Yamaha MW12CX, MW12C User Manual [ja]

取扱説明書
JA

安全上のご注意

水に注意
異常に気づいたら
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害を 未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示する ために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源/電源コード
電源は必ず交流100V を使用する。
エアコンの電源など交流200Vのものがあります。誤って接続 すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源アダプターは、必ず付属のもの(PA-20)またはヤマハ推 奨の同等品を使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。
必ず実行
電源コードをストーブなどの熱器具に近づけたり、無理に曲げ たり、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをのせな い。
禁止
分解禁止
禁止
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
この機 器の内部 を開けた り、内部 の部 品を 分解 した り改 造し たり しない。
感電や火災、けが、または故障の 原因に なります。異常を 感じた場 合 など、点検 や 修理 は、必ずお買 い上 げの 販売 店ま たは 巻末 のヤ マハ修理ご相談センターにご依頼ください。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。
警告
禁止
禁止
必ず実行
必ず実行
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損
注意
害が発生する可能性が想 定される」内容です。
この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かない。 また、浴室や 雨天時の 屋外な ど湿気 の多いと ころで 使用し な い。
感電や火災、または故障の原因になります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源コードやプラグがいたんだ場合、または使用中に音が出な くなったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、すぐに電源 スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれ があります。至急、お買い上げ の販売店ま たは巻末のヤマ ハ修理ご相談セ ンターに点検を ご 依頼ください。
この機器や電源アダプターを落とすなどして破損した場合は、 すぐに 電源ス イッチ を切り、電源プ ラグをコ ンセン トから 抜 く。
感電や火災、または故障のおそれ があります。至急、お買い上げ の販売店ま たは巻末のヤマ ハ修理ご相談セ ンターに点検を ご 依頼ください。
2
MW12CX/MW12C 取扱説明書
(5)-8
1/2
注意
接続
使用時の注意
電源/電源コード
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコン セントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラ グを抜くとき は、電源コ ードを持たず に、必ず電源 プ ラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感 電や火災の原因になることがありま
必ず実行
必ず実行
禁止
す。
電源アダプターは、この機器から 50cm以上離す。
この機器に雑音が生じる場合があります。
電源アダプターは、布や布団で包んだりしない。
熱がこもってケースが変形し、火災の原因になることがありま す。
禁止
必ず実行
必ず実行
テレビやラジ オ、ステレオ、 携帯電話など他 の電気製品 の近くで使用しない。
この機器または テレビやラ ジオなどに雑音 が生じる場 合があります。
他の機 器と接 続する 場合は、すべて の電源を 切った 上で行 な う。また、電 源を入 れたり 切った りする 前に、必ず機 器の音 量
(ボリューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
スピーカ ーの故障を防ぐ ために、電 源を入れると きは、最後 に パワーアンプの電源を入れる。また、電源を切るときは、最初に パワーアンプの電源を切る。
この機器のパネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
設置
必ず実行
必ず実行
禁止
禁止
禁止
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接続ケーブ ルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客 様や他の方々が転倒したりするおそ れがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感じた場合 にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから 抜いてく ださい。また、電源ス イッチを切っ た状態でも微電 流 が流れて います。こ の製品を長時 間使用しない ときは、必ず 電 源プラグをコンセントから抜いてください。
イコライザーやフェーダーをすべて最大には設定しない。
接続した機器によっては、発振したりスピーカーを破損したり する原因になることがあります。
直射日光 のあたる場所(日中の車 内など)や ストーブの近く な ど極 端に温度 が高く なると ころ、逆 に温度 が極端に 低いと こ ろ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障したりする 原因になります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけがをし たりする原因になります。
