このたびは、ローランド パーカッション・サウンド・モジュール TD-4 をお買い上げいただき、
まことにありがとうございます。 ©
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に
『安全上のご注意』(P.4 〜 P.5)と
『使用上のご注意』(P.6)をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくため
にも、取扱説明書をよくお読みください。
取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよ
う、手元に置いてください。
ローランド株式会社
2009
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを
禁じます。
Roland は、日本国およびその他の国におけるローランド
株式会社の商標または登録商標です。
3
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
002c
● この機器およびAC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
.............................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランドお客様相談セ
ンターに相談してください。
.............................................................................................
004
● 次のような場所に設置しないでください。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 湯気や油煙が当たる場所
○ 塩害の恐れがある場所
○ 雨に濡れる場所
○ ほこりや砂ぼこりの多い場所
○ 振動や揺れの多い場所
.............................................................................................
005
● この機器の設置には、ローランドが推奨するス
タンド(MDS シリーズ)を使用してください。
.............................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
006
● この機器の設置にスタンド(MDS シリーズ)を
使用する場合、ぐらつくような所や傾いた所に
スタンド(MDS シリーズ)を設置しないでくだ
さい。安定した水平な所に設置してください。機
器を単独で設置する場合も、同様に安定した水
平な所に設置してください。
.............................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
.............................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
.............................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
.............................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
.............................................................................................
●
の中に描かれています。
4
警告
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
.............................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランドお客様相談センターに修理を
依頼してください。
○ AC アダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
.............................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
.............................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
注意
101f
● 取扱説明書に記載の注意事項が守られていて
も、演奏のしかたによってはスタンドからパッ
ドが落下したりスタンドが転倒したりする可能
性がありますので、使用にあたっては事前に安
全を確認したうえでお使いください。
.............................................................................................
102c
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラグを持ってください。
.............................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。
AC アダプターとコンセントの間にゴミやほこ
りがたまると、絶縁不良を起こして火災の原因
になります。
.............................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
.............................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
.............................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
.............................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランドお客様相談センターに相談してくだ
さい。
.............................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
.............................................................................................
101c
● 本製品は当社製のスタンド(MDS シリーズ)と
のみ、組み合わせて使用できるよう設計されて
います。他のスタンドやカートと組み合わせて
使うと、不安定な状態となって落下や転倒を引
き起こし、けがをするおそれがあります。
.............................................................................................
.............................................................................................
107c
● 濡れた手でAC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
.............................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
.............................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください。
.............................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めにAC アダプター
をコンセントから外してください。
.............................................................................................
118c
● 取り外したキャップや付属の蝶ネジは、小さな
お子様が誤って飲み込んだりすることのないよ
うお子様の手の届かないところへ保管してくだ
さい。
.............................................................................................
5
使用上のご注意
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続さ
れているコンセントと同じコンセントに接続しないでくだ
さい。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズにより
本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあります。電
源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノイズ・
フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が
多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持
つ機器があるとハム(うなり)を誘導することがあります。
この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。
この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしく
は電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因に
なりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使用
してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容はメモしておいてください。修理す
るときには記憶内容の保存に細心の注意を払っております
が、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場合
もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、補
償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有してい
ます。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただ
きます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっ
