Yamaha MOTIF XS7, MOTIF XS6, MOTIF XS8 INSTALLATION GUIDE [ja]

MOTIF XSエディターマニュアル
MOTIF XSエディターマニュアル
目次
MOTIF XSエディターとは.........................................................2
Studio Managerとは.............................................................. 2
Studio Connectionsとは .......................................................2
Open Plug-in Technologyについて .......................................3
MOTIF XSエディターのデータ構成............................................ 4
MOTIF XSエディターの起動 .....................................................5
MOTIF XSエディターの操作の流れ............................................ 6
各部の名称と機能 .................................................................... 12
MOTIF XSエディターの基本操作 ............................................ 34
トラブルシューティング........................................................... 51
市販の音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を除いて、権利者に無断で複製または転 用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
このソフトウェアおよびマニュアルの著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。
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その他、このファイルに掲載されている会社名および商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
このマニュアルファイル内の「赤色」の文字をクリックすると、関連する項目にジャンプします。
このマニュアルは、お客様がWindows/Macintoshの基本的な操作方法について十分おわかりいただいていることを前提に書か れています。Windows/Macintoshの操作方法については、Windows/Macintoshに付属のマニュアルをご参照ください。 MOTIF XSエディターを使用するために必要なコンピューター環境、機器の接続、MOTIF XSエディターのインストールについて は、別冊のインストールガイドおよびご使用のMIDI機器に付属の取扱説明書をご参照ください。
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MOTIF XSエディターマニュアル
1

MOTIF XSエディターとは

MOTIF XSエディターとは
MOTIF XSエディターは、MOTIF XSのボイスまたはマルチ音源(ソング/パターンモード)の設定を、コンピューター画 面を使って視覚的に確認しながら編集することができるソフトウェアです。MOTIF XS本体のパラメーターをコン ピューターからリモートで編集したり、MOTIF XS内のデータをコンピューターに保存したりできます。 このMOTIF XSエディターは、
Studio Manager
Studio Connections対応DAWアプリケーション
のプラグインとして利用できます。

Studio Managerとは

Studio Manager V2は、ヤマハのハードウェア製品をリモートコントロールする複数のエディターソフトウェアを起 動させたり、複数のエディター設定を保存したりする共通のプラットフォームです。Studio Managerは、単独のアプ リケーションとして、またCubase 4やCubase AI 4のようなStudio Connections対応DAWアプリケーションのプ ラグインとして動作します。 詳細はStudio Manager取扱説明書(PDFマニュアル)をご参照ください。

Studio Connectionsとは

Studio Connectionsとは、Steinberg社とヤマハが先導する共同プロジェクトです。コン ピューターを中心とした音楽制作環境では、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせて使用 する状況が一般的ですが、このような状況でハードウェアとソフトウェアそれぞれの良い部分 を活かしながら、さらに利便性の高い環境を提供するためのソリューションです。以下のよう なソリューションを実現しています。
Recall
各エディターの設定は、Studio Managerでまとめて保存/呼び出しできます。 すなわち、複数の機器の設定をStudio Managerからまとめて呼び出す(リコールする)ことにより、システム全体の設 定を簡単な操作で変更できます。この機能をRecall (リコール)と呼びます。
Studio ManagerからRecallが実行された場合、MOTIF XSエディターは、「エディター設定」の Auto Sync Setting (39ペー
)で設定されたデータと転送方向に従って、MOTIF XS本体とのデータ同期を行ないます。
さらに、Studio Connectionsに対応したDAWアプリケーションをお使いの場合は、各エディターのデータを、DAW アプリケーションのプロジェクトファイルの一部として保存できます。これにより、DAWアプリケーションのプロ ジェクトファイルを開くだけで、自動的に各機器の設定をリコールできます。
MOTIF XSエディターマニュアル
2

