
オペレーションマニュアル
ご使用の前に
ディスプレイの説明
パネル面の説明
音声通信
(SSB、AMモードでの運用)
CWモードでの運用
FMモードでの運用
データ通信
メモリー
スキャン
製品の仕様・外観等は改良のため予告なく変更することがあります。
このオペレーションマニュアルに記載の社名・商品名等は、各社の商標または登録商標です。
この無線機を使用するには、総務省のアマチュア無線局の免許が必要です。
また、アマチュア無線以外の通信には使用できません。
に関する機能
に関する機能
その他の機能
メニューモード
オプション
保守
付録


このオペレーションマニュアルについて
FTDX101MP、FTDX101Dは、多くの新しい機能を装備した多機能、高性能通信機です。
本機の性能、機能を最大限に発揮させるために、ご使用前にこのオペレーションマニュアルをよくお読みになってく
ださい。
・製品の改良のため、オペレーションマニュアルのイラストなどが一部製品と異なる場合があります。あらかじめご
了承ください。
・画面の表示に関するイラストはFTDX101Dの表示を使用しています。FTDX101MPでは表示内容が異なる場
合があります。
このオペレーションマニュアルの読みかた
■ 操作を行う時の記載は、次のように表記します。
【
○○】 ............ディスプレイにタッチする項目は【 】で囲んで示します。
[○○] ..............
■ 本機のディスプレイに表示されている項目を選択する操作は、“ディスプレイ上の項目に直接タッチする”操作と、
“[MULTI]ツマミをまわして項目を選択してから [MULTI]ツマミを押す”操作の二種類があります。
そのため本書では、どちらの操作でも行える操作の部分は略して記載しています。
例:ディスプレイの明るさを調節する場合の操作方法
1. [FUNC] キーを押すと、ファンクション画面が表示されます。
2. ファンクション画面の
【
3. ディスプレイの
[MULTI]ツマミを押します。
4. ディスプレイの
DIMMER
5. [MULTI]ツマミをまわして明るさを調節します。
パネル面にあるキーやツマミは[ ] で囲んで示します。
【
DISPLAY SETTING】にタッチするか、[MULTI]ツマミをまわして
DISPLAY SETTING】を選択して[MULTI]ツマミを押します。
【
DISPLAY】にタッチするか、[MULTI]ツマミをまわして【DISPLAY】を選択して
【
TFT DIMMER】の設定部にタッチするか、[MULTI] ツマミをまわして【TFT
】
を選択して[MULTI]ツマミを押します。
ご
使
用
の
前
に
本書では、上記の手順2 ~4の部分の操作を以下のように略して記載しています。
【
DISPLAY SETTING】 → 【DISPLAY】 → 【TFT DIMMER】を選択します。
■ 本書では、次のような表記も使用します。
注意していただきたい内容を説明します。
操作上のアドバイスや知っておくと便利なことを説明します。
1

目次
特徴 ....................................................................4
付属品/ オプション .........................................6
設置と接続方法.................................................7
アンテナについて ................................................7
アンテナの接続 ....................................................7
電源の接続 ............................................................8
マイクロホン/ 電鍵/ヘッドホン /
FH-2の接続 .........................................................9
リニアアンプの接続 .........................................10
背面の説明 .....................................................12
SSM-75Gの説明 ........................................14
最高級短波帯通信機FTDX101 の
受信性能を最大に引き出すために
必ずお読みください。 ..................................15
ディスプレイの説明 ......................................16
ご
使
用
の
前
に
メーター表示 .....................................................16
フィルター機能表示 .........................................17
DSPフィルターの帯域情報だけを
表示したい時 ..................................................17
周波数表示 .........................................................17
テンキーで直接周波数を入力する ...............17
1MHzまたは 1kHzステップであわせる ..17
受信時の重要な設定項目 ..................................18
ANT(アンテナの切り替え) .........................18
ATT(アッテネーター) .................................18
IPO(Intercept Point Optimization) .....18
R.FIL(ルーフィングフィルタの切り替え) .18
AGC(Automatic Gain Control) ...........18
スコープ表示設定 .............................................19
①CENTER/CURSOR/FIX ..........................19
②SPAN ...........................................................20
③3DSS ...........................................................20
④MONO(
⑤MULTI ..........................................................21
⑥EXPAND ......................................................21
⑦HOLD ...........................................................21
⑧DISP .............................................................21
⑨S.MENU(スペクトラムスコープを
設定する重要なキーです) ................................22
SPEED ...........................................................22
PEAK .............................................................22
MARKER .......................................................22
COLOR ..........................................................22
LEVEL ............................................................22
⑩FUNC(ファンクションメニュー表示) .....23
⑪MULTI ツマミの動作表示 ...........................23
その他の画面表示 .............................................24
スクリーンセーバー .........................................25
コントラストを調節する ..................................25
明るさを調節する(ディマー) .........................25
周波数表示のフォント設定 ..............................25
デュアル/ モノ切り替え
) ..............20
コールサインを登録する ..................................25
パネル面の説明..............................................26
● VOXゲインの調節 ...................................27
● VOXディレイの調節 ...............................27
● アンチVOX ゲインの調節 ......................27
● QMBに書き込む ......................................29
● QMBを呼び出す ......................................29
● QMBの内容を確認する ..........................29
● QMBチャンネル数の変更 ......................29
● 運用バンドをマークする .........................29
● クイックスプリット機能 .........................31
クイックスプリットの
●
オフセット周波数の設定 ...........................31
CLAR(クラリファイア) .................................33
VC TUNE(VCチューン) ..............................34
C.S(カスタムセレクト) ..................................34
MAIN/SUBキー ..............................................34
●[RF/SQL]
MAINバンドの操作 .........................................38
● ノイズブランカーの減衰量を調節する . .38
● 幅の広い雑音を軽減する .........................38
● コンツアー機能の減衰量を設定する ......40
● コンツアー機能の帯域幅を設定する ......40
ツマミの動作を切り換える
...36
音声通信(SSB, AM モード)での運用 ......44
SSB、AMモードで送信するとき .................44
1. マイクゲインの調整をします .....................44
2. AMCの調整をします .................................44
スピーチプロセッサー機能 ..............................45
送信出力の調整 .................................................45
送信周波数特性をパラメトリック
マイクイコライザーで変える ..........................46
ボイスメモリー .................................................48
受信オーディオフィルター ..............................49
アンテナチューナーの使いかた ......................50
CWモードでの運用 ......................................52
● サイドトーンの音量調節 .........................52
●CW ディレイタイムの調節 ......................52
● 相手の周波数へゼロインする..................52
CWデコード機能 .............................................52
エレクトロニックキーヤーの設定 ..................53
● キーイングスピードの調節 .....................53
● 短点と長点の比率を設定する..................53
● キーヤーの極性を反転する .....................53
● キーヤーの動作を変更する .....................53
コンテストメモリーキーヤー
(Contest Memory Keyer) .........................54
MESSAGEメモリー(パドルで打ち込んだ
符号をメモリーする) ......................................54
TEXTメモリー(テキストで入力した
文章をメモリーする) ......................................56
コンテストナンバーの入力方法 ...................57
2

