Tektronix TDS1000/TDS2000シリーズ ユーザ・マニュアル User manual

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ユーザ・マニュアル
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ デジタル・ストレージ オシロスコープ
071-1069-01
このマニュアルは、ファームウェア FV:v 1.00 以上に 対応しています。
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当社の製品は、米国その他各国における登録特許および出願中特許の対象となっ ています。本書の内容は、すでに発行されている他の資料の内容に代わるもので す。また製品の仕様は、予告なく変更させていただく場合がありますので、予め ご了承ください。
Tektronix, Inc., P.O. Box 500, Beaverton, OR 97077
TEKTRONIX および TEK は、Tektronix, Inc. の登録商標です。
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WARRANTY SUMMARY
(TDS 1000- and TDS 2000-Series Digital Storage Oscilloscopes)
Tektronix warrants that the products that it manufactures and sells will be free from defects in materials and workmanship for a period of three (3) years from the date of shipment from an authorized Tektronix distributor. If a product or CRT proves defective within the respective period, Tektronix will provide repair or replacement as described in the complete warranty statement.
To arrange for service or obtain a copy of the complete warranty statement, please contact your nearest Tektronix sales and service office.
EXCEPT AS PROVIDED IN THIS SUMMARY OR THE APPLICABLE WARRANTY STATEMENT, TEKTRONIX MAKES NO WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING WITHOUT LIMITATION THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. IN NO EVENT SHALL TEKTRONIX BE LIABLE FOR INDIRECT, SPECIAL OR CONSEQUENTIAL DAMAGES.
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WARRANTY SUMMARY
(P2200 Probe)
Tektronix warrants that the products that it manufactures and sells will be free from defects in materials and workmanship for a period of one (1) year from the date of shipment. If a product proves defective within the respective period, Tektronix will provide repair or replacement as described in the complete warranty statement.
To arrange for service or obtain a copy of the complete warranty statement, please contact your nearest Tektronix sales and service office.
EXCEPT AS PROVIDED IN THIS SUMMARY OR THE APPLICABLE WARRANTY STATEMENT, TEKTRONIX MAKES NO WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING WITHOUT LIMITATION THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. IN NO EVENT SHALL TEKTRONIX BE LIABLE FOR INDIRECT, SPECIAL OR CONSEQUENTIAL DAMAGES.
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目次
安全にご使用いただくために v......................
このマニュアルについて vii..........................
ヘルプ・システム ix..............................
マニュアルの表記方法について xi..................
不要品の廃棄方法について xii......................
お問い合わせについて xiii..........................
はじめに 1........................................
機能概要 2......................................
インストレーション 4............................
機能チェック 5..................................
プローブを安全に使用するには 6..................
プローブ・チェック・ウィザード 7................
手動によるプローブ補正 8........................
プローブの減衰率の設定方法 9....................
自己校正について 10..............................
電源ケーブル 4................................
セキュリティ・ループ 4........................
オシロスコープの基本的機能 11......................
オシロスコープの設定 12..........................
オートセット(AUTOSET) 12...................
設定の保存 12..................................
設定の呼出 12..................................
工場出荷時設定 13..............................
トリガ 13........................................
トリガ・ソース 14..............................
トリガの種類 15................................
トリガ・モード 15..............................
結合(カップリング) 15........................
位置(ポジション) 16..........................
スロープとレベル 16............................
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
i
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目次
波形取り込み 17..................................
取り込みモード 17..............................
時間軸 18......................................
波形のスケールと位置 18..........................
垂直軸スケールと位置 18........................
水平軸スケールと位置(プリトリガ) 19..........
波形測定 24......................................
目盛 24........................................
カーソル 25....................................
自動測定 25....................................
各部の名称と機能 27................................
表示エリア 28....................................
メッセージ・エリア 31..........................
メニューの操作方法 32............................
垂直軸部 34......................................
水平軸部 35......................................
トリガ部 36......................................
その他の機能 38..................................
コネクタ 39......................................
測定例 41..........................................
基本的な測定例 42................................
オートセットを使用する 42......................
自動測定の実行 43..............................
2 つの信号からゲインを計算する 46...............
カーソルによる測定例 48..........................
リンギング周波数を測定する 48..................
リンギング振幅を測定する 49....................
パルス幅を測定する 50..........................
立上り時間を測定する 51........................
波形の詳細解析例 54..............................
ノイズを含んだ信号を観測する 54................
アベレージングによりノイズを分離する 55........
単発波形の測定例 56..............................
オシロスコープの設定を変えてみる 57............
伝搬遅延の測定例 58..............................
ii
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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パルス幅の測定例 60..............................
ビデオ信号の測定例 62............................
ビデオ・フィールドにトリガする 63..............
ビデオ・ラインにトリガする 64..................
ウィンドウで波形細部を観測する 66..............
差動通信信号の測定例 68..........................
ネットワークのインピーダンス観測例 70............
詳細説明 73........................................
波形取込(ACQUIRE) 74.........................
オートセット(AUTOSET) 79.....................
正弦波 81......................................
方形波またはパルス 82..........................
ビデオ信号 83..................................
カーソル(CURSOR) 84..........................
工場出荷時設定(DEFAULT SETUP) 85.............
表示(DISPLAY) 86..............................
ヘルプ(HELP) 89...............................
水平軸(HORIZONTAL 90........................
演算(MATH 93.................................
波形測定(MEASURE 94.........................
プリント(PRINT) 96.............................
プローブ・チェック(PROBE CHECK) 96............
保存/呼出(SAVE/RECALL) 97.....................
トリガ(TRIGGER 99............................
ユーティリティ(UTILITY 110.....................
垂直軸(VERTICAL 112...........................
目次
FFT演算 115........................................
時間軸領域で信号を表示する 116....................
FFTスペクトラムを表示する 118.....................
FFTウィンドウを選択する 120.......................
FFTスペクトラムの拡大と位置調整 124...............
FFT スペクトラムをカーソルで測定する 126..........
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
iii
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目次
TDS2CMA型コミュニケーション・モジュール 127.......
拡張モジュールのインストールと取り外し 127........
インストールを確認する 130........................
インストールできないとき 130......................
スクリーン・データを外部デバイスに送る 131........
RS-232の設定とテスト 134..........................
バイナリ・データの転送 141......................
RS-232 I/O エラー・レポート 141..................
GPIB の設定とテスト 143...........................
コマンド入力について 150..........................
付録 A: 仕様 151...................................
付録 B: アクセサリ 169...............................
付録 C: クリーニング 173.............................
付録 D: 工場出荷時設定 175...........................
付録 E: GPIB と RS-232 179..........................
索引 181..........................................
iv
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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安全にご使用いただくために
安全にご使用いただくため、機器をご使用になる前に、次の事項を必ず お読みください。
本機器のサービスは専門のサービス員のみが行なえます。
発火および人体保護における注意事項
適切な電源ケーブルの使用 電源ケーブルは、製品に付属したもの、ま たは使用する電源電圧に対応したもののみご使用ください。
プローブの接続について 感電の危険がありますので、プローブ・チッ プ(プローブの先端)を電圧源に接続したままで抜き差ししないでくだ さい。
適切な接地(グランド) 本機器は、アース線付きの 3 線式電源コード を通じて接地されます。感電を避けるため、必ずアース端子のあるコン セントに差し込んでください。3-2アダプタを使用して 2 線式電源に接 続する場合も、必ずアダプタのアース線を接地してください。
適切なプローブの接続 グランド・リードを電圧源に接続しないでくだ さい。
