リファレンスマニュアル
JA
目次
はじめに.................................................................3
マニュアル構成 ............................................................... 3
対応アンプ....................................................................... 3
セットアップ................................................................... 3
用語................................................................................... 4
各部の名称と機能 ....................................................5
フロントパネル ............................................................... 5
リアパネル........................................................................6
パネル操作.............................................................. 7
基本操作........................................................................... 8
シーン(「1.Scene」) .................................................10
シーンをリコールする
(「1.Scene」→「Recall」) ................................... 10
シーンをストアする
(「1.Scene」→「Store」)..................................... 10
アンプのコントロール(「2.Amp Control」) .........11
電源のオン/スタンバイ
(「2.Amp Control」→「Standby」) ...................11
ミュート
(「2.Amp Control」→「Mute」) ......................... 11
アッテネーター値の変更
(「2.Amp Control」→「Attenuation」) ............ 11
アンプの出力モニター (「3.Output Monitor」) ...12
アンプの出力
(「3.Output Monitor」).......................................... 12
デバイス設定(「4.Device Setup」).......................12
Device ID の設定
(「4.Device Setup」→「Device ID」) ..............12
ACD1の名称確認
(「4.Device Setup」→「Device Label」)........ 12
Identify
(「4.Device Setup」→「Identify」)................... 13
ユーティリティ (「5.Utility」) .................................13
バックアップバッテリーの確認
(「5.Utility」→「Battery」).................................. 13
バージョンの表示
(「5.Utility」→「Firmware Ver.」) ..................... 13
LCDバックライト
(「5.Utility」→「LCD Backlight」).................... 14
パネル操作の制限
(「5.Utility」→「Panel Operation」).................14
本体操作によるシーンリコールの許可
(「5.Utility」→「Scene Recall」)...................... 14
EMGコマンドによるシーンリコールの許可
(「5.Utility」→「EMG Scene Setup」)............ 15
LAST MEMORY RESUME の設定
(「5.Utility」→「Last Mem. Resume」).......... 15
時計の設定
(「5.Utility」→「Clock」)......................................15
GPI IN のキャリブレーション
(「5.Utility」→「GPI Calibration」)................... 16
ネットワークの設定(「6.Network Setup」)........16
IPアドレスのモード設定
(「6.Network Setup」→「IP Address Mode」)
IPアドレス設定
(「6.Network Setup」→「IP Address」) .........16
MACアドレスの確認
(「6.Network Setup」→「MAC Address」) ...16
外部コントローラーのポート設定
(「6.Network Setup」→「IP Ctrl Port #」 ).....17
......16
ACD1の初期化 ............................................................17
