TONE GENERATOR
TONE GENERATOR
取扱説明書
このたびは、ヤマハトーンジェネレーターMU1000 をお買い求めいただきまして、ありがとうございました。
MU1000は、ヤマハ独自の AWM2音源と最新エフェクターによる高品位な音色を結集し、XGに準拠した音
源モジュールです。また、モジュラーシンセシスプラグインシステムや XGプラグインシステムに対応して
おり、プラグインボードを装着することで音源システムやエフェクトを自由に拡張することができます。
シンセサイザーやキーボードの拡張音源として、またコンピューターやシーケンサーの音源として AWM2
音源のサウンドをお楽しみください。
MU1000の優れた機能を使いこなしていただくために、ぜひこの取扱説明書をご活用いただきますようご案
内申し上げます。
また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管いただきますようお願い申し上げ
ます。
MU1000 3
安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、あなたや他の人々への危害や損害を未然に
防止するためのものです。
注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、誤った取り扱いをすると生じることが想
定される内容を「警告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様の安全や機器の保全に関する重要な
内容ですので、必ずお守りください。
記号表示について
記号は、危険、警告または注意を示します。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具体的な内容が描かれているものもあります。
記号は、行為を強制したり指示したりすることを示します。記号の中に具体的な内容が描かれているも
のもあります。
* お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
警告 この表示内容を無視した取り扱いをすると、死亡や重傷を負う可能性が想定されます。
この機器の内部を開けたり、内部の部品を分解
したり改造したりしない。
感電や火災、または故障などの原
因になります。異常を感じた場合
など、機器の点検修理は必ずお買
い上げの楽器店または巻末のヤ
マハ電気音響製品サービス拠点
にご依頼ください。
浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで
使用しない。また、本体の上に花瓶や薬品など
液体の入ったものを置かない。
感電や火災、または故障の原因になります。
電源アダプターコード/プラグがいたんだ場
合、または、使用中に音が出なくなったり異常
なにおいや煙が出た場合は、すぐに電源スイッ
チを切り電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、
お買い上げの楽器店または巻末のヤマハ電気音響製
品サービス拠点に点検をご依頼ください。
注意
この表示内容を無視した取り扱いをすると、傷害を負う可能性または物的損害が発生する可能性が想定されます。
電源アダプターコードをストーブなどの熱器
具に近づけたり、無理に曲げたり、傷つけたり
しない。また、電源アダプターコードに重いも
のをのせない。
電源アダプターコードが破損し、感電や火災の原因
になります。
電源プラグを抜くときは、電源アダプターコード
を持たずに、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源アダプターコードが破損して、感電や火災が発
生するおそれがあります。
電源は必ず交流 100Vを使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。
誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
電源アダプターは、必ず指定のもの PA-6を使
用する。
(異なった電源アダプターを使用すると)故障、発火
などの原因になります。
手入れをするときは、必ず電源プラグをコンセ
ントから抜く。
また、濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほ
こりをきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
タコ足配線をしない。
音質が劣化したり、コンセント部
が異常発熱して発火したりする
ことがあります。
長期間使用しないときや落雷のおそれがあると
きは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電、ショート、発火などの原因になります。
4 MU1000
他の機器と接続する場合は、すべての機器の電
源を切った上で行う。また、電源を入れたり
切ったりする前に、必ず機器のボリュームを最
小(0)にする。
感電または機器の損傷のおそれがあります。
大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
バックアップバッテリーについて
直射日光のあたる場所(日中の車内など)や
ストーブの近くなど極端に温度が高くなると
ころ、逆に温度が極端に低いところ、またほ
こりや振動の多いところで使用しない。
本体のパネルが変形したり内部の部品が故障したり
する原因になります。
テレビやラジオ、スピーカーなど他の電気製品
の近くで使用しない。
デジタル回路を多用しているため、テレビやラジオ
などに雑音が生じる場合があります。
不安定な場所に置かない。
機器が転倒して故障したり、お客様がけがをしたり
する原因になります。
本体を移動するときは、必ず電源アダプターコー
ドなどの接続ケーブルをすべて外した上で行う。
コードをいためたり、お客様が転倒したりするおそ
れがあります。
本体を手入れするときは、ベンジンやシンナー、
洗剤、化学ぞうきんなどは絶対に使用しない。
また、本体上にビニール製品やプラスチック製
品などを置かない。
本体のパネルや鍵盤が変色/変質する原因になりま
す。お手入れは、柔らかい布で乾拭きしてください。
本体の上に乗ったり重いものをのせたりしな
い。また、ボタンやスイッチ、入出力端子な
どに無理な力を加えない。
本体が破損したり、お客様がけがをしたりする原因
になります。
指定のラック (ラックマウントキット RK200
[ 別売 ]) 以外は使用しない。また、取り付けに
は必ず付属のネジを使用する。
本体が転倒し破損したり、内部の部品を傷つけたり
する原因になります。
本体の放熱ファンや放熱用スリットに本など
を置いて、ふさがない。
換気が十分でないと、本体内部に熱がこもり、火災
が発生するおそれがあります。
この機器はバックアップバッテリー(リチウム電池)が内
蔵されていますので、電源コードがコンセントから外され
ても、内部のデータは記憶されています。バックアップ
バッテリーが消耗すると、ディスプレイに "Battery Low!"
が表示されます。バックアップバッテリーがなくなると内
部のデータは消えてしまいますので、すぐにデータをヤマ
ハMIDIデータファイラーMDF3などの外部機器に保存し、
お買い上げの楽器店または巻末のヤマハ電気音響製品
サービス拠点にバックアップバッテリーの交換をお申し
付けください。
バックアップバッテリーは自分で交換しない。
感電や火災、または故障などの原因になります。バッ
クアップバッテリーの交換は、必ずお買い上げの楽
器店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点
にお申し付けください。
バックアップバッテリーを子供の手の届くと
ころに置かない。
お子様が誤ってバックアップバッテリーを飲み込む
おそれがあります。
作成したデータの保存について
作成したデータは、故障や誤操作などのために失わ
れることがあります。大切なデータはヤマハ MIDI
データファイラー MDF3 などの外部機器に保存され
ることをおすすめします。
不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいた
しかねます。また、データが破損したり失われたりし
た場合の保証はいたしかねますので、ご了承ください。
使用後は、必ず電源を切りましょう。
オプション機器取り付け作業上のご注意
オプションボードを取り付ける場合は、本書の取り付け方
の説明と注意をよくお読みください。オプションボードの
取り付け方についてご不明な点がございましたら、巻末の
ヤマハ電気音響製品サービス拠点にご相談ください。
●音楽を楽しむエチケット●
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になる
ものです。
隣り近所への配慮を充分にいたしましょう。
静かな夜間には小さな音でもよく通り、特に低音
これは日本電子
機械工業会「音
のエチケット』
キャンペーンの
マークです。
は床や壁などを伝わりやすく、思わぬところで迷
惑をかけてしまうことがあります。夜間の演奏に
は特に気を配りましょう。窓を閉めたり、ヘッド
フォンをご使用になるのも一つの方法です。
お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
MU1000 5
MU1000の特長
MU1000 の特長
互換性に優れたマルチメディア用のスタンダード音源
MU1000 はXG と GM システムレベル 2 に準拠した音源です。XG マーク、GM マーク、および
GM2 マークのついたソングデータを忠実に再生することができます。また、MU1000は 2 つのマ
ルチ音源モードによって、新旧のコンピューターミュージック用音源に対して幅広い互換性を
