取扱説明書
安全にお使いいただくため、ご使用の前にこの「安全上のご注意」をよくお読みください。 またお読みになったあと、いつでも目られるところに必ず保存してください。
絵表示 この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全に 【ない CON 扱いの音のGO 表面、のないては 表面を文字に 転ないの例 正しくお使いいただき あなたや他の人々への危害や財産への ▲ 注意(危険・警告を含む)を促す事項 指定を主然に防止するために「いろいろな絵表示をしています。 内容をよく理解してから本文をお読みください。
絵表示の例
この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可 能性があります。
設置されるとき | 使用中に異常が発生したとき |
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ご使用になるとき | 火災・感電の原因となります。 |
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● 電源コードを傷つけたり、加工したり、無理に
曲げたり、ねじったり、引っ張ったり、加熱し たりしないでください。コードが破損して、火 災・感電の原因になります。 |
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⚠注意 |
この欄に記載されている事項を無視して、
損害が発生したりする可能性があります。 |
誤った取扱いをすると、 | 人が傷害を負ったり、 | 物的 |
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設置されるとき | ご使用になるとき |
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お手入れについて
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特 長
2031B : 1/3オクターブ、31バンド(20Hz~20kHz)、2チャ ンネル完全独立型。
GQ1031C:1/3オクターブ、31バンド(20Hz~20kHz)。
GQ2015A:2/3オクターブ、15バンド(25Hz~16kHz)、2チャンネル型。
もくじ
フロントパネル | 2 |
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リアパネル | 5 |
接続例 | 6 |
音場補正用に使用する場合には | 7 |
仕様.................... | 8 |
ブロック図 | 9 |
寸法図 | 10 |
サービスについて | |
Q2031B
2
電源スイッチです。
"オン"にすると、インジケーターが点灯します。
※スイッチを"オン"にした後約2秒間は、電源投入時のクリックノイズを避けるため、出力信号がカットされます。
イコライジングの可変範囲を切り替えます。 "オフ"のときは、最大可変範囲が±12dBで、インジケーターは点 灯しません。 "オン"にすると、最大可変範囲が±6dBで、インジケーターが点灯 します。 使用状況にあわせて切り替えてください。 GQ2015Aでは、チャンネルAとBとで連動します。
/80 スイッチ(GQ1031C、GQ2015A) ハイパスフィルターをオン/オフします。 *オン*にすると、フィルターが作用し、インジケーターが点灯しま す。Q2031Bでは、 の のHPEコントロールで設定したロールオフ国
9. Q2U31BCは、 ♥のHPFコントロールで設定したロールオフ周 波数以下の成分を12dB/oct.でカットし、GQ1031C, GQ2015A では、80Hz以下の成分を12dB/oct.でカットします。 *オフ*では、入力信号がフィルターをバイパスし、そのままイコラ イザー部に送られます。
GQ2015Aでは/80 スイッチは、チャンネルAとBとで連動します。
イコライザーをはたらかせるか、バイパスするかを決めます。 "オフ"のときは、イコライザーがはたらかず、⑦のイコライザーコ ントロールによるセッティングの状態にかかわらず、周波数特性は フラットです。
オン にすると、イコライザーがはたらいて、インジケーターが点 灯します。このスイッチでオン/オフを繰り返し、イコライザーの かかり具合をチェックしてください。
規定レベル(+4dB)で送られてきた入力信号は、ツマミを目盛最大 にすると、規定レベル(+4dB)で出力できます。