コンテストナンバーのデクリメント ...........57
FMモードでの運用 ......................................58
REPEATER(レピータ)運用 ..........................58
トーンスケルチ機能 .......................................58
RTTY(FSK)運用 .........................................59
パソコンとの接続例 .........................................59
RTTY通信用 TU(ターミナル・ユニット)
との接続例 .........................................................59
RTTYデコード機能 .........................................60
RTTYテキストメモリー .................................61
PSKモード運用 ...........................................62
パソコンとの接続例 .........................................62
データ通信用インターフェースとの接続例 ...62
PSKデコード機能 ...........................................63
PSKテキストメモリー....................................64
メモリーに関する機能 ..................................65
● メモリーに書き込む .................................65
● メモリーチャンネルの消去 .....................65
● メモリーチェック/ 編集機能..................66
● 最後に使用した以外のメモリーを
呼び出す ....................................................66
● メモリーチューン機能 .............................66
● メモリーデータをVFO に移す ...............67
● メモリーチャンネルに名前を付ける ......67
● メモリーチャンネルの表示方法の
切り換え ....................................................67
● メモリースキャンスキップの設定 ..........67
● メモリーグループの設定 .........................68
● メモリーグループの切り換え..................68
スキャンに関する機能 ..................................69
VFOスキャン /メモリースキャン ................69
プログラマブルメモリースキャン(PMS) .....70
その他の機能 .................................................71
バンドスタック機能 .........................................71
タイムアウトタイマー機能 ..............................71
[MULTI]ツマミで周波数をあわせる ............71
非常連絡設定周波数 .........................................72
スクリーンキャプチャー機能 ..........................72
SDカードを使用する ......................................73
メモリーデータおよびセッティング
メニューデータの保存 ......................................74
メモリーデータおよびセッティング
メニューデータの読み込み ..............................75
SDカードの情報表示 ......................................75
セッティングメニュー ..................................76
故障かな?・・・と思うまえに ...............105
リセット操作 ..............................................106
オプション ..................................................107
ロングワイヤー対応オートアンテナ
チューナー(FC-40) .....................................107
● FC-40の接続方法 ................................107
● 操作方法 .................................................108
リモートコントロールキーパッド(FH-2)
...109
バンド区分 ..................................................110
免許申請書類の書きかた ...........................111
無線局事項書及び工事設計書の記入例........113
送信機系統図 ..................................................116
定格 ..............................................................118
索引 ..............................................................120
ご
使
用
の
前
に
電波を発射する前に
アマチュア局は、自局の発射する電波が、テレビやラジオの受信に障害を与えたり、障害を受けている、との
連絡を受けた場合はただちに電波の発射を中止し、障害の有無や程度を確認してください。
参考 無線局運用規則 第8章 アマチュア局の運用
第258条 アマチュア局は、自局の発射する電波が他の無線局の運用又は放送の受信に支障を与え、若しく
は与えるおそれがあるときには、すみやかに当該周波数による電波の発射を中止しなければなら
ない。(以下省略)
障害が自局の電波によるものと確認された場合、無線機、アンテナ系を点検し障害に応じて、お買い上げの販
売店または、当社カスタマーサポート(電話番号:0120-456-220)に相談するなどして、適切な処置を行っ
てください。
受信側に原因がある場合、障害対策は単に技術的な問題に止まらず、ご近所付き合いなどで、むずかしい場合
もあります。
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)では、電波障害の対策と防止についての相談窓口を開設して
おりますので、対策にお困りの場合はご相談ください。
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)
〒170-8073 東京都豊島区南大塚 3-43-1 大塚HT ビル6 階
TEL 03-3988-8754
3

特徴
ハイブリッドSDR構成
圧倒的な基本性能を誇るナローバンドSDR受信部に加え、バンド全体の状況をリアルタイムで見るためにダイレク
トサンプリング方式のSDR 受信部を統合したハイブリッドSDR 構成となっています。
ハイブリッドSDR方式を採用することにより、バンド内全体の広域な情報をリアルタイムで表示するダイレクトサ
ンプリング方式の特徴を活かしながら、受信回路全体のパフォーマンスはダウンコンバージョン方式によるナローバ
ンドSDR 回路で高性能化を図ることが可能です。
3種類※のルーフィングフィルタを標準装備
帯域幅が狭く鋭い減衰特性をもつ600Hz、3kHz、12kHzの3種類のルーフィングフィルタを装備しました。コ
ンテストなどバンド内が混み合っているとき特に効果がある狭帯域ルーフィングフィルタは、第1IF段で帯域外か
らの強力な信号を大幅に減衰させ、次段の負荷を軽減するため、微弱な信号から強力な信号まで多様な信号を処理で
きる優れたダイナミックレンジ特性、IP3特性を向上させることができます。
※FTDX101MP のMAIN バンド側には、300Hzのルーフィングフィルタも標準装備されています。
3DSS方式を採用/Hybrid Dual SDR Display
従来のウォーターフォール表示に加え、3DSS(3 Dimensions Spectrum Stream)方式を新たに採用しました。
ご
使
用
の
前
に
3DSS方式は周波数を横軸(X軸)、信号強度を縦軸(Y軸)、時間をZ軸として、三次元で刻々と変化するバンド
内の状況を表示します。従来のウォーターフォール方式と比べて、信号の強さを色だけでなく立体的に表示しますの
で、バンド内の状況の変化を直感的に把握することができます。
3DSSウォーターフォール表示は、メイン側の周波数帯だけを表示するモノラル表示と、MAINと SUB両方の周
波数帯の状況を表示するデュアル表示が可能です。
Hybrid Dual SDR Displayは、ナローバンド SDRとダイレクトサンプリング SDRの 2つの SDR出力を同一画
面に表示します。それぞれのSDR出力の表示色を変えることができるので、バンド全体の状況を把握しながらナロー
バンドSDR の受信部が受信している帯域を確認することができます。
タッチパネル仕様のTFTカラーディスプレイを搭載
7インチタッチパネルカラーTFTディスプレイを搭載し、ペディションやコンテストなどオペレーションに集中し
ている時でも、各機能の状態が瞬時にわかるよう、受信帯域、各種混信除去機能などを表示します。
通過帯域の状態を常時チェックするフィルター機能表示
ディスプレイ上部にはメイン側とサブ側にそれぞれ独立してSメーターと通過帯域の状態を表示するフィルター機
能表示を配置、このフィルター機能表示には、混信除去機能の動作状態に加えDSPからの帯域内の情報を表示して
います。WIDTH、SHIFT、NOTCH、CONTOURの動作状態を一目で把握することができるだけでなく、通過帯
域内のスペクトラムの状態をチェックすることができます。
RFプリセレクター・連続可変型RF・VC-TUNE
バリアブルコンデンサーを高精度ステッピングモーターで駆動するVC同調回路を新開発、ミュー同調機構と比べ
て大幅な小型化と最大減衰量-70dBという驚異的な減衰特性を得ています。コイルとコンデンサーをリレーで切り
替える従来のプリセット方式と比べ、周波数に追従して高精度ステッピングモーターがバンド内を連続してカバーし
ますので切り替え時の違和感もありません。バンド内に強力な信号が複数存在するような場合でも、最適なチューニ
ングポイントへの微調整が可能です。
ローバンドからハイバンドまで目的の信号だけを増幅する2つのRFアンプ
ローノイズ負帰還プッシュプルRFアンプ AMP1と、ハイバンドなどにおいてさらに高いゲインが必要な場合に、
ローノイズ負帰還RFアンプを直列に接続したAMP2を搭載していますので、バンドのコンディションに合わせて
選択することができます。またIPO(Intercept Point Optimization)機能によって、特にローバンドなど強力な放
送局の影響を最小限に抑えて極めて微弱な信号を受信するために、ダイナミックレンジを最大限にして近接多信号特
性、相互変調特性を向上させることができます。
4