持っています。このため、今まで蓄積してきたソングデータをよりよい音で再生することができ
ます。
64パートで 128ポリフォニックの余裕の設計
MU1000 は、64 パートで最大同時発音数 128 音のマルチ音源です。MU1000 一台で、ビッグバン
ドやフルオーケストラなどの大きなアンサンブルまでも再現することができます。
ノーマルボイス1396 音色とドラムセットボイス58 音色を内蔵
MU1000 は、AWM2 音源による高品位でバリエーション豊かなプリセット音色を内蔵しています。
また、ボイスカテゴリーボタンにより、音色選択をスムーズに行うことができます。
モジュラーシンセシスプラグインシステムおよびXG プラグインシステムを搭載
モジュラーシンセシスプラグインシステムや XG プラグインシステムは、別売のプラグインボー
ドを内蔵の拡張コネクターに装着することによって音源やエフェクトの拡張を行う音源拡張シス
テムです。
モジュラーシンセシスプラグインボードとして、アナログシンセサイザーをシミュレートしたア
ナログフィジカルモデリング音源の PLG150-AN、ピアノ系音色を充実させた PLG150-PF、高度な
表現が可能な S/VA 音源を搭載した PLG150-VL、定評のある DX7 の音を再現する PLG150-DX、
また XG プラグインボードとして、フォルマントシンギング音源により人の歌声を合声できる
PLG100-SGや歌声にハーモニーを付加するボーカルハーモニーエフェクトを搭載した PLG100-VH
など、新開発の音源やエフェクトを搭載した拡張ボードが多数用意されています。
これらの拡張ボードを装着することで、MU1000 の機能を飛躍的に拡張することができます。
MU1000 は拡張コネクターを 3 つ内蔵しており、同時に 3 枚のプラグインボードを装着すること
ができます。また、リアパネルのプラグインシステム拡張スロットはネジ 1 本でふたが開く上、
ガイドレールに沿ってボードを挿入できるなど、装着も簡単です。
音楽に合わせた細やかな音色エディットが可能
フィルター、EG、ビブラートなどのパラメーターをエディットすることで、音を自由に作り替え
ることができます。
高性能DSP による多彩なエフェクト機能を搭載
MU1000 は、音に自然な残響感を与えるリバーブ系、心地よい広がりを与えるコーラス系、多彩
な音楽表現のできる特殊なエフェクトを集めたバリエーション系、インサーション系 1 〜 4 の 7
系統のデジタルエフェクトを内蔵しています。さらに、各エフェクトごとに効果を細かく設定す
ることができるので、曲作りの幅が大きく広がります。エフェクトタイプの種類もかなり強化さ
れ、特にインサーションエフェクトは MU128 の2 倍以上である 97 タイプものエフェクトを備え
ています。
音楽ジャンルに合わせてワンタッチで設定できる5バンドのデジタルイコライザーを装備
MU1000 は、5 バンドのデジタルイコライザーを装備し、音場にあわせたサウンドの調整が可能で
す。また、イコライザーにはジャズ、ポップス、クラシックといったジャンルごとのプリセット
が用意されており、演奏するジャンルを選ぶだけで最適な設定にすることができます。
6 MU1000
MU1000の特長
16ビットの A/D インプット (モノラル 2系統)を装備
MU1000 の A/D インプット端子から入力された信号は、アナログ/デジタル変換 (16 ビット ) さ
れ、内蔵のエフェクトをはじめ、EQ やボリューム、パンなどのデジタルエフェクト処理を受け、
MU1000 の 64パートの信号とミキシング出力されます。
この機能を使うと、A/D インプットにマイクを接続してエコーをかけたり、ギターを接続してディ
ストーションやフランジャーを、またベースを接続してコンプレッサーを効かせるなど、MU1000
にさまざまな楽器を接続することが可能です。
デジタルアウト端子を装備
光出力端子 ( オプティカルアウト ) を装備することにより、MU1000の音色をデジタルデータとし
て出力することができます。
USB端子を装備
USB で接続可能となり、マルチポートの同時演奏でも優れた応答性が得られます。また、コン
ピューターの電源を入れたままケーブルの抜き挿しができます。
各社コンピューターに対応した、MIDIインターフェース機能を内蔵
MU1000 は、Macintosh シリーズ、IBM-PC/AT 互換機のコンピューターに対応した MIDI インター
フェース機能を内蔵しています。シリアルケーブル ( 別売 ) でコンピューターと接続するだけで、
コンピューターミュージック用の音源として使用していただけるほか、MU1000の MIDI インター
フェース機能を使って他の MIDI 機器をコンピューターからコントロールすることもできます。
大型画面とダイアルによるイージーオペレーションを実現
MU1000 は、バックライト付大型液晶ディスプレイとデータエントリー用にダイアルを装備して
います。多くの情報を目で確認しながら、直感的に操作することができます。
「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会 (AMEI) の登録商標です。
Macintoshはアップルコンピュータ社の登録商標です。
IBM-PC/ATは、インターナショナルビジネスマシーン社の商標です。
その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標および商標です。
MU1000 7
取扱説明書について
GM システムレベル 1
「 GM システムレベル 1 」とは、メーカーや機種が異なった音源でも、ほぼ同じ系統の音色で演
奏が再現されることを目的に設けられた、音源の音色配列や MIDI 機能に関する一定の基準の
ことです。
「 GMシステムレベル 1 」に準拠した音源やソングデータには、この GM マークがついています。
GM システムレベル 2
「GM システムレベル 2」とは、「GMシステムレベル 1」に対し同時発音数、音色数、音色パラ
メータ、エフェクトなどの機能を拡張して規定することにより、曲データの更なる互換性を向
上させることが可能な一定の基準です。「GM システムレベル 2」に準拠した音源やソングデー
タには、この GM2 マークがついています。
XG
「 XG 」とは、音色の配列に関する「 GM システムレベル 1 」をより拡張し、時代と共に複雑化、高
度化していくコンピューター周辺環境にも対応させ、豊かな表現力とデータの継続性を可能と
した音源フォーマットです。「 XG」では、音色の拡張方式やエディット方式、エフェクト構成や
タイプ等を規定して、「 GM システムレベル 1 」を大幅に拡張しました。
XG マークのついた市販のソングデータを、XG マークのついた音源で再生することによって、
無数の拡張ボイスやエフェクト機能までも含めた壮大な演奏を手軽に楽しむことができます。
「GM システムレベル 2」に関しても、XGは「GM システムレベル 2」を含む音源フォーマット
として位置付けます。
モジュラーシンセシスプラグインシステムについて
シンセサイザーや音源の可能性を大きく広げていく拡張システムのことです。拡張可能なシン
セサイザーや音源本体(モジュラーシンセシス プラグインプラットフォーム)や拡張ツールの
モジュラーシンセシス プラグインボードなどを総称して「モジュラーシンセシス プラグインシ
ステム」と呼びます。「モジュラーシンセシス プラグインシステム」により、最新のテクノロ
ジーをシンセサイザーや音源に付加し、高度化/多様化していく音楽制作環境に応えることが可
能になります。
XGプラグインシステムについて
XG 音源の可能性を大きく広げていく拡張システムのことです。拡張可能なプラットフォーム
の XG 音源本体や拡張ツールのプラグインボードなどを総称して「XGプラグインシステム」と
呼びます。「XG プラグインシステム」により、最新のテクノロジーを音源に付加し、高度化 /
多様化していく音楽制作環境に応えることが可能になります。
USB
USB とは、Universal Serial Bus(ユニバーサル シリアル バス)の略で、コンピュータと周辺機
器を接続するためのシリアルインターフェースです。従来のシリアルポートとの接続時よりも、
はるかに高速なデータ転送(12Mbps)が可能になります。また、コンピュータの電源を入れた
まま周辺機器との接続ができます。
8 MU1000
MU1000の特長
取扱説明書について
取扱説明書は、次の 2 冊で構成されています。各取扱説明書の役割をご理解いただいた上で、上手にお使い
ください。
●取扱説明書( 本書 )
この取扱説明書は大きく基礎編 ( 第 1 章〜第 2 章 )、リファレンス編 ( 第 3 章〜第 7 章 )、付録編の 3 つ
に分かれています。
基礎編: 「第 1 章 MU1000を使ってみよう」で MU1000 の使い方を体験していただけます。
「第 2 章 基礎知識」で MU1000 の全体像を理解していただけます。
リファレンス編: MU1000の各機能を詳しく説明しています。
付録編: エラーメッセージリストなどの資料を掲載しています。
●リストブック
ボイスリストやエフェクト、MIDI関連の資料をまとめた小冊子です。
・ この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがっ
NOTE
て、実際の仕様と異なる場合があります。
・ MU1000 は、プラグインボードが挿入されると、一部の画面で表示するメニューが増えるために
画面表示が変更されます。本書ではプラグインボードが挿入されていない状態の画面表示を元に
して説明しています。
MU1000 9
基礎編.................................
