TC Helicon VOICELIVE TOUCH Details Manual

ユーザー
マニュアル
重要 - 安全のための注意事項
1 注意事項を お読みくだ さい。 2 注意事項の 書類は手の 届くところ に保管して ください。 3 全ての警告 をお守りく ださい。 4 全ての指示 に従ってく ださい。 5 本装置を水 気の近くで 使用しない でください 。 6 本装置の手 入れは、乾 いた布のみ を使用して ください。 7 換気に必要 となる本装 置の開口部 は塞がない でください 。 8 本装置の設 置は、製造 者の指示に 従ってくだ さい。 9 ラジ エー ター、 ヒ ート・ レジ スタ ー、 スト ーブ、ア ンプ リフ ァイ ア等 、
またそ れに限 定され ない あらゆ る熱を 発する 機器の近く に設置 しない で ください。
10 本装 置に設 置す るアク セサリ ーや装 着器 具は、製 造者 指定の ものの みを
ご使用くだ さい。
11 本装 置の 点検・修 理は、 必ず 資格を 持った 技術 者にご 依頼く ださ い。電
源ケーブル や電源プラ グが破損し た、液体を本体 にこぼした 、本体シャー シ内に 異物が 入ってしま った、 雨や過 度の湿 度に さらし た、本 装置の 動 作異常 が生じ た、本 装置を 落と したな ど、原 因に関 わらず 本装 置に破 損 が生じた場 合はサービ スが必要で す。
警告!
感電や発火のリスクを軽減するため、本体に水が垂れたりはねる環境での
保管・使用は避け、花瓶等液体の入った物を本体の上に置かないでくださ い。
閉じられた空間に設置しないでください。
点検・修理について
本装置の点検・修理は、必ず資格を持った技術者にご依頼ください。
注意
本マニュアルに明示されていない本体の変更・改造を行った場合、本装置を操作 する資格を失うことがあります。
EMC/EMI
本装置はFCC基準Part 15に準ずるClass Bデジタル機器の制限事項に適合するため の試験に合格しています。
これらの制限事項は、居住地域での設置時に生じうる有害な電波障害を規制する ために制定されたものです。本装置は無線周波エネルギーを生成・使用してお り、これを放射することがあります。指示に従った設置と使用を行わないと、無 線通信に障害を及ぼす可能性があります。しかしながら、特定の設置状況におい て電波障害を起こさないという保証はありません。本装置がラジオやテレビの受 信に障害を与えていないかを判断するには、本装置の電源を落としてから再投入 してください。障害を及ぼすことがわかった場合、次の方法で障害の解消を試み ることを推奨します。
受信アンテナの方向、設置場所を変更する
本装置と受信機の距離を遠ざける
本装置を受信機とは別の系統の電源回路に接続する
必要に応じて、販売代理店、または経験のある無線/TVの専門技術者に問
い合わせてください。
FOR THE CUSTOMERS IN CANADA
This Class B digital apparatus complies with Canadian ICES-003. Cet appareil numérique de la
classe B est conforme à la norme NMB-003 du Canada.
Class Bデジタル機器は、カナダICES-003に準拠しています。
3
はじめに
1. 最新の ユーザーマニュアルをダウンロードしてください。最新情報ならびに
製品保証をご確認いただくには、次の ださい。
www.tc-helicon.com/support
2. VoiceSuppor t
上の ヒン ト、ビ デオ など を 入手 また は閲 覧で きま す。
voicesupport
3. Vo iceSupport を使ってユーザー登 録をお済ませください。製品のユーザ ー
登録を行なうには、
をダウ ンロ ードし てく ださい。 最新 ファー ムウ ェア、使 用
からダウンロードできます。
ACCOUNT ボタンをクリックします。
URL から、ご使用の製品を選択してく
www.tc-helic on.com/
TC Helicon Vocal Technologies Ltd.
www.tc-helicon.com
4
User Manual 1.0 VoiceLive Touch
Japanese Version
目次
マイクスタンドへの設置 .......................................................................... 6
VoiceSupport
接続 ....................................................................................................... 8
フロントパネル ........................................................................................ 9
基本操作 ................................................................................................ 10
スライダー ............................................................................................ 10
ヴォーカル・エフェクトを使う .............................................................. 10
ハーモニーとハードチューン機能を音楽的に使いこなす ........................ 11
ルーピングの基本 .................................................................................. 11
設定のエディット .................................................................................. 12
エフェクト・エディット・パラメーター ................................................ 12
ギター用の機能 ...................................................................................... 14
プリセット・ウィザードによるプリセットの検索 .................................. 15
セットアップ:ファンタム・パワー、モノ・アウトプット、
MIDI チャンネル設定、他 ...................................................................... 15
本体のリセット ...................................................................................... 17
ロックアウト・モード ........................................................................... 17
MIDI
セットアップ・メニュー内のその他のサブメニュー ............................... 18
MIDI
アドバンス・セットアップ・メニュー ................................................... 19
アプリケーション ............................................................ 7
セットアップ・メニュー ............................................................... 18
セットアップ・メニュー ............................................................... 18
ループの高度な使用法:LOOPS(ループ)モード ................................ 21
ループの高度な使用法:LOOPS(ループ)モード ................................ 21
ループの高度な使用法:SHOTS(ショッツ)モード ............................. 23
ループの高度な使用法:SHOTS(ショッツ)モード ............................. 23
USB &
デジタル・オーディオ ............................................................... 25
VoiceLive Touch
MIDI
インプレメンテーション ............................................................... 27
ファクトリー・プリセット・リスト ....................................................... 30
FAQ &
付録:ルーピング・チュートリアル ....................................................... 34
イントロダクション ............................................................................... 34
基礎用語 ................................................................................................ 34
はじめてのヴォーカル・ルーピング ....................................................... 34
より高度なルーピング・テクニック ....................................................... 36
応用のヒント ......................................................................................... 41
仕様 ..................................................................................................... 42
のデジタル・オーディオ ............................................ 25
トラブルシューティング ............................................................ 33
5
マイクスタンドへの設置
6
マイクスタンドへの設置
1. 配線されていない状態で、本体の トップパネル(印刷面)を上に向け て水平
に両側で持ち上げます。
2. 本体底部の左側にある溝にマイ クスタンドの上部シャフトを通し ます。製品
はマイクスタンドの右から左に向けて動かす形となります。(図
3. ギザギザのある本体奥の溝がマ イクスタンドのシャフトを掴むよ うに、ゆっ
くり且つしっかりと本体を手前側に 傾けます(図 があり、一度通るとしっかりと固定されるはずです。
取り外しは逆の順番で行ないます:製品の手前側を持ち上げてマイクシャフトか ら外して、右側に本体を動かします。
使用できるマイクスタンドの直径は最大
16.5 mm です。
2)。最 初は引っかかる感覚
1
配線
VoiceLive Touch の横向きの溝は ケーブルキャッチを兼ねており、下の図の通 り、
ケーブルをまとめることが出来ます。付属のケーブルタイでケーブルをマイクス タンドに束ねることが出来ます
VOICESUPPORT アプリケーション
VoiceSupport は、TC-Helicon 製品をより快適に使用するためのアプリケーション
です。製品に新機能を加える等のファームウェア・アップデート等に使用するだ けでなく、次の機能を備えています。
ドラッグ・アンド・ドロップ形式のプリセット管理とバックアップ
ファームウェア・アップデートや新機能へのアクセス
ビデオ、アーティスト・プロフィール、活用法等の閲覧
製品のユーザー登録
VoiceSupport アプリケーションのインストール方法
1. www.tc-helicon.com/voicesupport から VoiceSupport をダウンロードします。
2. コンピューターに VoiceSupport をインストールします。
3. 製品をコンピューターに USB 接続します。
4. VoiceSupport を起動します。
VoiceSupport アプリケーション
5. ニュースをご一読後、様々な機能にアクセスするにはウィンドウ上部のタブ
をクリックします。 りです:
http://www.tc-helicon.com/voicessupport-support.asp
VoiceLive Touch
VoiceSupport Presets タブから、VoiceLive Touch のプリセットとお気に入りに
対する順番の変更ならびに名称の入力ができます。
NOTE: お気に入りは、PRES ETS ウィンドウのプリセット 番号 276 300 に保 存
されています。
VoiceSupport から、エディットしたプリセットとお気に入りを個別に工場出荷時
のデフォルト設定に戻すことができます。
(変更を適用)ボタンを押します。
CHANGES
VoiceSupport のマニュアルのダウンロード URL は次の通
VoiceSupport を使用する際の留意点
PRESETS タブで削除した後に、APP LY
