SB-N10
Underwater Speedlight
水中スピードライト
SB-N10
使用説明書
Jp
i
水中スピードライト SB-N10 は、ニコンウォータープルーフケー
ス WP-N1、WP-N2、WP-N3、および Nikon 1 AW1 に使用できま
す。ご使用の前に、必ず本製品およびカメラの使用説明書をよく
お読みの上、内容を充分に理解してから正しくご使用ください。
本文中のマークについて
この使用説明書は、次のマークを使用しています。必要な情報を
探すときにご活用ください。
Jp
本製品やデジタルカメラの故障を防ぐために、使用前に注意して
いただきたいことや守っていただきたいことを記載しています。
本製品を使用する前に知っておいていただきたいことを記載
しています。
本書上で関連情報が記載されているページです。
A 安全上のご注意
安全にスピードライトをお使いいただくために守っていただきた
い内容が記載されています。スピードライトをお使いになる前に
必ずお読みください。詳しくは
ii
0
iv〜xviii
をご覧ください。
目次
安全上のご注意 iv
はじめに 1
付属品の確認 ................................................................................................1
ウォータープルーフケースまたはカメラとの接続に必要な別売アク
セサリー ....................................................................................................2
各部の名称 ....................................................................................................3
撮影前の準備 7
スピードライトに電池を入れる ................................................................7
スピードライトの準備をする ................................................................. 10
スピードライトのチェックをする 18
水中で使う前のチェックをする ............................................................. 18
最終チェックをする ................................................................................. 19
撮影する 22
TTL モード撮影 .........................................................................................22
AW1
、J4、S2 をお使いの場合 ......................................................... 22
J1
、J2、J3、S1 をお使いの場合(調光補正非対応) .................... 24
マニュアル発光モード撮影 ..................................................................... 26
ターゲットライトの使い方 28
水中ワイドパネルについて 29
ストラップの取り付け方 ......................................................................... 29
水中ワイドパネルの使い方 ..................................................................... 30
水中で使った後のお手入れをする 31
メンテナンス 34
O リングのお手入れについて ................................................................ 34
お手入れと保管上のご注意 ..................................................................... 37
故障かな?と思ったら 39
主な仕様 41
別売アクセサリー ..................................................................................... 42
ニコンプラザ、サービスセンターのご案内 43
アフターサービスについて 45
Jp
iii
安全上のご注意
ご使用の前に「安全上のご注意」をよくお読みの上、正しくお使い
