Yamaha P-140 User Manual [ja]

Electronic Piano
c
o
P-140/P-140S
取扱説明書
lectroni
JA

安全上のご注意

ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたしま す。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
 〜しない でくださいという「禁止」を示します。 
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
この表示の欄は、「死亡す る可能性または重傷を負
警告
この製品の内部には、お客様が修理 / 交換できる部品はありません。点検や修理は、必ずお買い上げの楽器 店または巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご依頼ください。」
う可能性が想定される」 内容です。
注意
この表示の欄は、「傷害を 負う可能性または物的損 害が発生する可能性が想 定される」内容です。
2
P-140 取扱説明書
(3)-12
1/4
警告
電源 / 電源アダプター
電源は必ず交流 100V を使用する。
エアコンの電源など交流 200V のものがあります。 誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源アダプターは、必ず指定のもの(PA-5D または ヤマハ推奨の同等品)を使用する。
必ず実行
必ず実行
(異なった電源アダプターを使用すると)故障、発熱、
火災などの原因になります。
電源プラグにほこりが付着している場合は、ほこり をきれいに拭き取る。
感電やショートのおそれがあります。
電源アダプターコードをストーブなどの熱器具に近 づけたり、無理に曲げたり、傷つけたりしない。ま た、電源コードに重いものをのせない。
禁止
電源アダプターコードが破損し、感電や火災の原因に なります。
分解禁止
この製品の内部を開けたり、内部の部品を分解した り改造したりしない。
感電や火災、けが、または故障の原因になります。異
禁止
常を感じた場合など、点検や修理は、必ずお買い上げ の楽器店または巻末のヤマハ電 気音響製品サ ービス 拠点にご依頼ください。
水に注意
本体の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置か ない。また、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いと ころで使用しない。
禁止
禁止
感電や火災、または故障の原因になります。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
火に注意
本体の上にろうそくなど火気のあるものを置かな い。
ろうそくなどが倒れた りして、火災の原因 になりま
禁止
す。
異常に気づいたら
電源アダプターコード / プラグがいたんだ場合、ま たは、使用中に音が出なくなったり異常なにおいや 煙が出たりした場合は、すぐに電源スイッチを切り、
必ず実行
電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、 お買い上げの楽器店または 巻末のヤマハ 電気音響製 品サービス拠点に点検をご依頼ください。
(3)-12
2/4
P-140 取扱説明書
3
電源 / 電源アダプター
電源プラグを抜くときは、電源アダプターコードを 持たずに、必ず電源プラグを持って引き抜く。
電源アダプターコードが破損して、感電や火災の原因
必ず実行
になることがあります。
注意
必ず実行
必ず実行
必ず実行
接続
本体を移動するときは、必ず電源アダプターコード などの接続ケーブルをすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様や他の方々が転倒したり するおそれがあります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位置に設置し、異常を感 じた場合にはすぐに電源スイッチを切り、電源プラグ をコンセントから抜いてください。
指定のスタンドを使用する。また、付属のネジがあ る場合は必ずそれを使用する。
本体が転倒し破損したり、内部の部品を傷つけたりす る原因になります。
必ず実行
禁止
設置
禁止
禁止
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるとき は、必ずコンセントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
たこ足配線をしない。
音質が劣化したり、コン セント部が 異常発 熱し て火災の原 因にな るこ とがあります。
直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストー ブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温 度が極端に低いところ、また、ほこりや振動の多い ところで使用しない。
本体のパネルが変形したり、内部の部品が故障したり する原因になります。
テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気 製品の近くで使用しない。
楽器本体または テレビやラジオ などに雑音が生 じる場合があり ます。
必ず実行
手入れ
禁止
他の機器と接続する場合は、すべての機器の電源を 切った上で行なう。また、電源を入れたり切ったり する前に、必ず機器のボリュームを最小にする。さ らに、演奏を始める場合も必ず両機器のボリューム を最小にし、演奏しながら徐々にボリュームを上げ ていき適切な音量にする。
感電または機器の損傷の原因になることがあります。
本体を手入れするときは、ベンジンやシンナー、洗 剤、化学ぞうきんなどは使用しない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になりま す。お手入れには、乾いた柔らかい布、もしくは水を 固くしぼった柔らかい布をご使用ください。
禁止
4
P-140 取扱説明書
不安定な場所に置かない。
本体が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけが をしたりする原因になります。
(3)-12
3/4
使用時の注意
指などをはさまないように注意する。また、本体の すき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
禁止
パネル、鍵盤のすき間から金属や紙片などの異物を 入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあり
禁止
ます。入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電 源プラグをコンセントから抜いた上で、お買い上げの 楽器店または巻末のヤマハ電気 音響製品サー ビス拠 点に点検をご依頼ください。
禁止
禁止
本体の上にのったり重い ものをのせたりしない。ま た、ボタンやスイッチ、入 出力端子などに無理な力 を加えない。
本体が破損したり、お客様 や他の方々がけがをした りする原因になります。
大きな音量で長時間ヘッ ドフォンを使用しない。
聴覚障害の 原因に なりま す。
本体上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製 品などを置かない。
本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になりま
禁止
●データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
●不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。 電源スイッチを切った状態でも微電流が流れています。スタンバイ時の消費電力は、最小限の値で設計されています。この製品を長時間使用しないときは
必ず電源アダプターのプラグをコンセントから抜いてください。
す。
データの保存
データの保存とバックアップ
コンピューターから読み込んだソングデータやご自 分で録音したデータは故障や誤操作などのために失
必ず実行
われることがあります。大切なデータは、コンピュー ター側に保存してください。(49 ページ )
音楽を楽しむエチケット
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気にな るものです。隣近所への配慮を充分にいたしまし ょう。静かな夜間には小さな音でもよく通り、特に 低音は床や壁などを伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがあります。夜間の演奏には特に気を配りましょう。窓を閉めたり、ヘッ
ドフォンをご使用になるのも一つの方法です。お互いに心を配り、快い生活環境を守りましょう。
(3)-12
4/4
P-140 取扱説明書
5
準 備 編
準備編
このたびは、ヤマハ電子ピアノP-140/P-140Sを
お買い求めいただきまして、誠にありがとうございました。
P-140/P-140Sの優れた機能を十分に生かして
演奏をお楽しみいただくため、本書をお読みください。
また、お読みになったあとも、いつでもご覧になれるところに
大切に保管してください。