禁止
禁止
禁止
禁止
この機器の パネルのすき間 から金属や紙片 などの異物を入 れ ない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあります。入っ た場合は、すぐに電 源スイッチを切 り、電源プ ラグをコンセ ン トから抜いた上で、お買い上げの販売 店または巻末のヤマハ修 理ご相談センターに点検をご依頼ください。
大きな音量で長時間ヘッドフォン/スピーカーを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
この機器 の上にのったり 重いものをの せたりしない。また、ボ タンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の 方々がけがをしたりする 原因になります。
(5)-8
2/2
MW12CX/MW12C 取扱説明書
3
XLR タイプコネクターのピン配列は、以下のとおりです。(IEC60268 規格に基づいています) 1: グラウンド(GND)、2: ホット(+)、3: コールド(−)
INSERT I/O 端子のフォーンジャックのピン配列は以下のとおりです。 Tip: OUT、Ring: IN、Sleeve:GND
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。 電源 スイッチを切った状態(電源スイッチが「STANDBY」の状態)でも微 電流が流れています。スタンバイ時の消費電 力は、最小限の値で 設計されています。こ の製品を長時間使用しないときは必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
スイ ッチ、ボリュ ームコントロール、接続端子などの 消耗部品は、使用時間により劣化 しやすいため、消耗に応じて部品の 交換が必要になりま す。消耗部品の 交 換は、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご相談ください。
電源 ON時にはパネルとリアパネルの温度が上昇(15〜 20℃)しますが、異常ではありません。 室温が 30℃を超える環境では、パネルが 50 ℃以上となる場合がありますので、注意してください。
* この取扱説明書は MW12CX と MW12C 共通です。この 2 つのモデルの主な違いは内蔵デジタルエフェクターの有無で、MW12CX のみデジタルエフェク
ターを内蔵しています。
* 本文中では、MW12CX/MW12C を「MW 」と表記することがあります。また、MW12CX と MW12C の仕様が異なる場合は、MW12CX(MW12C) で表記し
てあります。
音楽を楽しむエチケット
楽しい音楽も 時と場所によっては、大変気になるものです。隣近所への配慮を十分にいたしましょう。静かな夜間には小さな音でもよくとおり、とくに低音 は床や壁など を伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことが あります。夜間の演奏にはとくに気を配りましょう。窓を閉めたり、ヘッドフォン をご使用になるのも一つの方法です。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
・ヘッドフォンをご使用になる場合は、耳をあまり刺激しないよう適度な音量でお楽しみください。
■ ご注意
・ 取扱説明書の著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。 ・ 付属のソフトウェアの著作権は、Steinberg Media Technologies GmbH 社が所有します。 ・ 付属のソフトウェアおよび取扱説明書の一部または全部を無断で複製、改変することはできません。 ・ 付属のソフトウェアおよび取扱説明書を運用した結果およびその影響については、一切責任を負いかねますのでご了承ください。 ・ 付属のソフトウェアの DVD-ROMは、オーディオ /ビジュアル用ではありません。一般のDVDプレーヤーでは絶対に使用しないでください。 ・ 付属のソフトウェアおよび動作環境については、下記のURLに最新情報が掲載されています。
<http://www.yamahasynth.com/jp/>
・ この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
・ この製品は、ヤマハ(株 ) が著作権を有する著作物やヤマハ(株 ) が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱しています。その著作物とは、すべ
てのコ ンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDI データ、WAVE データ、音声記録データ、楽譜や楽譜データなどのコンテンツを含みます。ヤマ ハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を越えて上記プログラムやコンテンツを使用することについては、著作権法等に基づき、許されていませ ん。
・ ヤマハ (株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、権利
者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
・ Windowsは、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 ・ Macおよび Macintoshは、米国および他の国々で登録された Apple Computer, Inc. の商標です。 ・ SteinbergおよびCubaseは、Steinberg Media Technologies GmbH社の登録商標です。 ・ その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
・ 仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
4
MW12CX/MW12C 取扱説明書

