Nikon SB-5000 Technical Guide (Radio Control Advanced Wireless Lighting) [ja]

電波制御アドバンスト
ワイヤレスライティング
テクニカルガイド
目次
電波制御アドバンストワイヤレスライティング
電波制御
電波制御
電波制御
コンパクトなシステムの構築が可能
ライティング配置の自由度が向上
リモートフラッシュとリアルタイムの双方向通信が可能
フラッシュインフォ画面で設定の確認と変更が可能
リモートフラッシュがカメラと連動スタンバイ可能
電波制御のリモートフラッシュと、 光制御のリモートフラッシュを同時に制御可能
カメラとスピードライトの無線接続
無線接続の手順
無線接続の確認
リンクモードについて
電波制御
リモートフラッシュの名前を設定する
Step1.
Step2.
リモートフラッシュをテスト発光する
Step3.
Step4.
モデリング発光で光の効果を確認する
)の概要
AWL
.................................................
AWLとは .............................................................................................
が有効なシーン
AWL
AWL
の特長
........................................................
....................................................................
.........................................................
..............................................................
.....................................
................................................................................................
................................................................................................
..................................................................................
を使った撮影の手順
AWL
....................................
................................................
リモートフラッシュのグループを設定する リモートフラッシュを配置する
................................................
発光モードや発光量を設定する リモートフラッシュの状態を確認する
................................................
..............
........................
........................
.................................
.......................................
..............................................
..............................................
....................................
1 1
2 5 5
6 7 8 9
9 10 10
14 15
18 20
22 24 25 26 28 29
ii
電波制御
電波制御したリモートフラッシュと カメラに装着したスピードライトを同時に発光させる
ライブビュー撮影時に電波制御の設定を行う
電波制御のリモートフラッシュと、 光制御のリモートフラッシュを同時に使用する
パソコンからフラッシュの設定を行う
リモコンを使って撮影する
用語集(50音順)
故障かな?と思ったら
の応用的な使い方
AWL
......................................
................................................
........................................................................
............................................................
........................................................
...............
..................................
.............................
30
30 37
40 44 46
47
50
iii
このテクニカルガイドではD5を使用して説明をしています。
作例撮影:林 荘一 
© Soichi Hayashi
iv
電波制御アドバンストワイヤレス ライティング(電波制御
電波制御
電波制 御アド バンス トワイ ヤレス ライテ ィング( 電波制 御 とは、カ メ ラ に 装 着 し たワイヤ レ ス リ モ ー ト コント ロ ー ラ ー
を使用して、電波によってリモートフラッシュを制御する
WR-R10
ライティングシステムです。
AWL
とは
AWL
)の概要
AWL
WR-R10
電波制御対応カメラ
電波制御
カメラ:D5および
スピードライト:
ワイヤレスリモートコントローラー:
ウェアバージョン
※D5および
に対応している製品
AWL
D500
SB-5000
3.00
使用時はWR用変換アダプター
D500
以降)
電波制御対応 スピードライト
(リモートフラッシュ)
電波制御対応 スピードライト
(リモートフラッシュ)
WR-R10
(ファーム
WR-A10
2017年3
が必要
月現在
1
電波制御
電波制御
電波制御 しかった次のような特長的な3つのシーンでも簡単にフラッシュ を光らせることができます。
とは
AWL
が有効なシーン
AWL
を使用すると、従来の光制御では光らせることが難
AWL
離れた位置にリモートフラッシュを設置する場合
離れた場所(約 置 い た リ モ ー ト フ ラ ッ シュ も、 安定 して接 続で きます。
テント内にリモート フラッシュを設置
)に
30m
30m
■増灯発光モード:グループ発光(Aグループ:
■レンズ:
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
■露出モード:マニュアル■シャッタースピード:
■絞り値:
f/6.3■ISO
感度:
ISO 100
2
M 1/1
■焦点距離:
1805.5
24mm
リモートフラッシュの手前に障害物がある場合
電波で 制御し ている ため、被 写 体と の 間に 障害物 があっ たり、 光の届かない位置にリモート フ
グループ:台の下にリモートフラッ
B
シュを設置し、背景のグラデーション を作成
ラッシュを配置してもリモー ト フラッシュを発光させること が でき、リ モート フラッ シュの 位 置関係に気を遣わずにすみます。
増灯発光モード:グループ発光(Aグループ:
■レンズ:
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
■露出モード:マニュアル■シャッタースピード:
■絞り値:
f/16■ISO
感度:
■焦点距離:
ISO 640
M 1/1、B
85mm
1/60
グループ:
M 1/8
3
電波制御
AWL
とは
日中など、明るい環境でフラッシュを 光らせる場合
光で制 御して いる場 合、強い 日 差しなどによって光の制御信 号 が伝わりにくくなることがあ り ました。電波制御 れば、安定して撮影を行えます。
増灯発光モード:グループ発光(Aグループ:
■レンズ:
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
■焦点距離:
■シャッタースピード:
70mm
を使用す
AWL
■露出モード:マニュアル
1/8000
強い 逆光 下で リ モ ー ト フ ラッ シュ2台 をFP発光
秒■絞り値:
M 1/2、B
f/2.8■ISO
4
グループ:
感度:
M 1/2
ISO 100
電波制御
AWL
の特長
電波制御
コンパクトなシステムの構築が可能(
ライティング配置の自由度が向上(
リモートフラッシュとリアルタイムの双方向通信が可能(
フラッシュインフォ画面で設定の確認と変更が可能(
リモートフラッシュがカメラと連動スタンバイ可能(
電波制御のリモートフラッシュと、光制御のリモートフラッシュ
を同時に制御可能(

