Yamaha MOTIF-RACK ES User Manual [no]

目次
ボイスエディターとは? ............................................... 2
Studio Manager とは................................................... 3
Total Recall ( トータルリコール ) とは......................... 3
Open Plug-in Technology について............................ 4
ボイスエディターの起動 ............................................... 6
メニューバー ................................................................7
ライブラリーウィンドウ ............................................... 9
ボイスエディターの操作の流れ................................... 33
トラブルシューティング ............................................. 34
・ 市販の音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、権利者に
無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご
配慮をお願いします。 ・ このソフトウェアおよびマニュアルの著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。 ・ このソフトウェアおよびマニュアルの一部または全部を無断で複製、改変することはできません。 ・ このソフトウェアおよびマニュアルを運用した結果およびその影響については、一切責任を負いかねますので
ご了承ください。 ・ このファイルに掲載されている画面は、すべて操作説明のためのもので、実際の画面と異なる場合があります。 ・ このマニュアルファイル内の「赤色」の文字をクリックすると、関連する項目にジャンプします。 ・ 「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。 ・ その他、このファイルに掲載されている会社名および商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
このマニュアルは、お客様がWindows/Macintoshの基本的な操作方法について十分おわかりいただい ていることを前提に書かれています。Windows/Macintoshの操作方法については、Windows/Macintosh に付属のマニュアルをご参照ください。
ボイスエディターを使用するために必要なコンピューター環境、機器の接続、ボイスエディターのイン ストールについては、別冊のインストールガイドおよびご使用のMIDI機器に付属の取扱説明書をご参照 ください。
メニュー/ ボタン名の表記について
Windows とMacintosh でメニューやボタンの名称が異なる場合、この取扱説明書ではWindows での名 称(Macintosh での名称) という形で表記します。
© 2005 Yamaha Corporation. All rights reserved.
1
ボイスエディターとは?
Voice Editor(ボイスエディター)は、本体の音色やエフェクトに関するさまざまなパラメーターを、視覚的に捉え ながら設定することができるソフトウェアです。エディットしたデータは、まとめて本体に送信したり、本体のボ イスデータをコンピューターに保存したりすることができます。
また、このボイスエディターは、
・ Studio Manager
・ OPT対応シーケンサー
のプラグインとして利用することができます。
ライブラリーウィンドウララリー の 保 存
ボイス
ボイスのインポートエディットウィンド ウ
エレメントダイアログエトパラメーターの設定
バルク送信/受信
MOTIF-RACK ES
2
Studio Manager とは
Studio Managerは、ヤマハのハードウェア製品をリモートコントロールする複数のエディターソフトウェアを起 動させたり、複数のエディター設定を保存したりする共通のプラットフォームです。 詳細はインストールガイドやStudio Manager取扱説明書(PDFマニュアル)をご参照ください。
Total Recall ( トータルリコール ) とは
