![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg1.png)
Software version 1.30
ご使用になる前に、必ずこの
使用説明書をよくお読み下さい。
使用説明書
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg3.png)
安全上のご注意
● ご使用の前に、この「安全上のご注意」をよくお読みのうえ正しくお使いください。
● ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。
● お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られる所に保管してください。
● 表示と意味は、次のようになっています。
誤った取扱いをすると、死亡や重傷などを負う可能性が想定される
内容を示しています。
誤った取扱いをすると、傷害または家屋・財産などの損害の発生が
想定される内容を示しています。
● 本文中の図記号の意味は次のとおりです。
「禁止」を表わします。
安全上のご注意
「改造・分解の禁止」を表わします。
「水場での使用禁止」を表わします。
電源コードを引っ張らないでください。
「必ずしてほしい行為」を表わします。
電源プラグを必ずコンセントから抜いてください。
S2000 - Version 1.30
i
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安全上のご注意
■電源はAC(交流)100ボルトです。
表示された電源電圧(交流100ボルト)以外の
電圧で使用しないでください。
火災・感電の原因となります。
■電源コードの上に重い物をのせたり、コードが本機の
下敷にならないようにしてください。
コードに傷がついて火災・感電の原因となります。
■この機器の上に水などの入ったコップや針金、ピンな
どの金属片を置かないでください。
こぼれたり、中に入った場合火災・感電の原因となり
ます。
■この機器を改造しないでください。
火災・感電の原因となります。
■洗面所や風呂場などの水場では使用しないでくだ
さい。
火災・感電の原因となります。
■この機器に水が入ったり、濡らさないようにご注意く
ださい。
火災・感電の原因となります。
雨天・降雪中・海岸・水辺での使用は特に注意してくだ
さい。
■電源コードが傷んだ場合
電源コードが傷んだら(芯線の露出、断線
など)、お買い上げ販売店、または AKAI
電子楽器事業部サービス係に交換をご依
頼ください。
そのまま使用すると火災・感電の原因となります。
■この機器の裏ぶた、キャビネット、カバーは外さない
でください。
感電の原因となります。
内部の点検・整備・修理はお買い上げ販売
店、またはAKAI電子楽器事業部サービス係
にご依頼ください。
■ぐらついた台の上や傾いた所など、不安定な場所に置
かないでください。
落ちたり、倒れたりして、けがの原因となります。
■万一、機器内部に水や異物が入った場
合は、まず機器本体の電源スイッチを切
り、電源プラグをコンセントから抜い
て、お買い上げ販売店、またはAKAI電子
楽器事業部サービス係にご連絡ください。
そのまま使用すると火災・感電の原因とな
ります。
■万一、煙が出ている、変なにおいや音がするなどの異常
状態のまま使用すると、火災・感電の原因となります。
すぐに機器本体の電源スイッチを切り、必ず電源プラグ
をコンセントから抜いてください。
煙が出なくなるのを確認してお買い上げ
販売店、またはAKAI電子楽器事業部サー
ビス係に修理をご依頼ください。
ii
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg5.png)
一般的なご注意
■使用後は電源を切ってください。
節電や安全のために、使用後は電源を切ってください。
また旅行などで長期間この機器を使用しない場合は安
全のため必ず電源プラグをコンセントから抜いてくだ
さい。
火災の原因となることがあります。
■電源コードの取扱いについて
○電源コードは絶対に引っ張らないでください。
コードが傷つき、火災・感電の原因となることがあります。
必ずプラグを持って抜いてください。
○濡れた手で電源プラグを抜き差ししない
でください。
感電の原因となることがあります。
○電源コードをストーブなどの熱機具に近づけないでく
ださい。
コードの被ふくが溶けて、火災・感電の原因となること
があります。
■湿気やほこりの多い場所に置かないでください。
火災・感電の原因となることがあります。
■移動させる場合は、電源スイッチを切り、必ず電源プ
ラグをコンセントから抜き、機器間のコードなど外部接
続コードを外してから行ってください。
コードが傷つき、火災・感電の原因となる
ことがあります。
一般的なご注意
本機の性能を維持し、最良の状態で使用できるよう以下の点にもご注意ください。
■お手入れについて
汚れやホコリは、柔らかい乾いた布で拭きとってください。特に汚れがひどい場合は、うすめた食器用洗剤
か中性洗剤を柔らかい布に少量含ませて拭きとってください。シンナーやベンジンなどの揮発性の薬品は、
表面の仕上げを傷めますので使用しないでください。
■スプレー式の殺虫剤にご注意
本機に殺虫剤がかかると、パネル表面が傷んだり変色することがあります。スプレーをまく前にカバーをす
るなど注意が必要です。
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iii
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一般的なご注意
■設置場所について
本機を他の機器と一緒にラックマウントに積み上げて使用する場合は、適切な空気の流れを保てるよう、他
の機器との間隔は上下共に最低1U(約44mm)は空けてください。
また、テーブルや台などの上に乗せて使用する場合も、本機の通風口を妨げないように注意してください。
特にジュータンなど、柔らかい敷物の上に置いたり、本機の上面・側面・後面に対し通風の妨げになる物は
置かないでください。
それ以外に以下の場所での使用はおすすめできません。
1. 暖房器具の放射熱や直射日光のあたる所
2. 風通しの悪い所
3. 水平でない所
4. 極端に寒い所、あるいは暑い所
5. 自動車、船内などの振動の影響を受けやすい所
■故障が発生したら
ご使用の製品が故障したり異常を感じた場合は、すみやかに電源を切り、電源プラグをコンセントから抜
き、接続コードなどを取り外してください。
そして、
・モデル名:S2000
・故障や異常の具体的な症状
・ご自宅の住所・電話番号
などをお買い上げの販売店、または赤井電機株式会社電子楽器事業部サービス係までご連絡ください。
■保証について
この製品に添付されている「保証書」に、お買い上げの年月日・販売店名などの所定事項が記入されているの
をご確認ください。故障に際して「保証書」の提示がございませんと保証期間内でも有料修理となりますの
で、保証書記載内容をご確認の上この取扱説明書と一緒に大切に保管してください。
■補修用性能部品について
「補修用性能部品」とは、その製品の性能を維持するために必要な部品をいいます。この製品における「補修
用性能部品」の最低保有期間は、製造打ち切り後6年です。
■お問い合わせ
赤井電機株式会社
電子楽器事業部
〒222 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目11番5
サービスのお問い合わせ : TEL045-476-6950
商品のお問い合わせ : TEL045-476-6941
FAX045-476-6936
AKAISTUDIOMIX335 : TEL045-476-6939
■著作権について…
AKAIS2000は、コンピュータを使用した楽器で、オペレーション・ソフトウェアとディスクを使用
します。このソフトウェアや、本取扱説明書には、著作権法の適用される情報が入っています。した
がって、この一部でも複写したり修正したりすることは禁止されております。ただし、個人的な使用
のためにオペレーション・ソフトウェアをコピーすることはできます。
iv
S2000 - Version 1.30
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目次
目 次
はじめに..............................................................................................................1
特長 .....................................................................................................................2
各部の名称/機能 ...............................................................................................4
フロント・パネル...............................................................................................................4
リア・パネル ......................................................................................................................5
フロッピー・ディスクについて..........................................................................6
ディスク・ドライブ ...........................................................................................................6
フロッピー・ディスクの取り扱い......................................................................................6
はじめる前に.......................................................................................................8
設置する .............................................................................................................................8
接続する .............................................................................................................................8
■MIDIケーブルの接続 .......................................................................................................9
サウンドを聞く .................................................................................................10
デモ・シーケンスを聞く ..................................................................................................10
ライブラリー・ディスクのサウンドを聞く .....................................................................10
S2000のシステム構成.......................................................................................12
オペレーション・モード ..................................................................................................13
S2000のフローチャート ..................................................................................................14
ユーザー・インターフェースについて .............................................................17
[PAGE]キーと[GROUP]キー .........................................................................................17
[F1]キーと[F2]キー ........................................................................................................17
[DATA]ホイールと[SELECT]ホイール ..........................................................................18
■プログラム・エディット・モードでの[SELECT].......................................................18
■マルチ・モードでの[SELECT]....................................................................................19