ください。
この「安全上のご注意」は製品を安全に正しく使用していただき、
あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止するため
に重要な内容を記載しています。内容を理解してから本文をお読
みいただき、お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見
Jp
られるところに必ず保管してください。
表示と意味は次のようになっています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡また
危険
A
A
A
お守りいただく内容の種類を、次の絵表示で区分し、説明してい
ます。
絵表示の例
I
E
K
は重傷を負う可能性が高いと想定される内容を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡また
警告
は重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負
う可能性が想定される内容および物的損害の発生が想定される
注意
内容を示しています。
L 記号は、注意(警告を含む)を促す内容を告げるものです。図の中
や近くに具体的な注意内容(左図の場合は感電注意)が描かれています。
F 記号は、禁止(してはいけないこと)の行為を告げるものです。図
の中や近くに具体的な禁止内容(左図の場合は分解禁止)が描かれてい
ます。
D 記号は、行為を強制すること(必ずすること)を告げるものです。
図の中や近くに具体的な強制内容(左図の場合は電池を取り出す)が描
かれています。
iv
A
スピードライトについて
分解したり修理や改造をし
ないこと
E
破損などによるケガの原因
分解禁止
となります。
落下などによって破損し、
内部が露出したときは、露
G
出部に手を触れないこと
接触禁止
感電したり、破損部でケガ
をする原因となります。
C
電池を抜いて、販売店また
すぐに修
はニコンサービス機関に修
理依頼を
理を依頼してください。
熱くなる、煙が出る、こげ
臭いなどの異常時は、すみ
K
やかに電池を取り出すこと
電池を
そのまま使用すると火災、
取る
やけどの原因となります。
電池を取り出す際、やけど
C
に充分注意してください。
すぐに修
電池を抜いて、販売店また
理依頼を
はニコンサービス機関に修
理を依頼してください。
バッテリーホルダーを取り
付けていないときに水につ
J
けたり、水をかけたり、雨
水かけ
にぬらしたりしない
禁止
発火や感電などの事故や故
障の原因になります。
引火・爆発のおそれのある
場所では使わない
プロパンガス、ガソリン、
F
可燃性スプレーなどの引火
使用禁止
性ガスや粉塵の発生する場
所で使用すると、爆発や火
災の原因になります。
可燃性スプレーなどを吹き
付けたり、可燃性ガスの雰
F
囲気中で使用しないこと
使用禁止
爆発や火災の原因となりま
す。
警告
A
スピードライトについて
車の運転者等にむけてス
F
ピードライトを発光しない
発光禁止
事故の原因となります。
スピードライトを人の目に
近づけて発光しない
F
視力障害の原因になります。
発光禁止
撮影時には、
ください。
発光部を人体やものに密着
させて発光させないこと
F
やけどや発火の原因となり
発光禁止
ます。
幼児の口に入る小さな付属
品は、幼児の手の届くとこ
ろに置かない
A
幼児の飲み込みの原因とな
保管注意
ります。
万一飲み込んだ場合は直ち
に医師にご相談ください。
本製品を持ったまま水中に
飛び込まないこと
F
飛び込むとスピードライト
禁止
が体に当たり、ケガの原因
となります。
浸水したら使用をやめる
スピードライトの電源部か
A
らガスが発生し、破裂や爆
警告
発の原因になります。
電池を抜いてください。
本製品用のシリコングリス
を口に入れないこと
F
本製品用のシリコングリス
禁止
は食べられません。
警告
1m 以上離れて
Jp
v
Jp
vi
A
スピードライトについて
バッテリーホルダーを取り
付けていないときにぬれた
I
手でさわらない
感電注意
感電の原因になることがあ
ります。
製品は、幼児の手の届くと
ころに置かない
A
ケガの原因になることがあ
保管注意
ります。
連続発光後は電池の発熱に
注意すること
電池が発熱していて、やけ
A
どの原因となります。電池
注意
を交換する際には、注意し
てください。
強い衝撃を与えないこと
A
内部が故障し、破裂、発火の
注意
原因になることがあります。
シンナーやベンジンなどの
有機溶剤でふかない
F
プラスチック部品が変色し
溶剤清掃
たり破損するおそれがあり
禁止
ます。
防虫剤と一緒に保管しない
プラスチックケースが割れ
A
て火災や感電の原因になる
保管注意
ことがあります。
長期間使用しないときは電
池を外すこと
K
電池の液もれにより、火災、
電池を
