Dell™ PowerEdge™ RAID
Controller
および 6Gbps SAS HBA
(PERC)H200
ユーザーズガイド
メモ、注意、警告
メモ:コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意:手順に従わない場合は、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性がある
ことを示しています。
警告:
物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
________________________________________
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目次
1 注意:安全にお使いいただくために . . . . . . 9
安全について:一般的注意 . . . . . . . . . . . . . . 9
安全について:システム内部の作業を行う場合. . . . . 10
静電気放出への対処 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
安全について:バッテリの廃棄 . . . . . . . . . . . . . 11
2 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
サポートされているオペレーティングシステム. . . . . 14
RAID
について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
RAID レベル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
RAID の用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
RAID 0 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
RAID 1 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
RAID 10. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 17
3 PERC H200 および 6Gbps SAS HBA
機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
6Gbps SAS HBA 専用の LED ポートアクティビティ
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22
機能
物理ディスクキャッシュポリシー . . . . . . . . . . . . 23
サポートされないドライブ . . . . . . . . . . . . . 23
目次 3
4 ハードウェアの取り付け. . . . . . . . . . . . . . 25
PERC H200 および 6Gbps SAS HBA カードの
取り付け
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25
PERC H200
モジュラーカードのインストール . . . . . . 29
5 ドライバのインストール. . . . . . . . . . . . . . 31
Windows ドライバのインストール . . . . . . . . . . . 32
ドライバメディアの作成 . . . . . . . . . . . . . . 32
インストール前の要件 . . . . . . . . . . . . . . . 32
Windows Server 2003 オペレーティング
システムのインストール中における
ドライバのインストール . . . . . . . . . . . . . 33
Windows Server 2008 または Windows Server
2008 R2 のインストール中におけるドライバの
インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
新規 RAID コントローラ用の Windows Server
2003、Windows Server 2008 または
Windows Server 2008 R2 ドライバの
インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
Windows ドライバのアップデート . . . . . . . . 36
Linux ドライバのインストール. . . . . . . . . . . . . . 37
DUD の作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
DKMS を使用した DUD の作成 . . . . . . . . . . . . . . 39
DUD を使用した Red Hat Enterprise Linux
オペレーションシステムのインストール. . . . . 39
DUD を使用した SUSE Linux Enterprise Server の
インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
RPM パッケージを DKMS サポートと一緒に
インストールする方法 . . . . . . . . . . . . . . 41