はじめに

このたびは、USBミキシングスタジオMW12CX/MW12Cをお買い求めいただきまして、まことにありがと うございます。MW12CX/MW12Cは、オーディオデータの転送が可能なUSB端子が装備されたミキサーと 音楽制作をサポートするソフトウェアCubase AI が同梱されています。簡単なセットアップや操作でコン ピューター録音や本格的な音作りが実現できます。
MW12CX/MW12Cの優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、この取扱説 明書をご使用の前に必ずお読みください。お読みになったあとは、保証書とともに保管してください。
特長
USBケーブル1本でコンピューターと接続
........................................... 7 ページ
付属のUSBケーブルを使ってコンピューターと MW本体を簡 単に接続できます。オーディオデータ(2チャンネル) をUSB経 由でコンピューターからMW本体、MW本体からコンピュー ターの双方向に送れます。(サンプリング周波数 44.1/48 kHz)
ドライバーインストール不要 .................... 7ページ
コンピューターのOSに標準で付属されているドライバーが使 用できるので、ドライバーをインストールする必要はありませ ん。
DAWソフトウェア Cubase AI付属 ....... 7ページ
付属のソフトウェアCubase AIを使うと、手軽にハードディ スクレコーディングを楽しむことができます。
コンプレッサー ....................................... 9 ページ
マイクや生楽器( ギター )などの入力にコンプレッサーをかける と、音声信号のピークを圧縮して音を歪ませずに全体の音量を 上げることができます。
ミキサー機能 ........................................16ページ
最大12チャンネルの入力信号を、STEREO OUTやREC OUTにミックスして出力します。たとえば、マイク4 本、ス テレオ機器4 台を接続したり、マイク 6 本、ステレオ機器 2 台を接続したりするなど幅広い機器を組み合わせて使用できま す。AUX SEND 端子を使うと外部エフェクターなどを接続で きます。
ファンタム電源(+48 V) .......................19ページ
PHANTOM スイッチをオンにすると、マイク入力端子に一括 してファンタム電源を供給することができます。外部電源の必 要なコンデンサーマイクも手軽に接続できます。
付属品
・ Cubase AI DVD-ROM ・ 電源アダプター (PA-20)または同等品 ・ USBケーブル ・ 取扱説明書( 本書) ・ 保証書
目次
はじめに................................................ 5
特長.............................................................................. 5
目次.............................................................................. 5
電源の準備................................................................... 6
電源を入れる/切る ..................................................... 6
■ 基礎編 ............................................. 7
クイックガイド ...................................... 7
1. Cubase AIをインストールする ......................... 7
2. 接続する ................................................................. 7
3. 電源を入れる ......................................................... 8
4. 音量や音質を調整する.......................................... 9
5. Cubase AIに録音する...................................... 10
6. Cubase AIでミックスダウン .......................... 13
■ リファレンス編.............................. 15
セットアップ ...................................... 15
各部の名称と機能................................ 16
チャンネルコントロール部..................................... 16
マスターコントロール部 ........................................ 18
デジタルエフェクト部 ............................................ 20
リアパネル部............................................................ 20
デジタルエフェクトPROGRAM一覧 .................. 21
端子一覧 ................................................................... 21
困ったときは? .................................... 22
仕様一覧............................................. 25
電気的特性................................................................ 25
一般仕様 ................................................................... 25
アナログ入力仕様.................................................... 26
アナログ出力仕様.................................................... 26
デジタル入出力仕様................................................ 26
寸法図 ....................................................................... 27
ブロック/レベルダイアグラム .............................. 28
ユーザーサポートサービスのご案内....... 29
同梱ディスクについて.......................... 30
MW12CX/MW12C 取扱説明書
5
はじめに
1
2

電源の準備

本体の電源スイッチが切れている(スタンバイになっ ている)ことを確認します。
電源アダプターは、付属のアダプター (PA-20) またはヤマ ハ推奨の同等品をご使用ください。 ほかの電源アダプターの使用は故障、発熱、発火などの原因 になります。このようなときは、保証期間内でも保証いたし かねる場合がございますので、十分にご注意ください。
電源アダプターのプラグをリアパネルのAC ADAPTOR IN(電源アダプター接続 )端子に差し込ん だあと( ます(
)、固定リングを時計回りにまわして固定し
q
)。
w
w
q
アダプターの電源プラグを家庭用 (AC100 V) コンセ
3
ントにしっかり差し込みます。
・MWを使用しないときや落雷の恐れがあるときは、必ずコ
ンセントから電源アダプターを抜いてください。
・ 電源アダプターは、MWから 50cm以上離してご使用くだ
さい。電源アダプターと MWを近づけた状態でご使用にな ると、ノイズが生じる場合があります。

