取扱説明書
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2)
と「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機
能を十分ご理解いただくためにも取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書
は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
このたびは、ローランド・パーカッション・サウンド・モジュール TD-3 を
お買い上げいただき、まことにありがとうございます。
文中の表記について
[ ]で囲まれた文字は、パネル上のボタンを表しています。
215a
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
202
©
2004 ローランド株式会社
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について 警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と 取扱説
明書をよく読んでください。
.................................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
.................................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に 書かれ
ていないことは、絶対にしないでく ださい。必
ずお買い上げ店またはローランド・サー ビスに
相談してください。
.................................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしな いでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗 面台、濡れた床な
ど)や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
.................................................................................................................
005
● この機器の設置には、ローランドが推奨 するス
タンド(MDS シ リーズ)を使用してくだ さい
(P.11)。
.................................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
006
● この機器の設置にスタンド(MDS シリーズ)を
使用する場合、ぐらつくような所や傾 いた所に
スタンドを設置しないでください。安 定した水
平な所に設置してください。機器を単 独で設置
する場合も、同様に安定した水平な所 に設置し
てください。
................................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100
V の電源で使用してください。
................................................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付属のものを使用 してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の 製品に使
用しないでください。
................................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コ ードの上
に重いものを載せたりしないでく ださい。電源
コードに傷がつき、ショートや断線 の結果、火
災や感電の恐れがあります。
................................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッド ホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度 の音量に
なります。大音量で、長時間使用しな いでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感 じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談し てくださ
い。
................................................................................................................
●の中に描かれています。
2
警告
011
● この機器に、異物(燃えやすいも の、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶 対に
入れないでください。
.................................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い 上げ店
またはローランド・サービスに修理を依 頼して
ください。
○ AC アダプター本体、電源コード、またはプ
ラグが破損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
.................................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お 子様の
取り扱いやいたずらに注意してくだ さい。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
.................................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い 衝撃を
与えないでください。
.................................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線を しない
でください。特に、電源タップを使用し ている
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶ける ことが
あります。
.................................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
.................................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設 置して、使用
してください。
................................................................................................................
101c
● 本製品は当社製のスタンド(MDS シリーズ)と
のみ、組み合わせて使用できるよう設 計されて
います。他のスタンドと組み合わせて使うと、不
安定な状態となっ て落下や転倒を 引き起こし、
けがをするおそれがあります。
................................................................................................................
102d(改)
● AC アダプターをコンセントや機器本体に抜き
差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
プラグを持ってください。
................................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、ACアダプ
ターをコンセントから外してください。ACアダ
プターとコンセントの間にゴミやほこ りがたま
ると、絶縁不良を起こして火災の原因 になりま
す。
................................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑 にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないよう に配慮し
てください。
................................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に 重いもの
を置かないでください。
................................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグを
持って、機器本体やコンセントに抜き 差ししな
いでください。
................................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、ACアダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続 を外して
ください。
................................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください
(P.13、P.15)。
................................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
................................................................................................................
118
● スタンド・ホルダー取付用のネジを外 した場合
は、小さなお子様が誤って飲み込んだ りするこ
とのないようお子様の手の届かないと ころへ保
管してください。
................................................................................................................
3
使用上のご注意
291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続さ
れているコンセントと同じコンセントに接続しないでくだ
さい。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズにより
本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあります。電
源コンセントを分けることが難しい場 合は、電源ノイズ・
フィルターを取り付けてください。
302
● ACアダプターを長時間使用すると ACアダプター本体が多
少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ
機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。
この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。
この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしく
は電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因に
なりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使用
してください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容は、他の MIDI 機器(シーケンサーな
ど)に保存するか、記憶内容を メモしておいてください。
修理するときには記憶内容の保存に細心の注意を払ってお
りますが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できな
い場合もあります。失われた記録内容の修復に関しまして
は、補償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有してい
ます。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただ
きます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっ
ては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、また
は最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取って ください。汚れが激しいとき は、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原 因となるベン ジン、シンナーおよ びアル
コール類は、使用しないでください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器(シ ーケン
サーなどに保存しておいてください。
552
● 本体メモリーや他の MIDI 機器(シーケンサーなど)の失わ
れた記憶内容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願
います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
558c
● 床や壁を通じての振動は意外によく伝わりますので、特に
夜間やヘッドホン使用時の演奏は、隣近所に迷惑がかから
ないように注意しましょう。
ドラム・パッドやペダルは演奏時の打撃音を小さくする設
計になっていますが、打面がゴム製のものは、メッシュ製
のものに比べてやや大きい音がします。打撃音を小さくし
たい場合は、メッシュ・ヘッドのものに変えると消音効果
があります。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各
市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用く
ださい。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次
の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく
ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく
なる場合があります。ケーブルの仕様につきましては、
ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
4
目次
安全上のご注意..........................................................................2
使用上のご注意..........................................................................4
主な特長..................................................................................... 8
各部の名称と働き ...................................................................... 9
トップ・パネル ........................................................................................................................9
リア・パネル .........................................................................................................................10
サイド・パネル ..................................................................................................................... 10
セッティングをする................................................................. 11
スタンドに取り付ける......................................................................................................... 11
パッドやペダルを接続する ................................................................................................ 12
ヘッドホン、オーディオ、アンプなどを接続する....................................................... 13
電源を入れる/切る............................................................................................................. 14
電源を切る.................................................................................................................. 15
ドラム・キットを選んで鳴らす............................................... 16
ドラム・キットを試聴する(プレビュー)..................................................................... 17
ドラム・キットを演奏する......................................................18
トリガー・インプットと使用できる奏法について....................................................... 18
パッドの奏法 .........................................................................................................................19
パッドのヘッド・ショット/リム・ショット ................................................... 19
クロス・スティック奏法......................................................................................... 20
シンバルのボウ・ショット/エッジ・ショット ............................................... 20
シンバル・チョーク奏法......................................................................................... 20
ハイハット・コントロール・ペダルの使いかた........................................................... 21
好みのドラム・キットを作る .................................................. 22
ドラム・キットを選ぶ[DRUM KIT].............................................................................. 23
インスト(楽器音)を選ぶ[INST]................................................................................. 24
インストが鳴る音量と定位を設定する[LEVEL/PAN]............................................. 25
アンビエンスの設定をする[AMBIENCE].................................................................... 26
アンビエンスをオン/オフする ............................................................................ 26
アンビエンス・タイプを設定する ........................................................................ 26
ドラム・キットをコピーする[KIT COPY]..................................................................27
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する..................28
クリックをオン/オフする[CLICK].............................................................................. 28
クリックのテンポを調節する[TEMPO]....................................................................... 28
クリックの拍子を設定する[BEAT]............................................................................... 29
クリックのリズム・タイプを選ぶ[RHYTHM TYPE]............................................... 30
クリックの音色を変更する[CLICK INST]................................................................... 32
クリックの音量を調節する[CLICK LEVEL]............................................................... 33
5
目次
CD、テープ、MD などに合わせて演奏する
(MIX IN ジャックを使う)........................................................ 34
コーチ・モードで練習する......................................................35
設定のしかた .........................................................................................................................35
正確にタイミングよく叩くための練習............................................................................ 36
ウォーム・アップ(Rhythmic Notes)................................................................36
ビートに合わせて正確に叩く(Time Check)................................................... 36
身体でテンポを覚える(Quiet Count)............................................................... 37
テンポを上げながらビートに合わせて正確に叩く(Speed Check)........... 37
持久力と耐久力をつけるための練習................................................................................ 38
スピードを徐々に上げ下げする(Gradual Up/Down)................................... 38
スピードを段階的に上げ下げする(Step Up/Down)..................................... 38
今までの練習の仕上げをする ............................................................................................ 39
カウント・イン(Count In).................................................................................. 39
パッドの調整をする................................................................. 40
パッドの感度を調節する[PAD SENS]......................................................................... 40
他のパッドの振動による誤発音を防ぐ[XTALK CANCEL]..................................... 41
ハイハット・コントロール・ペダルの調整をする..................42
フット・クローズの音量を調節する................................................................................ 42
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)............ 43
パッドについて........................................................................44
トリガー・インプットと使用できるパッドについて................................................... 44
トリガー・インプットの機能 ................................................................................ 44
極性(ポラリティー)を設定する ........................................................................ 44
パッドとトリガー・インプットの組み合わせ ................................................... 45
パッドの奏法 .........................................................................................................................46
パッドのヘッド・ショット/リム・ショット ................................................... 46
クロス・スティック奏法......................................................................................... 46
シンバルのボウ・ショット/エッジ・ショット/ベル・ショット .............. 47
シンバル・チョーク奏法......................................................................................... 47
パッドを追加してセッティングする ....................................... 48
3 タム/ 3 シンバル ............................................................................................................. 48
2 タム/ 4 シンバル ............................................................................................................. 49
6
パッドとトリガーの設定をする............................................... 50
使用するパッドの種類を指定する(トリガー・タイプ)............................................. 50
パッドの感度を調節する(パッド・センシティビティー)........................................ 52
パッドの最低感度を設定する(スレッショルド)......................................................... 53
叩く強さに対する音量変化のしかたを設定する(ベロシティー・カーブ)........... 54
トリガー信号の検出時間を設定する(スキャン・タイム)........................................ 55
トリガー信号の減衰を検出し誤動作を防ぐ(リトリガー・キャンセル)............... 56
他のパッドの振動による誤発音を防ぐ(クロストーク・キャンセル).................... 57
キック・トリガーなどの 2 度鳴りを防ぐ(マスク・タイム).................................... 58
リム・ショットの鳴りやすさを調節する(リム・センシティビティー)............... 59
リムを叩く強さに対する音量を調節する(リム・ゲイン)........................................ 59
MIDI に関する設定をする........................................................ 60
MIDI について........................................................................................................................ 60
MIDI コネクターについて ....................................................................................... 60
パッドの MIDI ノート・ナンバーを設定する[NOTE#]............................................. 60
パッドと TD-3 の内部音源を切り離す(ローカル・コントロール)........................ 62
外部 MIDI 機器にデータを保存する(バルク・ダンプ).............................................. 62
保存したデータを TD-3 に戻す ............................................................................. 63
MIDI を使う機能と使用例 ................................................................................................... 63
MIDI チャンネルについて ....................................................................................... 63
送受信するプログラム・チェンジについて........................................................ 63
ハイハット・コントロール・ペダルの送信する
コントロール・チェンジについて ........................................................................ 63
チョーク奏法の送信する情報について................................................................ 63
パッドの演奏で外部 MIDI 音源やサンプラーを鳴らす .................................... 64
外部 MIDI シーケンサーでパッドの演奏を録音/再生する ............................ 64
音源モジュールとして使う..................................................................................... 64
目次
故障かなと思ったら/エラーメッセージ ................................ 65
故障かなと思ったら............................................................................................................. 65
音が鳴らない.............................................................................................................. 65
MIX IN ジャックに接続した機器の音が鳴らない/音が小さい ..................... 66
ドラム・キットが思うように鳴らない................................................................ 66
パッドが思うように鳴らない ................................................................................ 66
音がひずむ.................................................................................................................. 66
バルク・ダンプできない......................................................................................... 66
エラー・メッセージ............................................................................................................. 67
ドラム・キット・リスト ......................................................... 68
ドラム・インスト・リスト......................................................69
MIDI インプリメンテーション・チャート............................... 70
主な仕様................................................................................... 71
索引..........................................................................................72
7
主な特長
練習からライブまで幅広く活用できる
厳選されたリアルなサウンドを搭載
32 個のドラム・キットを搭載
ドラム・キットを選ぶだけで、すぐに色々なドラム・キットを叩くことができます。練習からライブまで
幅広く活用できます。
114 種類のドラム音色
ドラムやその他の打楽器の音(インスト)を組み合わせて、オリジナルのドラム・キットを作成すること
ができます。
豊かな表現力
リム・ショット(P.19、P.46)、シンバル/ハイハットのエッジ・ショット(P.20、
P.47)、チョーク奏法(P.20、P.47)に対応
クロス・スティック奏法(クローズド・リム・ショット奏法)が可能(P.20、P.46)
ハイハット・コントロール・ペダルによる自然なハイハット演奏
(オープン、ハーフ・オープン、クローズ、フット)が可能(P.21)
練習に便利な機能
リズム・キープのガイド音に活用できるクリック(メトロノーム)を搭載(P.28)
楽しく効果的に上達する、インテリジェントなコーチ機能を搭載(P.35)
CD や MD に合わせての練習に便利な MIX IN ジャックを装備(P.34)
優れた拡張性
パッド、シンバル、キック・トリガーを最大 9 個接続可能(P.44)
パッド(PD-8、PD-6、PD-7、PD-9、PD-80、PD-80R、PD-85、PD-100、PD-105、PD-120、PD-125)
シンバル(CY-8、CY-6、CY-12R/C、CY-12H、CY-14C、CY-15R)
キック・トリガー(KD-8、KD-7、KD-80、KD-85、KD-120)
アコースティック・ドラム・トリガー(RT-3T、RT-5S、RT-7K)
MIDI 音源モジュールとしてはもちろん、外部シーケンサーへの打ち込みにも使用可能
(P.64)
8
各部の名称と働き
トップ・パネル
fig.front
12 5 4 3
6 7 8 9 10 11 12
1.
ディスプレイ
ドラム・キット・ナンバーやテンポ、パラメーターの値など
を表示します。
トリガー・インジケーター
2.
叩いたパッドに対応したインジケーターが点灯します。
[EDIT]を押した場合は、選んでいるパラメーターに対応し
たインジケーターが点灯します。
リム・インジケーター
3.
リムやエッジを叩いたときに、トリガー・インジケーターと
同時に点灯します。
4.
AMBIENCE(アンビエンス)ボタン
アンビエンス(叩いた音に部屋の響きを加える効果、P.26)
をオン/オフします。
5.
CLICK(クリック)ボタン
クリック音(メトロノーム)をオン(鳴らす)/オフ(鳴ら
さない)します。
6.
