Dxo OPTICS PRO V3.5 User Manual [it]

DXO OPTICS PRO V3.5
ユーザーズマニュアル
目次
概要........................................................................................................................................... 4
はじめに - オペレーティングモード............................................................................................6
“フル自動”モード........................................................................................................................ 9
ワークスペースの構造.............................................................................................................. 10
ツールバー...............................................................................................................................13
メニュー .................................................................................................................................. 14
画像のバッチ処理..................................................................................................................... 27
[DXO ビュワー] ウィンドウの構造
“キーコントロール”モード.......................................................................................................... 9
ワークスペースの構造.............................................................................................................. 37
ツールバー...............................................................................................................................40
メニュー .................................................................................................................................. 46
“キーコントロール”パレット..................................................................................................... 58
画像のバッチ処理..................................................................................................................... 87
[DXO ビュワー] ウィンドウの構造
”エキスパートコントロール”モード........................................................................................... 95
ワークスペースの構造.............................................................................................................. 96
ツールバー...............................................................................................................................99
............................................................................................ 31
............................................................................................ 90
メニュー ................................................................................................................................ 107
エキスパートコントロール パレット....................................................................................... 121
画像のバッチ処理................................................................................................................... 162
[DXO ビュワー] ウィンドウの構造
リファレンス ......................................................................................................................... 170
サポートされているカメラおよびレンズ................................................................................. 170
DxO Optics Pro v3.5 ユーザーズガイド
.......................................................................................... 165
改訂 2/176
コマンド リファレンス........................................................................................................... 170
ショートカット リファレンス................................................................................................. 171
アイコン リファレンス........................................................................................................... 172
MAC メニューおよびショートカット....................................................................................... 173
著作権と使用権...................................................................................................................... 176
DxO Optics Pro v3.5 ユーザーズガイド
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概要
DxO Optics Pro 3.5 をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
本ソフトウェアは、独自アルゴリズムに基づく非常に高度な画像補正テクノロジーと、フル自動 補正およびバッチ処理による一括補正など、どんなレベルのユーザーでも使いこなせるユーザー フレンドリー性を兼ね備えた製品です。
前バージョンと同様、バージョン 3.5 は最新のカメラとレンズの組み合わせによって撮影された 画像を、高精度かつインテリジェントな補正アルゴリズムを使って補正することができます。細 かい設定を行わなくても、画像中の幾何歪み、倍率色収差、口径食、レンズブラー、ホワイトバ ランス、露光などを自動的に補正し、同時にデモザイク(Demosaicing)および Raw 変換に関連 する画像中の欠点も大幅に改善します。
また、カメラ+レンズの組み合わせにおける EXIF データが不足している場合でも、わずかな操作 のみで必要なデータを補間し、高精度な補正処理を行うことができます。
バージョン 3.5 の新機能 (バージョン 2.2 ユーザー様向け)
- DxO ノイズ(DxO Noise): Raw および RGB (Jpeg および TIFF) 画像用 2 ストップゲイン ノ イズ減少アルゴリズム
- DxO ライティング(DxO Lighting):インテリジェントな露光コントロールおよびダイナミッ クレンジ最適化システム(グローバル/ローカル コントラスト)
- 次の 3 つのオペレーティングモードの中から選択できます:フル自動 / キーコントロール / エ キスパートコントロール
- さらに強化された DxO Raw エンジン(DxO Raw Engine)で Raw 変換プロセスをより自由に コントロール
- USM シャープネスに新しい設定項目を追加: デュアル コントロール / 半径 / レベル
- 画像(Raw および RGB (Jpeg および TIFF))のトーンカーブと HSL を調整可能
- 前バージョンと同様、自動でもすばらしい補正結果を得られるほか、前バージョンでは制限さ
れていた、より細かい内部調整も手動で行うこともできます(マニュアル オーバーライド)
- "ユーザープリセット"(特定の画像に対するすべての設定データを、そのまま他の画像に対し て適用できる)データの保存、適用および管理
- 出力形式オプション複数の形式で同時保存が可能
バージョン 3.5 の新機能 (バージョン 3 ユーザー様向け)
- レンズモジュールへの無制限アクセス
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- 改良点: ノイズおよびシャープネス処理新アルゴリズムによりさらに細かなディテールを維持 倍率色収差および色つきフリンジ補正パフォーマンスがさらに向上
- マルチプロセッサ処理対応 – マルチプロセッサ搭載の PC では処理速度が最大 100% アップ
-
- ユーザーインターフェースも大幅され、より効率的な画像ファイルの選択および閲覧が可能
に: 画像の追加画像選択専用ウィンドウを新たに追加 ワークスペースのダブルウィンドウ化サムネイルおよびプレビュー画像を同時に表示可
- ディスク キャッシュ対応により高速化された画像プレビュー
- ユーザー定義可能な新クロッピング機能によるワークフローの向上
最大フレーム機能ディストーション補正において、実効画像エリアを最大 40% 増加
今バージョンには多数の新機能が追加されたほか、ユーザーインターフェースにも大幅な改良が 加えられています。すべての機能を使いこなしていただくために、本ユーザーズマニュアルをし っかりとお読みいただくことをお勧めします。
本ユーザーズマニュアルは、本ソフトウェアがインストールガイドにしたがってすでにインスト ール済みであると想定しています。
