Roland VK-8M User Manual [ja]

取扱説明書
このたびはローランド・オルガンモジュール VK-8M をお買い上げいただきま して、誠にありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(取 扱説明書 P.2、3)と「使用上のご注意」(取扱説明書 P.4)をよくお読みくだ さい。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明 書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができる よう、手元に置いてください。
取扱説明書について
ボタン名は[REVERB]ボタンのように[ ]で囲んで表記します。
分数のハーモニック・バー(P.21)の名称は、1-1/3'、2-2/3' のように表 記します。
[1]〜[6]などは、[1]から[6]までのいずれかのボタンをあらわして
います。
インジケーターの消灯/点灯/点滅は以下のように区別して示しています。
インジケーター
自照式ボタン
消灯 点滅 点灯
2003 ローランド株式会社
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。

安全上のご注意

警告
安全上のご注意
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
注意
感電の恐れがあります。
キャビネットをあけないでください。
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。 この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品 はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに 依頼してください。
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
の中に描かれています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002d
● この機器および AC アダプターを分解したり(取 扱説明書に記載されている指示を除く)、改造し
たりしないでください。
..............................................................................................................
003
●修理/部品の交換などで、取 扱説明書に書かれ ていないこと は、絶対にしないでく ださい。必
ずお買い上げ店 またはローランド・サー ビスに 相談してください。
..............................................................................................................
004
●次のような場所での使用や 保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
006
● この機器の設置にスタンド(PDS-15)を使用す る場合、ぐらつく ような所や傾いた所に スタン
ド(PDS-15)を設置しないでください。安定し た水平な所に 設置してください。機器を 単独で
設置する場合 も、同様に安定した水平な 所に設 置してください。
..............................................................................................................
008c
●ACアダプターは、必ず付属のものを、AC 100 V の電源で使用してください。
2
..............................................................................................................
警告
警告
注意
008e
●電源コードは、必ず付属のも のを使用してくだ さい。また、付属の電 源コードを他の製 品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
●電源コードを無理に曲げ たり、電源コードの上 に重いものを載 せたりしないでくだ さい。電源
コードに傷が つき、ショートや断線 の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
●この機器を単独で、あるい はヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永 久的な難聴になる程度の 音量に なります。大音量 で、長時間使用しない でくだ
さい。万一、聴力低 下や耳鳴りを感じ たら、直 ちに使用をやめ て専門の医師に相談して くださ
い。
..............................................................................................................
011
●この機器に、異物(燃えや すいもの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジ ュースなど)を絶 対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプターをコン セントから外し、お買い 上げ店
またはローラン ド・サービスに修理を依 頼して ください。
○ACアダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき ○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
●お子様のいるご家庭で使 用する場合、お子様の 取り扱いやいた ずらに注意してくだ さい。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
●この機器を落としたり、この 機器に強い衝撃を 与えないでください。
..............................................................................................................
015
●電源は、タコ足配線などの無 理な配線をしない でください。特に、電 源タップを使用し ている
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コ ードの被覆が溶ける ことが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または ローランド・サービスに相談してください。
安全上のご注意
026
● 本機の上に水の入った容器(花びんなど)、殺虫 剤、香水、アルコール類、マニキュア、スプレー
缶などを置 かないでください。また、表 面に付 着した液体は、す みやかに乾いた柔らか い布で
拭き取ってください。
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な通気が保 たれている場所に設置 して、使用
してください。
..............................................................................................................
102c
●AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き 差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセ ントの間にゴミやほこ りがたま ると、絶縁不良を 起こして火災の原因に なりま
す。
..............................................................................................................
104
●接続したコードやケーブ ル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様 の手が届かないように 配慮し てください。
..............................................................................................................
106
●この機器の上に乗ったり、機 器の上に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機 器本体やコンセ ントに抜き差ししない でくださ
い。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセントから 外し、外部機器との接続を 外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダ プターをコ ンセントか ら外してく ださい
(P.13)。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
118
●接地端子のネジを外した 場合は、小さなお子様 が誤って飲み込 んだりすることのない ようお子
様の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2、3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイ ンバーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接
続されているコンセントと同じコンセントに接続しない でください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイ
ズにより本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあ ります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、
電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
302
●ACアダプターを長時間使用すると AC アダプター本体 が多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを 持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて ください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく ださい。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着 信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあり
ます。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、 もしくは電源を切ってください。
354b
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め 切った車内などに放置しないでください。また、至近距
離から照らす照明器具(ピアノ・ライトなど)や強力な スポット・ライトで長時間同じ位置を照射しないでくだ
さい。変形、変色することがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって から使用してください。
356
● 本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置し ないでください。変形、変色することがあります。
359
● 本機にシールなどを貼らないでください。はがす際に外 装の仕上げを損なうことがあります。
お手入れについて
401b(一部修正)
● お手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布 で汚れを拭き取ってください。プラスチック部の汚れが
激しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取って から、柔らかい布で乾拭きしてください。木部は木目に
そって全体を均一の力で拭きます。同じ所ばかり強くこ すると、仕上げを損なう恐れがあります。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された 場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維 持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上 げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、 失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器
(シーケンサーなど)に保存しておいてください。
552(複数になる場合もあります)
●他のMIDI 機器(シーケンサーなど)の失われた記憶内 容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端 子などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、 各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別 売:EV-7)をお使いください。他社製品を接続すると、
本体の故障の原因になる場合があります。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ さい。
4
目次
取扱説明書について....................................................................................................................................... 1
安全上のご注意 .........................................................................................2
使用上のご注意 .........................................................................................4
