Brother PJ-520, PJ-560 software developer manual [ja]

Brother PocketJet
PJ-520PJ-560
コマンドリファレンス
Ver.1.0.1
ブラザー工業株式会社
重要 - 以下のソフトウェア使用許諾書を注意してお読みください。
本使用許諾契約書 (以下「本契約書」といいます) は、ブラザー工業製モバイルプリンタ製品「MPrint」シリーズ及び/又 は「Pocket Jet」シリーズ(以下単に「MPrint プリンタ」といいます)用ソフトウェア開発ツールおよび開発資料 (以下「本 ソフトウェア」といいます) に関してあらかじめ弊社 WEB サイトに掲載の「MPrint&PocketJetSDK ユーザー登録フォーム」に 真正な内容の必要事項を記入の上、ブラザー工業に提出することによって本ソフトウェアを入手されたお客様 (個人または 法人のいずれであるかを問いません。以下単に「お客様」といいます) と ブラザー工業株式会社(以下「ブラザー工業」と いいます) との間に締結される法的な契約書です。本ソフトウェアは、コンピュータ ソフトウェア コンポーネントならび にそれに関連した媒体、印刷物 (マニュアルなどの文書)、サンプルプログラム、および「オンライン」または電子文書の全 部もしくは一部を含みます。本ソフトウェアには、本契約書の修正条項または追加条項が付属している場合があります。本 ソフトウェアをインストール、複製、または使用することによって、お客様は本契約書の条項に拘束されることに同意され たものとします。同意されない場合、ブラザー工業は、お客様に本ソフトウェアのインストール、使用または複製のいずれ も許諾できません。
登録について この契約はブラザー工業に対しあらかじめ上記方法にてユーザー登録を行うことによって本ソフトウェアを入手されたお客 様に対してのみ成立するものであり、ブラザー工業は、それ以外の第三者(上記以外の方法で本ソフトウェアを入手された 第三者を含む)については、お客様が本契約第2項 c.に 基づいて再使用許諾するエンドユーザーを除き、本ソフトウェアの使用を一切許諾致しません。 なお、登録内容に変更がある場合、お客様は速やかにブラザー工業に連絡するものとします。 ブラザー工業はお客様に登録して頂いた情報を社内およびその関連会社での管理、新製品開発のための資料、及びお客様と の連絡以外の目的には使用しないことに同意致します。

1.権利の帰属

(a) 本ソフトウェアに関する一切の著作権その他の知的財産権は、ブラザー工業が留保致します。 (b) ブラザー工業は、本契約に明示されない事項については、本ソフトウェアについて何らお客様に権利を許諾致しません。