本ソフトウェアのシステム要件や、各機能の詳細などについては、本ユーザーズマニュアル最後 にあるリファレンスを参照してください。このセクションでは、DxO Optics Pro が持つ強力な機 能と、実際の使い方について解説しています。
システム キャリブレーション
DxO が持つ機能を最大限に活かし、正確な画像補正を行うには、画像を表示するモニタを正しく 調整(キャリブレーション)することが非常に重要です。最も理想的なのは、モニターから最終 出力デバイス(プリンタなど)にいたるまでのすべてが、それぞれの説明書/ユーザーズマニュア ルにしたがって正しく調整されている状態です。もし何らかの理由で調整を行えない、もしくは 行いたくない場合、最低でも視野角とモニターのコントラストおよび輝度が正しく設定されてい ることを確認する必要があります。
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はじめに - オペレーティングモード
DxO Optics Pro を初めて起動すると、本ソフトウェアで使用するオペレーティングモードを選択 するためのウィザードがポップアップ表示されます。このウィザードは、各オペレーティングモ ードの違いについても解説しています。オペレーティングモードは、いつでも好きな時に変更す ることもできます。
前バージョンと同様、バージョン 3.5 でも、わずか 1 回のマウスクリックで画像補正を行える”ワ ンクリック補正”機能を搭載しています。”ワンクリック補正”では、手動による設定をまったく行 わずに、すばやく簡単に画像補正処理が実行できます。”フル自動”モードでは、一部のメニューア イテムが無効化され、必要なすべての設定はあらかじめ定義されているため、行う操作は補正し たい画像を選択して [開始] をクリックするだけです。 選択された画像は、”デフォルト”のプリセ ット設定を使って補正処理されます(各モード専用のプリセット設定が用意されています)。
“フル自動”モードは非常に便利ですが、一部、もしくはすべての補正パラメータを手動で設定した い中・上級者ユーザーにとっては、逆に不都合な場合があります。その場合、一部の設定のみを 手動で行える”キーコントロール”モードか、すべての設定を手動で行う”エキスパートコントロー ル”モードのどちらかを選択してください。
あなたはどのタイプのユーザーですか?
DxO Optics Pro をすべてのユーザーにとって使いやすくするため、ユーザーインターフェースま たはワークスペースには次の 3 種類の表示レイアウトが用意されています:“フル自動”、“キーコ ントロール”および“エキスパートコントロール”(いつでも切り換え可能です)。
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いずれのモードを選択するにせよ、このユーザーズマニュアル序盤の ”はじめに” セクションをし っかりとお読みいただくことをお勧めします。本ソフトウェアを初めてお使いになる場合、まず は”フル自動”ワークスペースの構造からしっかり覚えていくと良いでしょう。ここには、より高度 なワークスペースに移行するために役立つ、いろいろな基本情報が含まれています。
“フル自動”モード
このユニークなモードは、PC を使ったカメラとレンズのアップグレードに例えることができます。 ユーザーの操作なしで、選択された画像(JPEG、TIFF または Raw)が、利用可能なすべての DxO 画像補正テクノロジーによって自動処理されます。 しかし、DxO がすべての補正処理を行 うには、カメラとレンズの組み合わせと一致する補正モジュールのソフトウェアが必要となりま すのでご注意ください。”フル自動”モードは DxO Labs 独自の、高精度な画像補正テクノロジーの メリットを享受したいが、PC の前であまり時間を費やしたくないフォトグラファーの方などに最 適なモードです。またこのモードは、撮影したデジタル画像を補正したいが、技術的な知識を持 たないデジタル フォトグラフィー初心者の方たちにとっても理想的なモードです。このモードを 使えば、大量の画像を一括で処理して、仕上がりをすばやく確認することができます。元画像に は一切変更は加えられていないため、必要に応じて自由に手動で補正し直すことも可能です。
“キーコントロール”モード
このモードでは、一部の補正パラメータのみを手動で設定することができます。それ以外のパラ メータはすべて自動で設定されるため、自分である程度までは調整を行いたいが、細かいパラメ ータを何から何まで設定したくはないというユーザー向きのモードです。さらに”キーコントロー ル”モードでは、”エキスパートコントロール”モードで設定されたプリセットをそのまま呼び出し て適用できるため、特定の撮影条件(場所、照明など)で撮影した画像データに対して細かく指 定したパラメータ設定を、簡単に再利用することが可能です。
“エキスパートコントロール”モード
このモードはすべてのパラメータを自分で細かく設定し、DxO Optics Pro の補正機能を最大限に 使いこなしたい上級ユーザー向きのモードです。特にこのモードは、Raw ファイル現像用の多彩 な調整オプション、プリセットおよび出力設定を装備しています。”エキスパートコントロール”モ ードの各機能に関する詳細および DxO Optics Pro の強力なプリセット設定の作成方法について は、”エキスパートコントロール”ワークスペースのセクションを参照してください。
DxO は元画像を誤って上書きすることがないように設計されています。補正画像を、元画像と同 じフォルダに保存する際(出力フォルダを変更した場合も同様)には、出力ファイル名に必ずサ フィックスを付与して保存します。サフィックスおよび出力フォルダの設定は、“エキスパートコ ントロール”ワークスペース内のワークフローパレット内にある [出力ファイル形式] タブから変更
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p
できます(詳しくは “エキスパートコントロール”のセクションを参照)。元画像のファイルが読 み込み専用のメディア(CD-ROM など)に保存されている場合、補正画像を元画像と同じフォル ダに保存するように設定すると、保存の際にエラーが発生してしまいますのでご注意ください。 エラーを解決するには、補正画像の出力フォルダを変更してください(詳しくは “エキスパートコ ントロール”のセクションを参照)。