ケガや周囲を汚損する原因
取る
になることがあります。
航空機内では、離着陸時に
電源を OFF にする
病院では、病院の指示に従う
A
スピードライトが出す電磁
使用注意
波などが、航空機の計器や
医療機器に影響を与えるお
それがあります。
注意
A
スピードライトについて
使用中のスピードライトに
長時間直接触れないこと
A
使用中に温度が高くなる部
使用注意
分があり、低温やけどの原
因になることがあります。
スピードライトやスピード
ライトに取り付けたアクセ
サリーなどを持ってウォー
タープルーフケースやカメ
A
ラを持ち上げたり、運んだ
移動注意
りしないこと
落下、破損など、思わぬケ
ガや故障の原因になること
があります。
窓を閉め切った自動車の中
や直射日光が当たる場所な
ど、異常に温度が高くなる
F
場所に放置しない
放置禁止
故障や火災の原因になるこ
とがあります。
水深 100m を超える水中で
は使用しないこと
F
動作不良や浸水の原因とな
禁止
ることがあります。
洗浄する際、スピードライ
トに水道水を勢いよく当て
F
ないこと
禁止
浸水の原因となることがあ
ります。
O リングやその接触面に傷
を付けたり、異物(砂やゴ
ミ、頭髪など)をはさみ込ま
F
ないこと
禁止
浸水の原因となることがあ
ります。
40℃を超える温水の中では
使用しないこと
F
熱によって変形し、浸水の原
禁止
因となることがあります。
注意
注意
A
スピードライトについて
砂、ほこり、塵の多いとこ
ろでバッテリーホルダーを
付け外ししない
F
防水性能が損なわれ、浸水
禁止
の原因となることがありま
す。
危険
A
アルカリ電池について
電池からもれた液が目に
入ったときは、すぐにきれ
いな水で洗い、医師の治療
A
を受けること
危険
そのままにしておくと、目
に傷害を与える原因となり
ます。
ネックレス、ヘアピンなど
の金属製のものと一緒に持
ち運んだり、保管しない
A
ショートして液もれ、発熱、
危険
破裂の原因になりますので、
ビニール袋などに入れて絶
縁してください。
警告
A
アルカリ電池について
外装チューブをはがしたり、
傷を付けないこと
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
電池を火に入れたり、加熱
しないこと
F
液もれ、発熱、破裂の原因
禁止
となります。
A
アルカリ電池について
新しい電池と使用した電池、
種類やメーカーの異なる電
F
池をまぜて使用しないこと
禁止
液もれ、発熱、破裂の原因
となります。
電池を分解しない
E
液もれ、発熱、破裂の原因
分解禁止
となります。
電池に表示された警告、注
意を守ること
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
使用説明書に表示された電
池を使用すること
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
電池は、幼児の手の届くと
ころに置かない
幼児の飲み込みの原因とな
A
ります。
保管注意
飲み込んだときは、ただち
に医師にご相談ください。
電池の「+」と「ー」の向きを
間違えないようにすること
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
水につけたり、ぬらさない
J
こと
水かけ
液もれ、発熱の原因となり
禁止
ます。
変色や変形、そのほか今ま
でと異なることに気づいた
F
ときは、使用しない
使用禁止
液もれ、発熱、破裂の原因
となります。
充電池以外は充電しないこと
F
液もれ、発熱、破裂の原因
禁止
となります。
警告
Jp
vii
Jp
viii
警告
A
アルカリ電池について
電池を廃棄するときは、ビ
ニールテープなどで接点部
を絶縁する
他の金属と接触すると、発
A
熱、破裂、発火の原因とな
警告
ります。
お住まいの自治体の規則に
従って正しく廃棄してくだ
さい。
電池からもれた液が皮膚や衣
服に付いたときは、すぐにき
れいな水で洗い流すこと
A
そのままにしておくと、皮
警告
膚がかぶれたりする原因と
なります。
使い切った電池はすぐにス
ピードライトから取り出す
A
こと
警告
液もれ、発熱、破裂の原因
となります。
危険
A
ニッケル水素充電池について
専用の充電器を使用し、4 本
同時に充電する
A
液もれ、発熱、破裂の原因
危険
となります。
電池を火に入れたり、加熱
しないこと
F
液もれ、発熱、破裂の原因
禁止
となります。
電池の「+」と「ー」の向きを
間違えないようにすること
A
液もれ、発熱、破裂の原因
危険
となります。
電池を分解しない
E
液もれ、発熱、破裂の原因
分解禁止
となります。
危険
A
ニッケル水素充電池について
ネックレス、ヘアピンなど
の金属製のものと一緒に持
ち運んだり、保管しない
A
ショートして液もれ、発熱、
危険
破裂の原因になりますので、