各エディターの 設定は、Studio Manager でまとめて保存/ 呼び出しできます。すなわち、複数の機器の設定を Studio Manager からまとめて呼び出す(リコール)ことにより、システム全体の設定を簡単な操作で変更すること ができます。この機能をトータルリコールと呼びます。 また、設定ファイルを保存したり機器と同期をとったりする場合、Studio Manager から操作すれば複数の機器を まとめてリコール、各エディターで操作すればその機器だけをリコール、と使い分けることもできます。
トータルリコールする手順については、Studio Manager取扱説明書(PDFマニュアル)をご参照ください。
Studio Managerウィンドウの「MOTIF-RACK ES Voice Editor」アイコンを右クリック→「Configure Total Recall」で、リコールするデータを選択できます。選択できるデータは、エディターによって異なり ます。 MOTIF-RACK ES Voice Editorでは、以下のとおりです。
・ All:Current データ、Normal User 1 〜3、Drum User、Plug-in 1/2 User Voice データのすべてを
リコール ・ Current:現在エディット中の Voice データをリコール ・ Normal User 1 :Normal User 1 Voice データをリコール ・ Normal User 2 :Normal User 2 Voice データをリコール ・ Normal User 3 :Normal User 3 Voice データをリコール ・ Drum User :Drum User Voice データをリコール ・ Plug-in 1 User:Plug-in 1 User Voice データをリコール ・ Plug-in 2 User:Plug-in 2 User Voice データをリコール
(Current、Normal User 1 〜 3、Drum User、Plug-in 1/2 User Voice は複数選択できます。)
・ ボイスエディターを Studio Manager から起動している場合は、Studio Manager のセッションファ
イルにボイスエディターのデータを保存することができます。 ・ Total Recall に対応した DAW と Studio Manager を組み合わせてお使いの場合、ボイスエディター
のデータは、DAW のプロジェクトファイル ( ソングファイル ) の一部として保存されます。
3
Open Plug-in Technology について
Open Plug-in Technology( 以下OPT) は、DAW アプリケーションなどのソフトウェアからMIDI 機器をコント ロールするための新しいソフトウェアプラグインフォーマットです。たとえば、シンセサイザー、プラグインボー ドの音色 エデ ィターや 、ミキサーをコントロールするエディターなどを、別々に起動させるのではなく、OPT に 対応した アプ リケーシ ョンの中で動作させることができます。アプリケーションごとにMIDI ドライバーの設定な どをする必要がなくなり、音楽制作をより快適でシームレスに行なう環境を実現します。 従来のOPT に加えて、トータルリコールを実現するためのOpen Plug-in Technology Version 2( 以下OPT2) があ ります。Studio Manager は、OPT2 対応のホストアプリケーションです。
OPT のレベルと概要
OPT 対応のホストアプリケーションは、以下の3 つのレベルに分けられます。
レベル1(PANELS)のホストアプリケーションでは、プラグインソフトウェアの基本的な 機能をサポ ートしており、代表的な例としては、コンピューター上でプラグインソフト ウェア(エディターなど)のパネルを使って音色エディットができます。
レベル2(PROCESSORS)のホストアプリケーションでは、プラグインソフトウェアから MIDI データを受信するなど、レベル1 よりも一歩進んだエディットができます。プラグ インソフトウェアの多くの機能をサポートしていますが、一部対応していない機能(イベ ント挿入など) があります。
レベル3(VIEWS)のホストアプリケーションでは、プラグインソフトウェアが持っている すべての機能が動作します。ヤマハのシーケンスソフト「SOL」や「SQ01」はOPT レベル 3(VIEWS) に対応しています。
エディター
ホストアプリ
ケーション
MOTIF-RACK ES Voice Editor動作表
MOTIF-RACK ES Voice Editorは、以下のように動作します。
ホストアプリケーション対応レベル
OPT
エディター
エディター
OPT 対応のプラグインソフトウェアは、OPT対応のホス トアプリケーションに直接プラグインされます。
MOTIF-RACK ES Voice Editorの動作
動作可否 機能制限の内容
VIEWS(レベル3) 動作する なし
PROCESSORS(レベル2) 動作する なし
PANELS(レベル1) 動作する バルク受信に未対応