カーネルのアップグレード . . . . . . . . . . . . . 41
4 目次
6 PERC H200 および 6Gbps SAS
HBA BIOS . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
POST メッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
BIOS 障害コードメッセージ . . . . . . . . . . . . 43
複数のコントローラのある起動 . . . . . . . . . . 44
設定ユーティリティ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44
設定ユーティリティの起動 . . . . . . . . . . . . . 44
実行される機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44
RAID 設定と管理画面 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 46
新規ボリュームタイプの選択. . . . . . . . . . . . 46
新規ボリュームの作成 . . . . . . . . . . . . . . . 46
ボリュームの表示. . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
ボリュームの管理. . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
Exit(終了)画面 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50
設定作業の実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51
RAID 0 仮想ディスクの作成 . . . . . . . . . . . . 51
RAID 1 仮想ディスクの作成 . . . . . . . . . . . . 52
RAID 10 仮想ディスクの作成 . . . . . . . . . . . 53
仮想ディスクのプロパティの表示 . . . . . . . . . 55
仮想ディスクのアクティブ化. . . . . . . . . . . . 55
仮想ディスクの移行とアクティブ化 . . . . . . . . 56
仮想ディスクの削除 . . . . . . . . . . . . . . . . 56
ホットスペアのフェイルオーバー . . . . . . . . . 56
劣化状態の仮想ディスクの交換とリビルド . . . . 57
優先起動デバイスの割り当て. . . . . . . . . . . . 57
目次 5
7 トラブルシューティング. . . . . . . . . . . . . . 59
BIOS 起動順序 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 59
バックグラウンドアクティビティ . . . . . . . . . . . . 59
一般的な問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 60
物理ディスクに関連する問題 . . . . . . . . . . . . . . 61
設定ユーティリティのエラーメッセージ . . . . . . . . 62
BIOS
エラーメッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . . 63
A ファームウェアのアップデート. . . . . . . . . 69
ファームウェアパッケージアップデート
ユーティリティ
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 69
B 困ったときは . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 71
テクニカルサポートとカスタマーサービス . . . . 71
オンラインサービス. . . . . . . . . . . . . . . . . 72
24 時間納期情報案内サービス . . . . . . . . . . . 72
Dell 企業向けトレーニング. . . . . . . . . . . . . . . . 73
C 認可機関の情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 75
6 目次
ご注文に関する問題 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 73
製品情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 73
保証期間中の修理または返品について. . . . . . . . . . 73
お問い合わせになる前に . . . . . . . . . . . . . . . . . 73
D 企業の連絡情報
(台湾のみ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 77
用語集 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 79
索引 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 87