リファレンス編 ....................
付録編.................................
安全上のご注意............................................................................................................4
取扱説明書について....................................................................................................9
目次............................................................................................................................11
各部の名称と機能.....................................................................................................16
基礎編
第 1 章 MU1000 を使ってみよう
1. 音を出す準備.......................................................................................................................22
(1) 電源について.........................................................................................................................22
電源の準備 ........................................................................................................................22
電源を入れる / 切る ..........................................................................................................22
(2) オーディオ機器と接続する ...................................................................................................23
ヘッドフォンで音を聞くには ...........................................................................................23
スピーカーから音を出すには ...........................................................................................24
CD プレーヤーと本体の音とをミックスするには............................................................24
A/D INPUT 端子を使う .....................................................................................................25
MU1000 の音を MD に録音する .......................................................................................25
(3) デモソングを再生する...........................................................................................................26
2. コンピューターミュージックの音源として使う.............................................................27
(1) コンピューターと接続する ...................................................................................................27
USB 端子を使って接続する..............................................................................................27
TO HOST 端子を使って接続する.....................................................................................28
MIDI 端子を使って接続する..............................................................................................29
(2) 曲を再生する.........................................................................................................................30
(3) MU1000 を操作する ..............................................................................................................30
音色 ( ボイス ) を変えてみる ( バンクナンバー、プログラムナンバー ) ..........................30
音を聴いてみる(オーディション機能)...........................................................................32
音量を変えてみる ( ボリューム ) ......................................................................................33
音の定位を変えてみる ( パン )..........................................................................................33
残響 ( リバーブ ) の深さを変えてみる ( リバーブセンド )................................................33
音程を変えてみる ( ノートシフト )...................................................................................34
全パートの残響 ( リバーブ ) の深さを調節する ( リバーブリターン )..............................34
特定のパートにディストーションをかける ( インサーションエフェクト ) .....................35
曲のジャンルに合わせて音を補正する ( マルチ EQ)........................................................36
MU1000 目次 11
(4) MIDI を使って MU1000 の設定を変更する ...........................................................................36
MIDI を使って音色 ( ボイス ) を切り替える......................................................................36
MIDI を使って音量 ( ボリューム ) を切り替える ..............................................................37
(5) MU1000 に別の MIDI 音源を接続する...................................................................................37
HOST SELECT スイッチが USB、PC-2、Mac の場合 .................................................37
HOST SELECT スイッチが MIDI の場合..........................................................................37
3. キーボードの拡張音源として使う.....................................................................................38
(1) キーボードと接続する...........................................................................................................38
(2) パフォーマンス ( 音色 ) を使ってみる...................................................................................38
サウンドモジュールモードを PFM( パフォーマンス ) に切り替える...............................38
いろいろなパフォーマンス ( 音色 ) を聞いてみる ............................................................39
第 2 章 基礎知識
1. MIDIの基礎知識 .................................................................................................................42
(1) MIDI( ミディ ) とは................................................................................................................42
(2) MIDI チャンネル ....................................................................................................................42
(3) マルチ音源とシングル音源 ...................................................................................................43
(4) パートとレシーブチャンネル................................................................................................43
2. MU1000の全体構成を知ろう ........................................................................................44
(1) 音源としての性格を切り替える ( サウンドモジュールモード )............................................44
(2) MU1000 のモード構成 ( サウンドモジュールモード= XG、TG300B) ................................45
(3) MU1000 のモード構成 ( サウンドモジュールモード= PFM)...............................................50
(4) MU1000 機能ツリー図 ..........................................................................................................53
3. ボイス( 音色 ) の区分けと、パートの仕組み..................................................................54
(1) パートの仕組み .....................................................................................................................54
(2) ボイス ( 音色 ) とは ...............................................................................................................54
(3) ノーマルボイスとドラムボイス ............................................................................................54
(4) 最大同時発音数 .....................................................................................................................55
(5) ボイスの管理方法..................................................................................................................55
(6) パートモード.........................................................................................................................57
(7) ボイスの選択方法..................................................................................................................58
4. エフェクトの仕組み............................................................................................................62
(1) MU1000 の内蔵するエフェクトの種類 .................................................................................62
(2) システムエフェクトとインサーションエフェクト ...............................................................62
(3) エフェクトの接続..................................................................................................................63
5. A/D パートの仕組み ..........................................................................................................65
(1) A/D パートの仕組み ..............................................................................................................65
(2) A/D パートでのバンクナンバーとプログラムナンバーの働き..............................................65
6. 基本操作...............................................................................................................................66
(1) モード / サブモードの切り替え.............................................................................................66
(2) パートの変更.........................................................................................................................67