P-140の特長

自然なタッチを実現した鍵盤機構「グレードハンマー鍵盤」
グランドピアノの弾き心地を探求して開発されたグレードハンマー鍵盤は、低音部と高 音部とでは微妙に重さの違うグランドピアノの鍵盤タッチを再現しました。その本格的 な質感は、低音域から高音域まで自然なバランスで演奏する人の心をとらえます。
フルコンサートグランドピアノの音をデジタルで録音
(AWMダイナミックステレオサンプリング)
P-140は、ヤマハ独自のサンプリング音源システム「AWMダイナミックステレオサン プリング」による豊かな音色を実現しています。
グランドピアノ
さらに、GRAND PIANO プリングしており(ダイナミックサンプリング)、サステインペダルを踏んだときの響板 や弦の共鳴音をサンプリングした「サステインサンプリング」、鍵盤を離したときの微 妙な発音をサンプリングした「キーオフサンプリング」を採用し、ぜいたくな音作りを 行なっています。
1、3の音色では、鍵盤を弾く強さに応じて複数の波形をサン
6
P-140 取扱説明書

取扱説明書(本書)について

取扱説明書(本書)は、「準備編」、「本編」、「付録」の3部構成になっています。
準備編
最初にお読みください。 9ページの「目的別目次」、10ページの「各部の名前と機能」では、ご自分に合った電子ピアノの使い方 と、その説明ページを見つけることができます。
本編
電子ピアノの機能の使い方と操作を詳しく説明しています。 実際に電子ピアノの操作をしながらご覧ください。
付録
音色一覧などの資料を掲載しています。
表記上の決まり
[]............パネル上にあるボタン類を示します。たとえば、マスターボリュームのスライダーは、 文章中で
[MASTER VOLUME]スライダーと表記します。
............操作するときに必ず実行していただきたい内容を説明しています。
............操作するときにしてはいけない事項を説明しています。
.........「用語」です。P-140に関する用語や、専門用語を説明しています。
*この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際の仕様と
異なる場合があります。
*本文中では、P-140を「電子ピアノ」と表記することがあります。また、P-140とP-140Sを代表してP-140と表
記します。
準 備 編
この製品は、ヤマハ(株)が著作権を有する著作物やヤマハ(株)が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または同梱していま す。その著作物とは、すべてのコンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDIデータ、WAVEデータ、音声記録データ、 楽譜や楽譜データなどのコンテンツを含みます。ヤマハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を越えて上記プログラム やコンテンツを使用することについては、著作権法等に基づき、許されていません。
● ヤマハ(株)および第三者から販売もしくは提供されている音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にな らない場合を除いて、権利者に無断で複製または転用することは禁じられています。ご使用時には、著作権の専門家にご相談される などのご配慮をお願いします。
● 「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
● その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。