このマニュアルでは、ツールバー上にもボタンが用意されているコマンドの名前の頭に * 印が付 いています。
RAW および JPEG 画像形式
Raw 形式とは、デジタルスチルカメラで撮影された、何も処理されていない生のデータ(主に上 級カメラユーザー向け)のことです。カメラの各メーカーごとに画像ファイルの扱い方が異なる ため、Raw 形式とは 1 つの標準形式ではなく、これらの異なる処理前の画像ファイルをまとめて Raw 形式と呼びます。Raw 画像は、そのままでは表示することができないため、JPEG や TIFF など一般的な画像形式に変換する必要があります。しかし一般的には、カメラから直接インポー トした未処理 Raw 画像のほうが、すでに変換されている JPEG(または TIFF など)形式の画像 に対してよりも、より高い画像補正の効果が期待できます。したがって、DxO Optics Pro は従来 よりもさらに多くの Raw 形式をサポートすることで、より高精度な画像補正をユーザーに提供し ています。通常、サイズの大きな画像ファイルを大量に処理するには膨大な時間がかかります が、DxO O
tics Pro が提供するフレキシブルなワークフローと、強力なバッチ機能によって大幅
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“フル自動”モード
このセクションではまず、”フル自動”ワークスペースの構造、用意されているメニューコマンド、 ツールバーボタンおよび使用可能なキーボードショートカットなどについて解説し、次に、補正 結果画像を簡単に表示できる DxO ビュワーについて説明します。
画像処理の基本手順は、いつも同じです。まず、ワークスペースに処理する画像を追加 (または、 他のアプリケーションからドラッグ&ドロップ) します。”フル自動”モードの場合、あとは [バッ チ開始] をクリックするだけで補正処理を開始できます。処理が完了したら、DxO ビュワーを使 って補正結果画像を表示することができます。
バージョン 3.5 の一部の機能は、フル自動モードには該当しないため、他のモードのみで使用さ れる一部のツールバーおよびメニューコマンドは同モードではグレー表示(無効)になっていま す。
次のセクションでは、上記の処理について少し詳しく解説します。
DxO Optics Pro ワークスペース は 3 つのモードでほぼ共通です。ただし、フル自動モードではプ レビュー画像が不要なため、サムネイル表示のみ用意されています(シングルウィンドウ)。
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ワークスペースの構造
Mac 版
ツールバー
ワークスペース。ここで画像を処理
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画面下部のステータスバー
現在の画像や処理のさまざまな詳細が表
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警告 本書では、Windows 版の DxO Optics Pro Ver.3.5 について説明します。Mac 版にはメニュー が若干異なることを除いて、同じ機能およびワークフローが搭載されています。本書巻末に
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Windows 版
画面上部のプルダウンメニュー
ツールバー
ワークスペース。ここで画像を処理
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画面下部のステータスバー
現在の画像や処理のさまざまな詳細が表
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ツールバー
ツールバー上のボタンは、プルダウンメニューの中でも使用頻度の高いメニューと関係があり、 それぞれのボタンはマウスをボタン上に置いたときに機能の説明がツールチップに表示されま す。 以下の解説に登場するメニューコマンドの中で、ツールバー上にもボタンを持つコマンドに は、頭に * 印が付いています。
それぞれのボタンの機能を見てみましょう。
画像の追加 — 追加したい画像ファイル・フォルダを選択できる「画像の追加」ブラ ウザ ウィンドウが開きます。詳細については後ほど紹介します。 画像の削除 — 選択された画像を現在のワークスペースから削除します。 ごみ箱に移動 — 選択された画像をハードディスクから削除します(ごみ箱に送りま す)。 処理する —補正処理の対象となる元画像をマークします(すでに処理済みの画像も 含む)。 処理しない —補正処理の対象から外す元画像をマークします(マークされた画像は バッチ処理時にはスキップされます)。 「処理しない」画像を削除 — 「処理しない」にマークされているすべての画像をワ ークスペースから削除します。また同時に、DxO によってすでに補正済みの画像な ど“処理不可能”な画像もワークスペースから削除されます。 左/右に回転 — 選択された画像を左、もしくは右方向に回転します(縦/横フォーマ ット)。 画面レイアウト -(この機能は、フル自動モードでは使用できないためグレー表示 (無効)となります) フィルタ — 「処理しない」「処理可能」および「処理済み」画像の表示を切り換え られるチェックボックスを含むサブメニューが開きます。ワークスペース上をすっ きりと保つのに役立つ便利な機能です。 ソート — サムネイル画像をソートされていない(=読み込まれた順)状態で表示す るか、ファイル作成日やファイル名でソートしたり、撮影に使用したカメラおよび レンズ別にグループ分けしたりするかを選択できるサブメニューを開きます。 ビュワー — 補正前/補正後画像を表示できる DxO ビュワー(詳細は別項を参照)を 開きます。補正済みの画像が 1 枚もない場合にはエラーが表示されます。 バッチ開始 — バッチ処理に追加したい画像をすべて選択し、必要な設定や調整が完