イコライジング操作により全体のレベルが変わった場合、このツマ ミを上下させて出力レベルを調整できますが、これでは入力レベル も変わってしまいます。このツマミのセッティングを変えずにすむ ようなイコライジングの方法をとる方が、S/Nが良くダイナミック レンジも広くとることができます。
たとえば、図Bのようなセッティングよりも、図Aのようなセッ ティングの方が優れた音質を確保できます。
●OdBポイントを中心にしてブースト/カットしたセッティング
ハイパスフィルターのロールオフ周波数を設定します。 ロールオフ周波数は20Hz~200Hzの範囲で連続可変で設定で き、設定した周波数以下の周波数成分を12dB/oct.の特性でカッ トします。
フィルターのオン/オフは、③のHPFスイッチで行います。 このフィルターは、低域の定在波(比較的狭い部屋でおこる低域の 共鳴現象)をカットしたり、ボーカルマイクのふかれや風によるノ イズ、ACハムの除去などに効果的です。
Q2O31B, GQ1O31C: 20Hz~20kHzを1/3オクターブごとに 分割、それぞれのツマミが31の各周波数を中心に、それぞれ ブーストまたはカットすることができます。
GQ2015A:25Hz~16kHzを2/3オクターブごとに分割、それ ぞれのツマミが15の各周波数を中心に、それぞれブーストまた はカットすることができます。
ツマミの横の目盛は、RANGE切替スイッチが"オフ"(±12dBレンジ)のときの可変値をdBの単位で表わしたものです。RANGE切替 スイッチが"オン"(±6dBレンジ)の時は、目盛の値を1/2したもの が可変値です。
イコライザーを効果的に使いこなすには、各楽器の音を構成してい る周波数成分を知ることが大切です。下表をイコライジングの参照 にしてください。
なお、基本波以外のハーモニクス成分(倍音成分)も、音色決定に大 きな影響を与えることにもご注目ください。
SIGNALインジケーターは、出力信号レベルがノミナルレベルの 13dB手前で点灯します。イコライザーに適切なレベルの信号が通 過していることを示します。
PEAKインジケーターは、出力の信号レベルがクリッピングレベル の3dB手前で点灯します。このインジケーターが連続して点灯した 時は、レベルオーバーですので、次のどちらかの方法でレベルを下 げて下さい。
(1)レベルコントロールで全体レベルを下げる(2)イコライザーの周波数ごとの各ツマミを全体に下げる
Q2031B
GQ1031C
GQ2015A
本機の入力端子です。XLR-3-31タイプコネクターとフォンジャックを備えており、どちらもバランスタイプで、適合インピーダンスは600Ωライン、定格入力レベルは+4dBです。
● XLR-3-31タイプコネクターの種性
● フォンコネクターの極性
2 OUTPUT端子
本機の出力端子です。XLR-3-32タイプコネクターとフォンジャックを備えており、どちらもバランスタイプで、適合負荷インピーダンスは600Ωライン、定格出力レベルは+4dBです。
● XLR-3-32タイプコネクターの極性
接続例
●チャンネル(マスター)インサートアウト/イン間に挿入
●出力系線に挿入
接続図は、Q2031Bで説明しています。GQ2015Aに置き換えてもOKです。また、GQ1031Cでは2台の使用として見て下さい。
● 室内伝送特性をフラットに保つためのイコライジング
無響室でフラットな特性を示すスピーカーシステムでも、会場の音響条件や聴取位置などにより、特性がみだれるのが普通です。そこで、あらゆる聴取位置で室内伝送特性をフラットに保つため、本機のようなイコライザーで補正をする必要が出てきます。 室内伝送特性をフラットにするためのイコライジングには、ピンクノ イズジェネレーターやスペクトラムアナライザーなどが必要です。
ミキサーにピンクノイズジェネレーターを接続して、スピーカーよ りピンクノイズを出力します。これをスペクトラムアナライザーで 計測(一点だけで計測するだけでなく、あらゆる聴取位置で計測)し て、表示される特性がフラットになるよう、本機で調整します。
会場の特性によって、特定の周波数でハウリングが発生することが あります。このようなときには、ハウリングの発生する周波数の み、レベルを下げてハウリングを防止すればよいのですが、この場 合にもピンクノイズジェネレーターとスペクトラムアナライザーが あると便利です。
実際に本番と同じように機材をセットし、ミキサーの予備入力端子 にピンクノイズジェネレーター、予備出力端子にスペクトラムアナ ライザーを接続して、全PAスピーカーおよびモニタースピーカー からピンクノイズを発生させます。徐々に出力レベルを上げてゆ き、ハウリングの原因となる周波数を見つけ、本機でその周波数の レベルを下げます。
