取扱説明書
JA
安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害
を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたしま
す。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
■
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
「警告」と「注意」について
■
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
警告
う可能性が想定される」
内容です。
〜しない でくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
注意
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
2
PSR-E403 取扱説明書
(4)-13
1/4
警告
電源 / 電源アダプター
電源は必ず交流 100V を使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。誤って
接続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源アダプターを使用する場合は、必ず指定のもの
(PA-3C)を使用する。
(異なった電源 アダプターを使用すると)故障、発 熱、火災
必ず実行
必ず実行
禁止
などの原因になります。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほこりをきれい
に拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
電源アダプ ターコード をストーブ などの熱器 具に近づけ た
り、無理に曲げたり、傷つけたりしない。また、電源コード
に重いものをのせない。
電源アダプターコードが破損し、感電や火災の原因になります。
分解禁止
この製品の内部を開けたり、内部の部品を分解したり改造し
たりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。異常を感じ
禁止
た場合など、点検や修理は、必ずお買い上げの楽器店または巻
末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。
水に注意
本体の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かない。ま
た、浴室や 雨天時の屋 外など湿 気の多いと ころで使 用しな
い。
禁止
禁止
感電や火災、または故障の原因になります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
火に注意
本体の上にろうそくなど火気のあるものを置かない。
ろうそくなどが倒れたりして、火災の原因になります。
禁止
異常に気づいたら
電源アダプターコード / プラグがいたんだ場合、または、使
用中に音 が出なくな ったり異 常なにおい や煙が出た りした
場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセン
必ず実行
トから抜く。(乾電池を使用している場合は、乾電池を本体
から抜く。)
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い
上げの楽 器店または 巻末のヤ マハ電気音 響製品サー ビス拠
点に点検をご依頼ください。
電源 / 電源アダプター
電源プラグ を抜くと きは、電源アダ プターコ ードを持た ず
に、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源アダプターコードが破損して、感電や火災の原因になる
必ず実行
ことがあります。
注意
必ず実行
禁止
(4)-13
2/4
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコ
ンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
たこ足配線をしない。
音質が劣化したり、コンセント部が異常発熱して火災の原因
になることがあります。
PSR-E403 取扱説明書
3
乾電池
必ず実行
必ず実行
乾電池はすべて+ / −の極性表示どおりに正しく入れる。
正しく入れていない場合、発熱、火災、液漏れのおそれがあ
ります。
乾電池は一度に全部を交換する。乾電池は新しいものと古い
ものを一緒に使用しない。また、種類の異なったもの(アル
カリとマンガン、メーカーの異なるもの、メーカーは同じで
も商品の異なるものなど)を一緒に使用しない。
発熱、火災、液漏れの原因になります。
必ず実行
必ず実行
接続
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感じた場
合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセント
から抜いてください。
指定の
スタンド
を使用する。また、付属のネジがある場合は
必ずそれを使用する。
本体が転倒し破損したり、内部の部品を傷つけたりする原因
になります。
禁止
禁止
必ず実行
禁止
禁止
設置
乾電池を分解したり、火の中に入れたりしない。
乾電池の中のものが目に入ると危険です。また、火の中に入
れると破裂するおそれがあります。
使い切りタイプの乾電池は、充電しない。
充電すると液漏れや破裂の原因になります。
長時間使用しない場合や乾電池を使い切った場合は、乾電池
を本体から抜いておく。
乾電池が消耗し、乾電池から液漏れが発生し、本体を損傷す
るおそれがあります。
乾電池は子供の手の届くところに置かない。
お子様が誤って飲み込むおそれがあります。また、電池の液
漏れなどにより炎症を起こすおそれがあります。
乾電池が液漏れした場合は、漏れた液に触れない。万一液が
目や口に入ったり皮膚に付いたりした場合は、すぐに水で洗
い流し、医師に相談する。
失明や化学やけどなどのおそれがあります。
必ず実行
手入れ
禁止
他の機器と接続する場合は、すべての機器の電源を切った上
で行なう。また、電源を入れたり切ったりする前に、必ず機
器のボリュームを最小にする。さらに、演奏を始める場合も
必ず両機器のボリュームを最小にし、演奏しながら徐々にボ
リュームを上げていき適切な音量にする。
感電または機器の損傷の原因になることがあります。
本体を手入れするときは、ベンジンやシンナー、洗剤、化学
ぞうきんなどは使用しない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になります。お手
入れには、乾いた柔らかい布をご使用ください。
禁止
禁止
禁止
必ず実行
直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストーブの近く
など極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いと
ころ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
本体のパネルが変形したり、内部の部品が故障したりする原
因になります。
テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の近
くで使用しない。
楽器本 体また はテ
レビや ラジオ など
に雑音 が生じ る場
合があります。
不安定な場所に置かない。
本体が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけがをした
りする原因になります。
本体を移動するときは、必ず電源アダプターコードなどの接
続ケーブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したりするお
それがあります。
使用時の注意
本体のすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
禁止
パネル、鍵 盤のすき間 から金属 や紙片など の異物を 入れな
い。
感電、ショート、火災や故障 の原因になることがあります。
禁止
禁止
入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコ
ンセントから抜いた上で、お買い上げの楽器店または巻末の
ヤマハ電気音響製品サービス拠点に点検をご依頼ください。
本体上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを
置かない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になります。
4
PSR-E403 取扱説明書
(4)-13
3/4
データの保存
作成したデータの保存とバックアップ
パネル上 で設定され た一部の データは電 源を切ると 消えて
しまします。保存しておきたいデータは、電源を切る前にレ
ジストレーションメモリーに保存してください (80 ページ
必ず実行
)。また、保存したデータは、故 障や誤操作などの ために失
われることがあります。大切なデータは、コンピューターな
どの外部機器に保存してください。(89 ページ )
禁止
禁止
本体の上にのったり重いもの
をのせたりしない。また、ボ
タンやスイッチ、入出力端子
などに無理な力を加えない。
本体が破損したり、お客様や
他の方々がけがをしたりする
原因になります。
大き な音 量で 長時 間ヘ ッ ド
フォンを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
● データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
電源アダプターをご使用の場合、電源スイッチを切った状態(電源スイッチが「切 (STANDBY)」の状態)でも微電流が流れています。スタンバイ時の消
費電力は、最小限の値で設計されています。この製品を長時間使用しないときは必ず電源アダプターのプラグをコンセントから抜いてください。
使用済みの乾電池は、各自治体で決められたルールに従って廃棄しましょう。
・ この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって実際の仕様と異なる場合があります。
・Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
・その他、本書に記載されている会社名および商品名などは、各社の登録商標または商標です。
・「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI) の登録商標です。
音楽を楽しむエチケット
楽しい音楽も時と場所によってはたいへん気になるものです。隣近所への配慮を充分にいたしま
