Roland FANTOM X6, FANTOM X8, FANTOM X7 UPDATE PROCEDURE [ja]

このたびは、ローランド Fantom-X6 X7 X8 をお買い上げいただき、まことにありが
とうございます。
215a
MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
202
©
2004 
ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
デモ・ソングを聞いてみよう
[PLAY]を押すと、デモ・ソングが再生されます。
演奏を中止するときは、[STOP]を押します。
※この操作では、デモ・ソングが1曲再生されます。
 Fantom-Xには、この他にもデモ・ソングが用意されており、
 Fantom-Xの素晴らしい音色を楽しめるようになっています。
 その他のデモ・ソングを聞くには、P.23をご覧ください。
巻き戻し 停止 再生
取扱説明書
2
安全上のご注意
001
この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説明書を
よく読んでください。
..............................................................................................................
002b
この機器を分解したり(取扱説明書に記載されている
指示(P.240, P.242)を除く)、改造したりしないで
ください。
..............................................................................................................
003
修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれていな
いことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ
店またはローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
004
次のような場所での使用や保存はしないでください。
温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、
房機器の近く、発熱する機器の上など)
水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)や
湿度の高い場所
雨に濡れる場所
ホコリの多い場所
振動の多い場所
..............................................................................................................
005
この機器の設置には、ローランドが推奨するスタンド
KS-12(Fantom-X6Fantom-X7)KS-17(Fantom-
X8)を使用してください(P.21)
..............................................................................................................
006
この機器の設置にスタンド(KS-12、KS-17)を使用
する場合、ぐらつくような所や傾いた所にスタンドを
設置しないでください。安定した水平な所に設置して
ください。機器を単独で設置する場合も、同様に安定
した水平な所に設置してください。
..............................................................................................................
008a
電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセントに差し
込んでください。
..............................................................................................................
008e
電源コードは、必ず付属のものを使用してください。
また、付属の電源コードを他の製品に使用しないでく
ださい。
..............................................................................................................
009
電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に重い
ものを載せたりしないでください。電源コードに傷が
つき、ショートや断線の結果、火災や感電の恐れがあ
ります。
..............................................................................................................
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
以下の指示を必ず守ってください
図記号の例
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
警告
注意
注意の意味について警告と
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
警告 警告
3
安全上のご注意
010
この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アンプ、ス
ピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によって
は永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量
で、長時間使用しないでください。万一、聴力低下や
耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に
相談してください。
..............................................................................................................
011
この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)
や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでくだ
さい。
..............................................................................................................
012a
次のような場合は、直ちに電源を切って電源コードを
コンセントから外し、お買い上げ店またはローランド
サービスに修理を依頼してください。
電源コードやプラグが破損したとき
煙が出たり、異臭がしたとき
物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたと
機器が(雨などで)濡れたとき
機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取り扱
いやいたずらに注意してください。必ず大人のかたが、
監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与えな
いでください。
..............................................................................................................
015
電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないでくだ
さい。特に、電源タップを使用している場合、電源タッ
プの容量(ワット/アンペア)を超えると発熱し、コー
ドの被覆が溶けることがあります。
..............................................................................................................
016
外国で使用する場合は、お買い上げ店またはローラン
ド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
022a
基板(SRX シリーズ、DIMM)を取り付ける前に、機
器本体の電源を切って電源プラグをコンセントから外
してください。
..............................................................................................................
023
CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤーで再生
しないで下さい。大音量によって耳を痛めたり、スピー
カーを破損する恐れがあります。
..............................................................................................................
024
電源コードのアースを確実に取り付けてください。感
電の恐れがあります。
..............................................................................................................
026
本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫剤、
水、アルコール類、マニキュア、スプレー缶などを置
かないでください。また、表面に付着した液体は、す
みやかに乾いた柔らかい布で拭き取ってください。
..............................................................................................................
101a
この機器は、風通しのよい、正常な通気が保たれてい
る場所に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
101c
本製品は当社製のスタンド KS-12(Fantom-X6、Fan-
tom-X7)、または KS-17(Fantom-X8とのみ、組み
合わせて使用できるよう設計されています。他のスタ
ンドやカートと組み合わせて使うと、不安定な状態と
なって落下や転倒を引き起こし、けがをするおそれが
あります。
..............................................................................................................
102b
電源コードを機器本体やコンセントに抜き差しすると
きは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103a
定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でゴミやほこり
を拭き取ってください。また、長時間使用しないとき
は、電源プラグをコンセントから外してください。電
プラグとコンセントの間にゴミやほこりがたまる
と、絶縁不良を起こして火災の原因になります。
..............................................................................................................
104
接続したコードやケーブル類は、繁雑にならないよう
配慮してください。特に、コードやケーブル類は、
お子様の手が届かないように配慮してください。
..............................................................................................................
106
この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを置か
ないでください。
..............................................................................................................
107b
濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器本体や
コンセントに抜き差ししないでください。
..............................................................................................................
108a
この機器を移動するときは、電源プラグをコンセント
から外し、外部機器との接続を外してください。
..............................................................................................................
109a
お手入れをするときには、電源を切って電源プラグを
コンセントから外してください(P.22)
..............................................................................................................
110a
落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグをコンセ
ントから外してください。
..............................................................................................................
115a
指定の基板(SRX シリーズ、DIMM)だけを取り付け、
指定されたネジだけを外してくださ(P.240、
P.242、P.244)
..............................................................................................................
118
底面(Fantom-X8 では前面)のカバーのネジ、または
PC カード・プロテクターのネジを外した場合は、小
さなお子様が誤って飲み込んだりすることのないよう
お子様の手の届かないところへ保管してください
(P.240、P.242、P.244)
..............................................................................................................
警告
注意
4

