Keystation Pro 88 上級編ユーザーズマニュアル
目次:
1 基本操作
2 用語
3 Keystation Pro 88 演奏中の 操作
演奏中のプログラムチェンジ 送信
演奏中のバンクチェンジ 送信
スナップショットの送信
コントローラのミュート
ドローバーモード
ゾーンの変更方法
4 Keystation Pro 88 のプログラミングとエディット
プログラミングオプションについて
コントローラをエディット作業 のために選択 する方法
MIDI CC をアサインする方法
MIDI チャンネルをアサインする方法
グローバル MIDI チャンネルの変更
アサイナブルボタンを使用 した設定値 の切換 え
RPN/NRPN、システムエクスルーシブメッセージ 、その他 の高度 メッセージ
MMC コントロールをボタンにアサインする
フェーダ / ロータリーコントローラに RPN/NRPN をアサインする方法
ボタンにノートをアサインする方法
システムエクスルーシブメッセージとデバイス ID
不揮発性メモリ
メモリダンプ
デバイス ID をアサインする方法
工場出荷状態の 復元
コントローラグループの保存 とロード
ゾーンのプログラミング
ゾーンのオクターブシフトとトランスポーズの方法
ゾーンのプログラム、 バンク LSB、バンク MSB
ゾーンのチャンネル設定
グループ A コントローラ
1
5 Evolution ライブラリアンソフトウェア
Evolution ライブラリアンソフトウェアについて
ライブラリアンソフトウェアのインストール法
ライブラリアンソフトウェアのセットアップ
ライブラリアンソフトウェアの概要
デバイスから受信 したプリセットの整理
メモリ内容 を表示 する
セットアップのセーブ
セットアップのロード
6 MIDI 入出力と MIDI メッセージについて
MIDI 入出力信号の 流れ
MIDI 入力端子について
MIDI 出力端子について
プログラムチェンジとバンクチェンジについて
RPN/NRPN について
システムエクスルーシブメッセージについて
7 付録
付録 A - MIDI インプリメンテーション・ チャート
付録 B1 - アサイン可能 な MIDI CC(フェーダとロータリーコントローラー )
付録 B2 - アサイン可能 な MIDI CC(ボタン )
付録 C 16 進数変換表
付録 D1 MIDI データ一覧( GM セット)
付録 D2 MIDI ノートナンバー
付録 E - MIDI コントロールナンバー( MIDI CC)
8 製品保証
使用許諾条件
安全上のご 注意
製品保証について
ユーザー登録 について
技術的なお 問い 合わせについて
2
1 基本操作
Keystation Pro 88 上級編ユーザーズガイドをお 読 みになる 前 に、 まず Keystation Pro 88 と共に 同梱されている 初
級編ユーザーズガイドをお 読みになることをお 勧め 致します( 初級編ユーザーズガイドは www.m-audio.co.jp か
らダウンロードすることもできます)。
初級編 ユーザーズガイドをお読 みになって、Keystation Pro 88 の 基本的操作 についてはご理解頂 いたものと仮定
し、本書 では一歩進 んだ機能 について説明 します。
2 用語
本文に 先立ち、 まず 以下の 基本的な 用語について 解説いたします。
エディットモード:
エディットモードとは、 ファンクションキーを押 してからパラメータの値 を変更/ 設定 するまでの間 のことを指 し
ています。 パラメータの値 の変更 には、数値 キーを使用 します。 プログラムチェンジとバンクチェンジを除 き、 エ
ディットモード中 は Keystation Pro 88 からデータが送出 されることはありません。 また、LCD 画面 では変更可能
なパラメータが点滅 しています。3 秒以内 に数値 を入力 し別 のコントローラを動 かすと、入力 した番号 のパラメー
タをそのコントローラでエディットすることができるようになります。
デフォルトモード:
デフォルトモードとは、 その直前 の 3 秒間 にファンクションキーを押 さなかった場合 の Keystation Pro 88 の状態
を指 しています。 デフォルトモード中 は、LCD 画面にコントローラのシンボルと、2 桁の数値が表示されています。
この 2 桁 の数値 は、最後 に選択 したコントローラの番号 を表 しています。 また、3 桁 の数値 は、現在 アサインされ
ている MIDI CC ナンバーを表 しています。
ゾーンエディットモード:
ゾーンエディットモードとは、 ゾーン領域 ボタンを押 して( あるいはグループ A コントローラを選択 して) から
エディット操作 が完了 するまで有効 なモードのことです。 ゾーンエディットモード中 は ZONE ボタン上 の LED が
点滅 し、 ゾーンを 選択 することができることを示 します。 また 、LCD にはエディット 操作 のため現在選択中 のゾー
ンが表示 されます。
3 Keystation Pro 88 演奏中の 操作
