Sony DVS-128 Operating manual

ROUTING SWITCHER
DVS-128
BACKUP CPU BOARD
BKDS-12890
BACKUP POWER SUPPLY UNIT
BKDS-12891
ANALOG AUDIO INPUT BOARD
BKDS-AA10
ANALOG AUDIO OUTPUT BOARD
ANALOG VIDEO INPUT BOARD
BKDS-AV10
ANALOG VIDEO OUTPUT BOARD
BKDS-AV11
AES/EBU INPUT BOARD
BKDS-DA10
AES/EBU OUTPUT BOARD
BKDS-DA11
電気製品は、安全のための注意事項を守らないと、火災
警告
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と製 品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルをよく お読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、いつ でも見られるところに必ず保管してください。
OPERATION MANUAL
や人身事故になることがあります。
[Japanese/English]
1st Edition
日本語
安全のために
ソニー製品は安全に充分配慮して設計されています。しかし電気製品は、安 全のための注意事項を守らないと、火災や感電などにより死亡や大けがなど 人身事故につながることがあり、危険です。 事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
2(J)〜3(J)ページの注意事項をよくお読みください。
オプションユニットの装着について
危険を避けるために、オプションユニットの装着はサービストレーニングを 受けた技術者、もしくはソニーのサービス担当者または営業担当者にご依頼 ください。
警告表示の意味
オペレーションマニュアルおよ び製品では、次のような表示を しています。表示の内容をよく 理解してから本文をお読みくだ さい。
警告
この表示の注意事項を守らない と、火災や感電などにより死亡 や大けがなど人身事故につなが ることがあります。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめ します。点検の内容や費用については、ソニーのサービス担当者または営業 担当者にご相談ください。
故障したら使用を中止する
ソニーのサービス担当者、または営業担当者にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
1 電源を切る。
異常な音、におい、 煙が出たら
炎が出たら
/
2 電源コードや接続コードを抜く。 3 ソニーのサービス担当者、または営業担当
者に修理を依頼する。
すぐに電源を切り、消火する。
/
注意
この表示の注意事項を守らない と、感電やその他の事故により けがをしたり周辺の物品に損害 を与えたりすることがあります。
注意を促す記号
火災
行為を禁止する記号
禁止
行為を指示する記号
感電
分解禁止
強制
アース線を
接続せよ
目次
警告 ....................................................................................................................
注意 ....................................................................................................................
ルーティングスイッチャーシステムのマニュアル構成.............................................
概要 .........................................................................................................................
ハイブリッドルーティングスイッチャーの特長 ...................................................... 5(J)
DVS-128シリーズ構成商品の概要 ............................................................................... 6(J)
ハイブリッドルーティングスイッチャーの制御システム ...................................... 7(J)
ハイブリッドルーティングスイッチャーの機能 ...................................................... 8(J)
S-BUS制御システムの特長 ........................................................................................... 8(J)
システム接続例 .............................................................................................................. 9(J)
各部の名称と働き ..................................................................................................
ルーティングスイッチャーDVS-128 ......................................................................... 11(J)
アナログオーディオ入力ボードBKDS-AA10 ........................................................... 14(J)
アナログオーディオ出力ボードBKDS-AA11 ........................................................... 14(J)
アナログビデオ入力ボードBKDS-AV10 ................................................................... 15(J)
アナログビデオ出力ボードBKDS-AV11 ................................................................... 15(J)
AES/EBU入力ボードBKDS-DA10............................................................................. 16(J)
AES/EBU出力ボードBKDS-DA11............................................................................. 16(J)
エラー表示と対策 ..................................................................................................
主な仕様 ................................................................................................................