はじめに....................................................................................................7
各部の名称と働き .....................................................................................8
フロント・パネル................................................................................................................................ 8
リア・パネル......................................................................................................................................10
VK-8M のしくみ .....................................................................................11
バーチャル・トーンホイールについて ........................................................................................11
オルガンの音作りについて.............................................................................................................11
メモリーについて..............................................................................................................................12
演奏する前に ..........................................................................................13
AC アダプターを接続する..........................................................................................................................13
キーボードを接続する.................................................................................................................................14
外部キーボードから VK-8M の音を鳴らすとき ........................................................................14
外部キーボードの音を VK-8M の音とミックスする ................................................................14
アンプやスピーカー、ヘッドホンと接続する........................................................................................15
電源を入れる..................................................................................................................................................16
電源を切るときは..............................................................................................................................16
工場出荷時の設定にする(ファクトリー・リセット).........................................................................17
デモ・ソングを聴く.....................................................................................................................................18
オルガンの基本的な使いかた .................................................................19
いろんな音を聴いてみよう.........................................................................................................................19
オルガン・ボイスについて.........................................................................................................................20
音をリアルタイムに変化させる(ハーモニック・バー).....................................................................21
オルガンの音色を変える(ホイール・タイプ、リーケージ・ノイズ)............................................24
音にメリハリをつける(パーカッション)..............................................................................................25
音に揺らぎをつける(ビブラート・アンド・コーラス).....................................................................28
回転スピーカー風のうねりをつける(ロータリー・サウンド)........................................................29
アンプのタイプを変える(アンプ・タイプ、オーバードライブ、トーン)....................................30
D ビームに手をかざして音色を変化させる ............................................................................................31
D ビームの感度を調節する .............................................................................................................33
音に残響をつける(リバーブ)..................................................................................................................34
外部キーボードの音を VK-8M の音と重ねる ........................................................................................35
エクスプレッション・ペダルの働き方を変える........................................................................35
エクスプレッション・ペダルを使う........................................................................................................36
5
目次
作った設定を保存する(レジストレーション)......................................37
同じバンクのレジストレーションに保存する............................................................................38
他のバンクのレジストレーションに保存する............................................................................38
レジストレーションをコピーする ................................................................................................38
より高度に使いこなそう ........................................................................39
エディット・モードについて.........................................................................................................39
基本的な操作手順..............................................................................................................................39
システム全体で保存される設定 ................................................................................................................41
ロータリーに関する設定 .................................................................................................................41
クリック・ノイズとパーカッションの設定................................................................................43
MIDI に関する設定 ............................................................................................................................44
イコライザーやその他の設定.........................................................................................................47
レジストレーションで保存されるパラメーター ...................................................................................48
リバーブやその他に関する設定.....................................................................................................48
外部機器を接続しよう ............................................................................49
キーボードやペダル鍵盤を接続する........................................................................................................49
外部シーケンサーで演奏を録音する........................................................................................................50
VK-8M の設定を外部シーケンサーに保存する(バルク・ダンプ)..................................................51
外部シーケンサーに保存したデータを VK-8M に戻す............................................................51
故障かな?と思ったら ............................................................................52
エラー表示..........................................................................................................................................54
レジストレーション一覧 ........................................................................55
エディット・パラメーター 一覧.............................................................56
MIDI インプリメンテーション................................................................57
主な仕様..................................................................................................63
索引 .........................................................................................................64
6