端子の結線について .............................................. 18
ユーロブロックプラグの取り付け方法 ......................18
GPI端子.........................................................................19
FAULT OUTPUT 端子 ...............................................20
資料 .................................................................... 21
メッセージ一覧.............................................................21
対応文字一覧.................................................................21
困ったときは(トラブルシューティング)..................22
仕様 ................................................................................22
コントロールI/O ..........................................................23
コネクターピンアサイン..............................................23
MONITOR/REMOTE端子仕様 ......................................23
DATA PORT 端子仕様 .....................................................23
寸法図.............................................................................24
ACD1 リファレンスマニュアル
2
はじめに
マニュアル構成
本書ではアンプコントロールデバイスACD1の本体操作や仕様を中心に説明しています。ACD1をご使用
の際には、本書以外のマニュアル類もご参照いただきますようお願い申し上げます。
■ 本書以外のマニュアル類
ACD1 取扱説明書(紙) 導入時の接続を中心に説明しています
Amp Editorインストールガイド (PDF) Amp Editorのインストール手順とアンインストール手順を説明
しています
Amp Editor取扱説明書 (PDF) Amp Editorと ACD1 のセットアップ方法や、Amp Editorの使
い方について説明をしています
NOTE
PDF マニュアルや、Amp Editorは以下URL からダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/downloads/
NOTE
・ Amp Editorは V1.1以降をご使用ください。
・ ダウンロードしたマニュアルをご覧になるには、コンピューターにAdobe Reader がインストールされている
必要があります。Adobe Readerをお持ちでない方は、下記URL からAdobe社のページを開き、Adobe Reader
(無償)をダウンロードしてください。
http://www.adobe.co.jp/
対応アンプ
2009年 9月現在、ACD1との接続に対応しているアンプは以下のとおりです。
●
XP シリーズ : XP7000、XP5000、XP3500、XP2500、XP1000
●
XMシリーズ : XM4180、XM4080
●
XHシリーズ : XH200
●
PC-Nシリーズ : PC9501N、PC6501N、PC4801N、PC3301N、PC2001N、PC9500N、
PC4800N、PC3300N
●
Tn シリーズ : T5n、T4n、T3n
* 最新の情報については下記URLをご参照ください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/
セットアップ
本体およびAmp Editorのセットアップについては、「Amp Editor取扱説明書」をご参照ください。
「Amp Editor取扱説明書」は、以下のウェブサイトのダウンロードページからダウンロードしてください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/downloads/
ACD1 リファレンスマニュアル
3
はじめに
用語
ここでは、ACD1に特有の用語について説明します。
■ Amp Editor
コンピューターアプリケーションソフトです。このソフトを使用するとコンピューター上でACD1とACD1 に接続
されたアンプをモニター / コントロールすることができます。
■ シーン
Standby/Onやミュートなどアンプごとの各種設定を「シーン」と呼びます。シーンを呼び出す(リコール) ことで、
保存した設定をすぐにアンプに反映させることができます。ACD1 は接続された各アンプごとに49 個のシーンを設
定できます。
■ シーンリンク
エリア内の複数のアンプのシーンを同時にリコールするための設定を「シーンリンク」と呼びます。シーンリンク
を呼び出す(リコール ) ことで、同時に複数のアンプのシーンをリコールすることができます。シーンリンクの作成
とリコールはAmp Editorで行ないます。
■ Device ID
ネットワーク内のACD1を特定するためのID です。エリア内でID が重複するとAmp Editorでモニター /コント
ロールできなくなります。
■ Amp ID
