取扱説明書
このたびは、ローランド VG-99 をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。
201a
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2 〜 3)
と「使用上のご注意」(P.4 〜 5)をよくお読みください。また、この機器の優れた機
能を十分ご理解いただくためにも取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必
要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
202
2007
©
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
ローランド・ホームページ http://www.roland.co.jp/
ローランド株式会社
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について 警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
005
● この機器をラックに設置するには、ローランド
が推奨する RAD-99 を、スタンドに設置するに
は PDS-10 を使用してください(P.**)。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
006
● この機器の設置に PDS-10 を使用する場合、ぐ
らつくような所や傾いた所に PDS-10 を設置し
ないでください。安定した水平な所に設置して
ください。機器を単独で設置する場合も、同様
に安定した水平な所に設置してください。
..............................................................................................................
008c
● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC100V
の電源で使用してください。
..............................................................................................................
008d
● 電源供給用の RRC2 IN コネクターには、指定の
機器(FC-300)のみを接続してください。
..............................................................................................................
008e
● 電源コードは、必ず付属のものを使用してくだ
さい。また、付属の電源コードを他の製品に使
用しないでください。
..............................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
2
警告
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012b
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ AC アダプター本体、電源コード、またはプラグが破
損したとき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
023
● CD-ROM を、一般のオーディオ CD プレーヤー
で再生しないで下さい。大音量によって耳を痛
めたり、スピーカーを破損する恐れがあります。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
101c
● 本製品は当社製のスタンド(PDS-10)、または
当社製のラック・マウント・アダプター(RAD-
99)とのみ、組み合わせて使用できるよう設計
されています。他のスタンドやラック・マウン
ト・アダプターと組み合わせて使うと、不安定
な状態となって落下や転倒を引き起こし、けが
をするおそれがあります。
..............................................................................................................
102c
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き
差しするときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま
ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107c
● 濡れた手で AC アダプターのプラグを持って、機
器本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108d(選択)
● この機器を移動するときは以下のことを確認し
た後に運んでください。このとき、手をはさん
だり、足の上に落とさないように注意してくだ
さい。
1
○ 機器本体とスタンドを固定しているネジまたは付属
のノブ・ボルトがゆるんでいないか、確認する。ゆる
んでいる場合は、しっかり固定する。
2
○ 電源コードを外す。
3
○ 外部機器との接続を外す。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください
(P.24 )。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに ACアダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
118c
● 取り外したネジは、小さなお子様が誤って飲み
込んだりすることのないようお子様の手の届か
ないところへ保管してください。
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、
次のことに注意してください。
電源について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイ
ンバーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接
続されているコンセントと同じコンセントに接続しない
でください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイ
ズにより本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがあ
ります。電源コンセントを分けることが難しい場合は、
電源ノイズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体
が多少発熱しますが、故障ではありません。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを
持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて
ください。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着
信時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあり
ます。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、
もしくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め
切った車内などに放置しないでください。変形、変色す
ることがあります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつ
く(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の
原因になりますので、数時間放置し、結露がなくなって
から使用してください。
360
● 設置条件(設置面の材質、温度など)によっては本機の
ゴム足が、設置した台などの表面を変色または変質させ
ることがあります。
ゴム足の下にフェルトなどの布を敷くと、安心してお使
いいただけます。この場合、本機が滑って動いたりしな
いことを確認してからお使いください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された
場合、以後の性能について保証できなくなります。また、
修理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあ
ります。大切な記憶内容は、他の MIDI 機器(シーケン
サーなど)に保存するか、記憶内容をメモしておいてく
ださい。修理するときには記憶内容の保存に細心の注意
を払っておりますが、メモリー部の故障などで記憶内容
が復元できない場合もあります。失われた記録内容の修
復に関しましては、補償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、
失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとして他の MIDI 機器
(シーケンサーなど)に保存しておいてください。
552(*** は、複数になる場合もあります)
● 他の MIDI 機器(シーケンサーなど)の失われた記憶内
容の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、たたいたりしないでくだ
さい。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
559c
● この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、
各市町村のゴミの分別基準に従って行ってください。
561
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別
売:ローランド EV-5、ボス FV-500L/500H+ ローラン
ド PCS-33)をお使いください。他社製品を接続すると、
本体の故障の原因になる場合があります。
562
4
使用上のご注意
● 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機と
の接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでくださ
い。音が極端に小さくなったり、まったく聞こえなくな
る場合があります。抵抗の入っていない接続ケーブル
(ローランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
他社製の接続ケーブルをご使用になる場合、ケーブルの
仕様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わ
せください。
563
● 同梱の CD-ROM を権利者の許諾なく賃貸等に使用する
ことを禁じます。また、無断複製することは法律で禁じ
られています。
566a
● D ビーム・コントローラーの有効範囲は、強い直射日光
の下では極端に小さくなってしまいます。屋外で D ビー
ム・コントローラーを使用するときはご注意ください。
566b
● D ビーム・コントローラーは周辺の明るさによって感度
が変化します。期待どおりの動作をしないときは感度を
調節しなおしてください。
801
● 付属 CD-ROM の裏面(信号面)に触れたり、傷をつけ
たりしないでください。データの読み出しがうまくいか
ないことがあります。ディスクの汚れは、市販の CD 専
用クリーナーでクリーニングしてください。
962a + 962b
● 製品の仕様および外観や内容は、改良のため予告なく変
更することがあります。
986
● 付属の CD-ROM に収録のソフトウェアは条件を満たす
標準的なコンピューターで動作を確認しておりますが、
この条件下での動作すべてを保証するものではありませ
ん。同一条件下でもコンピューター固有の設計仕様や使
用環境の違いにより処理能力が異なることをご了承願い
ます。
文中の表記/アイコンについて
記号/アイコン 説明
[ ]で囲んだ英字/数字 パネル上のボタンを表しています。
操作にあたって特に注意してほしいこ
とを説明しています。
操作にあたって気にとめてほしいこと
を説明しています。
操作にあたって知っていると便利なこ
とを説明しています。
(P.**)
参照ページを示しています。
5
目次
主な特長..................................................................................................11
各部の名称と働き ...................................................................................12
トップ・パネル .............................................................................................................................................12