はじめに

オルガンとしての基本性能を追求                          
●バーチャル・トーンホイール音源
トーンホイール・オルガンの発音原理を忠実に再現した、バーチャル・トーンホイール音源を搭載してい ます。発音が高速なため、特にグリッサンド演奏で効果を発揮します。また、アッパー、ロワー、ペダル それぞれすべてのパートが完全ポリフォニックのため、音切れのしない理想的な演奏が可能です。
●アンプモデリング(COSM)
定番アンプの特性を解析し、真空管のような温かみのあるサウンド、キャビネット特性をもとに独特の箱 鳴り感を再現しています。4 種類のアンプ・タイプはそれぞれ異なった特性を持っていますので、クリー ンなサウンドから重厚なオーバードライブサウンドまでさまざまな演奏を楽しむことができます。
●ロータリー・サウンド
オルガン演奏に欠かせない回転スピーカーを COSM テクノロジーに基づいたエフェクト・アルゴリズムに より、忠実に再現しました。キーボード・アンプ(KC シリーズ)やパワード・モニター(DS シリーズ) に接続するだけで、本格的なロータリー・サウンドが得られます。
●コントローラーが一体化
音源にハーモニック・バーやロータリーのスロー/ファスト切替えボタン、オーバードライブのつまみな どを一体化しました。お手持ちのキーボードと MIDI 接続して、簡単に本格的なオルガン・サウンドをお楽 しみいただけます。
●インプット端子を装備
オーディオ・インプット端子を装備して、外部キーボードの音を入力できるようになっています。イン プットのミックス機能を使用すれば、ミキサーなしでキーボードの音と VK-8M の音を出すことができま す。エクスプレッション機能はインプットの音にエクスプレッションをかけ合わせることができます。ア クティブ・エクスプレッション機能はインプットの音をアクティブ・エクスプレッション音色として使用 することが可能です。
●エクスプレッション・ペダルの新機能(アクティブ・エクスプレッション)
オルガン演奏にエクスプレッション・ペダルは、演奏表現の上で欠かせない重要な機能です。オルガンに インプットの音を重ねて演奏する際に、エクスプレッション・ペダルで音量を上げていくとオルガンは従 来どおり音量が上がっていきますが、アクティブ・エクスプレッションを使うとインプットは最大に近い ところで急激に音量が上がります。
これによりエクスプレッション・ペダルで音量だけでなく音色の変化をつけることができるので、表現力 の高い演奏をお楽しみいただけます。
●Dビーム・コントローラーを装備
D ビーム・コントローラーでロータリー・スピーカーの回転速度の切替えやトーンホイール・ブレーキ等 のオルガン演奏に特化した 6 種類の効果がお楽しみいただけます。D ビームのオン/オフ・ボタンは、さ まざまな色に変化する新しい技術を使っています。ステージでのパフォーマンスを高めるアグレッシブな 演奏をお楽しみください。
●天然木を使用した外観
伝統的なトーンホイール・オルガンを意識した木製キャビネットです。天然木に塗装を施した豪華な仕上 げになっていますので、使えば使うほど味わいが出てきます。末永くお使いください。
その他の特長                                   
リアに MIDI 端子を装備し、キーボードと接続した演奏が簡単にお楽しみいただけます。
パネルの設定を 36 種類、記憶するレジストレーション・メモリーを装備しています。
7

