Yamaha MG166C-USB2 User Manual

取扱説明書
特長
インプットチャンネル......................................................................16ページ
最大16(MG166CX-USB/MG166C-USBは10)個のマイク/ライン入力や、 最大4つのステレオ入力に対応しています。 マイクからラインレベル機器、ステレオ出力のシンセサイザーまで幅広い機器を 組み合わせて使用できます。
コンプレッサー..................................................................................9ページ
DAWソフトウェアCubaseAI4付属..............................................10ページ
MG本体とコンピューターにUSBケーブルで接続し、MGでミックスしたオーディオ データを付属のソフトウェアCubaseAI4に録音できます。
高性能デジタルエフェクト(MG166CX-USBのみ)..................19、23ページ
内蔵のエフェクトを使用すると、MG166CX-USBだけでもバリエーション 豊かな音作りができます。
JA

安全上のご注意

水に注意
異常に気づいたら
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害を 未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示する ために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源/電源コード
電源は必ず交流100V を使用する。
エアコンの電源など交流200Vのものがあります。誤って接続 すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源アダプターは、必ず付属のもの(PA-30)またはヤマハ推 奨の同等品を使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。
必ず実行
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけたり、無理に曲げ たり、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをのせな い。
禁止
分解禁止
禁止
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
この機 器の内部 を開けた り、内部 の部 品を 分解 した り改 造し たり しない。
感電や火災、けが、または故障の 原因に なります。異常を 感じた場 合 など、点検 や 修理 は、必ずお買 い上 げの 販売 店ま たは 巻末 のヤ マハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。
警告
必ず実行
必ず実行
1/2
(5)-8
禁止
禁止
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損
注意
害が発生する可能性が想 定される」内容です。
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かない。 また、浴室や 雨天時の 屋外な ど湿気 の多いと ころで 使用し な い。
感電や火災、または故障の原因になります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源コードやプラグがいたんだ場合、または使用中に音が出な くなったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、すぐに電源 スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれ があります。至急、お買い上げ の販売店ま たは巻末のヤマ ハ電気音響製品 サービス拠点に 点 検をご依頼ください。
この機器や電源アダプターを落とすなどして破損した場合は、 すぐに 電源ス イッチ を切り、電源プ ラグをコ ンセン トから 抜 く。
感電や火災、または故障のおそれ があります。至急、お買い上げ の販売店ま たは巻末のヤマ ハ電気音響製品 サービス拠点に 点 検をご依頼ください。
2
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
注意
接続
使用時の注意
電源/電源コード
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコン セントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラ グを抜くとき は、電源コ ードを持たず に、必ず電源 プ ラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感 電や火災の原因になることがありま
必ず実行
必ず実行
禁止
す。
電源アダプターは、この機器から 50cm以上離す。
この機器に雑音が生じる場合があります。
電源アダプターは、布や布団で包んだりしない。
熱がこもってケースが変形し、火災の原因になることがありま す。
禁止
禁止
禁止
必ず実行
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客 様や他の方々がけがをし たりする原因になります。
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器 のリアパネルと底面には 通風孔があります。特に、この機器をひっくり返したり、横倒し や前後逆 さまにしたりし ない。機器 内部に熱がこ もり、故障 や 火災の原因になることがあります。
テレビやラジ オ、ステレオ、 携帯電話など他 の電気製品 の近くで使用しない。
この機器または テレビやラ ジオなどに雑音 が生じる場 合があります。
他の機 器と接 続する 場合は、すべて の電源を 切った 上で行 な う。また、電 源を入 れたり 切った りする 前に、必ず機 器の音 量
(ボリューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
設置
必ず実行
必ず実行
必ず実行
禁止
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接続ケーブ ルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客 様や他の方々が転倒したりするおそ れがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感じた場合 にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから 抜いてく ださい。また、電源ス イッチを切っ た状態でも微電 流 が流れて います。こ の製品を長時 間使用しない ときは、必ず 電 源プラグをコンセントから抜いてください。