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了したら、このボタンを押して画質補正のバッチ処理を開始します。進行状況を示 すウィンドウが表示されるので、バッチ処理がどのくらい進んだかを確認すること が可能です。
メニュー
5 つのプルダウンメニューには、次のようなメニューアイテムが含まれます。
[ファイル] メニューには次のコマンドがあります。
* [画像の追加] および * [画像の削除] - 最初に、処理を行う前にプレビューする画像をワークスペ ースに追加します。[画像の追加] コマンド (Ctrl + O) では、ブラウザウィンドウが開き、この ウィンドウで 1 つまたは複数の画像を選択してワークスペースに転送することができます。画像 は、ワークスペースにサムネイルで表示されます。 [画像の削除] (Ctrl + Del) では、文字通り画 像を削除します。また、* [“処理しない” 画像を削除する] (Ctrl + Backspace) を選択すると、処 理しないと選択したすべての画像が自動的に削除され、ワークスペースを整理することができま す。 [すべての画像を選択] (Ctrl + A) では、すべての画像を選択します。[ファイルの削除] コマ ンドを使うと、不要なファイルをごみ箱に移動することができます。
ヒント 読み込み専用の CD-ROM ドライブから読み込んだ画像を、補正後に同じドライブに保存する ことはできないため、元画像をハードドライブまたは CD-R/W ドライブ上の作業フォルダに コピーするか、または“キーコントロール” モードの[出力設定] パレットCtrl+F4)、もしく は “エキスパートコントロール” モードの [出力設定] パレットCtrl+F9)にある [出力ファイ
[終了] も [ファイル] メニューから選択できます (Alt + F4)。
[画像の追加] を選択 (またはキーボードショートカットかツールバーボタンを使用) すると、 「画像の追加」ウィンドウが新たに表示され、追加する画像ファイルを参照および選択すること
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ができます。ファイル名の上にマウスカーソルを置くと、ツールチップに画像の主なプロパティ が表示されます。 追加する画像を複数選択すると、ステータスバーの左下にプログレスバーと [中断] ボタンが表示されます。[中断] ボタンを押すと、画像の読み込みをキャンセルすることがで きます。
バージョン 3.5 のこのツールを使うと、ワークフローの管理がより簡単になり、作業時間の大幅 な短縮につながります。「画像の追加」ブラウザ ウィンドウは 2 つのサイズ変更可能なウィンド ウで構成されます – 左側のウィンドウにはエクスプローラ同様、PC ハードディスクのフォルダ/ ファイル構成がツリー形式で表示され、右側のウィンドウには選択されたフォルダ内の画像サム ネイルか、もしくは通常のファイル詳細情報が表示されます。
マッキントッシュ版では、画面表示が大きく異なりますのでご注意ください。詳しくは、エキス パートコントロール章の「画像の追加」の項目を参照してください。
この「画像の追加」ツールバーには、以下の機能ボタンが用意されています(これらの機能は、 [ファイル] および [表示] メニューからもアクセス可能です):
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選択された画像をメインワークスペースに追加します 選択された画像を削除します(ごみ箱に移動) すべての画像を選択します ソート – ファイル名、サイズ、日付および種類でファイルをソートすることができ ます(ドロップダウン対応) フィルタ – すでに処理済みの RGB および Raw 画像を表示させないようフィルタを かけることができます(ドロップダウン対応)
これらは、メイン ワークスペースに画像を追加する際にとても役立つコマンドで す。
サムネイル/詳細表示 – 右側ウィンドウの表示モードを切り換える際に使用するボタ ンです。
メインウィンドウに戻る – 通常の方法で「画像の追加」ウィンドウを閉じる/最小化 する代わりに、このボタンを使ってメインワークスペースと「画像の追加」ウィン ドウを切り換えて表示することができます。後でまた画像を追加したい場合など に、毎回サムネイルを生成する必要がないため、時間の節約が可能です。
ウィンドウ右下部のステータスバーには、現在アクティブ 状態のフィルタが表示されます。 “フル自動”モードでは、追加した画像がワークスペース内にサムネイル表示されます。画像を選択 または選択解除するには、画像のサムネイルを左クリックします(選択画像には太い縁取りが表 示されます)。選択した画像は、大きな枠で囲まれて表示されます (後で説明しますが、この枠 の色は [詳細設定] メニューの [その他] タブで設定することができます)。通常通り、Ctrl キーを 押しながら左クリックすると、複数の画像を一度に選択することができます。また、Shift キーを 押しながら左クリックすると、隣接する一連の画像を選択できます。 それらの画像の順番は、ド ラッグ&ドロップで変更することができます。
技術上の理由から、サムネイル画像には補正が反映されません。しかし、補正処理後に DxO ビュ ワー(後述)からワークスペースに戻った時には、更新されたサムネイル画像が表示されます。
画像サムネイルには、それらの状態を表わす次のようなさまざまなアイコンが表示されます。
処理可能
- 処理済みだが、異なる設定が 1 つ以上ある画像
- 未処理なことが明白な画像
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- 処理済みだが、結果ファイルがない画像
このアイコンのある画像は、画像処理ソフトウェア (DxO Optics Pro を含む) を使ってすで に処理されているため処理できません。ただし、Nikon Capture を使って処理された画像には例外 があります。
画像ファイルが壊れているかまたは形式が読み取れず、画像は処理されません。
最後の 2 つの場合、通常、ワークスペースからそれらの画像を削除するか、または画像を選択し てから [ワークフロー] メニューの [処理しない] (下記参照) を選択します。この場合、左上隅に [処理しない] アイコンが表示されます。