WideからNarrowまで最適な帯域幅を設定できるWIDTH機能と受信帯
域を連続可変できるSHIFT 機能
通過帯域幅を一定のままにして通過帯域の位置を動かして混信から逃れるSHIFT機能と、通過帯域幅を変化させる
WIDTH機能を同軸のツマミに配置しました。DSPならではの鋭いフィルター特性により混信を除去して、目的の
信号だけを抽出することができます。
ノイズ抑制にも効果がある定評なCONTOUR
CONTOUR(輪郭)回路は、DSP に特有の鋭い減衰特性を持たせるのではなく、DSPフィルタの通過帯域の輪郭を
なめらかに変えることにより、帯域内成分を部分的に減衰させ、オーディオ周波数特性を可変する機能です。通過帯
域を曲線的に変化させ、減衰部分を移動させますので、目的の信号を聞きやすい音質にして浮かび上がらせる効果が
あります。オーディオ機器のトーンコントロールのように使うことができます。
DSPデジタル処理による DNR(デジタルノイズリダクション)
ノイズの種類によりパラメータを15段階で可変し、最適な動作ポイントを設定できるデジタルノイズリダクショ
ン回路を搭載しています。
不要なビート信号をシャープにカットするNOTCH 機能と
複数ビートでも瞬時に減衰するDNF 機能
通過帯域の中に不要なビート信号があるときには、IF NOTCH機能で通過帯域の一部をシャープにカットしてビー
ト信号を排除することができます。また、複数の妨害信号がある場合やその周波数が変化している状況でも、DSP
による自動追尾式のDNF(デジタルノッチフィルター)を装備しています。
アクティブバンドインジケータ
バンドキーは、メイン側とサブ側の運用状態を一目で確認することができるように、メインダイヤルの上部に横一列
に配置しました。MAIN側で選択しているバンドは白色、SUB側で選択しているバンドは青色の LEDが点灯、こ
の白色と青色はMAIN とSUB の切り替えスイッチの色に対応しています。
送信時は送信側のLEDが赤色になり、MAINとSUBのどちらで送信しているのかが瞬時にわかり誤操作を防ぎます。
またバンドキーを長押しするとLED がオレンジ色に点灯しますので、アンテナを接続してあるバンドを表示したり、
DXペディションで運用するバンドを表示するなど、メモ代わりに使うことができます。
ご
使
用
の
前
に
MPVD(MULTI PURPOSE VFO OUTER DIAL)リング
高級感あるアルミ削り出しの大型多機能リングをメインダイヤルの外側に配置して、使用頻度の高いサブVFOダイ
ヤル、VCチューン、クラリファイアー、C.S(カスタムセレクト機能:オペレーターが好みの機能を割り当てるこ
とができる)をワンタッチで選択して操作することができます。刻々と変化する短波帯通信において重要な機能をメ
インダイヤルから手を離さずに調整することができるダイヤルです。
安定した高出力を保証するファイナル部
FTDX101MP(200W)のファイナル部のパワーアンプには、リニアリティーに優れ、低歪率、高耐圧のMOS
FET VRF150をプッシュプル構成とし電源電圧を 50Vまで上げるとともに、バイアス回路の適正化を図り最適な
動作ポイントを得ることによって、歪が少なく高品質で安定した出力を実現しています。
FTDX101D(100W)では、ファイナル部には、低歪率のMOS FET RD100HHF1 のプッシュプル構成を採用し、
電源電圧13V で動作させ、余裕をもった歪の少ない高品位な100W 出力を得ています。
5

付属品/オプション
付属品
キー付ハンドマイク SSM-75GDC電源ケーブル(ヒューズ付)
(FTDX101D のみ)
予備ヒューズ(25A)
(FTDX101D のみ)
ご
使
用
の
前
に
• スピーカー付外部電源 FPS-101(FTDX101MP のみ)
• FPS-101 用AC 電源コード(FTDX101MPのみ)
• DC 電源ケーブル(FTDX101MP のみ)FPS-101とFTDX101MP を接続します。
• スピーカーケーブル(FTDX101MP のみ)FPS-101とFTDX101MP を接続します。
• オペレーションマニュアル(本書)
• ワールドマップ
付属品のイラストは、実際のものと多少異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
保証書登録カードに、お買い上げになりました販売店名と日付が記入されていることをご確認ください。
RCAプラグ3.5φステレオ(3 ピン)プラグ6.3 φステレオ(3ピン)プラグ
保証書登録カード
ステッカー
回路図
オプション
• キー付ハンドマイク SSM-75G(付属品と同等)
• リファレンスマイクロフォン M-1
• デュアルエレメントマイクロフォン M-100
• デスクトップマイクロフォン MD-200A8X
• スタンドマイク MD-100A8X
• ステレオヘッドホン YH-77STA
• 高音質外部スピーカー SP-101
• オートアンテナチューナー(ワイヤーアンテナ用) FC-40
• リモートコントロールキーパッド FH-2
• HF/50MHz 帯1KW リニアアンプ VL-1000
• VL-1000 専用電源 VP-1000
• VL-1000 接続ケーブル CT-178
以下のオプションに関しては、当社カスタマーサポート(電話:0120-456-220)にご相談ください。
• VC-Tune ユニット(SUB バンド用) VCT-101
• CW ナローバンドフィルター(9.005MHz、CW 300Hz、MAIN 用) XF-128CN
• CW ナローバンドフィルター(8.900MHz、CW 300Hz、SUB 用) XF-129CN
• SSB ナローバンドフィルター(9.005MHz、SSB 1.2kHz、MAIN 用) XF-128SN
• SSB ナローバンドフィルター(8.900MHz、SSB 1.2kHz、SUB 用) XF-129SN
※:FTDX101MPには実装済です。
※
※
6

設置と接続方法
アンテナについて
本機は、50Ωのアンテナに整合するように設計してあります。
アンテナの種類には、ダイポールアンテナ・八木アンテナ・キュービカルクワッドアンテナなど、多くの種類のアン
テナがありますので、目的や設置場所、周囲の状況にあわせて選択できます。
無線機のパフォーマンスに大きく影響しますので、アンテナと同軸ケーブル・同軸ケーブルと本機の間の整合を確実
にとり、SWRが 1.5以下になるように調節してください。
本機とアンテナを結ぶ同軸ケーブルは、50Ωの良質な同軸ケーブルをご利用ください。
アンテナは非常に高い電圧になることがあります。人体などに容易に触れることがないように設置してください。
• アンテナやチューナーを通常、人が出入りできるような場所屋上やベランダなど)に設置する場合は、その
高さが人の歩行、その他起居する平面から2.5m以上となるように設置してください。(電波法施行規則
第25 条参照)
• 同軸ケーブルは、アンテナの直下でループ(たるみ)を作り、アンテナ自体に同軸ケーブルの自重がかから
ないように設置してください。
アンテナの接続
下図を参考にしてアンテナを接続してください。
ご
使
用
の
前
に
・ HF帯/50MHz帯用のアンテナを接続します。
・ インピーダンスは50Ωです。
METER
LINEAR
REM
ACC TUNER
EXT ALC RS-232C
PTT
+13.8V
ANT 1 ANT 2
GND
射するために、市販のアース棒や銅板などを地中に埋め、十分に太い銅線を使用
して、できるだけ最短距離で本体背面のGND端子に接続してください。
ガス配管や配電用のコンジットパイプなどは、爆発などの事故防止のため、絶対に
ご使用にならないでください。
EXT SPKR KEY
A B
市販のアース棒感電事故を未然に防ぐため、またスプリアス輻射を少なくして質の高い電波を発
7

電源の接続
直流13.8V、電流容量は以下のアン
ペア以上の電源をお使いください。
● FTDX101MPの場合
下図を参考に、付属のスピーカー付外部電源“FPS-101”を付属の電源ケーブルを使用して接続してください。
送信時は大電流が流れますので、必ず付属の電源ケーブルを使用してください。
• 付属のスピーカーケーブルでFTDX101MPとFPS-101を接続すると、FPS-101の内蔵スピーカーか
ら音声を出力することができます。
• EXT SPKR端子の“A”に接続すると、“MAINバンドと SUBバンドの音声”がFPS-101 の内蔵スピーカー
から出力されます。“B”に接続すると、“MAINバンドの音声”がFPS-101の内蔵スピーカーから出力され、
“SUBバンドの音声”は、無線機のスピーカーから出力されます。
ご
使
用
の
前
に
付属のDC電源ケーブル
付属のスピーカーケーブル
AC 200V用の電源ケーブルを
● FTDX101Dの場合
下図を参考に、付属のDC 電源ケーブルを使用して、直流安定化電源と接続してください。
送信時は大電流が流れますので、必ず付属のDC 電源ケーブルを使用してください。
FTDX101D
FTDX101DM
FTDX101DS
ANT 1 ANT 2
GND
EXT SPKR KEY
A B
LINEAR
EXT ALC RS-232C
METER
REM
PTT
ACC TUNER
+13.8V
注 意
à
à
à
コンセントへ
23A
16A
14A
8
ヒューズ : 25A
赤
黒

マイクロホン/電鍵/ヘッドホン/FH-2の接続
• 接続・取外しは、必ず本機の電源を切って
から行ってください。電源を入れたまま接
続や取り外しを行うと、送信状態になる場
合がありますので、ご注意ください。
• 電鍵のプラグがモノラル(2ピン)の場合
には、ステレオ(3ピン)プラグに交換して
ください。モノラル(2ピン)プラグを接続
すると、キーイング操作にかかわらず送信
状態になります。
φ6.3mmステレオ
MIC
SW1
+5V
SW2
MIC GND
PTT
GND
FAST
無線機正面から見た図
縦振れ電鍵マニピュレータ
ANT 1 ANT 2
EXT SPKR KEY
A B
リモートコントロールキーパッド
FH-2
REM
METER
EXT ALC RS-232C
ご
使
用
の
前
に
PTT
+13.8V
GND
LINEAR
ACC TUNER
• フロント側 KEYジャックの開放端電圧は+3.3V、短絡時の電流は約1 mA、リア側KEYジャックの開放端電
圧は+5.0V、短絡時の電流は約3mAです。
• 電鍵の選択はセッティングメニュー「F KEYER TYPE」(91 ページ)「R KEYER TYPE」(92 ページ)で
設定できます。
9

