BD2-2860
BD2-2880
BD2-2890
コマンド リファレンス
R E V . 1 . 0 0 2 0 0 6 . 0 2 . 1 4
東京都西東京市田無町6-1-12
TEL 0424-68-4993
CITIZEN
ご注意
1. 本書の内容は予告なく変更されることがあります。
2. いかなる手段によっても、本書の内容を無断で転写、転用、複写することを禁じます。
3. 本書の内容について、万一不審な点や誤記、記載漏れなどお気づきの点がありましたらご連絡ください。
4. 運用した結果の影響については、当社は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
TM
ESC/POS
は、セイコー・エプソン株式会社の登録商標です。
変更履歴
REV 日 付 変更内容 備 考
0.00 H12.09.01 新規製作
BD2-2860のコマンド部から各部訂正
0.01 H14.07.02 ・モデル追記(BD2-2890) ・社名変更
・新バーコードコマンド追加(GS k n m [d])
・誤字等修正
0.02 H14.18.08 ・2-26 定義域の修正 ・2-37 CODE39 の定義域の修正
・2-34 定義域の修正 ・2-40 最大桁数の文章変更
1.00 H18.02.14 ・社名変更、誤記訂正
はじめに
TM
本書は、BD2-2860,BD2-2880,BD2-2890 の制御コマンドである ESC/POS
本書をご利用になる前に、コントロールボードに添付の取扱説明書をよくお読みになり、コントロール
ボードの基本的な機能や動作について十分理解をいただくようお願いいたします。
本書の構成と読み方
本書は、ご使用になるときに必要に応じてお読みいただけるよう、次の構成となっています。
概 要
制御コマンドについて説明します。
制御コマンド
TM
ESC/POS
の制御コマンドの機能を説明します。
なお、コントロールボードの操作方法については、取扱説明書を参照してください。
の説明をします。
目次
1. 概 要
1.1 動作モード ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-1
1.2 文字セット ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-1
1.3 制御コマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-2
2. 制御コマンド
2.1 ESC/POS コマンド一覧
2.1.1 各項の見方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-4
2.2 コマンド詳細
2.2.2 印字文字コマンド
2.2.3 印字位置コマンド
2.2.4 改行量コマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-23
2.2.5 ビットイメージコマンド
2.2.6 ステータスコマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-29
2.2.7 パネルスイッチコマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-30
2.2.8 マクロコマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-31
2.2.9 カッターコマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-33
2.2.10 バーコードコマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-34
2.2.11 漢字制御コマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-42
2.2.12 その他のコマンド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-50
3. 文字コード表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-1
3.1 海外 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-1
3.2 国内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-2
3.3 国際文字コード表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-3
3.4 漢字コード表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-1
1.3.1 制御コマンドの説明 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-2
1.3.1 制御コマンドの送り方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1-2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-5
2.2.1 印字命令コマンド
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-24