ビニール袋などに入れて絶
縁してください。
新しい電池と使用した電池、
型番やメーカーの異なる電
F
池を混ぜて使用しないこと
禁止
液もれ、発熱、破裂の原因
となります。
電池からもれた液が目に
入ったときは、すぐにきれ
いな水で洗い、医師の治療
A
を受けること
危険
そのままにしておくと、目
に傷害を与える原因となり
ます。
警告
A
ニッケル水素充電池について
外装チューブをはがしたり、
傷をつけないこと
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
電池に表示された警告、注
意を守ること
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
水につけたり、ぬらさない
J
こと
水かけ
液もれ、発熱の原因となり
禁止
ます。
警告
A
ニッケル水素充電池について
変色や変形、そのほか今ま
でと異なることに気づいた
F
ときは、使用しないこと
禁止
液もれ、発熱、破裂の原因
となります。
電池は、幼児の手の届くと
ころに置かない
幼児の飲み込みの原因とな
A
ります。
保管注意
飲み込んだときは、ただち
に医師にご相談ください。
充電の際に所定の充電時間
を超えても充電が完了しな
いときには、充電をやめる
A
こと
警告
液もれ、発熱、破裂の原因
となります。
電池からもれた液が皮膚や
衣類に付着したときは、す
ぐにきれいな水で洗い流す
A
こと
警告
そのままにしておくと、皮
膚がかぶれたりする原因と
なります。
電池をリサイクルするとき
や、やむなく廃棄するとき
は、ビニールテープなどで
接点部を絶縁する
他の金属と接触すると、発
A
熱、破裂、発火の原因とな
警告
ります。ニコンサービス機
関またはリサイクル協力店
にご持参くださるか、お住
まいの自治体の規則にした
がって廃棄してください。
使用説明書に表示された電
池を使用すること
A
液もれ、発熱、破裂の原因
警告
となります。
注意
A
ニッケル水素充電池について
電池に強い衝撃を与えたり、
投げたりしないこと
A
液もれ、発熱、破裂の原因
注意
となります。
Jp
ix
防水性能についてのご注意
・ 真水(プール、河川、湖など)と海水のみを防水の対象としています。
・ 水深 100m より深いところに持ち込まないでください。
・ 急流、滝などの強い水圧がかかるところに持ち込まないでください。
・ 水道などからの水を勢いよく当てないでください。強い水圧がかか
り、浸水の原因となる場合があります。
・ 温泉には持ち込まないでください。
・
スピードライトの内部は、防水性はありません。
・ 水辺や水中にいるとき、手やカメラおよびスピードライトがぬれてい
Jp
るときは、バッテリーホルダーを取り外さないでください。浸水や故
障の原因となります。
・ ぬれた電池をスピードライトに入れないでください。
・
水しぶきのかかる場所や、風の当たる場所、ほこりや砂の多い場所で
バッテリーホルダーを取り外さないでください。
・ バッテリーホルダーの内側や O リングに水滴などの液体が付着した
ときは、すぐに柔らかい乾いた布で拭き取ってください。
・ スピードライトの外側に異物が付着したときは、柔らかい乾いた布で
拭き取ってください。
・ バッテリーホルダーの内側や O リングに異物が付着したときは、す
ぐにブロアーなどで取り除いてください。
日焼けオイル、日焼け止め、温泉、入浴剤、洗剤、石けん、有機溶剤、
・
油脂、アルコール類などが付着したときは、すぐに拭き取ってください。
・ 寒冷地での低温下または 60℃以上の高温下(特に、直射日光の当た
る場所、車内、船上、砂浜、暖房装置の近くなど)に長時間放置しな
いでください。防水性能が劣化するおそれがあります。
・ スピードライトに外部から力を加えると、変形して気密性が失われ、
浸水の原因となります。重いものを載せたり、落としたり強く押した
りしないでください。
x
・ ぶつけたり落としたりして、強い衝撃や振動、圧力を与えた場合、防
水性能の保証対象外となります。スピードライトに衝撃が加わった場
合は、ご購入店かニコンサービス機関にご相談の上、防水性能の点検
(有料)を依頼されることをおすすめします。
・ 万一、浸水が確認された場合はただちに使用を中止し、スピードライ
トの水分を充分に拭き取り、ニコンサービス機関にお持ちください。
・ お客様の誤った取り扱いが原因の浸水などによる故障は、保証の対象
外です。
使用環境についてのご注意
スピードライトは、0℃〜 40℃(水中)での動作確認をしています。
・ 寒冷地では、電池の性能が一時的に低下します。低温時には保温した
予備の電池を複数個用意して、暖めながら交互に使用してください。
・ 寒冷地では、電源を ON にした直後に性能が一時的に低下すること
があります。
・ 寒冷地でスピードライトの外側に雪や水滴などが付着したときは、す