演奏中のプログラムチェンジ 送信
サウンドカードや音源 モジュール、MIDI 対応 の楽器 など、標準 MIDI メッセージを受信 できる機器 に対 し、 いつで
もプログラムチェンジメッセージを送信 することができます。 プログラムチェンジのメッセージは、有効 になって
いるゾーンに送 られます。
3
1. ファンクションキー「 PROGRAM」ボタンを押 します 。
2 . プログラムチェンジを適用したいゾーンを 選択します 。 ゾーンを 指定しない 場合、 プログラムチェンジは 有
効ゾーン 全てに 適用されます。
3 . 数値キーまたは「 + 」「-」 キーを使用して 、 送信したいプログラム 番号 を 入力 します。
例:LCD 画面の 右上に「PROG 」 と 表示され、 ファンクションキー「PROGRAM 」 が 押されたことを 表しています。
送信されるプログラムナンバーは 00 で、 グローバル MIDI チャネル 01 で 送信されます。「Zone 1 」が点滅して 、
プログラムチェンジがゾーン 1 に 適用することを 示します 。
特定のプログラムをアサイナブルボタンに 割り 当て、 個々の MIDI チャネルへ 送出することもできます。 この 機能
の 詳細については 本ユーザーズガイドの 「 プログラミングとエディット 」 の 項をご 覧下さい 。
演奏中のバンクチェンジ 送信
128 個以上のプログラムを受信 することができる MIDI 機器をご使用 の場合 は、バンクチェンジ LSB と MSB メッセー
ジを送出 して、別 のバンクを使用 することができます。
1. ファンクションキー「 DATA LSB」ボタンまたは 「 DATA MSB」ボタンを押 します 。
2. プログラムチェンジを適用 したいゾーンを選択 します。 ゾーンを指定 しない場合、バンクチェンジは有効 ゾー
ン全 てに送信 されます。
3 . 数値キーまたは「 + 」「-」 キーを使 って 、 送信したいバンク番号 を入力 します 。
注意 : 受信側 MIDI 機器 が 送信 メッセージに 対応可能 かどうかは、MIDI 機器 の 取扱説明書 で 確認 して 下 さい。
「DATA LSB」「DATA MSB」メッセージの詳細 については本 ユーザーズガイドの「プログラムチェンジとバンクチェ
ンジについて」 の項 をご覧下 さい。
スナップショットの送信
スナップショットは現在 のコントローラアサインとそのバリューを受信側 の MIDI 機器 に送信 します。 スナップ
ショットを送信 するには、数値 キーの「+ 」「-」ボタンを同時 に押 します。
スナップショットを送信 すると、LCD 画面 に SNAP SHOT のシンボル(下図 ) が表示 され、各 コントローラのデー
タはそれぞれアサインされた MIDI チャンネルに送信 されます。
スナップショット機能 は、受信機器 を Keystation Pro 88 と同期 させるのに使 いますが、 クリエイティブなツール
としても使用 できます。 スナップショット機能 を使用 すると、 フェーダやロータリーコントローラの設定 をシーケ
ンサなどで記録 することができます。 シーケンサを記録 の設定 にして「SNAPSHOT 」 を押 します。
4
コントローラのミュート
この機能 を使用 すると、 ソフトウェアでの設定 を変更 することなく、 フェーダやロータリーコントローラの設定値
を変更 することができます。 フェーダとロータリーコントローラを全 てミュートするには、「CTRL MUTE 」ボタン
を押 します。
コントローラをミュートしても、 ボタンやフットスイッチ、鍵盤 に対 する影響 はありません。 コントロールミュー
トの状態 で MIDI アサイナブルなボタン / ファンクションキーや鍵盤 を押 すと、再 び「CTRL MUTE 」 ボタンを押 す
までは、ミュートは解除 されます。 また、ミュート有効時 に「CTRL MUTE 」ボタンを再 び押 してもコントロールミュー
ト機能 は解除 されコントローラは有効 になります。
「 CTRL MUTE 」 ボタンを押 すと LCD に 「 OFF 」 が表示 され 、 MIDI データの送信 が 中止 していることを 示 します 。 こ
の機能 は、Keystation Pro 88 の設定 を変更 した複数 のプリセットを切 り 換 えるのに便利 です。 コントローラが
ミュートされている間 は、 ソフトウェアでのコントローラ設定値 に比例 してコントローラを動 かすことができま
す。 コントローラの操作 によって、 ソフトウェアの設定値 が変 わることはありません。
この機能 を使用 すると、DJ が行 うようなクリエイティブなミキシングを行 うことができます。例 えば、Keystation
Pro 88 をミキサーのボリュームとして使用 している場合、 コントローラをミュートして、複数 のチャネルのボ
リュームを上下 させ、 スナップショットボタンを押 してみて下 さい。 このようなミキシングはとてもダイナミック
で、従来 のミキサーで実現 することはできません。
