Yamaha MY16-CII CobraNet Manager Lite for Yamaha取扱説明書 operating instructions

Page 1
CobraNet
Lite for Yamaha
Version 1.1
取扱説明書
TM
Manager
JA
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書
Page 2
目次
1 セットアップガイド ................................................................................................................3
1.1 接続方法...........................................................................................................................3
1.2 CobraNet Manager の起動と初期設定............................................................................4
1.3 CobraNet Manager で設定する MY16-CII の選択..........................................................7
1.4 MY16-CII のバンドル設定............................................................................................... 8
2 MY16-CII の高度な設定 .......................................................................................................14
2.1 MY16-CII のシリアル制御/レイテンシー設定 ...............................................................15
2.2 MY16-CII 詳細設定 .......................................................................................................16
2.3 クロック同期方式...........................................................................................................18
はじめに
CobraNet Manager Lite for Yamaha(以下では CobraNet Manager と呼びます)は、MY16-CII の各 種 CobraNet 設定(バンドル番号など)を表示/設定するためのソフトウェアです。対応しているヤ マハ製品は MY16-CII のみです。非対応の製品も表示されますが、設定変更はできません。また、 必ず MY16-CII と接続した状態(オンライン)でご使用ください。 本取扱説明書では、MY16-CII をお使いいただくために必要な設定方法のみ説明します。CobraNet
Manager について更に詳しく知りたい場合は、別の「D&R CobraNet Manager Lite User Manual」 (英語版)をご参照ください。
ご注意
このソフトウェアの著作権はすべて D&R が所有します。
別冊「MY16-CII 取扱説明書」の巻末にソフトウェアの使用許諾が記載されています。ソフトウ
ェアをインストールする前に、必ずこのご使用条件をお読みください。CD-ROM を開封すると、 ご使用条件に同意したことになります。
このソフトウェアおよび取扱説明書の一部または全部を無断で複製、改変することはできませ ん。
このソフトウェアおよび取扱説明書を運用した結果およびその影響については、一切責任を負 かねますのでご了承ください。
このソフトウェアの CD-ROM は、オーディオ用ではありません。一般のオーディオ用 CD レーヤーでは絶対に使用しないでください。
この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。した がって、実際の仕様と異なる場合があります。
アプリケーションのバージョンアップなどに伴うシステムソフトウェアおよび一部の機能や仕 様の変更については、別紙または別冊で対応させていただきます。
本書に記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
本書のイラストや本文の表記は英語版を使用しています。お使いの OS によっては表記が異な
る場合があります。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 2
Page 3

1 セットアップガイド

MY16-CII をご使用になるためには、まずバンドル番号などの CobraNet 設定が必要になります。 ここでは、CobraNet Manager を使って MY16-CII CobraNet 設定を行なうための手順を説明し ます。