■サンプル・エディット・モードでの[SELECT]...........................................................19
[PLAY]キー......................................................................................................................20
LOADMODE(データをロードする).................................21
フロッピー・ディスクからロードする ............................................................................21
ハード・ディスクからロードする....................................................................................22
SCSI、SCSIID、ボリューム(VOLUME)、パーティション(PARTITION)について ......23
データをアイテムごとにロードする ................................................................................25
他社のCD-ROMからロードする.......................................................................................27
他社のサウンド・ライブラリーをロードする際の注意 ...................................................27
ロード・モードのページ一覧...........................................................................................29
SAVEMODE(データをセーブする)..................................30
S2000 - Version 1.30
フロッピー・ディスクにセーブする ................................................................................30
ハード・ディスクにセーブする .......................................................................................32
v
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目次
データをアイテムごとにセーブする ................................................................................33
ディスクのボリュームにネームをつける(VOLUMENAME)...........................................35
ディスクからアイテムを削除する(FILEDELETE).........................................................35
セーブ・モードのページ一覧...........................................................................................36
SINGLEMODE..................................................................37
今までのAKAIのサンプラーでは…...................................................................................38
プログラムのリナンバー ..................................................................................................39
プログラムのデリート......................................................................................................40
シングル・モードでレイヤーを設定する.........................................................................40
シングル・モードでマルチ・ティンバーを設定する.......................................................41
シングルとマルチの比較 ..................................................................................................42
MULTIMODE....................................................................44
マルチのセットアップ......................................................................................................45
パートにプログラムをアサインする ................................................................................45
マルチのエディット .........................................................................................................46
MIDIチャンネルを設定する ..............................................................................................46
レベルおよびパンを設定する...........................................................................................46
8パラレル・アウトにアサインする(オプション)............................................................47
エフェクト・バスを設定する(オプション).....................................................................47
ファイン・チューンを設定する .......................................................................................47
トランスポーズを設定する ..............................................................................................48
キー・レンジを設定する ..................................................................................................48
プライオリティ(発音優先度)を設定する .........................................................................48
◆マルチ・パラメーターについて....................................................................................49
マルチにネームをつける ..................................................................................................49
マルチ・モードのページ一覧...........................................................................................50
レイヤー・プログラムとしてマルチを使う .....................................................................51
キーボード・スプリットとしてマルチを使う..................................................................52
さらに高度な設定.............................................................................................................53
vi
PROGRAMEDIT...............................................................54
キーグループについて......................................................................................................55
キーグループ・ゾーンについて .......................................................................................56
キーグループのオーバー・ラップとクロスフェード.......................................................57
アサイナブル・プログラム・モジュレーション ..............................................................58
◆シングル・エディットとマルチ・エディットについて................................................61
シングル・モードでのエディット....................................................................................62
プログラムのデリート......................................................................................................62
プログラムのリネーム、コピー、新規作成 .....................................................................62
プログラム・ナンバー/MIDIチャンネルの変更..............................................................62
別のプログラムをモニターする .......................................................................................63
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg9.png)
目次
ポリフォニー(発音数)の設定...........................................................................................63
プライオリティー(発音優先度)の設定 ............................................................................63
キーグループ・クロスフェード .......................................................................................65
モノ・レガート再生 .........................................................................................................65
プログラムのチューニング ..............................................................................................66
プログラム・ピッチのトランスポーズ ............................................................................66
出力レベルに関するパラメータ .......................................................................................67
8パラレル・アウトへのアサイン(オプション)................................................................67
内蔵エフェクトへのアサイン(オプション).....................................................................68
◆マルチ・モードでのプログラムのエディット ..............................................................68
ラウドネス・モジュレーション .......................................................................................69