EIA 標準のラックにこの機器をマウントする場合は、ラックの 背面を開放し て、ラッ ク を壁 か ら 10cm 以 上離 す。また、パ ワーアンプ などの発熱しや すい機器とい っしょにラック にマ ウントする場合は、機器と 機器の間を空けたり通風パネルなど を取り付けたり、この機器に熱がこもらないようにする。
その場合 は、この機 器を重ねてマ ウントできま す。放熱が不 十 分だと機器内部に熱がこもり、故障や火災の原因になることが あります。
イコライザーやフェーダーをすべて最大には設定しない。
接続した機器によっては、発振したりスピーカーを破損したり する原因になることがあります。
必ず実行
禁止
禁止
禁止
禁止
スピーカ ーの故障を防ぐ ために、電 源を入れると きは、最後 に パワーアンプの電源を入れる。また、電源を切るときは、最初に パワーアンプの電源を切る。
この機器の通風孔/パネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
この機器の通風孔/パネルのすき間から金属や紙片などの異物 を入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあります。入っ た場合は、すぐに電 源スイッチを切 り、電源プ ラグをコンセ ン トから抜いた上で、お買い上げの販売 店または巻末のヤマハ電 気音響製品サービス拠点に点検をご依頼ください。
大きな音量で長時間ヘッドフォン/スピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機器 の上にのったり 重いものをの せたりしない。また、ボ タンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の 方々がけがをしたりする 原因になります。
禁止
直射日光 のあたる場所(日中の車 内など)や ストーブの近く な ど極 端に温度 が高く なると ころ、逆 に温度 が極端に 低いと こ ろ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したりする 原因になります。
(5)-8
2/2
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
3
XLR タイプコネクターのピン配列は、以下のとおりです。(IEC60268 規格に基づいています) 1: グラウンド(GND)、2: ホット(+)、3: コールド(−)
INSERT I/O 端子のフォーンジャックのピン配列は以下のとおりです。 Tip: OUT、Ring: IN、Sleeve:GND
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。 電源 スイッチを切った状態(電源スイッチが「STANDBY」の状態)でも微 電流が流れています。スタンバイ時の消費電 力は、最小限の値で 設計されています。こ の製品を長時間使用しないときは必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
スイ ッチ、ボリュ ームコントロール、接続端子などの 消耗部品は、使用時間により劣化 しやすいため、消耗に応じて部品の 交換が必要になりま す。消耗部品の 交 換は、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご相談ください。
電源 ON時にはパネルとリアパネルの温度が上昇(15〜 20℃)しますが、異常ではありません。 室温が 30℃を超える環境では、パネルが 50 ℃以上となる場合がありますので、注意してください。
* この取扱説明書はMG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB共通です。この3つのモデルの主な違いはチャンネル数と内蔵エフェクターの有無で
す。MG206C-USB は 20 インプットチャンネル、MG166CX-USB/MG166C-USB は 16 チャンネルあります。さらに MG166CX-USB にはデジタルエ フェクターが内蔵されています。
* 本文中では、MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USBを「MG」と表記することがあります。
■ ご注意
・ 取扱説明書の著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。 ・ 付属のソフトウェアの著作権は、Steinberg Media Technologies GmbH 社が所有します。 ・ 巻末に付属のソフトウェアのご使用条件が記載されています。付属のソフトウェアをインストールする前に、必ずこのご使用条件をお読みください。
ディスクの包装を解かれた場合は、付属のソフトウェアのご使用条件に同意したことになります。 ・ 付属のソフトウェアおよび取扱説明書の一部または全部を無断で複製、改変することはできません。 ・ 付属のソフトウェアおよび取扱説明書を運用した結果およびその影響については、一切責任を負いかねますのでご了承ください。 ・ 付属のソフトウェアの DVD-ROMは、オーディオ /ビジュアル用ではありません。一般のDVDプレーヤーでは絶対に使用しないでください。 ・ 付属のソフトウェアおよび動作環境については、下記のURLに最新情報が掲載されています。
<http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/>
・ この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
・ この製品は、ヤマハ(株 ) が著作権を有する著作物やヤマハ(株 ) が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱しています。その著作物とは、すべ
て のコンピュータープログラムや、伴奏スタ イルデータ、MIDI データ、WAVE データ、音声記録データ、楽 譜や楽譜データなどのコンテンツを含みます。ヤマ
ハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を越えて上記プログラムやコンテンツを使用することについては、著作権法等に基づき、許されていませ
ん。
・ ヤマハ (株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、権利
者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
・ Windowsは、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 ・ Macintosh は、米国および他の国々で登録された Apple Computer, Inc.の商標です。 ・ SteinbergおよびCubaseは、Steinberg Media Technologies GmbH社の登録商標です。 ・ その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
・ 仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
4
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書