Note: MY16-CII 以外の CobraNet 機器を設定する場合、DME8i-C/DME8o-C/DME4io-C DME
DesignerACU16-C/NHB32-C NetworkAmp ManagerMY16-C はカードのロータリ
ースイッチ、その他の製品は製品に付属の取扱説明書に記載されている方法で設定して ください。

1.1 接続方法

CobraNet Manager で CobraNet 設定を行なうためには、以下のように接続します。 CobraNet設定のための接続ですので、実際に運用するシステムでは接続を変更しても問題ありま
せん。
例1)複数の MY16-CII をまとめて設定する場合
MY16-CII が接続されたスイッチングハブとコンピューターを Ethernet ストレートケーブルで接 続します。
スイッチング
ハブ
Ethernet ストレートケーブル
コンピューター
図 1:接続例1
2MY16-CII 1 台ずつ設定する場合
MY16-CII とコンピューターを Ethernet クロスケーブルで直接接続します。または、スイッチン グハブを経由してコンピューターを Ethernet ストレートケーブルで接続します。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 3
Page 4
Ethernet クロスケーブル
スイッチング
ハブ
Ethernet ストレートケーブル
コンピューター
コンピューター
図 2:接続例2
1.2 CobraNet Manager の起動と初期設定
MY16-CII とコンピューターを接続したら、[ スタート] メニュー[ すべてのプログラ ム][CobraNet Manager Lite Yamaha V1.1]をクリックして、CobraNet Manager を起動します。
CobraNet Manager を初めて起動したときは、以下の「Preferences」ウィンドウが表示されます。 以下の手順にしたがって初期設定を行なってください。
図 3:「
Preferences
」ウィンドウ
Note: CobraNet Manager を起動したあとで、[Setup]メニュー[General Preference]を選択し
て「Preferences」ウィンドウを開くこともできます。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 4
Page 5
ネットワークアダプターの設定
1. 「Select primary network adaptor」選択ボックスで、MY16-CII と接続しているネットワークア ダプター(プライマリーネットワーク用)を選択します。
2. 「Select secondary network adaptor」選択ボックスで、「None」またはセカンダリーネットワ ーク(プライマリーの接続が切れたときの代替ネットワーク)用のアダプターを選択します。
Note: セカンダリーネットワークアダプターを選択しなくてもCobraNet Managerを使用でき
ます。不要な場合は、必ず「None」を選択してください。
IP アドレスの設定
CobraNet Manager でバンドル番号などの CobraNet 設定を行なうためには、それぞれの MY16-CIIIP アドレスを設定する必要があります。CobraNet Manager には IP アドレスを自動で割り振る 機能がありますので、通常は以下の方法で設定してください。
Note: CobraNet Manager を使用しない場合は、IP アドレスの設定は必要ありません。
1. 自動で割り振る IP アドレスの範囲を「IP Range Start」と「IP Range End」で設定します。
コンピューターと同じネットワークアドレスで、ホストアドレスが異なる IP アドレスを割り振 ります。
Note: CobraNet Manager を初めて起動したときは、コンピューターの IP アドレス(ネットワー
クアドレスとホストアドレス)に基づいて自動的に範囲が設定されます。この設定で問題 なければ、変更する必要はありません。
Note: ここで設定する IP アドレスの範囲は、コンピューターの IP アドレスと重複しないように
設定してください。
コンピューターの IP アドレスが 192.168.0.1 で、サブネットマスクが 255.255.255.0 の場合
IP Range Start 192.168.0.2 IP Range End 192.168.0.253
コンピューターの IP アドレスが 172.16.0.1 で、サブネットマスクが 255.255.0.0 の場合
IP Range Start 172.16.0.2 IP Range End 172.16.254.253
2. Assign IP automatically to CobraNet devices」チェックボックスにチェックを入れます。
Note: 自動で割り振った IP アドレスは、電源を切っても記憶しています。また、既に IP アド
レスが設定されている MY16-CII に対して、IP アドレスを自動で割り振りなおすことは できません。IP アドレスを手動で設定する場合は、13 ページをご参照ください。
これで、MY16-CII IP アドレスが自動で割り振られるようになりました。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 5