(3) パラメーターの選択 ..............................................................................................................68
(4) 設定項目、数値の変更...........................................................................................................68
12 MU1000 目次
リファレンス編
第 3 章 コンピューターミュージックの音源として使う
( サウンドモジュールモード =XG、TG300B)
1. 最大64 パートを同時に再生する (マルチプレイモード ) ...........................................70
(1) パラメーターの設定方法.......................................................................................................70
(2) ミュート、ソロ .....................................................................................................................71
(3) 演奏に関するパラメーター(マルチパートコントロール)...................................................72
(4) 全パート共通パラメーター(マルチオールパートコントロール)........................................76
2. パートごとに音色を作り替える( マルチパートエディットモード )............................78
(1) パラメーターの設定方法.......................................................................................................78
(2) 音の明るさを変更する (FILTER エディット ).......................................................................79
(3) 音の立ち上がりや減衰の仕方を変更する (EG エディット ) .................................................80
(4) 音色を補正する (EQ エディット ) ........................................................................................81
(5) ビブラートをかける ( ビブラートエディット ).....................................................................81
(6) 音色に関するその他の操作 (OTHERS エディット ) .............................................................82
(7) ドラム音色を作り替える (DRUM セットアップエディット ) ..............................................86
3. エフェクトの設定を変更する( エフェクトモード ).......................................................90
(1) パラメーターの設定方法.......................................................................................................90
(2) リバーブエフェクトの設定 ( リバーブエディット )..............................................................91
(3) コーラスエフェクトの設定 ( コーラスエディット )..............................................................92
(4) バリエーションエフェクトの設定 ( バリエーションエディット ) ........................................93
(5) インサーションエフェクトの設定 ( インサーションエディット 1 〜 4)...............................95
4. マルチEQ を設定する ( イコライザーモード )...............................................................96
(1) パラメーターの設定方法.......................................................................................................96
(2) マルチ EQ の設定 ..................................................................................................................97
5. その他の設定と操作( ユーティリティモード )...............................................................98
(1) 基本的な設定 ( システムセットアップ )................................................................................98
(2) 内部設定を MIDI データとして送信する ( ダンプアウト ) ..................................................103
(3) 初期化する ( イニシャライズ ) ............................................................................................105
(4) デモソングを再生する ( デモプレイ ) .................................................................................107
第 4 章 キーボードの拡張音源として使う
( サウンドモジュールモード = パフォーマンス )
1. パフォーマンスを選択する ( パフォーマンスプレイモード )....................................110
(1) パラメーターの設定方法.....................................................................................................110
(2) ミュート、ソロ ...................................................................................................................111
(3) 演奏に関するパラメーター ( パフォーマンスコントロール ) .............................................112
(4) パフォーマンスを作り替える ( パフォーマンスパートコントロール )...............................115
2. パフォーマンスを細かく作り替える( パフォーマンスエディットモード ) .............118
(1) パラメーターの設定方法.....................................................................................................118
(2) 細かい設定を変更する ( コモンエディット ).......................................................................119
(3) パートごとの細かい設定を変更する ( パートエディット ).................................................121
(4) パフォーマンスを別のメモリーにコピーする ( コピー ).....................................................122
(5) 作り替えたパフォーマンスを保存する ( ストア ) ...............................................................123
(6) 一時的に消えてしまったパフォーマンスを呼び戻す ( リコール ) ......................................124
MU1000 目次 13
3. エフェクトの設定を変更する ( エフェクトモード )....................................................125
4. マルチEQ を設定する ( イコライザーモード ) ...........................................................126
5. その他の設定と操作 ( ユーティリティモード ) ...........................................................126
第 5 章 その他の機能
1. MIDIデータを表示する方法 ( ショー機能 ) .................................................................128
2. ディスプレイに文字を表示する方法( メッセージウィンドウ ).................................130
3. ディスプレイに絵を表示する方法( ビットマップウィンドウ ).................................131
4. チェックサムの計算方法.................................................................................................133
第 6 章 プラグインボード ( 別売 ) の取り付け方法
1. プラグインシステムについて.........................................................................................136
(1) プラグインシステムとは.....................................................................................................136
(2) プラグインシステムの仕組み..............................................................................................137
(3) 別売のプラグインボードについて.......................................................................................137
(4) XGworks プラグインシステムについて ..............................................................................138
2. プラグインボードの取り付け方法..................................................................................140
(1) プラグインボードを取り付ける前に...................................................................................140
(2) プラグインボードの取り付け方法.......................................................................................141
第 7 章 その他の知識
使い方のヒント.......................................................................................................................146
付録編
付録
1. 仕様....................................................................................................................................154
2. ケーブル配線図................................................................................................................156
3. 故障かな?と思ったら ................................................... .................................................157
4. エラーメッセージリスト.................................................................................................159
5. 用語解説............................................................................................................................161
6. 目的別操作一覧表.............................................................................................................170
14 MU1000 目次
索引
1. 五十音順索引....................................................................................................................180
2. アルファベット順索引.....................................................................................................183
3. 表示パラメーター索引.....................................................................................................185
ユーザーサポートサービスのご案内 ......................................................187
保証とアフターサービス ......................................................................188
MU1000 目次 15
各部の名称と機能
フロントパネル
各部の名称と機能
1
1
2
STAND BY
ON
4
A/D INPUT1、2(A/D インプット 1、2) 端子
q
2
39 A 8 : DEF
TONE GENERATOR
A/D INPUT
PART VOL EXP PAN
VOLUME
Ensemble Brass Reed Pipe Synth lead Synth pad
Synth effects
PHONES MIDI IN A
5 6 J L K
Piano
BANK/PGM
Chrom.perc.
7 N
REV CHO VAR KEY
Strings Bass Guitar Organ
Drum Model excl. SFX Percussive Ethnic
MU PLG-1 PLG-2 PLG-3
PLAY EDIT
UTIL EFFECT
MODE EQ
XG
TG
300
B
PERFORM
SELECT AUDITION
B C M
MUTE/
SOLO
ENTER
ALL
PART
PART
SELECT
SELECT
VALUE
VALUE
EXIT
マイクをはじめ、ギター、ベース、CD プレーヤーなどの信号を入力する端子です。この端子から
入力された信号は、エフェクターやイコライザーなどを通った後、リアパネルの INPUT端子から
の入力信号と MU1000 本体の音源出力とがミックスされ、リアパネルの OUTPUT端子から出力さ
れます。接続には、モノラル標準プラグを使用します。
A/D INPUT(A/D インプット ) つまみ
w
A/D INPUT 端子から入力された音量を調節します。A/DINPUT1、2 共通にかかります。(P25)
