Yamaha PSR-S500 User Manual [ja]

取扱説明書
JA

安全上のご注意

ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたしま す。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負
警告
この製品の内部には、お客様が修理 / 交換できる部品はありません。点検や修理は、必ずお買い上げの楽器 店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。」
う可能性が想定される」 内容です。
注意
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損 害が発生する可能性が想 定される」内容です。
PSR-S500 取扱説明書
2
(3)-14
1/4
警告
電源 / 電源アダプター
電源は必ず交流 100V を使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。 誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源アダプターは、必ず指定のもの (PA-301/PA­300B/PA-300 またはヤマハ推奨の同等品 ) を使
必ず実行
必ず実行
禁止
用する。
(異なった電源アダプターを使用すると)故障、発熱、
火災などの原因になります。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほこり をきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
電源アダプターコードをストーブなどの熱器具に近 づけたり、無理に曲げたり、傷つけたりしない。ま た、電源コードに重いものをのせない。
電源アダプターコードが破損し、感電や火災の原因に なります。
水に注意
本体の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置か ない。また、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いと ころで使用しない。
禁止
禁止
内部に水などの液体が入ると、感電や火災、または故 障の原因 になりま す。入っ た場合は、すぐに 電源ス イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いた上 で、お買い上げの楽器店または巻末のヤマハ電気音響 製品サービス拠点に点検をご依頼ください。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
火に注意
本体の上にろうそくなど火気のあるものを置かな い。
ろうそく などが倒れた りして、火災の原因 になりま
禁止
す。
分解禁止
この製品の内部を開けたり、内部の部品を分解した り改造したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。異
禁止
常を感じた場合など、点検や修理は、必ずお買い上げ の楽器店または 巻末のヤマハ電 気音響製品サ ービス 拠点にご依頼ください。
電源 / 電源アダプター
電源プラグを抜くときは、電源アダプターコードを 持たずに、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源アダプターコードが破損して、感電や火災の原因
必ず実行
になることがあります。
異常に気づいたら
電源アダプターコード / プラグがいたんだ場合、ま たは、使用中に音が出なくなったり異常なにおいや 煙が出たりした場合は、すぐに電源スイッチを切り、
必ず実行
電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、 お買い上げ の楽器店または 巻末のヤマハ 電気音響製 品サービス拠点に点検をご依頼ください。
注意
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PSR-S500 取扱説明書
3
必ず実行
禁止
設置
禁止
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるとき は、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
たこ足配線をしない。
音質が劣化したり、コン セント 部が 異常発 熱し て火災 の原 因にな るこ とがあります。
直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストー ブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温 度が極端に低いところ、また、ほこりや振動の多い ところで使用しない。
本体のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり する原因になります。
接続
必ず実行
他の機器と接続する場合は、すべての機器の電源を 切った上で行なう。また、電源を入れたり切ったり する前に、必ず機器のボリュームを最小にする。さ らに、演奏を始める場合も必ず両機器のボリューム を最小にし、演奏しながら徐々にボリュームを上げ ていき適切な音量にする。
感電または機器の損傷の原因になることがあります。
禁止
禁止
必ず実行
必ず実行
必ず実行
テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気 製品の近くで使用しない。
楽器本体または テレビやラジオ などに雑音が生 じる場合があり ます。
不安定な場所に置かない。
本体が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけが をしたりする原因になります。
本体を移動するときは、必ず電源アダプターコード などの接続ケーブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したり するおそれがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感 じた場合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグ をコンセントから抜いてください。また、電源スイッ チを切った状態でも微電流が流れています。この製品 を長時間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセ ントから抜いてください。
指定のスタンドを使用する。また、付属のネジがある 場合は必ずそれを使用する。
本体が転倒し破損したり、内部の部品を傷つけたりす る原因になります。
手入れ
本体を手入れするときは、ベンジンやシンナー、洗 剤、化学ぞうきんなどは使用しない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になりま
禁止
す。お手入れには、乾いた柔らかい布、もしくは水 を固くしぼった柔らかい布をご使用ください。
使用時の注意
パネル、鍵盤のすき間から金属や紙片などの異物を 入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあ
禁止
禁止
禁止
ります。入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、 電源プラグをコンセントから抜いた上で、お買い上 げの楽器店または巻末のヤマハ電気音響製品サービ ス拠点に点検をご依頼ください。
本体上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製 品などを置かない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になりま す。
本体の上にのったり重い ものをのせたりしない。ま た、ボタンやスイッチ、入 出力端子などに無理な力 を加えない。
本体が破損したり、お客様 や他の方々がけがをした りする原因になります。
PSR-S500 取扱説明書
4
(3)-14
3/4
USB 記憶装置のバックアップ
禁止
大きな音量で長時間ヘッ ドフォンを使用しない。
聴覚障 害の原 因にな りま す。
必ず実行
保存した USB 記憶装置の万一の事故に備えて、大 切なデータは予備の USB 記憶装置またはコン ピューター側にバックアップとして保存されること をおすすめします。
データの保存
作成したデータの保存とバックアップ
自分で演奏して録音したソングデータやコンピュー ターから読み込んだデータは故障や誤動作などのた めに失われることがあります。大切なデータは
必ず実行
●データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
●不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
USB 記憶装置やコンピューター側に保存してくだ さい。(76、87 ページ )
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。 電源スイッチを 切った状態(電源スイッチが「STANDBY」の状態)でも微電流が流れていま す。スタンバイ時の消費電力は、最小限の 値で設計されて
います。この製品を長時間使用しないときは必ず電源アダプターのプラグをコンセントから抜いてください。
この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
・ 本製品には、株式会社リコーの Bitmap Font が使われています。 ・ Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
・「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会 (AMEI) の登録商標です。 ・ その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
音楽を楽しむエチケット
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮を充分にいたしましょ う。静かな夜間には小さな音でもよく通り、特に低音は床や壁などを伝わりやすく、思わぬところ で迷惑をかけてしまうことがあります。夜間の演奏には特に気を配りましょう。窓を閉めたり、ヘッ ドフォンをご使用になるのも一つの方法です。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
●ヘッドフォンをご使用になる場合には、耳をあまり刺激しないよう適度な音量でお楽しみください。
(3)-14
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PSR-S500 取扱説明書
5
この製品は、ヤマハ(株)が著作権を有する著作物やヤマハ(株)が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱していま す。その著作物とは、すべてのコンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDI データ、WAVEデータ、音声記録データ、 楽譜や楽譜データなどのコンテンツを含みます。ヤマハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を越えて上記プログラム やコンテンツを使用することについては、著作権法等に基づき、許されていません。
この製品には、XGフォーマット以外の音楽/サウンドデータを扱う機能があります。その際、元のデータをこの楽器に最適化して動 作させるため、オリジナルデータ(音楽/サウンドデータ)制作者の意図どおりには再生されない場合があります。ご了承のうえ、ご使 用ください。
ヤマハ(株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題になら ない場合を除いて、権利者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるな どのご配慮をお願いします。
ロゴ
GMシステムレベル1
「GMシステムレベル1」は、メーカーや機種が異なった音源でも、ほぼ同じ系統の音色で演奏が再現される
ことを目的に設けられた、音源の音色配列やMIDI機能に関する一定の基準のことです。
「GMシステムレベル1」に対応した音源やソングデータには、このGM マークがついています。
XGライト
「XGlite」はヤマハの高品位な音源フォーマットである「XG」の簡易( ライト)版です。「XG」のソングデー
タを「XGlite」マークの付い た音源を使って手軽に再生して楽しむことができます 。ただし、「XGlite」で はコントロールできるパラメーターやエフェクトなどに一部制限がありますので、「XG」のソングデータが
元のデータと異なって聞こえる場合があります。
XF
「スタンダードMIDI ファイル」をより拡張し、時代と共に複雑化、高度化していくコンピューター周辺機器
に対応させ、歌詞表示などを可能にしたヤマハ独自のMIDIファイルフォーマットです。
スタイルファイル
スタイルファイルフォーマットとは、ヤマハの自動伴奏機能のノウハウを集大成した統一フォーマットで す。
USB
USB とは、Universal Serial Bus (ユニバーサルシリアルバス)の略で、コンピューターと周辺機器を接続 するためのシリアルインターフェースです。また、コンピューターの電源を入れたまま周辺機器との接続が
できます。
PSR-S500 取扱説明書
6
ごあいさつ
このたびはヤマハ PSR-S500をお買いもとめいただき、まことにありがと うございます。
PSR-S500のさまざまな機能を十分に活用するために、この取扱説明書を よくお読みになってからご使用ください。
なお、読み終わったあとも、不明な点が生じた場合に備えて、保証書ととも に大切に保管していただきますようお願いいたします。