はじめに

このたびは、ヤマハミキシングコンソール、MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USBをお買い求 めいただきまして、まことにありがとうございます。MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB は、多彩なインプットチャンネルを装備しているので、幅広い音楽シーンに応用できます。また、ミキサーに はUSB端子が装備されていますので、ミキサーでミックスしたオーディオデータを、付属のDAWソフトウェ アCubase AI 4 で手軽に録音できます。
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USBの優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛 用いただくために、この取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。お読みになったあとは、保証書とと もに保管してください。
目次
はじめに............................................... 5
目次.............................................................................. 5
電源の準備 .................................................................. 6
電源を入れる .............................................................. 6
MG接続時のコンピューターの動作環境 ................. 6
Cubase AI 4の動作環境 .......................................... 6
■ 基礎編..............................................7
クイックガイド ..................................... 7
1. Cubase AI 4 をインストールする ..................... 7
2. 接続する................................................................. 7
3. 電源を入れる ......................................................... 8
4. 音量や音質を調整する.......................................... 9
5. Cubase AI 4 に録音する ..................................10
6. Cubase AI 4 でミックスダウン.......................13
■ リファレンス編.............................. 15
セットアップ ...................................... 15
各部の名称と機能................................ 16
チャンネルコントロール部..................................... 16
デジタルエフェクト部 ............................................ 19
マスターコントロール部 ........................................ 20
デジタルエフェクトPROGRAM一覧
(MG166CX-USBのみ) ................................... 23
端子一覧 ................................................................... 23
困ったときは? .................................... 24
仕様一覧............................................. 26
ユーザーサポートについて ................... 33
同梱ディスクについて.......................... 33
ソフトウェアのご使用条件 ................... 34
付属品
・ Cubase AI 4 DVD-ROM ・ USBケーブル ・ 取扱説明書( 本書) ・ 電源アダプター (PA-30)または同等品 ・ 保証書
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
5
はじめに
NOTE

電源の準備

本体の電源スイッチが切れている (STANDBY になっ
1
ている)ことを確認します。
電源アダプ ターをご 使用になる ときは、付属 のアダプタ ー (PA-30)またはヤマハ推奨の同等品をご使用ください。 ほかの電源アダプターの使用は故障、発熱、発火などの原因 になります。このようなときは、保証期間内でも保証いたし かねる場合がございますので、十分にご注意ください。
電源アダプターのプラグをリアパネルの AC
2
ADAPTOR IN だあと( ます(
アダプターの電源プラグを家庭用 (AC100 V) コンセ
3
w
q
)。
ントにしっかり差し込みます。
・ 本機を使用しないときや落雷の恐れがあるときは、必ずコ
・ 電源アダプターは、本機から 50cm 以上離してご使用くだ
(電源アダプター接続)端子に差し込ん
)、固定リングを時計回りにまわして固定し
w
q
ンセントから電源アダプターを抜いてください。
さい。電源アダプターと本機を近づけた状態でご使用にな ると、ノイズが生じる場合があります。