リア・パネル..................................................................................................................................................14
第 1 章 音を出す ...................................................................................15
ディバイデッド・ピックアップを取り付ける........................................................................................15
接続の前に......................................................................................................................................................15
接続する..........................................................................................................................................................16
電源を入れる..................................................................................................................................................19
プレイ画面について .........................................................................................................................19
ディスプレイの表示について(基本操作)..................................................................................20
音量を調節する..................................................................................................................................20
MAIN OUT と接続する機器(アンプ)を設定する(アウトプット・セレクト)..............20
ディバイデッド・ピックアップの設定をする(GK セッティング).................................................21
ギターをチューニングする(TUNER)....................................................................................................22
音色(パッチ)を切り替える.....................................................................................................................23
パッチ番号について .........................................................................................................................23
PATCH/VALUE ダイヤルで切り替える .....................................................................................24
電源を切る......................................................................................................................................................24
第 2 章 音を作る ...................................................................................25
COSM GUITAR(COSM ギター)の音色を設定する.........................................................................25
ALTERNATE TUNING(オルタネート・チューニング)を設定する.............................................26
AB LINK(AB リンク)の設定 ......................................................................................................26
TUNING(チューニング)の設定 .................................................................................................27
BEND(ベンド)の設定..................................................................................................................27
12-STRING(12 ストリング)の設定 ........................................................................................28
USER TUNING(ユーザー・チューニング)の設定................................................................29
DETUNE(デチューン)の設定 ....................................................................................................29
HARMONY(ハーモニー)の設定................................................................................................30
COSM AMP(COSM アンプ)の音色を設定する ...............................................................................30
エフェクトを設定する.................................................................................................................................31
POLY FX(ポリ・エフェクト).....................................................................................................31
FX(エフェクト)..............................................................................................................................31
エフェクトやアンプの接続順序を入れ替える(CHAIN)....................................................................32
演奏する曲のテンポとキー(調)を設定する........................................................................................32
テンポを設定する..............................................................................................................................32
キーを設定する..................................................................................................................................33
ノーマル・ピックアップの音をミックスする........................................................................................33
音量バランスを設定する .................................................................................................................33
COSM ギターの接続位置を設定する ...........................................................................................34
2 つの音色をミックスする(MIXER)......................................................................................................35
各チャンネルの音量や定位を設定する ........................................................................................35
ミックス・バランスを設定する.....................................................................................................35
ディレイとリバーブを設定する(DELAY/REVERB).............................................................35
ピッキングの強弱で 2 つのチャンネルのミックスをコントロールする(DYNAMIC)....36
パッチ全体の音量を設定する(PATCH LEVEL).....................................................................36
パッチ全体の音質を調節する(TOTAL EQ).............................................................................36
パッチごとの出力信号とレベルを設定する(OUTPUT)........................................................37
パッチに名前をつける(PATCH NAME)..............................................................................................37
パッチを保存する(WRITE)......................................................................................................................38
6
第 3 章 自分だけのエフェクト・タイプを作る(カスタマイズ).........39
プリアンプをカスタマイズする ................................................................................................................39
スピーカーをカスタマイズする ................................................................................................................40
オーバードライブ/ディストーションをカスタマイズする...............................................................40
