HD COLOR CAMERA
HDC3300
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、
火災や人身事故になることがあります。
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と
製品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルを
よくお読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、
いつでも見られるところに必ず保管してください。
OPERATION MANUAL [Japanese/English]
1st Edition (Revised 3)
日本語
安全のために
ソニー製品は安全に充分配慮して設計されています。しかし、電気製品はまちがっ
た使い方をすると、火災や感電などにより死亡や大けがなど人身事故につながるこ
とがあり、危険です。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
4 〜 5 ページの注意事項をよくお読みください。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめしま
す。点検の内容や費用については、ソニーのサービス担当者または営業担当者にご
相談ください。
故障したら使用を中止する
ソニーのサービス担当者、または営業担当者にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
• 異常な音、におい、煙が出たら
• 落下させたら
警告表示の意味
オペレーションマニュアルおよび
製品では、次のような表示をして
います。表示の内容をよく理解し
てから本文をお読みください。
この表示の注意事項を守らないと、
火災や感電などにより死亡や大け
がなど人身事故につながることが
あります。
この表示の注意事項を守らないと、
感電やその他の事故によりけがを
したり周辺の物品に損害を与えた
りすることがあります。
注意を促す記号
m
a 電源を切る。
b 接続ケーブルや DC 電源コードを抜く。
c ソニーのサービス担当者、または営業担当者に修理を依頼する。
炎が出たら
m
すぐに電源を切り、消火する。
行為を禁止する記号
行為を指示する記号
2
安全のために
目次
警告 .................................................................................................................................. 4
注意 .................................................................................................................................. 4
その他の安全上のご注意 ........................................................................................................ 5
概要......................................................................................................................................... 6
特長.............................................................................................................................. 6
システム構成 ............................................................................................................... 7
使用上のご注意....................................................................................................................... 9
CCD 特有の現象 .......................................................................................................... 9
各部の名称と働き ................................................................................................................. 10
アクセサリー関連部 .................................................................................................. 10
操作 / 端子部 ............................................................................................................. 11
