Honda Capa 2001 Owners Guide

このたびはホンダ車をお買い上げいただき、
ありがとうございます。
この本は の取り扱いについて
必要事項を説明しています。
安全で快適なドライブをお楽しみいただくために、
ご使用前に必ずお読みください。
法定速度を守りましょう。
子供やお年寄りをいたわりましょう。
迷惑運転はやめましょう。
自然環境保護に気をくばりましょう。
保証や点検整備に関することはメンテナ ンスノートに記載しておりますので、ご 使用前に必ずお読みください。
車の仕様などの変更により、この本の内容と実車が一致しない場合がありますのでご了 承ください。
取扱説明書はメンテナンスノートと共に、 いつもお車に保管してください。
お車をゆずられるときは、つぎに所有さ れるかたのためにこの取扱説明書および メンテナンスノートを車につけておいて ください。
ご不明な点は、担当セールスマンにおた ずねください。
1
本書の読みかた
この本はドライバーの動作に沿って各部の取り扱いを説明しています。 また、装備、万一のときの応急処置、お車の手入れなど、必要な情報を説明しています。
「安全ドライブのための必読6ポイント」
重要ですので、しっかりお読みください。
安全に関する表示
「運転者や他の人が傷害を受ける可能性のあること」を回避方法と共に、下記の表示で記載し
ています。これらは重要ですので、しっかりお読みください。
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受ける可能性があるもの
その他の表示
お車に関することや、その他のアドバイスは下記の表示を使って記載しています。
お車のために守っていただきたいこと
(車が故障・破損するのを防ぐためのアドバイ
ス、異常事態の処置方法を記載しています)
2
知っておいていただきたいこと 知っておくと便利なこと
タイトル
階層ごとにデザインを 変えてあります
ヘッダー
ページの内容を 示しています
ページ インデックス
ページ)
(→
4
ハンドル・バックミラーの調節
ルームミラーチルトステアリング
ハンドルの高さを適切な位置に変えること
ができます。
レバーを押し下げ、ハンドルの高さを適切
な位置にして、レバーを元の位置まで確実
に引き上げて固定します。
走行中に調節するとハンドルが必要以
上に動くことがあり、思わぬ事故につ
ながるおそれがあります。調節は走行
する前に行い、ハンドルに上下方向の
力を加え固定されていることを確認し
てください。
走行中はミラーの調節を行わないでく
ださい。
●防眩式ルームミラー
夜間走行時、後続車のライトがまぶしいと
きにライトの反射を弱くできます。
ノブを動かして切り換えます。
角度調節はノブを昼間の位置にして行って
ください。
車との上手なつきあいかた
●長期間使わないで 屋外におくとき
塗装面の保護とドアまわりの凍結を防
ぐために、ボディカバーを使ってくだ
さい。
ノブ
夜間
昼間
積雪・寒冷時の取り扱い
格納するとき、エンジン部を毛
布で覆ったり、ラジエーターの
まわりに段ボールや新聞紙をは
さみ込んだりしないでください。
そのまま走行すると、火災のお
それがあります。
193
44
説明文
安全に関する表示
装置/機構について
解説
に分けて記載しています。
操作方法
※このページはサンプルページですので、記載されている内容と実車は異なります。
3
本書の上手な使いかた
知りたい項目の説明がすぐ探せるように、いろいろな引きかたが用意されています。
タイトルから探すとき
P.5
目次()
ページインデックス:
目次と対応しているので、目的のページが 辞書を引くように探せます。
スイッチ類などの名称が
わからないとき
ビジュアル目次
P.6 9
(〜
名称から探すとき
さくいん
P.244 253
(〜
4
目次
◆安全ドライブのための必読 ポイント
1.お出かけまえに 3.正しい知識で最適運転 5.駐車や停車はしっかりと
車を運転する前に
1.
・各部の開閉 ・バックミラーの調節 ・チャイルドシート固定装置
車を運転するときに
2.
・メーター ・スイッチの使いかた
安全装備
3.
エアバッグシステム
SRS
アンチロックブレーキシステム()
・その他の安全装備
ドライブを快適にする装備
4.