MG接続時のコンピューターの動作 環境

Windows Vista
パソコン本体 USB端子を標準装備したWindows対応パソ
コン
対応OS Windows Vista
CPU 1GHz以上のIntel Core/Pentium/Celeron
ファミリーのプロセッサー
必要メモリー 1GB以上
Windows XP
パソコン本体 USB端子を標準装備したWindows対応パソ
コン
対応OS Windows XP CPU 750MHz以上のIntel Core/Pentium/
Celeronファミリーのプロセッサー
必要メモリー 96MB以上(128MB以上推奨 )
Macintosh
パソコン本体 USB端子を標準装備したMacintoshコン
ピューター
対応OS MacOS X 10.3.3以上 CPU G3/300MHz以上のCPU、Intel製のCPU
を搭載したMacintoshコンピューター
必要メモリー 128MB以上

Cubase AI 4の動作環境

電源を入れる

電源スイッチを「ON」側に押すと、電源が入ります。
「STANDBY」側に押すと電源が切れます。
電源スイッチが「STANDBY」の状態でも微電流が流れています。 本機を長時間使用しないときは、必ずコンセントから電源アダプ ターを抜いてください。
Windows
対応OS Windows XP Professional/XP Home
Edition
CPU Intel Pentium 1.4GHz以上を搭載したコン
ピューター
必要メモリー 512MB以上
オーディオイン ターフェース
ハードディスク 空き容量
Windows DirectX 対応
400MB以上
Macintosh
対応OS MacOS X 10.4
CPU Power Mac G4 1GHz/Core Solo
1.5GHz以上
必要メモリー 512MB以上
ハードディスク 空き容量
・ インストールには DVDドライブが必要になります。
・ ソフトウ ェアライセンスを有効 にするため、インターネッ トに
接続した状態でインストールしてください。
400MB以上
6
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
基礎編

クイックガイド

基礎編
このクイックガイドは、Cubase AI 4のインストールからCubase AI 4 を使っての録音やミックスダウンま での操作手順を説明しています。この取扱説明書の各部の名称と機能(16ページ )やCubase AI 4 に付属のマ ニュアル(PDF形式)とあわせてご活用ください。
Step
1 2 3
Step
1

Cubase AI 4をインストールする

1
インストールの過程で「スタインバーグ・エンドユーザー・ライセンス契約書」が表示されますが、その契約書は、巻末のソフト
重要!
ウェア使用許諾契約に置き換えられるために、意味のないものです。必ず巻末の「ソフトウェアのご使用条件」をお読みいただ き、同意される場合のみインストールしてください。
コンピューターを起動し、管理者権限のあるアカウントでログオンします。 DVD-ROMドライブに付属のDVD-ROMを挿入します。
「Cubase AI 4 for Windows」フォルダーを開き、「CubaseAI4.msi」をダブルクリックします。
画面の指示にしたがって、Cubase AI 4をインストールします。
・ Cubase AI 4をインストールするときは、インターネットに接続した状態で行ない、すべての項目を入力し、ユーザー登録
NOTE
をしてください。ユーザー登録をされない場合は、インストール後、一定期間ご使用いただけます。
・ Macintosh の場合は、「CubaseAI4.mpkg」のアイコンをダブルクリックしてインストールします。
2

