Roland VR-700 User Manual [ja]

取扱説明書
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.4)と「使用上のご注意」
(P.6)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱
説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いて ください。
© 2010 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。 Roland は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標です。

安全上のご注意

火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
マークについて
この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでくださ い。この機器の内部には、お客様が修理/交換できる 部品はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランドお客様相談セ ンターに依頼してください。
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
以下の指示を必ず守ってください
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
注意の意味について警告と
図記号の例
 は、強制(必ずすること)を表わしています。 具体的な強制内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜くこ と」を表わしています。
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わし ています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
警告
注意
● この機器を分解したり、改造したりしないでくだ さい。
....................................................................................................................
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれて いないことは、絶対にしないでください。必ずお 買い上げ店またはローランドお客様相談センター に相談してください。
....................................................................................................................
● 次のような場所に設置しないでください。 ○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所 ○ 湯気や油煙が当たる場所 ○ 塩害の恐れがある場所 ○ 雨に濡れる場所 ○ ほこりや砂ぼこりの多い場所 ○ 振動や揺れの多い場所
....................................................................................................................
● この機器の設置には、ローランドが推奨するスタ ンド(KS-G8)を使用してください(P.18)。
....................................................................................................................
4
警告 警告
● この機器の設置にスタンド(KS-G8)を使用する 場合、ぐらつくような所や傾いた所にスタンドを 設置しないでください。安定した水平な所に設置 してください。機器を単独で設置する場合も、同 様に安定した水平な所に設置してください。
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● 電源プラグは、必ず交流(AC)100V の電源コ ンセントに差し込んでください。
....................................................................................................................
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してくださ い。また、付属の電源コードを他の製品に使用し ないでください。
....................................................................................................................
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上に 重いものを載せたりしないでください。電源コー ドに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感 電の恐れがあります。
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● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取 り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人 のかたが、監視/指導してあげてください。
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安全上のご注意
警告
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設 定によっては永久的な難聴になる程度の音量にな ります。大音量で、長時間使用しないでくださ い。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに 使用をやめて専門の医師に相談してください。
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● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金 など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れ ないでください。
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● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源コー ドをコンセントから外し、お買い上げ店または ローランドお客様相談センターに修理を依頼して ください。 ○ 電源コードやプラグが破損したとき ○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき ○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
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● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与 えないでください。
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電源は、タコ足配線などの無理な配線をしないで ください。特に、電源タップを使用している場合、 電源タップの容量(ワット/アンペア)を超える と発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。
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● 外国で使用する場合は、お買い上げ店またはロー ランドお客様相談センターに相談してください。
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● 電源コードのアースを確実に取り付けてくださ い。感電の恐れがあります(P.18)。
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● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫 剤、香水、アルコール類、マニキュア、スプレー 缶などを置かないでください。また、表面に付着 した液体は、すみやかに乾いた柔らかい布で拭き 取ってください。
注意
● 本製品は当社製のスタンド(KS-G8)とのみ、 組み合わせて使用できるよう設計されています。 他のスタンドやカートと組み合わせて使うと、不 安定な状態となって落下や転倒を引き起こし、け がをするおそれがあります。
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● 取扱説明書に記載の注意事項が守られていても、 演奏のしかたによってはスタンドからキーボード が落下したりスタンドが転倒したりする可能性が ありますので、使用にあたっては事前に安全を確 認したうえでお使いください。
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● 電源コードを機器本体やコンセントに抜き差しす るときは、必ずプラグを持ってください。
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● 定期的に電源プラグを抜き、乾いた布でゴミやほ こりを拭き取ってください。また、長時間使用し ないときは、電源プラグをコンセントから外して ください。電源プラグとコンセントの間にゴミや ほこりがたまると、絶縁不良を起こして火災の原 因になります。
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● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならない ように配慮してください。特に、コードやケーブ ル類は、お子様の手が届かないように配慮してく ださい。
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● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを 置かないでください。
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● 濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器本 体やコンセントに抜き差ししないでください。
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● この機器を移動するときは、電源コードを外し外 部機器との接続を外した後、必ず 2 人以上で水平 に持ち上げて運んでください。このとき、手をは さんだり、足の上に落とさないように注意してく ださい。
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● お手入れをするときには、電源を切って電源プラ グをコンセントから外してください(P.18)。
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● 落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグをコ ンセントから外してください。
注意
● この機器は、風通しのよい、正常な通気が保たれ ている場所に設置して、使用してください。
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● 取り外した譜面立て固定ネジは、小さなお子様が 誤って飲み込んだりすることのないようお子様の 手の届かないところへ保管してください。
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5