2.ライセンスの許諾

お客様が本契約書のすべての条項および条件を厳守する限り、ブラザー工業はお客様に対し以下の権利を非独占的に許諾 します。
a.インストールおよび使用 お客様は、お客様の事業所 1 ヶ所内で MPrint プリンタに出力する目的にのみ、本ソフトウェアのコピーを1台若しくは複 数台のコンピュータにインストール若しくは蓄積して使用することができます。かかるコンピュータにはネットワークサー バも含まれますが、当該事業所外からダウンロード可能な場所にインストール若しくは蓄積することはできません。
b.アプリケーションの開発;再頒布の権利 お客様は、MPrint プリンタに出力する機能を有するお客様のアプリケーション製品(以下、開発アプリ製品といいます) において、かかる出力機能を設計、開発、テストするために本ソフトウェアを使用することができます。お客様は、以下の 条項を厳守する限り、本ソフトウェアの一部を複製および頒布する無償の権利を許諾されます。
c.エンドユーザーに再使用許諾する権利 お客様は、本第2項d号(c)乃至(i)を遵守することを条件として、お客様が本契約に基づき頒布する開発アプリ製品のエ ンドユーザーに対し、当該開発アプリ製品に組み込まれた本ソフトウェアの一部を、開発アプリ製品を使用するために必要 最低限の範囲で、使用することを再許諾する権利を許諾致します。
d.再頒布の条件
(a) お客様は、開発アプリ製品が MPrint プリンタに出力する機能を実現する(以下、頒布目的といいます)ために、本
ソフトウェアのうち、 [Redist.txt]ファイルに一覧表示されたもの(以下、再頒布対象モジュール I といいます) を、ファイル、データに一切の変更なく、ブラザー工業から提供されたオリジナルの状態に限り、開発アプリ製品 に組み込んで再頒布することができます。
(b) お客様は、前(a)号に加え、本ソフトウェアのうち、 [Redist2.txt]ファイルに一覧表示されたもの(以下、再頒布
対象モジュール II といいます)を、自由に改変し、頒布目的のために開発アプリ製品に組み込んで再頒布すること ができます。
(c) お客様は、再頒布対象モジュール I 及び再頒布対象モジュール II(以下これらを総称して再頒布対象モジュールと
いいます)以外の本ソフトウェアの全部若しくは一部を再頒布することはできません。
(d) お客様は、再頒布対象モジュールを開発アプリ製品に組み込まずに頒布することはできません。 (e) お客様は、再頒布対象モジュール II 以外の本件ソフトウェア(再頒布対象モジュール I を含みます)を改変するこ
とはできません。
(f) お客様は、開発アプリ製品の販売にあたり、ブラザー工業の書面による事前の承諾なくして、ブラザー工業に権利
が帰属するロゴまたは商標(「ブラザー」・「brother」等)を使用することはできません。
(g) お客様は、再頒布対象モジュールを組み込んだ開発アプリ製品の動作画面、マニュアルその他関連資料中に、本ソ
フトウェアに含まれているすべての著作権表示をオリジナルに忠実な形態で表示しなければなりません。
(h) お客様は、再頒布対象モジュールを組み込んだ開発アプリ製品に本契約書のコピーを添付しなければなりません。 (i) お客様は、開発アプリ製品のエンドユーザーに対し、当該開発アプリ製品に関するエンドユーザーライセンス契約
等により、本ソフトウェアの再頒布を明示的に禁止しなければなりません。

3.追加のソフトウェア

本契約は、ブラザー工業が提供する本ソフトウェア・オリジナルのアップデートまたは追加製品に適用されます。但し、 かかるアップデートまたは追加製品に別条項が適用される場合はこの限りではありません。

4.レンタル等の禁止

お客様は本ソフトウェアをレンタル、リース、貸与または譲渡することはできません。

5.リバースエンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブルの制限

お客様は、本ソフトウェアをリバースエンジニアリング、逆コンパイル、逆アセンブル、またはその他の方法で読み取り 可能な形に変えたり、変更を加えたりすることはできません。但し再頒布対象モジュール II に関してはこの限りではありま せん。

6.契約の終了

以下に該当する場合、ブラザー工業は、他の権利を害することなく本契約を終了することができます。そのような場合、 お客様は本ソフトウェアおよびその複製物またはその構成部分を全て回収、破棄しなければなりません。 (a) お客様が本契約書の条項および条件に違反した場合。 (b) お客様よりブラザー工業に登録データの削除要求があった場合。 (c) お客様による登録内容に事実との不一致があった場合。 (d) その他両当事者間の合意による終了またはブラザー工業の判断により本契約を終了する旨の通知があった場合。

7.データの使用に関する承諾

お客様は、ブラザー工業およびその関連会社が、本ソフトウェアに関連したサポートサービスの一部として、お客様から 提供された技術情報を収集して使用することを承諾するものとします。ただし、ブラザー工業はお客様を特定することとな るような方法でその技術情報を利用しないものとします。

