HP Jetdirect プリントサーバ
管理者用ガイド
300x
510x
管理者用ガイド
HP Jetdirect プリント サーバー
(300X/510X)
© 2000-2006 Copyright
Hewlett-Packard Development
Company, L.P.
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のを除き、事前に書面による承諾がない
場合の、複製、引用、翻訳は認められま
せん。
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す。この中に記述されていない内容につ
いては、一切の保証は行われません。HP
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りや遺漏に関する責任を負わないものと
します。
発行番号
5969-3527
第 2 版、2006 年 5 月
登録商標
Microsoft®、 Windows® は、 Microsoft
Corporation の米国における登録商標で
す。 NetWare® および Novell® は、Novell
Corporation の登録商標です。 IBM® は、
Inernational Business Machines Corp. の
登録商標です。 Ethernet は、 Xerox
Corporation の登録商標です。Adobe®、
Post Sc ript® は、 Adobe Systems,
Incorporated の商標です。UNIX® は、
Open Group の登録商標です。
Hewlett-Packard Company
11311 Chinden Boulevard
Boise, Idaho 83714
Hewlett-Packard Company
8000 Foothills Blvd.
Roseville, CA 95747
目次
1. HP Jetdirect プリント サーバーの概要
はじめに.................................................................................... 7
マニュアル ................................................................................ 8
ソフトウェア、ドライバ、およびフラッシュ イメージの
アップグレード ...................................................................... 9
2. HP ソフトウェア ソリューションの概要
ソフトウェア ソリューション表 ............................................. 10
HP Install Network Printer ウィザード (Windows)............. 12
HP Jetdirect Printer Installer for UNIX .............................. 12
HP Web Jetadmin.................................................................. 13
Internet Printer Connection ソフトウェア ........................... 15
3. TCP/IP の概要
はじめに.................................................................................. 18
BOOTP/TFTP の使用 ............................................................. 20
DHCP の使用 .......................................................................... 27
RARP の使用 .......................................................................... 32
arp および ping コマンド ....................................................... 33
Telnet の使用 .......................................................................... 35
内蔵 Web サーバーの使用 ...................................................... 40
他のネットワークへの移動 ..................................................... 41
4. LPD 印刷用の設定
はじめに.................................................................................. 42
LPD の設定の概要 .................................................................. 44
UNIX システムでの LPD ....................................................... 46
Windows 2000/Server 2003 システムでの LPD .................... 50
5. FTP 印刷
はじめに.................................................................................. 54
必要な条件 .............................................................................. 54
印刷ファイル........................................................................... 55
FTP 印刷を使用する ............................................................... 55
FTP セッションの例 ............................................................... 59
JAWW 5
6. HP Jetdirect プリント サーバーの
トラブルシューティング