目次 7
8 目次
注意:安全にお使いいただく
ために
ご自身の身体の安全を守り、システムおよび作業環境を保護するために、以下の安全に関するガイド
ラインに従ってください。
警告:バッテリの取り付け方が間違っていると、破裂する恐れがあります。交換用のバッテリ
には、製造元が推奨する型、またはそれと同等の製品を使用してください。
について:バッテリの廃棄」
を参照してください。
メモ:米国における 販売条件、限定保証および返品、輸出規制、ソフトウェア使用許諾契約、
安全、環境および人間工学について、法規制情報、およびリサイクル情報の詳細情報に関して
は、お使いのシステムに同梱の安全、環境および規制情報、エンドユーザーライセンス契約、
並びに保証とサポート情報を参照してください。
安全について:一般的注意
• サービスマークを確認し指示に従ってください。ユーザーマニュアルに記載されている以外の
製品には触れないでください。稲妻の絵の三角形の記号が付いたカバーを開閉しないでくださ
い。感電の危険性があります。トレーニングを受けたサービス技術者以外の方は、これらの実
装部の部品には触れないでください。
• 次のいずれかの状況が発生した場合は、製品を電源コンセントから抜き、部品を交換するかト
レーニングを受けたサービス業者にご連絡ください。
– 電源ケーブル、延長ケーブルまたはプラグが損傷した。
– 製品に異物が入った。
– 製品が水に濡れた。
– 製品が落下した、または損傷した。
– 操作手順を実行しても、製品が正しく作動しない。
• 製品は必ずデル認定機器とともに使用してください。
• 製品には、電気定格ラベルに記載された種類以外の電源を使用しないでください。適切な電源
の種類が不明な場合は、サービス業者または最寄りの電力会社にお尋ねください。
• バッテリの取り扱いにはご注意ください。バッテリを分解したり、強く押しつぶしたり、穴を
開けたり、外部接触部をショートさせたりしないでください。また、火の中や水中へ投棄した
り、
60 ℃ 以上の場所に放置しないでください。バッテリを開けて、内部に触れないでくださ
い。バッテリを交換するときは、製品に適合したバッテリを使用してください。
11 ページの「安全
注意:安全にお使いいただくために 9
安全について:システム内部の作業を行う場合
システムカバーを取り外す前に、以下の手順を順番に行ってください。
注意:デルのマニュアルで別途指示されている場合を除き、システムのカバーを取り外して
システム内部の部品に手を触れる作業は、トレーニングを受けたサービス技術者だけが行って
ください。
注意:システム基板から部品を取り外したり、周辺機器の接続を外す場合は、システム基板の
損傷を避けるために、システムの電源を切ったあと
1
システムおよび接続されているすべてのデバイスの電源を切ります。
2
システムと各デバイスの電源プラグをコンセントから外します。けがや感電の危険を防止するた
めに、すべての通信関連のケーブルをシステムから外します。
3
コンピュータ内部の部品に触れる前に、シャーシの塗装されていない金属面に触れて、身体から
静電気を除去します。
4
作業中も定期的にシャーシの塗装されていない金属面に触れて、内部構成部品を破損する可能性
のある静電気を除去してください。
さらに、該当する場合には、以下の点にもご注意ください。
• ケーブルを外すときは、ケーブルそのものを引っ張らずに、コネクタやストレインリリーフ
ループをつかんでください。ケーブルには、ロックタブのあるコネクタが付いているものもあ
ります。このタイプのケーブルを外す際は、ロックタブを押してからケーブルを外してくださ
い。コネクタを外すときは、コネクタのピンを曲げないようにまっすぐに引き抜きます。また、
コードを接続する際は、両方のコネクタの方向と位置が正しいことを確認してください。
• コンポーネントやカードの取り扱いには十分注意してください。カードのコンポーネントや接
点には触れないでください。カードを持つ際は縁を持つか、金属製の取り付けブラケットの部
分を持ってください。マイクロプロセッサチップなどの部品を取り扱う際には、ピンには触れ
ずに縁を持ってください。
5 秒間待ってください。
静電気放出への対処
静電気放出(ESD)によってシステム内部の電子部品が損傷する恐れがあります。ESD は一定の条件
下で周辺機器などの物体や人体に蓄積され、システムなど別の物体に放電されることがあります。
ESD による損傷 を防ぐために、メモリーモジュールなどのシステム内部の電子部品に触れる場合は、
前もって静電気を身体から除去してください。電子部品に触れる場合は、アース処理された金属(シ
ステムの
I/O パネルの塗装されていない金属面など)に前もって触れることで、ESD による障害を防
ぐことができます。コンピュータに(携帯情報端末を含む)周辺機器を接続する場合は、システムに接
続する前に必ず作業者自身と周辺機器の両方の静電気を除去してください。また、システム内部の作
業を行う間にも定期的に
さらに、静電気放出による損傷を防止するために、以下の手順を実行することもお勧めします。
• 静電気に敏感な部品を梱包箱から取り出す場合は、部品を取り付ける用意ができるまで、その
部品を静電気防止梱包材から取り出さないでください。静電気防止パッケージを開梱する直前
に、必ず身体から静電気を除去してください。
• 静電気に敏感な部品を運ぶ場合は、最初に静電気防止パッケージに入れてください。
• 静電気に敏感な部品の取り扱いは、静電気の発生しない場所で行ってください。なるべく静電
気防止用のフロアパッドと作業台パッドを使用してください。
I/O コネクタに触れて、身体に蓄積した静電気を除去します。
