この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2)と
「使用上のご注意」(P.5)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を
十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必
要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
©2005 ローランド株式会社
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
以下の指示を必ず守ってください
図記号の例
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
警告
注意
注意の意味について警告と
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
● この機器および DC パワーユニット(FBC-7)を
分解したり、改造しないでください。
警告
..............................................................................................................
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
2
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
● この機器を、ぐらつく台の上や傾いた場所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
● 必ず付属の DC パワーユニット(FBC-7)を
AC100V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
警告
● DC パワーユニット(FBC-7)の電源コードや
19 ピン・ケーブルを無理に曲げたり、これら
ケーブル類の上に重いものを載せたりしないで
ください。ケーブル類に傷がつき、ショートや
断線の結果、火災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、
設定によっては永久的な難聴になる程度の音量
になります。大音量で、長時間使用しないでく
ださい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、
直ちに使用をやめて専門の医師に相談してくだ
さい。
..............................................................................................................
● この機器と DC パワーユニット(FBC-7)に、
異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)や液
体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでく
ださい。
..............................................................................................................
● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源
コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま
たはローランド・サービスに修理を依頼してく
ださい。
○ DC パワーユニット(FBC-7)本体、電源
コード、またはプラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてくださ
い。
..............................................................................................................
● この機器や DC パワーユニット(FBC-7)を落
としたり、この機器に強い衝撃を与えないでく
ださい。
..............................................................................................................
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)
を超えると発熱し、コードの被覆が溶けること
があります。
..............................................................................................................
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
● DC パワーユニット(FBC-7)の電源コードの
アースを確実に取り付けてください。感電の恐
れがあります(P.19 )。
● この機器と DC パワーユニット(FBC-7)の上
に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、香
水、アルコール類、マニキュア、スプレー缶な
どを置かないでください。また、表面に付着し
た液体は、すみやかに乾いた柔らかい布で拭き
取ってください。
..............................................................................................................
● この機器と DC パワーユニット(FBC-7) は、
風通しのよい、正常な通気が保たれている場所
に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
● DC パワーユニット(FBC-7) の電源コードを
機器本体やコンセントに抜き差しするときは、
必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
● 定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でゴミや
ほこりを拭き取ってください。また、長時間使
用しないときは、電源プラグをコンセントから
外してください。電源プラグとコンセントの間
にゴミやほこりがたまると、絶縁不良を起こし
て火災の原因になります。
..............................................................................................................
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードや
ケーブル類は、お子様の手が届かないように配
慮してください。
..............................................................................................................
● この機器や DC パワーユニット(FBC-7)の上
に乗ったり、機器の上に重いものを置かないで
ください。
..............................................................................................................
● 濡れた手で DC パワーユニット(FBC-7) の電
源コードのプラグを持って、機器本体やコンセ
ントに抜き差ししないでください。
..............................................................................................................
● この機器を移動するときは、DC パワーユニッ
ト(FBC-7) の電源コードをコンセントから外
し、外部機器との接続を外してください。
..............................................................................................................
● お手入れをするときには、電源を切って DC パ
ワーユニット(FBC-7) の電源コードをコンセ
ントから外してください(P.19 )。
..............................................................................................................
● 落雷の恐れがあるときは、早めに DC パワーユ
ニット(FBC-7) の電源コードをコンセントか
ら外してください。
..............................................................................................................
● この機器を使用していないときは、不安定にな
りますので縦に(鍵盤を上に)置かないでくだ
さい。もし、縦に置く場合は、壁や重量のある
機材など、安定した面にもたれるように置いて
ください。
3
注意
● 取り外したリファレンス・キャップ(ボタン)
やバッテリー・カバーのネジは、小さなお子様
が誤って飲み込んだりすることのないようお子
様の手の届かないところへ保管してください。
4
使用上のご注意
2 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次の
ことに注意してください。
電源について
電源、電池のセットや交換について
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイ
ンバーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接
続されているコンセントと同じコンセントに接続しない
でください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイ
ズにより本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあ
ります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、
電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損
を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を
切った状態で行なってください。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
● 電源スイッチを切った後、FR-7 / 5 本体や DC パワー
ユニット(FBC-7)の LCD や LED などは消えますが、
これは主電源から完全に遮断されているわけではありま
せん。完全に電源を切る必要があるときは、これらの機
器の電源スイッチを切った後、コンセントからプラグを
抜いてください。そのため、電源コ−ドのプラグを差し
込むコンセントは、これらの機器にできるだけ近い、す
ぐ手の届くところのものを使用してください。
● スピーカーなどの強い磁気を発生するものの近くでは使
用しないでください。
● 湿気の多い場所や雨のあたる場所で使用しないでくださ
い。故障の原因になります。
● 本機の上に、ゴムやビニール素材などのものを置かない
でください。変形、変色することがあります。
● 花びんなどの水が入ったものを置かないでください。ま
たベンジン、シンナーおよびアルコール類などを本機に
つけないようにしてください。ついてしまった場合は、
柔らかい布で乾拭きしてください。
● ステッカーやシール、テープなど強力な粘着力のあるも
のを貼らないでください。変形、変色することがありま
す。
お手入れについて
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能
について保証できなくなります。また、修理をお断りす
る場合もあります。
設置について
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着
信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあり
ます。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、
もしくは電源を切ってください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。変形、変色す
ることがあります。
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ
く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって
から使用してください。
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音し
なくなるなどの故障の原因になります。
● パワー・アンプなどの、高出力機器の近くでは、雑音が
発生する恐れがあります。その場合は、それらの機器か
ら離してお使いください。
● テレビやラジオの近くでは、それらの電波によって雑音
が発生する恐れがあります。その場合は、それらの機器
から離してお使いください。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあ
ります。大切な記憶内容は、バルク・ダンプ機能
(P.80)を使って外部 MIDI 機器に保存するか、記憶内容
をメモしておいてください。修理するときには記憶内容
の保存に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の
故障などで記憶内容が復元できない場合もあります。失
われた記録内容の修復に関しましては、補償も含めご容
赦願います。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容は、バックアップとしてバルク・ダンプ機
能(P.80)を使って外部 MIDI 機器に保存しておいてく
ださい。
5
使用上のご注意
● 本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、
補償を含めご容赦願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあ
りません。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、
各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別
売:EV シリーズ)をお使いください。他社製品を接続
すると、本体の故障の原因になる場合があります。
● 故障の原因になりますので、ディスプレイをたたいたり、
過度の力を加えないでください。
● 接続には、当社ケーブルをご使用ください。他社製の接
続ケーブルをご使用になる場合は、次の点にご注意くだ
さい。
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機と
の接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでくださ
い。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場
合があります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブ
ルのメーカーにお問い合わせください。
● 水をかけたり、端子部を濡らさないでください。発熱や
さびの原因となります。
● 指定以外の充電器(FBC-7、付属)を使用しないでくだ
さい。未充電、液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となり
ます。
● バッテリーの充電のしかたについて詳細は、
を充電する」
● 直接電源コンセントや車の電源に接続しないでください。
液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
● お買い上げ後に初めてご使用になるときに、発熱したり、
異常がみられる場合は、お買い上げ店またはローラン
ド・サービスにご相談ください。
● 初めて充電する場合は、バッテリーの残電池を使い切っ
てから充電を行ってください。
● お子様の手が届かないように保管してください。また充
電はお子様の手が届かない場所で行ってください。
● ご使用方法にしたがって、正しくご使用ください。
● 火の中へ入れたり、温めないでください。化学反応を起
こし、液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
● プラス(+)とマイナス(−)を逆にして使用、充電し
ないでください。消耗や異常反応の原因になります。通
常の使用、充電では、逆にすることができないように
なっています。
● バッテリーの外側の被覆をはがしたり、破損させないで
ください。
● たたいたり、落下させるなど、強い衝撃を与えないでく
ださい。液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
● 並列に 2 つ以上のバッテリーを接続しないでください。
液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
(P.23)をご覧ください。
「バッテリー
バッテリー(FR-7 のみ付属)につ
いて
● バッテリーを使用、保管、充電する場合は、以下の温度
範囲で行ってください。
使用する場合(充電は行わない):0 〜 50 度
保管する場合:マイナス 20 〜 30 度
充電する場合:0 〜 40 度
● 範囲外の温度でご使用になると、性能や寿命を低下させ
る原因となります。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などで使用しないでください。液漏れや性能、
寿命を低下させる原因となります。
● 0 度以下、または温度の低い屋外で充電を行わないでく