使用上のご注意

電源について
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのインバー ター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続されている コンセントと同じコンセントに接続しないでください。電気製 品の使用状況によっては、電源ノイズにより本機が誤動作した り、雑音が発生する恐れがあります。電源コンセントを分ける ことが難しい場合は、電源ノイズ・フィルターを取り付けてく ださい。
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、 必ずすべての機器の電源を切ってください。
● 電源スイッチを切った後、本機上の LED などは消えますが、 こ れは主電源から完全に遮断されているわけではありません。完 全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源スイッチを 切った後、コンセントからプラグを抜いてください。そのため、 電源コ−ドのプラグを差し込むコンセントは、この機器にでき るだけ近い、すぐ手の届くところのものを使用してください。
設置について
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機 器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この 場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面 に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。こ の場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信時や 発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場 合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を 切ってください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車 内などに放置しないでください。また、至近距離から照らす照 明器具(ピアノ・ライトなど)や強力なスポット・ライトで長 時間同じ位置を照射しないでください。変形、変色することが あります。
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結 露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりま すので、数時間放置し、結露がなくなってから使用してくださ い。
● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置しないで ください。変形、変色することがあります。
● 鍵盤の上に物を置いたままにしないでください。発音しなくな るなどの故障の原因になります。
● 本機にシールなどを貼らないでください。はがす際に外装の仕 上げを損なうことがあります。
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機のゴム足 が、設置した台などの表面を変色または変質させることがあり ます。 ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使いいた だけます。この場合、本機が滑って動いたりしないことを確認 してからお使いください。
お手入れについて
● お手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布で汚れ を拭き取ってください。木目にそって全体を均一の力で拭きま す。同じ所ばかり強くこすると、仕上げを損なう恐れがありま す。
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール 類は、使用しないでください。
修理について
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能につい て保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあり ます。
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあります。 大切な記憶内容は、USB メモリーに保存するか、記憶内容をメ モしておいてください。修理するときには記憶内容の保存に細 心の注意を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内 容が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修復に 関しましては、補償も含めご容赦願います。
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持する ために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。こ の部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、 保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合 がありますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談 センターにご相談ください。
USB メモリーの取扱いについて
● USB メモリーは、確実に奥まで差し込んでください。
● USB メモリーの端子の部分に触れたり、汚したりしないでくだ さい。
● USB メモリーは精密な電子部品で作られていますので、取り扱 いについては次の点に注意してください。
○ 静電気による破損を防ぐため、取り扱う前に身体に帯電し
ている静電気を放電しておく。 ○ 端子部に手や金属で触れない。 ○ 曲げたり、落としたり、強い衝撃を与えたりしない。 ○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中などに放
置しない。 ○ 水に濡らさない。 ○ 分解や改造をしない。
6
その他の注意について
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失われ ることがあります。失っても困らないように、大切な記憶内容 はバックアップとして USB メモリーに保存しておいてくださ い。
● 本体メモリー、USB メモリーなどの失われた記憶内容の修復に 関しましては、補償を含めご容赦願います。
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子など に過度の力を加えないでください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを 持ってください。
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではありませ ん。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、 特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用 すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボー ル箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各地域 のゴミの分別基準に従って行ってください。
● 譜面立てを使用するときは、譜面立てに強い力を加えないでく ださい。
● ペダルは、必ず指定のもの(別売:EV-5、EV-7)をお使いく ださい。他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合 があります。
● D ビーム・コントローラーの有効範囲は、強い直射日光の下で は極端に小さくなってしまいます。屋外で D ビーム・コント ローラーを使用するときはご注意ください。
使用上のご注意
● D ビーム・コントローラーは周辺の明るさによって感度が変化 します。期待どおりの動作をしないときは感度を調節しなおし てください。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商
標です。
は、日本国およびその他の国におけるローランド
株式会社の登録商標または商標です。
※ GM( )、GM2( )は、社団法人 音楽
電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
※ MPEG Layer-3 オーディオ圧縮技術は、Fraunhofer
IIS 社と THOMSON multimedia 社よりライセンスを 得ています。
※ MMP(Moore Microprocessor Portfolio)はマイク
ロプロセッサーのアーキテクチャーに関する TPL
(Technology Properties Limited)社の特許ポート
フォリオです。当社は、TPL 社よりライセンスを得てい ます。
※ 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録
商標です。
7
もくじ
安全上のご注意........................................................................................ 4
使用上のご注意........................................................................................ 6
VR-700 の主な特長............................................................................ 12
各部の名称とはたらき ......................................................................... 14
トップ・パネル ......................................................................................................................... 14
リア・パネル............................................................................................................................. 17
演奏する前に......................................................................................... 18
スタンド(KS-G8)に設置する............................................................................................. 18
電源コードを接続する.............................................................................................................. 18
電源を入れる/切る ................................................................................................................. 19
電源を入れる .................................................................................................................. 19
電源を切る...................................................................................................................... 19
ペダルを接続する ..................................................................................................................... 20
ペダル・キーボードの接続........................................................................................... 20
エクスプレッション・ペダル、ダンパー・ペダルの接続......................................... 20
再生機器を接続する ................................................................................................................. 21
アンプやスピーカーの接続........................................................................................... 21
ヘッドホンの接続 .......................................................................................................... 21
USB メモリーを接続する........................................................................................................ 22
譜面立てを取り付ける.............................................................................................................. 22
音量を調節する ......................................................................................................................... 23
デモ・ソングを聴く ................................................................................................................. 23
ディスプレイの表示について.................................................................................................. 24
パネルの操作を無効にする(ロック機能)............................................................................. 25
ロック中でも操作が可能な操作子 ............................................................................... 25
ロック機能のオン/オフ............................................................................................... 25
製品出荷時の状態に戻す(ファクトリー・リセット)......................................................... 26
演奏する ................................................................................................ 27
VR-700 のパートについて..................................................................................................... 27
アッパー・パート .......................................................................................................... 27
ロワー・パート .............................................................................................................. 27
ペダル・パート .............................................................................................................. 28
オルガン音色とアンサンブル音色 .......................................................................................... 28
オルガン音色とアンサンブル音色を重ねて演奏する(レイヤー)...................................... 29
アンサンブル音色をレイヤーする ............................................................................... 29
2 つのアンサンブル音色をレイヤーする.................................................................... 30