MOTIF-RACK ES Voice Editorはレベル2(PROCESSORS)、レベル3(VIEWS)のホストアプリケーションでは すべての機能が動作します。レベル1(PANELS)のホストアプリケーションではバルク受信ができません。
n
ホストアプリケーション側に対応する機能がない場合は、期待どおりに動作しない場合があります。
対応レベルは、OPTのロゴで確認できます(ホストアプリケーションのバージョン情報などに表示されます)。
4
OPT2 の概要
ホストアプリ
ケーション
Manager
OPT2 は、OPT のレベル1(PANELS) を発展させて、快適にトータルリ コールするための機能を付加したソフトウェアプラグインフォーマッ トです。Studio Manager をホストアプリケーションとしたトータルリ コールだけでなく、トータルリコール対応のDAW アプリケーション上 でもStudio Manager を経由してトータルリコールを実現します。
OPT2 対応のプラグインソフトウェ
Studio
エディター
OPT2
エディター
エディター
アは、OPT2対応のホストアプリケー ション(Studio Managerなど) 経由 でトータルリコール対応DAW アプ リケーションに間接的にプラグイン されます。
5
ボイスエディターの起動
ボイスエディターのインストールと必要な接続を行なったあと、以下の操作でボイスエディターを起動します。
Windowsの場合
n
ボイスエディターでの操作を有効にするためには、MIDI入出力ポートなどの設定が必要です(P.13)。
● ボイスエディターをStudio Managerから起動する
1. Tot al Recall対応DAWのプラグインとし て、または単独のアプリケーションとしてStudio Managerを起動
します 。
2. 次に、Studio MangerウィンドウからMOTIF-RACK ES Voice Editorを起動します。
詳細は、インストールガイドやStudio Manager取扱説明書(PDFマニュアル)をご参照ください。
● ボイスエディターをOPT対応シーケンスソフトのプラグインとして起動する
Open Plug-in Technology (OPT)対応のホストアプリケーション(SOLやSQO1など)のプラグインとしてボイ スエデ ィタ ーを起 動すること ができ ます 。詳しくは、それぞれのホストアプリケーション(シーケンスソフトな ど)の取扱説明書/電子マニュアルなどをご参照ください)。以下はSOL/SQ01の例です。
n
OPT対応シーケンサーのソングファイルには、ボイスエディターのデータも一緒に保存されます。
1. ホストアプリケーションを起動します。
2. ホストアプリケーションの[プラグイン]メニューから、「MOTIF-RACK ES Voice Editor」を選択します。
Macintoshの場合
1. Tot al Recall対応DAWのプラグインとし て、または単独のアプリケーションとしてStudio Managerを起動
します 。
2. 次に、Studio MangerウィンドウからMOTIF-RACK ES Voice Editorを起動します。
詳細は、インストールガイドやStudio Manager取扱説明書(PDFマニュアル)をご参照ください。
6
メニューバー
メニューバーには、さまざまな編集機能や設定機能が用意されています。各メニュー名をクリックするとプルダウ ンメニューが表示され、その中から必要な機能やコマンドを選択できます。選択できない機能はグレー表示され ます。
各メニューの中からよく使うメニューは、ツールバーにアイコンボタン化されています。
n
ファイル
新規作成
新たにライブラリーウィンドウを開きます。
ライブラリーファイルを開く...
ツールバーの開くボタンと同じ機能です(P.11)。
ライブラリーファイルを上書き保存
ツールバーの上書き保存ボタンと同じ機能です(P.12)。
ライブラリーファイルに名前を付けて保存...
ファイルに名前を付けて保存します。既存のファイルを別名で保存することもできます。
編集
コピー
選択したボイスをクリップボードにコピーします。何も選択していないときはグレー表示になります。
貼り付け
クリップボードのボイスを指定した位置に貼り付けます。
初期化
選択したボイスを初期化します。何も選択していないときはグレー表示になります。
7
エディット
ツールバーのエディットボタンと同じ機能です(P.17)。
ストア...
ツールバーのストアボタンと同じ機能です(P.17)。
インポート...
ツールバーのインポートボタンと同じ機能です(P.16)。
コンペア
ツールバーのコンペアボタンと同じ機能です(P.18)。
設定
エディター設定...
ツールバーのエディター設定ボタンと同じ機能です(P.13)。
Voiceデータのバルク送信...
ツールバーのバルク送信ボタンと同じ機能です(P.14)。
Voiceデータのバルク受信...