この画像に “処理しない” が選択されています。
RAW 画像。カメラプロファイル情報はありますが、必要なレンズ補正モジュールはありませ ん。 RAW 変換、ノイズ減少、DxO ライティング(DxO Lighting)、USM シャープネスおよび ICC カラースペースのみ使用可能です。補正処理は適用されません。
JPEG 画像。レンズ補正モジュールはありませんが、ノイズプロファイルはあります。 ノイ ズ、WB、トーンカーブ、USM シャープネスおよび DxO ライティング(DxO Lighting)補正のみ 使用できます。
JPEG 画像。レンズ補正モジュールも、ノイズプロファイルもありません。 WB、トーンカー ブ、USM シャープネスおよび DxO ライティング(DxO Lighting)補正のみ使用できます。
不足 EXIF データ。 撮影距離データがない場合補正処理を行うために撮影距離を入力する必要 があります。入力しないと、1 つ以上のレンズ / カメラ依存の補正処理が実行されません。
‘本当に処理しますか’ - DxO Oprics Pro は、サードパーティ製のソフトウェアで処理済みの画 像でも処理することはできますが、出力結果については一切保証いたしかねます(詳しくは、こ のセクションの終わりの「ヒント」を参照)。
それぞれのサムネイル画像の下には、ファイル名と画像の種類 (JPEG または RAW) が表示さ れます。
ファイルが壊れているか読み取り不可能か、「処理不可能」な場合を除いて、画像には処理可能 か、または 1 つ以上の設定が変更されているときに処理済みであることを示すチェックマークが 付きます。
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重要なヒント フル自動モードでは「ユーザーデフォルト」のプリセット設定が補正処理用のパラメータと して使用されます。 初期状態では、工場出荷時のプリセット設定(変更不可)が「ユーザー デフォルト」として設定されています。“エキスパートコントロール モード”で各プリセット値 を変更した後、デフォルトとして保存することで、「ユーザーデフォルト」のプリセット設 定をカスタマイズすることができます。以降“フル自動”モードによる補正処理には、カスタマ イズされた新しいプリセット設定が適用されます。“エキスパートコントロール”モードに戻 り、設定を何度でも自由に変更することももちろん可能です。
工場出荷時のプリセット設定は以下の通りです:
撮影距離:∞(撮影距離データがない場合) ※フル自動モードのみ(他のモードではユーザー入力) ホワイトバランス:撮影時設定 露光:撮影時設定、ハイライトリカバリ ON オリエンテーション:「分からない」に設定した場合、強制的に 90 度右回転 ※フル自動モードのみ(他のモードではユーザー入力) 焦点距離:不明瞭な場合 EXIF データに設定 ※フル自動モードのみ(他のモードではユーザー入力) カラースペース: sRGB DxO Lighting: 自動、強さ「ふつう」、「シャドーの維持」ON DxO Lens Softness: 自動 ディストーション: 100% 色収差: 有効、自動設定(パープルフリンジのみ ON)
DxO ビュワー (下記参照) に処理済みの画像を表示すると、次にワークスペースを開いたとき にサムネイルアイコンが更新され、画像の新しい状態が反映されます。
画面下部のステータスバーには、選択した画像やマウスを上に置いた画像に関する情報が表示さ れます。 左には画像ファイルのフルパス名が、中央には写真撮影に使用したカメラとレンズの詳 細 (これらの情報がある場合)、または処理済みの画像であるという結果に注記が表示されま す。
基本的に [ワークフロー] メニューにも、他の 2 つのワークフローのものと同様に次のコマンドが あります。ただし、最初の 3 つのコマンド以外はグレー表示(無効)になっています。s
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* [バッチ開始] (Ctrl + S)
* [画像を “処理する” としてマークする] (F12) / [画像を “処理しない” としてマークする] (F11) - 選択した画像の処理をスキップできます。
ワークスペースに画像を 1 つだけ置いた場合、これら 2 つのコマンドは一方のみ有効になりま す。
このメニュー内の他のコマンドは、”フル自動”ワークスペースでは無効化されています。それぞれ のコマンドが持つ機能については、”キーコントロール”および”エキスパートコントロール”の章を 参照してください。
他の 2 つのワークスペースと同様に、[ワークスペース] メニューにはモード選択があります。
3 つのワークスペースレイアウトオプション: フル自動 / キーコントロール / エキスパートコントロール モードはいつでも変更可能で、ワークスペースのレイアウトはその都度変更されます。
ウィザードでは、それぞれのラジオボタンで 3 つのワークスペースモードの使用を切り替えて、 適したモードを選択するのに役立つ説明を提供します。 このウィザードは、プログラムを初めて 使用したときに 1 回だけ表示されます。
[詳細設定] コマンドおよび Ctrl + P ショートカットキーを使うと、特定の作業パラメータ全体への 調整にアクセスします。バージョン 3.5 ではさらにいくつかの機能が追加されています。詳しく は後出のパラグラフを参照してください。
[画像] メニューには、縦長の画像を正しい向きで表示するために、画像を * [左に 90 度回転](Ctrl + L)、または * [右に 90 度回転](Ctrl + R) するための機能があります。
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“フル自動” ワークスペースの場合、[表示] メニューからは DxO ビュワーに切り替えるためのコマ ンドしか用意されていません([DxO ビュワー] (Ctrl + W))。バッチ処理が完了するまでは、す でに処理が完了し出力フォルダ内に保存されている画像ファイルのみ表示することができます。 バージョン 3.5 の新たに改良された[表示] メニューでは、DxO ビュワー(詳しくは後出の章を参