・エアコン
万一のとき
5.
工具・スペアタイヤ・発炎筒 ・けん引 ・電気系統が異常のとき
12
18
24
32
52
70
84
125
128
186
2.お子さまに思いやりを 4.オートマチック車の注意ポイント 6.こんなことにも注意をしよう
・シートの調節 ・シートベルト
64
・表示灯 ・運転のしかた
112
ABS
122
・オーディオ ・室内装備品
・故障したとき
180
・パンクしたとき
202
14
26
44 54
74
・シートベルトプリテンショナー ・四輪駆動機構()
142 160
・警告灯
92
・事故が起きたとき
182
オーバーヒートしたとき
190
4WD
78
124
20
120
184
200
11
31
69
111
127
179
車の手入れ
6.
・点検・整備について ・日常の手入れ
車との上手なつきあいかた
7.
・積雪・寒冷時の取り扱い ・こんなときは
212 214 222
224 234
・サービスデータ ・さくいん
車にあった部品の使用
211
223
238
244
・こんなことでお困りのとき 巻末
5
ビジュアル目次
ライト/方向指示器(ウィンカー)スイッチ ホーンスイッチ メーター
表示灯
警告灯 ワイパー/ウォッシャースイッチ 非常点滅表示灯(ハザード)スイッチ リヤデフロスタースイッチ
91 70 74 78
88
90
86
88
87
シガレットライター 灰皿
173
SRS
エアバッグシステム(運転席用) エンジンスイッチ ドライバーズボックス ヒューズボックス ボンネット解錠ノブ
6
172
112
84
176
204
36
オートエアコン装備車
リヤデフロスタースイッチ
90
ヒーター・エアコン
オーディオ
パワーウィンドースイッチ
146 158
136
42
オートエアコン
オーディオ
※:ナビゲーションシステム装備車については、
別冊のナビゲーションシステム取扱説明書をご覧ください。
130
146 158
SRS
フューエルリッドオープナー
ドアミラー調節スイッチ
セレクトレバー
カップホルダー
エアバッグシステム(助手席用)
グローブボックス
96 99
発炎筒
41 53
177 112 176 180
7
ビジュアル目次
カーゴルーム照明灯
シートベルト(チャイルドシート固定機構付き)
チャイルドシート固定専用バー
シートベルト
室内灯
170
サンバイザー
ルームミラー
170
66
54
173
52
64
セレクトレバー
パーキングブレーキ
フロントシート
シートバックテーブル
リヤシート
8
48
96 99
94
46
注文装備
174
リヤワイパー
89
テールゲート
ボンネット
ワイパー
ドアミラー
燃料補給口
38
36
88
52
40
ドアの施錠・解錠
ヘッドライト
86 208
32
9
10
安全ドライブのための
必読 ポイント
ご使用の前に知っておいていただきたいこと、 守っていただきたいことをまとめてあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・●お出かけまえに
・・・・・・・・・・・・●お子さまに思いやりを
・・・・・・・・・・・・●正しい知識で最適運転
・・●オートマチック車の注意ポイント ・
・・・・・・・・・・●駐車や停車はしっかりと
・・・・・・●こんなことにも注意をしよう
12
14
18
20
24
26
安全ドライブのための必読 ポイント
シートベルトを正しく着用。 <54ページ参照>
運転する人はもちろん、同乗する人 にも必ず着用させてください。 シートに深く腰かけ、背もたれは必 要以上に倒さないでください。 腰骨のできるだけ低い位置に着用し
お出かけまえに・・・
てください。
ベルトにねじれがないか確かめてく ださい。
点検をわすれずに。 <メンテナンスノート参照>
道路運送車両法により、法定定期点 検と日常点検が義務づけられていま す。 安全・快適にお使いいただくために、 ホンダの点検要領に従って必ず点検 してください。
日常点検は車の使用状況に応じて、 お客様の判断で適時行う点検で、お 客様自身で実施が可能な項目となっ ています。