ドローバーモード
ドローバーモードでは、 フェーダの働 きが逆 になり、 フェーダを最 も上 にスライドさせた位置 が 0 、最 も下 にスラ
イドさせた位置 が 127 となります。
ドローバーモードを有効 にするには「CHANNEL ASSIGN 」 ボタンと「PROGRAM 」 ボタンを同時 に押 します。
ドローバーモードが有効 になると、LCD 画面 に FADER のシンボルが表示 されます。 ドローバーモードを終了 する
には、「CHANNEL ASSIGN 」ボタンと「PROGRAM 」ボタンを同時 に押 します。
ド
ドローバーモードは、 ハモンドオルガンのようにドローバーを備 えたシンセサイザとして使用 することを意図 して
設計されています。
注意 : プリセットをロードする 場合、ドローバーモードはグループ C の 中でのみロード 可能です。 グループにつ
いては 本ユーザーズガイドの 「 プログラミングとエディット 」 の 項をご 覧下さい 。
5
ゾーンの変更方法
Keystation Pro 88 では鍵盤を 4 つのゾーンに分割できます 。
一例として、 プリセット 2 (GM ミキサー) をロードしてみましょう。
1. ファンクションキー「 RECALL」ボタンを押 します 。
2. 数値キーまたは「 +」「-」キーを使 って 「2」を入力 します 。
このプリセットでは、ゾーン 1 がピアノサウンド、ゾーン 2 がストリングサウンド、ゾーン 3 がベースサウンド、ゾー
ン 4 がオルガンサウンドに設定 されます。
ゾーンの変更 をしたい場合 は、該当 ゾーンのボタンを押 します。ZONE ボタン上 の LED がどのゾーンが有効 である
かを示 します。 ゾーンを有効 にするにはその ZONE ボタンを押 します(LED が点灯)。有効ゾーンを解除するには
その ZONE ボタンを再 び押 します(LED が消灯)。
上のプリセットの 例では、 ゾーンが 鍵盤全体にまたがっています。 つまり、 全てのゾーンが 有効になり、4 種類の
楽器を 同時に 弾くことができます。
鍵盤上の 各ゾーンの 領域を 限定したり 鍵盤をいくつかのゾーンに 分割することができます。 これにより、 鍵盤の 異
なった 領域を 別々の 楽器に 振り 分けることができます 。 また 、各 ゾーン 毎にオクターブシフト 、 トランスポーズ 、
楽器の 選択ができます。
プログラミングとゾーンの 詳細については 本ユーザーズガイドの 「プログラミングとエディット」の項をご 覧下さい 。
4 Keystation Pro 88 のプログラミングとエディット
プログラミングオプションについて
Keystation Pro 88 の 60 系統のコントローラを使用 して、MIDI CC や RPN/NRPN 、GM 1 ,2 のシステムエクスクルー
シブメッセージを送出 することができます。 また、 コントローラに個々 の MIDI チャネルをアサインすることも可
能です。MIDI CC ナンバーは標準的な MIDI 仕様の 一部で、リアルタイムにパラメータを変化させるのに使用します。
標準 MIDI コントローラナンバー(1 〜 131 ) の 全リストについては、「付録 E 」を参照して下さい 。
Keystation Pro 88 の 60 系統のコントローラは、 どのリアルタイムコントローラでも MIDI CC にアサインすることが
できますが、22 個のアサイナブルボタンは、フェーダやロータリーコントローラとは少 し違 った機能 を持 っています。
以下 の 2 つの 表 では、フェーダやコントローラ、アサイナブルボタンにプログラムすることのできる MIDI メッセー
ジを記載 しています。 この段階 で MIDI メッセージについて学習 しておけば、以降 の説明 やプログラム例 での理解
も早 くなります。
6
MIDI CC Description Data Lsb
(Press Twice)
0-119 Standard MIDI CC`s - -
120-127 Channel Mode Messages - -
128 Pitch Bend Sensitivity - -
129 Channel Fine Tune - -
130 Channel Coarse Tune - -
131 Channel Pressure - -
132 RPN coarse RPN LSB RPN MSB
133 RPN ne RPN LSB RPN MSB
134 NRPN coarse NRPN LSB NRPN MSB
135 NRPN ne NRPN LSB NRPN MSB
136 Master Volume GM* Volume LSB Volume MSB
137 Master Pan GM* Pan LSB Pan MSB
138 Master Coarse Tune GM* Tuning LSB Tuning MSB
139 Master Fine Tune GM* Tuning LSB Tuning MSB
140 Chorus Mod rate GM 2* Mod rate -