使用上のご注意

291a
2 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー
ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されている
コンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製
品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作した
り、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分ける
ことが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてく
ださい。
307
接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、
必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
電源スイッチを切った後、本機上の LCD LEDなどは消えま
すが、これは主電源から完全に遮断されているわけではありま
せん。完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス
イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてください。
そのため、電源コ−ドのプラグを差し込むコンセントは、この
機器にできるだけ近い、すぐ手の届くところのものを使用して
ください。
設置について
351
この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機
器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この
場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面
に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。こ
の場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や
発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場
合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を
切ってください。
354a
直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車
内などに放置しないでください。変形、変色することがありま
す。
355b
極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結
露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりま
すので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してくださ
い。
358
鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しなくな
るなどの故障の原因になります。
お手入れについて
401a
通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布
で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤
を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きして
ください。
402
変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール
類は、使用しないでください。
修理について
451b
お客様がこの機器を分解(取扱説明書に記載されている指示
(P.240、P.242)を除く)、改造された場合、以後の性能につい
て保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあり
ます。
452
修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。
大切な記憶内容は、メモリー・カードに保存するか、記憶内容
をメモしておいてください。修理するときには記憶内容の保存
に細心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記
憶内容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修
復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
453a
当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持する
ために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。こ
の部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、
保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合
がありますので、お買い上げ店、または最寄りのローランド・
サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われ
ることがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容
はバックアップとしてメモリー・カードに保存しておいてくだ
さい。
552(*** は、複数になる場合もあります)
本体メモリーおよびメモリー・カードなどの失われた記憶内容
の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子など
に過度の力を加えないでください。
554
ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
555
ディスプレイから多少音がすることがありますが、故障ではあ
りません。
556
ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを
持ってください。
557
この機器は多少発熱することがありますが、故障ではありません。
558a
音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、
特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用
すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボー
ル箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
561
エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:EV-
5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体の故障の原
因になる場合があります。
562
接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用くださ
い。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次の点にご
注意ください。
接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との
接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。
音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場合があ
ります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブルのメー
カーにお問い合わせください。
566b
D ビーム・コントローラーは、周辺の明るさによって感度が変
化します。期待どおりの動作をしないときは、感度を調節しな
おしてください(D ビーム・センシティビティー:P.226)。D
ビーム・センシティビティーの値を大きくするほど感度が高く
なります。
5
使用上のご注意
カードをお使いになる前に
メモリー・カードの取り扱い
704
メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。
705
メモリー・カードの端子の部分に触れたり、汚したりしないで
ください。
707
本機の PC カード・スロットはコンパクトフラッシュ、スマー
トメディア(3.3V 対応品)に対応しています。
708
コンパクトフラッシュ、スマートメディア(3.3V 対応品)は精
密な電子部品で作られていますので、 取り扱いについては次の
点に注意してください。
静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電し
ている静電気を放電しておく。
端子部に手や金属で触れない。
曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。
直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放
置しない。(保存温度:-25 度〜 85 度)
水に濡らさない。
分解や改造をしない。
CD-ROM の取り扱い
801
ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしないで
ください。データの読み出しがうまくいかないことがあります。
ディスクの汚れは、市販の CD 専用クリーナーでクリーニング
してください。
著作権について
851
第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その他)
の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、販売、貸
与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられています。
852a
本機では、外部機器とデジタル接続でオーディオ信号をやりと
りする際、SCMS(Serial Copy Management System)による
制約を受けず録音を行うことができます。これは本機が専ら音
楽制作を目的としており、他者の著作権を侵害しない作品(自
作曲など)の録音まで、制約を受けることがないよう設計され
ているためです。(SCMS とは、デジタル接続を介しての、第
二世代以降のコピー録音を制限する機能です。著作権保護の目
的で、MD レコーダーなどの民生用デジタル・オーディオ機器
に搭載されています。
853
第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用しな
いでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を侵害して
も、弊社は一切責任を負いません。
854
個人で楽しむこと(私的使用)を目的としていても、SCMS
の技術的保護手段を回避して第三者の著作物を無断で複製する
ことは、第三者の著作権を侵害する行為となり、法律で禁じら
れています。
855
技術的保護手段が施されていないもの、及び SCMS に対応して
の複製に関しては、従来どおり私的使用の範囲で行えます。
204
Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国
及びその他の国における登録商標です。
206j
Windows
®
の正式名称は、Microsoft
®
Windows
®
operating
system です。
207
Apple、Macintosh は、米国 Apple Computer, Inc. の米国及び
その他の国における登録商標です。
209
MacOS は、米国 Apple Computer, Inc. の登録商標です。
213
Pentium は、米国 Intel Corporation の登録商標です。
231
OMS は、米国 Opcode Systems, Inc. の登録商標です。
215b
GM( 、GM2( )は、社団法人 音楽電子事業
協会(AMEI)の登録商標です。
220
文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標で
す。
230
スマートメディアは(株)東芝の商標です。
234
CompactFlash(コンパクトフラッシュ)および は米国
SanDisk 社の商標であり、CFA(CompactFlash Association)
にライセンスされています。
235
ローランド株式会社は、CompactFlash
および CF ロゴ
)のライセンシーとして認定されています。
6
目次
主な特長 ..........................................................................................................15
各部の名称と働き ............................................................................................16
フロント・パネル .........................................................................................................................................16
リア・パネル..................................................................................................................................................18
演奏する前に ...................................................................................................19
電源コードを接続する.................................................................................................................................19
アンプやスピーカーを接続する ................................................................................................................20
スタンドへの設置のしかた(Fantom-X8 をお使いの方へ)...............................................................21
電源を入れる..................................................................................................................................................21
ディスプレイ表示の濃さを調節する(LCD コントラスト)...............................................................22
電源を切るときは .........................................................................................................................................22
デモ・ソングを聴く ........................................................................................23
Fantom-X 起動時に読み込まれているデモ曲を聴く............................................................................23
その他のデモ曲を聴く.................................................................................................................................23
さまざまな演奏機能 ........................................................................................24
ベロシティー/アフタータッチ.....................................................................................................24
ピッチ・ベンド/モジュレーション・レバー............................................................................24
オクターブ・シフト(Oct)............................................................................................................24
ホールド・ペダル..............................................................................................................................24
コントロール・ペダル .....................................................................................................................25
トランスポーズ(Trans)................................................................................................................25
Fantom-X の概要.............................................................................................26
Fantom-X の構成..........................................................................................................................................26
基本構成 ..............................................................................................................................................26
いろいろな音の単位 .........................................................................................................................26
発音数について..................................................................................................................................28
メモリーについて .........................................................................................................................................28
一時的なメモリー..............................................................................................................................29
書き替えができるメモリー.............................................................................................................29
書き替えができないメモリー.........................................................................................................29
内蔵エフェクトについて.............................................................................................................................29
エフェクトの種類..............................................................................................................................29
各モードでのエフェクトの扱い.....................................................................................................30
シーケンサーについて.................................................................................................................................30
ソングとは..........................................................................................................................................30
トラックとは......................................................................................................................................30
ソングと音源の状態 .........................................................................................................................31
ソングを記録する場所 .....................................................................................................................31
サンプリング部について.............................................................................................................................32
サンプルを記憶する場所 .................................................................................................................32
Fantom-X の基本操作..................................................................................................................................33
音源のモードを切り替える.............................................................................................................33
ファンクション・ボタンの働き.....................................................................................................34
カーソルを移動する .........................................................................................................................34
値を変更する......................................................................................................................................35
名前を付ける......................................................................................................................................36
よく使う画面をパッドに登録し、素早く呼び出す(ブックマーク機能)........................................37
画面を登録する..................................................................................................................................37
画面を呼び出す..................................................................................................................................37
各ボタンの機能の説明などを表示する(ヘルプ機能).........................................................................37
音源の発音数を表示する(ボイス・モニター機能).............................................................................37
7
目次
パッチ・モードで演奏する .............................................................................38
Patch Play 画面について............................................................................................................................38
Patch Play 画面を表示する............................................................................................................38
パッチを選ぶ..................................................................................................................................................39
カテゴリー別にパッチを選ぶ(パッチ・ファインダー).........................................................40
リストからパッチを選ぶ .................................................................................................................41
パッチを試聴する(フレーズ・プレビュー)..............................................................................42
よく使うパッチとパフォーマンスをリストアップしておく(ライブ・セッティング機能).......42
音色を呼び出す..................................................................................................................................42
音色を登録する..................................................................................................................................43
音色の登録を削除する .....................................................................................................................43
バンク内の音色の登録をすべて削除する....................................................................................43
音色を登録したステップを変更する ............................................................................................43
お気に入りのパッチを選ぶ(フェイバリット・パッチ).....................................................................44
お気に入りのパッチを登録する.....................................................................................................44
お気に入りのリズム・セットを登録する....................................................................................45
鍵域を 1 オクターブ単位で移動する(オクターブ・シフト)............................................................45
鍵域を半音単位で移動する(トランスポーズ).....................................................................................46
鳴らすトーンを選ぶ(トーンのオン/オフ)..........................................................................................46
単音で演奏する(モノフォニック)..........................................................................................................46
音程をなめらかに変化させる(ポルタメント).....................................................................................47
リアルタイム・コントローラーや D ビーム・コントローラーでコントロールする
パラメーターを選ぶ(Control Setting).................................................................................................47
コントローラーを効かせるパートを設定する............................................................................47
コントローラーにパラメーターを割り当てる............................................................................48
打楽器の演奏をする.....................................................................................................................................52
リズム・セットを選ぶ .....................................................................................................................52
リズム・セットを鳴らす .................................................................................................................53
ピアノ・モードで演奏する .............................................................................54
ピアノ・モードにする.................................................................................................................................54
パッチを選ぶ..................................................................................................................................................54
カテゴリー別にパッチを選ぶ.........................................................................................................54
リストからパッチを選ぶ .................................................................................................................54
アコースティック・ピアノを演奏する....................................................................................................54
鍵盤のタッチを設定する(Key Touch).....................................................................................54
ピアノの音色を調節する(Open/Close)...................................................................................55
共鳴音のかかり具合を調節する(Resonance)........................................................................55
エレクトリック・ピアノを演奏する........................................................................................................55
エレクトリック・ピアノのエフェクトを選ぶ............................................................................55
音色(パッチ)を保存する.........................................................................................................................55
パッチを作る ...................................................................................................56
パッチの設定のしかた.................................................................................................................................56
グラフィカルに表示してエディットする(Zoom Edit)..........................................................57
パッチの設定を初期化する(Init).................................................................................................57
パッチ(トーン)の設定をコピーする(Copy)........................................................................58
波形の設定をするときの注意.........................................................................................................58
作ったパッチを保存する(Write).............................................................................................................59
保存先のパッチの音を聴く(Compare).....................................................................................60
パッチ・パラメーターの働き.....................................................................................................................60
パッチ全体に共通の設定をする(General)................................................................................60
波形を変化させる(Wave)............................................................................................................62
トーンの鳴らしかたを変える(TMT).........................................................................................63
音の高さを変える(Pitch/Pitch Env).........................................................................................67
フィルターで音の明るさを変える(TVF/TVF Env)...............................................................69
音量を設定する(TVA/TVA Env)...............................................................................................71
出力に関する設定(Output)..........................................................................................................73
8
目次
音にゆらぎを付ける(LFO1/2/Step LFO)...............................................................................74
ポルタメントやレガートの設定(Solo/Porta).........................................................................77
その他のさまざまな設定(Misc)..................................................................................................78
マトリックス・コントロールに関する設定をする(Ctrl 1 4)..........................................80
パッチにかけるエフェクトを設定する
(Effects/MFX/MFX Control/Chorus/Reverb)......................................................................82
リズム・セットを作る.....................................................................................83
リズム・セットの設定のしかた ................................................................................................................83
グラフィカルに表示してエディットする(Zoom Edit)..........................................................84
リズム・セットの設定を初期化する(Init)................................................................................84
リズム・トーンの設定をコピーする(Copy)............................................................................84