接続する

MG本体と接続する機器( コンピューターを除く) のすべてのスイッチをオフ(STANDBY)にして、 チャンネルフェーダー、STEREO OUTマスター フェーダー、GROUP 1-2フェーダー、 GROUP 3-4フェーダーを最小にします。
付属のUSBケーブルを使ってコンピューターと
2
MGを接続します。
USB端子ご使用時の注意
USB端子とコンピューターを接続するときは、 以下のこと を行なってください。 以下のことを行なわないと、コンピューターや本体が停止 ( ハングアップ) して、データが壊れたり、失われたりする おそれがあります。コンピューターやMG本体が停止した ときは、電源を入れ直し、コンピューターを再起動してく ださい。
チャンネルフェーダー
GROUP 1-2フェーダー
GROUP 3-4フェーダー
STEREO OUT マスターフェーダー
・ USB端子とコンピューターを接続する前に、コンピュー
ターの省電力( サスペンド /スリープ / スタンバイ /休止 ) モードを解除してください。
・ MG本体の電源を入れる前に、USB 端子とコンピュー
ターを接続してください。
・MG本体の電源オン / オフや USB ケーブルの抜き差しを
する前に、コンピューター のすべてのアプリケーシ ョン を終了させてください。
・ MG本体の電源オン/オフやUSBケーブルの抜き差しは、
6秒以上間隔を空けて行なってください
USBケーブルをUSB端子から抜き差しする場合は、 2TR IN/USB コントロールを最小にしてください。
NOTE
コンピュ ーターを 使用しな いで MGのみを使用すると きは、MGからUSBケーブルを抜いてください。
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
7
基礎編
NOTE
クイックガイド
楽器やマイクなどを接続します。
3
接続について詳しくは、セットアップ(15ページ) や各部の名称と機能(16ページ)をご覧ください。
コンデンサーマイクを使 用する場合は、MGの PHANTOMスイッチを オンにします。
エレキギターやエレキ ベースなどをミキサーに 直接入力すると、音ヤセ やノイズの原因になりま す。DI( ダイレクトボッ クス )、アンプシミュ レーターなどを経由して ミキサーに接続すること をおすすめします。
Step

電源を入れる

3
スピーカーから大きなノイズが発生しないようにするた め、楽器、マイク、CDプレーヤーなどの音源に近い機器 から順に電源をオンにします。
例: 楽器、マイク、CDプレーヤーなどの周辺機器→MG
本体→パワードスピーカー (パワーアンプ)
ファンタム電源を入れる場合は、下記の点に 注意してください。
・ ファンタム電源が不要なときは、必ず PHANTOM スイッ
チをオフにしておいてください。
・ ファンタム電源をオン にする場合は、コンデンサー マイ
ク以外の機器が XLR タイ プの入力端子に接続され てい ないことを確認してく ださい。外部機器の故障の原 因に
DI
USBケーブル
なります。ただし、バランス 型ダイナミックマイク は接 続されていても問題ありません。
・ スピーカー保護のために、パワードスピーカー ( パワーア
ンプ) の電源を切った状態で、ファンタム電源をオン /オ フしてください。また、STEREO OUT マスターフェー ダー、GROUP 1-2 フェーダー、GROUP 3-4 フェー ダーなどの出力コント ロールは、すべて最小にして おく ことをおすすめします。
・コンピューター の音量 を最 大値に 設定す ること をお 勧めし ま
す。また、この ときコンピューターの 操作音をミュートに 設定 してください。設定方法は、24ページ「困ったときは?」の「録 音した音量が小さい」の項目を参照してください。
・ 初めてコンピューターの USB端子に接続した場合や、以前接続
した USB端子と違う端子に接続した場合は、MG 本体の電源を 入れたと きにドライバーのインス トール画面が表示される こと があり ます。その場合は、インストー ルが完了するまでお 待ち ください。
バランスとアンバランスの違い
キーワードは、「ノイズ」です。 バランス伝送方式はノイズを打ち消すことができますが、アン
バランス伝送方式は打ち消すことができません。ではノイズの 打ち消しがなぜ重要なのかと言うと、私たちが絶えずノイズに
囲まれて生活しているからです。たとえば、テレビやラジオか らのノイズはもちろん、電線、モーター、電灯、コンピュー
ターの画面などからもノイズは発生します。 そのため、どんな長さのケーブルでもアンテナのようにあらゆ
たとえば、ステージとミキサーの位置が遠いライブハウスなど はバランスケーブルがノイズ対策に有効ですが、部屋で使う程
度の距離(1〜2メートル)ならアンバランスケーブルでも問題 ないでしょう。
また、マイク入力にもバランスケーブルを使います。マイクか らの出力はとても小さいため、ミキサーのヘッドアンプで信号
を増幅するときに、ノイズもいっしょに大きくなってしまいま す。ノイズ対策にはバランスケーブルを選ぶことをおすすめし
ます。
るノイズを拾ってしまいます。ケーブルが長ければ長いほどノ イズを拾いやすくなるため、長いケーブルを使うときはバラン
スケーブルを選びます。
バランス伝送方式 ケーブルの目安
ホット( +)
コールド( −)
位相反転
送信側
8
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
グラウンド
(GND)
ケーブル
ノイズ
合成された信号
位相 反転
ノイズだけが打ち消し合う
受信側
マイクのケーブル バランスが適切
ラインレベルの短い ケーブル
ラインレベルの長い ケーブル
比較的ノイズが少ない環境であれば、 アンバランスでOK
バランスが適切
基礎編
(最小 )
(最大 )
入力
出力
20 50 100 200 500 1 k 2 k 5 k 10 k 20 k
(Hz)
ピアノ
バスドラム
スネアドラム
バス
ギター
トロンボーン
トランペット
シンバル
基音:各楽器の音程感を与える周波数の音 倍音:それ以外の周波数の音
基音 と倍音 のおおまかな分布
クイックガイド
Step