付属品(お確かめください)

□ 保証書 □ 取扱説明書(本書) □ ピアノで弾く名曲50選(楽譜集) □ 電源アダプター PA-5D(またはヤマハ付属の同等品) □ フットペダル FC3 □ 譜面立て
P-140 取扱説明書
7
目次
準 備 編
準備編
P-140の特長 ..................................................................... 6
取扱説明書( 本書)について ................................................7
付属品( お確かめください) ................................................ 7
目的別目次.......................................................................... 9
各部の名前と機能 ...........................................................10
ご使用前の準備............................................................... 12
電源を入れる.................................................................... 12
音量( ボリューム)を調節する ......................................... 12
ペダルを接続する............................................................ 13
ヘッドフォンを使う ........................................................ 13
譜面立てを使う................................................................ 13
本編
デモ曲を聞く................................................................... 14
ピアノ50曲( プリセットソング)を活用する .............. 15
ピアノ50曲を聞く.......................................................... 15
ピアノ50曲の片手練習をする....................................... 16
ピアノ50曲の部分練習をする....................................... 18
音色を楽しむ................................................................... 19
音色を選ぶ........................................................................ 19
音色を重ねる( デュアル) ................................................. 20
鍵域を左右に分けて別々の2つの音色で弾く
(スプリット) ................................................................. 21
音に変化を付ける[VARIATION]................................... 23
音に残響、効果を付ける[REVERB]/[EFFECT] ........ 24
タッチ感を変える[TOUCH] .......................................... 25
キー (調 )を変える[TRANSPOSE] .............................. 26
メトロノームを使う[METRONOME].......................... 27
演奏を録音(記録)する................................................... 28
演奏を簡単に録音する..................................................... 28
録音し直す........................................................................ 29
RIGHT/LEFTパートに録音する ................................... 30
初期値( 曲の先頭に記録されたデータ)を変更する ...... 32
曲を再生する................................................................... 33
ユーザーソング/外部ソングを再生する....................... 33
各種の便利な設定をする[FUNCTION]...................... 35
ファンクションでの基本操作......................................... 36
各ファンクション項目の説明......................................... 38
他の機器と接続する .......................................................46
端子に接続する................................................................ 46
コンピューターと接続する............................................. 48
コンピューターへデータのバックアップ..................... 49
困ったときは................................................................... 50
付録
音色一覧 ...........................................................................51
初期設定一覧....................................................................52
メッセージ一覧................................................................54
MIDIデータフォーマット ...............................................55
MIDIインプリメンテーションチャート .......................58
P-140仕様......................................................................59
別売品のご紹介................................................................59
索引 ...................................................................................60
8
P-140 取扱説明書