普段と違う点に気づいたら、ホンダ 販売店で点検を受けてください。
(音、におい、ブレーキ液の不足、
地面に油のあとが残っている時・・・) 走行中も車の状態に気を配り、いつ もと違う音やにおい、運転感覚など を感じたら早めに点検しましょう。
ベルトがくび、あご、顔などに当た らないようにしてください。
一本のベルトを二人以上で使用しな いでください。
12
POINTS
6
燃料の入った容器やスプレー缶 などはのせないで。
引火、爆発のおそれがあります。
運転のさまたげになるものには 注意を。
運転者の足もとに、物を置かないで ください。 フロアマットが、ペダルに引っかか らないように注意してください。
ブレーキやアクセルのペダル操作が、 確実にできないおそれがあります。
排気ガスには十分に気をつけて。
排気ガスには無色・無臭で有害な一 酸化炭素が含まれているため、吸い 込むと一酸化炭素中毒のおそれがあ ります。 車庫や屋内などの換気の悪いところ では、エンジンをかけたままにしな いでください。
車内や屋内などに排気ガスが侵入し 一酸化炭素中毒のおそれがあります。
排気管に穴や亀裂があったり、排気 音の異常に気づいたらホンダ販売店 で点検を受けてください。
車内に排気ガスが侵入するおそれが あります。
手荷物はシートの高さを越えないよ うにしましょう。
後方視界をさまたげたり、急ブレー キのときなどに荷物がとび出すおそ れがあります。
13
安全ドライブのための必読 ポイント
お子さまにもシートベルトを。
お子さまにも必ずシートベルトを着 用させるか、チャイルドシート を お使いください。
お子さまを抱いていても、衝突した ときなどに支えることができず危険 です。
お子さまに思いやりを
乳児用シート、幼児用シート、学
※:
童用シートをまとめた総称として
お子さまは、うしろの席に。
助手席にのせるのは避けましょう。
不意の動作が気になったり、スイ
ッチ・レバー類のいたずらなど運 転のさまたげになるおそれがあり ます。また、事故が起きた場合、 後席のほうが安全といわれていま す。 インストルメントパネルに手をつ
いたり、顔や胸を近づけた状態で の乗車は、 エアバッグが膨ら む際、強い衝撃を受けるおそれが あり危険です。 お子さまを後席に乗せることがで
きなく、やむをえず助手席に乗せ るときは、一番大きなお子さまを 乗せてください。
チャイルドプルーフをお使いくださ い。<35ページ参照>
SRS
「チャイルドシート」と呼んでいま
す。
14
POINTS
6
お子さまのくびやあごにシートベル トがあたる場合や腰骨にかからない 場合は、幼児用シートや学童用シー トを使用してください。
シートベルトをそのまま使うと衝
突のときに腹部などに強い圧迫を 受けるおそれがあります。 また、ひとりですわることのでき ない小さなお子さまは乳児用シー トを使用してください。 チャイルドシートは安全装備です。
運輸大臣が型式を指定または認定 したマークが付いているもの、も しくはアメリカやヨーロッパなど の安全基準に合格しているものを 必ず選んでください。 シート形状などにより、チャイル
ドシートを正しく取り付けできな い席があります。このようなとき は、他の席で試してください。ま たは、この車に合ったチャイルド シートを使用してください。 この車には、 対応のチャ
ISO FIX
イルドシートを固定するための専 用バーが装備されています。 この車用に認可を取得したチャイ ルドシートのみ、このバーを用い て固定することができます。
チャイルドシート固定専用バー
→66ページ
ホンダ純正品をご用意しています。
ご購入、ご使用に際してはホンダ 販売店にご相談ください。
《選択の目安》
詳しくはチャイルドシートメーカーの 取扱説明書をご覧ください。
ISO FIX
(ベビー)
(チャイル
ド)シート
(ジュニア)
ISO FIX
(ベビー)
(チャイル
ド)シート
※:
タイプを除く
cmkg
乳児用
シート
幼児用
学童用
シート
乳児用
シート
幼児用※
〜10
7〜18
15〜32100〜135
タイプ
体重()身長 ) 参考年令
kg cm
9〜2575〜115