G
H
I
e
VOLUME(ボリューム ) つまみ
MU1000 全体の音量を調節します。(リアパネルの INPUT 端子からの入力音および DIGITAL
OUTPUT 端子からの出力音には効きません。)
r
STAND BY/ON( スタンバイ /オン ) ボタン
電源のオン / オフ ( スタンバイ ) をします。ボタンを奥に押し込むごとに電源のオン / オフ ( スタ
ンバイ ) が切り替わります。
オフ ( スタンバイ ) の状態でも微電流が流れています。MU1000 を長時間使用しないとき
は必ず電源アダプターをコンセントから抜いてください。
t
MIDI IN-A( ミディイン A) 端子(フロントパネル)
外部 MIDI 機器からの情報を受信して、受信チャンネルが A01〜 A16 に設定されているパートを
発音します ( ホストセレクトスイッチが MIDI のとき )。また、受信した情報を TO HOST 端子(ホ
ストセレクトスイッチが Mac/PC-2 のとき)や USB 端子(ホストセレクトスイッチが USB のと
き)に出力します。リアパネルの MIDI IN-A 端子とは、ユーティリティモード (P99) で切り替え
て使い分けます。
16 MU1000
各部の名称と機能
PHONES(ヘッドフォン ) 端子
y
ステレオミニプラグのヘッドフォンを接続する端子です。ヘッドフォンの音量は、ボリュームつ
まみで調節します。(P23)
ボイスカテゴリーボタン
u
ボイスカテゴリーを選択します。マルチプレイモードのマルチパートコントロール (P72)、パ
フォーマンスプレイモードのパフォーマンスパートコントロール (P115) でこのボタンを押すと、
ボイスカテゴリーからボイス ( 音色 ) を選択することができます。(P31)
i
MODE(モード ) ボタン
サウンドモジュールモードを切り替える画面に入ります。サウンドモジュールモードを切り替え
ると、MU1000 の構成が大きく変更されます。(P44)
o
PLAY(プレイ ) ボタン
プレイモードに切り替えます。サウンドモジュールモードに「XG」または「TG300B」が選択さ
れている場合はマルチプレイモード (P70) に、「PFM」が選択されている場合はパフォーマンスプ
レイモード (P110)に切り替わります。プレイモードでは、このボタンを押すたびに画面表示が切
り替わります。
!0
EDIT( エディット) ボタン
エディットモードに切り替えます。サウンドモジュールモードに「XG」または「TG300B」が選
択されている場合はマルチパートエディットモード (P78) に、「PFM」が選択されている場合はパ
フォーマンスエディットモード (P118)に切り替わります。
UTIL(ユーティリティ ) ボタン
!1
ユーティリティモード (P98) に切り替えます。
!2
EFFECT( エフェクト ) ボタン
エフェクトモード (P90) に切り替えます。MU1000が内蔵している 7 種類のエフェクトの設定を行
います。
!3
EQ( イコライザー) ボタン
イコライザーモード(P96)に切り替えます。内蔵のマルチイコライザーの設定を行います。
MUTE/SOLO(ミュート / ソロ ) ボタン
!4
マルチプレイモードやパフォーマンスプレイモードで、各パートのミュートやソロを切り替えま
す。(P71, 111)
ENTER( エンター ) ボタン
!5
サブモードに入ったり、コマンドを実行するときに使用します。
!6
EXIT( エグジット ) ボタン
モードやサブモードの階層を 1 つずつ抜けるときに使用します。
PART -/ +( パート) ボタン
!7
設定を変更するパートを切り替えます。
!8
SELECT </ >( セレクト )ボタン
パラメーターやサブモードを選択します。
VALUE -/ +( バリュー) ボタン
!9
数値を入力したり、設定を変更したりします。
MU1000 17
各部の名称と機能
ダイアル
@0
VALUE ボタンと同じ機能です。数値を連続的に増減したいときに便利です。
@1
SELECT(セレクト ) ボタン
パートアサイン(P149)で設定されたパートで、MU1000 内蔵のボイスと XG プラグインボード
(音源タイプ)のボイスを切り替えます。選択されたボードは、ディスプレイにアイコンが表示さ
れるほか、対応する下部の LED が 1 回点滅します。音源タイプのXG プラグインボードが装着さ
れていない場合は、このボタンは機能しません。
@2
AUDITION(オーディション ) ボタン
現在選ばれているパートの音色を聴くことができます。(モードの状態によっては使えないことが
あります。)(P32)
音色の音程やベロシティについては、ユーティリティモードで設定します (P98)。
ディスプレイ
@3
MU1000 を操作するときに必要な情報を表示するバックライト付液晶ディスプレイです。
@4
LED
XG プラグインボードが何枚装着されているかを示しています。MU は MU1000 内蔵の音源を示
し、常に点灯しています。PLG-1 〜 PLG-3 は、装着されている XG プラグインボードの枚数に従っ
て PLG-1 から順番に点灯します。SELECT ボタンを押してボードを選択すると、選択されたボー
ドの LED が 1 回点滅します。曲の再生中は、使われている音源(ボードや MU)の LED が、演
奏データに応じて点滅します。
18 MU1000
リアパネル
各部の名称と機能
THRU
MIDI(ミディ ) 端子
q
1
MIDI
OUT IN-A IN-B
0
2 3 4 5 6
HOST SELECT
USB
MIDI
PC-2 Mac
TO HOST DC IN
OUTPUT INPUT
L
R
DIGITAL OUTPUT
SER NO.
9 8
USB
MIDI ケーブルで外部 MIDI 機器と接続し、MIDI情報をやり取りするための端子です。(P27、28、29)
・ MIDI IN-A( イン -A) 端子
外部 MIDI 機器からの情報を受信して、受信チャンネルが A01 〜 A16 に設定されている
パートを発音します ( ホストセレクトスイッチが MIDI のとき )。
また、受信した情報をTO HOST端子 (ホストセレクトスイッチが Mac/PC-2 のとき )や USB
端子(ホストセレクトスイッチが USB のとき)に出力します。
7
・ MIDI IN-B( イン -B) 端子
外部 MIDI 機器からの情報を受信して、受信チャンネルが B01 〜 B16 に設定されている
パートを発音します ( ホストセレクトスイッチが MIDI のとき )。
・ MIDI OUT( アウト ) 端子
MU1000内部の設定やTO HOST端子やUSB 端子から入ってきた情報を出力する端子です。
MU1000本体のデータを外部 MIDI機器に送ったり、MU1000をコンピューターの MIDI イ
ンターフェースとして使う場合に使用します。
・ MIDI THRU( スルー ) 端子
MIDI IN-A 端子から受信した情報をそのまま出力する端子です。MU1000 本体の情報は一
切付加されません。外部 MIDI 機器から受けた情報を、さらに別の機器に送りたい場合に
使用します。
w
HOST SELECT(ホストセレクト ) スイッチ
接続するコンピューターの種類や接続方法(シリアル /USB) を設定します。( サポートマニュアル
参照 )
スイッチの切り替えは、MU1000 本体の電源を切った状態で行なってください。
TO HOST( トゥーホスト ) 端子
e
MU1000 とコンピューターとを接続するための端子です。接続にはコンピューターの種類にあっ
たシリアルケーブルをご使用ください。(P28)
MU1000 19
各部の名称と機能
DC IN( ディーシーイン ) 端子
r
付属の電源アダプター PA-6 を接続する端子です。
・ 電源アダプターを接続する場合は必ず本体の電源がオフ ( スタンバイ ) になっていることを
確認し、電源アダプターをDC IN 端子につないでから電源コンセントに接続してください。
・ 電源アダプターは必ず付属のPA-6 をお使いください。電流、電圧や極性の違う電源アダプ
ターを使用すると故障の原因となります。また、長時間ご使用にならない場合は必ずコンセ
ントから外してください。
OUTPUT(アウトプット ) 端子 L、R
t
アンプ内蔵スピーカーやステレオシステムなどのオーディオ機器に接続するための端子です。
(P24)
INPUT(インプット ) 端子 L、R
y
他の音源モジュールや CD プレーヤーなど、外部オーディオ機器を接続するための端子です。こ
の端子から入力される信号に、エフェクトやイコライザーをかけることはできません。
USB端子
u
USB ケーブルでコンピューターや USB ハブと接続するための端子です。
i
DIGITAL OUTPUT( デジタルアウトプット ) 端子
MU1000 の音声信号をデジタルで出力し、MDなどに録音することができます。(INPUT端子から
入力された音は、DIGITAL OUTPUT 端子から出力されません。)
o
電源コードフック
ここに、電源アダプターのコードを図のようにセットします。誤ってコードをひっかけた場合で
も抜けにくくなります。
!0
プラグインシステム拡張スロット
プラグインボードを接続するためのスロットです。通常はフタが銀色のネジで固定されています。
プラグインボードを接続する場合は、フタを外して作業を行います。(P141)
出荷時は少しかためにネジが締めてあります。マイナスドライバーで 1 度ネジを少しゆるめると、
手でネジを締めたり緩めたりできるようになります。
20 MU1000
第 1 章
MU1000 を使ってみよう
音を出す準備と、MU1000の代表的な使い方について説明します。
はじめにお読みください。
1. 音を出す準備......................................................................................................... 22
(1) 電源について...........................................................................................................22
電源の準備 ..........................................................................................................22
電源を入れる / 切る ............................................................................................22
(2) オーディオ機器と接続する .....................................................................................23
ヘッドフォンで音を聞くには .............................................................................23
スピーカーから音を出すには .............................................................................24
CD プレーヤーと本体の音とをミックスするには..............................................24
A/D INPUT 端子を使う .......................................................................................25
MU1000 の音を MD に録音する ......................................................................... 25
(3) デモソングを再生する.............................................................................................26
2. コンピューターミュージックの音源として使う............................................... 27
(1) コンピューターと接続する .....................................................................................27
USB 端子を使って接続する................................................................................27
TO HOST 端子を使って接続する.......................................................................28
MIDI 端子を使って接続する................................................................................29
(2) 曲を再生する...........................................................................................................30
(3) MU1000 を操作する ................................................................................................30
音色 ( ボイス ) を変えてみる ( バンクナンバー、プログラムナンバー ) ............30
音を聴いてみる(オーディション機能).............................................................32
音量を変えてみる ( ボリューム ) ........................................................................33
音の定位を変えてみる ( パン )............................................................................33
残響 ( リバーブ ) の深さを変えてみる ( リバーブセンド )..................................33
音程を変えてみる ( ノートシフト ).....................................................................34
全パートの残響 ( リバーブ ) の深さを調節する ( リバーブリターン )................34
特定のパートにディストーションをかける ( インサーションエフェクト ) ....... 35
曲のジャンルに合わせて音を補正する ( マルチ EQ)..........................................36
(4) MIDI を使って MU1000 の設定を変更する .............................................................36
MIDI を使って音色 ( ボイス ) を切り替える........................................................36
MIDI を使って音量 ( ボリューム ) を切り替える ................................................37
(5) MU1000 に別の MIDI 音源を接続する.....................................................................37
HOST SELECT スイッチが USB、PC-2、Mac の場合 ................................... 37
HOST SELECT スイッチが MIDI の場合............................................................37
3. キーボードの拡張音源として使う.......................................................................38
(1) キーボードと接続する.............................................................................................38
(2) パフォーマンス ( 音色 ) を使ってみる.....................................................................38
サウンドモジュールモードを PFM( パフォーマンス ) に切り替える................. 38
いろいろなパフォーマンス ( 音色 ) を聞いてみる ..............................................39
1. 音を出す準備
(1) 電源について
電源の準備
本体の電源が切れている (スタンバイになっている ) ことを確認し、同梱の電源アダプター(PA-6)
1.