目的別目次

目的に応じた説明ページを見つけるのにご利用ください
聞く
● 音色ごとのデモ曲が聞きたい ....................................................................................................「デモ曲を聞く」(14ページ)
●「ピアノで弾く名曲50選」の曲が聞きたい....................................................................「ピアノ50曲を聞く」(15ページ)
● 録音した演奏が聞きたい............................................................................................................「曲を再生する」(33ページ)
● 市販のミュージックデータを聞きたい ....................................................................................「曲を再生する」(33ページ)
弾く
● ペダルを使いたい ................................................................................................................「ペダルを接続する」(13ページ)
● 一人一人のキーに合った伴奏をしたい ..............................................「キー (調)を変える [TRANSPOSE]」(26ページ)
● 音の強弱の付き方を変えたい ..........................................................................「タッチ感を変える [TOUCH]」(25ページ)
● 他の楽器やCDの音楽に合わせて演奏したい .................................「F1. 音の高さの微調整(チューニング)」(38ページ)
音を変える
● どんな音に変えられるのか知りたい ................................................................................................「音色一覧」(51ページ)
● 2つの音色を組み合わせたい ...................................................................................「音色を重ねる(デュアル)」(20ページ)
● 右手と左手を違う音で弾きたい .....................「鍵域を左右に分けて別々の2つの音色で弾く(スプリット)」(21ページ)
● 明るく鋭い音や柔らかくまろやかな音にしたい ...................................「音に変化を付ける [VARIATION]」(23ページ)
● コンサートホールで弾いているような音にしたい .........................「音に残響、効果を付ける [REVERB]」(24ページ)
● 広がり感を付けた音や揺れるような音にしたい ..............................「音に残響、効果を付ける [EFFECT]」(24ページ)
準 備 編
練習する
● 右手または左手パートの音を消して練習したい ........................................「ピアノ50曲の片手練習をする」(16ページ)
● 同じところを繰り返し練習したい ...............................................................「ピアノ50曲の部分練習をする」(18ページ)
● 正確なテンポで練習したい .............................................................「メトロノームを使う [METRONOME]」(27ページ)
● 自分で録音した曲を使って練習したい ......................................................................「演奏を録音(記録)する」(28ページ)
.....................................................................................................................................「パートの再生オン/オフ」(34ページ)
録音する
● 演奏を録音したい .........................................................................................................「演奏を録音(記録)する」(28ページ)
設定する
● いろいろな機能をもっと細かく設定したい ................................「各種の便利な設定をする [FUNCTION]」(35ページ)
● 初期設定に戻したい ...............................................「初期設定(初めて電源を入れたときの設定)に戻すには」(45ページ)
他の機器と接続して使う
● MIDIって何?.............................................................................................................................「MIDIについて」(46ページ)
● MIDIの設定をしたい..................................................................................................「F8. MIDI機能の諸設定」(43ページ)
● 演奏を録音したい ...........................................................................「端子に接続する」AUX OUT [R][L]端子 (47ページ)
● もっと大きな音を出したい ............................................................「端子に接続する」AUX OUT [R][L]端子 (47ページ)
● パソコンとつなぎたい ........................................................................................「コンピューターと接続する」(48ページ)
● コンピューターにデータを保存したい ......................................「コンピューターへデータのバックアップ」(49ページ)
● コンピューターからデータをロードしたい .............................................................................「曲を再生する」(33ページ)
P-140 取扱説明書
9
準 備 編

各部の名前と機能

1 2 3 4 5 7 96 8 )
《P-140前面》
《P-140背面》
& * ( ¡º
10
P-140 取扱説明書
! ^$@ # %
各部の名前と機能
準 備 編
スタンバイ / オン
[STANDBY/ON
1
]スイッチ...............12ページ
スイッチを押して電源を入れます。
2
[MASTER VOLUME
マスターボリューム
]スライダー ....12ページ
音量を調節できます。
3 [DEMO
デモ
]ボタン ................................14ページ
音色ごとのデモ曲を聞くことができます。
トランスポーズ
[TRANSPOSE
4
]ボタン ....................26ページ
弾く鍵盤を変えずに、他の楽器や歌う人の声の高さ に合わせて、キー (調)を簡単に変えることができま す。
レコード
5
]ボタン ....................................28ページ
[REC
ご自分の演奏を録音できます。
プレイ /ポ ーズ
[PLAY/PAUSE
6
ストップ
]、[STOP
]ボタン
............................................... 15、33ページ
楽器本体に入っているピアノ50曲やご自分の演奏を 録音したものなどを再生できます。
ソングセレクト
[SONG SELECT
7
]ボタン ........ 15、33ページ
再生や録音する曲を選べます。
8
[RIGHT
ライト
レフト
]、[LEFT
]ボタン ........ 16、34ページ
曲の特定のパートを再生オフにし、再生オフにした パートをご自分で練習できます。
メトロノーム
[METRONOME
9
]ボタン .......... 27、43ページ
メトロノームの機能を利用できます。
)
[TEMPO/FUNCTION
テンポ / ファンクション
−+]ボタン
............................................... 27、36ページ
テンポを調節したり、各種の便利な機能を利用した りします。
!
画面 .................................................12ページ
電源を入れると、画面にテンポが表示されます。場 面に応じて、いろいろな曲番号、各種設定値など表 示されます。
---
画面に「 電源を切らないでください。データが壊れるおそれがありま
す。
」が表示されているとき(データアクセス中)は、
@
ノー
[−/NO
]、[+/YES
イエス
]ボタン
数値を設定したり曲や項目を選んだりできます。テ ンポやトランスポーズなどの値を設定しているとき にボタンを2つ同時に押すと、元の値(初期設定値)に 戻すことができます。
#
音色ボタン........................................19ページ
グランドピアノをはじめとした14種類の音色をお楽 しみいただけます。パネルに表記されているVOICE は、音色を意味します。
バリエーション
VARIATION
[
$
]ボタン
.......................23ページ
音の明るさを調節できます。
%
[REVERB
リバーブ
エフェクト
]、[EFFECT
]ボタン
..........24ページ
音に残響(リバーブ)や、効果(エフェクト)をかけたり することができます。
タッチ
[TOUCH
^
]ボタン.............................. 25ページ
弾く強さに対する音の強弱の付き方(タッチ感)を調節 することができます。
&
ミディ
MIDI
アウト
[INイン][OUT
]端子 ....................... 46ページ
MIDI機器を接続する場合に使います。
サステイン ペダル
[SUSTAIN PEDAL
*
]端子........13、46ページ
付属のフットペダルFC3を接続します。または、別 売のフットスイッチFC4/FC5も接続できます。
エーユーエックス ペダル
(
[AUX PEDAL
]端子 ................13、47ページ
別売のフットスイッチFC4/FC5やフットコントロー ラー FC7を接続します。付属のフットペダルFC3も 接続できます。
エーユーエックス アウト
º
AUX OUT
[L、R](LEVEL FIXED
レベルフィックスト
)端子
....................................................... 47ページ
P-140の音を外部オーディオから出したり、MDレ コーダーなどを接続してご自分の演奏を録音したり できます。
ディーシーイン12 ボルト
¡
[DC IN 12V
]端子 ...........................12ページ
付属の電源アダプターを接続します。
フォーンズ
[PHONES
]端子 .............................. 13ページ
ヘッドフォンを接続します。
P-140 取扱説明書
11