ペダル・ワウをカスタマイズする ............................................................................................................41
第 4 章 機器全体の設定(SYSTEM)....................................................42
ディバイデッド・ピックアップの設定をする........................................................................................42
セッティングを選ぶ .........................................................................................................................42
GK セッティングに名前をつける(GK ネーム)........................................................................42
ディバイデッド・ピックアップのタイプを選ぶ(GK ピックアップ・タイプ).................43
ギターのスケールを入力する(ギター・スケール).................................................................43
ディバイデッド・ピックアップとノーマル・ピックアップの位相を合わせる
(GK ピックアップ・フェイズ)......................................................................................................43
ディバイデッド・ピックアップの取り付け方向を設定する
(GK ピックアップ・ディレクション).........................................................................................43
DOWN/S1, UP/S2 スイッチの配置を設定する(S1, S2 ポジション)..............................44
ディバイデッド・ピックアップとブリッジの距離を設定する
(ピックアップ <--> ブリッジ).......................................................................................................44
弦ごとに感度を調節する(センシティビティー)......................................................................45
ディバイデッド・ピックアップを使用するかどうかを設定する(GK コネクト).............45
パッチごとに異なるギター・セッティングを使う(セット・モード)................................46
GK ボリューム、DOWN/S1, UP/S2 の機能を切り替える(GK ファンクション)..........46
使用環境に合わせて全体の音色を調整する(グローバル/アウトプット・セレクト)...............46
セッティングを選ぶ .........................................................................................................................46
設定に名前をつける .........................................................................................................................47
接続する機器の種類を設定する(アウトプット・セレクト).................................................47
全体の音色を調節する(グローバル EQ)....................................................................................48
ノイズ・サプレッサーの効き全体をコントロールする
(トータル・ノイズ・サプレッサー)............................................................................................48
リバーブ量全体をコントロールする(トータル・リバーブ).................................................49
SUB OUT コネクターからの出力レベルをコントロールする(サブ・アウト・レベル)
GK ボリュームやスイッチ、ペダルの機能をシステム共通で設定する
(システム・コントロール・アサイン)....................................................................................................49
パッチ呼び出し時に外部ペダルや GK ボリュームなどの値を反映する(アサイン・ホールド)
切り替え可能なパッチを限定する(パッチ・エクステント).............................................................50
画面のコントラストを調節する ................................................................................................................51
出力信号とレベルを設定する(システム・アウトプット).................................................................51
.......49
.......50
目次
第 5 章 FC-300 と組み合わせて使う ....................................................52
RRC2 による接続 .........................................................................................................................................52
FC-300 に関する設定..................................................................................................................................52
FC-300 のコントロールの設定 .....................................................................................................52
パッチ切り替えのタイミングを設定する....................................................................................53
FC-300 から VG-99 のチューナーを起動する(クイック・チューナー)......................................53
FC-300 アンプ・コントロールの設定.....................................................................................................54
7
目次
第 6 章 MIDI を使う..............................................................................55
MIDI について ................................................................................................................................................55
MIDI を使ってできること................................................................................................................55
VG-99 で扱う主な MIDI 情報.........................................................................................................56
MIDI インプリメンテーションについて.......................................................................................57
MIDI 情報のやりとり........................................................................................................................57
MIDI チャンネルについて................................................................................................................57
バンク・セレクトとプログラム・チェンジ................................................................................58
MIDI に関する機能を設定する ...................................................................................................................58
外部機器からの MIDI CLOCK に同期させる..........................................................................................64
外部のシンセサイザー音源を鳴らす(ギター・トゥー MIDI)...........................................................64
ギター・トゥー MIDI 機能の設定をする(システム・パラメーター)..................................65
ギター・トゥー MIDI 機能の設定をする(パッチ・パラメーター)......................................67
第 7 章 コンピューターと USB 接続して使う......................................71
USB 接続の前に............................................................................................................................................71
USB ドライバのインストールと設定 ...........................................................................................71
付属ソフトウェアについて.............................................................................................................72
ドライバ・モード..............................................................................................................................72
ドライバ・モードを切り替える.....................................................................................................72
USB に関する機能を設定する ...................................................................................................................73
デジタル・オーディオ信号の出力/入力の設定........................................................................73