はじめに.................................................................................. 60
工場出荷時のデフォルト設定に戻す....................................... 61
一般的なトラブルシューティング .......................................... 62
Ethernet 設定ページについて ( 外付けプリント サーバー )..67
7. HP Jetdirect 設定ページのメッセージ
はじめに.................................................................................. 71
A. TCP/IP の概要
はじめに.................................................................................. 90
IP アドレス ............................................................................. 91
IP アドレスの設定 .................................................................. 94
サブネット .............................................................................. 95
ゲートウェイ........................................................................... 96
B. 内蔵 Web サーバーの使用
はじめに.................................................................................. 97
必要な条件 .............................................................................. 98
内蔵 Web サーバーを使用した表示 ........................................ 99
6 JAWW
1
HP Jetdirect プリント サーバーの概要
はじめに
HP Jetdirect プリント サーバーを使用すると、プリンタなどのデバ
イスを直接ネットワークに接続できます。ネットワークに直接接続す
ると、デバイスをユーザーの近くに配置できるため便利です。さら
に、ネットワークに接続することで、ネットワーク速度でデータの送
受信が可能になります。
HP Jetdirect
トをネットワーク ポートにつないで、ネットワークへの接続を実現し
ます。モデルによって異なりますが、HP Jetdirect 外付けプリント
サーバーでは、最大 3 台のプリンタをネットワークに接続できます。
注記 このマニュアルでは特に指定のない限り、プリント
外付け
プリント サーバーは、プリンタのパラレル ポー
サーバーという用語は、プリント サーバー ソフト
ウェアを実行する個別のコンピュータではなく、
HP Jetdirect プリント サーバーを指すものとします。
サポートしているプリント サーバー
特に指定のない限り、このマニュアルで説明されている機能は、バー
ジョン x.08.55 以降のファームウェアが搭載されている下記の HP
Jetdirect プリント サーバーでサポートされています。
● HP Jetdirect 300x/510x 外付けプリント サーバー
JAWW 7
サポートされているネットワーク
HP Jetdirect プリント サーバーでは、TCP/IP、IPX/SPX、DLC/LLC、
AppleTalk など、各種のネットワーク プロトコル スイートがサポー
トされています。さらに、HP は、次のネットワークのネットワーク
設定用ソフトウェアを提供しています。
● Microsoft Windows 2000 、XP 、Server 2003 ( ダイレクト モード
印刷 )
● Apple Mac OS
● UNIX (HP-UX および Solaris)
● Linux (RedHat および SuSE)
注記 この製品に添付されていない場合、サポートしてい
るシステム用の HP ネットワーク設定および管理ソ
フトウェアは、HP オンライン サポート
(http://www.hp.com/support/net_printing
手できます。
他のシステムでネットワーク印刷を設定するための
ソフトウェアについては、最寄りのシステム ベンダ
にお問い合わせください。
) から入
マニュアル
以下のマニュアルは、プリント サーバー、または工場出荷時にプリ
ント サーバーがインストールされたプリンタに添付されています。
●『User Guide 』またはそれに相当するプリンタのマニュアル
● この『HP Jetdirect 管理者用ガイド』
●『HP Jetdirect Print Server Setup Guide 』 ( 工場出荷時にインス
トールされていないプリント サーバーに添付されています )
8 HP Jetdirect プリント サーバーの概要 JAWW
ソフトウェア、ドライバ、およびフラッシュ
イメージのアップグレード
Hewlett-Packard では、内蔵フラッシュ メモリが装備された
HP Jetdirect プリント サーバー用に、ダウンロード可能な電子アッ
プグレードを提供しています。電子アップグレードは次の Web サイ
トから入手可能です。
http://www.hp.com/go/webjetadmin_firmware
JAWW HP Jetdirect プリント サーバーの概要 9
2
HP ソフトウェア ソリューションの概要
ソフトウェア ソリューション表
HP では、HP Jetdirect が接続されたネットワーク デバイスの設定
あるいは管理用に、さまざまなソフトウェア ソリューションを提供
しています。使用しているシステムに最適なソフトウェアを判断する
には、表 2.1
を参照してください。
10 JAWW
表 2.1 ソフトウェア ソリューション
動作環境 機能 備考
Install Network Printer ウィザード (Windows)
Windows 2000、XP、
Server 2003 (TCP/IP ダイ
レクトモード印刷対応 )
HP Jetdirect Printer Installer for UNIX
ピアツーピア ネットワー
クまたはクライアント サーバー ネットワーク上
に単一のネットワーク プ
リンタをインストール