8.輸出規制

お客様は、本ソフトウェア (その一部も含む)を、日本国外に輸出または再輸出しないことに同意するものとします。

9.サポート

(a) 本ソフトウェアについて 本ソフトウェアに関するサポート(本ソフトウェアの機能・利用方法に関する問い合わせ、
及び、本ソフトウェアを用いたプログラミングに関する問い合わせへの対応を含みます。以下本項において同じ)は、 ブラザー工業が自らの任意で行います。本ソフトウェアに関し、ブラザー工業はお客様に対し、何らサポートの責任を 負いません。
(b) 開発アプリ製品について お客様は、開発アプリ製品のエンドユーザーに対し、その開発アプリ製品(これに組み込ま
れた再頒布対象モジュールを含みます)に関わる一切のサポートを行うものとし、ブラザー工業はお客様が作成した開 発アプリ製品及びこれに組み込まれた再頒布対象モジュールに関し、エンドユーザーに対して何らサポートする責任を 負いません。

10.無保証

ブラザー工業は、本ソフトウェアおよびサポートサービス(該当する場合)を現状有姿のまま瑕疵を問わない条件で提供 しています。そのため、本ソフトウェアの機能・品質についてブラザー工業はお客様に対し何らの保証も致しません。(本ソ フトウェア若しくは開発アプリ製品が市販に耐え得る商品たり得ることや特定の目的に合致することも保証しません。また、 本ソフトウェアの使用によりお客様のシステム・データが失われないことや使用結果が的確であることも保証しません。)さ らに、本ソフトウェアの使用が第三者の特許権・実用新案権・意匠権・回路配置利用に関する権利を侵害しないことも保証 致しません。

11.損害に関する免責

(a) 本ソフトウェアについて ブラザー工業は、本ソフトウェアの使用もしくは使用不能またはサポートサービスの利用に
関連して生じるもしくはその結果として生ずる特別損害、付随的損害、間接損害、派生的損害、懲罰的損害またはその 他の一切の損害 (逸失利益、情報の喪失、事業の中断、人身障害、誠実または合理的な注意義務を含めた義務の不履行、 過失、またはその他の金銭的もしくはその他の損失を含みますがこれらに限定されません) に関して一切責任を負いま せん。
(b) 開発アプリ製品について お客様は、開発アプリ製品(これに組み込まれた再頒布対象モジュールも含みます)の使用
または頒布により生じるまたはその結果として生ずる紛争または訴訟(弁護士費用も含みます)について、ブラザー工業 を免責、補償および防御するものとします。

12.ダウンロードサイト移転・削除

本ソフトウェアが Web ページにより頒布される場合、ブラザー工業はその判断によりいつでも、本ソフトウェアのダウン ロードを削除する権利およびダウンロード用 Web ページを変更、移動、または削除する権利を留保します。

13.準拠法

本契約は、日本国法に準拠するものとします。
目次
I. はじめに .................................................. 6
II. 本体機構における開発者向け補足情報...... 7
II-1. 自己印字機能とその読み方 ........................................ 7
II-2. 各種機能 ............................................................ 9
II-2-1 用紙検出機能 ........................................................ 9
II-2-2 印字濃度の調整 ...................................................... 9
II-2-3 Ni-MH充電池の取り扱いについて...................................... 9
II-2-4 エラー表示 ........................................................ 10
II-2-5 バーコードの印字.................................................. 11
II-2-6 メモリについて .................................................... 11
II-3. プリンタ仕様 ..................................................... 12
II-4. インターフェース仕様 ........................................... 13
II-4-1 USBインターフェース .............................................. 13
II-4-2 IrDAインターフェース ............................................. 16
II-4-3 Bluetoothインターフェース (PJ-560) ........................... 17
III. コマンド解説..................................... 18
III-1. PocketJet 独自コマンド.................................... 18
III-1-1 一覧 ............................................................. 18
III-1-2 コマンド詳細 ..................................................... 20
III-2. ESC/Pコマンド ................................................ 28
III-2-1 制限事項 ......................................................... 28
III-2-2 コマンド詳細 ..................................................... 29
III-3. キャラクタコード表 ............................................ 45
IV. アプリケーションソフトウェア ............. 54
IV-1. 既知の制限事項とアプリケーション開発時の留意事項 ....... 54
V. 互換性とサポート情報 ........................... 55
V-1. PocketBook 30i/30iBとの互換性、およびそのサポート ........... 55
V-2. お問合せ ............................................................... 55