を本体リアパネルの DC IN 端子に接続してください。
1. 音を出す準備
電源アダプターをコンセントにつないでください。
2.
電源を入れる/切る
1.
MU1000 と周辺機器が正しく接続されていることを確認してください。また、オーディオ機器の
ボリュームを下げてください。( オーディオ機器との接続については 23 ページを、コンピュー
ターやキーボードとの接続については、使い方に応じて 29、38 ページをご覧ください。)
THRU
OUT IN-A IN-B
MIDI
HOST SELECT
MIDI
PC-2 Mac
USB
TO HOST DC IN
DIGITAL OUTPUT
SER NO.
OUTPUT INPUT
L
R
YAMAHA
USB
コンピューター→ MU1000 → MIDI キーボードの順に電源を入れてください。
2.
音量調節
STAND BY
ON
TONE GENERATOR
1
A/D INPUT
PART VOL EXP PAN
BANK/PGM
2
VOLUME
Piano
Ensemble Brass Reed Pipe Synth lead Synth pad
Synth effects
PHONES MIDI IN A
Chrom.perc.
REV CHO VAR KEY
MU PLG-1 PLG-2 PLG-3
PLAY EDIT
MUTE/
PART
SOLO
UTIL EFFECT
SELECT
ENTER
MODE EQ
XG
TG
300
PERFORM
Strings Bass Guitar Organ
SELECT AUDITION
Drum Model excl. SFX Percussive Ethnic
VALUE
B
EXIT
STANDBY/ONスイッチ(押すごとに電源オン/オフが切り替わる)
MU1000 の電源を入れてから起動するまでに、少々時間がかかります。
NOTE
22 MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう
ALL
PART
SELECT
VALUE
1. 音を出す準備
3.
オーディオ機器の電源を入れ、MU1000 のボリュームとオーディオ機器のボリュームを最適な位
置に調節してください。
音量を調節するには、デモソング (P26)を再生しながら行うと便利です。
参考
4.
MU1000の電源を切るときは、オーディオ機器の電源を切るかボリュームを下げてから切ります。
MU1000はシステムセットアップやマルチモード、パフォーマンスモードのデータを保存
するためにバックアップバッテリーを内蔵しています。バックアップバッテリーが少なく
なってくると「Battery Low!」と表示され、さらにバッテリーの寿命がくると内部データ
は消えてしまいます。このような場合は、大切なデータをダンプアウト操作 (P103) でコン
ピューターやMIDI データファイラー MDF3 に保存した上で、お買い上げの楽器店、または
巻末に記載のヤマハ電気音響製品サービス拠点にバッテリーの交換をお申し付けください。
(2) オーディオ機器と接続する
ヘッドフォンで音を聞くには
・ フロントパネルの PHONES 端子にヘッドフォンのプラグを接続します。
・ ヘッドフォンは、インピーダンス 8 〜 150Ω で、ステレオミニプラグ付きのものをお使いください。
・ ヘッドフォンの音量はボリュームつまみで調節します。
・ ヘッドフォンを接続した場合でも、リアパネルの OUTPUT 端子からは音が出力されます。
STAND BY
ON
TONE GENERATOR
1
A/D INPUT
PART VOL EXP PAN
BANK/PGM
2
VOLUME
Chrom.perc.
Piano
Ensemble Brass Reed Pipe Synth lead Synth pad
Synth effects
PHONES MIDI IN A
REV CHO VAR KEY
MU PLG-1 PLG-2 PLG-3
PLAY EDIT
UTIL EFFECT
MODE EQ
XG
TG
300
B
PERFORM
Strings Bass Guitar Organ
SELECT AUDITION
Drum Model excl. SFX Percussive Ethnic
ALL
MUTE/
PART
PART
SOLO
SELECT
SELECT
ENTER
VALUE
VALUE
EXIT
MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう 23
1. 音を出す準備
スピーカーから音を出すには
・ リアパネルの OUTPUT 端子をアンプ内蔵スピーカー ( ヤマハ CBX-S3 など ) やオーディオ装置などに
接続します。
・ MU1000 の OUTPUT 端子は RCA ピンプラグです。接続する機器にあったケーブルをご用意ください。
CBX-S3
THRU
OUT IN-A IN-B
MIDI
HOST SELECT
MIDI
PC-2 Mac
USB
TO HOST DC IN
DIGITAL OUTPUT
SER NO.
OUTPUT INPUT
L
R
USB
MU1000
CDプレーヤーと本体の音とをミックスするには
・ リアパネルの INPUT 端子に CD プレーヤーを接続します。
・ MU1000 の INPUT 端子は RCA ピンプラグです。接続する機器にあったケーブルをご用意ください。CD
プレーヤーがステレオミニプラグの場合は、ステレオミニプラグ→ RCAピンプラグ× 2のケーブルが
必要です。
ステレオミニプラグ
disc
THRU
MIDI
OUT IN-A IN-B
RCAピンプラグ×2
HOST SELECT
USB
MIDI
PC-2 Mac
TO HOST DC IN
DIGITAL OUTPUT
SER NO.
MU1000
OUTPUT INPUT
L
R
USB
INPUT 端子に出力された音は、DIGITAL OUTPUT 端子からは出力されません。また、フロント
NOTE
パネルの VOLUME つまみで調整することができません。
24 MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう
1. 音を出す準備
A/D INPUT 端子を使う
・ フロントパネルの A/D INPUT 端子には、マイクやギター、ベースなどの出力レベルの低い楽器から、
キーボードやオーディオ機器のような出力レベルの高い装置まで、さまざまなアナログ信号を入力で
きます。
・ この端子を通して MU1000 に入力された信号は、16ビット A/D 変換された後、内蔵のエフェクトをは
じめ、イコライザーやボリューム、パンなどのデジタルエフェクト処理を受け、MU1000 本体の音と
ミックスされてリアパネルの OUTPUT 端子、DIGITAL OUTPUT 端子およびヘッドフォン端子から出
力されます。
・ 接続には、モノラル標準プラグを使用します。
・ 入力ソースの設定 (P65) を誤ると、耳を痛めたりオーディオ機器が破損したりします。十
分にご注意ください。
・ A/D INPUT 端子にプラグを接続するときは、必ず A/D INPUT VOLUME つまみを最小に
絞ってから行ってください。
MU1000
STAND BY
ON
TONE GENERATOR
1
A/D INPUT
PART VOL EXP PAN
BANK/PGM
2
VOLUME
Chrom.perc.