パン・モジュレーション ..................................................................................................69
キーグループのコピー/デリート....................................................................................70
◆キーグループの選択について .......................................................................................71
キーグループのキー・レンジを設定する.........................................................................72
◆キー・レンジについて ..................................................................................................72
キーグループをミュート・グループにアサインする.......................................................74
ベロシティー・ゾーン・クロスフェード.........................................................................75
キーゾーンにサンプルをアサインする ............................................................................75
キーゾーンのチューニング ..............................................................................................76
キーゾーンのレベル/パンの設定....................................................................................76
フィルターの設定とパラレル・アウトのアサイン ..........................................................76
ベロシティー・レンジの設定...........................................................................................77
キーボード・トラックの設定...........................................................................................78
キーグループのループ・タイプの設定 ............................................................................78
ベロシティーによるサンプル・スタート・タイムの設定................................................79
ゾーン2,3,4にサンプルをアサインする..........................................................................79
■プログラムにステレオ・サンプルをアサインする場合................................................79
■レイヤー・サウンド......................................................................................................79
■ステレオ・サンプルのレイヤー....................................................................................80
■モノ・サンプルからステレオ・サンプルを作る ..........................................................80
エンベロープ・ジェネレーター1(ShapingAmp.)...........................................................81
キー・グループのアンプリチュード・モジュレーション................................................83
フィルター........................................................................................................................84
エンベロープ・ジェネレーター2(ShapingFilter)...........................................................87
フィルターとエンベロープ・ジェネレーターの使い方 ...................................................89
セカンド・フィルター(オプション)................................................................................90
トーン・ページ ................................................................................................................93
エンベロープ・ジェネレーター3 .....................................................................................94
ピッチのモジュレート......................................................................................................95
LFO(ロー・フリーケンシー・オシレーター)..................................................................97
◆LFO1のモジュレーション・デプスの設定について .....................................................98
LFO1をモジュレートする ................................................................................................99
S2000 - Version 1.30
vii
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bga.png)
目次
LFO2(補助LFO)...............................................................................................................99
ピッチ・ベンド・パラメーター .....................................................................................101
ポルタメント ..................................................................................................................102
◆ポルタメントを使うとき….........................................................................................102
シングル・エディットのページ一覧 ..............................................................................103
マルチ・エディットのページ一覧..................................................................................109
SAMPLEMODE ..............................................................110
サンプリングとは? .......................................................................................................110
サンプリングする...........................................................................................................112
ネームをつける ..............................................................................................................112
録音パラメータを設定する ............................................................................................112
◆ステレオ・サンプリングについて ..............................................................................114
◆ドラムのサンプルについて.........................................................................................115
録音レベルを設定する....................................................................................................115
◆録音レベルを設定するとき… .....................................................................................116
録音する .........................................................................................................................116
インプット・セレクト....................................................................................................117
デジタル録音 ..................................................................................................................117
サンプル・モードのページ一覧 .....................................................................................118
SAMPLEEDIT.................................................................119
サンプルをエディットする ............................................................................................119
サンプルのデリート、リネーム .....................................................................................119
サンプルのチューニング ................................................................................................120
サンプル・レベルのノーマライズ..................................................................................120
サンプルのトリミング....................................................................................................121
ルーピング......................................................................................................................122
ループ・ホールド・タイムの設定..................................................................................123
クロスフェード・ループ ................................................................................................123
