取扱説明書
このたびは、ローランド・デジタル・ピアノ FP-5 をお買い上げいただきまして、誠にあ
りがとうございます。
主な特長
スタイリッシュで軽量、コンパクトなデザイン
その洗練されたスタイルは、置く場所を選びません。
また、軽量でコンパクトなため、持ち運びにたいへん便利です。
本格的なピアノ演奏
高品位なコンサート・グランドピアノの音色と、低音域は重く高音域は軽く、よ
りピアノらしいタッチが得られるプログレッシブ・ハンマー・アクション鍵盤を
搭載しています。
また、ペダル端子を3個搭載し、余韻の深さを調節できるハーフ・ダンパー対応
ペダルを付属していますので、本格的なピアノ演奏を楽しむことができます。
幅広いジャンルに使える多彩な音色と高品位なエフェクト
ピアノの音色はもちろんのこと、幅広いジャンルに使える 300 種類以上の音色を
内蔵しています。鍵盤でドラム・セットを鳴らすこともできます。
また、高品位なエフェクトによって、より豊かな表現力をつけることができます。
この機器を 正しく お使い
いただく ために、
前に「安全上のご注意」
(P.2、3)と「使用上のご
注意」(P.4)をよ くお読
みください。
機器の優れ た機能 を十分
ご理解いた だくた めに
も、取扱説明 書をよ くお
読みくだ さい。取扱 説明
書は必要な ときに すぐに
見ることができるよう、
手元に置いてください。
ご使用
また、この
オルガンの音づくりをシミュレートできる「トーン・ホイール・モード」
ハーモニック・バーを使ったオルガンの音づくりをシミュレートすることができ
ます。フィートのオン/オフと音量の設定によって、細かい調節が可能です。
セッション感覚の演奏を楽しむ「セッション・パートナー」
リアルな音の「リズム」に合わせて、セッション感覚でピアノ演奏を楽しむこと
ができます。
「リズム」のコード進行を左手で指定したり、オリジナルのコード進行をつくること
もできます。
デュアル、スプリット機能による多彩な演奏
豊富な内蔵音色のなかから 2 つの音色を重ねて鳴らしたり、鍵盤の右側と左側で
異なる音色で演奏するなど、多彩な演奏が可能です。
簡単操作の録音機能
シンプルなボタン操作で、自分の演奏を簡単に録音することができます。
USB 端子を搭載
USB 端子を接続し、パソコンから MIDI 情報を受け取ることができます。
高品位スピーカーを搭載
高品位なスピーカーで、迫力ある演奏をお楽しみいただけます。
2002 ローランド
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する 前に、以下の指 示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換な どで、取扱説明 書に書かれ
ていないことは、絶対 にしない でください。必
ずお買い上げ店また はローラン ド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使 用や保存は しないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
005
● この機器の設置には、ロ ーランドが 推奨するス
タンド(型番:FPS-11A)を使用してください。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
006
●この機器の設置にスタンド(型番:FPS-11A)
を使用する場合、ぐら つくような 所や傾いた 所
にスタンド(型番:FPS-11A)を設置しないで
ください。安定した水 平な所に設 置してくだ さ
い。機器を単独で設 置する場合 も、同様に安 定
した水平な所に設置してください。
..............................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC 100
V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付 属のものを 使用してく だ
さい。また、付属の電源 コードを他 の製品に 使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
● 電源コードを無理 に曲げたり、電 源コードの 上
に重いものを載せ たりしない でください。電 源
コードに傷がつ き、ショートや 断線の結 果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独 で、あるいはヘ ッドホン、ア ン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的 な難聴になる 程度の音量 に
なります。大音量で、長 時間使用し ないでく だ
さい。万一、聴力低下や 耳鳴り を感じた ら、直
ちに使用をやめて専 門の医師に相 談してくだ さ
い。
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
2
警告
011
●この機器に、異物(燃えや すいも の、硬貨、針
金など)や液体(水、ジ ュース など)を絶 対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコン セントか ら外し、お買い 上げ店
またはローラン ド・サービス に修理を依 頼して
ください。
○ACアダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
●お子様のいるご家庭で使 用する場合、お 子様の
取り扱いやいた ずらに注 意してくだ さい。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
●この機器を落としたり、この 機器に強い 衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
●電源は、タコ足配線などの無 理な配線を しない
でください。特に、電 源タップ を使用し ている
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コ ードの被 覆が溶ける ことが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
023
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤー
で再生しないで 下さい。大音 量によって 耳を痛
めたり、スピーカーを破損する恐れがあります。
..............................................................................................................
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保 たれている 場所に設置 して、使用
してください。
..............................................................................................................
101c
● 本製品は当社製のスタンド(FPS-11A)とのみ、
組み合わせて使用できるよう設計されていま
す。他のスタン ドと組み合 わせて使 うと、不安
定な状態とな って落下や 転倒を引き 起こし、け
がをするおそれがあります。
..............................................................................................................
102c
●AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセ ントの間に ゴミやほこ りがたま
ると、絶縁不良を 起こして火 災の原因に なりま
す。
..............................................................................................................