しょう。静かな夜間には小さな音でもよく通り、特に低音は床や壁などを伝わりやすく、思わぬ
ところで迷惑をかけてしまうことがあります。適度な音量を心がけ、窓を閉めたりヘッドフォン
をご使用になるのも一つの方法です。音楽はみんなで楽しむもの、お互いに心を配り快適な生活
環境を守りましょう。
●ヘッドフォンをご使用になる場合には、耳をあまり刺激しないよう適度な音量でお楽しみください。
4/4
(4)-13
PSR-E403 取扱説明書
5
著作権について
内蔵ソングの1曲については権利者から適正な許諾を得て使用しています。
曲名 :
作曲者名 :
Copyright Owner’s Name
ご注意: これらの曲の権利者の許諾なく、複製し たり、公の場で演奏したり、インターネットで配信し たり、放送する
ことは、法律で禁じられています。
この製品は、ヤマハ(株)が著作権を有する著作物やヤマハ(株)が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱しています。その著作物とは、
すべてのコンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDI データ、WAVEデータ、音声記録データ、楽譜や楽譜データなどのコンテンツを含
みます。ヤマハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を越えて上記プログラムやコンテンツを使用することについては、著作権法等に基づ
き、許されていません。
この製品には、XGフォーマット以外の音楽/サウンドデータを扱う機能があります。その際、元のデータをこの楽器に最適化して動作させるため、オ
リジナルデータ(音楽/サウンドデータ)制作者の意図どおりには再生されない場合があります。ご了承のうえ、ご使用ください。
ヤマハ(株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、
権利者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
Against All Odds
Collins 0007403
EMI MUSIC PUBLISHING LTD / HIT & RUN MUSIC LTD
:
パネルに印刷されているロゴ
GMシステムレベル1
「GMシステムレベル1」は、メーカーや機種が異なった音源でも、ほぼ同じ系統の音色で演奏が再現される
ことを目的に設けられた、音源の音色配列やMIDI機能に関する一定の基準のことです。
「GMシステムレベル1」に対応した音源やソングデータには、このGM マークがついています。
XGライト
「XGlite」はヤマハの高品位な音源フォーマットである「XG」の簡易( ライト)版です。「XG」のソングデー
タを「XGlite」マークの付い た音源を使って手軽に再生して楽しむことができます 。ただし、「XGlite」で
はコントロールできるパラメーターやエフェクトなどに一部制限がありますので、「XG」のソングデータが
元のデータと異なって聞こえる場合があります。
USB
USB とは、Universal Serial Bus ( ユニバーサルシリアルバス) の略で、コンピューターと周辺機器を接続
するためのシリアルインターフェースです。また、コンピューターの電源を入れたまま周辺機器との接続が
できます。
ステレオサンプリングピアノ
最新のAWM (Advanced Wave Memory) 技術を使ってサンプリングしたグランドピアノの音色を内蔵、リ
アルで重厚な響きを実現しました。
タッチレスポンス
鍵盤を弾く強さで、タッチを変えられます。
スタイルファイル
スタイルファイルフォーマットとは、ヤマハの自動伴奏機能のノウハウを集大成した統一フォーマットで
す。
6
PSR-E403 取扱説明書
ごあいさつ
このたびはヤマハ PSR-E403をお買いもとめいただき、
まことにありがとうございます。
PSR-E403のさまざまな機能を十分に活用するために、
この取扱説明書をよくお読みになってからご使用ください。
なお、読み終わったあとも、不明な点が生じた場合に備えて、
保証書とともに大切に保管していただきますようお願いいたします。
付属品(お確かめください)
PSR-E403本体には、以下のものが付属しています。ご確認ください。
・取扱説明書(本書) ・電源アダプター PA-3C
・和文シート ・譜面立て
・CD-ROM ・保証書
●譜面立ての取り付け方 ●和文シート
付属の和文シートをパネルにのせてご利用ください。和文
シートは粘着式になっていますので、パネル面に貼り付け
ることもできます。
スロットに差し
込んでください。
PSR-E403 取扱説明書
7
PSR-E403のおすすめ機能
■音色をつくる 18ページ
2つのノブを回すことで、音に歪みやスイートな響きを加え、まったくちがう
印象に仕立て上げることができます。ノブにアサインできるパラメーターは、
エフェクト、フィルター、エンベロープジェネレーターなど。耳で確かめなが
ら、リアルタイムで音づくりできます。
■アルペジオ機能 14ページ
シンセサイザーなどでおなじみの機能ですが、鍵盤を押さえるだけで、分散和
音が自動演奏されます。押さえる鍵盤を変えたり、アルペジオタイプを変える
ことでさまざまなアルペジオ演奏が楽しめます。
■パフォーマンスアシスタント 23ページ
この機能をオンにして、ソングを鳴らします。そして鍵盤を弾くと…? どの
鍵盤を弾いても外れた音が鳴りません! 両手をじゃんけんのパーの形にして
右手と左手で交互に鍵盤をおさえても、なんだかオリジナルの曲を演奏してい
るように聞こえます。気をつけることといえば、ソングのリズムに合わせて弾
くことだけ。両手を使って、ピアニスト気分で演奏しましょう。
■いろいろな楽器音で弾く 28ページ
この楽器では、鍵盤を弾いたときに鳴る音を、バイオリン、フルート、ハープ
など、さまざまな楽器の音に変えられます。ピアノのために作られた曲をバイ
オリンの音で演奏すると、またちがった味わいを楽しめるように、楽器音を変
えることで一つの曲からさまざまな表情を引き出せます。
■スタイル(伴奏)を鳴らしながら鍵盤を弾く 33ページ
賑やかに演奏したい、という人は、スタイル(自動伴奏)を使ってみてください。
スタイルとは、簡単に言うとバックバンドのようなものです。ワルツや8ビー
ト、ユーロトランスなど、さまざまなジャンルのリズムを鳴らすことができる
ので、それに合わせて弾いてみてください。演奏がぐっと華やかになります。
PopBossa
092
8
PSR-E403 取扱説明書
もくじ
著作権について............................................................................6
パネルに印刷されているロゴ..................................................... 6
付属品(お確かめください) .........................................................7
PSR-E403のおすすめ機能 ...................................................... 8
演奏の準備 10
電源の準備................................................................................. 10
ヘッドフォン/外部出力端子について.................................... 11
フットスイッチの接続(SUSTAIN端子 ) ............................... 11
コンピューターとの接続(USB端子 ) ..................................... 11
電源を入れる............................................................................. 11
各部の名称 12
フロントパネル.........................................................................12
リアパネル................................................................................. 13
クイックガイド
アルペジオでフレーズをつくろう! 14
自分だけの音をつくろう! 18
ノブに効果を割り当てる..........................................................18
ノブを使う................................................................................. 21
ピアニスト気分を満喫しよう! 23
両手で華やかに弾いてみよう.................................................. 23
ソングのテンポを変えたい場合は..........................................27
いろいろな楽器音で弾いてみよう 28
楽器音(ボイス)を選んで弾いてみよう................................... 28
2つの楽器音(ボイス)を重ねて弾いてみよう........................ 29
右手と左手で違う楽器音(ボイス )を弾く ...............................30
グランドピアノの音で弾いてみよう...................................... 31
面白い音を鳴らそう 32
ドラムキット(打楽器音 )を鳴らそう ...................................... 32
おもしろい効果音(SFXキット)を鳴らそう .......................... 32
スタイル(自動伴奏)を鳴らしてみよう 33
スタイル(自動伴奏 )のリズムを選ぼう................................... 33
スタイルを鳴らして自分も演奏しよう.................................. 34
コードの押さえ方..................................................................... 38
ソングの使い方 39
ソングを選んで聞いてみよう.................................................. 39
ソングを早送り、巻戻し、一時停止するには....................... 40
ソングの種類............................................................................. 42