Page 6
Community String の設定
Default read community」を「public」、「Default write community」を「private」に設定します。 CobraNet Manager を初めて起動したときは、上記の設定になっているので変更する必要はあり ません。
初期設定の終了
以上の設定で、CobraNet Manager から MY16-CII を操作できるようになりました。
[OK]をクリックして、「Preferences」ウィンドウを閉じます。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 6
Page 7
1.3 CobraNet Manager で設定する MY16-CII の選択
1. Preferences」ウィンドウを閉じると、「Select Devices」ウィンドウが開きます。
Note: CobraNet Manager 2 回目以降に起動したときは、「Select Devices」ウィンドウが開
きます。
図 4:「
Online devices(左のリスト)に、現在ネットワークに接続されている MY16-CII MAC アドレ
スがリスト表示されます。IP アドレスが割り振られているときは、MAC アドレス、機器の名称、 設置場所が表示されます。
Note: CobraNet Manager がオフラインに設定されている場合は、リストに何も表示されませ
ん。その場合は、[Close]ボタンをクリックしてウィンドウを閉じ、メイン画面の右下に ある Online スイッチをクリックしてオンにしてください。
2. Online devices」(左のリスト)で設定したい機器をダブルクリックして、 Selected devices
(右のリスト)に移動させます。
Note: Liteバージョンでは、同時に管理できる機器の台数が最大 4 台の制限があります。FULL
ージョンでは、この制限がありません。詳しくはCobraNet Managerのウェブサイトをご覧 ください。
http://www.cobranetmanager.com
3. [Close]ボタンをクリックして、「Select Devices」ウィンドウを閉じます。
Select Devices
」ウィンドウ
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 7
Page 8
1.4 MY16-CII のバンドル設定
Select Devices」ウィンドウを閉じると、以下のメイン画面が開きます。この画面をマトリクス ビューと呼びます。以下の手順にしたがって、MY16-CII のバンドル設定を行なってください。
図 5:マトリクスビュー
MY16-CII の名称の設定
CobraNet Manager では機器ごとに固有の名称を設定できます。複数の MY16-CII を設定する場合 は、MY16-CII どうしを識別するために、MY16-CII ごとに名称を設定します。ここで設定した名 称は、「Select Devices」ウィンドウやマトリクスビューで表示されます。
1. マトリクスビューのマトリクスの縁(Tx または Rx の箇所)をマウス右ボタンでクリックし、以
下のポップアップメニューを表示させます。
図 6:
マトリクスビュー のポップアップメニュー
2. Device Properties」を選択して、「Device Properties」ウィンドウを表示させます。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 8
Page 9
図 7:「
3. MY16-CII の状態を反映して表示を更新したい場合は、[Get information from device]をクリック
します。
4. Global セクションの Name に表示されている名称を変更します。
Note: 複数の MY16-CII を識別するためには、Global セクションの MAC 欄に表示されている
MAC アドレスと、カードのパネルにシールで貼られている MAC アドレスを照合してく ださい。
5. [Store]をクリックすると、MY16-CII に設定が反映されます。
Note: MY16-CII に設定を反映できない場合は、IP アドレスが正しく割り振られていない可能性
があります(13 ページ)。
Device Properties
」ウィンドウ
バンドル番号の設定
送信機器と受信機器でオーディオ信号を伝送するには、以下のいずれかの方法でバンドル番号を 設定します。
■複数の MY16-CII だけを接続する場合 (マトリクスビューでの設定)
この設定方法は、マトリクスビューに表示された MY16-CII だけで送受信する場合のバンドル設 定にのみ有効です。バンドル番号は自動で設定されます。
1. マトリクスビュー上でクリックして、以下のような交点を作成します。
交点を作成することにより、送信機器と受信機器にバンドル番号が設定され、オーディオ信号 が伝送される状態になります。Tx が送信バンドルで、Rx が受信バンドルです。Tx/Rx のあとの
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 9
Page 10
数字はソケット番号で、何番目の送信/受信バンドルかを示します。 交点を新規に作成したときは、ユニキャストバンドル(黒い線)が設定されます。