DRUM KIT(ドラム・キット)ボタン
ドラム・キットのナンバーを表示します。
7.
INST(インスト)ボタン
パッドで鳴らすインスト(楽器音)のナンバーを表示します。
LEVEL/PAN(レベル/パン)ボタン
8.
ボタンを押すたびに、インストのレベル(音量)とパン(定
位:左右の位置)の値を交互に表示します。
TEMPO(テンポ)ボタン
9.
クリックのテンポを表示します。
10.
COACH(コーチ)ボタン
コーチ・モード(P.35)を表示します。
11.
EDIT(エディット)ボタン
キットに関するパラメーター(P.22)やクリックに関するパ
ラメーター(P.28)、パッドに関するパラメーター(P.40、
P.50、P.60)の設定をします。
12.
+ / - ボタン
値を変更するときに使用します。
9
各部の名称と働き
リア・パネル
fig.rear
13 14 15
16 17 18 19
VOLUME(ボリューム)つまみ
13.
TD-3 の音量を調節します。ヘッドホンを接続しても、アウ
トプットの各ジャックからは音が出力されます。
OUTPUT(アウトプット)ジャック
14.
(L(MONO)、R)
アンプやオーディオ・システムを接続します。モノラルで出
力するときは、「L(MONO)」ジャックに接続します
(P.13)。
トリガー・インプット・ジャック
15.
パッド、シンバル、キック・トリガー(別売、または TD3Kit に付属)を接続します(P.12)。各トリガー・インプッ
トについて詳しくは「トリガー・インプットと使用できる
パッドについて」(P.44)をご覧ください。
サイド・パネル
fig.side
HH CTRL(ハイハット・コントロール)ジャック
16.
ハイハット・コントロール・ペダル(別売:FD-8(TD-3Kit
に付属))を接続します(P.12)。
MIX IN(ミックス・イン)ジャック
17.
CD、MD、カセット・プレーヤーなどを接続します(P.34)。
このジャックから入力された音は、アウトプット・ジャック
とヘッドホンに出力されます。
AC アダプター・ジャック
18.
付属の AC アダプターを接続します(P.13)。
19.
POWER(パワー)スイッチ
電源をオン/オフします(P.14)。
20 22 21
20.
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続する
ことができます。
盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリ
ティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代理店
は、以下のとおりです。
七陽商事株式会社
〒 103-0007
東京都中央区日本橋浜町 2 丁目 55-7
ナナヨービル
Tel: 03-3663-7740、Fax: 03-3669-2367
10
MIDI コネクター(IN、OUT)
21.
外部 MIDI シーケンサーや、 MIDI キーボードを使って TD-3
を鳴らすとき、TD-3 とパッドで外部 MIDI 音源を鳴らすとき
や TD-3 の設定を外部 MIDI シーケンサーに保存したり読み込
んだりするときに使います(P.60)。
22.
PHONES(ヘッドホン)ジャック
ステレオ・ヘッドホンを接続します(P.13)。ヘッドホンを
接続しても、アウトプット・ジャックからは音が出力されま
す。
セッティングをする
スタンドに取り付ける
TD-3 本体にスタンド・ホルダー(別売のドラム・スタンドに付属)を取り付けます。
1.
TD-3 の底面についている 4 本のネジを使い、図のように向きを合わせて取り付けてください。
ネジは TD-3 に付属している 8mm のもの(M5 × 8)をお使いください。他のものを使うと、
故障の原因になります。
fig.P-001.j
本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体
の四隅や両端に敷いてください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損しないような位
置に配置してください。
本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取扱いにご注意ください。
ドラム・スタンド(別売:MDS-3C など)に TD-3 とスタンド・ホルダーを取り付けます。
2.
ドラム・スタンドの組み立てや、スタンド・ホルダーの取り付けかたについては、ドラム・スタンドの取
扱説明書をご覧ください。
シンバル・スタンドなどに TD-3 を取り付ける場合は、オール・パーパス・クランプ(別売:
APC-33)を使ってスタンド・ホルダー を固定してください。取り付け 可能なパイプの直径
は、10.5mm 〜 30mm です。
11
セッティングをする
パッドやペダルを接続する
パッド、ハイハット・コントロール・ペダル、キック・トリガーを、それぞれに付属しているケーブルを
使って接続します。
接続例
fig.P-002.j
トリガー・インプット・ジャック
CRASH 1
CY-8
TOM 1
PD-8
TD-3
HH CTRL
FD-8
その他の接続例は、『パッドを追加してセッティングする』(P.48)をご覧ください。
HI-HAT
PD-8
SNARE
PD-8
KICK
KD-8
RIDE
CY-8
TOM 3
PD-8
12
ヘッドホン、オーディオ、アンプなどを接続する
fig.P-005.j(接続図)
R
L
モノラル標準プラグ
セッティングをする
ステレオ標準プラグ
ステレオ・ミニ・プラグ
CD/MDプレーヤーなど
1.
接続の前に、すべての機器の電源を切ります。
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器
の音量を絞った状態で電源を切ってください。
OUTPUT ジャック(L(MONO)/ R)に、オーディオ・システムやアンプを接続します。
2.
ヘッドホンを使う場合は、PHONES ジャックに接続します。
付属の AC アダプターを AC アダプター・ジャックに接続します。
3.
AC アダプターのプラグをコンセントに差し込みます。
4.
MIX IN ジャックを使用すると、CD などに合わせて演奏することができます(P.34)。
13
セッティングをする
電源を入れる/切る
正しく接続したら(P.12、P.13)、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作
をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。
fig.P-006(操作)
1, 5
3
背面の VOLUME つまみを左いっぱいに回しきって音量を最小にします。
1.
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量を最小にします。
2.
背面の POWER スイッチを「ON」の位置にします。
3.
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞っても、電源を入れるときに音がすることがあり
ますが、故障ではありません。
電源投入時のご注意
fig.P-007
電源を入れてからディスプレイにドラム・キッ
ト・ナンバーが表示され、[DRUM KIT]が点灯
するまでは、パッドやペダルを操作しないでく
ださい。誤動作の原因となります。
14
4.
接続しているアンプやオーディオ・システムの電源を入れます。
5.
パッドを叩いて音を聴きながら、VOLUME つまみを徐々にあげて音量を調節します。
接続しているアンプやオーディオ・システムの音量も適当な大きさに調節します。
音が鳴らないときは
電源を切る
1.
TD-3 および接続している外部機器の音量を最小にします。
2.
外部機器の電源を切ります。
3.
TD-3 背面の POWER スイッチを「OFF」の位置にして電源を切ります。
次の点を確認してください。
アンプやオーディオ・システムを使っているとき
•
アンプやオーディオ・システムの音量設定は正しいですか?
•
TD-3 とアンプやオーディオ・システムは正しく接続されていますか?
•
接続ケーブルに異常はありませんか?
•
アンプやオーディオ・システムの入力切り替えは正しいですか?
ヘッドホンを使っているとき
•
ヘッドホンを PHONES ジャックに接続していますか?
セッティングをする
15
ドラム・キットを選んで鳴らす
TD-3 には、あらかじめ 32 個のドラム・キットが用意されています。好みのドラム・キットを選んで演
奏してみましょう。
ここで選択できるドラム・キットは、「ドラム・キット・リスト」(P.68)をご覧ください。
ドラム・キット とは、各パッドのインストの設定などをひとまとめにしたものです。詳しく
は、P.22 をご覧ください。
fig.P-019
12
1.
[DRUM KIT]を押します。
[DRUM KIT]が点灯し、ドラム・キット・ナンバーが表示されます。
パッドを叩いて音を鳴らしてみましょう。
2.
[+]、[-]を押すと、他のドラム・キットを選ぶことができます。
16
ドラム・キットを試聴する(プレビュー)
現在選んでいるドラム・キットを試聴することができます。
fig.01-003
1
ドラム・キットを選んで鳴らす
ドラム・キットを選んでいる状態で、[DRUM KIT]を押しながら[INST]を押します。
1.
キット・プレビュー・パターンが繰り返し演奏されます。
音が鳴っているパッドのトリガー・インジケーターやリム・インジケーターが点灯します。
※ キット・プレビュー・パターンは、テンポの設定(P.28)に関わらず、 = 94 で演奏されます。
[DRUM KIT]を押すと、キット・プレビュー・パターンの演奏が止まります。
2.
演奏中に[+]、[-]を押すと、他のドラム・キットに切り替えることができます。
[AMBIENCE]を押すと、アンビエンス(P.26)のオン/オフが切り替わります。
音量について
パッドを叩いたときの音量のままでキット・プレビュー・パターン を再生すると、急に大きな音が鳴り、
耳を痛めたりスピーカーを破損させることがあります。これらを再生するときは、あらかじめ、VOLUME
つまみを左に回して音量を小さくし、再生しながら適当な音量に調節してください。
17
ドラム・キットを演奏する
fig.Play-00
INST TEMPO
•
ドラム・キットを選んでいる状態で[INST]を押すと、楽器の音色を変更することができます(P.24)。
•
[AMBIENCE]を押すと、アンビエンスのオン/オフが切り替わります(P.26)。
•
[CLICK]を押すと、クリック(メトロノーム)を鳴らすことができます( P.28)。
[TEMPO]を押すと、クリックのテンポを調節できます(P.28)。
•
AMBIENCE
CLICK
トリガー・インプットと使用できる奏法について
TOM 3
ヘッド
TOM 2
ヘッド
RIDE
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
(ヘッド)
エッジ
(リム)
ボウ
TOM 1
ヘッド
SNARE
ヘッド
リム
CRASH1 CRASH2
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
KICK
ヘッド
HI-HAT
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
fig.P-011.j
リムに対応しているトリガー・インプットに接続
したパッドでは、スネアのリム・ショットやクロ
ス・スティック奏法、シンバルのエッジ・ショッ
トやチョーク奏法などが可能です。
リムに対応しているトリガー・インプットは以下
のとおりです。
SNARE
•
HI-HAT
•
CRASH 1
•
CRASH 2
•
RIDE
•
18
パッドの奏法
パッドのヘッド・ショット/リム・ショット
スネアの場合
ヘッド・ショット
ヘッド
リム・ショットを行う場合、トリガー・インプット・ジャックの SNARE に接続します。
SNARE のヘッド側のインストに「S1」、リム側のインストに「S1r」というように、ヘッド
側のインスト名の末尾に「r」の付いた音色をリム側に選ぶと、同じスネアのヘッド・ショッ
トとリム・ショットの音の組み合わせになります。
(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
ハイハットの場合
ボウ・ショット
リム・ショット
ヘッド
リム
エッジ・ショット
fig.Play-01.j
ヘッド・ショットをするとヘッド側のインストが、リム・
ショットをするとリム側のインストが鳴ります。
リム・ショットは、必ずパッドのヘッド部(中心部)と
リム部(外周部)の両方を同時に叩いてください。
fig.Play-04.j
ヘッド・ショットはハイハットのボウ・ショット、リム・
ショットはエッジ・ショットになります。
ドラム・キットを演奏する
ヘッド
リム
HI-HAT のボウ(ヘッド)側のインストに「H01」、エッジ(リム)側のインストに「H02」
(またはボウ側に「H03」、リム側に「H04」)を選ぶと、同じハイハットのボウ・ショットと
エッジ・ショットの音の組み合わせになります。(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
19
ドラム・キットを演奏する
クロス・スティック奏法
リム
クロス・スティック奏法を行う場合、トリガー・インプット・ジャックのSNAREに接続します。
クロス・スティック奏法を行う場合、SNAREのリム側のインストに「S1r、S2r、S3r、S4r、
S10、S11」のいずれかを選んでください。「S1r、S2r、S3r、S4r」を選ぶと、リム・ショッ
ト音とクロス・スティック音を鳴らし分けることができます。
(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
fig.Play-02.j
クローズド・リム・ショットともいいます。
クロス・スティック奏法をすると、リム側のインストが鳴ります。
リム
PD-8 でクロス・スティックを行うときは、必ずパッドのリム部(外周部)
のみを強めに叩いてください。ヘッド(中心 部)に手をおくと、クロス・
スティックの音が確実に鳴りません。
PD-8
fig.Play-02a.j
PD-8 でクロス・スティック奏法を行う場合、リム部分のみを
リム
強めに叩くと、クロス・スティック音を鳴らしやすくなります。
シンバルのボウ・ショット/エッジ・ショット
ボウ・ショットをするとボウ(ヘッド)側のインストが、エッジ・ショットをするとエッジ(リム)側の
インストが鳴ります。
fig.Play-03.j
ボウ・ショット エッジ・ショット
ボウ
RIDE の ボウ(ヘ ッド)側 のイ ンス トに「rd1、rd4」を選 ぶと、ボ ウを叩く強 さで ボウ・
ショット音とベル・ショット音を鳴らし分けることができます。強く叩くとベル・ショット
音が鳴ります。(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
エッジ
シンバル・チョーク奏法
パッドを叩いて音が鳴っている間に、パッドのリム部やエッジ部を握ると、鳴っている音を止める(ミュー
トする)ことができます。この演奏法をチョーク奏法 といいます。
fig.P-017
20
ハイハット・コントロール・ペダルの使いかた
ハイハット・コントロール・ペダル(FD-8(TD-3Kit に付属)、FD-7、FD-6(TD-6K に付属))を接続す
ると、ハイハットのオープン、クローズを連続的に変化させることができます。
fig.P-018
オープン・ハイハット:
ペダルを踏み込まずにハイハット用のパッドを叩く
ハーフ・オープン・ハイハット:
FD-8
フット・クローズの音量を調節することができます(P.42)。
電源を入れる前に、ハイハット・コントロール・ペダルを TD-3 に接続しておいてください。
•
ペダルを踏んだ状態で電源を入れないでください。
•
ペダルを途中まで踏んだ状態でハイハット用のパッドを叩く
クローズド・ハイハット:
ペダルを踏み込んだままハイハット用のパッドを叩く
フット・クローズ:
ペダルを踏み込んで鳴らす
ドラム・キットを演奏する
21
好みのドラム・キットを作る
ドラム・キットについて
ドラム・キットとは、各パッドの音の鳴りかたなどをひとまとめにしたものです。
fig.01-001.j
ドラム・キット32
ドラム・キット1
パッドの設定
HI-HAT
CRASH1
ボウ
(ヘッド)
(ヘッド)
エッジ
(リム)
KICK
ヘッド
インスト(楽器音)、音量、パン、
MIDIノート・ナンバー
アンビエンスの設定
アンビエンス・タイプ
ボウ
エッジ
(リム)
SNARE
ヘッド
リム
CRASH2
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
TOM 1
ヘッド
RIDE
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
TOM 2
ヘッド
TOM 3
ヘッド
•
全部で 32 個のドラム・キットがあります。
•
好みのドラム・キットに作り替えることができます。
設定を変更したドラム・キットを、工場出荷時の状態に戻すことができます。
ドラム・キットをコピーする[KIT COPY] (P.27)をご覧ください。
22
ドラム・キットを選ぶ[DRUM KIT]
ドラム・キットを選ぶと、各パッドの音色の設定、アンビエンスの設定などが切り替わります。
製品出荷時のドラム・キットは、「ドラム・キット・リスト」(P.68)をご覧ください。
fig.01-002
12
好みのドラム・キットを作る
1.