曲を選んでレッスンしてみよう 43
レッスン1 ................................................................................. 43
レッスン2 ................................................................................. 46
レッスン3 ................................................................................. 47
くり返し練習しよう................................................................. 48
弾きたい曲に合った設定にしよう−ミュージックデータベース
ソングの雰囲気を変えてみよう 50
イージーソングアレンジャー機能のデモ曲を聞く...............50
イージーソングアレンジャー機能を使う .............................. 50
自分の演奏を録音しよう 52
トラックの構成.........................................................................52
録音の手順................................................................................. 52
ユーザーソングの消去(ソングクリア )................................... 55
ユーザーソングのトラック消去(トラッククリア ) ............... 55
バックアップと初期化 56
バックアップ............................................................................. 56
初期化 ........................................................................................56
基本操作と画面表示 57
基本操作.....................................................................................57
画面の表示について................................................................. 59
49
リファレンス
効果をつけて演奏してみましょう 60
ハーモニー効果をつける.........................................................60
リバーブ効果をかける............................................................. 61
コーラス効果をかける............................................................. 62
演奏するときの便利な機能 63
メトロノームを鳴らそう.........................................................63
拍子の数と1拍の音符を設定する .......................................... 64
メトロノームの音量を設定する ............................................. 64
タップスタート.........................................................................65
鍵盤を弾く強弱で音量を変える ............................................. 65
ピッチベンドを使ってみよう(PITCH BEND) .................... 66
楽器のピッチ(音の高さ )を変える ..........................................66
鍵盤を弾く強弱でアルペジオの音量を変える...................... 67
ワンタッチで最適な楽器音を設定(OTS) ..............................68
ハーモニー音量を変える.........................................................69
最適な音で聞く.........................................................................69
スタイル(自動伴奏)に関する機能 70
スタイルのパターンに変化を付ける(セクション ) ...............70
スタイル音量の設定................................................................. 72
スプリットポイントの設定..................................................... 72
リズムなしでコード音を鳴らす ............................................. 73
スタイルファイルのロード..................................................... 74
コードについて.........................................................................75
コード辞書でコードを調べる................................................. 77
ソングの再生に関する設定 78
ソング音量の設定..................................................................... 78
ソングの一部をくり返して聞く ............................................. 78
ソングの一部をミュート(消音 )する ...................................... 79
メロディー音色を変える.........................................................79
好みのパネル設定を記憶させよう 80
レジストレーションメモリーに記録する..............................80
記録したレジストレーションメモリーを呼び出す...............81
機能設定(FUNCTION) 82
機能設定の仕方.........................................................................82
コンピューターと接続してお使いになりたい方へ 85
MIDIとは...................................................................................85
コンピューターと接続する..................................................... 86
演奏情報を送受信する............................................................. 87
楽器のパネル設定を送信する(イニシャルセンド ) ...............88
楽器とコンピューターとのあいだでファイルを送受信する
....89
CD-ROMインストールガイド 92
CD-ROMについて...................................................................92
CD-ROMの内容.......................................................................93
ソフトウェアの動作環境.........................................................94
ソフトウェアのインストール................................................. 94
資料
困ったときは............................................................................ 99
楽譜......................................................................................... 100
楽器リスト............................................................................. 106
ドラムキットリスト.............................................................. 110
スタイルリスト......................................................................112
アルペジオタイプリスト...................................................... 113
ミュージックデータベースリスト....................................... 114
CD-ROM内のソング............................................................ 116
エフェクトタイプリスト...................................................... 117
MIDIインプリメンテーション・チャート ......................... 118
MIDIデータフォーマット .................................................... 120
仕様一覧................................................................................. 121
さくいん................................................................................. 122
保証とアフターサービス...................................................... 125
PSR-E403 取扱説明書