Piano
Ensemble Brass Reed Pipe Synth lead Synth pad
Synth effects
PHONES MIDI IN A
REV CHO VAR KEY
MU PLG-1 PLG-2 PLG-3
PLAY EDIT
UTIL EFFECT
MODE EQ
XG
300
B
TG
PERFORM
Strings Bass Guitar Organ
SELECT AUDITION
Drum Model excl. SFX Percussive Ethnic
ALL
MUTE/
PART
PART
SOLO
SELECT
SELECT
ENTER
VALUE
VALUE
EXIT
LR
または
PHONESL/MONO
R DC IN POWER
FOOT
FOOT
FOOT
TO HOSTHOST SELECT IN OUT
THRU
VOLUME
CONTROLLER
SWITCH
OUTPUT
MIDI
PERFORMANCE STORE
MULTI
UTILITY
AMP EG
HOLD SHIFT
ARPEGGIO
ATTACK
RELEASE ASSIGN 1/DATA VOLUME
+
OCTAVE
PART/LAYER/
2
MW/FC
PRESET USER
PRESETUSERARPEGGIATOR
1
+
PROGRAM
FILTER
CUTOFF
RESONANCE ASSIGN 2
SCENE
PITCH MODULATION
PERFORM
ARPEGGIATOR PERFORM
EFECT
NAME
CHO
VARI
VARI
VARI
REV
TYPE
TEMPO
SUB
LEVEL
TYPE
TYPE
PARAM
DATA
TYPE
DIVIDE
COMMON
ASSIGN1
P BEND
MW
FC PORTA
FMOD
PARAM
PMOD
RANGE
CUTOFF
VARI
SWITCH
TIME
FMOD
CUTOFF
EF
NOTE
TUNE
VEL ASSIGN2
DATA
LIMIT
NOTE
DETUNE
LIMIT
LIMIT
OFFSET
PARAM
LIMIT
DEPTH
LOW
SFT
LOW
HIGH
HIGH
AEG
LFO
VWX
YZ'8&
*
PHASE
DCY
ATK
DCY
AMOD
PMOD
FMOD
SPEED
REL
WAVE
INIT
LEVEL
TIME
TIME
TIME
LAYER
FEG
PEG
7
9
REL
DCY
ATK
DCY
INIT
ATK
ATK
REL
REL
DCY
MNO4PQR5STU
LEVEL
LEVEL
TIME
TIME
LEVEL
TIME
LEVEL
TIME
TIME
TIME
POLY/
FILTER
EFFECT
MONO
BANK
PROGRAM
VOLUME
PAN
REV
CHO
VARI
CUTOFF
REZ
6
SEND
SEND
SEND
DEF1GHI2JKL
DEMO
3
PERFORMANCE MULTI
ABC0SPACE
ENTER
STORE UTILITY
NO/
YES
SYSTEM MIDI ASSIGN
QUICK PC
UTILITY
CTRL
VEL
MASTER
KBD
TRANS
RCV
DEVICE
BULK
VEL
LOCAL
NO
CURVE
TUNE
CH
CH
NO
DUMP
FIX
TRANS
CDプレーヤー マイクやギターなどの楽器 シンセサイザー
MU1000の音を MD に録音する
・ リアパネルの DIGITAL OUTPUT 端子に MD レコーダーを接続します。
・ MU1000 の DIGITAL OUTPUT 端子は光アウト端子です。接続する機器にあったケーブルをご用意くだ
さい。
ポータブル MD レコーダーをお使いの場合は、光ミニプラグ→光デジタルプラグのケーブルが必要で
す。
MU1000
MDレコーダー
オプティ カルケー ブル
(光ケーブル)
MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう 25
1. 音を出す準備
(3) デモソングを再生する
MU1000 はさまざまな機能を十分に活かしたデモソングを内蔵しています。このデモソングを聞いてみ
ましょう。
1.
PLAY EDIT
UTIL EFFECT
1
MODE EQ
[UTIL] ボタンを押して、ユーティリティモードに入ります。
MUTE/
SOLO
ENTER
EXIT
5、6 3、4
PART
SELECT
VALUE
ALL
PART
SELECT
VALUE
2
2.
[SELECT </ >]ボタンを押して、 「DEMO」にカーソルを移動します。
[ENTER] ボタンを押して DEMO の画面を表示します。
3.
4.
[ENTER] ボタンを押すとデモソングの再生が始まります。ボリュームつまみを使って適当な音量
に調節してください。
5.
デモソングの再生を中止するには、[EXIT] ボタンを押します。
もう一度 [EXIT] ボタンを押すと、ユーティリティモードのサブモードのメニューに戻ります。
6.
デモソングを再生する際、A/D INPUT 端子は機能しません。
参考
デモソングを再生すると、システムセットアップとマルチパートエディットなどの設定は初期化
NOTE
デモソングについて
「A Phoenix To The 21st Century」
よりパワーアップされた数々のブラス系音色、そしてインサーションエフェクトを縦横無尽に駆使して
います。リードギターのサウンドは、新音色である Old Sample というアコースティックギターを元に、
ほとんどすべての歪み感がインサーションエフェクトにより作成されております。
各々の音楽アイディアにおいては、あえてスタンダードなアレンジのみを施すにとどめました。ゆえに、
全てのスペックに妥協のない、音源の基本クオリティの充実ぶりが強調されることでしょう。
MU1000を前にすれば、曲作りの上でもはや「DTM 音源だから」という発想が全く必要がなくなった様
です。
されてしまいます。大切な設定はダンプアウトの操作(P103)でコンピューターや MIDIデータファ
イラー MDF3 に保存してください。
有限会社プレスト
作曲、制作 大平勇
26 MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう
2. コンピューターミュージックの音源として使う
2. コンピューターミュージックの音源として使う
MU1000とコンピューターを接続すると、MU1000 を最大 64 パートのコンピューターミュージック音源とし
て使うことができます。ここでは、MU1000をコンピューターミュージックの音源として使う方法について
説明します。あらかじめ、「1. 音を出す準備」(P22) に従って音が出る状態にしてください。
(1) コンピューターと接続する
はじめに、MU1000 とコンピューターを接続しましょう。MU1000 とコンピューターの接続方法には、
USB端子、TO HOST端子、MIDI 端子のそれぞれの端子を使って接続する 3 つの方法があります。
MIDI 端子を使って接続する方法は、お使いのコンピューターに対応した MIDI インターフェース
参考
USB端子を使って接続する
コンピューターの USB 端子と MU1000 の USB 端子を USB ケーブルで接続する方法です。
詳しい接続方法については付属の「サポートマニュアル」をご覧ください。
NOTE
を別途購入する必要があります。
USB に関するご注意
以下の状態で MU1000 の電源オン / オフまたは USB ケーブルの抜き挿しをすると、コンピュー
ターがハングアップしたり、MU1000 の機能が停止したりする恐れがあります。
・ デバイス認識中またはドライバロード中
・ OS 起動中または終了途中
・ サスペンド(スリープ)中
・ MIDI アプリケーションが起動している状態
また、以下の行為をすると、同様にコンピューターがハングアップしたり、MU1000 の機能が停
止したりする恐れがあります。
・ 頻繁な電源のオン /オフやケーブルの抜き挿し
・ MIDI データ転送中の省電力(スリープ)モードへの移行、レジューム
・ MU1000 が電源オンの状態でのケーブルの抜き挿し
・ 大量にデータが流れている状態での MU1000 の電源オン /オフ、コンピューターの起動、