[DRUM KIT]を押します。
[DRUM KIT]が点灯し、ドラム・キット・ナンバーが表示されます。
[+]、[-]を押してドラム・キットを選びます。
2.
[+]を押しながら[-]を押し続けると、値が + 方向へ速く切り替わります。
[-]を押しながら[+]を押し続けると、値が - 方向へ速く切り替わります。
設定値: 1〜32
23
好みのドラム・キットを作る
インスト(楽器音)を選ぶ[INST]
ドラム・キットを構成するスネ ア・ドラムやキック・ドラ ムなどの楽器音のことをインスト(INST) と
呼びます。
ここでは、パッドを叩いたときに鳴るインストを選びます。
リムやエッジに対応したパッドでは、ヘッド(ボウ)、リム(エッジ)それぞれを叩いたときに鳴るイン
ストを選びます。
ここで選択できるインストは、「ドラム・インスト・リスト」(P.69)をご覧ください。
fig.01-004
3 1
1.
[INST]を押します。
[INST]が点滅します。
設定するパッドを叩きます。
2.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯し、インスト・ナンバーが表示されます。
リム(エッジ)を叩いた場合は、リム・インジケーターも点灯します。
[+]、[-]を押してインストを選びます。
3.
[+]を押しながら[-]を押し続けると、値が + 方向へ速く切り替わります。
[-]を押しながら[+]を押し続けると、値が - 方向へ速く切り替わります。
他のパッドを設定する場合は、手順 2〜 3を繰り返します。
4.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[INST]を消灯させます。
5.
[INST]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
24
好みのドラム・キットを作る
インストが鳴る音量と定位を設定する[LEVEL/PAN]
パッドを叩いたときに鳴る音の大きさ(レベル)と定位(パン)を調節することができます。
リムやエッジに対応したパッドの場合、レベルはヘッド(ボウ)とリム(エッジ)それぞれについて調節
できます。
パンはヘッド(ボウ)とリム(エッジ)とで共通の設定になります。
fig.01-005a
3 1, 3
[LEVEL/PAN]を押します。
1.
[LEVEL/PAN]が点滅します。
2.
設定するパッドを叩きます。
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯し、レベルまたはパンの値が表示されます。
リム(エッジ)を叩いた場合は、リム・インジケーターも点灯します。
3.
[LEVEL/PAN]、[+]、[-] を押して、レベルまたはパンの値を設定します。
[LEVEL/PAN]を押すたびに、レベルとパンの値の表示が切り替わります。
fig.01-005.j
レベル
[LEVEL/PAN]を押すたびに
表示が切り替わる
[+]を押しながら[-]を押し続けると、値が + 方向へ速く切り替わります。
[-]を押しながら[+]を押し続けると、値が - 方向へ速く切り替わります。
(パンの値は「Ctr」で一旦止まります。)
LEVEL(レベル):0〜15
PAN(パン):L15(左)〜 Ctr(中央)〜 r15(右)
他のパッドを設定する場合は、手順 2〜 3を繰り返します。
4.
パン
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[LEVEL/PAN]を消灯させます。
5.
[LEVEL/PAN]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
25
好みのドラム・キットを作る
アンビエンスの設定をする[AMBIENCE]
ドラムを演奏している部屋の大きさや鳴りの設定をアンビエンス といいます。
この設定をオン/オフしたり、アンビエンスのタイプを変更することで、色々な大きさの部屋でドラムを
演奏しているような効果が得られます。
さらにタイプによっては、音に迫力が加わる効果(コンプレッション)も得られます。
アンビエンスをオン/オフする
[AMBIENCE]を押すたびに、オン/オフが切り替わります。
1.
[AMBIENCE]が点灯:アンビエンスがオンの状態
[AMBIENCE]が消灯:アンビエンスがオフの状態
アンビエンスのオン/オフを、ドラム・キットごとに記憶させることはできません。
電源を入れたときにアンビエンスがオン(オフ)になるようにしたい場合は、アンビエンス
がオン(オフ)の状態で[DRUM KIT]を押します。
アンビエンス・タイプを設定する
TD-3 には 15 種類のアンビエンス・タイプが用意されています。アンビエンスの設定は、現在選んでい
るドラム・キットのすべてのインストに同じ割合でかかります。
クリック(メトロノーム)にもアンビエンスがかかります。
[EDIT]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して AMBIENCE TYPE インジケーターを点灯させます。
アンビエンス・タイプの値が表示されます。
fig.01-006
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
3.
[+]、[-]を押してアンビエンス・タイプを設定します。
タイプ 説明
n1、n2、n3 自然な部屋の響きです。
b1、b2、b3 明るく軽やかな響きです。
d1、d2、d3 暖かみのある、まろやかな響きです。
c1、c2、c3 アタック(音の立ち上がり)が強調され、音に迫力
が出ます。さらに、暖かみのある響きが加わります。
C 1、C 2、C 3 アタック(音の立ち上がり)が強調され、音に迫力
が出ます。さらに、部屋の響きが浅く加わります。
数字が大きいほど、
効果が深く(部屋が
大きくなり、よく響
くように)なります。
数字が大きいほど、
コンプレッションが
強くなり、音に迫力
が加わります。
26
4.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
ドラム・キットをコピーする[KIT COPY]
インスト、アンビエンスなど、ドラム・キットの設定をまとめてコピーすることができます。
この操作を実行すると、現在選ばれているドラム・キットの内容は消去されます ので、よく
確認してから実行してください。
fig.01-006a
好みのドラム・キットを作る
3 2 4 2, 5
1.
ドラム・キットを選びます。
ここで選んだドラム・キットがコピー先になります。
[COACH]を押しながら[EDIT]を押します。
2.
「CPy」と表示された後、[EDIT]が速く点滅します。
[+]、[-]を押して、コピー元のドラム・キットを選びます。
3.
[+]を押しながら[-]を押し続けると、値が + 方向へ速く切り替わります。
[-]を押しながら[+]を押し続けると、値が - 方向へ速く切り替わります。
(「P 1」で一旦止まります。)
U 1 〜 U32:ドラム・キット
P 1 〜 P32:製品出荷時のドラム・キット
パッドを叩くと、コピー元のキットの音を聴くことができます。
コピー先のキットをコピー元に選ぶと、ドラム・キット・ナンバーの後ろに「.」が点灯します。
「P」が付いているドラム・キットをコピー元に選ぶと、製品出荷時のドラム・キットに戻す
ことができます。
4.
コピーを中止するときは[DRUM KIT]を押します。
5.
コピーを実行するときは[EDIT]を長めに押します。
コピーが完了すると、[DRUM KIT]が点灯してドラム・キット・ナンバーの表示に戻ります。
27
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する
クリックをオン/オフする[CLICK]
fig.01-010
1
1.
[CLICK]を押すたびにクリックのオン/オフが切り替わります。
[CLICK]を点灯させると、クリックが鳴ります。
クリックのテンポを調節する[TEMPO]
fig.01-010a
2 1 3
[TEMPO]を押します。
1.
[TEMPO]が点灯します。
[+]、[-]を押して、クリックのテンポを設定します。
2.
[+]を押しながら[-]を押すと、そのときのテンポに応じて、段階的にテンポが速くなります。
[-]を押しながら[+]を押すと、そのときのテンポに応じて、段階的にテンポが遅くなります。
設定値: 20 〜 260
3.
[DRUM KIT]を押して、[TEMPO]を消灯させます。
[TEMPO]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
28
クリックの拍子を設定する[BEAT]
fig.01-013
3 5 1, 2, 4
1.
[EDIT]を押します。
[EDIT]が点滅します。
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する
2.
[EDIT]を数回押して BEAT インジケーターを点灯させます。
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
[+]、[-]を押して拍子を設定します。
3.
表示 説明
〜 1 は 1/4 拍子〜 7 は 7/4 拍子です。 小節の頭の音にアクセントが付きます。
0 は拍子を設定せず、アクセントがありません。
※ 確認する場合は[CLICK]を押してクリックを鳴らします。
他の設定をする場合は、[EDIT]を押して他のインジケーターを点灯させます。
4.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
5.
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
29
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する
クリックのリズム・タイプを選ぶ[RHYTHM TYPE]
[EDIT]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して RHYTHM TYPE インジケーターを点灯させます。
fig.01-014
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
3.
[+]、[-]を押してリズム・タイプを選びます。
表示 説明 表示 説明
小節の頭で鳴ります
(4 分 音符) (8 分音符)
(8 分音符)
(3 連符)
(16 分音符) (16 分音符)
(2 分音符)
(3 連符)
(16 分音符)
(5 連符)
(7 連符)
3-2 ソン・クラーベ 2-3 ソン・クラーベ
3-2 ルンバ・クラーベ 2-3 ルンバ・クラーベ
※ 確認する場合は[CLICK]を押してクリックを鳴らします。
4.
他の設定をする場合は、[EDIT]を押して他のインジケーターを点灯させます。
5.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
(6 連符)
30
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する
クラーベとは
クラベスの定型パターンであり、数多くのラテン・リズムになくてはならない、2/2 拍子で
2 小節の基本ビートです。
キューバン・クラーベには、3-2 ソン・クラーベ、2-3 ソン・クラーベ、3-2 ルンバ・クラー
ベ、2-3 ルンバ・クラーベの 4 種類があります。
クラーベとはスペイン語で要(かなめ)とい う意味です。元々、音楽の 中で重要な土台とな
る音符を叩いていた楽器をクラベス(拍子 木)と呼び、このクラベスの 演奏する最も基本的
なリズムをさして「クラーベ」というようになりました。
リズム・タイプにクラーベを選んだ場合、拍子(P.29)は「 (4/4 拍子)」に
設定してください。(楽譜は 2/2 拍子で表記しています。)
31
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する
クリックの音色を変更する[CLICK INST]
[EDIT]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して CLICK INST インジケーターを点灯させます。
fig.01-012
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
3.
[+]、[-]を押して音色を変更します。
No. 音色名 説明
1 メトロノーム スタンダードな振り子式メトロノーム
2 ビープ 電子ビープ音
3 エレクトリック シンプルな電子メトロノーム
4 スウィープ 生ドラムの練習など、大音量の中でも聞き取りやすい電子音
5 ザップ 長時間の練習に最適な電子音
6 パルス 余韻がなく、歯切れのよい音
7 カウベル 音の余韻が長く、テンポの遅い曲にも対応
8 クラベス リズム・タイプ(P.30)をクラーベにセットし、マンボ、サルサ
などの練習に使用
9 スティック 自然で明瞭なスティック音
10 ボイス 声とスティック音によるカウント
32
※ 確認する場合は[CLICK]を押してクリックを鳴らします。
他の設定をする場合は、[EDIT]を押して他のインジケーターを点灯させます。
4.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
5.
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
テンポやリズム・タイプによっては、クリックの音が途切れることがあります。
•
リズム・タイプが「 」、「」 、「」 、「 」に設定されているときに「ボイス」を選
•
ぶと、スティック音のみが鳴ります。
クリック(メトロノーム)を聴きながら演奏する
クリックの音量を調節する[CLICK LEVEL]
[EDIT]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して CLICK LEVEL インジケーターを点灯させます。
fig.01-011
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
3.
[+]、[-]を押して音量を調節します。
設定値:0〜15
※ 確認する場合は[CLICK]を押してクリックを鳴らします。
4.
他の設定をする場合は、[EDIT]を押して他のインジケーターを点灯させます。
5.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
33
CD、テープ、MD などに合わせて演奏
する(MIX IN ジャックを使う)
TD-3 の MIX IN ジャックを使用して、CD などに合わせて演奏することができます。
次の図のように接続します。
1.
fig.mix.j
ヘッドホン
オーディオ、アンプなど
CD/MDプレーヤーなど
アウトプット・ジャック
お使いの機器に合った
プラグをお使いください
ステレオ・
ミニ・プラグ
MIXINジャック
TD-3
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器
の音量を絞った状態で電源を切ってください。
CD プレーヤーなどの再生を始めると、TD-3 に接続したヘッドホン、オーディオ・システムやアンプから
2.
演奏が聞こえます。
CD などの演奏とドラム・キッ トの演奏の音量バランスを整えるときは、接続した機器の音
量を調節してください。
3.
CD などの演奏に合わせて、TD-3 に接続したドラム・セットを叩きます。
34
コーチ・モードで練習する
TD-3 には、練習の効果を最大限に引き出すために用意された、大変ユニークな練習用モード( コーチ・
モード)があります。スピードのコントロール能力や、精度、持久力を鍛えるとともに、タイミングを上
手に取る練習に大変適しています。コーチ・モードには、調整可能なパラメーターがいくつか用意されて
いるため、それぞれのスキルに応じた練習を行うことができます。
設定のしかた
fig.coach00
1, 2 3
4, 5
1.