Open Plug-in Technologyについて

Audio Integration
DAWアプリケーションにプラグインされたソフトウェアシンセサイザーやソフトウェアエフェクトを使う場合は、 DAWアプリケーションからの設定が非常に簡単です。しかし、ハードウェアを使用する場合は、オーディオ接続、ド ライバー設定、オーディオポートの設定など、さまざまな準備が必要です。 Studio Connections対応DAWアプリケーションを使えば、このような複雑な接続の組み合わせや設定をすることな く、ソフトウェアシンセサイザーやソフトウェアエフェクトと同じ感覚で、ハードウェア機器を扱えるようになります。 この機能をAudio Integrationと呼びます。 RecallやAudio Integrationの詳細は、ウェブサイトをご参照ください。
Studio Connectionsホームページ
http://www.studioconnections.org/jp/
Open Plug-in Technologyについて
Open Plug-in Technology (以下OPT)は、DAWアプリケーションなどのソフトウェアからMIDI機器をコントロール するためのソフトウェアプラグインフォーマットです。たとえば、シンセサイザー、プラグインボードの音色エディ ターや、ミキサーをコントロールするエディターなどを、別々に起動させるのではなく、OPTに対応したアプリケー ションの中で動作させることができます。アプリケーションごとにMIDIドライバーの設定などをする必要がなくなり、 音楽制作をより快適でシームレスに行なう環境を実現します。 従来のOPTに加えて、Studio Connectionsを実現するためのOpen Plug-in Technology Version2(以下OPT2)が あります。Studio Managerは、OPT2対応のアプリケーションです。
OPT2の概要
DAWアプリ
ケーション
OPT2は、OPTのレベル1 (PANELS)を発展させて、Studio Connectionsを実現するための機能を 付加したソフトウェアプラグインフォーマットです。
OPT2対応のプラグインソフトウェアは、OPT2対応のアプリ ケーション(Studio Managerなど)経由でStudio Connections対応DAWアプリケーションに間接的にプラグイ ンされます。
Studio
Manager
エディター
OPT2
エディター
エディター
MOTIF XSエディターマニュアル
3

MOTIF XSエディターのデータ構成

MOTIF XSエディターのデータ構成
MOTIF XSエディターでは、下記を1つのファイルとして保存できます。
グローバルのカレントデータ(エディットの最終状態)
ボイスモードのカレントデータ(エディットの最終状態)
ソングまたはパターンモードのカレントデータ(ミキシングデータ、各パートでのボイスエディットの最終状態、ミキ シングボイス×16)
ユーザーボイスデータ(ノーマルユーザー×3、ドラムユーザー×1)
カレントデータとは、各パートのボイス設定やパン、ボリューム、エフェクトなどのミキシング設定だけでなく、各 パートで最後に選択されていたボイスの、コモンエディットやエレメントエディットの最終状態も含んでいます。また、 保存できるボイスバンクのうち、ミキシングボイスだけはカレントデータに属します。エディターでは各パートのノー マルボイスを、エレメントにまで踏み込んでエディットでき、またそのエディットした最終状態を、ユーザーボイスや ミキシングボイスとして本体にストア(保存)しなくても、そのままファイルとして保存できます。したがって、保存し たファイルをあとで再度読み込めば、エディットの最終状態をすぐに再現することができ、便利です。
n
MOTIF XSエディターでは、ミキサー部の「G」列に表示されているパラメーターの一部と、パラメーターカテゴリー部の「Global Settings」のパラメーターを合わせて、「グローバルデータ」として扱っています。
MOTIF XSエディターによって作られるデータの構成、MOTIF XS本体内部のメモリーでのデータ構成、および両者の 関係については下図をご覧ください。
同期
同期
*1
同期
MOTIFXSエディター(コンピューター)
グローバル のカレントデータ
*1
(エディットの最終状態)
ボイスモードのカレントデ ータ (エディットの最終状態)
ソングまたはパターンモ ードの  カレントデータ (エディットの最終状態)
・マ ル チ コ モ ン デ ー タ 
ボイスのストア
ボイスのストア
*2
ユーザーボイスデータ
・ノーマルユーザー1(128ボイス) ・ノーマルユーザー2(128ボイス) ・ノーマルユーザー3(128ボイス) ・ドラムユーザー1(32ボイス)
*2
エディターファイル
(拡張子:.X0E)
パートボイスデータ (16ボイス)
ボイスのストア (46ページ)
*2
ミキシングボイスデータ (16ボイス)
MOTIFXS本体
グローバルのストア
グローバル のカレントデータ
(46ページ)
(エディットの最終状態)
ボイスのストア
ボイスモードのカレントデータ
(46ページ)
(エディットの最終状態)
ボイスのストア
ソングまたはパターンモ ードの 
*1
カレントデータ (エディットの最終状態)
・マ ル チ コ モ ン デ ー タ 
パートボイスデータ
(46ページ)
ミキシングのストア
(47ページ)
(16ボイス)
ボイスのストア
(46ページ)
*3
グローバル データ
*2
ユーザーボイスデータ
・ノーマルユーザー1(128ボイス) ・ノーマルユーザー2(128ボイス)
*2
・ノーマルユーザー3(128ボイス) ・ドラムユーザー1(32ボイス)
*3
ミキシングデータ
・マ ル チ コ モ ン デ ー タ 
*2
ミキシングボイスデータ (16ボイス)
*1 コンピューターとMOTIF XS本体が適切に接続されていてオンラインの状態に設定されていれば、エディター側でエディットしても本体
側でエディットしても設定された状態は同期します。
*2 エディター側でストア(保存)操作を行なうことで、実機側でもストアが行なわれます。
*3 グローバルデータとミキシングデータについては、エディター側でのストア(保存)操作により、MOTIF XS本体のメモリーにデータが保存
されます。
MOTIF XSエディターマニュアル
4