141 Chorus Mod Depth GM 2* Mod depth -
142 Feedback GM 2* Feedback level -
143 Send to Reverb GM 2* Reverb send level -
144 Pitch Bend Pitch shift LSB Pitch shift MSB
255 Controller OFF*** - -
Data Msb
(Press Twice)
Assignable MIDI Buttons
ASSIGN Description Program
(Press Twice)
0-119 Standard MIDI CC`s - Toggle Value 2 Toggle Value 1
120-127 Channel Mode Messages - Toggle Value 2 Toggle Value 1
128 Pitch Bend Sensitivity - Sensitivity value -
129 Channel Fine Tune - Tuning amount -
130 Channel Coarse Tune - Tuning amount -
131 Channel Pressure - Pressure amount -
132 RPN Coarse Value RPN LSB RPN MSB
133 RPN Fine Value RPN LSB RPN MSB
134 NRPN Coarse Value NRPN LSB NRPN MSB
135 NRPN Fine Value NRPN LSB NRPN MSB
136 Master Volume* - Volume LSB Volume MSB
137 Master Pan* - Pan LSB Pan MSB
138 Master Coarse Tune* - Tuning LSB Tuning MSB
139 Master Fine Tune* - Tuning LSB Tuning MSB
140 Chorus Mod rate** - Mod rate -
141 Chorus Mod Depth** - Mod depth -
142 Feedback** - Feedback level -
143 Send to Reverb** - Reverb send level -
144 Pitch Bend - Pitch shift LSB Pitch shift MSB
145 Program/Bank Preset Program Bank LSB Bank MSB
146 MIDI CC( on/off) MIDI CC Button release value Button press value
147 Note( on/off) Note Velocity off Velocity on
148 Note( on/off toggle) Note Velocity off Velocity on
149 MMC Command*** - Command select -
150 Reverb type** - Type -
151 Rever time** - Time -
152 Chorus type** - Type -
153 Decrement MIDI CC MIDI CC Start Value End Value
154 Increment MIDI CC MIDI CC Start Value End Value
255 Controller Off**** - - -
Bank LSB
(Press Twice)
Data Msb
(Press Twice)
7
フェーダ/ コントローラと、アサイナブルボタンでは、プログラム方法 が異 なりますので注意 して下 さい。 エディッ
トしたいコントローラを選択 したら、 アサインした MIDI CC 番号 を以下 のように変更 することができます。
コントローラをエディット作業 のために選択 する方法
コントローラに MIDI CC をアサインする前 に、任意 のコントローラを選択 する必要 があります。選択 には、以下
の 2 つの方法 があります。
1 . ファンクションキー「 CONTROL SELECT 」ボタン(「GLOBAL CHANNEL」 +「CHANNEL ASSIGN」) を押 します 。
LCDには、CONTROLLER のシンボルが表示 されます。シンボルが点滅 し、そのコントローラの設定 が変更可能(エ
ディットモード) であることを表 しています。表示 された 3 桁 の数値 は選択 されているコントローラの番号
です。
2 . 数値キーまたは「 + 」「-」 キーでコントローラの番号 を 入力 します 。
または、
1 . フェーダやコントローラを操作するかボタンを 押します 。 そのフェーダ / コントローラ / ボタンが選択され 、
編集が 行えるようになります。
MIDI CC をアサインする方法
1 . ファンクションキー「CONTROL ASSIGN 」 を押します 。LCD には 、CC のシンボルが点滅表示され 、3 桁の 数値 は、