コンパクトなシステムの構築が可能

電波制御 ターミナル に取 り付けた 信機として使用 しま す。カメラのアク セサリーシ ューにマス ター フラッシュ やコマンダ ーを装着す る必 要がないた め、コンパクトな シス テム構成でカメ ラから離れ た位置でフ ラッ シュを光ら せる「オフカメラ撮影」を行えます。
には、次のような特長があります。
AWL
P.9
では、カメラ の10ピン
AWL
WR-R10
を送
P.6
P.5
P.8
P.9
WR-R10
WR-A10
P.7
5
電波制御アドバンスト ワイヤレスライティングの特長

ライティング配置の自由度が向上

最大で全18台のリモートフ ラッシュを6グループに自由 に分け て一度に制御できます。さまざまな角度からの光を当てることが でき、より自由度の高い多灯撮影を行えます。
グループ
A
グループ
F
グループ
C
グループ
B
グループ
E
グループ
D
6

リモートフラッシュとリアルタイムの 双方向通信が可能

電波で接続しているリモートフラッシュの状態を、手元のカメラ でリアルタイムに確認できます(
)。
P.8
設定、制御指示
名前、状態、色温度
※ カメラのホワイトバランスを[
シュからカメ ラに伝達され た発光色温度情 報を使用した ホワイトバラン ス 制御にも対応しています。
リモートフラッシュに名前を付けて視認性をアップする
リモートフラッシュには任意の名前 を付けることができます( 別しやすい名前を付けておけば、ラ イティングの設定時に迷うことなく 目的のリモートフラッシュの状態を 確認できます(
P.28
)。
AUTO
P.20
)。識
など
]に設定した場合に、リモートフラッ
7
電波制御アドバンスト ワイヤレスライティングの特長

フラッシュインフォ画面で設定の確認と変更 が可能

フラッシュインフォ画面について
電波制御 インフォ 画面で確認できます。 フォ画面表示中に再度Rボタンを押すと表示されます。確認でき る内容は次の通りです。
レディーライト
1.
リモートフラッシュの制御方法
2.
増灯発光モード
3.
各グループの発光モード、調光補正量
4.
(または発光量)
5.
リンクモード
6.
フラッシュインフォ画面から設定を変更する
フラッシュ インフォ画 面表 示中にカメ ラのiボタン を押すと、フ ラッシュの 設定を変更でき ます。 表示される項目 は、接続している スピ ードライトや設 定によって異な りま す。テスト発光も 可能です。
撮影時は、リモートフラッシュの設定をフラッシュ
AWL
フラッシュインフォ 画面は、イン
1 2 3 4 5 6
8

リモートフラッシュがカメラと連動スタン バイ可能

リモートフラッシュはカメラの電 源を
にす ると自 動的 にスタ
OFF
ンバイ状態になり、電池の消費を 抑えます。カメラの電源をONに すると スタンバイ 状態※から復 帰 します。
※ スタン バイ時 はリモ ートフ ラッシ ュ
ライトがオレンジ色に点滅し
LINK
ます。