ダイレクト・モニターの設定.........................................................................................................74
VG-99 の出力をコンピューターで録音する ..........................................................................................75
コンピューターのオーディオ再生音に VG-99 でエフェクトをかける............................................75
第 8 章 その他の機能............................................................................76
D ビームやリボン・コントローラーでリアルタイムに音色を変化させる......................................76
D ビームの調整をする(キャリブレーション)..........................................................................76
D ビームを無効にする(ディスエーブル)..................................................................................77
手やギターのネックの動きで音色をコントロールする(D ビーム・コントローラー)...77
リボン・コントローラーの調整をする(キャリブレーション).............................................78
指の動きで音色をコントロールする(リボン・コントローラー)........................................79
音を永久に持続させる(FREEZE)...............................................................................................79
トレモロ・アームのように音程を変化させる(T-ARM).......................................................80
音にクセをつける(FILTER).........................................................................................................81
プレイ中につまみで音色を変化させる(ダイレクト・エディット)................................................82
スイッチやペダル、MIDI で音色をコントロールする(コントロール・アサイン)......................82
操作をきっかけに仮想的なエクスプレッション・ペダルを動かす
(インターナル・ペダル・システム)............................................................................................86
好みの音色をワンタッチで呼び出す(ダイレクト・パッチ).............................................................87
ダイレクト・パッチを設定する.....................................................................................................87
パッチの管理をする.....................................................................................................................................87
現在のパッチを別のパッチにコピーする(PATCH COPY)..................................................87
現在のパッチを別のパッチと入れ替える(PATCH EXCHANGE).......................................88
ユーザー・パッチを初期化する(PATCH INITIALIZE)..........................................................88
チャンネル A とチャンネル B の間で設定をコピーする(A/B COPY)..............................89
チャンネル A とチャンネル B の設定を入れ替える(A/B EXCHANGE)...........................89
別パッチのパラメーターを部分的にコピーする(MODULE COPY)..................................89
部分的にパッチ・パラメーターを初期化する(MODULE INITIALIZE).............................89
8
パッチをグループ分けする(カテゴリー)..............................................................................................90
カテゴリーを使ってパッチを呼び出す ........................................................................................90
パッチにカテゴリーを設定する.....................................................................................................91
ユーザー・カテゴリーに名前をつける(カテゴリー・ネーム).............................................91
好みのセッティングを個別に記憶しておく(フェイバリット・セッティング)...........................92
フェイバリット・セッティングとは ............................................................................................92
フェイバリット・セッティングの呼び出しかた........................................................................92
音色の設定を変更する .....................................................................................................................93
変更した音色を記憶する .................................................................................................................93
フェイバリット・セッティングに名前を付ける(フェイバリット・ネーム)....................94
同じフェイバリット・セッティングを使っているパッチを調べる ......................................95
ギターで映像をコントロールする(V-LINK)........................................................................................96
V-LINK とは? ...................................................................................................................................96
V-LINK 機器の接続例 .......................................................................................................................96
V-LINK をオン/オフする...............................................................................................................96
V-LINK を設定する ...........................................................................................................................96
スタンドに取り付けて使う.........................................................................................................................98
ラックに取り付けて使う.............................................................................................................................99
工場出荷時の状態に戻す(ファクトリー・リセット)......................................................................100
目次
第 9 章 パラメーター・ガイド ...........................................................101
COSM GUITAR(COSM ギター).........................................................................................................101
ALTERNATE TUNING(オルタネート・チューニング)..................................................... 116
POLY FX(ポリ・エフェクト).............................................................................................................. 118
FX(エフェクト)....................................................................................................................................... 120
HOLD(ホールド・ディレイ)の使いかた..............................................................................125
ハーモニストのスケールを作成する(ユーザー・スケール)..............................................131
COSM AMP(COSM アンプ)............................................................................................................... 140
MIXER(ミキサー).................................................................................................................................... 146
MASTER(マスター)...............................................................................................................................150
GK VOL(GK ボリューム).......................................................................................................... 150
GK S1, S2(DOWN/S1、UP/S2 スイッチ)......................................................................... 150
PANEL CTL1/CTL2(コントロール・ボタン 1 / 2)........................................................ 151