[COACH]を押します。
「Coach」とスクロール表示され、[COACH]が点灯します。
2.
[COACH]を数回押してパラメーターを選びます。
表示 パラメーター名 内容 ページ
Rhythmic Notes 正確にタイミングよく叩くための練習(4 種) P.36
Time Check
Quiet Count
Speed Check
Gradual Up/Down 持久力と耐久力をつけるための練習(2 種) P.38
Step Up/Down
Count In 今までの練習の仕上げをする P.39
[COACH]を押しながら[-]を押すと、[COACH]のみを押したときとは逆方向にパラメー
ターを選ぶことができます。
[+]、[-]を押してバリエーションを選びます。
3.
[CLICK]を押すと練習開始です。
4.
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
5.
メトロノーム動作中にコーチ・モードを選ぶと、クリック(メトロノーム)が止まります。
コーチ・モードでは、[CLICK]を押して練習を開 始する前であれ ば、[TEMPO]を押して
テンポを変更することが可能です。[+]または[-]で調整をしてください。
35
コーチ・モードで練習する
正確にタイミングよく叩くための練習
ウォーム・アップ(Rhythmic Notes)
このモードは、ウォーム・アップのために利用したり、あるいは音符のリズムを教える場合にも、大変す
ぐれた効果があります。このモードでは、リズム・タイプが 2 小節ごとに変化していきます。2 分音符か
ら始まって、徐々に音符が細かくなっていき、また 2 分音符まで戻って繰り返します。
コーチ・モードで、「 」を選びます。
1.
2.
[+]、[-]を押してバリエーションを選びます。
スタート
: (初期設定)
スタート
:
スタート
:
[CLICK]を押すと、2 小節のカウント・ インの後、練習開始です。
3.
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
4.
[+]または[-]を押すと、練習中でもテンポを変えることができます。
ビートに合わせて正確に叩く(Time Check)
クリックの刻むビートに従って、正確にタイミングよく叩く練習をするためのモードです。パッドを叩い
たタイミングがクリックの拍子(P.29)に合っているかどうか、結果がディスプレイに表示されます。
fig.coach02.j
遅れぎみです。
ジャスト・タイミングです。
走りぎみです。
コーチ・モードで「 」を選びます。
1.
[+]、[-]を押してレベルを選びます。
2.
:比較的やさしくタイミングをチェックします。(初期設定)
:より厳しくタイミングをチェックします。
※ フット・クローズのタイミングをチェックすることはできません。
[CLICK]を押すと練習開始です。
3.
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
4.
[+]または[-]を押すと、練習中でもテンポを変えることができます。
36
コーチ・モードで練習する
身体でテンポを覚える(Quiet Count)
このモードは、身体でテンポを覚えるためのモードです。最初の 4(1、2、8、3、6)小節は設定された
音量でクリックが鳴りますが、次の 4(1、2、8)小節は音量が小さくなり、ほとんど聴こえなくなりま
す。「CLICK」を押して停止させるまで、この 4(1、2、8)小節間隔のサイクルが続きます。
コーチ・モードで「 」を選びます。
1.
2.
[+]、[-]を押してバリエーションを選びます。
:1 小節間隔でクリックの音量が変化します。
:2 小節間隔でクリックの音量が変化します。
:4 小節間隔でクリックの音量が変化します。(初期設定)
:8 小節間隔でクリックの音量が変化します。
:最初の 3 小節は設定された音量でクリックが鳴り、次の 1 小節は音量が小さくなります。
:最初の 6 小節は設定された音量でクリックが鳴り、次の 2 小節は音量が小さくなります。
3.
[CLICK]を押すと練習開始です。
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
4.
[+]または[-]を押すと、練習中でもテンポを変えることができます。
テンポを上げながらビートに合わせて正確に叩く(Speed Check)
クリック音に従って正確に叩く、という点では、Time Check とよく似たモードです。Speed Check で
は、8 小節の間、クリックの刻むビートに従って正確に演奏することができたら、さらにテンポが 5 BPM
速くなります。テンポが最大値になるまで続きます。
1.
コーチ・モードで「 」を選びます。
2.
[+]、[-]を押してレベルを選びます。
:比較的やさしくタイミングをチェックします。(初期設定)
:より厳しくタイミングをチェックします。
※ フット・クローズのタイミングをチェックすることはできません。
[CLICK]を押すと、2 小節のカウント・ インの後、スピード・チェックの開始です。
3.
パッドを叩いたタイミングがクリックの拍子(P.29)に合っているかどうか、結果がディスプレイに表示
されます。
fig.coach02.j
遅れぎみです。
ジャスト・タイミングです。
走りぎみです。
正確に演奏できると、ディスプレイに次のテンポが 4 回点滅表示され、さらに 5 BPM 速くなります。
できなかった場合、現在のテンポが 2 回表示されて次の 8 小節も同じテンポを繰り返します。
※ テンポが 260 に達すると、正確に演奏できてもテンポはそれ以上速くなりません。
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
4.
[+]または[-]を押すと、現在のテンポが表示されます。
BPM とは
Beats Per Minuteの略で、1 分間あたりの4 分音符の拍数を表します。テンポと同じ意味です。
37
コーチ・モードで練習する
持久力と耐久力をつけるための練習
スピードを徐々に上げ下げする(Gradual Up/Down)
スピードを徐々に上げ下げすることによって、持久力を高める練習に最適です。メトロノームが上限値に
なるまで、2 拍(または 1 拍)ごとに 1 BPM ずつスピードが速くなっていき、その後、2 拍(1 拍)ご
とに 1 BPM ずつスピードが遅くなって最初のテンポに戻ります。 その後、同じ動作を繰り返します。
コーチ・モードで 「 」を選びます。
1.
2.
[+]、[-]を押してバリエーションを選びます。
:1 拍ごとに 1 BPM ずつスピードが速くなります。
:2 拍ごとに 1 BPM ずつスピードが速くなります。(初期設定)
[CLICK]を押すと練習開始です。
3.
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
4.
演奏中に[-]を押すと、そのときのテンポをメトロノームの上限値に設定できます。
[+]を押すと、その設定がリセットされます(初期値は 260 に設定されています)。
スピードを段階的に上げ下げする(Step Up/Down)
スピードを段階的に上げ下げすることによって、演奏の耐久力を高めます。メトロノームが上限値になる
まで、8 小節ごとにスピードが速くなっていき、その後、8 小節ごとにスピードが遅くなって最初のテン
ポに戻ります。その後、同じ動作を繰り返します。
1.
コーチ・モードで 「 」を選びます。
[+]、[-]を押してバリエーションを選びます。
2.
:8 小節ごとに 2 BPM ずつスピードが速くなります。(初期設定)
:8 小節ごとに 5 BPM ずつスピードが速くなります。
:8 小節ごとに、そのときのテンポに応じた段階でスピードが速くなります。
3.
[CLICK]を押すと練習開始です。
4.
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
演奏中に[-]を押すと、そのときのテンポをメトロノームの上限値に設定できます。
[+]を押すと、その設定がリセットされます(初期値は 260 に設定されています)。
38
今までの練習の仕上げをする
カウント・イン(Count In)
今まで練習してきたパターンや曲を、最後にリハーサルするのに最適です。設定したテンポでコーチがカ
ウントを出します。実際のバンド演奏のように、カウントを聴いてドラム演奏をスタートします。
コーチ・モードで 「 」を選びます。
1.
2.
[+]、[-]を押してバリエーションを選びます。
OFF:カウント後はクリックが鳴りません。
ON:カウント後もクリックが鳴ります。(クリック・インストに設定した音色で鳴ります。)(初期設定)
3.
[CLICK]を押すと練習開始です。
4.
練習を終了するには、もう一度[CLICK]を押します。
コーチのカウントは、クリックの音色に関わらず、常にボイスとなります。
[+]または[-]を押すと、練習中でもテンポを変えることができます。
コーチ・モードで練習する
39
パッドの調整をする
パッドの感度を調節する[PAD SENS]
個人差や演奏のしかたの違いによって、パッドの感度を調節したい場合があります。パッドの感度を調節
すると、打撃の強さと音の大きさの対応を調節することができます。
感度の設定は、トリガー・タイプ(P.50)を設定すると、自動的に各パッドに適した値に変
更されます。必要に応じて調節してください。
[EDIT]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して PAD SENS インジケーターを点灯させます。
PAD SENS の値が表示されます。
fig.P-010
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
3.
設定するパッドを叩きます。
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが一瞬点灯します。
4.
[+]、[-]を押して、パッドの感度を調節します。
値を大きくすると感度が高くなり、パッドを弱く叩いても大きな音量で鳴ります。値を小さくすると感度
が低くなり、パッドを強く叩いても小さな音量で鳴ります。設定の目安は、最も強く叩いたときにベロシ
ティーが 127 になるように値を設定します。
設定値: 1〜16
叩く強さ
強い
弱い
5.
手順 3〜 4を繰り返して、必要なパッドの感度を調節します。
6.
他の設定をする場合は、[EDIT]を押して他のインジケーターを点灯させます。
7.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
ベロシティー
127
100〜126
75〜99
50〜74
25〜49
1〜24
fig.P-010a.j
パッドを叩く強さを 127 段階(1 〜 127)の数値で表したものを
ベロシティー といいます。
TD-3 では、パッドを叩く強さに応じて、ディスプレイに 6 段階で
ベロシティーを表示します。
40
パッドの調整をする
他のパッドの振動による誤発音を防ぐ[XTALK CANCEL]
同じスタンドにスネア用のパッドとハイハット用のパッドを取り付けている場合などに、スネアのパッド
を叩いたときの振動で、ハイハットの音が誤って発音してしまうことがあります(クロストーク )。誤っ
て鳴ってしまうパッドのクロストーク・キャンセルを調節すると、この現象を防ぐことができます。
取り付けられている 2 つのパッドの距離を離してセッティングすることにより、クロストー
クを防ぐことができる場合もあります。
他のドラム音源に接続したパッドからのクロストークを防ぐことはできません。距離を離し
てセッティングしてください。
1.
[EDIT]を押します。
[EDIT]が点滅します。
[EDIT]を数回押して XTALK CANCEL インジケーターを点灯させます。
2.
XTALK CANCEL の値が表示されます。
fig.01-007
[EDIT]を押しながら[-]を押すと、[EDIT]のみを押した ときとは逆方向に、点灯するイ
ンジケーターが進みます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが一瞬点灯します。
例えば、スネアのパッドを叩いたときにハイハットの音が鳴ってしまうときは、ハイハット用のパッドの
「XTALK CANCEL(Crosstalk Cancel)」を設定しま す。値を上げるほ ど、ハイハットのパ ッドが他の
パッドからのクロストークを受けにくくなります。
[+]、[-]を押して、クロストーク・キャンセルの設定をします。
4.
値を大きくしすぎると、2 つのパッドを同時に叩いたときに弱く叩いたほうのパッドの音が鳴らなくなり
ます。設定値は、クロストークが起こらない最小の値にしてください。設定値を「OFF」にすると、クロ
ストークを防ぐ処理を行いません。
設定値:OFF、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80
パッドを叩いて確認します。
5.
クロストークを受けなくなるまで、手順 3〜 5を繰り返します。
6.
他の設定をする場合は、[EDIT]を押して他のインジケーターを点灯させます。
7.
8.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
より細かいパッドの調整をしたいときは、『パッドとトリガーの設定をする 』(P.50)をご覧
ください。
41
ハイハット・コントロール・ペダルの調整をする
フット・クローズの音量を調節する
ハイハット・コントロール・ペダルを踏み込んだときに鳴る音の大きさを調節することができます。
fig.Pedal-01
1
2 3 1
[LEVEL/PAN]を押しながら TD-3 の電源を入れます。
1.
「Pedal ModiFy」とスクロール表示された後、フット・クローズの音量が表示され、[LEVEL/PAN]が点
滅します。
[+]、[-]を押して、フット・クローズの音量を調節します。
2.
設定値: 0〜15
初期値は 10 に設定されています。
ハイハット全体の音量を調節する場合は、『イ ンストが鳴る音量と定位を設定する[LEVEL/
PAN]』 (P.25) で音量を調節します。
3.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押してドラム・キット・ナンバーを表示させ、[LEVEL/PAN]を消
灯させます。
[LEVEL/PAN]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
42
工場出荷時の設定に戻す
(ファクトリー・リセット)
TD-3 に記憶されている設定内容を、工場出荷時の設定に戻します。
お客さまが変更した TD-3 の設定内容はすべて失われます。必要な設定は、「バルク・ダン
プ」の操作で外部 MIDI 機器に保存してください。(→ P.62)
fig.Reset-01
1
3
1.
[+]と[-]を押しながら電源を入れます。
ディスプレイに以下のように表示され、[DRUM KIT]が速く点滅します。
fig.rSt
※ ファクトリー・リセットを中止する場合は、電源を切ってください。
2.
[+]または[-]を押して、ファクトリー・リセットする設定を選びます。
:すべての設定を工場出荷時の設定に戻します。
:ドラム・キットの設定のみを工場出荷時の設定に戻します。
3.