ルーティングスイッチャーDVS-128 ......................................................................... 18(J)
バックアップCPUボードBKDS-12890 ...................................................................... 19(J)
バックアップパワーサプライユニットBKDS-12891 .............................................. 19(J)
アナログオーディオ入力ボードBKDS-AA10 ........................................................... 19(J)
アナログオーディオ出力ボードBKDS-AA11 ........................................................... 20(J)
アナログビデオ入力ボードBKDS-AV10 ................................................................... 21(J)
アナログビデオ出力ボードBKDS-AV11 ................................................................... 21(J)
AES/EBU入力ボードBKDS-DA10............................................................................. 22(J)
AES/EBU出力ボードBKDS-DA11............................................................................. 22(J)
2(J) 3(J) 4(J) 5(J)
11(J)
17(J) 18(J)
日 本 語
1 (J)
警告
分解禁止
禁止
強制
下記の注意を守らないと、
感電火災
火災感電により死亡大けがにつながることがあります。
外装を外さない、改造しない
外装を外したり、改造したりすると、感電の原因となります。 内部の調整や設定および点検を行う必要がある場合は、必ずサービストレー ニングを受けた技術者にご依頼ください。
内部に水や異物を入れない
水や異物が入ると火災や感電の原因となります。 万一、水や異物が入ったときは、すぐに電源を切り、電源コードや接続コー ドを抜いて、ソニーのサービス担当者または営業担当者にご相談ください。
指定の電源コードを使用する
指定以外の電源コードを使用すると、火災や感電の原因となります。 他の電源コードを使用する場合は、ソニーのサービス担当者または営業担当 者にご相談ください。
禁止
禁止
禁止
電源コードを傷つけない
電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。
電源コードを加工したり、傷つけたりしない。重いものをのせたり、引っ張ったりしない。熱器具に近づけたり、加熱したりしない。電源コードを抜くときは、必ずプラグを持って抜く。ラックマウントするとき、レールにはさみ込まない。
万一、電源コードが傷んだら、ソニーのサービス担当者に交換をご依頼くだ さい。
油煙、湯気、湿気、ほこりの多い場所では設置•使用しない
上記のような場所で設置・使用すると、火災や感電の原因となります。
ファンが止まったままの状態で使用しない
ファンが止まると、ステータス表示ランプが赤く点滅します。そのまま使用 し続けると、内部に熱がこもり火災の原因となることがあります。ソニーの サービス担当者または営業担当者ににご連絡ください。
2 (J)
注意
禁止
強制
アース線を
接続せよ
下記の注意を守らないと、
けがをしたり周辺の物品に損害を与えることがあります。
通風孔をふさがない
通風孔をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となることがあります。
逆さまや横倒しにしない。
風通しの悪い、狭いところに押し込まない。
毛足の長いじゅうたんや布団の上に置かない。
布をかけない。
安定した場所に設置する
ぐらついた台の上や傾いたところなどに設置すると、製品が落下してけがの 原因となることがあります。
安全アースを接続する
安全アースを接続しないと、感電の原因となることがあります。次の方法で アースを接続してください。
電源コンセントが3極の場合
指定の電源コードを使用することで安全アースが接続されます。
強制
禁止
電源コンセントが2極の場合
指定の3 極→2 極変換プラグを使 用し、変換プラグから出ている 緑色のアース線を建物に備えら れているアース端子に接続して ください。
安全アースを取り付けることができない場合は、ソニーのサービス担当者ま たは営業担当者にご相談ください。
人以上で取っ手を持って運搬する
