Yamaha ACD1 User Manual

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取扱説明書
JA
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安全上のご注意

ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源 / 電源コード
電源は本体に表示している電源電圧で使用する。
誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードは、必ず付属のものを使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。 ただし、日本国外で 使用する 場合は、付属の電 源コードを 使
必ず実行
必ず実行
用できないことがあります。お買い上げの販売店また は巻末 のヤマハ修理ご相談センターにお問い合わせください。
電源プラグ は保護設置 されている 適切なコン セントに接 続 する。
確実に接地しないと、感電の原因になります。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。
警告
分解禁止
禁止
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損
注意
害が発生する可能性が想 定される」内容です。
この機器の内部を開け たり、内部の部品を分 解したり改造し たりしない。
感電や火災、けが、または 故障の 原因 になり ます。異常 を感じ た 場合など、点検や修理は、必ずお 買い上げの販売店また は巻末の ヤマハ修理ご相談セン ターにご 依頼ください。
禁止
ACD1 取扱説明書
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電源コードをストーブなどの熱器 具に近づけたり、無 理に曲 げたり、傷つけた りしない。また、電源コードに重いも のをの せない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
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水に注意
異常に気づいたら
この機器の 上に花瓶や 薬品など液 体の入った ものを置か な い。また、浴室や雨 天時の屋 外など湿 気の多い ところで使 用 しない。
禁止
禁止
内部に水な どの液体 が入ると、感電や 火災、ま たは故障の 原 因になります。入 った場合は、すぐに 電源スイッチを切り、電 源プラグをコンセントから抜いた 上で、お買い上げの 販売店 または巻末 のヤマハ修 理ご相談セ ンターに点 検をご依頼 く ださい。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷のお それがあるときは、必ずコ ンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラグ を抜くと きは、電 源コード を持たずに、必ず電 源 プラグを持って引き抜く。
電源コードが破損して、感電や火災の原因になること があり
必ず実行
ます。
必ず実行
必ず実行
注意
禁止
禁止
電源コードやプラグが いたんだ場合、または 使用中に異常な にお いや煙 が出た りし た場合 は、す ぐに電 源スイ ッチ を切 り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあり ます。至急、お買い上 げの販売 店または巻 末のヤマ ハ修理ご相 談センター に点検 をご依頼ください。
この 機器を 落とす など して破 損した 場合 は、すぐ に電 源ス イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあり ます。至急、お買い上 げの販売 店または巻 末のヤマ ハ修理ご相 談センター に点検 をご依頼ください。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故 障したり、お客様や他 の方々がけがを したりする原因になります。
テレビ やラジオ、ステレ オ、携 帯電話 など他 の電気 製品の近くで使用しない。
この 機 器ま た はテ レ ビや ラジ オ など に 雑音 が 生じ る場合があります。
設置
必ず実行
必ず実行
必ず実行
禁止
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接 続ケー ブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したり するお それがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置 に設置し、異常を感 じた場 合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコン セント から抜いて ください。また、電源スイ ッチを切 った状態で も 微電流 が流れ てい ます。この製品を長時間使 用し ないと き は、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。
この機器をEIA標準のラックにマウントする場合は、9ペー ジの「ラックマウント時の注意」をよく読んでから設置する。
放熱が不十 分だと機 器内部に 熱がこも り、火災や 故障、誤動 作の原因になることがあります。
直射日光の あたる場 所(日中 の車内な ど)やス トーブの近 く など極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に 低いと ころ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変形したり、内部の部品が故障し たりす る原因になります。
使用時の注意
機器の周囲温度が極端に変化する (機器の移動時や急激な冷 暖房下など )と、結露することがあります。そのまま使用する と故障の原因になるこ とがありますので、電 源を入れずに数
必ず実行
禁止
禁止
禁止
時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
この機器のパネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
この機器 のパネルの すき間か ら金属や紙 片などの異 物を入 れない。
感電、ショ ート、火災や故障の原因にな ること があ ります。 入った 場合は、すぐに電源 スイッチ を切り、電源プラグ をコ ンセントから抜いた上 で、お買い上げの販売 店または巻末の ヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼ください。
この機 器の上にの ったり重 いものをの せたりし ない。また、 ボタンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や他の方々が けがをしたりす る原因になります。
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ACD1 取扱説明書
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バックアップバッテリー
この機器は 内部メモリ ー用にバッ クアップバ ッテリーを 内 蔵しており、電源を 切った状態でも内部メモリーのデ ータは 保持されま す。ただ し、バッ クアップ バッテリ ーが消耗す る
必ず実行
● データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
スイッチ、接続端子などの消耗部品は、使用時間により劣化しやすいため、消耗に応じて部品の交換が必要になります。 消耗部品の交換は、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターにご相談ください。
と内部メモリーのデー タ* が消えてしまいますので、消耗す る前にバックアップバッテリーを交換する必要があります。 バックアップバッテリーが消耗し てくると、機器の起 動時ま たは 使 用中 に ディ スプレイに「Low Battery」、「Critical Battery」または「No Battery」が表 示 され ます。その 場 合 は、電源 を切らずに、すぐに データを コンピュ ーターなど の 外部機器に保存し、お買い上げの販売店または巻末の ヤマハ 修理ご相談 センターに バックアッ プバッテリ ーの交換を ご 依頼ください。バックアップバッ テリーの寿命の目安 は約5 年ですが、使用環境などにより変動する場合があります。
*バックアップバッテリーによって保持されている内部メ
モリーのデータの種類は以下のとおりです。
・ カレントシーンの内容、シーン番号 ・ 機器固有パラメーター(SLOT、HA、UTILITY、Master
Mute/Level など)
・ イベントログ
ご注意
この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と異 なる場合があります。
・Windowsは、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。 ・その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
PC9500N、PC4800N、PC3300Nパワーアンプをお使いのお客様へ
PC9500N、PC4800N、PC3300NのパワーアンプをACD1 と接続してシステムを構成する場合、お使いのパ ワーアンプによってはAmp Editorでメーターが正しく表示されない場合があります。お使いのパワーアンプがこ の問題に対応済みかどうかをご確認いただき、未対応の場合は、お買い上げの販売店または本書巻末に記載されて いるヤマハ修理ご相談センターにご連絡ください。
[対応確認方法 ]
・ パワーアンプ本体のリアパネルに貼られている製番ラベルの先頭アルファベット2 文字が、IL、IM、IN、IO、
IP、IX、IY、IZ、JHで、すぐ近くに緑色の丸いシールが貼っていない場合は未対応です。
T5n、T4n、T3nパワーアンプをお使いのお客様へ
T5n、T4n、T3nパワーアンプをACD1 でモニター /コントロールする場合、最大入力レベルが+24dBuの信号を 入力するときは、クリップしないようT5n、T4n、T3nのGAIN スイッチを[26dB] に設定して使用してください。 ACD1 と接続されるとパワーアンプ内部の電子ボリュームが有効となり、GAINスイッチが [32dB]の場合の最大入 力レベルは+18dBuとなります。
付属品
・電源ケーブル ・ゴム脚×4 ・ユーロブロックプラグ(16ピン) ・取扱説明書(本書)  
ACD1 取扱説明書
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*本書に保証書が記載されています。
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Explanation of Graphical Symbols
The lightning flash with arrowhead symbol
CAUTION
within an equilateral triangle is intended to alert the user to the presence of uninsulated
RISK OF ELECTRIC SHOCK
DO NOT OPEN
“dangerous voltage” within the product’s enclosure that may be of sufficient magnitude to constitute a risk of electric shock to persons.
CAUTION: TO REDUCE THE RISK OF