付属品(お確かめください)

PSR-S500本体には、以下のものが付属しています。ご確認ください。
・取扱説明書(本書) ・譜面立て ・和文シート ・保証書 ・CD-ROM ・電源アダプター PA-301または同等品
PSR-S500 取扱説明書
7

〜PSR-S500のおすすめ機能〜

■ いろいろな楽器で弾く 17ページ
この楽器では、鍵盤を弾いたときに鳴る音を、バイオリン、フルート、ハープ など、さまざまな楽器の音に変えられます。ピアノのために作られた曲をバイ オリンの音で演奏すると、またちがった味わいを楽しめるように、楽器を変え ることで一つの曲からさまざまな表情を引き出せます。
■ スタイル(伴奏)を鳴らしながら鍵盤を弾く 23ページ
賑やかに演奏したい、という人は、スタイル(自動伴奏)を使ってみてください。 スタイルとは、簡単に言うとバックバンドのようなものです。ワルツや8ビー ト、サンバなど、さまざまなジャンルのリズムを鳴らすことができるので、そ れに合わせて弾いてみてください。演奏がぐっと華やかになります。
■ 演奏設定を保存し、瞬時に切り替え(レジストレーションメモリー ) 67ページ
ライブでの演奏のとき演奏中に楽器やスタイル、エフェクトなどの組み合わせ であわてたことはありませんか?演奏中の設定変更や曲の合間での設定変更は 大変ですね。そんなときにレジストレーションメモリーを使いましょう。ライ ブの前に曲ごとの演奏設定を保存しておけば、あとはメモリーを呼び出すだけ ですから演奏に専念できます。
8×8= 64メモリー
■ 譜面表示でラクラク演奏 30ページ
選んだソングを再生すると、その譜面を表示します。曲の進行に合わせて譜面 の表示も進むので、譜面を見ながらスムーズに演奏できます。譜面には歌詞や コード*も表示されます。
* ソングデータに歌詞やコード情報が含まれていない場合は、譜面を表示させても歌詞や
コードは表示されません。
■USBメモリーデバイスに演奏データを保存 73、80ページ
USBメモリーやコンピューターを接続できるので楽器とコンピューター間の データ転送が簡単になりました。コンピューターに自分の演奏データを保存し たり、コンピューターからソングデータを読み込んでPSR-S500で鳴らすこと ができます。
PSR-S500 取扱説明書
8
もくじ
ロゴ............................................................................................... 6
付属品(お確かめください) .........................................................7
〜PSR-S500のおすすめ機能〜 ..............................................8
演奏の準備 10
電源の準備................................................................................. 10
ヘッドフォン/外部出力端子について.................................... 10
フットスイッチの接続(SUSTAIN端子 ) ............................... 10
コンピューターとの接続(USB端子 ) ..................................... 11
電源を入れる............................................................................. 11
画面の表示言語を切り替える.................................................. 12
画面のコントラストを調整する..............................................12
各部の名称 14
フロントパネル.........................................................................14
リアパネル................................................................................. 15
クイックガイド
デモソングを聞いてみよう 16
いろいろな楽器で弾いてみよう 17
楽器(ボイス)を選んで弾いてみよう ...................................... 17
2つの楽器(ボイス)を重ねて弾いてみよう............................18
右手と左手で違う楽器(ボイス )を弾く................................... 19
ドラムキットを鳴らしてみよう..............................................21
スタイル(自動伴奏)を鳴らしてみよう 22
スタイル(自動伴奏 )のリズムを選ぼう................................... 22
スタイルを鳴らして自分も演奏しよう.................................. 23
コードの押さえ方..................................................................... 25
弾きたい曲に合った設定を選ぼう−ミュージックデータベース
26
ソングの使い方 27
ソングを選んで聞いてみよう.................................................. 27
ソングを早送り、巻戻し、一時停止するには....................... 28
ソングの種類............................................................................. 29
ソングの譜面を表示させてみよう..........................................30
歌詞を表示させてみよう..........................................................31
自分の演奏を録音しよう 32
トラックの構成.........................................................................32
クイック録音の手順................................................................. 33
マルチ録音の手順..................................................................... 34
ユーザーソングの消去(ソングクリア )................................... 37
ユーザーソングのトラック消去(トラッククリア ) ...............38
バックアップと初期化 39
バックアップ............................................................................. 39
初期化 ........................................................................................39
基本操作と画面表示 40
基本操作.....................................................................................40
画面について............................................................................. 42
MAIN画面の表示について ......................................................43
リファレンス
効果をつけて演奏しましょう 44
ハーモニー効果をつける..........................................................44
リバーブタイプを変える..........................................................45
コーラスタイプを変える..........................................................46
音に余韻を付ける(パネルサステイン )................................... 47
DSP効果をかける.................................................................... 47
ピッチベンドを使ってみよう(PITCH BEND)..................... 48
演奏するときの機能 49
メトロノームを使おう............................................................. 49
タップスタート.........................................................................51
鍵盤を弾く強弱で音量を変える .............................................51
最適な音で聞く.........................................................................52