ループのチューニング....................................................................................................124
上手なループの作り方....................................................................................................125
ATANDLENGTHを使う ................................................................................................126
サンプルのリバース .......................................................................................................127
デジタル・フェードの設定 ............................................................................................127
◆フェード・アップ/ダウンを使う ..............................................................................128
リサンプリング ..............................................................................................................129
タイム・ストレッチ .......................................................................................................131
サンプル・エディット・モードのページ一覧................................................................134
viii
EFFECTSMODE.............................................................136
エフェクト・ファイルの構成.........................................................................................138
シングル・プログラムにエフェクトをアサインする.....................................................139
S2000 - Version 1.30
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目次
マルチのパートにエフェクトをアサインする................................................................140
◆マルチでのエフェクト選択について ..........................................................................142
キーグループにエフェクトをアサインする ...................................................................143
外部のサウンド・ソースにエフェクトを使う................................................................144
外部サウンドのエフェクトへの接続 ..............................................................................145
エフェクト・アウトの設定 ............................................................................................145
エフェクトの接続...........................................................................................................146
EFFECTS EDIT................................................................148
リング・モジュレーション/ディストーション ............................................................149
EQ(イコライザー).........................................................................................................150
モジュレーション・エフェクト .....................................................................................153
コーラス、フェイザー、フランジャー ..........................................................................153
ロータリー・スピーカー ................................................................................................155
オートパンとFM(FrequencyModulation−周波数変調)................................................157
◆オートパンとFMについて...........................................................................................157
ステレオ・ピッチ・シフター.........................................................................................158
モジュレーションのバイパス.........................................................................................160
ディレイとエコー...........................................................................................................161
モノラル・ディレイ/エコー.........................................................................................163
ピンポン・エコー...........................................................................................................164
◆モノ・エコーについて ................................................................................................164
クロスオーバー・ディレイ ............................................................................................165
ステレオ・ディレイ/エコー.........................................................................................166
エコー/ディレイのバイパス.........................................................................................167
リバーブ .........................................................................................................................168
◆リバーブを使用する際の注意 .....................................................................................170
リバース・リバーブ .......................................................................................................171
ゲート・リバーブ...........................................................................................................172
エフェクト・アウトに関する設定..................................................................................174
エフェクトの接続...........................................................................................................175
ダイレクト信号の切り離し ............................................................................................177
エフェクトのコピー .......................................................................................................178
異なるエフェクト・ファイルとの間でのエフェクトのコピー ......................................179
GLOBALMODE ..............................................................180
S2000 - Version 1.30
S2000のチューニング ....................................................................................................180
アウト・レベルを設定する ............................................................................................180
シングル・モードでのプログラム・チェンジ・チャンネル ..........................................180
外部MIDIコントローラーの選択.....................................................................................181
MIDIモニタリング ..........................................................................................................181
[PLAY]キー・パラメーターの設定................................................................................181
SCSIIDの設定................................................................................................................181
ix
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bgc.png)
フロッピー・ディスクのフォーマット ..........................................................................182
ハード・ディスクのフォーマット..................................................................................183
DATでのバックアップ/リストア..................................................................................185
■メモリー上のデータをDATにバックアップする ........................................................185
■DATにバックアップされているデータをメモリー上にリストアする ........................185
■ハード・ディスクのデータをDATにバックアップする..............................................186
■DATにバックアップされているデータをハード・ディスクにリストアする .............186
SMF(スタンダードMIDIファイル)の再生 ......................................................................188