入力端子の定格について 発火や感電の危険がありますので、各入力端 子への信号入力は、定格表示以内にしてください。詳細については、仕 様のページを参照してください。
キャビネット、カバーの取り外し 機器内部には高電圧の箇所がありま すので、カバーやパネルを取り外さないでください。
適切なヒューズの使用 発火等の危険がありますので、指定された定格 のヒューズ以外は使用しないでください。
被測定回路への接触 電源が入った状態の被測定回路のコネクタおよび 部品には触れないでください。
故障と思われる場合 故障と思われる場合は、必ず当社サービス受付セ ンターまたは販売店までご連絡ください。
機器の放熱 本機器が過熱しないよう、十分に放熱してください。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
v
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安全にご使用いただくために
機器が濡れた状態では使用しないでください。
爆発性のガスがある場所では使用しないでください。
機器の表面は常にきれいにしてください。
機器保護における注意事項
本マニュアルで使用されている用語およびマークの意味は、次のとおりです。
警告:
人体や生命に危害をおよぼすおそれのある場合に、その危険を避
けるための注意事項が記されています。
注意:
取り扱い上の一般的な注意事項や機器を損傷するおそれのある場
合の注意事項が記されています。
機器に表示されている用語の意味は、次のとおりです。
DANGER:ただちに人体や生命に危害をおよぼす危険があることを示し ています。
WARNING:間接的に人体や生命に危害をおよぼす危険があることを示 しています。
CAUTION:機器および周辺機器に損傷をおよぼす危険があることを示 しています。
機器に表示されているマークの意味は、次のとおりです。
vi
保護用接地端子 を示します。
メイン・スイッチ
オフ(パワー)
測定用グランド 端子を示します。
メイン・スイッチ
オン(パワー)
マニュアルの該当 箇所を参照してく ださい。
測定用入力端
子を示します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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このマニュアルについて
このマニュアルでは、TDS1000 シリーズおよび TDS2000 シリーズ デ ジタル・ストレージ・オシロスコープの操作方法について説明します。 マニュアルの構成は、以下のとおりです。
H 「はじめに」では、オシロスコープの基本構成とインストレーショ
ンについて説明します。
H 「オシロスコープの基本的機能」では、オシロスコープの基本的な
機能(トリガ、データの取込、波形のスケールおよび位置調整、測 定方法、機器の設定方法など)について説明します。
H 「各部の名称と機能」では、オシロスコープの基本的な動作原理に
ついて説明します。
H 「測定例」では、実際の測定で発生する諸問題解決するヒントに
なるようなさままな測定について説明します。
H 「詳細説明」では、オシロスコープの各機能を詳細に説明します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
vii
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このマニュアルについて
H FFT演算」では、FFT演算機能の使用方法について説明します。
H TDS2CMAュニケーション・ジュール」では、プリンタ
PCをオシロスコープとに使用するRS-232GPIB、セント ロニクスの各ートの設定方法について説明します。
H 「付録A 仕様」では、オシロスコープの電的特環境、機
的特ほかに、各の規格と承認について説明します。
H 「付録B アクセサリ」では、標準とオプションのアクセサリについ
て説明します。
H 「付録C クリーニング」では、オシロスコープのクリーニングにつ
いて説明します。
H 「付録D 工場出荷時設定」では、場出荷時設定をび出したとき
ニューや前パネル設定が記載されています。
H 「付録E GPIBRS232」では、GPIBRS232インタフェースを
します。
viii
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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ヘルプ・システム
本オシロスコープは、全機能をカバーするヘルプ・システム装備して います。ルプ・システム用して、以下の情報を表示できます。
H ニュー・システムの使用方法」などのオシロスコープを使用す
る上での一般情報
H 垂直軸位置コントロール」などの具体的なニュー・コントロー
ルにする情報
H イズの低減」など、オシロスコープ使用中に発生する可能
ある問題への対方法
ルプ・システムには、情報にアクセスするために3つの方法が用意さ れています。
このマニュアルについて
メニュー指定
パネルの ヘルプ (HELP) タンをすと、オシロスコープは最後 にスクリーンに表示されたニューの情報を表示します。水平軸位置 (HORIZONTAL POSITION)ノブの下にあるヘルプスクロール LED点灯し、このノブにルプ・スクロール機能が付されたことを示し ます。ルプの内容が1ページ以上の場合は、水平軸位置ノブを回すと ページを切り替えることができます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
ix
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このマニュアルについて
ハイパーリンク
ルプの説明には、<オートセット>のように<かぎ括弧>で囲まれた 箇所がまれていることがあります。これは、他のトックへのリン クです。ヘルプスクロール ブを回すと、あるリンクから他のリンク へイライト箇所が動します。トピックを読む すと、イライ
ト表示されたリンクに対応するトックを表示します。戻る す と、前のトックにります。
索引
パネルの ヘルプ タンをして、次にサイド・ニューの 索引 オプション・タンを押します。参照したいトックがまれるページかるまで 次ページ または 前ページ します。前パネルの ヘルプスクロール ブを回すと、ルプ・トックがハイライト表示 されます。トピックを読む すと、当するトピックが表示されま す。
終了 タンを押す意のニュー・タンを押すとスクリー
注:
からヘルプ情報え、波形表示に戻ります。
x
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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マニュアルの表記方法について
このマニュアルでは、次のような表記方法で説明しています。
H オシロスコープ前面パネルのタンやブとデスプレイに表
示されるニュー項は、ヘルプHELP)、プリント(PRINT) のようにールド体で表記します。
H オプション・ボタンに対応してスクリーンサイドに表示される
ニュー項目もピーク範囲指定のようにールド体で表記します。
前面パネルの押しボタンと各種ノ ブはボールドで表記します。
このマニュアルについて
このボタンをオプション・ ボタンと呼びます。
オプション・タンは、スクリーン・ボタン、サイドニュー・
注:
タン、ベーゼル・タン、またはソフト・ーなどと呼ばれることがあ ります。
"
H
マークは、次のように使用します。
ユーティリティUTILITY
"
オプション
"
RS-232
これは、まず前面パネルの ユーティリティUTILITYボタンを し、表示されるニュー項目から オプション 選択し、さらに RS-232 オプション・ボタンをすことを意味します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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このマニュアルについて
不要品の廃棄方法について
水銀を含んだ部品の取り扱いについて
液晶ィスプレイのバックライト蛍光管には、水銀まれています。本 機器を棄する場合は、使用の地域の、水銀んだ棄物の処理方法 にしたがって処理してください。Tektronix 社(米国)には、Tektronix RecyclingOperation(RAMS) 門があり、ここに発することで、
な方法で処理することもできます。RAMS への発方法については、 Tektronix 社または当様コールセンターまでご連絡ください。
xii
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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お問い合わせについて
製品について 当社製品に関するお問い合わせは、北米地域からは
次のフリー・ダイアルがご利用になれます(英語のみ)。
1-800-833-9200 6:00 a.m.5:00 p.m. Pacific time
電子メールをご利用の方は、次のメール・アドレスでお問 い合わせください。
TechSupport@tektronix.com
日本国内では、日本テクトロニクス(株) お客様コールセンターまでお問い合わせください。 電話: 03-3448-3010 Fax: 0120-046-011
E-mail: ccc.jp@tektronix.com 電話受付時間 / 9:0012:0013:0019:00
このマニュアルについて
月曜~金曜(休祝日を除く)
サービス・ サポート
ご意見、 ご感想は
日本国内での修理についてのお問い合わせは、日本テクト ロニクス(株) サービス受付センターでお答えします。
電話: 0120-741-046 FAX: 0550-89-8268 電話受付時間 / 9:0012:0013:0019:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
ワールド・ワイドのサービス体制については、Tektronix のホーム・ページをご参照ください。
Tektronix社または日本テクトロニクス(株)までお寄せ ください。
Tektronix, Inc. 14200 SW Karl Braun Drive P.O. Box 500 Beaverton, OR 97077 USA
日本テクトロニクス株式会社 〒141-0001 東京都品川区北品川 5-9-31
お客様コールセンター(上記参照)
ホームページ www.tektronix.com
www.tektronix.co.jp
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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このマニュアルについて
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
TDS1000およびTDS2000シリーズ デジタル・ストレージ・オシロス コープは、グランド基準の信号測定が行える小型軽量のオシロスコー プです。
このでは、機能概要ほかに、次に示す内容について説明します。
H 機器のインストール
H 機能チック
H プローブのチックと補正
H プローブの減衰率の設定
H 自己校正について
めて電源を入れる場合、語設定は「English語)」に設定
注:
されています。本語ニューを表示する場合は、前パネルのユー ティリティUTILITYタンをし、デスプレイの右側にある一
下のオプション・タンを繰返し、「本語」を選択します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
機能概要
TDS1000およびTDS2000シリーズ デジタル・ストレージ・オシロス コープは、次の機で構成されています。
チャンネ
機種名
TDS1002
TDS1012
TDS2002
TDS2012
TDS2014
TDS2022
TDS2024
H ルプ・システム
H カラーまたはモノクロLCDスプレイ
H 20MHz帯域制限選択可
H 各チンネル2500イントの波形レコード
ル数
2 60 MHz 1.0 GS/s
2 100 MHz 1.0 GS/s
2 60 MHz 1.0 GS/s
2 100 MHz 1.0 GS/s
4 100 MHz 1.0 GS/s
2 200 MHz 2.0 GS/s
4 200 MHz 2.0 GS/s
周波数帯域
サンプル・ レート
ディスプレイ
モノクロ
モノクロ
カラー
カラー
カラー
カラー
カラー
H オートセット・ニュー
H プローブ・チック・ウィザード
H リードアト付カール測定
H トリガ周波リードア
H 11 種類動波形測定
H 波形のアレージング機能とーク出機能を装備
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
H イン、ウィンド2 つの
H FFT演算機能
H パルストリガ機能
H ビデオ・トリガ機能
H 外部トリガ
H 設定と波形の保存/ 出が
H バリアブル・パーシスタンス(蓄積)波形表示
H オプションのTDS2CMA型拡張モジュールにより、RS-232GPIB
およびセントロニクス・インタフェースが装着可
H 10 ヶ国のからメニュー表示を選択可
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
インストレーション
電源ケーブル
電源ケーブルは、オシロスコープに付属しているものを使用してくださ い。使用電源は、90264 VAC 400 Hz 電源使用は、90132 VAC す。電源ケーブルのオプションについては、171 ページを参照してくだ さい。
セキュリティ・ ループ
RMS
4566 Hzに対応しています。
360440 Hz に対応しま
RMS
セキュリティ・ ケーブル
電源ケーブル
セキュリティ・ループ
オシロスコープ部パネルとオプションの拡張モジュールには、盗難防用のセュリティ・ループ(上図参照)が付いています。必要に応じ
て、このループにケーブルを通します。
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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機能チェック
オシロスコープが正しく動作することを確認するための機能チェック方 法について説明します。
ON/OFF ボタン
.......
1.
ON/OFF ボタンを押して電源をオンにします。
パワーオン・テストにパスしたことを確認しま す。前面パネルの工場出荷時設定(DEFAULT
SETUP)ボタンを押します。工場出荷時には、 プローブの減衰率は 10× に設定されています。
はじめに
PROBE COMP
(プローブ補正)端子
CH 1
P2200 型 電圧プローブのスイッチを 10×に設
2.
定し、オシロスコープの CH1 コネクタの突起 に合わせて差し込み、時計方向にロックされる
まで回します。
プローブ・チップ(プローブ先端のフック)を プローブ補正(PROBE COMP端子に、グラ
ンド・リード(ワニ口クリップ付)をアース端 子に接続します。
前面パネルの オートセット(AUTOSET )ボ
3.
タンを押します。オートセット機能により、左 図のように矩形波(振幅:約 5V、周波数:約
1kHz)が表示されれば、オシロスコープは正
しく機能しています。
前面パネルの CH1 MENUボタンを 2 回押し、 CH1 の波形を消去します。別のチャンネルを チェックする場合は、チェックするチャンネル のメニュー・ボタンを押し、手順 2、3 を繰り 返します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
プローブを安全に使用するには
プローブを安全に使用するために、プローブにはフィンガ・ガードが付 いています。
フィンガ・ガード
警告:
ガードより前(ケーブル)をってください。
感電を防ぐため、プローブの先端を電圧源に接続したまま、プローブの 属部分に触れないでください。
プローブを接続する順序としては、まずプローブをオシロスコープに接 続し、次に、プローブのグランド・リードを被測定回路のグランド・ イントに接続します。
感電を防ぐため、プローブを使用して測定する場合、フィンガ・
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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プローブ・チェック・ウィザード
プローブ・チック・ウィザードを使用すると、プローブがしく動作 しているかどうかをすやく確認できます。この機能によって、プロー ブの補正(通はプローブ本体やプローブ・コネクタをドライバで調整 します) や、(CH 1 MENUなどの)垂直軸ンネルの プローブ減衰率 の設定もできます。
入力チンネルにプローブを接続するたびにチックすることをお勧め します。
プローブ・チック・ウィザードを使用するには、前パネルのプロー ブチェック(PROBE CHECK) タンをします。プローブがしく接 続され、適切補正され、さらにオシロスコープの垂直軸メニュー・ス クリーンの プローブ で、接続してあるプローブに対応する減衰率
はじめに
されている場合は、スクリーンの下部にプローブ・チェックにパスし たことを示すッセージが表示されます。パスしなった場合は、問題 解決のためのガイドラインがスクリーンに表示されます。
プローブ・チックは、1
注:
います。外部トリガ(EXT TRIG)では動作しません。
パネル 外部トリガ BNCコネクタに接続したプローブを補正する には、以下の手順います。
1.