楽器のピッチ(音の高さ )を変える ..........................................53
手弾きパートを1オクターブ上げ下げする...........................54
スタイル(自動伴奏)に関する機能 55
スタイルのパターンに変化を付ける(セクション ) ...............55
ワンタッチで最適な楽器などを設定(OTS) .......................... 58
バリエーション切り替えとOTSリンク ................................58
スプリットポイントの設定..................................................... 59
リズムなしでコード音を鳴らす .............................................60
スタイル音量の設定................................................................. 60
コードについて.........................................................................61
ユーザースタイルについて..................................................... 63
鍵盤全域でスタイルを演奏する .............................................63
ソングの再生に関する設定 64
ソング音量の設定..................................................................... 64
ソングのテンポを変えたい場合は..........................................64
ソングの一部をくり返して聞く .............................................65
ソングの一部をミュート(消音 )する ...................................... 66
好みのパネル設定を記憶させよう 67
レジストレーションメモリーに記録する..............................67
記録したレジストレーションメモリーを呼び出す...............68
レジストレーションメモリーの消去...................................... 69
機能設定(FUNCTION画面) 70
項目を選んで値を変える.........................................................70
USBフラッシュメモリーをお使いになりたい方へ 73
USBフラッシュメモリーに関する注意 ................................ 73
USBフラッシュメモリーを接続する .................................... 74
USBフラッシュメモリーのフォーマット............................. 75
ユーザーファイルを保存する................................................. 76
ユーザーソングをSMF変換して保存 .................................... 77
ユーザーファイルやスタイルファイルを読み込む(ロード)
USBフラッシュメモリー内のデータを削除する ................. 79
USBフラッシュメモリーに保存したソングを再生する .....79
.....78
他の機器と接続する 80
端子について............................................................................ 80
USB記憶装置を接続する........................................................ 80
コンピューターと接続する..................................................... 82
演奏情報を送受信する............................................................. 83
楽器のパネル設定を送信する(イニシャルセットアップ)
楽器とコンピューター間でファイルを送受信する...............85
........ 84
CD-ROMインストールガイド 88
CD-ROMについて................................................................... 88
CD-ROMの内容.......................................................................89
ソフトウェアの動作環境.........................................................90
ソフトウェアのインストール................................................. 90
資料
困ったときは............................................................................ 95
メッセージ一覧 ....................................................................... 96
楽器リスト................................................................................ 98
ドラムキットリスト.............................................................. 103
スタイルリスト......................................................................106
ミュージックデータベースリスト....................................... 107
エフェクトタイプリスト...................................................... 109
MIDIインプリメンテーション・チャート ......................... 114
MIDIデータフォーマット .................................................... 116
仕様一覧................................................................................. 117
さくいん................................................................................. 118
PSR-S500 取扱説明書
9

演奏の準備

・ フットスイッチを使用するときは、SUSTAIN端子にフットスイッ
チを接続してから電源を入れてください。
・ フットスイッチを踏みながら電源を入れないでください。
踏みながら電源を入れると、オン/ オフが逆になります。
NOTE
電源を入れる前に必要な準備について説明します。

電源の準備

本体の電源スイッチが切れている(スタンバイになって いる)ことを確認してください。
・ 電源アダプターは、必ず付属または指定のものをお使いくださ
い。他の電源アダプターの使用は故障、発熱、発火などの原因に なります。このような場合は、保証期間内でも保証いたしかねる 場合がございますので、充分にご注意ください。
ACケーブルの一方の端を図のように電源アダプターに
接続します。
アダプターのDCプラグをリアパネルのDC IN 16V
(電源アダプター接続)端子にさし込みます。
電源アダプター
以下の接続は必要に応じて、電源を入れる前に行な います。

ヘッドフォン/ 外部出力端子について

接続すると自動的にPSR-S500のスピーカーから音が出 なくなります。
PHONES/OUTPUT端子は外部出力端子にもなります。 PHONES/OUTPUT端子とキーボードアンプ、ステレ オ、ミキシングコンソール、テープレコーダーなどの入力 端子に接続すれば、PSR-S500の演奏を外部機器で鳴ら すことができます。
AC ケーブルのもう一方の端 (通常のACプラグ)を家庭
用(AC100V)コンセントにさし込みます。
・ 長時間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコンセ
ントから電源プラグを抜いてください。感電や火災、故障の原因 になることがあります。
電源アダプター
家庭用 コンセント
・ 大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しないでください。聴覚障害
の原因になります。
・ PSR-S500 を外部機器と接続する場合は、すべての機器の電源を
切ったあとで接続してください。感電、または機器損傷のおそれがあ ります。また、再生するスピーカーなどの損傷を防ぐため、外部機器 の音量を最小にしてから接続してください。
フットスイッチの接続
(SUSTAIN端子)
フットスイッチ(FC5またはFC4)をこの端子に接続する と、スイッチ操作でサステインのオン/オフができます。
PSR-S500 取扱説明書
10
演奏の準備