準備....................................................................................................................................... 17
レンズの取り付け...................................................................................................... 17
フランジバックの調整............................................................................................... 17
ビューファインダーの取り付け ................................................................................ 18
ケーブルクランプバンド(付属)の取り付け........................................................... 20
ショルダーパッドの位置調整.................................................................................... 20
三脚への取り付け...................................................................................................... 21
JP
撮影のための調整と設定 ...................................................................................................... 22
ブラックバランス / ホワイトバランスの調整........................................................... 22
電子シャッターの設定............................................................................................... 24
ビューファインダー画面上の設定メニューの基本操作........................................................ 25
ビューファインダー画面上の状態表示................................................................................. 26
ビューファインダー画面上の状態表示の構成........................................................... 26
メモリースティックを使う ............................................................................................. 27
仕様....................................................................................................................................... 29
目次
3
接続ケーブルやDC 電源コード
を傷つけない
接続ケーブルや DC 電源コードを傷つけ
ると、火災や感電の原因となります。
• ケーブルを加工したり、傷つけたりし
ない。
• 重いものをのせたり、引っ張ったりし
ない。
• 熱器具に近づけたり、加熱したりしな
い。
• ケーブルを抜くときは、必ずプラグを
持って抜く。
万一、ケーブルが傷んだら、ソニーの
サービス担当者に交換をご依頼ください。
ビューファインダーの接眼レ
ンズを太陽に向けて放置しな
い
太陽光が接眼レンズを通してビューファ
インダー内部に焦点を結び、火災の原因
となることがあります。
分解しない、改造しない
分解したり、改造したりすると、感電の
原因となります。
内部に水や異物を入れない
水や異物が入ると火災や感電の原因とな
ります。
万一、水や異物が入ったときは、すぐに
電源を切り、光電気複合ケーブルや接続
コードを抜いて、ソニーのサービス担当
者または営業担当者にご相談ください。
油煙、湯気、湿気、ほこりの
多い場所では設置・使用しない
上記のような場所で設置・使用すると、
火災や感電の原因となります。
指定されたCCU(カメラコン
トロールユニット)を使用す
る
指定以外の CCU を使用すると、火災や
感電の原因となります。
回転式コネクターは慎重に扱
う
回転式コネクターを乱暴に扱うと、コネ
クター部が回転して指を挟むことがあり
ます。ケーブルの接続および取り外しは
無理な力をかけずに慎重に行ってくださ
い。
4
警告 / 注意
ハンドルのロックを外したま
まにしない
ハンドルのロックを外した状態でカメラ
を持つと、機器が落下して怪我をするお
それがあります。ロックを外した後は、
元どおりにロックするか、大型レンズア
ダプターのハンドル固定部にきちんとは
