Yamaha YZF-R1 User Manual [ja]

YZF-R1
45B-28199-J0

はじめに

JAU27253
この取扱説明書には、お買いあげいただいた車の正しい取り扱い方法や安全な運転のしかた、日常点検、簡単な定期点検整備などについて説 明してあります。 車は万一取り扱いを誤ると、重大な事故やケガ、トラブルの原因となります。 車の正しい取り扱いをご理解いただくため、運転される前に必ず本書をお読みください。 また、メンテナンスノート、セーフティガイド(バイクをより安全にお乗りいただくためのアドバイス)もあわせてお読みください。 本書では、正しい取り扱いおよび点検整備に関する重要な事項を下記のシンボルマークで表示しています。
安全にかかわる注意情報を示してあります。
取り扱いを誤った場合、死亡、重傷・傷害に至る可能性が想定される場合を示してあります。
取り扱いを誤った場合、物的損害の発生が想定される場合を示してあります。
正しい操作のしかたや点検整備上のポイントを示してあります。
車の受け取りの際には、お買いあげいただいた販売店から「取扱説明書」「メンテナンスノート」「セーフティガイド」「車両受け渡し確認書」 を受け取り、以下の説明を必ずお受けください。
車の正しい取り扱い方法
日常点検、定期点検整備
保証内容および保証期間
※車をゆずるときには、次の持ち主のために本書もお渡しください。 ※仕様の変更などにより、本書の図や内容が一部実車と異なることがありますのでご了承ください。
もくじ
安全運転のために ........................1-1
あなた自身と同乗者のために ............ 1-1
歩行者と他の車のために ................... 1-5
環境・住民の方との調和のために .....1-5
各部の名称 ...................................2-1
左側面................................................. 2-1
右側面................................................. 2-2
運転装置と計器類............................... 2-3
各部の取り扱いと操作 .................3-1
D-mode(ドライブモード) ...............3-1
キーの取り扱い ..................................3-1
イモビライザーシステム ................... 3-2
メインスイッチ ..................................3-2
警告灯と表示灯 ..................................3-4
マルチファンクションメーター ........3-8
盗難警報器(オプション) ...............3-15
ハンドルスイッチ ............................3-15
フューエルタンクキャップ .............. 3-17
燃料 ..................................................3-18
シート ..............................................3-19
ヘルメットホルダー ........................3-20
書類入れ .......................................... 3-21
小物入れ .......................................... 3-21
フットレストの位置調整 ................. 3-22
バックミラー ...................................3-22
フロントフォークの調整 ................. 3-22
リヤクッションの調整 ..................... 3-24
荷掛けフック ...................................3-26
ブレーキレバーの握り調整 .............. 3-26
サイドスタンド ................................3-27
イグニッションサーキット
カットオフシステム .....................3-27
日常点検.......................................4-1
日常点検の実施 ..................................4-1
日常点検箇所/点検内容 ....................4-1
運転操作.......................................5-1
エンジン始動 ......................................5-1
ギヤチェンジのしかた .......................5-2
ならし運転 .........................................5-2
駐車 ....................................................5-2
点検整備.......................................6-1
点検整備の実施 ..................................6-1
サービスツール ..................................6-2
カバーの取り外し、取り付け ............6-2
エンジンオイル ..................................6-3
エンジンのかかり具合、
異音の点検 ......................................6-5
低速、加速の状態の点検 ....................6-5
冷却水 ................................................6-5
エアクリーナーエレメントの交換 .....6-6
タイヤ ................................................6-7
クラッチ .............................................6-8
ブレーキレバーの遊び/
ブレーキペダルの遊び、および
ブレーキのきき具合の点検 ............6-9
ブレーキランプスイッチ ....................6-9
ブレーキパッドの点検 .....................6-10
ブレーキ液量の点検 .........................6-10
ブレーキ液の補給 ............................6-11
ドライブチェーン ............................ 6-12
ドライブチェーンの給油 ................. 6-12
車体各部の給油脂状態の点検 .......... 6-13
バッテリー ....................................... 6-13
ヒューズ交換 ................................... 6-14
灯火装置および方向指示灯の点検 ... 6-16 運行において異常が認められた
箇所の点検 ................................... 6-16
お車の手入れ ............................... 7-1
洗車 ................................................... 7-1
アルミフレーム、
キャストホイールの取り扱い ........ 7-2
フェアリングの取り扱い ................... 7-2
保管のしかた ..................................... 7-3
アフターケア用品について ............... 7-3
製品仕様....................................... 8-1
ユーザー情報 ............................... 9-1
二輪車を廃棄する場合は? ............... 9-1
サービスマニュアル(別売)の
紹介 ................................................ 9-2
車両情報 ............................................ 9-2