コンピューターとの接続(USB端子)

この楽器のUSB TO HOST端子を使うと、お使いのコン ピューターとこの楽器のあいだで演奏情報やソングファイ ルのやりとりができます(85ページ)。そのためには以下 の操作が必要です。
・ 楽器の電源が切れていることを確認した上で、コン
ピューターのUSB端子と楽器のUSB端子を、USB ケーブルを使って接続する
・ コンピューターに「USB-MIDIドライバー」をインス
トールする

電源を入れる

[全体音量](MASTER VOLUME)を左に回し、音量を最 小にしておいてから、[電源切/入](STANDBY/ON)ス イッチを押して電源を入れます。 もう一度押すと電源が切れます。
電源を入れたとき、内部メモリーにバックアップデータ (39ページ)があれば、そのデータを読み込みます。電源 を入れたとき、内部メモリーにバックアップデータがなけ れば各バックアップ項目は初期値になります。
・[電源 切/入](STANDBY/ON)スイッチが切れている状態でも微電流
が流れています。この楽器を長時間使用しないときや落雷のおそれが あるときは必ずコンセントから電源プラグを抜いてください。
「USB-MIDIドライバー」のインストール方法は90ページ
をご参照ください。
NOTE
・ USBケーブルは楽器店、電気店などでお買い求めください。
・ 書き込み中や USBフラッシュメモリーへのアクセス中は、電源を切ら
ないでください。本体内や USBフラッシュメモリー内のデータが失わ れるおそれがあります。
PSR-S500 取扱説明書
11
演奏の準備

画面の表示言語を切り替える

表示言語を日本語に切り替えておくと、歌詞表示、ファイ ル名やメッセージ (一部 )が日本語表示になります。次の手 順に従って操作し、日本語に切り替えておきましょう (それ 以外の部分は日本語に切り替えても英語表示のままです )。
[機能](FUNCTION)ボタンを押して、FUNCTION 画 面を表示させます。
カテゴリーボタン[ ]、[ ]を何度か押して、表示言
語の項目「Language」を表示させます。 Language項目の下に、現在選ばれている表示言語が 反転表示されます。
f
r

画面のコントラストを調整する

リアパネルのCONTRASTつまみを回して、画面のコント ラスト(明るさ) を調整します。
Languageと いう項目を表 示させます
現在選ばれて いる表示言語 です
[+/YES]、[−/NO]ボタンを押して言語の設定を変
更します。 [−/NO]ボタンを押します。表示言語の設定が、 English(英語)からJapanese(日本語 )に切り替わり ます。 [+/YES]ボタンを押すと英語表示になります。
表示言語の設定は楽器内部のメモリーに記憶され、電 源を切ってもこの設定は保存されます。
[画面 戻る](EXIT)ボタンを押してMAIN画面に戻りま す。
PSR-S500 取扱説明書
12
●譜面立ての取り付け方
スロットに差し 込んでください。
●和文シート
付属の和文シートをパネルにのせてご利用ください。和文 シートはシールをはがして、パネル面に貼り付けることも できます。
演奏の準備
PSR-S500 取扱説明書
13

各部の名称

q
w
@9
e
#0

フロントパネル

r
t y
u
o
!0 !1 !2
i
!3
!4
!5
[電源 切/入](STANDBY/ON) スイッチ..... 16ページ
q
[全体音量](MASTER VOLUME)
w
コントロール........................................... 16、40ページ
[デモ](DEMO)ボタン.....................................16ページ
e
[ソングモード](SONG MODE)ボタン .......27ページ
r
ソング
t
[プリセット](PRESET)
[ユーザー ](USER)[USB]ボタン......27ページ
[譜面](SCORE)ボタン ............................... 30ページ
[歌詞](LYRICS)ボタン .............................. 31ページ
[録音](REC)ボタン ..................................... 33ページ
スタイル ............................................................22ページ
y
スタイルコントロール
u
[OTSリンク](OTS LINK)ボタン.............. 58ページ
[自動フィルイン](AUTO FILL IN)
ボタン..........................................................55ページ
[スタイル オン/オフ](ACMP) ボタン ...... 23ページ
イントロ[I]〜[III]ボタン ............................. 55ページ
メイン バリエーション[A]〜[D] ボタン....55ページ
エンディング/rit.[I]〜[III]ボタン .............. 55ページ
[シンクロストップ]
(SYNC STOP)ボタン............................. 57ページ
[シンクロスタート]
(SYNC START)ボタン ................23、56ページ
[スタート/ストップ]
(START/STOP)ボタン ................22、41ページ
ソングコントロール
i
[
]ボタン....................................................28ページ
r
]ボタン....................................................28ページ
[
f
[A B]ボタン .............................................65ページ
[]ボタン.....................................................28ページ
/■]ボタン......................................28、41ページ
[
>
トランスポーズ[+]、[−]ボタン..................53ページ
o
[メトロノーム](METRONOME)ボタン......49ページ
!0
[タップテンポ](TAP TEMPO)ボタン.........51ページ
!1
テンポ[+]、[−]ボタン .................................49ページ
!2
[レジスト/トラック]
!3
(REGIST/TRACK)ボタン.............................66ページ
[メモリー ](MEMORY)ボタン......................67ページ
!4
レジストバンク[+]、[−]ボタン..................67ページ
!5
レジストレーションメモリー
!6
[1]〜 [8]ボタン ...............................................67ページ
PSR-S500 取扱説明書
14
!7
f
!8
!9
@0
@4
@2
@3
各部の名称
@6
!6
リリリアアアアパパパパネネネネル
@1
#1 #2 #3 #4 #5
画面 ..........................................................12、42ページ
!7
[画面 戻る](EXIT)ボタン...............................42ページ
!8
ダイアル ............................................................41ページ
!9
[+/YES]、[−/NO]ボタン .......................... 41ページ
@0
カテゴリーボタン[][]......................... 41ページ
@1
[機能](FUNCTION)ボタン ........................... 70ページ
@2
[ミュージックデータベース]
@3
(MDB)ボタン ................................................... 26ページ
ファイル操作[メニュー ](MENU)
@4
[実行](EXECUTE)ボタン ................... 74、75ページ
ワンタッチセッティング(OTS)
@5
[1]〜 [4]ボタン ............................................... 58ページ
楽器 ....................................................................17ページ
@6
ボイスコントロール
@7
[レフト](LEFT)ボタン ................................ 19ページ
[デュアル](DUAL)ボタン .......................... 18ページ
[ハーモニー ](HARMONY)ボタン............ 44ページ
[タッチ](TOUCH)ボタン ........................... 51ページ
[サステイン](SUSTAIN)ボタン ............... 47ページ
[DSP]ボタン.................................................47ページ
r
@5
@7
@8
オクターブ[+]、[−]ボタン..........................54ページ
@8
[ピッチベンド](PITCH BEND)ホイール....48ページ
@9
ドラムキット.....................................................21ページ
#0