照)に直接アクセスし、補正前/補正後の画像を表示できるようになりました(
ツールバーボ
タンおよびキーボードショートカット Ctrl+W からもアクセス可能)。 DxO ビュワーは、
補正処理が完了するまでは、出力フォルダ内にすでに存在している処理済み画像のみを表示する ことができます。出力フォルダに処理済み画像が 1 枚もない状態でビュワーを起動すると、エラ ーメッセージが表示されますのでご注意ください。
レイアウト — このコマンドは“フル自動”モードでは無効になります(同モードではサムネイル表 示のみ可能なため)。
フィルタ – 「処理しない」「処理可能」および「処理済み」画像の表示を切り換えられるチェッ
クボックスを含むサブメニューが開きます。ワークスペース上をすっきりと保つのに役立つ便利 な機能です。
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ソート — サムネイル画像をソートされていない(=読み込まれた順)状態で表示するか、ファイ ル作成日やファイル名でソートしたり、撮影に使用したカメラおよびレンズ別にグループ分けし たりするかを選択できるサブメニューを開きます。
[表示] メニューには、前の画像/次の画像 コマンドも用意されています。これらのコマン ドは、キーボードショートカットの Ctrl + Æ(次) Ctrl + Å(前)からのアクセス可能で す。
[ヘルプ] メニューでは、ヘルプファイル (本ユーザーマニュアルなど) (F1) や、インストー ルされているさまざまなモジュールオプションの詳細 (Ctrl + M)、および DxO テクニカルサポ ートへの問い合わせ時に必要なソフトウェアのバージョン情報が含まれる [バージョン情報] 画面 にアクセスできます。また、クリックするだけでソフトウェアが自動的にアップデート情報をチ ェックしてくれるコマンドボタンも用意されています。
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ヒント DxO Optics Pro は、カメラから直接インポートした未加工の画像に対してのみ補正を行う事が できます。つまり、他のソフトウェアで既に加工済みの画像を DxO Optics Pro で補正する事は できないという事です。 この件に関する詳細や最新情報につきましては、 http://support.dxo.com/ サポートコーナーにあ る、オンライン FAQ をご覧ください。DxO Optics Pro は原則的に、カメラまたはカードリー ダーから直接読み込まれた、未加工の画像を補正する目的で設計されています。 以下のどれかに該当する画像は DxO Optics Pro で補正することができません: –他のソフトウェアで既に加工された画像、 –既に加工され、MakerNote (カメラメーカーの固有 EXIF メタデータ) が不足している画像、 – EXIF データが記録されていない画像、 バージョン 3.5 では、EXIF データ内の MakerNote を保持したまま処理を行うことのできる一 部のサードパーティ製ソフトウェア(現在、Picture Project® および Nikon Capture® をサポー ト)によって処理された画像に対して、補正処理を行えるようになりました。しかし、補正処
オプション
[ワークスペース] メニューの [オプション] コマンドを選択するか、もしくはキーボードショート カットの [Ctrl + P] を実行すると、処理作業に関する一般的なパラメータを設定できる 4 つのタブ を含むウィンドウが表示されます:
[その他] タブ
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[その他] タブには、コンボボックスでサムネイルとプレビュー画像のサイズを選択したり、使用 言語を選択したり、インターネットに接続して新しい DxO 補正モジュールやソフトウェアのアッ プデート(毎回起動時に自動でアップデート情報をチェックするかどうか選択できるチェックボ ックスあり)があるかどうか確認することができます。また、使用する単位をメートル法とイン ペリアル法の中から選択したり、プログラム起動時に表示されるスプラッシュ画面や、効果音を 無効にしたりすることも可能です。
ワークスペースのヒント バッチ処理を行う画像の数に応じて、サムネイルの表示サイズを自由に調整することができ
[見た目] タブ
このタブで、ワークスペースの背景色、画像のアウトライン、およびその他の表示部品の色を自 由に設定できます。色を変更したいアイテムをクリックすると、現在使われている色が表示され ます。その色をクリックすると、Windows の標準カラーパレットが表示されますので、新しい色 をその中から選択するか、好きな色を作成して使用することができます。
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[ビュワー] タブ
[ビュワー] タブのラジオボタンを使って、DxO ビュワーを使用するか (デフォルト設定)、外部 ビュワーを使用するかを選択することができます。 タブ内のコンボボックスを使って、DxO ビュ ワーが起動時に画像を表示する順番を設定できます。順番の指定には、入力/出力(処理前/済 み)、出力/入力(処理済み/前)、もしくは出力(処理済み)のみ、のオプションを使います。ビ ュワーを起動した後も、処理前および処理済み画像の表示を自由に切り替えることができます (もちろん、処理済み画像のみを表示している場合は除きます)。
DxO ビュワー以外のビュワーを使用する場合、画像は測定後すぐにプレビューされます。一方 DxO ビュワーを使う場合は、バッチ全体の処理が終わったときのみすべての画像をプレビューで きます。 これは大きな画像のバッチ処理を行う際に時間の節約になります。
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[マルチプロセッサ処理] タブ
[マルチプロセッサ処理] タブでは、マルチプロセッサを搭載した PC 用の処理高速化オプションを 設定することができます。