波形の設定をするときの注意.........................................................................................................85
作ったリズム・セットを保存する(Write)............................................................................................86
保存先のリズム・セットの音を聴く(Compare).....................................................................86
リズム・セット・パラメーターの働き....................................................................................................87
共通の設定をする(General)........................................................................................................87
波形を変化させる(Wave)............................................................................................................88
リズム・トーンの鳴らしかたを変える(WMT).......................................................................89
音の高さを変える(Pitch/Pitch Env).........................................................................................90
フィルターで音の明るさを変える(TVF/TVF Env)...............................................................92
音量を設定する(TVA/TVA Env)...............................................................................................94
出力に関する設定(Output)..........................................................................................................95
リズム・セットにかけるエフェクトを設定する
(Effects/MFX/MFX Control/Chorus/Reverb)......................................................................96
パフォーマンス・モードで演奏する ...............................................................97
Performance Layer 画面を表示する .......................................................................................................97
Performance Mixer 画面を表示する........................................................................................................97
PERFORMANCE Layer、Mixer 画面各部の働き................................................................................98
パフォーマンスを選ぶ.................................................................................................................................99
リストからパフォーマンスを選ぶ ................................................................................................99
よく使うパッチとパフォーマンスをリストアップしておく(ライブ・セッティング機能).......99
お気に入りのパフォーマンスを選ぶ(フェイバリット・パフォーマンス)................................. 100
お気に入りのパフォーマンスを登録する................................................................................. 100
Layer 画面で使う....................................................................................................................................... 101
パートを選ぶ...................................................................................................................................101
音を鳴らすパートを選ぶ(キーボード・スイッチ).............................................................. 101
パートの音色を選ぶ ......................................................................................................................101
音色を重ね合わせて演奏する(レイヤー)............................................................................... 102
鍵域を分割して異なる音色で演奏する(スプリット)..........................................................102
Mixer 画面で使う .......................................................................................................................................103
レイヤーやスプリットで使うパートを選ぶ............................................................................. 103
パートの音色を選ぶ ......................................................................................................................103
パートの設定をする ......................................................................................................................104
単独で演奏するパートを選ぶ(ソロ).......................................................................................105
特定のパートの演奏を消す(ミュート)...................................................................................105
パッドを使ってパート・ミュートをする................................................................................. 105
パートの設定を一覧で表示する(Performance Part View)..........................................................106
アルペジオ/リズム機能を使って演奏する......................................................................................... 106
リアルタイム・コントローラーや D ビーム・コントローラーを使って演奏する .....................106
各パートの MIDI 情報を確認する(パート・インフォメーション)............................................... 106
音源の発音数を表示する(ボイス・モニター機能).......................................................................... 106
マスター・レベルを調整する..................................................................................................................106
9
目次
パフォーマンスを作る...................................................................................107
パートの設定を一覧で表示する(Performance Part View)..........................................................107
各パートの設定をする ..................................................................................................................107
リアルタイム・コントローラーや D ビーム・コントローラーでコントロールする
パラメーターを選ぶ(Control Setting).............................................................................................. 114
リアルタイム・コントローラー/ D ビーム・コントローラーに関する設定をする
(Ctrl Setting)..................................................................................................................................114
コントロール・スイッチに関する設定(Ctrl Switch).......................................................... 118
パートに割り当てているパッチの設定を変える ................................................................................119
パフォーマンスの設定を初期化する(Init)......................................................................................... 119
作ったパフォーマンスを保存する(Write)......................................................................................... 120
リアルタイムに音色を変化させる.................................................................121
D ビームに手をかざして音色を変化させる(D ビーム・コントローラー)................................. 121
D ビーム・コントローラーの設定をする ................................................................................. 122
つまみやボタンを使って音色を変化させる(リアルタイム・コントローラー)........................124
リアルタイム・コントローラーの設定を変える..................................................................... 125
ペダルを使って音色を変化させる(コントロール・ペダル)..........................................................126
コントロール・ペダルの設定をする .........................................................................................126
アルペジオ演奏をする...................................................................................128
アルペジオ機能について..........................................................................................................................128
アルペジオ演奏をする.............................................................................................................................. 128
アルペジオをオン/オフする......................................................................................................128
アルペジオ演奏のテンポを決める ............................................................................................. 128
アルペジオ演奏を持続(ホールド)する................................................................................. 128
アルペジオをシーケンサーとあわせて演奏する ................................................................................129
アルペジオ機能に関する設定をする(Arpeggio)............................................................................. 129
アルペジオ演奏のスタイルを選ぶ(Arpeggio Style)........................................................... 129
拍子と跳ねかたを変える(Arp/Rhythm Grid)....................................................................... 129
発音をスタッカート/テヌート気味にする(Arp/Rhythm Duration).............................130
上昇/下降のバリエーション(発音のしかた)を選ぶ(Arp Motif)................................ 130
アルペジオのベロシティーを変える(Arp Velocity)........................................................... 130
パフォーマンス・モードでアルペジオ演奏するパートを選ぶ(Arp Part)..................... 130
アクセントの強さを変える(Arp Accent)............................................................................. 130
アルペジオの音域を変える(Oct Range)............................................................................... 131
リアルタイム・コントロールつまみを使ってアルペジオの設定を変える....................... 131
アルペジオ・スタイルを作る(Arpeggio Style Edit)...................................................................... 131
ステップ・レコーディングで入力する .....................................................................................131
ダイヤルや[INC][DEC]で値を入力する............................................................................ 132
作ったアルペジオ・スタイルを保存する(Write)............................................................................. 132
コード・メモリー機能を使う ........................................................................133
コード・メモリー機能について .............................................................................................................133
コード・メモリー機能を使って演奏する............................................................................................. 133
コード・メモリー機能をオン/オフする................................................................................. 133
コード・フォームを選ぶ ..............................................................................................................133
コードの構成音を順番に演奏する(ロールド・コード機能)..............................................134
オリジナルのコード・フォームを作る.................................................................................................134
作ったコード・フォームを保存する(Write).....................................................................................134
10
目次
リズムを演奏する ..........................................................................................135
リズム・パターンについて...................................................................................................................... 135
リズム・グループについて...................................................................................................................... 135
リズム演奏をする ......................................................................................................................................135
リズム機能をオン/オフする......................................................................................................135
リズム・パターン演奏のテンポを決める................................................................................. 135
リズム・グループを選ぶ ..............................................................................................................136
リズム・パターンに関する設定をする.................................................................................................136
リズム・パターンを選ぶ(Rhythm Pattern).........................................................................136
拍子と跳ねかたを変える(Grid)................................................................................................ 137
発音をスタッカート/テヌート気味にする(Duration)...................................................... 137
リズム・パターンのベロシティーを変える(Rhythm Pattern Velocity.......................137
アクセントの強さを変える(Rhythm Accent)..................................................................... 137
リアルタイム・コントロールつまみを使ってリズム・パターン演奏をする...................137
リズム・パターンを作る( Rhythm Pattern Edit)........................................................................... 138
ステップ・レコーディングで入力する .....................................................................................138
ダイヤルや[INC][DEC]で値を入力する............................................................................ 138
作ったリズム・パターンを保存する(Write).....................................................................................139
リズム・グループを作る(Rhythm Group Edit).............................................................................. 139
作ったリズム・グループを保存する(Write).....................................................................................140
サンプリング .................................................................................................141
外部入力をオン/オフする...................................................................................................................... 141
入力ソースの設定(Input Setting....................................................................................................... 141
インプット・エフェクトの設定をする(Input Effect Setup)....................................................... 142
サンプリングの手順.................................................................................................................................. 142
サンプリング中にサンプルを分割する .....................................................................................144
過去にさかのぼってサンプリングする(Skip Back Sampling).................................................... 145
サンプルを加工する ......................................................................................146
サンプルを選択する(Sample List)...................................................................................................... 146
サンプルを選ぶ...............................................................................................................................146
サンプルを読み込む(サンプルのロード)............................................................................... 146
すべてのサンプルを読み込む......................................................................................................147
サンプルを消去する(サンプルのアンロード)....................................................................... 147
サンプルを削除する(サンプルのデリート)...........................................................................147
WAV/AIFF ファイルをインポートする.................................................................................... 148
サンプル・エディット画面を表示する.................................................................................................148
波形の拡大/縮小表示(Zoom In/Out)................................................................................... 148
サンプルの開始/終了ポイントの設定.................................................................................................149
つまみでポイントを移動する......................................................................................................149
サンプルの設定をする(Sample Parameter)..................................................................................... 150
パッドにサンプルを割り当てる(アサイン・トゥ・パッド)..........................................................151
パッチ・モードからの操作.......................................................................................................... 151
パフォーマンス・モードからの操作 .........................................................................................151
サンプルをパッチとしてパートに割り当てる(アサイン・トゥ・キーボード)........................152
パッチ・モードからの操作.......................................................................................................... 152
パフォーマンス・モードからの操作 .........................................................................................152
リズム・セットの作成(クリエイト・リズム)..................................................................................152
マルチサンプルをつくる(クリエイト・マルチサンプル).............................................................. 153
サンプルをアンロードする(Unload).................................................................................................. 155
サンプルの不要な部分をカットする(Truncate)............................................................................. 155
サンプルの高域を強調/抑制する(Emphasis)................................................................................. 155
サンプルの音量を最大化する(Normalize).........................................................................................156
アンプ(Amp)............................................................................................................................................ 156
サンプルを伸縮させる(Time Stretch)............................................................................................... 156
サンプルを楽音ごとに分割する(Chop)............................................................................................. 157
複数のサンプルをつなげる(Combine)............................................................................................... 158
サンプルを保存する(Write)..................................................................................................................159
11
目次
パッドを使う .................................................................................................160
ホールド機能を使って音を鳴らし続ける............................................................................................. 160
ロール機能を使って鳴らす...................................................................................................................... 160
パッドの設定をする(Pad Setting)..................................................................................................... 161
現在使用している音源の設定......................................................................................................161
パッドごとに設定するパラメーター .........................................................................................161
パッドに全般に関する設定.......................................................................................................... 161
パッド・セッティングを書き込む ............................................................................................. 162
パッドで鳴る音を入れ替える(パッド・エクスチェンジ).................................................. 162
パターンをパッドに割り当てて演奏する(RPS 機能)..................................................................... 163
パッドでリズム演奏をする...................................................................................................................... 163
ソングを再生する ..........................................................................................164
ソングをすぐに再生する(クイック・プレイ)..................................................................................164
ソングを連続再生する(チェーン・プレイ)....................................................................................... 165
いろいろな再生のしかた..........................................................................................................................165
再生中に早送り、巻き戻しをする ............................................................................................. 165
ソングの途中から正しく再生する(MIDI アップデート)..................................................... 165
特定の楽器の演奏を消して再生する .........................................................................................165
テンポを変えてソングを再生する ............................................................................................. 166
一定のテンポでソングを再生する(テンポ・トラックのミュート)................................. 166
S-MRC フォーマットのソングを再生する .............................................................................. 166
ソングを繰り返し再生する(ループ・プレイ)....................................................................... 166
D ビーム・コントローラーでソング再生をスタート/ストップする ............................... 167
ソングを録音する ..........................................................................................168
2 つの録音方法 ...............................................................................................................................168
新しくソングを録音する前に..................................................................................................................168
録音に使う音色を選ぶ ..................................................................................................................168
テンポラリー・エリアにあるソング / パターンを消す(ソング・クリア).....................168
拍子を設定する...............................................................................................................................169
テンポを設定する........................................................................................................................... 169
演奏をそのまま録音する(リアルタイム・レコーディング)..........................................................170
リアルタイム・レコーディングの基本操作............................................................................. 170
ソングのテンポ変化を記録する(テンポ・レコーディング)..............................................171
ループ・レコーディングとパンチ・イン・レコーディング................................................ 171
音のタイミングを補正しながら録音する(レコーディング・クォンタイズ).................172
録音する演奏データを選ぶ(レコーディング・セレクト).................................................. 173
録音中に不要なデータを消す(リアルタイム・イレース).................................................. 173
シーケンサーの小節頭にあわせてアルペジオを録音する.................................................... 173
録音中に音色やフレーズを確認する(リハーサル機能)...................................................... 174
データを打ち込む(ステップ・レコーディング)..............................................................................174
音符や休符を入力する ..................................................................................................................174