リニアアンプの接続
“CT-178”コネクションケーブル(オプション)
接続・取り外しは、必ず電源を切ってから行ってください。
●VL-1000(オプション)の接続
FTDX101MPは送信出力が200Wと高出力のため、VL-1000のATTスイッチを必ず“ON”にしてく
ださい。ATTスイッチが“OFF”のまま使用するとVL-1000が破損する場合があります。
VL-1000の操作方法はVL-1000の取扱説明書をご覧ください。
VL-1000の“INPUT 2”に接続してください
HF/50MHzアンテナ
ANT 1
ANT 1
ANT 2
ANT 3
ご
ANT 1 ANT 2
使
用
EXT SPKR KEY
A B
LINEAR
EXT ALC RS-232C
METER
REM
PTT
+13.8V
ACC TUNER
INPUT 2
の
前
に
GND
DC IN
GNDGND
LINEARALC 2BAND-DATA 2
DC 48V IN
10

●その他のリニアアンプの接続
送受信を切り換える回路は、オープンコレクター出力で、直流60V、200mAまたは30V、1Aです。
GND
GND
ANT 1
ANT 1 ANT 2
DC IN
ANT 1
ANT 1 ANT 2
EXT SPKR KEY
A B
LINEAR
EXT ALC RS-232C
METER
REM
PTT
+13.8V
ACC TUNER
LINEAR
D-sub15ピンコネクター(オス)
EXT SPKR KEY
A B
LINEAR
EXT ALC RS-232C
METER
REM
PTT
+13.8V
ACC TUNER
RF OUTRF IN
GND
GND
EXT ALC
TX GND
ご
使
用
の
前
に
RF OUTRF IN
GND
DC IN
GND
TX GND
EXT ALC
GND
11

背面の説明
METER
EXT ALC RS-232C
PTT
+13.8V
イラストはFTDX101MPです
ANT 1 ANT 2
GND
EXT SPKR KEY
A B
LINEAR
REM
ACC TUNER
ご
使
用
の
前
に
冷却ファン
ANT 1、2、3/RX
アンテナ(50Ω系)を接続するM型同軸コネク
ターです。“ANT 3/RX”は、受信専用のアンテナ
端子として使用できます(94 ページ)。
EXT SPKR
外部スピーカー(4Ω~ 8Ω)を接続するモノラル
ジャック(φ 3.5mm)です。
接続の仕方により、出力される音声の条件が異な
ります。
端子 A端子 B
MAINと
A だけに接続
B だけに接続-
AとBに接続
SUB 両方
の音声
SUB の音声MAIN の
--
MAIN の音声SUB の
音声
本体内蔵
スピーカー
音声
-
開放時の電圧は+5.0V、短絡時の電流は
約3mAです。
AF-OUT
MAINバンドと SUBバンドの受信音を、個別に出
力することができます。
AFツマミの位置に関係なく、MAINバンドと
SUBバンドの受信音を個別に一定の出力(約
300mVp-p、10k Ω)で取り出せます。
REM
オプションのリモートコントロールキーパッド
“FH-2”を接続するジャックです。
RTTY/DATA
RTTY用のターミナルユニット、パケット通信用
のTNC を接続する端子です。
KEY
電鍵やエレクトロニックキーヤー用のマニピュ
レータを接続するジャックです(φ 6.3mm)。
必ず3ピンプラグを使用してください。2ピンプ
ラグを接続すると、キーイング操作にかかわらず
送信状態になります。
NC
縦振電鍵、複式電鍵の場合
DOT
マニピュレータの場合
12
PTTSHIFT
METER
市販のアナログメーターを接続できます。
ディスプレイに表示されてるメーターの位置がア
ナログ電圧で出力(0V ~約3V)されます。
使用するメーターに合わせて、適切な抵抗を直列
に挿入してください。
EXT ALC
リニアアンプなどを接続したときの、外部ALC 電
圧入力(最大入力レベルは -4V)端子です。

USB
市販のUSBケーブル(Type B)を使用してパソコ
ンを接続し、パソコン側からCAT コマンドによる
リモートコントロールが行えます。
また、オーディオ信号の入出力や送信制御も行う
ことができます。
パソコンからのリモートコントロールを行うに
は、USBドライバーが必要です。USBドライバー
に関しては、当社のウェブサイトをご覧ください。
RS-232C
市販のRS-232C用ストレートケーブルを使用し
てパソコンを接続し、パソコン側からCAT コマン
ドによるリモートコントロールが行えます。
N/AGND
N/A
GND
本機をアースする端子です。できるだけ太い線材
を使用し、最短距離で大地に接続してください。
DC IN
DC電源の INPUT端子です。
●FTDX101MP
付属のスピーカー付外部電源“FPS-101”を
付属のDC ケーブルで接続します。
N/A
NC
13.8V
ACC
外部機器を接続するための端子です。
GND
DATA1
DATA2
CLOCK
CS
IF OUT(MAINバンド)
ルーフィングフィルターを通らない9.005MHz
IF信号を取り出せる端子です。
TX-GND
本機が送信状態の時にグランドに落ちる、周辺機
器コントロール用の端子です。
○ この端子でコントロールできる電圧と電流は、直流
60V、200mA または、30V、1Aです。
PTT
フットスイッチなどの外部スイッチによって送受
信切換え操作を行う端子です。
短絡させると送信状態、開放にすると受信状態に
なります。
○ 開放時の電圧は5V、短絡時の電流は約 3mAです。
RX OUT(SUBバンド)
RF信号を取り出せる端子です。外部受信機などを
接続します。
+13.8V
外部機器の電源として使用できます。
○ 直流13.8V、最大電流 200mAが出力されます。
Reserve
Reserve
CNT RX
CNT TX
Reserve
ご
使
用
の
前
に
●FTDX101D
付属のDCケーブルで、市販の直流電源
ます。
※下記の電流容量を十分に満たす電源を使用して
ください。
FTDX101D à 23A以上
FTDX101DM à 16A以上
FTDX101DS à 14A以上
RX OUT(MAINバンド)
RF信号を取り出せる端子です。外部受信機などを
接続します。
LINEAR
当社オプションのリニアアンプ“VL-1000”を接
続する端子です。
+13.5V OUT
TX GND
GND
BAND DATA A
BAND DATA B
BAND DATA C
BAND DATA D
TX INH
GND
NC
※
を接続し
TX REQ
NC
NC
EXT ALC
GND
TUNER
当社オプションの外付け用アンテナチューナー
“FC-40”を接続する端子です。
TX INH
TX D
EXT-DISPLAY
市販のDVIケーブルを使用して、外部モニターを
接続する端子(DVI-D)です。
本機のディスプレイ表示内容を外部モニターに表
示させることができます。
外部モニターを使用する場合は、セッティングメ
ニュー「EXT DISPLAY」(102 ページ)の設定
を“ON”にしてください。
解像度 800× 480または800 ×600 に対応
したモニターを接続してください。
解像度の切り替えは、セッティングメニュー
「PIXEL」(102ページ)で行います。
IF OUT(SUBバンド)
ルーフィングフィルターを通らない8.900MHz
IF信号を取り出せる端子です。
GND
+13V OUTTX GND
13