ださい。液漏れや性能、寿命を低下させる原因となりま
す。
6
● 分解、改造をしないでください。
● 端子のプラス側には通気孔がありますが、変型させたり、
ふさがないでください。液漏れ、発熱、破裂、発火の原
因となります。
● 充電中、充電器(FBC-7、付属)のランプが緑色に点灯
したら、充電完了です。そのまま続けて過充電しないで
ください。また充電済みのバッテリーを充電しないでく
ださい。液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
● 充電中、充電器(FBC-7、付属)のランプが緑色に点灯
したあと、フル充電されない場合でも、一度充電を中断
してください。続けて充電しないでください。液漏れ、
発熱、破裂、発火の原因となります。
● バッテリーの液が漏れて目に入った場合、すぐにきれい
な水で十分に洗ったあと、直ちに医師の治療を受けてく
ださい。強アルカリ性ですので、目に障害を与え、失明
するおそれがあります。
● バッテリーの液が漏れて衣服や身体についた場合、すぐ
にきれいな水でよく洗い流してください。身体に障害を
与えるおそれがあります。
● バッテリーを廃棄する場合、各市町村のゴミの分別基準
に従ってください。
● 液漏れ、変色、変型したバッテリーを使用しないでくだ
さい。発熱、破裂、発火の原因となります。
● 電池のショートは、絶対に避けてください。金属製の
ネックレスやヘアピンなどと一緒に持ち運んだり、保管
しないでください。ショートさせた場合、過大な電流が
流れ、電池を漏液、発熱、破裂、発火させる原因となり、
機器を損傷させたり、やけど等人体に傷害をおよぼすお
それがあります。
● 電池を本製品以外の機器に使わないでください。誤用に
よって電池性能を劣化させたり、機器を損傷させたりす
ることがあります。場合によっては異常な電流が流れ、
液漏れ、発熱、破裂、発火の原因となります。
使用上のご注意
7
目次
主な特長..................................................................................................11
はじめに..................................................................................................12
V-Accordion(V- アコーディオン)とは...............................................................................................12
本機の構成について .........................................................................................................................13
各部名称とはたらき.....................................................................................................................................14
トレブル・セクション .....................................................................................................................14
ベース・セクション .........................................................................................................................15
マスター・バー、ディスプレイ.....................................................................................................16
接続パネル..........................................................................................................................................16
フット・スイッチ(FBC-7)背面 ................................................................................................16
準備する..................................................................................................17
接続する..........................................................................................................................................................17
FBC-7、外部オーディオ機器を接続する....................................................................................17
本体の OUTPUT ジャックを使う(バッテリーを使用した場合).........................................18
電源コードの接続..............................................................................................................................18
電源を入れる、電源を切る.........................................................................................................................19
FBC-7 を使用する場合 ....................................................................................................................19
バッテリーを使用し、アンプなどに接続しない場合(FR-7 のみ)......................................20
バッテリーを使用し外部オーディオ機器に接続する場合.......................................................20
デモ・ソングを聴く.....................................................................................................................................21
バッテリー(FR-7 のみ付属)の準備をする .........................................................................................21
バッテリーを本機に内蔵する.........................................................................................................22
バッテリーを充電する .....................................................................................................................23
演奏する..................................................................................................24
演奏の前に......................................................................................................................................................24
ディスプレイについて .....................................................................................................................24
イージー・モードとフル・モードを選択する............................................................................24
アコーディオンの音色で演奏する ............................................................................................................25
セットを選ぶ......................................................................................................................................25
トレブル・セクションを演奏する
(トレブル・パート).........................................................................................................................25
ベース・セクションを演奏する
(ベース・パート)..............................................................................................................................27
オーケストラの音色で演奏する ................................................................................................................29
トレブル・セクションでオーケストラ音色を使う(オーケストラ・パート)....................29
ベース・セクションでオーケストラ音色を使う(オーケストラ・ベース・パート).......33
デジタル・エフェクトを使う.....................................................................................................................34
その他の実践的な機能.................................................................................................................................34
ピッチに関係した機能 .....................................................................................................................34
音量に関係した機能 .........................................................................................................................36
8
フット・スイッチ(FBC-7、付属)について .......................................................................................37
[SET]スイッチを使う ...................................................................................................................37
[REGISTER]スイッチを使う.......................................................................................................37
[SUSTAIN]スイッチを使う .........................................................................................................37
エクスプレッション・ペダル(別売)を使う............................................................................37
各スイッチにいろいろな機能を割り当てる................................................................................37
本機の設定をする ...................................................................................38
設定できる項目について.............................................................................................................................38
設定のしかた..................................................................................................................................................39
パラメーターを選択する .................................................................................................................39
パラメーターの設定を変更する.....................................................................................................41
「1 TUNING」
チューニングの設定をする.........................................................................................................................41
「2 TREBLE EDIT」
トレブル・パートの音色の設定をする....................................................................................................43
「3 BASS EDIT」
ベース・パート(ストラデラ・ベース・モード)の音色の設定をする..........................................48
「4 FREE BS EDIT」
ベース・パート(フリー・ベース・モード)の音色の設定をする..................................................52
「5 ORC.BASS EDIT」
オーケストラ・ベース・パートの音色の設定をする...........................................................................55
「6 ORCH. EDIT」
オーケストラ・パートの音色の設定をする............................................................................................57
「7 SET COMMON」
セット全体の設定をする.............................................................................................................................59
エフェクトの設定をする .................................................................................................................60
その他の設定をする .........................................................................................................................65
「8 SYSTEM」
システムの設定をする.................................................................................................................................66
「9 UTILITY」
ユーティリティー設定をする.....................................................................................................................72
「10 MIDI」