ご使用前の準備

電源を入れる

準 備 編
1
付属の電源アダプターのDCプラグをリアパネル
ディーシーイン 12 ボルト
の[DC IN 12 V
2
付属の電源アダプターのACプラグを家庭用(AC
]に差し込む
100V) コンセントに差し込む
電源アダプターは、必ず指定のもの(PA-5Dまたはヤマハ推奨の同等品)をご使 用ください。異なった電源アダプターを使用すると故障、発熱、火災などの原
因になります。
電源は必ずAC100Vを使用してください。
長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコンセントから電源 プラグを抜いてください。
3
本体パネル左の[STANDBY/ON
スタンバイ / オン
]スイッチを押
電源が入り、本体パネル中央の画面に表示が現れます。
電源を切るときは、もう一度[STANDBY/ON]スイッチを押します。
電源スイッチを切った状態でも微電流が流れています。P-140を長時間使用し ないときは必ずコンセントから電源プラグを抜いてください。
画面
通常はテンポが表示されます。
電源アダプターを抜くときは、本体の電源スイッチ[STANDBY/ ON]が切れていることを確認後、上記操作2から1の順に抜いてく ださい。
電源を切るときは、画面表示が消えるまで[STANDBY/ON]スイッ チを押してください。本製品は、[STANDBY/ON]スイッチが鍵盤 の近くにあり、演奏中の誤操作で電源を切ってしまうことを防ぐた めに、長めにボタンを押さないと電源が切れないように設定してあ ります。

音量(ボリューム)を調節する

本体パネル左の[MASTER VOLUME]スライダーで調節します。実際に鍵盤を弾いて音を出しながら、音量を調節して ください。
大きくなる小さくなる
MASTER VOLUME=全体の音量
[MASTER VOLUME]スライダーで[PHONES]端子の出力レベルも調節できます。
12
P-140 取扱説明書
ご使用前の準備

ペダルを接続する

FC3
サステインペダル(SUSTAIN PEDAL端子)
電源を切った状態で付属のフットペダルFC3を接続します。このペダルを踏んでいる間、弾いた音を、鍵盤から指を離 しても長く響かせることができます。またFC3はハーフペダル対応ですので、踏み込むほど音が長く伸びます。 P-140では[GRAND PIANO 1、3]の音色で、サステインペダルを踏むと、ピアノのダンパーペダルを踏んだときの 響板や弦の共鳴効果(サステインサンプリング)が加わります。 なお別売のフットスイッチFC4/FC5も接続できますが、その場合はハーフペダルは対応しません。
ファンクションでサステインペダルの共鳴効果の深さを調節できます。(36、42ページ)
AUXペダル(AUX PEDAL端子)
別売のフットスイッチFC4/FC5や、フットコントローラー FC7を接続する端子です。ソフトペダル機能などいろいろ な機能を割り当てて使用することができます。機能の割り当てはファンクションで行ないます。(36
42ページ)
準 備 編
フットコントローラー FC7は「エクスプレッション」をコントロールする場合に使用します。(36、42ページ)

