安全上の注意/使用上の注意
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H2n
Handy Recorder
安全上の注意/使用上の注意
このオペレー ションマニュ アルでは、誤っ た取り
扱いに よる事 故を未然に防ぐた めの注 意事項 を、
マークを付け て表示してい ます。マークの 意味は
次のとおりです。
図記号の例
安全上の注意
「死亡や重症を負うおそれがある内容」で
す。
「傷害を負うことや、財産の損害が発生す
るおそれがある内容」です。
「実行 しなけ ればならな い(強制 )内容」
です。
「してはいけない(禁止)内容」です。
警告
AC アダプターによる駆動
AC アダプターは、必ず ZOOM AD-17(別売)
を使用する。
コンセントや配線器具の定格を超える使い方
や交流 100V 以外では使用しない。
AC100V と異なる 電源 電圧の地域( たと え
ば国外 )で 使用す る場 合は、必 ず ZOOM 製
品取 り 扱 い店 に 相 談し て 適 切な AC アダ プ
ターを使用する。
電池による駆動
市販の 1.5V 単三電池(アル カリ乾電池また
は、ニッケル水素蓄電池)× 2 を使用する。
電池の注意表示をよく見て使用する。
使用するときは、必ず電池カバーを閉める。
改造について
ケースの開封や改造を加えない。
注意
製品の取り扱いについて
落としたり、ぶつけたり、無理な力を加えない。
異物や液体を入れないように注意する。
使用環境について
温度が極端に高いところや低いところでは使
わない。
暖房機やコンロなど熱源の近くでは使わない。
湿度が極端に高いところや水滴のかかるとこ
ろでは使わない。
振動の多いところでは使わない。
砂やほこりの多いところでは使わない。
AC アダプターの取り扱いについて
電源プラグをコンセントから抜くときは、必
ずプラグを持って抜く。
長期間使用しないときや雷がなっているとき
は、電源プラグをコンセントから抜く。
電池の取り扱いについて
電池の+、-極を正しく装着する。
指定の電池を使う。
新しい電池と古い電池、銘柄や種類の違う電
池を同時に使用しない。
長期間使用しないときは、電池を取り外す。
液漏れが発生したときは、電池 ケース内 や電
池端子に付いた液をよく拭き取ること。
接続ケーブルと入出力ジャックについて
ケーブルを接続するときは、各機器の電源ス
イッチを必ずオフにしてから接続する。
移動する ときは、必ずすべての接続ケー ブル
と AC アダプターを抜いてから移動する。
音量について
大音量で長時間使用しない。
他の電気機器への影響について
は、安全性を考慮して本体からの電波放
出および外部からの電波干渉を極力抑えておりま
す。しかし、電波干渉を非常に受けやすい 機器や
極端に強い電波を放出する機器の周囲に設置する
と影響が出る場合があります。そのような場合は、
と影響する機器とを十分に距離を置いて設
置してください。
デジタ ル制 御の電 子機器では、
電波障害によ る誤動作やデ ータの破損、消 失など
思わぬ事故が 発生しかねま せん。注意して くださ
い。
お手入れについて
パネルが汚れ たときは、柔ら かい布で乾拭 きして
ください。それでも汚れが落ちない場合 は、湿ら
せた布をよくしぼって拭いてください。
クレンザー、ワックスおよびアルコール、 ベンジ
ン、シンナーな どの溶剤は絶 対に使用しな いでく
ださい。
故障について
故障したり異常が発生し た場合は、すぐに AC ア
ダプターを抜いて電源を切り、他の接続ケーブル
使用上の注意
も含めて、
類もはずしてください。「製品の型番」「製造番号」
「故障、異常の具体的な症状」「お客様のお名前、
ご住所、お電話 番号」をお買 い上げの販売 店また
はズームサービスまで連絡してください。
著作権について
◎ Windows / Windows 7 / Windows Vista /
Windows XP は Microsoft 社の商標 または登 録
商標です。◎ Macintosh 、 Mac OS は、Apple
Inc. の商標または登録商標です。◎ SD ロゴ、
SDHC ロゴは商標です。 MPEG Layer-3 オーディ
オ圧縮技術は、FraunhoferIIS 社と Sisvel 社より
ライセンスを得ています。◎文中のその他の製品
名、登録商標、会社名は、それぞれの会社に帰属
します。
* 文中のす べての商 標および 登録商標 は、それら の識別の
みを目的 として記 載されて おり、各所 有者の著 作権を侵
害する意図はありません。
はじめに
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はじめに
このたびは、ZOOM ハンディレコーダー(以下“ ”と呼びます)
をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。
は、次のような特長を備えた製品です。
● 360°をカバーする 4 チャンネル録音
内蔵マイクを背面側(MS マイク)と前面側(XY マイク)に分け、独立して
配置させることで、全方位をカバーした録音が可能になりました。範囲が限定
されないので、多様な状況での録音に幅広く活用することができます。
●新マイク方式の採用によるステレオ幅コントロール
背面側の MS マイクには、正面方向をカバーする単一指向性マイク(Mid マイ
ク)と側面をカバーする双指向性マイク(Side マイク)を採用。Side マイク
の音量を可変させることで、ステレオ幅の自由な調整が可能になりました。
●クリアで立体的なステレオ録音
