Yamaha DT10 User Manual [ja]

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ドラムトリガー 取扱説明書
このたびはヤマハドラムトリガーをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 ヤマハD T シリーズは、アコースティックドラムのヘッドやシェルまたは練習台などに取り付 けて、ヤマハDTS-70,TMX等に安定したトリガー信号を送り出すことのできる、高感度なト リガーユニットです。 ヤマハドラムトリガーの性能をフルに発揮させると共に、末長くお使いいただくため、ご使用 の前にこの取扱説明書をよくお読みください。
DT10/20/30
■ ヤマハドラムトリガーの特長
・さまざまな用途に対応するため、3タイプのドラムトリガーをラインナップしました。 ・高感度ピエゾ・セラミックセンサーには、ダブルトリガーを防止する特種加工を施しま
した。
ない軽量設計です。
・ドラムシェルに取り付けても優れた性能を発揮しますので、ヘッドを交換してもセン
サーを付け直す必要がありません。
・ドラム以外の楽器にも簡単に取り付けることができ、トリガー信号を取り出すことがで
きます。
・取り外しが簡単で、確実な固定ができるケーブルクランプを採用しました。
■ ヤマハドラムトリガー適合表
ヤマハドラムトリガーD T シリーズとトリガー対象楽器との適合については、下表をご参考ください。○ は適合、×は不適合を意味します。
DT10 DT20 DT30
アコースティックドラムシェル ○○× アコースティックドラムヘッド ○×× ヘッドタイプ練習台 ×○× ラバータイプ練習台 ××○ ゲル練習台 ×○○ 練習用のシンバルタイプのもの ×××
感度 DT10 DT20 DT30
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■ センサーの取付位置
【ドラムヘッドへの取り付け】
細かいニュアンスや幅広いダイナミックレンジが必要とされる場合は、ドラムヘッドの打 面側にセンサー取り付けることをおすすめします。
・ 演奏者から最も遠いエッジ付近が、スティックなどで叩かれにくく、かつダブルトリ
ガーを起こしにくい場所です。
・ 響きが長く、不規則な振動がヘッドに残る場合、ダブルトリガーを起こす可能性があり
ます。このような場合はヘッドの余分な振動を抑えるため、布やテープ等でミュートし てください。ミュートにはヤマハリングミュートをおすすめします。
・ センサーを両面粘着テープでヘッドに取り付けた後、50×80mm程の大きさのガムテー
プでカバーすることをおすすめします。特にバスドラムのヘッドは大変大きく振動しま すので、確実に固定することが必要です。
【ドラムシェルへの取り付け】
ドラムヘッドの振動にわずかでも影響を与えたくない時やダブルトリガーを起こしやすい 場合は、センサーをドラムシェルに取り付けることをおすすめします。
・ タムタムのトリガーには、シェルへの取り付けが適しています。 ・ センサーの取付位置は、打面側のリムに近く、他のドラムから遠い位置を選んでくださ
い。
【練習台等への取り付け】
【DT20/30:練習パッドへの取り付け方】の項をご参照ください。
■ 取付方法
3. ケーブルクランプの裏紙をはがし、ドラムシェルの便宜な位置に貼り付けてください。
4. 練習台等への取付方法は、【DT20/30:練習パッドへの取り付け方】の項をご参照くださ い。
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■ センサーの取り外しの方法
・ ドラムヘッドを交換する場合は、ヘッドをゆるめる前にナイフ等を使って注意深くセン
サーを取り外します。
・ センサーを取り外した後は、残った接着剤を完全に取り去ってください。次に取り付け
る際に密着しないなどのトラブルの原因となります。
・ 取り外すときは、決してコードを引っ張らないでください。修理不能の故障の原因とな
る場合があります。
※ お使いのトリガーコンバーターの取扱説明書をよくお読みになり、ご購入のドラムトリ
ガーに最も適した値に各パラメーターを設定してください。
※ ドラムトリガーセンサーは、大変苛酷な条件の元で使用されるため、時間の経過と共に
感度が落ちていきます。取り付けのテープを交換しても感度が回復しない場合は、新し いドラムトリガーと交換してください。ドラムトリガーセンサーの寿命は永遠ではあり ません。
※ アコースティックドラムのトリガーにおいて、その取付方法は1つに限りません。サイ
ズ、チューニング、使い方の違いなどにより、取付方法はそれぞれ異なります。目的に 合った最適な取付方法をさがしてみてください。
■ DT20/30:練習パッドへの取り付け方
【ヘッドタイプの練習パッドへの取り付け】
下の装着例 Aで示すように、打面のエッジか ら1. 5〜2cm 程度離れた位置に、両面粘着テー プにてセンサーをしっかりと貼り付けます。
【ラバータイプの練習パッドへの取り付け】
下の装着例 B で示すように、裏面の中央付近 に、両面粘着テープにてセンサーをしっかり と貼り付けます。
装着例A 装着例B
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重要!
ドラムトリガーDT20,DT30とTMXを組み合わせてご使用になる場合、下記の数値設定を目安として
TMX側の設定を行ってください。数値のバランスが悪いと十分な感度やダイナミックレンジが得られ ない場合がありますのでご注意ください。
q GAIN(ゲイン):EDITモードでPAGE(Pg)5に入る
DT20:最大値=63に設定 DT30:最大値=63に設定
w LEVELRANGE(レベルレンジ):EDITモードでPAGE(Pg)6に入る
DT20をヘッドタイプの練習台に取り付ける場合:最小値=06,最大値=99に設定。 DT30をラバータイプの練習台に取り付ける場合:最小値=06,最大値=80に設定。
e VELOCITY(ベロシティ):EDITモードでPAGE(Pg)7に入る
DT20をヘッドタイプの練習台に取り付ける場合:最小値=00,最大値=127に設定。 DT30をラバータイプの練習台に取り付ける場合:最小値=50〜60,最大値=127に設定。
r VELOCITYCURVE(ベロシティカーブ):EDITモードでPAGE(Pg)8に入る
練習パッドでトリガーする場合は、立ち上がりのよいカーブ
(CURVE)が適していますので、右図のカーブに設定するこ
とをおすすめします。
※ すべての場合に右図のような立ち上がりのよいカーブが適してい
るわけではありません。
TMX側の設定について
※数字は目安です
ダブルトリガー防止のポイント
スティックで打ったときにサウンド が重 なる(ダブルトリガー)ことを防止するために、以下のポイント をご確 認ください。
q ゆれや振動を極力抑えるために、ラックおよびパッドをしっかりとセッティングし固定
してください。(ネジ類をしっかりとしめる)
w ドラムトリガーをパッドにしっかりと装着してください。 e ドラムトリガーのリードケーブルが、ラックやスタンド類に不自然に接触し、余分な振
動を拾っていないかチェックしてください。
r 上記qeをチェックしてもまだダブルトリガーが発生する場合は、LEVELRANGE(レベ ル
レンジ)の最小値を、ダブ ルトリガーが発生しなくなるまで上げて調整してください。
t EDITモードでPAGE(Pg)9に入り、REJECTIONの数値を大きくしてください。
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