パターンをフレーズ・トラックに割り当てる.........................................................................176
ソングを編集する ..........................................................................................177
編集するソングを読み込む...................................................................................................................... 177
トラック内のデータを表示する.................................................................................................. 178
トラックごとに鳴らす音源を使い分ける................................................................................. 178
ソング・データをトラック/パターン単位で読み込む ........................................................178
トラックの演奏を消す(ミュート)........................................................................................... 178
ソングに印(ロケート・ポジション)を付ける..................................................................... 179
ソングの繰り返し区間(ループ・ポイント)を設定する.................................................... 179
指定した範囲の演奏データを編集する(トラック・エディット)................................................. 180
トラック・エディットの基本操作 ............................................................................................. 180
ソングのタイミングを揃える(Quantize).............................................................................. 181
不要な演奏データを消去する(Erase).....................................................................................183
不要な小節を削除する(Delete)................................................................................................ 184
12
目次
フレーズをコピーする(Copy).................................................................................................. 184
空白小節を挿入する(Insert)..................................................................................................... 185
移調する(Transpose)................................................................................................................185
ベロシティー(音量)を変える(Change Velocity)........................................................... 186
MIDI チャンネルを変える(Change Channel)...................................................................... 186
音符の長さを変える(Change Duration)............................................................................... 187
2 つのフレーズ・トラックやパターンを 1 つにまとめる(Merge)................................. 188
特定の演奏データを抜き出して移動する(Extract).............................................................188
演奏データを前後に移動する(Shift Clock).......................................................................... 189
演奏データの間引きをする(Data Thin)................................................................................. 190
2 つのフレーズ・トラックやパターンを入れ替える(Exchange)................................... 191
ソングの再生時間を調節する(Time Fit)................................................................................ 191
空白小節を削除する(Truncate).............................................................................................. 191
演奏データを 1 つずつ編集する(マイクロ・エディット).............................................................192
演奏データを変更する(Microscope ウィンドウの基本操作)........................................... 192
フレーズ・トラック/パターンで扱う演奏データ ................................................................ 193
演奏データを整理して表示する(View)..................................................................................194
演奏データを挿入する(Create)...............................................................................................194
演奏データを消去する(Erase)................................................................................................. 195
演奏データを移動する(Move)................................................................................................. 195
演奏データをコピーする(Copy)............................................................................................. 195
ソングの途中からテンポを変える ............................................................................................. 196
ソングの途中から拍子を変える.................................................................................................. 196
ソングに名前を付ける(ソング・ネーム)........................................................................................... 197
ソングを保存する/読み込む(Save/Load).................................................198
ソングを保存する(Save)...................................................................................................................... 198
基本操作 ...........................................................................................................................................198
ソングと一緒に保存される内容.................................................................................................. 198
ソングとサンプルを保存する(Save Song+Samples)....................................................... 199
ソングを保存する(Save Song)...............................................................................................199
サンプルを保存する(Save All Samples)............................................................................... 200
SMF ファイルとして保存する(Save as SMF)............................................................................... 200
ソングを読み込む(Load)...................................................................................................................... 201
基本操作 ...........................................................................................................................................201
ソングとサンプルを読み込む(Load Song+ Samples)...................................................... 201
ソングを読み込む(Load Song)...............................................................................................202
サンプルを読み込む(Load All Samples)............................................................................... 202
オーディオ・ファイルをインポートする(Import Audio).............................................................. 202
1 本でフレーズを鳴らす(RPS 機能).......................................................203
RPS 機能を使う前に.................................................................................................................................203
パターンを録音する ......................................................................................................................203
RPS 機能の設定をする................................................................................................................. 203
RPS 機能を使って演奏する ....................................................................................................................204
RPS 機能を使った演奏を録音する............................................................................................ 205
エフェクトをかける ......................................................................................206
エフェクトをオン/オフする..................................................................................................................206
エフェクトの設定のしかた...................................................................................................................... 206
パッチ・モードでエフェクトをかける.................................................................................................207
出力のしかたを設定する(Routing)......................................................................................... 207
信号の流れ図とパラメーター......................................................................................................207
パフォーマンス・モードでエフェクトをかける ................................................................................210
出力のしかたを設定する(Routing)......................................................................................... 210
信号の流れ図とパラメーター......................................................................................................210
マルチエフェクトの設定をする(MFX1 3)...................................................................................213
マルチエフェクトの設定をする(MFX Control).............................................................................. 213
13
目次
マルチエフェクトのストラクチャーの設定をする(MFX Structure)......................................... 215
コーラスの設定をする(Chorus).........................................................................................................215
リバーブの設定をする(Reverb).......................................................................................................... 216
マスタリング・エフェクト(Mastering Effect)............................................................................... 217
USB を使ってコンピューターと接続する(USB モード)............................218
USB 機能について .................................................................................................................................... 218
ストレージ・モードと MIDI モードを切り替える..............................................................................218
コンピューターとファイルのやりとりをする(ストレージ・モード).........................................219
接続のしかた...................................................................................................................................219
接続先を決める...............................................................................................................................219
フォルダおよびファイルについての注意点............................................................................. 220
ストレージ・モードを終了する.................................................................................................. 220
USB 通信の解除 ............................................................................................................................. 220
ストレージ・モードの応用例......................................................................................................220
コンピューターと MIDI 情報のやりとりをする(MIDI モード)..................................................... 222
ファイルに関する機能(File Utility).............................................................223
基本操作.......................................................................................................................................................223
ファイルをコピーする(Copy).............................................................................................................224
ファイルを削除する(Delete)................................................................................................................224
ファイルを移動する(Move)................................................................................................................. 224
メモリー・カードを初期化する(Card Format............................................................................... 224
各モードに共通の設定をする(システム機能).............................................225
システム機能の設定のしかた..................................................................................................................225
システム機能の設定を保存する(System Write)............................................................................. 225
システム・パラメーターの働き .............................................................................................................226
Pedal/D Beam................................................................................................................................ 226
Keyboard......................................................................................................................................... 226
Sync/Tempo ..................................................................................................................................227
Metronome......................................................................................................................................228
Sound...............................................................................................................................................229
MIDI................................................................................................................................................... 230
USB................................................................................................................................................... 231
Scale Tune......................................................................................................................................232
Preview............................................................................................................................................. 232
System Ctrl ..................................................................................................................................... 233
Background.................................................................................................................................... 233
Screen Saver .................................................................................................................................233
Sampling ..........................................................................................................................................233
Startup .............................................................................................................................................234
システム情報の表示.................................................................................................................................. 234
各種データに関する機能
工場出荷時の設定に戻す(Factory Reset)..................................................235
ユーティリティーの基本操作..................................................................................................................235
ユーザー・データをバックアップする(ユーザー・バックアップ)............................................. 235
バックアップしたユーザー・データを復元する(ユーザー・リストア)..................................... 235
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)......................................................................235
Fantom-X エディターを使う ........................................................................236
Fantom-X エディターをコンピューターにインストールする ........................................................236
接続のしかた............................................................................................................................................... 236
Fantom-X ライブラリアンを使う.......................................................................................................... 236
Fantom-X エディター動作条件 ..............................................................................................................237
動作条件(Windows)................................................................................................................... 237
動作条件(Mac OS)..................................................................................................................... 237
14
目次
V-LINK について............................................................................................238
V-LINK とは? ............................................................................................................................................ 238
接続例........................................................................................................................................................... 238
V-LINK をオン/オフする .......................................................................................................................238
V-LINK の設定 ............................................................................................................................................ 238
パラメーターの働き ......................................................................................................................239
映像のリセット...............................................................................................................................239
ウェーブ・エクスパンション・ボードを取り付ける....................................240
ウェーブ・エクスパンション・ボードを取り付けるときの注意 ...................................................240
ウェーブ・エクスパンション・ボードの取り付けかた....................................................................240
取り付けたウェーブ・エクスパンション・ボードを確認する .......................................................241
メモリーを増設する ......................................................................................242
メモリーを増設するときの注意 .............................................................................................................242
メモリーを増設する.................................................................................................................................. 242
メモリーを取り外す ......................................................................................................................243
メモリーが正しく認識されるか確認する............................................................................................. 243
メモリー・カードの使いかた ........................................................................244
メモリー・カードの取り扱いかた .........................................................................................................244
カードにデータを書き込む...................................................................................................................... 244
PC カード・プロテクターの使いかた .................................................................................................. 244
故障かな?と思ったら...................................................................................245
全体に共通の内容........................................................................................................................... 245
音に関する内容...............................................................................................................................245
エフェクトに関する内容 ..............................................................................................................247
データの保存に関する内容.......................................................................................................... 247
シーケンサーに関する内容.......................................................................................................... 248
MIDI や外部機器に関する内容 ....................................................................................................249
サンプリングに関する内容.......................................................................................................... 250
メモリーカードに関する内容......................................................................................................250
パラメーター一覧 ..........................................................................................251
パッチ・パラメーター.............................................................................................................................. 251
リズム・セット・パラメーター .............................................................................................................255
パフォーマンス・パラメーター .............................................................................................................258
リズム・グループ・パラメーター .........................................................................................................261
サンプル・パラメーター..........................................................................................................................261
システム・パラメーター..........................................................................................................................262
エフェクト一覧 .............................................................................................266
マルチエフェクト・パラメーター .........................................................................................................266
コーラス・パラメーター..........................................................................................................................289
リバーブ・パラメーター..........................................................................................................................290
インプット・エフェクト・パラメーター............................................................................................. 290
エラー・メッセージ一覧 ...............................................................................292
MIDI について................................................................................................293
MIDI コネクターについて............................................................................................................. 293
MIDI チャンネルとマルチティンバー音源について ............................................................... 293
MIDI インプリメンテーション ......................................................................294
主な仕様 ........................................................................................................329
索引 ...............................................................................................................331
15