SSM-75Gの説明
MUTE
P1 P2 P3 P4
ご
使
用
の
前
に
PTTスイッチ
送受信を切り替えるスイッチです。
押すと“送信”、放すと“受信”になります。
DWN/UPキー
マイクロホンのUP/DWNキーを押して周波数を
あわせます。
○ [FAST]キーを押してから UP/DWNキー押すと、
周波数変化量が 10倍になります(FAST 機能)。
○ 周波数変化量は、運用モードにより異なります(下表
は初期設定の値)。
運用モード(電波型式)UPDWN
CW / SSB / RTTY
DATA-L / DATA-U / PSK
AM / FM
DATA-FM
[ ]:“FAST”が ONのとき
周波数変化量は、セッティングメニューで変更できます。
○
運用モード
(電波型式)
SSB / CW
RTTY/ PSK
DATA-L
DATA-U
AM
FM
DATA-FM
セッティング
メニュー
SSB/CW DIAL STEP
(101 ページ)
AM CH STEP
(101 ページ)
FM CH STEP
(101 ページ)
Hz
+10
[+100Hz]
+5kHz
+50kHz
[
-10Hz
[-100Hz]
-5kHz
]
[-50kHz]
周波数変化量
5/10 (Hz)
2.5/5/9/10/
12.5/25 (kHz)
5/6.25/10/
12.5/20/
25 (kHz)
MUTEキー
押している間、音声出力をOFFにします(ミュー
ト機能)。
マイク
マイクと口元の間隔を5cm 位離し、普通の声量で
話してください。
P1キー
操作バンドをMAIN バンドに切り替えます。
無線機のパネル面にある[MAIN]キーと同じ機能
です。
P2キー
操作バンドをSUB バンドに切り替えます。
無線機のパネル面にある[SUB]キーと同じ機能
です。
P3キー
送信バンドをMAIN 側に切り替えます。
無線機のパネル面にあるMAIN側の[TX]キーと
同じ機能です。
P4キー
送信バンドをSUB 側に切り替えます。
無線機のパネル面にあるSUB側の[TX] キーと
同じ機能です。
14

最高級短波帯通信機FTDX101の受信性能を
最大に引き出すために必ずお読みください。
受信性能に影響するナローバンドSDRの
受信信号の流れと各部のはたらき
ナローバンド SDR
アンテナ
セレクター
RF
AMP
ミキサー
VC-TuneA/D
ATT
BPF
ルーフィング
フィルター
SDRD/ADSP
AMP
スピーカー
受
信
信
号
の
流
れ
VC TUNEを使う
VC-Tuneは、受信周波数において直接妨害信号を減衰させる機能
です。BPFによっても除去できない強力な妨害信号があるような
状況でVC-TuneをON にして妨害信号を減衰させることができま
す。妨害信号がない場合はOFFにします。操作はメインダイアル
外側のMPVDリングで行います。
BPF(Band Pass Filter)
BPFは自動で選択されます。
フロントパネルで周波数帯を選択すると、その周波数帯用のBPF
(Band Pass Filter)が自動的にアンテナ回路に接続されます。
ROOFING FILTERを使う
ルーフィングフィルターは、9MHz帯に変換した後に不必要な通
過帯域を減衰させるフィルターです。
このルーフィングフィルターによって不必要な周波数成分を減衰さ
せることができます。選択はTFT画面の【R.FIL】にタッチして行
います。通常はSSBでは3kHz、CWでは600Hzを選択します。
※
オプションで 1.2kHz、300Hz
できます。 ※FTDX101MPには実装済
のフィルターを選択することが
ご
使
用
の
前
に
DSP混信除去機能を使う
DSP の混信除去機能には IF SHIFT、IF WIDTH、IF NOTCH、
APF、CONTOUR、DNRなどがあります。
これらの機能を使って、受信音を聞きながら快適に受信できるよう
に調整します。
受信音の音質を変えたいときは、CONTOURを使って簡単にハイカッ
ト、ローカットなどの音質調整をすることができます。
15

ディスプレイの説明
周波数表示
機能設定
スペクトラムスコープ
ディスプレイ設定キー
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
メーター表示
Sメーター
(MAIN側)
送信時に動作するメーターの名称Sメーター
(SUB側)
AMCのゲインコントロール
スピーチプロセッサ
送信時に動作するメーターは、メーター部にタッチするとメーター選択画面が表示されますので、希望する
メーターにタッチして選択します(初期設定は、左側に“PO”、右側に“ALC”)。
スピーチプロセッサ
動作時は
送信出力表示
終段FETの温度表示
16
送信出力
終段FET部の温度
動作時の
コ ン プレ ッションレベル
コ ン プレ ッションレベル
LEFT METER RIGHT METER
PO COMP
TEMP ID
送信時に動作するメーター
表示)
ALC
終段FETのドレイン電流表示
終段FETのドレイン電圧
終段FETのドレイン電流
ALC電圧
アンテナの整合状態
ファイナルアンプへの入力レベルを調整します。
ALCの調整は【MIC/SPEED】ツマミで行います。
VDD
SWR
終段FETのドレイン電圧表示
13.8Vが適正電圧です。

フィルター機能表示
DSPフィルターの通過帯域幅の状態を表示します。WIDTH、SHIFT、NOTCH、CONTOUR などの動作をチェッ
クできます。
フィルター表示の下には、現在のルーフィングフィルターの帯域幅を青いラインで表示します。
ルーフィングフィルターは
フィルター表示部にタッチすると、メーター表示が消えてフィルター画面が拡大されます。もう一度タッチ
すると元に戻ります。
【
R.FIL】にタッチして選択します。
DSPフィルターの通過帯域幅
DSPフィルターの帯域情報だけを表示したい時
フィルター表示部を長押しすると通過帯域のスペクトラム表示
が消えて、DSPフィルターの帯域情報だけが表示されます。
もう一度長押しすると元に戻ります。
周波数表示
左側にMAIN バンドの送受信周波数、右側にSUB バンドの送受信周波数を表示します。
スプリット運用時は、送信周波数を赤色で表示します。
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
テンキーで直接周波数を入力する
1. 周波数表示部の“Hz”部分にタッチします。
2. テンキーで周波数を入力します。
○ 約10 秒間放置すると入力がキャンセルされます。
右端の数字を削除
確定
入力のキャンセル
運用画面に戻ります
入力した数字の全消去
3. 【ENT】にタッチして設定終了です。
○ ある桁以下の周波数が 0の場合は、【ENT】にタッ
チすると入力を省略できます。
例:7.000.000MHz の場合
例:7.030.000MHz の場合
【0】→【7】→【
または【7】→【 . 】→【ENT
【7】→【
ENT
. 】→【0】→【3】→【ENT
】
1MHzまたは 1kHzステップであわせる
ダイヤルツマミのステップを一時的に1MHzまたは
1kHzにすることができます。周波数表示部の“MHz”
部分にタッチすると1MHzステップ、“kHz”部分に
タッチすると1kHz ステップになります。
“MHz”または“kHz”部分にタッチするか約3秒間
放置すると周波数が確定し、元のステップに戻ります。
• アクティブでない方のバンドの周波数表示部
にタッチすると、操作バンドをワンタッチで
変えることができます。
• スコープ画面にタッチすることで、簡単に
タッチした周波数に移動することができま
す。
】
】
17