リアパネル

SUSTAIN端子 .................................................10ページ
#1
USB TO HOST、TO DEVICE端子............80ページ
#2
CONTRASTツマミ.........................................12ページ
#3
PHONES/OUTPUT端子............................... 10ページ
#4
DC IN 16V端子..............................................10ページ
#5
PSR-S500 取扱説明書
15

デモソングを聞いてみよう

クイックガイド

この楽器には機能や使い方を紹介するデモソングが入っています。 楽器に内蔵された豊かな音色を聞いてみましょう。
[電源切/入](STANDBY/ON)スイッチを押して電源を入れ ます
1
MAIN(メイン)画面が表示されます。
楽器 (ボイス)名
スタイル名 ソング名
ミュージックデータベース名
[デモ](DEMO)ボタンを押して、デモソングをスタートしま す
2
デモ画面が表示され、デモソングが始まります。 [全体音量](MASTER VOLUME)コントロールを少しずつ右に回し、音 量を調節します。
デモソングの再生が終わると、また最初からスタートします。
[ >/■]ボタンを押すと、デモソングがストップします
3
デモソングがストップして、MAIN画面に戻ります。
NOTE
・ デモキャンセル機能をオンに
すると、[デモ](DEMO)ボタ ンを押してもデモはスタート しません。(72ページ )
PSR-S500 取扱説明書
16

いろいろな楽器で弾いてみよう

この楽器では、鍵盤の音をピアノ以外の楽器の音に変えられます。 ギターやトランペット、フルートなど、好きな楽器の音に変えて弾いて みましょう。

楽器(ボイス)を選んで弾いてみよう

鍵盤を押したときに鳴る基本の楽器(メインボイス )を選びます。
メイン
MAIN
楽器ボタンの中から好きなカテゴリーを選んで押します
1
メインボイスを選ぶ画面が表示されます。 画面上側に現在選ばれているカテゴリー名が、下側には現在選ばれている ボイス名が反転表示されます。
ここの例では「FLUTE/CLARINET」を選んでみます。
カテゴリー内の鳴らしたい楽器を選びます
2
画面の反転表示の欄を見ながら、ダイアルを回してみてください。カテゴ リー内の楽器番号と楽器が変わります。この欄に表示させた楽器がメイン ボイスになります。
ここでは「010 Flute(フルート)」を選んでみましょう。
NOTE
・ カテゴリーを変更したいとき
は、他の楽器カテゴリーボタ ンを押します。
メインボイスを 選択する画面
カテゴリー名
現在選ばれて いるボイス
鍵盤を弾いてみましょう
3
いろいろ音を変えて楽しみましょう。 [画面 戻る](EXIT)ボタンを押してMAIN 画面に戻ります。
PSR-S500 取扱説明書
17
いろいろな楽器で弾いてみよう
デュアル

2つの楽器(ボイス)を重ねて弾いてみよう

鍵盤を弾いたときに、メインボイスに加えてもう1つ別の楽器を重ねて鳴らすことができます。メインボイス
に加えて鳴らすこの楽器をデュアルボイスと呼びます。
同時に 2つの楽器が鳴る
DUAL
[デュアル](DUAL)ボタンを押します
1
オンにすると[デュアル ](DUAL)ボタンが点灯します。鍵盤を弾くと、現
在選択されているデュアルボイスがメインボイスに重なって鳴ります。
デュアルボイスオンで ボタンが点灯
[デュアル](DUAL)ボタンを1秒以上押します
2
デュアルボイスを選ぶ画面が表示されます。 画面上側に現在選ばれているカテゴリー名が、下側には現在選ばれている
デュアルボイス名が反転表示されます。
1秒以上押す
楽器ボタンの中から好きなカテゴリーを選んで押します
3
デュアルボイスを選択する画面
現在選ばれているカテゴリー名
現在選ばれているデュアルボイス
NOTE
・ カテゴリーを変更したいとき
は、他の楽器カテゴリーボタ ンを押します。
PSR-S500 取扱説明書
18
カテゴリー内の鳴らしたい楽器を選びます
4
画面の反転表示の欄を見ながら、ダイアルを回してみてください。 カテゴリー内の楽器番号と楽器が変わります。この欄に表示させた楽器が デュアルボイスになります。
ここでは「003 Marimba(マリンバ )」を選んでみましょう。
鍵盤を弾いてみましょう
5
いろいろな楽器で弾いてみよう
いろいろ音を変えて楽しみましょう。
[画面 戻る](EXIT)ボタンを押してMAIN 画面に戻ります。

