内 容につ いて は、巻末の 資料(→P116)をご参照ください。
H
INT
・ パッチは、必要に応じて編集し、音色や効き具合を調節できます(→ P87)。
・選んだパッ チに よって は、録音レ ベル が変化 する場 合があ りま す。エフェ クトを 通し たとき に音
が極 端に歪ん で聞こ える場 合は、パッチ レベル(イ ンサー トエフェ クトの 出力レ ベル)を調節 して くだ さい(→ P87)。
4.
AUDIOモードのトップ画面に戻るには [EXIT]キーを押してください。
0
2-3 トラックを選んで録音する
録 音先と なる トラッ クを 選び、イ ンサー トエ フェク トの かか った信 号を 録音し ます。こ こでは トラ ッ ク1を選んで録音操作を行ってみましょう。
1.
AUDIOモードのトップ画面で、ステータスキー 1を 押してください。
AUDIOモードのトップ画面では、ステータスキー 1〜4 を使 って録 音トラ ックを 選択で きま す。 ス テータ スキー 1を押すと、トラック1が録音 待機状 態と なり、対応するRECマーク が点灯 し ます。この状 態で、イン プットの信 号がインサ ートエフェ クトを通過 してトラッ ク1へと送 られます。
INT
H
・ 入力ソースとして[LINE IN] 端子が選ばれ、録音トラックが1トラックのみの場合は、左右チャン
ネル の信号が モノラ ルにミ ックスさ れて、録音 トラッ クに送ら れます。
・ [LINE IN] 端子からのステレオ素材をそのまま録音したいときやインサートエフェクトのステレオ効
果を 残したい ときは、2ト ラック 同時に 録音待機 状態に できま す(→ P55)。
2.
フェーダー 1を操作して、録音する信号のモニターレベルを調節してください。
N
OTE
・ 録音ト ラックが選 ばれている ときは、インプ ットの信号が 該当するト ラックを通 じてステレ オミッ
クス へと送ら れます。こ のため、ト ラックに 対応す るフェ ーダーを 操作す ること で、モニター レベ ルを 調節でき ます。
・録音トラッ クが選 ばれて いな いとき は、インプ ットの 信号が 直接ス テレ オミッ クスへ と送ら れる
ため、フ ェーダー 1〜4 を操作し てもモ ニター レベルは 変化し ません。
3.
録音を開始するには[U]キーを押してレコーダーの先頭に移動し、[REC]キーを押しなが ら[R/■]キーを押してください。
22 ZOOM PS-04
ステップ 2:最初のトラック録音
[REC]キー と[R/■]キーが点 灯し、カッ カッカ ッカッという 1小節分の前カウントが鳴り始め ます。前カ ウント が鳴り 終わっ たら 録音開 始です。ガイ ドリ ズムを 聴きな がら、最初 の楽器 の演奏
を録音 して みまし ょう。
レコーダーの先頭に移動
INT
H
・ 必要ならば、前カウントの小節数や鳴り方を変更できます(→ P44)。
・ 入力信号が歪んだときは、ステップ 2-1を参考にして入力感度や録音レベルを調節してください。
4.
録音が終わったら、もう1度[R/■]キーを押してください。
[REC] キーと [R/■]キーが消灯し、録 音が終 了しま す。なお、録音 終了直 後は、デ ィスプ レイに しばら くWAITと表示 されま す。
OTE
N
・WAITと表示される時間は録音内容によって異なります。
・WAITと 表示され ている間 は、電源を切ら ないでくだ さい。録音した データが 失われたり、故 障
の 原因と なりま す。
5.
録音した内容を確認したいときは、[U]キーを押してレコーダーの先頭に移動し、 [R/■]キーを押してください。
ガイド リズ ムとし て選ん だパタ ーンと 一緒に 録音内 容が 再生さ れます。
H
INT
必要な らば、分 /秒/ ミリ秒 または 小節/ 拍単位 で位 置を指 定し、その 位置に 直接移 動す ること も 可能で す(→ P37)。
6.
再生を止めるには、もう1度[R/■]キーを押してください。
録音を やり 直した いとき は、手順3〜4を繰り 返して くださ い。
7.
