Cover1,4
はじめに
このたびは、FP-7 をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。FP-7 を存分に
お楽しみいただき、いつまでも良い状態でご愛用いただくためにも、この取扱説明書をよく
お読みいただけるようお願い申し上げます。
取扱説明書について
はじめに、取扱説明書(本書)の「演奏する前に」(18 ページ)をお読みください。AC ア
ダプターの接続や電源の入れかたを説明しています。
取扱説明書では、FP-7 の演奏機能を使いこなすための基本操作から、FP-7 を使って曲を録
音するといった応用操作まで説明しています。
本文中の表記について
この取扱説明書では、操作方法を簡潔に説明するために、次のように表記しています。
•
[ ]で囲まれた文字は、ボタン(つまみ)名を表し、[Display]ボタン、のように表記し
ます。
•
文章の先頭に、 や※マークが付いているものは注意文です。必ずお読みください。
•
本文中の(** ページ)は参照ページを表しています。
•
本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、お買い上げ時の設定(音色名など)
と本文中の画面上の設定は一致していません。あらかじめご了承ください。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(8 ページ)と
「使用上のご注意」(11 ページ)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を
十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なと
きにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
©
2006 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
3
FP-7 の特長
FP-7 の特長
本格的なピアノ演奏
高品位なコンサート・グランドピアノの音色と、低音域は重く高音域は軽く、よりピアノらしい
タッチが得られるPHAII鍵盤を搭載しています。
また、ペダル端子を3個搭載し、余韻の深さを調節できるハーフ・ダンパー対応ペダルを付属し
ていますので、本格的なピアノ演奏を楽しむことができます。
高品位スピーカーとピアノ音色
FP-7は、88鍵マルチ・サンプリング・ピアノ音を搭載しています。
グランドピアノ88鍵の鍵盤ひとつひとつの音のキャラクターを忠実に再現し、繊細なピアニシモ
から力強いフォルテシモまでのダイナミックな強弱変化と繊細なニュアンスを表現できます。
さらに、FP-7の高品位なスピーカーは、臨場感あふれる響きを実現しています。
オーディオ・ファイルを鳴らしながら演奏「オーディオ・キー」
自分で用意したオーディオ・ファイルを演奏中に好きなタイミングで切り替えて演奏することが
できます。人の声や短いフレーズを鳴らすと、演奏にライブ感をつけることができます。
また、鍵盤ごとにオーディオの曲を設定して、その曲をバックに自分で演奏して楽しめます。
セッション感覚の演奏を楽しむ「セッション・パートナー」
リアルな音の「リズム」に合わせて、セッション感覚でピアノ演奏を楽しむことができます。
それぞれのリズムには最適なコード進行が設定されているため、リズムを選ぶだけで簡単にコー
ド進行を選ぶことができます。
自分の好みに合わせてピアノ音色をカスタマイズ「ピアノ・デザイナー」
ピアノの弦が共鳴する音やグランドピアノの大屋根の開閉シュミレーション、ダンパー・ペダル
を踏んでダンパーが弦を離れるときに出るかすかな音の再現など、グランドピアノのサウンドと
表現力を追求しています。これらを自分で調節して好みのピアノ音色をつくることができます。
お気に入り演奏設定を本体に記憶「レジストレーション」
4
音色やセッション・パートナーの設定、鍵盤のタッチ感などのお気に入りの演奏設定を、レジス
トレーションに記憶させて、簡単に呼び出すことができます。
USBメモリーを使ってできること
FP-7は外部メモリー端子を装備。USBメモリー(別売)を接続して、USBメモリー内のSMF
ミュージックデータやオーディオ・ファイルを再生することもできます。また、録音した演奏や
レジストレーションを保存しておくこともできるので便利です。
もくじ
はじめに ..........................................................3
取扱説明書について........................................................... 3
本文中の表記について.................................................3
FP-7 の特長....................................................4
安全上のご注意...............................................8
使用上のご注意............................................11
各部の名称とはたらき ................................14
演奏する前に................................................ 18
演奏の準備をする ...........................................................18
AC アダプターを接続する.......................................18
電源を入れる/切る.................................................. 19
音の大きさを調節する..............................................20
譜面立てを取り付ける..............................................20
ペダルを接続する ...........................................................21
ヘッドホンを使って聴く................................................22
画面の明るさを変える....................................................22
USB メモリーの使いかた.............................................. 23
USB メモリーを接続する........................................ 23
デュアル演奏やスプリット演奏の音量バランスを
変える...............................................................................47
鍵盤のタッチ感を変える(キー・タッチ)...................48
音に響きをつける(リバーブ効果)...............................49
リバーブ効果のかかり具合を変える....................... 49
音にさまざまな効果をつける(エフェクト)...............50
オルガン音色のうねりを変える(ロータリー効果)....51
鍵盤や再生する曲の調を変える(トランスポーズ)....52
メトロノームを使って演奏する.....................................54
テンポを変える..........................................................55
メトロノームの音量を変える ..................................55
音にメリハリをつける(サウンド・コントロール)....56
音質を変える(イコライザー).......................................57
イコライザーのタイプを変える...............................58
オーディオ・ファイルを使って演奏する
(オーディオ・キー)........................................................59
USB メモリーのオーディオ・ファイルを
使って演奏する..........................................................59
FP-7 に入っているオーディオ・ファイルを
使って演奏する..........................................................62
オーディオ・キーの音量を変える...........................62
好みのピアノの音を作る(ピアノ・デザイナー)........ 63
ピアノ・デザイナーの設定を保存する...................65
曲を聴く ....................................................... 24
デモ曲を聴く ...................................................................24
内蔵曲を聴く ...................................................................26
曲の音量を変える .....................................................28
すべての曲を連続して再生する
(オール・ソング・プレイ)...................................... 29
パートごとに再生する(トラック・ミュート)..... 30
トラック・ミュートしたときの音量を変える .......31
本体メモリーに保存された曲を聴く............................. 32
USB メモリーの曲を聴く.............................................. 33
演奏する ....................................................... 35
いろいろな音で演奏する................................................35
オルガンの音づくりをシミュレートする
(トーンホイール)........................................................... 36
2 つの音色を重ねて演奏する(デュアル演奏)........... 41
音色のバリエーションを切り替える ...................... 42
鍵盤の右手側と左手側を違う音色で演奏する
(スプリット演奏)........................................................... 43
音色グループや音色のバリエーションを
切り替える................................................................. 45
鍵盤が分かれる位置を変える
(スプリット・ポイント)..........................................46
リズムに合わせて演奏する.........................66
セッション・パートナーとは.........................................66
セッション・パートナーに合わせて演奏する .............67
セッション・パートナーの音量を変える...............69
パートを選んで演奏する..........................................69
リズムを選ぶ....................................................................70
リズムのテンポを変える................................................71
リズムのコード進行を選ぶ ............................................72
左手でコードを指定して演奏する
(コード・プログレッション・オフ).............................73
リズムのパターンを変える
(オリジナル/バリエーション).....................................75
オリジナルのコード進行パターンをつくる.................76
コード進行を録音する小節数を変える...................77
お気に入りの演奏設定を保存する .............78
お気に入り演奏設定(レジストレーション)とは......78
演奏設定を登録する(レジストレーション)...............80
レジストレーションを呼び出す.....................................82
レジストレーション・セットを保存する.....................83
保存したレジストレーション・セットを読み込む......85
保存したレジストレーション・セットを消す .............87
レジストレーション・セットをコピーする.................89
5
もくじ
ペダルでレジストレーションを切り替える.................91