7
接続
3
背面図
1 2
4 5 6 7 8
9
10
11
12
1. MIC IN(マイク・イン)- マイク用のバランス・ローインピーダンス XLR 入力
端子です。
2. XLR OUTXLR アウト)- セットアップ・メニューで出力をモノラルに設定す
ると、モノ・アウトで使用できます。
3. GRND(ギター・グラウンド・リフト)- ハムノイズ対策に使用できます。
4. TRS OUT1/4" TRS アウト)- メイン・アウト端子です。セットアップ・メニュー
からモノラル/デュアル・モノ/ステレオの出力形態を選べます。
側面図
8
5. GUITAR IN THRU(ギター・イン/スルー)- イン端子はハイ Z(インピー
ダンス)で、 ギターから の ダルを使用する場合は、 ら最初のエフェクトペダルの 入力またはアンプ/ 接続の場合、ギター の信号は て出力されます。
6. AUX INAUX イン)- MP3 プレイヤー等の外部ステレオ機器からの信号をメ
イン・ミックスにミックスできます。エフェクトはかかりません。
7. MIDIMIDI イン)- キーボード、オーディオ・ワークステーション、MIDI シー
ケンサー等の やプリセット選択等が行なえます。
8. 電源アダプター端子 - 付属のアダプターをここに接続します。電源スイッチは
ありませんので、通電すると自動的にオンになります。
9. USB コネクター - バージョン・アップデートや MIDI の通信を行なうためにコ
ンピューターと接続する際に使用します。
10. FOOTSWITCH(フットスイッチ)- TC-Helicon Switch 3(別売)フットスイッ
チを接続す るための端子です。機 能の割り当 てはセットアップ・メ ニューで設 定します。接続には
11. ヘッドフォン・アウト/レベル・コントロール - 標準 1/8" ステレオ・ヘッドフォ
ンを接続するための出力端子とボリューム・コントロールです。
12. インプット・レベル・コントロール - 歌いながら MIN の状態から時計回りに
回して入力レベ ルを設定しま す。フロントパネ ルの緑 量時にも
MIDI 出力をここに接続することでハーモニーの外部コントロール
CLIP LED が点灯しない範囲に設定します。
1/4" ケーブルを 直接接続で きます。エフ ェクト・ペ
VoiceLive Touch の後に接続してください。THRU 端子か
PA に接続します。THRU が未
VoiceLive Touch のメイン・アウ トにミックスされ
USB パワーには未対応です。
3 芯(TRS)ケーブルを使用します。
LED が点滅して、最 大音
フロントパネル
1. エフェクト・ブロック - タップすることでエフェクト・ブロックを個別にオン/
オフできます。長押し するとエディット・メニューに入り、再度タッ プすると終了 します。タップ・テンポの指定には
2. ハーモニー・ヴォイシング - 最大 4 ヴォ
イス のハ ーモ ニ ーの アレ ンジ を 行な いま す。点灯しているヴ ォイシング・ボタ ンを 長押しすると、エデ ィット・メニュー に入 ります。
3. LED - 入力が検知されると通常は緑、過
大レベルの 際には ます。 点灯します。周期的に点灯する プリセットのタップ・テンポを示します。
4. MIX(ミックス)ボタン - タップすると
ミックス・メニュー に入ります。矢印 ボタ ンで選択、スライダ ーで調節します。 再度
MIX をタップすると終 了します。長押しす
るとセットアップ・ メニューに入り、 ファ ンタム・ ル等の設定を行なえます。
5. ディスプレイ - 現行の FAVORITES(お
気に入 り)バ ンクな らびに 番号(
B1-5、C1-5、等)またはプリセット番号(例:
105」)を表示します。エディット・パラメー
ターと設定値も表示します。
CLIP LED が赤く点灯し
MIDI 入力を 検知 すると MIDI LED
パワー /ト ーン/
DELAY ボタンを長押しします。
LED は現行
MIDI チャ ンネ
FAV1-5
4
1
3
7
8
6. ループ・コントロール - 赤ボタンのタップで録音開始、再度タップすると
ループします。緑ボタンで 停止/再生します。赤ボタンの長押しでループを 消去します。
7. 矢印ボタン - ホーム画面ではプリセットの上
下、エディット・メニューではメニューを選択 します。左矢印の長押しで最後のループ・オー
2
6
5
9
10
長押しでギター・チューナーを起動します。
バーダブをアンドゥ(取り消し)します。右矢 印の長押しでループを倍の長さに拡張します。
8. スライダー - スワイプ/ドラッグ/タップ
操作で、ホーム画面ではプ リセット選択、エ ディット・メニューでは設定 値の調節を行な います。タップするとプリセ ット名または設 定値を表示します。長押しす るとカテゴリー 別にプリセットを選択でき るウィザード機能 を起動します。いつでもダブル・タップでホー ム画面に戻れます。
9. FAVORITES(お気に入り)ボタン - ボタン
に頻繁に 使用す るプリ セットを 割り当 てて、 瞬時にアクセスします。 とエディット内容を保存します。バンク
E の選択は、スラ イダーを長 押ししてか らす
ぐに
FAVORITES をタップします。
10. TALK(トーク)ボタン - タップで TONE
を除く全 てのエ フェク トをバイ パスし ます。
長押しでプリセット
A
9
基本操作
スライダー
スライダーの基本操作:スワイプ
スライダーの一部、または全体をすばやくなぞって離すと、パラメーター値やプ リセット番号が回り始めます。繰り返しスワイプすると、動作が続きます。移動 中にシングル・タップすると、スクロールが止まります。
スライダーの基本操作:ドラッグ
指を添えたままスライダー上をゆっくりと動かすと、値を正確に調節できます。
ヴォーカル・エフェクトを使う
エディット・メニューにいる場合はホーム画面に戻ります。スライダーをダブル・ タップすると、一時的に「
プリセットとお気に入り
VoiceLive Touch には 200 以上のファクトリ ー・プリセットが用意さ れています。
これらのプリセットは、変更を加えてお気に入りに保存することができます。
HOME」と表示されます。
10
お気に入りの呼び出し
FAVORITES ボタンを押すと、割り当てられているお気に入りが呼び
出されます。 保存できます。バンクにアクセスするには、スライダーをおさえながら
FAVORITES ボタンのいずれかをタップします。
工場出荷時の各バンクの設定は次の通りです。
バンク A - ショーケース/バラエティ バンク B - ハーモニーとダブリング・エフェクト バンク C - ループでの使用を想定した各種エフェクト バンク D - トランスデューサー・エフェクト バンク E - 過激なエフェクト・サウンド
プリセットの呼び出し
200 以上の プ リ セ ット
が 用 意 さ れ て い ま す。 プリセットの選択にはスライダーか矢印ボタンを使用します。スライダーをスワ イプするとプリセット番号が一度に大きく飛び、タップすると止まります。
FAVORITES LED の点滅
お気に入りの設定に何らかの変更が加えられている状態を示します。プリセット にエディットを加えたか、プリセット自体を変更した状態が考えられます。変更 内容を保存しない場合、他のプリセットかお気に入りを呼び出します。
プリセットをお気に入りとして保存する
1. お気に入りに指定したいプリセットをロードします。
2. (任意 )スライダーを長押ししなが らいずれかの FAVORITES ボタンをタップ
して、バンクを選択します。
3. 保存先の FAVORITE ボタンを長押しします。
A E のバンクにそれぞれ 5 つ、合計で 25 の設定を
5 つの
基本操作
プリセット名の表示
エディット画面にいない状態でスライダーを一回タップすると、現行のプリセッ トまたはお気に入り設定の名称が表示されます。
ハーモニーとハードチューン機能を音楽的に使いこなす
楽曲に合っ たハーモニーとハー ドチューン・ エフェクトを得るに は、音程に関 連した 情報 を与え る必要 があ ります。
MIDIMP3 プレイヤー)が接続されている状態であればそれを自動的に検知し、
自動的に接続されている機器から情報を得る設定に切り替わります。
MIDI AUX IN によるハーモニーのコントロール
ギター/
リアパネル のコントロ ーラー用の インプットに一つの 機器を接続 します。プリ セット
3 番等、HARMONY または FX ボタ ン LED が点灯するプ リセットを呼び
出します。歌いながら、ギター/
これらのインプットを使って、 名称が「
NOTES」を含むプリセットでは、ハ ーモニー・ヴォイスの音 程は MIDI
で演奏したノート情報そのものとなります。
楽器を使わないでハーモニーとハードチューンのキー/スケールを入力する
楽曲のキー が事前にわ かっていて 楽器やミッ クスなどの 基準ピッチ となる伴奏 があれば、キ ーとスケールを手動 で入力する ことができます。まず はプリセッ ト
3 番(Tuned Up+Down)等を呼び出します。
操作手順:ハーモニーのキーとスケールを手動で入力する
1. HARMONY ボタンを長押しして、エディット・メニューに入ります。
2. 矢印ボタンで KEY: メニューを選びます。
3. スライダーでキーを指定します。
4. 右矢印ボタンをタップして、SCALE: メニューを選びます。
VoiceLive Touch は単 体の機 器(ギ ター、
MIDI MP3 プレイヤーから音を送ります。
VoiceLive Touch に楽曲のコード情報を与えます。
5. スライダーで 楽曲に 合った スケー ルの種類を選びま す。大文 字(M1 M2
M3)はメジャー、小文字(m1 m2 m3)はマイナーです。
楽曲に合わ せて歌を 歌います。デ フォルト で、キーとス ケールの 設定は全て の ハーモニー・ プリセッ トに適用さ れます。プ リセットに 異なるキ ーを保存す る には、セットアップ・メニューの
カスタム・スケールについて: ルの作成には対応しておりません。
(名称に「
Drone」を含むもの等)ではスケールが「Cu」(= カスタム)と表示さ
れ、それらのスケールのエディットはできません。
KEY/SCALE GBL パラメーターをオフにします。
VoiceLive Touch は、ユーザーによるカスタム・スケー
VoiceLive 2 から移植された一部のプリセット
ルーピングの基本
基本操作:ループの作成
1. 最初のレイヤーで使用したいプリセットをロードまたは作成します。
2. ループを開始させたいタイミングで赤い録音ボタンを押し、短いフレーズを
歌います。
3. 再度録音ボタンを押すと、録音は終了し、ループの再生が開始します。
これで、 フレー ズが繰 り返し 再生される はずで す。緑の 再生ボ タンを 押す と、 再生が停止します。
次レイヤーのオーバーダブ
11
基本操作
1. 次のレイヤーで 異なるエフェクトを使用す る場合は、そのプリセットを ロー
ドします。ループの再生を 開始して、レイヤーを追加したいタイミングで録 音ボタンを押します。
2. 再度録音ボタンを押すと、そのレイヤーの録音は終了し、ループの再生に切
り替わります。
左矢 印ボタ ンを長押 しする と、直前の レイヤ ーがアン ドゥ
されます。 再度長 押しす ると、アン ドゥ操 作が取 り消され ます(=リドゥ)。
右矢印ボタ ンを長押しすると、ル ープがコピ ーされて倍の長さに なり、次のレ イヤーで倍 の長さのフレーズを ループでき るようになります。こ の操作は、メ モリーが一杯になるまで繰り返せます。
録音ボタン を長押しすると、ルー プ・ポイント の情報を含むループ 全体が消去 されます。この操作はアンドゥできません。
ルーピングの 操作と LOOPS ならびに SHOTS モードについての詳 細は、
後述のルーピング・チュートリアル・セクションをご参照ください。
設定のエディット
エディット・メニューで設定を変更する
1. エフェクト・ブロ ック/ヴォイシング/ミックス・ボタンのいずれかを長押
しして、いずれかのエディット・メニューに入ります。
2. 矢印ボタンをタップして、メニューのパラメーターを閲覧します。パラメー
ター名と値がディスプレイ にスクロール表示されます。スライダーをタップ することで後から表示させることも可能です。
3. 設定を変更したいパラメーターを見つけたら、ス ライダーをスワイプまたは
ドラッグして値を変更します。
12
変更内容をお気に入りに保存する場合は、FAVORITES ボタンを長押しします。
終了してメイン画面に戻るには、スライダーをダブル・タップします。
エフェクト・エディット・パラメーター
エフェクト 別にエディット可能 なパラメー ターを解説します。エ フェクト・ボ タンの長押しでエディット・メニューに入ります。
1 LEVEL(レベル)- ミックス内のエフェクトの量を設定します。
2 STYLE(スタイル)- 24 のエフェクト・タイプから任意の設定を選びます。
3 LEAD LEVEL(リード・レベル)- 他の エフェクトが一 切アクティブになって
いない場合、 リード(ド ライ)ヴォ イスを下 げることが できます。 必要に応 じて、
100% エフェクト音のみの効果を作成できます。
1 LEVEL(レベル)- ミックス内のエフェクトの量を設定します。
2 STYLE(スタイル)- 18 のエフェクト・タイプから任意の設定を選びます。
3 LEAD LEVEL(リード・レベル)- ディレイのみがアクティブの場合、リード(ド
ライ)ヴォイスを下げることができます。
4 WIDTH(ワイズ)- いくつかのスタイルは、ステレオ・パンニングを行ないます。
0%(モノラル)〜 100%(ステレオ)の範囲でその幅を指定します。
基本操作
5 TEMPO(テンポ)- タッ プ・テンポを使 用するディレイ・ スタイル(スタ イ
1 16)でのみ表示されます。BPM でディレイ・タイムを指定します。
1 LEVEL(レベル)- ミックス内のエフェクトの量を設定します。