オルガン音色やアンサンブル音色を単独で演奏する ........................................................... 33
アンサンブル音色だけで演奏する ............................................................................... 33
オルガン音色だけで演奏する ....................................................................................... 33
鍵盤で 2 つのパートの音を演奏する(スプリット)............................................................ 34
2 つのパート境界(スプリット・ポイント).............................................................. 35
D ビーム・コントローラーで音に変化を付ける ................................................................... 36
D ビームの効果.............................................................................................................. 36
8
オルガン音色を作る ............................................................................. 38
バーチャル・トーンホイール音源について........................................................................... 38
音をリアルタイムに変化させる(ハーモニック・バー)...................................................... 38
ハーモニック・バーで音を作る ................................................................................... 39
ハーモニック・バーと倍音成分の関係........................................................................ 39
パーカッションでアタック感を付ける................................................................................... 41
ゆらぎを付ける(ビブラート/コーラス)............................................................................. 42
ビブラートまたはコーラスをオンにする.................................................................... 42
ビブラートまたはコーラスのタイプを変える............................................................ 42
回転スピーカー風のうねりを付ける ...................................................................................... 43
音をひずませる .............................................................................................................. 44
響きを加える(リバーブ)........................................................................................................ 44
リバーブのタイプを変える........................................................................................... 44
ペダルで音量を調節する.......................................................................................................... 45
アンサンブル音色を鳴らす ................................................................. 46
アンサンブル音色を選ぶ.......................................................................................................... 46
オクターブ・シフト ................................................................................................................. 46
アンサンブル音色のエフェクト.............................................................................................. 46
お気に入りの設定を保存する(フェイバリット)............................. 47
フェイバリットを選ぶ.............................................................................................................. 47
現在の設定をフェイバリットとして保存する....................................................................... 47
フェイバリットの初期化.......................................................................................................... 47
USB メモリーにバックアップする ........................................................................................ 48
USB メモリーからリストアする ............................................................................................ 48
リズムやソングを再生する(プレーヤー)........................................ 49
内蔵リズム・パターンを再生する .......................................................................................... 49
USB メモリー内のソングを再生する .................................................................................... 50
テンポを変えて再生する.......................................................................................................... 50
各種機能の詳細設定(ファンクション・モード)............................. 51
ファンクション・モードの操作.............................................................................................. 51
パラメーター設定値の変更方法.............................................................................................. 51
システム・パラメーターの確定.............................................................................................. 51
パラメーター一覧 ..................................................................................................................... 52
オルガン音色の詳細設定............................................................................................... 52
パーカッションの詳細設定........................................................................................... 52
ロータリー・サウンドの詳細設定 ............................................................................... 53
アンサンブル音色の詳細設定 ....................................................................................... 53
イコライザーの設定....................................................................................................... 54
各コントローラーに関する設定 ................................................................................... 54
プレーヤーの設定 .......................................................................................................... 56
MIDI 入出力に関する設定............................................................................................. 57
システム設定 .................................................................................................................. 59
V-LINK の設定 ............................................................................................................... 60
フェイバリット・セットの削除、USB メモリーの初期化、ファクトリー・リセット
フェイバリットのバックアップの削除方法........................................................................... 61
USB メモリーの初期化方法.................................................................................................... 62
....... 60
9
資料 ......................................................................................63
V-LINK による映像機器のコントロール........................................... 64
接続例......................................................................................................................................... 64
V-LINK のオン/オフ .............................................................................................................. 64
MIDI 機器の接続 .................................................................................. 65
VR-700 の内部構成 ................................................................................................................ 65
音源部.............................................................................................................................. 65
MIDI のルーティング .................................................................................................... 65
外部 MIDI キーボードとの接続............................................................................................... 66
任意のパートを演奏する場合(製品出荷時設定)...................................................... 66
アッパー・パート/ロワー・パートを演奏する場合 ................................................ 66
外部 MIDI シーケンサーとの接続........................................................................................... 66
ローカル・コントロールの設定 ................................................................................... 66
パソコンとの接続 ..................................................................................................................... 67
ローカル・コントロールの設定 ................................................................................... 67
アンサンブル音色一覧 ......................................................................... 68
内蔵リズム・パターン一覧 ................................................................. 71
アンサンブル音色のエフェクト一覧 .................................................. 72
製品出荷時のフェイバリット一覧...................................................... 75
故障かな?と思ったら ......................................................................... 77
こんな表示が出たら(エラー・メッセージ).................................... 79
主な仕様 ................................................................................................ 80
索引 ........................................................................................................ 82
お問い合わせの窓口 ............................................................................. 86
10
文中の表記について
http://www.roland.co.jp/support/ 上記ページから、VR-700 の関連ページに進み、MIDI インプリメンテーションをダウンロードしてくだ さい。
ボタンは、[UPPER]ボタンのように、[ ]で囲んで表記しています。
先頭に、 や、※印がついている文章には、使用時にご注意いただきたい内容が書かれています。必ずお読みく ださい。
文中の(P.**)は、関連する内容が書かれているページを示します。
本書では、ディスプレイを使用して機能を説明していますが、製品出荷時の設定と、本文中の画面上の設定は一致して いません。あらかじめご了承ください。
11