〜75
65〜100
〜75〜9
4か月〜4才
4才〜10才
9か月〜6才
幼児用(チャイルド)シートは学童
参考年令身長()体重()
〜12か 月
〜9か月
用(ジュニア)シートとしても使用 できます。
15
安全ドライブのための必読 ポイント
チャイルドシートは確実に取り付け てください。
お子さまを乗せるときは、チャイル ドシートが車に確実に取り付けられ ていることを確認してください。 また、お子さまの体をチャイルドシ ートにきちんと固定してください。
ISO FIX
ートは、シートベルトの種類やチ ャイルドシートの種類と取り付け の向きによっては、固定金具(ロ ッキングクリップ)が必要になる ことがあります。
ISO FIX
は、専用バーを用いて固定します。 チャイルドシートをシートベルト で固定する必要はありません。
詳しくはチャイルドシートメーカ
ーの取扱説明書をご覧ください。
対応以外のチャイルドシ
シートベルトの種類 →56ページ チャイルドシート固定機構付き
シートベルト →64ページ
対応のチャイルドシート
チャイルドシート固定専用バー
→66ページ
助手席には乳児用シートを取り付け ないでください。また、幼児用シー トを後ろ向きに取り付けないでくだ さい。
SRS
エアバッグが膨らむ際、乳児 用シートや、幼児用シートの背面 に強い衝撃を受け危険です。 やむをえず幼児用シートを前向き
に取り付ける場合は、 エアバ ッグから遠ざけるため、シートを 一番後ろに下げてください。
チャイルドシートを取り外したまま 車内に放置しないでください。
ブレーキや衝突のときなどにチャイ ルドシートがとび出し傷害を受ける おそれがあります。 お子さまを乗せないときでも確実に 取り付けるか、家などに保管してく ださい。
SRS
16
POINTS
6
ドア、ウィンドー、シートの操 作は必ず大人が。
手、足、くびなどをはさまないよう、 気をつけてください。 パワーウィンドーのメインスイッチ は、にしておきましょう。
OFF
<42ページ参照> 走行中、一時停止のときなど、窓か ら手や頭、物などを出さないよう、 注意してください。
思わぬ障害物で事故のおそれがあり ます。
車から離れるときは、お子さま も一緒に連れて。
お子さまだけを車内に残さないでく ださい。
炎天下の車内は、高温になり危険
です。 お子さまのいたずらにより車の発
進、火災などの思わぬ事故につな がるおそれがあります。
17
安全ドライブのための必読 ポイント
長い下り坂ではエンジンブレー キを。
ブレーキペダルを踏み続けて走行す るとブレーキが過熱して、ききが悪 くなることがあります。 長い下り坂では、走行速度に合わせ、 エンジンブレーキを併用してくださ
正しい知識で最適運転
走行中ハンドルの中に手を入れて、 スイッチを操作しないでください。
ハンドル操作のさまたげになり大変 危険です。
走行中はエンジンを止めないでくだ さい。
ブレーキ倍力装置が作用しないた
め、ブレーキのききが悪くなりま す。 パワーステアリングのパワー装置
がはたらかなくなり、ハンドル操 作が重くなります。
い。
4速オートマチック車は□または□ を使ってください。ホンダマルチマ チック車は、Sモードにするか□を 使ってください。
エンジンブレーキ: 走行中アクセルペダルを戻したとき にかかるブレーキ力のことで、低速 ギヤほどよくききます。
霧が出たときは。
霧が出たときは、視界が悪くなりま す。昼間でもヘッドライトを下向き で点灯し、中央線、ガードレールや 前の車の尾灯などをめやすにして、 速度を落として運転してください。
D3
18
POINTS
6
横風の強い日は。 水たまりに入ったあとはブレー
横風を受け、車が横に流されるよう なときは、ハンドルをしっかり握り、 スピードを徐々に下げて進路を立て 直してください。
トンネルの出口、橋・土手の上、山 を削った切り通し、大型トラックを 追い越したり、追い越されたりする ときなどには、特に横風の影響を受 けやすいので十分注意してください。
キのきき具合を確認。
水たまり走行後や洗車後は、低速で 走行しながらブレーキペダルを軽く 踏んできき具合を確認してください。