D BEAM(D ビーム).................................................................................................................... 151
RIBBON(リボン).........................................................................................................................153
EXP PEDAL(エクスプレッション・ペダル)........................................................................ 154
CTL3, CTL4(コントロール 3、コントロール 4)................................................................ 154
FC-300 CONTROL(FC-300 コントロール)........................................................................ 155
ASSIGN 1 〜 16(アサイン 1 〜 16)....................................................................................... 155
DIRECT EDIT F1 〜 F6(ダイレクト・エディット F1 〜 F6).......................................... 156
PATCH NAME(パッチ・ネーム)............................................................................................163
CATEGORY(カテゴリー).........................................................................................................163
KEY(キー)..................................................................................................................................... 163
BPM ..................................................................................................................................................163
AMP CONTROL(アンプ・コントロール)............................................................................ 163
TX PC(送信プログラム・チェンジ).......................................................................................163
GUITAR TO MIDI(ギター・トゥー MIDI).........................................................................................164
SYSTEM(システム)...............................................................................................................................166
操作子別の割り当て可能なパラメーター................................................................................. 168
V-LINK PATCH(V-LINK パッチ)............................................................................................ 173
V-LINK SYSTEM(V-LINK システム)..................................................................................... 175
GLOBAL(グローバル)........................................................................................................................... 177
TUNER(チューナー).............................................................................................................................. 178
9
目次
パッケージ内容の確認
VG-99 には、次のものが付属しています。パッケージを開けたら、すべてのものが入っているか確認してください。
不足している場合は、お買い上げになった販売店までご連絡ください。
❏
VG-99
❏
AC アダプター(PSB-1U)
❏
GK ケーブル(5m)
第 10 章 資料 ......................................................................................179
MIDI インプリメンテーション・チャート ........................................................................................... 179
信号の流れ(シグナル・フロー)...........................................................................................................183
主な仕様.......................................................................................................................................................184
付属ソフトウェアの動作条件..................................................................................................................185
Windows.......................................................................................................................................... 185
Mac OS............................................................................................................................................ 185
エラー・メッセージ一覧..........................................................................................................................186
困ったときには .......................................................................................................................................... 186
音に関するトラブル ...................................................................................................................... 186
その他のトラブル........................................................................................................................... 188
プリセット・パッチ一覧 ......................................................................189
索引 .......................................................................................................193
❏
USB ケーブル
❏
RRC2 ケーブル
❏
ノブ・ボルト× 4
❏
VG-99 ソフトウェア CD-ROM
10
取扱説明書(本書)
❏
保証書
❏
❏
ローランド ユーザー登録カード
サービスの窓口
❏
主な特長
V-LINK
V-LINK は、音楽と映像を同時に演奏するための機能で
す。V-LINK に対応した機器同士を MIDI で接続すること
により、演奏表現に連動したさまざまな映像効果を簡単
に楽しむことができます。
無限の音づくりを可能にする、究極
のギター・モデリング・システム
VG-99 はローランド COSM テクノロジーによるギター・モ
デリング・システムの集大成です。その高度なソフトウェア
は最新のカスタム DSP チップに支えられ、大型でハイ・コ
ントラストの LCD や高品位 AD/DA コンバーターの採用、
XLR バランス出力端子、デジタル出力端子、USB 端子を装
備するなど、まさにプロ・スペックのシステムです。
COSM(Composite Object Sound
Modeling)
COSM とは、電気回路や構造、素材など、音に影響する
様々な要素を解析し、それらを組み合わせて再構築して
いくローランド/ボス独自のモデリング技術です。
完全 2 系統の音づくり
2 系統の COSM ギター、COSM アンプを搭載。2 種類のモ
デリング・ギターを同時に使用しそれぞれのギターを別々の
アンプで音づくりできます。さらに COSM エフェクトを含め
ローランド/ボスで培ってきた数々のエフェクトも 2 系統搭
載。それぞれの COSM ギターに完璧な処理が行えます。
FC-300 との組み合わせで完璧なラ
イブ・システムが完成
FC-300(MIDI フット・コントローラー:別売)を接続すれ
ば、ハンズ・フリーで VG-99 の音色切り替えなどができま
す。また RRC2 端子を装備しており、VG-99 と FC-300 の
間は1本のケーブルのみで接続できます。この RRC2 では双
方向通信と FC-300 への電源供給も行うため、機器間の配線
を大幅に簡略できます。
ギター・トゥー MIDI 変換機能搭載
ギターの演奏情報を MIDI に変換して出力できますので、シ
ンセサイザー音源などを接続すればギター・シンセサイザー
としても動作可能となります。
V-LINK 機能搭載
演奏情報やペダル操作などにより映像をコントロールするこ
とができます。
D ビーム、リボンなどの新たなリア
ルタイム・コントローラーを搭載
これまででは考えられなかった、ギターのネックや手を使っ
た新しい演奏表現が可能となります。もちろんこれまで通り、
エクスプレッション・ペダルやフットスイッチも接続可能で
す。
コンソール・スタイルで様々な使用
環境に対応
レコーディングやコンピューター入力に使用する時にはデス
クトップで、ライブ・ユースではスタンド(別売)に取り付
けてプレイヤーの手元に、またはラック・マウント・アダプ
ター(別売)を使用してラックに取り付けるなど、さまざま
な使用状況に対応します。
11
各部の名称と働き
3
4
30
7
8 9
10 11 12
13 14
15
16
17
18
19
20 21 22
27
29
23 24
28
25
26
33
31
32
1 2
5
6
トップ・パネル
fig.00-020
1.
D BEAM(D ビーム)
手やギターのネックをかざすことで、音にいろいろな効
果をかけることができます。
3 つのボタンでさまざまな 効果をダイレクトにオン/オ
フできます。(P.76)
PITCH(ピッチ)ボタン
•
ギターの音程を変化させるほか、ギターの音色を永久に
持続させるフリーズ機能が使えます。
•
FILTER(フィルター)ボタン
ギターの音色を変化させます。
ASSIGNABLE(アサイナブル)ボタン
•
D ビ ーム にさま ざまな パラ メータ ーや 機能を 割り当 て
て、音色をリアルタイムに変化させます。(P.82)
2.