104
●接続したコードやケーブ ル類は、繁雑に ならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様 の手が届か ないように 配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機 器の上に重 いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセ ントに抜き 差ししない でくださ
い。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから 外し、外部機器 との接続を 外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコ ンセントか ら外してく ださい(8
ページ)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
118
●譜面立てやスタンドに取り 付けられて いるネジ
を外した場合 は、小さなお子 様が誤って 飲み込
んだりすること のないよう お子様の手 の届かな
いところへ保管してください。
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
2、3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の 製品やモー ターを使った 電気製品が接続
されているコン セントと同 じコンセント に接続しないで
ください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズに
より本機が誤動 作したり、雑 音が発生す る恐れがありま
す。電源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノ
イズ・フィルターを取り付けてください。
302
●ACアダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が
多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持
つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ
い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時 に本機か ら雑音が出 ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も
しくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ
く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって
から使用してください。
358
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しな
くなるなどの故障の原因になります。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
●変色や変形の原因となる ベンジン、シン ナーおよび アル
コール類は、使用しないでください。
453b
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 8 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保 有期間が 経過した 後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器(シーケン
サーなど)に保存しておいてください。
552(*** は、複数になる場合もあります)
● 本体メモリー、他の MIDI 機器(シーケンサーなど)の失
われた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご容赦
願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
EV-5)をお使いください。他社製品を接 続すると、本体
の故障の原因になる場合があります。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない
でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ
えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき
ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ
さい。
CD-ROM の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしな
いでください。データの読み出しがうまくいかないことが
あります。ディスクの汚れは、市販の CD 専用クリーナー
でクリーニングしてください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
4
目次
安全上のご注意.......................................................................2
使用上のご注意.......................................................................4
各部の名称と働き ..................................................................6
演奏する前に ...............................................8
電源コードの接続をする......................................................8
譜面立てを取り付ける ..........................................................8
ペダルを接続する ..................................................................9
電源を入れる/切る ........................................................... 10
音の大きさや明るさを調節する....................................... 10
ヘッドホンをつなぐ ........................................................... 10
第1章 演奏しましょう...........................11
デモ曲を聴く........................................................................ 11
内蔵曲を聴く........................................................................ 12
すべての曲を連続して再生する
(オール・ソング・プレイ)........................................ 12
パートごとに再生する................................................. 13
いろいろな音で演奏する................................................... 14
オルガンの音づくりをシミュレートする
(トーン・ホイール・モード)........................................... 15
フィートを選ぶ ............................................................. 17
フィートの音量を変える ............................................ 17
2 つの音色を重ねて演奏する(デュアル演奏)............ 18
鍵盤の右手側と左手側を違う音色で演奏する
(スプリット演奏)............................................................... 19
トーンやバリエーションを変えるには.................... 20
鍵盤が分かれる位置を変える .................................... 20
デュアル演奏やスプリット演奏の
音量バランスを変える ....................................................... 21
鍵盤のタッチ感を変える................................................... 22
音に響きをつける(リバーブ効果)................................ 23
リバーブ効果の深さを変える .................................... 23
音にいろいろな効果をつける(エフェクト)................ 24
エフェクト・タイプを変える .................................... 24
エフェクトの深さを変える ........................................ 25
オルガン音色のうねりを変える
(ロータリー効果)......................................................... 26
音の高さをリアルタイムに変化させる
(ペダル・コントロール)................................................... 27
鍵盤の音の高さを変える
(キー・トランスポーズ)................................................... 28
メトロノームを使う ........................................................... 29
テンポを変える ............................................................. 29
拍子を変える ................................................................. 30
音量を変える ................................................................. 30
第 2 章 リズムに合わせて演奏しましょう .... 31
セッション・パートナーとは........................................... 31
セッション・パートナーに合わせて演奏する.............. 32
パートの音量を変える................................................. 32
リズムを選ぶ........................................................................ 33
リズムのテンポを変える................................................... 34
リズムのコード進行を選ぶ............................................... 34
左手でコードを指定して演奏する
(コード・プログレッション・オフ).............................. 35
オリジナルのコード進行パターンをつくる.................. 36
お気に入りの設定を保存する(セットアップ)............ 37
設定を呼び出す ............................................................. 37
第3章 演奏を録音しましょう ............... 38
演奏を録音する ....................................................................38
セッション・パートナーを使った演奏を
録音する..........................................................................39
トラック・ボタンを選んで録音する........................40
録音した演奏を消去する.................................................... 41
第4章 その他の機能.............................. 42
ファンクション・モードの設定 .......................................42
ペダルの効果のかけかたを変える................................... 43
ペダルの働きを変える........................................................43