VR-700 の主な特長

ステージ・キーボードとしての基本性能を追求

オルガン、ピアノ、シンセサイザーがこの一台に凝縮
本格的なオルガンと、高品位なピアノや定番音色のシンセサイザーを、使いやすく軽量コンパクトにまとめま した。この一台でライブ・パフォーマンスをこなすことができ、機動性の向上とセットアップ時間を短縮する ことができます。
オルガン音色を作る ..........................................................P.38
アンサンブル音色を選ぶ ..................................................P.46
アンサンブル音色一覧 ......................................................P.68
音源から再生系まで、トータルでオルガン・サウンドを提供
ローランドのオルガン・サウンドの心臓部である、バーチャル・トーンホイール音源を搭載。さらにビンテー ジ・オルガン特有の効果や再生装置にいたるまで、オルガン・サウンドのリアリティと表現力をトータルで提 供しています。
ロータリー・サウンド
オルガン演奏に欠かせない回転スピーカー。VR-700 はツイーターの角度による音響特性の違いや、回転速度 の変化のしかたまでも忠実に再現しました。キーボード・アンプやパワード・モニターに接続するだけで、リ アルで臨場感のあるロータリー・サウンドを得られます。
オーバードライブ・サウンド
VR-700 は、回転スピーカーの真空管回路の特性、スピーカー・キャビネットの音響特性から、さまざまなタ イプのアンプ特性までを忠実にシミュレートしています。箱鳴りを感じるウォームなサウンド、ロック向きの 重厚なオーバードライブ・サウンドなど、アンプ・タイプを切り替えることで、さまざまな演奏を楽しむこと ができます。またアンプのタイプごとに、ドライブ・サウンドのバリエーションを選ぶこともできます。
バーチャル・トーンホイール音源について ...................P.38
回転スピーカー風のうねりを付ける ...............................P.43
音をひずませる..................................................................P.44
76 鍵ウォーターフォール鍵盤とハーモニック・バーによる圧倒的なプレイアビリティー
ウォーターフォール鍵盤と高速な発音アルゴリズムにより、なでるようなグリッサンド奏法から高速連打まで さまざまな奏法が可能。またリアルタイムの音色操作には欠かせない、9 本のハーモニック・バーを装備。さ まざまなオルガン・サウンドを自在に操ることができます。さらにスプリット機能で鍵盤を分割し、オプショ ンのペダル・キーボード PK-25A/7A をつなげば、2 段鍵盤 + 足鍵盤の本格的なオルガン演奏にも対応でき ます。
ハーモニック・バーで音を作る.......................................P.39
鍵盤で 2 つのパートの音を演奏する (スプリット)....P.34
ペダル・キーボードの接続 ..............................................P.20
12
アンサンブル部に高品質のピアノ音色とシンセ音色を搭載
厳選されたさまざまな音色をアンサンブル音色として収録。ピアノには「88 鍵マルチサンプリング」のリア ルなサウンドを採用することにより、豊かに、あらゆる感情表現を余すことなく音として伝えられます。さら に、アナログ・シンセサイザーなどの電子楽器音や、リアルなストリングスなどのアコースティック楽器音も 搭載。バンド演奏で使いやすく、贅沢な音色を厳選しました。
アンサンブル音色一覧 ......................................................P.68
ライブ・パフォーマンスを考え抜いたイージー・オペレーション
ライブ・パフォーマンスでよく使う機能を、ボタンやつまみとしてパネルに配置。機能ごとにグループ化して 配置することにより、簡単なアクションで VR-700 をコントロールできます。暗いステージでも目立つよう に、自照式のボタンを採用。初めて VR-700 を演奏する場合でも直感的に操作できます。
音色の組み合わせや詳細設定は、フェイバリットに記憶しおき、ボタンひとつで簡単に呼び出すこともできま す。
各部の名称とはたらき ......................................................P.14
お気に入りの設定を保存する(フェイバリット)..........P.47
VR-700 の主な特長
プレーヤー機能を搭載
リズム・ガイドとしてお使いいただけるリズム・パターンを多数収録。メトロノームよりも音楽的なトレーニ ングが可能です。また、USB メモリー端子を装備し、USB メモリー内の SMF、WAV/AIFF/MP3 を再生し て練習、ライブのバッキングとして活用できます。
リズムやソングを再生する(プレーヤー).....................P.49
洗練された美しいデザイン
ステージ映えするメタリック・カラーのボディ。リアル・ウッドのサイド・パネルは、使い込むことで貫禄が 増していきます。
※ 木製サイド・パネルは木の性質上たいへん傷つきやすいため、取り扱いには充分注意してください。
13