MOTIF XSエディターの起動

MOTIF XSエディターの起動
MOTIF XSエディターのインストールガイドに従って、MOTIF XSエディターやその他必要なソフトウェア、ドライ バーなどをインストールします。コンピューターとMOTIF XSをUSBケーブルまたはIEEE1394ケーブルを用いて接 続し、MOTIF XSのMIDIメッセージの入出力先を設定したあと、以下の操作でMOTIF XSエディターを起動します。
n
MOTIF XSとコンピューターとの接続について詳しくは、「MOTIF XS取扱説明書」の「コンピューターとの接続」をご参照ください。
単独のアプリケーションとして、またはStudio Connections対応DAWアプリケーションのプラグインと
1.
してStudio Managerを起動します。
MIDIポートを設定します。
2.
■ 単独のアプリケーションとしてStudio Managerを起動した場合
以下の操作手順でMIDI Ports画面を表示し、Studio ManagerのMIDIポートを設定します。
Windowsの場合: [File] → [Setup] → [MIDI Settings] Macintoshの場合: [SM2] → [Preference] → [MIDI Settings]
USB接続の場合: Input Ports (入力ポート)/Output Ports (出力ポート)のどちらも、MOTIF XSのポート1と4
の両方にチェックを入れます。
IEEE1394接続の場合: Input Ports (入力ポート)/Output Ports (出力ポート)を、mLAN MIDI In/mLAN MIDI Outにチェックを入れます。
■ Studio Connections対応DAWアプリケーションのプラグインとしてStudio Managerを起動した場合
DAWアプリケーション側でMIDIポートの設定をしてください。詳しくは、DAWアプリケーションの取扱説明書を ご覧ください。
USBケーブルで接続している場合、Cubase 4やCubase AI 4からStudio Managerを起動しただけでポート設 定が自動的に行なわれます。Extensions for Steinberg DAWをコンピューターにインストールしてあれば、 IEEE1394ケーブルで接続している場合でも、Cubase 4やCubase AI 4からStudio Managerを起動しただけ でポート設定は自動的に行なわれます。
3.
Studio ManagerウィンドウからMOTIF XSエディターを起動します。
詳細は、インストールガイドやStudio Manager取扱説明書(PDFマニュアル)をご参照ください。
さらに、MOTIF XSエディターはStudio Connections Audio Integrationに対応しているため、Studio Connections対応DAW上ではソフトウェアシンセサイザーと同じような手順で起動することもできます。
詳細は、ウェブサイトをご参照ください。
http://www.studioconnections.org/jp/
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5