9
演奏の準備
・ 乾電池はマンガン電池かアルカリ電池を使用してください。それ以外
の電池 (充電式を含む)を使用した場合、電池の残量が急激に減ること
があります。フラッシュメモリーへのデータ転送中に電池残量が急激
に減ると、転送中のデータだけでなく、転送先にあったデータの読み
出しができなくなるおそれがあります。
・ 乾電池はすべて+ /−の極性表示どおりに正しく入れてください。正
しく入れていない場合、発熱、発火、液漏れのおそれがあります。
・ 乾電池は一度に全部を交換してください。乾電池は新しいものと古い
ものを一緒に使用しないでください。また、種類の異なったもの (アル
カリとマンガン、メーカーの異なるもの、メーカーは同じでも商品が
異なるものなど )を一緒に使用しないでください。発熱、発火、液漏れ
の原因になります。
・ 長時間使用しない場合や、乾電池を使い切った場合は、乾電池を本体
から抜いてください。乾電池が消耗し、乾電池から液漏れが発生し、
本体を損傷するおそれがあります。
・ フラッシュメモリーにデータを転送する場合は、電源アダプターをご
使用ください。乾電池 (充電式を含む)を使用した場合、電池の残量が
急激に減ることがあります。フラッシュメモリーへのデータ転送中に
電池残量が急激に減ると、転送中のデータだけでなく、転送先にあっ
たデータが失われますので、ご注意ください。
電源を入れる前に必要な準備について説明します。
電源の準備
この楽器は電源として電源アダプターか乾電池をご使用になれますが、基本的には電源アダプターをご使用になることを
おすすめします。
■家庭用コンセントから電源をとるときは
本体の電源スイッチが切れている(スタンバイになっ
ている)ことを確認してください。
・ 電源アダプターをご使用になる場合は、付属のアダプターPA-
3Cをご使用ください。他の電源アダプターの使用は故障、発熱、
発火などの原因になります。このような場合は、保証期間内でも
保証いたしかねる場合がございますので、充分にご注意くださ
い。
アダプターのDCプラグをリアパネルのDC IN 12V
(電源アダプター接続)端子にさし込みます。
アダプターのACプラグを家庭用(AC100V)コンセン
トにさし込みます。
・ 長時間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコンセ
ントから電源プラグを抜いてください。感電や火災、故障の原因
になることがあります。
PA-3C
■乾電池を使うときは
本体を柔らかい布などの上で裏返し、電池ブタをはず
します。
市販の乾電池(単1乾電池)を6本入れます。乾電池は
マンガン電池かアルカリ電池を使用してください。イ
ラストに合わせて、向きを間違えないように入れてく
ださい。
電池ブタを閉めます。
NOTE
・ 乾電池が入っていても、電源アダプターが接続されると、自動的
に電源アダプターから電源が供給されるようになります。
10
PSR-E403 取扱説明書
家庭用
コンセント
乾電池はお早めにお取りかえいただくことをおすすめしま
す。電池が少なくなると、画面左上に電池交換の表示が出
ます。この表示がされたら、必要なデータを保存(56 ペー
ジ)したあとで、以下のことに注意して、ただちに乾電池を
交換してください。必要に応じてバックアップ(56ペー
ジ)を行なってください。
以下の接続は必要に応じて、電源を入れる前に行ないます。
演奏の準備
ヘッドフォン/外部出力端子について
接続すると自動的にPSR-E403のスピーカーから音が出
なくなります。
PHONES/OUTPUT端子は外部出力端子にもなります。
PHONES/OUTPUT端子とキーボードアンプ、ステレ
オ、ミキシングコンソール、テープレコーダーなどの入力
端子を接続すれば、PSR-E403の演奏を外部機器で鳴ら
すことができます。
・ 大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しないでください。聴覚障害
の原因になります。
・ PSR-E403 を外部機器と接続する場合は、すべての機器の電源を
切ったあとで接続してください。感電、または機器損傷のおそれがあ
ります。また、再生するスピーカーなどの損傷を防ぐため、外部機器
の音量を最小にしてから接続してください。
コンピューターとの接続(USB端子)
この楽器のUSB端子を使うと、お使いのコンピューター
とこの楽器のあいだで演奏情報やソングファイルのやりと
りができます(86ページ)。そのためには以下の操作が必
要です。
・ MIDI 機器の電源が切れていることを確認した上で、
コンピューターのUSB端子と楽器のUSB端子を、
USBケーブルを使って接続する
・ コンピューターに「USB-MIDIドライバー」をインス
トールする
「USB-MIDIドライバー」のインストール方法は94ページ
をご参照ください。
NOTE
・ USBケーブルは楽器店、電気店などでお買い求めください。
フットスイッチの接続
(SUSTAIN端子)
別売りのフットスイッチ(FC5またはFC4)をこの端子に
接続すると、スイッチ操作でサステインのオン/オフがで
きます。
NOTE
・ フットスイッチを使用するときは、SUSTAIN端子にフットスイッ
チを接続してから電源を入れてください。
・ フットスイッチを踏みながら電源を入れないでください。
踏みながら電源を入れると、オン/ オフが逆になります。
電源を入れる
[全体音量](MASTER VOLUME)を左に回し、音量を最
小にしておいてから、[電源切/入](STANDBY/ON)ス
イッチを押して電源を入れます。
もう一度押すと電源が切れます。
この楽器では電源を入れた際、フラッシュメモリーにバッ
クアップデータ(56ページ)があれば、そのデータを読み
込みます。電源を入れた際、フラッシュメモリーにバック
アップデータがなければ各バックアップ項目は初期値にな
ります。
・[電源 切/入](STANDBY/ON)スイッチが切れている状態でも微電流
が流れています。この楽器を長時間使用しないときや落雷のおそれが
あるときは必ずコンセントから電源プラグを抜いてください。また、
乾電池を使用している場合は、乾電池を本体から抜いてください。
・ 書き込み中は、電源を切らないでください。本体内のデータが失われ
るおそれがあります。
PSR-E403 取扱説明書
11
各部の名称
フロントパネル
@3 @4
ソングカテゴリーリスト
w
(41ページ)
q
e
u
r
i o
!0
t
y
!1
@5 @6 @7 @8 @9 #0 #1
スタイルカテゴリーリスト
(112ページ)
!2
!3
!4
!5
画面
(59ページ)
GrandPno
001
001
#4
フロントパネル
[電源 切/入](STANDBY/ON) スイッチ..... 11ページ
q
[全体音量]
w
(MASTER VOLUME)コントロール .. 11、57ページ
[タッチ オン/オフ]
e
(TOUCH ON/OFF)ボタン ............................ 65ページ
[ハーモニー オン/オフ]
r
(HARMONY ON/OFF)ボタン ..................... 60ページ
[デュアル オン/オフ]
t
(DUAL ON/OFF)ボタン ...............................29ページ
[スプリット オン/オフ]
y
(SPLIT ON/OFF)ボタン...............................30ページ
[デモ](DEMO)ボタン.....................................40ページ
u
レッスン[スタート](START)ボタン ........... 44ページ
i
レッスン[L/R]ボタン...................................... 44ページ
o
[アルペジオ オン/オフ]
!0
(ARPEGGIO ON/OFF)ボタン ..................... 14ページ
[パフォーマンスアシスタント オン/オフ]
!1
(PERFORMANCE ASSISTANT ON/OFF)
ボタン ................................................................23ページ
[機能](FUNCTION)ボタン ........................... 82ページ
!2
[ミュージックデータベース]
!3
(MUSIC DATABASE)ボタン......................49ページ
[メトロノーム オン/オフ]
!4
(METRONOME ON/OFF)ボタン................63ページ
[グランドピアノ]
!5
(PORTABLE GRAND)ボタン .....................31ページ
ダイアル...................................................58、82ページ
!6
カテゴリーボタン[]、[]................58、82ページ
!7
[ソング](SONG)ボタン .................................39ページ
!8
[イージーソングアレンジャー ]
!9
(EASY SONG ARRANGER)ボタン ..........50ページ
[スタイル](STYLE)ボタン ............................33ページ
@0
[楽器](VOICE)ボタン ....................................28ページ
@1
[0]〜[9]
@2
[+]
[アサイン](ASSIGN)ボタン ......................... 18ページ
@3
[A]、[B]ノブ....................................................21ページ
@4
[](くり返し練習)/
@5
[スタイル オン/オフ](ACMP ON/OFF)
ボタン
ボタン、
ボタン、
[−]
.......................................................48、34ページ
ボタン
f
r
........................58、82ページ
12
PSR-E403 取扱説明書
各部の名称
ミュージック
データベースリスト
(114ページ)
!6
!7
#2 #3
楽器カテゴリーリスト
!8
!9
@0
@1
(106ページ)
@2
@6
[A-Bリピート](A-B REPEAT)/
[シンクロストップ](SYNC STOP)
ボタン ...................................................... 78、71ページ
@7
[一時停止](PAUSE)/
[シンクロスタート](SYNC START)
ボタン ...................................................... 40、70ページ
@8
[巻戻し](REW)/
[イントロ/エンディング/rit.]