め込んでください。
使用中、放熱口をふさがない
内部温度が上昇して、筐体でやけどする
おそれがあります。
機器や部品の取り付けは正し
く行う
別売りの機器や部品の取り付け方法を誤
ると、機器が落下して怪我をすることが
あります。下記の機器や部品を取り付け
るときは、マニュアルをよく読んだうえ、
確実に取り付けてください。
• レンズ
• ビューファインダー
• 三脚アダプター
• ショルダーベルト
その他の安全上のご注意
レーザー機器についてのご注意
ここに規定した以外の手順による制御および調整は、危険な
レーザー放射の被爆をもたらします。
その他の安全上のご注意
5
アサイナブルスイッチを搭載
概要
HDC3300 は、2/3 インチ 220 万画素 CCD 搭載のハイデフィ
ニションスーパースローモーションビデオカメラシステムの
カメラユニットです。
新開発の撮像素子、デジタル信号処理 LSI を搭載、従来の主
な機能・操作性を踏襲しながら、HD カメラコントロールユ
ニット HDCU3300 とのシステム構成により、HD3 倍速の高
画質、高安定な映像表現を実現します。(本機はカメラ単体で
の運用はできません。)
特長
高画質・高性能
搭載する新開発 2/3 型 220 万画素 IT 型の CCD は、従来の
3倍速の駆動方式に対応し、高感度、低スミアを実現しま
す。また、14 ビット AD コンバーターと HDCU3300 に搭載
する信号処理 LSI により、さらなる高画質化を図っていま
す。
カメラの側面にアサイナブルスイッチを搭載しています。
ユーザーの好みに合わせて、電子色温度変換などの機能をあ
らかじめ設定して使用することができ、撮影時に瞬時にこれ
らの機能を働かせることができます。
ハンドル上部のスイッチもアサイナブルスイッチとして使用
できます。
メモリースティックスロット
メモリースティックスロットをカメラヘッドに搭載。カメラ
のセットアップデータの保存や、カメラのソフトウェアの
バージョンアップが可能です。
1) MemoryStick(メモリースティック)および は、ソ
ニ−株式会社の商標です。
1)
多彩な色再現調整機能(HDCU3300 との組
み合わせで有効)
ガンマテーブルの選択
複数のガンマテーブルの選択が可能で、自由度の高い画作り
に威力を発揮します。
マルチフォーマット対応
1080/50i、59.94i のインターレースシステムに加え、720/
50P、59.94P のプログレッシブシステムにも対応していま
す。
新設計の低重心型デザイン、ワンピース筐体
高さを低く抑えたスタイリッシュな外観構造により、ポータ
ブルカメラとしての取り扱いを改善しました。また、大型レ
ンズアダプター HDLA1500 シリーズと組み合わせて使用す
るときも、ビューファインダーの位置を大幅に低くし、レン
ズの光軸にビューファインダー位置をより近づけることによ
り、運用効率を改善しています。
スイング式ハンドル
スイング式のハンドル構造により、HDLA1500 シリーズに
マウントして運用するときに大型ビューファインダーを前方
に移動する機構を設け、スタジオ標準カメラと同じ前後長を
実現し、スタジオ標準カメラと同じ操作性を提供します。
可動式ショルダーパッド
可動式のショルダーパッドを装備しており、カメラオペレー
ターの体格、レンズの種類、撮影スタイルに応じた調整をす
ることで安定した撮影を可能にします。
別売りで低反発タイプのショルダーパッド(固定式)も用意
されています(部品番号 A-8286-346-A)。
マルチマトリックスカラーコレクション
通常の 6 軸マトリックス機能に加え、16 軸方向の色成分で
色相、彩度の調整を独立に行えるマルチマトリックス機能を
搭載。複数のカメラの色合わせに威力を発揮します。
ニーサチュレーション
ハイライト領域において発生する色相の変化や彩度の減少を
補正することができます。
強い光が顔に当たるような場合に、自然なスキントーンの再
現が可能です。
ローキーサチュレーション
ローキー領域において、色相 / 彩度の補正をすることができ
ます。マトリックスカラー補正、ニーサチュレーション機能
との組み合わせで、全領域での色再現補正を実現します。
多彩なディテールコントロール機能
(HDCU3300 との組み合わせで有効)
スキントーンディテール機能
肌色など任意の色相の色成分からディテールゲート信号を作
り出すことにより、画面内の特定色相 / 彩度エリアのみに対
してのディテール量のコントロール ( 強調 /抑制 ) が可能で
す。同時に 3 つの色相のディテールを、独立してコントロー
ルできます。
概要
6
ディテールブースト周波数コントロール
ブースト周波数を 20MHz 〜 30MHz の範囲で調整し、被写
体に応じてディテールの太さを適切な量に設定することで、
より微妙な映像表現が得られます。
システム構成
本機の周辺機器および関連機器を図に示します。
H/V レシオコントロール
H ディテールと V ディテールの加わる比率を調整できます。
ホワイト / ブラックリミッター
ホワイト側 / ブラック側のディテールを、各々独立して抑制
( リミット ) できます。
メニューによる設定操作機能
ビューファインダー画面の表示項目、セーフティゾーンマー
2)
カー
/ センターマーカー3)、スクリーンサイズマーカーな
どに関する選択や設定を、ビューファインダー画面または外
部モニター画面に表示される設定メニューを見ながら、簡単
かつ迅速に行えます。