3
取っ手を持たないと、機器が落下してけがの原因となることがあります。 また、けがをふせぐため、運搬は必ず3 人以上で行ってください。
台以上積み上げない
2
ラックを使用せずに2 台以上積み上げると、機器が落下してけがの原因とな ることがあります。
変換プラグ
アース線
禁止
重い物を載せない、踏み台にしない
本機の上に重い物を載せたり、踏み台にしたりすると、載せたものが落下し たり、本機が倒れたりして、けがの原因となることがあります。
3 (J)
ルーティングスイッチャーシステムのマニュアル構成
ルーティングスイッチャーシステムには、以下のマニュアルが用意 され ています。目的に合わせて、または本書の指示にしたがって ご覧ください。
オペレーションマニュアル(本書、付属)
ルーティングスイッチャーの簡単な概 要、 接続例、各部の名称、仕 様などの情報を提供し ま す。
インストレーションマニュアル
ルーティングスイッチャーシステムの初期設定や 動作 確認について 説明したマニュアルです。本機だけでなく、ルーティングス イッ チャーシステムの主要構成機器に関する情報を提供します。
メンテナンスマニュアル
本機の保守に関する情報と、主なブロックおよび基板交換などの 初期サービスに関する情報を提供します。
メンテナンスマニュアル
部品レベルまでのサービスを前提とした情報(調整要項、マウント 図、回路図、詳細な パ ーツリス ト) を提供しま す。入手を希望される 方は、お買い上げいただいた機器の販売担当者にお問い合わせ ください。
プロトコルマニュアル(別売り)
本機を制御するためのプロトコルに関する情報を提供します。 本機がサポート可能なプロ トコル に 対し、次 のようなマ ニ ュア ル が 用意されています。必要なプロトコルマニュアルについては、お買 い上げいただいた機器の販売担当者にお問い合わせください。
ソフトウェア編(付属)
パート1(付属)
パート2(別売り)
S-BUSリモート用ターミナル制御プロトコル:S-BUSPROTOCOL
ANDCOMMANDSPECIFICATIONS
ソニーカートプロトコル: ROUTING SWITCHER SYSTEM
PROTOCOLANDCOMMANDSPECIFICATIONS
DVS-V3232B/V6464B
(別売り)
ルーティングスイッチャーシステムの技術概要および各種アプリケー ション情報を提供します。入手を希望さ れ る 方は、お買い上げいた だいた機器の販売担当者にお問い合わせください。
オペレーション 機器に付属)
アンド インストレーションガイド(別売り
シリーズテクニカルマニュアル
4 (J)
概要
放送業務用として新たに開発されたハイブリ ッドルーテ ィングスイッ チャーDVS-128およびBKDSシリーズオプションボード/ユニット は、複数の信号フォ ーマットに対応可能な マトリックススイ ッチャーシ ステムを構築します。 1つの筺体内で、アナログオーディオ/ ビデオ信号およびデジタル オーディオ信号を、32チャンネル単位で最大128×128のマトリック スサイズで切り換えます。 実際の信号切り換え操作は、別売りのコントロー ル ユニットBKS­R1607/R1608/R3209/R3210などの外部制御機器から行います。 また、本システムを動作させるためには、 あらかじめ PC のター ミナ ルエミュレーターなどによる、各種の設定(テーブルデータ作成や システムの設定)が必要です。 放送局やプロダクションハウスで使用されている機器の動作状態 および発生したエラ ー内容を、1台のコンピューターで集中監視す
るISR(InteractiveStatusReporting)システムを使って、本機の
動作状態を監視することもできます。
◆ISRシステムについて詳しくは、インストレー シ ョンマニュアルをご覧くださ い。
アナログオーディオ・デジタルオーディオの相互乗り入れ
DVS-128システムでは異なる信号フォーマットのマ トリックススイッ チャーを同時に動作させるこ とができますが、アナログオーディオ ボードとデジタルオーディオ(AES/EBU)ボードでは同一の信号
フォーマッ トを使用 してい るため、それぞれの相互乗り入れ可能で
す。すなわちアナログオーディオ(ステレオ)信号で入力してデジ
タルオーディオ信号で出力したり、またその逆に動作させるこ とが
でき ます。 将来、アナログオーディ オシステムからデジタルオーディオシステム への移行がスムーズに実現できます。
デジタ ルオーディオ信号のモニター も容易に行えます。
系統のリファレンス信号に対応
2
DVS-128はビデオリファレンスおよび オ ーディオリ ファレンス(オー
ディ オワードシンク)の入力端子を各2系統備え、信号マトリックス
単位で選択して使用できます。 例えば、放送局のハウスシンクと、それと異なる位相/周波数のリ
ファレンスを、 1つの 筐 体内 で別々のマトリックスのリファレンスとして
使用する こ とができます。
ハイブリッドルーティングスイッチャー の特長