[DRUM KIT]を長めに押すと、ファクトリー・リセットが実行されます。
ファクトリー・リセット実行中は電源を切らないでください。本体の内部メモリーが壊れる
可能性があります。
1, 2
43
パッドについて
トリガー・インプットと使用できるパッドについて
TD-3 では従来のパッドやキック・トリガーなどが使用可能ですが、パッドとトリガー・インプットの対
応によっては、使用できない奏法があります。
トリガーとは
パッドが叩かれると振動波形を出力して、TD-3 などの音源に送信します。この振動波形を ト
リガー信号といいます。リア・パネルのトリ ガー・インプット・ジャッ クはトリガー信号用
の専用端子です。TD-3 では、トリガー信号を受信すると、トップ・パネルのトリガー・イン
ジケーター(P.9)が点灯します。
トリガー・インプットの機能
トリガー・インプットの機能は、次の通りです。
fig.P-011.j
TOM 3
ヘッド
TOM 2
ヘッド
TOM 1
ヘッド
SNARE
ヘッド
リム
KICK
ヘッド
RIDE
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
(ヘッド)
エッジ
(リム)
ボウ
CRASH1 CRASH2
ボウ
(ヘッド)
エッジ
(リム)
(ヘッド)
極性(ポラリティー)を設定する
fig.P-003
POLARITY
+
PD-7、PD-9、KD-7 を使う場合は、パッドのポラリティー・スイッチを「-(Roland)」の側に合わせて
ください。ポラリティー・スイッチについて詳しくは、PD-7、PD-9、KD-7 の取扱説明書をご覧ください。
44
- (Roland)
HI-HAT
ボウ
エッジ
(リム)
パッドとトリガー・インプットの組み合わせ
TD-3 とパッドの機能を最大限に活かすため、次の表をご覧になり目的に合ったパッドを選んでください。
fig.P-012.j
トリガー・インプット・ジャック
KICK SNARE HI-HAT TOM1 TOM2 TOM3 CRASH1CRASH2 RIDE
KD-7
KD-8
KD-80
KD-85
キック・トリガー
KD-120
PD-6
PD-7
PD-9
PD-8
PD-80
PD-80R
パッド シンバル
PD-85
PD-100
PD-105
PD-120
PD-125
CY-6
CY-8
CY-12H
CY-14C
CY-12R/C
CY-15R
ヘッド
ヘッド
ヘッド
ヘッド ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ヘッド
ヘッド
ヘッド
リム、チョーク
ヘッド
リム、チョーク
ヘッド
ヘッド
リム
ヘッド
ヘッド
リム
ヘッド
リム
ヘッド(ボウ)
リム(エッジ)、
チョーク
ヘッド(ボウ) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
リム(エッジ)、
チョーク
ヘッド(ボウ) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
リム(エッジ)、
チョーク
ヘッド(ボウ)
リム(エッジ)、
チョーク
ヘッド(ボウ)
リム(エッジ/
ベル)、チョーク
*1
○: 使用できます。
×: 使用できません。
斜線: トリガー・インプットがリムに対応していません。
*1: CY-12R/C と CY-15R は、チョーク奏法に加えて、エッジ・ショット、ベル・ショットのどちら
かが可能です。詳しくは、CY-12R/C か CY-15R の取扱説明書をご覧ください。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ × × × ×
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ × × × ×
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ × × × ×
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○
パッドについて
45
パッドについて
パッドの奏法
パッドのヘッド・ショット/リム・ショット
ヘッド・ショットをするとヘッド側のインストが、リム・ショットをするとリム側のインストが鳴ります。
リム・ショットは、必ずパッドのヘッド部(中心部)とリム部(外周部)の両方を同時に叩いてください。
PD-7、PD-8、PD-9、PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125:
ヘッド・ショットとリム・ショットが可能です。
PD-6、PD-80、PD-100:
ヘッド・ショットのみ可能です。
fig.P-014.j
ヘッド・ショット
リム・ショット
ヘッド
ヘッド
PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125 で リム・ショットを行う場合、トリガー・
インプット・ジャックの SNARE に接続します。
SNARE のヘッド側のインストに「S1」、リム側のインストに「S1r」というように、ヘッド
側のインスト名の末尾に「r」の付いた音色をリム側に選ぶと、同じスネアのヘッド・ショッ
トとリム・ショットの音の組み合わせになります。
(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
クロス・スティック奏法
リム
リム
PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125 でクロス・スティック奏法を行う場合、ト
リガー・インプット・ジャックの SNARE に接続します。
クロス・スティック奏法を行う場合、SNAREのリム側のインストに「S1r、S2r、S3r、S4r、
S10、S11」のいずれかを選んでください。「S1r、S2r、S3r、S4r」を選ぶと、リム・ショッ
ト音とクロス・スティック音を鳴らし分けることができます。
(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
ヘッド
リム
fig.P-015.j
ヘッド
リム
クローズド・リム・ショットともいいます。
クロス・スティック奏法をすると、リム側のインストが鳴ります。
PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125 でクロス・スティックを行
うときは、必ずパッドのリム部(外周部)のみを叩いてください。ヘッド
(中心部)に手をおくと、クロス・スティックの音が確実に鳴りません。
46
パッドについて
シンバルのボウ・ショット/エッジ・ショット/ベル・ショット
ボウ・ショットをする とボウ(ヘッド)側 のインストが、エッジ・ショッ ト、ベル・ショット をすると
エッジ(リム)側のインストが鳴ります。
CY-6、CY-8、CY-12H、CY-14C:
ボウ・ショットとエッジ・ショットが可能です。
CY-12R/C、CY-15R:
ボウ・ショットに加え、エッジ・ショットとベル・ショットのいず れかが可能です。ベル・ショットは、
スティックのショルダー部でベルをやや強く叩いてください。
fig.P-016.j
ボウ・ショット
CY-12R/C、CY-15R でエッジ・ショットをするときは BOW/EDGE アウトプットを、ベル・
ショットをするときは BOW/BELL アウトプットをお使いください。
CY-12R/C、CY-15R でベル・ショットをする場合、ベル側のインストに「rd2、rd5」を選
んでください。
RIDE の ボウ(ヘ ッド)側 のイ ンス トに「rd1、rd4」を選 ぶと、ボ ウを叩く強 さで ボウ・
ショット音とベル・ショット音を鳴らし分けることができます。強く叩くとベル・ショット
音が鳴ります。(→インスト(楽器音)を選ぶ[INST](P.24))
ボウ
エッジ・ショット
ベル・ショット
ベル
エッジ
CY-15R CY-6
シンバル・チョーク奏法
パッドを叩いて発音している間に、パッドのリム部やエッジ部を握ると、発音中の音をミュートすること
ができます。この演奏法をチョーク奏法 といいます。
fig.P-017
47
パッドを追加してセッティングする
3 タム/ 3 シンバル
PD-85 と CY-8 を追加した例
•
fig.Expand-1.j
トリガー・インプット・ジャック
CRASH 1
CY-8
CRASH 2
CY-8
TOM 1
TD-3
HH CTRL
FD-8
TD-3Kit にパッド(PD-85)とシンバル(CY-8)、シンバル・マウント( MDY-10U)を
1 つずつ追加した例です。
スネアには PD-85 を使用し、スネアに使用していた PD-8 をタムとして使用します。
※ トリガー・インプット SNARE のトリガー・タイプ(P.50)を「 」に設定してください。
HI-HAT
PD-8
PD-8
SNARE
PD-85
TOM 2
PD-8
KICK
KD-8
RIDE
CY-8
TOM 3
PD-8
48
2 タム/ 4 シンバル
•
CY-8 を 2 つ追加した例
fig.Expand-2.j
TD-3
トリガー・インプット・ジャック
CRASH1
CY-8
(CRASH3)
CY-8
TOM 1
PD-8
HI-HAT
PD-8
パッドを追加してセッティングする
CRASH2
CY-8
RIDE
CY-8
SNARE
PD-8
KICK
KD-8
HH CTRL
FD-8
TD-3Kit にシンバル(CY-8)とシンバル・マウント(MDY-10U)を 2 組追加して 4 シンバルとした例です。
トリガー・インプット・ジャックの TOM 1 〜 3 にシンバルを接続することで、4 枚以上のシンバルを使
うことができます。
トリガー・インプット・ジャックの TOM 1 〜 3 と CRASH 2(または CRASH 1)にパッド
を接続すると、4 タムのセッティングが可能になります。
使用するパッド/シンバルに合わせて、各トリガー・インプットのトリガー・タイプ(P.50)
を設定してください。
TOM 3
PD-8
49
パッドとトリガーの設定をする
より細かい設定をすることもできます。トリガー・パラメーターは、トリガー・タイプを設定すると自動
的に各パッドに適し た値に変更さ れます(クロストーク・キャンセル を除く)が、必要に応 じて各パラ
メーターの設定を行ってください。
トリガー・パラメーターは以下のとおりです。
パラメーター名 表示 ページ
Trigger Type(トリガー・タイプ) P.50
Pad Sensitivity(パッド・センシティビティー) P.52(P.40)
Threshold(スレッショルド) P.53
Velocity Curve(ベロシティー・カーブ) P.54
Scan Time(スキャン・タイム) P.55
Retrigger Cancel(リトリガー・キャンセル) P.56
Crosstalk Cancel(クロストーク・キャンセル) P.57(P.41)
Mask Time(マスク・タイム) P.58
Rim Sensitivity(リム・センシティビティー) P.59
Rim Gain(リム・ゲイン) P.59
使用するパッドの種類を指定する(トリガー・タイプ)
パッドの演奏を TD-3 が確実に受信するために、使用するパッドの種類(トリガー・タイプ)を設定します。
トリガー・インプットごとに次の設定をしてください。
工場出荷時は、TD-3Kit に最適な設定になっています。
トリガー・タイプとは?
トリガー・タイプは、様々なトリガーのパラ メーターを、各パッドに 適した値に調整し、ひ
とまとめにしたものです。接続したパッド に合ったトリガー・タイ プを選択すれば、各パラ
メーターが最適な値に設定され、問題なく演奏ができるようになります。適切なトリガー・タ
イプを選んだにも関わらず、うまく演奏がで きない場合にのみ、個々 のパラメーターを微調
整して、お使いのパッドに合ったものにします。
fig.TriggerType
50
6
3 1 7
1.
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
[EDIT]が点滅し、「 」が表示された後、トリガー・タイプの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
2.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
3.
[+]、[-]を押してトリガー・タイプを選びます。
パッド 値(表示)
PD-8
PD-6、PD-7、PD-9
PD-80、PD-80R、PD-85
PD-100、PD-105
PD-120、PD-125
KD-7、KD-8
KD-80、KD-85、KD-120
CY-8
CY-6、CY-12R/C、CY-12H、CY-14C、CY-15R
RT-7K
RT-5S
RT-3T
※ RT-7K、RT-5S、RT-3T は、アコースティック・ドラムに取り付けて使用します。
パッドとトリガーの設定をする
4.
手順 2〜 3を繰り返して、すべてのパッドのトリガー・タイプを設定します。
この設定は、ヘッドとリムで共通です。
パッドを叩いたりペダルを踏んだりして、次のことを確認してください。
5.
すべてのパッドやペダルで音が鳴りますか?
•
•
パッドに合ったインスト(楽器音)が鳴りますか?
正しく鳴らないときはもう一度セッティングをチェックして、『故障かなと思ったら』(P.65)をご覧くだ
さい。
6.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
7.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
「Xtalk Cancel(Crosstalk Cancel)」の値は、トリガー・タイプを変更しても変わりません。
パッドの取り付けかたや使用状況に合わせて調整してください(P.57)。
51
パッドとトリガーの設定をする
パッドの感度を調節する(パッド・センシティビティー)
パッドの感度を調節し、叩く強さと音の大きさのバランスを調節します。
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
「 」が表示された後、パッド・センシティビティーの値が表示されます。
3.
設定するパッドを叩きます。
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
4.
[+]、[-]を押して値を設定します。
設定値:1〜16
値を大きくすると感度が高くなり、パッドを弱く叩いても大きな音量で鳴ります。値を小さくすると感度
が低くなり、パッドを強く叩いても小さな音量で鳴ります。
パッドを叩く強さ(ベロシティー)に応じて、ディスプレイに 6 段階でベロシティーが表示されます。
最も強く叩いたときにベロシティーが 127 になるように値を設定します。
fig.P-010a.j
叩く強さ
強い
ベロシティー
127
100〜126
75〜99
50〜74
25〜49
弱い
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
5.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
6.
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
P.40 の操作でも設定することができます。
1〜24
52
パッドとトリガーの設定をする
パッドの最低感度を設定する(スレッショルド)
ある一定以上の強さで叩いたときだけトリガー信号を読み込むように設定します。これにより、パッドが
周囲の振動を拾うのを防ぐことができます。次の図で、B の信号は鳴りますが A と C は鳴りません。
fig.threshold.j
スレッショルド
C B A
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
2.
「 」が表示された後、スレッショルドの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
[+]、[-]を押して値を設定します。
4.
設定値: 0〜15
大きな値に設定すると弱く叩いたときに音が鳴らなくなります。
パッドを叩きながら、スレッショルドの値を徐々に上げていきます 。パッドを弱めに叩いてチェックし、
音が欠けるようであれば少し値を下げます。これを繰り返してちょうどよい設定にします。
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
5.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
6.
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
53
パッドとトリガーの設定をする
叩く強さに対する音量変化のしかたを設定する
(ベロシティー・カーブ)
パッドやドラム・トリガーによっては、叩く強さと音量変化の関係が不自然な場合があります。
ここでは、パッドを叩く強さに対する音量変化のしかたを設定します。
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
「 」が表示された後、ベロシティー・カーブの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
4.
[+]、[-]を押して値を設定します。
設定値
fig.VeloC-LINEAR.j
LINEAR( )
最も標準的な設定です。叩く強さと音量の変化が最も自然に
なります。
音量
fig.VeloC-EP.j
EXPONENTIAL 1、EXPONENTIAL 2( )
LINEAR に比べ、強めに叩くときの変化が大きくなります。
fig.VeloC-LOG.j
LOG1、LOG2( )
LINEAR に比べ、弱めに叩くときの変化が大きくなります。
fig.VeloC-SPLINE.j
SPLINE( )
叩く強さによる変化が極端に付きます。
fig.VeloC-LOUD.j
LOUD1、LOUD2( )
叩く強さによる変 化が少なく 演奏しやすい音量が保て ます。
ドラム・トリガーを使用するときなど、安定した発音が得ら
れます。
5.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]
を押してパラメーターを選びます。
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
LINEAR
たたく強さ
音量 音量
たたく強さ
EXPONENTIAL2 EXPONENTIAL1
音量 音量
たたく強さ
LOG2 LOG1
音量
たたく強さ
SPLINE
音量 音量
たたく強さ
LOUD2 LOUD1
54
パッドとトリガーの設定をする
トリガー信号の検出時間を設定する(スキャン・タイム)
ドラム・パッドの種類やドラム・トリガー固有の性質により、トリガー信号波形の立ち上がり時間が微妙
に異なるため、同じ強さで叩いたときでも弱く鳴ったり、強く鳴ったりすることがあります。このような
場合に、トリガー信号の検出時間(スキャン・タイム)を調節することで、叩いた強さを正確に検出する
ことができます。
値を大きくすると発音までの時間が長くなります。できるだけ小さい値に設定してください。
fig.scan time1.j
スキャン・タイム
時間
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
2.