簡易プリンタ インストール
CD-ROM から実行
詳細については、次のサ
イトを参照してください。
http://www.hp.com/
support/net_printing
HP-UX 10.x-10.20、11.x
Solaris 2.6、7、8
(SPARCsystems のみ )
TCP/IP
HP Web Jetadmin
( サポートされるシステ
ムに関する最新情報は
HP の Web サイトを参照
してください。 )
Windows 2000、XP
Professional、 Server 2003
HP-UX*
Solaris*
Fedora Core Linux および
SuSE Linux
NetWare*
* サポートされるシステ
ムにホスティングされて
いる HP Web Jetadmin か
らのキュー作成および周
辺機器管理をサポート
HP Jetdirect 接続プリンタ
を素早く簡単にインス
トール
HP Jetdirect が接続された
プリント サーバー、標準
の MIB をサポートする他
社製プリンタ、内蔵 Web
サーバー搭載のプリンタ
のリモート インストール、
設定、および管理
アラートおよび消耗品の
管理
Jetdirect プリント サー
バーのリモート ファーム
ウェア アップグレード
リソースの追跡および使
用状況の分析
詳細については、次のサ
イトを参照してください。
http://www.hp.com/support/
net_printing
イントラネット上の任意
の位置で複数台のプリン
タを現行のまま管理およ
びインストールする場合、
HP が推奨するソリュー
ション
ブラウザベースの管理
詳細については、次のサ
イトを参照してください。
http://www.hp.com/support/
net_printing
JAWW HP ソフトウェア ソリューションの概要 11
HP Install Network Printer ウィザード
(Windows)
HP Install Network Printer ウィザードは、TCP/IP ネットワーク上
でプリンタの検出、設定、およびインストールを行うためのユーティ
リティです。プリンタがネットワークに接続されると、このウィザー
ドにより、直接プリンタに印刷ジョブを送信するサーバーまたはシス
テムにプリンタがインストールされます。これは、「ダイレクト モー
ド」印刷または「ピアツーピア」印刷と呼ばれます。
使用しているシステムがサーバーの場合は、ネットワーク クライア
ントがサーバーを介してプリンタを使用できるように、プリンタを共
有できます (「クライアント サーバー」印刷とも呼ばれます )。
システム ディスクから実行するバージョンを、次の HP オンライン
サポート サイトからダウンロードできます。
http://www.hp.com/go/inpw_sw
必要な条件
● TCP/IP ネットワーク上の Microsoft Windows XP 、Windows 2000、
Server 2003
● プリンタおよびオペレーティング システムで使用する適切なプリ
ンタ ソフトウェア ( プリンタ ドライバ )
● HP Jetdirect プリント サーバーによるネットワークへのプリンタ
接続
HP Jetdirect Printer Installer for
UNIX
HPJetdirect Printer Installer for UNIX には、HP-UX および Solaris
システムに対するサポートが備わっています。このソフトウェアは、
TCP/IP ネットワークに接続された HP プリンタの診断機能をインス
トール、設定、および実行します。
このソフトウェアは、次の HP オンライン サポート サイトからダウ
ンロードできます。
http://www.hp.com/support/net_printing
12 HP ソフトウェア ソリューションの概要 JAWW
HP Web Jetadmin
HP Web Jetadmin では、Web ブラウザを使用して、HP Jetdirect プ
リント サーバー、または他の標準プリンタ MIB デバイスに接続され
たデバイスを、インストール、表示、管理、および診断できます。
HP Web Jetadmin ソフトウェアの実行手順またはウィンドウの詳細
については、オンライン ヘルプを参照してください。
システム要件
HP Web Jetadmin ソフトウェアが、 Microsoft Windows 2000、XP
Professional、Server 2003、または対応する Linux システム上で実行
されていること。サポートされているホスト オペレーティング シス
テム、クライアント、および互換性のあるブラウザ バージョンの詳細
については、次の HP オンライン サポート サイトをご覧ください。
http://www.hp.com/go/webjetadmin
注記 サポートされているホスト サーバーに HP Web
Jetadmin をインストールすれば、サポートされてい
る Web ブラウザで HP Web Jetadmin ホストにアク
セスすることにより、どのクライアントからも HP
Web JetAdmin にアクセスできます。これにより、
Novell NetWare などのネットワークでプリンタの
インストールや管理ができます。
HP Web Jetadmin のインストール
HP Web Jetadmin ソフトウェアをインストールするには、ドメイン
管理者権限またはルート権限が必要です。
1. HP オンラインサポート (http://www.hp.com/go/webjetadmin/)
からインストール ファイルをダウンロードします。
2. 画面上の指示に従い、HP Web Jetadmin ソフトウェアをインス
トールします。
注記 最新のインストール手順は、HP Web Jetadmin イン
ストール ファイルに記載されています。
JAWW HP ソフトウェア ソリューションの概要 13
インストールを確認し、アクセスできるようにする
● 次の例に示すように、ブラウザでアクセスして HP Web Jetadmin
ソフトウェアが正しくインストールされていることを確認します。
http://systemname.domain:port/
systemname.domain は Web サーバーのホスト名であり、 port
はインストール時に割り当てられたポート番号です。
● Web サーバーのホームページに HP Web Jetadmin の URL を指
すリンクを追加して、ユーザーが HP Web Jetadmin ソフトウェ
アにアクセスできるようにします。例:
http://systemname.domain:port/
デバイスを設定および変更する
ブラウザで HP Web Jetadmin の URL にアクセスします。例:
http://systemname.domain:port/
使用しているプリンタを設定または修正するには、該当するホーム
ページの説明に従います。
注記 systemname.domain の代わりに、HP Web Jetadmin
がインストールされたホスト コンピュータの TCP/IP
アドレス を使用することもできます。
HP Web Jetadmin ソフトウェアの削除
Web サーバーから HP Web Jetadmin ソフトウェアを削除するには、
ソフトウェア パッケージに付属しているアンインストール プログラ
ムを使用します。
14 HP ソフトウェア ソリューションの概要 JAWW
Internet Printer Connection
ソフトウェア
HP Jetdirect プリント サーバー ( ファームウェア バージョン x.07.16
以降 ) は、Internet Printing Protocol (IPP) をサポートしています。
使用しているシステムで適切なソフトウェアを使用することにより、
システムから、HP Jetdirect 接続プリンタへのインターネット経由
の IPP 印刷パスを作成できます。
注記 ネットワーク管理者は受信印刷パス要求に対して受
信 IPP 要求を受け入れるようにファイアウォールを
設定する必要があります。ソフトウェアに含まれてい
るセキュリティ機能は現在のところ限られています。
Windows 2000/XP/Server 2003
注記 Windows IPP ソフトウェアのサポートについては
Microsoft にお問い合わせください。
サポートされている Windows システムでは、システムにインター
ネット印刷接続ソフトウェアが含まれています。
Windows 2000 システムから HP Jetdirect 接続インターネット プリ
ンタへの印刷パスを設定するには、次の手順に従います。
1. [ プリンタ ] フォルダを開きます ([ スタート] をクリックし、[設定 ]、
[ プリンタ ] の順に選択します )。
2. プリンタの追加ウィザードを実行し ( [ プリンタの追加 ] をダブル
クリックします )、[ 次へ ] をクリックします。
3. [ ネットワーク プリンタ ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。
JAWW HP ソフトウェア ソリューションの概要 15
4. [インターネットまたはイントラネット上のプリンタに接続します ]
を選択し、プリント サーバーの URL を次のように入力します。
http://IP_address /ipp/[port# ]
IP_address は、HP Jetdirect プリント サーバーで設定された IP
アドレスです。[port# ] は、プリンタが接続されているマルチポー
ト HP Jetdirect 外付けプリント サーバーのポート番号 (port1、
port2、または port3) を識別するオプション パラメータです。デ
フォルトは port1 です。
( 例:http://169.254.227.113/ipp/port2)
それから [ 次へ ] をクリックしてください。
5. プリンタ ドライバをインストールするよう求めるメッセージが
表示されます (HP Jetdirect プリント サーバーにはプリンタ ドラ
イバが含まれていないため、システムが自動的にドライバを取得
することはできません )。[OK] をクリックし、プリンタ ドライ
バをシステムにインストールして、画面の指示に従います ( ドラ
イバをインストールするには、プリンタの CD-ROM が必要です)。
6. 画面に表示された指示に従って、印刷パスの設定を完了します。
機能
インターネット印刷には次の点に対応する機能と利点があります。
● 高品質で、時間的な要求が厳しい文書
● フルカラーまたは白黒の文書
● 現在の方法 (FAX 、メール、夜間配送サービスなど ) でかかるコス
トの削減
● 従来の LAN 印刷モデルをインターネット印刷モデルに拡張
● IPP 要求を、ファイアウォールを通過させて外部送信できる
システム要件
● Microsoft Windows 2000 を実行しているコンピュータ
● IPP 対応の HP Jetdirect プリント サーバー ( ファームウェアのリ
ビジョンは x.07.16 以降である必要があります )
16 HP ソフトウェア ソリューションの概要 JAWW
サポートされているブラウザ
Windows 2000
● Microsoft Internet Explorer 5 以降
サポートされているプロキシ
● HTTP v1.1 をサポートする Web プロキシ ( イントラネット印刷で
は不要 )
JAWW HP ソフトウェア ソリューションの概要 17
3
TCP/IP の概要
はじめに
HP Jetdirect プリント サーバーを TCP/IP ネットワーク上で正しく
動作させるには、IP アドレスなど、TCP/IP ネットワーク設定パラ
メータを正しく設定する必要があります。使用しているプリンタおよ
びシステムに応じて、この設定は次の方法で実行できます。
注記 工場出荷時には、HP Jetdirect プリント サーバーに
IP アドレスは指定されていません。電力投入後 2 分
以内に有効な IP アドレスを使用して HP Jetdirect
プリント サーバーを設定しないと、工場出荷時のデ
フォルト値 192.0.0.192 が自動的に割り当てられま
す。このアドレスは、TCP/IP ネットワークで使用す
るのに有効なアドレスで再設定する必要がありま
す。TCP/IP ネットワークの詳細については、付録 A
を参照してください。
● プリント サーバーがオンになるたびに、BOOTP (Bootstrap Protocol)
および TFTP (Trivial File Transfer Protocol) を使用してネットワー
ク上の UNIX サーバーからデータをダウンロードします。
注記 BOOTP デーモン bootpd が、プリント サーバーから
アクセス可能な BOOTP サーバー上で動作している
必要があります。
● Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) を使用します。この
プロトコルは、HP-UX、Solaris、Linux、Windows 、および Mac
OS の各システムでサポートされています。( 使用しているオペレー
ティング システムで DHCP がサポートされていることを確認する
には、各ネットワーク オペレーティング システムのマニュアルを
参照してください )。
18 JAWW
注記 Linux および UNIX システムの場合:詳細について
は、bootpd の man ページを参照してください。