(INTRO/ENDING/rit.)ボタン ............ 40、71ページ
@9
[早送り](FF)/
[メイン/フィルイン](MAIN/AUTO FILL)
ボタン ...................................................... 40、71ページ
#0
[スタート/ストップ](START/STOP)
ボタン ............................................ 33、40、58ページ
#1
[テンポ/タップ](TEMPO/TAP) ボタン......27ページ
#2
レジストレーションメモリー
[●](メモリー /バンク)、[1]、[2]ボタン
............................................................................80ページ
#3
ソングメモリー [ 録音](REC)、
[1]〜 [5]、[A]ボタン.....................................52ページ
#4
ピッチベンド(PITCH BEND)ホイール .......66ページ
リアパネル
#5 #6 #7 #8
リアパネル
USB端子 .................................................11、86ページ
#5
SUSTAIN端子 .................................................11ページ
#6
PHONES/OUTPUT端子............................... 11ページ
#7
DC IN 12V端子 .............................................. 10ページ
#8
PSR-E403 取扱説明書
13
ガ
ク
イ
ッ
イ
ク
ド
アルペジオでフレーズをつくろう!
クイックガイド
アルペジオ機能とは、鍵盤を押さえるだけで、分散和音が自動演奏される機能のこ
と。たとえばコード(和音) のドミソを押さえると、ド、ミ、ソの音を使ってさまざ
まな分散和音がフレーズのように生成されます。アルペジオのタイプを変えたり、
押さえる鍵盤の数や種類( 和音)を変えることで、さまざまなパターンのフレーズが
生成できます。音楽制作やパフォーマンスでの心強い味方となるでしょう!
[アルペジオ オン/ オフ](ARPEGGIO ON/OFF) ボタンを押
して、アルペジオをオンにします
1
GrandPno
001
001
オンになるとアイコンが
表示されます
●楽器音とアルペジオ機能
この楽器では、楽器音(ボイス )を選ぶことで、鍵盤を弾いたときに鳴る音
を変えられます。129〜143 の楽器音は、選ぶだけでアルペジオ機能が
自動的にオンになり、アルペジオ演奏がすぐ楽しめます。それ以外の楽器
音を選ぶとアルペジオ機能はオフになります。
楽器音129〜143を使って通常の鍵盤演奏を行ないたい場合は、[アル
ペジオ オン/オフ](ARPEGGIO ON/OFF)ボタンを押して機能をオフに
してください。
●アルペジオ機能がオンになる楽器音
楽器番号 楽器音 楽器番号 楽器音
129 シンセ シーケンス 137 ピアノ アルペジオ
130 ソートゥースリード アルペジオ 138 バラード エレクトリックピアノ
131 アナログ シーケンス 139 ギター コード
132 コード シーケンス 140 ギター アルペジオ
133 ソートゥース 141 アシッド シンセ
134 スクエア パルス 142 アラビック ループ
135 トランス 143 マッシブ パーカッション
136 シンセ エコー
NOTE
・ いろいろな楽器音で弾いてみ
よう(28ページ)
14
PSR-E403 取扱説明書
アルペジオタイプを選びます
2
アルペジオタイプは、楽器音を選ぶだけで最適なタイプが自動的に選ばれ
ますが、好きなアルペジオタイプを選ぶこともできます。
ARP Type
アルペジオでフレーズをつくろう !
1秒以上押す
[アルペジオ オン/ オフ](ARPEGGIO ON/OFF)ボタンを 1秒以上押す
と、現在選択されているアルペジオタイプが画面に表示されます。画面を
見ながらダイアルを回して、好きなアルペジオタイプを選びます。
アルペジオタイプは113ページのリストをご参照ください。
鍵盤を押さえてみましょう
DownOct1
02
3
押さえる鍵盤の数や位置を変えると、生成される分散和音も変わります。
このときの楽器の設定を記録しておくと、あとでもう一度同じ演奏をした
いときに、すぐ設定を呼び出せて便利です(80ページ)。
演奏は録音することもできます(52ページ)。
現在選ばれている
アルペジオタイプ
NOTE
・ 鍵盤を押さえたまま、アルペ
ジオのオン/オフを切り替え
ないでください。
アルペジオ機能はメイン、デュアルボイスだけに有効で、スプリットボイ
スには効きません。また、ハーモニー機能と一緒に使うことはできませ
ん。
演奏が終わったら[アルペジオ オン /オフ ](ARPEGGIO ON/
OFF)ボタンを押して、アルペジオをオフにします
4
PSR-E403 取扱説明書
15
アルペジオでフレーズをつくろう !
ポップスソングをつくろう!
スタイルを鳴らして左手でコードを指定しながら、右手でアルペジオ演奏をすることもできます。ちょっ
としたBGMみたいな仕上がりが楽しめます。
1
鍵盤の音(ボイス )を選びます(28ページ参照 )
ここではグランドピアノの音を使いたいので、[グランドピアノ](PORTABLE GRAND)ボ
タンを押しましょう。このボタンを押すと、手早く鍵盤音をグランドピアノの音に変えられ
て便利です。
アルペジオをオンにしたあと、アルペジオタイプを選びます(前ページの手順 1、2を参照 )
2
ここでは「02 DownOct1」を選びましょう。
これで、アルペジオ演奏の用意ができました。
アルペジオ演奏と一緒に鳴らすスタイルを選びます
3
スタイルとはリズムパターンの自動演奏のことです。
[スタイル](STYLE) ボタンを押すと現在選ばれているスタイル名が画面に表示されますの
で、画面を見ながらダイアルを回して、好きなスタイルを選びます。
ここでは「001 8BtModrn (8ビートモダン)」を選びます。
8BtModrn
001
NOTE
・ スタイル (自動伴奏)を鳴らしてみよう(33ページ)
16
PSR-E403 取扱説明書
アルペジオでフレーズをつくろう !