複数信号フォーマットに対応
DVS-128システムでは、それぞれ32チャンネル単位の入力ボー
ド/出力ボードで構成される オプションボードを本体に装着すること
によって、アナログオーディ オ信号、AES/EBUデジタルオーディオ
信号、アナログビデオ信号に対応します。 1つの筐体内で複数の信号フォーマットのボードを同時に動作させ
ること ができる ため、従来複数台に分けていた筐体を1 台に集約
することが可能です。
最大
128×128
本システムの入出力チャ ンネル数と も最大128チャンネルとなって
おり 、カスケー ド接続に代表されるような拡張手段に頼ることなく、
例えば64×32のデジタルオーディオ信号マトリックスと64×96の
アナログビデオ信号マトリックスを1筐体で実現できます。
リダンダント
信頼性 を重視する放送業務用機器として不可欠なバックア ップ用
コン トロールボードおよびバックアップ用電源ユニットを、それぞれ
別売りCPUボード/パワーサプラ イユニットとして用意しています。
のマトリックスサイズ
リダンダント電源
CPU/
ソニー
S-BUS
本システムは、1本の同軸ケーブルで動作をコントロールできる ソ ニーS-BUSコントロール方式を採用しています。日常の複雑な操 作も同軸ケーブル1本で実現します。
新開発ソフト仕様に対応
本シス テム は、従来のソニールー ティングスイッチャー制御ソフトか
ら制御マ トリックスサイズや制御内容 をグレードアップした新ソフ トに
対応しています。主な拡充内容は下記の通りです。
1024×1024(8レベル)または1024×512(16レベル)に対応。
16文字の「デスクリプション(記述)名称」を最大2048まで登録
可能。
32種類の「タイプ名」を使用可能。
タイ ライ ン管理の各グループの要素数を255に拡張。
コントロール方式
5 (J)
概要
DVS-128
ルーティングスイッチャー
ハイブリ ッドルーティングスイッチャーシステムの本体外筐ユニットで す(EIA14RUサイズ)。 基本構成は電源ユニット1台、制御用 CPUボード1枚のみで、 BKDSシリーズの入出力ボードをオプションボー ド用のス ロ ットに 装 着することにより、柔軟にシステムを構築できます。 入力ボード用のス ロット、出 力 ボ ード用のス ロットにそれぞれ4枚ま で装着し、最大128チャンネルの制御が可能です。 バックアッ プ用の電源ユニットおよびCPUボードも、 オプシ ョンで装 着できます。
バックアップ
DVS-128本体に標準装備されているCPU-275ボードと同じボー ド です。本体のオプションCPUボード用ス ロットに装着します。
万一標準装備のCPUボードが正常に機能しなくなった場合は、ア ラームを出してバックアップボードが自動的に動作を開始し、システ ムの動作を継続します。
シリーズ構成商品の概要
DVS-128
ボード
CPU
BKDS-12890
のどち らでも接続できます。 ケーブルを直接接続するためのD-subケーブルアダプターが付属 されています。
アナログオーディオ出力ボード
アナログオーディ オ信号用マトリックススイッチャー兼 出力ボー ドで
す。メインボード1 枚とコネク ターパネル 1 枚で構 成されています。
基準出力レベルは+4dBm、出力適正負荷インピーダンスは 600
Ω、出力端子はD-sub25ピンコネク ターで す。
128入力×32出力のマトリックス回 路を 備え、 48kHz・20ビットの高
精度でD/A変換し、32チャンネルのアナログオーディオ信号を 出
力します。
本ボードの入力側には、アナログオーディオ入力ボードBKDS-
AA10、AES/EBU(デジタルオーディオ)入力ボードBKDS-DA10
のどち らでも接続できます。 ケーブルを直接接続するためのD-subケーブルアダプターが付属 されています。
アナログビデオ入力ボード
BKDS-AA11
BKDS-AV10
バックアップパワーサプライユニット
BKDS-
12891
DVS-128本体に標準装備されている電源ユニットと同じユニットで す。本体のオプ ションパワ ーサプ ラ イユニット用スロットに 装 着し、 電 源を二重化します。 万一いずれかのパワーサプライユニットが正 常 に 機 能しなくなった 場合でも、残った1台のユニットで動作を継続します。
アナログオーディオ入力ボード
アナログオーディオ信号用入力ボードです。 メインボー ド1 枚とコネクターパネル 1 枚で構 成されています。
32チャンネルのアナログオーディ オ信号を、ステレオで入力するこ
とができます。
基準入力レベルは+4dBm、入力インピーダンスは600Ω、入力
端子はD-sub25ピンコネクタ ーです。 ボード内部では、全チャンネルを48kHz・20ビットの高精度でステ レオA/D変換し、AES/EBU相当のデジタルオーディオ信号として マザー ボ ードの信号バスラインに出力します。
本ボードの出力側には、アナログオーディオ出力ボードBKDS-
AA11、AES/EBU(デジタルオーディオ)出力ボードBKDS-DA11