各部の名称と働き

■ フロント・パネル

6 74 5321
10
8 9
15 16
17
20
24
25
26
11 12
14 13
21 22 23 19 18
28
27
[](ヘッドホン)端子
1.
別売のヘッドホンを接続します(P.15)。
2.
MIDI(ミディ)インジケーター
外部 MIDI 機器と MIDI 情報を受信しているときにインジ ケーターが点滅します。
3.
[MASTER VOLUME](マスター・ボリューム)つまみ
全体の音量を調節します(P.16)。
■ REVERB
4.
[REVERB](リバーブ)ボタン
リバーブのタイプを選びます(P.34)。
REVERB[LEVEL](リバーブ・レベル)つまみ
5.
リバーブ効果のかかり具合を調節します(P.34)。
8
29
■ INPUT
[INPUT](インプット)ボタン
6.
インプット端子の機能を設定します(P.35)。
7.
[INPUT VOLUME](インプット・ボリューム)つまみ
インプット端子から入力された音の音量を調節します
(P.35)。
■ VIBRATO AND CHORUS
[VIBRATO AND CHORUS](ビブラート・コーラス)
8.
つまみ
ビブラートまたはコーラス効果のタイプを切り替えます
(P.28)。
VIBRATO AND CHORUS[ON](ビブラート・コーラ
9.
ス・オン)ボタン
ビブラートまたはコーラス効果をオン/オフします(P.28)。
各部の名称と働き
■ AMPLIFIER
[OVERDRIVE](オーバードライブ)つまみ
10.
オーバードライブのかかり具合を調節します(P.30)。
11.
[AMPLIFIER](アンプ)ボタン
仮想アンプの周波数特性やキャビネットの鳴りを切り替え ます(P.30)。
[TONE](トーン)つまみ
12.
音質を変えることができます(P.30)。
■ TONE WHEEL
13.
[TONE WHEEL](トーンホイール)ボタン
バーチャル・トーンホイールの種類を選びます(P.24)。
14.
[LEAKAGE](リーケージ)つまみ
ホイール・タイプで選択できるリーケージ・ノイズとは別 に、単独でリーケージ・ノイズを加えることができます
(P.24)。
■DBEAM
D BEAM(D ビーム)コントローラー
15.
D ビーム・コントローラーに手をかざして音色に効果をか けます(P.31)。
D BEAM[ON](D ビーム・オン)ボタン
16.
D ビーム・コントローラーのオン/オフを切り替えます
(P.31)。
17.
[D BEAM](D ビーム)ボタン
D ビーム・コントローラーでコントロールする効果を選び ます(P.31)。
■ ROTARY SOUND
18.
[BRAKE](ブレーキ)ボタン
ロータリーの回転のオン/オフを切り替えます。オンにす ると回転は徐々に止まり、オフにすると回転が徐々に始ま
ります(P.29)。
[SLOW/FAST](スロー/ファスト)ボタン
19.
ロータリーの回転の速度を切り替えます(P.29)。
SPEED インジケーター
20.
左右のインジケーターが交互に点灯して、回転スピーカー の速さを表します(P.29)。
SPEED インジケーター 説明
速い点滅 速く回転 遅い点滅 ゆっくり回転
■ PERCUSSION(パーカッション)
[2ND/3RD](セカンド/サード)ボタン
21.
パーカッションのタイプを切り替えます(P.25)。
点灯している
インジケーター
2ND
3RD
オルガン・ボイスにセカンド・パー カッション(ハーモニック・バーの
4' と同じ高さの音)を加えます。 オルガン・ボイスにサード・パー
カッション(ハーモニック・バーの 2-2/3' と同じ高さの音)を加えます。
ハーモニック・バーの 設定を反映するパート
点灯している
インジケーター
22.
23.
消灯 パーカッションがつきません。
[SOFT](ソフト)ボタン
パーカッションの音量を切り替えます(P.26)。
[SLOW](スロー)ボタン
パーカッションの減衰時間を切り替えます(P.27)。
ハーモニック・バーの 設定を反映するパート
■ REGISTRATION
24.
[H-BAR PART]ボタン
ハーモニック・バーの設定を反映させるパートを選択しま す。
ボタン
の色
ハーモニック・バーの 設定を反映するパート
MIDI IN 端子
の働きかた
アッパー・パート
ハーモニック・バーを動かす
と、アッパー・パートの音色 が変化します
(P.20)
SEQUENCER MODE
ロワー・パート
ハーモニック・バーを動かす
と、ロワー・パートの音色が 変化します
(P.20)
SEQUENCER MODE
ペダル・パート
オレンジ
(アンバー)
ハーモニック・バーを動かす と、ペダル・パートの音色が 変化します
(P.20)
SEQUENCER MODE
アッパー・パート
SINGLE KEYBOARD MODE
消灯
ハーモニック・バーを動かす と、アッパー・パートの音色
が変化します
(P.20)
SEQUENCER MODE:
MIDI 送信チャンネルで指定したパートの音色が鳴ります。
SINGLE KEYBOARD MODE:
MIDI 送信チャンネルで指定したパートに関わらず、アッ パー・パートの音色が鳴ります(オムニ・オン)。
25.
[H-BAR MANUAL]
このボタンを押すと、選ばれているレジストレーションの ハーモニック・バーの設定が、パネル上のハーモニック・
バーの位置(設定)に切り替わります(P.20)。
26.
[WRITE](ライト)ボタン
パネルの設定をレジストレーションに保存します(P.37、 38)。
27.
[BANK](バンク)ボタン
レジストレーションのバンクを選びます(P.19、37、 38)。
28.
[1]〜[6]ボタン
レジストレーションを切り替えます。
29.
ハーモニック・バー
オルガン・ボイスの音色を作ります。演奏しながら、リア ルタイムに音色を変化させることができます(P.21)。
(ハーモニックバー・マニュアル)
ボタン
9
各部の名称と働き

■ リア・パネル

30
31 33 34 37 38 3935 3632
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
30.
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続す ることができます。
http://www.kensington.com/
31.
INPUT R(インプット R)端子 INPUT L (MONO)(インプット L)端子
32.
外部キーボードを接続して、音を入力することができま す。また、キーボードの音と VK-8M の音をミックスして
鳴らすことができます。
33.
MIDI IN(ミディ・イン)端子
外部キーボードを接続して、音を鳴らすことができます。 また外部シーケンサーなどを接続して、シーケンサーの演
奏を VK-8M で鳴らすこともできます(P.50)。
MIDI OUT(ミディ・アウト)端子
34.
外部 MIDI 機器を接続して、VK-8M の MIDI 情報を送信す ることができます(P.49)。
35.
EXPRESSION PEDAL(エクスプレッション・ペダル) 端子
エクスプレッション・ペダル(別売:EV-7 など)を接続 して、音量を調節することができます(36)。
36.
OUTPUT R(アウトプット R)端子 OUTPUT L (MONO)(アウトプット L)端子
37.
アンプやスピーカーなどを接続します。モノで出力すると きは、L(MONO)側に接続してください(P.15)。
[POWER](電源)スイッチ
38.
VK-8M 本体の電源を入れたり、切ったりします(P.16)。
39.
DC IN 端子
付属の AC アダプターを接続します(P.13)。
40.
コード・フック
付属の AC アダプターのコードを引っかけます(P.13)。
40
10