ぐに取り除いてください。ボタンやスイッチ類などが凍結すると、動
きにくくなる場合があります。
・ 寒冷地でスピードライトの金属部に長時間直接触れると、皮膚に傷害
を与える原因となります。長時間ご使用の場合は手袋などをお使いく
ださい。
スピードライトの電池を交換するときは、乾燥した場所で行ってくだ
・
さい。湿度が高い場所でバッテリーホルダーを取り外したままにする
と、水中に持ち込んだときに内部で結露が発生することがあります。
・ スピードライト内部に発生した結露をとるには、高温・多湿、砂やほ
こりの多い場所を避け、周囲の温度が一定の場所にスピードライトを
移動してください。電源を OFF にしてからバッテリーホルダーを取
り外してください。電池を取り出して、バッテリーホルダーを取り外
したままで乾燥させてください。
Jp
xi
スピードライトの取り扱い上のご注意
・ スピードライトを収納、運搬するときは、必ず電池を取り出してくだ
さい。電池を入れたまま収納、運搬すると、意図せずに電源が入り火
災の原因になります。
・ 自動車など、乗り物を運転しながら使用しないでください。事故を起
こす原因になります。
・ 浸水しているときは内部の圧力が高くなっていることがあります。
バッテリーホルダーを取り外すときに水が吹き出し、バッテリーホル
ダーが勢いよく外れることがありますのでご注意ください。ケガの原
Jp
因になります。
・
強い磁気の発生する場所では、正常に動作しなくなることがあります
のでご注意ください。
・
スピードライトは確実にブラケットに固定し、落下、紛失などにご注
意ください。必要以上に曲げたり、力を加えたりしないでください。
思わぬケガや破損、故障の原因になります。
・ スピードライトに外部から力を加えると、変形して気密性が失われ、
浸水の原因となります。重いものを載せたり、落としたり、強く押し
たりしないでください。
・ ご使用後は、防水されている状態で、必ず真水で洗ってください
(
31)。
0
水洗いした後は、乾いた柔らかい布で水気をよく拭き取り、陰干しに
・
して乾かしてください。
・
薬品、化粧品、シンナーなど石油系溶剤、台所用中性洗剤などは変形や
損傷の原因となる場合がありますので、絶対に使用しないでください。
・ 水にぬれた場所や湿気の多い場所にスピードライトを保管しないで
ください。カビやサビ、腐食、故障の原因になります。
・ スピードライトをぬれたまま放置しないでください。水滴がついたま
ま放置しますと、シミ・ムラとなって残ってしまう恐れがありますの
で、傷がつかない柔らかい布などで水滴をよく拭き取ってください。
・ 長期間ご使用にならないときは、内部電子部品の劣化を防ぐため、
1ヶ月に一度を目安に電池を入れてテスト発光をおこなってくださ
い。各操作部も実際の撮影同様に動作させてください。その後、レ
ディーライトが点灯していることを確認して電源を OFF にし、電池
を取り出してください。
xii
電池についてのご注意
・ 一般的に、スピードライトは非常に大きな電流を消費するため、電池
などに記されている充放電回数前に電池が使えなくなる場合があり
ます。
・ 電池を交換するときは、電源を OFF にしてから、「+」と「−」を間
違えないよう正しく入れてください。
・ 電池の両極に油や汚れなどが付着していると、接触不良の原因となり
ますので、ご注意ください。
・
電池の仕様により、連続発光して電池が高温になると発光できなくな
ることがあります。ただし、電池温度が下がれば、ご使用になれます。
・ 電池には、低温になるほど性能が低下する性質、使用しないでおくと
電圧が回復する性質、使わなくても自己放電する性質があります。ご
使用になる前には電池の容量の確認を心がけて、電池は早めに交換す
ることをおすすめします。
・
電池は、高温・多湿になる場所を避けて保管してください。
・ 充電池のご使用上の注意や充電方法などについては、各メーカーの電
池および充電器の使用説明書をご覧ください。
・ 充電池以外は充電しないでください。充電すると、破裂する恐れがあ
ります。
小型充電式電池の
リサイクル
不要になった充電式電池は、貴重な資源
を守るために、廃棄しないで充電式電池
リサイクル協力店へお持ちください。
Jp
xiii
水中光ファイバーケーブル SC-N10A(別売)
についてのご注意
・
水中光ファイバーケーブル SC-N10A は、デジタルカメラの内蔵フ
ラッシュが発した光をスピードライトに伝えるためのケーブルで
す。水中スピードライト SB-N10、ニコンウォータープルーフケース
WP-N1、WP-N2、WP-N3 または水中光ファイバーケーブルアダプ
ター
SR-N10A に接続して使用します。対応製品以外の製品には接続
しないでください。破損や損傷の原因になります。
・ ケーブルを無理に曲げたり、上に重いものを載せたりしないでくださ
Jp
い。ケーブルに傷がついて故障の原因になります。
・ ケーブルの取り付け、取り外しは必ずコネクター部分を持って行って