3.4.1 JIS非漢字文字 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-4
3.4.2 JIS第1水準漢字文字 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-6
3.4.3 JIS第2水準漢字文字 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-12
CITIZEN 1-1
1.概 要
1.1 動作モード
TM
BD2-2860、BD2-2880、BD2-2890 は制御コマンドとして ESC/POS
1.2 文字セット
ホストコンピューターからコントロールボードに送られる印字データは、すべてその文字や記号に対
応する 1 バイトの英数字またはカタカナ文字(ANK)に自動的に変換されます。
ご使用のコントロールボードで工場出荷時に設定されている文字セットについては、コントロールボ
ードに添付されている取扱説明書を参照してください。
注意:文字セットの内容については本書の文字コード表を参照してください。
を保有しています。
1-1
CITIZEN 1-2
1.3 制御コマンド
1.3.1 制御コマンドの説明
制御コマンドは、印字の開始、終了や改行、紙送りなどコントロールボードの動作を制御するも
のです。
文字の種類や文字の拡大、あるいは書式の設定など印字に関わるすべての機能を制御します。
1.3.2 制御コマンドの送り方
ホストコンピューターよりコントロールボードに制御コマンドを送る方法はいくつかあります
がここでは BASIC による方法で説明いたします。
例.1
“AAAAA”という文字列を右スペース量の設定をした状態と通常の状態で印字してみます。
プログラム作成
制御コマンドを見ると、文字の右スペース量の設定コマンド名が ESC SP n となっています。
このコードを使ってプログラムを作成すると、次のようになります。
※本書では、サンプルプログラムに BASIC を使用していますが、BASIC によるプログラム作
プログラムリスト
10 LPRINT CHR$(&H1B);" ";CHR$(0);
20 LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
30 LPRINT CHR$(&H1B);" ";CHR$(1);
40 LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
50 LPRINT CHR$(&H1B);" ";CHR$(12);
60 LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
行番号 10、30、50 で、文字の右スペース量の設定を送っています。その結果、行番号 20、40、
60 では同じ文字列を印字していますが、行番号 40、60 では右スペースを拡大して印字されて
います。
成の詳細については、BASIC のマニュアルを参照してください。
印字結果
AAAAA
AAAAA
A A A A A
12
0
1ド
゙
゚ー
゙
゚ー
1-2
CITIZEN 2-1
2.制御コマンド
2.1 ESC/POSコマンド一覧
印字命令コマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
LF 印字紙送り 0Ah 2- 5
CR 印字復帰 0Dh 2- 5
ESC J 印字および最小ピッチ単位の紙送り 1Bh 4Ah n 2- 6
ESC d 印字および n 行紙送り 1Bh 64h n 2- 6
印字文字コマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC SP 文字の右スペース量の設定 1Bh 20h n 2- 7
ESC ! 印字モードの一括指定 1Bh 21h n 2- 8
ESC % ダウンロード文字セットの指定・解除 1Bh 25h n 2- 9
ESC & ダウンロード文字の定義 1Bh 26h s n m
[a p1…ps×a]m-n+1
ESC - アンダーラインの指定・解除 1Bh 2Dh n 2-11
ESC E 強調印字の指定・解除 1Bh 45h n 2-12
ESC G 二重印字の指定・解除 1Bh 47h n 2-13
ESC R 国際文字の選択 1Bh 52h n 2-14
ESC V 文字の 90 度右回転の指定・解除 1Bh 56h n 2-15
ESC t 文字コードテーブルの選択 1Bh 74h n 2-16
ESC { 倒立印字の指定・解除 1Bh 7Bh n 2-17
印字位置コマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
HT 水平タブ 09h 2-18
ESC $ 絶対位置の指定 1Bh 24h n1 n2 2-19
ESC D 水平タブ位置の設定 1Bh 44h [n]k 00h 2-20
ESC \ 相対位置の指定 1Bh 5Ch n1 n2 2-21
ESC a 位置揃え 1Bh 61h n 2-22
改行量コマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC 2 1/6 インチ改行量設定 1Bh 32h 2-23
ESC 3 最小紙送りピッチ単位の改行量設定 1Bh 33h n 2-23
2-10
2-1
CITIZEN 2-2
ビットイメージコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC * ビットイメージモードの指定 1Bh 2Ah m n1 n2 [d]k 2-24
GS * ダウンロード・ビットイメージの定義
GS / ダウンロード・ビッドイメージの印字 1Dh 2Fh m 2-28
ステータスコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC v コントロールボードステータスの送信
(シリアルI/F選択時)
パネルスイッチコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC c 5 パネルスイッチの有効・無効 1Bh 63h 35h n 2-30
マクロコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
GS : マクロ定義の開始・終了 1Dh 3A 2-31
GS ^ マクロの実行 1Dh 5Eh n1 n2 n3 2-32
1Dh 2Ah n1 n2 [d]n1×n2×8
1Bh 76h 2-29
2-26
カッターコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC i 用紙のフルカット
(カッターオプション設定時)
ESC m 用紙のパーシャルカット
(カッターオプション設定時)
1Bh 69h 2-33
1Bh 6Dh 2-33
バーコードコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
GS H 可視コードの印字位置の選択 1Dh 48h n 2-34
GS f 可視コードの字体の選択 1Dh 66h n 2-35
GS h バーコードの高さの設定 1Dh 68h n 2-36
GS k バーコードの印字①
バーコードの印字②
GS w バーコードの横サイズの設定 1Dh 77h n 2-45
1Dh 6Bh n [d]k 00h
1Dh 6Bh m n [d]k
2-37
2-40
2-2
CITIZEN 2-3
漢字制御コマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
FS ! 漢字の印字モードの一括指定 1Ch 21h n 2-46
FS & 漢字モードの指定 1Ch 26h 2-47
FS - 漢字アンダーラインの指定・解除 1Ch 2Dh n 2-48
FS . 漢字モードの解除 1Ch 2Eh 2-48
FS 2 外字の定義 1Ch 32h a1 a2 [d]k 2-49
FS C 漢字コード体系の選択 1Ch 43h n 2-51
FS S 漢字のスペース量の設定 1Ch 53h n1 n2 2-52
FS W 漢字の 4 倍角文字の指定・解除 1Ch 57h n 2-53
その他のコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC = データ入力制御 1Bh 3Dh n 2-54
ESC @ 初期化 1Bh 40h 2-55
DC2 A 駆動方式の選択 12h 41h n 2-55
NOPコマンド
制御コマンド 名 称 コード ページ
ESC c 3 NOP 1Bh 63h 33h -
ESC c 4 NOP 1Bh 63h 34h -
ESC p NOP 1Bh 70h -
ESC u NOP 1Bh 75h -
2-3
CITIZEN 2-4
2.1.1 各項の見方
ⅩⅩⅩⅩ
【名 称】 コマンドの名称
【コード】 コマンドを構成するコードの並びを< >H は 16 進数、< >B は 2 進数、< >は 10
進数で表し[ ]k は k 回の繰り返しを表します。
【定義域】 コマンドの引数の値(設定範囲)を示します。
※各コマンドで指定されている定義域外の使用においては誤動作する場合がありますので、定義
域内で使用してください。
【機 能】 コマンドの機能を示します。
【注意事項】 必要に応じて注意事項を記載します。
【初期値】 引数を伴うコマンドに対してはその初期値を記載します。
【参 照】 使用する上で関係するコマンドを記載します。
【プログラム例】BASIC でのコーディング例を示します。
※本例はあくまでも参考であり、使用言語、バージョン等により異なります。
詳細は、使用言語のマニュアルを参照してください。
【印字結果】 上記のプログラムを実行することによって得られる印字結果を示します。但し、この項に記載さ
れています印字結果と実際の印字結果では縮尺が異なります。
2-4
CITIZEN 2-5
2. 2 コマンド詳細
2.2.1 印字命令コマンド
LF
【名 称】 印字紙送り
【コード】 <0A>H
【機 能】 プリントバッファー内のデータを印字し、設定されている改行量に基づき改行を行います。
【注意事項】 ・行の先頭が次の印字開始位置になります。
【参 照】 ESC 2、ESC 3
【プログラム例】 【印字結果】
LPRINT "AAA";CHR$(&HA);
LPRINT "BBB";CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&HA);
LPRINT "CCC";CHR$(&HA);
AAA
BBB
CCC
印字改行
印字改行
改行のみ
印字改行
CR
【名 称】 印字復帰
【コード】 <0D>H
【機 能】 ① DS1-2がOFFの時
このコマンドは無視されます。
② DS1-2がONの時
プリントバッファーにデータが存在する時、印字改行を行います。しかし、プリント