右手と左手で違う楽器(ボイス)を弾く

鍵盤のスプリットポイントを境に、右側の鍵盤と左側の鍵盤で別の楽器を鳴らします。 右側の鍵盤で鳴る楽器をメインボイスといい、左側の鍵盤で鳴る楽器をレフトボイスと呼びます。スプリット
ポイントの設定は変更できます(59ページ)。
スプリット
ポイント
レフトボイスが 鳴る
[レフト](LEFT)ボタンを押します
1
オンにすると[レフト ](LEFT)ボタンが点灯します。スプリットポイント より左側の鍵盤を弾くと、現在選択されているレフトボイスが鳴ります。
メインボイスとデュアル ボイスが鳴る
レフト
LEFT
レフトボイスオンで ボタンが点灯
PSR-S500 取扱説明書
19
いろいろな楽器で弾いてみよう
[レフト](LEFT)ボタンを1秒以上押します
2
レフトボイスを選ぶ画面が表示されます。 画面上側に現在選ばれているカテゴリー名が、下側には現在選ばれている
レフトボイス名が反転表示されます。
1秒以上押す
レフトボイスを選択する画面
現在選ばれているカテゴリー名
現在選ばれているレフトボイス
楽器ボタンの中から好きなカテゴリーを選んで押します
3
カテゴリー内の鳴らしたい楽器を選びます
4
画面の反転表示の欄を見ながら、ダイアルを回してみてください。 カテゴリー内の楽器番号と楽器が変わります。この欄に表示させた楽器が レフトボイスになります。
ここでは「041 FolkGuitar(フォークギター )」を選んでみましょう。
NOTE
・ カテゴリーを変更したいとき
は、他の楽器カテゴリーボタ ンを押します。
鍵盤を弾いてみましょう
5
いろいろ音を変えて楽しみましょう。
[画面 戻る](EXIT)ボタンを押してMAIN 画面に戻ります。
PSR-S500 取扱説明書
20
いろいろな楽器で弾いてみよう

ドラムキットを鳴らしてみよう

ドラムキットを選び鍵盤を押すと、各鍵盤に割り当てられたさまざまな打楽器の音を鳴らすことができます。 レフトボイスやデュアルボイスがオンになってる場合は[レフト](LEFT)ボタンや[デュアル](DUAL)ボタン
を押してオフにしてください。
[パーカッション/ドラムキット](PERC./DRUM KIT)ボタン
1
を押します
PERC./DRUM KITカテゴリー画面が表示されます。
ダイアルを回してドラムキット(楽器番号013〜027)を選び ます
2
楽器番号001〜012はパーカッションの音色です。
ドラムキット名
楽器番号 ドラムキット名 楽器番号 ドラムキット名 楽器番号 ドラムキット名
013 スタンダードキット1 018 ロックキット 023 キューバンキット 014 スタンダードキット2 019
015 ジャズキット 020 アナログキット 025 アラビックキット 016 ブラッシュキット 021 ダンスキット 026 SFXキット1
017 ルームキット 022 シンフォニーキット 027 SFXキット2
エレクトロニックキット
鍵盤を押して、ドラムキットを鳴らします
3
例) 013 Standard Kit 1
024 ポップラテンキット
NOTE
・ ドラムキットの詳細について
は103ページの「ドラムキッ トリスト」をご覧ください。
ブラッシュタップ
ブラッシュスラップ
スネアロール
SeqクリックH
ブラッシュスワール
ブラッシュタップスワール
スネアソフト
カスタネット
スティック
キックタイト
キックソフト
サイドスティック
キック
スネア
スネアタイト
ハンドクラップ
フロアタムL
フロアタムH
オープンリムショット
ハイハットオープン
ハイハットクローズ
ハイハットペダル
C3
ロータム
ミドルタムL
ミドルタムH
チャイニーズシンバル
ライドシンバル1
クラッシュシンバル1
ハイタム
ライドシンバルカップ
タンバリン
スプラッシュシンバル
クラッシュシンバル2
カウベル
ビブラスラップ
ボンゴH
ライドシンバル2
コンガHミュート
ボンゴL
コンガHオープン
コンガL
ティンバルH
ティンバルL
アゴゴL
マラカス
カバサ
アゴゴH
サンバホイッスルL
サンバホイッスルH
ギロショート
クラベス
クイーカミュート
トライアングルミュート
ギロロング
クイーカオープン
ウッドブロックL
ウッドブロックH
PSR-S500 取扱説明書
ジングルベル
トライアングルオープン
シェーカー
ベルツリー
21

スタイル(自動伴奏)を鳴らしてみよう

この楽器には、左手でコードを押さえるだけで、自動的にそのコードにあった スタイル(リズム+ベース音+コード音)を鳴らす、自動伴奏機能があります。 リズムや拍子、アレンジが異なるスタイルが150種類も用意されています。 (106ページのスタイルリストをご覧ください)。 ここでは、この自動伴奏機能を使って演奏してみましょう。

スタイル(自動伴奏)のリズムを選ぼう

スタイルとは、リズムを含んだ自動伴奏です。 この楽器はロックやブルース、サンバなど、さまざまなリズムの伴奏を鳴らすことができます。 まずスタイルの基本となるリズムだけを聞きましょう。
リズムは打楽器だけで演奏されます。
スタイルボタンの中から好きなカテゴリーを選んで押します
1
スタイルを選ぶ画面が表示されます。 画面上側に現在選ばれているカテゴリー名が、下側には現在選ばれている
スタイル名が反転表示されます。
カテゴリー内の鳴らしたいスタイルを選びます
2
画面の反転表示の欄を見ながら、ダイアルを回してみてください。 カテゴリー内のスタイル番号とスタイル名が変わります。
スタイルは、スタイルリスト(106ページ )をご参照ください。
NOTE
・ カテゴリーを変更したいとき
は、他のスタイルカテゴリー ボタンを押します。
スタイルを選択する画面
現在選ばれている カテゴリー名
現在選ばれている スタイル
[スタート/ストップ](START/STOP) ボタンを押します
3
スタイルのリズムだけがスタートします。 ストップさせたいときは、もう一度[スタート /ストップ ](START/ STOP)ボタンを押します。
PSR-S500 取扱説明書
22
スタイル ( 自動伴奏 ) を鳴らしてみよう