ヘッドフォンを使う

ヘッドフォンを[PHONES]端子に接続して使います。 [PHONES]端子は2つありますので、ヘッドフォンを2本接続し て2人で演奏を楽しむこともできます。 1本だけ接続する場合は、どちらの端子をご使用いただいても構 いません。
大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しないでください。 聴覚障害の原因になります。
前面
ステレオ ミニプラグ

譜面立てを使う

本体奥側の穴に差し込んで使用します。
P-140 取扱説明書
13

デモ曲を聞く

P-140には、音色ごとに1曲ずつデモ曲が入っています。聞いてみましょう。
本 編
1 2
1
[STANDBY/ON
電源を入れていない場合は、電源が入ります。
2
音量を調節する
音量はデモ曲を再生しながらでも調節できますが、 [MASTER VOLUME]スライダーを中程まで上げておい てください。
[DEMOデモ]ボタンを押す
3
音色ボタンのランプが流れるように点滅したあと、 GRAND PIANO 1の曲が再生されます。その後、ス トップ操作(手順4)をするまで各音色用に準備されたデモ 曲が順番に再生されます。
34
スタンバイ / オン
4
]スイッチを押す
3
デモ曲の再生データはMIDI送信 されません。
録音モード(28ページ)のときは
デモ曲の再生はできません。
選曲と再生スタート
聞きたいデモ曲の音色ボタンを押すと、デモ曲の再生がスタートします。
●デモ曲
音色 曲名 作曲者 GRAND PIANO 3(グランドピアノ3) 森の情景 ピアノの
ための9つの小品より
「森の入り口」
HARPSICHORD(ハープシコード)
([OTHERS]ボタンで 「
上記デモ曲は、原曲から編集/抜粋されています。 上記以外の曲は、オリジナル曲です。(
[DEMOデモ]ボタンか[STOP
4
o 4
」表示)
© 2005 Yamaha Corporation
ストップ
ガボット バッハ
)
]ボタンを押して、
再生をストップ
シューマン
または
デモ曲では、テンポの調節や
「片手練習」
練習」(18ページ)はできません。
デモ曲再生中に[OTHERS]ボタ ンを押すと、[OTHERS]ボタン
の中に入っている音色のデモ曲 が、ボタンを押すたびに切り替
わります。
曲の再生中に[VARIATION] (23ページ)、[REVERB]
(24ページ)の種類を切り替える こともできます。
(
16ページ)、「部分
14
P-140 取扱説明書

ピアノ50曲(プリセットソング)を活用する

ピアノ50曲を聞く

P-140には、ピアノ50曲の演奏データが入っています。付属の『ピアノで弾く名曲50選』の楽譜集には、ピア ノ50曲の楽譜が掲載されていますので、ご活用ください。
1
ソングセレクト
1
[SONG SELECT
プリセット
「PRESET
2
[−/NOノー][+/YES
34
]ボタンを押して、
」のランプを点灯させる
イエス
]ボタンを押して、
52
聞くピアノ曲を選ぶ
1〜50 ....... 聞く曲番号を指定して1曲だけ再生します。
オール
ALL
........... ピアノ50曲を順番に、ストップするまで
連続再生します。
ランダム
rnd
........... ピアノ50曲を順不同に、ストップするまで連続再生します。
ソングとは
P-140では、演奏データを総称 して「ソング(SONG)」と呼ん でいます。デモ曲やピアノ曲も
演奏データです。
PRESET=プリセット
楽器内部のメモリーにあらかじ め内蔵されているデータです。
本 編
プレイ / ポーズ
3
[PLAY/PAUSE
]ボタンを押すと再生が
スタート
テンポの調節
ピアノ曲ごとに固有のテンポが設定されています が[TEMPO/FUNCTION − +]ボタンを押して テンポを変更できます。この操作により、曲固有 のテンポに対してのプラスマイナスの値(−50 〜50)が画面に表示されます。(曲によって増 減幅は異なります。) [−][+]ボタンを同時に押すと曲固有のテンポに 戻ります。曲固有のテンポのときは「
表示されます。
再生ストップ
4
ピアノ曲の再生が終了すると、自動的に再生前の状態に戻 ります。再生途中に(または連続再生中に)ストップする場 合は、[STOP]ボタンを押します。続いて他の曲を再生す る場合は、操作2に戻ります。
再生途中に[PLAY/PAUSE]ボタンを押すと、曲が一時停 止します。
---
」と
テンポのリセット(再設定)
新しい曲を選んだり、連続再生 で新しい曲がスタートしたりす
ると、テンポは自動的にその曲 の固有のテンポにリセットされ
ます。
[REVERB]、[EFFECT](24 ページ)は新しい曲を選んだり、
連続再生で新しい曲がスタート したりすると、その曲に
リバーブ/エフェクトの種類
動的に選ばれます。
曲の再生中に[VARIATION] (23ページ)、[REVERB]
(24ページ)の種類を切り替える こともできます。
合った
が自
ソングセレクト
5
[SONG SELECT
[SONG SELECT]のランプが消灯します。
]ボタンを押して、ピアノ曲を終わる
P-140 取扱説明書
15
ピアノ50曲(プリセットソング)を活用する