MOTIF XSエディターの操作の流れ

MOTIF XSエディターの操作の流れ
MOTIF XSエディターの使い方には、決まった操作手順はありません。次のような操作の流れを参考に、目的に合った エディット作業を行なってください。ここでは、ボイスモードでのボイスエディット、ソングモードでのミキシングエ ディットを順に行ない、エディットして作られたデータをMOTIF XS本体の内部メモリーにストア(保存)したり、エ ディットした最終状態をファイルとしてセーブ(保存)する流れを説明します。
n
Voice/Song/Pattern表示があらかじめ「Song」または「Pattern」になっている場合は手順1から、Voice/Song/Pattern表示が あらかじめ「Voice」になっている場合は手順2から操作してください。
1.
Voice/Song/Pattern (ボイス/ソング/パターン)表示の「Voice」をクリックし、ボイスモードに切り替え ます。
モードを切り替える前にONLINE/OFFLINE (オンライン/オフライン)表示がONLINEになっている場合は、この手 順1の操作でAuto Sync画面が自動的に現われますので、手順3に進んでください。
2.
ONLINE/OFFLINE (オンライン/オフライン)表示がOFFLINEになっている場合は、[OFFLINE]をクリック してAuto Sync (オートシンク)画面を表示させます。
3.
Auto Sync (オートシンク)画面では、Data Port部でMOTIF XS本体と通信するための入出力用ポートや デバイスナンバー、Auto Sync Setting部でグローバルデータ、カレントデータ、ユーザーボイスデータ それぞれの同期方向などを設定します。
データ同期の方向は、MOTIF XS本体のデータを元に編集をしたい場合、MOTIF XS本体から受信する方向に設定 してください。コンピューター上に保存していたエディターのファイルを元に編集をしたい場合は、MOTIF XS本 体に送信する方向に設定してください。設定の詳細は、「エディター設定」(39ページ)をご覧ください。
Auto Sync (オートシンク)画面のGlobal (グローバル)、Current (カレント)、User Voice (ユーザーボイス)をOnに し、その横にあるMOTIF XS本体のイラストの右横にあるボックスをオンにして[Start]ボタンをクリックすると、エ
ディター上の各データがMOTIF XS本体に転送されます。これにより、MOTIF XS本体メモリー上の各データが、上書き で消されることになるのでご注意ください。MOTIF XS本体のデータを元に編集をしたい場合は、必ずコンピューターイ
ラスト側のボックスをオンにしてください。
データ同期の方向については、Studio Managerでの設定ではなくエディター上記画面での設定が適用されます。誤って データを失なうことがないよう、データ同期の方向についてはエディター上で確実に行なってください。
MOTIF XSエディターマニュアル
6
MOTIF XSエディターの操作の流れ
4.
Auto Sync (オートシンク)画面で、[Start]ボタンをクリックします。
ポートが正しく設定されていれば、データ同期が始まります。完了すると自動的にAuto Sync画面が閉じ、エディ ターはONLINE状態になっています。ONLINE (オンライン)の状態とは、エディター上での設定変更がそのまま MOTIF XS本体にも反映される、またはその逆にMOTIF XS本体上での設定変更がそのままエディター上にも反映 される状態をいいます。
5.
ボイスモードで、ボイスのエディットを行ないます。
5-1
Voice (ボイス)欄にある「V」の列の、バンク名またはボイス名のボックスをクリックすると、
「VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )」が表示されます。
エディットしたいボイスをVOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )のリストから選択します。