ACD1 に接続されているアンプのID です。同じ ACD1の [DATA PORT]端子に接続されているアンプはアンプのリ
アパネルにある[AMP ID] スイッチで、重複しない IDを設定してください。[MONITOR/REMOTE] 端子に接続され
ているアンプは接続した端子でAmp IDが決まります。
ACD1 リファレンスマニュアル
4
各部の名称と機能
フロントパネル
q wer t
q
ディスプレイ
シーンやACD1自身や接続されているアンプの情報を表示します。異常発生時(WARNING以上のアラートイベン
ト発生時)には赤く点灯します。また、Amp EditorでIdentify操作をすると、青と白で点滅します。
電源を入れると、以下のようなHOME画面が表示されます。HOME 画面では Device ID と Amp Editorで設定され
たACD1の名称が表示されます。
YAMAHA ACD1
001:FOH #1
Device ID
w
[BACK]ボタン
前の画面やパラメーターへの移動に用います。
NOTE
e
[▲INC/YES]/[▼DEC/NO]ボタン
パラメーターの値を増減(INC/DEC)したり、確認メッセージに対してYES/NOの決定に用います。
NOTE
r
[NEXT]ボタン
次の画面やパラメーターへの移動に用います。
t
[POWER ON/OFF] ボタン
ACD1 の電源をオン/ オフします。
NOTE
・ HOME画面が表示されているときに、3秒以上押し続けると、Device IDの設定画面が表示されます。
・[▲INC/YES]/[▼DEC/NO]ボタンの両方を3秒以上押し続けると「Unlock panel:Are you sure?」と表示され、その
後[▲INC/YES]ボタンを押すとACD1 の電源を切るまでパネルロックは一時的に解除されます。
・ HOME画面が表示されているときに、[BACK]ボタンと [▼ DEC/NO]ボタンの両方を同時に押し続けると「Reset
FaultOut Are you sure?」と表示され、その後[▲INC/YES]ボタンを押すと FAULT OUTPUT端子の出力がリセット
(NCとCが通電)されます。FAULT OUTPUT端子が異常を通知しているときのみ有効です。
・ 電源を切ったときの設定は保存されます。電源を再度入れたときには、その設定値で起動します。また、Last
Mem. Resume設定で、電源を切ったときのシーンナンバーのシーンをリコールした状態で起動するようにも変更
できます。
Device Label ...... Amp Editorで設定したACD1の名称が表示されます。
ACD1が対応していない文字を使用している場合、
該当箇所が「 ~」と表示されます。
・ Last Mem. Resumeが ONに設定されている場合、定期的に内部メモリーにデータをバックアップするため、パラメーターを操
注意
作してから5秒以内に電源を切らないでください。
・ ディスプレイにDo not turn off!が表示されているときには電源を切らないでください。
ACD1 リファレンスマニュアル
5
各部の名称と機能
リアパネル
yu i !2
y
アース用ネジ
付属の電源コードは3芯プラグですので、AC コンセントが接地されていれば ACD1は電源コードから適切にアース
接続されます。さらに、このネジもアース接続することで、ハムノイズ、干渉ノイズなどを改善できる場合があり
ます。
u
[AC IN]端子
付属の電源ケーブルを接続します。
まずACD1と電源ケーブルを接続し、次に電源プラグをコンセントに差し込みます。
o!0 !1
i
[NETWORK] 端子
コンピューターなどのネットワーク機器と接続する100Base-TX/10Base-TのEthernet端子です。
o
[GPI]端子
NOTE
・ [NETWORK]端子に接続するケーブルは、UTPケーブルまたは STPケーブルをお使いください。ACD1はAuto MDI/
MDI-Xに対応しているため、ストレート /クロスケーブルを自動的に判別して切り替えを行ない、適切な方法で接続
できます。そのためストレートケーブル、クロスケーブルどちらでも使用できます。
・ スイッチングハブとACD1間のケーブルの長さは、最大 100メートルです。ただし、使用するスイッチングハブや
ケーブルの品質により、この長さを保証できない場合もあります。
制御信号を入出力するGPI (General Purpose Interface)用のユーロブロック端子です。ACD1 には 4ポートの入
力、4 ポートの出力があります。+V端子の出力電圧は5V です。IN端子は 0V〜5V間の電圧を検知します。OUT 端
子はオープンコレクター出力でOpenと Closeに変化します。接続方法や使用例については「端子の結線について」
(18ページ)をご参照ください。[GPI IN]端子のキャリブレーションについては「Utility」(13ページ)をご参照く
ださい。
[FAULT OUTPUT] 端子
!0
ACD1 のCPUに異常が発生したときや、Amp Editorの「Alert Setup」ダイアログボックスで Fault Output に設
定したアラートイベントが発生したときに、外部機器に通知するためのユーロブロック端子です。接続方法や使用
例については「端子の結線について」(18ページ)をご参照ください。
[DATA PORT] 端子
!1
最大32台の PC-N/Tnシリーズを接続して、ACD1からモニター /コントロールするための RJ-45コネクターで
す。CAT5 以上のUTPストレートケーブルを使って最長500mのデイジーチェーン接続ができます。
また、この端子に接続されたアンプのAmp IDを0から31 の重複しない数値に設定してください。
NOTE
・8ピンすべてが接続されているUTPケーブルをお使いください。