HP-UX システムの場合、サンプルの DHCP 設定ファ
イル (dhcptab) が [/etc] ディレクトリに用意され
ています。
HP UX システムで DHCP にダイナミック DNS
(Dynamic Domain Name Services: DDNS) が提供さ
れない場合は、すべてのプリント サーバーのリース
期間を [
無制限
] に設定することをお勧めします。
ダイナミック DNS を入手するまでは、このように
設定することでプリント サーバーの IP アドレスを
静的アドレスにしておくことができます。
● ネットワーク上のサーバーで RARP (Reverse Address Resolution
Protocol) を使用して、プリント サーバーからの RARP リクエス
トに応えて IP アドレスを割り当てます。 RARP を使った方法では
IP アドレスの設定のみが可能です。
● システムから arp および ping コマンドを使用します。
● Telnet を使用して設定パラメータを設定します。設定パラメータ
を設定するには、デフォルトの IP アドレスを使用してシステムか
ら HP Jetdirect プリント サーバーへの Telnet 接続を確立します。
デフォルトの IP アドレスは、( 他の設定方法が使用されていない
場合には ) プリンタをオンにしてから 2 分後に有効になります ( 旧
型の製品では、IP アドレスが有効になるのに 2 分以上がかかるも
のがあります )。デフォルトの IP アドレスは 192.0.0.192 です。
Telnet を使用した場合は、プリンタまたはプリント サーバーをオ
フにしても、プリント サーバーは設定を保存します。
● HP Jetdirect プリント サーバー上の内蔵 Web サーバーをブラウ
ズして設定パラメータを設定します。
JAWW TCP/IP の概要 19
BOOTP/TFTP の使用
ここでは、UNIX サーバー上で BOOTP (Bootstrap Protocol) および
TFTP (Trivial File Transfer Protocol) サービスを使用してプリント
サーバーを設定する方法について説明します。ネットワークでサー
バーから HP Jetdirect プリント サーバーにネットワーク設定データ
をダウンロードするには、BOOTP と TFTP を使用します。
注記 サポートされている Windows サーバー システムで
は、Microsoft DHCP ユーティリティを使用して、
BOOTP を使用して HP Jetdirect を設定します。詳細
については、「DHCP の使用」を参照してください。
注記 Jetdirect プリント サーバーと BOOTP/DHCP サー
バーが別個のサブネット上にある場合、( サブネット
間での BOOTP リクエストの転送を可能にする )
「BOOTP リレー」機能がルーティング デバイスでサ
ポートされていないと、IP パラメータの設定に失敗
する可能性があります。
BOOTP/TFTP を使用する利点
BOOTP/TFTP を使用して設定データをダウンロードすることには
次のような利点があります。
● HP Jetdirect プリント サーバーの高度な設定が可能。プリンタの
コントロール パネルを使用するといった他の設定方法では、パラ
メータを選択することしかできません。
● 設定の管理が簡単。この方法では、ネットワーク全体のネットワー
ク設定パラメータを 1 箇所に格納しておくことが可能です。
● HP Jetdirect プリント サーバーの設定が簡単。プリント サーバー
の電源がオンになるたびに完全なネットワーク設定が自動的にダ
ウンロードされます。
HP Jetdirect プリント サーバーの工場出荷時のデフォルト状態は、
BOOTP/TFTP を使用した操作です。
20 TCP/IP の概要 JAWW
Network Information Service (NIS) を
使用するシステム
システムで NIS を使用している場合、BOOTP による設定手順を実
行する前に、BOOTP サービスを使って NIS マップを再ビルドする
必要が生じる場合があります。この点についてはシステムのマニュア
ルを参照してください。
BOOTP サーバーの設定
HP Jetdirect プリント サーバーが自身の設定データをネットワーク
を介して取得できるようにするには、適切な設定ファイルで
BOOTP/TFTP サーバーが設定されている必要があります。プリント
サーバーでは、BOOTP サーバー上にある /etc/bootptab ファイ
ル内のエントリを取得する場合には BOOTP を使用し、TFTP サー
バー上の設定ファイルから追加設定情報を取得する場合には TFTP
を使用します。
HP Jetdirect プリント サーバーの電源がオンになると、MAC ( ハード
ウェア ) アドレスが格納された BOOTP リクエストがブロードキャス
トされます。BOOTP サーバー デーモンはその MAC アドレスに該当
するものがないかどうか /etc/bootptab ファイルを検索します。そ
して見つかれば、該当する設定データを BOOTP 応答として Jetdirect
プリント サーバーに送信します。そのため、/etc/bootptab ファイ
ル内のこの設定データは正しく入力されている必要があります。この
ファイルのエントリの説明については、「bootptab ファイルのエント
リ」を参照してください。
BOOTP 応答には高度な設定パラメータが格納された設定ファイル
の名前を含めることもできます。該当するファイルが見つかると、HP
Jetdirect プリント サーバーでは TFTP を使用してそのファイルをダ
ウンロードし、そのパラメータで自身を設定します。このファイルの
エントリの説明については、「TFTP 設定ファイルのエントリ」を参
照してください。TFTP による設定パラメータの取得機能はオプショ
ンです。
注記 BOOTP サーバーは、そのサーバーが管理するプリン
タと同じサブネットに配置するようお勧めします。
BOOTP ブロードキャスト パケットは、ルータであ
らかじめ設定しておいた場合を除き、ルータでは転
送されません。
JAWW TCP/IP の概要 21
注意 プリンタのコミュニティ名 ( パスワード ) は保護され
ていません。使用しているプリンタにコミュニティ
名を指定する場合には、ネットワーク上の他のシス
テムに使用されているパスワードと異なる名前を選
択してください。
bootptab ファイルのエントリ
HP Jetdirect プリント サーバー で使用される /etc/bootptab ファ
イルのエントリの例を次に示します。
picasso:\
:hn=picasso:ht=ether:vm=rfc1048:\