バッファーにデータが存在しない時は改行を行います。
【参 照】 LF
【プログラム例】 【印字結果】
②の場合
LPRINT "AAA";CHR$(&HD);
LPRINT "BBB";CHR$(&HD);
LPRINT CHR$(&HD);
LPRINT "CCC";CHR$(&HD);
AAA
BBB
CCC
印字改行
印字改行
改行のみ
印字改行
2-5
CITIZEN 2-6
ESC J n
【名 称】 印字および最小ピッチ単位の紙送り
【コード】 <1B>H<4A>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 プリントバッファー内のデータを印字し、n/360インチの紙送りを行います。ただし、実
際のメカピッチ単位は1/203インチなので、このコマンドで指定された数値と近似値とな
るように内部変換します。
行の先頭を次の印字開始位置とします。設定量は残りません。
【初期値】 定義しません
【プログラム例】
ESC 2に対するプログラム例と印字結果(2-23 ページ)を参照してください。
ESC d n
【名 称】 印字およびn行紙送り
【コード】 <1B>H<64>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 プリントバッファー内のデータを印字し、n行分の紙送りを行います。
行の先頭を次の印字開始位置とします。設定量は残りません。
【初期値】 定義しません。
【プログラム例】 【印字結果】
LPRINT "AAAAA"; AAAAA
LPRINT CHR$(&H1B);"d";CHR$(2); 2/6インチ改行
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA); AAAAA
2-6
CITIZEN 2-7
2.2.2 印字文字コマンド
ESC SP n
【名 称】 文字の右スペース量の設定
【コード】 <1B>H<20>H<n>
【定義域】 0≦n≦48
【機 能】 文字の右スペース量を、ドット単位(1/203インチ単位)で設定します。
【注意事項】 ・倍幅拡大モード時の右スペース量は、設定量の2倍になります。
【初期値】 n=0
【プログラム例】 【印字結果】
・漢字には影響しません。
LPRINT CHR$(&H1B);" ";CHR$(0);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&H1B);" ";CHR$(1);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&H1B);" ";CHR$(12);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
AAAAA
AAAAA
A A A A A
0
1
12
2-7
CITIZEN 2-8
ESC ! n
【名 称】 印字モードの一括指定
【コード】 <1B>H<21>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 印字モードの指定を行います。
ビット 機 能
0 文字フォント フォントA(12×24 ドット) フォントB(9×24 ドット)
1 未定義 ―― ――
2 未定義 ―― ――
3 強調 解除 指定
4 縦倍拡大 解除 指定
5 倍幅拡大 解除 指定
6 未定義 ―― ――
7 アンダーライン 解除 指定
【注意事項】 ・縦倍拡大と倍幅拡大の両方を指定しますと4倍角文字が構成されます。
・アンダーラインは印字文字幅すべてに付きますが、HTによりスキップした部分には付きませ
ん。また、90度右回転文字にも付きません。アンダーラインの幅は<ESC ->で指定さ
れた幅となります。(デフォルトは1ドット幅)このコマンドによる指定は、強調の指定、解
除を除き漢字には無効です。
・縦倍角文字と普通文字が同一行に混在する場合は、文字のベースラインを揃えて印字します。
【初期値】 n=0
【参 照】 ESC E、ESC -
【プログラム例】
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&H00);"H ";
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&H01);"H ";
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&H08);"H ";
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&H10);"H ";
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&H20);"H ";
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&H80);"H ";
LPRINT CHR$(&H1B);"!";CHR$(&HB9);"H ";
LPRINT CHR$(&HA);
【印字結果】
0 1
フォントA
フォントB
フォントA+強調
フォントA+縦倍拡大
フォントB+強調+4倍角+アンダーライン
フォントA+アンダーライン
フォントA+倍幅拡大
値
2-8
CITIZEN 2-9
ESC % n
【名 称】 ダウンロード文字セットの指定・解除
【コード】 <1B>H<25>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 ダウンロード文字セットの指定または解除を行います。