VK-8M のしくみ

■ バーチャル・トーンホイールについて

伝統的なトーンホイール・オルガンは、「トーンホイール」と呼ばれる 91 個の歯車で音を作っています。 トーンホイールはそれぞれ異なる高さの音が出るような歯車になっています。この歯車をモーターで回転 させて電磁コイルにより音声信号に変換し、ハーモニック・バーの組み合わせと鍵盤を弾いた状態から出 力する音声信号を選んで、オルガン音を作り出していました。
VK-8M のバーチャル・トーンホイール音源は、トーンホイール・オルガンの音が出るしくみをデジタル技 術で忠実に再現したものです。91 個の歯車はデジタル的に常時回転して、いつでも発音できるようになっ ています。このバーチャル・トーンホイールも伝統的なトーンホイール・オルガン同様に、ハーモニック・ バーの組み合わせと鍵盤を弾いた状態から音を作り出しています。

■ オルガンの音作りについて

トーンホイール
トーンホイールは常時回転しており、鍵盤を押した瞬間に高速に発音します。VK-8M のバーチャル・トー ンホイール音源も常時発音による高速発音を実現しています。この高速発音は、グリッサンド奏法等のオ ルガン演奏に高い効果を発揮します。
オルガンの音は基音と 8 個の倍音で構成され、ハーモニック・バーで組み合わされています。演奏中に ハーモニック・バーを使用することで音色に変化をつけ、表現力の高い演奏をすることができます。
パーカッション
トーンホイール・パーカッションは、鍵盤を押したときにアタック音を付加してメリハリのある音を出す ときに使います。パーカッション音の高さは、鍵盤を基音として 2 倍音(SECOND)か 3 倍音(THIRD) に設定したり、音量を弱くしたり(SOFT)、減衰時間を長くしたり(SLOW)することができます。
トーンホイール・オルガンのパーカッションは「シングルトリガー」と呼ばれ、押したすべての鍵の音に 付加されるものではなく、初めに押した鍵の音にのみパーカッションが付加されます。はじめに押した鍵 から指を離すと、次に鍵を押したときにパーカッションが発音します。レガート演奏する(なめらかに連 続して弾く)と、初めに押した鍵にだけパーカッションがつき、あとはパーカッションがつかないように することができます。またスタッカート演奏することで、押したすべての鍵の音にパーカッションをつけ ることができます。パーカッションの音を鳴らすときに鍵盤の連打速度が速いと、パーカッションの回路 が追従できずに音が小さくなってしまいますが、VK-8M では速い連打に追従するように調整することもで きます(P.44)。トーンホイール・オルガンの演奏において、パーカッションのつけかたは、表現を高める うえで非常に重要です。
トーンホイール・オルガンは、パーカッションの音を鳴らすために 1' のハーモニック・バーを使っていま す。そのため、パーカッションをつけると 1' のハーモニック・バーは音が出なくなります。また、パー カッションはアッパー・パートにのみつきます。
トーンホイール・オルガンは、パーカッションの[SOFT]ボタンをオフしたときにオルガンの音量が下が る特徴を持っていますが、VK-8M ではパーカッションの[SOFT]ボタンをオン/オフしたときも、オル ガンの音量が変化しないように調整することができます(P.43)。
キー・クリック
初期の伝統的なトーンホイール・オルガンには、鍵盤を押したときや鍵盤から指を離したときのパーカッ ションとは別に「クリック」と呼ばれるアタック音がついています。当初は欠点とされていたクリック音 ですが、ブルースやロックでその独特の音を生かした演奏がされるようになり、ジャズにおいても無くて はならない特長となりました。
VK-8M では、鍵盤を押したときや鍵盤から指を離したときのそれぞれのクリック音量を調節することがで きます(P.43)。
11
VK-8M のしくみ
ビブラート・アンド・コーラス
伝統的なトーンホイール・オルガンには、ビブラートが 3 種類(V1、V2、V3)、コーラスが 3 種類(C1、 C2、C3)の計 6 種類のエフェクトがあります。
ビブラートは周期的にピッチが変化する効果で、コーラスはピッチに揺らぎを持たせて広がりや厚みを持 たせる効果です。
ハーモニック・バー
トーンホイール・オルガンのハーモニック・バーは、左から右に低い音から高い音の順番で並んでいます。 8' を基音とし、パイプ・オルガンのパイプにならって「フィート」と呼ばれています。
ハーモニック・バーの順番で 1 つだけ例外があります。それは左から 2 番目の 5-1/3' です。音の高さだけ で並べれば左から 3 番目になりますが、5-1/3' は 16' の倍音で 16' の音に溶け合うため、16' の隣になっ ています。
ハーモニック・バーは 3 色に色分けされています。8' を中心にオクターブの関係にあるものは「白色」、オ クターブの倍音ではないものは「黒色」、そして低域が「茶色」となっています。
トーンホイール・オルガンは「フォールドバック」と呼ばれるしくみを持っており、高い鍵域では高い フィートが、低い鍵域では低いフィートが繰り返して使われます。109 個のトーンホイールがあれば、 トーンホイール・オルガンの鍵盤 61 鍵のすべてでハーモニック・バーの 9 つの倍音を鳴らせますが、高 音域は音が高すぎて耳障りになったり、低音域は低すぎてはっきりと聞こえなくなったりします。そのた めフォールドバックすることにより、バランスの良い音を出しています。
アンプ・タイプ(
トーンホイール・オルガンに欠かせないロータリー・スピーカーを使うことで、音のうねりと回転感を出 し、立体的な音の広がりを作ることができます。
VK-8M は 4 種類のアンプ・タイプを持ち、真空管のような温かみのあるサウンドやキャビネットの箱鳴り 感までも再現しています。
アンプ・モデリングは、キーボード・アンプやモニター・スピーカーで鳴らしても、実際の回転スピー カーやギターアンプのような音が得られるので、さまざまな演奏を楽しむことができます。
さらに、ロータリー・スピーカーの音量、回転がファストやスローへ切り替わる時間、ファスト時やス ロー時の回転速度、広がり感をツイーターとウーファーで別々に設定することができます。
リバーブ
リバーブは音に残響をつける効果です。リバーブ・タイプの ROOM(ルーム)、HALL(ホール)、 CHURCH(チャーチ)は、それぞれ異なる広さの空間にいるような残響をつけます。また、リバーブ・タ イプの SPRING(スプリング)は伝統的なオルガンでよく使用されている、バネを利用したスプリング・ リバーブ回路を再現しています。
REVERB[LEVEL]つまみを回してリバーブの音量を調節することができます(P.34)。