電波制御のリモートフラッシュと、光制御 のリモートフラッシュを同時に制御可能

電波制御しているリモートフラッシュに加え、光制御 御アドバンストワイヤレスライティング)のリモートフラッシュ も併用 できま す。詳しくは「電波制御のリモート フラッ シュと、
光制御のリモートフラッシュを同時に使用する」(
さい。
AWL
をご覧くだ
P.40
(光制
9

カメラとスピードライトの無線接続

カメラとスピードライトは、次の手順で無線接続します。

無線接続の手順

カメラ側の設定
WR-R10
1
ターミナルに装着する
WR-R10
ワ イ ヤ レ ス リ モ ー ト コ ン ト ロ ー ラー
WR-R10
Ver.3.00
ります。
フ ァ ー ム ウ ェ ア バー ジ ョ ン は、
• WR-R10
アップメニュー[ファームウェアバージョン]を実行すると 確認できます。
• Ver.3.00
機関にバージョンアップを依頼してください。
をカメラの10ピン
用変換アダプター
WR
が必要です。
のファームウェアバージョンについて
のフ ァ ームウ ェ アは
以降になっている必要があ
を装着した状態でセット
よりも古いバージョンの場合は、ニコンのサービス
WR-A10
10
WR-R10
WR-A10
静止画撮影メニュー[フラッ
2
シュ発光]の[ワイヤレス設 定] で[電波 制御 選ぶ
AWL
]を
WR-R10
3
定する
セットアップメニュー[リモ
4
コン(WR)設定]の[リン
クモ ード]で[
を選んで2を押す
4
5
J
のチ ャ ン ネ ル を 設
のチャンネル切り換え
WR-R10
スイッチを任意のチャンネルに 設定します。 ここでは
に設定しています。
CH15
PIN
コード入力画面が表示され
PIN
ます。
ペアリン グ]で 接続する方 法
については
桁の
ボタンを押す
任意 の 数 字を 設 定して く ださ い。一度設定したら変更する必 要はありません。
をご覧ください。
P.16
コードを設定して
PIN
コー ド]
11
カメラとスピードライトの接続
スピードライト側の設定
電源スイッチの指標を
1
2
に合わせる
REMOTE
ワイヤレス設定ボタンを押し て、電波制御リモートモード に設定する
アイコンの 表示が  になるま で繰り返し押してください。
WR-R10
3
を設定する
と同 じ チ ャ ン ネ ル
ボタ ン を 押し て 無 線項
MENU
目メ ニ ューか ら[ を選んで
OK
カメラ側の設定の手順3( で設定したチャンネルと同じ設 定を選んで す。 ここでは
CH15
12
CHANNEL
ボタンを押します。
P.11
ボタンを押 しま
OK
に設定しています。
リンクモードで[
4
無線 項目メ ニュー から[
]を選んでOKボタンを
MODE
]を選んでOKボタンを押
PIN
します。
コードを入力する
PIN
5
無線 項 目メニ ュ ーから[ を選んでOKボタンを押します。
ロータリーマルチセレクターの ◀▶で桁を移動し、▲▼を押し て数字を変更できます。
カメラ側の設定の手順5( で設定した4桁の 入力してください。
入力後にOKボタンを押 すと自 動的にカメラと無線接続を開始 します。
これで、カメ ラとスピードライトの接続は完了です。詳しい撮影 手順については、「電波制御 覧ください。
]を選ぶ
PIN
LINK
PIN
P.11
コードを
PIN
を使った撮影の手順」(
AWL
P.18
をご
13
カメラとスピードライトの接続

無線接続の確認

カメラとスピードライトが無線で接続できたかどうかは、それぞ れの
ランプの 状態で確 認できま す。一度接 続に成功 したら、
LED
チャンネルやリンクモードなどの設定を変更しない限りは、電波 制御
の設定にすると自動的に接続されます。
AWL
接続しているとき
WR-R10のLED
ピー ド ラ イトの の両方が緑色に点灯します。
ラ ン プ と ス
ライ ト
LINK
接続できていないとき
WR-R10のLED
ピー ド ラ イトの が点滅 します。接続できない 場合は、 続を行ってください。
ランプと、ス
LINK
を参照して再度接
P.51
ライ ト
14
点灯
(緑色)
点滅
(赤色)
点灯
(緑色)
点滅
(オレンジ色)
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