現在選択されている MIDI CC を 表しています。
2 . 新しい MIDI CC 番号を 数値 キーまたは「 + 」「-」 ボタンで入力します 。 選択した MIDI コントローラ 番号 が 、
現在選択されているコントローラにアサインされ、2 桁の 数値で LCD 画面の 左下に 小さく 表示されます。
注意 : グループ A コントローラが 選択されている場合 は 、各ゾーン毎 に 異 なった MIDI CC をアサインすることがで
きます。グループ A コントローラについては、本ユーザーズガイドの「グループ A コントローラ」の項をご覧下さい。
MIDI チャンネルをアサインする方法
1. 前述の 手順に 従って、 エディットで 使用するコントローラを 選択します。
2. ファンクションキー「CHANNEL ASSIGN 」を押 します。LCD には CHAN のシンボルが表示 されます。「c 」(チャ
ンネル )または「z 」( チャンネルがグローバルゾーン * にアサインされている 場合 ) のあとに続く 3 桁の 数値は 、
選択したコントローラにアサインされている MIDI チャネルを 表しています。 また、2 桁で 小さく 表示されて
いる 数値は 、現在選択 されているコントローラの 番号を 表しています 。
3 . 数値キーまたは「 + 」「-」 キーで 、 コントローラにアサインする MIDI チャンネル ( 00 〜 20 ) を入力します 。
注意 : 17 チャンネル〜 20 チャンネルを 選択すると、 コントローラはグローバルゾーンチャンネルのゾーン 1 〜
4 にそれぞれアサインされます。
8
グローバル MIDI チャンネルの変更
コントローラにチャネル 00 をアサインすると、 グローバルチャネルに送信 されるようになります。Keystation
Pro 88 では、 グローバル MIDI チャンネルは(前述 で説明 した方法 で) MIDI CC チャンネルがチャネル 00 にアサ
インされているコントローラだけ適用 されます。
グローバル MIDI チャンネルの変更方法:
1 . ファンクションキー「 GLOBAL CHANNEL 」ボタンを 1 回押します。 LCD には KEYBOARD と CHAN のシンボル
が表示 されます。現在選択 されているグローバルチャンネルが 3 桁 の数値 として「c 」 の後 に表示 されます。
2 . 数値キーまたは「 + 」「-」 キーで MIDI チャンネル 番号 ( 01-16 ) を入力します 。
例 : MIDI チャンネル 01 がグローバル MIDI チャンネルにアサインされました。
グローバル MIDI チャンネルと 個別アサインされた MIDI チャンネルを 合わせて 使うとシステム 内での 効率的なやり
取りができます。Reason のようなマルチティンバーのインストゥルメントでは、Keystation Pro 88 のグローバル
MIDI チャンネル設定を 変更してデバイスを変える 方がソフトウェア 内で 設定変更するよりも 簡単な 場合 があります。
アサイナブルボタンを使用 した設定値 の切換 え
22 個のアサイナブルボタンを使用 すると 、2 つの設定値を切 り 換えて使用 することができます。例えば 、 最初にボタ
ンを押したときには設定値 15 を、次にボタンを押したときには設定値 74 を送出 するように設定することができます。
アサイナブルボタンを使用 した設定値 の切換 え方法:
1. ファンクションキー「 DATA MSB」を 2 回押します。
2. 数値キーまたは「 +」「-」キーで 「15」を入力 します 。
3. ファンクションキー「 DATA LSB」を 2 回押します。
4. 数値キーまたは「 +」「-」キーで 「74」を入力 します 。ボタンを押 すたびに同 じ値 を送出 するように設定 する
場合は、 上記の 手順で 同じ 値を 入力して 下さい。
RPN/NRPN、システムエクスルーシブメッセージ 、その他 の高度 メッセージ
標準的 な MIDI コントローラ 番号 は、0 〜 131 の範囲 で 使用 することができます 。 Keystation Pro 88 では、キーボー
ド上 のコントローラにアサイン可能 な MIDI CC のリストを拡張 して、RPN/NRPN や MMC,GM 1 ,2 のシステムエク
スクルーシブメッセージも扱 える環境 を用意 しました。 これらの拡張 メッセージも標準 MIDI メッセージと同様 に、
MIDI CC ( 132 〜 152 )を入力 すれば 使用 できるようになります 。 各メッセージの MIDI CC については、「付録 B 」
を参照 して下 さい。
また、 これらの拡張 メッセージをプログラムするには、「PROGRAM 」、「DATA LSB」、または「DATA MSB 」ボタン
をそれぞれ 2 回 ずつ押 す必要 があります。
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