Note: 送信機器と受信機器でレイテンシーが異なる場合は、オーディオ信号は伝送されません。
「Yamaha Device Settings」ウィンドウで送信機器と受信機器のレイテンシー設定を合 わせてください(14 ページ)。
図 8:マトリクスビュー
2. マルチキャストバンドルまたはマルチユニキャストバンドルに変更したい場合は、作成された
交点の縦線の上でクリックしてバンドルタイプ設定ウィンドウを表示します。
Note: ユニキャストバンドルは送信機器と同じバンドル番号に設定した 1 台の機器にだけ送信
されますが、マルチキャストバンドルは機器の受信設定に関係なくネットワーク上のす べての機器に送信し、受信機器では設定したバンドルだけを処理します。マルチキャス トバンドルの伝送はネットワーク資源を多く使いますので、通常は 4 バンドル(最大 32 チャンネル)までをおすすめします。 マルチユニキャストバンドルでは、ユニキャストバンドルを最大 4 台の機器が同時に受 信できます。マルチキャストバンドルと比較すると、ネットワーク資源の節約になりま す。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 10
Page 11
図 9:バンドルタイプ設定ウィンドウ
3. マルチキャストバンドルに変更したいときは「Multicast」、マルチユニキャストバンドルに変
更したいときは「Multi-unicast」をクリックします。
MY16-CII のバンドル設定が完了しました。これで、MY16-CII を使ってオーディオ信号を伝送で きるようになりました。更に、MY16-CII のレイテンシーなどの詳細な設定を行ないたい場合のみ、 「2. MY16-CII の高度な設定」(14 ページ)にお進みください。
MY16-CII と他の CobraNet 機器も接続する場合 (Device Properties ウィンドウでの設定)
CobraNet Manager に対応していない機器(MY16-C など)との伝送を設定する場合は、以下の手順 でバンドル番号を設定します。
1. マトリクスビューのマトリクスの縁(Tx または Rx の箇所)をマウス右ボタンでクリックし、以
下のポップアップメニューを表示させます。
10
マトリクスビュー のポップアップメニュー
2. Device Properties」を選択して、「Device Properties」ウィンドウを表示させます。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 11
Page 12
11
:「
Device Properties
」ウィンドウ
3. ウィンドウ下部の Sockets セクションで、設定したい Rx(受信ソケット)または Tx(送信ソケ
ット)のタブをクリックして選択します。
12:Sockets
セクション
4. Bundle ボックスで設定したいバンドル番号を入力して、[Set Socket]をクリックします。
Note: Tx Ch ボックスは変更しないでください。これを変更すると通信の負荷を減らせます
が、一部のオーディオチャンネルが無効になります。オーディオチャンネルを無効化せ ずに通信負荷を減らしたい場合は、「Yamaha Device Settings」ウィンドウの Channels
per Bundle で変更してください(16 ページ)。
5. 機器の状態を反映して表示を更新したい場合は、[Get information from device]をクリックしま
す。
6. Persistence on」がチェックされていることを確認します。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 12
Page 13
Note: これは、機器の電源を切っても CobraNet 設定を記憶しておくための設定です。チェッ
クが外れていると、電源を切ったときに設定内容が失われ初期化されます。
MY16-CII のバンドル設定が完了しました。これで、MY16-CII を使ってオーディオ信号を伝送で きるようになりました。更に、MY16-CII のレイテンシーなどの詳細な設定を行ないたい場合のみ、 「2. MY16-CII の高度な設定」(14 ページ)にお進みください。
名称やバンドル番号が設定できない場合
MY16-CII の名称やバンドル番号を設定できない場合は、IP アドレスが正しく割り振られていない 可能性があります。また、既に IP アドレスが設定されている MY16-CII に対して、IP アドレスを 自動で割り振りなおすことはできません。IP アドレスを手動で設定する場合は、以下の手順にし たがってください。
1. マトリクスビューのマトリクスの縁(Tx または Rx の箇所)をマウス右ボタンでクリックし、以
下のポップアップメニューを表示させます。
13
マトリクスビュー のポップアップメニュー
2. Device Properties」を選択して、「Device Properties」ウィンドウを表示させます。
14
:「
Device Properties」 のIP
3. IP アドレスを右クリックすると表示されるポップアップメニューから「Get Free IP」を選択し
て、仮の IP アドレスを割り振ります(この状態ではまだ通信できません)。
4. IP アドレスを右クリックすると表示されるポップアップメニューから「Assign if static IP」(