安全運転のために

JAU27280
この章には、特に知っておいていただきたい こと、守っていただきたいことなどの基本的 なアドバイスを述べてあります。運転すると きには、次のことを守って安全運転および上 手な操作を心がけてください。 安全運転とは、交通ルールを守ることだけで なく、ほかの人々が安全に通行できるように 配慮することです。
JAU27377

あなた自身と同乗者のために

安全項目ラベルについて
運転に慣れてきますと、いろいろな注意を忘 れがちになり、事故を起こすことがありま す。 車に乗るときには、安全項目ラベルの注意事 項をいつも守り、安全運転に心がけてくださ い。
1
1. 安全項目ラベル
安全運転は正しい服装から
ヘルメットは必ず着用してください。ヘル
メットは PSC または SG、JIS マークのあ る二輪車用を必ず着用してください。ヘル メットは正しくかぶり、必ずあごひもをし めます。頭にしっくり合って、圧迫感のな いものが最適です。
グローブを必ず着用してください。グロー
ブは、摩擦に強い皮製のものが適していま す。
ヘルメットにシールドを着用してくださ
い。着用できないときは、ゴーグルを使用 してください。
1
1-1
安全運転のために
運転する服装は以下のことを確認して選
び、着用してください。疲労を少なくし、 万一の転倒時には身体を保護します。
1
保護性の高い服で明るく目立つ色のも の
動きやすく、体の露出が少ない長袖・長 ズボン
以下のような服装は運転操作のじゃまに
なります。また、回転部分に巻き込まれた り高熱になる部分に接触したりして、思わ ぬ事故の原因にもなりますので、着用しな いでください。
ズボンのすそや袖口の広い服
衣服の飾り物や紐など、長すぎる装飾が
ある服
ロングスカートやロングマフラーなど の体に密着しない服
靴はかかとが低く、運転操作がしやすいも
のを着用してください。また、くるぶしま で覆われていて足にピッタリしたものを 選んでください。
同乗者にも上記の注意を守らせてくださ
い。
JWA11600
ヘルメットを正しくかぶっていないと、万一 の事故の際、死亡または重傷に至る可能性が 高くなります。 運転者と同乗者は、必ずヘル メットをかぶり、正しい服装で乗車してくだ さい。
日常点検、定期点検整備を必ず行う
事故や故障を防ぐため、法令で定められた日 常点検を運転する前に行ってください。ま た、法令で定められた1年、2年ごとに行う 定期点検も必ず実施してください。
車の異状
次のような場合は、車が故障しているおそれ があります。そのままにしておくと、走行に 悪影響をおよぼしたり、事故につながるおそ れがあり危険です。販売店で点検・整備を受 けてください。
異音がしたり、異臭や異常な振動があると
き。
地面にオイルなどが漏れた跡があるとき。
燃料、冷却水のにじみまたは漏れた跡があ
るとき。
1-2
給油時は火気厳禁
ガソリンは揮発性が高く、引火しやすい燃料 です。給油時は必ずエンジンを止め、火気を 近づけないでください。
風通しの悪い場所でエンジンを始動しな い
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分 が含まれています。 風通しの悪い場所や屋内でエンジンをかけ ると、ガス中毒を起こす危険があります。エ ンジンの始動は風通しのよい屋外で行って ください。
荷物はしっかり固定する
荷物を積むと、積まないときにくらべて操
縦安定性が変わります。荷物はしっかりと 固定し、積み過ぎないように注意してくだ さい。
ハンドルの近くには、荷物など、物を置か
ないでください。ハンドルの近くに物を置 くと、ハンドル操作を妨げる場合がありま す。
ヘッドライトの前を荷物などでさえぎら
ないようにしてください。ライトの熱によ りヘッドライトのレンズが変色、溶損した り、荷物にまでその不具合がおよぶことも あります。
両手はハンドル、両足はフットレスト
運転するときは、両手でハンドルを握り、
両足をフットレストにのせます。
同乗者には、両手で体をしっかり固定さ
せ、両足を必ずフットレストにのせさせま す。
安全運転のために
1
乗車定員は2名
ただし、免許取得後1年未満の運転者は、法 令により2人乗りはできません。 また、高速道路(2人乗りが許可されている 高速道路)においては、20才以上で、免許 取得後3年を経過した運転者でなければ2 人乗りはできません。
急激なハンドル操作や片手運転はしない
急激なハンドル操作や片手運転は、横すべり や転倒の原因となります。絶対にしないでく ださい。
1-3
安全運転のために
1
誤った方法でエンジンを停止しない
誤った取り扱いをすると、マフラーの中の触 媒装置が異常に高温になり、損傷するおそれ があります。次のような操作はしないでくだ さい。
走行中にメインスイッチやエンジンス
トップスイッチでエンジンを停止する。
空ぶかし直後にエンジンを停止する。
自己流のエンジン調整、部品の取り外しは しない
エンジン調整はヤマハ販売店におまかせく ださい。
JCA15220
部品交換が必要な場合は正規の規格のもの を使用するよう、販売店へ依頼してくださ い。規格が異なった部品を使用すると、故障 などの原因となります。
継続検査(車検)を受ける
二輪の小型自動車(251 cm³ 以上 )は、国 で定める継続検査を受けなければ使用でき ません。また、初回の継続検査は新規登録日 から3年後に受け、2回目以降の継続検査は その後2年ごとに受けます。 検査の有効期間満了前に必ず、継続検査を受 けてください。
1-4
安全運転のために
JAU27501