[マルチプロセッサ処理] コンボボックスでは、バッチ処理およびキャッシュ生成の同時実行タス ク数を設定します。最初の数字は許可された同時実行プロセス数、2 つめの数字はシステムが利 用可能な(論理)プロセッサ数を示します。 1 個以上の論理プロセッサが搭載されている場合、 搭載個数をそのまま入力すると良いでしょう。しかし、画像処理(特に 8 メガバイトを超える画 像ファイル)は非常に大量のメモリを必要とするため、設定を行う際にはこの点についても考慮 する必要があります。※ 処理に必要な RAM の容量は、JPEG 形式の場合で実際の画像ファイル サイズの約 10 倍、Raw 形式の場合は最大 20 倍 にもなります。
ディスク キャッシュも、処理の高速化に役立つ機能の 1 つです。キャッシュを利用することで DxO ビュワーは処理前の Raw 画像を事前に計算することができるため、リフレッシュ時間が短 縮され、処理前/処理後画像をより高速に表示できるようになります。設定可能な項目は、キャッ シュ用に確保するディスク容量と、キャッシュ保存用ディレクトリです。[参照] ボタンをクリッ クして、好きなディレクトリを選択するか、あるいは新規ディレクトリを作成することができま す。
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画像のバッチ処理
処理を行いたい画像をすべてワークスペースに追加したら、ツールバー上の [開始] ボタンを押す だけで(もしくは [ワークフロー] メニューの [開始] コマンドを選択するか、キーボードショート カット Ctrl + S を押すことでも可能)、すべての画像の処理が自動で開始します。
バージョン 3.5 はマルチプロセッサによる同時処理に対応しており、複数の(論理)プロセッサ を搭載した PC を使用するとより高速なバッチ処理を行うことが可能です。この機能の設定は“オ プション”(「ワークスペース」メニュー、または Ctrl+P)メニューからアクセスできます。バッ チ処理に関する詳細は以下の通りです:
– バッチ処理が開始されると、DxO はまずバッチ処理画像に対していくつかのチェックを実行
します。チェック完了後、ユーザーに対し、正しい補正処理を行うために必要ないくつかの質 問に答える必要がある場合があります。例:撮影距離が設定されていない画像がある場合、デ ィストーションおよび色収差補正なしで続行するか、バッチ処理をキャンセルしてこれらの画 像に対して撮影距離を設定するかどうかを尋ねるダイアログボックスがポップアップ表示され ます。
– 画像補正は、DxO Optics Pro ウィンドウに表示されているサムネイルの順番にしたがって行
われます。マルチプロセッサ処理の効率を向上させるため、画像ファイルは必要に応じて処理 実行前にソートされます。したがって、必ずしもサムネイルの順番で処理が行われるわけでは ありません。
– 画像の数とサイズ、および実行する補正処理によって、処理には数秒から数分間かかります
(処理速度の遅い PC ではさらに長い時間がかかる場合があります)。
– ディスク キャッシュを有効にした場合、バッチ処理の完了後すぐに Raw 画像の計算が開始し
ます。そのため、変換された“処理前”画像をビュワー起動後すぐに表示することができます。 ディスク キャッシュが無効の場合、“処理前”画像を 事前に計算することができないため、 (特にサイズの大きな画像ファイルが数多く含まれる場合など)ビュワーの起動に長い時間を 要します。したがって、ディスク キャッシュ機能は、処理後の画像チェック段階における時 間の節約に大変役立ちます。
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– 処理が開始すると、処理が完了するまでの残り時間が表示されます。この表示は、1 枚目の画
像の補正処理が完了した時点からスタートします。バッチ処理にサイズや形式の異なる画像が 混合していると、残り時間の表示は不正確になる場合があります。バッチ処理の実行中は、 「バッチ」ダイアログ ウィンドウが開き、バッチ処理の進行状況が表示されます。ウィンド ウ上部には、バッチ処理全体の進行状況を示すプログレスバー、下部には現在処理中の画像に 関する詳細と、各ファイルの処理の進行状況が表示されます。[スキップ] ボタンを押すと、現 在処理中の画像をスキップすることができます。[一時停止] ボタンを押すと、実行中のプロセ スを一時停止させることができます。これらの機能は、他のアプリケーションを実行する必要 がある場合など、一時的に CPU 負荷を下げたい場合に便利な機能です。この場合、処理待ち の画像は実行中の他のプロセスに対して分配されます。
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– マルチプロセッサ処理を実行中の場合、画面下部に実行中プロセスの進行状況が表示されます。
同時に表示できるプロセス数は 4 つまでで、それ以上のプロセスが同時実行中の場合には、縦 スクロールバーを使ってそれぞれのプロセスの進行状況を確認できます。.
– 処理が開始すると、処理が完了するまでの残り時間が表示されます。この表示は、1 枚目の画
像の補正処理が完了した時点からスタートします。バッチ処理にサイズや形式の異なる画像が 混合していると、残り時間の表示は不正確な場合があります。
– 処理が完了すると、ログ画面(全ワークスペース共通)が開き、処理中に発生したエラーや問
題などが表示されます。 [完了] をクリックしてログ画面を閉じるか、あるいは [表示] をクリ ックして DxO ビュワーで処理結果を表示し、元画像と処理済み画像を比較することができま す。
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– Raw 形式の入力画像を DNG 形式のみで処理した場合、DxO ビュワーでは表示できないため
[表示] ボタンはグレー表示(無効化)されます。
– [完了] をクリックすると、ログ画面を閉じて DxO ワークスペースに戻ることができます。[表
示] をクリックすると、元画像と補正画像の比較を簡単に行える DxO ビュワーが開きます。そ れではさっそく、DxO ビュワーで画像を見てみましょう。
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