MIDI 設定をする............................................................................................................................................75
MIDI について ....................................................................................................................................75
MIDI 接続をする ................................................................................................................................76
MIDI の使用例 ....................................................................................................................................76
本機の MIDI 設定をする...................................................................................................................77
各パートで送信する MIDI の設定をする......................................................................................79
本機の設定を外部 MIDI 機器に保存する
(バルク・ダンプ)..............................................................................................................................80
ライト機能を使って設定を保存する........................................................................................................82
ライト機能を使うときのご注意.....................................................................................................82
ライト機能を使う..............................................................................................................................82
工場出荷時の設定に戻す.............................................................................................................................84
目次
9
目次
資料 .........................................................................................................85
故障かな?と思ったら.................................................................................................................................85
主な仕様..........................................................................................................................................................87
パラメーター・リスト.................................................................................................................................88
MIDI インプリメンテーション ...................................................................................................................92
索引 .........................................................................................................95
メニュー一覧..................................................................................................................................................98
セット一覧......................................................................................................................................................99
デモ曲一覧......................................................................................................................................................99
10
主な特長
●アコーディオンの豊かな表現力を受け継いだ PBM
音源
新たなアコーディオンの世界を生みだすために、最新のローランド
音源テクノロジーをベースに、発音原理そのものからアコース
ティック・アコーディオン各部の振る舞いを精密にモデリングした
PBM(Physical Behavior Modeling) 音源を搭載。アコーディオンの
奏法を最大限に活した演奏が可能です。
たとえば、ベローズ(蛇腹)による微妙な空気の動きを感知し、各
リードの反応も個別にモデリングして発音。ベローズの動きに応じ
て音量・音色・音程もダイナミックかつナチュラルに変化します。
さらに、鍵盤やボタン演奏時に生じるパーカッシブなタッチ・ノイ
ズや、ボタンを離した時の微妙なリード・ノイズ、ベローズの弁開
閉ノイズといった音楽的に重要なノイズも再現します。
●プロ用高級モデルをも超える驚異の表現力
アコーディオン音色を生みだすトレブル(右手鍵盤)リードは最大
7 リード。幅広いジャンルで好まれる HMML タイプから、 流行の
ミュゼット・トーンが得られる MMML タイプも一台で表現するこ
とができます。さらに、プロ・モデル級の HMMML に加え、本機
ならではの 2-2/3'、5-1/3' も組み合わせることができます。
トレブル・レジスターは 14 種類を搭載。また、ベース用 5 リード、
コード用 3 リードの組み合わせが可能なベース・レジスターも 7 種
類を搭載。
さらに、チャンバー ( 木製共鳴室 ) の開口部を閉じて音をこもらせ、
丸みのある音色が得られる高級アコースティック・アコーディオン
の特徴的な機構もモデリング。しかも、各リードやフッテージごと
にそれぞれ個別に設定できる CASSOTTO と、スイッチのオン / オ
フだけでトレブル・セクション全体に設定できる SORDINA を装備
しています。
●フル・カスタマイズによる自分だけの夢の一台
バンドネオンやテックスメックス、アルペンなど世界各地の個性的
なアコーディオンも再現。ブライトで金属的な響きのリードや、メ
ローで優しい響きのリード、さらには個性的な 16 フィートのリー
ドを重ねたダブル・バスーンや 32 フィートの音域までサポートし
ています。これらのリードの組み合わせやチャンバーの有無など、
プロがメーカーにカスタム・モデルをオーダーする感覚で音づくり
が楽しめます。
また、ミュゼット・チューニングにより、懐かしの曲ならデチュー
ンの多い豊かな響きに、今風の音色ならうねりの少ないインチュー
ンにするなど、チューニングを自在に設定でき、ワンタッチで選択
も可能です。これらの設定は、40 種類の「セット」として本体に
保存することができます。
●高度な奏法に対応するベース & コード・セクション
左手ボタン配列は、奏法に合わせて多彩な切り替えを実現。通常の
ストラデラ・ベース・モードでは、ベースを 2 列にするか 3 列にす
るかを選択可能。さらに高度なフリー・ベース・モードへ切り替え
もでき、Minor 3rd、Bajan、5th、N.Europe の 4 配列をサポート。
●オーケストラ音色やエフェクトを組み合わせた多彩
な演奏
トレブル・セクションには、アコーディオンの音色だけでなく、22
種類のオーケストラ音色を内蔵しています。フルートやサックス、
オルガンなどベローズの表現力を最大限に活かせる音色と、ピアノ
やギターなどベローズを使用しなくとも発音できる音色の 2 タイプ
で構成、多彩な楽器音で個性的な表現が楽しめます。
ベース・セクションには、さまざまな奏法のアコースティック・
ベースやエレクトリック・ベースといった 7 種類のオーケストラ・
ベース・サウンドを搭載しています。
さらに、音に空間的な広がりを与えるリバーブやコーラス、ディレ
イを内蔵。メロディを引き立て、ホールのような演奏感も演出でき
ます。
●デジタル・アコーディオンならではの使いやすさ
音量調節が自由自在で、ヘッドホンを使えば、夜間の練習なども気
兼ねなく行えます。さらに、アコースティック・アコーディオンの
ように定期的なリードのメンテナンスなども必要なく、安定した
チューニングが持続します。
また、アンプやミキサーに直結できるため、ステージではマイクを
使用した時のようにハウリングを心配することがなく、右手と左手
の演奏を鮮やかなセパレーションで表現できるステレオ出力が可
能。さらに、ギター用のワイヤレス・システムを使えば、自由なス
テージングを実現することができます。
●スタンドアローン・タイプの電子楽器
小さな会場やレストランなどでは必要十分なパワーを持つアンプと
スピーカーを内蔵しています(FR-7 のみ)。
さらに、充電タイプのバッテリー(最大 8 時間使用可)を搭載でき
るので、ケーブルなしで、演奏しながら自由に動き回ることができ
ます。
●フット・スイッチ / バッテリー・チャージャー
(FBC-7)を標準装備
フット操作でレジスターの切り替えやサスティン効果のオン / オ
フ、さらにステレオ・ライン出力や MIDI 送受信、製品への電源供
給やバッテリー充電機能などを可能にします。ステージなどでは、
FBC-7 が専用ケーブルにより本体に電源を供給するためバッテリー
は必要ありません。また音声出力も FBC-7 経由でアンプや PA シ
ステムなどに送ることができます。
●洗練された MIDI コントロール機能
FBC-7 を経由して、MIDI 接続による外部シーケンサーとの連携プ
レイや、他の音源を従えた重厚な演奏も実現します。ピアノ・タイ
プのトレブル・キーボードはアフタータッチ・メッセージも送信可
能です。
11
はじめに
トレブル・セクション
マスター・バー
ベース・セクション
V-Accordion(V- アコーディオン)とは
V- アコーディオンは、最新のローランド音源技術をベースに生み出されるさまざまな種類の高品位アコーディオン・サウンドに加え、アコー
ディオンの特徴でもあるベローズ(蛇腹)やリードなどの振る舞いも精密に再現します。
これによって、アコーディオンの奏法を最大限に活かしながら、これまで1台のアコーディオンでは考えられなかったデジタルならではの多彩
な演奏表現が可能になります。
例えば、いろいろな種類のアコーディオンのリードを組み合わせたり、チューニングを変えたりと、自在にカスタマイズすることができます。
さらに、トランペットやフルートといったオーケストラ楽器の音色も同時に操ることができます。また、内蔵のリバーブ、コーラス、ディレイ
といったデジタル・エフェクトを使って独自のサウンド、空間を演出することも可能です。
これらの設定は、本体のメモリーに保存しておくことができ、いつでもお好みの音色、設定を使って演奏することができます。
本機を使うための準備をする → 「準備する」(P.17)
本機を演奏する → 「演奏する」(P.24)
本機をカスタマイズする →「本機の設定をする」
トレブル・セクション
右手で演奏する部分です。以下のパートで演奏することができます。
トレブル・パート(P.25)
•
アコーディオンの音色で演奏します。トレブル・レジスター・スイッチで音色を選
ぶことができます。
オーケストラ・パート(P.29)
•
ピアノや管楽器などのオーケストラ音色で演奏します。トレブル・レジスター・ス
イッチで音色を選ぶことができます。
どちらか一つのパートで演奏することもできますし、同時に演奏することもできます
(オーケストラ・モード、P.31)。
(P.38)
ベース・セクション
左手で演奏する部分です。以下のパートで演奏することができます。
ベース・パート(P.27)
•
アコーディオンの音色で演奏します。以下の 2 種類のモードがあります。
ストラデラ・ベース・モード(P.27)
•
左手のボタンの配列方法がストラデラ・ベース配列になります。
•
フリー・ベース・モード(P.28)
左手のボタンの配列方法がフリー・ベース配列になります。
•
オーケストラ・ベース・パート(P.33)
オーケストラ・ベースの音色で演奏します。(ストラデラ・ベース・モードとフリー・ベース・モードのどちらでも音色を使うことができま
す。)
マスター・バー
お好みの音色をワンタッチで呼び出すことができます(P.27)。また設定によって、さまざまな操作をマスター・ バーに割り当てることがで
きます(P.65)。
その他各部の名称、はたらきなどの詳細は「各部名称とはたらき」(P.14)をご覧ください。
12
本機の構成について
トレブル・レジスター・スイッチ
ベース・レジスター・スイッチ
はじめに
演奏時に選ぶことができる音色
本機ではアコーディオンのようにトレブル・セクション、ベース・
セクションにレジスター・スイッチが装備されています。
トレブル・レジスター・スイッチでトレブル・セクションの音色、
ベース・レジスター・スイッチでベース・セクションの音色をワン
タッチで選ぶことができます。
設定できること
各音色はお好みに合わせていろいろな設定をすることができます。
例えば、トレブル・レジスター・スイッチの[1]を押して選んだ
音色のみオクターブをあげたり、ディレイ、リバーブなどのエフェ
クトをかけたり、リードのピッチをずらしたりなど、各レジス
ター・スイッチに登録されている音色に対してそれぞれ違う設定を
することができます。
音色は、トレブル・パート、オーケストラ・パートなど、全ての
パートで独立して設定でき、その状態をまとめて「セット」として
保存することができます。
「セット」は 40 種類まで保存することができ、簡単に呼び出すこと
ができますので、あたかも 40 種類のアコーディオンを持っている
感覚でお使いになれます。
セットについての詳細は、「セットについて」
い。
(P.59)
をご覧くださ
フット・スイッチ
フット・スイッチ(FBC-7)が付属されています。
また本機はピアノや管楽器などオーケストラのような音色を演奏す
ることができます。その場合、演奏したい音色を、各レジスター・
スイッチでワンタッチに呼び出すことができます。
レジスター・スイッチによって選ぶことができる音色は、どのパー
トを選んでいるかで変わります。
各パートで選ぶことができる音色は以下のようになります。
トレブル・セクション
•
トレブル・パート
通常のアコーディオンに装備されているような音色を選ぶことが
できます。
•
オーケストラ・パート
ピアノや管楽器などの音色を選ぶことができます。
ベース・セクション
•
ベース・パート
ストラデラ・ベース・モードとフリー・ベース・モードがあり、
通常のアコーディオンに装備されているような音色を選ぶことが
できます。
•
オーケストラ・ベース・パート
アコースティック・ベースやチューバなどの音色を選ぶことがで
きます。
本機に接続すると、以下のように機能します。
本機に電源を供給します。
•
セットを切り換えます。
•
トレブル・パート、ベース・パートの音色を選びます。*
•
本機にバッテリー(FR-7 のみ付属)を内蔵した場合、バッテリー
•
を充電します。
MIDI コネクターを装備しており、外部 MIDI 機器を接続することに
•
よって MIDI 機能が使えます。
サスティン・ペダル(ホールド機能)として使えます。
•
エクスプレッション・ペダル(別売:EV シリーズ)を接続する
•
と、ペダルで音量を調節することができます。
* ベース・パートの音色は、トレブル・パートとのリンク時のみ
選ぶことができます(P.47)。
フット・スイッチについての詳細は、
付属)について」
(P.37)をご覧ください。
「フット・スイッチ(
FBC-7、
13
はじめに
各部名称とはたらき
トレブル・セクション
1
2
3
5
6
7
4
9
10
11
12
13
DATA / ENTER つまみ
1.
つまみを回すと設定値の変更やメニューの選択を行うことがで
きます。つまみを押すと設定したいパラメーターの選択をする
ことができます。
2.
UP ボタン、DOWN ボタン
メイン画面(本機を演奏しているときに表示される画面、
P.24)上で、以下の機能を素早く選択します。
Transpose(トランスポーズ機能):[UP]ボタンを 1 回押し
ます。(P.34)
Musette Detune(ミュゼット・デチューン機能):[UP]ボタ
ンを 2 回押します。(P.35 )
Scale(音階機能):[UP]ボタンを 3 回押します。(P.35)
Orchestra Volume(オーケストラ・ボリューム機能):
[DOWN]ボタンを 1 回押します。(P.32)
Orc.Bass Volume(オーケストラ・ベース・ボリューム機能):
[DOWN]ボタンを 2 回押します。(P.33)
Noise Edit (Valve, Button)(ノイズ・エディット機能):
[DOWN]ボタンを 3 回押します。(P.36)
メニュー画面では、設定値を変更するときに使います
([DATA / ENTER]つまみを回すのと同じ機能です)。
3.