歩行者と他の車のために

他の人への思いやり
交通ルールを守り、まわりの歩行者や車の
動きに注意し、相手の立場について思いや りの気持ちをもって通行しましょう。
周囲の状況に注意して、安全なスピードで
走行してください。歩行者や自転車のそば を通るときは、安全な距離を保つか徐行し てください。
駐車
盗難予防のため、車から離れるときは必ず
ハンドルロックをかけ、キーをお持ちくだ さい。また、チェーンロックなどのサイク ルロックも同時に使用することをおすす めします。
交通のじゃまにならない場所に駐車して
ください。
平坦な場所に駐車してください。やむをえ
ず、傾斜地や柔らかい地面などの不安定な 場所に駐車するときは、転倒や動き出しの ないようにしてください。
車から離れる前に、スタンドが確実にセッ
トされているかを確認してください。
JWA12240
エンジン回転中および停止後、しばらくの
間はマフラーやエンジンなどが熱くなっ ています。触れるとヤケドをすることがあ りますので、注意してください。 また、物 などが直接触れないようにしてください。
駐車は、通行する人がマフラーやエンジン
などに触れない場所にしてください。
マフラーの中の触媒装置は高温になりま
す。枯れ草や紙、オイル、木材など、燃え やすいものがある場所には駐車しないで ください。
JAU27580

環境・住民の方との調和のために

住民の方への思いやり
自分の都合だけを考えて、沿道の方に不愉快 な騒音などの迷惑をかけないでください。
特に深夜の住宅街や人通りの多い道路など で長時間のアイドリングや急発進などを行 うと、迷惑になりますのでしないでくださ い。
1
1-5
安全運転のために
違法改造はしない
違法改造は法律により禁止されています。
改造は操縦安定性を悪くしたり、排気音を 大きくして車の寿命を縮めたり、重大な事
1
故や故障の原因となります。また、改造す ると車の保証が受けられません。
この車は、排出ガス規制適合車です。マフ
ラーには排出ガスを浄化する触媒装置が 内蔵されています。他のマフラーをこの車 に取り付けると、排出ガス規制に適合しな くなる可能性があります。マフラーを交換 する場合は、お買い上げのヤマハ販売店に ご相談ください。なお、ヤマハ純正部品の マフラーにはYAMAHAマークが刻印され ています。
1
1. YA M AH A マーク
環境への配慮
廃車をするときや、バッテリー、廃油などの 廃棄処理をするときは、環境保護のためお買 い上げのヤマハ販売店にご相談ください。
1-6
左側面