10 注意:安全にお使いいただくために
安全について:バッテリの廃棄
システムには、ニッケル水素(NiMH)バッテリ、コイン型リチウムバッテリ、リチウ
ムイオンバッテリなどが使用されています。
リおよびリチウムイオンバッテリは寿命が長く、交換する必要がほとんどありません。
メモ:バッテリを家庭用のごみと一緒に捨てないでください。不用になったバッテリの廃棄に
ついては、各地域のゴミ処理担当窓口にお問い合わせください。
メモ:システムには、バッテリを内蔵する回路カード、その他の部品が含まれていることもあ
ります。このようなバッテリについても、決められたバッテリの廃棄場所に廃棄する必要があ
ります。このようなバッテリについては、該当するカードまたはコンポーネントのマニュアル
を参照してください。
台湾のバッテリリサイクルマーク
NiMH バッテリ、コイン型リチウムバッテ
注意:安全にお使いいただくために 11
12 注意:安全にお使いいただくために
概要
Dell™ PowerEdge™ RAID Controller(PERC)H200
カードは、
です。
おり、最高
提供します。
PERC H200
イブおよびソリッドステートドライブ(
このカードは
す。
供します。
PERC H200
H200
ハイト
PERC H200
れます。このカードは
使用でき、
PERC H200
ます。
PERC H200
• SAS 2.0
•RAID 0、RAID 1
• SSD
• LT03 060、LT04
•
• Mini-SAS
•
•2
Dell Serial-Attached SCSI (SAS)RAID
PERC H200
6Gb/
6Gbps SAS HBA
内蔵モジュラーコントローラを除き、すべて標準ハーフレングス、ハーフ
PCI-E
2x4 mini-SAS
のサポート
最大テープスループットを向上させるための、全ハードウェア
Layer Retry
主機能に対する
つのグローバルホットスペアのサポート
および
6Gbps SAS HBA
秒のスループット、およびハードウェアパフォーマンスの向上を
カードには内蔵
PowerEdge
および
6Gbps SAS HBA
カードです。
および
6Gbps SAS HBA
内蔵モジュラーコントローラは
および
6Gbps SAS HBA
準拠、
(
コネクタ
RAID
機能が搭載され、デル認定ハードディスクドラ
システムに限り、内蔵テープドライブをサポートしま
は、デル対応の外付け
PCI-E x8
6Gb/
、および
、および
TLR
)のサポート
PCI-E 2.0
および
外付けコネクタを使用して
秒スループット
RAID 10
LT05
準拠
カードは
SSD
)のサポートが可能になります。また、
SAS
カードは、ブレードシステムの
カードは、
x16
コネクタ搭載のプラットフォームで
PCI-E x4
カードの主な機能には次が含まれます。
機能
テープドライブのサポート
および
6Gbps SAS HBA
コントローラ第
T10 SAS 2.0
テープデバイスへのサポートを提
PCI-E x8
SAS
デバイスと通信します。
リンク幅のみをサポートし
仕様に準拠して
リンク幅でサポートさ
3
世代の一連
PERC
Transport
概要 13
図 2-1. 6Gbps SAS HBA ハードウェアアーキテクチャ
1
2x4 外付け SAS コネクタ
2
PCI-E コネクタ
サポートされているオペレーティングシステム
PERC H200
に対応しています。
• Microsoft® Windows Server® 2003
• Microsoft Windows Server 2008
• Microsoft Windows Server 2008 R2
•Red Hat
•SUSE
(
•Sun® Solaris™ 10(64
•VMware® ESX 4.0
メモ:サポートされているオペレーティングシステムの最新リストとドライバのイン
および
6Gbps SAS HBA
含む)
®
Enterprise Linux®
バージョン
64
およびバージョン
ストール手順については、デルサポートサイト
掲載されているマニュアルを参照してください。特定のオペレーティングシステム
のサービスパック要件については、デルサポートサイト
ドライバとダウンロード
5.3
®
Linux Enterprise Server
ビットのみ)、 バージョン
11(64
ビット)
アップデート
セクションを参照してください。
カードは、次のオペレーティングシステム
シリーズ
シリーズ(
バージョン
バージョン
10
サービスパック 3(
ビットのみ)
Hyper-V Virtualization
4.7
、バージョン
10
サービスパック
4.8
64
ビットのみ)、
1
support.jp.dell.com/manuals に
support.jp.dell.com で
、および
2
を
14 概要
RAID について
RAID
とは複数の独立した物理ディスクによるグループで、データの保存やデー
タへのアクセスに使用するドライブの数を増やすことでパフォーマンスやデータ
RAID
の可用性を高めます。
データの可用性を高めます。物理ディスクグループは、ホストシステムでは
のストレージユニットとして認識されます。複数のディスクに同時にアクセスで
きるため、データスループットが向上します。
データストレージの可用性とフォールトトレランスも向上します。
ディスクのサブシステムは、
RAID
I/O
パフォーマンスと
1
台
システムを使用することで、
RAID レベル