プローブを(CH1などの)意のチンネルに接続します。
2.
パネルのプローブチェック(PROBECHECK)タンをして、 スクリーンに表示される指示にいます。
3.
プローブがしく動作すること、および適切補正されていること確認後、外部トリガBNCコネクタに接続します。
×、10×、100×
のプローブに対応して
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
手動によるプローブ補正
プローブ・チックのもう1つの方法は、動による調整です。
プローブ補正 (PROBE COMP
端子
CH 1
プローブ補正過大
プローブ補正不足
オートセット
(
AUTOSET
ボタン
)
垂直軸チャンネル・メニューのプローブ減衰率
1.
切り替えで10× を選択します。P2200 型プロー ブのスイッチを 10× に設定し、プローブを
CH1 コネクタの突起に合わせて差し込み、時
計方向にロックされるまで回します。
プローブ・チップ(プローブ先端のフック)を
2.
プローブ補正(PROBE COMP) 端子の~5 V
ネクタに、グランド・リード(ワニ口クリップ 付)をアース端子に接続し、オートセット
(AUTOSET) ボタンを押します。
表示される波形を確認します。
3.
適切なプローブ補正
8
表示される方形波の水平部がフラットになるよ
4.
うに、マイナス・ドライバで調整します。
必要に応じて、他のチャンネルも繰り返します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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プローブの減衰率の設定方法
使用するプローブの減衰率によって、オシロスコープに表示される垂直 軸のスケールはなったものになります。プローブ・チェック機能によっ
て、オシロスコープ垂直軸ャンネル・メニューのプローブ減衰率設定 が、使用するプローブの減衰率に合致しているかどうかを確認できます。
ここでは、オシロスコープの設定を、使用するプローブの減衰率に合わ せる手順を説明します。変更するチャンネルの メニュー(MENUボタ ンをし、表示されるニューでプローブすたびに、減衰率が切り
わります。使用するプローブの減衰率に設定します。
場出荷時は、10 X に設定されています。
注:
はじめに
P2200 型 電圧プローブで設定されている減衰率と、オシロスコープの ニューの減衰率同じ値になっていることを確認してください。P2200
電圧プローブの減衰率は、1×と10×で切りられます。
減衰率設定スイッチ
減衰比1Xに設定されている場合、P2200型プローブはオシロス
注:
コープの周波数帯域6 MHz制限します。オシロスコープの周波 帯域最大まで用したいときは、スイッチを 10 X にしてください。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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はじめに
自己校正について
測定と前回の自己校正実行時の周囲温度差が 5 ℃以上ある場合、セル フテストで異常が発生したり、測定差がきくなったりします。高確
測定のためには、測定の前に自己校正の行をおすすめします。
自己校正手順を次に示します。オシロスコープの入力コネクタからプ
ローブを外します。ユーティリティ(UTILITYボタンを押して、表示 されるサイド・ニューから 自己校正 選択し、スクリーンの指示に
います。
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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オシロスコープの基本的機能
このでは、オシロスコープを操作する前に理解しておくき事項を説 明します。各機能について次のに説明します。
H オシロスコープの設定
H トリガ
H 波形取り込み
H 波形のスケール、位置
H 波形測定
オシロスコープの主要回路と、各回路の関係を表したブロック・ダイア グラを次に示します。
各入力 チャンネル
外部トリガ
AC 電源
垂直軸 ゲイン
位置
トリガ
波形取込
モード 時間軸
波形レコード
2500
ポイント
表示
コンピュー タ・インタ フェース TDS2CMA
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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オシロスコープの基本的機能
オシロスコープの設定
オシロスコープを使用するにあたって、次の 3 つの機能を理解しておくがあります。
オートセット(AUTOSET
面パネルの オートセットAUTOSETタンを押すと機能します。 オシロスコープは、入力された信号から最適垂直軸 / 水平軸スケー ル、トリガ設定を自動的に調します。オートセットを実行すると、信 号のタイプによって、数種類自動測定がスクリーン上に表示されます。
設定の保存
設定の保存方法には 2 種類あります。ひとつは、オシロスコープの電源 がオになるときに動的に保存されます。この場合の設定は、電源が オになる直前の設定が保存され、次の電源投入時に、自動的に呼び出 されます。設定を変更した場合、5 秒以上の間をおいてから電源を切っ てください。
もうとつは、保存/呼出ニューを使用してオシロスコープのメモリに 保存する方法で、10 種類までの設定を保存できます。
設定の呼出
オシロスコープは、2つの設定を呼び出すことができます。すなわち、 電源をる前に最後保存した設定、または工場出荷時の設定(デフォ
ルト設定)を呼び出せます。工場出荷時設定については175ページを参 照してください。
12
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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トリガ
オシロスコープの基本的機能
工場出荷時設定
オシロスコープは、工場出荷時には通の測定を前に設定されていま す。測定中に設定がわからなくなったり、最初から測定をやり直す場合 などに、前パネルの工場出荷時設定 (DEFAULT SETUP) タンを すと、いつでも場出荷時の設定をび出せます。
オシロスコープにおけるトリガは、波形を取り込んで表示するきっかけ をつくります。トリガを適切に設定することで、不安定になり合った 波形や、表示されていない状態から、安定した波形を表示できます。
トリガされた
波形表示
トリガについては、36ページの「トリガ部」と99ページの「トリガ」も 参照してください。
トリガされていない
波形表示
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
13
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オシロスコープの基本的機能
RUN/STOP または 単発信号(SINGLE SEQ) ボタンをすと、波形取込開始され、オシロスコープは以下のステップを実行します。
1.
波形レコードを構成するのに十分なデータをトリガ・イントの左に取り込みます。
2.
トリガ条件が発生するのを待っている間、波形の取り込みを続けま す。
3.
トリガ条件出します。
4.
波形レコードがたされるまで取り込みを続けます。
5.
取り込んだ波形を表示します。
ッジ・トリガとパルストリガでは、オシロスコープはトリガ周
注:
定するためにトリガ・イントが発生するレートをカント し、スクリーン下にトリガ周波を表示します。
トリガ・ソース
オシロスコープがトリガを発生させるのに使用するース(トリガ・ソー ス)として、入力チャンネル、外部トリガ、またはAC電源ライン(エッ
ジ・トリガ選択時のみ使用能)のいずれかを選択できます。
14
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 33
オシロスコープの基本的機能
トリガの種類
本オシロスコープでは、ッジ、ビデオ、およびパルス幅の3種類のト リガが用意されています。
トリガ・モード
トリガ条件検出しないときのオシロスコープの動作については、トリ ガ・ードで選択します。オートまたはーマルのモードが選択できま す。
発信号の取り込みを行するには、前パネルの単発信号(SINGLE SEQ) タンをします。
結合(カップリング)
トリガ合(カップリング)によって、トリガ回路を通過する信号成分 を選択できます。不要な成分を除去することによって、安定した波形を 表示できます。
トリガ結合を使用するには、前パネルの TRIG MENU ボタンをして、
エッジ または パルス のトリガ・タイプを選択し、結合 オプションをします。
トリガ合は、トリガ・システムを通過する信号にのみ影響しま
注:
す。スクリーン上に表示される信号の帯域または合には影響しませ ん。
パネルの トリガ波形表示(TRIG VIEW) タンをしている間は、 トリガ回路を通過している信号を表示できます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
15
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オシロスコープの基本的機能
位置(ポジション)
面パネルの 水平軸位置HORIZONTAL POSITION)ノブを回すと、 トリガ・イントとスクリーン中央(左右中央点)との間の間が設定 されます。水平軸スケール、位置、プリトリガの設定方法については、 19 ページを参照してください。
スロープとレベル
スロープとレルによって、トリガの発生をコントロールします。スロー プ(ッジ・トリガの場合のみ)では、信号のち上がりッジでトリ ガするの、またはち下がりッジでトリガするのを設定します。 トリガ・レルでは、ッジ上のどの電圧レベルでトリガするのかを設 定します。
トリガ・レベルは、 垂直方向の電圧で 設定します。
立ち上りエッジ 立ち下りエッジ
トリガ・スロープは、 立ち上りまたは立ち下り から選択します。
16
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 35
波形取り込み
取り込んだ波形データは、アナログ信号からデジタル信号に変換されま す。変において、3 種類の取り込み方法が選択できます。また、デー タの取り込み速度は、時間軸スケールの設定で変更できます。
取り込みモード
3 種類ある波形取り込みードを次に説明します。
サンプル
サンプル・ードでは、一定間で信号をサンプリングし、波形を生成 します。一般的な波形取り込みードです。
し、サンプル・イント間で発生する、急激な信号の変を取りこ ぼす可能性があります。これは、イリアシング(20 ページを参照)
オシロスコープの基本的機能
として表示されることがあります。このような場合には、次に説明する、 ークードを使用する必があります。
ピーク(ピーク出)ーク出モードでは、サンプル間隔内における最大値と最小値を記録
し、この間をりつぶして表示します。サンプル・モードでは見落とし てしまう、グリッチも表示できます。ただし、最大値最小値間を塗りして表示しますので、イズのように見える場合があります。
平均
平均モードでは、信号を複数回取り込み、各サンプル・ポイントの平均計算して表示します。信号に含まれるノイズ成分を抑えて表示でき
ます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
17
Page 36
オシロスコープの基本的機能
時間軸
デジタル・オシロスコープでは、連続していない時間イントにおける 入力信号の電圧値を読み取り、波形を生成します。時間軸の設定は、こポイントの間隔を決定します。
の設定は、前パネルの 水平軸HORIZONTAL)SEC/DIV ブを回して設定します。
波形のスケールと位置
スクリーンに表示された波形は、スケールと位置を変更できます。波形 のスケールを変更すると波形のきさが、また位置を変更すると上下 動できます。