2 STYLE(スタイル)- 30 のエフェクト・タイプから任意の設定を選びます。
3 LEAD LEVEL(リード・レベル)- リバーブのみがアクティブの場合、リード(ド
ライ)ヴォイスを下げることができます。
1 HARDTUNE STYLE(ハードチューン・スタイル)- オフまたは 12 のエフェクト・
タイプから任意の設定を選びます。ジェンダー(性別)、オクターブ・シフト、 ハードチューン量等のエフェクトを選べます。
2 TRANSDUCER STYLE(トランスデューサー・スタイル)- オフまたは 16 のエ
フェクト・タイプから 任意の設定を選び ます。 設定は、グロー バルな ドが得られます。
3 LOW C UT(ローカット)- 低域をロール オフすることでメガホン・エ フェク
トを得られます。周波数(単位 ります。
4 TRANS LEVEL(トランスデューサー・レベル)- メガホン/ラジオ・エフェク
トを施す際 に低下したレベルを 補正できま す。高い設定では、フィ ードバッ クが生じやすく
TONE がオンのプリセッ トでベース・ ヘビーなサウ ン
: Her tz = ヘルツ)を上げる程ローが少なくな
なることがあります。
Beatbox(ビートボ ックス)の
5 ROUTING(ルーティング)- トランスデ ューサー・エフェクトをイ ンサート
するポイントを選択します。
Lead
(リード)
エフェクト・センドは処理されません。
Harm + Dbl
れます。
Voices
エフェクト・センドに施されます。
Lead FX
へのエフェ クト・セン ドにイン サートされ ます。リー ド・ヴォイ スはクリー ンのままで、他のエフェクト部分のみに加わります。
Harm FX
インサートされます。リードとハーモニー・ヴォイスはクリーンのままで、ハー モニー・ヴォイスに対す
1 LEVEL(レベル)- ミックス内のエフェクトの量を設定します。
2 STYLE(スタイル)- 6 のエフェクト・タイプから任意の設定を選びます。
3 LEAD LEVEL(リード・レベル)- ダブリングのみがアクティブの場合、リード(ド
ライ)ヴォイスを下げることができます。
1 LEVEL(レベル)- ミックス内のエフェクトの量を設定します。
- リード・ヴォイスにのみ施されます。ハーモニー、ダブリング、
(ハーモニー+ダブリング)
(ヴォイス)
- リード/ハーモニー/ダブリング・ヴォイスとそれらの
(リードFX)
(ハーモニーFX)
- リード・ヴォイスから µMOD /ディレイ/リバーブ
るエフェクト部分のみに加わります。
- ハーモニーとダブリングにのみ施さ
- ハーモニー・ヴォイスのエフェクト・センドに
13
基本操作
2 STYLE(スタイル)- 15 のエフェクト・タイプから任意の設定を選びます。
3 DOUBLE(ダブリング)- ハーモニー・ヴォイスに厚みを加えます。オンにす
ると、使用しているヴォイ シング・ボタンそれぞれにヴォイスが加わります。
CHOIR(クワイ ヤー = 合唱団)は、C HOIR エフェクトをオン/オ フします。
ダブリングとクワイヤー効果を同時に使用できます。
4 LEAD LEVEL(リード・レベル)- ハーモニーのみがアクティブの場合、リード(ド
ライ)ヴォイスを下げることができます。
5 NATURALPLAY(ナチュラルプレイ)- ハーモニー・ヴォイスを楽曲に合わせ
るための音 楽的な情報 を得る方式 を指定します。 の設定、または ケール)/ ンネル)を選べます。この設定をエディットするには、セットアップ・メニュー の
NAT PLAY GBL パラメーターをオフにする必要があります。
Guitar MIDI Aux Input のいずれかを選ぶと、各機器に入力したコードを元
にダイナミック にハーモニーを 生成します。 します。 を生成します。
Notes 4 Channel Notes と類似していますが、4 つのヴォイスを、セットアッ
プ・メニュー で指定し た ネルでコントロールします。
6 KEY(キー)/ 7 SCALE(スケール)- NATURALPLAY Scale に設定している場合、
ハーモニーを、指定したキーの ルから選べます。 の楽曲に対応する訳ではありません。使用するには、ハーモニーがオンのプリ セットをロードして、楽曲に合ったスケールを探します。スケールが「 カスタム)と表示される場合は工場出荷時の設定として特殊なインターバルを
Guitar(ギター)/ MIDI Aux InputAUX イン)/ Scale(ス
Shift(シフト)/ Notes(ノーツ)/ Notes4Channel(ノーツ 4 チャ
Shift は、キー/スケールは関係なく、固定インターバルでのハーモニー
Notes では、ハーモニーの構成を外部 MIDI 機器で指定します。
MIDI チャンネ ルから 4 つ数え た個別の MI DI チャン
3 つのメジャー(M)と 3 つのマイナー(m)スケー
SCALE のハーモニーは多くの楽曲で使用できるものの、全て
Auto(オート )による自 動
Scale は、固定のス ケールを適用
Cu」(=
14
含むスケールとなっています(通常はドローン・ノート)。VoiceLive Touch は、ユー ザーによるカスタム・スケールの作成には対応しておりません。
ハーモニー・ヴォイシング・ボタン
ヴォイス毎 のエディット・パラメ ーターの構 成は共通しています。 エディット を行なう前に、ヴォイス自体をオンにする必要があります。
1 LEVEL(レベル)- ヴォイスのボリュームを調節します。
2 PAN
(パン)- ヴォイスの左右位置を調節します。出力がステレオに設定されてい
て、ステレオの
3 GENDER(ジェンダー=性別)- ハーモニー・ヴォイスの声質を調節します。
-50
PA
またはヘッドフォンに接続している場合にのみ有効です。
の設定では極端に深い声となり、50 では極端に芯が細くなります。
ギター用の機能
GUITAR IN 端子に ギターを 接続して GUITAR THRU 端子は未接続 の場合、それ
ぞれのエフェクトを含むギターとヴォイ スのミックスを す。この機能は、ギターによるハーモニーの指定に加えて使用できます。
MIX ボタンを押 すと、グローバ ルなギター・レベル(GUITAR)とエフェクト・
レベル(
GTR FX)を調節できます。矢印ボタンでパラメーターの選択を、スラ
イダーで値の調節を行ないます。
デフォルト のギター・エ フェクトは リバーブとコーラス /ディチュ ーンの組み 合わせとなっています。変更するには、 に入り、矢印ボタンで ターを選択します。スライダーでスタイルを変更します。ギター・レベルとエフェ
GTR FX STYLE(ギター・エフェクト・スタイル)パラメー
MIX を長押ししてセットアップ・メニュー
PA に送ることができま
基本操作
クトはグローバルな扱いで、プリセットを変更しても設定は変わりません。
TALK ボタ ン を 長 押 し す る と、 チ ュ ー ナ ー が 起 動 し ま す。 チ ュ ー ナ ー は、
GUITAR THRU
端子の使用・未使用に関わらず使用できます。
プリセット・ウィザードによるプリセットの検索
1. ホーム画面で、スライダーを長押しします。
2. そのままスライダーをドラッグしてプリセットのカテゴリーを選びます。
3. スライダーをタップします。
4. スライダーをスワイプして、選択したカテゴリーのプリセットを選びます。
5. スライダーをダブルタップするとプリセットが選択され、ホーム画面に戻ります。
ウィザード機能のカテゴリーは次の通りです。
Harmony(ハーモニー)/ HardTune(ハードチューン)/ Megaphone(メガホン)
Character(キャラクター)/ Extreme(極端)/ Modulation(モジュレーショ
ン)/
Tap(タップ)/ Double(ダブル)/ C hoir(クワイヤー)/ Simple( シ
ンプル)/
Notes(ノート)/ No Harmony(ハーモニーなし)
セットアップ:ファンタム・パワー、モノ・ アウトプット、
セットアッ プ・メニューは、本体全 体の動作に 関わるパラメーター を内包して います。セッ トアップ・ メニューの パラメー ターは、プリ セットの 変更時にも 設定は変わ ないグローバルな扱 いとなりま す。設定をエディット した場合、電 源を落として再投入しても以前のエディット内容は保持されます。
1. MIX ボタンを長押ししてセットアップ・メニューに入ります。
MIDI チャンネル設定、等
2. 矢印ボタンでセットアップ・パラメーターを選択します。
3. スライダーをスワイプしてパラメーターの値を変更します。変更は瞬時に反
映され、再度変更されるまで適用されます。
4. セットアップ・メニュー内でパラメーター名と値を表示させるには、スライ
ダーをタップします。
5. スライダーをダブルタップしてセットアップ・メニューを終了します。
セットアップ・メニューのパラメーターは次の通りです。
1 PHANTOM(ファンタム)- コンデンサー・マイク使用時に、48V ファンタム・
パワーの供給をオン/オフします。
2 TONE(トーン)- アダプディブ・シェイプ EQ、コンプレッション、ディエッ
サー、ゲートを施します。
Off(オフ) 5 Normal No Gate
1 Normal 2 Less Bright(ブライトネス制御) 6 Less Bright NG 3 Norm + Warmth(ノーマル+温かみ) 4 More Comp(コンプ) 7 Warmth NG(温かみ+ゲート)
3 PITCH COR AM T(ピッチ補正量)- 自動クロマチック・ピッチ補正の適用量
4 GTR FX STYLE(ギター FX スタイル)- ギター用リバーブと µMOD エフェク
(ノーマル) (ノーマル、ゲートなし)
(ブライトネス制御+ゲート)
8 More Comp NG(コンプ+ゲート)
を指定します。設定の始点として、
トの組み合わせを、スタイルを指定する形で設定します。
Off - ギター・エフェクトなし 1 Thk + Hall - 厚みを加えるシッケニング(ディチューン)とミディアム・ホー
ル・リバーブの組み合わせ
50% からはじめるとよいでしょう。
15
基本操作
2 Hall - ホール・リバーブのみ 3 Thk + Room - シッケニング+スモール・ルーム・リバーブ 4 Room - スモール・ルーム・リバーブのみ 5 Thk + Arena - シッケニングとロング・アリーナ・リバーブの組み合わせ
アリーナ・リバーブのみ
6 Arena -
5 OUTPUT(アウトプット)- ステレオ/モノ出力を選びます。
Stereo
(ステレオ、デフォルト設定)
る際に選びます。
Mono
(モノラル)
Dual Mono
カルのバランスを外部機器 で調整する際に選びます。ヴォーカルはレフト側 の
TRS アウトから、ギターはライト側の TRS アウトから出力されます。
6 USB - USB 入出力を設定します。
Stereo
(ステレオ、デ フォルト設定 )
Touch のメイン・ア ウトにミッ クスさ れます。Touch USB アウ トから は、
全てのエフェクトと、ギター(エフェクト含む)が出力されます。
Track
(トラック)
ウトはレフト側にドライ・ヴォイス、ライト側にギターとなります。アナログ・ アウトは、モニタリング用の通常のステレオ・アウトとなります。
Insert
(インサート)
クを入力する想定となりま す。 ハーモニーとエフェクトを 施し、 ドの楽器を送りハーモニー のコントロールに使用します。 は上記
- XLR アウト端子を使用する際に選びます。
(デュアル・モノ)
- USB インの扱いは上記 Stereo 設定時と同様です。USB
- USB インは、外部からのヴォーカルとギター・トラッ
Stereo 設定時と同様です。
-
左右 1/4" TRS 出力をステレオ PA に送
- エフェクト付きのモノラルのギターとヴォー
- コンピュータ ーからのオー ディオが
USB のレフト側にはドライ・ヴォイスを送り
USB のライト側にはドライのギターやコー
USB アウトの扱い
16
7 TAP GBL(タップ・テンポ・グローバル・コントロール)- DELAY ボタンでタッ
プしたテン ポを全ての プリセット に適用する( 存されている値を適用する(
8 KEY/SCALE GBL(キー/スケール・グローバル)- ハーモニー・エディット・
メニューで設定したキーとスケール を全てのプリセットに適用する( か、プリセット毎に異なる設定を使用する(
9 NAT PLAY GBL(ナチュラルプレイ・グローバル・コントロール)- ハーモニー
のコントロールに使用する機器を指定します。
Off
(オフ)
トロール機器の設定をプリ セット単位で保存できます。一つのお気に入りで はギター、別のお気に入りでは
Auto
接続状況に合わせて自動的に設定します。
Guitar
MIDI
Aux
Scale
ルを使用します。
Shift
Notes
4 Chan Notes(4
情報を使用します。
ハーモニ ー・エディ ット・メニ ューの NATUR ALPLAY パラメ ーターも ご参
- ハーモニー・エディット・メニューで指定した NaturalPlay コン
(オート)
- ハーモニー・コントロールに使用する 機器を、外部機器の
(ギター)
- MIDI イン、または USB からの MIDI 情報のみを使用します。
- AUX IN 端子、または USB からの信号のみを使用します。
(スケール)
(シフト)
- グローバル・ハーモニーをシフト・モードに設定します。
(ノーツ)
Off 時)かを指定します。
MIDI、といった使い分けが可能です。
- ギター・イン端子のみを使用します。
- 全てのプリセットとお気に入りで、固定のキーとスケー
- 単一 MIDI チャンネルの MIDI ノート情報を使用します。
チャンネル・ノーツ)
On 時)か、プリ セットに保
On 時)
Off 時)かを指定します。
- MIDI チャンネル 4 つの MIDI ノート
照ください。
10 PEDAL(ペダル)- Switch 3 フットスイッチ(別売)の割り当てを選びます。
1 Harmony Favorite Loop