I.はじめに

この度は、本書をダウンロード頂きありがとうございます。本コマンドリファレンス(以下、「本書」)は、ブ
ラザー工業株式会社のPocketJet(「ポケットジェット」)シリーズ(以下「本プリンタ」)の制御方法を解説し ています。本書を参考にソフトウェアを開発していただくことで、お客様のソフトウェアにPocketJetを使った印 刷機能を付加することが実現できます。
本書は、プリンタドライバ開発などの高度なソフトウェア開発についての知識・経験を有している方を読者対象
として書かれております。よって、基本的なプログラムの書き方や機器固有の制御方法、通信方法などに関しては ご案内しておりません。
また本書は、予め付属の利用許諾契約書に同意いただいた方のみご利用になることができます。もしご同意頂け
ない場合は、直ちに本書、並びにダウンロードしたデータ、およびそのコピー等全てを廃棄し、利用を中止してく ださい。
本書は、予告無く記載内容を変更する場合がございます。また、本書の内容を許可無く転載・公開することを固
く禁止しております。
本書では、以下の機種を対象として、解説しています。
対象機種:
・ブラザー PocketJet PJ-520 ・ブラザー PocketJet PJ-560
変更履歴
20090701日 初版発行 20100531日 第2版発行
著作権表示 ・本書の著作権は、ブラザー工業株式会社が有します。 ・Bluetoothは、Bluetooth SIG, Inc. の商標であり、ブラザー工業は、ライセンスに基づき使用しています。 ・その他、記載されたソフトウェア名、商品名、製品名は、一般に開発元各社の商標または登録商標です。

II. 本体機構における開発者向け補足情報

II-1.自己印字機能とその読み方

本プリンタは、自己印字機能を使うことで、現在のプリンタの設定がわかります。 以下の手順で、自己印字機能を利用できます。
① 電源が入った状態でメインスイッチを約2秒間押すと、DATAランプが赤く点灯します。 ② その状態で用紙を挿入口に差し込むと自動的にセルフ印字を開始します。
セルフ印字では、グラフィックパターンと、以下の内容が印刷されます。 ・製品名およびファームウェアのバージョン ・設定内容 (※各設定内容の詳細は、コマンドリファレンスをご参照ください。)
内容 設定項目 関連コマンド デフォルト値
AUTO POWER ON 自動電源ON ESC~A 無効 PAGE LENGTH 行単位用紙長設定値 ESC C 66行 1” PERF SKIP ミシン目スキップ ESC~P 無効 BOTTOM MARGIN LINES 下マージン ESC~a 無効 PAGE SIZE 用紙サイズ ESC~h レターサイズ LINE FEED PITCH 行送りピッチ 1/6インチ FONT ESC/Pフォント FS k 明朝体 PITCH SELECT ANK文字サイズ ESC P、ESC M、ESC g ESC p 12cpi CONDENCED MODE PRINT 縮小モード SI、ES FONT ATTRIBUTE 文字修飾 ESC E、ESC G、ESC W、ESC - 無効 CHARACTER TABLE 文字コード表選択 ESC t 拡張グラフィック INTERNATIONAL CHAR SET 国際文字設定 ESC R USA AUTO LINE FEED 自動改行設定 ESC~L 無効 DENSITY LEVEL 濃度レベル ESC~d 5 PAPER EJECT MODE 排紙モード ESC~f 固定ページモード BATTERY POWER TIME-OUT 自動OFFタイマー ESC~t 10分 BATTERY REFRESH INTERVALリフレッシュ間隔 ESC~B 毎回 USB SERIAL # USBシリアル番号 ESC~U 無効 DASH LINE BETWEEN PAGES ミシン目印字 ESC~- 無効 PRE-FEED ON POWER UP 用紙プリフィード ESC~E 有効 UPGRADE CODE 管理用コード
C SI 無効
[テスト
印字サンプル]