SMF機能を使うとき… ...................................................................................................189
S2000のSCSIIDの設定..................................................................................................190
SCSI経由でMIDIを使う ..................................................................................................190
◆サンプル・ダンプについて.........................................................................................191
MIDIシステム・エクスクルーシブ・チャンネル............................................................191
グローバル・モードのページ一覧..................................................................................192
付録 .................................................................................194
外部ハード・ディスク・ドライブ使用上の注意 ............................................................194
データ互換について .......................................................................................................196
オプションのインストール ............................................................................................198
S2000のオペレーション・システムについて ................................................................200
仕様 .................................................................................201
仕様 ................................................................................................................................201
S2000MIDIインプリメンテーション・チャート ...........................................................202
索引 .................................................................................203
x
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bgd.png)
はじめに
このたびはAKAIMIDISTEREODIGITALSAMPLERS2000をお買い求めいただきまして、誠にありがとう
ございます。
S2000は、従来のS3000とほぼ同等の機能を持った高性能サンプラーです。16文字×2行のLCDと洗練された
フロント・パネルにより、ユーザー・インターフェイスに改良が加えられています。そして、最大32ボイス
の同時発音数、拡張可能なメモリー、DSPなど、高性能サンプラーとしての機能はもとより、レゾナンスを
備えたフィルター、マルチLFO、エンベロープ・ジェネレーター、自由度の高いモジュレーションなど、高
性能シンセサイザーと同等のシンセサイズ機能も備えています。
S2000には、今までのAKAIのサンプラーにはない、新たな機能も搭載されています。また、必要に応じてオ
プションを追加することにより、S2000をよりパワー・アップすることができます。
○マルチ・モード
マルチ・ティンバー音源として手軽に利用することができます。
○4系統のマルチ・エフェクト・プロセッサー EB16(オプション)
・ ディストーション
・EQ
・ リング・モジュレーション
・ モジュレーション・エフェクト(コーラス、フェイザー、フランジャー、ピッチ・シフター、オート・パン、ロータリー・スピーカー)
・ステレオ・ディレイ
・ さらにリバーブの2つのスペア・チャンネルにより、4つのリバーブ・チャンネルが使用可能
はじめに
○8パラレル・アウト IB-208P(オプション)
さらに高度なミキシング、エフェクティングが可能となります。
○デジタルI/O IB-208P(オプション)
外部デジタル機器と、デジタル・データのまま、直接データの受け渡しが可能です。
○セカンド・バンク・マルチ・フィルター IB-304F(オプション)
2poleレゾナンス・マルチ・フィルターとして、ハイパス、バンドパス、ローパス、EQなど、より自由度の
高いフィルターを使用することができます。
S2000をオペレートするためのモジュラー・エディティング・システムソフト(Macintosh™用)が付属されて
います。これにより、大きな画面上で波形やプログラムを直接エディットすることができます。また、サウ
ンド・ライブラリーの管理や、シーケンス・ソフトとの連動など、一元的に行うことができます。
サウンド・データは、AKAIS900、S950、S1000、S1100、S3000シリーズと互換性があり、フロッピー・
ディスク、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、MOディスク、CD-ROM(他社製も含む)などに収
められた膨大なサウンド・データをS2000で利用することができます。
S2000 - Version 1.30
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![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bge.png)
特長
特長
・最大同時発音数 32ボイス
・A/Dコンバーター 16ビット・ステレオ、64倍オーバー・サンプリング
・内部プロセッサー 28ビット処理
・D/Aコンバーター 18ビット8倍オーバー・サンプリング
・サンプリング周波数 44.1kHz/22.050kHz
・フェイズ・ロック・ステレオ・サンプリング/ステレオ・プレイバック
・内蔵メモリー 標準2Mbyte、32Mbyteまで拡張可能
・サンプリング・タイム ステレオ モノラル
2Mbyte
32Mbyte
・入力端子 フォンジャック×2(L/MONO、R)
・出力端子 フォンジャック×2(L/MONO、R)
8パラレル・アウト・フォンジャック(IB-208P・オプション)
ステレオ・ヘッドフォン・ジャック
・ディスプレイ バックライト付き、16文字×2行LCD
・デジタルI/O RCAピンSPDIFデジタル・オーディオI/O(IB-208P・オプション)
・エフェクト 4系統マルチ・エフェクター(EB16・オプション)
・ ディストーション
・ 4バンドEQ
・ リング・モジュレーション
・ モジュレーション・エフェクト(コーラス、フェイズ・シフト、フランジャー、ピッチ・シフター、
オ ー ト・パ ン 、 ロータリー・スピーカー)
・ステレオ・ディレイ
・ リバーブ
・フィルター 2pole(12dB/Octave)レゾナンス・ローパス・フィルター
2poleレゾナンス・マルチ・フィルター(ハイパス、バンドパス、ローパス、EQ
−IB-304F・オプション)
・
エンベロープ・ジェネレーター
ADSRエンベロープ1系統、マルチ・エンベロープ1系統(オプションのマルチ・
フィルターを追加した場合は、さらに1系統)
・LFO マルチ・ウェイブ(三角波、矩形波、ノコギリ波、ランダム波)LFO2系統
・レガート・モード シングル・トリガー・プレイバックにより、モノシンセやソロ楽器のような演
奏が可能
・ポルタメント ポリ/モノ・ポルタメント
・サウンド・データ AKAI S900、S950、S1000、S1100、S2800、S3000、S3200及びS3000XL、
S3200XLと互換あり
他社製CD-ROMのサンプル読み込みも可能
・データ保存 フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、Syquest™リムーバブル・ディス
ク、MOディスクなど、ほとんどのメディアを使用可能
オプションのデジタルI/O(IB-208P)を使って、ハード・ディスクのデータを
DATにバックアップ可能
44.1kHz 11.14秒 22.28秒
22.05kHz 22.28秒 44.56秒
44.1kHz 2.97分 5.94分
22.05kHz 5.94分 11.88分
2
S2000 - Version 1.30
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特長
■オペレーション・モード
SINGLE 1つのプログラム(音色)で演奏します。
MULTI シーケンス・ソフトなどを使って、16チャンネルのマルチ・ティンバー音源として演奏します。
SAMPLE 音をサンプリング(録音)します。
EFFECTS エフェクトを選びます。
EDIT プログラム、サンプル、エフェクトなどをエディット(編集)します。
GLOBAL S2000全体にかかわるパラメーターをセットします。ディスク のフォーマット(初期化)もこの
モードで行います。
SAVE S2000のデータやオペレーション・システムをディスクに保存します。プログラム、サンプ
ル、マルチ、エフェクトなどを個別に保存することも可能です。
LOAD ディスクやCD-ROMに保存されているデータやオペレーション・システムをS2000に読み込み
ます。プログラム、サンプル、マルチ、エフェクトなどを個別に読み込むことも可能です。
■エディット機能
○エディット・サンプル
ピッチ、ノーマライズ、トリム、ループ(FIND,CROSSFADE)、フェード・アップ/ダウン、リバース、リ
サンプル、タイム・ストレッチ
○エディット・プログラム
チューン、トランスポーズ、アウト・レベル、キーグループ、ゾーン・アサイン、ADSRエンベロープ・
ジェネレーター(テンプレートあり)、アンプリチュード・モジュレーション、レゾナンス・フィルター、マ
ルチ・エンベロープ・ジェネレーター(テンプレートあり)、ピッチ・モジュレーション、マルチ・ウェーブ
LFO×2、ベンド・アップ・ダウン、ポルタメント、アサイナブル・モジュレーション
オプションでさらにマルチ・フィルターと第3のマルチステージ・エンベロープ・ジェネレーターを追加
○マルチ
パート・セレクト、プログラム・セレクト、MIDIチャンネル、レベル、パン、アウトプット・ルーティン、
FXルーティン、FXセンド、ファイン・チューン、トランスポーズ、キー・レンジ、ノート・プライオリ
ティー
○エフェクト
ディストーション:ディストーション、レベル
イコライザー:ロー・ゲイン、ミッド1・ゲイン、ミッド2・ゲイン、ハイ・ゲイン
リング・モジュレーション:フリーケンシー、デプス
モジュレーション・エフェクト:エフェクト・セレクト(コーラス、フランジャー、フェイズ・シフト)、モ
ジュレーション・レイト、モジュレーション・デプス、フィード・バック
ディレイ:エフェクト・セレクト(モノ、ステレオ、ピンポン)、ディレイ・タイム、フィードバック
リバーブ:エフェクト・セレクト(ラージ・ホール、スモール・ホール、ラージ・ルーム、スモール・ルー
ム、プレート、他)、プリ・ディレイ、ディケイ・タイム、HFダンプ、LFダンプ、ディフュージョン
FXパス:エフェクトの内部接続の変更可能
リバーブ・チャンネル(RV3,RV4):エフェクト・セレクト(ラージ・ホール、スモール・ホール、ラージ・
ルーム、スモール・ルーム、プレート、他)、プリ・ディレイ、ディケイ・タイム、HFダンプ、LFダンプ、
ディフージョン
リバーブ・チャンネルRV3はマルチ・エフェクト・チャンネルFX1をインプット・ソースとして接続するこ
とが可能。同様に、RV4はFX2をインプット・ソースとして接続することが可能。
◆本取扱説明書について
S2000は、操作ができるだけ簡単になるよう設計されていますが、本取扱説明書はサンプラーについて総括
的に、理解できるよう書かれています。S2000の新しい機能や概念を正しく理解するために、ぜひ本取扱説
明書をお読みください。
なお、本書では説明の際に、フロント・パネルのキーやホイールを[SINGLE]、[DATA]などのように表記
しています。
S2000 - Version 1.30
3
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各部の名称/機能
各部の名称/機能
フロント・パネル
2
$
1
POWER
MIDI DIGITAL STEREO SAMPLER
s2000
354
AKAIprofessional
<<S2000>>
CURSOR
F1
SINGLE MULTI SAMPLE
EDIT GLOBAL SAVE
D
1 POWER〈パワー・スイッチ〉
電源のON/OFFスイッチです。
2 F1,F2/CURSOR〈
ファンクション/カーソル・キー
この2つのキーは、ディスプレイに表示されている
ページによって機能が異なります。キーの上にコ
マンドが表示されている場合はそのコマンドを実
行し、複数のパラメーターが表示されている場合
はその値を選択するためのカーソルを移動しま
す。
3 LCD〈ディスプレイ〉
16文字×2行のバックライト付きLCDです。
〉
67
MAIN VOLUME
REC GAIN
MIN MAX
L/MONO
9
MIN MAX
PHONES
R
F2
PAGE
EFFECTS
LOAD PLAY
DATA SELECT