BKDS-AA10
アナログビデオ信号用入力ボードです。 メインボー ド1 枚とコネクタ ーパネル 1 枚で 構成されています。
NTSC、PALなどの標準ビデオ、コンポーネン トビデオ、HDアナロ グビデオなどのアナログビデオ信号を、最大32チャンネル入力で きます。入力端子はBNCコネクターです。 ボード内部では、信号の有無を検出し、入力された信号にペデス タルクランプ処理、信号出力平衡化処理などを施して、マザーボー
ドの信号バスラインに出力します。
クランプ方式には、8チャンネル毎にセルフク ランプ、リファレンス同
期ク ランプ、ダイレクトを選択できます。
本ボードの出力側には、アナ ログ ビデオ出力ボードBKDS-AV11を
接続できます。
アナログビデオ出力ボード
アナログビデオ信号用マトリックススイッチャー兼出力ボードです。 メインボー ド1 枚とコネクタ ーパネル 1 枚で 構成されています。
128チャ ンネルのアナログビデオ信号をマ トリックス処 理して、 32
チャ ンネルのアナログビデオ信号を出力します。
出力端子はBNCコネクターで、チャンネル1〜8および17〜24は
各2系統の出力を使用できます。
本ボードの入力側には、アナ ログ ビデオ入力ボードBKDS-AV10を
接続できます。
BKDS-AV11
6 (J)
AES/EBU
AES/EBUデジタルオーディオ信号用入力ボードです。
メインボー ド1 枚とコネクターパネル 1 枚で構 成されています。
32チャンネルのAES/EBUデジタルオーディオ信号を入力すること
ができます。入力端子はBNCコネクターです。
サンプリング周波数48kHzで、DVS-128本体のリファレンスビ デ オ 端子に入力されるリファ レ ンス信号に同期した信号を入力します。 本ボードの出力側には、アナログオーディオ出力ボードBKDS­AA11、AES/EBU(デジタルオーディオ)出力ボードBKDS-DA11 のどち らでも接続できます。
入力ボード
BKDS-DA10
ハイブリッドルーティングスイッチャー の制御システム
DVS-128ルーティングス イッチャーシステムでは、システ ム設定には PCのターミ ナルエミ ュレーターを使 用し、信号の切り換えにはコン
トロールパネルなどの制御装置を使用します。
制御システムには、BNC型のREMOTE1端子を使用するS-BUS、 およびD-sub9ピンのREMOTE2端子を使用するRS-422Aの2系 統があります。 2系統の制御を同時に使うこともでき ます。
AES/EBU
AES/EBUデジタルオーディオ信号用マトリックススイッチャー兼出 力ボードです。メイ ンボー ド1 枚とコネク ターパネル 1 枚で構成され ています。 128入力×32出力のマトリックス回 路を備え、 32チャンネルのAES/ EBU デジタルオーディオ信号を出力します。 出力端子はBNCコネクターで、チャンネル1〜8および17〜24は 各2系統の出力を使用できます。 本ボードの入力側には、AES/EBU(デジタルオーディオ)入力
ボードBKDS-DA10だけでなく、アナログオーディオ入力ボード
BKDS-AA10も接続でき、アナログからデジタルへの変換が簡単に 行えます。
出力ボード
BKDS-DA11
S-BUS
S-BUSは、ソニーがルーティングスイッチャーシステムの制 御用に 開発したプロトコルです。複数のルーティングスイッチャーとコ ン ト ロールユニットを、1本の同軸ケーブルで接続し、通信することがで
きます。 S-BUSにより制御できる機器の台数は、ルーティングスイッ
チャー、 コ ントロールユニットなど合わせて254台です。 DVS-128システムでは、RS-422AのコマンドをS-BUSコマンドに変 換 することにより、D-sub9ピンのREMOTE2端子を通したS-BUS 制御も可能です。
RS-422A
本シス テムでは、RS-422Aのコマンドを内部でS-BUSのコマンドに 変換して、REMOTE2端子からS-BUS制御することも可能です。 RS-422Aコマンドでそのま ま 制御するモードをダイ レクトモード、S­BUSコマンドに変換して制御す るモードをS-BUS変換モードとよび
ます。S-BUS変換モードでは、制御できる系統を拡張し最大256系
統、8レベルの入出力 を制御できますが、応答速度はダイレク トモー
ドより 遅くなり ます。また制御でき る内容も、RS-422A用プロトコルで
行えるものに限定さ れます。
による制御
による制御
レベル設定による複数信号の同時制御
多種類の信号を同時に扱う場合、それぞれの信号別にルーティン
グスイッチャーが必要になり ます。たと えば、VTRで記録を行うため
に必要な信号には、ビデオ、オーディオ、タイムコード、リモートコン トロールがあり 、それぞれビデオ、オーディオ、タイムコー ド、リモー トの各ルーティングスイッチャーで 信 号を切り換えます。これらの切
り換えを行う信号を総 称してレベルと呼 びます。本システムでは最