•RAID 0
扱う際に、ディスクストライピングを使用して高いデータスループットが実
現します。
•RAID 1
まれるデータが同時に別の物理ディスクにも書き込まれます。このタイプの
RAID
る小型のデータベースその他のアプリケーションに適しています。
• RAID 10 は RAID 0 と RAID 1
がったディスクストライピングを使用します。これにより、高いデータス
ループットとデータの完全な冗長性が実現します。
注意:物理ディスクが故障した場合、RAID 0 ディスクで損失されたデータは回復
できません。
では特に、データの冗長性を必要としない環境で大きなファイルを
ではディスクミラーリングを使用し、1 台の物理ディスクに書き込
は、大容量を必要としない代わりにデータの完全な冗長性を必要とす
の組み合わせで、ミラーディスクにまた
RAID の用語
RAID 0
RAID 0
データを書き込むことができます。
スペースが
イプは、連続して、繰り返しインタリーブされます。
トライプの一部は、ストライプエレメントと呼ばれます。
たとえば、
ト
まれます。
マンスが向上しますが、データの冗長性は提供されません。
の例が示されています。
では、1 台の物理ディスクだけでなく、複数の物理ディスクにまたがって
1
はディスク
64 KB
RAID 0
1
RAID 0
RAID 0
のストライプにパーティション分割されます。これらのストラ
のみを使用しているディスク
に、セグメント
では、複数のディスクに同時にアクセスできるためパフォー
2
では、各物理ディスクのストレージ
1
台の物理ディスク上のス
4
台のシステムでは、セグメン
はディスク
2
に、という具合に次々に書き込
図 2-2
では、
RAID 0
概要 15
図 2-2. RAID 0 の例
ストライプエレメント 1
ストライプエレメント 5
ストライプエレメント 9
ストライプエレメント 2
ストライプエレメント 6
ストライプエレメント 10
ストライプエレメント 3
ストライプエレメント 7
ストライプエレメント 11
ストライプエレメント 4
ストライプエレメント 8
ストライプエレメント 12
ストライプエレメント 1
ストライプエレメント 2
ストライプエレメント 3
ストライプエレメント 1 の複製
ストライプエレメント
2 の複製
ストライプエレメント
3 の複製
ストライプエレメント 4 ストライプエレメント 4 の複製
RAID 1
RAID 1
き込まれます。あるディスクに障害が発生しても、別のディスクを使用してシス
テムの動作を続行し、障害の発生した物理ディスクをリビルドできます。
の主な利点は、
中身が
の障害に耐えることができます。両方のディスクに常に同じデータが格納されて
いるからです。どちらの物理ディスクも動作ディスクとして機能します。
では、1 台のディスクに書き込まれるデータが同時に別のディスクにも書
RAID 1
100
パーセントのデータ冗長性を提供することです。ディスクの
2
台目のディスクに完全に書き込まれるため、システムは
メモ:ミラーリングされた物理ディスクは、読み込みの負荷分散により、読み込み
のパフォーマンスを高めることができます。
1
台のディスク
図 2-3. RAID 1 の例
16 概要
RAID 10
ストライプエレメント 1
ストライプエレメント 3
ストライプエレメント 5
ストライプエレメント 1 の複製
ストライプエレメント
3 の複製
ストライプエレメント
5 の複製
ストライプエレメント 7 ストライプエレメント 7 の複製
ストライプエレメント
2
ストライプエレメント 4
ストライプエレメント 6
ストライプエレメント 2 の複製
ストライプエレメント
4 の複製
ストライプエレメント
6 の複製
ストライプエレメント 8 ストライプエレメント 8 の複製
RAID 10
RAID 1
グされたすべてのドライブにストライピングされます。
れぞれがミラーリングされているので、パリティ計算がされないことから、遅延
がありません。
り、複数のドライブ損失に耐えられます。
スループットおよび完全なデータ冗長性を提供します。
図 2-4. RAID 10 の例
では、2 つ以上のミラーセットが同時に稼動する必要があります。複数
セットは、統合されて単一のアレイを構成します。データはミラーリン
RAID
戦略は、同じミラーペアの
2
RAID 10
RAID 10
台のドライブが故障しない限
ボリュームでは、高いデータ
ではドライブそ
概要 17
18 概要
PERC H200 および 6Gbps SAS
HBA
本項では、
6Gbps SAS HBA
3-1
表
モジュラーカードを比較します。
表 3-1. PERC H200 の 仕様
仕様 PERC H200 アダプタ PERC H200 内蔵 PERC H200 モジュラー
SAS テクノロジ あり あり あり
x4 または x8 PCI-E
ホストインタフェー
スのサポート
フォームファクター
I/O コントローラ
IOC)
(
動作電圧の要件 +12V、+3.3V、
システムへの通信 PCI-E レーン PCI-E レーン システムによる
端末デバイスへの
通信
SAS コネクタ 2x4 内部コネクタ 2x4 内部コネクタ SAS 接続配線済み
無鉛 はい はい はい
サポートされるオペ
レーティングシス
テム
機能
Dell™ PowerEdge™ RAID Controller(PERC)H200
カードの仕様を説明します。
では、
PERC H200
アダプタ並びに
あり あり あり
ハーフハイト、ハー
フレングス
ダプタ
LSI SAS 2008