源を切っても IP アドレスを記憶させておきたい場合)または「Assign if current IP」(一時的に設 定したい場合)を選択してから、IP アドレスを入力します。
5. [Store]をクリックすると、MY16-CII に指定した IP アドレスが設定されます。
アドレス
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 13
Page 14
2 MY16-CII の高度な設定
この CobraNet Manager Lite バージョンは、MY16-CII で動作するために最適化されています。 のため、MY16-CII 専用のいくつかの設定ウィンドウを組み込んでいます。これらの設定ウィンド ウには、マトリクスビューと「Device Overview」ウィンドウから入ることができます。
注意: 一度に多くの設定変更がある場合、SNMP インジケーターが長い時間オンになることがあります。 更に設定を変更する場合は、SNMP インジケーターがオフになるのをお待ちください。 すべての SNMP データが送受信される前に情報を変更すると、予期しない問題が発生する場合があります。
マトリクスで MY16-CII のマトリクスの縁上を右クリックすると、追加メニュー項目として [YAMAHA Device Settings]が表示されます。
15:
マトリクスビュー の
Device Overview」ウィンドウでは、MY16-CII の上で右クリックすると、 [YAMAHA Device Settings] のメニュー項目がポップアップメニューに表示されます。
16:
Device Overview
メニューから[YAMAHA Device Settings]を選択すると、新しいウィンドウが表示されます。 この ウィンドウでは、いくつかの MY16-CII 固有の項目を設定できます。
」ウィンドウでの
Yamaha Device Settings
Yamaha Device Settings
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 14
Page 15
2.1 MY16-CII のシリアル制御/レイテンシー設定
17: 「Yamaha Device Properties
RxまたはTxフィールドにマウスを移動すると、シリアル制御信号の受信チャンネル(Rx)とシリア ル制御信号の送信チャンネル(Tx)に使用するシリアルチャンネルを設定する大きなボックスが表 示されます。右側にある▲/▼ボタンを使用して、チャンネル番号を設定します。チャンネル番号 は Off および 1~15 が選択できます。送受信機器でチャンネル番号を合わせると通信できます。 また、Offに設定している場合は送受信しません。
Hint: シリアル制御は、PM5D から DME64N をリモートコントロールする場合などに使用でき
ます。
」ウィンドウ
18: Rx/Tx
Bit Length フィールドをクリックすると、CobraNet で使用するオーディオビット数を選択できま す。ポップアップメニューでは[Bit Off]/[16bit]/[20bit]/[24bit]の選択肢が表示されます。
19:
Latency フィールドをクリックすると、オーディオ転送するレイテンシーのモードを選択できま す。ポップアップメニューでは[5.33ms]/[2.67ms]/[1.33ms]の選択肢が表示されます。
シリアルチャンネル編集ボックス
ビット長ポップアップメニュー
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 15
Page 16
オーディオデータを送るには、送信機器と受信機器のレイテンシーを同じにしてください。
20:
レイテンシーポップアップメニュー
[Advanced]ボタンをクリックすると、「Advanced Settings」ウィンドウが表示されます。 このウ ィンドウでは、より詳細な設定ができます。
Note: Yamaha Device Settings」ウィンドウおよび「Advanced Settings」ウィンドウを開い
ているときに CobraNet Manager 以外から MY16-CII の設定が変更されても、CobraNet Manager 上の表示は更新されません。表示を更新したい場合は、「Device Properties」ウ ィンドウの[Get information from device]ボタンをクリックしてください。
2.2 MY16-CII 詳細設定
Advanced Settings」ウィンドウでは、1 バンドルあたりのオーディオチャンネル数の設定、コ ンダクタープライオリティーの設定、パラメーターの初期化が行なえます。
21:
Advanced Settings
Channel per Bundle InputOutput フィールドをクリックすると、チャンネル数を選択するポ ップアップメニューが表示されます。
」ウィンドウ
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 16
Page 17
22: Channel per Bundle
ポップアップメニュー
MY16-CII には、CobraNet からのモノラル 16 チャンネルの入出力があります。 また、入力バン ドルは 8 つまで、出力バンドルは 4 つまで使用できます。