前面側の XY マイクを使用することで、前後の奥行き感まで忠実に再現する、
立体的なステレオ録音が実現できます。
●高音質でも途切れることのない長時間録音が可能
最長で、32GB の SDHC カードの容量がいっぱいになるまで、録音が途切れ
る事がない為、より長時間の連続録音が可能。
●乾電池での長時間使用を実現
アルカリ乾電池の使用で、最長 20 時間もの録音が可能です(44.1kHz/16bit
WAV フォーマット選択時)。これにより、電源の確保できない場所でも、時間
を気にすることなく録音を続けられます。
● パソコンのオーディオインターフェース/ SD カードリーダーとし
ても使用可能
パソコンと直結可能な高速 USB2.0 Hi - Speed 端子を装備。オーディオイン
ターフェースとして利用できます。また、
ダーとして使用することも可能です。録音済みのファイルをパソコンに取り込
んでオーディオ CD や DAW ソフトの素材として利用できます。
をパソコン用の SD カードリー
●チューナー/メトロノーム等の多彩な機能を内蔵
標準的なクロマチックチューニング以外に、7 弦ギター/ 5 弦ベースや変則
チューニングにも対応するチューナー機能と、練習に便利なメトロノーム機能
を装備。ファイルの再生時にスピードや音程を変える事もできるので、練習用
マシンとしても活用できます。
の機能を十分に理解し、末永くご愛用頂くために、このマニュアルをよ
く読んでください。
また、一通り読み終わった後も、このマニュアルは保証書とともに保管してく
ださい。
同梱品の確認
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Handy Recorder
目 次
オペレーション マニュアル
©株式会社ズーム
本マニュアルの一部または全部を
無断で複製/転載することを禁じます。
安全上の注意/使用上の注意............................02
はじめに ..............................................................04
目 次 ..............................................................06
同梱品の確認.......................................................07
各部の名称 ..........................................................08
ディスプレイ表示 ............................................... 10
準 備
電源のセット.......................................................12
電池を使用する ...............................................12
AC アダプター(別売)を使用する .............12
SD カードのセット ............................................ 13
電源の ON/OFF .................................................14
電源 ON ...........................................................14
電源 OFF ......................................................... 14
ホールド機能について ...................................15
外部マイク(別売)のセット............................16
プラグインパワー対応の場合 ........................16
日付/時刻のセット ........................................... 17
使用する電池の種類を選択する ........................18
録 音
録音モードについて ........................................... 20
MS ステレオモード ....................................... 20
XY ステレオモード ........................................20
2ch / 4ch サラウンドモード ..................... 21
録音モードを選択する ....................................... 22
S レベルを調整する(MS ステレオ、
2ch / 4ch サラウンドモードのみ) ........... 22
MS-RAW モードを選択する
(WAV フォーマットのみ) ............................23
保存先フォルダを選択する ...............................23
録音する ..............................................................24
自動で録音する ...................................................26
時間をさかのぼって録音する............................28
録音開始前にカウントする ...............................29