ELECTRIC SHOCK, DO NOT REMOVE
COVER (OR BACK). NO USER-SERVICEABLE
PARTS INSIDE. REFER SERVICING TO
QUALIFIED SERVICE PERSONNEL.
The exclamation point within an equilateral triangle is intended to alert the user to the presence of important operating and maintenance (servicing) instructions in the literature accompanying the product.
IMPORTANT SAFETY INSTRUCTIONS
1 Read these instructions. 2Keep these instructions. 3 Heed all warnings. 4 Follow all instructions. 5 Do not use this apparatus near water. 6 Clean only with dry cloth. 7 Do not block any ventilation openings. Install in
accordance with the manufacturer’s instructions.
8 Do not install near any heat sources such as radiators,
heat registers, stoves, or other apparatus (including amplifiers) that produce heat.
9 Do not defeat the safety purpose of the polarized or
grounding-type plug. A polarized plug has two blades with one wider than the other. A grounding type plug has two blades and a third grounding prong. The wide blade or the third prong are provided for your safety. If the provided plug does not fit into your outlet, consult an electrician for replacement of the obsolete outlet.
10 Protect the power cord from being walked on or pinched
particularly at plugs, convenience receptacles, and the point where they exit from the apparatus.
WARNING
TO REDUCE THE RISK OF FIRE OR ELECTRIC SHOCK, DO NOT EXPOSE THIS APPARATUS TO RAIN OR MOISTURE.
11 Only use attachments/accessories specified by the
manufacturer.
12 Use only with the cart, stand, tripod,
bracket, or table specified by the manufacturer, or sold with the apparatus. When a cart is used, use caution when moving the cart/ apparatus combination to avoid injury from tip-over.
13 Unplug this apparatus during
lightning storms or when unused for long periods of time.
14 Refer all servicing to qualified service personnel.
Servicing is required when the apparatus has been damaged in any way, such as power-supply cord or plug is damaged, liquid has been spilled or objects have fallen into the apparatus, the apparatus has been exposed to rain or moisture, does not operate normally, or has been dropped.
Water warning
• Do not expose the device to rain, use it near water or in damp or wet conditions, or place containers on it containing liquids which might spill into any openings. If any liquid such as water seeps into the device, turn off the power immediately and unplug the power cord from the AC outlet. Then have the device inspected by qualified Yamaha service personnel.
Backup battery caution
• This device has a built-in backup battery. When you unplug the power cord from the AC outlet, the internal current scene data is retained. However, if the backup battery fully discharges, this data will be lost. When the backup battery is running low, the LCD indicates “Low Battery”, “Critical Battery” or “No Battery”. In this case, immediately save the data to an external media such as a computer, then have qualified Yamaha service personnel replace the backup battery.
ACD1 取扱説明書
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目次
はじめに .................................................................................................................................................7
関連マニュアルとソフトウェア.....................................................................................................7
ACD1の特長 ...................................................................................................................................7
用語 ...................................................................................................................................................8
対応アンプ........................................................................................................................................8
ファームウェアのアップデートについて......................................................................................8
ラックマウント時の注意.................................................................................................................9
操作の前に.....................................................................................................................................10
接続例 ..................................................................................................................................................11
PC-N、Tnシリーズとの接続について ......................................................................................12
XP、XM、XHシリーズとの接続について ...............................................................................13
他社製コントローラーとの接続について...................................................................................13
パネル操作でできること ...................................................................................................................14
困ったときは( トラブルシューティング ) ........................................................................................15
内蔵メモリーの初期化..................................................................................................................15
保証とアフターサービス ...................................................................................................................16
保証書.............................................................................................................................................17
ACD1 取扱説明書
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はじめに