受信時の重要な設定項目
受信時に重要な、各種動作の設定状態を表示します。タッチすることで設定を変えることができます。
ANT(アンテナの切り替え)
現在使用しているアンテナ端子番号(“1”→ ANT 1、
“2”→ ANT 2、“3”→ ANT 3/RX)を表示します。
【
ANT】にタッチした後、希望の番号にタッチします。
アンテナは、運用バンドごとに設定できます。
アンテナ端子“ANT 3/RX”を受信専用にする
ことができます(セッティングメニュー「ANT3
SELECT」94ページ)。
ATT(アッテネーター)
現在のATT(受信入力信号の減衰量)を表示します。
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
目的信号の信号強度が十分に強い場合や、ローバンド
でノイズレベルが高い場合は、アッテネーターを動作
させて、アンテナからの入力信号を減衰させます。
【
ATT】にタッチした後、希望の減衰量にタッチしま
す。
アッテネーターは、運用バンドごとに設定できます。
OFFATTが OFFになります
6dBOFFに対して 1/2の減衰量になります
12dBOFF に対して1/4 の減衰量になります
18dBOFF に対して1/8 の減衰量になります
IPO(Intercept Point Optimization)
接続するアンテナやコンディションによる受信信号にあ
わせて、RFアンプ部のゲインを選択することができる
IPO機能は、3つの動作状態から選択できます。
AMP1:
AMP2:
IPO:
【
IPO】にタッチした後、希望の動作状態にタッチし
ます。
RFアンプを1段接続して、感度と特性のバ
ランスの良い動作です(利得約 10dB)。
RFアンプをシリーズに2段接続して感度を
最重視します(利得約 20dB)。
RFアンプを通さずに受信信号をミキサーに
入力することで、特にローバンドの過酷な受
信状態などに大きな効果を発揮します。
• IPO は、運用バンドごとに設定できます。
• 通常は“AMP1”を選択してください。
• IPOは入力信号を減衰させるだけでなく、混
変調特性を改善することができますので、初
めにIPO を動作させて、それでもまだ信号が
強い場合にATTを使うようにすると、効果
的に入力信号やノイズを減衰させることがで
きます。
R.FIL(ルーフィングフィルタの切り替え)
現在選択されているルーフィングフィルターの帯域
幅を表示します。本機に搭載されている300Hz
600Hz、1.2kHz
フィングフィルタを切り替えます。
通常は、運用モードにより自動で切り替わりますが、
オプションのフィルタを取り付けた際や、コンディ
ションに合わせて切り替えます。
ルーフィングフィルタは、運用バンドごとに設定でき
ます。
※ 300Hz(FTDX101MP には MAIN側に実装済)、
1.2kHzのフィルタはオプションです。
オプションの300Hzと1.2kHzのフィルタにつ
いては、当社カスタマーサポート(0120-456-
220)にお問い合わせください。
【
R.FIL】にタッチした後、希望のフィルタにタッチし
ます。
オプションの300Hzと 1.2kHzのフィルタを取り付
けていない場合は、“300Hz”と“1.2kHz”は表示
されません。
※
、3kHz、12kHz のクリスタルルー
※
AGC(Automatic Gain Control)
現在選択されているAGC の設定を表示します。
運用モード(電波型式)やフェージングなどの状態にあ
わせ、AGC回路の時定数を切り換えて受信できます。
AGCは、受信信号の強弱によって受信部全体
の利得を調整し、受信部が飽和して歪みを起こ
さないようにする機能で、受信部の基本性能に
大きな影響を与える機能です。
【AGC】にタッチした後、希望の時定数にタッチします。
○ AUTOのときは、電波型式に応じて自動的に切り替わり
ます。
AGC は、運用バンドごとに設定できます。
運用モード(電波形式)AUTO時の時定数
SSB/AMSLOW
CW/FM/DATA-FMFAST
RTTY/PSK/DATA-L/DATA-UMID
AGCは通常、電波型式にあわせて自動的に時定
数が切り換わる“AUTO”に設定しますが、弱い
信号を受信するときや、ノイズやフェージングな
どがあるときには、そのときの受信状態にあわせ
て時定数を切り換えて、もっとも聞きやすいよう
にしてください。
AGCの細かな設定をセッティングメニューで行
うことができますが、AGCの設定は受信部の基
本性能に大きな影響を与えますので、通常は設定
の変更はおすすめしません。
、
18

スコープ表示設定
従来のウォーターフォール表示に加え、3DSS(3-Dimension Spectrum Stream)方式の表示で、周波数を横軸
(X軸)、信号の強さを縦軸(Y 軸)、時間軸をZ軸として、三次元で刻々と変化するバンド内の状況を表示し、信号
の強さを色だけでなく立体的に表示しますので、バンド内の状況の変化を直感的に把握することができます。
VCチューンを動作させると、VC チューンの急峻な減衰特性によりスペクトラムスコープの一部の信号が減衰して
見えなくなったり、画面が均一に見えなくなることがありますが故障ではありません。
①CENTER/CURSOR/FIX
スペクトラムスコープの動作を切り替えます。キーにタッチするたびに切り替わります。
• スコープ画面にタッチすると、受信周波数がタッチしたポイントに移動します。
• CENTER モードでは、スコープの中心がタッチした周波数になります。
• CURSOR とFIX モードでは、マーカーがタッチした位置に移動し受信します。
• CENTER とCURSOR モードで[FAST] キーを長押しすると、受信周波数の Hz桁が“000”になります。
• FIX モードで[FAST] キーを長押しすると、受信周波数が表示エリアのスタート周波数に戻ります。
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
CENTER
受信周波数が常に画面の中央にあり“SPAN”で設定
した範囲内の状態を表示します。目的の周波数を中心
にその周りの状況をモニターするために便利なモード
です。
① MAINバンド /SUBバンド
② マーカー
③ 現在の表示モード(CENTER)
④ スイープスピード
⑤ 画面のスパン幅
※ 工場出荷時は、マーカーの表示はONになってい
ます。
※
(現在の受信周波数)
CURSOR
“SPAN”で設定した範囲内の状態をモニターします。
周波数(マーカー)が範囲の上限または下限を越えると
自動で画面がスクロールし設定範囲の外の状況を確認
することができます。
① MAINバンド /SUBバンド
② 表示エリアの下限周波数
③ マーカー
④ マーカー
⑤ 現在の表示モード(CURSOR)
⑥ スイープスピード
⑦ 画面のスパン幅
⑧ 表示エリアの上限周波数
※ 工場出荷時は、マーカーの表示はONになってい
ます。
※
(現在の受信周波数)
※
(現在の送信周波数)
19

FIX
スコープのスタート周波数を入力して、固定して使う
ことができます。
① MAINバンド /SUBバンド
② 表示エリアのスタート周波数
③ マーカー
④ 現在の表示モード(FIX)
⑤ スイープスピード
⑥ 画面のスパン幅
⑦ 表示エリアの上限周波数
デ
ィ
※ 工場出荷時は、マーカーの表示はONになってい
ます。
※
(現在の受信周波数)
③3DSS
3DSS表示とウォーターフォール表示を切り換えま
す。タッチするたびに切り替わります。
3DSS表示
ウォーターフォール表示
ウォーターフォール表示部にタッチするたび
に、表示画面のサイズが下記のように切り替わ
ります。
ス
プ
レ
イ
の
説
明
FIXの表示状態で
力画面が表示されますので、スタート周波数を入力し
ます。
例:7.00MHzにする場合
【0】→【7】→【
または
【7】→【
【
FIX】を長押しすると、周波数の入
ENT
】
. 】→【ENT
】
à à
例:7.01MHzにする場合
【7】→【
. 】→【0】→【1】→【ENT
• FIXモードで[FAST]キーを長押しすると、
受信周波数がスタート周波数に戻ります。
• SPAN で画面の表示範囲を変えても、スター
ト周波数は変わりません。
】
②SPAN
スコープ画面の周波数スパン(表示範囲)を設定しま
す。タッチした後、希望のスパンを選択します。
SPANを変えると表示レベルが変わりますの
で、その都度[LEVEL]で最適な表示レベルに
設定してください。
④MONO(
MAINバンドのみを表示する“モノ”に切り替えます。
もう一度タッチすると元に戻ります。
デュアル/モノ切り替え
デュアル表示
)
20
モノ表示

⑤MULTI
スコープ表示に加え、オシロスコープとAF-FFTも併
せて表示します。タッチするとオシロスコープとAF-
FFT画面が表示します。もう一度タッチすると元に戻
ります。
設定を行えます。
画面にタッチすると、レベルと
スイープスピードの設定を行えます。
⑥EXPAND
スコープ画面の表示面積を縦方向に広げます。
タッチすると表示が広がります。もう一度タッチする
と元に戻ります。
⑧DISP
押すたびに、スコープ画面の表示が次のように変わり
ます。
SUBバンドのレベルを調節する時は、[SUB]
キーを押して操作バンドをSUBバンドにして
ください。
MAINまたはSUBのみ
上側:SUB、下側:MAIN
左側:MAIN、右側:SUB
à
à
à
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
通常表示
拡大表示
⑦HOLD
スコープ表示およびフィルター機能表示の動作を一時
的にホールドします。タッチするとホールド状態にな
ります。もう一度タッチすると戻ります。
HOLD中は“HOLD”キーが点滅します。
左側:MAIN、右側:SUB
21