Stop Undo+Redo
2 Loop
/左ボタン/右ボタン
3 Loop 4 Talk Banks Favorite
5 Harmony
6 Harmony 7 Talk 10 移動/ 1 移動 8 Harmony Stop Loop
Harmony
入り設定を順 に進めます。 プリセット番号を 長押しで戻します。 その後のタップ/ リリースは再生 時には録音・タップ /ホールドは前ル ープ のアンドゥ/リドゥ、ダブル・タップはループを停止します。
11 MIDI CHANMIDI チャンネル)- 外部コ ントローラーの MI DI 出力とチャン
ネルを一致させます。
Banks Favorite10 移動/ 1 移動
はハーモ ニー・エフ ェクトを オン/オ フしま す。Favorite はお気に
Banks はお気に 入りバンクを順に進めま す。10
10 進め、長押しで 10 戻します。1 はプリセットを 1 進め、
Loop は、シングル・タップの初回は録音、2 回目は再生、
Off にすると、MIDI 入力は無視されます。
本体のリセット
リセットを行うと、セットアップ/プリセット/お気に入りの設定が工場出荷時 のデフォルトに戻ります。この操作はアンドゥできません。
1. 電源を投入します。
2. バージョン番号が表示されている間に、BASS LOW /一番上のハーモニー・
ヴォイシング・ボタンを同時に長押しして、「
Factory Init」と表示されたら離
基本操作
します。
個別の プリセ ットま たはお 気に入 りをデ フォル トに 戻すに は、
PRESETS ウィンドウでプリセットを削除して、APPLY CHANGES を押します。
VoiceSupport
ロックアウト・モード
場面によって本体の機能を変更する 3 つのモードを搭載しています。設定の切り 替えはホーム画面から行ないます。
スリープ・モード
全ての機能と出力が無効となります。電源オフと類似した状態となります。
スリープするには スリープから回帰するにはスライダーをダブルクリックします。
ブレーク・モード
セット間の休憩時等 を想定したモード です。 されます。これは、バックグラウンドの音楽だけは出力させ続けることができる 配慮です。また、他人が設定を変更してしまうことを防ぐために、タッチパネル はロックされます。
ブレーク・モードに入るには モードを終了するにはスライダーをダブルクリックします。
ロック・モード
FAVORITES TALK を除く全ての操作がロックされます。複数のシンガーにそれ
ぞれ
1 台のVoiceLive Touchが用意されている状態に適しています。グループのリー
ダーが全員の設定を事前に行なっておき、各シンガーはステージ上でシンプルな 設定の切り替えのみを行なう、といった使い方を想定しています。
ロック・モードに入るには モードを終了するには
FAVORITES 1 5 を同時に長押しします。
USB AUX を除く出力はミュー ト
FAVORITES 2 5 を同時に長押しします。
FAVORITES 3 5 を同時に長押しします。
FAVORITES 3 5 を同時に長押しします。
17
MIDI セットアップ・メニュー
セットアップ・メニュー内のその他のサブ メニュー
セットアップ・メニュ ーには、前 述の各項 目に加え、MID I A DVANCED(ア ドバンス= 高度)の サブメニュ ーが用意 されていま す。 ると、これら の ンを長押し すると次のメニュー に、左矢印ボ タンで前のメニュー に切り替わ り ます。メニュ ーを変更すると、パラ メーターを 選択して値が表示さ れる前にメ ニュー名が表示されます。次に、
2 つのうち最 後に使用 したメニュ ーに移動 します。右矢 印ボタ
MIDI とアドバンス・メニューを解説します。
MIX ボタンを 長押しす
MIDI セットアップ・メニュー
MIDI セッ トアッ プ・メニ ューで は、MIDI キー ボー ドやシ ーケン サー 等によ る VoiceLive Touch のコントロールに関連した設定を行えます。MIDI セットアップ・
メニューにアクセスする手順は、前項目をご参照ください。
1 MIDI CHANMIDI チャンネル)- ハーモニーのコントロールと、プリセット
またはお気 に入りの切り替えに 使う フに設定すると、全チャンネルが無効となります。
2 FILTER(フィルター)- 指定した MIDI 情報の受信を無視にします。PrgChange
ではプ ログ ラム・チ ェンジ が、Sysex で はシス テム・ エクス クル ーシブ が、
PC+Sysex の設定 では両方の受 信が無効となります。MIDI キーボ ード・コン
トローラーからノートとプログラム・チェンジ情報を
MIDI チャンネルで音源に送っていて、VoiceLive Touch 側ではプログラム・チェ
ンジ情報を受信させたくない場合に、 は、
VoiceSupport 等の外部アプリケーションから不意に VoiceLive Touch のプ
リセットを上書きしてしまう事故を防ぐのに使用できます。
MIDI 受信チャ ンネルを指 定します。 オ
VoiceLive Touch と同じ
PrgChange に設定します。Sysex の設定
18
3 CC CHAN (CC チャンネル)- MIDI ボリューム(#7)等の、CC(Continuous
4 TRANSPOSE(トランスポーズ)- MIDI Notes プリセットのハーモニー・ヴォ
5 SPLI TDIR( スプリ ッ ト 方 向 )- キー ボ ー ド を ス プ リッ ト さ せ た い 場 合、
6 SPLI TNOTE(スプリット・ノート)- キーボードをスプリッ トする音程を指
7 SYSE XID(システム・エクスクルーシブ ID- システム・エクスクルーシブ
8 VIBBOOST(ビブラート・ブースト)- プリセットにビブラートが含まれてい
コンティニュアス・コントロール)情報の MIDI 受信チャンネルを
Control =
指定します。 デフォル トの設定 は ルの
CC メッセージを無視します。
イスをオクターブ単位でシフトさせます。 一部からハーモニーをコン トロールしたい際に便利です。設定の単位はオク ターブです。
SplitNote で指定した音程の上下何れの情報を使用するかを指定します。
定します。
ID を指定します。SysEx エディターから複数台の VoiceLive Touch を接続する
場合、各機に 個別の きます。
る場合、 トロールできます。このパラ メーターは、そのビブラート効果の動作を指定 します。デフ ォルトの トの設定値以上になるとビ ブラートを追加し、ホイールを元に戻すと元の量 に戻ります。 すとホイールが優先され、フルレンジのコントロールが得られます。ビブラー トの量をプリセットに元々 保存されていた設定に戻すには、同じプリセット を再度リコールします。
ID を与えるこ とにより 個別にエディットす ることがで
MIDI キーボードのモジュレーション・ホイールでビブラートをコン
Manual(マニュアル - 手動)の設定では、一度ホイールを動か
1 です。オフに すると、全 MI DI チャンネ
MIDI キーボードをスプリットして
Boost(ブース ト)の設定 では、ホイー ルがプリセ ッ
アドバンス・セットアップ・メニュー
9 PBRANGE(ピッチベンド・レンジ)- MIDI ピッチベンド情報がヴォイスのピッ
チシフトの音程を変化させるレンジを、セミトーンで指定します。
10 MIDI CTRLMIDI コントロール)- VoiceLive Touch MIDI USB 端子経由
MIDI 情報を受信できます。ここで、使用する端子を選びます。
Merge
(マージ、デフォルト)
トならびに
CC)を MIDI IN 端子で、システム・エクスクルーシブ(プリセッ
トならびにアップデート)データを らプリセット設定を流し込 んだ直後にキーボード・コントローラーからその 設定を確認できます。
MIDI
- キーボード・コントローラーとシステム・エクスクルーシブ両方の情
報を、
MIDI 端子でのみ受信します。USB 端子経由の MIDI 情報は無視されます。
この設定にすると、 は使えなく なります。そ の場合 可能ですが、 情報を送る必要があります。U SB を使用せずにアップデート を行う必要が生 じた場合には、
USB
報を、 からノート情報を送 る使用環境で、 ト機能も使用したい場合に選択します。
SysEx アプリケーションを使って正しい SysEx ヘッ ダーと SysEx
- キーボード・コントローラーとシステム・エクスクルーシブ両方の情 USB 端子でのみ受信します。DAW/MID I シーケンサー・ソフトウェア
- キーボード・コントローラーの MIDI データ(ノー
USB 端子で受信します。VoiceSupp ort
USB を必要とする VoiceSuppor t 経由のアップデート機能
MIDI 端子経由 でアップデ ートを行う ことは
TC-Helicon サポートまでご相談ください。
VoiceSupport のバージョン・アップデ ー
アドバンス・セットアップ・メニュー
アドバンス・セットアップ・メニューは、設定を変更する頻度の少ない、システム・ レベルのパ ラメータ ーを内包し ます。メニ ューにアク セスする 手順は、前述 の 解説をご参照ください。
1 SCROLL SPEED(スクロール速度)- テキストのスクロール速度を指定します。
デフォルトの値は
2 LEAD MUTE(リード・ミュート)- 全プリセットのドライ・リード・ヴォイ
スをオフにします。 ンに接続してミキサー側 でドライ/ウェット・バランスを調節する場合に適 しています。この場合、 る
HardTune とメガ ホン・エフェク トのプリセッ トでは、ミキサ ー側からド
ライ音が出力されてしまい 効果が損なわれる可能性がある点にご注意くださ い。
3 LEAD DELA Y(リード・ディレイ)- ハーモニーとダブリング・ヴォイスの
内部処 理には 若干の 遅延 が生じ るため、 ドライ・ リード・ヴォ イスの タイ ミング を遅ら せるこ とでタ イミン グを揃 えます。 デフォ ルトの 設定で ある
NONE(なし)に設定す ると、リード・ヴォイスは最 小のレイテンシーが得
られる設定となります。 ド・ヴォイスにタイミングを揃えるためのディレイが施されます。
4 GUITAR MUTE(ギター・ミュート)- GUITAR THRU ジャックにケーブルが
挿されてい ない時にメイン・アウ トプットか らギターをミュート させます。 ギターのドライ信号を外 部ミックスすることが可能となります。ギターの信 号は、
25 で、低い程速く、高い程遅くなります。
VoiceLive Touch をミキサーのエフェクト・センド/リター
VoiceLive Touch 側でドライ音を切る設定となってい
VOICE SYNC(ヴォイス・シンク)に設定すると、リー
NATURALPLAY ハーモニーとチューナーには送られ続けます。
19
アドバンス・セットアップ・メニュー
5 UNDO(アンドゥ)- アンドゥ機能をオン/オフできます。オフにすると、オー
6 LOOP FEED BACK(ループ・フィードバック)- オーバーダブ時に、ループ
7 OUTPUT(アウトプット)- VoiceLive Touch の全体的な出力レベルを下げる
8 TUNEREF(チューナー・レファレンス)- A=440 に対する基準ピッチを変更
9 DEMO(デモ)- VoiceLive Touch は、デモ使用を目的としたヴォーカル・レコー
デモ・モードをオンにすると、10 15 秒程でデモ・モードが起動します。デモ・
電源のオン/オフを行ってもデモ・モードの設定は変わりません。デモ・モー
バーダブをアンドゥできなくなる代わりに、ループの許容量が倍となります。
再生のレベルをフェードさせることができます。デフォルトの設定は す。ループを唐突に停止さ せるのではなく徐々にフェードさせたい際に、値 を下げます。
ことができます。接続先のミキサーの許容最大入力レベルが の最大出力レベルより低く音が歪んでしまう、といった場面に使用します。
します。ピアノ等の生楽器で チューニングが落ちている場合などに使用しま す。ギターのドロッ
100 セント以下である ことは極めて稀 であるため、通常 この設定を調節する
必要はありません。
ディングのループを搭載しています。
モードが起動すると、再生 ボタンを長押ししてデモ・ヴォーカルを再生する プロンプトが表示されま す。ヴォーカルの再生中は、プリセットやお気に入 りの選択、ならびに他の機 能を試すことができます。再生ボタンを再度長押 しすると、デモ・ヴォーカル の再生が停止します。このモードはループ機能 のメモリーを使用するため、ループの最大許容時間は短縮されます。
ドを終了するには、ここの設定をオフにします。
プ・チューニングの場合、変更の単位は通常半音であり、
98%
VoiceLive Touch
20
ループの高度な使用法:LOOPS(ループ)モード
ループの高度な使用法:
Loops
(ループ)モード
LOOPS モードでは、同じ 長さのループを複数 作成して、好きな順序で再生させ
ることがで きます。ループの再生 中に次のル ープを指定すること で、再生が終 わるのと同 時に次のループに切 り替えるこ とができます。こうす ることで、リ ズムが途切れること無く、音楽的な変化を与えることができます。
LOOPS モードを選択する手順は次のとおりです。
1. ホーム画面以外のモードにいる場合は、スライダ ーをダブルタップしてホー
ム画面に戻ります。
2. 指をスライダー上に置いたまま、赤の録音ボタン をタップします。一時的に
>LOOPS」と表示され、LOOPS モードに入ったことを示します。
NOTE: ホーム画面で録音または再生ボタ ンを長時間タップすることなくスライ
ダーを長押 しすると、 ウィザード 機能が起 動します。こ の場合は、 スライダー をダブルタ ップして一 度ホームに 戻ってから、上記の操 作を再度行 ってくださ い。
LOOPS モード内における表示と各コントロールの機能は次の通りです。
1
3
2