再 生
再生する ..............................................................30
再生したいファイルをリストから選択する ....32
再生スピードを変更する ...................................33
任意の範囲を繰り返し再生する[A-B リピート]
再生モードを変更する ....................................... 36
再生ピッチを変更する[キーコントロール] ..38
S レベルを変更する
(MS-RAW ファイルのみ) ................................39
4ch サラウンドファイルをミキシングする ... 40
ファイルの確認/編集
ファイルの情報を確認する ...............................42
トラックマークを確認する
(WAV ファイルのみ) ........................................ 43
ファイル名を変更する
(ステレオファイルのみ) ...................................44
WAV ファイルを MP3 ファイルにエンコードする
(ステレオファイルのみ) ...................................46
WAV ファイルをノーマライズする .................48
ファイルを分割する
(ステレオファイルのみ) ...................................50
ファイルを削除する ........................................... 52
フォルダ内のファイルをすべて削除する ........ 53
MS-RAW ファイルをステレオファイルに
エンコードする ...................................................54
4ch サラウンドファイルを
ステレオファイルにエンコードする ................ 56
USB を使う
パソコンとデータをやり取りする
[カードリーダー] ............................................... 58
オーディオインターフェースとして使用する
(XY ステレオ、MS ステレオ、2ch サラウンドのみ)
チューナー
チューニングする ...............................................62
メトロノーム
メトロノームを使用する ...................................64
各種設定
ノイズを軽減する[LO CUT] .........................66
入力信号をモニターする ...................................67
入力信号レベルを調整する
[COMP/LIMITER] ...........................................68
入力感度を自動調整する ...................................70
...34
MS-RAW 信号をモニターする
(MS ステレオモードのみ)................................71
...60
録音フォーマットを選択する............................72
自動録音設定を変更する ................................... 74
ファイル名のつけ方を選択する
(ステレオファイルのみ) ...................................76
録音中に一時停止してマークを付ける
(WAV フォーマットのみ) ................................77
ディスプレイのバックライト設定を変更する 78
ディスプレイのコントラストを調整する ........ 79
ソフトウェアバージョンを確認する ................ 80
設定を初期値に戻す ........................................... 81
SD カードの空き容量を確認する .................... 82
SD カードを初期化する ....................................83
その他の機能
システムソフトウェアのアップデート ............ 84
古い H シリーズの SD カードを利用する ....... 85
リモコン(別売)を使用する............................86
故障かな?と思われる前に ...............................87
仕 様 ..............................................................88
同梱品の確認
パッケージには、次のものが入っています。確認してください。
本体
単3形乾電池 x2
(試供品)
SD カード
(2GB)
Wave Lab LE
インストール CD
オペレーションマニュアル
(本書)
準 備
SD カードのセット
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電源のセット
電池を使用する
1. 電源を OFF にしてから、電池カバーを開ける
2. 電池を取り付ける
3. 電池カバーを閉じる
NOTE
・ アルカリ乾電池またはニッケル水素蓄電池を使ってください。