LCD
VG-99 のさまざまな情報を表示します。
PATCH/VALUE(パッチ/バリュー)ダイヤル
3.
パッチの切り替えや設定値を変更します。
CATEGORY(カテゴリー)ボタン
4.
パッチのカテゴリーの選択や変更をします。(P.90)
ファンクションつまみ F1 〜 F6
5.
LCD に表示されたパラメーターの設定値を選択/変更し
ます。
6.
ファンクション・ボタン F1 〜 F6
LCD に表示されたパラメーターを選択/変更します。
7.
ALTERNATE TUNING(オルタネート・チューニング)
ボタン
COSM ギターのチューニング機能を設定します。(P.26)
MODELING TYPE(モデリング・タイプ)ボタン
8.
COSM ギターのタイプや音色を設定します。(P.25)
9.
POLY FX(ポリ・エフェクト)ボタン
ポリ・エフェクトを設定します。(P.31)
10.
FX(エフェクト)ボタン
エフェクトを設定します。(P.31)
COSM AMP(COSM アンプ)ボタン
11.
COSM アンプを設定します。(P.30)
MIXER(ミキサー)ボタン
12.
ミキサーの設定をします。(P.35)
DELAY/REVERB(ディレイ/リバーブ)ボタン
13.
ミキサー部のディレイ/リバーブを設定します。(P.35)
14.
DYNAMIC(ダイナミック)ボタン
ダイナミック機能の設定をします。(P.36)
12
各部の名称と働き
ボタンが点灯している場合、そのボタンの機能がオ
ンになっていることを示しています。
※ DIRECT PATCH1 〜 5 ボタンは、ダイレクト・
パッチ1 〜 5 を選択しているときに点灯します。
ボタンの点灯について
BALANCE(バランス)つまみ
15.
ミックス・バランスを設定します。(P.35)
16.
CHAIN(チェイン)ボタン
エフェクトと COSM ギター/ COSM アンプの接続順を
設定します。(P.34)
CONTROL ASSIGN(コントロール・アサイン)ボタン
17.
ペダルやスイッチに割り当てる機能を設定します。
(P.82)
NAME/KEY/BPM(ネーム/キー/ BPM)ボタン
18.
パッチの名前(P.37)や、テンポ(P.32)/キー(P.33)
などを設定します。
19.
PATCH LEVEL(パッチ・レベル)つまみ
パッチの音量を設定します。(P.36)
20.
V-LINK(V リンク)ボタン
V-LINK 機能のオン/オフを切り替えます。(P.96)
DIRECT PATCH(ダイレクト・パッチ)1 〜 5 ボタン
21.
設定されたパッチを直接呼び出します。(P.87)
3 つのボタンで さまざまな効果をダイレクトにオン/オ
フできます。(P.79)
PITCH(ピッチ)ボタン
•
ギターの音程を変化させます。
•
FILTER(フィルター)ボタン
ギターの音色を変化させます。
•
ASSIGNABLE(アサイナブル)ボタン
リボン・コントローラーにさまざまなパラメーターや機
能を割り当てて、リアルタイムに変化させます。(P.82)
31.
GK IN(GK イン)コネクター
GK ケーブルを接続します。
32.
POWER(パワー)スイッチ
電源をオン/オフします。(P.19)(P.24)
33.
OUTPUT LEVEL(アウトプット・レベル)つまみ
MAIN OUT ジャックとヘッドホン・ジャックの音量を調
節します。
CONTROL(コントロール)ボタン
22.
さまざまな機能を割り当て、操作することができます。
(P.82)
23.
EXIT(イグジット)ボタン
前の画面に戻したり、操作を取り消すときに使用します。
WRITE(ライト)ボタン
24.
パッチの設定を記憶したり、入れ替えやコピー操作を実
行するときに使用します。(P.38)(P.87)
25.
PAGE(ページ)ボタン
LCD の表示画面を切り替えます。
GUITAR TO MIDI(ギター・トゥー MIDI)ボタン
26.
ギター・トゥー MIDI 機能(ギター演奏を MIDI 信号に変
換する機能)の設定をします。(P.64)
27.
SYSTEM(システム)ボタン
VG-99 全体に対する設定をします。(P.42)
28.
GLOBAL(グローバル)ボタン
グローバル機能(音色全体に対する機能)を設定します。
(P.46)
29.
TUNER(チューナー)ボタン
チューナー機能をオン/オフします。(P.22)
30.
RIBBON CONTROLLER(リボン・コントローラー)
指でこすることで音色を変化させます。(P.78)
13
各部の名称と働き
リア・パネル
fig.00-030
1
2
3
4
7 8 9
10 11 12 13
5
15
6
988
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
1.
市販の盗難防止用セキュリティ・ワイヤーなどを接続し
ます。
http://www.kensington.com/
2.