ペダル・コントロールの働きを変える...........................44
エフェクトのかかるパートを設定する...........................44
ロワー音色の音の高さをオクターブ単位で変える
(オクターブ・シフト)........................................................45
キー・タッチが「固定」のときのベロシティを
変える.....................................................................................45
他の楽器と音の高さを合わせる
(マスター・チューニング)............................................... 45
調律方法を変える................................................................ 45
メトロノームの拍の刻みかたを変える...........................46
イントロ、エンディングのオン/オフを設定する...... 47
コード進行パターンを固定する .......................................47
コード進行のルート音を指定する................................... 47
コードの表示のオン/オフを設定する...........................47
オーディオ機器と接続する ...............................................48
音源について ........................................................................48
USB 端子で接続する.......................................................... 49
MIDI 機器と接続する.......................................................... 49
接続端子..........................................................................49
接続の手順......................................................................49
楽しみかた......................................................................50
MIDI の設定 ....................................................................50
プログラム・チェンジを送信する............................ 52
ペダルでセットアップを切り替える........................52
セットアップを外部機器に転送する
(バルク・ダンプ).........................................................52
USB ドライバーの設定をする..........................................53
工場出荷時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット)............................................... 53
ボタンが効かないようにする(パネル・ロック)........53
故障かな?と思ったら........................................................54
エラー表示/その他の表示 ...............................................56
音色名一覧 ............................................................................57
リズム・セット一覧............................................................59
リズム一覧 ............................................................................62
コード進行パターン一覧.................................................... 63
コードの押さえかた一覧.................................................... 65
内蔵曲一覧 ............................................................................69
セットアップに記憶する設定 ...........................................71
操作早見表 ............................................................................72
MIDI インプリメンテーション・チャート.....................74
主な仕様.................................................................................75
索引.........................................................................................77
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録
商標です。
5
各部の名称と働き
フロント・パネル
1
1
全体の音量を調節します(P.10)。
2
音の明るさを調節します(P.10)。
3
デュアル演奏やスプリット演奏のときの、アッパー・トーン
とロワ−・トーンの音量バランスを調節します(P.21)。
ボリューム
[Volume
ブリリアンス
[Brilliance
バランス
[Balance
2
]つまみ
]つまみ
]つまみ
3
4
7
5 6
8
10
11
9
トーン
10
鍵盤で鳴らす音の種類(音色グループ)を選びます
(P.14)。
また、トーン・ホイール・モードのときフィートのオン/オ
フをします(P.17)。
11
トーン・ホイール・モードでオルガンの音作りをシミュレー
トします(P.15)。
(音色)ボタン
Tone
トーン ・ ホイール
[Tone Wheel
]ボタン
ペダル・ コントロール
[Pedal Control
4
ダンパー・ペダルを使って音を変化させます(P.27)。
セットアップ
5
[Setup
演奏の設定を記憶したり(P.37)、記憶した設定を呼び出し
ます(P.37)。
また、このボタンを押しながら、[ Split
デモ曲を聴くことができます(P.11)。
6
[ Split
鍵盤を右側と左側にわけてそれぞれ違う音色を鳴らすことが
できます(P.19)。
[Transpose
7
鍵盤を移調します(P.28)。
また、このボタンを押しながら、[Reverb
と、鍵盤のタッチ感を変えることができます(P.22)。
8
[Reverb
音にコンサート・ホールで演奏しているような響きを持たせ
ることができます(P.23)。
9
[Effects
音にいろいろな効果をもたせることができます(P.24)。
]ボタン
スプリット
]ボタン
トランスポーズ
リバーブ
エフェクト
]ボタン
]ボタン
スプリット
]ボタンを押すと、
]ボタン
リバーブ
]ボタンを押す
]ボタン
12
ディスプレイ
曲番号、リズム番号、テンポ、拍子、各種設定値などを表示
します。
13
トーン・バリエーションやエフェクト・タイプを変えるとき
に押します(P.14、P.24)。このボタンを押すたびに、ディ
スプレイにトーン・バリエーションとエフェクト・タイプが
交互に表示されます。
また、このボタンを押しながら[Tempo/Rhythm
を押して、さまざまな設定をします(P.42 〜 P.53)。
14
テンポやリズムを変えるときに押します(P.29、P.33)。こ
のボタンを押すたびに、ディスプレイにテンポやリズムが交
互に表示されます。
15
いろいろな設定の値を変えます。
16
内蔵のメトロノームのオン/オフをします(P.29)。
17
セッション・パートナーをスタート/ストップします
(P.32)。
バリエーション/エフェクト
[Variation/Effects
テンポ/リズム
[Tempo/Rhythm
]ボタン
]ボタン
[−][+]ボタン
[ (メトロノーム)]ボタン
スタート/ストップ
[Start/Stop
]ボタン
テンポ/リズム
]ボタン
6
各部の名称と働き
12
14
13
18
セッション・パートナーのドラム・パートをオン/オフしま
す(P.32)。
19
セッション・パートナーのベース・パートをオン/オフしま
す(P.32)。
20
セッション・パートナーのコード・パートをオン/オフしま
す(P.32)。
ドラム
[Drums
ベース
[Bass
コード
[Chord
]ボタン
]ボタン
]ボタン
15
16
17 18
19
21
[Chord Progression
セッション・パートナーのコード進行をオン/オフします。
オフの場合は鍵盤の左側でコードを指定します(P.35)。
プレイ/ストップ
22
[Play/Stop
内蔵曲や録音した演奏を再生/停止します(P.12)。
また、演奏の録音を開始します(P.38)。
レック
[Rec
23
演奏を録音可能な状態にします(P.38)。
ソング
[Song
24
内蔵曲を選びます(P.12)。
21
20
コード・ プログレッション
(再生)]ボタン
(録音)]ボタン
(曲)]ボタン
22
]ボタン
23
24
リア・パネル
1
ユー・エス・ビー(ミディ)
1
USB (MIDI)
コンピューターと接続して、演奏情報をやりとりすることが
できます(P.49)。
ミディ
MIDI
ペダル
Pedal
ライン・イン
Line In
端子
端子
端子
2
外部 MIDI 機器と接続して、演奏情報をやりとりすることが
できます(P.49)。
3
付属のペダル(DP シリーズ)などを接続します(P.9)。
4
オーディオ信号の入力端子です。オーディオ機器や他の電子
楽器などと接続します(P.48)。
端子
2
3
4
5 6
ライ ン・ア ウ ト
5
Line Out
オーディオ信号の出力端子です。オーディオ機器などと接続
します(P.48)。
FP-5 の音をオーディオ機器で鳴らすことができます。
[Speaker
6
内蔵スピーカーをオン/オフします(P.48)。
[Power
7
電源をオン/オフします(P.10)。
ディーシー・イン
8
付属の AC アダプターを接続します(P.8)。
9
コード・フック
付属の AC アダプターのコードを引っかけます(P.8)。
スピーカー
パワー
DC In
7
8 9
端子
]スイッチ
]スイッチ
端子
7
演奏する前に
または
ACコード
(付属)
2P-3P変換器
(付属)
2P-3P変換器
ACアダプター
(付属)へ
電源コードの接続をする
1.
2.
fig.00-02
3.
接続を始める前に、音量が最小になっているか、電源がオフ
になっているかを確認します。
付属の AC コードを付属の AC アダプターに接続します。
ACアダプター
ACコード
電源コンセントへ
AC アダプターを FP-5 に接続し、AC コードを電源コンセント
に差し込みます。
感電を防ぐために付属の電源コードを使用し、アースを確実に取り付けてください。
付属の電源コードには、感電と機器の損傷を防ぐためにアース用電極端子を加えた
3 端子のプラグがついています。
○ コンセントが接地コンセント(端子穴が 3 個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んでください。
○ コンセントがアースターミナル付コンセント(端子穴が 2 個)の場合
プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接続後コンセントに挿し込みます。
※ アース接続は必ず、電源プラグをコンセントに挿し込む前に行なってください。
※ アース接続を外す場合は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてから
行なってください。
コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事を依頼してください。
なお、接続方法がわからないときは、ローランド・サービスにご相談ください。
fig.00-02
fig.00-02
8
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してくださ
い。誤ってコードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れて
しまうことや、 DC In
ます。
ディーシー・イン
端子に無理な力が加わることを防ぐことができ
本体背面
演奏する前に
譜面立てを取り付ける
fig.00-03
1.