ては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、また
はローランドお客様相談センターにご相談ください。
その他の注意について
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
558c
● 床や壁を通じての振動は意外によく伝わりますので、特に
夜間やヘッドホン使用時の演奏は、隣近所に迷惑がかから
ないように注意しましょう。
ドラム・パッドやペダルは演奏時の打撃音を小さくする設
計になっていますが、打面がゴム製のものは、メッシュ製
のものに比べてやや大きい音がします。打撃音を小さくし
たい場合は、メッシュ・ヘッドのものに変えると消音効果
があります。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各
地域のゴミの分別基準に従って行ってください。
562
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機との
接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。
音が極端に小さくなったり、まったく聞こえなくなる場合
があります。抵抗の入っていない接続ケーブル(ローラン
ド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの仕
様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせく
ださい。
985
● 本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工場
出荷時の設定(音色名など)と本文中の画面上の設定は一
致していません。あらかじめご了承ください。
● 演奏中に本機を誤って叩いてしまう恐れのある場合は、タ
ム 1 (T1) とタム 2 (T2) のスタンド取り付け位置を調節
して、パッド間の隙間が小さくなるようにしてください。
6
目次
安全上のご注意 ..............................................4
使用上のご注意 ..............................................6
各部の名称とはたらき ...................................8
フロント・パネル .....................................................8
サイド・パネル.........................................................9
リア・パネル.............................................................9
底面パネル.................................................................9
演奏の準備をする........................................10
スタンドに取り付ける...........................................10
オーディオ機器を接続する................................... 11
電源を入れる/切る ..............................................12
設定の保存.................................................................. 12
メッシュ・パッド PDX-8 のヘッド調整 ............ 13
演奏する .......................................................14
ドラム・キットを試聴する................................... 14
ドラム・キットを選ぶ...........................................14
「DRUM KIT」画面について ................................... 14
奏法について..........................................................15
パッド(PDX-8、PD-8 など)................................ 15
シンバル(CY-8、CY-12R/C など)..................... 15
ハイハット(CY-5).................................................. 16
ハイハット・コントロール・ペダル FD-8............. 16
素早くチューニング/マフリングする................17
チューニング.............................................................. 17
マフリング.................................................................. 17
携帯オーディオ・プレーヤーをつないで演奏する
...18
練習する .......................................................19
メトロノームを聴きながら演奏する ...................19
手軽に録音/再生する(クイック・レック)......19
録音 ............................................................................. 19
再生 ............................................................................. 20
録音した演奏をタイム・チェックで判断する........ 20
コーチ・モードで練習する................................... 21
練習メニューを選ぶ .................................................. 21
< 1 > ウォーム・アップ(WARM UPS)........... 22
<2>
ビートに合わせて正確に叩く(TIME CHECK)... 24
<3>
一定のテンポで叩き続ける(TEMPO CHECK).. 25
<4>
身体でテンポを覚える(QUIET COUNT)............ 26
<5>
テンポを徐々に上げ下げする(AUTO UP/DOWN)
.. 28
ドラム・キットを作る ............................... 29
項目(パラメーター)の選びかた....................... 29
インストの設定を変える(INSTRUMENT)..... 30
パッドやドラム・キットの音量を調整する
(MIXER)................................................................31
音にアンビエンス効果をかける(AMBIENCE)
ドラム・キットに名前を付ける(KIT NAME).32
ドラム・キットをコピーする(COPY)............. 33
ドラム・キットを入れ替える(EXCHANGE)
ドラム・キットを書き戻しする(RESTORE)
... 32
..... 34
.... 35
システムの設定........................................... 36
メトロノームの鳴りかたを変える
(METRONOME).................................................. 36
パッドの調整をする(PAD SETTINGS)......... 37
パッドの種類を指定する........................................... 37
パッドの感度を調節する........................................... 37
トリガー・ケーブル CR2 の使いかたを決める..... 38
その他の設定をする(OPTIONS)..................... 38
画面のコントラストを調節する(LCD Contrast)
画面の明るさを調節する(LCD Brightnes )........ 39
ボタンの操作音を鳴らす(Keypad Sound)........ 39
ヘッドとリムの設定を別々に
変更できるようにする(Head/Rim Link )............ 39
工場出荷時の設定に戻す(Factory Reset)......... 39
... 39
ドラム・セットを拡張する........................ 40
CRASH 2 を追加する .......................................... 40
シンバル(CY-8)の代りに CY-12R/C や
CY-15R を使う..................................................... 40
V ハイハット(VH-11)を使う ......................... 41
VH-11 の接続と設定................................................ 41
その他の設定...............................................43
MIDI を使う ............................................................ 43
MIDI に関する設定をする.........................................43
パッド・パラメーターをさらに細かく設定する
変更したドラム・キットや設定を
ロックする (エディット・ロック)................... 47
.... 44
困ったときは...............................................48
エラー・メッセージ ...................................50
ドラム・キット/インスト一覧................ 51
MIDI インプリメンテーション・チャート
..53
主な仕様.......................................................54
索引 ..............................................................55
7
各部の名称とはたらき
フロント・パネル
fig.top
1
2
354 6 8101314
7 9 11 12
[POWER]ボタン
1.
電源をオン/オフします(P.12)。
2.
[VOLUME]つまみ
OUTPUT ジャックとPHONES ジャックから出力される
音量を調節します(P.12)。
3.