GUITAR INPUT(ギター・インプット)ジャック
ノーマル・ギターを直接入力するときはこのジャックに
接続します。
GUITAR OUTPUT(ギター・アウトプット)ジャック
3.
GK-3 に接続したノーマル・ギターの音や、GUITAR
INPUT からの信号をそのまま出力します。
SUB OUT(サブ・アウト)コネクター L、R
4.
XLR コネクターによるバランス出力のジャックです。パ
ワー・アンプやミキサーなどに接続します。
※ SUB OUT コネクター(XLR タイプ)からの出力は、
OUTPUT LEVEL つまみの位置に関わらず一定(+
4dBu)です。
GND LIFT(グランド・リフト)スイッチ
5.
SUB OUT コネクターの 1 番ピンを VG-99 のグランドか
ら切り離すことができます。
アース・ループなどによってハムやノイズが出た場合は
LIFT に切り替えます。通常は GND で使用します。
6.
MAIN OUT(メイン・アウト)ジャック L/MONO、R
標準ジャックによるアンバランス出力のジャックです。
モニター・アンプやミキサー、ギター・アンプなどに接
続します。
PHONES(ヘッドホン)ジャック
7.
ヘッドホンを接続します。
DIGITAL OUT(デジタル・アウト)コネクター
8.
デジタル・オーディオ信号が出力されます。(P.51)
14
EXP PEDAL(エクスプレッション・ペダル)ジャック
9.
別売のエクスプレッション・ペダル(EV-5 など)を接続
します。(P.17)
※ 工場出荷時、自動的にフット・ボリュームとして使用で
きるように設定されています。
CTL3,4(コントロール 3、4)ジャック
10.
別売のフットスイッチ(FS-6など)を接続します。(P.18)
※ 工場出荷時には、パッチのアップ/ダウン機能が割り当
てられています。
USB コネクター
11.
USB ケーブルを使ってパソコンと接続し、VG-99 とパ
ソコンとの間でデータのやりとりを行います。(P.71)
12.
RRC2 IN(RRC2 イン)コネクター
FC-300(別売)を接続します。
FC-300 への電源供給と双方向のデータ通信をします。
(P.52)
※ RRC2 IN コネクターは FC-300 専用です。その他の機器
には使用できません。
MIDI OUT、IN(MIDI アウト、イン)コネクター
13.
外部 MIDI 機器を接続して、MIDI 情報の送信/受信をし
ます。(P.58)
14.
DC IN(AC アダプター)ジャック
付属の AC アダプターを接続します。
事故防止のため、付属の AC アダプター以外は使用しな
いでください。
15.
コード・フック
AC アダプターのケーブルが誤って抜けないよう、ここに
ケーブルを引っ掛けてご使用ください。(P.17)
※ 使用中に AC アダプターが抜けると、大切なデータが破
壊される場合があります。
14
第 1 章 音を出す
第1章
ディバイデッド・ピックアップ
を取り付ける
まず最初に、お使いのギターにディバイデッド・ピックアッ
プ GK-3 を取り付けます。取り付け方法については、GK-3 の
取扱説明書をご覧ください。
GK-3 は次のようなギターでは使用できません(取り付
けても正常に動作しません)。
12 弦ギターや、ペダル・スチールなど、弦構成が特
•
殊なギター
ナイロン弦、ガット弦など、鉄以外の弦を使用して
•
いるギター
•
ベース・ギター
その他、構造上、GK-3 を正しく装着するスペースの
•
ないギター
GK-3 の GK ボリュームについて
VG-99 では GK-3 の GK ボリュームにさまざまな機能を割り
当てることが可能です。(P.82)
GK ボリュームにVG-99 の音量をコントロールするパラメー
ター以外を割り当てた場合、GK ボリュームによる VG-99 の
音量コントロールはできなくなる場合があります。
接続の前に
VG-99 を演奏するために、次の機器を準備してください。
•
GK-3を取り付けたギターまたはGK機能を内蔵したギ
ター
アンプ/スピーカー、またはヘッドホン
•
次の機器をお使いになるとさらに便利です。
MIDI フット・コントローラー(別売:ローランド FC-
•
300)
•
エクスプレッション・ペダル(別売:ローランド EV5、ボス FV-500L/500H+ ローランド PCS-33)
•
ペダル・スイッチ(別売:ボス FS-5U、FS-6)
GK-3 の切り替えスイッチについて
VG-99 ではパッチごとに COSM ギターとノーマル・ギター
の音量バランスを設定することができるので、基本的に切り
替えスイッチは MIX でお使いいただくことをお勧めします。
また、GK ボリュームの機能が音量以外のパラメーターに割
り当てられているときは、この切り替えスイッチは正常に動
作しません。
15
第 1 章 音を出す
RRC2ケーブル
MIDI IN MIDI OUT
MIDI IN
ACアダプターPSB-1U
V-LINK対応機器
(EDIROLMD-P1など)
MIDI IN
ギター・アンプ
(ノーマル・ギター音)
ステレオ
ヘッドホン
(ノーマル・ギター)
デジタル・
レコーダーなど
シンセサイザー(外部音源)など
MIDIフット・コントローラー
FC-300
MIDIシーケンサーなど
ミキサーなど
EXPペダル
(EV-5など)
フット・スイッチ
(BOSSFS-6など)
コンピューター
コンピューター
コンセントへ
接続する
トップ・パネル
GKケーブル
GK-3/GK-2A付きギター
/市販の GK対応ギター
リア・パネル
16
第 1 章 音を出す
フェライト・コアの取り付けかた
GK ケーブルを買い換えた場合は、GK ケーブルにはフェ
ライト・コアがついていません。VG-99 に使用する場合
は、必ずフェライト・コアを付けかえてください。
1.