音量や音質を調整する

4
音量の調整
MGの各チャンネルに信号を入力して、接続機器側
1
の音量(レベル)を調整します。
最大入力時にPEAK インジケーターが一瞬点灯す
2
るようにGAINコントロールを調整します。
録音したいチャンネルのON スイッチと ST スイッ
3
チをオンにします。
PFLスイッチ→オフ( )、モニター信号切り替えス
4
イッチ→STEREO ( )になっていることを確認 します。
STEREO OUTマスターフェーダーを0の位
5
置まで上げます。
モニタースピーカーやヘッドフォンで音を聞きな
6
がら、各チャンネルフェーダーを上下させて音量 のバランスを調整します。ヘッドフォンの音量は、 MONITOR/PHONESコントロールで調整しま す。
コンプレッサー
コンプレッサーには、過大入力時に歪みを生じさせること なく入力信号を適切なレベルに合わせるリミッターの役割
と、ミックスの中で音を寄り際立たせるために「音のツブ をそろえて」音質を良くする役割があります。コンプレッ
サーは通常ダイナミックレンジが極端に広いボーカルや ベースギターなどに使います。ただし、コンプレッサーを
使いすぎると、ハウリングしやすくなりますので、少し抑 えて使いましょう。
イコライザーの設定のコツ
録音時にイコライザーで音質を調整するときは、かけすぎ
MONITOR/PHONESコントロール
ないようにするのがポイントです。音のヌケが悪いときは、 少しだけHIGHを上げます。低音を強調したいときは、
LOWを少しだけ上げます。あくまでも補正としてイコライ ザーを使うと最終的な仕上げ作業がスムーズにできます。
GAIN
コントロール
PEAK
インジケーター
ONスイッチ
PFLスイッチ
ST スイッチ
チャンネルフェーダー
音質の調整
録音したい楽器の音質を調整します。コンプレッサーやイ コライザー、エフェクターなどでお好みの音質に仕上げま す。
NOTE
MG166CX-USBには、デ ジタル エフェ クトが 内蔵さ れてい ま す。詳しくは、14ページの「内蔵デジタルエフェクトを使って、 ミックスに磨きをかけよう」と23ページの「デジタルエフェクト PROGRAM一覧」を参照してください。
STEREO OUTマスターフェーダー
モニター信号切り替えスイッチ
クリアなミックスにするためのカット
たとえば、ピアノの音は低音域から中音域の範囲に基音 がある楽器です。基音について普段私たちがCDなどの音
楽を聞くときは意識していませんが、低音域から中音域 の範囲でほかの楽器の明瞭さを干渉する場合があります。
基本的には、ピアノの音を入力しているチャンネルの低 音域は、少しカットしておきます。ミックスした音はよ
りすっきりとした感じになり、ほかの楽器の低音域の音 がより鮮明に聞こえるでしょう。ただし、ピアノをソロ
で弾く場合は、必要ありません。 逆にキックドラムやベースギターの場合は、基音となる
低音域以外に中音域から高音域にわたって幅広く倍音が ありますが、楽器の特性( 低音域) をそのまま活かして、
高音域を下げてミックスにスペースを持たせることがあ ります。
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
9
基礎編
クイックガイド
Step
先ほどインストールしたCubase AI 4と MGを使って録音してみましょう。
NOTE