■ メモリーについて

システム・メモリー
VK-8M 全体に関わる設定のことを「システム・メモリー」と呼びます(P.39)。
ロータリー、オーバードライブ、トーン)
12
レジストレーション・メモリー
ハーモニック・バーやパネルの設定など、レジストレーション番号ごとに記憶するものを「レジストレー ション・メモリー」と呼びます(P.39)。
レジストレーション・メモリーは全部で 36 個あり、すべて変更することができます。

演奏する前に

AC アダプターを接続する

接続をする前に、すべての機器の電源がオフになっていることを確認します。
1
上がった状態が
オフ
2
付属の AC コードを付属の AC アダプターに接続します。
フェライト・コア
ACアダプター
3
AC アダプターを VK-8M に接続し、AC コードを電源コンセントに差し
込みます。
ACコード
コード・フック接地端子
リア・パネル
コンセント
他の機器と接続するときは、 誤動作やスピーカーなどの破 損を防ぐため、必ずすべての 機器の音量を絞った状態で電 源を切ってください。
必ず付属の AC アダプターと 電源コードを使ってください。
AC アダプターの電源コードに ついているフェライト・コア を取り外さないでください。
※ACアダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してください。誤って
コードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC アダプター端子に無理な力が加わることを防ぐことができます。
本機は、設置条件によってパネル面がざらつくような感じになるときがあります。 これは人体に全く害のない極微量の帯電によるものですが、気になる方は、必要 に応じ、接地端子(上図参照)を使って外部のアースか大地に接地してご使用く ださい。接地した場合、設置条件によってはわずかにハム(うなり)が混じる場 合があります。なお接続方法がわからないときはローランド・サービスにご相談 ください。
接続してはいけないところ ・水道管(感電の原因になります) ・ガス管(爆発や引火の原因になります) ・電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
13
演奏する前に

キーボードを接続する

■ 外部キーボードから VK-8M の音を鳴らすとき

接続をする前に、すべての機器の電源がオフになっていることを確認します。
1
市販のMIDIケーブルで、キーボードのMIDI OUT端子とVK-8MのMIDI
2
IN 端子を接続します。
MIDI IN
MIDI OUT
外部機器の電源を入れます。
3
他の機器と接続するときは、 誤動作やスピーカーなどの破 損を防ぐため、必ずすべての 機器の音量を絞った状態で電 源を切ってください。
VK-8M の電源を入れます。
4

■ 外部キーボードの音を VK-8M の音とミックスする

接続をする前に、すべての機器の電源がオフになっていることを確認します。
1
市販のオーディオ・ケーブルで、キーボードの OUTPUT 端子と VK-8M
2
の INPUT 端子を接続します。
INPUT
OUTPUT
14
外部機器の電源を入れます。
3
VK-8M の電源を入れます。
4