主な特長

オーディオと MIDI が統合された
最新のサウンド・エンジン
Fantom-S 譲りのサウンド・エンジンにより、シンセサイザーとサンプ
ラーが1つの音源に統合。サンプリングした波形や、PC など外部から
取り込んだ波形も、シンセサイザー波形として使用できます。
また、内蔵音色、サンプリング波形に加えて、ウェーブ・エクスパ
ンション・ボード(SRX シリーズ)も最大 4 枚まで装着でき、豊富
な音色の中から、好みのサウンドを自由に選択することができます。
業界最高水準の最大同時発音数 128 ボイス
余裕の最大同時発音数 128 ボイスで、 音楽制作にも演奏にもストレス
を与えません。
至上最高クォリティの 88 鍵マルチサンプル・
ピアノ波形を搭載
88 鍵マルチサンプル・ピアノ音色が、プロのサウンド・エンジニアに
よる録音によってついに実現。4 段ベロシティ・スイッチ、ステレオ
にもそれぞれ個別にサンプルをアサインした結果、1 音色あたりのサ
ンプル数は 704 個にものぼります。音質だけでなく、高い臨場感と、
これまでにない「本物」の音を実現しました。
内蔵波形容量は 128MB と、Fantom-S シリーズに比べ倍増しており、
ピアノの他にも、ストリングス、ナイロン・ギター、ドラム、ベース
等、「質」を重視した音色を追加しています。
88 鍵マルチサンプルは、ピアノ波形のみで採用されています。
シンセサイザー史上初の大型カラー LCD を搭載
視認性、操作感を格段に向上させる大型カラー LCD を採用。
見た目の斬新感も含め、ユーザー・インターフェースも新時代に突入
です。
本格的サンプラー
サンプリング/リサンプリング機能はもちろん、波形エディット機能
も含め、専用機に匹敵するサンプラーを搭載。サンプリングしたオー
ディオ・フレーズを、現在のテンポに合わせて小節の長さに自動的に
揃える AUTO SYNC 機能も搭載しています。
サンプリング用メモリは、標準で 32MB を内蔵。拡張用 DIMM を増設
することにより、さらに最大 544MB まで拡張可能です。
スキップ・バック・サンプリング機能搭載
FANTOM-S シリーズで好評のスキップ・ バック・サンプリング機能
を、本シリーズでも搭載。
本体の演奏を常に記録しておくことにより、即興的な演奏もボタン一
つで過去に遡って録音することができます。これまでのように、気に
入ったプレイを逃すことはありません。
ピアノ・モードとライブ・セッティング機能
を搭載
ボタン一つでピアノ専用機として機能するピアノモード、ライブの
セッティングを呼び出すライブ・セッティング機能を搭載。ライブ・
セッティング機能を使うと、ライブの進行をスムーズに促すことがで
きます。
充実のインターフェイス群
PC との接続に、USB 端子を装備。
USB-MIDI 対応により、従来の、PC とのデータのやり取りに加え、PC
ツールとの接続も簡単になりました。
オーディオ機器との接続には、アナログ/デジタルの入出力を標準装
備。サンプリングの際も、好みやセッティングに応じてアナログ/デ
ジタルが選択可能です。
さらに、データのバックアップ用として PC カード・スロットを用意。
SmartMedia、Compact Flash 等、メディアの選択肢も拡がり、容量も
最大 1GB まで対応できる(Compact Flash 使用時)ため、より柔軟に
データのやりとりが行えるようになりました。
16 トラック・シーケンサーを内蔵
高分解能 16 トラック・シーケンサーを内蔵しています。 各パート
をノンストップで録音できるループ・レコーディングなど、曲づく
りのイマジネーションを中断させない設計です。データ入力後のト
ラック・エディットも大型カラー LCD でグラフィカルに編集がで
きます。
ダイナミック・パッド・バンクを装備
Fantom-X はベロシティ、アフタータッチ対応のダイナミック・パッ
ド・バンクを装備しています。ヒット音やベース音など、お気に入
りのサウンドをタイミングよく叩きだすトリガー・パッドとしては
もちろん、RPS のシーケンス・フレーズを呼び出したり、あるいは
スキップ・バック・サンプリングしたフレーズのアサインも可能で
す。ループ・フレーズからチョップしたリズム音をアサインして、
シーケンサーにリアルタイム入力、といった使いかたにも最適です。
マスタリング機能を搭載
78 種類のマルチエフェクト、コーラス、リバーブを独立して搭載。
音楽制作の最終段階に欠かせないマスタリング・エフェクトも搭載
しているため、市販の CD に匹敵するサウンド・クオリティを実現
できます。
V-LINK 機能を搭載
音楽と映像を同期させた、まったく新しい演奏表現を可能にする V-
LINK を搭載しています。D ビームをはじめ、Fantom-X のリアルタ
イム・コントローラーやダイナミック・パッド・バンクなど、音楽を
演奏するそのままの操作で映像をコントロールすることができます。
Fantom-X エディター/ライブラリアンを同梱
付属の専用エディターやライブラリアン・ソフトウェアを使えば、
パソコンから Fantom-X の音色の、エディットや管理が可能です。
GM/GM2 に対応
Fantom-X は、GM/GM2 に対応しています。GM/GM2 に準拠した
ミュージックデータ(GM スコア)であれば、そのデータを
Fantom-X で演奏できます。
16

各部の名称と働き

fig.01-001
D BEAM
D BEAM(D ビーム)
D ビーム機能のオン/オフを切り替えます。手をかざすことで、音
にいろいろな効果をかけることができます。→(P.121)
[ASSIGNABLE]
さまざまなパラメーターや機能を割り当てて、音色をリアルタイム
に変化させます。→(P.122)
[PAD TRIGGER]
パッドを叩く代わりに、D ビーム・コントローラーでパッドの発音
をコントロールすることができます。→(P.122)
[SOLO SYNTH]
モノフォニックのシンセサイザーとして機能します。→(P.123)
[SHIFT]を押しながらそれぞれのボタンを押すと、D ビームの
設定画面になります。
EXT SOURCE
[MIX IN]
外部入力のオン/オフを切り替えます。→(P.141)
[SHIFT]を押しながらこのボタンを押すと、外部入力の設定画
面になります。
[LEVEL](レベル)つまみ
外部入力の音量を調整します。
PEAK(ピーク)インジケーター
外部入力の音量が大きすぎると点灯します。
VOLUME/V-LINK
VOLUME(ボリューム)つまみ
リア・パネルの OUTPUT A(MIX)ジャックと PHONES ジャック
から出力される全体の音量を調節します。→(P.21)
[V-LINK](V- リンク)
V-LINK のオン/オフを切り替えます。→(P.238)
[SHIFT]を押しながらこのボタンを押すと、V-LINK の設定画
面になります。
REALTIME CONTROL
]REALTIME CONTROL(REALTIME CONTROL つまみ)
割り当てられたパラメーターや機能に応じて、音色をリアルタイム
に変化させます。→(P.47)
[] ]ASSIGNABLE SW(ASSIGNABLE スイッチ)
さまざまなパラメーターや機能をこれらのボタンに割り当てること
ができます。割り当てられたパラメーターや機能のオン/オフをリ
アルタイムに切り替えて、音色を変化させます。→(P.122)
[RPS]
RPS のオン/オフを切り替えます。→(P.203)
※[SHIFT]を押しながら上記のボタン(つまみ)を押す(回す)
と、それぞれの設定画面になります。
[-OCT][+OCT]
鍵域をオクターブ単位で上げ下げします。
ARPEGGIO/RHYTHM
[CHORD MEMORY]
コード・メモリーのオン/オフを切り替えます。→(P.133)
[RHYTHM]
リズムのオン/オフを切り替えます。→(P.135)
[ARPEGGIO]
アルペジオのオン/オフを切り替えます。→(P.128)
※[SHIFT]を押しながらそれぞれのボタンを押すと、コード・メ
モリーやリズム、アルペジオの設定画面になります。
[ARP HOLD]
アルペジオのホールド・オン/オフを切り替えます。
BEAT(ビート・インジケーター)
テンポと拍子に合わせて点滅します。(P.228)
SEQUENCER
シーケンサーの再生や録音に関する操作を行います。
[RESET]
ソング・ポジションを先頭へ移動します。再生中に押すと曲の先頭
に戻って停止します。→(P.165)
[BWD][FWD]
ソング・ポジションを 1 小節前/後の小節の 1 拍目に移動します。
→(P.165)
[PLAY]
演奏をスタートします。→(P.165)
ストップ中に[SHIFT]を押しながら[PLAY]を押すと MIDI
アップデートを行います。