5
4
1. ループ番号ディスプレイ - 左の数字は現行ループの番号、右の数字は最初の
ループの長さから算出される上限のループ数を示します。
2. ループ・ビート・カウンター - ループ長さの 1/4 の長さを示します。ループ
長が
1 小節の場合、 オーバー ダブの際に ビートの 基準として 使用でき ます。
1 小節以上の場合は、ビートの倍率でループ内の進行状況を示します。点滅は、
表示されているループ番号が次に再生されるキューであることを示します。
3. 録音&再生ボタン - ベーシック・ループ・モード時と同じ動作をします。
4. 前のループをキュー&アンドゥ - ループ #1 以外のループを再生時に左矢印
ボタンをタップすると、 プの再生時にも停止時にも行えます。
長押しすると、オーバーダブ/コピー/クリアの操作がアンドゥされます。
前のループがキューされます。キューの指定は、ルー
6
21
ループの高度な使用法:LOOPS(ループ)モード
5. スライダーのループ機能 - 右スワイプで現行ループの消去、左スワイプでア
スライ ダーの 左半分 を長押 しする と、現行 ループ の内容 がバッ ファー にコ
スライダーの右半分を長 押しすると、現行ループ・スロットにバッファーの
6. 次のループをキュー&オート・コピー - 現行ループの次のスロットが開いて
次のスロッ トがすでに 別の内容を 含む状態で右矢印ボ タンをタッ プすると、
右矢印ボタンを長押しする と、現行ループの内容がバッファーにコピーされ
右矢印ボタンを再度長押 しすると、コピー操作はキャンセルされます。途中
ンドゥを行います。
ピーされます。バッファー の内容を、他のループ・スロットにペーストでき ます。
内容がペーストされます。
いる状態で右矢印ボタンを タップすると、現行ループの内容が次のスロット にコピーされ、キューされます。この自動コピー機能は、全てのループ・スロッ トが一杯になるまで続きます。コピー操作中はループ番号 の隣に「 されます。
次のループがキューされます。
ます。バッファーの内容 を、 きます。ペーストは現行ル ープの再生が終了するまで行われませんので、コ ピー先の番号を指定するま でに時間的な猶予が与えられます。ディスプレイ 上には、
ACOPYAuto-Copy =オート・コピー)と表示されます。
で気が変わった際に、他のル ープに現行ループの内容に置き換えることなく 移ることができます。
隣接していないループ・ス ロットにペーストで
'」が表示
22
ループの高度な使用法:SHOTS(ショット)モード
ループの高度な使用法:
shots
(ショット)・モード
SHOTS モードでは、ループの再生をランダムアクセスで行えます。LOOPS モー
ドではループの再生 が順番に行われる のに対して、 好きなタイミングで好きな順番で行えます。
SHOTS モードを選択する手順は次のとおりです。
1. ホーム画面以外のモードにいる場合は、スライダ ーをダブルタップしてホー
ム画面に戻ります。
2. 指をスライダー上に置いたまま、緑の再生ボタン をタップします。一時的に
>SHOTS」と表示されてから FAVORITES ボタンが全て点滅し、SHOTS モー
ドに入ったことを示します。
SHOTS モードではループを
SHOTS モード内における表示と各コントロールの機能は次の通りです。
1
3
2
5
4
6
7
1. ループ番号& バンク・ ディス プレイ - 矢 印ボタ ンを押 した直 後を除 いて、 LOOPS モード時と同じ情報を示します。左右いずれかの矢印ボタンを押すと、
一時的に次 のループ・ バンクを「 します。
2. ループ・ビート・カウンター - LOOPS モード時と同じ情報を示します。
3. 録音&再生ボタン - LOOPS モード時と同じ動作をします。
4. ループ・バンク・ダウン&アンドゥ - ループ・バンク 1-5 以外のバンク時に
左矢印ボタンをタップすると、
1-5」「6-10」. ..「20-25」といった 形で表示
前のループ・バンクに切り替えます。
23
ループの高度な使用法:SHOTS(ショット)モード
長押しす ると、LOOPS モー ド時と同 様に、オーバーダ ブ/コピ ー/クリ ア
5. スライダーのループ機能 - LOOPS モード時と同じ動作をします。
6. ループ・バンク・アップ&オート・コピー - 右矢印ボタンをタップすると、
右矢印ボタン の長押しは LOO PS モード同様に オート・コピー機能に割り 当
7. FAVORITES ボタン - SHOTS モードでこれらのボタンをタップすると、割り
24
の操作がアンドゥされます。
次のループ・バンクに切り 替えます。上限のループ番号を超える場合は表示 されません。
てられて いますが、 ばならないのに対して、
当てられて いるループがすぐに 再生されま す。再生ボタンが点灯 中を除き、 ボタンから指を離すと再 生が止まります。点滅しているボタンの数は、使用 中のループ長にあったスープ・スロッ
LOOPS モード ではコピ ー先を順 番に選ん でいかな けれ
SHOTS モードでは直接コピー先に移動できます。
トの数に該当します。
詳細は「付録:ルーピング・チュート リアル」セクションをご参照 ください。
USB & デジタル・オーディオ
VoiceLiVe touch
オーディオ・アプリケーション(DAW ソフトウェア)をインストールした USB 搭載のコンピュータに VoiceLive Touch を接続した際の一般的な活用法は次の通 りです:
1. パフォーマンスのフル・ミックスをキャプチャーする
2. DAW で再生したヴォーカル・トラックにプロセッシングを施す
3. ヴォーカルとギター・トラックをドライで録音する
ここでは、アプリケーション側における入出力の設定と 力の設定方 法を理解し ていて、接続 などはすでに完了し ている前提 で解説を進 めます。
1. パフォーマンスのフル・ミックスをキャプチャーする
VoiceLive Touch のセットアップ・メニューのパラメーターを次の通り設定します。
6 USB: STEREO
VoiceLive Touch
て、お好きなプリセットを 選びます。 れたサウン ドを きます。
DAW トラックの入出力機器をVoiceLive Touch に設定します。既存のバッキング・
トラックを 伴奏に歌う 場合は、それ らのトラックをヘッ ドフォンか らモニタリ ングできます。
のデジタル・オーディオ
VoiceLive Touch の入出
にマイクとヘッドフォン、 そして併用する場合は楽器を接続し
VoiceLive Touch はプロ セッシングの施さ
DAW に送りま す。サウンド はヘッドフ ォンでモ ニタリング で
2. DAW で再生したヴォーカル・トラックにプロセッシングを施す
ハーモニーを使用するには、完全にドライのモノラル・ヴォーカル・トラックと、 オプション でドライのインスト ゥルメント( ギターまたはキーボ ード)トラ ッ クまたは
MIDI トラックが必要です。VoiceLive Touch をエフェクト・インサート
として使用 するには、 セットアッ プ・メニュ ーのパラメ ーターを 次の通り設 定 します。
6 USB: INSERT
ヴォーカル・トラックを VoiceLive Touch のレフト・インプットに、そして楽器 のトラックをライト・インプットに送るように
ヴォーカルを ルトラック とミック スしたい 場合は、アド バンス・セ ットアッ プ・メニュー の
LEAD MUTE パラメーターをオンにします。ハーモニーのコントロールにギター・
トラックを使用する 場合は、 します。
HardTune やトランスデューサー・プリセットを 使って元のヴォーカル・ト ラッ
クと差し替える場合は、
録音時のモ ニタリングにはヘッ ドフォンま たはメイン・アウトを 使用できま す が、
INSERT
100% ウェットの状態で録音して後からドライのリード・ヴォーカ
同メニューの GUITAR MUT E パラメーターをンに
LEAD MUTE をオフにしてください。
VoiceLive Touch を出力オーディオ・デバイスとして使用する場合は 6 USB:
USB: STEREO に設定してください。
DAW Aux センドを設定します。
25
USB & デジタル・オーディオ
3. ヴォーカルとギター・トラックをドライで録音する
録音時に、エ フェクトのかかった 音を聴きな がら、エフェクトがか かっていな いドライのサウンドを
VoiceLive Touch のセットアップ・メニューのパラメーターを次の通り設定します。
6 USB: TRACK
マイ ク とギ タ ーを VoiceLive Touch に 接 続し ま す。ヘ ッ ドフ ォ ン を VoiceLive
Touch
グが施され たヴォーカルとギタ ー・エフェク トを含むギターのサ ウンドが出 力 されますが、 の方法でプロセッシングを行なえます。
USB オーディオとサンプリングレート
VoiceLive Touch には、コンピューターとの交信を行う際のサンプルレート(44.1
kHz
VoiceLive Touch の最大対応サンプルレートは 48 kHz です。使用する DAW アプ
リケーションによっては ありますが、これは
USB オーディオ用に内部ダウンサンプリングを行える場合に限ります。
DAW に送ることができます。
のヘッドフォン・アウトに接続します。ヘッドフォンからはプロセッシン
DAW へはヴォーカルとギターがドライのまま出力され、後から 2.
48 kHz 等)のパラメーターはありません。同期は自動的に行われます。
88.2 kHz 96 kHz のセッションで作業を行えることが
DAW アプリケーションまたは OS 側で Voic eLive Touch
26
MIDI インプレメンテーション
パラメーター CC# レンジ コメント
エフェクト・ブロック・オン/オフ
Harmony 110 Double 111 Reverb 112 µMod 116 Delay 117 FX 104
ブロック・エディット
µMod Style 50 0 24 Level 90 0 Delay Style 51 0 Level 62 0 Reverb Style 52 0 Level 91 0 Double Style 53 0 Level 15 0 Transducer Style 55 0 Out Gain 105 0 Harmony Style 56 0 Level 12 0 127 Harmony Key 30 0 Harmony Scale 31 0 1Harmony Key Scale HardTune Key Scale を同時に制御
Voicing Voice1 89 0 〜有効ヴォイシング数 Voicing Voice2 61 0 〜有効ヴォイシング数 Voicing Voice3 88 0 〜有効ヴォイシング数 Voicing Voice4 3 0 〜有効ヴォイシング数 Level Voice1 46 127 にマッピング Level Voice2 17 127 Level Voice3 21 127 Level Voice4 25 127
0〜63
=オフ、64〜
0〜63
=オフ、64〜
0〜63
=オフ、64〜
0〜63
=オフ、64〜
0〜63
=オフ、64〜
0〜63
=オフ、64〜
127 12127 30127 5127 16127 14 NaturalPlayScaleShift モードのみ。NotesNotes 4Chan では無効
11 0=C1=C#2=D3=Eb、4=E、5=F、6=F#、7=G、8=G#、9=A、10=Bb11=B6 0=Maj11=Maj22=Maj33=Min14=Min25=Min36= カスタム・スケール
にマッピング にマッピング にマッピング
127
=オン
127
=オン
127
=オン
127
=オン
127
=オン
127
=オン
オンは HardTune とトランスデューサーをそれぞれのオン/オフ・ステートに設定
※2:プリセットまたはグローバルで
Scale、Shift Scale、Shift Scale、Shift Scale、Shift
モード時のみ。 モード時のみ。 モード時のみ。 モード時のみ。
NaturalPlayがScale Notes、Notes 4Chan Notes、Notes 4Chan Notes、Notes 4Chan Notes、Notes 4Chan
に設定されている時のみ有効 では無効 では無効 では無効 では無効
27
MIDI インプレメンテーション
パラメーター CC# レンジ コメント
Gender Voice1 29 127 にマッピング Gender Voice2 19 127 Gender Voice3 23 127 Gender Voice4 27 127
グローバル
Voices Level 85 127 にマッピング Delay/Reverb Lvl 86 127 Guitar Level 109 127 にマッピング Guitar FX Lvl 22 127 Guitar FX Style 9 0 7 Aux Level 58 127 Output Level 7 127 にマッピング 注意:0 の設定では電源投入時から全出力がミュートされる可能性があります Tone Style 106 0 3 Pitch Correct Amt 107 127
システム
Lead Mute 13 Talk 114 0 Sustain 64 0 1 MIDI NaturalPlayMIDI NotesMIDI Notes 4 Chan モード時に有効 All Notes Off 123 0 1
CC メッセージ
ピッチベンド
MIDI
ループ
全ループ機能 44 0 26 機能割り当ては別表参照。※ Release Shots 再生を停止
にマッピング にマッピング にマッピング
にマッピング
にマッピング
にマッピング
にマッピング 0 =オフ
バンクセレクト 0 〜 2 プリセット 1 〜 128 =バンク 0、129 〜 256 =バンク 1、Favorites =バンク 2 プリセットセレクト 0 〜 127 0 =プリセット 1、1 =プリセット 2、etc.