ください。ケーブル部分を持って取り付け、取り外しを行うと、故障
の原因になります。
・
光ファイバーケーブルはカメラの内蔵フラッシュ光をスピードライ
トに伝えるため、コネクターの先端が汚れているとスピードライトが
正常に機能しなくなる場合があります。ご使用の際は、必ず両側のコ
ネクターの先端が塩や砂等で汚れていないことを確認してください。
汚れている場合は、真水で洗浄してください。
・ コネクターが硬くて差し込みにくい場合は、シ
リコングリスをコネクターの
塗布してから差し込んでください。
・ コネクターが容易に抜けてしまう場合は、O リ
ングに塗布したシリコングリスを布等で拭き
取ってください。
・
ご使用後はスピードライト、およびウォータープルーフケースまたは光
ファイバーケーブルアダプターから取り外し、必ず真水で洗ってください。
・ O リングが劣化・磨耗・破損した場合は、ニコンサービス機関にご
相談ください。
・ コネクターが硬くて抜きにくい場合は、無理に引っぱらずに、コネク
ターを回しながら引き抜いてください。
・ 光ファイバーケーブルを絶対に分解・加工・改造しないでください。
故障の原因になります。分解・加工・改造品の保証はいたしかねます。
修理や内部の点検は、ニコンサービス機関にご相談ください。
xiv
O リングに薄く
O リング
水中ブラケット SK-N10A(別売)についての
ご注意
・ 水中ブラケット SK-N10A は、水中スピードライト SB-N10、ニコン
ウォータープルーフケース WP-N1、WP-N2、WP-N3
イバーケーブルアダプター SR-N10A を取り付けて使用します。
タープルーフケース、およびスピードライトは確実にブラケットに固
定し、落下・紛失などにご注意ください。また、必要以上に曲げたり、
力を加えたりしないでください。思わぬケガや破損 ・ 故障の原因にな
ります。
・
ブラケットをご使用中に固定用ネジのゆるみ等が発生しましたら、速
やかに締めなおしてください。ウォータープルーフケースおよびス
ピードライトの落下・損傷・紛失の原因になります。
・
砂やホコリ等のかかる場所での取り付けはおやめください。ネジ等に
砂をかみ、取り付け不良の原因になります。
・ ケース / アダプター固定ネジを必要以上に強く締め付けないでくださ
い。ウォータープルーフケースの破損や浸水の原因になります。
・ ご使用後はスピードライト、ウォータープルーフケース、および光
ファイバーケーブルを取り外し、必ず真水で洗ってください。
・ ブラケットを絶対に分解・加工・改造しないでください。浸水や故障
の原因になります。分解・加工・改造品の浸水・破損等の保証はいた
しかねます。修理や内部の点検は、ニコンサービス機関にご相談くだ
さい。
ステー部分を持ってウォータープルーフケースを持ち上げたり、運ば
・
ないでください。持ち運ぶ際はウォータープルーフケースやグリップ
などをお持ちください。落下・破損など、思わぬケガや故障の原因に
なります。
または水中光ファ
ウォー
Jp
xv
水中光ファイバーケーブルアダプター
SR-N10A(別売)についてのご注意
・
水中光ファイバーケーブルアダプター SR-N10A は、水中スピード
ライト SB-N10 を Nikon 1 AW1 と接続して使用する場合に、専用
防水レンズを装着した Nikon 1 AW1 に取り付けて使用します。必
要以上に曲げたり、力を加えたりしないでください。思わぬケガ
や破損 ・ 浸水 ・ 故障の原因になります。
・ 光ファイバーケーブルアダプターをご使用中にゆるみ等が発生しま
したら、速やかに取り付けなおしてください。落下・損傷・紛失の原
Jp
因になります。
・ 砂やホコリ等のかかる場所での取り付けはおやめください。光ファイ
バーケーブルアダプターの内側などに砂をかみ、取り付け不良の原因
になります。
・
ご使用後はカメラおよび光ファイバーケーブルを取り外し、必ず真水
で洗ってください。
・ 光ファイバーケーブルアダプターを絶対に加工・改造しないでくださ
い。浸水や故障の原因になります。加工・改造品の浸水・破損等の保
証はいたしかねます。修理や点検は、ニコンサービス機関にご相談く
ださい。
xvi
ご確認ください
重要 ご使用になる前に必ずお読みください
D
ご使用の前に必ず本製品およびカメラが正常に機能するか、浸水し
ないかを確認してください。万一、取り扱い上の不注意により水没
(浸水)事故などを起こした場合の補償はご容赦ください。また、本
製品の故障に起因する付随的損害(撮影に要した諸費用および利益
喪失等に関する損害等)についての補償もご容赦ください。
●保証書について
この製品には保証書が付いていますのでご確認ください。「保証書」は、
お買い上げの際、ご購入店からお客様へ直接お渡しすることになって
います。必ず「ご購入年月日」「ご購入店」が記入された保証書をお受
け取りください。「保証書」をお受け取りにならないと、ご購入