● MIDI 情報の流れ
入力用キーボード
THRU OUT
ポート1 ポート2 ポート3 ポート4
A1〜16CHに
設定されて
いるパート
またはドライバのインストール
MIDI
OUT
MIDI
MIDI
IN‑B
IN‑A
スルーポートで設定したポートの信号
B1〜16CHに
設定されて
いるパート
C1〜16CHに
設定されて
いるパート
MU1000
D1〜16CHに
設定されて
いるパート
USB
ECHOBACK=ON
コンピューター
MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう 27
2. コンピューターミュージックの音源として使う
・ MIDI IN‐ A 端子で受信したデータは、音源を通らずに USB 端子からコンピューターに送られま
参考
す。MIDI IN ‐ A 端子で受信したデータで音源を鳴らすためには、コンピューターのスルー機能
( エコーバック機能 ) をオンにしておく必要があります。スルー機能 ( エコーバック機能 ) とは、
コンピューターの USB 端子から入ってきた信号を、再び USB端子から出力する機能です。
・ ポート信号に対応したソフトを使えば、MU128の 64 パートをすべて発音させることができます。
しかも、MIDI OUT 端子に音源を接続した上で、スルーポートでポート 5 〜 8 を指定すると、さ
らに 16 パートの演奏を加え、合計 80 パートの演奏を再生することができます。
TO HOST 端子を使って接続する
MU1000の TO HOST 端子とコンピューターのシリアル端子を、専用のケーブルで接続する方法です。
詳しい接続方法については付属の「サポートマニュアル」をご覧ください。
・ 接続後、電源を入れる際はコンピューター→MU1000(→MIDIキーボード)の順に入れてください。
・ MIDI キーボードなどの外部 MIDI 機器は必ず MIDI IN-A 端子に接続してください。MU1000 は、
NOTE
● MIDI 情報の流れ
MIDI IN-A 端子をリアとフロントの両方に装備していますが、どちらの端子を使うのかを設定す
る必要があります。出荷時は、リアの端子が有効になっているため、フロントの端子を使う場合
は、第 3 章の 「5. その他の設定と操作 ( ユーティリティモード )」(P99) を参照して、切り替えを
行ってください。
・ Macintosh シリーズをお使いの場合は、アプリケーションソフト側で MIDI インターフェースのク
ロックを必ず 1MHz に設定してください。
ECHOBACK=ON
MIDI
OUT
入力用キーボード
MIDI
THRU OUT
ポート1 ポート2 ポート3 ポート4
A1〜16CHに
設定されて
いるパート
MIDI
IN-B
IN-A
スルーポートで設定したポートの信号
B1〜16CHに
設定されて
いるパート
C1〜16CHに
設定されて
いるパート
MU1000
・ MIDI IN-A 端子で受信したデータは、音源を通らずに TOHOST 端子からコンピューターに送られ
参考
ます。MIDI IN-A 端子で受信したデータで音源を鳴らすためには、コンピューターのスルー機能
( エコーバック機能 ) をオンにしておく必要があります。スルー機能 ( エコーバック機能 ) とは、
コンピューターのシリアル端子から入ってきた信号を、再びシリアル端子から出力する機能です。
・ ポート信号に対応したソフトを使えば、MU1000の 64パートをすべて発音させることができます。
しかも、MIDI OUT 端子に音源を接続した上で、スルーポートでポート 5 〜 8 を指定すると、さ
らに 16 パートの演奏を加え、合計 80 パートの演奏を再生することができます。
TOHOST
D1〜16CHに
設定されて
いるパート
RS-232C
RS-422
IBM-PC
(コンピューター)
ECHOBACK=ON
Macintosh
(コンピューター)
28 MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう
2. コンピューターミュージックの音源として使う
MIDI端子を使って接続する
コンピューターに MIDI インターフェースを取り付けて、MU1000 の MIDI 端子と MIDI インターフェー
スとを接続する方法です。お手持ちのコンピューターに対応した MIDIインターフェースが別途必要にな
ります。
詳しい接続方法については付属の「サポートマニュアル」をご覧ください。
・ MU1000 は、MIDI IN-A 端子をリアとフロントの両方に装備していますが、どちらの端子を使う
NOTE
● MIDI 情報の流れ
のかを設定する必要があります。出荷時は、リアの端子が有効になっているため、フロントの端
子を使う場合は、第 3 章の「5. その他の設定と操作 ( ユーティリティモード )」(P99) を参照して、
切り替えを行ってください。
・ Macintosh シリーズをお使いの場合は、アプリケーションソフト側でご使用になる MIDI インター
フェースの設定に合わせて MIDI インターフェースのクロックを設定してください。
MIDI
OUT
MIDI
IN-B
MIDI
IN
MIDI
OUT
MIDI
OUT
MIDIインターフェース
TOHOST
CBX-K2
THRU OUT
A1〜16CHに
設定されて
いるパート
MIDI
IN-A
B1〜16CHに
設定されて
いるパート
MU1000
・ IN-A で受信したデータは A1 〜 16 チャンネルに設定されているパートを、IN-B で受信したデー
参考
タは B1 〜 16 チャンネルに設定されているパートを再生します。
・ 再生できるパート数は 32 までです。
MU1000 第 1 章 MU1000 を使ってみよう 29
2. コンピューターミュージックの音源として使う
(2) 曲を再生する
ここでは、同梱の CD-ROM に収められている XGworks lite を使って曲を再生する手順を説明します。
はじめに、同梱の XGworks の取扱説明書を参考にして XGworks lite およびドライバーを同梱の CD-ROM
からインストールしてください。
次に、CD-ROM 中の任意のデモソングデータを読み込み、再生します。
・ 音が鳴らない場合は、オーディオ機器との接続や本体とオーディオ機器の音量などを確認してくだ
NOTE
さい。また、ディスプレイのベロシティ表示が動かない場合は、コンピューターと MU1000 の接
続やHOST SELECT スイッチの設定、XGworks (lite) のドライバーの設定などを確認してください。
・ サウンドモジュールモード (P44) が PFM(パフォーマンス)のときは正しく再生されません。他
のモードに切り替えてから再生してください。
・ ディスプレイの表示が図と異なる場合は、[PLAY] ボタンを何度か押して、表示を切り替えましょ
う。
PLAY PLAY
PLAY
曲を再生すると、曲のはじめの位置で MU1000 のディスプレイがさまざまに変化します。これは、
曲のはじめに音源をセットアップするためのデータが入力されていて、そのデータを MU1000 が
受信して設定を変更していることを示しています。このように、ある曲に必要な音源の設定を、
曲のはじめに MIDI データとして挿入する方法が一般的に取られています。この MIDI データは
セットアップデータと呼ばれています。セットアップデータには、XG システムオン ( 音源を初期
化するデータ ) やパートごとの音色や音量、エフェクトの深さを設定するデータなどが含まれて
います。
(3) MU1000 を操作する
曲を再生しながら、MU1000 を操作してみましょう。曲が終わったら、もう一度はじめから再生しましょ
う。そのとき、セットアップ小節を再生すると設定が初期化されてしまうので、セットアップ小節のあ
とから再生するようにしましょう。
音色(ボイス )を変えてみる (バンクナンバー、プログラムナンバー)
パートごとにボイス ( 音色 ) を切り替えてみましょう。
[PART -/ +]を押して、パートを指定します。
1.
PART PART
パートの表示
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