このたびはヤマハアンプコントロールデバイス ACD1をお買い求めいただきまして、
まことにありがとうございます。ACD1の優れた機能を十分に発揮させるとともに、
末永くご愛用いただくために、この取扱説明書をご使用の前に必ずお読みください。
また、ご一読いただいたあとも、不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管いただ
きますようお願いいたします。

関連マニュアルとソフトウェア

本書では導入時の接続を中心に説明しています。ACD1やAmp Editorの詳細マニュアルや、Amp Editor は以下のウェブサイトのダウンロードページからダウンロードしてください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/downloads/
● 関連マニュアル一覧
ACD1 リファレンスマニュアル ACD1 のパネル操作などの詳細な説明をしています
Amp Editorインストールガイド Amp Editorのインストール手順とアンインストール手順を説明
しています
Amp Editor取扱説明書 Amp EditorとACD1のセットアップ方法や、Amp Editorの使い
方について説明しています
NOTE
・ ダウンロードしたマニュアルをご覧になるには、コンピューターに Adobe Reader がインストールされている必
要があります。Adobe Readerをお持ちでない方は、下記URLから Adobe社のページを開き、Adobe Reader(無 償)をダウンロードしてください。
http://www.adobe.co.jp/

ACD1の特長

ACD1は、次のような特長を備えたアンプコントロールデバイスです。
■ Amp Editor からアンプをモニター /コントロール
アプリケーションソフトウェアAmp EditorをインストールしたコンピューターとLAN接続することによって、 ACD1 やACD1 に接続されたアンプをコンピューターからモニター / コントロールできます。また、ACD1本体か らも、接続されているアンプの出力信号をモニターしたり、電源のOn/Standbyをコントロールしたりできます。
■最大40台のアンプをモニター /コントロール
ACD1 は1 台に最大 40台のアンプを接続してモニター / コントロールできます(XP/XM/XH シリーズは最大8 台、 PC-N/Tnシリーズは最大32台接続できます )。 また、一つのネットワークにACD1を複数台接続すると、Amp Editorでより多くのアンプをモニター /コントロー ルできます。
ACD1 取扱説明書
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用語
ここでは、ACD1に特有の用語について説明します。
■ シーン
電源On/Standbyやミュートなどアンプごとの各種設定を「シーン」と呼びます。シーンを呼び出す(リコール ) こ とで、保存した設定をすぐにアンプに反映させることができます。
■ シーンリンク
エリア内の複数のアンプのシーンを同時にリコールするための設定を「シーンリンク」と呼びます。シーンリンク を呼び出す(リコール ) ことで、同時に複数のアンプのシーンをリコールすることができます。シーンリンクの作成 とリコールはAmp Editorで行ないます。

対応アンプ

2009年 9月現在、ACD1との接続に対応しているアンプは以下のとおりです。
● 
XP シリーズ : XP7000、XP5000、XP3500、XP2500、XP1000
● 
XMシリーズ : XM4180、XM4080
● 
XHシリーズ : XH200
● 
PC-Nシリーズ : PC9501N、PC6501N、PC4801N、PC3301N、PC2001N、PC9500N、
PC4800N、PC3300N
● 
Tn シリーズ : T5n、T4n、T3n
* 最新の情報については以下のウェブサイトをご参照ください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/

ファームウェアのアップデートについて

ACD1本体のファームウェアのバージョンは、ACD1のパネルまたはAmp Editorでご確認いただけます。 アップデートはAmp Editorで行ないます。アップデート方法については、「Amp Editor 取扱説明書」を ご参照ください。 また最新のファームウェアは、以下のウェブサイトのダウンロードページからダウンロードしてご利用いた だけます。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/downloads/
ACD1 取扱説明書
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ラックマウント時の注意

この機器が動作保障する室温は0〜 40℃です。この機器を複数または他の機器と一緒にEIA標準のラック にマウントする場合、各機器からの熱でラック内の温度が上昇し、十分な性能を発揮できないことがありま す。この機器に熱がこもらないように、必ず以下の条件でラックにマウントしてください。
・ パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマウントする場合は、他の機器(ACD1を含む)との間を1U 以上空
けてください。また、この空けたスペースは通風パネルを取り付けたり、開放したりして、十分な通気を確保して ください。
・ ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から10cm 以上離し、十分な通気を確保してください。ファンキッ
トを取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効果が大きくなることもあります。詳しくはラックおよび ファンキットの取扱説明書をご参照ください。
■ ACD1と対応アンプを組み合わせてマウントする場合
1) ACD1をラックに 1台のみマウントする場合 2) ACD1をラックに複数台マウントする場合
ACD1
アンプ
アンプ
アンプ
アンプ
アンプ
アンプ アンプ
ACD1
通風パネル通風パネル
アンプ
アンプ
通風パネル
ACD1
通風パネル
アンプ
・ ACD1の上下に ACD1やアンプを重ねてマウントしないでください。
注意
アンプ
ACD1
アンプ
ACD1
ACD1
アンプ
ACD1 取扱説明書
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操作の前に