EXIT / JUMP ボタン
メイン画面(本機を演奏しているときに表示される画面、
P.24)に戻ります。メニュー画面では、1 回押すと上位階層に
戻り、もう一度押すとメイン画面に戻ります。
メイン画面が表示されているときに[EXIT / JUMP]ボタン
を押し続けるとジャンプ機能(P.39)を使うことができます。
4.
MENU / WRITE ボタン
メニューを選択します。また、[NEMU / WRITE]ボタンを押
し続けると設定を保存することができます(ライト機能、
P.82)。
VOLUME つまみ
5.
全体の音量を調節します。
8
BALANCE つまみ
6.
ベース・セクションとトレブル・セクションの音量バランスを
調節します。「BASS」の方へ回すとトレブル・セクションの
音量が小さくなり、「TREBLE」の方へ回すとベース・セク
ションの音量が小さくなります。
7.
SET ボタン
セットを切り換えます。各セットには、トレブル・パート 14
種類、ベース・パート(ストラデラ・ベース・モード 7 種類と
フリー・ベース・モード 7 種類)、オーケストラ・パート 22
種類、オーケストラ・ベース・パート 7 種類の各音色とそれぞ
れの設定がまとめて保存されています。[SET]ボタンを押す
ことによって、簡単にセットを呼び出すことができます。
8.
トレブル・レジスター・スイッチ
トレブル・パートでは各トレブル・レジスター・スイッチに、
以下の 14 種類の音色が登録されています。
スイッチ
の番号
[ORCHESTRA]レジスター・スイッチを押すとオーケスト
ラ・パートに切り換わり、トレブル・レジスター・スイッチに
22 種類のオーケストラ・パートの音色を割り当てます。
[ORCHESTRA]レジスター・スイッチを押した後、[1]〜
[13]のレジスター・スイッチを押して音色(「BRASS」、
「SAX」、「WIND」、「HARMONICA」、「VIOLIN」など)を選択
します。[1]〜[14]のレジスター・スイッチに登録された
音色をトレブル・パートに戻すには、[ORCHESTRA]レジス
ター・スイッチを押します。
音色
1 Bassoon 8 Master
2 Bandon 9 Musette
3 Cello 10 Celeste
4 Harmon 11 Tremolo
5 Organ 12 Clarinet
6 Accord 13 Oboe
7 Violin 14 Piccolo
スイッチ
の番号
音色
14
はじめに
[7]
[6] [5] [4] [3] [2] [1]
14
オーケストラ・パートでは以下の 22 種類の音色が登録されて
います。
スイッチ
の番号
1A Trombone 6B PanFlute
1B Trumpet 7A HighLand
2A Tenor Sax 7B Zampogna
2B Alto Sax 8A PercOrgan
3A Clarinet 8B JazzOrgan
3B Oboe 9A RotOrgan
4A Harmonica 9B TermOrg
4B Mute Harm 10 ScatVoice
5A Violin 11 Mandolin
5B Pizzicato 12 AcGuitar
6A Flute 13 AcPiano
オーケストラ・パートでは、[1]〜[9]のレジスター・スイッチ
には 2 種類の音色(A / B)が登録されています(音色の種類はレ
ジスター・スイッチの下に印刷されています)。B の音色を選択す
るにはそのレジスター・スイッチを 2 回押します。
[ORCHESTRA]レジスター・スイッチを押し続けながら[9]〜
音色
スイッチ
の番号
音色
ベース・セクション
[14]のレジスター・スイッチを押すと、リンク機能(P.47)をオ
ンにしたりオーケストラ・モード(P.31)を選択したりすることが
できます。
9.
POWER ボタン
電源のオン(ボタンが点灯)/オフ(ボタンが消灯)を切り換
えます。
本機は 10 分間何も操作をしないと、バッテリー節約のために電源
が自動的にオフになります。電源が切れるまでの時間はお好みに設
定することもできます(P.69)。
10.
SORDINA スイッチ
チャンバー(ソルディナ)機能(チャンバー(共鳴箱)による
効果のシミュレート、P.27)のオン/オフを切り換えます。
DELAY つまみ
11.
エフェクトのディレイ(エコー)のレベルを調節します
(P.34)。
CHORUS つまみ
12.
エフェクトのコーラスのレベルを調節します(P.34)。
REVERB つまみ
13.
エフェクトのリバーブのレベルを調節します(P.34)。
上記のベース・レジスター・スイッチ図に表記されているような番
号は実際にはありません。
ベース・レジスター・スイッチ
14.
ベース・パートのストラデラ・ベース・モード(P.27)では以
下の 7 種類の音色が登録されています。
スイッチ
の番号
本体上部から見て上 3 つのレジスター・スイッチ([FREE BASS]
レジスター・スイッチ)を同時に押すと、フリー・ベース・モー
ド(P.28)のオン/オフを切り換えることができます。
ベース・パートのフリー・ベース・モードでは以下の 7 種類の
音色が登録されています。
音色
1 2' 5 8' / 4' / 2'
2 4' 6 16' / 8' / 8-4'
3 8- 4' 7 16' / 2'
4 16' / 8' / 8-4'
/4'/2'
スイッチ
の番号
音色
スイッチ
の番号
本体上部から見て下 3 つのレジスター・スイッチ([ORCH
BASS]レジスター・スイッチ)を同時に押すと、オーケスト
ラ・ベース・パート(P.33)のオン/オフを切り換えることが
できます。
オーケストラ・ベース・パートでは以下の 7 種類の音色が登録
されています。
スイッチ
の番号
音色
low 5 lwlow+hi
1
2 high 6 highlw+h
3 low+high 7 lowhigh
4 lw+hglow
音色
1 Acoustic 5 Picked
2 Bowed 6 Tuba
3 Fingered 7 Tuba Mix
4 Fretless
スイッチ
の番号
スイッチ
の番号
音色
音色
15
はじめに
マスター・バー、ディスプレイ
16
15
接続パネル
17 18 19
TO FBC-7 ジャック
17.
付属のケーブルを使って付属の FBC-7(電源ユニット/フッ
ト・スイッチ/バッテリー充電器)を接続します。
以下の場合に FBC-7 を接続します。
•
付属のバッテリー(FR-7 のみ)を使わずに本機に電源を供
給する場合(付属のバッテリーを使った場合は、約 8 時間
電源を供給することができます)。
バッテリーの最長供給時間に関する詳細は「バッテリー(FR-7
のみ付属)の準備をする」(P.21)をご覧ください。
マスター・バー
15.
指定したトレブル・レジスター・スイッチの音色を呼び出しま
す(P.27)。また、デュアル、ハイ、ローの各オーケストラ・
モード(P.31)ではオーケストラ・パートのオン/オフを切り
換えます。
16.
ディスプレイ
本機のさまざまな情報を表示します。
•
•
18.
OUTPUT L / MONO ジャック、OUTPUT R / MONO
フット・スイッチで操作を行う場合(FBC-7 をフット・ス
イッチとして使います)。
本機をMIDI コントローラー(MIDI コネクターは FBC-7 のみ
に装備されています)としてお使いになる場合。
ジャック
アンプ、ミキサー、ワイヤレス・システムなどへ接続します。
本機の出力をステレオにするときは両方のジャックを接続しま
す。本機の出力をモノラルにするときはどちらか一方のジャッ
ク(L または R ジャック)を接続します。
OUTPUT L / MONO ジャックとOUTPUT R / MONOジャックに
接続しても内部スピーカーはミュートされません(FR-7 のみ)。
PHONES ジャック
19.
ステレオ・ヘッドホン(ローランド RH-25、RH-50、RH-
200)を接続します。
ヘッドホンを接続すると内部スピーカーがミュートされます
フット・スイッチ(FBC-7)背面
20 21 22 23 24 25
20.
POWER ON スイッチ
FBC-7 の電源のオン/オフを切り換えます。
21.
AC ジャック
電源コードを接続します(P.18)。
22.
MIDI コネクター
MIDI ケーブルを接続します(P.76)。
OUTPUT ジャック
23.
アンプ、ミキサーなどへ接続します。
本機の出力をステレオにするときは両方のジャックを接続しま
16
す。本機の出力をモノラルにするときはどちらか一方のジャッ
ク(L または R ジャック)を接続します(P.17)。
24.
EXPRESSION PEDAL ジャック
エクスプレッション・ペダル(別売:EV シリーズ)を接続し
ます(P.37)。
25.