波形目盛端にはチンネル・インジケータが表示され、各波形のグ ランド・レルを指し示します。
表示リアとリードアウトについては、28ページを参照してください。
垂直軸スケールと位置
複数の波形を同時に表示させた場合、垂直向に波形を動することで、 波形の比較が容になります。
垂直向のスケールを変更すると、波形のグランド・ポイントを基準に して、波形は拡大縮小されます。
詳細は、34ページの「垂直軸部」と112ページの「垂直軸」を参照して ください。
18
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 37
オシロスコープの基本的機能
水平軸スケールと位置(プリトリガ)
水平軸位置を調整することで、トリガ・イントを基にして、観測し たいイントまで波形を動できます。実際には、トリガ・イントと デスプレイの左右央点の間の時間を設定します。
たとえば、グリッチの原因を突き止めたい場合、まず、グリッチにトリガ し、水平軸位置を調整してプリトリガ(トリガ以前の波形データ)を十分 にとります。これにより、グリッチ以前の波形データが解析できます。
水平軸スケールは、前パネルの SEC/DIV ブを回して設定します。 たとえば、立上りエッジのオーバーシュートを測定するために、ある波
形の1周だけを測したい場合、SEC/DIVノブを回して水平軸スケー ルを変更します。
水平軸スケールの設定は、s/divを単位としてディスプレイ下のリードアトに表示されます。水平軸スケールは、取り込んでいるすての波形に
通に用されます。ただし、ウィンドウ波形は異なった時間軸スケール
で表示されます。ウィンド波形については、92ページを参照してくださ い。
詳細は、35ページの「水平軸部」と90ページの「水平軸」を参照してくだ さい。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
19
Page 38
オシロスコープの基本的機能
時間領域のエイリアシング
オシロスコープが、正確な波形レコードを構成するのに必要な速度でサ ンプルしていないときに、エイリアシングという象が発生します。 イリアシングが発生すると、オシロスコープは実際の入力波形よりも い周波の波形を表示したり、トリガが安定になったり、安定した波 形を表示できなくなります。
実際の信号波形
エイリアシング による波形
サンプル・ポイント
オシロスコープが信号を正確に表する能力は、プローブの周波数帯域、 オシロスコープの周波数帯域、およびサンプリング・レートの影響を受 けます。イリアシングを防止するには、入力信号にまれる最高周波 成分の2以上のレートでサンプリングする必があります。
オシロスコープのサンプリング・レートが理論上表現できる高周波キスト周波数と呼びます。波形を再現するのに必要なサンプル・ レートは、しばしばナイスト・レートとも呼ばれ、ナイキスト周波2です。
20
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 39
オシロスコープの基本的機能
周波数帯域60MHz100MHzのオシロスコープは、最大サンプル・ レートが 1GS/s となります。周波数帯域200 MHz の機は、最大サ ンプル・レートが2GS/sとなります。どちの場合も、最大サンプル・ レートは周波数帯域10倍以上です。これの高サンプル・レートによっイリアシングの発生がられます。
イリアシングの発生を確かめるには、次のような方法があります。
H SEC/DIVノブを回して水平軸スケールを変更します。波形の形状が
きく変わる場合イリアシングの発生がわれます。
H 波形取り込みモードでピークードを選択します(17ページ参
照)。このードでは、サンプル・イント間の最大値最小値を 表示しますので、取りこぼしていた信号が観測できます。波形の形 状がきく変わる場合イリアシングの発生がわれます。
H トリガ周波数が表示されているよりも高の場合、イリアシン
グが発生しているか、または波形がトリガ・レルと複数差し ている可能性があります。波形の形状が、選択したトリガ・レベル において、1サイクルについて1トリガになっているどうかを します。複数のトリガが発生しているような場合は、1サイクルにつ いて1トリガになるようにトリガ・レルを変更します。それにも ず、トリガ周波実際に表示されるよりも高の場合 は、イリアシングの発生がわれます。
トリガ周波数がい場合は、この測定は意味持ちません。
H 測している信号がトリガ・ソースでもある場合、目盛またはカ
ルを使って表示波形の周波を推定します。次に、このとトリ
ガ周波リードアトを比較します。きくっている場合、イリアスの発生がわれます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
21
Page 40
オシロスコープの基本的機能
次の表は、水平軸スケールにするサンプル・レートと、イリアシン グを発生させないで測定できる最高周波数を示します。もっとも高速の
SEC/DIV 設定では、オシロスコープの入力アンプの帯域制限により、イリアシングが発生しないようになっています。
サンプル・モードでエイリアシングを防ぐ設定
水平軸スケール
(SEC/DIV)
25 250.0 ns
サンプル・ レート
1 GS/s
または
最高周波数
200.0 MHz**
2 GS/s*
500.0 ns 500.0 MS/s 200.0 MHz**
1.0 s
2.5 s
5.0 s
10.0 s
25.0 s
50.0 s
100.0 s
250.0 s
500.0 s
* 依存
250.0 MS/s 125.0 MHz**
100.0 MS/s 50.0 MHz**
50.0 MS/s 25.0 MHz**
25.0 MS/s 12.5 MHz**
10.0 MS/s 5.0 MHz
5.0 MS/s 2.5 MHz
2.5 MS/s 1.25 MHz
1.0 MS/s 500.0 kHz
500.0 kS/s 250.0 kHz
22
**減衰が 1 × のプローブ では、周波数帯域
6 MHz
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 41
オシロスコープの基本的機能
サンプル・モードでエイリアシングを防ぐ設定(続き)
水平軸スケール
(SEC/DIV)
サンプル・ レート
最高周波数
1.0 ms 250.0 kS/s 125.0 kHz
2.5 ms 100.0 kS/s 50.0 kHz
5.0 ms 50.0 kS/s 25.0 kHz
10.0 ms 25.0 kS/s 12.5 kHz
25.0 ms 10.0 kS/s 5.0 kHz
50.0 ms 5.0 kS/s 2.5 kHz
100.0 ms 2.5 kS/s 1.25 kHz
250.0 ms 1.0 kS/s 500.0 Hz
500.0 ms 500.0 S/s 250.0 Hz
1.0 s 250.0 S/s 125.0 Hz
2.5 s 100.0 S/s 50.0 Hz
5.0 s 50.0 S/s 25.0 Hz
10.0 s 25.0 S/s 12.5 Hz
25.0 s 10.0 S/s 5.0 Hz
50.0 s 5.0 S/s 2.5 Hz
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
23
Page 42
オシロスコープの基本的機能
波形測定
オシロスコープは、時間に対する電圧の変をグラとして表示しま すので、表示される波形から性値を測定できます。
測定方法としては、目盛による測定、カールによる測定および自動測 定があります。
目盛
波形目盛を使用すると、視覚的にを推測できます。たとえ、波形の 振幅値は、100 mV よりさい、などと読ことができます。
波形目盛で測定する場合は、きな目盛さな目盛を読み取り、 垂直軸または水平軸スケールをします。
として、波形の最大値と最小値の差が、きな目盛5 目盛読み取れ、
このときの垂直軸スケールが 100 mV/div だったならば、この波形のピー ク・ーク電圧は、次のように計算できます。
5 div × 100 mV/div = 500 mV
カーソル
カーソル
24
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 43
オシロスコープの基本的機能
カーソル
カールによる波形測定では、 1 対のカーソルを波形に沿って動させ ることで、表示されるリードアトを読み取ります。カールには、電 圧測定用の電圧カールと、間測定用の間カーソルがあります。
カール使用時は、測定したい表示波形のチャンネルをよく確認してく ださい。
カールを使用するには、前面パネルのカーソルCURSORボタンを します。
電圧カーソル
電圧カールは、水平バー・カールとして表示され、垂直の電圧 パラータを測定します。
時間カーソル
間カールは、垂直バー・カーソルとして表示され、水平方向のパラータを測定します。
自動測定
パネルの波形測定MEASUREタンをすと、最大5つの自動 測定が行えます。自動測定では、すての計算自動的に行します。 計算には、取り込んだ波形データが使用されますので、目盛による読み 取りの間いもなく、またカール測定よりも正確に測定できます。
測定結果はリードアトに表示され、波形を取り込ごとに自動的に更 されます。
詳細は、94ページの「波形測定」を参照してください。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
25
Page 44
オシロスコープの基本的機能
26
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 45
各部の名称と機能
パネルの操作タンは、各機能(水平軸垂直軸、トリガなど)ご とにレイアトされています。このでは、各部の名称と機能について 簡単に説明します。
2 チャンネル・モデル
4 チャンネル・モデル
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
27
Page 46
各部の名称と機能
表示エリア
スプレイには、波形の他に波形のスケールや設定内容も表示されま す。ここでは、ディスプレイに表示されるリードアト(波形や設定に する情報)について説明します。
注:
FFT演算の表示については、119ページを参照してください。
6
15
1
CH1 500mVB
Default setup recalled
W
243
Trig'd
M Pos:-11.30ms
5
750mVCH1W 100msM 500msCH2 200mV
1.00000kHz
16
28
7
1.
波形取込ードをアイコンで表します。
8
サンプル・ード
ーク(出)ード
平均モード
9
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
10
14
131211
Page 47
トリガの状態が表示されます。
g
2.
各部の名称と機能
Armed.
この状態では、すてのトリガは無視されます。
R
Ready.
T
Tri
を取り込んでいます。
Stop.
Acq.Complete.
R
Auto.
シロスコープ内部でトリガを発生し、波形を取り込んでいます。
Scan.
キャン・ードについては、78 ページを参照してください。
3.
水平のトリガ・ジションを示します。トリガ・ジション は、前パネルの 水平軸位置HORIZONTAL POSITION)ノブで 設定できます。
プリトリガ(トリガ以前のデータ)を取り込んでいます。
プリトリガの取り込みを終了し、トリガをっています。
’d.
トリガを受け付け、ストトリガ(トリガ以後のデータ)
波形取り込みは停止しています。
発信号の取込を了しています。
オート・トリガ・ードです。トリガがない場合でも、オ
キャン・モードで連続的に波形を取り込んでいます。ス
4.
スプレイ中央からトリガ・ポジションまでの間を示します。 デスプレイ中0 になります。
5.
ッジまたはパルスのトリガ・レルを示します。
6.