各部の名称とはたらき

ビブラートが かかる
ピッチが 上がる
ピッチが 下がる

トップ・パネル

fig.VR-700Front.eps
[V-LINK]ボタン
V-LINK(P.64)をオン/オフします。 オンにすると、VR-700 に接続されている V-LINK 対
応映像機器を、VR-700 からコントロールすることが できます。
[MASTER VOLUME]つまみ
リア・パネルの OUTPUT 端子と PHONES 端子から 出力される音量を調節します(P.23)。
D ビーム
D ビーム・コントローラーに手をかざして、オルガン音 色やアンサンブル音色に変化を加えることができます
(P.36)。
オルガン・コントロール/ベンダー・レバー
レバーを使って、リアルタイムに音に変化を加えること ができます。
※[ORGAN CONTROL]ボタンと[BENDER]ボタン
を、同時にオンにすることはできません。
操作子 機能
このボタンを押してオンにすると、レ バーでオルガン音色をコントロールで
[ORGAN
CONTROL] ボタン
※オルガン音色
のみ、音が変 化します。
[BENDER]
ボタン
※アンサンブル
音色のみ、音 が変化しま す。
きます(P.43)。
ピッチが上がる
回転スピーカー の速度切り替え
このボタンを押してオンにすると、レ バーで音の高さを変化させたり、ビブ ラートをかけたりします。
回転スピーカー の速度切り替え
14
ハーモニック・バー
オルガン音色を作ります。演奏しながら、リアルタイム に音色を変化させることができます(P.38)。
[ENSEMBLE VOLUME]バー
アンサンブル音色の音量を調節します(P.29)。
各部の名称とはたらき
fig.VR-700Front.eps
ORGAN(オルガン)セクション
ディスプレイ・セクション
ディスプレイ
操作子 機能
VR-700 の状態や現在の設定値を
ディスプレイ
[DISPLAY/EXIT]
ボタン
[FUNCTION/
ENTER]ボタン
[+]ボタン、 [−]ボタン
表示します(P.24)。 ディスプレイの左側には TONE、 PLAYER、TEMPO の各インジ ケーターがあります。
ディスプレイに表示する内容を変更 します(P.24)。ファンクション・ モード時は、ファンクション・モー ドを終了するための[EXIT]ボタ ンになります。
ファンクション・モードに切り替え るときに押します。 ファンクション・モード時は、値を 確定するための[ENTER]ボタン になります。
値を変更します。
ENSEMBLE(アンサンブル)セクション
HARMONIC BAR(ハーモニック・バー)
ハーモニック・バーの設定を反映させるパートを選択し ます(P.39)。
操作子 機能
ハーモニック・バーによるオルガン
音色の設定を、どのパートに反映さ [LOWER]ボタン、 [UPPER]ボタン
[ORGAN ON]
ボタン
[MANUAL]
ボタン
せるかを選択します。
これら 2 個のボタンを同時に押す
と、ペダル・パートが選択されま
す。
全パートのオルガン音色の発音をオ
ン/オフします。
現在のハーモニック・バーの状態
を、[LOWER]ボタン、[UPPER]
ボタンで選択されているパートのオ
ルガン音色に反映します。
VIBRATE/CHORUS(ビブラート/コーラス)
オルガン音色のビブラート、コーラス効果をオン/オフ します(P.42)。
PERCUSSION(パーカッション)
オルガン音色のパーカッション(鍵盤を押したときにア タック音)の設定をします(P.41)。
ROTARY SOUND(ロータリー・サウンド)
回転スピーカーによる音のうねりを設定します
(P.43)。
音色ボタン
操作子 機能
音色ボタン
[OCTAVE SHIFT]
ボタン
[TO LOWER/
PEDAL]ボタン
アンサンブル音色のカテゴリを選び ます(P.46)。
選択されているアンサンブル音色 を、オクターブ高い/低い音で鳴ら します(P.46)。
選択されているアンサンブル音色 を、ロワー・パート、またはペダ ル・パートで鳴らします(P.29)。
EFFECT
操作子 機能
[CONTROL]
つまみ
[ON]ボタン
アンサンブル音色にかけるエフェク トの効果を調節します(P.46)。
アンサンブル音色にかけるエフェク トのオン/オフを切り替えます
(P.46)。
REVERB(リバーブ)セクション
オルガン音色とアンサンブル音色に、残響音(リバー ブ)を加えることができます。
操作子 機能
[LEVEL]つまみ
[TYPE]ボタン
リバーブ効果のかかり具合を調節し ます(P.44)。
リバーブ効果のタイプを切り替えま す(P.44)。
15
各部の名称とはたらき
fig.VR-700Front.eps
FAVORITE(フェイバリット)セクション
FAVORITE(フェイバリット)
オルガン音色やアンサンブル音色、その他の状態を、 フェイバリットとして保存しておくことができます。気 に入った設定を保存しておけば、[FAVORITE]ボタン を押すだけで、設定を呼び出すことができます。
PLAYER(プレーヤー)セクション
内蔵のリズム、および USB MEMORY 端子に接続した 外部メモリーに記録されているソング(SMF ミュー ジックデータ、またはオーディオ・ファイル)を再生す ることができます(P.49)。
PLAYER(プレーヤー)
操作子 機能
[RHYTHM/
SONG]ボタン
](再生/
停止)ボタン
内蔵のリズムを再生するか、外部メ モリーに記録されているソングを再 生するかを切り替えます。
リズム、またはソングを再生しま す。 再生中にこのボタンを押すと再生が 停止します。
操作子 機能
[SPLIT]ボタン
[LAYER]ボタン
[WRITE]ボタン
[BANK]ボタン
FAVORITE ボタン:
[1]〜[8]
[FILE LOAD]ボタン [FILE SAVE] ボタン
鍵盤を 2 つの鍵域に分け、それぞ
れの領域で異なる音色を演奏するこ
とができます(P.34)。
アンサンブル音色とオルガン音色を
同時に鳴らすときにオンにします
(P.29)。
オルガン音色やアンサンブル音色、
その他のパネル設定を、保存すると
きに使います。
詳しくは、『現在の設定をフェイバ
リットとして保存する』(P.47)を
ご覧ください。
フェイバリットのバンクを選びます
(P.46)。
保存されているフェイバリットを呼
び出します(P.46)。
本体メモリーに保存されているすべ
てのフェイバリットを、USB
MEMORY 端子に接続された USB
メモリーに保存したり、呼び出した
りすることができます(P.48)。
16

リア・パネル

標準タイプの端子について
fig.VR-700Rear.eps
各部の名称とはたらき
[POWER](電源)スイッチ
電源をオン/オフします(P.19)。
※ 完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス
イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてくだ さい。詳しくは『電源について』(P.6)をご覧くださ い。
AC IN(AC インレット)
付属の電源コードを接続します(P.18)。
USB 端子
端子 機能
USB MEMORY 端子
USB MIDI 端子
MIDI 端子
端子 機能
MIDI OUT/V-LINK 端子
MIDI PEDAL IN 端子
MIDI IN 端子
USB メモリー(別売)を接続しま
す(P.22)。
USB ケーブル(別売)でパソコン
と接続し、MIDI メッセージの送受
信をします(P.67)。
MIDI ケーブル(別売)で MIDI 音
源などの MIDI 機器と接続し、VR-
700 の演奏情報を MIDI 機器に送
信します(P.65)。
V-LINK 対応の映像機器を接続する
と、VR-700 の演奏情報で映像機
器を制御することができます
(P.64)。
ペダル・キーボードを接続して、ペ
ダルで演奏することができます
(P.20)。
MIDI ケーブル(別売)で MIDI 鍵
盤などの MIDI 機器と接続し、MIDI
機器からの演奏情報で VR-700 を
演奏することができます(P.65)。
PEDAL 端子
端子 機能
ダンパー・ペダルを接続します
DAMPER PEDAL 端子
EXP PEDAL 端子
CONTROL PEDAL 端子
(P.20)。
ペダルを踏んでいる間は、鍵盤から 指を離しても音が切れずに鳴らし続 けることができます。
エクスプレッション・ペダルを接続 します(P.20)。 ペダルで音量を調節することができ ます。
エクスプレッション・ペダル、ダン パー・ペダルを接続します
(P.20)。VR-700 のさまざまな機
能をコントロールします(P.55)。
OUTPUT 端子
オーディオ信号のステレオ出力端子です。XLR タイプ の端子(L、R)と、標準タイプの端子(L/MONO、R) からは、同じ信号が出力されます。
標準タイプの端子のうち、L/MONO 端子のみに標 準プラグを接続すると、左右チャンネルの音がミッ クスされ、モノラル出力で使用することができま す。
※ XLR タイプの端子からは、ステレオの信号が出力
されます。
※ ステレオでの出力を推奨します。モノラル出力で使
用した場合、音質や音色が変化して聴こえることが ありますが、故障ではありません。
PHONES 端子
ヘッドホンを接続します(P.21)。 ヘッドホンを接続している状態でも、OUTPUT 端子か
らはオーディオ信号が出力されます。
17