録音する ....................................................... 92
新しい曲を録音する........................................................ 93
曲に合わせて弾いた演奏を録音する............................. 95
セッション・パートナーを使った演奏を録音する .....98
トラック・ボタンを選んで録音する.......................... 100
録音した演奏を消去する............................................. 103
演奏を保存する.........................................104
保存とコピーについて................................................. 104
録音した曲を保存する................................................. 105
USB メモリーの使いかた........................................... 107
USB メモリーを初期化する................................. 107
保存した曲を消す ........................................................ 109
曲をコピーする ............................................................ 111
本体メモリーに保存されている曲を
USB メモリーにコピーする................................. 111
USB メモリーに保存されている曲を
本体メモリーにコピーする................................... 113
いろいろな設定をする .............................115
調律に関する設定 ........................................................ 115
他の楽器と音の高さを合わせる
(マスター・チューニング)................................... 115
調律方法を変える(調律法)................................. 116
ペダルに関する設定..................................................... 117
ペダルの効果をかけるパートを変える................ 117
ペダルの働きを変える........................................... 118
エフェクトに関する設定............................................. 119
エフェクト・タイプを変える ............................... 119
エフェクトがかかるパートを設定する................ 120
システムに関する設定................................................. 120
VIMA TUNES 用おすすめ音色を選ばない設定に
する.......................................................................... 120
歌詞表示のオン/オフを切り替える ................... 121
歌詞表示するときの言語を変える ....................... 121
電源を入れたときのサウンド・コントロールの
設定を変える .......................................................... 122
電源を入れたときのイコライザーの設定を
変える...................................................................... 122
音量を調節する(マスター・ゲイン).................. 123
イコライザーに関する設定......................................... 123
イコライザーの設定を変える ............................... 123
鍵盤に関する設定 ........................................................ 124
トランスポーズする対象を選ぶ ........................... 124
鍵盤のタッチ感を変える(キー・タッチ).......... 125
鍵盤のタッチ感を微調節する ...............................125
キー・タッチが「Off」のときのベロシティーを
変える......................................................................126
ロワー音色の音の高さをオクターブ単位で変える
(オクターブ・シフト)...........................................126
オーディオ・キーに関する設定..................................127
オーディオ・ファイルのセットを選ぶ................127
オーディオ・ファイルの設定を変える................127
セッション・パートナーに関する設定......................129
イントロ、エンディングのオン/オフを
設定する..................................................................129
コード進行パターンを選ぶ ...................................129
コード進行のルート音を指定する........................130
コード進行パターンを固定する............................130
曲の再生に関する設定.................................................131
特定のパートを鳴らないようにする
(パート・ミュート)...............................................131
SMF ミュージックデータ再生時のトラック・
ボタンに割り当てるパートを変える
(トラック・アサイン)...........................................132
メモリーの初期化(フォーマット)に関する設定...132
本体メモリーを初期化する ...................................132
USB メモリーを初期化する................................. 133
メトロノームに関する設定 .........................................134
メトロノームの拍子を変える ...............................134
メトロノームの拍の刻みかたを変える................134
その他の設定.................................................................135
お買い上げ時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット)...................................135
ボタンが効かないようにする
(パネル・ロック)...................................................135
V-LINK を使う ....................................................... 136
外部メモリーの設定を切り替える........................136
外部機器との接続 .....................................137
オーディオ機器と接続する .........................................138
外部スピーカーから音を出す ...............................138
CD や MD の音を FP-7 のスピーカーから
鳴らす......................................................................139
FP-7 の演奏を外部機器に録音する ........................... 140
FP-7 の演奏を CD や MDに録音する................140
パソコンを使って CD を作成する ....................... 141
USB メモリー(別売)を接続する............................142
パソコンと接続する.....................................................143
USB(MIDI)端子を使ってパソコンと接続する143
CD ドライブ(別売)を接続する .............................. 144
接続の手順 ..............................................................144
CD の曲を再生する................................................ 145
6
音楽 CD の曲に合わせて演奏する
(センター・キャンセル)....................................... 146
ミュージックデータのメロディーを確認しながら
演奏する.................................................................. 146
MIDI 機器と接続する................................................... 147
MIDI とは? ............................................................ 147
接続の手順.............................................................. 147
FP-7 を演奏して他の MIDI 音源を鳴らす .......... 148
MIDI に関する設定をする ..................................... 148
資料
故障かな?と思ったら................................................. 153
こんな表示が出たら..................................................... 157
音色一覧........................................................................ 158
リズム一覧 ....................................................................163
コード進行パターン一覧............................................. 164
コードの押さえかた一覧............................................. 167
内蔵曲一覧 ....................................................................169
使用できるミュージックデータ ................................. 170
レジストレーション一覧............................................. 171
エフェクト一覧 ............................................................ 172
記憶される設定 ............................................................ 176
MIDI インプリメンテーション・チャート ................ 177
主な仕様........................................................................ 178
さくいん........................................................................ 180
もくじ
7
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
分解や改造をしない
002c
この機器および AC アダプターを分解したり、
改造したりしないでください。
..............................................................................................................