表示されているチンネルのグランド・レルを示します。マーカ が表示されていないときは、波形は表示されていません。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
29
Page 48
各部の名称と機能
7.
矢印のアイコンは、波形が反転していることを示します。
8. 入力チンネルの垂直軸スケール(VOLTS/DIV)が表示されます。
9.
アイコンは、そのチンネルに帯域制限用されていること
B
W
を示します。
10. イン波形の設定を示します。
11.
ウィンド波形(拡大波形)の設定を示します。
12.
トリガ・ースを示します。
13.
トリガの種類をアイコンで表示します。
- ッジ・トリガ(ち上がりッジ)でトリガします。
- ッジ・トリガ(ち下がりッジ)でトリガします。
- ビデオ・トリガ(ライン同期)でトリガします。
- ビデオ・トリガ(フィールド同期)でトリガします。
- パルストリガ(プラス極性)でトリガします。
- パルストリガ(マイ極性)でトリガします。
30
14.
ッジまたはパルストリガのレルを電圧で示します。
15.
ここには、測定ヒントなどのッセージが表示されます。一部のッセージは3間だけ表示されます。
保存されている波形をび出すと、 ドアトはリファレンス波形にする情報を表示します。
16.
トリガ周波を示します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
RefA1.00V 500µs
のようにリー
Page 49
各部の名称と機能
メッセージ・エリア
オシロスコープ・スクリーンの下部にッセージ・リアがあります。 前図の15の位置に、以下のようなヒント・ッセージが表示されます。
H 他のメニューへのアクセス方法。TRIG MENUタンを
すと、次のコントが表示されます。
ホールドオフは水平軸メニューで設定してください。
H 次に必要とされる操作方法。波形測定(MEASURE)タン
すと、次のコントが表示されます。
スクリーン・ボタンを押して項目を変更してください。
H オシロスコープが行した動作を示す情報工場出荷時設
(DEFAULT SETUP) タンをすと、次のコントが表示され
ます。
工場出荷時設定が呼び出されました。
H 表示されている波形にする情報オートセット(AUTO-
SET)タンをすと、次のようなコントが表示されます。
CH1で方形波またはパルスが検出されました。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
31
Page 50
各部の名称と機能
メニューの操作方法
TDS1000/TDS2000 シリーズでは、ニュー方式の操作を採用していま す。
パネルのニュー・タンをすと、スクリーンの部分に、対応 するニューが表示されます。各ニューは、スクリーンの右側にある ラベル表示のないタンを押したときに使用できる選択肢(オプション) を示します。なお、本オシロスコープに連する一部のドキュメントで は、このオプション・ボタンをスクリーン・タン、サイドニュー・ タン、ル・タン、ソフト・ーなどと表示することがありま す。
ニュー・オプションを表示するには、4つの方法があります。
H ページ(サブメニュー) 切替オプション: いくつかのメニューでは、
上のオプション・ボタンを選択することによって、2つまたは
3つのサブニューをり替えることができます。一上のタンをすたびに選択肢がわります。たとえ保存/呼出(SAVE/
RECALL) メニュー で一上のタンをすと、設定 波形 のサニューが替わります。
H 回転オプション: オプション・タンをすたびに、パラータを
なるに設定します。たとえCH 1 MENU ボタンをして、
次に一上のオプション・タンをすと、合方法が DC → ACGND DC ・・・とわります。
32
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 51
各部の名称と機能
H 動作オプション: オプション・ボタンをすと、オシロスコープは
ただちにそれに対応する動作を行います。たとえば、表示(DIS-
PLAY) タンをしてから、次に コントラスト増加 オプション・タンをすと、ただちにコントラストが増加します。
H 選択メニュー: それぞれのオプションになるタンがり当て
れます。現在選択しているオプションはハイライト表示されます。 たとえば、波形取込(ACQUIRE) タンをすと、オシロスコープ
はさままな波形取込ードを表示します。どれかのモードを選択 するには、対応するタンをします。
ページ切り替え
または
動作 選択回転
または
または
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
33
Page 52
各部の名称と機能
垂直軸部
位置 位置
カーソル 1
垂直軸
演算
全機種
CH 1 / CH 2 / CH 3 / CH 4
カーソル 2
位置 カーソル1/位置 カーソル2ノブ
34
入力チンネル波形を垂直向に移動します。カーソルLEDが点灯して カール・メニューが表示されている場合は、カーソルが動します。
CH 1 / CH 2 / CH 3 / CH 4
メニュー(
MENU
ボタン
各チンネルの入力メニューを表示します。また、各チャンネルの表示 をオン/オします。
VOLTS/DIV (CH 1 / CH 2 / CH 3 / CH 4)
ノブ
垂直軸スケールを変更します。
演算(MATH MENU)ボタン
波形演算メニューを表示します。また、演算波形の表示をオン/オフします。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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水平軸部
各部の名称と機能
水平軸
位置
ヘルプ
スクロール
標準位置
2 チャンネル・モデル
水平軸
標準位置
位置
ヘルプスクロール
4 チャンネル・モデル
位置ノブ
ての表示波形の水平ポジションを調整します。ノブを回した ときの移動量は、時間軸スケールによってなります。波形の拡大表示 については、92ページを参照してください。
量をきくするには、水平軸スケールをい設定にしてから移
注:
動し、もう一度元水平軸スケールにしてください。
ルプ・トックを表示している場合は、水平軸位置ノブを使用してリ ンクまたは索引をスクロールできます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
35
Page 54
各部の名称と機能
水平軸メニューHORIZ MENUボタン
水平軸メニューを表示します。
標準位置SET TO ZEROボタン
水平軸位置をすやく標位置(ロ)に設定します。
SEC/DIV ノブ
イン水平軸(時間)スケール(SEC/DIV)を設定します。 ウィンド波形が表示されている場合は、ウィンドウ間スケールを
設定します。ウィンドウの設定方法については、92 ページを参照してく ださい。
トリガ部
レベル
トリガ設定
50% 振幅
強制トリガ
トリガ波形表示
プローブチェック
プローブ補正
トリガトリガ
トリガ波形表示
強制トリガ
4 チャンネル・モデル
50% 振幅
レベル
トリガ設定
2 チャンネル・モデル
レベル / トリガ設定(LEVEL/USER SELECT)ノブ ル・
36
は、トリガ・レル設定では、波形を取り込きっかけをつくるトリガ の電圧を設定します。またこのノブには、下表に示されるように別の機 能がり当てられています。代機能としてノブが使用されている場合 は、トリガ設定LED点灯します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 55
各部の名称と機能
トリガ設定 説明
ホールドオフ 次のトリガを受け付けるまでの時間を設定します。
ホールドオフについては、109 ページを参照してくだ さい。トリガ・レベルとホールドオフの機能を切り替 えるには、水平軸メニューのトリガノブオプション・ ボタンを使用します。
ビデオ・ライン 番号
パルス幅 トリガ・タイプがパルスに設定され、サイドメニュー
トリガ・タイプがビデオに、同期オプションがライン に設定されているときにトリガするライン番号を設定 します。
パルス幅が選択されているときにトリガするパルス 幅を設定します。
トリガ・メニュー(TRIG MENU)ボタン トリガ・ニューが表示 されます。
50% 振幅(SET TO 50%)ボタン トリガ・レルを、入力信号の
50 % 振幅ルに設定します。
強制トリガ(FORCE TRIG)ボタン トリガの無に関係なく、 的に波形を取り込みます。波形取り込みが停止している場合は機能しま せん。
トリガ波形表示(TRIG VIEW)ボタン このタンをしている間 は、トリガ信号が表示されます。トリガ合(カップリング)を変更し た場合に、どうような果がられるか確認できます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
37
Page 56
各部の名称と機能
その他の機能
メニュー
プリント
全機種
保存 / 呼出
ユーティリティ
波形測定
カーソル
波形取込
表示
ヘルプ
工場出荷時設定
オートセット
単発信号
保存/ 呼出ボタン 設定と波形の保存/ ニューが表示されます。
波形測定ボタン 波形の動測定ニューが表示されます。
波形取込ボタン 波形取込ニューが表示されます。
表示ボタン 表示ニューが表示されます。
カーソル・ボタン カール・ニューが表示されます。カールおよ
びカール・メニューが表示されている間は、カーソルは垂直軸位置ノ ブで動できます。カールが表示されていても、カーソル・ニューえている場合、カールは動できません(カール・メニューの 項目オフ選択するとカールは表示されません)。
38
ユーティリティ・ボタン ティティニューが表示されます。
ヘルプ・ボタン ルプ・ニューが表示されます。
工場出荷時設定(DEFAULT SETUP)ボタン 場出荷時の設定が
出されます。
オートセット・ボタン 最適な波形表示になるよう、オシロスコープを動的に最適な設定にします。
単発信号(SINGLE SEQ)ボタン 一の波形を取り込み停止します。
RUN/STOP ボタン 連続して波形を取り込むか、または取り込みをします。
プリント・ボタン プリント動作を開始します。オプショナル・アクセ サリのセントロニクス/ RS-232 / GPIB 拡張モジュールを装備する必
があります。169 ページを参照してください。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 57
コネクタ
各部の名称と機能
外部トリガ
プローブ補正
2 チャンネル・モデル
プローブ補正
4 チャンネル・モデル
プローブ補正端子
プローブ補正用の信号出力端子とグランド端子です。使用する電圧プ ローブとオシロスコープの入力回路の補正に使用します。手順について は、8 ページを参照してください。プローブ補正端子のグランド端子お
外部トリガ
よび BNC コネクタのシールド部(外のリング部)は、地グランド に接続されます。
注意:
電圧源をグランド端子に接続すると、オシロスコープや被測定回
路が損傷を受けることがありますので、電圧源をグランド端子に接続し ないでください。
CH 1 / CH 2 / CH 3 / CH 4
コネクタ
信号入力コネクタです。
外部トリガ入力コネクタ
外部トリガ信号用の入力コネクタです。このコネクタに入力した信号を トリガとして使用する場合、トリガ・ース(ExtまたはExt/5) はトリ ガ・ニューで選択します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
39
Page 58
各部の名称と機能
40
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
このでは、いくつの測定例を紹介します。ごく簡単な測定ですの で、これを参にし、測定上の問題解決に応用してください。
H 基本的な測定例
H カーソルによる測定例
H 詳細な波形解析例
オートセットを使用する 波形測定 2 つの信号からゲインを計算する
リンングの周波/ 振幅を測定する パルスを測定する
ち上り間を測定する
イズをんだ信号を測する 平均機能によりイズを分する
H 単発波形の測定例
オシロスコープの設定を変えてみる
H 伝搬遅延の測定例
H パルス幅の測定例
H ビデオ信号の測定例
ビデオ・フィールド / ラインにトリガする ウィンドで波形細部を測する
H 波形演算機能を使用した差動通信信号の測定例
H XY モードとパーシスタンスを使用したネットワークのインピーダン
ス観測例
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
基本的な測定例
測定する信号の振幅や周波の概がわからない場合でも、波形を簡に表示し、周波、周期P-P ピーク・ピーク)電圧を測定できま
す。
CH 1
オートセットを使用する
波形を表示する手順を次に示します。
1.