各部の名称

JAU10410
1,2
1. フロントフォーク圧側減衰力アジャスター(P3-22
2. フロントフォークスプリングプリロードアジャスター(P3-22
3. リカバリータンク (P 6-5)
4. フューエルインジェクションヒューズ(P6-14
5. メインヒューズ(P6-14
6. ヒューズボックス(P 6-14
7. 小物入れ(P3-21
8. 書類入れ(P3-21
9. リヤクッション圧側減衰力アジャスター(高速減衰時用)(P3-22)
3
4,5,6 7,8
12 11 9,10
10.リヤクッション圧側減衰力アジャスター(低速減衰時用)(P3-22)
11.リヤクッションスプリングプリロードアジャスター(P3-24
12.リヤクッション伸側減衰力アジャスター(P3-24
2
2-1
各部の名称
右側面
2
1. 荷掛けフック (P3-26)
2. ヘルメットホルダー(P3-20
3. タンデムシートロック (P3-19)
4. バッテリー(P6-13
5. サービスツール(P6-2
6. フューエルタンクキャップ(P3-17
7. フロントフォーク伸側減衰力アジャスター(P3-22
8. オイル注入口(P6-3
9. エンジンオイル点検窓(P6-3
JAU10420
1,2 3 4,5 76
8910
10.リヤブレーキフルードリザーバータンク(P6-10/P6-11
2-2

運転装置と計器類

12 3 5 6 784
1. クラッチレバー(P6-8
2. ハンドルスイッチ(左)(P3-15)
3. メインスイッチ / ハンドルロック(P3-2
4. マルチファンクションメーターユニット(P3-8
5. フロントブレーキフルードリザーバータンク(P6-10/P6-11
6. ハンドルスイッチ(右)(P3-15)
7. スロットルグリップ
8. ブレーキレバー(P6-9
各部の名称
JAU10430
2
2-3

各部の取り扱いと操作

D-mode(ドライブモード)

D-mode は電子制御により、3つの走行モー ドを選択できるシステムです。 ドライブモードスイッチを左側にスライド するごとに、モードが切り替わります。(詳 細は 3-17 ページを参照してください。)
3
1
1. ドライブモードスイッチ MODE
要 点
ドライブモードスイッチをご使用になる前 に、各モードの特長と操作内容を充分理解し てから操作してください。
“STD” モード
STDモードは、さまざまな走行条件に適し たモードです。 スムーズでスポーティな走行フィーリング が低速から高速まで楽しめるモードです。
JAU47631
“A” モード
Aモードは、STDモードに対して、よりス ポーティなエンジンレスポンスを低中速域 で楽しめるモードです。
“B” モード
Bモードは、STDモードに対して、より繊 細なスロットル操作が必要なシーンなどで 穏やかなレスポンスを発揮するモードです。
JAU33072

キーの取り扱い

マスコット部が赤いメインキーが1本とマ スコット部が黒いサブキーが2本あります。 メインキーはサブキーの ID を登録するとき に必要な大切なキーですので、普段は車の操 作には使用しないでください。車の操作に は、必ずサブキーを使用してください。
1. メインキー(赤)
2. サブキー(黒)
JCA12772
キーを取り扱うときには、下記の内容を必ず 守ってください。
メインキーは大切に保管し、紛失しないよ
う注意してください。メインキーを紛失す るとイモビライザーユニットにサブキー の ID を登録することができなくなります。 また、3 本のキー全てを紛失した場合は、 イモビライザーシステムの構成部品全て を交換しなければなりません。
3-1
各部の取り扱いと操作
キーを水に浸けないでください。
キーを高温になる場所に置かないでくだ
さい。
キーに磁気を帯びたものを近づけないで
ください。
キーに電波を発信するものを近づけない
でください。
キーを落として強い衝撃を与えたり、重い
ものを載せたりしないでください。
キーを削ったり、穴を開けたりして形状を
変えないでください。
キーを分解しないでください。
複数のイモビライザーキー(この車のキー
も含みます。)を同じキーリングにつけた り、メインスイッチに他のイモビライザー システムを近づけたりしないでください。 ID の認識を妨げ、エンジンの始動ができな くなることがあります。
金属製のキーホルダーは使用しないでく
ださい。また、リングなどに複数のキーを つないで使用しないでください。走行中に キーホルダーや他のキーがカバーなどの 部品に当たり、傷付きの原因となる場合が あります。キーホルダーは、布製または皮 製のものをお勧めします。
JAU26892

イモビライザーシステム

この車には、盗難抑止のためにイモビライ ザーシステムを装備しています。イモビライ ザーシステムとは、メインキーおよびサブ キーにトランスポンダ(固有の ID を持った 発信機)を内蔵しており、あらかじめ車両本 体のイモビライザーユニットに登録された ID のキー以外ではエンジンの始動ができな いようにしたシステムです。 (詳細は 3-7 ペー ジを参照してください。)
JAU10460