演奏する前に

スタンド(KS-G8)に設置する

VR-700 をスタンドに設置する場合は、必ず KS-G8(別売)を使用してください。
fig.gochuui.eps
本体をスタンドに設置するときは、本体とスタンドの間に手を挟まないように注意してください。
本体をスタンドに設置するときは、必ず 2 人以上で作業してください。
他のスタンドと組み合わせて使うと、不安定な状態となって落下や転倒を引き起こし、ケガをする恐れがあります。
スタンドの組み立てかたについては、スタンドの取扱説明書をご覧ください。
fig.VKvsKS-G8.eps
A
..
1111..
本体を図の位置に設置します。
ゴム足 A を、スタンド側のゴム・パッドの外側になるようにあわせます。
ゴム足 B を、スタンド側のアームの真上になるようにあわせます。
ゴム足 C を、スタンド側のゴム・パッドの内側に当たるようにあわせます。
手前(キーボード)側
リア・パネル側
C
上から見た図
B
C
※ VR-700 の 6 個のゴム足(A 〜 C)が、スタンド側のゴム・パッドに乗っていないことを確認してください。
A
B

電源コードを接続する

付属の電源コードを本体につなぎ、電源コンセントに差し込みます。 感電を防ぐために付属の電源コードを使用し、アースを確実に取り付けてください。付属の電源コードには、
感電と機器の損傷を防ぐためにアース用電極端子を加えた 3 端子のプラグが付いています。
fig.ConnectPowerCoad.eps
○ コンセントが接地コンセント(端子穴が 3
個)の場合
そのままコンセントにプラグを挿し込んで ください。
○ コンセントがアースターミナル付コンセン
ト(端子穴が 2 個)の場合
プラグに 2P-3P 変換器をつけ、アース接 続後コンセントに挿し込みます。
※ アース接続は必ず、電源プラグをコンセントに
挿し込む前に行なってください。
※ アース接続を外す場合は、必ず電源プラグをコ
ンセントから抜いてから行なってください。
コンセントにアース端子がない場合は、電気工事店に接地工事を依頼してください。 なお、接続方法がわからないときは、ローランドお客様相談センターにご相談ください。
接地コンセント
ターミナル付き
コンセント
アース接続
リアパネル
または
2P-3P変換器  (付属)
電源コード  (付属)
2P-3P変換器
N
L
18

電源を入れる/切る

電源を入れる 電源を切る

..
1111..
電源を切る前に、[VOLUME]つまみで、音量を最小に
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を入れてく ださい。手順を間違えると、誤動作をしたりスピー カーなどが破損する恐れがあります。
..
1111..
電源を入れる前に、[VOLUME]つまみで音量を最小に します。
接続している外部オーディオ機器などの音量も最小にし てください。
fig.VolMin.eps
します。
接続している外部機器などの音量も最小にしてくださ い。
fig.VolMin.eps
演奏する前に
..
2222..
VR-700 の背面にある[POWER]スイッチの上部を 押して、電源を入れます。
fig.P-On.eps
電源が入り、ディスプレイが点灯します。
※ 音量を最小にしてから電源を入れてください。音量を最
小にしていても、電源を入れるときに音がすることがあ りますが、故障ではありません。
※ この機器は回路保護のため、[POWER]スイッチをオ
ンしてからしばらくは動作しません。
..
2222..
接続している外部機器の電源を切ります。
..
3333..
VR-700 の背面にある[POWER]スイッチの下部を 押して、電源を切ります。
※ 完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス
イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてくだ さい。詳しくは『電源について』(P.6)をご覧くださ い。
※ 万が一、ファクトリー・リセット(P.26)の途中で電
源を切るなどした場合、本体内のデータが破損し、次回 起動時に時間がかかることがあります。
..
3333..
接続している外部機器の電源を入れます。
..
4444..
接続している外部機器の音量を調節します。
..
5555..
VR-700 の音量を適当な音量に調節します。
19
演奏する前に
MIDIケーブル
MIDIOUT端子へ
PK-7A
PK-25A
MIDIPEDALIN端子へ
ダンパー・ペダル
エクスプレッション・ペダル
フット・スイッチ

ペダルを接続する

ペダル・キーボードの接続

リア・パネルの MIDI PEDAL IN 端子に、ペダル・キー ボード(別売:PK-25A、PK-7A)を接続します。
※ 接続するときは、必ず PK-25A、PK-7A の取扱説明書
も参照してください。
※ PK-25A、PK-7A の MIDI チャンネルを設定する必要
はありません。
fig.ConnectPedalKey.eps