パネルの CH1 MENU タンをし、サイド・ニューに表示 される プローブ タンを繰り返し押して 10× を選択します。
P2200 型プローブの減衰率設定スイッチを 10× にえます。
2.
42
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
CH 1 のプローブを信号に接続します。
3.
4. パネルの オートセットAUTOSETタンをします。
未知の信号に対しても最適な波形表示になるよう、動的に垂直軸 平軸およびトリガが設定されます。表示された波形は、必要に応じてマ
ニュアル(動)で設定を変更することもできます。
オシロスコープは、出した信号のタイプに対応した動測定結果
注:
をスクリーンの波形表示リアに表示します。
オートセットについては、79ページも参照してください。
自動測定の実行
本オシロスコープは、表示されている波形から自動的に波形パラータ を測定できます。周波数、周期、P-P(ーク・ーク)電圧立上間、および +パルスの測定手順を次に示します。
1.
パネルの 波形測定MEASUREタンをし、波形測定 ニューを表示します。
2.
上のオプション・タンを押すと、Measure 1 ニューが現れ ます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
43
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測定例
3.
表示されるサブニューで項目 オプション・タンをして、周波選択します。
測定値 ックスに周波が表示され、一定の間が更され
ます。
測定値ックスにクエスチョン・マーク(?)が表示される場合は、測
注:
定しているチンネルの VOLT/DIV ノブを回して感度を上げるか、ま たは SEC/DIV 設定を変更します。
4.
戻る タンをします。
5.
から番目のオプション・ボタンを押すと、Measure 2 ニューれます。
6.
表示されるサブニューで項目 して、周期 選択します。
測定値 ックスに周が表示され、一定の間が更されま
す。
7.
戻る タンをします。
8.
から番目のオプション・ボタンを押すと、Measure 3 ニューれます。
9.
表示されるサブニューで項目 して、P-P 値 選択します。
測定値 ックスにP-Pが表示され、一定の間が更され
ます。
10.
戻る タンをします。
44
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
11.
から2番目のオプション・ボタンを押すと、Measure 4 ニュー がれます。
12.
表示されるサブニューで項目 して、立上り時間 選択しま す。
測定値 ックスに立上り間が表示され、一定の間隔で値が更 されます。
13.
戻る タンをします。
14. 下のオプション・タンをすと、Measure 5 ニューが
ます。
15.
表示されるサブニューで項目 して、+パルス幅 選択しま す。
測定値 のボックスにのパルス幅が表示され、一定の間で値が更されます。
16.
戻る タンをします。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
45
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測定例
2 つの信号からゲインを計算する
オーデオ・アンプのイン(得)を測定する例をえます。オシロ スコープの 2 つのチンネルを、下図のように、アンプの入力と出力に
接続します。表示される 2 つの信号レベルを測定し、この値からイン計算します。
CH 1 CH 2
46
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 65
測定例
2 つのチンネルをオンにし、波形を表示する手順を次に示します。
1.
各チンネルの波形が表示されていない場合は、まず CH1 MENU タン、次に CH2 MENU タンをします。
2.
パネルの オートセットAUTOSETタンをします。
2 つのチンネルに対して波形測定を行う手順を次に示します。
1.
パネルの 波形測定MEASUREタンをし、波形測定 ニューを表示します。
2. 上のオプション・タンを押すと、Measure 1 ニューが現れ
ます。
3.
表示されるサブニューで、チャネルして CH1 を選択しま す。
4.
項目 タンをして P-P値 選択します。
5.
戻る タンをします。
6.
から番目のオプション・ボタンを押すと、Measure 2 ニューれます。
7.
表示されるサブメニューで、 チャネル タンをして CH2 選択 します。
8.
項目 タンをして P-P値 選択します。
9.
戻る タンをします。
CH1 CH2 P-P を読み取ります。
10.
アンプの電圧インは、次の式から計算できます。
出力のP −P値
電圧ゲイン
電圧ゲイン (dB) = 20
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
=
入力のP −P値
x log
(電圧ゲイン)
10
47
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測定例
カーソルによる測定例
カールを使用すると、電圧および間測定が簡単に行えます。
リンギング周波数を測定する
上りッジのリンング周波測定手順を次に示します。
1.
パネルの カーソルCURSORタンをしてカール・ ニューを表示します。
2.
番上の 項目 オプション・タンを押して 時間 選択します。
3. チャネル オプション・タンをして CH1 選択します。
4.
パネルの カーソル 1CURSOR 1ブを回し、リンングの 最初のピークにカーソルを合わせます。
5. パネルの カーソル 2CURSOR 2ブを回し、リンングの
2 番目ークにカールを合わせます。
カール・メニューには、カール間の間および周波(ここではリング周波)が表示されます。
48
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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リンギング振幅を測定する
次に、リンング振幅の測定手順を次に示します。
1.
パネルの カーソルCURSORタンをしてカール・ ニューを表示します。
2.
番上の 項目 オプション・タンを押して 電圧 選択します。
3. チャネル オプション・タンをして CH1 選択します。
4.
パネルの カーソル 1CURSOR 1ブを回し、リンングの 最大値にカールを合わせます。
5.
パネルの カーソル 2CURSOR 2ブを回し、リンングの 最小値にカールを合わせます。
測定例
カール・ニューには、次に示すが表示されます。
H デルタ(リンングのーク・ーク電圧)
H カー1(グランドからカー1 までの電圧)
H カー2(グランドからカー2 までの電圧)
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
49
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測定例
パルス幅を測定する
ここでは、パルス幅を測定する例を考えます。パルス幅測定には、時間垂直)カーソルを使用します。測定手順を次に示します。
1.
パネルの カーソルCURSORタンをし、カール・ ニューを表示します。
CH1 CH2 位置ブの下にあるLED点灯し、垂直軸位置ブを 回すと、それれカーソル1とカーソル2が移動するようになります。
2.
チャネル オプション・タンをして CH1 選択します。
3.
項目 オプション・タンをして 時間 を選択します。
4.
パネルの カーソル 1CURSOR 1ブを回し、パルスの立上ッジにカールを合わせます。
5.
パネルの カーソル 2CURSOR 2ブを回し、パルスの立下ッジにカールを合わせます。
カール・ニューには、次に示すが表示されます。
H カー1(トリガ・イントからカー1 までの間)
H カー2(トリガ・イントからカー2 までの間)
H デルタ(パルス
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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波形測定ニューで、正パルス幅の自動測定が能です。94ページ
注:
を参照してください。
測定例
パルス測定は、オートセット・ニューで単一の方形波オプション選択したときにも表示されます。82ページを参照してください。
立上り時間を測定する
パルス測定の次は、パルスの上り間を測定します。通、立上り間は、10% 振幅から 90% 振幅までにかか間を意味します。立 間の測定手順を次に示します。
1.
パネルの SEC/DIV ブを回し、波形のッジを表示します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
51
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測定例
2.
パネルの VOLTS/DIV ブ、垂直軸位置VERTICAL POSI- TIONブを回し、波形の振幅約 5divきな目盛で 5 目盛
になるようにします。
CH1 メ ニューが表示されていない場合は、前パネルの
3.
CH1 MENU タンをし、CH 1 ニューを表示します。
4.
Volts/Div オプション・タンをして 微調整 選択します。
5.
VOLTS/DIV ノブを回し、波形振幅がちょうど 5 目盛になるよう調整 します。
CH1 垂直軸位置 ブを回し、ースライン(最小振幅値)を
6.
央から下へ 2.5 divきな目盛で 2.5 目盛)動します。
7.
パネルの カーソルCURSORタンをしてカール・ ニューを表示します。
8.
項目 オプション・タンをして 時間 を選択します。
9.
パネルの カーソル 1CURSOR 1ブを回し、目盛央から
2div下の目盛と、波形が差するイントまでカールを動し
ます。このイントが、10% 振幅ポイントになります。
52
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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10.
11.
5 目盛
測定例
パネルの カーソル 2CURSOR 2ブを回し、目盛央から
2div上の目盛と、波形が差するイントまでカールを動し
ます。このイントが、90% 振幅ポイントになります。
上り間は、デルタ ックスに表示されます。
波形測定ニューの動測定で、上り間測定が能です。94
注:
ページを参照してください。
上り間測定は、オートセット・ニューで立上りッジ・オプショ ンを選択したときにも表示されます。82ページを参照してください。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
波形の詳細解析例
イズを多くんだ信号の解析考えてみます。下に示すような、 イズを多く含んだ波形にも、重要な波形情報埋もれている可能性があ ります。
ノイズを含んだ信号を観測する
イズをんだ信号において、ノイズおよびグリッチをはっきりと観測 する手順を次に示します。
1.
パネルの 波形取込ACQUIREタンをして波形取込 ニューを表示します。
2.
ピーク オプション・タンをします。
3.
面パネルの 表示DISPLAYボタンを押して表示ニューを表示 します。次に、ニューの コントラスト増加 または コントラスト
低下 のボタンをして表示コントラストを調整します。
ーク出機能により、ノイズやグリッチがはっきりと観測できます。 水平(時間)軸のスケールが遅い場合でも、グリッチを確実に検出でき
ます。
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
アベレージングによりノイズを分離する
次に、イズの影響抑えて信号をはっきりと表示させる手順を次に示 します。
1.
パネルの 波形取込ACQUIREタンをして波形取込 ニューを表示します。
2.
ニューから 平均 を選択します。
3.