アンプやスピーカー、ヘッドホンと接続する

VK-8M は、アンプやスピーカーを内蔵していません。音を出すにはモニター・ス ピーカーやステレオ・セットなどのオーディオ機器、またはヘッドホンなどをご 用意ください。
演奏する前に
他の機器と接続するときは、 誤動作やスピーカーなどの破 損を防ぐため、必ずすべての 機器の音量を絞った状態で電 源を切ってください。
接続をする前に、すべての機器の電源がオフになっていることを確認します。
1
VK-8M とアンプやスピーカー、ヘッドホンを図のように接続します。
2
fig.01-(アンプ、スピーカー、ヘッドホンの接続図)
オーディオ・
ケーブル
VK-8M の性能を最大限に生か すためにもステレオでの使用 をおすすめしますが、モノで 使用されるときは、OUTPUT L(MONO)端子に接続してく ださい。
ミキサーなど
パワー・アンプ
アンプやスピーカーなどのオーディオ機器を接続するにはオーディオ・ケーブル を使います。ヘッドホンを使う場合は、PHONES 端子にプラグを差し込みます。
ヘッドホン
モニター・ スピーカー
ステレオ・セットなど
オーディオ・ケーブルやヘッ ドホンは付属していません。 別途ご用意ください。
15
演奏する前に

電源を入れる

電源を入れる前に、次のことを確認します。
1
周辺機器と正しく接続されている。
VK-8M および接続しているオーディオ機器やスピーカーの音量が最小になって いる。
2
VK-8M のリア・パネルにある[POWER]スイッチを押して、電源を入
れます。
電源が入ると、パネルの[REVERB]ボタンなどのインジケーターが点灯します。
fig.
押し下げられた状態が
オン
3
接続しているオーディオ機器やアンプなどの電源を入れます。
4
[MASTER VOLUME]つまみを右側に回して、VK-8M の音量を調節
します。
fig.
正しく接続したら、必ず次の 手順で電源を入れてください。 手順を間違えると、誤動作し たり、スピーカーなどが破損 する恐れがあります。
この機器は回路保護のため、 電源をオンにしてからしばら くは動作しません。
音量が小さくなる 音量が大きくなる
VK-8M に接続している機器の音量を調節します。
5

■ 電源を切るときは

電源を切る前に次のことを確認します。
1
VK-8M および接続している機器の音量が最小になっている。
作った音色データは保存されている。
2
VK-8M に接続している機器の電源を切ります。
3
VK-8M の[POWER]スイッチを押して、電源を切ります。
fig.
音量を上げすぎないように注 意してください。大きな音量 は周囲の迷惑となるばかりで なく、アンプやスピーカーの 破損や聴力障害の原因になる ことがあります。
音色の設定を変更している途 中で電源を切ると、変更中の 設定は消えてしまいます。変 更した設定を記憶しておきた い場合は、必ず設定の保存を してから電源を切ってくださ い。詳しくは、「作った設定を 保存する(レジストレーショ ン)」(P.37)をご覧ください。
16
上がった状態が
オフ
工場出荷時の設定にする
(ファクトリー・リセット)
演奏する前に
VK-8M に記録されているすべての設定を工場出荷時の設定に戻します。
音量が最小になっていることを確認します。
1
[POWER]スイッチを押して、電源を切ります。
2
fig.
上がった状態が
オフ
[BANK]ボタンと[WRITE]ボタン、[H-BAR MANUAL]ボタン
3
を押しながら、[POWER]スイッチを押して、電源を入れます。
パネルのすべてのインジケーターが点灯するまで、[BANK]ボタンと
4
[WRITE]ボタン、[H-BAR MANUAL]ボタンを押し続けます。
すべての設定が、工場出荷時の設定に戻ります。
ファクトリー・リセットが終了すると、パネルのすべてのインジケーターが数秒 間点灯します。
fig.
製品出荷時の設定にする操作 をおこなうと、VK-8M の本体 内に作ったデータはすべて消 えてしまいます。VK-8M の中 に大切なデータが記憶されて いるときは、製品出荷時の設 定をする前にバルク・ダンプ の操作で外部 MIDI シーケン サーなどにデータを保存して ください(P.51)。
ファクトリー・リセット中は、 絶対電源を切らないでくださ い。
17
演奏する前に

デモ・ソングを聴く

VK-8M には 4 曲のデモ・ソングが内蔵されています。はじめにデモ・ソングを聴 いて、オルガンの音色や効果のかかり具合を確認してみましょう。
fig.
13 2
1
[H-BAR PART]ボタンと[H-BAR MANUAL]ボタンを同時に押し
ます。
デモ・モードに入ります。
2
REGISTRATION[1]〜[4]ボタンのいずれかを押して、デモ・ソ
ングを選びます。
選ばれた曲から Chain Play(連続再生)されます。
選ばれた曲が終わると、続けて次の曲が再生されます。最後の曲の演奏が終わる と、1 曲目に戻って再生されます。
3
[H-BAR PART]ボタンを押します。
デモ・ソングの再生が止まります。
デモ・モードが終了します。
曲番号 曲名 コピーライト
1
2 Blue Forest © 2002 Roland Corporation
3 Make Holy © 2002 Roland Corporation
4 Sunset Blvd © 2002 Roland Corporation
Sister Mum © 2002 Roland Corporation
これらのデモ・ソングを個人 で楽しむ以外に権利者の許諾 なく使用することは禁じられ ています。
デモ・ソングの演奏データは MIDI OUT 端子からは出力さ れません。
18