ピアノ50曲の片手練習をする

ピアノ50曲では、右手パートと左手パートに分かれています。それぞれの再生をオン/オフし、再生をオフにし たパートをご自分で練習することができます。右手パートが[RIGHT]に、左手パートが[LEFT]に入っています。
本 編
23
練習するパートの再生をオフにする
1
選曲したあと、[RIGHT]、[LEFT]ボタンのうち、練習した いパートのボタンを押して再生をオフにします。(選曲した 時点では[RIGHT]、[LEFT]共ランプが点灯しています。)
[RIGHT]、[LEFT]ボタンは、押すごとに再生のオン/オフ が切り替わります。また再生中でも、パートごとの再生オ ン/オフを切り替えることができます。
プレイ / ポーズ
[PLAY/PAUSE
2
]ボタンを押して、
1
再生スタート/演奏
再生をオフにしたパートをご自分で演奏してください。
ピアノ50曲を
rnd
(ランダム)(15ページ)で再
生しているときは、パートの再 生をオフにすることはできませ
ん。
再生をオフにしたパートの音量 調節
再生をオフにしたパートは演奏 タイミングのガイドのために、
完全に音を消すのではなく、少 しだけ音を出しています。この
音量の調節や、完全に音を消す 設定が、ファンクション (36、
43ページ)でできます。
ALL
(オール)と
3
P-140 取扱説明書
16
再生ストップ
ピアノ曲の再生が終了すると、自動的に再生前の状態に戻 ります。再生途中でストップする場合は、[STOP]ボタン を押します。再生途中で[PLAY/PAUSE]ボタンを押すと、 曲が一時停止します。
ピアノ50曲(プリセットソング)を活用する
弾くと同時に再生をスタートする(シンクロスタート)
鍵盤を弾くと同時に再生をスタート(シンクロスタート)できます。 [STOP]ボタンを押したまま[PLAY/PAUSE]ボタンを押すとシンクロスタート待
機状態になります。もう一度同じ操作をすると、シンクロスタート待機状態は解 除されます。
シンクロ スタート
このあと鍵盤を弾くと、同時に再生もスタートします。
シンクロスタート
待機状態
ペダルで再生/一時停止する
AUX PEDAL端子に接続したペダルを踏むことにより、曲を再生/一時停止できま す。
ファンクション(36、42ページ)でAUX PEDAL端子に接続したペダルの機能を、 再生/一時停止(パネルの[PLAY/PAUSE]ボタンと同じ機能)に切り替えます。
自分が先に弾きだして、途中から再生をスタートさせたいときに便利です。
シンクロ=同時の、同時に起こ る
本 編
P-140 取扱説明書
17
ピアノ50曲(プリセットソング)を活用する