平均回数 のオプション・タンを繰り返しし、回いによる 波形のえ方を確認します。
レージングでは、イズによる影響抑えることができますので、 イズに埋もれていた信号の詳細を測できます。下のでは、ノイズもれていたッジ部がはっきりと観測できます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
単発波形の測定例
機器に使用されている接式リレーの接点不について考えます。リレー の接点が開く際に、アークが発生しているようです。リレーの接点は
1 分間に 1 回しか開閉しませんので、接点間の電圧は単発波形取り込み
が必です。
発波形取り込みの手順を次に示します。
1. される波形に合わせて、前パネルの VOLTS/DIV および
SEC/DIV ブを回して垂直軸水平軸のスケールを調整します。
2. パネルの 波形取込ACQUIREタンをして波形取込
ニューを表示します。
3.
ニューから ピーク を選択します。
4.
パネルの トリガ・メニューTRIG MENUタンをして トリガ・ニューを表示します。
5.
スロープ オプション・タンをして 立上り 選択します。
6.
面パネルの レベルLEVELノブを回し、トリガ・レベルを、リ レー接点の開閉の電圧差の分のに設定します。
7.
パネルの 単発信号SINGLE SEQタンをすと、取り込 みを開始します。
リレーの接点が開くと、オシロスコープはトリガし、波形を表示します。
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
オシロスコープの設定を変えてみる
最初の取り込みで表示された波形は、リレーの接点がくタイングで トリガしています。大きなスパイク波形は、リレー回路のインダクタン スによるものです。このインダクタンスにより、接点のアークを引き こし、接点の化の原にもなります。
垂直軸水平軸およびトリガの設定を変え、波形を取り直してみます。
オシロスコープの設定を変えて次の取り込みを実行すると(単発信号 タンをすと)、リレーの接点が開くタイミングをより詳細に観測でき ます。次のでは、接点が開く前のチタリングが観測されています。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
57
Page 76
測定例
伝搬遅延の測定例
マイクロプロセッサ回路のメモリ・タイングを例に、CS(チップ・セ レクト)信号とデータ出力信号間の伝搬の測定を示します。
Data CS
CS
Data
CH 1 CH 2
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 77
伝搬遅延の測定手順を次に示します。
1.
波形が表示されていない場合は、前面パネルの CH 1 MENU ボタ ン、CH 2 MENU タンをします。
2.
パネルの オートセットAUTOSETタンをし、オート セット機能により波形を表示します。
3.
に応じて、垂直軸水平軸のスケール、ポジションを調整し ます。
4.
パネルの カーソルCURSORタンをしてカール・ ニューを表示します。
5.
項目 オプション・タンをして 時間 を選択します。
測定例
6.
チャネル オプション・タンをして、 CH1 選択します。
7.
面パネルの カーソル 1(CURSOR 1ブを回し、CS(チップ・ セレクト)のッジにカールを合わせます。
8.
パネルの カーソル 2CURSOR 2ブを回し、データ出力のッジにカールを合わせます。
9.
デルタックスに、伝搬間が表示されます。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
59
Page 78
測定例
パルス幅の測定例
ある回路で信号のパルス幅を測定する例を考えます。ッジ・トリガに よって信号が特定されましたが、パルスにか問題がありそうな状況を 定します。
パルス幅のアレーション測定を設定するには、以下の手順従います。
1.
波形が表示されていない場合は、前面パネルの CH 1 MENU タン をします。
2.
パネルの オートセットAUTOSETタンをし、オート セット機能により波形を表示します。
3.
表示されるオートセット・ニューで単一の方形波のオプション・タンをすと、スクリーンに信号の1 サイクル分が表示され、パ ルス測定を行します。
4.
パネルの トリガ・メニューTRIG MENU タンを押してト リガ・ニューを表示します。
5.
項目 オプション・タンをして、パルス を選択します。
60
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 79
6.
チャネル オプション・タンを繰り押して、 CH1 を選択しま す。
7.
トリガレベル (TRIGGER LEVEL) ブを回して、信号の
くにトリガ・レルを設定します。
8.
サブニューの 条件 オプション・タンをして、= (一致) を選します。
9.
パルス幅 オプション・タンをし、トリガ設定(USER SE- LECTブを回してパルス手順 3 測されたに設定しま
す。
10.
次へ すと面が替わります。モード ノーマル 選択 ます。
測定例
これで、安定した表示がれます。
11.
サブニューの 条件 オプション・タンをすと、¸、<、または >選択できます。指定した条件に合するパルスを出すると、
トリガを発生します。
オシロスコープによってトリガとみなされたイントの周波のみ
注:
がトリガ周波として表示されます。パルストリガ・モードでは入力 信号の周波よりもい場合があります。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
61
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測定例
ビデオ信号の測定例
医療機器のビデオ回路において、ビデオ出力信号を観測する例を考えま す。ビデオ出力信号は NTSC 方式であるとして説明します。
75
ターミネーション
CH 1
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TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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測定例
常のビデオ・システムでは75Ωのケーブルを使用します。オシロ
注:
スコープの信号入力は、75Ωのケーブル以外ではしく端されませ ん。不正確振幅測定を防ぐために、信号源に接続した75Ω同軸ケーブ ルとオシロスコープBNC入力の間に75Ωフィードスルー・ターネー ション(当社部品番号 011-0055-02)を使用してください。
ビデオ・フィールドにトリガする
自動測定 ビデオ信号のフィールドでトリガする手順を次に示します。
1.
パネルの オートセットAUTOSETタンをします。全 フィールドでトリガするビデオ信号が表示されます。
2.
スクリーンに表示されるAUTOSETニューで、奇数フィールド (OddsField)、または偶数フィールド(EvenField)のオプション・
タンをすと、それぞれまたは数フィールドのみでトリガし ます。
手動測定 ビデオ信号の種類によっては、手動の測定がしている場合 があります。動による手順を次に示します。
1.
パネルの トリガ・メニューTRIG MENUタンをして トリガ・ニューを表示します。
2.
上のオプション・タンを押して ビデオ 選択します。
3.
チャネル オプション・タンをして CH1 選択します。
4.
同期 オプション・タンをして、 All FieldsOdd Field、またEven Field のいずれ選択します。
5.
規格 オプション・タンをして、NTSC 選択します。
6.
面パネルの SEC/DIV ブを回し、フィールド波形がスクリーンに 表示されるよう調整します。
7.
パネルの VOLTS/DIV ブを回し、ビデオ信号全体がスクリー ンに表示されるよう調整します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
63
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測定例
ビデオ・ラインにトリガする
自動測定
フィールド内のビデオ・ラインでトリガする手順を次に示します。
1.
パネルの オートセットAUTOSET)タンをします。
2. 一番上のオプション・ボタンで ライン 選択すると、全ラインで
します。AUTOSETニューには、全ライン(All Lines)ライン
番号(Line Number)選択肢があります。
手動測定
ビデオ信号の種類によっては、動の測定がしている場合がありま す。動による手順を次に示します。
1.
パネルの トリガ・メニューTRIG MENUタンをして トリガ・ニューを表示します。
2.
上のオプション・タンを押して ビデオ 選択します。
3.
同期 オプション・タンをして、AllLines または LineNumber選択します。次に、トリガ設定 USER SELECTブを回し てライン号を指定します。
4.
規格 オプション・タンをして、NTSC 選択します。
5.
SEC/DIV ノブを回し、 1 ライン分の波形が表示できるように調整し ます。
6.
パネルの VOLTS/DIV ブを回し、ビデオ信号全体がスクリー ンに表示されるよう調整します。
64
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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ターミネーション
CH 1
測定例
ビデオ信号
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
65
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測定例
ウィンドウで波形細部を観測する
ウィンド機能を使用すると、イン波形の表示を変更することなく、 波形の特定の部分を詳細に観測できます。ここでは、カラー・バースト 信号を詳細に測する手順を示します。
1. 水平軸メニュー(HORIZ MENUタンをし、表示される
ニュー項目で メイン 選択します。
2.
範囲指定 オプション・タンをします。
3.
SEC/DIV ノブを回して水平軸スケールを 500 ns に設定します。こ の設定が拡大表示の水平軸設定になります。
4.
水平軸位置 ブを回し、ウィンドの位置(拡大表示する位置)を 設定します。
66
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
Page 85
5.
拡大 オプション・タンをすと、ウィンドウの部分が拡大表示さ れます。
6.
SEC/DIV ノブ、水平軸位置 ブを回して詳細に測する部分を調整 します。
メイン または 拡大 オプション・タンを切りえることでイン 波形と拡大波形がに表示できます。
測定例
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
67
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測定例
差動通信信号の測定例
シリアル・データ通信リンクに問題があり、信号品質を確認する えます。ここでは、シリアル・データを取り込み、データ信号のレベル移時間を確認します。
差動信号ですので、演算機能を使用して波形を測します。
CH 1 CH 2
68
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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最初に、使用する2つのプローブを補正してください。差動信号で
注:
は、プローブ補正の差がラーとなってれる場合があります。
差動信号の測定手順を次に示します。
1.
パネルの CH1 MENU タンをし、サイド・ニューに表示 される プローブ タンを繰り返し押して 10× を選択します。
2.
パネルの CH2 MENU タンをし、サイド・ニューに表示 される プローブ タンをして 10× を選択します。
P2200 型 電圧プローブの減衰率設定スイッチを 10×に設定します。
3.
4.
オートセットAUTOSETタンをします。
測定例
5.
演算MATHMENUタンをして演算メニューを表示します。
6.
サイド・ニューに表示される 演算 タンをして、 (マイス)を選択します。
7.
CH1 - CH2 オプション・ボタンをすと、2 つの信号の差動信号が測できます。
8.
演算波形の垂直軸のスケールと位置を調節するには、次の手順行します。
ャンネル1とチンネル2の波形をスクリーンから除します。
a.
CH 1 CH 2 VOLTS/DIV および垂直軸位置ブを回して、
b.
垂直軸スケールと位置を調します。
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
69
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測定例
波形を安定させるには、単発信号 (SINGLE SEQ) タンをして波形 の取り込みをコントロールします。単発信号 タンを押すたびに、オシ ロスコープは波形データを取り込みます。取り込んでから、波形測定、 カール測定もでき、また波形の保存も行えます。
演算波形に使用するース波形の垂直度設定は一である必があ
注:
ります。感度設定がなっていて、カール測定をしようとすると、レ ルとデルタのリードアトに U (Unknown) が表示されます。
ネットワークのインピーダンス観測例
温度囲で使用するネットワーク回路を設した場合、温度化に よる回路インーダンスの変動を確認する必があります。
ここでは、回路の入力と出力をオシロスコープに接続し、温度の変化に よる入出力の様子を測する手順を説明します。
70
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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CH 1 CH 2
測定例
被測定回路
入力
出力
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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Page 90
測定例
回路の入出力の様子を XY 表示で測する手順を、次に示します。
1.