大16種類のレベルを設定し、レベルごとに異なる入力信号の番号
を設定して同時に制御することができます。
7 (J)
概要
ハイブリッドルーティングスイッチャー の機能
ハイブリッドルーテ ィングスイッチャー システムは次のよう な機能を備
えています。
設定した入出力系統の保護機能
設定した出力系統を、他のパネルか ら 切り換 えら れないようにする
プロテクト機 能と、 入力系統をすべてコントロールパネルから隠して
切り換えられないように し、設定したクロスポイ ントを保護するシー
クレット機能を備えています。
クロスポイントを無効にする機能
出力系統ごとに、選択できる入力系統を制限し、特定の入力系統
を指定した出力系統にしか出力できないよ うにすること ができま
す。
パスワード機能
パスワードを設定しておき、オペレーターを制 限 することができま す。
名称設定機能
入出力端子に名称を設定し、接続する信号を識別できます。名称
は2種類の設定方法があり、ひとつは「タイ プ名(VTR、カメ ラなど
の機器名)+番号」(例:VTR1)で、もうひとつは任意の16文字 の名前をつける「デスクリプション(記述)名称」です。 設定した名称は、別売りのディスプレイユニットBKS-R3280/R3281
およびコ ントロールユ ニットBKS-R1607/R3210に表示させることが
でき ます。
バーチャルマッピッング機能
仮想マトリックス上にクロス ポイ ントを配置することができます。
フリーアサイメント機能
1つの端子名称に、レベルごとに異なる端子番号を割り当てること
ができます。
ファントム機能
複数のクロスポイントを同時に切 り 換 えるこ とができます。
自己診断機能
入出力の有無やエラーの発生を、一次局に接続したコントロール
ター ミナ ルに 送り表 示させることが できます。
S-BUS
S-BUS制御システムでは、複数のルーティングスイッチャーとコント
ロールユニットを1本の同軸ケーブルで接続し、制御信号の通信を
行います。ひとつのS-BUS制御システム内の1台のスイッチャーを 1次局に設定し、この1次局がシステム全体の制御を行います。ほ
かのスイッチャーとコン トロールユニットは 2 次 局になり、 1次局の制
御により信号の通信を行います。
S-BUS制御システムは次のような特長があります。
75Ω同軸ケーブル1本による、LAN(LocalAreaNetwork)形式 の制御信号の通信
同軸ケーブル(5C-2Vケーブル使用時)を500mまで延長可能
電源を切らずにシステムを動作状態のまま、S-BUSラインへの接
続、取り外しが可能
1次局に設定 したルーティングスイッチャーは、 複数のS-BUSライ
ンを制御し、 最大254台(1次局を含む)までのルーティングスイッ
チャー とコ ントロールユニットを制御
1本のS-BUSラインには、最大128台のルーティングス イッチャー
とコン トロールユニットが接続可能
自己診断機能によって検出されたエラーの内容を、S-BUSライン 上の1次局に接続されたPC(ターミナルエミュレーター)に表示
PC(ター ミ ナルエミ ュ レーター) で設定した内容(システムの設定 やテーブルデータ)およびク ロ ス ポイントデータを、付属のバック
アップソフ トウェアBZR-20を使用してコンピューターのハードディ
スクに保存し、必要に応じて復元可能
制御システムの特長
モニター機能
別売りのコントロールユニットBKS-R1607/R1608/R3209/R3210
(ソフトウェアバージョ ン3.00以上)を使用し、出力信号のモニター
が可能です。
タイライン機能
2台または3台のルーティングスイッチャ ーを接続する信号線を自動 的に選択できます。
8 (J)
システム接続例
主要構成機器
本システムは75Ω同軸ケーブルで接続されたS-BUSデータリンク
を核に形成されます。
S-BUSデータリンクの主要構成機器は以下のとおりです。
S-BUS
データリンク主要構成機器
ご注意
DVS-128以外のスイッチャ ーを1次局に設定する こ と もでき ますが、 機能が限定されます。
S-BUS
データリンク 上の種別 使用機器 台数 機能
1次局 ルーティングスイッチャー DVS-128 1 S-BUSデータリンク全体の通信制御。
同時に2次局として動作することも可能。
2次局 ・ビデオルーティングスイッチャー DVS-V1616 最大253台 各機器ごとの通信制御。
・X-Yコントロー ル ユ ニット BKS-R3210
ターミナル ターミナル エミュレーター P C 一 般 1 システムの各 種 設 定 。
ス イ ッ チ ャ
・オ ー ディオルーティングスイッチャー DVS-A3232
・RS-422Aルーティングスイッチャー DVS-RS1616 ・タイムコードルーテ ィングスイッチャー DVS-TC3232
リ モ
・32ボタ ンコ ントロール ユ ニット BKS-R3209
ー ト
・ユニバーサルコ ントロー ル ユ ニット BKS-R1607
コ ン ト
・16ボタ ンコ ントロール ユ ニット BKS-R1608