Note: Conductor Priority フィールドの設定については、「2.3 クロック同期方式の設定」をご参
照ください。
23:
すべてのパラメーターの初期化
Initialization of all Parameters フィールドで、工場出荷時の初期設定に戻します。すべてのパラメ
ーターを初期化するには、[Execute]ボタンをクリックします。この場合、送受信バンドルを設定 しなおすまで CobraNet ネットワークには接続されないことになります。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 17
Page 18

2.3 クロック同期方式

MY16-CII のクロック同期方式には MY16-C と同様に「ネットワーク同期」「ホスト同期 1」「ホ スト同期 2」の 3 種類があります。クロック同期方式は、MY16-CII を装着した機器のワードクロ ックに応じて自動的に設定されます。
MY16-CII
クロック(同期信号)
PM5D など
ネットワーク同期
24:
ネットワーク同期
MY16-CII を装着した機器が MY16-CII からワードクロックを受けて動作する場合、MY16-CII は ネットワーク同期で動作します。
MY16-CII
ホスト同期 1
CobraNet 以外の機器
クロック(同期信号)
PM5D など
25:
ホスト同期
1
MY16-CII を装着した機器が CobraNet 以外の機器からワードクロックを受けて動作する場合、 MY16-CII はホスト同期 1 で動作します。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 18
Page 19
MY16-CII
クロック(同期信号)
MY16-CII
ホスト同期 2
PM5D など
26:
ホスト同期2
1 つの機器に 2 枚以上の MY16-CII を装着し、どれか 1 つの MY16-CII からワードクロックを受け て動作する場合には、機器からワードクロックを受ける MY16-CII はホスト同期 2 で動作します。
Note:
のとき、機器にクロックを受け渡している MY16-CII はネットワーク同期になります。
Conductor Priority(コンダクタープライオリティー)の設定 コンダクタープライオリティーを設定するためのフィールドがあります。 編集フィールドにマウ スを移動させると、コンダクタープライオリティーを設定する大きなボックスが表示されます。 右側にある/ボタンを使用して、このプライオリティーを設定できます。
27:
コンダクタープライオリティー編集ボックス
Auto: MY16-CII のクロック同期方式に適したコンダクタープライオリティーが自動的に設定されます。 通常はこの設定でご使用ください。
0-255:
コンダクタープライオリティーを設定します。特定の機器を CobraNet のコンダクターにしたい 場合などにご使用ください。
Auto のときのコンダクタープライオリティーの値 コンダクタープライオリティーを Auto にした場合は、コンダクタープライオリティーの値が同期 方式に応じて以下のように設定されます。
MY16-CII の同期方式 コンダクタープライオリティーの値
ネットワーク同期
ホスト同期 1 ホスト同期 2
32
128
0
Note:
Conductor Priority を Auto 以外にしている場合は、CobraNet Manager Lite for Yamaha で
設定した値が優先されます。
Note: MY16-C でも 3 種類のクロック同期方式に応じて、MY16-CII と同じコンダクタープライオ リティーの値が設定されます。ただし、MY16-C ではコンダクタープライオリティーの値は手動 で変更できません。
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 19
Page 20
コンダクタープライオリティーの設定が必要な場合 コンダクタープライオリティーを Auto にしている場合、接続によってはワードクロックのループ が発生してネットワークが不安定になることがあります。このような場合にはコンダクタープラ イオリティーを設定し、ループが起こらないようにしてください。
CobraNet 対応機器
ネットワーク
CobraNet での同期信号の流れ
ホスト同期 1 コンダクター
MY16-CII
PM5D
ネットワーク同期 パフォーマー
クロック(同期信号)
MY16-CII
DME64N
28:
ワードクロックがループになる例
この例ではコンダクタープライオリティーを Auto にしていると、DME64N に装着された
MY16-CII がコンダクターになりワードクロックのループが発生します。これを避けるために、 DME64N に装着された MY16-CII のコンダクタープライオリティーを下げるか PM5D に装着され
MY16-CII のコンダクタープライオリティーを上げ、DME64N に装着された MY16-CII がコン ダクターにならないようにしてください。
U.R.G.,Pro Audio& Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation
©2006 Yamaha Corporation
B0
CobraNet Manager Lite for Yamaha 取扱説明書 20
Loading...