4
[スタイル オン/ オフ](ACMP ON/OFF)ボタンを押してスタイル(自動伴奏 )をオンにします
8BtModrn
001
オンになるとアイコンが
表示されます
スタイルがオンになると、鍵盤の左側が、コード(和音)だけを認識する特殊な状態になりま
す。
NOTE
・ スタイルがオンになると…? (34ページ)
5
[スタート /ストップ ](START/STOP)ボタンを押します
リズムがスタートします。
6
演奏をはじめます
ドレソ
CAm FG7sus4
ソドミ ラドミ ファラド ソドレファ
スタイルのリズムをよく聞いて、リズムの頭で譜面のように鍵盤を押さえみてください。
アルペジオ演奏とスタイルが同時に始まります。
左手でコードを押さえるたびにスタイルの表情が変わります! もちろん、右手は押さえる
鍵盤を変えてもいいのです。
右手の演奏がちょっと苦手な方は、パフォーマンスアシスタント機能(23ページ)を使うとよ
いでしょう。この機能がオンのときは、右手でどの鍵盤を押さえてもちゃんとした音が鳴り
ます。
スプリット
ポイント
スタイルを鳴らしながら両手で演奏するときは、スプリットポイント(30ページ)を境に右手
は右側、左手は左側で演奏します。
PSR-E403 取扱説明書
17
ガ
ク
イ
ッ
イ
ク
ド
自分だけの音をつくろう!
楽器のパネル面左下にある2つのノブを回すことで、演奏音にさまざまな効果をか
け、まったく印象のちがう音を鳴らすことができます。2つのノブにはフィルター
やエンベロープジェネレーターなどの効果を割り当てられます。ノブへの効果の
割り当て方と、音づくりのポイントをご紹介します。
ノブに効果を割り当てる
[アサイン ](ASSIGN)ボタンを押すたびに、2 つのノブに割り当てられる効果は z→ x→ c→ v→ b→ z…
の順番で切り替わります。今どの効果が割り当てられているかは、画面上の数字で確認できます。
GrandPno
001
番号/効果 ノブA ノブB
フィルター フィルター カットオフ フィルター レゾナンス
z
エフェクト リバーブ レベル コーラス レベル
x
EG アタック タイム リリース タイム
c
スタイル フィルター フィルター カットオフ フィルター レゾナンス
v
スタイル テンポ テンポ なし
b
ノブに割り当てられる機能の組み合わせは上記のように決まっているため、ちがう機能を組み合わせて割り当てる
ことはできません。
z
〜 cはメイン、デュアルボイスだけに有効で、スプリットボイスには効きません。またスタイル/ソングに
も効きません。
v
〜 bはスタイルにしか効きません。
001
18
PSR-E403 取扱説明書
z
FILTER(フィルター )
フィルターとは特定の周波数帯域だけを通過させ、他の周波数帯域の信号を
カットすることによって音質を変化させる機能です。フィルターを使って、
シンセサイザーのような電子的なサウンドを作り出すこともできます。
* フィルターを使うと、ベース(低音)がひずむ場合があります。
フィルターを使ったおすすめの操作方法を22ページで紹介します。
自分だけの音をつくろう !
フィルター
カットオフ
フィルター
レゾナンス
ノブAはフィルターのカットオフ周波数(どの周波数帯の信号以上をカットす
るか)を設定して、音の明るさを調整します。
音量
カットオフ周波数
そのまま通過する部分 カットされる部分
周波数
ノブBはレゾナンス (カットオフ周波数近くの信号を持ち上げ、音にクセをつ
ける)効果を増減します。
音量
レゾナンス
周波数
x
EFFECT(エフェクト)
リバーブは、コンサートホールやライブハウスで演奏しているような臨場感
を得ることができます。コーラスは同時に複数のパートを演奏しているよう
な厚みを得ることができます。
リバーブ
レベル
コーラス
レベル
ノブAで演奏音にかけるリバーブの深さ、ノブBで演奏音にかけるコーラス
の深さを調節します。
PSR-E403 取扱説明書
19
自分だけの音をつくろう !
c
EG(エンベロープジェネレーター )
EG (エンベロープジェネレーター )により、時間経過の中でどのように音量
が変化していくかを設定できます。これにより、「音の立ち上がりが早い」
(パーカッションなど)や、「余韻が長い」( ピアノなど)といった生楽器が持つ
さまざまな音の特性を作り出すことができます。
アタック
タイム
リリース
タイム
ノブAでアタックタイム(鍵盤を弾いた瞬間から最大音量に達するまでの時間)
を設定します。
ノブBでリリースタイム (鍵盤から指を離したあと、音が減衰して消えていく
までの時間)を設定します。
レベル
サステインレベル
ATTA CK
鍵盤を弾く
DECAY
鍵盤を離す
RELEASE
時間
STYLE FILTER (スタイル フィルター )
v
フィルター
カットオフ
フィルター
レゾナンス
スタイルに対する設定です。ノブA、ノブBの効果は zFILTER(フィルター )
と同じです。
b
STYLE TEMPO (スタイル テンポ)
なしテンポ
ノブAでスタイルやアルペジオのテンポを設定します。右に回すと早くなり、
左に回すと遅くなります。中央に合わせると初期設定のテンポになります。
ノブBに割り当てられる効果はありません。
20
PSR-E403 取扱説明書
ノブを使う
鍵盤で鳴らす楽器音を選びます
1
SquareLd
097
[ボイス](VOICE) ボタンを押すと、画面に現在選ばれている楽器音が表
示されますので、ダイアルを回して、好きな楽器音を選びます。
ここではシンセリード系の楽器音を使いたいので、97 SquareLd (スク
エアリード)を選びましょう。
自分だけの音をつくろう !
[アサイン](ASSIGN)ボタンを何度か押して zFILTERを選
びます(画面に zを表示させます)
2
SquareLd
097
これで、ノブAにはフィルター カットオフ、ノブBにはフィルター レゾ
ナンスが割り当てられました。
ノブBを最大まで回します
3
フィルター
カットオフ
フィルター
レゾナンス
z
を表示
大きな音量でノブを右に回した場合、音が歪むことがあります。その場合
は音量を下げてください。
PSR-E403 取扱説明書
21
自分だけの音をつくろう !