5-2
エディットしたいボイスをクリックしたら、MOTIF XS本体の鍵盤を弾くか、鍵盤イラストをクリックして音 色を確認しましょう。
5-3
エディットしたいボイスが決まったら、そのボイス名をダブルクリックするか、画面右下にある[OK]を クリックして、VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )画面を閉じてください。
VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )画面では、ボイス名をダブルクリックするか、画面右下にある[OK] ボタンをクリックすることで選択が確定し、画面自体も閉じます。ボイス選択をとりやめたい場合は、画面右 下にある[Cancel] (キャンセル)か[X](終了)ボタンをクリックしてください。VOICE LIBRARYが閉じられ、 エディットの対象となるボイスも元に戻ります。
エディットの対象となるボイスを別のボイスに変更すると、それまでエディットしていたボイスの状態は消去されます。 それまでにエディットしていたボイスを保存したい場合は、ストア(46ページ)を実行してからボイスを変更しましょう。
MOTIF XSエディターマニュアル
7
MOTIF XSエディターの操作の流れ
5-4
各種パラメーターの設定を行ない、ボイスをエディットします。
Voice (ボイス)欄のVの列にあるEQ、コーラス、リバーブなどのパラメーターをクリックして値を変更してみ ましょう。
音がどのように変わるかについては、MOTIF XS本体の鍵盤を弾くか、画面下部にある鍵盤イラストをクリッ クして聞いてみましょう。
画面右端にあるパラメーターカテゴリー部(20ページ)のオープン/クローズボタン( ボタン)をクリックする と、詳細パラメーター部が開きます。詳細パラメーター部では、現在エディット中のボイスに対して、さらに 細かいパラメーター設定ができます
必要に応じて、エディットしたボイスを保存(ストア)します。
6.
[編集]メニューの[ボイスのストア]を選択してストア画面(46ページ)を開きます。
6-1
以下のボイスバンクから保存するバンクを選択します。
6-2
Normal User 1 (ノーマルユーザー 1)
Normal User 2 (ノーマルユーザー 2)
Normal User 3 (ノーマルユーザー 3)
Drum User (ドラムユーザー )
n
ノーマルボイスをエディットしていた場合はノーマルユーザー 1〜3がストア画面に、ドラムボイスをエディットしていた 場合はドラムユーザーバンクがストア画面に表示されます。
MOTIF XSエディターマニュアル
8
MOTIF XSエディターの操作の流れ
6-3
選択したバンクを開き、保存したいナンバーを選択し、必要に応じてボイスネームを付けます。
6-4
[Store]ボタンをクリックして、エディットしたボイスを選択したバンクのナンバーに保存します。
ストアを実行することで、ボイスデータはエディター内部のユーザーバンクに保存され、さらに同期して MOTIF XS本体メモリーにあるユーザーバンクにも同様に保存されます。
ストアを実行することによりストア先のボイスデータが、MOTIF XSエディター内およびMOTIF XS本体メモリーともに 書き換えられます。大切なボイスデータを間違って消去することがないよう、注意してストア先を選びましょう。
n
[編集]メニューの[グローバルのストア]を選択すれば、Global (グローバル)欄のG列の一部のパラメーターでエディットし た内容をMOTIF XS本体に保存できます。
7.
ソングまたはパターンモードでミキシングのエディットを行ないます。
ここでは、ソングモードを例にミキシングのエディットを説明します。
7-1
Voice/Song/Pattern (ボイス/ソング/パターン)表示の「Song」をクリックし、ソングモードに切り 替えます。
Auto Sync画面が自動的に現われます。
7-2