2) セーフティゾーンマーカー :
ビューファインダー画面上で、画面面積の 80% または 90%、92.5%、95%
の領域を示すボックス型のマーカー
3) センターマーカー :
ビューファインダー画面の中心を示す十字マーカー
充実したビューファインダー内の表示
ビューファインダー画面には、操作メッセージ、ゼブラパ
4)
ターン
どに加え、本機の設定を表示することができます。さらに、
画面の上下には、タリーランプ、バッテリー残量警告表示、
設定が標準状態ではないことを示すランプなどが配置されて
います。したがって、本機の状態を容易に確認することがで
きます。
4) ゼブラパターン :
、セーフティゾーンマーカー、センターマーカーな
ビューファインダー画面上に現れる映像レベルが約 70% および 100% 以上
の部分を示すしま模様。被写体の映像レベルの確認に使用します。
ご注意
図に記載されている周辺機器や関連機器は、「生産完了」と
なっている場合があります。
機器の選定にあたっては、ソニーの営業担当者またはお買い
上げ店にお問い合わせください。
新開発 10 ギガビット光デジタル伝送
光電気複合ケーブルを用い、カメラ - カメラコントロールユ
ニット間で 10ギガビットデジタル光伝送を行います。
高解像度 2 型白黒、3.5 型カラーマルチ
フォーマットビューファインダー(別売り)
マルチフォーマット対応の 2 型白黒 CRT ビューファイン
ダー HDVF-20A と、3.5 型カラー LCD ビューファインダー
HDVF-C35W により多彩なアプリケーションに対応します。
感電防止機能
接続が不完全なとき、カメラコントロールユニットからの高
電圧供給が停止します。
概要
7
接続例
VF 回転機構
BKW-401
ビューファインダー
HDVF-C730W/C950W
ビュー
ファインダー
HDVF-20A
HDVF-C35W
HKCU1001
HKCU1003
a)
レンズ
(ENG/EFP 用)
メモリースティック
三脚アダプター
VCT-14
三脚
メモリースティック
ビューファインダー
HDVF-700A
HDVF-9900
HDC3300
光ファイバーケーブル
リターンビデオセレクター
CAC-6
インターカム用ヘッドセット
マイクホルダー
CAC-12
HDC3300
光ファイバーケーブル
リターンビデオセレクター
CAC-6
インターカム用ヘッドセット
マイク
マイク
HKCU1005
カメラコントロールユニット
HDCU3300
HKCU1001
HKCU1003
HKCU1005
カメラコントロールユニット
HDCU3300
カメラコマンド
ネットワークユニット
CNU-700
a)
BNC(SD)BNC(SD)
HKCU1001 または
HKCU1003 が必要
映像
モニター
BNC
(VBS)
ビデオセレクター
VCS-700
CCA-5
CCA-5
波形
モニター
CCA-5
BNC
(VBS)
レンズ
(スタジオカメラ用)
概要
8
大型レンズアダプター
HDLA1500
スクリプトホルダー
BKP-7911
CCA-5
マスターセットアップ
ユニット
MSU-900/950
a)HKCU1003 の SD コンポーネント出力には非対応です。
CCA-5
リモートコントロールパネル
RCP-700/900 シリーズ
使用上のご注意
• 高温の環境で使用するとき
• マスターゲイン(感度)を上げたとき
スミア現象
レーザービームについてのご注意
レーザービームは CCD に損傷を与えることがあります。
レーザービームを使用した撮影環境では、CCD 表面にレー
ザービームが照射されないように充分注意してください。
強い衝撃を与えない
内部構造や外観の変形などの損傷を受けることがあります。
使い終わったら
電源スイッチを切ってください。
使用、保管場所
水平な場所、空調のある場所に保管してください。
本体が濡れた場合、充分に乾燥させてから保管してくださ
い。
次のような場所での使用および保管は避けてください。
• 極端に暑い所や寒い所
• 湿気の多い所
• 激しく振動する所
• 強い磁気を発生する所
• 直射日光が長時間あたる所や暖房器具の近く
強いスポット光やフラッシュ光などを撮影したときに、画面
上に縦線や画乱れが発生することがあります。
折り返しひずみ
細かい模様、線などを撮影すると、ぎざぎざやちらつきが見
えることがあります。
結露
本機を寒いところから暖かい場所に急に移動したり、湿度の
高い部屋で使用したりすると、空気中の水分が水滴となって
レンズやカメラ内部に付着することがあります。この現象を
結露といいます。
本機には結露を警告するランプなどは備えていません。カメ
ラの外筐やレンズに水滴が付着したときは、カメラの電源を
切り、結露が解消するまで 1 時間程度待ってから使用してく
ださい。
CCD 特有の現象
撮影画面に出る下記の現象は、CCD 撮像素子(Charge
CoupledDevice)特有の現象で、故障ではありません。
白点
CCD 撮像素子は非常に精密な技術で作られていますが、宇
宙線などの影響により、まれに画面上に微小な白点が発生す
る場合があります。
これは CCD 撮像素子の原理に起因するもので故障ではあり
ません。
また、下記の場合、白点が見えやすくなります。
使用上のご注意
9
各部の名称と働き
アクセサリー関連部
a VF 端子
b ショルダーベルト取り付け金具
c ビューファインダー前後位置
固定レバーと LOCK つまみ
d ビューファインダー左右位置
固定リング
e レンズ用ケーブルクランプ