ロ ー
・8 デステ ィネーシ ョンコントロールユニット BKS-R3206
ル ユ ニ
・シングルステータスディ スプレイユニット BKS-R3280
ッ ト
・シングルステータスディ スプレイユニット BKS-R3281
DVS-V3232B/M 1次局からの指示に従って通信を行う。 DVS-V6464B/M
S-BUSラインで発生 したエラーの表示と管理。
接続時のご注意
1次局に使用するルーティングスイッチ ャーでは、内部CPUボー ドのP/SスイッチをPに(スイッチ表示がM/SのモデルではMに)
設定します。
2次局に使用するルーティングスイッチ ャーでは、内部CPUボー ドのM/Sスイッチ(DVS-128ではP/Sスイッチ)をSに設定します。
1本のS-BUSラインに接続できる2次局は最大128台です。
1本のS-BUSラインのケーブル長は最大500m(5C-2Vケーブル
使用時)。
S-BUSラインの最終機に 取り付けるT 型ブリ ッジ、および各スイッ
チャーの使用しないREMOTE1端子は、必ず75Ω終端器で終 端してく ださい。
2次局のルーティングスイッチャーのREMOTE1端子は1個のみ
使用可能です。
REMOTE 4端子(モニターライン)にはリモートコントロー ル ユ
ニットBKS-R1607/R1608/R3209/R3210(バージョン3.00以上)を 接続できます。
型ブリッジ(Bタイプ)の使いかた
T
DVS-128には、BタイプのT型ブリッジが付属しています。 使用するときは、50cm以下の同軸ケーブル(5C-2V)を用意し、次 のように接続してください。
REMOTE 1 (BNC
5C-2V
端子
型、メス
同軸ケーブル
)
型ブリッジ
T
タイプ
(B
)
(50 cm以下)
9 (J)
概要
接続例
DVS-128を1次局とするS-BUSデータリンクの接続例を示します。
ソース
VTR
アナログビデオ
アナログオーディオ
チャンネル1/2
アナログオーディオ
チャンネル3/4
2次局
ターミナル
1次局
REMOTE 1
C B A
パーソナルコンピュータ
(ターミナルエミュレーション)
REMOTE 3
ハイブリッド
ルーティングスイッチャー
DVS-128
(P)
アナログビデオ
アナログオーディオ
チャンネル1/2
アナログオーディオ
チャンネル3/4
デジタルビデオ
タイムコード
:S-BUS :RS-232C :信号系ライン :T型ブリッジ(Aタイプ) :T型ブリッジ(Bタイプ) :75Ω終端器
デスティネーション
VTR
タイムコード
デジタルビデオ
リモートコントロール ユニット
ビデオ
ルーティングスイッチャー
DVS-V6464M
(S)
BKS-R1607
リモートコントロール ユニット
BKS-R1608
リモートコントロール ユニット
BKS-R3209
リモートコントロール ユニット
BKS-R3210
(P):内部CPUボードのP/SスイッチをPに設定(前ペー ジ参照) (S):内部CPUボードのM/SスイッチをSに設定(前ペー ジ 参照)
ビデオ
ルーティングスイッチャー
DVS-V6464M
(S)
リモートコントロール ユニット
BKS-R3206
ディスプレイ ユニット
BKS-R3280
ディスプレイ ユニット
BKS-R3281
タイムコード
ルーティングスイッチャー
DVS-TC3232
(S)
10 (J)
各部の名称と働き
ルーティングスイッチャー
前面パネル
DVS-128
1
ステータス表示ランプ
2
POWER
POWER
A
スイッチ
ROUTING SWITCHER
POWER
B
DVS-128
1 ステータス表示ランプ
ランプの色や点滅によって、本機の状態を表示します。
本機の電源が入り、正常に動作してい るとき は緑に点灯し ます。エ
ラーが発生すると、緑の点滅、赤の点灯/点滅で知らせます。
右側の表示ランプ(B)は、別売りのバックアップパワーサプライユ ニットBKDS-12891を取り付けたときのみ有効です。
◆詳しくは 「エラー表示と対策」(17(J)ページ)をご覧く だ さい。
2
POWER
(電源)スイッチ
本機の電源をON/OFFします。 右側のスイッチ(B)は、別売りのバックアップパワーサプライ ユ ニッ
トBKDS-12891を取り付けたときのみ有効です。
11 (J)
各部の名称と働き
後面パネル
3
4
5
6
7
8
端子
AC IN
U端子
同期信号入力端子
同期信号入力端子
REMOTE 1
REMOTE 2
A
B
端子
端子
1
出力基板用スロット
1 出力基板用スロット
別売りの出力ボードBKDS-AA11、BKDS-AV11、またはBKDS­DA11を装着します。
2 入力基板用スロット
別売りの入力ボードBKDS-AA10、BKDS-AV10、またはBKDS­DA10を装着します。
12 (J)
2
入力基板用スロット
3
AC IN(AC
9
REMOTE 3
q;
REMOTE 4
電源入力)端子
端子
端子
AC電源コードを使って、 AC電源に接続します。