・ 電池マ ークが 0 になったときは、 すぐ に電源を OFF に し、
新しい電池と交換してください。
・ 使用する電池の種類を選択する(→ P.18)
AC アダプター(別売)を使用する
1. USB 端子にケーブルを接続する
2. コンセントに接続する
SD カードのセット
1. 電源を OFF にしてから、SD カードスロットカバーを開ける
2. カードスロットに差し込む
取り出したいとき:
SD カードを一度スロットの奥に
押し込んでから、引き抜く
NOTE
・ SD カードを抜き差しするときは、必ず電源を OFF にしてください。
電源が ON のままで行うと、データを破損させる恐れがあります。
・ SD カードを抜き差しするときは、カードの向きや裏表に注意してください。
・ SD カードが入っていないときは、内蔵メモリに切り替わります。
・ SD カードを初期化するには(→ P.83)
HINT
<内蔵メモリについて>
・ 内蔵メモリは録音するたびに上書きされます。
・ 内蔵メモリの記録形式は MP3 フォーマットの 96kbps 固定です。
・ 4ch サラウンド、MS RAW モードでは録音できません。
・ 録音可能時間は 1 分です。
内蔵メモリに録音したデータを、SD カードやパソコンへコピーする事はできません。
・
準 備
電源の ON/OFF
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電源の ON/OFF
電源 ON ホールド機能について
1. を下にスライドする
NOTE
・ 「No SD card」と表示されたら、SD カードが正し
くセットされているか確認してください。
・ 「Card Protected」と表示されたら、SD カードに
書き換え保護がかけられています。ロックスイッチ
をスライドさせてライトプロテクトを解除してくだ
さい。
・「Invalid card」と表示されたら、フォーマットが不
正です。初期化するか、別なカードを使用してくだ
さい。 初期化するには(→ P.83)
録音中の誤操作を防ぐため、 はボタン操作を無効にするホールド機能を
搭載しています。
ホールドを有効にする
1. を上にスライドする
NOTE
ホールド機能有効時でも、リモコン(別売)での操作
は可能です。
ホールドを解除する
1. を中央に戻す
電源 OFF
1. を下にスライドする
NOTE
「Goodbye see you!」が表示されるまでスライドし
続けてください。
録 音
録音モードについて
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録音モードについて
L
LR
R
Mid
Side
(調整可能)
90°
ディスプレイ側
L R
Mid
Side
(調整可能)
ディスプレイ側
では、録音モードを、目的に合わせて次の 4 つのモードから選択でき
ます。
MS ステレオモード
Mid と Side マイクで構成され、Mid マイクは
正面中央の音を、Side マイクは左右の音を捉
えます。
Side マイクは録音レベル(S レベルと呼びま
す) を調整 することができ、S レベ ルを調 整
することでステレオ幅を変更することができま
す。S レベルは録音後に調整することも可能で
す(MS-RAW で録音した場合)。
MS ステレオは豊かなステレオイメージを捉えることができますので、広く開
放的な空間での録音に最適です(オーケストラ、ライブコンサート、サウンド
スケープなど)。
XY ステレオモード
収音角度を 90 度固定でステレオ録音します。
自然な深みのある正確なイメージの音を捉えること
ができ、近距離での録音に最適です(ソロ演奏、室
内楽、インタビュー、ライブリハーサル、フィール
ドレコーディングなど)。
2ch / 4ch サラウンドモード
MS と XY 両方のマイクを使用して、全方向の
音を捉えます。
MS と XY をミックスする 2ch と、MS と XY
を分けて録音する 4ch が選択でき、4ch サラ
ウン ドでは、録音後に MS と XY 間のバラ ン
スを 変 更できます。 また、2ch、4ch とも S
レベル調整を行うことができ、ライブリハーサ
ル、スタジオ、ビジネス、サウンドスケープな
どでの使用に適しています。
録 音
保存先フォルダを選択する
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録音モードを選択する
1. を使用する録音モードに合わせる
NOTE
・ 4ch サラウンドモードは SD カード挿入時
のみ使用できます。
・ 4ch サラウ ンドモ ードで 選択で きる録 音
フォ ーマッ トは 44.1/48kHz 16/24bit
の WAV フォーマットのみです。
・ 4ch サラウンドモードでは2つのステレオ
ファイル(MS マイク録音 と XY マ イク録
音)が作成されます。
MS-RAW モードを選択する(WAV フォーマットのみ)
ステレオ幅を後で変更したい場合は、MS-RAW モードで録音します。
1. 「RAW」が表示されるまで、 を押す
保存先フォルダを選択する
2. 各録音モードに応じた設定を行う
S レベルを調整する(MS ステレオ、2ch / 4ch サラウンドモードのみ)
録音前に S レベル ( ステレオ幅)を調整できます。
1. を押す
NOTE
OFF、- 24 ~+ 6dB の範囲で設定できます。
1. を押す
2. で「FOLDER」を選択し、 を押す
3. で保存先のフォルダを選択し、 を押す
NOTE
ステレオ用と 4ch 用で個別に 10 フォルダから選択できます。