ノブAを左手で回しながら、右手で演奏してみましょう
4
フィルター
カットオフ
フィルター
レゾナンス
このとき楽器音を変更すると、ノブの設定はリセットされて、選ばれた楽
器音に最適な設定に戻ります。同様に、ノブに割り当てた効果が vスタ
イルフィルターのときは、スタイルを変更するとノブの設定はリセットさ
れます。自分でつくったお気に入りの設定は、レジストレーションメモ
リーに記録しておきましょう(80ページ)。お気に入りの設定ができたら、
この音を使った演奏を録音することもできます(52ページ)。
下の表でそれぞれの効果についておすすめの使い方をご紹介していますの
で、ご参照ください。
割り当てる効果を変えただけでは、演奏音に変化はつきません。ノブ
を回してはじめて設定値の変化が反映されます。
●おすすめの使い方
番号/効果 おすすめの使い方
z
FILTER
(フィルター )
EFFECT
x
(エフェクト )
c
EG
(エンベロープ ジェネレーター )
STYLE FILTER
v
(スタイル フィルター )
b
STYLE TEMPO
(スタイル テンポ)
楽器音にシンセ系リードやパッドを選びます(106ページ参照)。ノブAを最大に回し、演奏しな
がらノブBを自由に回します。
浮遊感のある80年代っぽい音が楽しめます。
もともとリバーブやコーラスがかかっているかのような響きの楽器音を選び、ノブA、ノブB
を最小に回すことで素の音にできます。逆にノブA、ノブB を最大に回すことで迫力を増した
り、甘い響きを加えられます。
楽器音にピアノを選び、ノブBは最大、ノブA は3時の方角に合わせます。
鍵盤を弾くと、教会のオルガンのような荘厳な音色に変化しています。アタックタイム(音の
立ち上がりまでの時間)が長いので、音が出るまでじっくり鍵盤を押さえられるスローな曲の
演奏に適しています。
スタイルに31 ユーロトランスを選びます。ACMP をオンにしてスタイルをスタートさせます
(34ページ参照)。ノブBを3時、ノブAは8 時の方向に合わせます。
スタイル全体の音がこもる中、ドラムの響きが強調される印象的なサウンドが楽しめます。
スタイルやアルペジオ(14ページ参照)を鳴らし、ノブAを回して好きな速さに設定します。
22
PSR-E403 取扱説明書
ガ
ク
イ
ッ
イ
ク
ド
ピアニスト気分を満喫しよう!
この楽器にはパフォーマンスアシスタントという機能が内蔵されています。ソン
グを鳴らしながらこの機能を使えば、どんな風に弾いても外れた音が出ません。
でたらめに弾いても、きれいな和音やフレーズのような音が鳴ります。ピアノが
弾けなくても、譜面が読めなくても大丈夫。さあ、やってみましょう!
パフォーマンスアシスタント機能を使ってうまく弾くコツは、25ページにあります。
両手で華やかに弾いてみよう
[パフォーマンスアシスタント オン/ オフ]
1
(PERFORMANCE ASSISTANT ON/OFF)ボタンを押しま
す
パフォーマンスアシスタント機能がオンになります。
「PERFORMANCE ASSISTANT」と表示され、アイコンが表示されま
す。
パフォーマンスアシスタント機能がオン
になると、アイコンが表示されます。
[パフォーマンスアシスタント オン/オフ ]
(PERFORMANCE ASSISTANT ON/OFF)
ボタンを押すたびに、オン/オフが切り替わ
ります。
ソングを選びましょう
2
[ソング](SONG)ボタンを押すと、ソング名とソング番号が画面に表示さ
れます。画面を見ながらダイアルを回し、好きなソングを選びます。ここ
では「010 アベ・マリア」を選んでみましょう。
Nocturne
011
NOTE
・ ソングの使い方(39ページ)
ソング名
AveMaria
010
ソング番号
ここに表示されたソングを
鳴らすことができます
PSR-E403 取扱説明書
23
ピアニスト気分を満喫しよう !
●ソングとは…?
通常は「歌」を指しますが、この楽器では曲データのことです。聞い
て楽しむだけでなく、レッスンに使ったり、いろいろな機能と組み合
わせて使えます(39ページ)。
[スタート/ストップ](START/STOP) ボタンを押します
3
ソングの再生が始まります。
基本のパターンがくり返されますので、4小節分聞いて、基本パターンの
イメージをしっかりつかみます。次の小節からは、あなたがこのパートを
演奏してください!
鍵盤を弾いてみましょう
4
ビフォー アフター
曲に合わせて、両手で左側の楽譜を弾いてみましょう。弾く鍵盤はずっと
同じ「ドミソドミソドミ」でかまいません。すると…? 弾く鍵盤は同じ
なのに、曲がすすむにつれて、どんどん音が変わっていきます。
これがパフォーマンスアシスタント機能です!
NOTE
・ アベ・マリアの楽譜は 102
ページにあります。
曲の途中でも[スタート /ストップ ](START/STOP)ボタンを押すと、ソ
ングはストップします。
24
PSR-E403 取扱説明書
[パフォーマンスアシスタント オン/ オフ](PERFORMANCE
5
ASSISTANT ON/OFF)ボタンを押して、パフォーマンスア
シスタント機能を終了します
アベ・マリアの楽譜は102ページにあります。
―パフォーマンスアシスタントを使って―
それっぽく弾きこなしたい!
まずは、ソングのリズムを感じてください。両手をじゃんけんのパー
の形にして、ソングのリズムに合わせて、そのまま交互に鍵盤を押さ
えて音を鳴らしてください。押さえる鍵盤はどこでもかまいません。
ピアニスト気分を満喫しよう !
おや!
音がハズレて
ない!
画面に表示されるコード
が変わるたびに、同じ鍵
盤を弾いていても、鳴る
音がちがってきます!
どうでしょう?どこを弾いても外れた音が鳴りませんね。
これが『パフォーマンスアシスタント機能』です!
次は、以下の3通りの弾き方を試してみてください。弾き方がちがう
と鳴る音も変わります。
●左手と右手を同じタイミングで弾く(1) ●左手と右手を同じタイミングで弾く (2) ●左手と右手を交互に弾く
右手は一度に 3音
まとめて弾く
右手は「人さし指→中指→薬指」
のように 1音ずつ弾く
右手は一度に3音
まとめて弾く
慣れてきたら、左手は和音、右手は単音で弾くなど、いろいろな弾き
方で楽しみましょう!
パフォーマンスアシスタントを使うには、必ず「コード情報」が含まれたソングを鳴らす必要がありま
す。コード情報を含んでいるソングは、再生時に画面右にコードが表示されます。(59ページ )
PSR-E403 取扱説明書
25
ピアニスト気分を満喫しよう !