II-2.各種機能

II-2-1 用紙検出機能

反射型フォトインタラプタを用いて、印字用紙の有無を検出しています。 センサーから印字ヘッドまでの距離は、9.2±1mmです。
【注意】 ・用紙の裏面に光(赤外線)を当てて検出していますので、裏面の反射率が低い用紙は
検出できない場合があります。印字用紙は指定の用紙を使用してください。

II-2-2 印字濃度の調整

印字濃度は、印字ドット数、ヘッド温度、ヘッド電圧により自動調整しています。 コマンドにより印字濃度を補正することもできます。 定格エネルギーに対して50%~200%の範囲で調整することができます。

II-2-3 Ni-MH充電池の取り扱いについて

1.充電について
トリクル充電では、自動的にNi-MH充電池に微弱な電流が流れ、Ni-MH充電池の自己放電を防ぎます。 トリクル充電ではフル充電になりません。 Ni-MH充電池をフル充電するには必ず急速充電を行ってください。 急速充電時間は、通常は90分程度です。150分経過しても終了しない場合はエラー表示となります。
2.リフレッシュについて
初期設定はリフレッシュを毎回行うようになっています。 必ずしも毎回行う必要はありませんので、設定ユーティリティで適宜設定を行うか、手動でスキップするなどしてく ださい。ユーティリティでの設定方法や手動スキップの方法は、取扱説明書を参照してください。 Ni-MH充電池の残量が多く、リフレッシュ開始後3分経過してもNi-MH充電池の電圧が14V以上ある場合、リフレッ シュ時間を短縮するため、自動的にリフレッシュはスキップされます。 リフレッシュにかかる時間はNi-MH充電池の残量によって変わってきます。印字で使い切ってからリフレッシュをし た場合は、30分以内が目安です。 使い切ってからリフレッシュしているにもかかわらず、60分以上経過してもリフレッシュが終わらない場合は、 Ni-MH充電池の寿命の可能性があります。
3.Ni-MH充電池の寿命について
Ni-MH充電池のサイクル寿命は、弊社試験条件で、約100回が目安です。 Ni-MH充電池は消耗部品扱いとなり、保証対象外です。 長持ちさせるには、なるべく使い切ってから充電することをお勧めします。 Ni-MH充電池の寿命が近くなってくると、表示の切り替わりが早くなったり、印字枚数が少なくなってきます。

II-2-4 エラー表示

エラー状態になると各ランプの点灯または点滅により、エラー内容を示します。エラー内容は下表のようになります。
エラー状態
ACアダプタ無しで充電開始時警告
バッテリー無しで充電開始時警告
ファームウェアアップデートエラー
●: 消灯 ○: 点灯 △: 点滅(1サイクル/秒、デューティ50%)
- : 状態による 複数色に△がある箇所は、それぞれの色を交互に点灯させる
R 赤(Red O 黄(Orange G 緑(Green
本プリンタは、エラー情報やステイタス情報をソフトウェアに返しません。よって、これらのエラーは、プリンタ本 体の各ランプをご覧になって確認して頂く必要がございます。
データ受信エラー
バッファオーバーフロー
その他充電エラー
ヘッド低温警告 ヘッド高温警告
セルフテストエラー
POWER DATA ERROR
R O G R O G R O G
-
-
- -
- -
-
● △
△ △
各エラーの解除方法
下記の方法でエラーが再発するようでしたら、プリンタ、ACアダプタ、Ni-MH充電池等が異常の可能性があります。 直ちに使用を止めて修理をお願いします。
データ受信エラー
IrDA通信で、最大ターンアラウンド時間を越えてもホストから応答が無い場合に表示されます。 通信が復帰すると表示も元に戻ります。 端末側でも通信エラーになってしまった場合は、最初から印字をやり直してください。
バッファオーバーフロー
電源を一旦切り、再度電源を入れて最初から印字をやり直してください。
充電開始時警告・充電エラー
電源を一旦切って、A ださい。
ヘッド低温警告
一旦電源を切り、プリンタを動作保証温度内の場所に1時間以上置いてから、再度電源を入れてください。
ヘッド高温警告
ヘッドが動作温度範囲になると自動的に復帰します。
セルフテストエラー
ACアダプタとNi-MH充電池を外し、再度装着してください。
CアダプタとNi-MH充電池が正しく接続されているか確認し、再度充電をやり直してく
10
ファーム
ウェアアップデートエラー ACアダプタとNi-MH充電池を外し、再度装着してください。