ステータスキー 1を押して、トラック1の RECマークを消灯させてください。
トラッ ク1の録音待機状態が解除されます。
H
INT
・ 録音した内容は、コピーや消去などの編集が行えます(→ P46)。
・ 各トラックの Vテイクを切り替えれば、現在の録音内容は残したままで、新たな
V テイクに 録音で きます(→ P36)。
ZOOM PS-04 23
クイックガイ ド
ステップ3:重ね録音
この ステッ プで は、ス テップ 2で録音したトラック1を聴き なが ら、トラック 2 に他の 楽器を 重ね録 音
(オーバ ーダビ ング)しま す。
3-1 入力感度やインサートエフェクトを設定する
ステ ップ2 と同じ要領で、入力ソースの選択やインサートエフェクトの設定を行います。
1.
AUDIOモードのトップ画面で [TRACK PARAMETER] キーを押し、入力ソースを選んで ください。
[INPUT]端 子を 利用す る場合 は、楽器を演 奏し ながら [INPUT LEVEL] ノブ を回し て、入 力感度 を 調 節しま す。
2.
入力ソースに対応するフェーダーを操作して、録音レベルを調節してください。
こ こまで の操作 が終わ ったら、[EXIT] キー を押し て、AUDIOモードのトップ画面に戻ります。
3.
[EFFECT]キーを押し、ステップ 2と同じ要領でインサートエフェクトのアルゴリズムと パッチを選んでください。
パ ッチを 選択し たら、[EXIT] キーを 押して、AUDIOモードのトップ画面に戻ります。
3-2 トラックを選んで録音する
トラ ック1 の再生音をモニターしながら、新しい楽器音をトラック2に録音 します。
1.
AUDIOモードのトップ画面でステータスキー 2を押し、トラック2のRECマークを点 灯させてください。
ト ラック 2が録音待機状態となります。
2.
フェーダー 2を調節して、録音する楽器のモニターレベルを調節してください。
必 要なら ば、レコ ーダー を再生 しな がらフ ェーダ ー 1を操作して、トラック1と 2 のモニ ターバ ラ ン スを調 節しま す。
3.
録音を開始するには、[U]キーを押してレコーダーの先頭に移動し、[REC]キーを押しな がら[R/■]キーを押してください。
「REC] キーと [R/■]キーが 点灯し、前 カウ ントが 鳴り始 めます。ガ イドリ ズムと トラッ ク1 の 再
生 音を聴 きなが ら、楽器の 演奏を 録音 してく ださい。
4.
トラック 2の録音が終わったら、もう1度 [R/■]キ ーを押してください。
デ ィスプ レイに しばら くWAITと表示 され、元の 状態に 戻り ます。
24 ZOOM PS-04
ステップ3:重ね録音
5.
録音内容を確認するには、[U]キーを押してレコーダーの先頭位置に移動し、 [R/■キーを押してください。
ガイド リズ ムと共 にトラ ック 1/2が 再生さ れます。必 要に 応じて フェー ダー 1 / 2を操作して、 音量バ ラン スを調 節して くださ い。
H
INT
録音を やり直 すには、手順 3〜5 を 繰り返し ます。曲の 途中まで 移動し て(→ P37)、それ 以降を 録 音し直 すこ とも可 能です。ま た、曲の一 部分の みを自 動操 作で録 音し直 すオー トパン チイ ン/ア ウ ト機能 も利用 できます(→ P41)。
6.
再生を止めるには、もう1度[R/■]キーを押してください。
7.
ステータスキー 2を押して、トラック2の RECマークを消灯させてください。
残りの トラ ックも 同じ要 領で録 音して みまし ょう。
ZOOM PS-04 25
クイックガイ ド
ステップ4:ミキシング
トラ ック 1〜4の 録音が 終わっ たら、トラ ック ごとの 音量、EQ(イコライザー)、パン(ステ レオの 左 右の 位置)、セ ンドリ ター ンエフ ェクト のかか り具合 などの 要素(トラックパ ラメー ター)を調節して、 ステ レオに ミッ クスし てみま しょう。
4-1 インプット/リズムを消音する
ミッ クスに 不要 な信号 が含ま れない ように、イ ンプッ トやガ イド リズム を消音 します。
1.
ガイドリズムを消音するには、[RHYTHM]キーを押してRHYTHM モードに切り替え、 フェーダー 1/2を下げ切ってください。
設 定が終 わった ら、[EXIT]キ ーを押 してAUDIOモードに戻ります。
INT
H
必 要なら ば、ドラ ムやベ ースの 演奏を 加え てミッ クスす るこ とも可 能です。こ の場 合は、ドラ ムや ベ ースに 対しても トラッ クパラ メータ ー(レベル、EQ、パン /バラ ンス、セン ドリタ ーンエフ ェク ト のかかり 具合)を設 定でき ます。
2.