エクスプレッション・ペダル、ダンパー・ ペダルの接続

※ 接続するときは、各ペダルの取扱説明書も参照してくだ
さい。
fig.ConnectPedals.eps
..
1111..
VR-700、および接続するペダルの電源が切れているこ とを確認します。
..
2222..
PK-25A または PK-7A の MIDI OUT 端子と、VR­700 の MIDI PEDAL IN 端子を、MIDI ケーブル(別 売)で接続します(PK OUT 端子は使用しません)。
..
3333..
必要に応じて、PK-25A または PK-7A の FOOT SW OUT の各端子と、VR-700 の CONTROL 端子を接続 します。
※ VR-700 の CONTROL 端子に接続したフット・スイッ
チからコントロールできる機能については、『ペダルで コントロールできる機能とディスプレイ表示』(P.55) をご覧ください。
※ PK-25A、PK-7A の EXPRESSION OUT 端子は、
VR-700 に接続する必要はありません。
..
1111..
VR-700 の電源が切れていることを確認します。
..
2222..
リア・パネルの DAMPER PEDAL 端子に、ダンパー・ ペダルを接続します。
..
3333..
リア・パネルの EXP PEDAL 端子に、エクスプレッ ション・ペダルを接続します。
..
4444..
リア・パネルの CONTROL PEDAL 端子に、ダン パー・ペダル、エクスプレッション・ペダル、フット・ スイッチを接続します。
※ エクスプレッション・ペダル、ダンパー・ペダル、フッ
ト・スイッチは付属していません。VR-700 に接続で きるペダルについては、『主な仕様』(P.80)をご覧く ださい。ご購入の際は、本機をお求めになった販売店に お問い合わせください。
※ エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のものをお使
いください。他社製品を接続すると、本体の故障の原因 になる場合があります。
20

再生機器を接続する

ミキサーなど
パワー・アンプ、スピーカー
モニター・スピーカー
(アンプ内蔵)
ヘッドホン
OUTPUT 端子の XLR タイプの端子について
OUTPUT 端子の標準タイプの端子について
fig.ConnectPA.eps
演奏する前に

アンプやスピーカーの接続

..
1111..
VR-700、および接続する機器の電源が切れていること を確認します。
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーな どの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を最 小にした状態で電源を切ってください。
..
2222..
アンプ内蔵スピーカーやミキサーなどの再生機器と、 VR-700 リア・パネルの OUTPUT 端子を、オーディ オ・ケーブルで接続します。
※ オーディオ・ケーブルは付属していません。ご購入の際
は、本機をお求めになった販売店にお問い合わせくださ い。
XLR タイプの端子は図のように配線されています。 接続する機器の配線を確認して接続してください。
fig.XLRJack.eps
1: GND 2: HOT
3: COLD
標準タイプの端子のうち、L/MONO 端子のみに標 準プラグを接続すると、左右チャンネルの音がミッ クスされ、モノラル出力で使用することができま す。
※ XLR 端子からは、ステレオの信号が出力されます。

ヘッドホンの接続

..
1111..
ヘッドホンを、VR-700 リア・パネルの PHONES 端 子に接続します。
※ ステレオ標準プラグ・タイプのヘッドホンをお使いくだ
さい。また、ヘッドホンは、ローランド製品をお使いく ださい。他のものを使用すると、充分な音量を得られな いことがあります。
※ ステレオでの出力を推奨します。モノラル出力で使
用した場合、音質や音色が変化して聴こえることが ありますが、故障ではありません。
21
演奏する前に

USB メモリーを接続する 譜面立てを取り付ける

..
1111..
本機の電源が切れていることを確認します。
..
2222..
USB メモリーを、VR-700 リア・パネルの USB MEMORY 端子に接続します。
fig.ConnectUSBmem.eps
fig.gochuui.eps
本体の電源を入れたまま、USB メモリーの抜き差しを しないでください。本体や USB メモリー内のデータが 失われる可能性があります。
USB メモリーは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥ま で差し込んでください。また無理な挿入はしないでくだ さい。
以下の手順で付属の譜面立てを取り付けます。
..
1111..
リア・パネルの譜面立て固定用ネジを取り外します(2 個)。
fig.MusicrestRemove.eps
..
2222..
譜面立て固定用ネジを締め付け、譜面立てを固定しま す。
fig.MusicrestAttach.eps
新しい USB メモリーを使う場合は、まず VR-700 で初 期化(フォーマット)してください。詳しくは、『USB メモリーの初期化方法』(P.62)をご覧ください。
VR-700 で使用できる USB メモリーについては、『主な 仕様』(P.80)をご覧ください。ご購入の際は、本機を お求めになった販売店にお問い合わせください。
fig.gochuui.eps
取り付けるときは、譜面立てを落とさないように手で しっかりと支えてください。
取り付けるときは、手や指を挟まないようにご注意くだ さい。
取り付けには、必ず付属のネジを使ってください。
譜面立てを取り外すときは、譜面立てを手で支えなが ら、ネジをゆっくりと外してください。また、譜面立て を取り外した後は、譜面立て固定用ネジをしっかりと締 め付けておいてください。
取り外した譜面立て固定用ネジは、小さなお子様が誤っ て飲み込んだりすることのないように、お子様の手の届 かないところ保管してください。
22

音量を調節する デモ・ソングを聴く

演奏する前に
..
1111..
[VOLUME]つまみで音量を調節します。
右に回すと音が大きくなり、左に回すと音が小さくなり ます。
接続している機器も適当な音量に調節してください。
fig.VolAdj.eps
VR-700 には 3 曲のデモ・ソングが内蔵されています。
No.
曲名 作曲者 Copyright
1 Desert Stroll Mano Hanes
2 The Odd Mistress Kiyomi Otaka
7th Dance on a
3
Sun Ray
Ralf Schink
© 2010 Roland Corporation
© 2010 Roland Corporation
© 2010 Roland Corporation
※ これらのデモ・ソングを個人で楽しむ以外に権利者の許
諾なく使用することは、法律で禁じられています。
fig.demo-play.eps
..
1111..
[RHYTHM/SONG]ボタンと[ ](再生/停
止)ボタンを同時に押します。
VR-700 がデモ・モードになり、ディスプレイに
と表示されます。
FAVORITE の
デモ・モードでは、オルガン音色の設定、アンサンブル
[1]〜[3]
ボタンが点滅します。
音色の選択、演奏はできなくなります。
..
2222..
点滅している FAVORITE の[1]〜[3]は、それぞ れ 3 曲のデモ・ソングに対応しています。いずれかの ボタンを押すと、デモ・ソングの再生が始まります。
デモ・ソングが最後まで再生されると、続けて次のデ モ・ソングが再生されます。
..
3333..
デモ・ソングの再生を停止するときは、[
(再生/停止)ボタンを押します。
..
4444..
デモ・モードを終了するときは、[DISPLAY/EXIT] ボタンを押します。
※ デモ・ソングの演奏データは、MIDI OUT 端子、USB
MIDI 端子からは出力されません。
23
演奏する前に