ご注意
端子 B は、別売りの バックアップパワーサプライユニットBKDS­12891を取り付けたときのみ有効です。
4 U(アース)端子
5 同期信号入力端子A (
A系統の同期信号入力用です。
(リファレンスビデオ入力 ):アナロ グの リファレンスビデ
REF IN
オ信号(CCIR624に準拠したブラックバースト信号)を入力し
ます。
2個の端子は内部でスルー接続されています。スルーアウト信 号を使用しないときは、使用しない端子に市販の75Ω終端器
を接続して終端してく ださい。
WORD SYNC IN
オワードシンク信号を入力します。 2個の端子は内部でスルー接続されています。スルーアウト信 号を使用しないときは、使用しない端子に市販の75Ω終端器
を接続して終端してく ださい。
ご注意
信号の切り換えを、リフ ァレンス信号に同期さ せたいとき は、CPU­275基板のS4-1スイッチをSYNC側に設定してください。さらに、 信 号の切り換えタイミング(奇数フィールドまたは偶数フィールド)を PC(ターミナルエミュレーター)で設 定します。
◆詳しくはメンテナンス マニュアルおよびインストレーシ ョンマニュアルをご 覧く ださい。
(オーディオワードシンク入 力):オーディ
BNC
型)
8
REMOTE 2
ソニー9ピンリ モートコン トロールケー ブルを使い、RS-422Aインター
フェースを 介して、外 部のコン トローラーと接続します。 コン トロールター ミナルでS-BUS変換モードに設定すると、この端子
を使ってS-BUS制御が可能になります。
◆詳しくは、インストレーシ ョンマニュアルをご覧ください。
9
REMOTE 3
本機をシステムの1次局(内部のP/SスイッチをP) に設定 してい る場合、システムの動作に必要な設定を行うためのコントロー ル ター ミナ ルを、 この端子に接続します。また、ISRシステムを使って
本機を監視する場合は、ISRシステムをこの端子に接続します。
◆ISRシステムについて詳しくは、インストレー シ ョンマニュアルをご覧くださ い。
ご注意
この端子を使うときは、CPU-275基板のS4-3をTERM側に、S4-2
をP側に設定してください。
◆詳しくは、メンテナンスマニュアルをご覧く ださ い。
接続にはインチねじ付きのD-sub9ピンコネク ターをお使いく ださ
い。
(リモート2)端子A、B(
(リモート3)端子(
D-sub 9
D-sub 9
ピン)
ピン)
6 同期信号入力端子B (
B系統の同期信号入力用です。それぞれA系統の入力端子と同 様に機能 し ま す。 AとB の切り換えは、各ボー ドのス イッチで行います。
7
REMOTE 1
S-BUS制御を行うために、コン トロ ールユニ ットやルーティ ングスイッ チャーを同軸ケーブルで接続します。本機が1次局 SスイッチがP)に設定されている場合は、3つの端子に合計253台 までの リモートコントロールユニットやほかのルーティングスイッ チャーを接続できます。本機が2次局 に設定 されている 場合は 、どれかひとつの端子 を付属のT型ブリッ ジ(B)を使ってS-BUSリンク と接続します。 使用しない端子には、 1次局、2次局とも付属の75Ω終端器を接続してください。
◆詳しくは、9(J)ページの「システム接続例」をご覧く ださい。
(リモート1)端子A、B、C(
BNC
型)
BNC
1)
(内部のP/
1)
(内部のP/Sスイッチが S)
型)
q;
REMOTE 4
出力信号をモニターするときに、モニター系の信号 を制御するコン
トロール信号を入力します。
リモート コン トロー ル ユ ニッ トBKS-R1607/R1608/R3209/R3210
(バージョン3.00以上)を接続できます。
(リモート4)端子(
BNC
型)
..............................................................................................................................................................................................................................................................................
1)S-BUSプロトコ ル に よるリモート制御では、1本の同軸ケーブルラインで データ伝 送 路を構 成し、データリンク内の複数の機器(ルーティングスイッ チャー、コン トロールユニットなど) が、時分割方式でそのデータ伝送路を利
用します。 各機器のうち、伝送路利用の管理を行うのが1次局で、2次局は 1次局の指示に従 って伝送路を利用します。このため、 多数の2次局が接 続されると、数に応じて応答速度が遅くなります。
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