フロント・パネル

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1
2
3
4
5
6
17
各部の名称と働き
[STOP]
演奏をストップします。
[REC]
レコーディング・スタンバイ画面になります。→(P.170)
録音中に押すと、リハーサル機能になります。→(P.174)
DISPLAY
ディスプレイ
操作に応じていろいろな情報を表示します。
[MENU]
MENU(メニュー)を開きます。現在のモードに応じてメニューの
内容が変わります。
ファンクション・ボタン([F1]〜[F8]
エディット時には、さまざまな機能を実行するボタンとなり、画面
によってその働きが異なります。
[TEMPO]
テンポの設定をします。→(P.128、P.135、P.166)
LCD CONTRAST(コントラスト)つまみ
ディスプレイ表示の濃さを調節します。→(P.22)
[WRITE]
変更した内容を本体メモリーまたはメモリー・カードに保存します。
→(P.59, P.86, P.120, P.132, P.134, P.159, P.198, P.225
[PATCH EDIT]
パッチのエディットをします。
[SONG EDIT]
ソング・データに関する設定とソングのエディットをします。→
(P.164)
[EFFECTS]
エフェクトに関する設定をします。マスタリングに関する設定もこ
こで行います。→(P.206)
[MIXER]
パフォーマンス・モードのミキサー画面を表示します。→(P.103)
[LAYER/SPLIT]
パフォーマンス・モードのレイヤー/スプリット画面を表示しま
す。→(P.101)
[PATCH/RHYTHM]
パッチ/リズム・モードを表示します。→(P.38)
VALUE ダイヤル
値を変更します。[SHIFT]を押しながら VALUE ダイヤルを回す
と、値が大きく変わります。
[DEC][INC]
値を変更します。片方のボタンを押しながら、もう一方のボタンを
押すと値が速く変わります。また、[SHIFT]を押しながらこのボ
タンを押すと、値の変化が大きくなります。
[CURSOR](カーソル)ボタン
カーソル位置を上下左右に移動します。
[SHIFT](JUMP)
このボタンは他のボタンと組み合わせて、いろいろな機能を実行し
ます。
[ENTER]
値の確定や操作の実行に使います。
[EXIT]
もとの画面に戻ったり、開いているウィンドウを閉じます。画面に
よっては、実行中の機能を中断します。
DYNAMIC PAD BANK/SAMPLING
[SAMPLE EDIT]
サンプルの編集をします。→(P.148)
[SAMPLE LIST]
サンプルのリストを表示します。→(P.146)
[SAMPLING]
サンプリング・メニュー画面を表示します。→(P.142)
[SKIP BACK SAMPLING]
押された時間から一定時間過去の演奏をサンプリングします。→
(P.145)
[PAD SETTING]
パッドに関する設定をします。→(P.160)
[CLIP BOARD]
よく使う画面を登録しておいて、パッドで呼び出すことができます
(ブックマーク機能)。→(P.37)
[SAVE/LOAD]
テンポラリー・エリア(P.29)やサンプル・メモリー(P.32)にあ
るデータを、本体メモリーまたはメモリー・カードに保存/読み込
みます。
[PAD 1 16]
鍵盤と同じように音を鳴らしたりします。
[ROLL]
ロール奏法をオン/オフします。→(P.160)
[HOLD]
ホールド(パッドを離しても音を鳴らし続ける)をオン/オフしま
す。→(P.160)
ピッチ・ベンド/モジュレーション・レバー
ピッチ(音の高さ)を変化させたり、ビブラートをかけたりします。
ウェーブ・エクスパンション・ボード(SRX シリーズ)を取り付け
たり、別売のメモリー(DIMM)を増設したりします。Fantom-
X6/X7 では、底面にあります。→(P.240、P.242)
[PIANO MODE]
ピアノの音色を鳴らすのに最適なモードに切り替わります。→
(P.54)[SHIFT]を押しながらこのボタンを押すと、Live Setting
Play 画面が開きます。→(P.42、P.99)
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18
各部の名称と働き
fig.01-002
POWER ON(パワー・オン)スイッチ
電源をオン/オフするときに押します。→(P.21)
AC インレット
付属の電源コードの差し込み口です。→(P.19)
fig.01-003
CONTROL(コントロール・ペダル)ジャック
エクスプレッション・ペダル(別売:EV-5)を接続するジャックで
す。特定の機能を割り当てることで音色を切り替えたり、音色を変
化させるなどのさまざまなコントロールができます。また、ペダ
ル・スイッチ(別売:DP シリーズなど)を接続して、音をホール
ドさせることもできます。→(P.25)
fig.01-004
925
エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:EV-5)
をお使いください。他社製品を接続すると、本体の故障の原因に
なる場合があります。
HOLD (ホールド・ペダル)ジャック
ペダル・スイッチ(別売:DP シリーズなど)を接続して、ホール
ド・ペダルとして使います。→(P.24)
また、ハーフ・ペダル対応に設定することもできますので、エクス
プレッション・ペダル(別売:DP-8 など)を接続すれば、ピアノ
音色を使った演奏での微妙なペダル・ワークによるコントロールが
できます。
MIDI コネクター(IN、OUT、THRU)
他の MIDI 機器と MIDI メッセージの送受信をするときに接続する端
子です。
fig.01-005
DIGITAL IN OUT(デジタル・イン/アウト)コネクター
(S/P DIF COAXIAL)
コアキシャル・タイプのデジタル・イン/アウト・コネクターで
す。S/P DIF に準拠しています。
デジタル・オーディオ信号(ステレオ)を入出力します。出力され
る信号は、OUTPUT A (MIX) ジャックから出力される信号と同じに
なります。
fig.01-006
S/P DIF は、デジタル・インターフェースのフォーマットの 1
つで、民生用のデジタル・オーディオ機器に使われています。
AUDIO INPUT (オーディオ・インプット)ジャック(L、R)
外部からの音声信号をステレオ(L/R)で入力します。モノで使用
するときは、L 側に接続してください。マイクを接続する時は、L
側に接続してください(P.141)
OUTPUT A (MIX)(アウトプット A ( ミックス ))ジャック
(L (MONO)、R)
アンプやミキサーに音声信号をステレオで出力します。モノで出力
するときには L 側に接続してください。→(P.20)
OUTPUT B(アウトプット B)ジャック(L、R)
アンプやミキサーに音声信号をステレオで出力します。
INDIVIDUAL 1 4(インディビジュアル 1 4)ジャック
アンプやミキサーに音声信号をモノで出力します。
OUTPUT ジャックとしてステレオで使うか、INDIVIDUAL
ジャックとしてモノで使うかは、Output Assign(アウトプッ
ト・アサイン)の設定で決まります(P.207)
PHONES(フォーンズ)ジャック
ヘッドホン(別売)を接続するジャックです。→(P.20)
fig.01-007、008
PC CARD(PC カード)スロット
メモリー・カードを差し込むスロットです。→(P.244)
fig.01-003
931
方向や表裏に注意し、確実に奥まで差し込んでください。また無
理な挿入はしないでください。
USB コネクター
Fantom-X とコンピューターを USB ケーブルで接続する端子です
(P.218)

リア・パネル

19

演奏する前に

付属の電源コードを本体につなぎ、電源コンセントに差し込みます。
025
fig.(E)
感電を防ぐために付属の電源コードを使用し、アースを確実に取り付けてくだ
さい。付属の電源コードには、感電と機器の損傷を防ぐためにアース用電極端
子を加えた 3 端子のプラグがついています。
コンセントが接地コンセント(端子穴が 3 個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んでください。
コンセントがアースターミナル付コンセント(端子穴が 2 個)の場合
プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接続後コンセントに挿し込みます。
アース接続は必ず、電源プラグをコンセントに挿し込む前に行なってくだ
さい。
アース接続を外す場合は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてから行なっ
てください。
コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事を依頼してくだ
さい。
なお、接続方法がわからないときは、ローランド・サービスにご相談ください。
fig.connection

電源コードを接続する

または
電源コード
 (付属)
2P-3P変換器
 (付属)
Fantom-X6/X7/X8リア・パネル
2P-3P変換器
20
演奏する前に
Fantom-X は、アンプやスピーカーを内蔵していません。音を出すにはモニター・スピー
カーやステレオ・セットなどのオーディオ機器、またはヘッドホンなどをご用意ください。
1.
接続をする前に、すべての機器の電源がオフになっていることを確認します。
2.
Fantom-X とアンプやスピーカーを図のように接続します。
fig.02-002.j
アンプやスピーカーなどのオーディオ機器を接続するにはオーディオ・ケーブルを使いま
す。ヘッドホンを使う場合は、PHONES ジャックにプラグを差し込みます。

アンプやスピーカーを接続する

921
他の機器と接続するときは、
誤動作やスピーカーなどの破
損を防ぐため、必ずすべての
機器の音量を絞った状態で電
源を切ってください。
モニター・スピーカー
(アンプ内蔵)
パワー・アンプ
ミキサーなど
ステレオ・ヘッドホン
Fantom-X の性能を最大限に生
かすためにもステレオでの使
用をおすすめしますが、モノ
で使用されるときは、
OUTPUT A (MIX) ジャックの
L (MONO) に接続してくださ
い。
オーディオ・ケーブルは付属
していません。別途ご用意く
ださい。
ウェーブ・エクスパンション・
ボード(別売)の取り付けか
たについては、「ウェーブ・エ
クスパンション・ボードを取
り付ける」(P.240)をご覧く
ださい。
OUTPUT A[MIX]端子は、
バランス出力に対応していま
す。Fantom-X のリアパネルに
書かれている HOT, COLD,
GND が、入力するミキサー等
に対応するように、ケーブル
を準備して使用してください。
21
演奏する前に
Fantom-X8 をスタンドに設置する際には、当社製のスタンド:KS-17 をご使用ください。
ご使用の際は以下のように設置してください。
fig.02-001.j
941
正しく接続したら(前ページ)、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違える
と、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
fig.bender.j  
1.
電源を入れる前に、次のことを確認します。
周辺機器と正しく接続されていますか?
Fantom-X および接続しているオーディオ機器の音量が最小になっていますか?
2.
Fantom-X のリア・パネルにある POWER ON スイッチをオンにします。
fig.02-003
942
この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
3.
接続しているオーディオ機器の電源をオンにします。
4.
Fantom-X の鍵盤を弾いて音を出してみましょう。Fantom-X と接続しているオーディオ機器
のボリュームを少しずつ上げて適当な音量に調節します。
fig.02-004

スタンドへの設置のしかた(Fantom-X8 をお使いの方へ)

電源を入れる

スタンドのネジ
Fantom-X8のゴム足
スタンドの中心が「a」と「n」の間になるように設置する
中央
一直線上になるように配置
ピッチ・ベンド・レバー操作
時の誤動作を防ぐため、電源
投入時にはピッチ・ベンド・
レバーに触れないようにして
ください。
音量を上げすぎないように注
意してください。大きな音量
は周囲の迷惑となるばかりで
なく、アンプやスピーカーの
破損や聴力障害の原因になる
ことがあります。
22
演奏する前に
電源を入れた直後や長時間使用した後、または設置条件などによって、ディスプレイの文字
が見づらくなることがあります。このようなときは、フロント・パネルにある CONTRAST
つまみを回して表示の濃さを調節してください。
fig.02-005
1.
電源を切る前に次のことを確認します。
Fantom-X および接続しているオーディオ機器の音量が最小になっていますか?
作った音色データ等は保存しましたか?
2.
接続しているオーディオ機器の電源をオフにします。
3.
Fantom-X POWER ON スイッチをオフにします。

ディスプレイ表示の濃さを調節する(LCD コントラスト)

電源を切るときは

23

デモ・ソングを聴く

Fantom-X にはデモ・ソングが内蔵されています。このデモ・ソングを再生することをデ
モ・プレイと呼びます。まずは、デモ・プレイで Fantom-X の優れた音色やエフェクトをお
楽しみください。
工場出荷時の状態では、Fantom-X の電源を入れた後[PLAY]ボタンを押すと、デモ・
ングを 1 曲再生することができます。
曲名:Still Solace   Copyright
©
Roland Corporation
この曲は、アコースティック・ピアノとアコースティック・ギターを使った演奏です。どち
らの音色も、ソロ演奏としてはもちろん、伴奏用としても最適です。
fig.02-005a
その他の曲を聞く場合は、以下の手順で再生してください。
これらの曲の曲名と著作権情報については、Fantom-X のディスプレイをご確認ください。
1.
[MENU]を押します。
プルダウン・メニューが表示されます。
fig.02-006
2.
を押して「Demo Play」を選び、続けて[ENTER]を押します。
fig.02-007
3.
[F1(SONG1)]〜[F7(SONG7)]を押してデモ・プレイを始めます。
デモ・ソングが最後まで再生されると自動的に止まります。
[F8(All Songs)]を押すと、1 曲目から順に演奏されます。
4.
[F8(Exit)]を押すと、Demo Menu 画面に戻ります。
5.
[EXIT]を押して、もとの画面に戻します。
982
手順 1 5 で演奏する場合は、演奏データは MIDI OUT コネクターからは出力されません。