メインスイッチ

メインスイッチはエンジンの始動と停止、ブ レーキランプや方向指示灯などの電源の「入 / 切」、ハンドルロックを行います。
走行中にメインスイッチを OFF の位置にす ると、電気系統の作動が停止し、事故につな がるおそれがあります。メインスイッチは必 ず停車中に操作してください。
エンジンをかけないでメインスイッチを ON のままにしたり、エンジン始動後アイドリン グ状態を長時間続けると、バッテリーあがり の原因となります。
JWA11610
JCA11971
3
3-2
各部の取り扱いと操作
要 点
盗難予防のため、車から離れるときは必ずハ ンドルロックをかけ、キーをお持ちくださ い。
ON
全ての電気回路に電源が供給され、メーター
3
灯、テールランプ、ナンバー灯とマーカーラ ンプが点灯し、エンジンを始動させることが できます。キーを抜き取ることはできませ ん。
要 点
エンジンが始動すると、ヘッドライトが自
動的に点灯します。エンジンが止まっても メインスイッチを OFF にするまで点灯し 続けます。
スタータースイッチを押して、エンジンが
始動しないときにもヘッドライトが点灯 することがありますが、異常ではありませ ん。
OFF
全ての電気回路がオフになり、エンジンが停 止します。キーを抜くことができます。
JAU10550
JAU46010
ハンドルロックのしかた
1. 押す
2. 回す
1. ハンドルを左へいっぱいに切ります。
2. OFF の位置でキーを押し込み、そのま LOCK まで回します。
要 点
ロックしにくいときは、ハンドルを軽く左右 に動かしながらキーを回します。
3. キーを抜きます。
ハンドルロックの解除のしかた
1. 押す
2. 回す
LOCK の位置でキーを押しこみ、そのまま OFF まで回します。
JWA11450
走行中にメインスイッチを OFF LOCK の 位置にすると、電気系統の作動が停止し、事 故につながるおそれがあります。メインス イッチは必ず停止中に操作してください。
LOCK
JAU10681
ハンドルがロックされ、全ての電気回路がオ フになります。キーを抜くことができます。
3-3
各部の取り扱いと操作