修理や部品交換はしない
003
修理や部品の交換は、絶対 にしないでくださ
い。修理や部品の交換をするときは、必ずお買
い上げ店またはサービス・ステーションにご相
談ください。
..............................................................................................................
以下のような場所での使用や保管はしない
004
○ 温度が 極端に高い場所(直射日光の当たる
場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上
など)
○ 水気 の近く(風呂場、洗面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
指定のスタンドの上に設置する
005
この機器の設置には、ローランドが推奨するス
タンド(型番:KSC-44)を使用してください。
他のスタンドと組み合わせて使うと、不安定な
状態となって落下や転倒を引き起こし、けがを
するおそれがあります。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
不安定な場所に設置しない
006
この機器の設置にスタンド(型番:KSC-44)
を使用する場合、ぐらつくような所や傾いた所
に FP-7 を設置しないでください。安定した水
平な所に設置してください。機器を単独で設置
する場合も、同様に安定した水平な所に設置し
てください。
..............................................................................................................
AC アダプターは 100V の電源コンセントに差し
込む
008c
AC アダプターは、必ず AC100V の電源コン
セントに差し込んでください。
..............................................................................................................
電源コードは付属のものを使用する
008e
電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
電源コードを曲げない、重いものを載せない
009
電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
タコ足配線などの無理な配線をしない
015
電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないで
ください。特に、電源タップを使用している場
合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を超
えると発熱し、コードが溶けることがあります。
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
8
警告
安全上のご注意
大音量で長時間使用しない
010
この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、
設定によっては永久的な 難聴になる程度の音
量になります。万一、聴力低下や耳鳴りを感じ
たら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談し
てください。
..............................................................................................................
異物を入れない
011
この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)を絶対に入れないでください。
ショートや誤動作の原 因になることがありま
す。
..............................................................................................................
異常や故障が生じたときは電源を切る
012b
次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはサービス・ステーションに修理を依頼し
てください。
○ AC アダプター本体、電源コード、または
プラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたり
したとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
CD-ROM をオーディオ CD プレーヤーや
DVD プレーヤーで使用しない
023
CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレー
ヤーや DVD プレーヤーで再生すると、大音量
によって耳を痛めたり、スピーカーを破損する
恐れがあります。
..............................................................................................................
水の入った容器などを載せない
026
水の入った容器(花びんな ど)やジュースの
入ったコップなどを置か ないでください。ま
た、殺虫剤、香水、アルコー ル類、マニキュ
ア、スプレー缶なども置かないでください。
液体がこぼれてこの機器の中に入ると、故障の
原因になることがあり、ショートや誤動作の原
因になることがあります。
..............................................................................................................
お子さまだけでは使用しない
013
お子さまのいるご家庭で使用する場合、取り扱
いやいたずらに注意してください。お子さまが
お使いになる場合は、必ず大人のかたが、監視
/指導してあげてください。
..............................................................................................................
落としたり、強い衝撃を与えない
014
この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
海外でそのまま使用しない
016
外国で使用する場合は、お買 い上げ店または
サービス・ステーションに相談してください。
..............................................................................................................
9
安全上のご注意
注意
風通しの良い場所に設置する
101b
この機器と AC アダプターは、風通しのよい、
正常な通気が保たれている場所に設置して、使
用してください。
..............................................................................................................
AC アダプターはプラグを持って抜き差しする
102c
AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラ グを持ってくださ
い。
..............................................................................................................
定期的に AC アダプターのプラグのほこりを拭き
取る
103b
定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこり を拭き 取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま
ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
コードやケーブルを煩雑にならないように配線する
104
接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してくだ さい。特に、コードや
ケーブル類は、お子様の手が届かないように配
慮してください。
..............................................................................................................
本製品の上に乗ったり、重いものを置かない
106
この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
お手入れするときは AC アダプターをコンセント
から抜く
109b
お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください
(18 ページ)。
..............................................................................................................
落雷の恐れがあるときは AC アダプターをコンセ
ントから抜く
110b
落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプ
ターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
小さな部品はお子さまの手の届かないところに置
く
118c
下記のような小さな部 品は、小さなお子様が
誤って飲み込んだりする ことのないようお子
様の手の届かないところへ保管してください。
○ 付属品
・ 譜面立て取り付け用ネジ
..............................................................................................................
..............................................................................................................
濡れた手で AC アダプターを抜き差ししない
107c
濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、
機器本体やコンセントに 抜き差ししないでく
ださい。
..............................................................................................................
この機器を移動するときの注意
108d(選択)
この機器を移動するとき は以下のことを確認
した後、必ず 2 人以上で水平に持ち上げて運
んでください。このとき、手をはさんだり、足
の上に落とさないように注意してください。
1
○ 機 器本体とスタ ンドを固定しているノブ・
ボルトがゆるんでいないか、確認する。ゆ
るんでいる場合は、しっかり固定する。
2
○ 電源コードを外す。
3
○ 外部機器との接続を外す。
6
○ 譜面立てを外す。
..............................................................................................................