その結果、出力レベルを上げたときに複数の周波数でハウリングが 発生するようになれば、ハウリングに対して安定ということになり ます。
測定器だけでの補正では、案外説得力のない音になってしまうこと があります。室内伝送特性とハウリングの両面からイコライジング を施した後、最終的に聴感上で調整を行なってください。
ビンクノイズジェネレーターとは : 可聴周波数帯全域において、均一なレベルのノイズを発生 する機器です。 スペクトラムアナライザーとは: 可聴周波数帯全域を分割して、各帯域ごとに音圧レベル表 示する機器です。
7
Q2031B | GQ1031C | GQ2015A | |
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周波数特性 | 0±0.5 | dB 20Hz~20kHz @ +4dB | 600Ω |
全高調波歪率 | 0.05%以下 (THD+N) 20Hz~; | 20kHz @ +4dB 600Ω イコラ | イザーボリューム=中央(フラット) |
ハム&ノイズ | -96dB | -94dB | -96dB |
(平均值、Rs=600Ω BPF:20Hz~20kHz) | レベルコントロー | ・ル最大、イコライザーボリューム | =中央 (フラット) |
最大電圧利得 | OdB レベルコントロール最大 | ||
イコライザーコントロール | 31band (1/3 octave) | 15band (2/3 octave) | |
中心周波数 | 20, 25, 31.5, 40, 50, 63, 80 | 0, 100, 125, 160, 200, 250, | 25, 40, 63, 100, 160, 250, |
315, 400, 500, 630, 800, 1k, 1.25k, 1.6k, 2k, 2.5k, 400, 630, 1k, 1.6k, 2.5k, | |||
3.15k, 4k, 5k, 6.3k, 8k, 10k, 12.5k, 16k, 20kHz 6.3k, 10k, 16kHz | |||
可変範囲 | ±12dB/±6dB | ||
ハイパスフィルター(ロールオフ周波数) |
12dB/octave
(20~200Hz at -3dB point.) 12dB/octave (80Hz at -3dB point.) |
||
ピークインジケーター(赤) | ポストEQ信号が、クリッピングレベルの3dB手前で点灯 | ||
シグナルインジケーター(緑) | ポストEQ信号が、ノミナルレベルの13dB手前で点灯 | ||
電源 | AC100V 50/60Hz | ||
消費電力 | 20W | 13W | 15W |
寸法(W×H×D) | 480×93.4×230mm 480×49.4×230mm | ||
重量 | 4.0kg | 2.8kg | 3.0kg |
7+#2 | ||||||
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9-2175-972 | 感度* | 規定レベル | 最大ノンクリップレベル | 使用コネクター ** | ||
INPUT
(A, B) |
15kΩ | 600Ω Lines | +4dB(1.23V) | +4dB(1.23V) | +24dB(12.3V) |
XLR-3-31タイプ
フォンジャック(TRS) |
あ井ノッルーガッフ | E L | ||||
---|---|---|---|---|---|
貝向イ ノビーダノス | 規定レベル | 最大ノンクリップレベル | 使用コネクター ** | ||
OUTPUT
(A, B) |
150Ω | 600Ω Lines | +4dB(1.23V) | +24dB(12.3V) |
XLR-3-32タイプ
フォンジャック(TRS) |
* 感度は、規定出力レベルを得るために必要な入力レベルを示す。
** XLRタイプコネクターは、1=グランド、2=+、3=-フォンジャック(TRS)は、T=+、R=-、S=グランド
● この製品は、電気用品取締法に定める技術基準に適合しています。
Q2031B
GQ2015A
本機には保証書がついています。販売店でお渡ししています から、ご住所・お名前・お買上げ年月日・販売店名など所定事 項の記入および記載内容をおたしかめのうえ、大切に保管して ください。
保証書は当社がお客様に保証期間内の無償サービスをお約束 するもので、本機の保証期間はお買上げ日より1年です。