Auto Sync (オートシンク)画面で、[Start]ボタンをクリックします。
ポートが正しく設定されていれば、データ同期が始まります。完了すると自動的にAuto Sync画面が閉じます。
MOTIF XSエディターマニュアル
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MOTIF XSエディターの操作の流れ
7-3
各種パラメーターの設定を行ない、ミキシング設定や各パートに割り当てられているボイスをエディッ トします。
Global/Multi (グローバル/マルチ)欄のGの列やPart (パート)欄の各パートの列にある、EQやエフェクトな どのパラメーターをクリックして値を変更してみましょう。
音がどのように変わるかについては、MOTIF XS本体の鍵盤を弾くか、画面下部にある鍵盤イラストをクリッ クして聞いてみましょう。
画面右端にあるパラメーターカテゴリー部(23ページ)のオープン/クローズボタン( ボタン)をクリックする と、詳細パラメーター部が開きます。詳細パラメーター部では、現在エディット中のミキシングに対してさら に細かいパラメーター設定をしたり、各パートに割り当てられたボイスのエディットができます。
MOTIF XSエディターでは、ボイスモードだけでなくソング/パターンモードでもボイスエディットを行なえます。ボイス
n
モードでは選択したボイスだけをエディットするのに対して、ソング/パターンモードでは1〜16パートの音量バランスな どミキシング設定をしながら、各パートに割り当てられたボイスのパラメーターを調節することになります。いずれの場
合でも、同じユーザーバンクにユーザーボイスとしてストア(保存)できます。
MOTIF XSエディターマニュアル
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MOTIF XSエディターの操作の流れ
8.
必要に応じて、エディットしたミキシングやボイスを保存(ストア)します。
8-1
MOTIF XS本体で、[STORE]ボタンを押してSong Store (ソングストア)画面を呼び出し、保存先 ナンバーを選択したうえで[ENTER]ボタンを押し、エディットしたミキシングをソングデータとして 設定を保存します。
詳細は、MOTIF XS本体の取扱説明書をご参照ください。
n
MOTIF XSエディター上でも、[編集]メニューの[ミキシングのストア]を選択することでミキシング設定を保存できます。 ただしこの場合、保存先は選択できず、MOTIF XS本体で現在選択されているソングにデータが保存されます。
8-2
保存したいボイスが割り当てられているパートを選択し、[編集]メニューの[ボイスのストア]を選択し てストア画面(46ページ)を開き、手順6-1、6-2、6-3、6-4 (8ページ)と同じ操作でボイスを保存し ます。
9.
[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]または[上書き保存]をクリックして、エディットしたデータを ファイル(*.X0E)に保存します。
エディットの最終状態およびユーザーバンクに保存(ストア)されたボイスデータを、まとめて1つのファイル (*.X0E)に保存します。次回、同じファイルをMOTIF XSエディターで開くと、Auto Sync画面が自動的に開き、 [Start]をクリックすることでMOTIF XS本体と同期をとれます。
MOTIF XSエディターをStudio Managerから起動している場合は、Studio Managerのドキュメントファイルに
MOTIF XSエディターのデータを保存できます。
Studio Connectionsに対応したDAWアプリケーションとStudio Managerを組み合わせてお使いの場合は、
MOTIF XSエディターのデータを、DAWアプリケーションのプロジェクトファイルの一部として保存できます。
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各部の名称と機能