TO FR7/5 V-ACCORDION ジャック
付属のケーブルを使って FR-7 /5と接続します(P.17)。
フット・スイッチ(FBC-7)について詳細は「フット・スイッチ
(FBC-7、付属)について」
(P.37)をご覧ください。
準備する
OUTPUT
L/MONO+R/MONO
INPUT
L+R
FBC-7 の AC ジャックとコンセ
ントを接続してください。
接続する
フット・スイッチ(FBC-7、付属)やアンプなどを本機と接続します。
FBC-7 は本機の電源ユニットであり、フット・スイッチにもなります。またバッテリー(FR-7 のみ付属)を充電することもできます。
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。
FR-7 はバッテリーが付属されており、スピーカーを内蔵していますので、バッテリーを本機に内蔵して充電しておけば、アンプや FBC-7 に接続し
なくてもお使いになれます(P.20)。
FBC-7、外部オーディオ機器を接続する
本機を FBC-7 に接続して、FBC-7 をアンプなどの外部オーディ
オ機器に接続します。
FBC-7 を接続すると、FBC-7 は電源、フット・スイッチ、音声
出力ジャックとして機能します。
MIDI 機能(P.75)は、FBC-7 を接続したときに機能します。
FBC-7 の OUTPUT ジャックを外部オーディオ機器と接続すれ
ば、本体の OUTPUT ジャックとアンプを接続する必要はありま
せん。
本機のサウンドはステレオ出力した際、自然なステレオ・サウ
ンドとなるようにアレンジされています。ミキサーに接続する
場合はバランスを保つために、OUTPUT L / MONO ジャック
(トレブル・セクションが出力されます)を接続したチャンネル
の P AN コントロールを 11 時の位置に、OUTPUT R / MONO
ジャック(ベース・セクションが出力されます)を接続した
チャンネルの PAN コントロールを3 時の位置にセットしてく
ださい。
(例: )
T
B/C
この設定は変更することもできます(P.68)。
19 ピン・ケーブルの接続のしかた
19 ピン・ケーブルのコネクターの突起(5 ケ所)を、本機または FBC-7 のコネクターのくぼみに合わせて差し込んでから、リングを時計回り
に回してロックします。
本機または FBC-7 のコネクター
くぼみ 突起
リング
17
準備する
本体の OUTPUT ジャックを使う(バッテリーを使用した場合)
バッテリー(FR-7 のみ付属)で電源を供給し、本機を直接外部
オーディオ機器(PA システムやミキサーなど)に接続すること
もできます。
ワイヤレス・システムなどをご使用になれば、PA システムやミ
キサーから離れて本機を演奏することができます。
PHONES ジャックにヘッドホン(ローランド RH-25、RH-50、
RH-200)を接続することもできます。この場合はオーディオ機
器に接続する必要はありません。
FR-7 では、ヘッドホンを接続すると内部スピーカーがオフにな
ります。
本機を FBC-7 に接続しても本体の OUTPUT ジャックから音声
が出力されます。
OUTPUT
L/MONO+R/MONO
INPUT
L+R
電源コードの接続
感電を防ぐために付属の電源コードを使用し、アースを確実に取り付けてください。
付属の電源コードには、感電と機器の損傷を防ぐためにアース用電極端子を加えた 3 端子のプラグがついています。
○ コンセントが接地コンセント (端子穴が 3 個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んでください。
○ コンセントがアースターミナル付コンセント (端子穴が 2 個)の場合
プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接続後コンセントに挿し込みます。
※ アース接続は必ず、電源プラグをコンセントに挿し込む前に行なってください。
※ アース接続を外す場合は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてから行なってください。
コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事を依頼してください。
なお、接続方法がわからないときは、ローランド・サービスにご相談ください。
fig.connection
※ 設置条件によっては本体に触れると、 違和感を覚えたりざらつくよ
うな感じになるときがあります。これは人体に全く害のない極微量
の帯電によるものですが、気になる方は、必要に応じ、接地端子
(上図参照)を使って外部のアースか大地に接地してご使用くださ
い。接地した場合、設置条件によってはわずかにハム(うなり)が
混じる場合があります。なお接続方法がわからないときはローラン
ド・サービスにご相談ください。
接続してはいけないところ
・水道管(感電の原因になります)
・ガス管(爆発や引火の原因になります)
・電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
接地コンセント
ターミナル付き
コンセント
アース接続
または
2P-3P変換器
(付属)
電源コード
(付属)
2P-3P変換器
フット・スイッチ(FBC-7)
リアパネル
18
電源を入れる、電源を切る
バッテリー(FR-7 のみ付属)をお使いになっている場合と FBC-7
を接続して電源を供給している場合で、電源の入れ方が変わりま
す。
電源を入れるたびに、ディスプレイにお好みの短いメッセージを表
示させることができます(P.69)。
バッテリーは必ず FR-7 に付属のものかローランド製品の取り扱い
販売店で購入したものをお使いください。その他のバッテリーをお
使いになると本機や FBC-7 に深刻な損傷を加える可能性がありま
す。指定外のバッテリーが原因による損傷にはローランドは一切の
責任を負いかねます。そのような損傷はローランドの保証の対象外
となります。
正しく接続したら(P.19)、必ず次の手順で電源を投入してくださ
い。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する
恐れがあります。
接続されている機器 → 本機 → アンプ等
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作し
ません。
FBC-7 を使用する場合
付属の FBC-7 で本機に電源を供給する場合は以下のように操作を
します。
接続をする前に、すべての機器の音量を絞り電源を切っ
1.
ておきます。
2.
付属の 19 ピン・ケーブルで本機を FBC-7 に接続します
(P.17)。
3.
FBC-7 の AC ジャックとコンセントを接続します。
AC
準備する
FBC-7 の[POWER ON]ボタンを押して電源を入れま
5.
す。
FBC-7 のトップ・パネル上にある[POWER ON]インジケー
ターが赤く点灯します。
本体の[POWER]ボタンを押して電源を入れます。
6.
ボタンが点灯します。
ディスプレイ上に
電源が供給されていることを示します。
7.
外部オーディオ機器の電源を入れ、演奏しながら本体と
外部オーディオ機器のボリュームを徐々に上げ適当な音
量にします。
電源を切るには
1.
すべての機器の音量を絞り、外部機器の電源を切りま
す。
2.
本体の[POWER]ボタンを再び押すと、電源が切れま
す。
ボタンが消灯します。
FBC-7 の電源を切ります。
3.
FBC-7 のトップ・パネル上にある[POWER ON]インジケー
ターが消灯します。
アイコンが表示され FBC-7 から本機に
FBC-7 の裏面に記載されている電源のコンセントに接続し
てください。本機の電源について詳しくは、「主な仕様」
(P.87)をご覧ください。
FBC-7 の OUTPUTジャックと外部オーディオ機器(アン
4.
プ、ミキサーなど)を接続します。
本体の OUTPUT ジャックからも出力されますが、本体の
OUTPUT ジャックは主にワイヤレス・システムに接続すると
きなどに使用します。
19
準備する
バッテリーを使用し、アンプなどに接続
しない場合(FR-7 のみ)
バッテリー(FR-7 のみ付属)を内蔵し充電をすれば(P.21)、本機
のみで演奏することができます。
[POWER]ボタンを押して電源を入れます。
1.
ボタンが点灯します。
ディスプレイ上に アイコンが表示されバッテリーで電源
を供給していることを示します(このアイコンはバッテリーの
残量も表示します)。
演奏を始めます(「演奏する」(P.24)をご覧ください)。
2.
3.
[POWER]ボタンを再び押すと、電源が切れます。
ボタンが消灯します。
バッテリーを使用し外部オーディオ機器
に接続する場合
バッテリー(FR-7 のみ付属)を内蔵し充電をすれば(P.21)、本機
を直接外部オーディオ機器と接続し、演奏することができます。
ワイヤレス・システムを本機の OUTPUT ジャックと接続すること
もできます。
1.
接続をする前に、すべての機器の音量を絞り電源を切っ
ておきます。
2.
標準タイプのケーブル(2 本)で本機の OUTPUT ジャッ
クと外部オーディオ機器を接続します。
[POWER]ボタンを押して電源を入れます。
3.
ボタンが点灯します。
ディスプレイ上に アイコンが表示されバッテリーで電源
を供給していることをお知らせします(このアイコンはバッテ
リーの残量も表示します)。
外部オーディオ機器の電源を入れ、演奏しながら本体と
4.
外部オーディオ機器のボリュームを徐々に上げ適当な音
量にします。
電源を切るには
すべての機器の音量を絞り、外部機器の電源を切りま
1.
す。
2.
[POWER]ボタンを再び押すと、電源が切れます。
ボタンが消灯します。
20
準備する
デモ・ソングを聴く バッテリー(FR-7 のみ付属)
本機にはいくつかのデモ・ソングが内蔵されています。本機の多彩
なサウンドや機能を確認することができます。
本機の電源を入れます(P.19)。
1.
ディスプレイに以下のように表示されます。
ディスプレイに以下のように表示されるまで、[SET
2.
]ボタンと[SET ]ボタンを同時に押しつづけま
す。
の準備をする
本機にバッテリー(FR-7 のみ付属)を内蔵すると、FBC-7 を接続
しなくでも本機を使用することができます。また FR-7 はスピー
カーを内蔵していますので、通常のアコーディオンと同じように本
機のみで使うこともできます。
バッテリーは本機に内蔵したまま充電したり、本機から取り外した
状態で充電することができます。
バッテリーを使用するには、バッテリーの充電が必要です。
バッテリーを 2 本以上お持ちの場合は、本機をバッテリーで使用し
ている間に、FBC-7 で使用していないバッテリーを充電することが
できます。
バッテリー(FR-7 のみ付属)について
バッテリーを廃棄する場合、各市町村のゴミの分別基準に従って
•
ください。
お使いになる前に「バッテリー(FR-7 のみ付属)について」
•
(P.6)をよくお読みください。
初めて充電する場合は、バッテリーの残量を使い切ってから充電
•
を行ってください。
フル充電されたバッテリーは約 8 時間お使いになれます。
•
バッテリーの残量がなくなると、ディスプレイに以下のように表
•
示され、電源が切れます。
最初のデモ・ソングの演奏が自動的に始まります。
[SET / ]ボタンを押して別のデモ・ ソングを選択するこ
ともできます。
3.