警告灯と表示灯

1
1. シフトタイミングインジケーターランプ
2. エンジン警告灯 “”
3. エンジンオイル量警告灯 “”
4. 水温警告灯 “”
5. ステアリングダンパー警告灯 “”
6. 方向指示器表示灯(右)“”
7. ヘッドライト上向き表示灯 “”
8. ニュートラルランプ “”
9. 燃料警告灯 “”
10.方向指示器表示灯(左)“”
11.イモビライザーシステム表示灯
方向指示器表示灯 /
方向指示にあわせて点滅します。
ニュートラルランプ “”
ギヤがニュートラルのとき点灯します。
JAU11004
2 3 4 5
6 7 8 9 10 11
JAU11030
JAU11060
ヘッドライト上向き表示灯 “”
JAU11080
ヘッドライトを上向きにすると点灯します。
JAU11254
エンジンオイル量警告灯 “”
エンジンオイル量が少なくなると点灯しま す。 警告灯の電気回路は、以下の手順に従って点 検することができます。
1. メインスイッチを ON にします。
2. 警告灯が約2秒間点灯し、その後消灯す
ることを点検します。
要 点
警告灯が点灯しないときや、点灯したまま
になっているときは、ヤマハ販売店で電気 回路の点検を受けてください。
エンジンオイル量が充分であっても、坂道
を走行しているときや急な加減速の間は 警告灯が点滅することがありますが、これ は異常ではありません。
このモデルには、エンジンオイル量警告灯
回路の自己診断機能がついています。エン ジンオイル量警告灯回路が故障した場合、 故障が修復されるまで、警告灯が10回点 滅後2.5秒間消灯するという表示を繰り 返します。故障した場合は、ヤマハ販売店 で電気回路の点検を受けてください。
JCA12950
何度も点滅したり、点灯したままになると
きは、エンジンオイル量を点検してくださ い。不足しているときは、早めに補給して ください。オイル量が正常なときは、ヤマ ハ販売店で点検・整備を受けてください。
警告灯が点灯したまま走行すると、故障の
原因となります。
JAU11365
燃料警告灯 “”
燃料残量が約 3.1 L 以下になると点灯します。 早めに給油してください。 警告灯の電気回路は、以下の手順に従って点 検することができます。
1. メインスイッチを ON にします。
2. 警告灯が約2秒間点灯し、その後消灯す
ることを点検します。
要 点
警告灯が点灯しないときや、点灯したまま
になっているときは、ヤマハ販売店で電気 回路の点検を受けてください。
このモデルには、燃料警告灯回路の自己診
断機能がついています。燃料警告灯回路が 故障した場合、故障が修復されるまで、警 告灯が8回点滅後3秒間消灯するという 表示を繰り返します。故障した場合は、ヤ マハ販売店で電気回路の点検を受けてく ださい。
3
3-4
各部の取り扱いと操作
水温警告灯 “”
エンジン冷却水が規定温度以上になった時、 警告灯が点灯します。このときは、エンジン を止めて冷やしてください。
エンジンがオーバーヒートしたときは、走行 しないでください。
3
要 点
キーを ON にしたとき、警告灯が約2秒間点 灯し、その後消灯します。警告灯が点灯しな いときや、点灯したままになっているとき は、ヤマハ販売店で電気回路の点検を受けて ください。
JAU47750
JCA11850
3-5
各部の取り扱いと操作
水温 表示 表示状況 処置
39 °C 以下 Lo表示が点灯します。
40–116 °C
117 °C 以上
水温が表示されます。 良好です。走行可能です。
水温表示が点滅します。 水温警告灯が点灯します。
良好です。走行可能です。
3
水温が下がるまでアイドリングのまま 停車してください。 水温が下がらない場合は、エンジンを 停止してください。
3-6
各部の取り扱いと操作
エンジン警告灯 “”
エンジンの電気回路に異常が発生したとき、 警告灯が点灯するか、点滅します。警告灯が 点灯もしくは点滅したときは、ヤマハ販売店 で点検を受けてください。(詳しくは 3-8 ペー ジのマルチファンクションメーターの自己 診断機能の説明を参照してください。)
要 点
3
この警告灯は、キーを ON にしたときに約
2秒間点灯し、その後消灯します。キーを ON にしたときに警告灯が点灯しない場合 や、点灯したままになっている場合は、ヤ マハ販売店で電気回路の点検を受けてく ださい。
スタータースイッチを押している間、警告
灯が点灯することがありますが、これは異 常ではありません。
ステアリングダンパー警告灯 “”
ステアリングダンパーの電気回路に異常が 発生したとき、警告灯が点灯し、マルチファ ンクションメーターにエラーコードが表示 されます。警告灯が点灯し、エラーコードが 表示されたときは、ヤマハ販売店で点検を受 けてください。(詳しくは 3-8 ページのマルチ ファンクションメーターの自己診断機能の 説明を参照してください。)
JAU11534
JAU47481
要 点
この警告灯は、キーを ON にしたときに約2 秒間点灯し、その後消灯します。キーを ON にしたときに警告灯が点灯しない場合や、点 灯したままになっている場合は、ヤマハ販売 店で電気回路の点検を受けてください。
JAU11574
シフトタイミングインジケーターランプ
設定されたエンジン回転数になると点灯ま たは消灯し、シフトアップのタイミングをお 知らせします。表示灯が点灯または消灯する エンジン回転数は、お好みの回転数に設定す ることができます。(詳しくは 3-13 ページを 参照してください。)
要 点
この表示灯は、キーを ON にしたときに約2 秒間点灯し、その後消灯します。キーを ON にしたときに表示灯が点灯しない場合や、点 灯したままになっている場合は、ヤマハ販売 店で電気回路の点検を受けてください。
JAU38913
イモビライザーシステム表示灯
この車は、盗難抑止のためにイモビライザー システムを装備しています。 メインスイッチOFF にすると、イモビライザーシステム が機能し、メインスイッチ OFF 後、約 30 秒 経過するとイモビライザーシステム表示灯
が点滅を始めます。その後、約 24 時間経過 すると表示灯は消えますが、イモビライザー システムは機能しています。
要 点
表示灯の球切れや回路点検のため、メインス イッチを ON にすると表示灯がいったん点灯 し、すぐに消灯します。点灯しないときや点 灯したままになっているときは、ヤマハ販売 店で点検・整備を受けてください。
自己診断機能
この車は、イモビライザーシステムの異常を 知らせる自己診断機能を装備しています。メ インスイッチが ON の状態であれば、エンジ ンが運転中か停止中かにかかわらず、検出し た異常内容のコードをイモビライザーシス テム表示灯の点灯または点滅で表示します。
自己診断機能が働いたときは、ヤマハ販売店 にて点検・整備を受けてください。
イモビライザーシステム表示灯が長く 5 回点 滅した後、短く 2 回点滅するパターンの異常 コード表示を繰り返したときは、キーの ID の 認識が妨げられた可能性があります。 3 本の キー全てで、エンジンが始動できるかを確認 してください。エンジンの始動ができない キーがあった場合には、お買い上げのヤマハ 販売店にご相談ください。
JCA12750
3-7
各部の取り扱いと操作
要 点
他のイモビライザーキーをメインスイッチ に近づけたり、複数のイモビライザーキーを 同じキーリングにつけたりしないでくださ い。(この車のキーも含みます。)ID の認識を 妨げ、エンジンの始動ができないことがあり ます。
JAU47782