「 」が表示された後、スキャン・タイムの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
[+]、[-]を押して値を設定します。
4.
設定値:0 〜 4.0ms(0.1ms 刻み)
値の設定のしかた
パッドを同じ強さで叩きながらスキャン・タイムの値を「0」から徐々に上げていき、一番大きな音量で
安定して発音する値に設定します。その値で強弱をつけてパッドを叩き、適切な音量変化が得られること
も確認してください。
パッドを叩く強さ(ベロシティー)に応じて、ディスプレイに 6 段階でベロシティーが表示されます。
強く叩いたときにベロシティー 127 になるように値を設定します。
fig.scan time2.j
叩く強さ
強い
弱い
5.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
ベロシティー
127
100〜126
75〜99
50〜74
25〜49
1〜24
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
55
パッドとトリガーの設定をする
トリガー信号の減衰を検出し誤動作を防ぐ
(リトリガー・キャンセル)
市販のドラム・トリガーを取り付けたスネア・ドラムなどを叩いたときに、波形が乱れているために、次
の図の A 点でも誤って発音してしまうことがあります(リトリガー)。
fig.retrigger.j
A
時間
この現象は特に波形の消え際で起こりやすいものです。リトリガー・キャンセルは、この波形の乱れを検
出して、リトリガーが起こらないようにします。
値を大きくするとリトリガーしなくなりますが、ドラムを速く連打し たときに音が抜けやすくなります。
リトリガーが起こらないことを確認しながら、できるだけ小さい値に設定してください。
マスク・タイム(P.58)でもこのような 2 度鳴りの症状をなくすことができます。マスク・
タイムはトリガー信号を受信してから設定した時間内は次のトリガー信号を検出しなくなる
のに対して、リトリガー・キャンセルはトリガー信号レベルの減衰を検出し、打撃されたと
きのトリガー信号か、鳴らす必要のないトリガー信号かを内部で判別してから発音させます。
1.
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
「 」が表示された後、リトリガー・キャンセルの値が表示されます。
3.
設定するパッドを叩きます。
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
4.
[+]、[-]を押して値を設定します。
設定値:0〜15
値の設定のしかた
パッドを叩きながら、リトリガーしなくなるまでリトリガー・キャンセルの値を上げます。
5.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
56
他のパッドの振動による誤発音を防ぐ
(クロストーク・キャンセル)
同じスタンドに 2 台のパッドを取り付けている場合などに、一方のパッドを叩いたときの振動で、他方の
音が誤って発音してしまうことがあります(クロストーク)。誤って鳴ってしまうパッドのクロストーク・
キャンセルを調節すると、この現象を防ぐことができます。
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
「 」が表示された後、クロストーク・キャンセルの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
例えば、スネアのパッドを叩いたときにハイハットの音が鳴ってしまうときは、ハイハット用のパッドの
クロストーク・キャンセルを設定します。値を上げるほど、ハイハットのパッドが他のパッドからのクロ
ストークを受けにくくなります。
4.
[+]、[-]を押して値を設定します。
設定値:OFF、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80
値を大きくしすぎると、2 つのパッドを同時に叩いたときに弱く叩いたほうのパッドの音が鳴らなくなり
ます。設定値は、クロストークが起こらない最小の値にしてください。設定値を「OFF」にすると、クロ
ストークを防ぐ処理を行いません。
パッドとトリガーの設定をする
5.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
P.41 の操作でも設定することができます。
57
パッドとトリガーの設定をする
キック・トリガーなどの 2 度鳴りを防ぐ(マスク・タイム)
特にキック・トリガーで、鳴らした直後に再度ビーターが触れると、ダブル・トリガー(1 度鳴らすつも
りなのに 2 度鳴ってしまう)の原因になります。マスク・タイムはこれを防ぐための機能で、設定した時
間内(0 〜 64ms)に再度起こったトリガー信号を無視します。
値を大きくするとキックを速く連打したときに音が抜けやすくなります。できるだけ小さい値に設定して
ください。
fig.mask time.j
マスク・タイム
時間
発音しない
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
2.
「 」が表示された後、マスク・タイムの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
[+]、[-]を押して値を設定します。
4.
設定値:0 〜 64ms(4ms 刻み)
値の設定のしかた
パッドを叩きながらマスク・タイムの値を調節します。
キック・トリガーの場合 はキック・ペダル を踏みながら、バウンシング(ビー ターの跳ね返 りによる発
音)しなくなるまでマスク・タイムの値を上げます。
パッドを 1 度しか叩いていないのに 2 度以上音が鳴ってしまうときは、リトリガー・キャン
セル(P.56)を調節してください。
5.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
58
リム・ショットの鳴りやすさを調節する
(リム・センシティビティー)
PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125、RT-5S をトリガー・インプット「SNARE」で使用す
るときは、リム・ショットの鳴りやすさを調節できます。
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
1.
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
「 」が表示された後、リム・センシティビティーの値が表示されます。
設定するパッドを叩きます。
3.
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
4.
[+]、[-]を押して値を設定します。
設定値:OFF、1 〜 20
値を大きくするとリムが鳴りやすくなります。「OFF」にすると、リム・シ ョットをしたときにもヘッド
のインストが鳴ります。値を大きくしすぎると、ヘッドを叩いたときもリム側のインストが鳴ってしまい
ますのでご注意ください。
トリガー・タイプが「 」、「」 、「」 、「 」以外の場合は無効( )になります。
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
5.
パッドとトリガーの設定をする
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
リムを叩く強さに対する音量を調節する(リム・ゲイン)
PD-7/8/9、PD-80R、PD-85、PD-105/120/125、CY シリーズ、RT-5S をトリガー・インプット「SNARE」、
「HI-HAT」、「CRASH1」、「CRASH2」、「RIDE」で使用するときの、リムを叩く強さと音の大きさのバラ
ンスを調節します。
ここでの設定はリムのみに対する調節です。パッド全体に対する叩く強さと音の大きさのバ
ランスは、パッド・センシティビティー(P.52)で調節してください。
1.
[LEVEL/PAN]を押しながら[TEMPO]を押します。
[EDIT]が点滅します。
2.
[EDIT]を数回押して、「 」を選びます。
「 」が表示された後、リム・ゲインの値が表示されます。
3.
設定するパッドを叩きます。
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが点灯します。
4.
[+]、[-]を押して値を設定します。
設定値:0.5 〜 2.0
トリガー・タイプが「 」、「」 、「」 、「 」の場合は無効( )になります。
5.
他のトリガー・パラメーターの設定をする場合は、[EDIT]を押してパラメーターを選びます。
6.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を消灯させます。
[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した内容が失われます。
59
MIDI に関する設定をする
MIDI について
MIDI(ミディ:Musical Instruments Digital Interface) とは、
電子楽器やコンピューターの間で演奏などの情報をやりとり
できる統一規格です。MIDI コネクターを持つ機器同士を
MIDI ケーブルで接続すると、1 台の MIDI キーボードで複数
の楽器を鳴らす、複数の MIDI 楽器をアンサンブルで演奏す
る、曲の演奏の進行に合わせて自動的に設定を変える、など
ができるようになります。
TD-3 をパッドでの演奏だけで使う場合、MIDI について詳し
い知識がなくても簡単に使えるようになっていますが、外部
シーケンサーを使って TD-3 を鳴らすなど、より使いこなし
ていきたい方のために、以下に MIDIに関する説明をします。
MIDI コネクターについて
TD-3 の MIDI コネクターには次の 2 種類があり、それぞれ働
きが異なります。
fig.midi-001
MIDI IN コネクター
外部の MIDI 機器から送られてくる MIDI 情報を受信します。
MIDI 情報を受信した TD-3 は、音を出す、ドラム・キットを
切り替えるなどの動作をします。
MIDI OUT コネクター
外部の MIDI 機器に対して MIDI 情報を送信します。TD-3 は、
MIDI OUT コネクターから、パッドの演奏情報を送信します。
いろいろな設定内容を保存するための情報を送信する(バル
ク・ダンプ:P.62)こともできます。
パッドの MIDI ノート・ナンバー
を設定する[NOTE#]
ドラム・キットごとに、各パッドが送受信する MIDI ノート・
ナンバーを設定します。
ハイハットは、オープン・ハイハットのボウとエッジのノー
ト・ナンバーを設定します。クローズド・ハイハットのボウ
(エッジ)はオープンのボウ(エッジ)の設定に連動して変化
します。ペダル・ハイハットはオープンのボウの設定に連動
して変化します。
※ オープン・ハイハットのボウのノート・ナンバーを「60
(C 4)」にすると、クローズド・ハイハットのボウは
「56(G#3)」に、ペダル・ハイハットは「58(A#3)」
になります。
製品出荷時のノート・ナンバーの設定値は、「ドラム・キット
のノート・ナンバー初期設定」(P.61)をご覧ください。
1.
[EDIT]を押します。
[EDIT]が点滅します。
[EDIT]を数回押して NOTE# インジケーターを点灯させ
2.
ます。
fig.01-008
3.
設定するパッドを叩きます。
叩いたパッドに対応したトリガー・インジケーターが、
一瞬点灯します。
4.
[+]、[-]を押してノート・ ナンバーを設定します。
[+]を押しながら[-]を押し続けると、値が + 方向へ
速く切り替わります。
[-]を押しながら[+]を押し続けると、値が - 方向へ速
く切り替わります。
設定値: 0(C -)〜 127(G 9)、OFF
※ 他のパッドに設定されているノート・ナンバーを選ぶ
と、ノート・ナンバーが点滅します。
他のパッドを設定する場合は手順 3〜 4を繰り返します。
5.
設定が終了したら、[DRUM KIT]を押して[EDIT]を
6.
消灯させます。
60
※[EDIT]を消灯させずに電源を切ると、ここで設定した
内容が失われます。
MIDI に関する設定をする
TD-3 に接続したパッドを演奏して、外部
MIDI 機器を鳴らす場合
各パッドを叩いたときに、TD-3 が送信する MIDI ノー
ト・ナンバー(鍵盤番号)を指定します。
外部音源やサンプラーで鳴らす音のノート・ナンバーに
合わせて設定してください。
複数のパッドに同じノート・ナンバーを設定した場合
外部 MIDI 機器から TD-3 のドラム・キットを鳴らすと
き、重複して設定されたノート・ナンバーを受信する
と、以下の優先順位でトリガー・インプットに設定され
たインストが鳴ります。
1. KICK
2. SNARE
3. TOM 1
4. TOM 2
5. TOM 3
6. HI-HAT
7. CRASH 1
8. CRASH 2
9. RIDE
ヘッドとリムでノート・ナンバーが重複しているとき
は、ヘッドのインストが鳴ります。
例:
トリガー・インプット SNARE のヘッドとリム、トリ
ガー・インプット TOM 1 に「38(D 2)」を指定した場
合、ノート・ナンバー 38(D 2)を受信すると、
SNARE のヘッドのインストが発音します。
ドラム・キットのノート・ナンバー初期設定
fig.InitNote
Note No.
18
19
20
21
22 CLOSED HI-HAT (Edge)
23
C1
24
25
26 OPEN HI-HAT (Edge)
27
28
29
30
31
32
33
34
35
KICK
36
C2
37
38 SNARE (Head)
39
40
SNARE (Rim)
TOM 3
41
42 CLOSED HI-HAT (Bow)
43
4446PEDAL HI-HAT
45 TOM 2
OPEN HI-HAT (Bow)
47
C3
C4
※ パッドに設定されているノート・ナンバーを受信すると
そのパッドが選ばれ、対応するトリガー・インジケー
ターが点灯します。(コーチ・モードでタイミングを
チェックすることはできません。)
TOM 1
48
49 CRASH 1 (Bow)
50
51 RIDE (Bow)
52
CRASH 2 (Edge)
RIDE (Edge)
53
54
55 CRASH 1 (Edge)
56
57 CRASH 2 (Bow)
58
59
60
61
MIDI に関する設定をする
パッドと TD-3 の内部音源を切り
離す(ローカル・コントロール)
ローカル・コントロールは、パッドの演奏を外部 MIDI シー
ケンサーで録音するための設定です。
録音するときに、ローカル・コントロールをオフに設定して
パッドを叩くと、演奏情報は TD-3 の内部音源に直接送信さ
れず、外部シーケンサーを経由して送信されます。
fig.midi-004.j
パッド
トリガー・インプット
TD-3
Trigger→
MIDI変換
OUT
LocalControl:
OFF
内部音源
ローカル・コントロール・オンの状態で、図のように接
続して録音すると、TD-3 内部と外部シーケンサー経由
の 2 つの演奏情報が TD-3 の音源部分に送信され、正し
く演奏できません。
[INST]を押しながら TD-3 の電源を入れます。
1.
「Local Control oFF」とスクロール表示され、ローカ
ル・コントロールがオフに設定されます。
パッドと TD-3 の内部音源が切り離され、パッドを叩い
ても内部音源は鳴りません。(トリガー・インジケー
ターは点灯します。)
電源を入れなおすと、ローカル・コントロールがオンに
2.