GROUP
0
8
BC
A
8 PHONES〈ヘッドフォン端子〉
ステレオ・ヘッドフォンを接続します。背面のメ
イン出力(L/R)と同じ音が出 力さ れま す。 音量 は
MAINOUTPUTLEVEL7で調節します。
9〈アナログ入力端子〉
ステレオ・サンプリングを行う際、音はここから
入力します。モノラルでサンプリングを行う場合
はL/MONO側のみ接続します。
0 DATA〈データ・ホイール〉
選択されているパラメーターの値を変更したり、
プログラムを選択するときに使います。
4 PAGEUP/DOWN〈ページ・キー〉
ディスプレイに表示されているオペレーション・
ページをアップ・ダウンします。
5 GROUPUP/DOWN〈グループ・キー〉
同じカテゴリーでグループ化されたページごとに
ジャンプすることができます。ページ・キーと組
み合わせて使うと、よりすばやいオペレーション
が可能となります。
6 RECGAIN〈入力レベル・ノブ〉
アナログ入力端子9に入力する音のレベルを調節
します。
7 MAINOUTPUTLEVEL〈出力レベル・ノブ〉
メイン出力のボリュームを調節します。ヘッド
フォンの音量もここで調節します。オプションの8
パラ・アウト及びデジタル・アウトのボリューム
はここで調節することはできません。
A SELECT〈セレクト・ホイール〉
エディットしようとするパラメーターの含まれ
る、キー・グループやパートを選択します。この
ホイールは手を離すとセンター位置に戻ります。
→P18
B PLAY〈プレイ・キー〉
MIDIキーボードなどを使わなくても、このキーを
押すことにより現在選択されているサウンドをモ
ニターすることができます。→P20
C〈モード・セレクト・キー〉
オペレーション・モードを選択します。
D〈フロッピー・ディスク・ドライブ〉
サウンド・データやオペレーション・システムの
ロード/セーブを行うフロッピー・ディスク・ド
ライブです。2DDおよび2HDのフロッピー・ディ
スクが使用可能です。
4
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg11.png)
リア・パネル
I
12345678IN OUT
OUTPUT
J
DIGITAL
各部の名称/機能
AKAI ELECTRIC CO., LTD
S2000
STEREO OUT
L/MONO R
E
MIDI
IN OUT THRU
F
E STEREOOUT〈メイン出力端子〉
サウンドがステレオで出力されます。モノラルで
出力する場合はL/MONO側のみ接続します。
NOTE:従来のS3000シリーズにおけるL/MONO
端子は、LchとRchをミックスしたモノラル信号
ですが、S2000ではLchのみの信号です。
F MIDIIN/OUT/THRU〈MIDI端子〉
他のMIDI機器とMIDIケーブルで接続します。
G SCSI〈SCSI端子〉
25pinのSCSI(スカジー)インターフ ェース です 。
データのロード/セーブを行うハード・ディス
ク・ドライブ、リムーバブル・ディスク・ドライ
ブ、MOドライブ、CD-ROMドライブなどを接続
します。また、Macintosh™と接続することによっ
て、付属のMacintosh™用モジュラー・エディティ
ング・システムソフトを使用することができま
す。
SCSI
G
H
H〈電源コード〉
AC100Vのコンセントに接続します。
NOTE: 動作中に電源が切れると、故障の原因と
なり、また大切なサウンド・データを失うこと
になります。電源のまわりは常に整理しておき
ましょう。
I OUTPUT1〜8〈8パラレル・アウト〉
IB-208P(オプション)
あらかじめ設定しておけば、サウンドごとに別々
に出力することができます。外部のミキサーやエ
フェクターを使ってより高度なミキシングが可能
となります。
J DIGITALIN/OUT〈デジタル入出力端子〉
IB-208P(オプション)
オーディオCDやDATからデジタルのままサンプリ
ングが可能です。また、S2000の出力を、AKAI
DR4やDR8などのハードディスク・レコーダーや
DATなどにデジタルのまま録音することも可能で
す。さらに、DATにデータのバックアップをとる
こともできます。
S2000 - Version 1.30
5
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg12.png)
フロッピー・ディスクについて
フロッピー・ディスクについて
ディスク・ドライブ
3.5インチのフロッピー・ディスク・ドライブは、2HD(高密)と2DD(倍密)、両方のディスクを使うことが で
きます。
ディスクは次のような方向でドライブに挿入してください。
ディスク・アクティブLED イジェクト・ボタン
書き込み保護タブ 高密検出タブ
ディスクを挿入するときは、ラベル面を上にして水平に挿入してください(無理に反対向きにディスクを挿
入することは故障の原因となります)。
ディスクを取り出すには、イジェクト・ボタンを押してください。ディスク・アクティブLED点灯中は、絶
対にディスク・イジェクト・ボタンを押さないでください。
また、電源を切る前にフロッピー・ディスクなどにデータをセーブすることが必要となります。そうしなけ
れば、大切なデータが永久に失われてしまうことになります。
コンピューターを使っているときと同様に、不慮の事故に備えて作業中でもこまめにセーブを行うとよいで
しょう。これは、UNDO(アンドゥ:やり直し)機能としても役に立ちます。プログラミングやエディット中
に操作を間違えて、それを直すことができない場合は、ディスクにセーブしてあるデータをロードして元に
戻すことができます。
セーブするたびに作業を中断するのは面倒に思えますが、貴重なサウンド・データを失うことを考えれば、
はるかによいでしょう。
フロッピー・ディスクの取り扱い
フロッピー・ディスクには貴重なサウンド・データが記録されていますので、以下の注意事項にしたがって
取り扱ってください。
○ 保護カバーをスライドさせて、ディスクの磁性面を触らないでください。指紋やゴミなどが付くとデー
タが読めなくなることがあります。
○ ディスクをドライブの中にいれたままにしないでください。ディスクがドライブの中に入っていると、
保護カバーがスライドして開いた状態になっており、磁性面が露出しています。これによって、磁性面
にほこりなどが付いてエラーを生じることがあります。
○ ディスクは5゚C〜45゚C程度の通常の温度で使用、保管をしてください。特に、高温の自動車内などに置い
たままにしないでください。
6
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg13.png)
フロッピー・ディスクについて
○ スピーカー、アンプ、テレビなどの磁気を発生する機器の近くにディスクを置かないでください。また、
X線装置も避けてください。X線装置は通常ディスクには何ら影響ありませんが、不安な場合は、バック
アップ・コピーを作って別の場所に保管しておくとよいでしょう。
NOTE:空港などでチェック・インをする際、手荷物を検査するX線にはかなり強力なものを使って
いる場合があるので、ディスクのデータが必ずしも安全であるとは言えません。ディスクは手持ちで
運んだほうがよいでしょう。
○ 飲み物などをディスクの近くに置かないでください。ディスクに水分が付くと使用できなくなります。
○ できるだけ高品質のディスクを使用してください。安価なノーブランドのディスクはエラーが生じるこ
とがあります。
○ データ保存用のディスクで、誤って消去やフォーマットを行って大切なデータを失うことがないよう、
書き込み保護タブがオンになっている(穴が開いている)ことを確かめてください。
○ ディスクにはラベルを貼る習慣をつけましょう。目的のディスクを探すときに役立ちます。また、ラベ
ルに書き込む場合はフェルト・ペンをお勧めします。
○ コンサートなどで移動の多いミュージシャンの方々は、フロッピー・ディスク用の頑丈なキャリング・
ケースを使用してください。カメラ用ヘビー・デューティー金属ケースが理想的です。
○ バックアップを行う場合は、同じデータを複数のディスクに行うと、より確実です。
S2000 - Version 1.30
7
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg14.png)
はじめる前に
はじめる前に
設置する
接続する
S2000は、安定した平らな場所に設置してください。
S2000に接続する、ハード・ディスク・ドライブ、リムーバブル・ディスク・ドライブ、MOドライブ、CD-
ROMドライブなども、故障やデータ・エラーを避けるために、必ず水平な安定した場所に設置してくださ
い。
S2000を19インチ・ラックにマウントする場合は、機器が熱くならないように、S2000の上下に1U以上の通
気スペースを確保してください。
ハード・ディスクなども一緒にマウントする場合は、クッション付きのラックをお勧めします。ハード・
ディスクは物理的ショックに非常に弱いので、運搬する際は十分注意を払ってください。
・ まずはじめに、S2000の電源は切ったままにしておいてください。
・ MIDIコントローラー(AKAIMX1000などのマスター・キーボードや、AKAIEWIなどのウインド・コン
トローラー)のMIDIOUTと、S2000のMIDIINをMIDIケーブルで接続します。
・ S2000のSTEREOOUT(L/MONO,R)をアンプやミキサーなどに接続します。ステレオ効果を生かすため
には、ミキサーのパンをそれぞれLとRに目一杯ふっておいてください。また、モノラルで再生する場合
はL/MONO側のみ接続してください。
L/R OUTPUTS
SCSI
HARD DISK,
CD-ROM,
MO DRIVE, etc..
AKAI
MIDI IN
MIDI OUT
mx1000
・ S2000の電源を入れる前に、スピーカーがダメージを受けないように、アンプの電源が切ってあるか、ま
たはミキサーのボリュームが0になっていることを確認してください。
・ S2000のシステム・ディスクをディスク・ドライブに挿入します。
・ S2000の電源を入れます。ディスク・アクティブLEDが点灯し、オペレーション・システムが読み込まれ
ます。
* Insert S2000 *
* System disk *
・ 約15秒後にディスク・アクティブLEDが消灯し、準備完了となります。
TEST PROGRAM* 1
1 progs active
8
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg15.png)
はじめる前に
・ 接続してあるアンプやミキサーの電源を入れ、ボリュームを上げてください。
・ MIDIコントローラーのMIDI送信チャンネルを1にして演奏してみましょう。S2000のテスト・トーンで演
奏することができます。
NOTE:S2000は、ROM内にオペレーション・システムを持っていません。電源を入れる際にシステ
ム・ディスクをディスク・ドライブに挿入して、オペレーション・システムをロードする必要があり
ます。
NOTE:テスト・トーンが発音されない場合は、以下のことをチェックしてください。
・ すべての機器の電源が入っているか。
・ ケーブルが正しく接続されているか。
・ ミキサーやアンプのボリュームは十分上がっているか。
フロント・パネルのPLAYボタンを押してください。テスト・トーンが聞こえると思います。ここ
で、MIDIコントローラーを演奏しても発音しない場合はさらに以下のことをチェックしてください。
・ MIDIケーブルは正しく接続されているか。
・ MIDIコントローラーのMIDI送信チャンネルが1になっているか。
■MIDIケーブルの接続
IN OUT THRU
○MIDIIN................. MIDI信号を受ける端子です。
MIDIコントローラー(AKAIMX1000 などのマスター・キーボードや、AKAI EWIなどのウインド・コント
ローラー)やシーケンサーなどのMIDIOUTと接続します。
○MIDIOUT............. MIDI信号を送信する端子です。
もう1台のS2000やコンピューターに接続されたMIDIインターフェースのMIDIINと接続して、エクスクルー
シブ・メッセージを送信することができます。
○MIDITHRU .......... MIDIINで受けたMIDI信号をそのまま出力する端子です。
他のMIDI機器のMIDIINと接続します。
MIDI
S2000 - Version 1.30
9
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg16.png)
サウンドを聞く
サウンドを聞く
デモ・シーケンスを聞く
S2000では、マルチ・ティンバーで演奏を行うために、マルチ・モードが用意されています。付属のフロッ
ピー・ディスクには、このマルチ・モードを使ったデモ・シーケンスが収められています。
以下の手順に従って、デモ・シーケンスを聞いてみましょう。
1. デモ・シーケンスのフロッピー・ディスクを正しい方向でディスク・ドライブに挿入します。
2.[GLOBAL]を押した後、[GROUPDOWN]を4回押して、スタンダードMIDIファイルのページを表示さ
せます。
MIDI SONG FILE
DISK
3.[F1]DISKを押すと、ロードのページになります。
SMF Load Select
GO S2000 1MID
4.[F1]GOを押してソング・ファイルをロードします。
5.[GROUPDOWN]を1回押して、スタンダードMIDIファイルを演奏するページを表示させます。
SMF Song play
GO S2000 1MID
6.[F1]GOを押すと演奏がスタートします。
ライブラリー・ディスクのサウンドを聞く
次に、付属のライブラリー・ディスクのサウンドを聞いてみましょう。
1. サウンド・ライブラリー・ディスクをディスク・ドライブに挿入します。
2.[LOAD]を押します。
DISK LOAD
FLOPPY HDSK
3.[F1]FLOPPYを押します。
FL LOAD Ent vol
GO
4.[F2]GOを押します。
Clear Mem First?
CLEAR LOAD
10
5.[F1]CLEARを押します。メモリーの内容がクリアされ、ディスクのデータがメモリーにロードされます。
Loading sample..