Cubase AI 4に録音する

5
Cubase AI 4の操作についてさらに詳しく知りたい場合は、Cubase AI 4に付属のマニュアル (PDF形式)をご参照ください。
Cubase AI 4のセットアップ
Cubase AI 4 の再生音が録音されないように、
1
MGの出力先切り替えスイッチをTO MONITOR( ) にします。
Cubase AI 4 を起動します。
2
Windowsの場合:
[スタート]→[すべてのプログラム]→[Steinberg Cubase AI 4]→[Cubase AI 4]をクリックしま す。ASIOマルチメディアダイアログが表示される 場合は、[はい]をクリックします。
Macintoshの場合:
左側の[デバイス]欄で[VSTオーディオシステム] を選択します。右側の[ASIOドライバ ]で[USB Audio CODEC (2)]を選択して、[OK] をクリック します。手順6に進みます。
NOTE
Mac OS Xをお使いの場合は、[USB Audio CODEC (1)]と [USB Audio CODEC (2)]が選択で きます。通常は[USBAudio CODEC (2)]を選択し ます。再生(ミックスダウン含む)のみ行なう場合で、 CPUの負荷を軽減したいときは、[USB Audio CODEC (1)]も選択できます。
10
Macintoshの場合:
[アプリケーション]→[Cubase AI 4]をダブルク リックします。
・ Cubase AI 4をインストールするときにファイルの
NOTE
保存先を指定した場合は、指定した保存先から Cubase AI 4を起動します。
・ デスクトップに Cubase AI 4 のショートカット、ま
たはエイリアスを作っておくと便利です。
[デバイス]メニュー→[デバイスの設定 ] を選択し
3
て、デバイス設定ウィンドウを開きます。
Windowsの場合:
左側の[デバイス]欄で[VSTオーディオシステム ] を選択します。右側の[ASIOドライバ ]で[ASIO DirectX Full Duplex Driver]を選択します。
「ASIOドライバを切り替えますか?」というダイ
アログが表示されたら、[切り替え]をクリックし ます。
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
Windowsをお使いの場合は、デバイス設定ウィン
4
ドウ左側の[デバイス]欄で[ASIO DirectX Full Duplex Driver]を選択し、右側の[コントロール パネル]ボタンをクリックします。
基礎編
プロジェクトウィンドウ
トランスポートパネル
ミキサーウィンドウ
クイックガイド
ASIO Direct Sound Full Duplex Setup ダ
5
イアログが表示されます。出力ポートと入力ポート の設定で[USB Audio CODEC] のみにチェック を入れ、[OK]をクリックしてダイアログを閉じま す。
デバイス設定ウィンドウの[ポート]欄の[ポートシ
6
ステム名称]が「USB Audio CODEC - 1/2」に なっていることを確認し、[表示]欄にチェックを入 れます。[OK]をクリックしてデバイス設定ウィン ドウを閉じます。
[ポートシステムの名称]が変更されない場合は、
NOTE
Cubase AI 4を再起動し、再度デバイス設定ウィンド ウを開いてください。
[ファイル]メニュー→[新規プロジェクト] を選択
7
し、新規プロジェクトファイルを作成します。
新規プロジェクトダイアログが表示されます。こ こでは、テンプレートとして[CAI4−4 Stereo 8 Mono Audio Track Recorder] を選択して、 [OK]をクリックします。
NOTE
Cubase AI 4では、録 音するデータのファイルを プロ ジェクトファイルと呼びます。
ディレクトリーの選択ダイアログが表示されたら、
8
作成したプロジェクトファイルやオーディオファ イルが保存されるフォルダーを指定して、[OK]を クリックします。
空の4ステレオと 8モノラルのオーディオトラッ クを配置したプロジェクトウィンドウが表示され ます。
MG206C-USB/MG166CX-USB/MG166C-USB 取扱説明書
11
Loading...
+ 25 hidden pages