f レンズ固定レバー
k ショルダーパッド
a VF(ビューファインダー)端子(20 ピン)
ビューファインダー(別売り)のケーブルを接続します。
b ショルダーベルト取り付け金具
ショルダーベルト(別売り)の一端をこの取り付け金具に取
り付け、もう一端を右側面のショルダーベルト取り付け金具
に取り付けます。
c ビューファインダー前後位置固定レバーと LOCK つまみ
ビューファインダーの前後位置をロックします。
位置を調整するときは、レバーとつまみをゆるめます。
d ビューファインダー左右位置固定リング
ビューファインダーの左右位置をロックします。
位置を調整するときは、このリングをゆるめます。
g レンズマウントキャップ
h レンズマウント
i LENS 端子
j 三脚マウント(底面)
◆ ビューファインダーの位置の調整について詳しくは、「ビュー
ファインダーの取り付け」(18 ページ)をご覧ください。
e レンズ用ケーブルクランプ
レンズ(別売り)のケーブルを固定します。
f レンズ固定レバー
レンズをレンズマウントに固定します。
g レンズマウントキャップ
レンズを取り付けていないときは、このキャップをはめ込ん
でおいてください。レンズ固定レバーを押し上げると、取り
外せます。
h レンズマウント
レンズを取り付けます。
10
各部の名称と働き
i LENS(レンズ)端子(12 ピン)
レンズのケーブルを接続します。この端子を介して、本機か
らレンズの機能をコントロールすることができます。
j 三脚マウント
本機を三脚に固定するとき、三脚アダプター VCT-14 を取り
付けます。
操作 / 端子部
前部(右)
a INCOM ボタン
b RET1 ボタン
c アサイナブルスイッチ
d 内蔵フィルター切り換えボタン
k ショルダーパッド
前後に位置を調整できます。
◆ 詳しくは「ショルダーパッドの位置調整」(20 ページ)をご覧く
ださい。
e FILTERLOCAL ボタン
f AUTOW/BBAL
スイッチ
a INCOM(インターカム 1)ボタン
押している間、インターカム 1 のマイクが ON になります。
このボタンには、ビューファインダーに表示されるメニュー
を使用して各種の機能を割り付けることもできます。
b RET1(リターンビデオ 1)ボタン
押している間、カメラコントロールユニットからのリターン
ビデオ 1 信号をビューファインダー画面でモニターできま
す。側面の RET1 ボタン(13 ページ)および後面操作パネ
ルの RET1 ボタン(15 ページ)と同じ機能です。
g GAIN スイッチ
h OUTPUT/AUTOKNEE
スイッチ
i WHITEBAL スイッチ
j DISPLAY スイッチ
k CANCEL/STATUS スイッチ
l メモリースティック部
m MENUSEL つまみ /ENTER ボタン
このボタンには、ビューファインダーに表示されるメニュー
を使用して各種の機能を割り付けることもできます。
c アサイナブルスイッチ
ビューファインダーに表示されるメニューを使って、各種の
機能を割り付けることができます。
d 内蔵フィルター切り換えボタン
FILTERLOCAL ボタンを押しながら、切り換えボタンを押
して内蔵の ND フィルターまたは CC(色温度変換)フィル
ターを切り換えます。
各部の名称と働き
11
左のボタンを押すと ND フィルター(素通し、1/4ND、
1/8ND、1/16ND、1/64ND)が順次切り換わります。
右のボタンを押すと CC フィルター(クロスフィルター、
3200K、4300K、6300K、8000K)が順次切り換わります。
e FILTERLOCAL(内蔵フィルター)ボタン
このボタンを押しながら、どちらかの内蔵フィルター切り換
えボタンを押して内蔵のND フィルターまたは CC フィル
ターを切り換えます。
f AUTOW/BBAL(ホワイトバランス / ブラックバランス
自動調整)スイッチ
このスイッチは機能しません。
カメラコントロールユニットや、RCP、MSU などのリモー
トコントロール機器を使用して操作してください。
g GAIN(ゲイン)スイッチ
このスイッチは機能しません。
カメラコントロールユニットや、RCP、MSU などのリモー
トコントロール機器を使用して操作してください。
h OUTPUT/AUTOKNEE(出力信号選択)スイッチ
カメラコントロールユニットが接続されていない状態でカメ
ラ単体で電源を入れた場合に、本機からビューファイン
ダー、TESTOUT 端子への出力信号(カラーバー信号、ま
たはカメラが撮影している映像)を選択します。
BARS:カラーバー信号が出力されます。
CAM:カメラで撮影している映像が出力されます。
AUTOKNEE:機能しません。
k CANCEL/STATUS(取り消し / ステータス)スイッチ
ビューファインダーにメニューが表示されているとき、メ
ニュー設定の内容を取り消したり、メニューの前画面に戻る
働きをします。
メニューが表示されていないときは、本機のステータス情報
を表示します。
l メモリースティック部
蓋の中に、メモリースティックを挿入するスロットとア
クセスランプがあります。
スロットに挿入したメモリースティックにデータを書き
込んだり、メモリースティックからデータを読み出している
ときはアクセスランプが赤く点灯します。
ご注意
アクセスランプが点灯しているときは、メモリースティッ
クを抜き差ししたり、カメラの電源を OFF にしないでく
ださい。