ノート・オン/オフ
0〜63
=オフ、64〜
1 1 =オン。チューナー・モード非対応
127
=オン
CC #44(ループ)機能割り当て表
0 PLAY 6 2X 12 BANK 2 18 SHOTS TRIGGER 3 24 SHOTS 4 RELEASE
1 REC 7 COPY 13 BANK 3 19 SHOTS TRIGGER 4 25 SHOTS 5 RELEASE
2 STOP 8 PASTE 14 BANK 4 20 SHOTS TRIGGER 5 26 ERASE
3 NEXT 9 AUTO COPY 15 BANK 5 21 SHOTS 1 RELEASE
4 PREV 10 CLEAR 16 SHOTS TRIGGER 1 22 SHOTS 2 RELEASE
5 UNDO 11 BANK 1 17 SHOTS TRIGGER 2 23 SHOTS 3 RELEASE
MIDI インプレメンテーション
29
ファクトリー・プリセット・リスト
1 SIXTH ENCORE 26 SIMPLE SLAP 51 JAZZ CLOSEUP 2 76 SING WITH RADIO 2 CLOSE UP 3RD 27 LONGVERB DUCKED 52 JAZZ CLOSEUP 3 77 THICK 2 ABOVE 3 TUNED UP+DOWN 28 ARENA CHANT 53 LIGHT FLANGE 78 BEACH BOY RADIO
4 KANYE LOCKDOWN 29 AMATEUR KIDS 54 LOWER DUO 79 TOE PLASTIC 5 ANOTHER BRICK 30 PRO KIDS 55 LOWER & DOUBLE 80 3RDS & 5THS BIG 6 BRIGHT DOUBLE 31 CLOSE 1UP+1DOWN 56 DARK SWIRL 81 HIGHERCHOIR WET 7 TWO HIGH 32 CLOSE BELOW 57 TWO LOW 82 BASSY CHOIR 8 CHORALE THREE 33 3RD OCT BELOW 58 CHORALE ONE 83 CHANGE THE WORL 9 UNISON CHOIR 34 3RDS & 5THS L-R 59 CHORALE TWO 84 BIG BOTTM CHOIR
10 AUTOTUNE RADIO 35 FAR 1UP+1DOWN 60 3RD UP GROUP 85 3RD UP CHOIR 11 DEEPER YOU 36 FAR GENDERS 61 3RD UP LADIES 86 4TH DOWN CHOIR 12 POWER CHORDS 2 37 2UP+1DOWN 62 LOWER GUYS 87 6TH DOWN CHOIR 13 HIGHER CHOIR 38 1UP+2DOWN 63 FAR GENDRGROUP 88 YOU’RE NOT ALON 14 HARMONY CHOIR 39 2UP+1DOWN+OCT 64 1UP+2DOWN+OCT 89 U R ALTO 15 RADIOHARMNY DLY 40 SHIFT -4 SEMI 65 DOMINUS REQUIEM 90 U R SOPRANO 16 BASS & 3RD UP 41 SHIFT +5 SEMI 66 FADEOUT 3RD UP 91 TUNED HARMONY 17 ELVIS RADIO 42 ONE UP ROOM 67 STEVE MCQUEEN 92 TUNED 2UP 18 DOUBLE REFLECT 43 CHOIR ONE 68 UP TWO ROOM 93 TUNED 1 BELOW 19 ANGELS RADIO 44 LOWER TRIO 69 SLAP ABOVE 94 LOWER ROBOTS 20 DIGERI-VOICES 45 BASSMAN 70 SLAP TRIO 95 UPPER ROBOTS 21 DISTORTO 46 COUNTRY GIRLS 71 BASS & LOW 96 RADIO GOSPEL 22 POP DUO 47 POP TRIO 72 3UP FLANG DELAY 97 JAZZ RADIO 23 LOWER BACKUP 48 STEREO PAIR 3+5 73 RUNNING ON MT 98 FLANGEY 3RD 24 THE MASSES 49 6TH BELOW 74 FLANGE TWO HIGH 99 POWER CORDS 25 DEEP DOWN 50 JAZZ CLOSEUP 75 FLANGE UP & DN 100 HARD TUNE DELAY
30
ファクトリー・プリセット・リスト
101 DELAYED UPPERS 128 LOOSE DOUBLE 155 BANDPASS VERB 182 BOLLYWOOD 102 DELAYED HARMONY 129 OCTAVE CHILD 156 DEEP DUCKED FX 183 NOW HEAR THIS! 103 LIFE IN THE F L 130 BON J-U GIVE LV 157 T- ROOM 184 BASIC NOTES 8V 104 TONE DRONE UNI 131 OCT DOWN DOUBLE 158 ALTERNATIVE 185 NOTES 1V FEMALE 105 UNI+5TH DRONES 132 OCT DOWN GROUP 159 THICK OVERDRIVE 186 EASY NOTES 8V 106 OCTAVE DRONE 133 HARDTUNE OCTAVS 160 MEDIUM CORR 20% 187 NATURAL NOTES 107 TONE DRONE DOWN 134 GREGORIAN 161 GENTLE CORR 10% 188 NOTES 1V MELODY 108 TONE DRONE UP 135 SILKY DOUBLES 162 EASYTUNE 189 NOTES 1V MALE 109 DIGERI-DISTORT 136 CRUNCH DETUNE 163 T-PAINFUL 190 NOTES UNI STACK 110 MICROPITCH 137 OCTAVE FLANGE 164 STAGE AMP 191 NOTES UNI + YOU 111 DOUBLE CHORUS 138 VALKYRIE DUO 165 ECHO DOWN 192 THICK NOTES 4V 112 CHORUS PLATE 139 METAL DEMONS 166 IN THE SEWERS 193 NOTES 8V WIDE 113 DOUBLE BALLAD 140 SPACE CHOIR 167 POLTERGEIST 194 NOTES 8V MALES 114 OVERDUB SLAP 141 MONO SPRING 168 CHURCH TUNE 195 NOTES 8V FEMALE 115 100% WET UNISON 142 SMOOTHED VERB 169 AUTO PANNER 196 NOTES SLOW ATK 116 LAGER & ALE 143 GORGEOUS HALL 170 I AM A WALRUS 197 NOTES HEAVEN 117 MIXED OCTAVES 144 PRACTICE ROOM 171 POWER CORD ECHO 198 NOTES HEAVEN 2 118 OCT UP DOUBLE 145 JUST AMBIENCE 172 FLUTTER 199 NOTES 1V VOCODR 119 OCT UP GROUP 146 SLAP DUCK 173 CYLON DRONE 200 VOCODER SHIMMER 120 THINNER YOU 147 HOT SLAP 174 CLOCK RADIO 201 VOCO PORTA DIST 121 POPEYE + OLIVE 148 FREE FALLING 175 DISTORTED RADIO 202 NOTES WET CHOIR 122 OCTAVE POP 149 SIMPLE CHORUS 176 DIRTY SCREAM 203 NOTES CHOIR MEN 123 FIFTH DIVA 150 IF I WERE ABOY 177 TRASH-IT 204 NOTES CHOIR FEM 124 UNISON F&M 151 DUCKING TAPS 178 OCTAVE TRASH 205 NOTES CHOIR+UNI 125 UNISON M&F 152 MOD DELAY 179 FAST ROTOR 206 OPERA DIVAAAA! 126 PANNED DOUBLES 153 DIST DELAY 180 CHAOS 207 OCT DOWN MALE 127 MASSIVE STACK 154 TUNE TRANS ECHO 181 SPIRAL DOWN 208 POPEYE LIVES
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ファクトリー・プリセット・リスト
209 DEEPEST YOU Favorites: Bank A/Fav1 HARMONY CHOIR 210 THINNEST YOU Bank A/Fav2 CLOSE 1UP+1DOWN 211 OCT UP FEMALE Bank A/Fav3 KANYE LOCKDOWN 212 CROONER Bank A/Fav4 ANOTHER BRICK 213 PING PONG VERB Bank A/Fav5 CHORUS PLATE 214 BOP-A-LULA B1 CLOSE UP 3RD 215 MULTITAP ECHO B2 TUNED UP+DOWN 216 TAP TEMPO 1/4 B3 CHORALE THREE 217 1/2N TUNED ECHO B4 MAMBAZO! 218 SLAP ‘N’ ECHO B5 LOOSE DOUBLE 219 TRIPLET PONG C1 1/8N FILTERED 220 DRONE & ECHO C2 DRONE & ECHO 221 1/8N FILTERED C3 BASSDRUM FUZZ 222 BASSDRUM FUZZ C4 ANGELS LEFT 223 ANGELS LEFT C5 SOLOIST RIGHT 224 SOLOIST RIGHT D1 ELVIS RADIO 225 MAMBAZO! D2 NOW HEAR THIS!
D3 ANGELS RADIO D4 SING WITH RADIO D5 BANDPASS VERB E1 OCT DOWN MALE E2 OCT UP FEMALE E3 ARENA CHANT E4 BOP-A-LULA E5 1/2N TUNED ECHO
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FAQ & トラブルシューティング
オンライン・サポートはどこで受けられますか?
www.tc-helicon.com/support をご参照ください。
お気に入りバンクはどうやって切り替えられますか?
スライダーを長押しながらお気に入りを タップします。( ク
B、等)
ボタン操作ができません。
スリープまたはブレーク・モードに入っている可能性があります。スライダーを ダブルタップしてください。ロック・モードに入っている場合は、 と 5 を同時に長押しします。
フィードバックが生じてしまいます。
ヴォーカル・ モニターがマイクの 背面に向け て鳴るようにしてく ださい。セッ トアップ・メニューから
FAVORITE ボタンが点滅していますが、何故でしょう?
設定がエデ ィットされているこ とを示しま す。変更内容を保存す るか、別のお 気に入りを呼び出してみてくださ
ディレイのテンポをタップできません。
・テンポを使用するディレイ・スタイルが選択されている必要があります。
タップ ディレイ・スタイル
HARMONY
NOTES モードのプリセットではないでしょうか。MIDI キーボードを接続するか、
別のプリセットを選んでみてください。
ギターからハーモニーをコントロールできません。
ギターのボリュームを上げます。
ギターを一度アンプに直接接続し、ケーブルに問題がないことを確認します。
VoiceLive Touch の前にエフェクトを接続している場合は、それらを外します。
TONE Off または Less Bright に設定してみてください。
い。
1 16 を選んでからテンポをタップしてください。
ボタンが点灯していてもハーモニーが聴こえないプリセットがあります。
1= バンク A2 =バン
FAVORITES 3
演奏するコ ードが、最 低でもル ートと 3 度(メジ ャーまた はマイナ ー)を含む ことを確認します。
セットアップ・メニューの エディッ ト・メニュ ーの 確認します。
ギターをアンプに接続していますが、音がでません。
TALK ボタンをタップして、チューナーを終了します。
変則チューニングは使用できますか?
ドロップ
DDADGAD などの変則チューニング自体は、特に問題ありません。
原則として
VoiceLive Touch が重要視するのはコードのルートと 3 度です。これ
らの音程が明 確なヴォイシ ングを心がけ て、ギターのチ ューニングが
のチューナーと合っていれば、オルタード・チューニングを使用できます。
Touch
ギター演奏のヒント
ハーモニー・ ヴォイス をギターの 演奏に正 しく追随さ せるには、 しく発音す るように丁寧な演奏 を心がけて ください。ヴォーカル が楽曲の頭 か ら入る場合には、ギターもコードから始めてください。
ギターのチューニングは内蔵のチューナー(または ださい。楽曲 内のハー モニーを加 えたいセ クションに 頻繁なコ ード・チェン ジ があったり、 ギターで単音のフレ ーズやアル ペジオを弾かなけれ ばならない 場 合は、スケール・モードを使用するのも一つの選択肢です。
ヴォーカル・パフォーマンスのヒント
ヴォーカルの音程が正確であるほど、ハーモニーの精度も増します。ハーモニー には微量の ピッチ補 正が施さ れますが、大 部分はシ ンガー次 第です。また、 ア ンプやモニ ターをマイクに向け ると、ピッチ 検知が正しく行なわ れないこと が あります。
NaturalPlay Global
NaturalPlayがAuto
パラメーターがオフ、またはハーモニー・
または
Guitar
に設定さ れている ことを
VoiceLive
全ての弦が 正
A = 440 Hz)に合わせてく
33
付録:ルーピング・チュートリアル
イントロダクション
VoiceLive Touch は、クリエイティブでユニークなパフォーマンスを支援する強力
なヴォーカル・パフォーマンス・ツールで、高いリアルタイム性を誇ります。ルー パー機能も例外ではありません。 ジ上でル ープを一 から作り 上げてい くことを 想定した 設計がな されてお り、レ コーディング用のソフトウェアと組み合わせる想定のヴォイス用レコーダーの類 いとは一線を画します。この違いはイメージしにくいかもしれませんが、自分自 身とのライブ・セッションが可能になる、とお考えいただければわかりやすいか もしれません。ルーピングは決してギミックではなく、 ンスにおける表現方法のジャンルとして近年急速な広がりを見せています。
VoiceLive Touch のルーパーはライブ時にステー
ヴォーカル・パフォーマ
基礎用語
ループ・メモリー
VoiceLive Touch で録音できるループ長の上限は、ステレオとモノラルで異なりま
す。ステレオ時には、高音質な モノラル時の上限は倍の アンドゥ機能を無効にすると、上限をさらに倍増できます(モノラル時 これらの設定を変更すると、システムは内部メモリーの割り当て方法を変更する ために、現行ループは消去されますのでご注意ください。
ヒューマン・ビートボックス
口による擬音や身体の他の部位を使ってドラム、シンバル、シェイカー等に相当 する音をだしてリズムを作り上げる技法です。
小節/拍子
ポップ・ミュージック等の現代西洋音楽は、一般的に とを基本として います(例:バスド ラ/スネア/バ スドラ/スネア)。この種類
30 秒の非圧縮オーディオのループを作成できます。
60 秒となります。それなりの度胸が必要とされますが、
120 秒)。
4 つのビートを反復するこ
34
の音楽は、4 拍で 1 小節を構成する 4 拍子と呼ばれます。一部の楽曲は 1 小節が
3 拍で構成(例:ワルツ - バスドラ/スネア/スネア)される 3 拍子です。大半
の楽曲は、百を超える同じ拍子の小節で構成されます。
アディティブ・レコーディング
「アディティブ」とは「加算的」という意味で、アディティブ・レコーディングとは、
元の素材を 上書きまた は消去する ことなく新 しいレコー ディングの 内容を重ね ることを意 味します。通 常は反復時 に元のオーディオの レベルを若 干下げて再 生させ、サウンドを徐々にフェードさせていきます。 ド量を
SETUP メニューで設定します(詳細はマニュアルをご参照ください)。
ループ・ポイント
レコーディングを反復再 生させる際の終点と始点のつなぎ目のことを挿します。 一つのルー プのループ長は、ルー プの開始点 からループ・ポイント までの長さ となります。
VoiceLive Touch では、フェー
はじめてのヴォーカル・ルーピング
ルーピング を体験したことがな くても、心配 は無用です。ルーピン グは難しい ことではなく、いたってシンプルです。
ルーピング の一番基本 的なコンセ プトは、一つのアイデ ィアをキャ プチャーし て、繰り返し再生させる ことです。しかしながら、 ルーピングの本当の魅 力は、 一旦キャプ チャーして 反復再生し ているループの上に、 次々に他の パートを重 ねて行くこ とにありま す。多少の技 術と無限のクリエイ ティビティ を組み合わ せれば、ステ ージ上で一からルー プを作り上 げたり、様々な装飾音 を含む独創 的なアンサンブルを構築することができます。
まずは、ルーピングの基本的な流れを見ていきましょう。
付録:ルーピング・チュートリアル
基礎となるループの作成
ステップ 1: まずは、 気に入っ たプリ セットを 探しま す。エフェ クトなしの生 声でもかまいませんが、 ルーピングで表現できるサウンドの幅が格段に広がります。
ステップ 2:ループの長さををイメージします。例えば、4 拍一小節のヒューマン・ ビートボックスのリズムパターンが頭に浮かぶかもしれませんし、 ディをベー スにしたい かもしれま せん。ループの長さは 後から拡張 することが できますので、最初のルー プは短めにした方が良いかもしれません。ここでは、
4 拍一小節のパターンを想定します。頭の中で、任意のテンポで 1234...