付属のネジを本体背面に取り付けます。
ネジは必ず付属のものをお使いください。
ネジは右に回して締め、少しゆるめておいてください。
2.
ネジと本体の間に譜面立てをはさみます。
譜面立てを支えながら、ネジを回して譜面立てを
3.
固定します。
取り付ける際は、譜面立てを落とさないように手でしっ
かり支えてください。また、手をはさまないように注意
してください。
※ 取り付けた譜面立てに無理な力を加えないでください。
取り外すときは、譜面立てを手で支えながらネジ
4.
をゆるめます。
譜面立てを取り外した後、ネジはしっかりと締めておい
てください。
ペダルを接続する
ペダル
付属のペダルを、Pedal
続します。
ダンパー
Damper
ピッチ・ベンドとして使用することができます。また、
他の機能を割り当てることもできます(P.27、P.44)。
Sostenuto
ペダルとして使用することができます。また、他の機能
を割り当てることもできます (P.43、P.52)。
ソフト
Soft
使用することができます。また、他の機能を割り当てる
こともできます (P.43、P.52)。
fig.00-06
端子に接続すると、ダンパー・ペダルまたは
ソステヌ−ト
(FC1)端子に接続すると、ソステヌ−ト・
(FC2)端子に接続すると、ソフト・ペダルとして
端子のいずれかに接
※ 電源を入れた状態で本体からペダル・コードを抜くと、
ペダルの効果がかかったままになることがあります。ペ
ダル・コードの抜き差しは、必ず、本体の電源を切った
状態で行ってください。
ダンパー・ペダル
音に余韻を与えたいときに使います。ダンパー・ペダルを踏
んでいる間、鍵盤から指を離しても音が切れずに長い余韻が
続きます。
付属のペダルはハーフ・ダンパーに対応していますので、踏
み方で余韻の深さを調節することができます。
アコースティック・ピアノでは、ダンパー・ペダルを踏んだ
ときに、弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴して豊かな響きと広
がりが加わります。FP-5 ではこの共鳴音(シンパセティッ
ク・レゾナンス)を再現しています。
ダンパー
※ Damper
て使うこともできます。「音の高さをリアルタイムに変
化させる (ペダル・コントロール)」(P.27)をご覧く
ださい。
※ 付属のペダルを接続するときは、ペダル側面のスイッチ
を「Continuous」にしてお使いください。
端子に接続したペダルは、他の機能を割り当て
ソステヌ−ト・ペダル
ソステヌ−ト・ペダルを踏んだときに押さえていた鍵盤の音
だけに余韻を与えます。
ソステヌート
※Sostenuto
を割り当てて使うこともできます。「ペダルの働きを変
える」(P.43)、「ペダルでセットアップを切り替える」
(P.52)をご覧ください。
(FC1)端子に接続したペダルは、他の機能
ソフト・ペダル
音に柔らかさを与えたいときに使います。
ソフト・ペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと、通常同じ強さで
弾いたときの音よりも柔らかい音が出ます。アコースティッ
ク・ピアノの左側のペダルと同じ働きです。
ソフト
※ Soft
(FC2)端子に接続したペダルは、他の機能を割り
当てて使うこともできます。「ペダルの働きを変える」
(P.43)、「ペダルでセットアップを切り替える」(P.52)
をご覧ください。
※もう2台ペダルをご用意いただくと、3 つのペダルを同
時に使うことができます。別売のペダル(DP シリーズ)
をご購入の際には、FP-5 をお求めになった販売店にお
問い合わせください。
9
演奏する前に
電源を入れる/切る
※ 正しく接続したら、必ず次の手順で電源を入れたり、
切ったりしてください。手順を間違えると、誤動作をし
たりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
■ 電源を入れる
1.
電源を入れる前に、[Volume
最小にします。
fig.00-05
パワー
背面にある[Power
2.
電源が入り、ディスプレイに「FP5」と表示されます。
数秒後には、鍵盤を弾いて音を出せるようになります。
fig.00-06
ボリューム
]つまみで、音量を
]スイッチを押します。
音の大きさや明るさを調節する
fig.00-08
小さく
なる
ボリューム
1.
[Volume
右側に回すと音が大きくなり、左側に回すと音が小さく
なります。
2.
[Brilliance
右側に回すと音が明るくなり、左側に回すと音が落ち着
いた感じになります。
FP-5 を壁ぎわに設置したときは、左側に回すとよいで
しょう。
]つまみで、全体の音量を調節します。
ブリリアンス
大きく
なる
落ち着い
た感じ
明るい
感じ
]つまみで全体の音質を調節します。
ヘッドホンをつなぐ
ヘッドホンをつなぐと、夜間でも周囲を気にせずに演奏を楽
しむことができます。
※ 本機は、回路保護のため、電源を入れてからしばらくは
動作しません。
3.
適当な音量に調節します。
■ 電源を切る
1.
fig.00-05
2.
fig.00-07
10
電源を切る前に、[Volume
最小にします。
背面にある[Power
電源が切れます。
本体背面
ボリューム
]つまみで、音量を
パワー
]スイッチを押します。
上がった状態が
オフ
※ ヘッドホンは付属していません。ご購入の際には、本機
をお求めになった販売店にお問い合わせください。
fig.00-09
本体左前面のヘッドホン端子に、ヘッドホンを接
1.