m MENUSEL(メニュー選択)つまみ /ENTER(確定)
ボタン(ロータリーエンコーダー)
ビューファインダー画面に表示されるメニュー項目を選択
(つまみを回す)/ 確定(ボタンを押す)します。
ご注意
カメラコントロールユニットを接続したときは、出力選択は
接続した機器からのコントロールになり、このスイッチは動
作しません。
i WHITEBAL(ホワイトバランスメモリー切り換え)ス
イッチ
このスイッチは機能しません。
カメラコントロールユニットや、RCP、MSU などのリモー
トコントロール機器を使用して操作してください。
j DISPLAY(ディスプレイ)スイッチ
以下のように機能します。
DISPLAY:ビューファインダー画面にオペレーション時の
状態を示す文字が現れます。
OFF:ビューファインダー画面の文字表示がすべて消えま
す。
MENU:ビューファインダー画面に設定メニューが表示さ
れます。
12
各部の名称と働き
前部(左)
a RET1 ボタン
b MIC1IN 端子
c MIC 電源スイッチ
a RET1(リターンビデオ 1)ボタン
押している間、カメラコントロールユニットからのリターン
ビデオ 1 信号をビューファインダー画面でモニターできま
す。ハンドル上部の RET1 ボタン(11 ページ)および後面
操作パネルの RET1 ボタン(15 ページ)と同じ機能です。
このボタンには、ビューファインダーに表示されるメニュー
を使用して各種の機能を割り付けることもできます。
b MIC1IN(マイク入力)端子(XLR 型、3 ピン)
マイクを接続します。
後面コネクターパネルの CH1 スイッチ(17 ページ)によっ
て、AUDIOINCH-1 端子(17 ページ)と切り替えて使用し
ます。
c MIC(マイク)電源スイッチ
+48V:MIC1IN 端子に接続したマイクに +48V の電源を
供給します。
OFF:MIC1IN 端子に接続したマイクに電源を供給しない
で使用します。
d SHUTTER スイッチ
e INTERCOMLEVEL つまみ
f RET2 ボタン
e INTERCOMLEVEL(インターカム音量)つまみ
インターカムおよびイヤホンの音声レベルを調整します。
インターカムレベルの調整は後面操作パネルの INTERCOM
1/2LEVEL/MIC スイッチ(15 ページ)が FRONT 側に設
定されているときに有効です。
f RET2(リターンビデオ 2)ボタン
このボタンを押すと、ビューファインダー画面が後面操作パ
ネルの RET2 スイッチ(15 ページ)で選択したリターンビ
デオ信号に切り換わります。
このボタンには、ビューファインダーに表示されるメニュー
を使用して各種の機能を割り付けることもできます。
d SHUTTER(シャッター)スイッチ
このスイッチは機能しません。
各部の名称と働き
13
後面
b タリーランプとタリースイッチ
ショルダーベルト取付金具
(10 ページ参照)
操作パネル(15 ページ)
c CCU 端子
未使用
a CAMERAPOWER スイッチ
a CAMERAPOWER(電源)スイッチ
CCU:カメラコントロールユニットからの給電で電源が入
ります。
OFF:カメラへの電源の給電を停止します。
EXT:DCIN 端子からの給電で電源が入ります。
b タリーランプとタリースイッチ
ON:接続したカメラコントロールユニットへのタリー入力
や CALL ボタンなどによる呼び出し時にタリーランプが
点灯します。
OFF:タリーランプを点灯禁止にします。
c CCU(カメラコントロールユニット)端子(光電気マル
チコネクター)
光電気複合ケーブルでカメラコントロールユニットと接続し
ます。
d PROMPTER2 端子
コネクターパネル(16 ページ)
e CALL ボタン
e CALL(コール)ボタン
押すと、RCP-700/900 シリーズのリモートコントロールパネ
ルやマスターセットアップユニット MSU-900/950 のレッド
タリーランプが点灯します。RCP や MSU オペレーターを呼
び出すときに使います。
d PROMPTER2(プロンプター 2 信号出力)端子(BNC
型)
CCU からのプロンプター 2 信号を出力します。
各部の名称と働き
14
操作パネル
a INTERCOM1、INTERCOM2 つまみ / スイッチ
PGM1 調整つまみ
PGM2 調整つまみ
b RET1ボタン/スイッチ
c RET2ボタン/スイッチ
d LIGHT スイッチ
PGM1 PGM2
LEVEL
MIC
REAR
FRONT
INCOM
ON
OFF ENG
INTERCOM 1
PROD
PGM1 PGM2
LEVEL
MIC
REAR
FRONT
INTERCOM 2
INCOM
ON
OFF ENG
PROD
ライン選択スイッチ
INCOM 調整つまみ
LEVEL/MIC スイッチ
a INTERCOM1(インターカム 1)、INTERCOM2(イ
ンターカム 2)つまみ / スイッチ
インターカムライン 1、インターカムライン 2 それぞれに対
し、PGM1 調整つまみ、PGM2 調整つまみ、ライン選択ス
イッチ、LEVEL/MIC スイッチ、および INCOM 調整つま
みが用意されています。
PGM1(プログラム 1)調整つまみ
プログラム 1 の音声受信レベルを調整します。
PGM2(プログラム 2)調整つまみ
プログラム 2 の音声受信レベルを調整します。
LEVEL/MIC(レベル / マイクロホン)スイッチ