電源コードの接続
・ 電源を接続する前に必ずすべての機器の電源をオフにしてください。
注意
付属の電源コードのソケット側をACD1本体リアパネルの [AC IN] 端子に接続してから、プラグ側をコンセントに 接続します。必ず100Vのコンセントをご使用ください。
電源オン/オフ
・ 電源を入れるときにスピーカーから大きなノイズが出ないよう、音源、ミキサー (M7CL、PM5Dなど )、ACD1、アンプの
注意
[POWER]スイッチを押してACD1の電源をオンにします。
1.
順に電源を入れてください。電源を切るときはこの逆の順序で行なってください。
・ ACD1より先にアンプの電源を入れると、ACD1がアンプのミュートやレベルなどの設定をする前にアンプが起動してしま
い、予期せぬ大音量が出る可能性があります。
・ XP/XM/XHシリーズのアンプより先に ACD1の電源を切ると、アンプの設定がデフォルトに戻ります。
[POWER]スイッチをもう1度押すと電源がオフになります。
2.
NOTE
・ 電源を切ったときの設定は保存されます。電源を再度入れたときには、その設定値で起動します。 また、Last
Mem. Resume 設定で、電源を切ったときのシーンナンバーのシーンをリコールした状態で起動するようにも変 更できます。
・本体LCDに「Do not turn off!」と表示されている場合は電源を切らないでください。故障の原因になります。
注意
・ 電源スイッチを切った状態でも微電流が流れています。この製品を長時間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントか
注意
ら抜いてください。
ACD1 取扱説明書
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接続例
アンプコントロールシステムを構築するためには、ACD1にアンプやコンピューターを以下のように接続 します。
Amp Editor
Ethernet ケーブル
Ethernetケーブル
ACD1
最 大 32 台
スイッチング
Ethernetストレート
Tnシリーズ
Tnシリーズ
PC-Nシリーズ
ハブ
D-Subケーブル
Ethernet ケーブル
ケーブル
XP シリーズ
XM シリーズ
最 大 8 台
XH シリーズ
NOTE
TXnシリーズ
コンピューターとACD1の接続について
・ 100Base-TX/10Base-T対応スイッチングハブを使用してください。
・ コンピューターとACD1を直接接続する場合は、スイッチングハブは不要です。
・ コンピューターまたはスイッチングハブと ACD1間のEthernetケーブルの長さは、最長100メートルです。ただし、
使用するコンピューターまたはスイッチングハブやケーブルの品質により、この長さを保証できない場合もありま す。
・ Ethernetケーブルは、CAT5以上のUTPケーブルまたは STPケーブルをお使いください。
・ ACD1はAuto MDI/MDI-Xに対応しているため、ストレート/クロスケーブルを自動的に判別して切り替えを行ない、
適切な方法で接続できます。そのためストレートケーブル、クロスケーブルどちらでも使用できます。
ACD1 取扱説明書
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接続例

PC-N、Tnシリーズとの接続について

ACD1 は最大32 台のPC-N、Tn シリーズを[DATA PORT]端子経由でEthernetケーブルを用いてデイジーチェーン 接続できます。
接続手順
接続するアンプのリアパネルにある[AMP ID]スイッチで、AMP IDとターミネーション(終端)を設定
1.
します。
同じACD1に接続するアンプは、1 台ずつ異なるAMP IDに設定してください。スイッチを ONに設定した数値の 合計がAMP IDになります。 また、デイジーチェーン接続した最後のアンプのT(ターミネーション ) スイッチをON にしてください。
このイラスト例ではAMP ID が 28(16+8+4)、 ターミネーションONとなります。
ACD1の[DATA PORT] 端子と各アンプの [DATA PORT]端子をEthernetケーブルで図のようにデ
2.
イジーチェーン接続します。
AMP ID順に接続する必要はありませんが、順番に接続するとリアパネルを見なくても ID がわかりやすくなりま す。
ACD1
DATA PORT端子
AMP ID : 0
T:OFF
AMP ID : 1
T:OFF
AMP ID : 2
T:OFF
DATA PORT
DATA PORT
DATA PORT
ACD1 取扱説明書
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NOTE
AMP ID : 31
(最大32台)
T:ON
・ 使用できるEthernetケーブルの長さは、終端までの合計で、最長500mです。
・ Ethernetケーブルは、8ピンすべてが接続されているCAT5 以上のUTP ストレートケーブルまたはSTPストレート
ケーブルをお使いください。
・ PC-NシリーズとTnシリーズが混在して ACD1に接続されても問題ありません。
・ アンプにある2つの[DATA PORT]端子はどちらに接続しても問題ありません。
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XP、XM、XHシリーズとの接続について