インプットを消音させるには、AUDIOモードのトップ画面で [TRACK PARAMETER] キーを押し、入力ソースを表示させてください。
3.
入力ソースに対応するフェーダーを下げきって、[EXIT] キーを押してください。
AUDIOモードのトップ画面に戻ります。
INT
H
イ ンプット の信号 を直接 ステレオ ミック スに加 えること も可能 です。
4-2 音量/パン/ EQを調節する
内蔵 ミキサ ーの トラッ クパラ メータ ーを操 作して、ト ラック ごと の音量 /EQ/パ ンを 調節し ます。
1.
トラック同士の音量バランスを調節するには、AUDIOモードのトップ画面でフェーダー 1〜4を操作してください。
2.
各トラックのパン/EQ を調節するには、[TRACK PARAMETER] キーを押し、続いて左 右のカーソルキーまたはステータスキーを使って操作するトラックを選んでください。
トラックパラ メー ターが 表示 されて いる とき は、左右の カー ソルキ ーや ステー タス キー を使っ て 操 作する トラッ クを選 択でき ます。 現 在選択 されて いるト ラック は、レベ ルメー ターの 点滅で 確認で きます。
26 ZOOM PS-04
ステップ4:ミキシング
TRACK1
現在選ばれているトラック
TRACK1
3.
上下のカーソルキーを使ってトラックパラメーターを選んでください。
ディ スプレ イに そのト ラッ クの パラメ ータ ーが表 示さ れます。選 択可 能な トラッ クパ ラメー ター と設定 範囲 は次の 通りで す。
パラメーター ディスプレイ 設定範囲 解説
HI EQ ON/OFF
HI EQ GAIN
HI EQ FREQUENCY
LO EQ ON/OFF
LO EQ GAIN
LO EQ FREQUENCY
SEND ON/OFF
SEND LEVEL
PAN
FADER
STEREO LINK
V TAKE
REC LEVEL
EQ HI
HI G
HI F
EQ LO
LO G
LO F
SEND
SEND_L
PAN
FADER
S-LINK
TR
X - Y
RECLVL
ON / OFF ハイEQ のオン/オフを切り替えます。
ハイ EQ のブースト/カット量を− 12(dB)〜
−12〜 12
500 〜 8 000(Hz)
ON / OFF ローEQ のオン/オフを切り替えます。
−12〜 12
63 〜 2000(Hz)
ON / OFF
0〜100
L100〜 0 〜 R100
0〜127 現在の音量を調節します。
ON / OF
X=1〜4 Y=1〜10
0〜127 録音レベルを調節します。
+12(dB)の範囲で調節します。このパラメー ターは、ハイ EQ がオンの場合にのみ表示されま す。
ハイ EQ でブースト/カットする周波数を選択し ます。このパラメーターは、ハイ EQ がオンの場 合にのみ表示されます。
ロー EQ のブースト/カット量を− 12(dB)〜 +12(dB)の範囲で調節します。このパラメー ターは、ロー EQ がオンの 場合にのみ表示されま す。
ロー EQ でブースト/カ ットする周波数を選択し ます。このパラメーターは、ロー EQ がオンの場 合にのみ表示されます。
該当するトラック からセンドリターンエ フェクト に送られる信号のオン/オフを切り替えます。
センドリターンエ フェクトに送られる信 号の量を 調節します。このパラメーターは、SENDがオ ンの場合のみ表示されます。
該当するトラッ クのパン(左右の位置)を 調節し ます。ステレオリン ク機能がオンのと きは、左右 のトラックの音量バランスを調節します。
トラック 1 / 2、または 3 / 4 でパラメーターを 連動させるステレ オリンク機能のオン/ オフを切 り替えます(詳しくは→ P58)。
該当するトラックで使用する V テイクを選択しま す(詳しくは→ P36)。X にはトラック番号、y に はVテイク番号が入ります。
ZOOM PS-04 27
クイックガイ ド
TIGHT
4.