続します。
ヘッドホンの音量は、FP-5 本体の[Volume
調節します。
※ ヘッドホンはステレオ・タイプのものをお使いください。
ボリューム
]つまみで
●ヘッドホンご使用上の注意
•
コードの断線の原因になりますの で、ヘッドホンは、本
体またはプラグ部分を持って取り扱ってください。
接続の際、使用機器の音量が上がっている とヘッドホン
•
を壊す恐れがあります。音量を最小にして から接続して
ください。
過大入力で使用すると、耳を痛めるだ けでなく、ヘッド
•
ホンにも無理がかかります。適当な音量で お楽しみくだ
さい。
第1章 演奏しましょう
デモ曲を聴く
デモ曲を聴いてみましょう。
FP-5 には、9 曲のデモ曲が用意されています。
トーン
デモ曲は、7 つの Tone
ボタン、[Start/Stop
タンに1曲ずつ割り当てられています。
ンン
ボボボボタタタタンン
Piano Pno
示示
表表表表示示
平下政志&和子/ ©2002 ROLAND CORPORATION
E.Piano E.Pn
Organ OrG
スタート/ストップ
]ボタン、[Play/Stop
作作作作曲曲曲曲者者者者////ココココピピピピーーーーラララライイイイトト
2002 ROLAND CORPORATION
©
2002 ROLAND CORPORATION
©
プレイ/ストップ
トト
]ボ
しむ以外に権利者の許諾な
く使用することは、法律で
禁じられています。
1.
Guitar/Bass Gtr
Strings/Pad Str
Voice/GM2 Sct
Tone Wheel t.Or
Start/Stop SP
Play/Stop SnG
fig. パネル図
セットアップ
[Setup
]ボタンを押しながら、[Split
ボタンを点滅させます。
トーン
Tone
fig.LCD
ボタン、[Start/Stop
スタート/ストップ
平下政志&和子/ ©2002 ROLAND CORPORATION
平下政志&和子/ ©2002 ROLAND CORPORATION
2002 ROLAND CORPORATION
©
2002 ROLAND CORPORATION
©
2002 ROLAND CORPORATION
©
平下政志&和子/ ©2002 ROLAND CORPORATION
スプリット
]ボタンを押して、
プレイ/ストップ
]ボタン、[Play/Stop
]ボタンが点滅します。
演奏があると、デモ曲の再
生はできません。
ボタンを押して演奏を消去
してください(
[Rec
P.13
レック
]
)。
セットアップ
2.
[Setup
いずれかのボタンを押します。
選んだ曲から連続して再生されます。再生中の曲にあたるボタンが点滅し
ます。最後の曲まで再生が終わると、最初の曲に戻って再生を続けます。
3.
4.
再生を止めるときは、点滅しているボタンを押します。
セットアップ
[Setup
ドを解除します。
ボタンのランプが元の状態に戻ります。
赤色に点滅
スプリット
]ボタンまたは[Split
スプリット
]ボタンまたは[Split
赤色に点滅
]ボタン以外の、点滅している
ないボタンを押すと、デ
モ・モードを解除します。
]ボタンを押して、デモ・モー
MIDI 出力されません。
11
第1章 演奏しましょう
内蔵曲を聴く
1.
2.
3.
4.
内蔵曲を聴いてみましょう。
FP-5 には、65 曲のピアノ曲が用意されています。
fig. パネル図
ソング
[Song
ディスプレイには次のように表示されます。
fig.LCD
]ボタンを押して、ランプを点灯させます。
[−][+]ボタンで、曲を選びます。
プレイ/ストップ
[Play/Stop
曲の再生が始まります。
選んだ曲が最後まで演奏されると、再生は止まります。
途中で再生を止めるときは、もう一度[
]ボタンを押します。
プレイ/ストップ
Play/Stop
2
]ボタンを押し
「内蔵曲一覧」(P.69)をご
覧ください。
3,4 1
について
録音した演奏を記憶します。
(録音については→ P.38)
ます。
次に[Play/Stop
す。
■ すべての曲を連続して再生する(オール・ソング・プレイ)
すべての内蔵曲を連続して繰り返し再生することを「オール・ソング・プ
レイ」といいます。
fig. パネル図
ソング
1.
2.
[Song
選んだ曲から連続して再生されます。
最後の曲まで再生が終わると、最初の曲に戻って再生を続けます。
再生を止めるときは、[Play/Stop
演奏を止めると、オール・ソング・プレイは解除されます。
次に[Play/Stop
プレイ/ストップ
]ボタンを押したときは、止めた曲の頭から再生されま
プレイ/ストップ
]ボタンを押しながら、[Play/Stop
プレイ/ストップ
]ボタンを押します。
プレイ/ストップ
]ボタンを押したときは、止めた曲が再生されます。
2 1
]ボタンを押します。
12
次のような表示が出たら
本体メモリーに録音された演奏があるときに選曲すると、次のような表示
になります。
fig.LCD
演奏が残っていると、内蔵曲の再生はできません。
演奏を消去して内蔵曲を再生するときは、[Rec
い。
演奏を消去しないときは、[Play/Stop
を押してください。
■ パートごとに再生する
プレイ/ストップ
赤色に点滅
レック
]ボタンを押してくださ
ソング
]ボタン、または[Song
第1章 演奏しましょう
]ボタン
1.
2.
3.
内蔵曲は、演奏パートを選んで再生できます。
曲に合わせて片手ずつ練習することもできます。
再生する曲を選びます。
プレイ/ストップ
[
Play/Stop
]ボタンを押しながら、[
ベース
Bass
(1)]、[Chord
コード
ボタンのいずれか再生しないパートのボタンを押します。
選んだボタンのランプが消灯します。
演奏パートは次のようにトラック・ボタンに割り当てられています。
fig.01- (ボタン)
左手
パート
プレイ/ストップ
[Play/Stop
操作 2 で選んだ演奏パートの音は鳴りません。
このように、特定のパートの音を一時的に鳴らないようにすることを
「ミュート」といいます。
プレイ/ストップ
Play/Stop
[
]ボタンから指をはなすと、曲が再生されます。
]ボタンを押しながら、操作 2 で選んだボタンを
右手
パート
(2)]
設定は解除されます。
押します。
ミュートしたパートの音が鳴るようになります。
プレイ/ストップ
4.