マルチファンクションメーター

JWA12160
表示の切り替え、時刻調整などの操作は必 ず、停車中に行ってください。
3
2
4
5 6 7 8
1
1. リセットスイッチ
2. セレクトスイッチ
3. タコメーター
4. シフトタイミングインジケーターランプ
5. スロットル開度表示
6. 水温表示/吸気温度表示
7. ドライブモード表示
8. スピードメーター
9. オドメーター / トリップメーター / フューエルト リップメーター / 瞬間燃費 / 平均燃費
10.時計/ストップウォッチ
11.ギヤポジション表示
マルチファンクションメーターには以下の 機能があります。
スピードメーター
タコメーター
3-8
9
1011
オドメーター
トリップメーター(TRIP 1 / TRIP 2)
(リセットしてからの走行距離を積算しま
す。)
フューエルトリップメーター(燃料警告灯
が点灯してからの走行距離を表示しま す。)
ストップウォッチ
時計
水温表示
吸気温度表示
ギヤポジション表示
ドライブモード表示(選択されたドライブ
モードを表示します。)
スロットル開度表示
燃費表示(瞬間燃費と平均燃費を表示しま
す。)
自己診断機能
メーター照明とシフトタイミングインジ
ケーターランプ、スロットル開度表示の設 定
要 点
セレクトスイッチやリセットスイッチを
使用するときは、メインスイッチを ON に してください。
メインスイッチを ON にすると、マルチ
ファンクションメーターの初期画面を表 示し、約2秒後通常表示になります。この ときマルチファンクションメーターは回 路の点検を行っています。
3
各部の取り扱いと操作
スピードメーター
車の速度を示します。
タコメーター
1
3
2
1. タコメーター
2. レッドゾーン
毎分のエンジン回転数を示します。 電気回路のチェックのため、メインスイッチ を ON にすると、指針が一旦最大値まで動き、 に戻ります。
タコメーターの指針がレッドゾーンに入ら ないようにしてください。レッドゾーン : 13750 r/min 以上
JCA12961
時計/ストップウォッチ
1
1. 時計/ストップウォッチ
時刻調整のしかた
1. セレクトスイッチとリセットスイッチ を同時に2秒以上押します。
2. <時>の表示が点滅したら、リセットス イッチを押して<時>を合わせます。
3. セレクトスイッチを押すと、<分>の表 示が点滅します。
4. リセットスイッチを押して<分>を合 わせます。
5. セレクトスイッチを押すと、時刻調整が 完了し、時計表示に戻ります。
ストップウォッチを表示するには ストップウォッチを表示するには、セレクト スイッチとリセットスイッチを同時に押し ます。もう一度、セレクトスイッチとリセッ トスイッチを同時に押すと時計表示に戻り ます。ただし、ストップウォッチ計測中は時 計表示に戻りません。
3-9
通常の計測
1. リセットスイッチを押すと計測が始ま ります。
2. 計測を停止するには、セレクトスイッチ を押します。
3. もう一度セレクトスイッチを押すと、計 測がリセットされます。
スプリットタイムの計測
1. リセットスイッチを押すと計測が始ま ります。
2. リセットスイッチまたはスタータース イッチを押すと、スプリットタイム(計 測を始めてからの途中経過時間)が 5 秒 間表示されます。
3. リセットスイッチまたはスタータース イッチを押すごとに、最後に計測したス プリットタイムが表示されます。また、 セレクトスイッチを押すと計測が停止 され、トータル経過時間が表示されま す。
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