REAR/ON:インターカム用ヘッドセットのマイクを ON
にします。インターカム音声の受信レベルは INCOM 調
整つまみで調整します。
REAR/OFF:インターカム用ヘッドセットのマイクを OFF
にします。インターカム音声の受信レベルは INCOM 調
整つまみで調整します。
FRONT/OFF:インターカム用ヘッドセットのマイクを
OFF にします。インターカム音声の受信レベルは、カメ
ラ前面の INTERCOMLEVEL つまみ(13 ページ)で調
整できます。
RET1
1
PGM1 PGM2
LEVEL
MIC
REAR
FRONT
INCOM
ON
OFF ENG
INTERCOM 1
23
PROD
4
23
RET2
1
PGM1 PGM2
LEVEL
MIC
ON
OFF ENG
INTERCOM 2
INCOM
REAR
FRONT
4
LIGHT
PROD
ON
OFF
ライン選択スイッチ
インターカムラインを選択します。
PROD:プロデューサーラインを使用します。
ENG:エンジニアラインを使用します。
b RET1(リターンビデオ 1)ボタン / スイッチ
ボタンを押している間、スイッチで選択したリターンビデオ
信号をビューファインダー画面でモニターできます。
c RET2(リターンビデオ 2)ボタン / スイッチ
リターンビデオ 1 と並行して別の系統のシステムを使用して
いる場合、スイッチで選択した信号を、ボタンを押している
間ビューファインダー画面でモニターできます。
ご注意
RET1 ボタンと RET2 ボタンを両方とも押した場合は、
RET1 ボタンが優先されます。
d LIGHT(ライト)スイッチ
ON にすると操作パネルの表示文字が点灯します。
INCOM(インターカム)調整つまみ
インターカム音声の受信レベルを調整します。
各部の名称と働き
15
コネクターパネル
INTERCOM 1
OFF
+48V
MIC
FRONT MIC
DC OUT
AUDI O I N
CH 1 CH 2
TEST
OUT
SDI 2
DC IN 10.5-17V
RET IN
GENLOCK IN
LINE
OFF
+48V
MIC
AES/EBU
LINE
INTERCOM 2
EARPHONE
REMOTE
RET CTRL
CRANE
TRACKER
PROMPTER1
a EARPHONE ジャック
g INTERCOM1、2 端子
b RETCTRL 端子
c CRANE 端子
d TRACKER 端子
e DCOUT 端子
f DCIN 端子
a EARPHONE(イヤホン)ジャック(ステレオミニ
ジャック)
イヤホン、ヘッドセットなどを接続し、インターカム音声を
出力します。
b RETCTRL(リターンコントロール)端子(6 ピン)
リターンビデオセレクター CAC-6 を接続します。
c CRANE(クレーン)端子(12 ピン)
ビューファインダーや外部データなどの外部インターフェー
ス用です。
d TRACKER(トラッカー)端子(10 ピン)
インターカムやタリーなどの外部インターフェース用です。
e DCOUT(DC 電源出力)端子(4 ピン)
別売りのワイヤレスレシーバーなどに電源を供給します。
f DCIN(DC 電源入力)端子(XLR 型 4 ピン)
AC アダプター AC-DN10 などを接続し、本機に電源を供給
します。
g INTERCOM1、2(インターカム 1、2)端子(XLR 型
5 ピン)
インターカムの音声信号を入出力します。
h REMOTE 端子
i PROMPTER1 端子
j TESTOUT 端子
k SDI2 端子
l AUDIOINCH1、CH2 端子 / スイッチ
h REMOTE(リモート)端子(8 ピン)
リモートコントロールユニット RM-B150/B750、リモートコ
ントロールパネル RCP-700/900 シリーズ、またはマスター
セットアップユニット MSU-900/950 を接続します。
ご注意
カメラコントロールユニットと接続して使用するときは、こ
の端子には何も接続しないでください。
i PROMPTER1(プロンプター信号 1 出力)端子(BNC
型)
プロンプター信号を出力します(カメラコントロールユニッ
ト接続時のみ有効)。
j TESTOUT(テスト出力)端子(BNC 型)
アナログ信号を出力します。
メニューの選択で、VBS 信号、VF 端子とほぼ同じ HD 信
号、HD-SYNC 信号、SD-SYNC 信号を出力することができ
ます。
k SDI2(シリアルデジタルインターフェース)端子
(BNC 型)
HDSDI または SDSDI 信号を出力します。
16
各部の名称と働き
l AUDIOIN(オーディオ入力)CH1、CH2 端子(XLR
型 3 ピン)/ スイッチ
オーディオ信号を入力します。チャンネル 1、2 それぞれに
対して入力選択スイッチ、マイク電源スイッチが用意されて
います。
準備
レンズの取り付け
CH1 オーディオ入力選択スイッチ
マイク電源スイッチ
CH2 オーディオ入力選択スイッチ
LINE
FRONT MIC
MIC
48V
OFF
AUDIO IN
CH 1
LINE
AES/EBU
MIC
48V
OFF
CH 2
AUDIOINCH2 端子AUDIOINCH1 端子
CH1(チャンネル 1)オーディオ入力選択スイッチ
AUDIOINCH1 端子に接続する機器に合わせて設定します。
LINE:ラインレベル(0dBu)の信号を接続するとき
FRONTMIC:MIC1IN 端子に接続したマイクを使用する
とき