10
使用上のご注意
291a
8 〜 10 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● この機器を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなど
のインバーター制御の製品やモーターを使った電気製品
が接続されているコンセントと同じコンセントに接続し
ないでください。電気製品の使用状況によっては、電源
ノイズによりこの機器が誤動作したり、雑音が発生する
恐れがあります。電源コンセントを分けることが難しい
場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体
が多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを
持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて
ください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着
信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあり
ます。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、
もしくは電源を切ってください。
354b
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。また、至近距
離から照らす照明器具(ピアノ・ライトなど)や強力な
スポット・ライトで長時間同じ位置を照射しないでくだ
さい。変形、変色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ
く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって
から使用してください。
356
● この機器の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放
置しないでください。変形、変色することがあります。
358
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音し
なくなるなどの故障の原因になります。
359
● この機器にシールなどを貼らないでください。はがす際
に外装の仕上げを損なうことがあります。
360
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機の
ゴム足が、設置した台などの表面を変色または変質させ
ることがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使
いいただけます。この場合、本機が滑って動いたりしな
いことを確認してからお使いください。
お手入れについて
401b
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。また、木製の部
品がある場合は、木目にそって全体を均一の力で拭きま
す。同じ所ばかり強くこすると、仕上げを損なう恐れが
あります。
追加
● この機器に水滴が付着した場合は、直ちに乾いた柔らか
い布で拭き取ってください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された
場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあ
ります。大切な記憶内容は、USB メモリーに保存する
か、記憶内容をメモしておいてください。修理するとき
には記憶内容の保存に細心の注意を払っておりますが、
メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合も
あります。失われた記録内容の修復に関しましては、補
償も含めご容赦願います。
453b
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 8 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのサービス・ステーションにご相談
ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとして USB メモリーに保
存しておいてください。
552
● 本体メモリーや USB メモリーの失われた記憶内容の修
復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ
い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
11
使用上のご注意
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、
各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
560
● 譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えな
いでください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別
売:EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、
本体の故障の原因になる場合があります。
562
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。この機
器との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく
ださい。音が極端に小さくなったり、まったく 聞こえな
くなる場合があります。抵抗の入っていない接続ケーブ
ル(ローラン ド:PCS シリーズなど)をご使用くださ
い。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブ
ルの仕様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い
合わせください。
外部メモリー端子をお使いになる前
に
外部メモリー端子の取り扱い
704(一部修正)
● USB メモリーを接続するときは、確実に奥まで差し込
んでください。
705(一部修正)
● USB メモリーの端子の部分に触れたり、汚したりしな
いでください。
708(一部修正)
● USB メモリーは精密な電子部品で作られていますので、
取り扱いについては次の点に注意してください。
○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に
帯電している静電気を放電しておく。
○ 端子部に手や金属で触れない。
○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。
○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中な
どに放置しない。(保存温度:0 度〜 50 度)
○ 水に濡らさない。
○ 分解や改造をしない。
追加
● USB メモリーは外部メモリー端子に対して水平になる
ようにして、無理な力を加えずに挿入してください。無
理に挿入すると、外部メモリー端子が破損することがあ
ります。
追加
● 外部メモリー端子に USB メモリー以外のもの(針金、
硬貨、別の種類のディスクなど)を入れないでください。
外部メモリー端子の故障の原因になります。
追加
● 接続した USB メモリーに強い力を加えないでください。
追加
● USB メモリーを長期間使用しないときは、USB メモ
リーのカバーをしてください。
12
CD の取り扱い
801
● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりし
ないでください。データの読み出しがうまくいかないこ
とがあります。ディスクの汚れは、市販の CD 専用ク
リーナーでクリーニングしてください。
使用上のご注意
203
※ GS( )は、ローランド株式会社の登録商標です。
追加
※ XGlite( )は、ヤマハ株式会社の登録商標です。
204
※ Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation
の米国及びその他の国における登録商標です。
206j
※ Windows ®の正式名称は、Microsoft ®Windows
operating system です。
207
※ Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc.
の米国及びその他の国における登録商標です。
209
※ Mac OS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標
です。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録
商標です。
215b
※ GM( )、GM2( )は、社団法人 音
楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
220
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登
録商標です。
®
13
各部の名称とはたらき
フロント・パネル
1
2
1
[Power](電源)スイッチ
電源をオン/オフします(19 ページ)。
2
[Volume](音量)つまみ
FP-7 全体の音量を調節します(20 ページ)。
ヘッドホンをつないでいるときは、ヘッドホンの音量
を調節します(22 ページ)。
3
[Balance](バランス)つまみ
デュアル演奏やスプリット演奏のときの、アッパー音
色とロワー音色の音量バランスを調節します(47
ページ)。
4
[Function](ファンクション)ボタン
さまざまな設定をします。
また、このボタンを押しながら[Transpose](トラ
ンスポーズ)ボタンを押すと、デモ曲を聴くことがで
きます(24 ページ)。
3 4 5 6 10 11 12987
[Session Partner](セッション・パート
ナー)ボタン
セッション・パートナーのオン/オフを切り替えます
(67 ページ)。セッション・パートナーをオンにすると
さまざまなジャンルのリズムを鳴らすことができます。
Track(トラック)ボタン
曲を再生するときの演奏パートを切り替えます(30
ページ)。また、セッション・パートナーの演奏パート
やコード進行パターン、リズムのパターンを切り替え
ます(69 ページ、72 ページ、75 ページ)。
[Play](再生)ボタン
内蔵曲や録音した演奏を再生/停止します(26 ペー
ジ)。また、演奏の録音を開始します(92 ページ)。
[Rec](録音)ボタン
自分で弾いた演奏を、FP-7 に録音することができま
す(92 ページ)。
5
[Transpose](トランスポーズ)ボタン
鍵盤の音や曲を移調します(52 ページ)。
また、このボタンを押しながら[Function](ファン
クション)ボタンを押すと、デモ曲を聴くことができ
ます(24 ページ)。
6
[Audio Key](オーディオ・キー)ボタン
鍵盤の B 0 〜 B1 を弾いて、オーディオ・ファイル
を鳴らすことができます(59 ページ)。
14
[Metronome](メトロノーム)ボタン
内蔵のメトロノームのオン/オフをします(54 ペー
ジ)。
ディスプレイ
音色情報(音色番号、音色名)、曲情報(曲番号、曲
名、小節数)、セッション・パートナー情報(リズム番
号、リズム名、コード進行)、テンポ、各種設定値など
を表示します。
13
各部の名称とはたらき
17 18
14 15 16
13
[Contrast](明るさ)つまみ
画面の明るさを調節します(22 ページ)。
14
[Display](ディスプレイ)ボタン
音色や再生する曲、リズム、テンポを変えるときに押
します。このボタンを押すたびに、ディスプレイに音
色情報(音色番号、音色名)、曲情報(曲番号、曲名、
小節数)、セッション・パートナー情報(リズム番号、
リズム名、コード進行)、テンポが交互に表示されま
す。また、ファンクション・モードのときにこのボタ
ンを押しながら[−][+]ボタンを押して、さまざま
な設定をします(115 ページ)。
15
[−][+]ボタン
いろいろな設定の値を変えます。
[−]ボタンと[+]ボタンを同時に押すと、設定ごと
の基本の値に戻ります。また、曲選択画面を表示しな
がら曲を再生しているときに、このボタンを押し続け
ると、巻戻し/早送りができます。
16
Tone(音色)ボタン
鍵盤で鳴らす音の種類(音色グループ)を選びます
(35 ページ)。
[Registration](レジストレーション)ボタンが点灯
しているときは、Tone(音色)ボタン[1]〜[7]
はレジストレーション切り替えボタンになります。
17
[Registration](レジストレーション)ボタン
音色の設定やセッション・パートナーの設定など、お
気に入りの演奏設定(レジストレーション)を記憶し
ておくことができます(78 ページ)。
19 20 21 22
[Split](スプリット)ボタン
鍵盤を右側と左側にわけてそれぞれ違う音色を鳴らす
ことができます(43 ページ)。
[Multi Effects](マルチエフェクト)ボタ
ン
音にいろいろな効果をかけることができます(50
ページ)。
[Reverb](リバーブ)ボタン
音にコンサート・ホールで演奏しているような響きを
持たせることができます(49 ページ)。
[Sound Control](サウンド・コントロー
ル)ボタン
メリハリのある音にします(56 ページ)。
また、このボタンを押しながら[Equalizer](イコラ
イザー)ボタンを押して、V-LINK 機能のオン/オフ
を切り替えることができます(136 ページ)。
[Equalizer](イコライザー)ボタン
イコライザーのオン/オフを切り替えます(57 ペー
ジ)。イコライザーを使って、低音や高音だけを増した
り減らしたりして、音質を調整することができます。
また、このボタンを押しながら[Sound Control]
(サウンド・コントロール)ボタンを押して、V-LINK
機能のオン/オフを切り替えることができます(136
ページ)。
15
各部の名称とはたらき
23
25
24
26 27 28
30 3129
リア・パネル
端子は本体背面側にあります。
23
MIDI(ミディ)端子
外部 MIDI 機器と接続して演奏情報をやりとりします
(147 ページ)。
24
USB(MIDI)端子
パソコンと接続して演奏情報をやりとりします(143
ページ)。
25
Pedal(ペダル)端子
付属のペダル(DP シリーズ)などを接続します(21
ページ)。
26
Input(インプット)端子
オーディオ機器や他の電子楽器などを接続して、接続
した機器の音を FP-7 で鳴らします(139 ページ)。
Output(アウトプット)端子
外部スピーカーなどを接続して、FP-7 の音を接続し
たスピーカーから鳴らします(138 ページ、140
ページ)。
Speaker(スピーカー)スイッチ
内蔵スピーカーをオン/オフします(138 ページ)。
接地端子(18 ページ)
DC In(ディーシー・イン)端子
付属の AC アダプターを接続します(18 ページ)。
コード・フック
付属の AC アダプターのコードを引っかけます(18
ページ)。
16
32
各部の名称とはたらき
33
32
Phones(ヘッドホン)端子
ヘッドホンを接続します。
FP-7 は 2 つのヘッドホンを同時に使うことができま
す(22 ページ)。
33
外部メモリー端子
USB メモリーを接続して、USB メモリーに保存され
ている曲を再生したり(33 ページ)、FP-7 で録音し
た曲を USB メモリーに保存することもできます
(105 ページ)。
また、レジストレーション・セットを USB メモリー
に保存したり、保存したレジストレーション・セット
を FP-7 に読み込むことができます。
17
演奏する前に
演奏の準備をする
AC アダプターを接続する
鍵盤右側にある[Power](電源)スイッ
1.
チが、オフ(上がった状態)になっているこ
とを確認します。
fig.PowerOn.eps(電源スイッチの図)
上がった状態が
オフ
2.
[Volume](音量)つまみを左いっぱいま
で回して、音量を最小にします。
3.
付属の電源コードを付属の AC アダプターに
接続します。
ACアダプター
インジケーター
AC アダプターは、インジケーター(図参照)のある
面が上になるように設置してください。
※ AC アダプターをコンセントに接続すると、インジ
ケーターが点灯します。
4.
AC アダプターを FP-7の DC In 端子に接続
電源コード
し、電源コードを電源コンセントに差し込み
ます。
電源コンセントへ
接地端子
コード・フック
(ACアダプターの)
電源コード
924
AC アダプターのコードは上図のようにコード・フッ
クに固定してください。誤ってコードを引っ張ってし
まっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、
DC In 端子に無理な力が加わることを防ぐことができ
ます。
コードを固定してある場合でも、強い力が加わったと
きにはコードが傷んだり切れてしまうことがあります。
不用意にコードを引っ張ったり、強い力が加わらない
ように注意してください。
927
設置条件によってはパネル面に触れると、違和感を覚
えたりざらつくような感じになるときがあります。こ
れは人体にまったく害のない極微量の帯電によるもの
ですが、気になる方は、必要に応じ、接地端子(上図
参照)を使って外部のアースか大地に接地してご使用
ください。接地した場合、設置条件によってはわずか
にハム(うなり)が混じる場合があります。なお接続
方法がわからないときはローランド・サービスにご相
談ください。
接続してはいけないところ
•
水道管(感電の原因になります)
•
ガス管(爆発や引火の原因になります)
電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
•
5.
