
VS-2480 Q&A
基本性能
Q:VS-1680 や VS-1880 との主な違いはな
んですか?
VS-1680、VS-1880 と比べた主な違いは以下のとおりで
す。
•
サンプリング・レート 96kHz に対応
24 ビット・リニアの録音が可能
•
R-BUS を 2 系統装備
•
•
アナログ・インプットのプリアンプを改良、新開発のプ
リアンプ回路を搭載
•
インプット数が 16 アナログ・インプットに
•
17 本のモーターライズド・フェーダーを装備
マウスによるオペレーションが可能
•
M16(マスタリング 16 ビット)
•
CD プレーヤーや DATレコーダーと同程度の16 ビットのリ
ニア・データとして録音 / 再生します。
MT1(マルチトラック 1)
•
高音質を保ちながら、録音時間はM16の約 2 倍となり
ます。トラック・バウンシングを多用したいときに適してい
ます。
MT2(マルチトラック 2)
•
高音質を保ちながら、MT1より長い時間録音できます。
•
LIV(ライブ 1)
MT2よりも長い時間録音できます。ディスク・ドライブ
の空き容量が少ないときや、生演奏を録音したいときなどに
適しています。
•
LV2(ライブ 2)
もっとも長い時間録音できます。
VGA OUT による情報表示可能
•
•
SMPTE入力端子を装備
ワード・クロック入力端子を装備
•
3.5 インチ・ハード・ディスク(HDP35シリーズ)を内
•
蔵でき、パーティション・サイズが 10GB までに拡張
チャンネル全てにダイナミクス(コンプレッサー / エク
•
スパンダー)を装備
•
チャンネル EQ が4 バンドに
サラウンド・パンニングに対応
•
Q: 各レコーディング・モードについて教
えてください。
各レコーディング・モードの特徴は以下のとおりです。
M24(マスタリング 24 ビット)
•
VS-2480 の 24 ビット A/D コンバーターを通したアナロ
グ・インプットの音声や 24 ビットのデジタル・インプット
からの音声データを、リニア・データとして録音 / 再生しま
す。
MTP(マルチトラック・プロ)
•
Q: 音声データは圧縮されていますか?
VS-2480 では圧縮記録の録音モードとリニアの録音モード
を選択できます。
たとえば、お勧めしているマルチトラック・プロ(MTP)
モードの場合、ローランドのコーディング技術である
R-DAC により、24ビットの音声データの録音時間を 3 倍
に伸ばす処理をしています。
また、24 ビット・リニアのマスタリング24 ビット
(M24)、および16 ビット・リニアのマスタリング 16ビッ
ト(M16)のモードもお使いいただけます。ただし、この
ときの最大同時録音 / 再生トラック数は、48kHz 以下の場
合には 16 トラックまで、96kHz の場合には 8 トラックま
でに制限されます。
Q:24 トラックすべてに録音してある場合
にもミックスダウンできますか?
マスタリング・ルームにて、トラック 23/24 の空いたV ト
ラックへ、24 トラックすべてを再生しながら2 トラックに
ミックス・ダウンすることが可能です。
VS-2480 の 24 ビット A/D コンバーターを通したアナロ
グ・インプットの音声や 24 ビットのデジタル・インプット
からの音声データを、ローランドが開発したコーディング技
術(R-DAC)により録音/ 再生します。通常はこのモード
を選ぶとよいでしょう。
CDR(CD ライティング)
•
オーディオ CD 作成時に、イメージ・データへの変換作業を
省略できるモードです。CD プレーヤーや DATレコーダー
と同程度の 16 ビットのリニア・データとして録音/ 再生し
ます。
Q: 録音時間はどれくらいですか?
各レコーディングモードでのサンプリングレートごとの録音
時間は以下の通りになります。(単位=分)
モード 96kHz 88.2kHz 64kHz
M24 662 721 993
MTP 1,989 2,165 2,983
M16 994 1,082 1,491
CDR 994 1,082 1,491
MT1 1,989 2,165 2,983
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VS-2480 Q&A
モード 96kHz 88.2kHz 64kHz
MT2 2,651 2,885 3,976
LIV 3,181 3,462 4,772
LV2 3,977 4,329 5,966
モード 48kHz 44.1kHz 32kHz
M24 1,324 1,442 1,987
MTP 3,977 4,329 5,966
M16 1,989 2,165 2,983
CDR 1,989 2,165 2,983
MT1 3,977 4,329 5,966
MT2 5,302 5,771 7,953
LIV 6,362 6,925 9,543
LV2 7,955 8,658 11,932
(10Gバイト/ パーティションあたり、1 トラック換算、単
位=分)
ただし、プロジェクトの構成やプロジェクトの数などで、こ
れ以下になることがあります。
Q: 同時に録音 / 再生できるのは何トラッ
クですか?
各レコーディングモードでのサンプリング・レートごとの最
大同時録音 / 再生トラック数は以下のとおりです。
ンを記録できます。
ただし、SENS つまみ、及びPHONES1/2 つまみ、
MONITOR つまみの位置は記録できません。
Q: ヘッドホンから特定のバスの音をモニ
ターすることはできますか?
できます。
2 つのヘッドホン端子にそれぞれ違ったバスの信号をアサイ
ンすることが可能です。
Q: ロケーターは一度にいくつまで呼び出
せるのですか?
一度に呼び出せるのは1つだけですが、プロジェクトあたり
100(10 ポイント×10 バンク)のロケーターを記録でき
ます。
Q: オートミックスをアンドゥ / リドゥす
ることはできますか?