[VOLUME]つまみを使って音量を調節します。
[EXIT / JUMP]ボタンを押して(または[SET ]ボ
4.
タンと[SET ]ボタンを同時に押して)デモ・ソン
グを終了します。
デモ・ソングを個人で楽しむ以外に権利者の許諾なく使用すること
は、法律で禁じられています。
デモ・ソングの演奏データは MIDI OUT コネクターからは出力され
ません。
本機は 10 分間何も操作をしないと、バッテリー節約のために電源
が自動的にオフになります。電源が切れるまでの時間はお好みに設
定することもできます(P.69)。
•
付属または指定のバッテリー(BP-24-45)以外は使用しないで
ください。
警告:
充電後のバッテリーは熱を持つことがありますので、取
り扱いには十分ご注意ください。
21
準備する
バッテリーを本機に内蔵する
充電したバッテリーを使用する、またはバッテリーを本機に内蔵し
てから充電する場合は、以下の手順でバッテリーを本機に内蔵しま
す。
本機の電源を切ります。
1.
2.
本機裏側のクッションをはずします。
ボタンをはずして、クッションをはずします。
コインなどを使ってネジ(2 本)をはずし、バッテ
3.
リー・ケース・カバーをはずします。
バッテリーを本機からはずすには
バッテリーを交換する、またはバッテリーをはずしてから充電する
場合は、以下の手順でバッテリーをはずします。
警告:
バッテリーをはずすときは、必ず本機の電源をオフにし
てください([POWER]ボタンが消灯しているのを確認してく
ださい)。
1.
本機の電源を切ります。
本機裏側のクッションをはずします。
2.
ボタンをはずして、クッションをはずします。
3.
コインなどを使ってネジ(2 本)をはずし、バッテ
リー・ケース・カバーをはずします。
バッテリー・ケース・カバーをはずした状態では、本機の電源をオ
ンにすることはできません。
4.
バッテリーをバッテリー・ケースに入れ、コネクターを
接続します。
バッテリー・ケース・カバーを取り付け、コインなどを
5.
使ってネジ(2 本)を締めて、バッテリー・ケース・カ
バーを固定します。
バッテリー・ケース・カバーは必ずネジで固定してください。ネジ
がゆるい状態では本機の電源をオンにすることはできません。
6.
クッションを本機に取り付けます。
バッテリー・ケース・カバーをはずした状態では、本機の電源をオ
ンにすることはできません。
リボンを引っ張ってバッテリーをバッテリー・ケースか
4.
ら少し取り出し、コネクターをはずしてから、バッテ
リーをバッテリー・ケースから取り出します。
コネクターのつまみを押しながら、コネクターを引っ張っては
ずします。
必ずバッテリーに取り付けられてい
るリボンを引っ張ってバッテリーを
取り出してください。
22
バッテリーを充電する
充電器カバーを開けた状態
バッテリーのコネクター
バッテリーは本機に内蔵したまま充電することもできますし、本機
から取り外して FBC-7 で充電することもできます。
バッテリーを 2 本以上お持ちの場合は、本機をバッテリーで使用し
ている間に、FBC-7 で使用していないバッテリーを充電すること
ができます。
本機に内蔵したまま充電する
バッテリーを本機に内蔵します。
1.
本機と FBC-7 を接続します。
2.
準備する
バッテリーのコネクターを充電器のコネクターに接続し
2.
ます。
バッテリーを FBC-7 の上に置きます。
3.
バッテリー
接続のしかたについては「接続する」(P.17)をご覧ください。
FBC-7 の AC ジャックとコンセントを接続します。
3.
4.
FBC-7 の[POWER ON]ボタンを押して、FBC-7 の電
源を入れます。
[POWER ON]ランプが点灯します。
5.
FBC-7 の[BATTERY CHARGER]ボタンをおします。
[BATTERY CHARGER]ボタンが赤色に点灯し、充電を開始
します。
[BATTERY CHARGER]ボタンが緑色に点灯したら充電
6.
完了です。
充電が完了したら、FBC-7 の[POWER ON]ボタンを押して、
FBC-7 の電源を切ります。
4.
FBC-7 の AC ジャックとコンセントを接続します。
FBC-7 の[POWER ON]ボタンを押して、FBC-7 の電
5.
源を入れます。
[POWER ON]ランプが点灯します。
FBC-7 の[EXTERNAL BATTERY CHARGER]ボタンを
6.
おします。
バッテリー充電中も本機を演奏することができます。
FBC-7 で充電する
充電器カバーをスライドさせて開きます。
1.
[EXTERNAL BATTERY CHARGER]ボタンが赤色に点灯し、
充電を開始します。
[EXTERNAL BATTERY CHARGER]ボタンが緑色に点
7.
灯したら充電完了です。
充電が完了したら、FBC-7 の[POWER ON]ボタンを押して、
FBC-7 の電源を切ります。
本機が FBC-7 に接続されているときは、バッテリー充電中も本機
を演奏することができます。
バッテリーの持ち時間が短くなったら
バッテリーは約 300 回充電して使用することができます。 使用して
いるうちにだんだん持ち時間が短くなりますので、そうなった場合
は新しいものと交換してください。
23
演奏する
演奏の前に
設定や現在の状態などは、ディスプレイに表示されます。ここで
は、そのディスプレイの見かたを説明します。
また、本機には、手軽に演奏を楽しむ「イージー・モード」と、細
かな設定をして演奏ができる「フル・モード」の 2 種類が用意され
ていますので、演奏するモードについて説明します。
ディスプレイについて
オーケストラ・リンク
8.
オーケストラ・リンク機能(P.47)がオンのとき表示されま
す。
9.
ベース・リンク
ベース・リンク機能(P.47)がオンのとき表示されます。
レジスターやセットを切り替えたときは一時的にレジスターやセッ
トの名前が画面いっぱいに表示されます。しばらくすると自動的に
メイン画面に戻ります。
本機の設定はディスプレイを見ながら行います。また設定された項
目はディスプレイで確認することができます。
本機の電源を入れたとき、または演奏中など、ディスプレイにはメ
イン画面が表示され、音色や設定などを確認することができます。
メイン画面について
メイン画面は以下のように表示されます。
1234
8
5
6
実際の表示はその時に選択されているセットや、各パートや演奏機
能がどのように設定されているかによって変わりますが、上図の 1
〜 7 の部分には以下の内容が表示されます。
オーケストラ・パート(P.29)の音色とトレブル・レジ
1.
スター・スイッチの番号
オーケストラ・パートが選択されているときは、鍵盤アイコン
が表示されます。
オーケストラ・モード(P.31)
2.
7
9
その他の画面について
ディスプレイに表示されるものは、選択した機能によって変わりま
す。本機の電源を入れたときや、[EXIT / JUMP]ボタンを数回押
したときはメイン画面が表示されます。また、あるパラメーターの
設定を変更した後にメイン画面が自動的に再表示されることもあり
ます。
また、各種設定中は、設定用の画面が表示されます。設定中の画面
については、各設定のしかたをご覧ください(P.38)。
イージー・モードとフル・モードを選択
する
初めて電源を入れたとき、本機はイージー・モードで起動します。
このモードでは主要なパラメーターのみを選択することができ、手
軽に本機をお使いいただけます。またフル・モードを選択すると、
リードの種類や微妙なチューニングの設定など、より細かな設定を
することができます。
本機の全ての機能をお使いになる場合は、フル・モードに変更する
必要があります。
1.
本機の電源を入れます(P.19)。
メイン画面が表示されます。
3.
電源の種類
バッテリーで電源を供給している場合は、バッテリーの残量も
表示されます。
4.
セットの番号
トレブル・パート(P.25)の音色とトレブル・レジス
5.
ター・スイッチの番号
トレブル・パートが選択されているときは、鍵盤アイコンが表
示されます。
ベース・セクション(P.27)の音色とレジスター・ス
6.
イッチの番号(ベース・パートのストラデラ・ベース・
モードかフリー・ベース・モード、またはオーケスト
ラ・ベース・パートで選択している音色が登録された
ベース・レジスター・スイッチの番号)
ベース・パートではストラデラ・ベース・モードとフリー・
ベース・モードのどちらかを選択します。
パート選択表示
7.
トレブル鍵盤をトレブル・パートの音色で演奏しているのか
オーケストラ・パートの音色で演奏しているのかを表示しま
す。
24
2.
ディスプレイに以下のように表示されるまで[EXIT /
JUMP]ボタンを押し続けます。
[8]と[2]のトレブル・レジスター・スイッチを押し
3.
ます。
ディスプレイに以下のように表示されます。
[DATA / ENTER]ボタンを押します。
4.
5.
[DATA / ENTER]つまみを回すか[UP]/[DOWN]
ボタンを押して「Full」または「Easy」を選択します。
•
Full(フル・モード):全パラメーターをご使用になれます。
Easy(イージー・モード):主要なパラメーターのみご使用
•
になれます。
6.