全体設定部
1
2
1
ファイル、編集、バルク、ヘルプ
36ページをご参照ください。
Voice (ボイス)/Song (ソング)/Pattern (パターン)モード切替
2
MOTIF XS本体のモードをボイス/ソング/パターンモードのいずれかに設定します。ここでモードを切り替えると MOTIF XS本体のモードが自動的に切り替わり、Auto Sync (オートシンク)画面が表示されます。Auto Sync画 面上で必要な設定を行なったあと、MOTIF XS本体との同期をとることができます。
各部の名称と機能: 全体設定部
3
3
ONLINE/OFFLINE (オンライン/オフライン)
ここをクリックすることにより、ONLINE (オンライン)とOFFLINE (オフライン)を切り替えます。ONLINEが表 示されている場合は、MOTIF XS本体とエディターが同期しており、どちらか一方で設定を変更したらもう一方の 設定も自動的に変更されます。OFFLINEが表示されている場合は、両者が同期していないことを示しています。
エディターとMOTIF XS本体との通信状況により、自動的に切り替わる場合もあります。たとえば、ケーブルの接 続が外れると自動的にOFFLINEに切り替わります。
1
エディターとMOTIF XS本体がオンライン状態にあることを示しています。クリックすることにより、オフラ インに切り替わります。MIDIポートの設定が適切にできていない場合、またはケーブル接続が外れている場合 などは、オンラインに設定することはできません。
2
MIDIポートの設定やケーブル接続が正しく行なわれているにもかかわらず、エディターがオフライン状態にある ことを示しています。OFFLINE (オフライン)をクリックするとAuto Sync (オートシンク)画面が開くので、必 要な設定を行なったあと、[Start]をクリックすることによりデータ同期を行ないます。データ同期が完了すると Auto Sync画面が自動的に閉じられ、エディターはONLINE (オンライン)の状態になります。
n
Auto Sync (オートシンク)画面において、Global (グローバル)、Current (カレント)とVoice (ボイス)がOffに設定 されていて、Auto Start (オートスタート)がOnに設定されている場合にOFFLINE (オフライン)をクリックすると、
Auto Sync画面を開くことなく、エディターの状態がオフラインからオンラインに切り替わります。
3
MIDIポートの設定やケーブル接続が正しく行なわれていないために、エディターがオフライン状態にあること を示しています。OFFLINE (オフライン)をクリックするとAuto Sync (オートシンク)画面が開くので、接続を 確認し、必要な設定を行なったあとに[Start]をクリックすることによりデータ同期を行ないます。データ同期 が完了するとAuto Sync画面が自動的に閉じられ、エディターはONLINE (オンライン)の状態になります。
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各部の名称と機能: ミキサー部 (Voice/Song/Pattern=Voiceの場合)
ミキサー部 (Voice/Song/Pattern=Voiceの場合)
1 3
2
1
Global (グローバル)
ボイスモードで、よく使われるエフェクトなどのパラメーターをエディットする部分です。「G」をクリックするこ とにより、下図のようにオンになります。
ここで説明するパラメーターをエディットすると、エディットの状態をファイルとして保存するまでの間、「G」の右上に
n
小さな四角のマークが表示されます。この表示は、詳細パラメーター部の緑色の[F]マーク表示(25ページ)と連動します。
エディット前
エディット後
Lo、Lo-M、Mid、Hi-M、Hi (マスター EQ)
マスターイコライザーの各パラメーターをエディットします。
Chorus (コーラス)
コーラスのエフェクトタイプを選択します。
Reverb (リバーブ)
リバーブエフェクトのタイプを選択します。
Master Effect (マスターエフェクト)
マスターエフェクトのオン/オフを設定し、マスターエフェクトのタイプを選択します。
Volume (ボリューム)
全体のボリュームを調節します。
2
[Voice]/[AD/mLAN Part]タブ
ボイスかAD/mLANパートかを選ぶタブです。下図は、ボイスが選択されている状態です。
MOTIF XSエディターマニュアル
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各部の名称と機能: ミキサー部 (Voice/Song/Pattern=Voiceの場合)
Voice (ボイス)
3
[Voice]タブを選択した場合
[Voice]タブ(2)を選択している場合、ボイスのパラメーターを表示/編集します。ボイスの列を選択すると背景は 明るく表示されます。
n
ここで説明するボイスパラメーターをエディットすると、エディットの状態をファイルとして保存するまでの間、または、 ボイスをストアするまでの間、「V」の右上に小さな四角のマークが表示されます。この表示は、詳細パラメーター部の青
色の[V]マーク表示(25ページ)と連動します。
エディット前
エディット後
Category、Bank、No.、Voice Name (カテゴリー、バンク、ボイスナンバー、ボイスネーム)
現在選択されているボイス(音色)を表示します。クリックするとVOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )が表示さ れ、ボイスを選択できます。
VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )
19
2
3 4
5
67
1
[×](終了)ボタン