ディスク・アクティブLEDが消えたらロード完了です。
6.[SINGLE]を押して、シングル・モードにします。
7. MIDIコントローラーを使って演奏します。
S2000 - Version 1.30
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サウンドを聞く
付属のサウンド・ライブラリー・ディスクには、いくつかのプログラムが入っています。これは、様々なサ
ンプルを組み合わせたり、サンプルをエディットしてプログラムされたものです。これらのサウンドは、
S2000の[DATA]を使うか、MIDIコントローラーのプログラム・チェンジを使って新しいプログラムを選択
することができます。
同様にして、別のディスクのサウンドも聞いてみましょう。
また、サウンド・データは、AKAIS900、S950、S1000、S1100、S3000シリーズと互換性(機種によってはサ
ンプルのみ)がありますので、フロッピー・ディスクやCD-ROMに収められて市販されている豊富なデータ
を利用することもできます。
S2000 - Version 1.30
11
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg18.png)
S2000のシステム構成
S2000のシステム構成
S2000には多様な機能がありますが、たいへんわかりやすく設定されていますので、基本的な流れを把握し
てしまえば、楽に操作を行うことができるようになります。
まず、サンプルというものがあります。これは常にS2000のサウンドの基本となる、生のデジタル・オーディ
オ・データで、フロッピー・ディスクや、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、MOディスク、CDROMなどから取り込むことができます。もちろん、アナログでご自分のサウンドをサンプルしたり、オプ
ションのデジタル・インターフェースを使ってデジタルのままサンプリングすることもできます。
元になるサンプルを録音したら、サンプル・エディット・モードでいろいろと手を加えます。音の前後の不
要な部分を取り除いたり(トリム)、また、サンプルのチューニングやリバースもできます。
ところでサンプリングで常に問題となるのが、ルーピングです。どのサンプルも長さは数秒なので、元のサ
ンプルの長さをもっと長くするために、何か方法がなければなりません。これがルーピングです。ループ
は、キーを押している間繰り返されるサウンドで、ループのスタート・ポイントとエンド・ポイントを設定
する必要があります。この技術は、芸術というか、科学というか、ともかく今ここでは探求しきれないもの
です。ループをなるべく簡単に作るために、S2000にはファインド機能とクロスフェード機能というものが
あります。
その他のサンプル・エディット機能には、タイム・ストレッチというものがあります。これは、サンプルの
ピッチを変えずに長さを長くしたり短くしたりするものです(これも詳細は本書の中で説明します)。また、
リサンプリング機能は、使用できるメモリー・スペースから最適なパフォーマンスを実現します。さらに、
サンプルのレベルをノーマライズすることにより、最適なS/Nを得ることができます。
サンプルをエディットしたら、このサンプルをプログラムの中に入れます。
プログラムとは、再生用にサンプルを組み立てるところです。プログラム・エディット・モードでサンプル
をキー・グループに入れます。1つのキー・グループには最高4つのサンプルを入れてレイヤーさせ、ベロシ
ティーのスイッチやクロスフェードを行うことができます。プログラムは、キーボード・レンジ全体に渡る
1つのキー・グループでも、キーごとに4つのサンプルが入ったキー・グループをアサインすることができま
す。キーボード上で異なるサンプルを互いに隣り合わせにアサインした場合、音を出した時にかなりの音の
違いに気付くことがあります。この問題を解決するために、前後にキー・グループのクロスフェードをかけ
たりすることができます。
キー・グループに組み込まれたサンプルは、レゾナンス・フィルターをかけて音質を変えたり、アンプを通
して音量を変えたり、パンでステレオ音像を作ったりすることができます。また、オプションの8パラレル・
アウト・ボード(IB-208P)を組み込むと、キー・グループを別々のアウトプットに自由にアサインして、外
部ミキサーでミキシングすることも可能となります。
さらに、2系統のLFO(ロー・フリーケンシー・オシレーター)を使ってビブラートなど様々な効果をつけた
り、シングル・トリガー・レガート・モードで、ウッド・ウインドやブラスなどのソロ楽器風の音を出した
り、シンセ・ベースやメロディーラインの音にかなりの表現を加えることが可能です。
S2000のパワフルな機能のひとつに、APM(アサイナブル・プログラム・モジュレーション)があります。こ
れを使うと、いろいろなパラメーターを自由自在にモジュレートすることができます。そして、普通のシン
セサイザーと違うところは、サンプルされたサウンドをこのパワフルで表現豊かなサウンドのベースとして
使っている、ということです。
サンプルをプログラムに組み込んでしまえば、MIDIコントローラーを使ってシングル・モードで演奏をす
ることができます。さらに、オプションのマルチ・エフェクト・プロセッサー(EB16)を組み込むことによ
り、ディストーション、EQ、コーラス/フランジャー、ディレイ、リバーブなど、マルチ・エフェクトを
加えてより一層パワフルな演奏をすることができます。
12
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg19.png)
S2000のシステム構成
いくつかのプログラムを組むことができたら、それらを組み合わせてマルチ・モードを使うこともできま
す。シーケンサーなどで複数のMIDIチャンネルのデータを使い、S2000のいろいろなプログラムを同時にコ
ントロールして、マルチ・ティンバー音源として使用したり、また、プログラムをレイヤーまたはスプリッ
トしてマスタ・キーボードでコントロールすることもできます。さらにマルチ・モードでは、それぞれの
パートをオプションの4系統のエフェクトに自由自在にアサインすることができます。また、オプションの
パラ・アウト(IB-208P)にも自由にアサインすることができるので、外部ミキサーを使ってより高度なミキ
シングをすることも可能となります。
すべての設定に満足したら、データをディスクにセーブしておきましょう。あとで必要なときにロードして
元の状態に戻すことができます。
AKAIのサンプラーの優れた点は、サンプルをどうのようにでもできる、ということです。どのサンプルを
どのプログラムのどのキー・グループに入れることもできるのです。1つのサンプルを様々なプログラムに
入れ、それぞれに異なるエンベロープやフィルターを設定するなど、非常に小さなものから幅広い可能性を
作り上げるわけです。プログラムで使えるサンプル数は1つでも複数でもかまいません。他のディスクに入っ
たサンプルでもかまいません。また、1つのプログラムを、他のサンプルを加工する上でのベースとして使
うこともできます。
オペレーション・モード
S2000は、それぞれの機能に応じたモードを持っています。このモードを選択するにはディスプレイの下に
ある8つのモード・セレクト・キーを使います。キーを押すと、それぞれのLEDが点灯して、現在のモード
が一目でわかるようになっています。
SINGLE MULTI SAMPLE
EDIT GLOBAL SAVE
SINGLE 1つのプログラムを演奏することができます。ピアノ・ソロなど、まさにサンプラーを演奏すると
きに使います。もちろん、シーケンサーの音源として1つのサウンドを使うこともできます。
MULTI 16のプログラムを同時に演奏することができます。シーケンサーなどで複数のMIDIチャンネ
ルのデータを使い、S2000の複数のプログラムを同時にコントロールして、マルチ・ティン
バー音源として使用することができます。また、プログラムをレイヤーまたはスプリットし
てマスタ・キーボードでコントロールすることもできます。
SAMPLE サンプリング(録音)を行います。
EFFECTS プログラムやマルチ・モードでのパートにエフェクトをアサインします。オプション機能です。
EDIT エディット・モードには3つのモードがあり、他のモード・キーと組み合わせて使います。プ
ログラム・エディット・モード([SINGLE]-[EDIT]または[MULTI]-[EDIT])では、現在選択さ
れているプログラムのエディットを行います。サンプル・エディット・モード([SAMPLE]-
[EDIT])では、録音したりディスクからロードしたサンプルのエディットを行います。エフェ