MIC:マイクを接続するとき
CH2(チャンネル 2)オーディオ入力選択スイッチ
AUDIOINCH2 端子に接続する機器に合わせて設定します。
LINE:ラインレベル(0dBu)の信号を接続するとき
AES/EBU:デジタルオーディオ信号を接続するとき(カ
メラ出力と同期させる必要があります。)
MIC:マイクを接続するとき
本機に取り付ける手順は、次のとおりです。
◆ レンズの取り扱いについては、レンズに付属の取扱説明書をご覧
ください。
1,3425
1
レンズ固定レバーを押し上げて、レンズマウントからレ
ンズマウントキャップをはずす。
2
レンズマウント上部中央の凹部にレンズの位置決めピン
を合わせ、レンズをマウントに差し込む。
マイク電源スイッチ
対応する AUDIOIN 端子にマイクを接続したとき、マイク
に電源を供給するかどうかを設定します。
+48V:+48V の電源をマイクに供給する。
OFF:電源をマイクに供給しない。
(一番下の位置は機能しません。この位置にしてもマイクに
電源は供給されません。)
ご注意
+12V 電源を供給するためにはセットの改造が必要です。
3
レンズを支えながら、レンズ固定レバーを押し下げてレ
ンズを固定する。
4
レンズケーブルを LENS 端子に接続する。
5
レンズケーブルをケーブルクランプに押し込む。
フランジバックの調整
次のような場合、フランジバック
• レンズを初めて取り付けたとき
• レンズを交換したとき
• ズーム操作の際に、望遠・広角の両方で焦点がきちんと合
わないとき
1)
の調整が必要です。
準備
17
ご注意
フランジバックの調整のために操作するレンズの各部分の位
置は、レンズによって異なります。レンズに付属の取扱説明
書で確認してください。
例:ビューファインダー HDVF-20A/
C35W を取り付ける
◆ ビューファインダーの取り扱いについて詳しくは、ビューファイ
ンダーの取扱説明書をご覧ください。
フランジバックの調整の手順は、次のとおりです。
約3 m
1
絞りのモードを手動にして、絞りを開放にする。
2
フランジバック調整用チャートを本機から 3m ぐらいの
所に置き、適正な映像出力レベルが得られるように、照
明を調整する。
2)
3
Ff
リング固定ネジをゆるめる。
4
手動または電動で、ズームリングを望遠位置にする。
取り付け手順
1
ビューファインダーを図の矢印の方向にスライドさせて
取り付ける。
ストッパーが自動的に下がります。
VF 端子
ビューファインダー
ストッパー
5
フランジバック調整用チャートを写し、フォーカスリン
グを回して焦点を合わせる。
6
ズームリングを広角位置にする。
7
Ff リングを回し、フランジバック調整用チャートに焦点
を合わせる。このとき、距離リングを動かさないように
注意してください。
8
遠望と広角の両方で焦点が合うようになるまで、手順 4
〜 7 の操作を繰り返す。
9
Ffリング固定ネジをしっかり締める。
1) フランジバック:レンズマウントの取り付け面から結像面までの距離
2) Ff:Flangefocallength
ビューファインダーの取り付け
ビューファインダーを取り付けたあと、接眼レンズを太陽に
向けて放置しないでください。太陽光が接眼レンズを通して
ビューファインダー内部に焦点を結び、火災の原因となるこ
とがあります。
MIC1IN 端子
2
ビューファインダーの左右位置を決め、左右位置固定リ
リングを回して締める(下記「左右方向の調整」参照)。
3
ビューファインダーケーブルをカメラの VF 端子に接続
する。
4
マイクケーブルをカメラの MIC1IN 端子に接続する。
位置を調整する
位置を左右方向および前後方向に調整して、ビューファイン
ダー内を見やすくすることができます。
18
準備
左右方向の調整
ビューファインダー
左右位置固定リング
1
ビューファインダー左右位置固定リングをゆるめる。
2
ビューファインダーを左右にスライドさせ、内部が見や
すい位置に調整する。
3
ビューファインダー左右位置固定リングを締める。
ビューファインダーを取りはずすには
ビューファインダー左右位置固定リングをゆるめ、ストッ
パーを上げて、ビューファインダーを取り付けたときと逆の
方向にスライドさせて抜き取ります。
ビューファインダーが脚に当たらないように
するには
本機を持ち運ぶときに、ビューファインダーが脚に当たらな
いようにするには、ビューファインダー回転機構 BKW-401
(別売り)を取り付けて、ビューファインダーを上部に回転
させておきます。
前後方向の調整
ビューファインダー
前後位置固定レバーLOCK つまみ
1
ビューファインダー前後位置固定レバーと LOCK つまみ
をゆるめる。
2
ビューファインダーを前後にスライドさせ、内部が見や
すい位置に調整する。
3
ビューファインダー前後位置固定レバーと LOCK つまみ
を回して、ビューファインダーを固定する。
ご注意
ビューファインダーを上部に回転させる前に、ビューファイ
ンダーを少し前に引き出した位置で固定してください。
ビューファインダーの前後方向の位置が最後部になっている
と、ビューファインダー回転機構のアームが本機のハンドル
に当たります。
BKW-401 の取り付け手順
1
BKW-401 のローテーション機構部のアームを下図の矢
印の方向に回転させる。
次に、対辺 3 ミリの六角レンチを使用して、ボルト M4
× 8 とワッシャーをはずし、ローテーション機構部と
ビューファインダー前後位置調整機構部を分離する。
準備
19