カウントを 取ります。最初に決め たループの 単位は、ループを削除 して一から やりやおさ ない限りそ のまま固定 されますので、ここで 自分にとっ てやりやす いテンポで カウントを取ること は極めて重 要です。もちろん、 アルを読み ながら実機 をさわって いる段階で はいつでも 一からやり 直しが効き ますので、神経質になる必要はありません。
テップ
3:ここでは、カウントを声に出してループに録音してみましょう。小
節の頭で 録音ボタ ンを押して、同時に「ワン、トゥー、 スリー、フ ォー」と声 を出します。ここで気を つけることとしては、「フォー」はフレー ズの終わりと して扱うの ではなく、次の小節の 頭に再度「ワ ン」とフレーズが続 くことを想 像しながら 発音する ように心が けてくだ さい。それで、 二回目の「 ワン」と発 音する タイミ ングで、 声を出 す代わ りに録 音ボタ ンを 再度押 します。 すると、 今声に出し たばかりの カウントが 繰り返し再生され始 めますので、 その上に自 由に歌うことができます。まずは、この基本的な操作をお試しください。
ステップ
4:ラッキーであれば、今取ったカウントが一定のテンポで繰り返し再
生されます。おめでとうございます!
VoiceLive Touch の様々なプリセットを活用することで、
4 小節のメロ
このチュー トリ
ステップ 5: 作成し たループ の後始末をして みましょう。録音 ボタンを長押し して、全てを 消去しま す。再度ス テップ 内容を録音 して見て ください。繰 り返すた びに、違うル ープの長 さを試して み てください。自然なヒュ ーマン・ビートボックス のループなどを作成で きるか、 是非挑戦してみてください。
1 から同じ手 順を繰り 返して、異 なる
オーバーダブ
最初のルー プを録音する方法に 慣れ親しん でいただけたでしょ うか。ここに た どり着くま でに、このセクション で説明する 操作を既にお試しい ただいてい る かもしれません。
最初のループを作成し た後は、録音ボタンでパ ンチ・イン/アウトがで きます。 録音ボタン を押すと、 一回目はオ ーバーダ ブの開始、二 回目はオ ーバーダブ の 終了となり ます。ルー プがずっと 再生して いる状態で、 元のルー プに音を重 ね ていくことができます。 重ねる音の内容は、歌唱 でもビートでもかまい ません。 前セクションのステップ
ヒント:ステ ップ 再生ボタン を押すと瞬時にオー バーダブが 始まりますので、最初 のループが 終 わった後に ループの途中からパ ンチインを 行うのではなく、元の ループの終 わ りと同時に音を重ねはじめることが可能となります。
4 の後に、オーバーダブをお試しください。
3 で、ループ終 了のタイ ミングで録 音ボタン を押す代わ りに
アンドゥ(やり直し)- ミスをチャンスとして捉える心がけ
ここで、一つ のアドバ イスを添 えて、アンド ゥ機能を 紹介しま す。アンドゥ 機 能は「ミスを なかった ことにする 」もので はなく、クリ エイティ ブな流れの 一 環として捉 えることができます。 元のイメー ジと若干違う表現を 行ってしま っ たとしても、 それ自体がさらなる 想像力をか き立ててくれる可能 性を多いに 秘 めています。
35
付録:ルーピング・チュートリアル
前置きはこ こまでに して、機能の 解説に移 りましょう。 左矢印ボ タンを約 1 秒 長押 しす ることで、最後に 行っ た操 作を アン ドゥ でき ます。 ここ でい う「操 作」とは、例 えば最後 に行ったパ ンチ・イン /アウトの ことを指 します。ここ で、アンドゥ機能の一つのクリエイティブな使い方を紹介します。一度アンドゥ した操作は 再度矢印ボタンを長 押しするこ とでリドゥ(やり直し )できます の で、アン ドゥ機 能を使 って二 つのル ープを 切り替 えるこ とが可 能とな ります。
NOTE:ループをアンドゥ前後の状態で切り替えながらルーピングを進めていく
と、「アンドゥ後」の状態を忘れて次に進みたくなることもあるかもしれません。 アンドゥした状態から次の操作(パンチイン等)を行うと、リドゥの内容はリセッ トされます。
停止、再生、録音待機
ここまでの操作では、一度録音したループは常に再生され続けてきました。当然、 ループを一 度停止させてから再 度再生を開 始することができます。ループ再 生 を
停止させた状態から録音ボタン を押すと、録音待機状態に入り「
アーム)と 表示されます。ここか ら再生ボタ ンを押すと、ループの 再生開始と 同時にアデ ィティブ・ レコーディ ングが始 まります。こ の場合の ループ・ポイ ントは元の ループのものが適用 されますの で、異なるループ・ポイ ントを設定 したい場合は、一度全てを消去してからやり直します。
ARM」(録音
ループの拡張
基本的なル ーピングを進めてい くにつれて、 良好なループができ たものの、メ ロディを重ねるには短すぎる た場合には、 ループを 複製して、 倍の長さに 拡張する「 います。例えば、 ます。
2x 機能を使用することで、そのリズムの上に 2 小節のベース・パートをオー
バーダブして、再度 ズを重ねる、といったことが可能になります。
... といった場面にでくわすことでしょう。そういっ
2x」機能が用 意されて
1 小節のヒューマン・ビートボックスのループを作成したとし
2x 機能でループを拡張してから 4 小節のヴォーカル・フレー
36
この機能は その名称通 りループの 長さが倍になります ので、メモリ ー消費も倍 になります。 操作を繰り 返すとすぐ にメモリーが一杯に なる可能性 があります ので、ご注意ください。
TIP:VoiceLive Touch は、リアルタイム性を重視して設計されています。アンドゥ
2x 等の機能はクリエイティブな流れを妨げることなく、リアルタイムで行え
ます。
ループの消去
録音ボタン を長押しす るとループ が消去され、全てをゼ ロの状態に 戻すことが できます。
より高度なルーピング・テクニック
「かっ こいい ループ を作っ たけど、 そこか らどう すれば いいの かわか らない。」
これは、いた って自然 な悩みです。 ループ孤 立病ともい えるこの 状態は、現在 発売されているルーパーが皆抱えている問題です。
LOOPS モード
LOOPS モードは、ループ孤立病の自然治癒力を高めます。LOOPS モードは、基
礎となる一 つのループ から複数の ループを作成して、そ れらを自由 に切り替え ることを可 能としま す。 ンとギター のパートを重ねたと します。ここ までは問題ないので すが、ここで オリジナルのリズムパターンのみの状態に戻したいとします。 そういった応用を可能とします。
例えば、リズ ムパター ンから始め、 そこにベ ースライ
LOOPS モードは、
付録:ルーピング・チュートリアル
LOOPS モードの出入り
ステップ
1:このチュートリアルでは、ゼロの状態からはじめてみましょう。既
存のループを全て消去します。( ルーピングの最中に自由に出入りできます。)
2:LOOPS モードに入る操作はマルチタッチです。まず、指でスライダー
ステップ をおさえな がら、直後に録音ボタ ンを押しま す。録音ボタンを押す 前のスライ ダーを長押 しする時間 が長すぎる と、プリセット検索機 能が立ち上 がってしま うのでご注 意ください(詳細はマ ニュアルの「 プリセット検索」セ クションを ご参照ください)。
ヒント:スライダーを ダブルタップする と、 面に戻ります。モードを終了するこの操作は、他の特殊なモードと共通です。
ステップ 3:ディスプレイに「LOOPS」と表示されます。前述「基礎となるルー プの録音」セクションのステップ
4:画面右端に「I:N」とプログレス・バーの表示が確認できるはずです。
ステップ
N」は、録音したル ープの長さから 算出される、使用 可能なループ数の上限数
を示します。元のループが短い程「
プログレス・ バーは、再 生中のルー プの場所 を示します。 短いルー プでは点滅 しているよ うに見え るかもしれ ません。長 いループで は、ループ・ ポイントの 目安となります。
ステップ 5: ループを 停止して みてくだ さい。ディスプレ イには「LOOPS」 と 表示されます。再 度再生を開始すると、「 イダーをダブルタップすると一時的に「 ド(ホーム画面)に戻ります。再度 を長押ししてから録音ボタン)。
LOOPS モードは、再生やオーバダブの最中など、
LOOPS モードを終了してホーム画
3 の手順でループを録音します。
N」の数字は大きくなります(上限は 25)。
I: N」の表示に戻りま す。ここでスラ
HOME」と表示され、プリセット・モー
LOOPS モードに入ってください(スライダー
多機能タッチスライダー
LOOPS モードでは、スライダーは通常と異 なる機能を持ちます。 ダブルタップ
でホーム画面に戻るのは共通ですが、それ以外の機能は次の通りです:
左矢印:次のループ・ポイントのタイミングで前ループに戻ります。
右矢印:次のループ・ポイントのタイミングで次ループに戻ります。
スライダー の左スワ イプ:アンド ゥ機能の ショートカ ットにな ります。左矢 印 ボタンの長押しと比べて、操作に要する時間を短縮します。
スライダー の右スワ イプ:クリ ア。ループ長 を変える ことなく、 そしてルー プ を停止させることなく、ループの再生を無音化します。密度の高いループをバッ クに次のレ イヤーとしてバンプ をオーバー ダブしている最中に、 ドラマチッ ク な瞬間を演出したいとします。右スワイプすると、録音は続きながら、既存のルー プが瞬時に クリアさ れます。ルー プの次回 再生時には、 最後に重 ねたバンプ の みが再生さ れます。こ の状態から 左スワ いった演出も可能です。
次ループ - オート・ループ・コピー
これからが
LOOPS モードの本 領発揮です。「1: N」と表示されてい る状態で右
矢印ボタンを押すと新しいルー プ(この場合は「 に既存のループがない場合には元のループの内容がそっくり複製されます。
ステップ 1:ゼロ の状態に戻 して、LOOPS モード に入ります。 シンプルで 短い ヴォーカル・ ループを 作成しま す。ループが 出来上が ったら、ル ープを再生 し ている状態にします。
ヒント:
LOOPS モードで新し いループを作成す ると、メモリー残量 が表示され
ます。
イプで元の 高密度な ループに戻 す、
2: N」)が作成さ れ、その領域
37
付録:ルーピング・チュートリアル
ステップ 2:右矢印ボタンを押します。表示が「2: N」に変わり、ループ 2 に切 り替わります。この時 点では、ル ープ える音は操 作前と変わりません。 こうして複 製したループは全て 同じ長さに な ります。
ステップ
3:左矢印ボタンを押してループ 1 に戻ります。表示が変わります。こ
こで、ループ プ ブを加えた ループ た元のループの内容となります。
ステップ 4:ループ 2 にオーバーダブを加えます。終わったら、右矢印ボタンを 押してループ ここでルー プ プ ることが確認できます。
ステップ にしてくだ さい。ループの頭を再 生中に右矢 印ボタンを速く数回 押して、最初 の未使用のル ープ番号を選んでください(こ の例ではルー プ 容が最新の ものです が、再生中で あるルー プ ます。
ヒント:ループ 1 →ループ 4、と連続していないループ番号間で切り替えたい場 合は、ループ の終了点の前までに 矢印ボタン をタップします。ルー プの切り替 えは、ループ・ポイントで行われます。
1 にオーバー ダブを重 ねます。オ ーバーダブ が終わっ たら、ルー
2 に切り替え ます。ルー プ 2 は先ほど作 成してい ますので、今回オーバ ーダ
1 の内容はル ープ 2 にコピー されずに、 ステップ 2 で作 成し
3 に切り替えます。大体のコンセプトをつかめてきたでしょうか。 1 に戻り、右ス ワイプで クリアして みてくだ さい。その後 にルー
2 3 に移ると、ル ープ 1 をクリア しても他のループの 内容は維 持されてい
5:ここで最後にループ 1 に戻り、何らかの内容が録音されている状態
1 とループ 2 の内 容は同一 なため、聴 こ
4)。 ループ 3 の内
1 の内容がル ープ 4 にコピー され
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LOOPS モードにおけるプリセットの変更
前述の通り、 のため、 を使うこととなります(お 気に入りのバンクを切り替えることができますので、 実質的な数字は に出入りで きますので、 ループの再 生中にスライダーを ダブルタッ プして一旦
LOOPS モードか ら出てプリセットを 変更し、再度 LOO PS モードに入 るといっ
たこともできます。
LOOPS モードで 2x 機能は無効
見出しの 通り、 の流れとしては、プリセッ ト・モードで短いリズムパターンの作成と 使ったループ長の調節を行い、その後で に展開させていきます。
LOOPS モードではスライダーをループ機 能の操作に使います。 そ
LOOPS モードでプリセ ットを変更する唯一 の手段は 5 つのお気に入り
25 となります)。また、LOOPS モードはルー プの再生中に自由
LOOPS モード では 2x 機能を 使用でき ません。 推奨され る操作
2x 機能を
LOOPS モードに入ってループを本格的
SHOTS モード
SHOTS モードでは、5 つの FAVORITES ボタンから任意のループを選ぶことがで
きます。
LOOPS モードではループの切り替えがル ープ・ポイントで行わ れるの
に対し、