電源を入れる/切る

電源スイッチを「ON」側に押すと、電源が入ります。
「STANDBY」側に押すと電源が切れます。
電源スイッチが「STANDBY」の状態でも微電流が流れています。 MWを長時間使用しないときは、必ずコンセントから電源アダプ ターを抜いてください。
NOTE
スピーカーから大きなノイズが発生しないようにするため、楽器、 マイク、CD プレーヤーなどの音源に近い機器から順に電源をオン にします。
例: 楽器、マイク、CD プレーヤーなどの周辺機器→ MW 本体→
パワードスピーカー (パワーアンプ )
電源を切る場合は、上記の逆の順番になります。
6
MW12CX/MW12C 取扱説明書
基礎編

クイックガイド

基礎編
このクイックガイドは、Cubase AI のインストールから Cubase AI を使っての録音やミックスダウンまでの 操作手順を説明しています。この取扱説明書の各部の名称と機能(16 ページ) やCubase AI に付属のマニュア
ル(PDF形式)とあわせてご活用ください。
Step
1 2 3
Step
1

Cubase AIをインストールする

1
コンピューターを起動し、管理者権限のあるアカウントでログオンします。 DVD-ROMドライブに付属のDVD-ROMを挿入します。
画面の指示にしたがって、Cubase AIをインストールします。
・ Cubase AI を継続してご使用いただくために、ユーザー登録とソフトウェアライセンス認証が必要です。登録と認証は、イ
NOTE
ンターネットに接続した状態で Cubaseを起動したときに行なえます。起動時に表示される「今すぐ登録」ボタンをクリッ クし、表示されたすべての項目を入力してください。登録と認証をされない場合は、インストール後、一定期間のみご使用 いただけます。
・ Mac の場合は、「Cubase AI*.mpkg」のアイコンか、「Cubase AI* Start Center」のアイコンをダブルクリックし てイン
ストールします。(*はバージョン番号です。)
・ 最新の動作環境については下記の URL をご参照ください。
http://www.yamahasynth.com/jp/
2

接続する

MW本体と、接続する機器(コンピューターを除く) のすべてのスイッチをオフ(STANDBY) にして、 チャンネルフェーダー、STEREO OUTマスター フェーダー、REC OUT フェーダー を最小にし ま す。
2
USB端子ご使用時の注意
USB端子とコンピューターを接続するときは、 以下のこと を行なってください。 以下のことを行なわないと、コンピューターや本体が停止 ( ハングアップ) して、データが壊れたり、失われたりする おそれがあります。コンピューターやMW本体が停止した ときは、電源を入れ直し、コンピューターを再起動してく ださい。
付属のUSBケーブルを使ってコンピューターと MWを接続します。
チャンネルフェーダー
REC OUTフェーダー
STEREO OUT マスターフェーダー
・ USB端子とコンピューターを接続する前に、コンピュー
ターの省電力( サスペンド /スリープ / スタンバイ /休止 ) モードを解除してください。
・MW本体の電源を入れる前に、USB端子とコンピュー
ターを接続してください。
・MW本体の電源オン /オフやUSBケーブルの抜き差しを
する前に、コンピューター のすべてのアプリケーシ ョン を終了させてください。
・ MW本体の電源オン/オフやUSBケーブルの抜き差しは、
6秒以上間隔を空けて行なってください
USBケーブルをUSB端子から抜き差しする場合は、 2TR IN/USB コントロールを最小にしてください。
NOTE
コンピュー ターを使用 しないで MWのみ を使用する と きは、MWからUSB ケーブルを抜いてください。
MW12CX/MW12C 取扱説明書
7
基礎編
NOTE
クイックガイド
楽器やマイクなどを接続します。
3
接続について詳しくは、セットアップ(15ページ) や各部の名称と機能(16ページ)をご覧ください。
コンデンサーマイクを使 用する場合は、MWの PHANTOMスイッチを オンにします。
エレキギターやエレキ ベースなどをミキサーに 直接入力すると、音ヤセ やノイズの原因になりま す。DI( ダイレクトボッ クス )、アンプシミュ レーターなどを経由して ミキサーに接続すること をおすすめします。
Step