オルガンの基本的な使いかた

いろんな音を聴いてみよう

VK-8M にはあらかじめ 36 種類のレジストレーションが記憶されています。6 つ のレジストレーションを 1 つのグループ(バンク)として 6 つのグループで構成 されています。
レジストレーションを切り替えながら、いろいろな音を聴いてみましょう。
fig.
24 2, 3
1
VK-8M に外部キーボードを接続します(P.14)。
2
[BANK]ボタンを押しながら[1]〜[6]ボタンを押して、バンク番
号を選びます。
3
[1]〜[6]ボタンを押して、レジストレーション・ナンバーを選びま
す。
選んだナンバーのボタンのインジケーターが点灯します。
4
[H-BAR PART]ボタンを押して、ボタンを消灯させます。
5
鍵盤を弾いて音を鳴らしてみましょう。
選んだレジストレーションのアッパー・パートの音が鳴ります。
例:
レジストレーション 11 からレジストレーション 16 に切り替える場合
[6]ボタンを押します。
同じバンク内のレジストレー ションを呼び出すときは、操 作2は必要ありません。
[BANK]ボタンを押している
間は、選ばれているバンクの インジケーターが点灯します。
VK-8M と外部キーボードの MIDI チャンネルを設定して、 外部キーボードからロワー・ パートやペダル・パートの音 を鳴らすことができます
(P.49)
レジストレーション 11 からレジストレーション 35 に切り替える場合
[BANK]ボタンを押しながら[3]ボタンを押します。[BANK]ボタンと[3]
ボタンから指を離した後、[5]ボタンを押します。
19
オルガンの基本的な使いかた

オルガン・ボイスについて

オルガン・ボイスには「アッパー」「ロワー」「ペダル」の 3 パートがあります。 VK-8M に外部キーボードを接続して、それらのパートの音色を鳴らすことができ ます。また、アッパー・パート、ロワー・パート、ペダル・パートの音色を、 ハーモニック・バーで設定することができます。
VK-8M に外部キーボードを接続します(P.14)。
1
VK-8M と外部キーボードの MIDI チャンネルを設定します(P.46)。
2
[H-BAR PART]ボタンを押して、音色を変えるパートを選びます。
3
[H-BAR PART ]ボタンを押すごとに、ボタンの色が切り替わります。
[H-BAR PART]
ボタンの色
アッパー・パート SEQUENCER MODE 緑 ロワー・パート SEQUENCER MODE オレンジ ペダル・パート SEQUENCER MODE 消灯 アッパー・パート SINGLE KEYBOARD MODE
SEQUENCER MODE:
MIDI 送信チャンネルで指定したパートの音色が鳴ります。
SINGLE KEYBOARD MODE:
MIDI 送信チャンネルで指定したパートに関わらず、アッパー・パートの音色が鳴 ります(オムニ・オン)。
[H-BAR MANUAL]ボタンを押します。
4
ハーモニック・バー設定が音色に反映されます。
ハーモニック・バーの 設定を反映するパート
MIDI IN 端子の働きかた
(MIDI IN FUNCTION)
外部キーボードの MIDI チャン ネルの設定については、外部
キーボードの取扱説明書を参 照してください。
ペダル・パートは 16'と 8' の みで音を作ります。
設定した音色は、レジスト レーションに保存しておくこ とができます(P.37)。
20
ハーモニック・バーを動かして、音色を変化させます(P.21)。
5
音をリアルタイムに変化させる
(ハーモニック・バー)
ハーモニック・バーとは音の骨格を作るためのコントローラーです。
9 本のバーを前後にスライドして出し入れすることで、さまざまな音色を作るこ とができます。
fig.(ハーモニックバーの絵)
オルガンの基本的な使いかた
75%
パーカッションがオンのとき は1'の音は出なくなります
(P.25)。
パーカッションはアッパー・ パートにのみ、かかります。
ハーモニック・バーに書かれている数字は、セットしたい位置にすばやくセット するための目安になります。数字が見えなくなるまでハーモニック・バーを押し 込むと、音量が「0」になり、音が鳴らなくなります。ハーモニック・バーをいっ ぱいまで引き出すと、音量が最大になります。
ハーモニック・バーには、異なる音の高さのサイン波(単純な丸い音)が割り当 てられており、これらを混ぜ合わせることでさまざまな音を作ることができます。
fig.(ハーモニックバーを組み合わせた図)
時間
8'の音量を「8」
時間
時間
4'の音量を「5」
21
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