[MONITOR/REMOTE]端子
!2
最大8台のXP/XH/XMシリーズを接続して、ACD1からモニター /コントロールするための D-Sub15 ピンコネク
ターです。3 段式のD-Sub15ピン ストレートケーブルを使って最長50mまで接続できます。
この端子で接続されたアンプのAmp IDは、接続した端子によって32から 39 に割り振られます。
ACD1 リファレンスマニュアル
6
パネル操作
パネル上のボタンを押すことで、ACD1本体や接続されているアンプの各種パラメーターのモニター /コン
トロールが可能です。
モニター /コントロールできるパラメーターは以下のとおりです。
カテゴリー サブカテゴリー できること
1. Scene
(10ページ)
2. Amp Control
(11ページ)
3. Output Monitor
(12ページ)
4. Device Setup
(12ページ)
5. Utility
(13ページ)
6. Network Setup
(16ページ)
Recall 指定したアンプのシーンを呼び出します。
Store 指定したアンプのシーンを保存します。
Standby/On 指定したアンプの電源をOnまたは Standby に切り替えます。
Mute 指定したアンプのチャンネルをミュートしたりミュートを解除したりします。
Attenuation 指定したアンプのチャンネルのアッテネーター値を変更します。(PC-N/Tnシ
リーズのみ)
指定したアンプの出力レベルを表示します。
Device ID ACD1 の Device ID を設定します。
Device Label Amp Editorで設定したACD1 の名称を表示します。
Identify Amp Editor上の該当するACD1 の「Identify」アイコンを点滅させます。
Battery ACD1内蔵のバックアップバッテリーの状態を表示します。
Firmware Ver. ACD1 のファームウェアのバージョンを表示します。
LCD Backlight ACD1 の LCDバックライトを常時点灯する (ON)か、操作時のみ点灯する (Auto
OFF) か選択します。
Panel Operation ACD1 のパネル操作の制限を設定します。
Scene Recall ACD1 のパネル操作でシーンのリコールを許可する (Enable)か、許可しない
(Disable) か選択します。
EMG Scene Setup 外部コントローラーから EMG(Emergency)信号を受信したときにリコールする
シーン番号を設定します。OFFに設定すると、EMG信号を受信してもシーンを
リコールしません。
Last Mem. Resume ACD1 の電源を入れたときに、前回電源を切ったときの設定で起動する(ON)か、
前回電源を切ったときのアンプのシーンナンバーをリコールして起動する(OFF)
か選択します。
Clock ACD1 に内蔵されている時計の時刻と日付を設定します。
GPI Calibration [GPI IN]端子の入力電圧のキャリブレーションを実行します。
IP Address Mode ACD1 の IPアドレスをAmp Editorで自動設定する(Auto)か、手動設定する
(Manual) か選択します。
IP Address ACD1 の IPアドレスを設定します。
MAC Address ACD1の MACアドレスを表示します。
IP Ctrl Port # ACD1 を AMX/Crestronなどの外部コントローラーでEthernet経由でコント
ロールする際に使用するポート番号を設定します。
ACD1 リファレンスマニュアル
7
パネル操作
それぞれのボタンの主な役割は以下のとおりです。
ボタン 役割
[NEXT] 次の画面やパラメーターに移動します。
[BACK] 前の画面やパラメーターに移動します。
[▲INC/YES] パラメーターの値を増やしたり(INC)、確認メッセージに対して YESの決定をします。
[▼DEC/NO] パラメーターの値を減らしたり (DEC)、確認メッセージに対して NO の決定をします。
[▲INC/YES]ボタンを押す 押す パラメーターの値が増加します
押し続ける ボタンを押している間、パラメーターの値が増加し続けます。
押したまま[▼DEC/NO]ボタンを押す[▲INC/YES]ボタンを押し続けているときよりも、さらに速
く増加します。
[▼DEC/NO]ボタンを押す 押す パラメーターの値が減少します。
押し続ける ボタンを押している間、パラメーターの値が減少し続けます。
押したまま[▲INC/YES]ボタンを押す[▼DEC/NO]ボタンを押し続けているときよりも、さらに速
く減少します。
基本操作
ここではACD1に接続されているアンプのシーンをストアする手順を例として説明します。
操作の基本は全パラメーター共通です。
HOME画面から [NEXT]ボタンを押したあと、[▲ INC/
1.
YES]/[▼DEC/NO]ボタンを押して、[Scene] カテゴリー
を選択します。
NOTE
2.
[NEXT]ボタンを押して、「Scene」のサブカテゴリーに移動
します。
・「Locked」と表示された場合、User Lock設定が「Panel」に
なっています。パスワードを入力して、User Lockを一時的に
解除してください。パスワードを設定していない場合は、
「User Lock」(14ページ)をご参照ください。
1.Scene
å
Recall
1.Scene
Recall
å
3.
[▲INC/YES]/[▼DEC/NO]ボタンを押して、「Store」を
選択します。
[NEXT]ボタンを押して、「Amp ID」に移動します。
4.
ACD1 リファレンスマニュアル
8
1.Scene
Store
å
Amp ID: 01
å
00 Initial Data