スタイルを鳴らして自分も演奏しよう

前ページでは、好きなスタイルのリズムの選び方を覚えました。 ここでは、選んだリズムにベース音やコード音を加えた、華やかなスタイルの鳴らしかたを覚えましょう。
それを伴奏に、自分も一緒に演奏します。
好きなスタイルを選びます(22ページの手順1〜2)
1
[画面 戻る](EXIT)ボタンを押してMAIN 画面を表示させます。
スタイルをオンにします
2
[スタイル オン/ オフ](ACMP)ボタンを押します。 もう一度ボタンを押すとスタイルはオフになります。
スタイルオンで ボタンが点灯
●スタイルがオンになると…?
スプリットポイント(54:F #2)より左側の鍵盤が、和音(コード)だけ を鳴らす特殊な状態になります。これを自動伴奏鍵域といいます。
スプリットポイント(54:F #2)
自動伴奏鍵域
シンクロスタートをオンにします
3
[シンクロスタート](SYNC START)ボタンを押します。
NOTE
・ スプリットポイントは変更で
きます。変更方法は59 ページ を参照してください。
シンクロスタートオンで ボタンが点滅
シンクロスタートをオンにすると、楽器はスタート待機状態になります。 この状態でスプリットポイントより左側の鍵盤を押さえると同時に、ベー ス音やコード音を含んだスタイルが鳴ります。鍵盤を押す前にもう一度 [シンクロスタート](SYNC START)ボタンを押すと、シンクロスタート はオフになります。
PSR-S500 取扱説明書
23
スタイル ( 自動伴奏 ) を鳴らしてみよう
左手でコードを弾くと、スタイルがスタートします
4
コードを知らない場合はとりあえず自由に鍵盤を押さえてみましょう。 コードの押さえ方は25ページを参照してください。
ちがう鍵盤を押さえるたびに、コードが変わります。
左手でいろいろなコードを弾き、右手でメロディーを弾いて
みましょう
5
スプリットポイント
スプリットポイント
自動伴奏鍵域
[スタート/ストップ](START/STOP)ボタンを押すとスタイ
6
ルがストップします
スタイルは、セクションを切り替えて演奏に変化をつけられます。55 ページ「スタイルのパターンに変化を付ける(セクション )」をご参照くだ さい。
PSR-S500 取扱説明書
24
スタイル ( 自動伴奏 ) を鳴らしてみよう
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
( )
C
mM7
C
M7
C
6
C
sus4
C
aug
C
M7aug
C
7aug
C
7sus4
C
sus2
C
7
C
m
C
dim
C
dim7
C
7
C
mM7
(9)
C
M7
(9)
C
m7
(9)
C
7
(b9)
C
7
(
b13
)
C
m7
(11)
C
M7
(
#11
)
C
(b5)
(
9
)
C
6
C
m add9
(9)
C
7
(
#11
)
C
7
(#9)
C
7
(13)
C
7
C
m6
C
m7
C
(b5)
C
M7
(b5)
C
m7
(b5)
C
mM7
(b5)
C
add9
●C(ド) がルート音の場合の押さえ方
で表示される鍵盤は、省略してもかまいません。

コードの押さえ方

● 簡単なコードの押さえ方
● 通常のコードの押さえ方
の2種類があります。どちらの押さえ方でもコードを自動的に判断します。 スプリットポイント(初期設定:54[F #2])より左の鍵盤を自動伴奏鍵域といいます。この範囲の鍵盤でコードを弾いてく ださい。
#
スプリットポイント( 初期設定:54[F
2])
ルートキー (根 音)と
押さえる鍵盤
■簡単なコードの押さえ方
自動伴奏鍵域で、3 本以内の指を使って、メジャー、マイ ナー、セブンス、マイナーセブンスのコードを演奏するこ とができます。
Cm7
DbEbF#G#BbDbEbF
C
DEFGABCDEF
自動伴奏鍵域
● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
・ メジャー (M)コード
ルートキー ( 根音)を 押さえてください。
・ マイナー (m)コード
ルートキーと、ルートキーに一番近い左側 の黒鍵を同時に押さえてください。
・ セブンス(7)コード
ルートキーと、ルートキーに一番近い左側 の白鍵を同時に押さえてください。
・ マイナーセブンス(m7)コード
ルートキーと、ルートキーに一番近い左側 の黒鍵と白鍵を同時に押さえてください。
#
C Cm C7
■通常のコードの押さえ方
● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
自動伴奏鍵域でコードを押さえると、自動的にコード名を 検出しスタイルが演奏されます。
コードフィンガリング(Multi Fingerと FullKeyboard)
この楽器ではコードを自動検出させるための鍵盤範囲の設定を以下の2種類から設定できます。設定を変更する場合 は71ページ機能設定のコードフィンガリングまたは63ページの鍵盤全域でスタイルを演奏するを参照して ください。
Multi Finger (マルチフィンガー ):スプリットポイント( 初期設定:54[F #2])から左側の鍵盤でコードを押さえ
ます。コードの押さえ方は上記で 説明した通常のコードの押さえ方と、簡単なコードの押さえ方があ ります。この楽器の初期設定はMulti Fingerです。
FullKeyboard ( フルキーボード):通常の演奏方法でコードが検出されます。全鍵盤で演奏してください。
PSR-S500 取扱説明書
25

弾きたい曲に合った設定を選ぼう−ミュージックデータベース

自分の好きなジャンルの音楽を演奏したいけれども、楽器音色(ボイス)や スタイルなどの演奏設定をどのようにしたらよいかわからない。そんなと きは、ミュージックデータベースの中から、あなたの好きな音楽ジャンル を選んでください。ジャンルに合った演奏設定になります!
[ミュージックデータベース](MDB)ボタンを押します
1
ミュージックデータベースを選ぶ画面が表示されます。 画面上側に現在選ばれているカテゴリー名が、下側には現在選ばれている
ミュージックデータベース名が反転表示されます。
弾きたい曲のイメージに合うミュージックデータベースを選び ます
2
カテゴリーを変更したいときは、カテゴリーボタン[]、[]を押しま す。 107ページのミュージックデータベースリストを参考に選びます。
ここでは、スウィングの「090 Alex's Band」を選んでみましょう。
左手でコードを押さえ、右手でメロディーを弾いてみましょう
3
左手でスプリットポイント(23ページ)より左側の鍵盤を押さえるだけで、 スイングらしいスタイルが自動的に鳴り始めます。コードの押さえ方につ いては25ページを参照してください。
スプリット
ポイント
f
r
このとき[画面戻る](EXIT)ボタンを押してMAIN画面に戻ると、どんな
楽器やスタイルが割り当てられているか確認することができます。
ストップさせたいときは、[ >/■]ボタンを押します
4
PSR-S500 取扱説明書
26