AC アダプターのコードをコード・フックに
引っかけるようにして固定します。
18
電源を入れる/切る
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入し
てください。手順を間違えると、誤動作をしたり
スピーカーなどが破損する恐れがあります。
電源を入れる
1.
[Volume](音量)つまみを左いっぱいま
で回して、音量を最小にします。
fig.VolumeMin.eps
演奏する前に
電源を切る
1.
[Volume](音量)つまみを左いっぱいま
で回して、音量を最小にします。
fig.VolumeMin.eps
2.
[Power](電源)スイッチを押します。
画面の表示が消えて、電源が切れます。
fig.PowerOff.eps(電源スイッチの図)
上がった状態が
2.
[Power](電源)スイッチを押します。
fig.PowerOn.eps
押し下げられた
状態が
オン
電源が入り、[Piano]ボタンなどのボタンが点灯しま
す。
[Volume](音量)つまみで音量を調節し
3.
ます(20 ページ)。
鍵盤を弾いて音を出せるようになります。
この機器は回路保護のため、電源をオンしてから
しばらくは動作しません。
オフ
19
演奏する前に
音の大きさを調節する 譜面立てを取り付ける
鍵盤を弾いたときや、内蔵曲や USB メモリーなどの曲を再
生したときの音量を調節します。
ヘッドホンを接続しているときは、[Volume](音量)つま
みでヘッドホンの音量を調節します。
[Volume](音量)つまみを回して、全体
1.
の音量を調節します。
鍵盤を弾いて音を鳴らしながら、音量を調節してくだ
さい。
右側に回すと音が大きくなり、左側に回すと音が小さ
くなります。
fig.MasterVolume.eps
以下の手順で付属の譜面立てを取り付けます。
図のように、付属されているネジを本体背面
1.
に取り付けます(2 カ所)。
2.
ネジと本体の間に譜面立てをはさみます。
fig.MusicRest.eps(譜面立てを挟もうとする図)
片手で譜面立てを支えながら、ネジを回して
3.
譜面立てをしっかりと固定します(2 カ所)。
取り付ける際は、譜面立てを落とさないように手で
しっかり支えてください。また、手をはさまないよう
に注意してください。
取り外すときは、譜面立てを片手で支えながらネジを
ゆるめます。譜面立てを取り外した後、ネジはしっか
りと締め直しておいてください。
取り付けた譜面立てに無理な力を加えないでくだ
さい。
譜面立てを取り付けるときは、必ず付属のネジを
使ってください。
20
ペダルを接続する
付属のペダルを、Pedal(ペダル)端子のいずれかに接続し
ます。
接続する端子によって、ペダルの働きが変わります。
fig.pedals.eps
ペダル
接続する端子 はたらき
演奏する前に
ダンパー・ペダル
音に余韻を与えたいときに使います。
ダンパー・ペダルを踏んでいる間、鍵盤から指を離しても音
が切れずに長い余韻が続きます。
付属のペダルはハーフ・ダンパーに対応していますので、踏
みかたで余韻の深さを調節することができます。
アコースティック・ピアノでは、ダンパー・ペダルを踏んだ
ときに、弾いた鍵盤の音が他の弦に共鳴して豊かな響きと広
がりが加わります。FP-7 ではこの共鳴音(ダンパー・レゾ
ナンス)を再現しています。
付属のペダルを接続するときは、ペダル側面のス
イッチを「Continuous」にしてお使いください。
ソステヌート・ペダル
ソステヌ−ト・ペダルを踏んだときに押さえていた鍵盤の音
だけに余韻を与えます。
Sostenuto(ソステヌート)/(FC1)端子に接
続したペダルは、他の機能を割り当てて使うこと
もできます。「ペダルの働きを変える」(118 ペー
ジ)、「ペダルでレジストレーションを切り替える」
(91 ページ)をご覧ください。
Damper
(ダンパー)端子
Sostenuto
(ソステヌート)
/(FC1)端子
Soft(ソフト)
/(FC2)端子
電源を入れた状態で本体からペダル・コードを抜
くと、ペダルの効果がかかったままになることが
あります。ペダル・コードの抜き差しは、必ず、
本体の電源を切った状態で行ってください。
もう 2 台ペダルをご用意いただくと、3 つのペダ
ルを同時に使うことができます。別売のペダル
(DP シリーズ)をご購入の際には、FP-7 をお買
い上げになった販売店にお問い合わせください。
Sostenuto(ソステヌート)/(FC1)端子や
Soft(ソフト)/(FC2)端子にエクスプレッ
ション・ペダルを接続して、FP-7 の音量を調節す
ることができます。エクスプレッション・ペダル
は、必ず指定のもの(別売:EV-5)をお使いくだ
さい。他社製品を接続すると、本体の故障の原因
になる場合があります。
ダンパー・ペダルとして使用すること
ができます。
ソステヌ−ト・ペダルとして使用する
ことができます。
また、他の機能を割り当てることもで
きます(91 ページ、118 ページ)。
ソフト・ペダルとして使用することが
できます。
また、他の機能を割り当てることもで
きます(91 ページ、118 ページ)。
ソフト・ペダル
音に柔らかさを与えたいときに使います。
ソフト・ペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと、通常同じ強さで
弾いたときの音よりも柔らかい音が出ます。アコースティッ
ク・ピアノの左側のペダルと同じ働きです。
付属のペダルはハーフ・ペダルに対応していますので、踏み
方で音の柔らかさを調節することができます。
Soft(ソフト)/(FC2)端子に接続したペダル
は、他の機能を割り当てて使うこともできます。
「ペダルの働きを変える」(118 ページ)、「ペダル
でレジストレーションを切り替える」(91 ページ)
をご覧ください。
21
演奏する前に
ヘッドホンを使って聴く
ヘッドホンを使えば、夜間でも周囲を気にせずに演奏を楽し
むことができます。また、FP-7 にはヘッドホン端子が 2 つ
あるので、2 人で同時にヘッドホンを使うことができます。
ヘッドホンを 1 つだけ接続するときは、2 つあるヘッドホ
ン端子のどちらに接続しても、ヘッドホンを使用することが
できます。
fig.Headphones.eps
ヘッドホン
1.