[EXIT / JUMP]ボタンを 2 回押すと、ディスプレイに変
更した設定を保存するかどうかを尋ねる画面が表示され
ます。
アコーディオンの音色で演奏する
それでは実際に演奏してみましょう。
まず、アコーディオンの音色で演奏する場合の説明をします。
セットを選ぶ
[SET / ]ボタンを押して、セットを
切り換えます(P.14)。
「セット」には、各パートの音色や設定が保
存されていますので、あたかも 40 種類の
アコーディオンを持っている感覚でお使い
になれます(セット一覧 P.99)。
※ セットに関して詳しくは P.59 をご覧ください。
※ セットはフット・スイッチでも切り替え可能です(P.37)。
トレブル・セクションを演奏する
(トレブル・パート)
トレブル・セクションは 41 鍵のピアノ鍵盤
を使って演奏します。
演奏する
「YES」が最初から選択されています。保存する場合は以下の
手順を行います(保存しない場合は[DATA / ENTER]つま
みを回して「NO」を選択し、[DATA / ENTER]つまみを押
します)。
7.
[DATA / ENTER]つまみを押します。
ディスプレイに以下のように表示されます。
[MENU / WRITE]ボタンを押して保存を実行します。
8.
手順 5 で選択した設定が保存されます。
保存終了後に、ディスプレイに以下の保存完了メッセージ画面
がしばらくの間表示されます。
保存中(砂時計表示中)は絶対に電源を切らないでください。故障
の原因になります。
トレブル鍵盤を弾くと、現在押されているト
レブル・レジスター・スイッチ([1]〜
[14])に登録されている音色が鳴ります。ト
レブル・セクションは「アコーディオン」と
してお使いになることもできますし、オーケ
ストラ音色で演奏することもできます。ここ
ではアコーディオンの音色で演奏する場合を
説明します。
1.
必要に応じて各接続を行い(P.17)、
電源を入れます(P.19)。
2.
本機を抱え、お好みのトレブル・レジスター・スイッチ
を押して蛇腹を動かしながらトレブル鍵盤で演奏しま
す。
システム設定「8.3 Bellows Curve(ベローズ・カーブ)」
(P.66)を「Fixed Low」、「Fixed Med」、「Fixed High」のいず
れかに選択した場合は、ダイナミクスは一定となり、蛇腹の動
かし具合に関係なく音量は一定になります。
3.
別のトレブル・レジスター・スイッチを押して音色を変
更します。
ディスプレイには選択した音色と、その音色のリード設定を確
認する画面がしばらくの間表示されます。リード設定の見かた
については
をご覧ください。
「各音色で使用されているリードについて」(P.26)
25
演奏する
4'8-'
16'
22/3' 51/3'
8+'8'
メイン画面の「TREBLE」のエリアに、選択したトレブル・レ
ジスター・スイッチの番号が表示されます。
[VOLUME]つまみを回して音量を調節します。
4.
音が聞こえない場合は[BALANCE]つまみを中央の位
5.
置まで回します。
[BALANCE]つまみはトレブル・セクションとベース・セク
ションの音量バランスを調節するときに使います。「BASS」
の方へいっぱいに回すとトレブル・セクションの音は聞こえな
くなります。音量バランスの設定を変えると、ディスプレイに
以下の設定を確認する画面がしばらくの間表示されます。
選択されたセットの番号がディスプレイの右上隅に表示されま
す。
FBC-7 の[SET]フット・スイッチでもセットを選択することが
できます(P.37)。
各音色で使用されているリードについて
ディスプレイにはその音色で使用されているリードが表示され
ます。垂直方向( )の表示は、オクターブの違うリードを
表し、水平方向( )の表示は、わずかにピッチの違うリー
ドを表しています。わずかにピッチの違うリードは中音域の
リード(8' リード)でのみ使用可能です。
使用されているリードは以下のように表示されます。
リードは白または黒のドットで表示されます。
白いドットはカソット機能(P.45)がオン、黒いドットはオフ
になっていることを意味します。
トレブル・パートで各トレブル・レジスター・スイッチに登録
されている音色とそのリード設定は以下のようになります。
6.
[SET / ]ボタンを押して別のセットを選択しま
す。
26
1 Bassoon 8 Master
2 Bandon 9 Musette
3 Cello 10 Celeste
4 Harmon 11 Tremolo
5 Organ 12 Clarinet
6 Accord 13 Oboe
7 Violin 14 Piccolo
演奏する
FREE BASS
ORCH BASS
Ab3 Eb3 Bb3 F3 C3 G3 D3 A3 E3 B3 F#3 C#3 Ab3 Eb3 Bb3 F3 C3 G3 D3 A3
E3 B3 F#3 C#3 Ab3 Eb3 Bb3 F3 C3 G3 D3 A3 E3 B3 F#3 C#3 Ab3 Eb3 Bb3 F3
EM BM F#M C#M AbM EbM BbM FM CM GM DM AM EM BM F#M C#M AbM EbM BbM FM
Em Bm F#m C#m Abm Ebm Bbm Fm Cm Gm Dm Am Em Bm F#m C#m Abm Ebm Bbm Fm
E7 B7 F#7 C#7 Ab7 Eb7 Bb7 F7 C7 G7 D7 A7 E7 B7 F#7 C#7 Ab7 Eb7 Bb7 F7
Edim
Bdim F#dim C#dim Abdim Ebdim Bbdim Fdim Cdim Gdim Ddim Adim Edim Bdim F#dim C#dim Abdim Abdim Bbdim Fdim
チャンバー(ソルディナ)機能を使う
[SORDINA]スイッチを[ON]に
すると、音をやや弱く(ソフトに)
することができます。
通常のアコーディオンでは楽器内部
のチャンバー(共鳴箱)でこの効果
を作り出します。本機ではこの効果
を電子的にシミュレートします。
[SORDINA]スイッチを[ON]に
すると、ディスプレイに以下の設定
を確認する画面がしばらくの間表示
されます。
チャンバー(ソルディナ)機能はトレブル・パートのみ機能しま
す。
ベース・セクションを演奏する
(ベース・パート)
ベース・セクションでは、ストラデラ・ベース・モードとフリー・
ベース・モードのどちらかを選ぶことができます。各モードでは、
ベース・ボタンの配列が違います。
通常は「ストラデラ」のボタン配列で演奏します(ストラデラ・
ベース・モード)。
フリー・ベース・モードはより上級者向けになります。
ストラデラ・ベース・モードで演奏する
ベース・セクションのボタンはベースとコードを演奏します。ベー
スの音は円で囲まれている 2 列に割り当てられ、残りのボタンは
コードを演奏するのに使われます。コードはベース・パートで選択
しているベース・レジスター・スイッチに登録された音色が鳴りま
す。
本機には、ベースとコードのボタンの位置がわかるようにリファレ
ンス・キャップ(凹面のもの)がいくつか付属しています。工場出
荷時には、下図の黒いボタンに 3 個のキャップが取り付けられてい
ますが、別のボタンに取り付けた方が演奏しやすい場合は移動させ
ることもできます。
オルガンの音色(8A 〜 9B)での演奏時は、スピーカー・キャビ
ネットをシミュレートしたロータリー効果がオンになりますので、
チャンバー(ソルディナ)機能は無効になります。その場合、アフ
タータッチ機能を使ってロータリー効果のスピードを変えることが
できます(アフタータッチとは、鍵盤を弾いたあとにその鍵盤をさ
らに強く押し込むことを言います)。
マスター・バーを使って音色を切り換え
る
オーケストラ・パートがオフ(「CANCEL」に設定されている)の
場合(P.32)、マスター・バーを押すことによって、ワンタッチで
お好みの音色を呼び出すことができます。お好みの音色の設定のし
かたについては(「7.8 Master Bar Recall(マスター・バー・リコー
ル)」(P.65)をご覧ください)。
リファレンス・キャップをつまんで矢印の方向に引っ張れば外
れます。
リファレンス・キャップ
ベース・ボタン
ボタンを押すと、最後に押したベース・レジスター・スイッチに登
録されている音色が鳴ります。
3 ベース・3 コードの配列に変更することもできます。「8.5
Bass&Chord Mode(ベース & コード・モード)」
ださい。
ベース・セクションはオーケストラ音色で演奏することもできます
(P.33)。
1.
必要に応じて各接続を行い(P.17)、電源を入れます
(P.19)。
(P.68)をご覧く
2.
本機を抱え、お好みのベース・レジスター・スイッチを
押してベース・ボタンで演奏します。
本機は電子楽器ですが、蛇腹を動かして音を鳴らします。ア
コースティック・アコーディオンと同じように蛇腹を動かさな
いと音は鳴りません。
27
演奏する
別のベース・レジスター・スイッチを押して音色を変更
3.
します。
ディスプレイには選択した音色と、その音色のリード設定を確
認する画面がしばらくの間表示されます。リード設定の見かた
については「各音色で使用されているリードについて」(P.29)
をご覧ください。
メイン画面の「BASS」のエリアに、選択したベース・レジス
ター・スイッチの番号が表示されます。
[VOLUME]つまみを回して音量を調節します。
4.