クト・エディット・モード([EFFECTS]-[EDIT])では、エフェクトのパ ラメーターの エ
ディットを行います。エフェクトはオプション機能です。
EFFECTS
LOAD
GLOBAL MIDIチャンネル、SCSIID、マスター・アウト・レベル、マスター・チューンなどS2000全体
SAVE S2000のメモリー上にあるデータを、ディスクにセーブ(保存)します。
LOAD ディスクに保存されているデータを、S2000のメモリーにロード(読み込み)します。
S2000 - Version 1.30
にかかわるパラメーターの設定、また、ディスクのフォーマット、スタンダードMIDIファイ
ルの演奏、DATへのデータのバックアップなどを行います。
13
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg1a.png)
S2000のシステム構成
S2000のフローチャート
以下は、S2000のフローチャートです。S2000をより理解する上で役に立つことでしょう。
EFFECTS
(optional)
PROGRAM(S)SAMPLE(S)
まず、サウンドをサンプリングしてエディットします。
サンプルをプログラムに組み込みます。ここで、シングル・モードで演奏することができます。
プログラムにオプションのエフェクトを付けることができます。
プログラムをマルチ・モードの各パートにアサインします。ここで、各パートを同時に演奏することができ
ます。
マルチ・モードの各パートには、オプションのエフェクトを自由自在にアサインすることができます。
EFFECTS
(optional)
MULTI
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S2000 - Version 1.30
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SAMPLE(S)
S2000のシステム構成
ANALOGUE INPUTS
DIGITAL INPUTS
FLOPPY DISK
HARD DISK/CARTRIDGE
CD ROM
EDIT SAMPLE
TUNE
TUNE
TUNE
TUNE
TRIM LOOP
TUNE
TIMESTRETCH RESAMPLE
KEYGROUP(S)
PER KEYGROUP
SAMPLE 1
SAMPLE 2
SAMPLE 3
12dB/8ve
LOWPASS
RESONANT
FILTER
SAMPLE 4
NORM
REVERSE
EDIT PROGRAM
AMP
XFADE
PAN
PAN
PAN
PAN
FIND
FADE
FX SEND
IND. OUTPUT ASSIGN
MASTER
OUTPUT
LEVEL
IND. OUT 1 - 8
AUTO
PANNING
KG PITCH
KEYSPAN
VEL SW/XFD
ENV 2 ENV 1
ENVELOPE TEMPLATES
MODULATION SOURCES
ENV 1 ENV 2 LFO 1 LFO 2
MOD.WHL P.BEND PRESSURE VELOCITY EXT.MIDIKEY.POS
MASTER
PROGRAM OUTPUT
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S2000のシステム構成
MULTI-MODE
PARTS 1-16
PER PART (x 16)
4-CHANNEL EFFECTS PROCESSOR
MULTI-EFFECTS CHANNEL x 2
DISTORTION EQ RING MOD
FX SEND LEVEL
TUNEPROGRAM SELECT OCTAVE LEVEL PAN FX BUSS
OUTPUT ASSIGN
MOD/DELAY EFFECTS REVERBDISTORTION/EQ
CHORUS
or
FLANGE
or
PHASE
or
PITCH SHIFT
or
PAN/FMOD
DELAY REVERB
PRIORITYMIDI CH
16
REVERB ONLY CHANNEL x 2
REVERB
REVERB
S2000 - Version 1.30
![](/html/f9/f93d/f93d060792058429607d89cf9eb25cbea22f10105df15b443b97f33805bde538/bg1d.png)
ユーザー・インターフェースについて
S2000は、従来のAKAIのサンプラーとは異なる16文字×2行のLCDが採用されています。ここでは、その
ユーザー・インターフェイスについて解説します。
[PAGE]キーと[GROUP]キー
それぞれのオペレーション・モードには、膨大なパラメーターを表示 するためのページがあります。目的
のページを表示させるためには[PAGE]を使いますが、たくさんのページを移動する場合、これはあまり効
率的ではありません。そこで、[GROUP]を使うと、同じカテゴリーでグループ化されたページごとにジャ
ンプすることができます。
PAGE GROUP
例えばプログラム・エディット・モードでは、フィルターのページに移動するには、[PAGEDOWN]を何
回も押さなければなりません。ところが、[GROUPDOWN]を使うと、グループごとにジャンプできるの
で、[GROUP]でジャンプした後、[PAGE]を使うことによって、目的のページにすばやく移動することが
できるわけです。
ユーザー・インターフェースについて
[F1]キーと[F2]キー
この2つのキーは、ディスプレイに表示されているページによって機能が異なります。キーの上にコマンド
(例えば、「GO」「EXECUTE」「START」「LOAD」など)が表示されている場合はそのコマンドを実行するために、
複数のパラメーターが表示されている場合はその値を選択するためのカーソルを移動するために使います。
F1
例えば、タイム・ストレッチのページでは、[F1]EXECUTEを押すとタイム・ストレッチが実行され、
[F2]PLAYを押すとタイム・ストレッチの結果をモニターすることができます。
TIMESTRETCH
EXECUTE PLAY
また、サンプル・エディットのサンプル・レベルのノーマライズでは、[F1]GOを押すとそのプロセスが実
行され、[F2]ABORTを押すとそのプロセスから抜け出すことができます。
Overwrite sample
GO ABORT
次のサンプル・エディットのチューニングのページでは、カーソル・キーとして機能します。[F1]を押すと
カーソルが左に移動し、[F2]を押すと右に移動します。変更したいパラメーターの下にカーソルを移動した
ら、[DATA]を使って値を変更します。
CURSOR
F2
Pitch Semi.Cent
C_3 +0‚.00
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ユーザー・インターフェースについて
また、次のエンベロープ・ジェネレーターのページでも同様に、[F1]、[F2]でカーソルを移動した後、
[DATA]を使って選択したパラメーターの値を変更します。
ENV1 A D S R
KG01 0‚ 00 99 50
さらに、次のように[F1]、[F2]の機能が異なるページもあります。ここでは、[F1]のみコマンドを実行す
るキーとして機能します。
CROSSFADE LENGTH
EXEC 1234567‚
[DATA]ホイールと[SELECT]ホイール
[DATA]と[SELECT]は、それぞれの機能に応じて使いやす様に設計されています。
内側の[DATA]は、指を軽く上から押し付けるようにして回します。選択されているパラメーターの値を変
更したり、プログラムを選択するときに使います。
外側の[SELECT]は、まわりから数本の指で掴むようにして回します。指を離すとセンター位置に戻るよう
になっています。このホイールはページによって機能が異なりますので、次に例を上げて説明します。
■プログラム・エディット・モードでの[SELECT]
プログラム・エディット・モードでは、キー・グループをすばやく切り替えるときに使います。
エディットしようとするページを表示し、[SELECT]を回すと、キー・グループを切り替えることができます。
ENV1 A D S R
KG01 0‚ 00 99 50
左に回す
ENV1 A D S R
KG02 0‚ 00 99 50
左に回す
ENV1 A D S R
KG03 0‚ 00 99 50
キー・グループを1つしか持っていないプログラムでは、[SELECT]を回しても変化はありません。
右に回す
右に回す
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