内の保証修理が受けられないことになります。お受け取りにならなかっ
た場合は、ただちに購入店にご請求ください。
カスタマー登録
下記のホームページからカスタマー登録ができます。
1 年以
https://reg.nikon-image.com/
カスタマーサポート
下記アドレスのホームページで、サポート情報をご案内しています。
http://www.nikon-image.com/support/
●使用説明書について
・ 使用説明書の一部または全部を無断で転載することは、固くお断りい
たします。
・ 仕様・性能は予告なく変更することがありますので、ご承知ください。
• 使用説明書の誤りなどについての補償はご容赦ください。
・ 使用説明書の内容が破損などによって判読できなくなったときは、下
記のホームページから使用説明書の PDF ファイルをダウンロードで
きます。
http://www.nikon-image.com/support/manual/
ニコンサービス機関で新しい使用説明書を購入することもできます
(有料)。
Jp
xvii
●本製品を安心してご使用いただくために
本製品は、対応のカメラおよびアクセサリー(O リング、シリコング
リスなど)に適合するように作られておりますので、対応製品との組
み合せでご使用ください。
●大切な撮影の前には試し撮りを
大切な撮影(結婚式や海外旅行など)の前には、必ず試し撮りをして
カメラが正常に機能することを事前に確認してください。本製品の故
障に起因する付随的損害(撮影に要した諸費用および利益喪失等に関
する損害等)についての補償はご容赦願います。
Jp
●著作権についてのご注意
あなたがカメラで撮影したものは、個人として楽しむなどの他は、著
作権上、権利者に無断で使うことができません。なお、実演や興行、
展示物の中には、個人として楽しむなどの目的であっても、撮影を制
限している場合がありますのでご注意ください。また、著作権の対象
となっている画像は、著作権法の規定による範囲内で使用する以外は、
ご利用いただけませんのでご注意ください。
xviii
はじめに
付属品の確認
お使いになる前に、本体と付属品が全てそろっていることを確認
してください。万一、不足のものがありましたら、ご購入店にご
連絡ください。
水中ワイドパネル
❏
SW-N10A
Jp
本体
SB-N10
❏
水中ワイドパネル用ストラップ
❏
使用説明書(本書)
❏
保証書
❏
シリコングリス
❏
WP-G1000
1
ウォータープルーフケースまたはカメラとの
接続に必要な別売アクセサリー
水中スピードライト SB-N10 をウォータープルーフケースまたは
カメラと接続するためには、次の別売アクセサリーが必要です。
その他の別売アクセサリーについては 42 ページをご覧ください。
Jp
水中ブラケット SK-N10A
❏
水中スピードライト SB-N10 とニコンウォータープルーフケース WP-N1、
WP-N2、および WP-N3 を取り付けてお使いになる場合は、SK-N10A と
SC-N10A が必要です(0 10)。
水中光ファイバーケーブルアダプター SR-N10A
❏
水中スピードライトSB-N10 と Nikon1 AW1
を接続してお使いになる場合は、SR-N10A と
SC-N10A、および SK-N10A が必要です(0 14)。
2
水中光ファイバーケーブル
❏
SC-N10A
各部の名称
1
5
4
ターゲットライト .........................28
1
ストラップフック .........................29
2
固定ボルト ...................11、15、28
3
6
12
11
10
9
バッテリーホルダー
6
ロックスイッチ ...................... 7、18
調光補正 / 光量調節
7
ダイヤル .....................4、23、27
スピードライトベース
8
レディーライト .................................6
9
2
3
センサーカバー .........12、16、32
4
光ファイバーソケット ..... 12、17
5
7
8
モードダイヤル .................................4
10
ターゲットライト
11
ボタン
.............. 5、23、24、28
バッテリーホルダー
12
............................. 7、18、19、31
Jp
3
モードダイヤル
❚❚
モードダイヤルを回すと、次の各モード
に切り換えられます。
OFF スピードライトの電源を OFF
にします。
M1/M2 スピードライトの光量をマ
Jp
ニュアルで調節できます
(
0
26)。
※
TTL TTL調光を行います(0 22)。ターゲットライトボタン