ディスプレイの表示について

fig.paneldisp.eps
各種設定変更時の表示
リバーブやコーラスのタイプ変更時には、ディスプレイ にはそれらのタイプが表示されます。
fig.disp-type01.eps
この状態から[DISPLAY/EXIT]ボタンを押すと、元 の表示に戻ります。
バンク番号
フェイバリットの番号
VR-700 の電源を入れると、現在のフェイバリット番 号がディスプレイに表示されます。
[DISPLAY/EXIT]ボタンを押すごとに、ディスプレイ
に以下の情報が表示されます。
通常の状態
(フェイバリット番
号の表示)
アンサンブル音色の トーン番号
ファンクション・モード時の表示
fig.disp-func01.eps
[FUNCTION/ENTER]ボタンを押すとファンクショ
ン・モードの状態になります。ファンクション・モード では、フェイバリットや VR-700 本体の詳細な設定を することができます
(P.51)
内蔵リズムまたはソ ングのテンポ
(P.50)
24
プレーヤー機能のリ ズムまたはソングの 選択(P.49)
演奏する前に
パネルの操作を無効にする
(ロック機能)
ロック機能は、トップ・パネルに配置されている各ボタ ン、つまみの操作を無視する状態にする機能です。パネ ルをロックすることにより、ステージなどで、誤って設 定を変えてしまうのを防ぐことができます。

ロック中でも操作が可能な操作子

ロック機能がオンになっていても、トップ・パネルの以 下の操作子は操作することができます。ロック機能がオ ンの状態でも、リアルタイムにオルガンの音色をコント ロールすることができます。
ハーモニック・バー(図を参照)
オルガン・セクションの一部のボタン、つまみ(図を参
照) D ビーム・コントローラー
オルガン・コントロール/ベンダー・レバー

ロック機能のオン/オフ

..
1111..
HARMONIC BAR [LOWER]ボタンを押しながら、 PLAYER [RHYTHM/SONG]ボタンを押します。
パネルがロックされると、以下のような状態になりま す。
ソングの再生が停止します。
ディスプレイが以下のような表示になります。
fig.disp-func01.eps
..
2222..
ロック機能をオフにするときは、[DISPLAY/EXIT] ボタンを押します。
または、手順 1 と同じ操作をして、ロック機能をオフ にすることもできます。
25
演奏する前に
製品出荷時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット)
ファクトリー・リセットを実行すると、本体に記録され ているすべてのフェイバリットと、ファンクション・ モードで設定可能なシステム・パラメーターの値を、製 品出荷時の状態に戻すことができます。
本体に保存されているフェイバリットとシステム・ パラメーターを残しておきたいときは、『USB メモ リーにバックアップする』(P.48)を参照して USB メモリーにバックアップを作成しておいてく ださい。
..
1111..
[FUNCTION/ENTER]ボタンを押します。
VR-700 がファンクション・モードになり、ディスプ レイに
..
2222..
[+]ボタン、または[−]ボタンを押して、ディスプ
レイに
と表示されます。
と表示させます。
..
3333..
[STRINGS]ボタンを押します。
ディスプレイに と表示されます。
..
4444..
[FUNCTION/ENTER]ボタンを押します。
ディスプレイに と表示されます。
..
5555..
ファクトリー・リセットを実行するときは、
[FUNCTION/ENTER]ボタンを押します。
ファクトリー・リセット中は、ディスプレイに
と表示されます。
ファクトリー・リセット中は、絶対に本機の電源を 切らないでください。
※ ファクトリー・リセットを中止するときは、
[DISPLAY/EXIT]ボタンを押してください。
..
6666..
ファクトリー・リセットが完了すると、ディスプレイに
と表示されます。
VR-700 の電源を入れ直してください。
26

演奏する

VR-700 のパートについて

VR-700 には、アッパー・パート、ロワー・パート、 ペダル・パートの 3 つのパートがあります。
これら 3 つのパートで、それぞれ異なる音色を演奏す ることができます。
外部 MIDI キーボード使用時
リア・パネルの MIDI IN 端子に外部 MIDI キーボードを 接続すると、外部 MIDI キーボードでアッパー・パート を、VR-700 の鍵盤でロワー・パート(またはその逆) を演奏することができます。
fig.part-uploWmidi.eps
外部MIDIキーボード

アッパー・パート

スプリット機能(P.34)がオフのときは、鍵盤を弾く とアッパー・パートの音色が鳴るようになっています。
fig.part-upper.eps
VR-700
アッパー・パート

ロワー・パート

スプリット機能をオンにすると、鍵盤の高域側でアッ パー・パートを、低域側でロワー・パートを演奏するこ とができます。
fig.btn-split.eps
MIDI
VR-700
ロワ−・パート
外部 MIDI キーボードを使用するときは、ファンクショ
ン・モードで、「Sub Keyboard Function」の設定を Upper(または Lower)に変更してください。「Sub Keyboard Function」の設定については、『各種機能の 詳細設定(ファンクション・モード)』(P.51)および
「Sub Keyboard Function」(P.57)をご覧ください。
外部 MIDI キーボードの接続方法は、『外部MIDI キーボー
ドとの接続』(P.66)をご覧ください。
アッパー・パート
fig.part-uplo.eps
VR-700
ロワ−・パート
スプリット機能については『鍵盤で 2 つのパートの 音を演奏する (スプリット)』(P.34)をご覧くだ さい。
アッパー・パート
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