ぬれたブレーキはききが悪かったり、 ぬれていない片側だけがきいてハン ドルをとられることがあります。
ブレーキのききが悪いときは、前後 の車に十分注意しながら低速で走行 し、ブレーキのききが回復するまで、 繰り返しブレーキペダルを踏んでく ださい。
走行中異常があったら。
警告灯が点灯したら、ただちに安全 な場所に停車し処置をしてください。
雨天時の走行には注意を。
雨天時やぬれた道路では、路面が滑 りやすくなっておりタイヤのグリッ プ力が低下するため、通常より注意 深い運転が必要です。
急加速、急ブレーキや急ハンドルを 避け、スピードを落として安全運転 に心がけてください。
わだちなどの水のたまりやすい場所 では、ハイドロプレーニング現象を 起こしやすくなります。
ハイドロプレーニング現象とは
→234ページ
<78ページ参照>
点灯したまま走行を続けると、思わ ぬ事故のもとになったり、エンジン などを損傷するおそれがあります。
走行中にタイヤがパンクやバースト
(破裂)してもあわてずに、ハンドル
をしっかり握り、徐々にブレーキを かけてスピードを落とし、安全な場 所に停車してください。
急ブレーキや急ハンドルは車のコン トロールを失うことがあり危険です。
床下に強い衝撃を受けたときは、た だちに車を止めて、ブレーキ液や燃 料の漏れ、各部に損傷がないかを確 認してください。
ブレーキ液や燃料の漏れ、損傷など により思わぬ事故につながるおそれ があります。
19
安全ドライブのための必読 ポイント
オートマチック車の特性を正し く理解。
クリープ現象とは
エンジンがかかっているとき、セレ クトレバーが□□以外に入っている
オートマチック車の 注意ポイント
オートマチック車は、その特性や操作 上の注意をよく理解することが大切で す。
「オートマチック車の運転のしかた」も
あわせてお読みください。 <102ページ参照> □または□(ホンダマルチマチック
オートマチックについて
のオートマチックには、ホンダ
CAPA
マルチマチックと4速オートマチック の2種類があります。 ホンダマルチマチックは、2つの可変 プーリーに金属ベルトを組み合わせ、 低速から高速まで無段階に変速するオ ートマチックトランスミッションです。
と、動力がつながった状態になり、 アクセルペダルを踏まなくても車が ゆっくりと動き出します。 これをクリープ現象といいます。 ホンダマルチマチック車は、燃費向 上や停車時の振動およびブレーキ踏 力の低減のため、ブレーキペダルを 踏んでいるときのクリープ力を弱く 設定しています。また、後退時のク リープ力も弱く設定していますので アクセルペダル操作は慎重に行って ください。
キックダウンとは
D4D
DL
車は□または□)で走行中にアクセ ルペダルをいっぱいに踏み込むと、 自動的に変速比が変わり、エンジン の回転数が上がって、力強い加速を 得ることができます。 これをキックダウンといいます。
PN
20
POINTS
6
ブレーキは右足で。
ブレーキペダルは右足で踏む習慣を つけましょう。
不慣れな左足では、適切なブレーキ 操作ができません。
エンジンをかけるまえに。
ペダルの踏みまちがいのないよう、 右足でペダルの位置を確認しておき ましょう。
エンジンをかけるとき。
安全のため、セレクトレバーは駆動 輪が固定される□でエンジンをかけ ましょう。
スタートするとき。
思いちがいを防ぐため、セレクトレ バーの位置を目で確認しましょう。 発進時のセレクトレバーの操作は、 右足でブレーキペダルをしっかり踏 み、車が動かないようにして行いま しょう。 アクセルペダルを踏んだまま、セレ クトレバーを操作しないでください。
急発進して思わぬ事故のもとになり ます。
エンジン始動直後は、自動的にエン ジンの回転が上がり、クリープ現象 が強くなりますので、ブレーキペダ ルはしっかり踏んでいてください。
エアコン作動時も同じです。
坂道での発進は車が後退しないよう に必ずパーキングブレーキを併用し、 先にブレーキペダルを離してアクセ ルペダルに踏みかえてから、パーキ ングブレーキをもどしてください。
21
安全ドライブのための必読 ポイント