を 3 秒間長押しすることで、調光補正の対応 / 非対応
を切り換えられます。
※ J1、J2、J3、S1 をお使いの場合は使用できません。
オートパワーオフ
A
モードダイヤルを OFF 以外にした後、または最後に発光した後 30
分経過すると、自動的に電源が切れます。もう一度電源を入れる場
合は、モードダイヤルをいったん OFF に戻してください。
調光補正 / 光量調節ダイヤル
❚❚
モードダイヤルを TTL にセットした場
合は、調光補正を行います。M1 または
M2 にセットした場合、光量を調節でき
※
ます。
※ J1、J2、J3、S1 をお使いの場合は使用できません。
4
ターゲットライトボタン
❚❚
ボタンを押すとターゲットライト(
が点灯し、もう一度押すと消灯します。
0
28)
・ ターゲットライトボタンを 3 秒間長押
しすることで、調光補正の対応 / 非対
応を切り換えられます(
補正対応の TTLモードの場合は、レ
ディーライトが赤色に点灯します。調
光補正非対応の
レディーライトが青色に点灯します。
電源を OFF にしても調光補正の対応 /
非対応設定は解除されません。
TTLモードの場合は、
23、24)。調光
0
Jp
5
レディーライト
❚❚
スピードライトの状態によってレディー
ライトの色や状態が変化します。レ
ディーライトが示す意味は次の通りです。
表示 内容
Jp
充電が完了し、スピードライトが発光
赤色点灯
スピードライト発光後、
2 秒間点灯
緑色に
青色点灯
赤色と緑色が交互点滅
赤色または青色で点滅
可能な状態です(調光補正非対応の
モードに設定されている場合を除く)。
自動調光されています。
調光補正非対応の
ています。
電池残量がありません。残量のある電池
に交換してください。
スピードライトの内部が高温になってい
ます。温度が下がるまで、しばらく放置
してから電源を入れ直してください。
TTL
TTLモードに設定され
6
撮影前の準備
お使いになる前に、ウォータープルーフケースおよびカメラの使用
説明書をよくお読みください。
リングについて
O
❚❚
水中スピードライト SB-N10 は O リング
で防水性能を保っています。O リングの
機能を充分に生かすため、お使いになる
前に必ずメンテナンスをしてください。
詳しくは「O リングのお手入れについて
(
34)」をご覧ください。
0
O リング
スピードライトに電池を入れる
モードダイヤルが OFF になっている
1
ことを確認する
バッテリーホルダーロックスイッチ
2
を押しながら反時計方向にスライド
させて、Aの位置に合わせる
Jp
バッテリーホルダー
7
Jp
バッテリーホルダーをまっすぐに引き抜く
3
・ 内部に水滴が落ちないようにスピードライトを水平に持ち、
ゆっくりとバッテリーホルダーを取り外してください。
「+」と「−」の指示に従って電池をバッテリーホルダーに入れる
4
・ 以下に示す単 3 形電池を 4 本入れてください。
- アルカリ電池
- ニッケル水素充電池
交換の際は、4 本とも同じメーカー、同じ銘柄の新品電池ま
たは充電済みの電池を入れてください。
バッテリーホルダーロックスイッチがAの位置にある状態で、
5
図のようにバッテリーホルダーをスピードライト本体に押し込む
8
バッテリーホルダーロックスイッチ
6
を押しながら時計方向にスライドさ
せて、LOCK の位置に合わせる
注意
D
・ FULL 発光した後、スピードライトが発光可能状態(TTL ランプが
赤色に点灯)となるまで
充電済みの電池に交換してください。
・ 電池を装着、または交換する際は、本体の水分を充分に拭き取り、
乾いた手で行ってください。特に毛髪やウェットスーツからの水
滴にご注意ください。感電や製品のカビ、故障、浸水の原因とな
ります。
バッテリーホルダーは確実に取り付けてください。確実に取り付
・
けられていない場合、浸水の原因となります。
30 秒以上かかる場合は、新品電池または
Jp
9
スピードライトの準備をする
ウォータープルーフケース WP-N1、WP-N2、WP-N3
❚❚
をお使いの場合
ウォータープルーフケースに入れたカメラで水中スピードライト
SB-N10 を使って水中撮影する場合は、水中ブラケット SK-N10A(別売)
と水中光ファイバーケーブル SC-N10A(別売)が必要です(
0
2)。
Jp
3
1 2
6
水中ブラケット SK-N10A
4
5
7
8
10
水中光ファイバーケーブル
SC-N10A
固定ガイド
1
ステー
2
グリップ固定ネジ
3
グリップ
4
ストラップフック
5
・ ウォータープルーフケースにカメラを入れる前に、内蔵フラッシュ
を上げてください。
必ず、スピードライトおよびカメラの電源が OFF の状態で作業を
・
行ってください。
10
ケース / アダプター固定ネジ
6
六角レンチ
M4
7
コネクター(SB-N10 接続側)
8
ケーブル
9
コネクター(ケース接続側)
10
9