[
Play/Stop
]ボタンを押して、再生を止めます。
13
第1章 演奏しましょう
いろいろな音で演奏する
FP-5 には、300 種類以上の音が内蔵されていますので、さまざまな音楽
に合わせた音で演奏を楽しむことができます。
この内蔵されている音を「音色」といいます。音色は 7 つのグループに分
トー ン
けられ、それぞれ Tone
電源投入時は、「グランドピアノ 1」の音色が選ばれています。
fig. パネル図
ボタンに割り当てられています。
一覧」(P.57)をご覧くだ
さい。
1.
2.
いずれかの Tone
選んだ音色グループの音色番号 1 の音色が鳴ります。鍵盤を弾いてみま
しょう。
ディスプレイには、音色番号が表示されます。
fig.LCD(LED:音色グループ番号/音色番号)
バリエーション/エフェクト
[Variation/Effects
させます。
3.
[−][+]ボタンを押して、音色グループの中から音色の
バリエーションを選びます。
鍵盤を弾くと、選んだ音色が鳴ります。
次にこの Tone
が鳴ります。
1
トーン
2 3
ボタンを押して、音色グループを選びます。
]ボタンを押して、ランプを赤色に点灯
トー ン
ボタンを選んだときは、ここで選んだ音色バリエーション
14
オルガンの音づくりをシミュレートする
フィートは、もともとパイプ・オルガンのパイプの長さに由来します。
各鍵盤に与えられた本来の音の高さ(基音)を生み出すパイプの長さ
は8フィートとされています。パイプの長さを半分に縮めると 1 オク
ターブ高いピッチを生み出し、逆にパイプの長さを倍にすると 1 オク
ターブ低いピッチを生み出します。したがって基音である 8' の 1 オク
ターブ下が 16'、1 オクターブ上が 4'、さらにその 1 オクターブ上が
2' になります。
(トーン・ホイール・モード)
第1章 演奏しましょう
トーン
Tone
ボタンのうち[Tone Wheel
トーン・ ホイール
]ボタンに割り当てられている音色は、
オルガンの音作りをシミュレートしています。
オルガンでは、ハーモニック・バーという 9 本のバーを前後にスライドさ
せて、その組み合わせでさまざまな音色を作ります。各バーには異なる
フィートが割り当てられており、フィートによって音の高さが決まってい
ます。
トーン
このハーモニック・バーを使った音作りを、Tone
ボタンにフィートを割
り当ててシミュレートすることができます。このような音作りを「トー
ン・ホイール・モード」といいます。
トーン ・ホイール
「トーン・ホイール・モード」では、[Tone Wheel
フィートを切り替え、計 9 つのフィートとパーカッションを[Piano
トー ン
タン以外の Tone
ボタンに割り当てています。
]ボタンを押すことで
ピアノ
]ボ
いるときは、デュアルモー
ドにすることはできません
(P.18)。
トーンホイール・オルガンでは、一部の高い音域では高いフィートが、一
部の低い音域では低いフィートが 1 オクターブ単位で折り返しています。
これは、折り返すことによって、余分な高音成分を抑えたり、低音をすっ
きりさせて耳当たりの良い音を作りだす効果をもたらしています。
FP-5 では、このようなオルガンの特性を忠実に再現しています。
15
第1章 演奏しましょう
トーン ・ホイール
]ボタン
の点灯状態に関係なく
トーン・ホイール・モー
ドを解除します。
[Tone Wheel
トーン ・ホイール
]ボタンのランプは、音色やフィート・グループを次のよう
fig. パネル図
1.
2.
3.
4.
トーン ・ホイール
[Tone Wheel
1,3,4
]ボタンを押して、ランプを赤色に点灯させます。
2
[−][+]ボタンを押して、バリエーションを選びます。
トーン ・ホイール
[Tone Wheel
]ボタンを押して、ランプを緑色かオレンジ色
に点灯させます。
「トーン・ホイール・モード」になり、「ON」になっているフィートのボ
タンが点灯します。
トーン・ ホイール
トーン・ホイール・モードを解除するには、[Tone Wheel
]
ボタンをランプが赤色に点灯するまで押します。
にあらわしています。
16
点点点点灯灯灯灯状状状状態態
態態
トーン・ ホイール
Tone Wheel
ロワー・トーンに選ばれています。
トーン・ホイール・モード上段のフィート・グループ
のフィートを「オン/オフ」できます。
トーン・ホイール・モード下段のフィート・グループ
のフィートを「オン/オフ」できます。
音色が、アッパー・トーンまたは
説説
解解解解説説
■ フィートを選ぶ
パーカッションは、
UPPER トーンにのみ、
かかります。
トーン・ ホイール
1.
[Tone Wheel
(ボタンが緑色に点灯)か下段(ボタンがオレンジ色に点灯)
第1章 演奏しましょう
]ボタンを押して、フィート・グループの上段
2.
を選びます。
トーン
Tone
ボタンを押して、各フィートのオン/オフを選びます。
■ フィートの音量を変える
各フィートの音量を変えることができます。
音量は 8 段階で設定することができます。
トーン・ ホイール
1.
2.
Perc(パーカッション)について
[Tone Wheel
]ボタンを押して、フィート・グループの上段
(ボタンが緑色に点灯)か下段(ボタンがオレンジ色に点灯)
を選びます。
音量を変えたいフィートの Tone
[−][+]ボタンを押して音量を調節します。
押したボタンに割り当てられたフィートの音量が表示されます。
Perc(パーカッション)は、音の立ち上がり部分にアタック感のある音を
加えて、音にメリハリをつけます。値によって立ち上がりの音色が変わり
ます。
トーン
ボタンを押しながら、
トーンに記憶されます。
トーン・ホイール・モード
を抜けても、
トーン・ ホイール
[Tone Wheel
て、設定を変更したトーン
を選ぶことができます。
]を押し
設設設設定定定定値値
2nd
3rd
トーンホイール・オルガンのパーカッションは、押した鍵すべてに付くわ
けではありません。
レガート演奏をする(なめらかに連続して鍵を弾く)と、最初に弾いた音
だけにパーカッションがつき、スタッカート演奏をする(1 音ずつ短く
切って弾く)と、すべての音にパーカッションが得られます。これはシン
グル・トリガー・アルゴリズムとよばれ、オルガンの演奏表現上、不可欠
なものとされています。
FP-5 では、このようなオルガンの特性を忠実に再現しています。
値値
押した鍵盤の高さより1オクターブ高い音のパーカッ
ションが鳴ります。
押した鍵盤の高さより1オクターブと5度高い音の
パーカッションが鳴ります。
説説
解解解解説説
ると、ハーモニック・バー
の1'の音は出なくなりま
す(P.15)。
17
第1章 演奏しましょう
2 つの音色を重ねて演奏する(デュアル演奏)
1 つの鍵盤で、2 つの音色を同時に鳴らして演奏することができます。こ
のような演奏を「デュアル演奏」といいます。
例:ピアノとストリングスの音色を重ねてみましょう
fig. パネル図
1
1.