[TUNING]ボタン
各楽器音のチューニングをするときに使います(P.17)。
4.
[MUFFLING]ボタン
各楽器音のマフリング(ミュート)をするときに使いま
す(P.17)。
5.
DRUM KIT[<][>]ボタン
ドラム・キットの切り替えに使います(P.14)。また、他
の画面からドラム・キット画面に戻るとき(録音/再生
中を除く)にもこのボタンを使います。
6.
ディスプレイ
演奏時はドラム・キット名などを、エディット時は設定
内容を表示します。
パネル操作がしばらくの間されないときは、バックライ
トが自動的に減光します。
SEL[ ][ ]ボタン
8.
コーチ機能のメニュー選択や、TD-4 の 各種設定のパ ラ
メーターを選ぶときに使います。
[−/+]ダイヤル
9.
値を変更するときに使います。
+側に回すと値が増え、−側に回すと値が減ります。
[OK]ボタン
10.
コーチ機能で使うメニューの決定や、TD-4 の各種設定で
変更した値を確定するときに使います。
[COACH]ボタン
11.
コーチ機能を使うときに押します(P.21)。
[](メトロノーム)ボタン
12.
メトロノームをオン(鳴らす)/オフ(鳴らさない)し
ます(P.19)。
QUICK REC[ ](録音)ボタン
13.
ドラム演奏を録音するときに使います(P.19)。
14.
QUICK REC[ ](再生/停止)ボタン
録音した演奏の再生/停止をします(P.20)。
7.
[MENU]ボタン
ドラム・キットの設定を変えたり、各パッドの調整をし
たりなど、TD-4 の各種設定をするときに使います。
8
ボタンによっては、押したときに操作音が鳴ります。
操作音は消すこともできます(P.39)。
サイド・パネル
各部の名称とはたらき
15 16 17
MIDI OUT コネクター
15.
パッドでの演奏を、外部 MIDI 音源やサンプラーなどで鳴
らすときに使います(P.43)。
リア・パネル
18 19 20
MIX IN ジャック
16.
携帯オーディオ・プレーヤー、CD プレーヤーを接続しま
す(P.18)。このジャックから入力された音は、OUTPUT
ジャックと PHONES ジャックに出力されます。
※ 音量は、MIX IN に接続した機器側で調節してください。
PHONES ジャック
17.
ステレオ・ヘッドホンを接続します(P.11)。
ヘッドホンを接続しても、OUTPUT ジャックからは音が
出力されます。
底面パネル
2221
18.
DC IN ジャック
付属の AC アダプターを接続します(P.11)。
19.
TRIGGER INPUT コネクター
このコネクターに付属の接続ケーブルを取り付け、各
パッドとペダルを接続します(P.10)。
20.
OUTPUT ジャック(L/MONO、R)
TD-4 の楽器音を出力するジャックで、外部オーディオ機
器やアンプに接続します。
モノ出力で使う場合は、L/MONO ジャックにだけプラグ
を差し込んでください。
音源マウンティング・プレート取り付け穴
21.
ここに、付属の音源マウンティング・プレートを取り付
けて、TD-4 をドラム・スタンドに取り付けます。
盗難防止用ロック( SECURITY ROCK)
22.
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続
することができます。
http://www.kensington.com/
9
演奏の準備をする
スタンドに取り付ける
1.
TD-4 本体に、付属の音源マウンティング・プレー
トを取り付けます。
付属の蝶ネジを使って、図のように取り付けてください。
※ 付属の蝶ネジ以外は使わないでください。他のものを使
うと故障の原因になります。
※ TD-4 は、必ず音源マウンティング・プレートをつけた状
態でお使いください。
本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよ
•
うに、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷い
てください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損
しないような位置に配置してください。
本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取
•
り扱いにご注意ください。
ケーブルには、接続するパッドを示したシールが貼られ
ています。
図を参考にパッドとペダルを接続してください。
CR1
RD
T3
T1T2
TD-4
SNR
HH
CR2
KIK
HHC
2.
ドラム・スタンド(MDS-4 など)に音源マウンティ
ング・プレートを装着した TD-4 を取り付けます。
3.