ヘッドホンを Phones(ヘッドホン)端子
に差し込みます。
ヘッドホンを接続すると、本体スピーカーからは音が
出なくなります。
画面の明るさを変える
FP-7 の画面の明るさを調節することができます。
fig.Contrast.eps
ディスプレイ右側にある[Contrast](明
1.
るさ)つまみを回して、画面の明るさを調節
します。
液晶画面を使用時のご注意
•
画面に縦スジのようなものが見えることがありますが、
液晶画面の原理上発生するもので、故障ではありませ
ん。[Contrast](明るさ)つまみで画面の明るさを調
節して目立たなくすることができます。
•
画面の明るさは、温度によって変わることがあります。
2.
ヘッドホンの音量は、[Volume](音量)
つまみ(20 ページ)で調節します。
ヘッドホン使用時のご注意
•
コードの断線の原因になりますので、ヘッドホンは、本
体またはプラグ部分を持って取り扱ってください。
接続の際、使用機器の音量が上がっているとヘッドホン
•
が破損する恐れがあります。音量を最小にしてから接続
してください。
過大入力で使用すると、耳を痛めるだけでなく、ヘッド
•
ホンにも無理がかかります。適当な音量でお楽しみくだ
さい。
ヘッドホンは、ステレオ標準プラグが付いたものをお使
•
いください。
•
ヘッドホンはローランド製品をお使いください。他のも
のを使用すると、十分な音量が得られないことがありま
す。
22
USB メモリーの使いかた
FP-7 で録音した曲や、お気に入りの演奏設定(レジスト
レーション・セット)を、保存用として別売の USB メモ
リーにコピーしておくことができます(89 ページ、111
ページ)。
また、USB メモリーに保存されている SMF ミュージック
データを再生したり(33 ページ)、USB メモリーに入って
いるオーディオ・ファイルを鳴らすこともできます(59
ページ)。
USB メモリーは、ローランドが販売しているもの
を使用してください。それ以外の USB メモリーを
使用したときの動作は保証できません。
USB メモリーを接続する
下図のように、USB メモリーを外部メモ
1.
演奏する前に
リー端子に接続します。
fig.ConnectUSBMem.eps
USBメモリー
新しい USB メモリーを使う場合は、まず FP-7 で
初期化(フォーマット)をしてください。
詳しくは、「USB メモリーを初期化する」(107
ページ)をご覧ください。
(別売)
23
曲を聴く
デモ曲を聴く
デモ曲を聴いてみましょう。
FP-7 には、10 曲のデモ曲が用意されています。
デモ曲は、7 つの Tone(音色)ボタン、[Audio Key](オーディオ・キー)ボタン、
[Session Partner](セッション・パートナー)ボタン、[Play](再生)ボタンに1曲ずつ
割り当てられています。
Piano Piano 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
E. Piano E. Piano 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
Organ Organ 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
Strings/Pad Strings/Pad 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
Guitar/Bass Guitar/Bass 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
Voice/GM2 Voice/GM2 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
ボタン 表示 作曲者/コピーライト
TW Organ TW Organ
Audio Key Audio Key
Session Partner Session Partner
Play Song 平下政志&和子/ ©2006 Roland Corporation
fig.Panel-Demo.eps
2006 Roland Corporation
©
2006 Roland Corporation
©
2006 Roland Corporation
©
これらのデモ曲を個人で楽しむ以外に権利者の許諾なく使用することは、法律で禁じられて
います。
デモ曲の演奏データは MIDI OUT 端子からは出力されません。
24
[Function](ファンクション)ボタンを押しながら、[Transpose](トランス
1.
ポーズ)ボタンを押します。
[Function](ファンクション)ボタンと[Transpose](トランスポーズ)ボタン、7 つの Tone(音
色)ボタン、[Audio Key](オーディオ・キー)ボタン、[Session Partner](セッション・パート
ナー)ボタン、[Play](再生)ボタンが点滅します。
以下の画面が表示されます。
fig.d-Demo.eps
録音した演奏が保存されていないときは、デモ曲の再生はできません。演奏を消去するか
(31 ページ)、録音した演奏を保存してください(105 ページ)。
7 つの Tone(音色)ボタン、[Audio Key](オーディオ・キー)ボタン、
2.
[Session Partner](セッション・パートナー)ボタンと[Play](再生)ボタン
のうち、いずれかのボタンを押します。
曲を聴く
選んだデモ曲から連続して再生されます。再生中のデモ曲にあたるボタンが点滅します。
最後のデモ曲まで再生が終わると、最初のデモ曲に戻って再生を続けます。
画面には、再生中のデモ曲名が表示されます。
fig.d-DemoSongName.eps
デモ曲の再生を止めるときは、点滅しているボタンを押します。
3.
[Function](ファンクション)ボタンを押しながら[Transpose](トランスポー
4.