コアスピード:
533 MHz
+3.3Vaux
SAS リンク SAS リンク SAS リンク
Microsoft
Windows
Red Hat® Enterprise Linux® バージョン 4 アップデート 7 およ
びそれ以降、バージョン
SUSE® Linux Enterprise Server バージョン 10 サービスパック 2
およびそれ以降(64 ビットのみ)、およびバージョン 11 Gold お
よびそれ以降(
PCI ア
®
Windows Server® 2003 シリーズ、Microsoft
Server 2008 シリーズ、Windows Server 2008 R2、
PERC H200
ハーフハイト、ハー
フレングス
LSI SAS 2008
コアスピード:
533 MHz
+12V、+3.3V、
+3.3Vaux
5 アップデート 3 およびそれ以降、
64 ビットのみ)。
内蔵および
PCI アダプタCustom(カスタム)
および
PERC H200
LSI SAS 2008
コアスピード:
533 MHz
+12V、+3.3V、
+3.3Vaux
PCI-E コネクタ
PERC H200 および 6Gbps SAS HBA 機能 19
表 3-1. PERC H200 の 仕様(続き)
仕様
デル準拠 SAS および
との互換性
SATA
デル対応の直接接続
端末デバイス
管理アプリケーション
SMART エ
による
ラーサポート
バックプレーン対応
システム
ハードウェアベース
RAID
の
仮想ディスクの
最大数
ストレージ管理
ソフトウェア
PERC H200 アダプタ PERC H200 内蔵 PERC H200 モジュラー
あり あり あり
デル準拠の物理ディスクデル準拠の物理ディスクデル準拠の物理ディ
スク
あり あり あり
あり あり あり
RAID 0、RAID 1、
RAID 10
RAID 0、RAID 1、
RAID 10
RAID 0、RAID 1、
RAID 10
2 2 2
Dell
OpenManage™
OpenManage
Storage Services
OpenManage
Storage Services
Storage Services
メモ:サポートされる管理ソフトウェアは、プラットフォームによって異なります。
内蔵テープドライブ
のサポート
グローバルホットス
ペアのサポート
物理ディスクの
最大数
単一 RAID ディスク
に設定される物理
ディスクの最大数
設定済みディスク
(ホットスペアを含
む)の最大数
あり なし なし
あり あり あり
16 16 4
10 10 4
14 14 4
メモ:サポートされるドライブの実際の数は、特定のプラットフォームとエキスパンダ
のサポートにより異なります。
6Gbps エキスパンダ
のサポート
ホットスペアの
最大数
あり あり なし
2 2 2
20 PERC H200 および 6Gbps SAS HBA 機能
表
3-2では 6Gbps SAS HBA
表 3-2. 6Gbps SAS HBA の仕様
仕様
の仕様を一覧表示します。
6Gbps SAS HBA
SAS テクノロジ あり
x8、または x8 フルサイズ PCI
Express
のサポート
フォームファクター ハーフサイズ、ハーフレングス PCI アダプタ
ホストインタフェース
I/O コントローラ(IOC)
コア速度
動作電圧の要件 +12V、+3.3V、+3.3Vaux
システムへの通信 PCI-E レーン
端末デバイスへの通信 SAS リンク
コネクタ
無鉛 はい
サポートされるオペレーティン
グシステム
あり
LSI SAS 2008
533 MHz
2x4 Mini-SAS
Microsoft Windows Server 2003 シリーズ、
Microsoft Windows Server 2008 シリーズ、
Windows Server 2008 R2、Red Hat Enterprise
バージョン 4 アップデート 7 およびそれ以降、
Linux
バージョン
5 アップデート 3 およびそれ以降、SUSE
Linux Enterprise Server バージョン 10 サービスパッ
2 およびそれ以降(64 ビットのみ)、並びにバー
ク
ジョン
11 Gold およびそれ以降(64 ビットのみ)。
デル準拠 SAS および SATA との
互換性
デル対応の直接接続端末
デバイス
端末デバイスのホットプラグ /
ホットリムーブ
外付けテープドライブの
サポート
ポートアクティビティまたはス
テータス
ハードウェアベースの RAID なし
LED
あり
デル対応外付けテープデバイス
あり
あり
あり
PERC H200 および 6Gbps SAS HBA 機能 21
6Gbps SAS HBA 専用の LED ポートアクティビ
ティ機能
6Gbps SAS HBA
が装備されています。
断することができます。各
表
3-3
では、
ます。
表 3-3. x4 コネクタ LED の説明
LED の色 SAS ポートの状態
消灯 次のいずれかの状態を示しています。
緑色 ポートの全リンクが接続され、機能して
橙色 ポートのリンクに接続されていないものが
コントローラにはポートアクティビティまたはステータス
LED
によって、外付け
x4
コネクタには独自の
LED
の色と、それに対応する
SAS
ポートのステータスを素早く判
LED
があります。
SAS
ポートの状態が説明されてい
•
電源がオフ。
•
ポートがリセットされた。
•
ポートの全リンクが切断されているか、
またはケーブルが外れている。
いる。