⑨S.MENU(スペクトラムスコープを設定する重要なキーです)
SCOPE MENU画面で、スコープ表示に関する設定を行います。
[S.MENU]キーを押すとSCOPE MENU 画面が表示されますので、希望の項目にタッチして設定を行います。
MULTIツマミの
動作表示
MULTIツマミ
S.MENUキー
SPEED
スコープ表示の速度を切り換えます。タッチした後、
希望の速度を選択します。
SLOW1: スイープスピード 遅い
SLOW2: スイープスピード ↑
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
FAST1: スイープスピード 標準
FAST2: スイープスピード ↓
FAST3: スイープスピード 早い
PEAK
信号のレベルに対する色の濃度を調整できます。タッ
チした後、希望の濃度を選択します。
LV1: 薄い
LV2: ↑
LV3: 標準
LV4: ↓
LV5: 濃い
好みの組み合わせは、M-1からM-3を長押しすると
メニューに登録することができます。
工場出荷時の設定: M-1 COLOR-5、COLOR-13
M-2 COLOR-9、COLOR-17
M-3 COLOR-1、COLOR-18
ナローバンドSDRの色を変えない時は、ナロー
バンドSDRの色を選択しないようにします。こ
の場合でも、ナローバンドSDRの情報を表示し
ます。
全体の設定エリア
MARKER
現在の送受信周波数の位置を示すマーカーの表示を
ON/OFFします。通常は ONにしておきます。
COLOR
表示色の選択画面から好みの色をタッチして選択します。
画面は約3秒後に自動的に消えます。
パネル面のダイレクトサンプリングSDRの受信部分とナ
ローバンドSDRの受信部分で、色を変えて表示すること
ができます。
1. [S.MENU] キーを押して SCOPE MENU を表示
2. COLOR にタッチします。
3. 表示色の選択画面から好みの色をタッチして選択
ナローバンドSDRの色を変えたいときは、ナローバ
ンドSDR の色をタッチして選択します。
します。
します。
画面は約3秒後に自動的に消えます。
22
LEVEL
目的の信号とノイズを区別しやすくするためのレベル
の調整を行います。表示レベルは、アンテナのゲイン、
コンディション、周波数帯、SPANなどによって変化
します。
LEVELを常に調整して、画面を最良の状態にしてく
ださい。タッチした後、[MULTI]ツマミをまわして希
望のレベルを選択します。
• 3DSSの画面では、ノイズレベルが少し見え
る程度にLEVELを調整すると、弱い信号でも
簡単に確認することができますので、LEVEL
は常に調整して最適なポジションでご使用く
ださい。
• バンドを変えたり、SPANを変えた時は必
ず調整をしてください。
• レベルを調整すると、信号強度も変化するよ
うに見えますが、実際の信号入力レベルには
影響しません。

⑩FUNC(ファンクションメニュー表示)
MULTIツマミ
[FUNC]キーを押して、各種機能の設定を行うファンクション画面を呼び出します。セッティングメニュー(76
ページ)もファンクション画面から呼び出します。再度押すと通常の運用画面に戻ります。
項目にタッチすると、選択した機能を[MULTI] ツマミで選択することができます。
⑪MULTI ツマミの動作表示
[MULTI]ツマミがどの機能になっているかを表示します。
通常は[S.MENU]の【LEVEL】ツマミとして、スペクトラムスコープのレベルを調節することをお勧めします。
最後に使用した機能は[MULTI] ツマミに記憶されますので、次からは [MULTI] ツマミを操作することで簡
単に機能を呼び出して設定ができます。
[MULTI]ツマミの機能を変える時は、[FUNC] キーか[S.MENU] キーを押して機能を選びます。
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
MULTIツマミの動作
[MULTI]ツマミでは、下記の設定や操作を行うことができます。
SPEED
PEAK
MARKER
COLOR
LEVEL
※[S.MENU]キーを押しても呼び出すことができま
※
: スコープ表示の速度切り換え
※
: スコープ表示画面のレベルに対する
色濃度の調整
※
: スコープ表示画面で現在の周波数位
※
※
: スコープ表示の目的信号とノイズを
す。
置を示すマーカー表示のON/OFF
: スコープ表示色の切り換え
区別しやすくするためのリファレン
スレベルの調整
RF POWER: 送信出力設定
MONI LEVEL: モニターレベル調節
DNR LEVEL: DNR レベル設定
NB LEVEL: ノイズブランカーレベル設定
VOX GAIN: VOX ゲイン設定
VOX DELAY: VOX ディレイ設定
ANTI VOX: アンチ VOX設定
STEP DIAL: あらかじめ決められた周波数ステッ
MEM CH: メモリーチャンネル選択
GROUP: メモリーグループ選択
R.FIL: ルーフィングフィルタの帯域幅選択
MULTIツマミ
プでの周波数変更
23

その他の画面表示
VFO
BUSY: 信号を受信中に点灯します。
TX: 送信中に点灯します。
+: プラスシフト(レピータ運用)に点灯し
ます。
-: マイナスシフト(レピータ運用)に点灯
します。
ENC:
TSQ: トーンスケルチ動作時に点灯します。
CLAR TRX: TRXクラリファイア動作時に点灯します。
CLAR TX: TXクラリファイア動作時に点灯します。
CLAR RX:
+xxxHz/-xxxHz:
HI-SWR:
トーンエンコーダー動作時に点灯します。
RXクラリファイア動作時に点灯します。
クラリファイアのオフセット量を表示し
ます。
アンテナ系の異常を知らせる警告表示です。
TFTディスプレイについて
FTDX101MP、FTDX101Dは TFT液晶ディスプレイを使用しています。
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
• TFT液晶ディスプレイは非常に精密度の高い技術で作られていますが、液晶パネル内に画素欠
け(黒点)や常時点灯する点(輝点)が存在することがあります。
これは、TFT液晶ディスプレイの製造技術の限界によるものですので、製品の欠陥や故障では
ありません。あらかじめご了承ください。
• 見る角度によって、色ムラや明るさのムラが発生することがありますが、TFT液晶ディスプレ
イの構造によるものですので、製品の欠陥や故障ではありません。あらかじめご了承ください。
• TFT液晶ディスプレイについた汚れは、乾いた柔らかい布などで拭き取ってください。ガラス
クリーナー、家庭用洗剤、有機溶剤、アルコール、研磨剤などを使用すると、TFT液晶ディス
プレイに傷が付く恐れがあります。
: VFO モード時に点灯します。
M-xx
: メモリーモード時に選択されたチャンネ
ル番号を表示します。
MT
: メモリーチューン動作時に点灯します。
QMB
: クイックメモリーで運用中に点灯しま
す。
PMS
: プログラマブルメモリースキャン動作時
に点灯します。
EMG
: 非常連絡設定周波数呼び出し点灯しま
す。
LSB/USB/CW-L/CW-U/AM/AM-N/FM/
FM-N/DATA-L/DATA-U/DATA-FM/D-FM-N/
RTTY-L/RTTY-U/PSK:
選択されている電波型式を表示します。
24

スクリーンセーバー
周波数表示のフォント設定
設定した時間操作しない状態が続くと、画面の焼きつ
きを防ぐためのスクリーンセーバーが動作します。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【DISPLAY SETTING】→ 【DISPLAY】→
【SCREEN SAVER】を選択します。
3. スクリーンセーバーが動作するまでの時間を選択
します(初期設定は 60min)。
OFFスクリーンセーバーは動作しません。
15min15 分後に動作を開始します。
30min30 分後に動作を開始します。
60min60 分後に動作を開始します。
4. [FUNC]キーを押すと設定が保存され、セッティ
ングメニューが終了します。
5. [FUNC] キーを押して通常の運用画面に戻ります。
コントラストを調節する
TFTディスプレイのコントラスト(明暗の差)を調節
します。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【DISPLAY SETTING】→ 【DISPLAY】→
【TFT CONTRAST】を選択します。
3. [MULTI] ツマミをまわして、コントラストを調
整します(初期設定は10)。
4. [FUNC]キーを押すと設定が保存され、セッティ
ングメニューが終了します。
5. [FUNC] キーを押して通常の運用画面に戻ります。
明るさを調節する(ディマー)
周波数表示の太さを変えることができます。
太字(初期設定)
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【DISPLAY SETTING】→【DISPLAY】→
【FREQ STYLE】を選択します。
3. LIGHT(細い)または BOLD(太い)を選択しま
す。
4. [FUNC]キーを押すと設定が保存され、セッティ
ングメニューが終了します。
5. [FUNC] キーを押して通常の運用画面に戻りま
す。
コールサインを登録する
電源を入れたときのオープニング画面に表示させる、
コールサインなどの文字を登録できます。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【DISPLAY SETTING】→【DISPLAY】→
CALL】を選択します。
3. 画面上のキーボードまたは、無線機パネル面の
USB端子に接続した USBキーボードで、コール
サインや名前などの文字を入力(最大12文字)し、
【ENT】にタッチします。
【MY
デ
ィ
ス
プ
レ
イ
の
説
明
TFTディスプレイやLEDインジケータの明るさ(照
度)を調節します。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【DISPLAY SETTING】→【DISPLAY】を選択
します。
3. 明るさを調節したい項目を選択します。
TFT DIMMERディスプレイ(初期設定は 15)
LED DIMMERLED
4. [MULTI]ツマミをまわして、明るさを調整します。
5. [FUNC]キーを押すと設定が保存され、セッティ
ングメニューが終了します。
6. [FUNC] キーを押して通常の運用画面に戻ります。
インジケータ
(初期設定は 10)
Caps大文字小文字の切り替え
カーソル左側の文字を消去
BACK文字入力のキャンセル
/ カーソル移動
Spaceスペースの挿入
ENT入力文字の確定
4. [FUNC]キーを押すと設定が保存され、セッティ
ングメニューが終了します。
5. [FUNC] キーを押して通常の運用画面に戻りま
す。
25