:ha=0060b0123456:\
:ip=192.168.10.248:\
:sm=255.255.255.0:\
:gw=192.168.10.1:\
:lg=192.168.10.2:\
:T144=“hpnp/picasso.cfg”:
設定データには、各種の HP Jetdirect パラメータとその設定を識別
できる「タグ」が含まれている点に注意してください。これらのタグ
については、表 3.1 で説明します。
表 3.1 「 bootptab」 ファイルのタグ (1/2)
nodename
hn
ht
vm
周辺機器名。この名前で、特定の周辺機器のパラメータ
一覧がどこから始まるかを識別します。nodename はエ
ントリの最初のフィールドでなければなりません ( 前述
の例では、nodename は「picasso」です )。
ホスト名タグ。このタグを使用すると、BOOTP デーモ
ンが HP Jetdirect プリント サーバーにホスト名をダウン
ロードします。ホスト名は Jetdirect 設定ページ上に表示
されるか、ネットワーク アプリケーションによる SNMP
sysName リクエストで返されます。
ハードウェア タイプを示すタグ。HP Jetdirect プリント
サーバーの場合は、このタグを ether (Ethernet の場合 )
あるいは token ( トークン リングの場合 ) に設定します。
このタグは ha タグより前になければなりません。
BOOTP レポートのフォーマット タグ ( 必須 )。このパ
ラメータは rfc1048 に設定してください。
22 TCP/IP の概要 JAWW
表 3.1 「 bootptab」 ファイルのタグ (2/2)
ha
ハードウェア アドレス タグ。ハードウェア (MAC) アド
レスとは、HP Jetdirect プリント サーバーのリンクレベ
ルのアドレス、つまりステーション アドレスのことで
す。このアドレスは、HP Jetdirect 設定ページで、LAN
HW ADDRESS として表示されています。HP Jetdirect
外付けプリント サーバーでは、プリント サーバーに貼
付されているラベルに印刷されています。
ip
gw
sm
lg
T144
IP アドレス タグ ( 必須 )。このアドレスは、HP Jetdirect
プリント サーバーの IP アドレスになります。
ゲートウェイ IP アドレス タグ。このアドレスは、
HPJetdirect プリント サーバーが他のサブネットと通信
するのに使用するデフォルト ゲートウェイ ( ルータ ) の
IP アドレスを示します。
サブネット マスク タグ。サブネット マスクは、ネット
ワーク / サブネットワーク番号およびホスト アドレスを
指定する IP アドレス部分を識別するのに HP Jetdirect
プリント サーバーで使用されます。
syslog サーバーの IP アドレス タグ。ここで指定された
サーバーに HP Jetdirect プリント サーバーから syslog
メッセージが送信されます。
TFTP 設定ファイルの相対パスを指定するベンダ独自
のタグ。パス名の最大の長さは 33 文字です。パス名は
(「pathname 」 のように ) 二重引用符で囲んで指定する
必要があります。HP-UX システムでは、このパスに
/usr/tftpdir が追加されます。ファイル フォーマッ
トについては、「TFTP 設定ファイルのエントリ」を参照
してください。
コロン (:) はフィールドの終わりを示します。またバックスラッシュ
(\) は、そのエントリが次の行に続くことを示します。行中の文字の
間にスペースを含めることはできません。ホスト名などの名前の先頭
には英字を指定する必要があり、名前に含めることができるのは英
字、数字、ピリオド、またはハイフンのみです。下線文字 (_) は使用
できません。詳細についてはお使いのシステムのマニュアルかオンラ
イン ヘルプを参照してください。
JAWW TCP/IP の概要 23
TFTP 設定ファイルのエントリ
SNMP (Simple Network Management Protocol) 設定やデフォルト
ではない設定など、HP Jetdirect プリント サーバーに設定パラメー
タを追加指定するには、TFTP を使用して追加設定ファイルをダウン
ロードできます。この TFTP 設定ファイルの相対パス名は、BOOTP
応答で、/etc/bootptab ファイルのベンダ特定タグ T144 エントリ
を使用して指定されています。TFTP 設定ファイルの例を以下に示し
ます (記号「#」は注釈を示す印であり、実際のファイルには含まれ
ません )。
#
# Example of an HP Jetdirect TFT P Configuration File
#
# Allow only Subnet 192.168.10 access to peripheral.
# Up to four ‘allow’ entries can be written via TFTP.
# Up to 10 ‘allow’ entries can be written via SNMP.
# ‘allow’ may include single IP addresses.
#
allow: 192.168.10 255.255.255.0
#
#
# Disable Telnet
#
telnet: 0
#
# Enable the embedded web server
#
ews-config: 1
#
# Detect SNMP unauthorized usage
#
authentication-trap:on
#
# Send Traps to 192.168.10.1
#
trap-dest: 192.168.10.1
#
# Specify the Set Community Name
#
set-community-name:1homer2
#
# End of file
24 TCP/IP の概要 JAWW
表 3.2 は、TFTP 設定ファイルに指定できるパラメータを示してい
ます。
表 3.2 TFTP 設定ファイルのパラメータ (1/3)
ews-config:
idle-timeout:
allow:netnum
[mask]
tcp-mss:
HP Jetdirect プリント サーバーの内蔵 Web サーバーの有
効 / 無効を切り替えます。有効にするには 1 に設定し、
無効にするには 0 に設定します。
アイドル状態の印刷データ接続を確立したままにしてお
く秒数。カードでサポートされている TCP 接続は 1 つ
だけなので、このアイドル タイムアウト時間の設定に基
づいて、ホストで印刷ジョブを継続するか、それとも終
了して他のホストがそのプリンタにアクセスできるよう
にするかが決まります。指定可能な値は 0 ~ 3600 (1 時