電源を入れる

3
スピーカーから大きなノイズが発生しないようにするた め、楽器、マイク、CDプレーヤーなどの音源に近い機器 から順に電源をオンにします。
例: 楽器、マイク、CDプレーヤーなどの周辺機器→MW
本体→パワードスピーカー (パワーアンプ)
ファンタム電源を入れる場合は、下記の点に 注意してください。
・ ファンタム電源が不要なときは、必ずPHANTOMスイッ
チをオフにしておいてください。
・ ファンタム電源をオンにする場合は、コンデンサーマイ
ク以外の機器が XLR タイ プの入力端子に接続され てい ないことを確認してく ださい。外部機器の故障の原 因に
DI
USBケーブル
なります。ただし、バランス 型ダイナミックマイク は接 続されていても問題ありません。
・ スピーカー保護のために、パワードスピーカー ( パワーア
ンプ) の電源を切った状態で、ファンタム電源をオン /オ フしてください。また、STEREO OUT マスターフェー ダー、REC OUTフェーダーなどの出力コントロールは、 すべて最小にしておくことをおすすめします。
・コンピューター の音量 を最 大値に 設定す ること をお 勧めし ま
す。また、この ときコンピューターの 操作音をミュートに 設定 してください。設定方法は、22ページ「困ったときは ?」の「録 音した音量が小さい」の項目を参照してください。
・ 初めてコンピューターの USB端子に接続した場合や、以前接続
した USB端子と違う端子に接続した場合は、MW本体の電源を 入れたと きにドライバーのインス トール画面が表示される こと があり ます。その場合は、インストー ルが完了するまでお 待ち ください。
バランスケーブルとアンバランスケーブル
マイク、電子楽器、音響機器からミキサーに入力したり、ミキ サーからの出力をパワーアンプに入力したりする場合に使用す るケーブルには、バランスケーブルとアンバランスケーブルの 2種類があります。バランスケーブルはノイズに強いので、出 力が小さいマイクの場合やケーブルが長くなる場合に使用しま す。アンバランスケーブルは、主にラインレベルの機器(シンセ サイザーなど)に使用します。
ケーブルの目安:
マイクのケーブル バランスが適切
ラインレベルの短い ケーブル
ラインレベルの長い ケーブル
比較的ノイズが少ない環境であれば、アン バランスで OK
バランスが適切
端子の種類
XLR端子
外来ノイズに強い3極の端子で、 バランス信号を送ります。接続先 の回路が正しく設計されていれ ば、アンバランス信号でも問題な く送れます。マイクの接続やプロ オーディオ機器の入出力などに XLR端子を使います。
フォーン端子
フォーン端子にはステレオタイ プとモノラルタイプの2種類が あります。ステレオタイプは TRSフォーンと呼ばれ、ヘッ ドフォンなどのステレオ信号や インサートI/O、バランス方式 の伝送にも使うことができま す。モノラルタイプはアンバラ ンス方式専用でエレキギターな どの楽器に多く使われます。
RCAピン端子
オーディオ機器、AV機器で一 般的に使われているアンバラン ス方式専用の端子です。信号の 種類によって色分けされてお り、白がオーディオのL(左) チャンネル、赤がR(右)チャン ネルの信号を送るのに使いま す。
8
MW12CX/MW12C 取扱説明書
基礎編
(最小 )
(最大 )
入力
出力
クイックガイド
Step