56
走行しているとき。 停車しているとき。
■■
走行中は、セレクトレバーを□にし ないでください。
エンジンブレーキが全くきかず、思 わぬ事故のもとになります。
上り坂で、速度を保とうとしてアク セルペダルを踏み込んだとき、キッ クダウンにより、急にエンジン回転 が上がり、思ったより速度が出てし まうことがあります。 アクセルペダルは、慎重に操作して ください。 また、すべりやすい路面やカーブで は、急激なアクセルペダル操作は避 けてください。 下り坂では、エンジンブレーキも使 いましょう。
フットブレーキを使いすぎると、ブ レーキが過熱して、ブレーキのきき が悪くなるおそれがあります。
エンジンブレーキ →18ページ
車が動かないようにブレーキペダル をしっかりと踏み、必要に応じてパ ーキングブレーキをかけましょう。 停車中の空ぶかしは、やめましょう。
万一、セレクトレバーが□□以外の とき、思わぬ急発進のもとになりま す。
駐車するとき。
駐車するときは、パーキングブレー キをかけてセレクトレバーを□に入 れ、エンジンを止めましょう。
万一、セレクトレバーが□□以外に 入っていると、クリープ現象で車が 動き出したり、乗り込むときに、誤 ってアクセルペダルを踏み込んで急 発進したりするおそれがあります。
PN
PN
22
POINTS
6
ほかに気をつけたいこと。 シフトロック装置の正しい理解
後退したあとは、すぐ□から□にも どす習慣をつけましょう。
ちょっと後退したときなど、□に入 れたことを忘れてしまうことがあり ます。
前進から後退、後退から前進すると きは車を完全に止め、ブレーキペダ ルを踏んだままセレクトレバーを操 作してください。
車が完全に止まらないうちにレバー を操作すると、トランスミッション 破損のおそれがあります。
車が完全に止まらないうちに、□に 入れないでください。
急停止して危険であるばかりでなく、 トランスミッション破損のもとにな ります。
RN
を。
ブレーキペダルを踏んでいないと、
□からのセレクトレバー操作はでき ません。
エンジンスイッチが、Iまたは
0のときには、ブレーキペダル
を踏んでも、レバーは操作できま せん。 セレクトレバーボタンを押したま
まブレーキペダルを踏んだ場合、 レバーの操作ができないことがあ ります。先にブレーキペダルを踏 んでください。
□以外では、エンジンスイッチから キーは抜けません。
□以外では、キーがIから0に 回りません。
□に入れるとブザーが鳴ります。
セレクトレバーが□のときにブザ
ーが鳴り、□に入っていることを 運転者に知らせます。 車外の人には音が聞こえませんの
で、ご注意ください。
万一、□からセレクトレバーが操作 できないときは:
エンジンスイッチからキーを抜き、
キーをシフトロック解除穴に差し
込み、 キーを押しながら、セレクトレバ
ーを操作します。
シフトロック 解除穴
23
安全ドライブのための必読 ポイント
可燃物には注意を。
枯草や紙、油、木材など燃えやすい ものがあるところには、駐停車しな いでください。
排気管や排気ガスの熱により、着火 するおそれがあります。
駐車や停車は しっかりと
植込みなどにも注意して。
植込みなどの近くに駐停車するとき には、排気ガスが当たらないように、 車の向きを決めましょう。
24
POINTS
6
仮眠するときはエンジンを止め る。
エンジンを必ず止めてください。
無意識にセレクトレバーを動かした り、アクセルペダルを踏み込んだり して、思わぬ事故を起こすおそれが あります。 また、無意識にアクセルペダルを踏 み続けたりした場合、オーバーヒー トなどを起こしたり、エンジンや排 気管などの異常過熱による火災事故 が発生するおそれがあります。 さらに風向や周囲の状況等によって は、車内に排気ガスが侵入し一酸化 炭素中毒のおそれもあります。
車から離れるときには施錠を。
必ずパーキングブレーキをかけ、エ ンジンを止め、ドアを施錠してくだ さい。 車内の見えるところに、貴重品など を置かないようにしましょう。 お子さまも連れていきましょう。
車の移動はエンジンをかけて。
車を移動するときは、必ずエンジン をかけてください。