TD-4 の TRIGGER INPUT コネクターに付属の接
続ケーブルを取り付け、各パッドとペダルを接続し
ます。
10
•
接続ケーブルのすべてにパッドを接続しない場合は、誤
動作を防ぐため、接続していないパッドについて下記の
設定を行ってください。
•
Pad Type を OFF にする (P.37)。
•
CR2を使わないときは、CR2ケーブルのキャップは外さ
ずに、演奏に支障にならないように固定してください。
•
付属の接続ケーブルは、MDS-4 に取り付けたときに最適
な長さになっています。他のスタンドに取り付ける場合
は、延長ケーブルをご用意ください。
オーディオ機器を接続する
演奏の準備をする
電源コード
MIDI音源
MIDI IN
ACアダプター
インジケーター
携帯オーディオ・プレーヤー
ステレオ
ミニ・プラグ
ステレオ
標準プラグ
ステレオ
ヘッドホン
コンセントへ
アンプ内蔵スピーカーなど
1.
接続の前に、すべての機器の電源を切ります。
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態
で電源を切ってください。
OUTPUT ジャック(L/MONO、R)に、オーディ
2.
オ・システムやアンプを接続します。
※ ヘッドホンを使う場合は、PHONES ジャックに接続しま
す。
オーディオ・セットなど
3.
付属の AC アダプターを DC IN ジャックに接続し
ます。
AC アダプターは、インジケーター(図参照)のある面が
上になるように設置してください。
※ AC アダプターをコンセントに接続すると、インジケー
ターが点灯します。
MIX IN ジャックを使用すると、携帯オーディオ・プレー
ヤーなどに合わせて演奏することができます(P.18)。
11
演奏の準備をする
電源を入れる/切る
941
※ 正しく接続したら(P.11)、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなど
が破損する恐れがあります。
3
1
1.
[VOLUME]つまみを左いっぱいに回しきって音量
を最小にします。
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量
2.
を最小にします。
[POWER]ボタンを押します。
3.
943
※ 音量を絞っても、電源を入れるときに音がすることがあ
りますが、故障ではありません。
942
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
電源投入時のご注意
電源を入れてからディスプレイにドラム・キット・ネー
ム(次の図)が表示されるまでは、パッドやペダルを操
作しないでください。誤動作の原因となります。
音が鳴らないときは
以下の点を確認してください。
パッドやペダルの接続
•
TRIGGER INPUT コネクターに接続ケーブルが正しく接続
されていますか?
•
各パッドやペダルにケーブルが正しく接続されていますか?
アンプやオーディオ・システムを使っているとき
TD-4 の OUTPUT ジャックに接続していますか?
•
アンプやオーディオ・システムの入力端子に正しく接続して
•
いますか?
接続ケーブルに異常はありませんか?
•
[VOLUME]つまみが左いっぱいに回りきっていませんか?
•
アンプやオーディオ・システムの入力切り替えは正しいです
•
か?
アンプやオーディオ・システムの音量設定は正しいですか?
•
ヘッドホンを使っているとき
ヘッドホンを PHONES ジャックに接続していますか?
•
[VOLUME]つまみが左いっぱいに回りきっていませんか?
•
電源を切る
TD-4および接続している外部機器の音量を最小に
1.
します。
2.
外部機器の電源を切ります。
接続しているアンプやオーディオ・システムの電源
4.
を入れます。
パッドを叩いて音を聴きながら、[VOLUME]つま
5.
みを徐々に右に回して音量を調節します。
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量も適
当な大きさに調節します。
12
3.
[POWER]ボタンを、ディスプレイに「See you!」
と表示されるまで押し続けます。
設定の保存
TD-4 本体に「設定保存」という操作はありません。変更した
値は、電源を切るときに保存されます。
※ 必ず[POWER]ボタンを押して、電源を切るようにし
てください。
演奏の準備をする
メッシュ・パッド PDX-8 / PDX-6 のヘッド調整
メッシュ・パッド PDX-8 / PDX-6 は、使用する前に、必ず張り具合を調節してください。
張り具合は、アコースティック・ドラムの打感触とほぼ同じくらいが適切です。
※ 調節には、ドラム・キーをお使いください。
PDX-8 / PDX-6 のヘッドの張り具合の調節は、打感触の調節をするもので、アコースティック・ドラムのように音の高さ
(ピッチ)を調節するものではありません。
1.