パネルの CH1 MENU タンをし、プローブ オプション・ タンを繰り返し押して 10× を選択します。
2.
パネルの CH2 MENU タンをし、プローブ オプション・ タンをして 10× を選択します。
P2200 型 電圧プローブの減衰率設定スイッチを 10×に設定します。
3.
4.
ネットーク回路の入力に CH1 プローブ、出力に CH2 プローブを 接続します。
5.
オートセット(AUTOSETタンをします。
CH1CH2 の波形が振幅で表示されるよう、ンネ
6.
ルの VOLTS/DIV ブを回して調整します。
7.
パネルの 表示DISPLAY)タンをします。
8.
軸設定 オプション・タンを繰り押して XY を選択します。
回路の入出力特がリサージュ波形として表示されます。
9.
VOLTS/DIV ノブ、垂直軸位置VERTICAL POSITIONブを回 し、やすい波形になるよう調整します
10.
表示時間 オプション・タンを繰りして 無制限 選択しま す。
11.
要に応じて コントラスト増加コントラスト低下 オプション・ タンをし、表示コントラストを調整します。
囲温度伴って変する回路の特は、波形の軌跡となってデ スプレイに表示されます。
72
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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詳細説明
このでは、前面パネルの押しボタンとニューの詳細について説明し ます。
項目
波形取込(ACQUIRE RUN/STOPボタン
単発信号(SINGLE SEQ)ボタン
オートセット(AUTOSET
カーソル測定(CURSOR
工場出荷時設定(DEFAULT SETUP)
表示(DISPLAY)
ヘルプ(HELP)
水平軸部(HORIZONTAL) 標準位置(SET TO ZERO)ボタン 水平軸位置(HORIZONTAL POSITION)ノブ SEC/DIVノブ
演算(MATH
波形測定(MEASURE
プリント(PRINT
保存 / 呼出(SAVE / RECALL
トリガ部(TRIGGER50%振幅(SET TO 50%)ボタン 強制トリガ(FORCE TRIG)ボタン トリガ波形表示(TRIG VIEW)ボタン レベル(トリガ設定/USER SELECT)ノブ
ページ
74
79
84
85
86
89
90
93
94
96
97
99
ユーティリティ(UTILITY
垂直軸部(VERTICAL) 垂直軸位置(VERTICAL POSITION)ノブ VOLTS/DIVノブ
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110
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詳細説明
波形取込(ACQUIRE
波形取込ACQUIRE)ボタンをすと、波形取り込みに関するニュー が表示されます。
メニュー
サンプル 工場出荷時の取込モードです。波形の表
ピーク グリッチが検出できます。また、エイリ
平均 入力信号を平均化することでランダム・
平均回数
設定 機能
示更新レートが最も速いモードです。
アシングを防ぐこともできます。
ノイズの影響を減らせます。 平均モードは、アベレージ・モードとも 呼ばれます。
4
上記の平均回数を設定します。
16 64
128
解説
グリッチをんだ方形波信号をオシロスコープに入力すると、波形取込ードによって波形の表示はなったものになります。
74
サンプル ピーク 平均
TDS 1000/TDS 2000 シリーズ ユーザ・マニュアル
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詳細説明
サンプル・モード
サンプル・ードでは、2500 イントのデータを使用し、SEC/DIV ブで設定された間間隔で波形を表示します。サンプル・ードは工場荷時の取り込みモードです。
サンプル・ポイント(2500)
12345678910
サンプル・ポイント
サンプル・モードでは、各取り込み間隔ごとに1つのポイントを 取り込みます。
高サンプル・レートは、周波数帯域60MHz100MHzのオシロスコー プで 1GS/s、周波数帯域が200MHzのオシロスコープで 2GS/sです。
100 ns/ div またはこれより水平軸スケール(SEC/DIV)では
2500 イントを取り込めませんが、DSP(デジタル信号処理)回路に
よってデータを間し、2500 イントにします。
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詳細説明
ピーク・モード
10 ns 以上のグリッチであれば検出できます。また、イリアシング(よりも周波の低い、間違った波形表示)を防ぐこともできます。ピ
ク・ードは、5 s/ div またはこれよりスケール(SEC/ DIV)で機能します。
サンプル・ポイント(1250
12 34 5
サンプル・ポイント
ピーク・モードでは、各取込み間隔における最大値と最小値を 表示します。
間軸スケール(SEC/DIV)が 2.5 s/div またはこれよりい設定
注:
の場合、サンプル・レートが十分にいので、ピーク・ードに設定さ れている場合でも、動的にサンプル・ードに切り替わります。ま た、ードが切り替わる場合、ッセージは表示されません。
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詳細説明
のオシロスコープのーク・ードで、ノイズを多く含んだ信号を 表示すると、ーク出される部分はく表示されます。 TDS1000/TDS2000 シリーズでは、この部分を線で表示し、表示性能改善しています。
通常のピーク検出表示
TDS1000/TDS2000 シリーズ
のピーク検出表示
平均モード
平均モードでは、ランダノイズの影響抑えることができます。デー タはサンプル・ードで取り込まれ、指定された回数で平均化されます。
平均は、41664 または 128 から選択します。
RUN/STOPボタン
このタンをすと、オシロスコープは連続して波形を取り込みます。 もう一度ボタンをすと、取り込みを停止します。
単発信号(SINGLE SEQ) ボタン
このタンをすと、オシロスコープは一つの波形を取り込んでから停します。タンを押すたびにの波形を取り込みます。トリガを検 すると、取り込みを了して停止します。
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詳細説明
取り込みモード
サンプル、ーク
平均 指定した回取り込みを行うとシーケンスは終
スキャン・モード
水平軸キャン取込ード(ロール・ードとも呼ばれます)を使用し て、低速で変する信号を切れることなくモニタできます。オシロス コープは波形情報を更してスクリーンの左から右へ波形を表示し、 しいイントが表示されるのにって古いポイントは消去されます。ス クリーンに 1 divのブランクがれると、しい波形と古い波形がされます。
SEC/DIV の設定が 100 ms/div またはそれよりい設定で、つ、トリ ガ・ードをオートに設定している場合、オシロスコープは自動的にス キャン・ードになります。
単発信号 (SINGLE SEQ) ボタン
1つの取り込みが終わるとシーケンスは了しま す。
了します(74ページ参照)。
キャン・モードをオフにするには、TRIG MENU ボタンを押して、
モード オプションで ノーマル 選択します。
波形取り込みの停止
波形取り込みを行なっている場合、波形は常に変化しています。波形取 り込みを停止する(RUN/STOPボタンをす)と、波形は止まった状態 で表示されます。いずれの場合でも、水平軸および垂直軸のスケールと 位置は変更できます。
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詳細説明
オートセット(
オートセットAUTOSETタンを押すと、最適な波形表示になるよ う、オシロスコープを動的に最適な設定にします。
機能
波形取込みモード サンプルまたはピーク 軸設定 表示形式 ビデオ信号ではドット、
水平軸ポジション 入力波形によって自動的に調整される 水平軸スケール(SEC/DIV 入力波形によって自動的に調整される
トリガ結合(カップリング) DC、ノイズ除去または HF 除去から
トリガ・ホールドオフ 最小値 トリガ・レベル 入力振幅の 50% レベル
トリガ・モード オート
AUTOSET
設定
YT
FFTスペクトラムその他ではライン
選択される
トリガ・ソース 自動調整、80ページ参照、外部トリガ
入力信号ではオートセット使用不可 トリガ・スロープ 入力波形によって自動的に調整される トリガの種類 エッジ、またはビデオ トリガ・ビデオ同期 入力波形によって自動的に調整される トリガ・ビデオ規格 入力波形によって自動的に調整される 周波数帯域 全帯域 入力結合(カップリング) DC(GND が選択されている場合)
ビデオ信号の場合 AC 垂直軸スケール(VOLTS/DIV) 入力波形によって自動的に調整される
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Page 98
詳細説明
オートセットは、信号が接続されているすてのチャンネルを表示しま す。
オートセットのトリガ・ースは、次の条件います。
H 複数のチンネルに信号が存在する場合、もっともい周波の信
号があるチンネルをトリガ・ースとして使用します。
H 信号が検出されない場合は、オートセットを実行したときに表示さ
れていたもっとも小さいのチンネルをトリガ・ースとして使 用します。
H オートセットを実行したときに、信号が出されず、またどのチ
ンネルも表示されない場合は、チンネル1を表示します。
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詳細説明
正弦波
オートセットを実行して、オシロスコープがサイン波に似た信号を検出 すると、以下の内容が表示されます。
正弦波 説明
適切垂直軸および水平軸スケール設定でサイク ルのサイン波が表示されます。(Cycle
サイクルの サイン波
一の サイン波
FFT
RMS)、周波、周、およびP-P動測定が
表示されます。
水平軸スケールが波形のおよそ 1 サイクルを表示す るように設定されます。平均値P-P値の自動測定 が表示されます。
の入力信号を周波数成分に変換し、その結を周波振幅(スペクラ)のグラフで表示し
ます。詳細は、115ページのFFT演算を参照してくだ さい。
前設定に戻る オートセット行以前の設定にします。
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詳細説明
方形波またはパルス
オートセットを実行して、オシロスコープが方形波またはパルスに似た 信号を出すると、以下の内容が表示されます。
方形波または パルス
サイクルの 方形波
一の方形波
説明
適切垂直軸および水平軸スケール設定でサイク ルの波形が表示されます。P-P値、平均値、周期、 および周波数の自動測定が表示されます。
水平軸スケールが波形のおよそ 1サイクルを表示す るように設定されます。最小値最大値平均値、 およびプラスのパルス幅の自動測定が表示されま す。
ッジを表示して、上り間および P-P 動測定を表示します。
上りッジ
ッジを表示して、下り間および P-P
動測定を表示します。
下りッジ
前設定に戻る オートセット行以前の設定にします。
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