下り坂を利用しての移動などは、思 わぬ事故を招くことがあります。
坂道での駐車は。
パーキングブレーキをかけ、セレク トレバーを□に入れてください。
さらに、タイヤに輪止めをすると効 果があります。
25
安全ドライブのための必読 ポイント
アクセサリーの取り付けには注 意を。
ガラス面にアクセサリーなどを取り 付けないでください。
視界をさまたげたり、吸盤がレンズ のはたらきをして火災を起こしたり、 思わぬ事故のもとになります。
こんなことにも 注意をしよう
車内にライターや炭酸飲料缶な どを放置しないで。
タバコの吸いがらは火を消して。
タバコ、マッチなどは、確実に火を 消してから灰皿に捨て、灰皿は必ず 閉めてください。 灰皿の中に吸いがらをため過ぎたり、 燃えやすいものを入れたりしないで ください。
炎天下での駐車などで車内温度が上 昇すると、ライターなどの可燃物は 自然発火したり、缶などは破裂した りするおそれがあります。
26
POINTS
6
ラジエーターキャップに気をつ けて。
ラジエーターキャップが熱いときは、 外さないでください。
蒸気や熱湯が吹き出し危険です。 適正な性能や機能を発揮しなかっ
ハンドルをいっぱいに回した状 態をつづけない。
ハンドルをいっぱいに回した状態か ら、さらに回そうとする力をかけつ づけないでください。
パワーステアリングポンプがオイル 潤滑不良をおこし、損傷することが あります。
改造はしない。
ホンダ純正部品以外の、車の性能や 機能に適さない部品を、使用しない でください。 ・
たり、思わぬ事故のもとになった りすることがあります。 ホンダが運輸省に届け出をした部
品以外のものを装着すると、違反 になることがあります。
ホイールは、 専用品をご使用 ください。
専用品以外のホイールを使うと、走 行装置やブレーキ装置に支障をきた すことがあります。 ホンダ販売店にご相談ください。
無線装置や自動車電話などの取り付 けの際には、必ずホンダ販売店にご 相談ください。
装置や取り付け方法が適切でない場 合、電子機器部品に悪影響をおよぼ すことがあります。
CAPA
動物を乗せるときは、動きまわ らないように注意して。
運転のさまたげになったり、急ブレ ーキのときなどに思わぬ事故につな がるおそれがあります。
携帯電話の使用は停車中に。
運転者は、携帯電話を走行中に使用 しないでください。
運転中の使用により周囲の状況に対 する注意が不十分になると、思わぬ 事故につながるおそれがあります。
27
安全ドライブのための必読 ポイント
運転席および助手席に、 エアバ ッグシステムが装備されています。 ハンドルを交換したり、パッドにス テッカー類を貼ったりしないでくだ さい。 インストルメントパネル上面には、 ステッカー類を貼ったり、アクセサ リーや芳香剤など物を置かないでく ださい。 また、フロントガラスにアクセサリ ーなどを取り付けたり、ルームミラ ーにワイドミラーを取り付けたりし ないでください。
エアバッグが正常に機能しな
SRS
くなります。 作動時にこれらの物がとぶことが
あり危険です。 次の場合は、必ず、ホンダ販売店
にご相談ください。
ハンドルまわりの修理 センターコンソール付近の修理 カーステレオ等用品の取り付け ダッシュボード周辺の板金塗装 および修理 インストルメントパネルまわり の修理
SRS
ステッカー
芳香剤
28
ステッカー
POINTS
6
発進するときは、まわりの状況 に十分注意して。
車のまわりには運転席から見えないと ころ(死角)があります。発進するとき は子供や障害物など車のまわりの状況 に十分注意してください。
駐車後に発進するときは、車のまわ りの安全確認を十分に行ってくださ い。
後退するときに十分な視界が得られ ない場合は、車から降りて後方を確 認してください。
バックミラーでは確認しきれない死 角(車の直後など)があります。
信号待ちなどの停車後に発進すると きは、つねにまわりの状況に目を配 り、安全確認を十分に行ってくださ い。
29
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