間 ) までです。「0」を指定した場合、タイムアウト機能
は無効になります。デフォルトは 90 秒です。
HP Jetdirect プリント サーバーに格納されているホス
ト アクセス リストにエントリを作成します。各エント
リには、プリンタに接続可能な、ホストやホストの
ネットワークが指定されます。このコマンドのフォー
マットは「allow: netnum [mask]」です。netnum は、
ネットワーク番号またはホストの IP アドレスです。
mask は、アクセスを確認するためにネットワーク番
号やホスト アドレスに適用されるアドレス ビット マス
クです。アクセス リストに指定可能なエントリは最大
10 までです。エントリがない場合は、すべてのホスト
でアクセスが許可されます。例:
「allow: 192.0.0.0 255.0.0.0」と指定すると、ネットワー
ク 192 上のホストのアクセスが許可されます。
「allow: 192.168.10.1」と指定すると、1 つのホストのみ
アクセスが許可されます。この場合にはデフォルトのマ
スク 255.255.255.255 が適用されます。明示的に指定
する必要はありません。
ローカル サブネット (MSS=1460 バイト以上 ) あるいは
リモート サブネット (MSS=536 バイト ) との通信を行
う際に使用するよう HP Jetdirect プリント サーバーが
通知する最大セグメント サイズ (MSS) を指定します。
0: ( デフォルト ) すべてのネットワークがローカルであ
るとみなされます (MSS=1460 バイト以上 )。
1: サブネットには MSS=1460 バイト ( 以上 ) を、リモー
ト ネットワークには MSS=536 バイトを使用します。
2: ローカル サブネットを除き、すべてのネットワーク
がリモート (MSS=536 バイト ) であるとみなされます。
JAWW TCP/IP の概要 25
表 3.2 TFTP 設定ファイルのパラメータ (2/3)
location:
contact:
get-communityname:
set-communityname:
trap-dest:
trap-communityname:
authentication-trap:
プリンタ (SNMP sysLocation オブジェクト ) の物理的
なロケーションを示します。使用可能なのは印字可能
な ASCII 文字のみです。最大文字数は 64 文字です。
デフォルトのロケーションは定義されていません ( 例:
1st floor, south wall )。
プリンタ (SNMP sysContact オブジェクト ) を管理ある
いは保守している人を示す ASCII 文字列。この人物へ
の連絡方法を含めることもできます。デフォルトでは連
絡方法は定義されていません。
HP Jetdirect プリント サーバーがどの SNMP GetRequest
に応答するかを決定するパスワードを指定します。これ
はオプションです。コミュニティ名は ASCII 文字でなけ
ればなりません。最大文字数は 32 文字です。
HP Jetdirect プリント サーバーがどの SNMP SetRequests
( 制御関数 ) に応答するかを決定するパスワードを指定し
ます。着信 SNMP SetRequest に対してプリント サーバー
が応答するには、その SNMP SetRequest のコミュニティ
名がプリント サーバーの「設定コミュニティ名」と一致
する必要があります SetRequest は、プリント サーバー
のホスト アクセス リストに設定されているホスト名が
元になっている必要があります。コミュニティ名は ASCII
文字でなければなりません。最大文字数は 32 文字です。
ホストの IP アドレスを HP Jetdirect プリント サーバー
の SNMP トラップ宛先リストに入力します。このリス
トが空の場合、プリント サーバーでは SNMP トラップ
を送信しません。このリストの最大エントリ数は
です。SNMP トラップ宛先リストはデフォルトでは空
になっています。SNMP トラップを受信するには、
SNMP トラップ宛先リストに一覧表示されているシス
テムで、そのトラップをリッスンするトラップ デーモ
ンが動作している必要があります。
HP Jetdirect プリント サーバーによりホスト コン
ピュータに送信される SNMP トラップに指定されるコ
ミュニティ名 ( パスワード )。デフォルトのコミュニティ
名は public です。コミュニティ名は ASCII 文字でな
ければなりません。最大文字数は 32 文字です。
プリント サーバーで SNMP 認証トラップを送信する ( オ
ン ) か送信しない ( オフ ) かを設定します。認証トラップ
は、SNMP リクエストは受信したもののコミュニティ名
チェックに失敗したことを示します。デフォルトは「オ
フ」です。
4 つ
26 TCP/IP の概要 JAWW
表 3.2 TFTP 設定ファイルのパラメータ (3/3)
telnet:
port:
banner:
このパラメータを 0 に設定した場合、このプリント
サーバーに対する Telnet 接続は許可されません。アク
セスを許可するには、TFTP 設定ファイルの設定を変更
してプリント サーバーの電源を入れ直すか、プリント
サーバーをコールド リセットして工場出荷時のデフォ
ルト値に戻します。このパラメータを 1 に設定すると、
このプリント サーバーに対する Telnet 接続は許可され
ます。
マルチポート Jetdirect プリント サーバーの場合は、
ポート特有のコマンドのポート (1 、2 、または 3) を識
別します。デフォルトは 1 です。
LPD バナー ページを印刷するよう指定するポート特有
のパラメータです。0 の場合はバナー ページは無効で
す。1 ( デフォルト ) の場合にはバナー ページは有効に
なります。
DHCP の使用
Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP、RFC 2131/2132) は、
HP Jetdirect プリント サーバーで使用される自動設定機能の 1 つ
です。ネットワークで DHCP サーバーを使用している場合、
HP Jetdirect プリント サーバーは自動的にそのサーバーから IP ア
ドレスを取得し、RFC 1001 および 1002 準拠の動的ネーム サービ
スにそのサーバー名を登録します。
注記 DHCP サービスはサーバー上で動作している必要が
あります。DHCP サービスをインストールする方法
や有効にする方法については、システムのマニュア
ルやオンライン ヘルプを参照してください。
注記 Jetdirect プリント サーバーと BOOTP/DHCP サー