・nは最下位ビット(n0)のみ有効です。
・最下位ビット(n0)による制御について下表に示します。
n0
0 ダウンロード文字セット解除
1 ダウンロード文字セット指定
【注意事項】 ダウンロード文字とダウンロード・ビットイメージは同時に定義できません。
【初期値】 n=0
【参 照】 ESC &
【プログラム例】
GOSUB SETCHR DATA 6
LPRINT CHR$(&H1B);"%";CHR$(0); DATA &HFF,&H80,&H00
LPRINT "@A";CHR$(&HA); DATA &H80,&H80,&H00
LPRINT CHR$(&H1B);"%";CHR$(1); DATA &H80,&H80,&H00
LPRINT "@A";CHR$(&HA); DATA &H80,&H80,&H00
END DATA &HFF,&HFF,&HFF
SETCHR: DATA &HFF,&HFF,&HFF
LPRINT CHR$(&H1B);"&"; DATA 12
LPRINT CHR$(3);"@";"A"; DATA &HFF,&HFF,&HFF
FOR J=1 TO 2 DATA &H80,&H07,&HF9
READ REP DATA &H80,&HFF,&HF9
LPRINT CHR$(REP); DATA &H87,&HFE,&H01
FOR I=1 TO REP*3 DATA &H9F,&H06,&H01
READ D DATA &HF8,&H06,&H01
LPRINT CHR$(D); DATA &HF8,&H06,&H01
NEXT I DATA &H9F,&H06,&H01
NEXT J DATA &H87,&HFE,&H01
RETURN DATA &H80,&HFF,&HF9
DATA &H80,&H07,&HF9
DATA &HFF,&HFF,&HFF
【印字結果】
@A 内部文字セット
ダウンロード文字
機 能
2-9
CITIZEN 2-10
ESC & s n m [a[p]s×a]m-n+1
【名 称】 ダウンロード文字の定義
【コード】 <1B>H<26>H<s><n><m>[<a><p1><p2>
・・<ps×a>]m-n+1
【定義域】 s=3
32≦n≦m≦126
0≦a≦12(フォントA)
0≦a≦9 (フォントB)
0≦p1・・ps×a≦255
【機 能】 英数カナ文字のダウンロード文字の字体を定義します。
sは縦方向のバイト数を示します。nは開始文字コード、mは終了文字コードを示します。
1文字だけ定義する場合はn=mとします。
定義可能な文字コードはASCIIコードで<20>Hから<7E>Hまでの範囲で合計95文
字です。
aは定義を行う横方向ドット数を示します。pは定義するデータであり、左端から横方向aドッ
ト分のパターンを示します。右側の残りのパターンはスペースで埋められます。
定義するデータ数はs×aとなります。一度定義したダウンロード文字は再定義、ESC @、
GS *の実行、または電源をOFFするまで有効です。
【注意事項】 ・ダウンロード文字とダウンロード・ビットイメージは同時に定義できません。このコマンド
を実行しますとダウンロード・ビットイメージの定義内容はクリアされます。
【初期値】 内部文字セットと同じ
【参 照】 ESC %
p4
p5
p6
9dot
p25
MSB
p26
p27
LSB
【例】
12dot
p1
p4
p34
MSB
p1
24dot
p2
p5
p35
24dot
p2
p3
p6 p36
p3
LSB
フォント A フォント B
データの各ビットは印字するドットを“1”、印字しないドットを“0”として作成します。
【プログラム例】
ESC %に対するプログラム例と印字結果(2-9 ページ)を参照してください。
2-10
CITIZEN 2-11
ESC - n
【名 称】 アンダーラインの指定・解除
【コード】 <1B>H<2D>H<n>
【定義域】 0≦n≦2
【機 能】 アンダーラインの指定または解除を行います。
n 機 能
0 アンダーラインを解除
1 1ドット幅のアンダーラインを指定
2 2ドット幅のアンダーラインを指定
【注意事項】 ・アンダーラインは印字文字幅全てに付きますが、HTによってスキップした部分には付きま
せん。
・アンダーラインは90度右回転文字には付きません。
・このコマンドによる指定、解除は漢字には無効です。
【初期値】 n=0
【参 照】 ESC !、FS -
【プログラム例】 【印字結果】
LPRINT CHR$(&H1B);"-";CHR$(0);
LPRINT "AAAAA";
LPRINT CHR$(&H1B);"-";CHR$(1);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
アンダーライン解除
AAAAAAAAAA
アンダーライン指定
2-11
CITIZEN 2-12
ESC E n
【名 称】 強調印字の指定・解除
【コード】 <1B>H<45>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 強調印字の指定または解除を行います。
・nは最下位ビット(n0)のみ有効です。
・最下位ビット(n0)による制御について下表に示します。
n0 機 能
0 強調印字を解除
1 強調印字を指定
可視コードを除く全ての文字種に有効です。
強調印字は横に1ドットずつ加えた文字になります。
【参 照】 ESC !