ACD1 は最大8 台の XP、XM、XHシリーズを [MONITOR/REMOTE]端子で接続できます。
接続手順
ACD1の[MONITOR/REMOTE]端子とXP、XM、XHシリーズの[MONITOR/REMOTE]端子を下図
1.
のようにD-Sub15ピンケーブル (市販されているコンピューターディスプレイ用VGAケーブルなど)で 接続します。
ACD1
接続例
NOTE
MONITOR/
REMOTE端子
MONITOR/
REMOTE端子
・ D-Subケーブルは、15ピンすべてが接続されているストレートケーブルをお使いください。
・ 使用できるD-Subケーブルの長さは、 最長50mです。
XPシリーズ
XM シリーズ
XH シリーズ
AMP ID : 35
AMP ID : 34
AMP ID : 33
最大8 台

他社製コントローラーとの接続について

AMXやCrestronなどのEthernet 対応コントローラーを接続して、ACD1 とACD1 に接続されたアンプをリモートコ ントロールできます。 Ethernet対応リモートコントローラーを接続する場合は、ACD1本体操作の[6.Network Setup]→[IP Ctrl Port #]
でACD1の IP Port No.を設定するか、Amp Editorの [Device Setup] →[IP Control Port No....]で開く「IP
Control Port No.」ダイアログボックスでACD1 の IP Port No. を設定する必要があります。リモートコントロールの ための通信プロトコルの詳細については、ウェブサイトにある「TXn/ACD1リモートコントロールプロトコル仕様書」 をご参照ください。
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
ACD1 取扱説明書
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パネル操作でできること

ACD1のフロントパネルで可能な操作は以下のとおりです。
NOTE
カテゴリー サブカテゴリー できること
1. Scene Recall 指定したアンプのシーンを呼び出します。
2. Amp Control Standby/On 指定したアンプの電源をOnまたは Standby に切り替えます。
3. Output Monitor 指定したアンプの出力レベルを表示します。
4. Device Setup Device ID ACD1 の Device ID を設定します。
5. Utility Battery ACD1内蔵のバックアップバッテリーの状態を表示します。
・ 詳細についてはACD1リファレンスマニュアルをご参照ください。
・ 本体LCD には工場出荷時に透明の保護フィルムが貼られていますので、はがしてからご使用ください。
Store 指定したアンプのシーンを保存します。
Mute 指定したアンプのチャンネルをミュートしたりミュートを解除したりします。
Attenuation 指定したアンプのチャンネルのアッテネーター値を変更します。(PC-N、Tnシ
リーズのみ)
Device Label Amp Editorで設定したACD1 の名称を表示します。
Identify Amp Editor 上の該当するACD1 の「Identify」アイコンを点滅させます。
Firmware Ver. ACD1 のファームウェアのバージョンを表示します。
LCD Backlight ACD1 の LCDバックライトを常時点灯する (ON)か、操作時のみ点灯する (Auto
OFF) か選択します。
Panel Operation ACD1 のパネル操作の制限を設定します。
Scene Recall ACD1のパネル操作でシーンのリコールを許可する(Enable)か、許可しない
(Disable) か選択します。
EMG Scene Setup 外部コントローラーからEMG(Emergency)信号を受信したときにリコールする
シーン番号を設定します。OFFに設定すると、EMG信号を受信してもシーンを リコールしません。
Last Mem. Resume ACD1 の電源を入れたときに、前回電源を切ったときの設定で起動する (ON)か、
前回電源を切ったときのアンプのシーンナンバーをリコールして起動する(OFF) か選択します。
Clock ACD1 に内蔵されている時計の時刻と日付を設定します。
GPI Calibration GPI IN端子の入力電圧のキャリブレーションを実行します。
6. Network Setup IP Address Mode ACD1 の IPアドレスを Amp Editorで自動設定する (DHCP) か、手動設定する (Manual) か選択します。
IP Address ACD1 の IPアドレスを設定します。
MAC Address ACD1 の MACアドレスを表示します。
IP Ctrl Port # ACD1を AMX/Crestron などの外部コントローラーでEthernet 経由でコント
ロールする際に使用するポート番号を設定します。
ACD1 取扱説明書
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困ったときは(トラブルシューティング )