VS-2480 のオートミックス機能は、1レベルのアンドゥ /
リドゥが可能です。
レコーディング
・モード
M24/M16/CDR 最大同時録音 :8 最大同時録音 :16
MTP/MT1/ 最大同時録音 :8 最大同時録音 :16
MT2/LIV/LV2 最大同時再生 :12 最大同時再生 :24
ただし、プロジェクトの構成や HDP35 シリーズのハード・
ディスクの性能によってこれ以下になる場合があります。
96/88.2/64kHz 48/44.1/32kHz
最大同時再生 :8 最大同時再生 :16
Q: 異なるプロジェクト間でもトラック・
コピーはできますか?
同じ録音モードでサンプリング周波数が同じプロジェクトの
トラックをインポートすることができます。
発売時のバージョン 1.00 ではできません。バージョン・
アップにて対応の予定です。
Q: ミキサーのフェーダー位置は記録でき
ますか? SENS つまみ位置は記録できま
すか?
シーン・メモリーにプロジェクトあたり最大 100 のパター
Q: オートミックスにはエフェクトのパラ
メーターを記憶させることもできます
か?
エフェクト・パラメーターをオートミックスで記録 / 再生す
ることはできません。
Q:VS-2480 をミキサーとしてのみ使用す
ることはできますか?
使用可能ですが、HDP35 シリーズのハード・ディスクを必
ず内蔵しておく必要があります。
Q: フレーズ・パッドに登録できるフレー
ズの長さに制限はありますか?
VS-2480 での全てのフレーズの最大の長さは 24 時間未満
に制限されています。これら実際に録音・編集されたフレー
ズが、フレーズ・パッドに登録されますので、フレーズ・
パッドの最大の長さも 24 時間未満になります。
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VS-2480 Q&A
エフェクト
Q: エフェクトは標準装備されています
か?今までの VS シリーズのエフェクト
ボードは使えますか?
VS-2480 には VS8F-2 が1 枚標準装備されていますので、
お買い上げ時の状態で最大 2 系統のステレオ・エフェクト
を使用できます。VS8F-2 は本体に追加して 3 枚装着可能
で、最大 8 系統のステレオ・エフェクトを使用できます。
VS8F-1 は VS-880専用のエフェクト・ボードのため、
VS-880 以外では使用できません。
Q: マイク・モデリングを使用するにはど
のようなマイクが推奨ですか?
ローランドのダイナミック・マイク DR-20、また、コンデ
ンサー・マイクであれば、AKG 社製の C-3000B がお使い
いただけます。
ター)を用意していますが、特定の音節だけを補正するなど
の機能は搭載していません。
Q: 外部エフェクターを任意のチャンネル
へインサートして使用することはできま
すか?
インサート端子は装備していませんが、外部エフェクターを
使用することはできます。
お持ちの外部エフェクターを通して録音したい場合には、一
旦インプット・ミキサー・チャンネルに音源を入力し、その
信号を AUX バスを経由して、AUX A などのアナログ・アウ
ト端子、またはコアキシャル / オプティカル・デジタル端子
に個別に出力して外部エフェクターに出力することが可能で
す。外部エフェクターの出力を別のインプット・ミキサー・
チャンネルに入力して、その信号をトラックにアサインする
ことで、外部エフェクターをインサートした信号の録音が可
能です。詳しい接続方法をこの説明書の「外部エフェクト機
器を接続して録音する方法(P.8)」に記載しています。
なお、音質やノイズ低減、操作性などを考えた場合では、
VS シリーズの内蔵エフェクトをインサートして使用するこ
とをおすすめします。
Q:VM-7000 シリーズのように 31 バン
ド・グラフィック・イコライザーやリア
ルタイム・スペクトラム・アナライザー
機能は使えますか?
サンプリング・レートが 48kHz 以下の時、スペクトラム・
アナライザー機能を使用できます。
また、ホワイト・ノイズ、ピンク・ノイズやサイン波のジェ
ネレーターも併せて使用できます。
なお、VM-7000 シリーズに搭載の 31 バンド・グラフィッ
ク・イコライザーは装備していません。
Q:INPUT1 〜 16 に入力した音に、それぞ
れ違ったマイク・モデリングの設定を割
り当てることもできますか?
VS シリーズに搭載のマイク・モデリングのアルゴリズム
は、2系統別々の設定ができる 2in/2out 構成となっていま
すので、最大 4 枚の VS8F-2搭載時には 8つのエフェクト
を使用して、最大 16 チャンネルまで別々のマイク・モデリ
ングが可能です。
Q: ボーカルなどのピッチを修正するよう
なピッチ・コレクト用のエフェクトはあ
りますか?
エフェクトのアルゴリズムに Pitch Shifter(ピッチ・シフ
CD-R/RW ドライブ
Q:CDR-88RW-3 以外の、今までの他の
VS で使用していた CD-R/RW ドライブは
対応していますか?また、他社のドライ
ブは使えますか?
ローランド純正の CDR-88 シリーズがそのままご使用でき
ます。また、CDR-88 シリーズ以外の CD-R/RWドライブ
については、現時点では対応の予定はありません。
Q: 接続した CD-R/RW ドライブにはどの
ようなディスクが使用できますか?
特に制約はありませんが、まれにディスクとドライブの相性
やメディアの品質が問題を引き起こす場合があります。大量
に CD-R をご購入になる場合などは、前もって同じメーカー
のディスク数枚で正常に記録できることをご確認ください。
また、80 分用のディスクは記録のためのグルーブ(溝)が
細い為、正常に記録できない場合がありますのでご使用を避
けてください。なお、8cm の CD-Rディスク(18 分用)は
使用できます。
バックアップにお使いになる場合には、複数のバックアップ
を作ることをおすすめします。また、CD-R/RW ディスクは
デリケートなメディアですので、記録後の保管については、
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