Fantom-X 起動時に読み込まれているデモ曲を聴く

その他のデモ曲を聴く

この曲は、Song Edit 画面で
演奏内容を確認することがで
きます。
981a
これらのデモ・ソングやその
フレーズの一部または全部を
個人で楽しむ以外に権利者の
許諾なく使用することは、法
律で禁じられています。
2, 53, 4
デモ・プレイを行うと、編集
中のパッチ(P.27)やパ
フォーマンス(P.27)は失わ
れます。
24

さまざまな演奏機能

ベロシティー/アフタータッチ

鍵盤を弾く強さ(ベロシティー)によって音量や音の鳴りかたが変化します。また鍵盤を弾
いた後、さらに鍵盤を強く押す(アフタータッチ)と音の鳴りかたが変化します。
fig.02-008

ピッチ・ベンド/モジュレーション・レバー

鍵盤を弾きながらレバーを左に倒すとピッチが下がり、右に倒すとピッチが上がります。こ
れをピッチ・ベンド効果といいます。また、レバーを向こう側に倒すとビブラートがかかり
ます。これをモジュレーション効果といいます。
レバーを左または右に倒しながら向こう側に倒したときは、両方の効果が同時に得られま
す。
fig.02-009.j

オクターブ・シフト(Oct)

鍵盤の音域を 1 オクターブ単位(最大± 3 オクターブ)で移動することができます(オク
ターブ・シフト)
ディスプレイ左側の KEY EFFECT[-OCT]または[+OCT]を押して操作します。
もとに戻すには、両方のボタンを同時に押します。

ホールド・ペダル

ペダル・スイッチ(別売:DP シリーズ)をリア・パネルの PEDAL HOLD ジャックに接続
すると、ペダルを踏んでいる間は鍵盤から手を離しても音を持続させること(ホールド)が
できます。
fig.02-010
アフタータッチには、キー毎
にアフタータッチをかけるポ
リフォニック・アフタータッ
チと、MIDI チャンネル毎にか
けるチャンネル・アフター
タッチの 2 種類があります
(P.193)
Fantom-X では、パッドを
使ってポリフォニック・アフ
タータッチを、鍵盤を使って
チャンネル・アフタータッチ
を、MIDI 情報として出力する
ことができます。
詳細な設定については、
P.226 をご覧ください。
モジュレーション効果ピッチ・ベンド効果
ピッチ・ベンドの変化幅は、
パッチ毎に設定できます
詳細な設定については、
P.226 をご覧ください。
25
さまざまな演奏機能

コントロール・ペダル

エクスプレッション・ペダルやペダルスイッチ(別売:EV-5、DP-2)をリア・パネルの
PEDAL CONTROL ジャックに接続すると、ペダルを使って音量や音色を変化させたり、さ
まざまな機能のコントロールをすることができます。
fig.02-011

トランスポーズ(Trans)

鍵盤の音域を半音単位で移動することができます(トランスポーズ)
[CURSOR]を押して画面の「Trans」のところにカーソルを移動し、VALUE ダイヤルを回
すか、[INC]または[DEC]を押して設定します。
fig.02-012
Roland
エクスプレッション・ペダル
やペダル・スイッチは、必ず
指定のもの(別売:EV-5、
DP-2)をお使いください。他
社製品を接続すると、本体の
故障の原因になる場合があり
ます。
設定によって音色の変化のし
かたが異なります。ペダルを
使って変化させるパラメー
ターを設定する場合には、「ペ
ダルを使って音色を変化させ
る」(P.126)をご覧くださ
い。
詳しくは、「鍵域を半音単位で
移動する (トランスポーズ)
(P.46)をご覧ください。
26

Fantom-X の概要

Fantom-X は大きく分けて、コントローラー部音源部シーケン
サー部サンプラー部で構成されています。
fig.04-001.j
コントローラー部
鍵盤、パッド、ピッチ・ベンド/モジュレーション・レバー、パネ
ル上のつまみやボタン、D ビーム・コントローラー、およびリア・
パネルに接続したペダルなどが含まれます。キーやパッドを押す/
離す、ホールド・ペダルを踏むなどの演奏情報を MIDI メッセージ
に変換して、音源部やシーケンサー部、または外部 MIDI 機器に送
信します。
音源部
音を発生させる部分です。コントローラー部やシーケンサー部、ま
たは外部 MIDI 機器からの MIDI メッセージを受信し、受信した
MIDI メッセージを楽音信号に変換して、アウトプット・ジャックや
ヘッドホン・ジャックから出力します。
シーケンサー部
鍵盤コントローラー部の操作を MIDI メッセージとして記録したり、
記録した MIDI メッセージを音源部に送信したりする部分です。ま
た、シーケンサーに記録した MIDI メッセージを MIDI OUT 端子か
ら送信することで、外部 MIDI 機器のコントロールもできます。
サンプラー部
サンプラーは、オーディオ・インプットやデジタル・インプットに
接続した CD プレーヤーやマイクからの音、ウェーブ・ファイルを
サンプルとして取り込む装置です。
サンプリングしたサンプルは音源部の波形(ウェーブフォーム)と
同様に扱うことができます。また、内部音源の音をサンプリングす
ることもできます(P.141)
Fantom-X では、USB 通信で、WAV/AIFF 形式のウェーブ・ファ
イルをサンプルとして取り込むことができます。取り込んだサンプ
ルはパッチやリズム・セットで使うことができます。
Fantom-X を使う場合、いくつかの音の単位があります。ここでは、
それぞれの音の単位について簡単に説明します。
トーン
トーンは音の最小単位です。ただし、トーンのみで演奏することは
できません。演奏できる音の単位はパッチですが、トーンはその
パッチを形成する音の素材といえるものです。
fig.04-002.j
トーンは以下の 5 つの要素で構成されています。
WG(ウェーブ・ジェネレーター)
音の元になる PCM 波形(ウェーブ)を選び、音の高さ(ピッチ)
の変化を設定します。
Fantom-X には、1,480 種類の波形が内蔵されています。Fantom-X
に内蔵されているすべてのパッチは、これらの波形を元にトーンを
作り、それらを組み合わせることでできています。
リズム・トーン(打楽器音)にはウェーブ・ジェネレーターが
4 つあります。
TVF(タイム・バリアント・フィルター)
音の周波数成分の変化を設定します。
TVA(タイム・バリアント・アンプリファイアー)
音量の変化とパンを設定します。
Envelope(エンベロープ)
エンベロープは時間の経過に伴う変化を設定します。Pitch(ピッ
チ)、TVF(フィルター)、TVA(音量)のそれぞれに専用のエンベ
ロープが設定できます。例えば、音の立ち上がりや減衰する時間を
変えたいときは、TVA Envelope で音量変化を設定します。

Fantom-X の構成

基本構成

コントローラー部
(鍵盤やパッド、ピッチ・ベンド・レバーなどのコントローラー)
音源部
録音
再生
シーケンサー部
演奏
サンプラー部
サンプリング
オーディオ・インプット
リサンプリング

いろいろな音の単位

WG
Pitch
Envelope
TVF
TVF
Envelope
TVA
Envelope
TVA
LFO 1 LFO 2
コントロール信号
トーン
音の信号
27
Fantom-X の概要
LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)
LFO は周期的な変化(ゆらぎ)を設定します。LFO 2 つあり、
WG(ピッチ)、TVF(フィルター)、TVA(音量)のうち一つにそ
れぞれに効果が付けられます。WG のピッチに LFO の変化を加え
るとビブラートの効果、TVF のカットオフ周波数だとワウ効果、
TVA の音量だとトレモロの効果が付けられます。
リズム・トーン(打楽器音)には LFO はありません。
パッチ
パッチは、演奏時に扱う音の単位です。1 つのパッチは 4 つまでの
トーンを組み合わせて音作りができます。4 つのトーンをどのよう
に組み合わせるかは、Structure 1&2, 3&4 パラメーターで設定し
ます(P.63)
fig.04-003.j
リズム・セット
リズム・セットは、複数の打楽器音を集めたグループのことです。
打楽器音の場合、一般にメロディーを演奏することはないので、鍵
盤を使って音階が演奏できなくてもかまいません。また、できるだ
け多くの打楽器音を一度に使えることが大切です。これらのことか
ら、リズム・セットでは押さえる鍵盤(ノート・ナンバー)によっ
て異なった打楽器音が鳴るようになっています。
fig.04-004.j
打楽器音は以下の 4 つの要素で構成されています。(解説は「トー
ン」の項目をお読みください。
WG(ウェーブ・ジェネレーター): 1 4
TVF(タイム・バリアント・フィルター)
TVA(タイム・バリアント・アンプリファイアー)
Envelope(エンベロープ)
パフォーマンス
パフォーマンスは 16 のパートにパッチやリズム・セットのいずれ
かを割り当てたもので、16 個の音色を同時に扱えます。
Fantom-X では、レイヤー画面ミキサー画面 2 つの画面があり
ます(P.101, P.103
レイヤー画面は、複数のパッチを重ねて鳴らしたり(レイヤー)
鍵域を分割して別々のパッチで鳴らす(スプリット)場合に適した
画面です。
ミキサー画面は、16 個のパートのレベルやパンの設定などのミキ
シング作業をする場合に適した画面です。
このように、1 台で複数の音色を別々にコントロールできる音源の
ことをマルチティンバー音源といいます。
fig.04-005.j
パート
パートとは、Fantom-X を使うときの、パッチやリズム・セットを
割り当てるところです。パッチ・モードではパッド・パートとキー
ボード・パートの 2 つのパートがあり、それぞれにパッチやリズ
ム・セットを割り当てられます。パフォーマンス・モードでは、1
つのパフォーマンスは 16 個のパートを持っており、それぞれに
パッチやリズム・セットを割り当てられます。
パッチ
トーン4
トーン3
トーン2
トーン1
WG
Pitch
Envelope
TVF
TVF
Envelope
TVA
Envelope
TVA
LFO 1 LFO 2
ノート・ナンバー98(D7)
ノート・ナンバー97(C#7)
ノート・ナンバー36(C2)
ノート・ナンバー35(B1)
リズム・トーン(打楽器音)
リズム・セット
WG (1-4)
Pitch
Envelope
TVF
TVF
Envelope
TVA
Envelope
TVA
パフォーマンス
パート16
パート1
パッチ/
リズム・セット
・レイヤー/スプリット
・ミキサー
28
Fantom-X の概要
Fantom-X の最大同時発音数は 128 音です。ここでは、発音数の数
えかたと、128 音を越えたときの動作や設定について説明します。
発音数の数えかた
Fantom-X は、最大で 128 音まで同時に発音できます。発音できる
音数は実際に鳴らしている音数だけでなく、パッチに使われている
トーンの数と、トーンに使われているウェーブの数によって変わり
ます。1 つのパッチを鳴らしているときの音数は以下のように数え
ます。
(鳴っているパッチの数)×(音が鳴っているパッチに使われてい
るトーン数)×(トーンに使われているウェーブの数)
例えば、それぞれ 2 つのウェーブを使っている 4 つのトーンを組み
合わせたパッチでは、合計 8 音が一度に使われている計算になりま
す。また、パフォーマンス・モードで演奏するときは、パートごと
に音数を数え、各パートの音数を合計します。
リアルタイム・タイムストレッチを使用した場合は、倍の発音
数を使用します。
パッチの発音
Fantom-X 128 音以上の音を鳴らそうとした場合、現在鳴ってい
る音の中で優先度の低い音から順に消していきます。この優先のし
かたはパッチ・プライオリティーで設定します(P.61)
パッチ・プライオリティーでは、「LAST」または「LOUDEST」の
選択ができます。「LAST」を選んでいるときに 128 音を越えた場
合、現在鳴っている音の中で先に鳴らした音から順に消していきま
す。「LOUDEST」では、現在鳴っている音の中で音量が小さい音か
ら順に消していきます。通常は「LAST」を選びます。
パフォーマンス・モードでの発音
パフォーマンス・モードでは複数のパッチを使ってアンサンブル演
奏をすることが多いので、どのパートの音を優先させるかが重要に
なります。優先のしかたは、ボイス・リザーブで決まります
(P.111)。なお、パッチの音が消えるときはパッチ・プライオリ
ティーの設定(P.61)にしたがいます。
ボイス・リザーブ
Fantom-X には、パートごとに最低限必要な音数を確保できるよう
ボイス・リザーブの設定があります。例えば、パート 16 のボイ
ス・リザーブを「10」に設定した場合、128 音を越えたときでも
パート 16 の音数は 10 音まで確保されます。このように、実際に
鳴らしたい音数と使用するパッチのトーン数を考慮の上、各パート
のボイス・リザーブを設定してください(P.111)
ボイス・リザーブは、各パートの設定値の合計が 64 音になる
まで設定できます。
パッチやパフォーマンスなどの設定を記憶する場所をメモリーと呼
びます。メモリーを機能別に整理すると、「一時的なメモリー」
「書き替えができるメモリー」「書き替えができないメモリー」の 3
つに分けられます。
fig.04-006.j