ピアノ50曲の部分練習をする

本 編
曲中のフレーズを指定して繰り返し部分練習(A-b REPEAT 片手練習」も一緒にお使いいただけます。
4 3
エービーリピート
)することができます。16ページの「ピアノ50曲の
2
選曲し、再生をスタート
1
聞きながら、始まり(A点)にしたいところで[TEMPO/
2
FUNCTION]ボタンを押す
始まり(A点)が設定され、画面に と表示されます。
ピアノ50曲を
rnd
(ランダム)(15ページ)で再
生しているときは、繰り返し練 習はできません。
曲の先頭から繰り返しを始めた いときは
再生をスタートする前に [TEMPO/FUNCTION]ボタン
を押して始まり(A点)を設定し ます。
ALL
(オール)と
聞きながら終わり(B点)にしたいところでもう一度
3
[TEMPO/FUNCTION]ボタンを押す
終わり(B点)が設定され、画面に と表示されます。
同時に、A点に戻って繰り返し再生が自動的にスタートします。練習したいパート をオフ(16ページ)にしたうえで、練習しましょう。
AB
この区間をくり返す
曲の終わりをB点に設定したい ときは
A点を設定したあとで曲の終わ りまで再生すると、曲の終わり
が自動的にB点に設定されます。
再生の出だしでタイミングをと るためのタクト音が鳴ります。
4
P-140 取扱説明書
18
[STOP]ボタンを押して、練習ストップ
[PLAY/PAUSE]ボタンを押すと、再びA点〜B点の繰り返 し再生がスタートします。
もう一度[TEMPO/FUNCTION]ボタンを押すと、A点、B点 の設定は解除されます。
新しい曲を選ぶと
A点、B点は自動的に解除され ます。

音色を楽しむ

音色を選ぶ

1
使いたい音色ボタンを押す
1
ランプが点灯します。
[OTHERS]ボタン
[OTHERS]ボタン
[OTHERS]ボタンを押すごとに、以下の7つの音色が切り 替わります。
o 1 o 2 o 3 o 4 o 5 o 6 o 7
スプリットについては、21ページをご参照ください。
[MASTER VOLUME]スライダーで音量を調節しながら演奏してください。
チャーチオルガン ジャズオルガン ストリングス ハープシコード エレクトリッククラビコード ビブラフォン スプリット
音色の特徴をつかむには
音色ごとのデモ曲を聞いてみて ください。(14ページ)
「音色一覧」(51ページ)もご参
照ください。
VOICE=音色
タッチにより音の強弱を付ける ことができますが、音色によっ
ては音の強弱が付かないものが あります。「音色一覧」(51
ページ)をご参照ください。
[OTHERS]ボタンで最後に選ん だ音色は、次に別の音色ボタン
で音色を切り替えて、再び [OTHERS]ボタンを押しても最
後に選ばれていた音色が呼び出 されます。
本 編
P-140 取扱説明書
19
音色を楽しむ

音色を重ねる(デュアル)

本 編
音色を重ねる機能をデュアルといいます。同系統の音色を鳴らせば、厚みのある音を作り出せます。
1
2
1
2つの音色ボタンを同時に押して(または1つの音色ボタンを 押したままもう1つの音色ボタンを押して)、デュアルに入る
2つの音色ボタンのランプが点灯します。 鍵盤を弾いてみましょう。
同時に押す
[OTHERS]ボタンの中の音色をデュアルに設定したい場合は、音色ボタンを押し ながら[OTHERS]ボタンを数回押して選択したい音色を選んでください。
デュアルのときの[REVERB]、[EFFECT]の種類は、下記の優先順位で2つの音色 のうち番号が若い方の音色が優先されます。優先された音色の種類がオフの場合 は、もう一方の音色のものになります。
デュアルとスプリット
[OTHERS]ボタンのスプリット をデュアルに使うことはできま
せん。
[OTHERS]ボタン内にある音色 同士でのデュアル設定はできま
せん。
[PIANO&STRINGS]は、すで にピアノとストリングスを重ね
た音色になっています。さら に、音色を重ねることもできま
すが、発音数の制限上、音切れ が発生する可能性があります。
[REVERB]、[EFFECT]ボタンを押したまま[−/NO]、[+/YES]ボタンを押して 深さを調節する場合は、2つの音色のうち番号の若い方の音色だけに影響します。
※ 番号の若い音色を第1音色、もう一方を第2音色と呼びます。
優先順位
1 2 3 4 5 6 7 8
デュアルでの音量バランスやオクターブ、エフェクトの深さの設定をはじめとし た、いろいろな設定が「ファンクションF3」(36、40ページ)でできます。(特に 設定しなくても基本の設定が音色ごとに自動的に選ばれます。)
別の音色ボタンを押すと、デュアルを抜ける
2
P-140 取扱説明書
20
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