ダイアルを回して設定値を調節してください。
4-3 センドリターンエフェクトをかける
セ ンドリ ター ンエフ ェク トは、内 蔵ミキ サー を経由 して、す べて のトラ ック で共有 でき るエフ ェク ト で、リバ ーブ/ ディ レイ/ コーラ スのう ちいず れか 1 つの効果が利用できます。次の図は、センドリ ター ンエフ ェク トの信 号の流 れを表 したも のです。
センドリターン エフェクト
[OUTPUT]端子
セ ンドリ ター ンエフ ェク トの かかり 具合 は、トラッ クご との センド レベ ル(エフェ クト へ送ら れる 信 号レ ベル)で調 節し ます。
1.
[EFFECT]キーを繰り返し押してディスプレイにSENDと表示させてください。
数秒間SENDと 表示さ れると、センドリ ターン エフェ クトで 現在 選ばれ ている パッチ が表示 さ れ ます(この 画面を センド リター ンエ フェク トのト ップ画 面と呼 びます)。
センドリターンエフェクトのパッチ
TIGHT
INT
H
[EFFECT] キーを 繰り返 し押すと、インサ ートエフ ェクト のトッ プ画面と センド リター ンエフェ クト の トップ画 面が交 互に切 り替わり ます。
2.
ダイアルを回してパッチを選んでください。
セ ンドリ ターン エフェ クトに は 40 種類の パッ チ(このう ち 30 種類がプログラム済み)が用意さ れ ていま す。選択可 能なパ ッチの 内容 につい ては、巻末 の資料(→ P119)をご参照ください。
3.
パッチを選んだら [EXIT]キーを押してAUDIO モードのトップ画面に戻ってください。
N
OTE
初 期状態で は、各トラッ クから センド リターン エフェ クトへ 送られる 信号レ ベル(センド レベル)が す べてゼ ロに設 定され てい ます。この ためパ ッチを 選んだ だけで は、セン ドリタ ーンエ フェク トの 効 果はかか りませ ん。
0
28 ZOOM PS-04
ステップ4:ミキシング
SEND_L
4.
AUDIOモードのトップ画面で、[TRACK PARAMETER] キーを押し、左右のカーソル キーまたはステータスキーを使って操作するトラックを選んでくだ さい。
5.
上下のカーソルキーを使ってディスプレイにSENDLxxx(xxxには設定値が入りま す)と表 示させて くだ さい。
センドレベルの設定値
SEND_L
6.
楽曲を再生しながら、ダイアルを回してそのトラックのセンドレベルの値を上げてくださ い。
7.
同じ要領でそのほかのトラックのセンドレベルも調節してください。
8.
AUDIOモードのトップ画面に戻るには、[EXIT]キーを押してください。
0
ZOOM PS-04 29
クイックガイ ド
ROCK
ステップ5:ミックスダウン
完 成した ステ レオミ ック スを 外部の マス ターレ コー ダー などに 録音 する操 作をミ ックス ダウ ンと 呼び ます。 ここ では、外部 レコ ーダー の代わ りに、PS-04 内部 の未使 用 V テイ クを使 って、ミッ クスダ ウンし て みま しょう。
5-1 マスタリングエフェクトをかける
イン サート エフ ェクト のMASTERING アルゴ リズム には、ステ レオ ミック スの音 圧を上 げたり、特 定 の音 域を強 調す るため のパッ チが用 意され ていま す。ここで は、MASTERING アルゴ リズム のパッ チ を使 ってス テレ オミッ クスを 加工し てみま す。
ミキサー
インサート エフェクト
1.
[EFFECT]キーを繰り返し押して、インサートエフェクトのトップ画面を表示させてくだ さい。
2.
上下のカーソルキーを使って、MASTERINGアルゴリズムを選んでください。
数 秒間MASTERINGと表示さ れ、MASTERING アル ゴリズ ムで 選ばれ ている パッチ が表示 さ れ ます。この アルゴ リズム のパッ チを 選択す ると、[OUTPUT] 端子の直前にエフェクトが挿入さ れ ます。
ROCK
3.
楽曲を再生しながら、ダイアルを回してパッチを選んでください。
選 択可能 なパッ チの内 容につ いて は、巻末の 資料(→P119)をご参照ください。
4.
効果を確認したらレコーダーを停止させ、[EXIT]キーを押してください。
AUDIOモードのトップ画面に戻ります。
[OUTPUT] 端子
0
30 ZOOM PS-04
Loading...
+ 94 hidden pages