ボイスの変更をすべてキャンセルし画面を閉じ、VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )が開く前のボイ スに戻ります。
8
2
[Category](カテゴリー )/[Bank](バンク)チェックボックス
ボイスを、カテゴリー別のフォルダーに分けるか、バンク別のフォルダーに分けるかを設定します。
3
[+]/[−]ボタン
[+]をクリックすると全フォルダーが開き、中にある全ボイスが表示されます。[−]をクリックすると全 フォルダーが閉じます。
4
フォルダー (カテゴリーまたはバンク)
クリックすることにより、フォルダーを開いたり閉じたりします。
MOTIF XSエディターマニュアル
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各部の名称と機能: ミキサー部 (Voice/Song/Pattern=Voiceの場合)
5
ボイス
フォルダーの中にあるボイス群です。ボイスをクリックすると、そのボイスが一時的に選択されます。ボイ スをダブルクリックすると、そのボイスが実質的に選択され、VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )が 閉じます。またユーザーバンク内では、ドラッグ&ドロップにより、ユーザーボイスの並び順を変えること ができます。 [Category](カテゴリー )チェックボックスにチェックを入れた場合、各ボイス名の左にチェックボックス が表示されます。お気に入りのボイスやよく使うボイスのチェックボックスをオンにしておけば、 [Favorites](フェーバリッツ)チェックボックス(7)をオンにすることにより、それらのボイスだけを表示さ せることができて便利です。
ボイスの選択、コピー、貼り付け、ドラッグ、ドロップについては、コンピューターのOSと同じ方法でできます。
n
n
6
検索ボックス
右クリックにより、下記機能が使えます。
全フォルダーを開く/全フォルダーを閉じる
ボイスをカテゴリー別のフォルダーに分けるか、バンク別のフォルダーに分けるかを設定する
コピー /貼り付け
ボイスネームの変更
Favoritesの全消去
ここにキーワードを入れることで、使いたいボイスを探し出せます。
7
[Favorites] (フェーバリッツ)チェックボックス
このチェックボックスをオンにすることにより、自分のお気に入りのボイスやよく使うボイスだけを VOICE LIBRARY上に表示できます。お気に入りのボイスやよく使うボイスについては、各ボイスの左側 のチェックボックスにチェックを入れて指定します。左側のチェックボックスは[Category] (カテゴリー ) チェックボックスにチェックを入れた場合にのみ表示されます。
8
[OK]/[Cancel]ボタン
[OK]ボタンをクリックすると、ここでの設定が確定し、VOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )が閉じま す。[Cancel] (キャンセル)ボタンをクリックすると、ここでのボイス選択を取り消し元に戻した上で VOICE LIBRARYが閉じます。
9
Refresh (リフレッシュ )
エディターのVOICE LIBRARY (ボイスライブラリー )を開いた状態で、MOTIF XS本体側でボイスストア を行なうと、エディターとMOTIF XS本体のボイス名が一致しない状態になります。その場合、このボタン をクリックすることでVOICE LIBRARYでのボイス名表示を最新状態に更新します。
EQ Lo、Mi、Hi (パートEQ)
現在選択されているボイスのイコライザー調整をノブで行ないます。
Cho、Rev、Pan (コーラス、リバーブ、パン)
現在選択されているボイスのコーラスセンド、リバーブセンド、パンをそれぞれのノブでエディットします。
Volume (ボリューム)
現在選択されているボイスの音量を設定します。
ARP (アルペジオ)
アルペジオ再生のオン/オフを切り替えます。
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各部の名称と機能: ミキサー部 (Voice/Song/Pattern=Voiceの場合)
[AD/mLAN Part]タブを選択した場合
[AD/mLAN Part]タブ(2)を選択している場合、ボイスモードでのAD/mLANパートのパラメーターを表示/編集 します。AD/mLANパートが選択されていると、背景は明るく表示されます。
Cho、Rev、Pan (コーラス、リバーブ、パン)
AD/mLANパートのコーラスセンド、リバーブセンド、パンをそれぞれのノブでエディットします。
Volume (ボリューム)
AD/mLANパートの音量を設定します。
Output Select (アウトプットセレクト)
AD/mLANパートの出力先を設定します。
表示 出力される端子 ステレオ/モノラル
L&R OUTPUT LとR ステレオ asL&R ASSIGNABLE OUTPUT LとR ステレオ m1&2 mLAN OUTPUT 1と2 ステレオ(1:L、2:R) m3&4 mLAN OUTPUT 3と4 ステレオ(3:L、4:R) m5&6 mLAN OUTPUT 5と6 ステレオ(5:L、6:R) m7&8 mLAN OUTPUT 7と8 ステレオ(7:L、8:R) m9&10 mLAN OUTPUT 9と10 ステレオ(9:L、10:R) m11&12 mLAN OUTPUT 11と12 ステレオ(11:L、12:R) m13&14 mLAN OUTPUT 13と14 ステレオ(13:L、14:R) asL ASSIGNABLE OUTPUT L モノラル asR ASSIGNABLE OUTPUT R モノラル m1 mLAN OUTPUT 1 モノラル
::
m14 mLAN OUTPUT 14 モノラル
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