バーが異なるサブネット上に配置されている場合、( サ
ブネット間での BOOTP リクエストの転送を可能にす
る ) 「BOOTP リレー」 機能がルーティング デバイス
でサポートされていないと、IP パラメータの設定に失
敗する可能性があります。
JAWW TCP/IP の概要 27
UNIX システム
UNIX システム上に DHCP をセットアップする方法については、
bootpd の man ページを参照してください。
HP-UX システムの場合、サンプルの DHCP 設定ファイル (dhcptab)
が /etc ディレクトリに用意されています。
HP-UX で DHCP にダイナミック DNS (Dynamic Domain Name
Services: DDNS) がサポートされない場合は、すべてのプリント サー
バーのリース期間を [
ナミック DNS を入手するまでは、このように設定してプリント サー
バーの IP アドレスを静的アドレスにしておくことができます。
無制限
] に設定することをお勧めします。ダイ
Windows システム
HP Jetdirect プリント サーバーは、Windows DHCP サーバーから
の IP 設定をサポートしています。ここでは、IP アドレスの要求が
あったときに要求元に対して Windows サーバーが割り当てたりリー
スしたりできる IP アドレスのプール、つまり「スコープ」を設定す
る方法について説明します。BOOTP/DHCP 操作に合わせて設定す
る場合 ( 工場出荷時のデフォルト設定 )、HP Jetdirect プリント サー
バーをオンにすると、プリント サーバーからその IP 設定に応じて
DHCP サーバーにリクエストが送信されます。
注記 この説明はほんの概要にすぎません。詳細な情報や
付加情報については、使用している DHCP ソフト
ウェアのマニュアルやオンライン ヘルプを参照して
ください。
注記 IP アドレスの変更に伴って問題が発生するのを避け
るために、プリンタに割り当てる IP アドレスは無期
限リースに設定するか、予約済み IP アドレスにする
ことをお勧めします。
28 TCP/IP の概要 JAWW
Windows 2000 Server/Server 2003
INDOWS 2000 サーバーで DHCP スコープをセットアップする手順
W
は次のとおりです。
1. Windows DHCP マネージャ ユーティリティを実行します。
■ Windows 2000: [ スタート ] をクリックし、[ 設定 ] 、[ コントロー
ル パネル ] の順に選択します。[ 管理ツール ] フォルダを開き、
DHCP ユーティリティを実行します。
■ Server 2003: [ スタート ] をクリックし、[ コントロール パネル ]
を選択します。[ 管理ツール ] フォルダを開き、DHCP ユーティ
リティを実行します。
2. [DHCP] ウィンドウで、使用する Windows サーバーを DHCP ツ
リーから見つけて選択します。
ツリーにサーバーがリストされていない場合は、[DHCP] を選択
して [ 操作 ] メニューを選択し、サーバーを追加します。
3. DHCP ツリーでサーバーを選択したら、[ 操作 ] メニューをクリッ
クして [ 新規スコープ ] を選択します。これにより、[ 新規スコー
プ追加 ] ウィザードが実行されます。
4. [ 新規スコープ追加 ] ウィザードで、 [ 次へ ] をクリックします。
5. このスコープの名前と説明を入力し、[ 次へ ] をクリックします。
6. このスコープの IP アドレスの範囲 ( 開始 IP アドレスと終了 IP ア
ドレス ) を入力します。また、サブネット マスクも入力します。
それから [ 次へ ] をクリックしてください。
注記 サブネットを使用する場合は、IP アドレスのどの部
分でサブネットを指定し、どの部分でクライアント
デバイスを指定するのかを、サブネット マスクを使
用して定義します。詳細については、付録 A を参照
してください。
7. 必要であれば、スコープ内の、サーバーで除外する IP アドレス
の範囲を入力します。それから [ 次へ ] をクリックしてください。
8. DHCP クライアントに対する IP アドレスのリース期間を設定し
ます。それから [ 次へ ] をクリックしてください。
すべてのプリンタに予約済み IP アドレスを割り当てることをお
勧めします。この設定はスコープのセットアップ後に行うことが
できます ( 手順 11 を参照してください )。
JAWW TCP/IP の概要 29
9. このスコープの DHCP オプションを後で設定する場合は、[ いい
え ] を選択します。それから [ 次へ ] をクリックしてください。
すぐに DHCP オプションを設定するには、[ はい ] を選択して [ 次
へ ] をクリックします。
a. 必要であれば、クライアントで使用するルータ ( あるいはデ
フォルト ゲートウェイ ) の IP アドレスを指定します。それ
から [ 次へ ] をクリックしてください。
b. 必要であれば、クライアントのドメイン名と DNS (Domain
Name System) サーバーを指定します。[ 次へ ] をクリック
します。
c. 必要であれば、WINS サーバー名と IP アドレスを指定しま
す。[ 次へ ] をクリックします。
d. [ はい ] を選択して DHCP オプションをすぐにアクティブに
し、[ 次へ ] をクリックします。
10. これで、このサーバーの DHCP スコープのセットアップに成功
しました。[ 完了 ] をクリックしてウィザードを閉じます。
11. プリンタに対して DHCP スコープ内の予約済み IP
定します。
a. DHCP ツリーで該当するスコープのフォルダを開き、[ 予約 ]
を選択します。
b. [ 操作 ] メニューをクリックして [ 新規予約 ] を選択します。
c. 各フィールドに、プリンタの予約済み IP アドレスなどの適
切な情報を入力します。( 注記:HP Jetdirect が接続された
プリンタの MAC アドレスは、HP Jetdirect 設定ページから
入手できます )。
d. [サポート タイプ] から [DHCP のみ ] を選択し、[ 追加 ] をク
リックします ( 注記:[ 両方 ] あるいは [BOOTP のみ ] を
選択すると、HP Jetdirect プリント サーバーで設定プロト
コル リクエストが開始される順序に基づいて BOOTP によ
る設定が行われます )。
e. 別の予約済みクライアントを指定するか、[ 閉じる] をクリッ
クします。追加された予約済みクライアントは、このスコー
プの [ 予約 ] フォルダに表示されます。
12. DHCP マネージャ ユーティリティを閉じます。
アドレスを設
30 TCP/IP の概要 JAWW