設定されます。
パッドと TD-3 の内部音源が接続され、パッドを叩くと
内部音源が鳴ります。
※[INST]を押さずに電源を入れたときは、常にローカ
ル・コントロール・オンになります。
IN
OUT
外部シーケンサー
(SoftThru:ON)
外部 MIDI 機器にデータを保存す
る(バルク・ダンプ)
シーケンサーなどの外部 MIDI 機器へ、TD-3 のドラム・キッ
トの設定や全体の設定を保存することができます。
外部シーケンサーは通常の演奏情報を録音するように操作し、
TD-3 側で次の操作を行います。
1.
TD-3の MIDI OUT コネクターと外部シーケンサー(保存先)
の MIDI IN コネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
fig.midi-005.j
MIDIOUT
MIDIIN
外部シーケンサー
2.
[DRUM KIT]を押しながら TD-3 の電源を入れます。
IN
「bulk duMP」とスクロール表示された後、 と表示
され、[DRUM KIT]が点滅します。
[+]、[-]を押して、 保存するデータを選びます。
3.
:すべてのデータ
:ドラム・キットのデータのみ
:トリガー設定などのセットアップ情報のみ
外部シーケンサーの録音を開始します。
4.
[DRUM KIT]を長めに押すと、データの送信が始まりま
5.
す。
送信中は と表示されます。
6.
送信が終了したのを確認して、外部シーケンサーの録音
を停止します。
7.
TD-3 の電源を切ります。
外部 MIDI 機器について詳しくは、 お使いの機器の取扱
説明書をお読みください。
バルク・ダンプはシステム・エクスクルーシブ情報のひ
とつです。外部 MIDI シーケンサーは、 システム・エク
スクルーシブ・メッセージを録音できるものをお使いく
ださい。また、シーケンサー側の設定で「システム・エ
クスクルーシブ情報を受信しない」設定になっていない
かを確認してください。
TD-3
62
MIDI に関する設定をする
ローランドの MIDI システム・エクスクルーシブ・ メッ
セージでは複数の機器を区別するための情報があり、こ
れをデバイス ID、この設定値をデバイス ID ナンバーと
呼びます。TD-3 のデバイス ID ナンバーは 17 に固定さ
れています。変更はできません。
保存したデータを TD-3 に戻す
シーケンサーなどの外部 MIDI 機器に保存した設定を、 TD-3
に戻します。
TD-3 上のデータは上書きされます。必要なデータを外
部 M IDI 機器に保存してから操作を行ってください。
TD-3 の MIDI IN コネクターと外部シーケンサーの MIDI
1.
OUT コネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
fig.midi-006.j
MIDIIN
MIDIOUT
TD-3
MIDI を使う機能と使用例
MIDI チャンネルについて
TD-3 がデータを送受信する MIDI チャンネルは「10」に固定
されています。
送受信するプログラム・チェンジについて
ドラム・キット
ドラム・キットのプログラム・ナンバーは、ドラム・キット
番号と同じ番号に固定されています。
外部 MIDI 機器からプログラム・ チェンジを受信すると、
TD-3 のドラム・キットが切り替わります。
ハイハット・コントロール・ペダルの送信
するコントロール・チェンジについて
ハイハット・コントロール・ペダルのコントロール情報は、
コントロール・チェンジ・ナンバー 4(フット・コントロー
ル)として送信されます。
外部シーケンサー
2.
[DRUM KIT]を押して、ドラム・キット・ナンバーの表
示にします。
3.
外部シーケンサーから設定データを TD-3 に送信します。
送信した設定が再現されます。
送信データ:0〜127
チョーク奏法の送信する情報について
チョーク奏法の情報は、ポリフォニック・キー・プレッ
シャーとして送信されます。
ノート・ナンバー
ヘッドとリムに設定されたノート・ナンバー
送信データ
リムを押さえたとき:7FH
リムをはなしたとき:00H
63
MIDI に関する設定をする
パッドの演奏で外部 MIDI 音源やサンプ
ラーを鳴らす
パッドを叩いて外部 MIDI 音源を鳴らすための設定をします。
この設定を行うと、TD-3 と外部音源を同時に鳴らすこ
とができます。
1.
TD-3のMIDI OUTコネクターと外部MIDI機器のMIDI INコ
ネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
fig.midi-007.j
TD-3 の[INST]を押しながら電源を入れます。
2.
ローカル・コントロールが「OFF」に設定されます。
外部MIDI機器の MIDI受信チャンネルを10 に設定します。
3.
外部 MIDI シーケンサーの録音を開始します。
4.
パッドを演奏すると録音されます。
5.
演奏が終わったら、外部 MIDI シーケンサーの録音を停止
6.
します。
外部MIDI シーケンサーの再生を開始すると、TD-3 が鳴り
7.
ます。
音源モジュールとして使う
MIDIOUT
MIDIIN
外部MIDI音源、サンプラーなど
外部MIDI機器の MIDI 受信チャンネルを 10に設定します。
2.
各パッドから送信する MIDI ノート・ナンバーを設定しま
3.
TD-3
す(P.60)。
外部 MIDI 音源やサンプラーで鳴らす音のノート・ ナン
バーに合わせて設定します。
外部 MIDI シーケンサーでパッドの演奏を
録音/再生する
パッドの演奏を外部シーケンサーで録音するための設定をし
ます。
TD-3 と外部 MIDI シーケンサーの MIDI コネクターを、次
1.
の図のように、MIDI ケーブルで接続します。
fig.midi-008.j
MIDIOUT
TD-3 を音源モジュールとして使用すると、MIDI 対応のキー
ボードやパッドを接続して演奏することができます。
TD-3のMIDI INコネクターと外部 MIDI機器のMIDI OUTコ
1.
ネクターを、MIDI ケーブルで接続します。
fig.midi-009.j
MIDIIN
MIDIOUT
MIDIキーボード、パッド
2.
外部MIDI機器の MIDI送信チャンネルを10 に設定します。
3.
外部 MIDI 機器を演奏すると、TD-3 が鳴ります。
TD-3
MIDIIN
64
MIDIOUT
外部シーケンサー
MIDIIN
TD-3
故障かなと思ったら/エラーメッセージ
リム・センシティビティーを「0」に設定していませんか?
故障かなと思ったら
ここでは、正しく動作しないときのチェック・ポイントと対
処方法をまとめています。症状に合わせて確認してください。
(P.59)
→ PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125 でリ
ム・ショットをするときは、リム・センシティビティー
の設定をします。[+]を押して「0」以外に設定してく
ださい。
音が鳴らない
■すべての音が鳴らない
[VOLUME]を左いっぱいに回しきっていませんか?
→[VOLUME]を右に回してください。
ローカル・コントロールを「OFF」に設定していませんか?
(P.62)
→ 外部シーケンサーを使用しない場合は、TD-3 の電源を
入れなおして、ローカル・コントロールを「ON」にし
てください。
■音が鳴らないパッドがある
インストの音量が下がっていませんか?
→[LEVEL/PAN] を押して、インストのレベルを設定して
ください(P.25)。
パッドを正しく接続していますか?(P.12)
→ プラグが抜けかかっていないか、差し込むジャックを間
違えていないかを確認してください。
→ パッドに付属のケーブルを使用して接続してください。
114 番のインスト「OFF」を選んでいませんか?(ドラム・
インスト・リスト;P.69)
→ 114(OFF)は音を鳴らさないための設定です。1 〜
113 番のインストを選んでください。
■リム・ショットができない/リム・ショットの
音が鳴らない
リム・ショットができるパッドを、リム・ショットができる
トリガー・インプットに接続していますか?(P.18)
→ PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125 でリ
ム・ショットを行うときは、トリガー・インプット
「SNARE」に接続してください。
→ PD-7、PD-8、PD-9、CY-6、CY-8、CY-12R/C、CY-
12H、CY-14C、CY-15R でリム・ショット(エッジ/
ベル・ショット)、チョークを行うときは、 トリガー・
インプット「SNARE」、「HI-HAT」、「CRASH 1」、
「CRASH 2」、「RIDE」のいずれかに接続してください。
→ PD-6、PD-80、PD-100 は、リム・ショットに対応して
いません。
■クロス・スティックができない/クロス・ス
ティックの音が鳴らない
クロス・スティックができるトリガー・インプットに接続し
ていますか?(P.18)
→ PD-80R、PD-85、PD-105、PD-120、PD-125 でクロ
ス・スティックを行うときは、トリガー・インプット
「SNARE」に接続してください。
クロス・スティック用のインストを選んでいますか?(ドラ
ム・インスト・リスト;P.69)
→ クロス・スティックをするときは、SNARE のリム側の
インストに「S1r、S2r、S3r、S4r、S10、S11」のい
ずれかを選んでください。
クロス・スティックを正しく行っていますか?(P.20、
P.46)
→ クロス・スティックは、ヘッドに手やスティックが当た
らないようにしてください。
■パッドを弱く叩いたときに音が鳴らない
TD-3 の電源を入れてからドラム・キット・ナンバーの表示が
出るまでの間に、パッドを叩いたりペダルを踏んだりしませ
んでしたか ?
→ P.14 の手順にしたがって、電源を入れ直してください。
[KIT]が点灯し、「DRUM KIT」画面が表示されるまで、
パッドを叩いたり、ペダルを踏んだりしないでくださ
い。TD-3 は電源投入時にパッドをチェックしています。
このとき、パッドを叩いたりペダルを踏んだりすると、
正しいチェックができなくなり、誤動作の原因となりま
す。
■クリック/メトロノームが鳴らない
[CLICK]が点灯していますか?
→[CLICK]を押して点灯させます。
クリックの音量を「0」に設定していませんか?(P.33)
→[EDIT]を数回押して「CLICK LEVEL」 を選び、[+]を
押して「0」以外に設定してください。
65
故障かなと思ったら/エラーメッセージ
MIX IN ジャックに接続した機器の音が鳴ら
ない/音が小さい
抵抗入りの接続ケーブルを使用していませんか?
→ 抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シ
リーズなど)をご使用ください。
接続した機器の音量を最小にしていませんか?
→ お使いの機器の取扱説明書をご覧になり、音量を設定し
てください。
ドラム・キットが思うように鳴らない
■アンビエンスがかからない
アンビエンスを「OFF」にしていませんか?
→[AMBIENCE] を押して、「ON」にしてください。
パッドが思うように鳴らない
■正しく鳴らない
トリガー・タイプの設定は正しいですか?
→ トリガー・タイプの設定をしてください(P.50)
パッドの感度設定は正しいですか?
→ パッド・センシティビティーの設定をしてください
(P.40)
※ 表現豊かな演奏のために、ローランド製の専用パッドの
ご使用をおすすめします。
KD-80、KD-85、KD-120、PD-80、PD-80R、PD-85、PD100、PD-105、PD-120、PD-125 のヘッドは均一に張られて
いますか?
→ お使いのパッドの取扱説明書をご覧になり、ヘッドの張
り具合を調節してください。パッドの音量などが不安定
な場合はヘッドの張り具合をやや強くすると安定します。
音がひずむ
■ヘッドホンの音がひずむ
ヘッドホンの出力は大きめに設定してあるため、使用してい
る音色によっては多少のひずみが感じられる場合があります。
→[VOLUME]つまみを絞ってください。ひずみが緩和さ
れます。
■アウトプットの音がひずむ
インストの設定によっては音に多少のひずみが生じる場合が
あります。
→[LEVEL/PAN]を押してインストのレベルを表示し、
[+]または[-]を押してパッドのインストの音量を下げ
てください。
→ パン(定位)の設定を中央に近づけるとひずみを抑える
ことができます。[LEVEL/PAN]を押してインストのパ
ンを表示し、[+]または[-]を押して設定します。
バルク・ダンプできない
MIDI ケーブルを接続するコネクターは正しいですか?
(P.62)
→ 外部 MIDI 機器にバルク・ データを保存する場合は、TD-
3 の MIDI OUT コネクターと外部シーケンサーの MIDI IN
コネクターを接続してください。
外部 MIDI 機器を「システム・エクスクルーシブ・データを
受信しない」設定にしていませんか?
→ 外部 MIDI 機器の取扱説明書をご覧になり、 システム・
エクスクルーシブ・データを受信する設定にしてくださ
い。
※ システム・エクスクルーシブ・データは機器固有のデー
タで、バルク・ダンプのデータもその一種です。
■違う音が鳴る
ヘッドとリムの選択を間違えていませんか?(P.24)
→ パラメーターの中にはヘッド部分とリム部分で別々の設
定ができるものがあります。トリガー・インプットを確
認してから設定してください。
リム・ショット(P.19、P.46)、クロス・スティック( P.20、
P.46)を正しく行っていますか?