チューニング・ボルトを付属のドラム・キーで締めます。
適切な打感が得られる張り具合に調節してください。
ゆるむ しまる
チューニング・ボルトは、図の番号順に締めてください。
1 カ所のチューニング・ボルトを一度に強く締めるつけると、ヘッドを均一に張ることができないため、誤動作の原因とな
ります。
6
4
1
4
1
3
32
2
5
PDX-8 PDX-6
パッドの打感触を確かめながら、さらに張り具合を微調整します。
2.
時間の経過とともに、ヘッドの張り具合が徐々に緩くなってくることがあります。必要に応じて調節し直してください。
2
13
演奏する
ドラム・キットを試聴する
電源投入後は、デモ・パターンを演奏させることができます。
デモ・パターンを演奏させながらドラム・キットを切り替えて
音を確認してみましょう。
2 1, 3
※ これらのデモ・パターンを個人で楽しむ以外に権利者の
許諾なく使用することは、法律で禁じられています。
※ デモ・パターンの演奏データは MIDI OUT コネクターか
らは出力されません。
ドラム・キットを選ぶ
ドラム・キットとは、各パッドの音色や、アンビエンスの設定
などをひとまとめにしたものです。
1
1.
[](再生/停止)ボタンを押します。
デモ・パターンが演奏されます。
DRUM KIT[<][>]ボタンを押して、ドラム・
2.
キットを選びます。
3.
デモ・パターンの演奏を止めるときは、もう一度
[ ]ボタンを押します。
[](録 音)ボタン を押 して演 奏を 録音(P.19)す る
と、デモ・パターンは一時的に消去されますが、電源を
入れ直すとデモ・パターンが聴けるようになります。
「DRUM KIT」画面について
この画面は、TD-4 の基本となる画面です。
D
A
B
C
E
DRUM KIT[<][>]ボタンを押して、ドラム・
1.
キットを選びます。
14
A ドラム・キットの番号
B ドラム・キットの名前
C メトロノームのテンポが表示されます(P.19)。
パッドを叩いた強さ
D
6 段階で表示します。
スネアのクロス・スティック奏法が可能なときに
E
表示されます(P.31)。
(Xstick Volumeが OFF 以外のとき)
どの画面が表示されているときでも、DRUM KIT[<]
[>]ボタンを押すと「DRUM KIT」画面になります(録
音/再生中を除く)。
奏法について
演奏する
パッド(PDX-8 / PDX-6、PD-8 など)
ヘッド・ショット
パッドの打面を叩く最も一般的な奏法です。
ヘッド
オープン・リム・ショット
パッドのリムを、スティックのショルダー部で叩く奏法です。
リム
クロス・スティック奏法
リム部のみを叩きます。
スネアのリム音色では、リムを叩く強さによってリムの音色が
切り替わります。
弱く叩くとクロス・スティックの音、強く叩くとオープン・リ
ム・ショットの音が鳴ります(P.31)。
シンバル(CY-8、CY-12R/C、CY-13R
など)
ボウ・ショット
シンバルの打面を叩くもっとも一般的な奏法です。
エッジ・ショット
エッジ(シンバルの端)をスティックのショルダー部で叩く奏
法です。
エッジ・センサー
ベル・ショット
ベル部を叩く奏法です(CY-12R/C、CY-13R、CY-15R の
み)。
※ Crash 2 Usage(P.38)を「RIDE BELL」に設定して
ください。
リム
リム
※ クロス・スティック奏法を行うときは、ヘッドに手を置
かないようにしてください。ヘッドに手を置くとクロス・
スティック奏法が確実にできない場合があります。
クロス・スティックの音を鳴らすときは、Xstick Volume
(P.31)を「OFF」以外に設定してください。
※ スティックのショルダー部で、やや強く叩いてください。
チョーク奏法
シンバルを叩いた後にエッジ付近を手でチョークする(つか
む)と音が止まります。
図のエッジ・センサーの位置を手でチョークしてください。
センサーのない部分をチョークしても音は止まりません。
Rolandロゴ
エッジ・センサー
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演奏する
ハイハット(CY-5)
オープン/クローズ
ハイハット・コントロール・ペダルの踏み込み具合により、
オープンからクローズまで音色が連続的に変化します。
フット・クローズ(ペダルを踏み込んで鳴らす)やフット・ス
プラッシュ(ペダルを踏み込んで瞬時にオープンして鳴らす)