ピアノ
[Piano
]ボタンを押しながら、[Strings/Pad
ストリングス/パッド
]ボタンを押します。
両方のボタンのランプが点灯します。
鍵盤を弾いてみましょう。ピアノとストリングスの音色が重なって鳴りま
す。
トーン
このように 2 つの Tone
ボタンを同時に押すと、デュアル演奏の状態にな
ります。
トーン
選んでいる 2 つの音色のうち、先に押した Tone
「アッパー・トーン(Upper Tone)」、次に押した Tone
ボタンの音色を
トーン
ボタンの音色を
「ロワー・トーン(Lower Tone)」と呼びます。
トーン
Tone
ボタンのランプは、アッパー・トーンが赤色、ロワー・トーンがオ
レンジ色に点灯します。
赤色
アッパー・
トーン
オレンジ色
ロワー・
トーン
クターブ単位で変えること
ができます。「ロワー音色
の音の高さをオクターブ単
位で変える (オクターブ・
シフト)」(P.45)をご覧く
ださい。
を変えることができます。
「デュアル演奏やスプリッ
ト演奏の 音量バランスを
変える」(P.21)をご覧く
ださい。
ここでは、ピアノの音色がアッパー・トーン、ストリングスの音色がロ
ワー・トーンになります。
2.
デュアル演奏を解除するには、
押したボタンの音色だけが鳴ります。
トーンのバリエーションを変える
1.
2.
[−][+]ボタンを押して、アッパー・トーンのバリエー
ションを変えます。
ロワー・トーンになっている Tone
[+]ボタンを押して、ロワー・トーンのバリエーションを変
えます。
18
トーン
いずれかの Tone
トーン
ボタンを押しながら、[−]
ボタンを押します。
いるときは、デュアルモー
ドにすることはできません
(P.15)。
踏むと、アッパー・トーン
とロワー・トーンの両方に
効果がかかりますが、ロ
ワー・トーンに効果をかけ
ないようにすることができ
ます。「ペダルの効果のか
けかたを変える」(P.43)
をご覧ください。
鍵盤の右手側と左手側を違う音色で演奏する
を変えることができます。
ト演奏の 音量バランスを
変える」(P.21)をご覧く
ださい。
(スプリット演奏)
ある鍵を境に鍵盤を右側と左側に分けて演奏することを「スプリット演奏」
といい、鍵盤が分かれる位置を「スプリット・ポイント」といいます。
スプリット演奏では、鍵盤右側と左側のそれぞれで違う音色を鳴らすこと
ができます。
スプリット・ポイントは、電源投入時は「F 3」に設定され、スプリッ
ト・ポイントの鍵は左側に含まれます。
スプリット演奏時に、鍵盤右側で鳴る音を「アッパー・トーン(Upper
Tone)」、左側で鳴る音色を「ロワー・トーン(Lower Tone)」と呼びます。
例:[Piano]ボタンの音色でスプリット演奏してみましょう
fig. パネル図
第1章 演奏しましょう
ワー・トーンのエフェクト
が異なるとき、優先的にエ
フェクトをかけるパートを
定できます。「エフェクト
のかかるパートを設定する 」
(P.44)をご覧ください。
1.
2.
3.
12,3
ピアノ
[Piano
ピアノの音色が選ばれます。
スプリット
[Split
F3の鍵を境に、鍵盤が右側と左側に分かれます。
fig.01-(鍵盤)
鍵盤右側ではピアノの音色が鳴り、左側では「アコースティック・ベース
+ ライド」が鳴ります。
鍵盤右側(アッパー・トーン)は鍵盤が分かれる前に鳴っていた音色が選
ばれます。
トーン
Tone
色に点灯します。
スプリット演奏を解除するときは、もう一度[Split
]ボタンを押します。
]ボタンを押して、ランプを点灯させます。
F3(スプリット・ポイント)
ロワー・トーン アッパー・トーン
ボタンのランプは、アッパー・トーンが赤色、ロワー・トーンが緑
スプリット
]ボタン
トーン・ ホイール
Tone Wheel
ているときは、
トーン ・ ホイール
Tone Wheel
[
ンプは赤色に点灯します
(P.16)。
音色が
選ばれ
]ボタンのラ
を押します。
スプリット
[Split
鳴ります。
]ボタンのランプが消灯し、アッパー・トーンの音色が鍵盤全体で
スプリット演奏にしたとき、
アッパー・トーンはデュア
ル演奏時のアッパー・トー
ンが選ばれます。
19
第1章 演奏しましょう
ロワー・トーンの音程をオ
クターブ単位で変えること
ができます。「ロワー音色
の音の高さをオクターブ単
位で変える (オクターブ・
シフト)」(P.45)をご覧く
ださい。
■ トーンやバリエーションを変えるには
fig. パネル図
2,4 3,4
アッパー・トーンを変える
トーン
Tone
1.
2.
ロワー・トーンを変える
3.
4.