【プログラム例】 【印字結果】
LPRINT CHR$(&H1B);"E";CHR$(0);
LPRINT "AAABBB";CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&H1B);"E";CHR$(1);
LPRINT "AAABBB";CHR$(&HA);
AAABBB 強調印字解除
AAABBB 強調印字指定
2-12
CITIZEN 2-13
ESC G n
【名 称】 二重印字の指定・解除
【コード】 <1B>H<47>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 二重印字の指定または解除を行います。
・nは最下位ビット(n0)のみ有効です。
・最下位ビット(n0)による制御について下表に示します。
n0 機 能
0 二重印字を解除
1 二重印字を指定
可視コードを除く全ての文字種に有効です。
【注意事項】 本コントロールボードにおいては、二重印字と強調印字は全く同じです。
【参 照】 ESC E
【プログラム例】 【印字結果】
LPRINT CHR$(&H1B);"G";CHR$(0);
LPRINT "AAABBB";CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&H1B);"G";CHR$(1);
LPRINT "AAABBB";CHR$(&HA);
AAABBB 二重印字解除
AAABBB 二重印字指定
2-13
CITIZEN 2-14
ESC R n
【名 称】 国際文字の選択
【コード】 <1B>H<52>H<n>
【定義域】 0≦n≦10
【機 能】 nの値により下表の国の文字セットを選択します。
n 文字セット
0 アメリカ
1 フランス
2 ドイツ
3 イギリス
4 デンマーク Ⅰ
5 スウェーデン
6 イタリア
7 スペイン
8 日本
9 ノルウェー
10 デンマーク Ⅱ
【初期値】 ジャンパー(J1~J3)により指定される国の文字セットです。
詳細は、「BD2-2880 取扱説明書 4.機能選択」を参照してください。
【参 照】 文字コード表(国際文字セット)
【プログラム例】 【印字結果】
FOR I = 0 TO 10 #$@[╲] ^`{|}~ n = 0
LPRINT CHR$(&H1B);"R";CHR$(I); #$àºç§^`éùè¨ n = 1
LPRINT " #$@[\]^"; #$§ÄÖÜ^`äöüß n = 2
LPRINT CHR$(&H60);"{|}~ "; £$@[╲] ^`{|}~ n = 3
LPRINT "n = ";STR$(I); #$@ӔØÅ ^`æ∅å~ n = 4
LPRINT CHR$(&HA); #¤ЙДЦЕЬйдцеь n = 5
NEXT I #$@º╲й^щатим n = 6
₧$@¡Ñ¿^`¨ñ}~ n = 7
#$@[\]^` {|}~ n = 8
#¤ЙЖШЕЬйжшеь n = 9
#$ЙЖШЕЬйжшеь n = 10
2-14
CITIZEN 2-15
ESC V n
【名 称】 文字の90度右回転の指定・解除
【コード】 <1B>H<56>H<n>
【定義域】 0≦n≦1
【機 能】 文字の90度右回転の指定または解除を行います。
n 機 能
0 90度右回転を解除
1 90度右回転を指定
【注意事項】 90度右回転文字にはアンダーラインは付きません。
【初期値】 n=0
【プログラム例】
LPRINT CHR$(&H1B);"V";CHR$(0);
LPRINT "AAAAA";
LPRINT CHR$(&H1B);"V";CHR$(1);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
【印字結果】
90度回転解除
90度回転指定
2-15
CITIZEN 2-16
ESC t n
【名 称】 文字コードテーブルの選択
【コード】 <1B>H<74>H<n>
【定義域】 0≦n≦1
【機 能】 文字コード表のページnを選択します。
nの値により文字コード表が選択されます。
n 文字コード表
0 ページ0(IBMキャラクター#2)
1 ページ1(国内キャラクター)
【初期値】 ジャンパー(J1~J3)により指定される国の文字セットに影響を受けます。
詳細は、「BD2-2880 取扱説明書 4.機能選択」を参照してください。
【参 照】 文字コード表
【プログラム例】 【印字結果】
LPRINT CHR$(&H1B);"t";CHR$(0);
LPRINT "n=0 ";
FOR C=&HB1 TO &HB5
LPRINT CHR$(C);
NEXT C
LPRINT CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&H1B);"t";CHR$(1);
LPRINT "n=1 ";
FOR C=&HB1 TO &HB5
LPRINT CHR$(C);
NEXT C
LPRINT CHR$(&HA);
n=0 ページ0
n=1 ア イ ウ エ オ ページ1
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CITIZEN 2-17
ESC { n
【名 称】 倒立印字の指定・解除
【コード】 <1B>H<7B>H<n>
【定義域】 0≦n≦255
【機 能】 倒立印字の指定または解除を行います。
・nは最下位ビット(n0)のみ有効です。
・最下位ビット(n0)による制御について下表に示します。
n0 機 能
0 倒立文字を解除
1 倒立文字を指定
【注意事項】 ・倒立印字とは、その行を180度回転させて印字することです。行の先頭で入力された場
合のみ有効です。
【初期値】 n=0
【プログラム例】
LPRINT CHR$(&H1B);"{";CHR$(0);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
LPRINT "BBBBB";CHR$(&HA);
LPRINT CHR$(&H1B);"{";CHR$(1);
LPRINT "AAAAA";CHR$(&HA);
LPRINT "BBBBB";CHR$(&HA);
【印字結果】
倒立指定
倒立解除
紙送り方向
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