も可能です。
ボウ・ショット
ハイハットの打面を叩く奏法です。
ボウ
エッジ・ショット
ハイハットのエッジ(端)をスティックのショルダー部で叩く
奏法です。
ハイハット・コントロール・ペダル FD-8
オープン・ハイハット
ペダルを踏み込まずにハイハット用のパッドを叩きます。
ハーフ・オープン・ハイハット
ペダルを途中まで踏んだ状態でハイハット用のパッドを叩き
ます。
クローズド・ハイハット
ペダルを踏み込んだままハイハット用のパッドを叩きます。
フット・クローズ
ペダルを踏み込んで鳴らします。
フット・スプラッシュ
ペダルを踏み込んで瞬時にオープンして鳴らします。
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※ 電源を入れる前に、FD-8 を TD-4 に接続しておいてくだ
さい。
エッジ
素早くチューニング/マフリングする
専用ボタンを押して、素早くチューニング/マフリングができます。
シンバル系のインスト・グループ(HIHAT、CRASH、RIDE )のインスト(P.30)が割り当てられているパッドではチュー
ニング/マフリングの設定はできません。その場合は「- - -」が表示されます。
演奏する
チューニング
3
1, 5
[TUNING]ボタンを押して、ボタンを点灯させま
1.
す。
TUNING 画面が表示されます。このとき、選ばれている
パッドの音が鳴ります。
2.
チューニングをするパッドを叩きます。
画面に、叩いたパッドが点滅表示されます。
マフリング
3
1, 5
[MUFFLING]ボタンを押して、ボタンを点灯させ
1.
ます。
MUFFLING 画面が表示されます。このとき、選ばれてい
るパッドの音が鳴ります。
2.
マフリングをするパッドを叩きます。
画面に、叩いたパッドが点滅表示されます。
3.
パッドを叩いて音をチェックしながら、[−/+]
ダイヤルを回してチューニングをします。
設定値:-600 〜 0 〜 +600
(−)の値にするとピッチが低くなり、(+)の値にする
とピッチが高くなります。
手順 2 〜 3 を繰り返して、各パッドのチューニング
4.
をします。
5.
チューニングが完了したら、[TUNING]ボタンを
押して、ボタンを消灯させます。
3.
パッドを叩いて音をチェックしながら、[−/+]
ダイヤルを回してマフリングをします。
設定値:0 〜 10
値を大きくすると、響きが少なくなり、アタックが強調
された音になります。
手順2 〜 3 を繰り返して、各パッドのマフリングを
4.
します。
5.
マフリングが完了したら、[MUFFLING]ボタンを
押して、ボタンを消灯させます。
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演奏する
Head/Rim Link(P.39)が「ON」に設定されているときは、 HEAD と RIM のチューニング/マフリングの設定が同
•
時に変更されます。
画面の右側に「*」が表示されることがありますが、これは、HEAD と RIM に設定されているチューニング/マフリン
•
グの値が異なっていることを示しています。
携帯オーディオ・プレーヤーをつないで演奏する
MIX IN ジャックに携帯オーディオ・プレーヤーを接続し、曲に合わせて演奏を楽しむことができます。
その他、CD プレーヤーなどのオーディオ機器を接続することもできます。
接続
携帯オーディオ・プレーヤーを接続するときは、TD-4 本体と
携帯オーディオ・プレーヤーの音量を絞ってください。
携帯オーディオ・プレーヤー
ステレオ
ミニ・プラグ
926a
※ 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、MIX IN に接続し
た機器の音量が小さくなることがあります。このときは、
抵抗の入っていない接続ケーブルをご使用ください。
再生
携帯オーディオ・プレーヤーの曲を再生します。
1.
再生方法は、お使いのオーディオ・プレーヤーの取扱説
明書をご覧ください。
2.
携帯オーディオ・プレーヤーの音量を調節します。
MIX IN ジャックに入力された音は、OUTPUT ジャック
と PHONES ジャックから出力されます。
※ TD-4 と携帯オーディオ・プレーヤーの音量バランスを整
えたいときは、携帯オーディオ・プレーヤーの音量を調
節してください。
TD-4 の音量を調節します。
3.
18