ツールバーのバルク受信ボタンと同じ機能です(P.15)。
試聴
ツールバーの試聴ボタンと同じ機能です(P.17)。
ウィンドウ
閉じる
選択されているウィンドウを閉じます。
すべてを閉じる
すべてのウィンドウを閉じます。
Library
ツールバーのライブラリーボタンと同じ機能です(P.15)。
Common
エディット中のボイスのコモンエディットウィンドウを表示します。
8
ライブラリーウィンドウ
ボイスエディターを起動すると、次のようなライブラリーウィンドウが表示されます。 ライブラリーウィンドウは、ボイスを一覧表示します。メモリー切り替えタブをクリックすることによって、リス トに表示させる各ボイスの内容を切り替えることができます。 いずれかのボイス名をダブルクリックするか、一度クリックして選んだあと、ツールバーのエディットボタンをク リックすることで、選んだボイスのエディットウィンドウを開くことができます。
ライブラリーは、ファイル(拡張子 .W9E)として保存しておくことができ、必要に応じてこのライブラリーウィンドウで
n
開くことができます。
1
2
1
メモリー切り替えタブ
ボイスリストに表示されるボイスのメモリーバンクを切り替えます。
2
ボイスリスト
各ボイ ス(ボ イス名/ ボ イスナンバー /カテゴリー名)が一行ずつ表示されます。スクロールバーを使ってリスト をスクロールすることにより、現在リストに表示されていないボイスを表示させることができます。また、選 択したボイスのボイス名を一度クリックすることにより、コンピューターのキーボードから、好きなボイス名 を設定することができます。 また、ボイスナンバーをドラッグ&ドロップすることにより、各ボイスを並べ替えることができます。
n
このリスト上で、Shiftキーを押しながら、選択したいボイスの初めと終わりをクリックすると、連続した複数のボイ スを選択することができます。
n
ボイスネームは10文字以内、半角英数字で入力してください。
ライブラリーウィンドウのタイトルバーでは、
n
(バックスラッシュ )は
“\”
¥
として表示されます。
9
リスト表示幅の変更
リストの最上段にある表示名(VoiceName/No/Category)の境界部分にマウスポインタを移動すると、ポ インタがスプリットツールの形に変わります。このスプリットツールで各表示名の境界線を左右にド ラッグすることにより、表示幅を変更することができます。
スプリットツールの状態でダブルクリックすると、それぞれの表示幅を最小限に縮めることができます。
n
ボイス名のみの表示
リスト上をマウス右ボタンでクリックし、[一覧表示]を選ぶと、現在の表示がボイス名のみの一覧表示に 変わります。 選択したボイスのボイス名を一度クリックすることにより、コンピューターのキーボードから、好きな ボイス名を設定することができます。各バンク内のすべてのボイス名を一度に表示させることができる ので、ボイス名の編集や検索時に便利です。
n
ss
WWWWiiiinnnnddddoooowwwwss このリスト上をマウス右ボタンでクリックし、[ 詳細表示 ] を選ぶと、ボイス名 / ボイスナンバー / カテゴリー
名の一覧表示に戻ります。 MMMMaaaacccciiiinnnnttttoooosssshh このリスト上を [control] を押しながら マウスクリックし、[ 詳細表示 ] を選ぶと、ボイス名 / ボイスナンバー /カテゴリー名の一覧表示に戻ります。
hh
10
ツールバー
12345 67 8 0 A9
1
開くボタン
[ファイル を開く]ダイアログを開きます。ボイス名の一覧表であるライブラリーファイルを開くことができま す。
[ファイルを開く]ダイアログ
開きたいライブラリーファイル(拡張子.W9E)を選択し、[開く]をクリックします。選んだファイルがライ ブラリーウィンドウ上に展開されます。
1
2
3 4
n
Macintosh をお使いの場合、一般的な Macintosh の [ ファイルを開く ] ダイアログが表示されます。
ファイルの場所
1
リスト
2
3
4
5
6
................................[ ファイルの場所 ] で選ばれているフォルダー内のファイルを一覧表示します。
ファイル名
ファイルの種類
n
MOTIF-RACK ES Voice Editorで MOTIF ES/MOTIF Voice EditorやMOTIF-RACKのライブラリーファイ ルを開くことができますが、まったく同じ音にはならない場合があります。
n
MOTIF-RACK ES Multi Part Editorのファイル(*.M3E)を開くと、そのファイルのすべてのユーザーボイス データが読み込まれます。
開く
....................................リスト上で選択されているファイルを開きます。
キャンセル
..................クリッ クすると開くドロップダウン リストの中か ら開きたいファイルのある
フォルダーを選択します。
.........................リスト上で現在選択されているファイル名を表示します。
..................クリッ クすると開くドロップダウ ンリストの中 から、リスト上に表示させる
ファイルの種類を選択します。
.........................作業を中止し、ダイアログを閉じます。
5 6
11
Loading...
+ 23 hidden pages