ソングの使い方

ソングとは通常「歌」を意味しますが、この楽器では曲データを指します。 ここではソングの選び方と鳴らし方を紹介します。
ソング
(スコア ) (歌詞 )
聞く 見る 録音する

ソングを選んで聞いてみよう

聞きたいソングが入ってるボタンを以下の3つから選んで押 します
1
[プリセット](PRESET)ボタンを押すと内蔵の5曲から選んで聞くことが できます。 [ユーザー ](USER)ボタンを押すと自分で録音した演奏やコンピューター から転送したソングを聞くことができます。 [USB]ボタンを押すとUSBフラッシュメモリー内のソングデータを聞く ことができます。 ソングを選ぶ画面が表示されます。
画面下側に現在選ばれているソング番号とソング名が反転表示されます。
NOTE
・ 楽器がソングモードになると
[ソングモード](SONG MODE)ボタンが点灯します。 ボタンが消灯しているときは スタイルモードです。[ソン グモード](SONG MODE) ボタ ンを押してソングモードとス タイルモードを切り替えま す。
ソングを選択する 画面
現在選ばれている ソング
カテゴリー内の鳴らしたいソングを選びます
2
画面の反転表示の欄を見ながら、ダイアルを回してみてください。 カテゴリー内のソング番号とソング名が変わります。
NOTE
・ ユーザーソング(自分の演奏
を録音したもの)や、コン ピューターから転送したソン グ、USBフラッシュメモリー 内のソングも鳴らせます。こ れらのソングの鳴らし方は、 本体内蔵のソングを鳴らす操 作とまったく同じです。
PSR-S500 取扱説明書
27
ソングの使い方
PRESET
USER
* プリセットソングは原曲と異なる部分があります。
ソングを聞いてみましょう
3
[ >/■]ボタンを押すと、ソングの再生が始まります。 もう一度[ >/■]ボタンを押すと、ソングの再生は止まります。
内蔵(プリセット)ソング
・アニー ローリー (トラディショナル ) ・おお、スザンナ(S.フォスター ) ・茶色の小瓶(トラディショナル ) ・華麗なる大円舞曲より(F. ショパン) ・ピアノ コンチェルト 第21番 第2楽章(W.A.モーツァルト)
ユーザーソング(自分の演奏を録音したソング) とコンピューターから PSR-S500 へ転送したロードソング(85〜 87ページ参照)
USB USBフラッシュメモリー内のソング (74ページ参照)
ソングスタート!

ソングを早送り、巻戻し、一時停止するには

CDプレーヤーやカセットデッキのように、[ f]、[ r]、[]ボタンでソングの再生をコントロールできま す。
NOTE
・ABリピートが設定されてい
る場合、早送りや巻戻しはそ の設定範囲内だけで機能しま す。
巻戻し
ボタンを押す と、ソングを巻 戻します
早送り
ボタンを押す と、ソングを 早送りします
一時停止
ボタンを押す と、ソングが一 時停止します
PSR-S500 取扱説明書
28
ソングの使い方

ソングの種類

この楽器で扱えるソングは以下の4種類です。
● 内蔵(プリセット)ソング(あらかじめ本体に内蔵されているソング5曲) .... ソング番号 001〜005
● ユーザーソング(自分で録音したソング).......................................................... ソング番号 001〜005
● ロードソング(コンピューターから転送したソング ) ...................................... ソング番号 006〜
●USBソング(楽器に接続したUSBフラッシュメモリー内のソング) ............ ソング番号 001〜
下の表は内蔵ソング、ユーザーソング、ロードソング、USBソングファイルの使い方の流れを表にまとめた ものです。
コンピューター USBフラッシュメモリー
ソング ソング
USB TO HOSTに
接続して転送
(85ページ)
ユーザーソング (ロードソング)
(006〜)
PSR-S500上の ソングの保存場所
内蔵(プリセット )
ソング
(001〜005)
あらかじめ内蔵 されている5曲
自分の演奏
録音
(32ページ)
ユーザーソング
(001〜 005)
ソング ソング ソング
SMF保存
ユーザーファイルとして 保存、読み込み
PRESET USER USB
USB TO DEVICE に
接続
(80ページ)
USBソング
(001 〜)
再生
NOTE
・ 自分の演奏を保存するメモリー領域とロードソングを保存するメモリー領域
は違う領域になります。自分の演奏をロードソングファイル用のメモリー領 域に保存したり、ロードソングファイルを自分の演奏用のメモリー領域に保 存することはできません。
PSR-S500 取扱説明書
29
ソングの使い方
スコア

ソングの譜面を表示させてみよう

この楽器には、譜面を表示する機能もあります。 本体の内蔵ソングは譜面が表示されます。コンピューターから楽器へ転送したソングやUSBメモリーのデー タでも譜面が表示されます。 また自分の演奏を録音したユーザーソング(001〜005)は、そのままでは譜面表示されませんが、スタン ダードMIDIファイル形式に変換してUSBフラッシュメモリーに保存して再生すると譜面表示ができるように
なります。詳しくは77ページ「ユーザーソングをSMF変換して保存」をご参照ください。
SCORE
好きなソングを選びます
1
27ページの手順1から手順2 までを行ないます。
[譜面](SCORE)ボタンを押すと譜面が1段表示されます
2
譜面表示には1段譜表示と 2段譜表示の2タイプがあり、[譜面]
(SCORE)ボタンを押すたびに表示が切り替わります。
1 段譜表示
マーカー
メロディー譜
コード
歌詞
NOTE
・ ソングデータにコード情報、
歌詞情報が含まれて1 段譜表 示させている場合は、コード や歌詞も表示します。
・ 歌詞が多い場合は、1小節に
つき、2段の歌詞が表示され ます。
・ 歌詞表示が多い場合は、一部
省略されることがあります。
・ 細かい休符などで見づらい場
合は、クオンタイズ(72ペー ジ)設定すると見やすくなり ます。
2 段譜表示
[ >/■]ボタンを押します
3
ソングがスタートします。ソングの進行に合わせて譜面上部をマーカーが
移動します。
MAIN画面に戻りたいときは、[画面 戻る](EXIT)ボタンを押 します
4
NOTE
・2段譜表示させた場合は、歌
詞は表示できません。
PSR-S500 取扱説明書
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