SHOTS モードでは鍵盤を弾いたりサンプ ラーを鳴らす時のよ うにボタ
ンを押した瞬間にそのループが鳴り始めます。一つの応用法として、高速にルー プを切り替 えることで、 ドラムンベ ースやカットアップ 的な効果を 容易に得ら れます。通常のサ ンプラーのよ うな使い方をす る場合は、 ンプルを任意に鳴らすことができます。
SHOTS モードの出入り
ステップ
1:ゼロの状態からはじめます。既存のループを全て消去します。(SHOTS
モードは、再 生やオーバダブの最 中など、ルー ピングの最中に自由 に出入りで きます。)
25 のヴォーカル・サ
付録:ルーピング・チュートリアル
ステップ 2:SHOTS モードに入る操作はマルチタッチです。まず、指でスライダー をおさえな がら、直後に再生ボタ ンを押しま す。再生ボタンを押す 前のスライ ダーを長押 しする時間 が長すぎる と、プリセット検索機 能が立ち上 がってしま うのでご注 意ください(詳細はマ ニュアルの「 プリセット検索」セ クションを ご参照ください)。
ヒント:スライダー をダブルタップす ると、 面に戻ります。モードを終了するこの操作は、他の特殊なモードと共通です。
ステップ 3:ディスプレイに「SHOTS」と表示されます。前述「基礎となるルー プの録音」セクションのステップ
4LOOPS モード同様、画 面右端に「I:N」とプ ログレス・バーの表 示
ステップ が確認できるはずです。また、 〜 5 ボタンがループ 1 5 に割り当てられます。
5:ループを停止してみてください。ディスプレイには「SHOTS」と表
ステップ 示されます。再度再生を開始すると、「 をダブルタップすると一時的に「 ム画面)に戻ります。再度 ししてから停止ボタン)。
ショット・バンク
SHOTS モード では 5 つの FAVORI TES ボタンで 5 つ 以上のル ープを選 択するこ
とになるため、左右矢印ボタンでバンクを切り替えます。右矢印をタップすると、
1-5」「6-10」「11-15」といった具合 にバンクが切り替わ ります。「6-10」のバン
クでは、
FAVORITES 1 5 のボタンはループ 6 〜ループ 10 に割り当てられます。
ここで左矢印ボタンを押すと、「
FAVORITES ボタンが点滅します。FAVORITES 1
SHOTS モードに入ってください(スライダーを長押
1-5」に戻ります。
SHOTS モードを終了 してホーム画
3 の手順でループを録音します。
I: N」の表示に戻ります。ここでスライダー
HOME」と表示され、プリセット・モード(ホー
ヒント:元ル ープの長 さによって 扱えるル ープ数の上 限は変わ ります。上限 を 超えたループ番号のボタンのライトは点滅せずに、選択できません。例えば、ルー プの長さがメモ リーの しか点滅せず、録音/再生できません。
多機能タッチスライダー
SHOTS モードでは、ス ライダーは通常と 異なる機能を持ち ます。ダブルタップ
でホーム画面に戻るのは共通ですが、それ以外の機能は次の通りです:
左矢印:前のループ・バンクにアクセスします。
右矢印:次のループ・バンクにアクセスします。
スライダー の左スワ イプ:アンド ゥ機能の ショートカ ットにな ります。左矢 印 ボタンの長押しと比べて、操作に要する時間を短縮します。
スライダー の右スワ イプ:クリ ア。ループ長 を変える ことなく、 そしてルー プ を停止させることなく、ループの再生を無音化します。密度の高いループをバッ クに次のレ イヤーとしてバンプを オーバーダ ブしてい る最中に、 な瞬間を演出したいとします。右スワイプすると、録音は続きながら、既存のルー プが瞬時に クリアさ れます。ルー プの次回 再生時には、 最後に重 ねたバンプ の みが再生さ れます。こ の状態から 左スワイ プで元の高 密度なル ープに戻す、 と いった演出も可能です。
モメンタリーとコンティニュアス
SHOTS モードでは、録 音したループを停 止している状態か ら鳴らすか、再生中
に鳴らすかで操作性と反応が異なります。
1/3 を消費している 場合は、FAVORITE S 1 3 のボタ ン
ドラマチッ ク
39
付録:ルーピング・チュートリアル
モメンタリー:ルーパー を停止させます。FAVOR ITES 1 を長押します。ステッ プ
3 で録音した ループ 1 が、指 を抑えて いる間だけ再生され ます。次に、 ゆっ
くりとした テンポでボタンを繰 り返しタッ プしてみてください。 ボタンを押 す 度に、ループ が開始点 から再生さ れます。次 に、速いテン ポでボタ ンを押して みてください。指を離すタイミングによる効果の違いを比べてみてください。
コンティニュアス:ルー パーが停止している状 態から、再生ボタンを押 します。 ループ
1 の再生が始まります。FAVO RITES 1 を押すと、ループ 1 がループの始
点から再生さ れ直し、ボタン から指を離す ても再生は止 まりません。 にループを 任意に選んだり、高速 に連続して ループをトリガーし て特殊効果 を 演出できま す。もちろ ん、録音を重 ねること も可能で、録 音はルー プを切り替 えても行え ます。アデ ィティブ・レ コーディ ングは、選択 したルー プに対して 行われ
ます。
SHOTS モードにおけるヴォーカル・サンプルの録音
モメンタリー サンプルを録音して後から任意にトリガーする手順は次の通りです。
ステップ 1: ゼロの 状態から はじめ ます。既存のルー プを全 て消去し ます。ス ライダーをダブルクリ ックして、ホーム画面に 戻ります。「はじめてのヴォーカ ル・ルーピン グ」セク ションのス テップ ンプルを録音します。 初回録音時 のループの 長さがその 後に録音する素材の 長さを決め ることとな り ます。必要に応じて最後に無音部分を残します。
ステップ
ステップ 滅します。
SHOTS モードは、ヴォーカル・サンプラーを使うのに似ています。
3 と同じ手順 で最初の ヴォーカル・ サ
LOOPS SHOTS モードでは全てのループ長が同一なため、
2:再生を止めて、SHOTS モードに入ります。
3:録音ボタ ンを押し て、録音待 機状態にし ます。赤い 録音 LED が点
DJ のよう
40
ステップ 4:次のヴ ォーカル・サン プルを歌う準 備をします。用 意ができたら、
FAVORITES 2 を押しながら歌 いはじめ、歌い終わったらボ タンから指を離しま
す。この時点で、 録音 ていることを示し、 れる時にはアディティブ・レコーディングが行われることを示します。
ステップ 5:次のヴォーカル・サンプルを歌う準備をして、FAVORITES 3 4
5 をステップ 4 と同じ手順で録音していきます。
6:必要に応じて、右矢印ボタンを押して次のバンクに切り替えます。
ステップ
7:必要に応じて、一度録音を済ませたヴォーカル・サンプルに対して
ステップ オーバーダブを行えます。録音した内容は、同時に再生中のループに重なります。
8:録音アームを外します。
ステップ
9:ルーパーを停止した状態であれば、通常のサンプラー同様に、ボタ
ステップ ンを押すことで任意のヴォーカル・サンプルをトリガー再生できます。
AUTO COPY - オート・コピー
LOOPS モードの解説で、 新しいループに切り 替えるともとのループの内容が自
動的に複製 される自 動ループ・コ ピー機能 を紹介しま した。その 時点で、連続 したループ 番号ではな く、任意のル ープ番号間で内容を コピーでき ないか疑問 に思われた かもしれ ません。 外すことなく任意にループをコピーできます。手順は次の通りです。
1SHOTS モードで、 ゼロの状態 からはじめ ます。ループ 1 にシンプ
ステップ ルなリズム・ループを録音します。
LED は点滅したま まです。これは、 録音待機状態 が続い
FAVORITES ボタン を押し続けて次回 このサンプルが再生さ
SHOTS LOOPS いず れのモード でも、ビー トを
付録:ルーピング・チュートリアル
ステップ 2:オ ート・コピー を開始する には、画面に「ACOPY」と表示 される まで右矢印 ボタンを長押ししま す。次にルー プを選ぶと、再生中の 内容がその まま複製さ れます。(このボタ ン操作は もしれませんが、 はいりません)
ステップ できます。同様の手順で、他のループ番号間で自由にコピーを行えます。
この操作は L OOPS モードで も行えま す。相違点としては、SHOT S モードでは コピー先に直接移動 できるのに対して、 れる時間内 にコピー先 を指定しな ければならない点が 挙げられま す。コピー先 の指定途中 に再生がル ープ・ポイン トに到達してしまう と意図しな いループ番 号にコピー されてし まう可能性 があるた め、注意が必 要です した場合はアンドゥでき ます)。オート・コピー機能をうまく使え ば、消去した いループを再生させることなく上書き消去できます。
コピー/ペースト
ループを別 の場所にコピーする には、もう一 つの方法が用意され ています。ま ず、スライダ ーの左半分内 を長押しす ると、画面に「 次に、コピー 先のループに移動し て、タッチス ライダーの右半分内 を長押しす ると、画面に「
AUTO COPY とは異なり、この操 作では手動で一度コピ ー先のループに切り替
える必要が あります。 利点として は、コピー 元を一度指 定するだ けで、複数の コピー先にペーストしていくことができます。
SHOTS LOOPS モードで 2x 機能は使用できないので、心配
3FAVORITES 2 ボタンを押すと、ループがコピーされているのが確認
PASTE」と表示され、先ほどコピーした内容がペーストされます。
2x 機能と同じ であるこ とにお気づ きか
LOOPS モードではルー プが一周再生さ
(もちろん、
COPY」と表示 されます。
失敗
応用のヒント
常時待機の心がけ
ここまでの 解説で、ループの切り 替えをまた がって録音を続ける ことができ る のに気づかれたかもしれません。モメ ンタリー 態からルー プを再生させること で、ループを 切り替えながら録音 を続けられ ま す。ループを トリガー /リリース する度に 録音が続く ため、ルー プ間を切り 替 えながらサウンドを重ねていくことができます。
パフォーマンス・ブースター
アーム録音 を多用し たり、アディ ティブ・レ コーディン グの録音 /再生を頻 繁 に切り替えたりする場合には、「 これは、ルー プの周回 毎に、アンド ゥの可能 性に備えて システム が内部設定 を 変更することに起因し ます。 たい場合には、システム・メニューからアンドゥ機能をオフにしてみてください。 アンドゥ機 能をオフにするのは、 歌唱や操作 として取り込 むことができ る技術と度胸 が必要とされ ますが、 のルーパー 機能のレスポンスを 格段に向上 させ、倍の最大ループ 長を得られ ま す。
BUSY」メッセージが表示されることがあります。
VoiceLive Touch のレス ポンスを何事にも優先 させ
SHOTS モードでも、録音待機状
上のミスも パフォーマンスの一 部
VoiceLive Touch
41
仕様
アナログ入力
コネクター:マイク : バランス XLR、ギター : 1/4フォーンジャック、AUX:
1/8
ステレオ・ミニジャック 入力インピーダンス(バランス/アンバランス):マイク マイク入力レベル
EIN @
マイク S/N 比:> 107 dB ギター入力インピーダンス:1MΩ ギター入力レベル ギター入力 S/N 比:> 115 dB
AUX
入力レベル @ 0 dBFS+2 dBu
A/D
変換:24 ビット、128x オ ーバー サンプリ ング・ビッ トストリ ーム、S/N
110 dBA-weighted
@ 0 dBFS-42 dBu +1 dBu
最大マイクアンプ・ゲイン、Rg = 150Ω:-127 dBu
@ 0 dBFS-7 dBu 17 dBu
: 2.14 1.07 kΩ
アナログ出力
コネクター:バランス XLR(モノラル)、1/4 TRS フォーンジャック 出力インピーダンス: 出力レンジ(ライン): ダイナミックレンジ:>109 dB20 Hz 20 kHz 周波数特性:+0 -0.3 dB20 Hz 20 kHz ヘッドフォン・アウト:1/8ミニ・ステレオ・ジャック、32Ω、最大 +17 dBu
(最大 180 mW
D/A 変換:24 ビット、128x オ ーバーサ ンプリング・ビッ トストリ ーム、S/N
115 dBA-weighted
80Ω(バランス)/ 40Ω(アンバランス)
14.5 dBu
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コントロール
USBUSB-B(コントロール、MIDI、オーディオ I/O MIDI5 ピン DINIn
ペダル:
1/4 TRS フォーンジャック
電源
外部パワーサプライ電源:100 240 VAC50 to 60 Hz(自動選択) 消費電力:
<14 W
安全
EMC 準拠基準:EN 55103-1 and EN 55103-2 FCC part 15, Class B, CISPR
22, Class B
安全承認基準:IEC 65, EN 60065, UL6500 and CSA IEC 65, E60065, UL6500
and CSA
環境
作動環境温度:0℃〜 50℃ 保管環境温度: 湿度:最大
-30℃〜 70
90%(結露なきこと)
寸法/重量
寸法:230×100×180 mm 重量:1.6 kg
保証
www.tc-helicon.com/support 参照
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