症状 考えられる原因 対策方法
ACD1に保存されていたシーン情 報がすべて消えてしまった
アラートメッセージが表示された アンプとの接続異常など、接続
パネル操作が反映されない ロックがかかっている 詳しくはACD1 リファレンスマニュアルの「5.Utility」を
シーンを保存できるが、呼び出せないScene RecallがDisableに
LCDのバックライトが消灯しているLCD Backlilght がAuto OFF
ACD1のデータ保存中に電源が 落とされた
バックアップバッテリーが消耗した「5.Utility」→「Battery」でバックアップバッテリーの残
に関するアラートイベントが発 生した
なっている
に設定されている
再度、Amp Editor と同期してAmp Editorから設定情報 を送信してください
量を確認し、「OK」以外が表示された場合はヤマハ修理ご 相談センターにバックアップバッテリーの交換をご依頼く ださい
アラートメッセージの意味および対策について詳しくは、 Amp Editor 取扱説明書をご参照ください
ご参照ください
「5.Utility」→「Scene Recall」でEnableに設定してく
ださい
常時点灯させたい場合は、「5.Utility」→「LCD Backlight」を ON に設定してください

内蔵メモリーの初期化

ACD1 の内蔵メモリーを初期化できます。
NOTE
以下の操作は慎重に行なってください。
1.
2.
3.
・ 初期化を実行してもログ情報は保持されます。
・ 内蔵メモリーを初期化すると、それまでメモリー内に保存されていた内容( アンプごとのシーン、ACD1の設定 )が失われます。
注意
ACD1の電源をオフにします。 [BACK]ボタンを押しながら電源をオンにします。
[▲INC/YES] ボタンを押して、初期化します。
初期化が完了すると、ACD1は自動的に再起動します。
・ 初期化中は、ディスプレイに「Do not turn off!」というメッセージが表示されます。メッセージの表示中は、絶対にアンプの電
注意
源は切らないでください。
ACD1 取扱説明書
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保証とアフターサービス