保証期間内の転居や、ご贈答用に購入された場合などで、記 載事項の変更が必要なときは、事前・事後を問わずお買上げ販 売店かお客様ご相談窓口、またはヤマハ電気音響製品サービス 拠点へご連絡ください。継続してサービスできるように手配い たします。
この商品(搭載プログラムを含む)の使用または使用不能によ い、お客様に生じた損害(事業利益の損失、事業の中断、事業情 報の損失、その他の特別損失や逸失利益)については、当社は一 切その責任を負わないものとします。また、如何なる場合で も、当社が負担する損害賠償額は、お客様がお支払になったこ の商品の代価相当額をもって、その上限とします。
「故障かな?」と思われる症状のときは、この説明書をもう一度よくお読みになり、電源・接続・操作などをおたしかめください。それでもなお改善されないときには、お買上げ販売店へご連絡ください。調整・修理いたします。
調整・修理にさいしては保証書をご用意ください。保証規定 により、調整・修理サービスをいたします。また、故障した製 品をお持ちいただくか、サービスにお伺いするのかも保証書に 書かれています。
修理サービスは保証期間が過ぎた後も引き続きおこなわれ、 そのための補修用性能部品が用意されています。性能部品とは 製品の機能を維持するために不可欠な部品のことをいい、PA 製品ではその最低保有期間は製造打切後8年です。この期間は 通商産業省の指導によるものです。
ヤマハPA製品にかんするご質問・ご相談・あるいはアフ ターサービスについてのお問合わせは下記のお客様ご相談窓口 へおよせください。
東 京営業所 | TEL03-5488-5480 〒108 | 東京都港区高輪 2-17-11 |
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大 阪営業所 | TEL06-647-8359 ∓556 | 大阪市浪速区難波中1-13-17 なんば辻本ニッセイビル |
名 古 屋 営 業 所 | TEL052-232-5744 〒460 | 名古屋市中区錦 1-18-28 |
九 州営業所 | TEL092-412-5556 〒812 | 福岡市博多区博多駅前 2-11-4 |
仙 台営業所 | TEL022-222-6214 〒980 | 仙台市青葉区大町 2-2-10 住友生命青葉通りビル |
本社 国 内 営 業 課 | TEL053-460-2455 〒435 | 浜松市中沢町 10-1 |
北海道支店LM営業課 | TEL011-512-6113 | 7064 | 札幌市中央区南十条西 1-1-50 ヤマハセンター内 |
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仙 台 支 店LM営業課 | TEL 022-222-6147 | 7980 | 仙台市青葉区大町 2-2-10 |
広 島 支 店LM営業課 | TEL 082-244-3749 | ₹730 | 広島市中区紙屋町 1-1-18 ヤマハビル |
北海道サービスセンター | TEL 011-513-5036 | 7064 | 札幌市中央区南十条西1-1-50 ヤマハセンター内 |
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仙 台サーヒスセンター | TEL 022-236-0249 | Ŧ983 | 仙台市若林区卸町 5-7 仙台卸商共同配送センター 3F |
首都圏サービスセンター | TEL044-434-3100 | Ŧ211 | 川崎市中原区木月 1184 |
東 京サービスステーション | TEL 03-5488-6625 | 〒 108 | 東京都港区高輪 2-17-11 |
(お持込み修理窓口) | |||
浜 松サービスセンター | TEL 053-465-6711 | Ŧ435 | 浜松市上西町911 ヤマハ(株)宮竹工場内 |
名古屋サービスセンター | TEL 052-652-2230 | ₹454 | 名古屋市中川区玉川町 2-1-2 ヤマハ(株)名古屋流通センター 3F |
大 阪サービスセンター | TEL06-877-5262 | 7565 | 吹田市新芦屋下 1-16 ヤマハ(株)千里丘センター内 |
四 国サービスステーション | TEL 0878-22-3045 | Ŧ760 | 高松市丸亀町 8-7 ヤマハ(株)高松店内 |
広 島サービスセンター | TEL 082-874-3787 | 731-01 | 広島市安佐南区西原 6-14-14 |
九州サービスセンター | TEL 092-472-2134 | ₹812 | 福岡市博多区博多駅前 2-11-4 |
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