[−][+]ボタンを押して、音色バリエーションを選びます。
[Split
[Split
ボタンを押して、音色グループを選びます。
スプリット
]ボタンを押しながら、Tone
グループを選びます。
スプリット
]ボタンを押しながら、[−][+]ボタンを押して、
音色バリエーションを選びます。
音色の選びかたについては、「いろいろな音で演奏する」(P.14)を参照
してください。
1,2
アッパー・トーンに同じ
トーン
Tone
トーン
ボタンの音色を選ん
でいるときは、[Split
タンを押している間、
トーン
Tone
ボタンのランプの色
が緑色に変わります。
スプリット
]ボ
ボタンを押して、音色
■ 鍵盤が分かれる位置を変える
鍵盤が分かれる位置(スプリット・ポイント)は、B1 〜 B6 の範囲で変
更することができます。
電源投入時は、「F 3」に設定されています。
この設定は電源を切るまで記憶されています。
fig.01-(鍵盤)
スプリット
1.
20
[Split
鍵を押します。
押した鍵がスプリット・ポイントになり、その鍵がディスプレイに表示さ
れます。
スプリット・ポイントになっている鍵は鍵盤左側に含まれます。
スプリット
[Split
F3(電源投入時)
B1 B6
スプリット・ポイント設定範囲
]ボタンを押したまま、スプリット・ポイントにする
]ボタンを離すと、表示は元に戻ります。
は次のようにディスプレイ
に表示されます。
表示CddE
音名CDDE
表示EFFG
音名EFFG
表示AAbb
音名AABB
デュアル演奏やスプリット演奏の
音量バランスを変える
デュアル演奏(P.18)やスプリット演奏(P.19)のアッパー・トーンと
ロワー・トーンの、音量バランスを変えることができます。
fig. パネル図
1
バランス
1.
[Balance
]つまみを回して、音量バランスを調節します。
第1章 演奏しましょう
ロワー・トーンとも
トーン ・ホイール
Tone Wheel
は、つまみを回しても音量
バランスは変わりません。
音色のとき
21
第1章 演奏しましょう
音色によっては、タッチが
変わらない場合がありま
す。
鍵盤のタッチ感を「固定」
にしたときの、音の強さを
設定することができます。
のときのベロシティを変え
る」(P.45)をご覧くださ
い。
鍵盤のタッチ感を変える
鍵盤のタッチ感を変えることができます。
電源投入時は、「M(標準)」に設定されます。
fig. パネル図
1 2
1.
2.
トランスポーズ
[Transpose
]ボタンを押しながら、[Reverb
リバーブ
]ボタンを押し
ます。
両方のボタンのランプが赤色に点滅します。
fig.LCD
[−][+]ボタンを押して、タッチ感を選びます。
示示
表表表表示示
OFF
(固定)
-L-
(軽い)
-M-
(標準)
鍵盤を弾く強さに関係なく、一定の音量の音を鳴らします。
鍵盤のタッチ感を軽めの設定にします。「標準」より弱い
タッチでフォルティシモ(ff)が出せるので、鍵盤が軽く
なったように感じられます。力の弱いお子様でも、演奏し
やすい設定です。
鍵盤のタッチ感を標準設定にします。もっとも自然なタッ
チで弾けます。アコースティック・ピアノに一番近いタッ
チです。
説説
解解解解説説
-H-
(重い)
トランスポーズ
3.
22
[Transpose
ボタンのランプが元の状態に戻ります。
鍵盤のタッチ感を重めの設定にします。「標準」より強い
タッチで弾かないとフォルティシモ(ff)が出せなくなる
ので、鍵盤タッチが重くなったように感じられます。ダイ
ナミックに弾くとき、さらに感情が込められます。
リバーブ
]ボタンまたは[Reverb
]ボタンを押します。
音に響きをつける(リバーブ効果)
鍵盤で弾く音に「リバーブ効果」をかけることができます。リバーブ効果
をかけると、コンサート・ホールなどで演奏しているような、心地よい響
きが得られます。
fig. パネル図
1,2
リバーブ
1.
2.
[Reverb
鍵盤を弾いてみましょう。
すべての音色にリバーブ効果がかかります。
リバーブ効果を解除するときは、もう一度[Reverb
]ボタンを押して、ランプを点灯させます。
第1章 演奏しましょう
リバーブ
]ボタン
を押してランプを消灯させます。
■ リバーブ効果の深さを変える
リバーブ効果の深さを、10 段階で設定することができます。
リバーブ
1.
[Reverb
]ボタンを押しながら、[−][+]ボタンを押して深さ
を選びます。
現在選んでいるリバーブ効果の深さが表示されます。
fig.LCD
深さを設定することはでき
ません。どの音色にも同じ
深さの効果がかかります。
デモ曲、内蔵曲のリバーブ
効果の深さは変わりませ
ん。
23
第1章 演奏しましょう
音色によっては、初めから
エフェクトがかかっている
ものがあります。その音色
を選ぶと、[Effects
エフェクト
]ボタ
ンのランプが自動的に点灯
します。
音にいろいろな効果をつける(エフェクト)
FP-5 では、リバーブのほかにもいろいろな効果をかけることができます。
このような効果を「エフェクト」といいます。FP-5 では、10 種類のエ
フェクト・タイプから選ぶことができます。
工場出荷時の設定では、各トーンにあったエフェクトが選ばれています。
fig. パネル図
1,2
エフェクト
1.
2.
[Effects
鍵盤を弾いてみましょう。
現在選んでいる音色にエフェクトがかかります。
エフェクトを解除するときは、もう一度[Effects
]ボタンを押して、ランプを点灯させます。
エフェクト
]ボタンを
トはかかりません。
押してランプを消灯させます。
■ エフェクト・タイプを変える
エフェクト
1.
2.
[Effects
[Variation/Effects
]ボタンを押して、ランプを点灯させます。
バリエーション/エフェクト
]ボタンを押して、オレンジ色に点灯させ
ます。
現在選んでいるエフェクト名が表示されます。
fig.LCD
奏でアッパー・トーンと
ロワー・トーンのエフェク
トが異なるとき、優先的に
エフェクトをかけるパート
を指定できます。「エフェク
トのかかるパートを設定す
る」(P.44)をご覧くださ
い。
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