つ、または複数ある。これは、ワイド
1
ポート設定の場合にのみ適用されます。
LED
22 PERC H200 および 6Gbps SAS HBA 機能
物理ディスクキャッシュポリシー
物理ディスクのデフォルトキャッシュポリシーは、
(有効)、
キャッシュが
が向上しますが、停電または機器の故障の際はデータを損失、または破損する場
合があります。
PERC H200
らず、仮想ディスク用に設定された全物理ディスクにおいてキャッシングが強制
的に無効化されます。
SAS
ドライブで
Enabled
メモ:すべてのデル製システムにバックアップ電源を使用することをお勧めし
ます。
カードでは、ドライブタイプとデフォルトのドライブ設定にかかわ
Disabled
(有効)になっていると、ディスク
(無効)となっています。物理ディスクの
サポートされないドライブ
デルによって認可されていないドライブは
(
<Ctrl><C>
サポートされていないドライブを表示するには次を実行します。
1
2
デルによって認可されていないドライブはブロックされないため、各自の責任に
てご使用ください。
とも言う)で報告されます。
BIOS
設定ユーティリティ
動します。
サポートされていないドライブを選択し、
Properties
サポートされていないドライブは
ティ)画面で
(デバイスプロパティ)画面を表示します。
Uncertified
で、
(非認可)と表示されます。
BIOS
SAS Topology(SAS
Device Properties
SATA
ドライブで
I/O
設定ユーティリティ
トポロジ)画面に移
<Alt><D>
を押して
(デバイスプロパ
Enabled
パフォーマンス
Device
PERC H200 および 6Gbps SAS HBA 機能 23
24 PERC H200 および 6Gbps SAS HBA 機能
ハードウェアの取り付け
本章では、
6Gbps SAS HBA
Dell™ PowerEdge™ RAID Controller (PERC) H200
カードの取り付け方法を説明します。
および
PERC H200 および 6Gbps SAS HBA カードの
取り付け
注意:修理作業の多くは、認定されたサービス技術者のみが行うことができます。
製品マニュアルで許可されている範囲に限り、またはオンラインサービスもしくは
テレホンサービスとサポートチームの指示によってのみ、トラブルシューティング
と簡単な修理を行うようにしてください。デルで認められていない修理による損傷
は、保証の対象となりません。製品に付属しているマニュアルの「安全にお使いい
ただくために」をお読みになり、指示に従ってください。
1
PERC H200
を確認します。
メモ:コントローラに損傷がある場合は、デルへのお問い合わせ。
2
システムおよび接続されている周辺機器の電源を切り、システムをコンセン
トから外します。電源ユニットの詳細については、お使いのシステムの
『ハードウェアオーナーズマニュアル』または『ユーザーズガイド』を参照
してください。
3
システムをネットワークから外し、システムのカバーを取り外します。
システムカバーの取り外しの詳細については、お使いのシステムの『ハード
ウェアオーナーズマニュアル』または『ユーザーズガイド』を参照してくだ
さい。
4
適切な
SAS HBA
と並んでいる空のフィラーブラケットを取り外します。
メモ:お使いのシステムの PCI-E スロットの詳細については、システムの
『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。
5
コントローラを選択した
6
コントローラが
意深くしっかりと挿入します。図
メモ:図 4-1 では 6Gbps SAS HBA を表示していますが、本項の取り付け手順は
H200 内蔵、H200 アダプタおよび 6Gbps SAS HBA と共通です。
メモ:H200 内蔵カードには専用の PCI スロットがある場合があります。詳細に関
しては、デルサポートサイト
ドウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。
カードまたは
PCI-E
スロットを選択
を交換する場合は、システム背部の、選択した PCI-E スロット
PCI-E
6Gbps SAS HBA
します。PERC H200 アダプタまたは 6Gbps
P
CI-E
スロットに揃えます。
スロットに確実に装着されるまで、コントローラを注
4-1
support.jp.dell.com でお使いのシステムの 『ハー
を開梱し、損傷していないこと
を参照してください。
ハードウェアの取り付け 25
図 4-1. 6Gbps SAS HBA のインストール
1
ブラケットのネジ
3
PCI-E スロット
7
ブラケットのネジがあればそれを締め、またはシステムの固定クリップを使
用して、コントローラをシステムのシャーシに固定します。
8
PERC H200
からコントローラにケーブルを接続します。図
26 ハードウェアの取り付け
カードでは、システムのエンドデバイス、またはバックプレーン
2 6Gbps SAS HBA
4-2
を参照してください。
図 4-2. PERC H200 のケーブル接続
1
SAS x4 内部コネクタ
3
PERC H200 カード
9
6Gbps SAS HBA
ケーブルを接続します。図
メモ:外部ケーブルは 2 つの外部コネクタのどちらにでも接続できます。
コントローラには、外付けエンクロージャからアダプタに
4-3
2
ケーブル
を参照してください。
ハードウェアの取り付け 27