→ リム・ショットはヘッドとリムを同時に叩いてくださ
い。クロス・スティックはヘッドに手やスティックが当
たらないようにしてください。
66
エラー・メッセージ
表示 意味 対応
(スクロール表示)
(スクロール表示)
(スクロール表示)
(スクロール表示)
本体の内部メモリーが壊れている可
能性があります。
内部システムに問題があります。 お買い上げ店または最寄りのローランド・サービスにお
大量の MIDI メッセージを受信したた
め、TD-3 が処理できません。
何らかの原因で外部 MIDI 機器との通
信がとぎれました。
システムエクスクルーシブ・メッ
セージのチェックサムの値が間違っ
ています。
MIDI メッセージを正しく受信できま
せんでした。
[DRUM KIT]を押すと と表示されます。もう一
(お客さまが変更した TD-3 の設定内容は失われます。)
故障かなと思ったら/エラーメッセージ
度[DRUM KIT]を長めに押してください。壊れている
部分の設定のみ、ファクトリー・リセットを行います。
それでも直らないときは、お買い上げ店または最寄りの
ローランド・サービスにお問い合わせください。
問い合わせください。
外部 MIDI 機器を正しく接続していることを確認してく
ださい(P.64)。それでも直らないときは、TD-3 へ送信
する MIDI メッセージの量を少なくしてください。
MIDI ケーブルの抜けや断線がないことを確認してくださ
い。
チェックサムの値を修正してください。
MIDI メッセージをもう一度送信しなおしてください。
67
ドラム・キット・リスト
No. ドラム・キット名
1 Acoustic
2 Groove
3 Oldies
4 2 Step
5 Ballad
6 Electronic
7 Techno House
8 Hip-Hop
9 Jazz
10 Disco Beat
11 Open Rock
12 Standard
13 Acid House
14 TR-808
15 Dirty
16 Jungle
17 Funk
18 Latin House
19 Abstract
20 Club Mix
21 Jazz Fusion
22 Garage House
23 Light Tuning
24 Brushes
25 R&B
26 Techno Cumbia
27 Classic R&B
28 Pop-Rock
29 Timbales Kit
30 Conga Kit
31 Percussion Set 1
32 Percussion Set 2
68
ドラム・インスト・リスト
No. 表示 インスト名
KICK
1 K01 Wood Kick
2 K02 Rock Kick
3 K03 Tight Kick
4 K04 Ambient Kick
5 K05 Muffle Kick
6 K06 Jazz Kick
7 K07 Hard Attack Kick
8 K08 Latin Kick
9 K09 Club Kick 1
10 K10 Club Kick 2
11 K11 Club Kick 3
12 K12 Club Kick 4
13 K13 808 Kick
14 K14 909 Kick
SNARE
15 S1 Bright Snare
16 S1r Bright Snare Rim *1
17 S2 Vintage Snare
18 S2r Vintage Snare Rim *1
19 S3 Vintage Snare 2
20 S3r Vintage Snare 2 Rim *1
21 S4 Funk Snare
22 S4r Funk Snare Rim *1
23 S5 Piccolo Snare
24 S5r Piccolo Snare Rim
25 S6 Brass Snare
26 S6r Brass Snare Rim
27 S7 Rock Snare
28 S7r Rock Snare Rim
29 S8 Ballad Snare
30 S9 Brush Snare
31 S9r Brush Snare Rim
32 S10 Cross Stick 1
33 S11 Cross Stick 2
34 S12 Club Snare 1
35 S13 Club Snare 2
36 S14 Club Snare 3
37 S15 Club Snare 4
38 S16 Club Snare 5
39 S17 Club Snare 6
40 S18 Club Snare 7
41 S19 Club Snare 8
42 S20 Club Snare 9
43 S21 808 Snare
44 S22 909 Snare
45 S23 909 Clap
TOM
46 t1.1 Power Tom 12"
47 t1.2 Power Tom 14"
48 t1.3 Power Tom 16"
49 t2.1 Rock Tom 12"
50 t2.2 Rock Tom 13"
51 t2.3 Rock Tom 16"
52 t3.1 Clear Tom 10"
53 t3.2 Clear Tom 12"
54 t3.3 Clear Tom 14"
55 t3.4 Clear Tom 16"
56 t4.1 Jazz Tom 12"
57 t4.2 Jazz Tom 13"
58 t4.3 Jazz Tom 16"
59 t5.1 808 Tom 1
60 t5.2 808 Tom 2
61 t5.3 808 Tom 3
62 t6.1 Electronic Tom 1
63 t6.2 Electronic Tom 2
64 t6.3 Electronic Tom 3
HI-HAT
65 H01 Lite HH
66 H02 Lite HH Edge
67 H03 Dark HH
68 H04 Dark HH Edge
69 H05 Club HH
70 H06 808 HH
71 H07 909 HH
72 H08 Triangle HH
73 H09 Shaker & Pedal Claves
74 H10 Tambourine & Pedal Cowbell
PERCUSSION
89 P01 Claves
90 P02 Shaker
91 P03 Tambourine
92 P04 Cowbell 1
93 P05 Cowbell 2
94 P06 Wood Block Hi
95 P07 Wood Block Lo
96 P08 Triangle Open
97 P09 Triangle Close
98 P10 Sleigh Bell
99 P11 Tree Chimes
100 P12 Timbale Hi
101 P13 Timbale Rim
102 P14 Timbale Lo
103 P15 Conga Hi
104 P16 Conga Closed Slap
105 P17 Conga Lo
106 P18 Bongo Hi
107 P19 Bongo Closed Slap
108 P20 Bongo Lo
109 SP1 Wood Block Lo/Hi sw *3
110 SP2 Timbale Hi/Rim sw *3
111 SP3 Conga Hi/Slap sw *3
112 SP4 Bongo Hi/Slap sw *3
113 SP5 Shaker/Claves sw *3
OFF
114 oFF Off
RIDE
75 Rd1 Pop Ride (Bow/Bell sw) *2
76 Rd2 Pop Ride Bell
77 Rd3 Pop Ride Edge
78 Rd4 Jazz Ride (Bow/Bell sw) *2
79 Rd5 Jazz Ride Bell
80 Rd6 Jazz Ride Edge
CRASH
81 Cr1 Dark Thin Crash 16"
82 Cr2 Medium Crash 16"
83 Cr3 Thin Crash 18"
84 Cr4 Medium Thin Crash 18"
85 Cr5 Paper Thin Crash 14"
86 Cr6 Splash 8"
87 Cr7 China 16"
88 Cr8 808 Cymbal
クリック・インスト
No. 音色名
1 Metronome
2 Beep
3 Electric
4 Sweep
5 Zap
6 Pulse
7 Cowbell
8 Claves
9 Sticks
10 Voice
*1:叩く強さにより、リムの音色が切り替わります。弱く叩くとクロス・スティック音、
強く叩くとリム・ショット音が鳴ります(P.20、P.46)。
*2:叩く強さにより、ライドのボウとベルの音色が切り替わります(P.20、P.47)。
*3:叩く強さにより、音色が切り替わります。
69
MIDI インプリメンテーション・チャート
PERCUSSIONSOUNDMODULE
ModelTD-3
ベーシック
チャンネル
モード
ファンクション...
電源ON時
設定可能
電源ON時
メッセージ
代用
MIDIインプリメンテーション・チャート
ノート
ナンバー
ベロシティ
アフター
タッチ
:音域
ノート・オン
ノート・オフ
キー別
チャンネル別
ピッチ・ベンド
4
送 信 受 信 備 考
10
×
モード3
×
**************
0〜127
**************
○99H,v=1〜127
○89H,v=64
○
×
×
○
10
×
モード3
×
**************
0〜127
0〜127
○
×
○
×
×
○
フット・コントロール
Date:Jan.15,2004
Version:1.00
コントロール
チェンジ
プログラム
チェンジ
:設定可能範囲
エクスクルーシブ
:ソング・ポジション
:ソング・セレクト
コモン
:チューン
リアル
タイム
その他
:クロック
:コマンド
:オール・サウンド・オフ
:リセット・オール・コントローラー
:ローカルON/OFF
:オール・ノート・オフ
:アクティブ・センシング
:システム・リセット
備考
○
**************
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
○
×
○
0〜31
○
×
×
×
×
×
○
○
×
×
○
×
プログラム・ナンバー1〜32
モード1:オムニ・オン、ポリ
モード3:オムニ・オフ、ポリ
70
モード2:オムニ・オン、モノ
モード4:オムニ・オフ、モノ
O:あり
X:なし
主な仕様
TD-3:パーカッション・サウンド・モジュール
音色数
ドラム・インスト:114
クリック・インスト:10
ドラム・キット数
32
エフェクト
アンビエンス(15 タイプ)
クリック・テンポ
20 〜 260
コーチ・モード
メニュー:7
バリエーション:20
ディスプレイ
7 セグメント 3 桁(LED)
接続端子
トリガー・インプット・ジャック× 9
ハイハット・コントロール・ジャック
アウトプット・ジャック(L/MONO、R)
ヘッドホン・ジャック(ステレオ標準タイプ)
ミックス・イン・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ)
MIDI コネクター(イン、アウト)
外形寸法
220(幅)× 144(奥行)× 59.5(高さ)mm
質量
550g(AC アダプターを除く)
付属品
取扱説明書
AC アダプター
ネジ(M5 × 8)× 4
ユーザー登録カード
保証書
別売品
パッド
(PD-6、PD-7、PD-8、PD-9、PD-80、PD-80R、
PD-85、PD-100、PD-105、PD-120、PD-125)
シンバル
(CY-6、CY-8、CY-12H、CY-12R/C、CY-14C、
CY-15R)
キック・トリガー
(KD-7、KD-8、KD-80、KD-85、KD-120)
ハイハット・コントロール・ペダル
(FD-7、FD-8)
スタンド
(MDS-3C、MDS-6、MDS-8C、MDS-10、MDS-20)
シンバル・マウント
(MDY-10U)
パッド・マウント
(MDH-10U)
出力インピーダンス
1.0kΩ
電源
AC アダプター(DC9V)
消費電流
1000mA
962a
※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更する
ことがあります。
71
索引
A
AC アダプター・ジャック ....................... 10, 13
AMBIENCE .................................................. 18, 26
B
BEAT .................................................................... 29
BPM ...................................................................... 37
Bulk Dump .......................................................... 62
C
CLICK ........................................................... 18, 28
CLICK INST ........................................................ 32
CLICK LEVEL .................................................... 33
COACH ................................................................ 35
Count In .............................................................. 39
D
DRUM KIT ........................................................... 23
G
Gradual Up/Down ............................................ 38
M
MIDI ....................................................................... 60
MIDI インプリメンテーション・チャート ... 70
MIDI コネクター ......................................... 10, 60
MIDI チャンネル ................................................. 63
MIX IN ........................................................... 10, 34
N
NOTE# .................................................................. 60
O
OUTPUT ...................................................... 10, 13
P
PAD SENS .......................................................... 40
PHONES ...................................................... 10, 13
POWER ................................................................ 10
Q
Quiet Count ........................................................ 37
H
HH CTRL ............................................................. 10
I
INST .............................................................. 18, 24
K
KIT COPY ........................................................... 27
L
LEVEL/PAN .......................................................25
Local Control ..................................................... 62
72
R
RHYTHM TYPE ................................................. 30
Rhythmic Notes ................................................ 36
S
Speed Check ..................................................... 37
Step Up/Down .................................................. 38
T
TEMPO ........................................................ 18,28
Time Check ......................................................... 36
V
VOLUME .............................................................. 10
索引
X
XTALK CANCEL ............................................... 41
あ
アウトプット・ジャック .......................... 10, 13
アンビエンス ...................................................... 26
い
インスト ....................................................... 24, 69
え
エッジ・ショット ........................... 19 〜 20, 47
お
音量
インスト ......................................................... 25
クリック ......................................................... 33
フット・クローズ ........................................ 42
か
感度 .................................................... 40, 52 〜 53
き
キューバン・クラーベ ...................................... 31
く
クラーベ ............................................................... 31
クラベス ............................................................... 31
クリック
拍子 ................................................................. 29
インスト ................................................. 32, 69
オン/オフ ..................................................... 28
テンポ .............................................................28
リズム・タイプ ............................................ 30
レベル(音量).............................................. 33
クロストーク・キャンセル ...................... 41, 57
クロス・スティック .................................. 20, 46
こ
コーチ・モード .................................................. 35
コピー ................................................................... 27
コントロール・チェンジ .................................. 63
コンプレッション .............................................. 26
さ
サイド・パネル .................................................. 10
し
試聴 ....................................................................... 17
す
スキャン・タイム .............................................. 55
スタンド・ホルダー .......................................... 11
スレッショルド .................................................. 53
せ
接続 .................................................... 12 〜 13, 34
セッティング ............................................... 11, 48
そ
ソン・クラーベ .................................................. 31
ち
チョーク奏法 ....................................... 20, 47, 63
て
定位 ....................................................................... 25
ディスプレイ ......................................................... 9
電源
入れる .............................................................14
切る ................................................................. 15
テンポ ................................................................... 28
73
索引
と
トップ・パネル .................................................... 9
ドラム・インスト・リスト .............................. 69
ドラム・キット .......................................... 16, 22
ドラム・キット・リスト .................................. 68
トリガー・インジケーター ................................ 9
トリガー・インプットの機能 ......................... 44
トリガー・インプット・ジャック .. 10, 18, 44
トリガー・タイプ .............................................. 50
トリガー・パラメーター .................................. 50
の
ノート・ナンバー ........................... 60 〜 61, 63
は
ハイハット・コントロール・ジャック ......... 10
ハイハット・コントロール・ペダル ..... 21, 42
パッド ........................................................... 19, 44
パッド・センシティビティー ................. 40, 52
バルク・ダンプ .................................................. 62
パワー・スイッチ .............................................. 10
パン ....................................................................... 25
ま
マスク・タイム .................................................. 58
み
ミックス・イン・ジャック .............................. 10
め
メトロノーム ....................................................... 28
ら
ラテン・リズム .................................................. 31
り
リア・パネル ....................................................... 10
リズム・タイプ .................................................. 30
リトリガー・キャンセル .................................. 56
リム・インジケーター ........................................ 9
リム・ゲイン ....................................................... 59
リム・ショット .......................................... 19, 46
リム・センシティビティー .............................. 59
ひ
拍子 ....................................................................... 29
ふ
ファクトリー・リセット .................................. 43
プレビュー ...........................................................17
プログラム・チェンジ ...................................... 63
へ
ヘッドホン・ジャック .............................. 10, 13
ヘッド・ショット ...................................... 19, 46
ベル・ショット .................................................. 47
ベロシティー・カーブ ...................................... 54
ほ
ボウ・ショット ............................... 19 〜 20, 47
ポラリティー・スイッチ .................................. 44
ボリュームつまみ .............................................. 10
る
ルンバ・クラーベ .............................................. 31
ろ
ローカル・コントロール .................................. 62
74
操作早見表
トリガーの設定 [LEVEL/PAN]+[TEMPO] P.50 〜 P.59
フット・クローズの音量 [LEVEL/PAN]+ POWER ON P.42
ファクトリー・リセット [+]+[-]+ POWER ON P.43
ローカル・コントロール・オフ [INST]+ POWER ON P.62
バルク・ダンプ [DRUM KIT]+ POWER ON P.62
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.
03563789 4RCC