選択されたセットの番号がディスプレイの右上隅に表示されま
す。
FBC-7 の[SET]フット・スイッチでもセットを選択することが
できます(P.37)。
フリー・ベース・モードで演奏する
本機はフリー・ベース・モードを使うこともできます。フリー・
ベース・モードでは、ストラデラ・ベース・モードと違って、一つ
のボタンに一つの音を割り当てます。各ボタンに対する音の配列を
変えることもできる上級者向けのモードです。
ORCH BASS
FREE BASS
E3
音が聞こえない場合は[BALANCE]つまみを中央の位
5.
置までに回します。
[BALANCE]つまみはトレブル・セクションとベース・セク
ションの音量バランスを調節するときに使います。「TREBLE」
の方へいっぱいに回すとベース・セクションの音は聞こえなく
なります。
6.
[SET / ]ボタンを押して別のセットを選択します。
各ボタンに割り当てられる音階は、ボタン配列によって変わりま
す。ボタン配列の選択方法については
リー・ベース・モード)」
ては
「ボタン配列 2(フリー・ベース・モード)」(P.71)をご覧く
ださい。
[FREE BASS]と表記された 3 つのベース・レジス
1.
(P.68)、各ベース・ボタンの音階につい
「8.6 Free Bass Mode(フ
ター・スイッチを同時に押します。
ディスプレイに以下のようにしばらくの間表示されます。
2.
ベース・レジスター・スイッチを押して音色を選択しま
す。
ディスプレイには選択した音色と、その音色のリード設定を確
認する画面がしばらくの間表示されます。リード設定の見かた
については「各音色で使用されているリードについて」(P.29)
をご覧ください。
28
3.
3 つの[FREE BASS]レジスター・スイッチを再び押す
とストラデラ・ベース・モードに戻ります。
オーケストラ・ベース・パートの音色はストラデラ・ベース・モー
ド、フリー・ベース・モードのどちらでも使うことができます。詳
しくは
「ベース・セクションでオーケストラ音色を使う(オーケス
トラ・ベース・パート)」(P.33)をご覧ください。
各音色で使用されているリードについて
表中の番号は、以下のベース・レジスター・スイッチを示していま
す。
[7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]
演奏する
オーケストラの音色で演奏する
本機は PCM 音源を搭載しており、アコーディオンの音色とは違う
様々な楽器の音色で演奏することができます。外部 MIDI 機器を使
わなくても、いろいろな音色で演奏することができます。
オーケストラ音色はトレブル・セクション、ベース・セクションど
ちらでも演奏できます。トレブル・セクションでオーケストラ音色
を演奏する場合は「オーケストラ・パート」、ベース・セクション
でオーケストラ音色を演奏する場合は「オーケストラ・ベース・
パート」と呼びます。
上記のベース・レジスター・スイッチ図に表記されているような番
号は実際にはありません。
ストラデラ・ベース・モードの場合
使用されているリードは以下のように表示されます。
2'
4'
8-4'
8'
16'
ベース・パートのストラデラ・ベース・モードで各ベース・レ
ジスター・スイッチに登録されているリード設定は以下のとお
りです。
1 2' 5 8 / '4' / 2'
2 4' 6 16' / 8' / 8-4'
3 8-4' 7 16' / 2'
4 16' / 8' / 8-4' / 4'
/2'
フリー・ベース・モードの場合
使用されているリードは以下のように表示されます。
8'
ロー側
L H
16'
ベース・パートのフリー・ベース・モードで各ベース・レジス
ター・スイッチに登録されているリード設定は以下のとおりで
す。
ロー側 ハイ側 ロー側 ハイ側
1 16' 16' 5 16' 16' / 8'
2 8' 8' 6 8' 16' / 8'
3 16' / 8' 16' / 8' 7 16' 8'
4 16' / 8' 16'
8'
ハイ側
16'
外部 MIDI 機器を使って演奏する場合は「「10 MIDI」MIDI 設定をす
る」
(P.75)をご覧ください。
トレブル・セクションとベース・セクションのどちらか一方でオー
ケストラ音色を演奏する(アコーディオンの音色+オーケストラ音
色)こともできますし、両方ともオーケストラ音色で演奏すること
もできます。
トレブル・セクションでオーケストラ音
色を使う(オーケストラ・パート)
トレブル・セクションでオーケストラ音色を演奏します。
音色はひとつだけ選択することができます。
1.
[ORCHESTRA]レジスター・スイッチを押します。
ディスプレイに以下のように表示されます(メイン画面、
P.24)。
ロー側のボタンとハイ側でそれぞれ上記のような設定になりま
す。
ロー側のボタンとハイ側のボタンは、ベース・ボタンの配列によっ
て変わります。ボタン配列の選択方法については
Mode(フリー・ベース・モード)」
タンの位置については
(P.71)をご覧ください。
「ボタン配列 2(フリー・ベース・モード)」
(P.68)、ロー側、ハイ側のボ
8.6 Free Bass
「
パート選択表示が「TREBLE」から「ORCH.」に移動します。
29
演奏する
トレブル・レジスター・スイッチを押して、オーケスト
2.
ラ・パートの音色を選択します(各音色の種類はトレブ
ル・レジスター・スイッチの下に表記してあります)。
オーケストラ・パートがオンになり、ディスプレイに選択した
音色名が表示されます。
オーケストラ・パートでは各トレブル・レジスター・スイッチ
に以下の 22 種類の音色が登録されています。
スイッチ
の番号
1A Trombone 6B PanFlute
1B Trumpet 7A
2A Tenor Sax 7B
2B Alto Sax 8A PercOrgan
3A Clarinet 8B JazzOrgan
3B Oboe 9A RotOrgan
4A Harmonica 9B TermOrg
4B Mute Harm 10 ScatVoice
5A Violin 11
5B Pizzicato 12
6A Flute 13
*1持続低音機能に対応しています。詳しくは
「Zampogna」の音色について」(P.30)をご覧ください。
2
ベロシティ対応の音色です。音量や音質は蛇腹ではなく鍵
*
盤をどれくらい強く、速く弾いたかで調整します。
[1]〜[9]のトレブル・レジスター・スイッチでは 2 種類の
音色(A と B)を選択することができます。同じスイッチを押
すことで A と B を切り替えることができます。
音色
スイッチ
の番号
音色
HighLand*
Zampogna*
Mandolin*
AcGuitar*
AcPiano*
「「HighLand」、
トレブル・パート(アコーディオンの音色)はベロシティ対応では
ありません。アコースティック・アコーディオンと同じように蛇腹
の動かし方で音量や音質に変化を加えます。
トレブル鍵盤はアフタータッチ機能に対応しています。アフ
タータッチとは、鍵盤を弾いたあとにその鍵盤をさらに強く押
し込むことを言います。トレブル・パートの音色だけでなく、
いくつかのオーケストラ・パートの音色(ギターや、フルート
など)でも、アフタータッチの効果によって音をベンド・ダウ
ン(一時的にピッチを下げる)やベンド・アップ(一時的に
ピッチを上げる)することができます。オルガンの音色を選択
した場合は、ロータリー効果のスピードをアフタータッチで切
り換えることもできます。
また外部 MIDI 機器に対して、アフタータッチ情報を送信する
こともできます。
1
1
2
2
2
アフタータッチによる効果は同時に鳴っている全ての音に適応され
ます。コードを弾いた後、そのコード構成音の鍵盤をひとつだけを
押し込んでも、全ての音が同じようにベンドされます(MIDI では
これを「チャンネル・アフタータッチ」と呼びます)。
「HighLand」、「Zampogna」の音色につ
いて
本機には「HighLand」(ハイランド)と「Zampogna」(ザンポー
ニャ)の 2 種類のバグパイプの音色があります。これらは、単音ま
たは複数音の持続低音を鳴らし、その上でメロディーを演奏しま
す。
本機で同じ効果を作り出すために、「HighLand」、「Zampogna」の
どちらかを選択すると、トレブル鍵盤の一番低い 1 オクターブの部
分に持続低音が割り当てられます。
メロディーを弾く鍵盤
例えば、B の音色(例:5B Pizzicato)を選択した場合、別のレジ
スター・スイッチ(12 AcGuitar)を押して、再び最初に押したレ
ジスター・スイッチ([5])押すと、B の音色(Pizzicato)を呼び
出します。この状態は電源を切るまで記憶されます。演奏している
ときに A の音色(Violin)の音色が必要なときは、[5]のレジス
ター・スイッチをもう一度押します。
ディスプレイには以下の選択した音色名とトレブル・レジス
ター・スイッチの番号を確認する画面がしばらくの間表示され
ます。
[CANCEL]レジスター・スイッチを押すと、オーケストラ・
パートがオフになります(メイン画面に「CANCEL]が表示さ
れます)。
3.
トレブル鍵盤を演奏します。
30
持続低音を弾く鍵盤
持続低音機能について説明します。
グレー部分の鍵盤(上図参照)を弾くと鍵盤から指を離してもこ
•
の音は無限に持続します。2 音(またはそれ以上)同時に弾いて
もそれらの音は無限に持続します
鳴っている持続低音を止めるには、別のグレーの鍵盤を弾くか
•
(別の持続低音に変わります)、または同じ鍵盤をもう一度弾きま
す(持続低音が止まります)。
持続低音機能は「HighLand」と「Zampogna」の音色でのみ使う
ことができます。