ズ)ボタンを押して、デモ・モードを解除します。
ボタンのランプが、もとの状態に戻ります。
点滅していないボタンを押しても、デモ曲は鳴りません。
25
曲を聴く
内蔵曲を聴く
内蔵曲を聴いてみましょう。
FP-7 には、65 曲のピアノ曲が用意されています。
内蔵曲の曲名については、「内蔵曲一覧」(169 ページ)をご覧ください。
fig.Panel-Internal.eps
曲を選ぶ
[Display](ディスプレイ)ボタンを数回押して、ボタンを緑色に点灯させます。
1.
[−][+]ボタンを押して、曲を選びます。
2.
内蔵曲が選ばれているときは、画面に「Preset」と表示されます。
fig.d-SongSelect-01.eps
本体メモリーの曲は「Internal」、USB メモリーなどの外部メモリーの曲は「External」と
表示されます。
fig.d-SongSelect-01.eps
再生する
26
[Play](再生)ボタンを押します。
3.
曲の再生が始まります。
選んだ曲が最後まで演奏されると、再生は止まります。
曲を聴く
曲選択画面を表示しながら曲を再生しているときに、[−]ボタンを押し続けると曲が巻戻し
されます。また、曲の再生中に[+]ボタンを押し続けると曲が早送りされます。
途中で再生を止めるときは、もう一度[Play](再生)ボタンを押します。
次に[Play](再生)ボタンを押したときは、演奏を止めた場所から再生されます。
曲の終わりで演奏が止まっているときは、次に再生すると曲の頭から再生されます。
曲選択画面が表示されている状態で、[−]ボタンを押すと、曲の頭に戻ります。曲の頭で、もう一度
[−]ボタンを押すと、前の曲に戻ります。
曲選択画面について
曲選択画面には、以下のような情報が表示されます。
新しく録音する曲
USBメモリーの曲
本体メモリーの曲
内蔵曲
曲のテンポ
小節番号
曲番号
曲名
[Display](ディスプレイ)ボタンを押しながら[−][+]ボタンを押すと、「本体メモリー
内の 1 曲目」「USB メモリーの 1 曲目」「内蔵曲の 1 曲目」というように、曲グループのは
じめの曲を簡単に選ぶことができます。
本体メモリーに曲がないときや USB メモリーを接続していないときは、「Internal」
や「External」は表示されません。
27
曲を聴く
曲の音量を変える
曲を鳴らしたときの音量を調節します。
曲に合わせて演奏するときなど、鍵盤で弾く音と曲の音量バランスをとることができます。
[Play](再生)ボタンを押しながら、[−][+]ボタンを押します。
1.
オーディオ・ファイルを再生しているときは、画面に「Audio Volume」と表示されます。
曲の音量は、「0 〜 127」の範囲で設定することができます。
[Play](再生)ボタンを押している間、曲の音量がディスプレイに表示されます。
デモ曲の音量は変えることができません。
[Play](再生)ボタンを押しながら[Balance](バランス)つまみを回して、曲の音量を
変えることもできます。
28
すべての曲を連続して再生する(オール・ソング・プレイ)
内蔵曲や本体メモリーの曲、USB メモリーの曲を連続して繰り返し再生することができま
す。この機能のことを「オール・ソング・プレイ」といいます。
fig.Panel-AllSong.eps
曲を聴く
はじめの曲を決める
[Display](ディスプレイ)ボタンを数回押して、ボタンを緑色に点灯させます。
1.
[−][+]ボタンを押して、曲を選びます。
2.
連続して再生する
[Display](ディスプレイ)ボタンを押しながら[Play](再生)ボタンを押しま
3.
す。
画面に「 」と表示されます。内蔵曲を選んでいるときは内蔵曲が連続して再生されます。
また、本体メモリーの曲が選ばれているときは本体メモリーの曲、USB メモリーの曲が選ばれている
ときは USB メモリーの曲が連続して再生されます。
fig.d-AllSong.eps
再生を止める
4.
選ばれている曲から順番に連続して再生されます。
最後の曲まで再生が終わると、最初の曲に戻って再生を続けます。
[Play](再生)ボタンを押して、ボタンを消灯させます。
演奏を止めると、オール・ソング・プレイは解除されます。
次に[Play](再生)ボタンを押したときは、演奏を止めた場所から再生されます。
29
曲を聴く
パートごとに再生する(トラック・ミュート)
内蔵曲は、演奏パートを選んで再生できます。
曲に合わせて片手ずつ練習することもできます。
fig.Panel-TrackMute.eps
演奏パートは次のようにトラック・ボタンに割り当てられています。
fig.PartButton.eps
内蔵曲は、左手の演奏が Track[1]ボタン、右手の演奏が
Track[2]ボタンに割り当てられています。また、その他の
演奏は Track[R]ボタンに割り当てられています。
このように、音が割り当てられる場所を「トラック」といい、
[1]ボタンと[2]ボタン、[R]ボタンをまとめて、「ト
ラック・ボタン」といいます。
再生する曲を選びます(26 ページ、32 ページ、33 ページ)。
1.
[Play](再生)ボタンを押して、曲を再生します。
2.
再生しないパートを選びます。
3.
Track[1]ボタン、Track[2]ボタン、Track[R]ボタンのいずれかを押して、ボタンを消灯させ
ます。選んだパートの音が鳴らなくなります。
このように、特定のパートの音を一時的に鳴らないようにすることを「ミュート」といいます。
たとえば、右手の練習をするときは、Track[2]ボタンを押してボタンを消灯させます。
曲を再生すると、右手の演奏は鳴りません。
パート
左手パート
右手パートリズム/伴奏
30
操作 3 で選んだボタンをもう一度押して、ボタンを点灯させると、音が鳴るようになります。
曲の停止中でも、トラック・ボタンを押して、ボタンの点灯/消灯を切り替えることができます。
[Play](再生)ボタンを押して、再生を止めます。
4.
曲を変えると、ミュートの設定は解除されます。
内蔵曲 6 〜 65 はリズム/伴奏パート(Track[R]ボタン)に演奏が入っていません。
演奏が入っていないトラック・ボタンを押しても点灯しません。