今度はショパンの夜想曲 第2番で試してみましょう。
手順はアベ・マリア(23〜25ページ)のときとまったく同じ
1
です。ソングは、「011 夜想曲 第 2番 (Nocturne)」を選び
ます
8小節分聞いて、次の小節からはあなたが演奏してくださ
い!
2
弾く鍵盤はイラストのとおりです。左手でずっと「ファラド」を弾いてい
ると、曲がすすむにつれて、鳴る音がどんどん変わってきます。
慣れてきたら、「パフォーマンスアシスタントを使ってそれっぽく弾きこ
なしたい!」を参考に、右手演奏も入れてみましょう!
Nocturne
011
[パフォーマンスアシスタントオン/オフ](PERFORMANCE
ASSISTANT ON/OFF)ボタンを押して、パフォーマンスア
3
シスタント機能を終了します
NOTE
・ 夜想曲 第2番の楽譜は104
ページにあります。
26
PSR-E403 取扱説明書
ピアニスト気分を満喫しよう !
ソングのテンポを変えたい場合は
パフォーマンスアシスタント機能を使っている場合などに、ソングのテンポが速すぎる(遅すぎる )と感じた
ら、ソングの
ポが表示されるのでダイアルや
を変更します。
テンポを変えてみましょう。[テンポ/タップ](TEMPO/TAP)ボタンを押します。画面にテン
[+]、[−]ボタン、または数字の[0]〜[9]ボタンでテンポ( q=11〜280)
Tempo
090
現在のテンポの設定値
設定前のテンポに戻したいときは[+]、[−]ボタンを同時に押します。
●ビート表示について
演奏中は、テンポに合わせて4つの矢印(4拍子の場合)が点滅します。
2拍目 4拍目1拍目 3拍目
PSR-E403 取扱説明書
27
ガ
ク
イ
ッ
イ
ク
ド
いろいろな楽器音で弾いてみよう
この楽器では、鍵盤の音をピアノ以外の楽器の音に変えられます。
ギターやトランペット、フルートなど、好きな楽器の音に変えて弾いて
みましょう。
メイン
楽器音(ボイス)を選んで弾いてみよう
鍵盤を押したときに鳴る基本の楽器音を選びます。ここで選ぶ楽器音のことをメインボイスと呼びます。
[楽器](VOICE)ボタンを押します
1
楽器音の番号と名前が表示されます。
楽器音名
MAIN
GrandPno
001
楽器番号
鳴らしたい楽器音を選びます
2
画面を見ながら、ダイアルを回してみてください。
番号と楽器音が次々に表示されます。表示された楽器音がメインボイスに
なります。
ここでは「092 Flute(フルート)」を選んでみましょう。
Flute
092
楽器を選ぶとき表示されます
NOTE
・[楽器](VOICE)ボタンを押し
たあと、カテゴリーボタン
[ ]、[ ] を何度か押して、
f
r
各カテゴリーから楽器音を選
ぶこともできます。(58ペー
ジ)
ここに 092 Fluteを
表示させます
鍵盤を弾いてみましょう
3
いろいろ音を変えて楽しみましょう。
28
PSR-E403 取扱説明書
いろいろな楽器音で弾いてみよう
デュアル
2つの楽器音(ボイス)を重ねて弾いてみよう
鍵盤を弾いたときに、メインボイスに加えてもう1つ別の楽器音を重ねて鳴らすことができます。メインボイ
スに加えて鳴らすこの楽器音をデュアルボイスと呼びます。
[デュアル オン/ オフ](DUAL ON/OFF)ボタンを押します
1
[デュアル オン/ オフ](DUAL ON/OFF)ボタンでデュアルボイスのオン /
オフを切り替えます。
オンにすると画面にデュアルボイスアイコンが表示されます。鍵盤を弾く
と、現在選択されているデュアルボイスが鳴ります。
DUAL
NOTE
・ ソングレッスン(43ページ)中
はデュアルボイスは使えませ
ん。
Flute
092
デュアルボイスアイコン
[デュアル オン/ オフ](DUAL ON/OFF)ボタンを1秒以上押
して、デュアルボイスの項目「D.Voice」を表示させます
2
「D.Voice」と数秒表示されたあと、現在選択されているデュアルボイス
が表示されます。
D.Voice
1秒以上押す
重ねたい楽器音(デュアルボイス )を選びます
3
画面を見ながら、ダイアルを回してみてください。
番号と楽器音が次々に表示されます。この欄に表示させた楽器音がデュア
ルボイスになります。ここでは「109 Vibraphone(ビブラフォン)」を
選んでみましょう。
Marimba
110
NOTE
・[機能] (FUNCTION)ボタンを
押したあと、カテゴリーボタ
ン[ ]、[ ] を何度か押して、
f
デュアルボイスの項目
「D.Voice」に移動し、デュア
ルボイスを選ぶこともできま
す。
現在選ばれている
デュアルボイス
r
Vibes
109
PSR-E403 取扱説明書
29
いろいろな楽器音で弾いてみよう
鍵盤を弾いてみましょう
4
同時に2つの楽器音が鳴る
いろいろ音を変えて楽しみましょう。
スプリット
右手と左手で違う楽器音(ボイス)を弾く
鍵盤のスプリットポイントを境に、右側の鍵盤と左側の鍵盤で別の楽器音を鳴らします。
右側の鍵盤で鳴る楽器音をメインボイスとデュアルボイスといい、左側の鍵盤で鳴る楽器音をスプリットボイ
スと呼びます。スプリットポイントの設定は変更できます(72ページ)。
スプリット
ポイント
SPLIT
スプリットボイス
が鳴る
メインボイスとデュアル
ボイスが鳴る
[スプリット オン/ オフ](SPLIT ON/OFF)ボタンを押します
1
[スプリット オン/ オフ](SPLIT ON/OFF)ボタンでスプリットボイスの
オン/オフを切り替えます。
オンにすると画面にスプリットボイスアイコンが表示されます。スプリッ
トポイントより左側の鍵盤を弾くと、現在選択されているスプリットボイ
スが鳴ります。
Flute
092
スプリットボイスアイコン
[スプリット オン/オフ ](SPLIT ON/OFF)ボタンを1秒以上押
して、スプリットボイスの項目「S.Voice」を表示させます
2
「S.Voice」と数秒表示されたあと、現在選択されているスプリットボイ
スが表示されます。
S.Voice
NOTE
・[機能] (FUNCTION)ボタンを
押したあと、カテゴリーボタ
ン[ ]、[ ] を何度か押して、
f
スプリットボイスの項目
「S.Voice」に移動し、スプ
リットボイスを選ぶこともで
きます。
r
30
PSR-E403 取扱説明書
1秒以上押す
FngrBass
042
現在選ばれている
スプリットボイス