音量や音質を調整する

4
音量の調整
MWの各チャンネルに信号を入力して、接続機器側
1
の音量(レベル)を調整します。
最大入力時にPEAK インジケーターが一瞬点灯す
2
るようにGAIN コントロールを調整します。(チャ ンネル9/10、11/12を除く)
録音したいチャンネルの ON スイッチと REC ス
3
イッチをオンにします。
PFLスイッチ→オフ( )、モニター信号切り替えス
4
イッチ→REC( )になっていることを確認しま す。
REC OUTフェーダーを0の位置まで上げます。
5
モニタースピーカーやヘッドフォンで音を聞きな
6
がら、各チャンネルフェーダーを上下させて音量の バランスを調整します。ヘッドフォンの音量は、 PHONESコントロールで調整します。
モニター信号切り替えスイッチ
音質の調整
録音したい楽器の音質を調整します。コンプレッサーやイ コライザーなどでお好みの音質に仕上げます。
マイク入力にはハイパスフィルター
ハイパスフィルターとは、ある周波数より下の周波数帯域 の信号をカットする機能です。MWのハイパスフィルター をオンにすると80Hz以下の超低音域がカットされます。 ボーカルの息などがマイクに吹きかかったときのボッ といったノイズ、マイクを持つときのゴトゴトという ハンドリングノイズ、マイクスタンドを通して床から伝 わってくる振動などを軽減します。特にマイクを使って集 音する場合は、ハイパスフィルターをオンにすることをお すすめします。
コンプレッサー
コンプレッサーには、過大入力時に歪みを生じさせること なく入力信号を適切なレベルに合わせるリミッターの役割 と、ミックスの中で音を寄り際立たせるために「音のツブ をそろえて」音質を良くする役割があります。コンプレッ サーは通常ダイナミックレンジが極端に広いボーカルや ベースギターなどに使います。ただし、コンプレッサーを 使いすぎると、ハウリングしやすくなりますので、少し抑 えて使いましょう。
コントロール
インジケーター
ONスイッチ
PFLスイッチ
RECスイッチ
GAIN
PEAK
チャンネルフェーダー
REC OUTフェーダー
イコライザーの設定のコツ
録音時にイコライザーで音質を調整するときは、かけすぎ ないようにするのがポイントです。音のヌケが悪いときは、 少しだけHIGHを上げます。低音を強調したいときは、 LOWを少しだけ上げます。あくまでも補正としてイコライ ザーを使うと最終的な仕上げ作業がスムーズにできます。
PHONESコントロール
MW12CX/MW12C 取扱説明書
9
基礎編
クイックガイド
Step
先ほどインストールしたCubase AIとMWを使って録音してみましょう。
NOTE

Cubase AIに録音する

5
本書の説明ではCubase AI 4を使用します。Cubase AI 5の場合や、Cubase AIの操作についてさらに詳しく知りたい 場合は、 Cubase AI に付属のマニュアル(PDF形式 ) をご覧ください。
Cubase AIのセットアップ
Cubase AIを起動します。
1
Windowsの場合:
[スタート]→[すべてのプログラム]→[Steinberg Cubase AI *]→[Cubase AI *]をクリックしま す。(*はバージョン番号です。)ASIOマルチメ ディアダイアログが表示される場合は、[はい]を クリックします。
Macintoshの場合:
[アプリケーション]→[Cubase AI *]をダブルク リックします。(*はバージョン番号です。)
NOTE
・ Cubase AI をインストールするときにファイルの保
存先を指定した場合は、指定した保存先から Cubase AIを起動します。
・ デスクトップに Cubase AI のショートカット、また
はエイリアスを作っておくと便利です。
[デバイス]メニュー→[デバイスの設定 ] を選択し
2
て、デバイス設定ウィンドウを開きます。
Windowsの場合:
左側の[デバイス]欄で[VSTオーディオシステム ] を選択します。右側の[ASIOドライバ ]で[ASIO DirectX Full Duplex Driver]を選択します。
「ASIOドライバを切り替えますか?」というダイ
アログが表示されたら、[切り替え]をクリックし ます。
Macintoshの場合:
左側の[デバイス]欄で[VSTオーディオシステム] を選択します。右側の[ASIOドライバ ]で[USB Audio CODEC (2)]を選択して、[OK] をクリック します。手順6に進みます。
Mac OS Xをお使いの場合は、[USB Audio
NOTE
CODEC (1)]と [USB Audio CODEC (2)]が選択で きます。通常は[USBAudio CODEC (2)]を選択し ます。再生(ミックスダウン含む)のみ行なう場合で、 CPUの負荷を軽減したいときは、[USB Audio CODEC (1)]も選択できます。
Windowsをお使いの場合は、デバイス設定ウィン
3
ドウ左側の[デバイス]欄で[ASIO DirectX Full Duplex Driver]を選択し、右側の[ コントロール パネル]ボタンをクリックします。
10
MW12CX/MW12C 取扱説明書
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