サービスのご依頼、お問い合わせの必要がございましたら、お買い上げ店またはヤマハ修理ご相談センターまでご連絡ください。
● 保証書
本書に保証書が掲載されています。購入を証明する書類 (レシート、売買契約書、納品書など)とあわせて、大切に
保管してください。
● 保証期間
保証書をご覧ください。
● 保証期間中の修理
保証書記載内容に基づいて修理させていただきます。お客 様に製品を持ち込んでいただくか、サービスマンが出張修
理にお伺いするのかは、製品ごとに定められています。詳 しくは保証書をご覧ください。
● 保証期間経過後の修理
ご要望により有料にて修理させていただきます。 下記の部品などについては、使用時間や使用環境などによ
り劣化しやすいため、消耗劣化に応じて部品の交換が必要 となります。有寿命部品の交換は、お買い上げ店またはヤ
マハ修理ご相談センターまでご連絡ください。
有寿命部品の例 フェーダー、ボリューム、スイッチ、接続端子など
お客様ご相談窓口: ヤマハプロオーディオ製品に対するお問合せ窓口
ヤマハ・プロオーディオ・インフォメーションセンター
● 補修用性能部品の最低保有期間
製品の機能を維持するために必要な部品の最低保有期間 は、製造終了後8年です。
● 修理のご依頼
本書をもう一度お読みいただき、接続や設定などをご確認 のうえ、お買い上げの販売店またはヤマハ修理ご相談セン
ターまでご連絡ください。修理をご依頼いただくときは、 製品名、モデル名などとあわせて、製品の状態をできるだ
け詳しくお知らせください。
● 損害に対する責任
この製品(搭載プログラムを含む)のご使用により、お客様 に生じた損害(事業利益の損失、事業の中断、事業情報の
損失、そのほかの特別損失や逸失利益) については、当社 は一切その責任を負わないものとします。また、いかなる
場合でも、当社が負担する損害賠償額は、お客様がお支払 になったこの商品の代価相当額をもって、その上限としま
す。
● お客様ご相談窓口
アフターサービス以外で、製品に関するご質問・ご相談 は、お客様ご相談窓口までお問い合わせください。
ナビダイヤル
FAX 03-5652-3634 オンラインサポート http://jp.yamaha.com/support/
0570-050-808
※全国どこからでも市内通話料金でおかけいただけます。 PHS、IP電話は 03-5652-3618
電話受付=祝祭日を除く月〜金/11:00〜19:00
◆営業窓口
(株 )ヤマハミュージックジャパン PA 営業部
〒103-0015  東京都中央区日本橋箱崎町41-12 KDX 箱崎ビル 1F
◆修理に関するお問い合わせ
ヤマハ修理ご相談センター
ナビダイヤル
(全国共通番号 )
上記番号でつながらない場合は TEL 053-460-4830
受付時間 月曜日〜金曜日 9:00〜18:00、土曜日 9:00〜17:00 (祝日およびセンター指定休日を除く)
FAX 東日本( 北海道/東北/ 関東/甲信越/ 東海) 03-5762-2125
西日本( 沖縄/ 九州 /中国/四国/ 近畿 /北陸) 06-6465-0367
0570-012-808
※全国どこからでも市内通話料金でおかけいただけます。
◆修理品お持込み窓口
受付時間 月曜日〜金曜日 9:00〜17:45 (祝日および弊社休業日を除く)
* お電話は、ヤマハ修理ご相談センターでお受けします。
東日本サービスセンター 〒143-0006
西日本サービスセンター 〒554-0024
ACD1 取扱説明書
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東京都大田区平和島2丁目1-1 京浜トラックターミナル内 14号棟 A-5F FAX 03-5762-2125
大阪市此花区島屋6丁目2-82 ユニバーサル・シティ和幸ビル 9F FAX 06-6465-0374
* 名称、住所、電話番号、営業時間、URLなどは変更になる場合があります。
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持込修理