パネル面の説明
スコープ表示設定(19ページ)を
パ
参照してください。
ネ
ル
面
の
説
電源スイッチ
長押しして、本機の電源をON/OFF します。
明
USB端子
USB(Aタイプ)のキーボードやマウスを接続しま
す。画面上の項目選択や文字の入力時に使用でき
ます。
○ コールサインを登録する(25ページ)
○ メモリーチャンネルに名前を付ける(67ページ)
KEY
内蔵のエレクトロニックキーヤー用のマニピュ
レータや電鍵を接続します(φ 6.3mm)。
電鍵のプラグが2ピンの場合は、必ず3ピ
ンプラグに交換してください。2ピンプラ
グを接続すると、キーイング操作にかかわ
らず送信状態になります。
DOT
PHONES
ヘッドホンを接続するステレオジャックです(φ
6.3mm)。
ヘッドホンを接続すると、内蔵スピーカーの動作
は停止します。
ヘッドホンを接続するときは、[MAIN AF]
と[SUB AF]ツマミを左にまわし切ってか
ら接続してください。
MIC
マイクロホン(8ピン)を接続します。
SW1
+5V
MIC GND
PTT
26
マニピュレータの場合
KEY
NC
縦振電鍵、複式電鍵の場合
開放時の電圧は+3.3V、短絡時の電流は
約1mAです。
SW2
前面パネル側から見た図
GND

TUNE
内蔵アンテナチューナーの動作をON/OFFしま
す。押すとアンテナチューナーが動作し、今まで
に記憶したチューニング状態の中から現在設定し
てある運用周波数に最も近い周波数の同調点へ移
動します。
もう一度押すとアンテナチューナーの動作は停止
します。
1秒以上押すと、オートチューニングを行います。
詳細は“アンテナチューナーの使いかた”(50
ページ)を参照してください。
● アンチVOX ゲインの調節
スピーカーからの受信音で送信状態にならないよ
うに調節できます。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【ANTI VOX】にタッチします。
[MULTI]ツマミがアンチVOXゲイン調節ツ
マミとして動作します。
3. [MULTI]ツマミをまわして、スピーカーから
の受信音で送信状態にならないように調節し
ます。
オートチューニング動作時には、本機から
電波が自動的に発射されますので、必ずア
ンテナかダミーロードを接続してください。
• アンテナチューナーがONの時は、
[TUNE]キーのインジケータが点灯しま
す。
• 整合できない場合はディスプレイに“HI-
SWR”が表示されます。
VOX機能
マイクロホンのPTTスイッチやパネル面のMOX
キーを押さなくても、音声によって送受信を切り
換えることができます。
1. [VOX]キーを押します。
VOX 機能が“ON”になります。
2. マイクロホンに向かって話すと送信状態にな
り、話すのをやめると受信状態に戻ります。
VOX機能を解除するには、もう一度[VOX]キー
を押します。
● VOXゲインの調節
話をしても送信状態にならない場合は、VOXゲイ
ンを調節します。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【VOX GAIN】にタッチします。
[MULTI]ツマミがVOXゲイン調節ツマミと
して動作します。
3. [MULTI]ツマミをまわして、音声入力によっ
て送信状態になるように調節します。
感度を上げすぎると周囲の音で送信状態に
なりますのでご注意ください。
● VOXディレイの調節
言葉の切れ目で受信状態に戻ってしまう場合は、
受信状態に戻るまでの時間を設定します。
1. [FUNC]キーを押します。
2. 【VOX DELAY】にタッチします。
[MULTI]ツマミがVOXディレイ調節ツマミ
として動作します。
3. [MULTI]ツマミをまわして、受信状態に戻る
までの時間を設定します。
MOX
押すと送信状態になり送信を保持します。
もう一度押すと受信状態に戻ります。
ZIN/SPOT
ZIN(オートゼロイン)
CW信号を受信中、設定してあるCWの受信
PITCH(音程)と一致するように、相手の周波数に
自動的に調整(ゼロイン)できます。
CW 信号を受信中に [ZIN/SPOT]キーを押すと、
自動的にゼロインします。
SPOT
CWモード時に[ZIN/SPOT]キーを押している間
だけサイドトーンを再生します。相手局のトーン
を聞きながら同じ受信PITCH(音程)になるように
受信周波数を合わせることで、相手の送信周波数
にゼロインできます。
1. 運用モードを CWにします。
2. [MONI]キーを押します。
3. CW 信号を受信中に [ZIN/SPOT]キーを押し
続けると、スピーカーからサイドトーンが再
生されます。
SDカードスロット
市販のSDメモリカードを使用して、本機の各種
設定、メモリー内容の保存(74ページ)、スク
リーンキャプチャー(表示画面の保存)また、ファー
ムウェアのアップデートなどをすることができま
す。
○ メモリーチャンネル情報の保存と読み込み。
(74 ページ)
○ セッティングメニュー情報の保存と読み込み。
(75 ページ)
○ 画面のスクリーンキャプチャーの保存(72ページ)
○ FTDX101シリーズのファームウェアアップデート
(103 ページ)
• SDメモリカードは本製品には付属して
いません。
• 市販されているすべてのSDメモリカー
ドの動作を保証するものではありません。
パ
ネ
ル
面
の
説
明
27

パ
ネ
ル
面
の
説
明
メインダイヤル
周波数変化量(ステップ幅)は運用モード(電波型
式)と[FAST]キー[FINE TUNING]キーの設定
により異なります(下表参照)。
• [FAST]キーを押してからダイヤルツマ
ミをまわすと、周波数変化量が10倍に
なります(FAST機能)。もう一度押すと
元の周波数変化量に戻ります。
• [LOCK]キーを押すとダイアルツマミの
動作をロックできます。もう一度押すと
ロックは解除されます
運用モード(電波型式)1ステップ1回転
LSB / USB / CW
DATA-L / DATA-U
RTTY / PSK
AM / FM
DATA-FM
○ 好みに合わせて周波数変化量を5Hzステップに変更
できます。
SSB/CW モードのステップ変更
“SSB/CW DIAL STEP”(101 ページ)
RTTY/DATA モードのステップ変更
“RTTY/PSK DIAL STEP”(101 ページ)
10Hz
[100Hz]
100Hz
[1kHz]
[ ]:[FAST]がON のとき
5kHz
[50kHz]
50kHz
[500kHz]
メインダイヤルのトルク調整
メインダイヤルのトルク(重さ)を好みに合わせて調整で
きます。
メインダイヤル下部(無線機底面部)のレバーを右にスラ
イドさせると重くなり、左にスライドさせると軽くなり
ます。
FAST
メインダイヤルの周波数変化量が10倍になりま
す。
スペクトラムスコープのFIXモードでは、
長押しすると受信周波数がワンタッチでス
タート周波数になります。
FINE TUNING がON の時は、メインダイ
ヤルの周波数変化量は10 倍になりません。
LOCK
[LOCK]キーを押すと、誤ってメインダイヤルに
触れても周波数が変わらないように、メインダイ
ヤルの動作をロックできます。
ロックは、MAINバンドと SUBバンド個別に設定
できます。
ロックを解除するには、もう一度[LOCK]キーを
押します。
FINE TUNING
SSB/CW/RTTY/DATA-L/DATA-U/PSK モー
ド時に1Hzステップで周波数をあわせることがで
きます。
○ AM/FM/DATA-FM モードは 10Hz ステップになり
ます。
1. [FINE TUNING]キーを押します。
2. メインダイヤルの周波数ステップが1Hzにな
ります。
FINE TUNING が動作中は、FAST 機能を
動作させても、メインダイヤルの周波数変
化量は10 倍になりません。
(
ファインチューニング
)
28