II-2-5 バーコードの印字

バーコードコマンドおよびバーコードフォントは内蔵しておりません。 バーコードを印字する際は、ホスト端末側でバーコードのイメージデータを300dpiの解像度に合わせて作成する 必要があります。 バーコードであっても印刷品質は保証しておりませんので、実機でお試しの上、ご利用ください。

II-2-6 メモリについて

1.入力バッファメモリ
8,192バイトの入力バッファメモリ(RAM)があります。
2.ユーザフォントメモリ Flashメモリ内に、半角文字1書体分のユーザフォントメモリがあります。 詳しくはコマンドリファレンス「ESC &」「ESC %」の項を参照
3.外字記憶メモリ
RAM内に、94文字の外字記憶メモリがあります。
詳しくはコマンドリファレンス「FS 2」の項を参照
11

II-3.プリンタ仕様

位置 補足 寸法(mm) 寸法(inch) サイズ(dots)
c1 左余白 3.4 0.134 40 c2 右余白 3.4 0.134 40 d1 上余白 6.8 0.268 80 d2 下余白 10.8 0.425 127
□印字範囲(W×H)
□印字速度
a 用紙幅 210 8.268 2,480 b 用紙高さ 297 11.693 3,507
e 印刷領域幅 203.2 8 2,400 F 印刷領域高さ 279.4 11 3,300
203.2mm x 279.4mm (余白 :6.8mm :10.8mm :3.4mm :3.4mm
350msecline(改行4.23mm
12