品名 AMPLIFIER CONTROL DEVICE
品番 ACD1
シリアル番号
保証期間 本 体 お買上げの日から1ケ年間
※ お買上げ日 年   月   日
お 客 様
ご販売店様へ ※印欄は必ずご記入ください。
ご住所
お名前             様
電 話    (   )
保証書
本書は、本書記載内容で無償修理を行う事をお約束するものです。 お買上げの日から左記期間中に故障が発生した場合は、本書をご提示の 上お買上げの販売店に修理をご依頼ください。 ご依頼の際は、購入を証明する書類( レシート、売買契約書、納品書な ど)をあわせてご提示ください。
(詳細は下項をご覧ください)
※ 販
株式会社ヤマハミュージックジャパン PA営業部
〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町41番 12号 KDX箱崎ビル1F TEL. 03-5652-3850
保証規定
店 名
所在地
電 話       (   )
保証期間中、正常な使用状態 (取扱説明書、本体貼付ラベルなどの注
1.
意書に従った使用状態 )で故障した場合には、無償修理を致します。
保証期間内に故障して無償修理をお受けになる場合は、商品と本書
2.
をご持参ご提示のうえ、お買上げ販売店にご依頼ください。
ご贈答品、ご転居後の修理についてお買上げの販売店にご依頼でき
3.
ない場合には、※ヤマハ修理ご相談センターにお問合わせください。
保証期間内でも次の場合は有料となります。
4.
(1)本書のご提示がない場合。
(2)本書にお買上げの年月日、お客様、お買上げの販売店の記入が
ない場合、及び本書の字句を書き替えられた場合。
(3)使用上の誤り、他の機器から受けた障害または不当な修理や改
造による故障及び損傷。
(4)お買上げ後の移動、輸送、落下などによる故障及び損傷。
(5)火災、地震、風水害、落雷、その他の天災地変、公害、塩害、
異常電圧などによる故障及び損傷。
(6)お客様のご要望により出張修理を行なう場合の出張料金。
This warranty is valid only in Japan.
この保証書は再発行致しかねますので大切に保管してください。
6.
この保証書は日本国内においてのみ有効です。
5.
* この保証書は本書に示した期間、条件のもとにおいて無償修理をお約
束するものです。したがってこの保証書によってお客様の法律上の権 利を制限するものではありませんので、保証期間経過後の修理などに ついてご不明の場合は、お買上げの販売店、※ヤマハ修理ご相談セン ターにお問合わせください。
* ご記入いただきましたお客様のお名前、ご住所などの個人情報は、本
保証規定に基づく無料修理に関する場合のみ使用致します。取得した 個人情報は適切に管理し、法令に定める場合を除き、お客様の同意な く第三者に提供することはありません。
※ その他の連絡窓口につきましては、本取扱説明書をご参照ください。
ACD1 取扱説明書
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メモ
ACD1 取扱説明書
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メモ
ACD1 取扱説明書
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ヤマハ プロオーディオ ウェブサイト :
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/
ヤマハマニュアルライブラリー :
http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/
C.S.G., PA Development Division
© 2009-2013 Yamaha Corporation
310POCP-01C0 Printed in Japan
WN41270
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