発音数について

メモリーについて

プリセットE(PR-H)
プリセットE(PR-G)
プリセットD(PR-F)
EXPDスロット
EXPCスロット
EXPBスロット
プリセットE(PR-E)
Fantom-X
プリセットD(PR-D)
プリセットC(PR-C)
プリセットB(PR-B)
プリセットA(PR-A)
テンポラリー・エリア
リズム・セット
32
パッチ
128
パフォーマンス
64
GM(GM2)
ユーザー(USER)
システム
リズム・セット
32
パッチ
256
パフォーマンス
64
ウェーブ・
エクスパンション・ボード
メモリー・カード
パッチ
256
リズム・セット
32
パフォーマンス
64
※1
※2
パッチ
256
リズム・セット
9
EXPAスロット
パッチ
リズム・セット
※1PR-A(PRST)のみ
※2選択したパッチ/リズム・セットは変更できない
※1
29
Fantom-X の概要
テンポラリー・エリア
ここには、パネル上のボタンなどで選んだパッチまたはパフォーマ
ンスのデータが記憶されます。
鍵盤やパッドで演奏したり、シーケンサーで演奏データを再生した
りするときは、テンポラリー・エリアの設定にしたがって音が鳴り
ます。また、パッチまたはパフォーマンスを変更するときも、その
メモリーのデータを直接変更することはなく、いったんテンポラ
リー・エリアに呼び出してから変更することになります。
テンポラリー・エリアの設定は一時的なもので、電源を切ったり、
他の設定を呼び出したりすると失われます。テンポラリー・エリア
の設定を残しておきたいときは、設定の書き替えができるメモリー
に保存します。
システム・メモリー
システム・メモリーには、Fantom-X の動作環境を決めるシステ
ム・パラメーターの設定を記憶しています。
ユーザー・メモリー
ユーザー・メモリーは本体内部に、パッチ、パフォーマンス、サンプ
ル、演奏データ等のデータを記憶させるメモリーです。
メモリー・カード
メモリー・カードにもユーザー・メモリーと同様にパッチ、パ
フォーマンス、サンプル、演奏データ等を記憶することができま
す。
プリセット・メモリー
プリセット・メモリーのデータは書き替えができません。ただし、
テンポラリー・エリアに呼び出した設定は変更できますので(GM2
のデータを除く)、書き替えができるメモリーにその設定を記憶し
ておくことができます。
ウェーブ・エクスパンション・ボード
(別売:SRX シリーズ)
Fantom-X には 4 枚までのウェーブ・エクスパンション・ボード
(別売:SRX シリーズ)が取り付けられます。ウェーブ・エクスパ
ンション・ボードにはウェーブ・データが記憶されています。ま
た、ウェーブ・エクスパンション・ボードのウェーブ・データを
使ったパッチとリズム・セットも記憶されており、直接テンポラ
リー・エリアに呼び出して使うことができます。
Fantom-X には以下のエフェクトが内蔵されており、それぞれ独立
した設定ができます。
マルチエフェクト
音そのものを変化させて、全く違う種類の音に変える汎用マルチエ
フェクトです。78 種類のタイプを持ち、その中から目的に合った
ものを選んで使います。ディストーション、フランジャーなどの単
一のエフェクトで構成されたもの以外に、さまざまなタイプが用意
されています。また、マルチエフェクトのタイプの中にもコーラ
ス、リバーブがありますが、以下のコーラスやリバーブとは別系統
で扱います。マルチエフェクトは、パフォーマンス・モードでは、
同時に 3 種類使うことができ、それぞれ MFX1、MFX2、MFX3
呼びます。パッチ・モードでは、キーボード・パートで MFX1、
パッド・パートで MFX2 を使うことができます。
コーラス
コーラスは音に厚みや広がりを与えるエフェクトです。コーラスと
して使うか、ディレイとして使うかを選べます。
リバーブ
リバーブはホールで音を鳴らしているような響きを与えるエフェク
トです。5 種類のタイプを持ち、その中から目的のものを選んで使
います。
マスタリング・エフェクト
Fantom-X の最終出力にかけるステレオ・コンプレッサー(リミッ
ター)です。高域/中域/低域ごとに独立して、指定した音量レベ
ルよりも大きな音を圧縮し、音量のばらつきを抑えます。

一時的なメモリー

書き替えができるメモリー

書き替えができないメモリー

内蔵エフェクトについて

エフェクトの種類

30
Fantom-X の概要
パッチ・モードの場合
マルチエフェクトはパッチ/リズム・セットごとに、コーラス、リ
バーブはパッチ/リズム・セット共通で 1 台使用でき、各トーンに
同じ効果がかけられます。それぞれのエフェクトに送る信号のレベ
ルを変えることで、トーンごとのエフェクトのかかり具合を変える
ことができます。
fig.04-007
2 つのパートとも、パッチ、リズム・セットのいずれかを割り
当てられます。
パフォーマンス・モードの場合
パフォーマンスごとにマルチエフェクト、コーラス、リバーブを設
定することができます。また各パートのエフェクトのかかり具合を
変えることができます。
パフォーマンス・モードでエフェクトをかける場合、パートに割り当
てているパッチ/リズム・セットのエフェクト設定は無効になり、パ
フォーマンスのエフェクト設定が有効になります。そのため、同じ
パッチ/リズム・セットでも、パッチ・モードで演奏するときとパ
フォーマンス・モードで演奏するときでは効果が変わります。ただし、
設定によっては、あるパートに割り当てているパッチ/リズム・セッ
トのエフェクト設定をパフォーマンス全体で使うことができます。
fig.04-008.j
シーケンサーは、鍵盤での演奏や各種コントローラーの操作を MIDI
メッセージとして記録するものです。また、シーケンサーを再生す
るということは、記録されている MIDI メッセージを音源に送って
音を鳴らすということです。つまり、演奏者に代わってシーケン
サーが楽器を演奏してくれるというわけです。
演奏を記録するという意味ではテープレコーダーと同じです。しか
し、テープレコーダーのように音そのものを記録しないので、「音
質の劣化がない」「テンポを変えても音の高さ(ピッチ)が変わら
ない」「細かな修正が自由にできる」といった特長を持っていま
す。
1 曲分の演奏データをソングと呼びます。フレーズ・トラック 1
16、テンポ・トラック、ビート・トラック、パターンに記録された
演奏データをひとまとめにしたものです。
fig.04-009.j
演奏データを記録する部分をトラックといいます。
フレーズ・トラック 1 16
フレーズ・トラックは演奏を記録するトラックで、16 個あります。
各フレーズ・トラックには 16 MIDI チャンネルの演奏データが記
録できます。つまり、最大で 16 トラック× 16MIDI チャンネルの
演奏データを記録することができます。あらかじめ、フレーズ・ト
ラック 1 にメロディー、フレーズ・トラック 2 にベース、フレー
ズ・トラック 10 にドラム、残りのフレーズ・トラックには伴奏な
どを記録するように決めておくと便利です。

各モードでのエフェクトの扱い

TONE
Patch
Keyboard part
Multi-Effects
RHYTHM
TONE
Rhythm Set
Pad part
Chorus
Reverb
Multi-Effects
A0
C8
+
+
Chorus
Reverb
Multi-Effects
Performance
Part16
TONE
Patch
Part 1

シーケンサーについて

ソングとは

トラックとは

フレーズ・トラック16
フレーズ・トラック2
フレーズ・トラック1
テンポ・トラック
ビート・トラック
パターン
1
パターン
100
ソング
パターン
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