II-4.インターフェース仕様

II-4-1 USBインターフェース

1. 入出力用コネクタ端子配列
コネクタ:Mini-Bタイプ(5pin
ピンNo. 信号名 方向 機 能
1 VBUS - USBケーブル接続/切断の検出 2 D- I/O USBデータ(-) 3 D+ I/O USBデータ(+) 4 NC 5 GND グランド
2. データ入力タイミング
USB2.0 Full Speedに準拠します。
3. 入出力信号条件
項目 記号 条件 最小 最大 単位
(電源) 電源電圧 VBUS 4.40 5.25 V 消費電流 VBUS=5.0V 0.5 mA (入力レベル) 差動入力感度 VDI |(D+)-(D-)| 0.2 V 差動コモン・モード・レンジ VCM VDIを含む 0.8 2.5 V シングル・エンド・レシーバ・スレッショルド (出力レベル) “L”レベル VOL RL of 1.5kΩ to 3.6V 0.3 V “H”レベル VOH RL of 15kΩ to GND 2.8 3.6 V
VSE 0.8 2.0 V
13
4.接続
情報
①ベンダ ID 04F9h
②プロダクト ID PJ-520 2034h
PJ-560 2035h
③ベンダーリクエスト:未使用
④デバイスID
PJ-520
"MANUFACTURER:Brother;COMMAND SET:ESC/P;MODEL:PJ-520;CLASS:PRINTER;"
PJ-560
"MANUFACTURER:Brother;COMMAND SET:ESC/P;MODEL:PJ-560;CLASS:PRINTER;"
PnP ID PJ-520 BrotherPJ-52043AF
PJ-560 BrotherPJ-56083AD
⑥デバイスディスクリプタ
オフセット フィールド サイズ 備考
0 bLength byte 12h 1 bDescriptorType byte 01h 2 bcdUSB Word 0101h 4 bDeviceClass byte 00h interfaceClassで規定
5 bDeviceSubClas byte 00h 6 bDeviceProtocol
7 bMaxPacketSize0 byte 08h ControlPipeの最大パケット数 8 idVendor Word 0A17h 9 idProduct Word 上記プロダクトIDによる 10 bcdDevice Word 0001h
14 iManufactuer byte 00h
15 iProduct byte 00h
16 iSerialNumber byte 00h
17 bNumConfigurations byte 01h
⑦コンフィグレーションディスクリプタ
オフセット フィールド サイズ 備考
0 bLength byte 09h 1 bDescriptorType byte 02h 2 wTotalLength word 19h 4 bNumInterfaces byte 01h
5 bConfigurationValue byte 01h 6 iConfiguration byte 01h 7 bmAttributes byte C0h セルフパワー 8 MaxPower byte 00h 0mA
byte 00h
01h
02h
03h
14
⑧インタ
オフセット フィールド サイズ 備考
0 bLength byte 09h 1 bDescriptorType byte 04h 2 bInterfaceNumber byte 00h 3 bAlternateSetting byte 00h
4 bNumEndpoints byte 01h EndPoint 5 bInterfaceClass byte 07h Printer Class 6 bInterfaceSubClass byte 01h Printer 7 bInterfaceProtocol byte 01h 1方向インターフェース
8 iInterface byte 00h
⑨エンドポイントディスクリプタ
オフセット フィールド サイズ 備考
0 bLength byte 09h 1 bDescriptorType byte 05h 2 EndpointAddress byte 01h EndPoint 1をOutで使用 3 bmAttribute byte 02h Bulk End Point
4 wMaxPacketSize word 40h EndPointの最大パケット数 6 ep_bInterval byte 00h 未使用
⑩マニュファクチャストリングディスクリプタ
⑪プロダクトストリングディスクリプタ
⑫シリアルナンバーストリングディスクリプタ
ーフェースディスクリプタ
Brother
PJ-520 PJ-560
0~65,535までの数値を表示。
例)格納されているシリアルナンバー値が“41AFh”の場合には、ホストでは“16815”と表示されます。
15

II-4-2 IrDAインターフェース

1. バージョン
IrDA Ver. 1.0 に準拠します。
2. プロトコル
本製品では以下の通信プロトコルをサポートしています。
IrLPT IrCOMM OBEX
①装置の接続品質に関するパラメータ Baud Rate 9600 / 19200 / 38400 / 57600 / 115200 bps
Minimum Turn around Time 1 ms Additional BOF 0 Window Size 1 Disconnect Time 40 s
Service Hints Bit Function ON/OFF 0 PnP
Compatible
1 PDA/Palmtop OFF 2 Computer OFF 3 Printer ON 4 Modem OFF 5 Fax OFF 6 LAN Access OFF 7 Extension ON 8 Telephony ON/OFF 9 File Server OFF 10 IrCOMM ON 11 Reserved OFF 12 Reserved OFF 13 Reserved OFF 14 Reserved OFF 15 Extension OFF
③装置情報フィールド Service Hints Charset Device Nickname
88h 20h 00h PocketJet
LSAP番号
LSAP番号 サービス 0 IAS Server 1 OBEX 2 IrLPT 3 IrCOMM
OFF
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II-4-3 Bluetoothインターフェース (PJ-560

クラス Class 2 Bluetooth Device
バージョン Version 2.0
最大通信距離※ 10m
プロトコル L2CAP, RFCOMM, SDP Protocols
プロファイル SPP (Serial Port Profile)
最大速度 115.2K bps
PIN コード "default" (初期値、PCからPJユーティリティを利用して変更可)
"Friendly Name" "PJ-560"
"Service Name" "PRINTER"
"Class of Device" Class is Printer, as set by code 00040680
【注意】 通信距離はホスト機器や周辺環境によって変化します。事前にご使用になるホスト機器 および通信環境でのテストを行ってください。
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