つめを広げてフェライト・コアを開けます。
fig.ferraite-1
2.
GK ケーブルのプラグの根元付近にフェライト・
コアを付けます。
fig.ferraite-3
コード・フック
ACアダプターの
コード
コンセントへ
第1章
※ 付属の GK ケーブルには、下図のような部品(フェライ
ト・コア)が付いています。
フェライト・コアが付いた方のプラグを VG-99 の GK イ
ン・コネクターに接続してください。
VG-99のGKイン・
コネクター
フェライト・コア
GK-3/GK-2A付きギター
/市販のGK対応ギター
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り電源を
切った状態で行ってください。
922
※ 本機はバランス・タイプの端子(TRS=CTL 3,4、
XLR=SUB OUT)を装備しており、次のように配線され
ています。接続する機器の配線をご確認のうえ、接続し
てください。
fig.XLRJack
=CTL3
=CTL4
924
※
AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固
定してください。誤ってコードを引っ張ってしまっても、
プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、DC IN ジャッ
クに無理な力が加わることを防ぐことができます。
fig.01-040
3.
パチンと音がするまで押さえて、フェライト・
コアを閉じます。
※ フェライト・コアを取り付けるとき、指などを挟まな
いようにご注意ください。
※ GK ケーブルはロック式のケーブルですので、ケーブルを
はずす際には無理に引っぱらず、ロックを解除してから
ゆっくりとケーブルをはずしてください。
指でロック部分を押しながら、プラグをずらすようにす
ることで、簡単にはずすことができます。
ロック部
925
※ エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:
ローランド EV-5、ボス FV-500L/500H+ ローランド
PCS-33)をお使いください。他社製品を接続すると、本
体の故障の原因になる場合があります。
927
fig.01-040
※ 設置条件によっては本体や接続されたマイク、ギ
ターなどの金属部に触れると、違和感を覚えたり
ざらつくような感じになるときがあります。これ
は人体に全く害のない極微量の帯電によるもので
すが、気になる方は、必要に応じ、接地端子(図
参照)を使って外部のアースか大地に接地してご
使用ください。接地した場合、設置条件によって
はわずかにハム(うなり)が混じる場合がありま
す。なお接続方法がわからないときはローランド・
サービスにご相談ください。
接続してはいけないところ
水道管(感電の原因になります)
•
•
ガス管(爆発や引火の原因になります)
電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
•
17
第 1 章 音を出す
•
EXP PEDAL ジャックに、エクスプレッション・
ペダルを接続して使用するときは、『EXP
PEDAL (エクスプレッション・ペダル)』
(P.154)の設定を行ってください。
•
CTL3,4 ジャックにフットスイッチを接続して使用
するときは、『CTL3, CTL4 (コントロール 3、コ
ントロール 4)』(P.154)の設定を行ってください。
※ 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、GUITAR INPUT
に接続した機器の音量が小さくなることがあります。こ
のときは、抵抗の入っていない接続ケーブル(ローラン
ド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
※ VG-99 のRRC2 IN コネクターは FC-300 のRRC2 OUT
コネクター以外とは絶対に接続しないでください。LAN
やその他同型のモジュラー・ジャック(RJ45)を使用し
た他の機器と接続した場合、VG-99 や接続先の機器の故
障の原因となる場合があります。
※
RRC2 ケ
は、以下の仕様を満たすケーブルをお使いください。
•
•
•
ーブルとして、市販の LAN ケーブルを使う場合
カテゴリー 5(Cat5)以上
長さ 15 メートル以内
ストレート接続用ケーブル
※ クロスオーバー・ケーブルは使用できません。
※ RRC2 ケーブルには強い力を加えないでください。
※ RRC2 ケーブルは確実に奥まで差し込んでください。
※ モノで出力する場合は、MAIN OUT L/MONO ジャック
だけにケーブルを接続してください。
※ 専用の接続コード PCS-31(Roland:別売)を使えば、
FS-5U を 2 つ接続することができます。
※ 専用の接続コード PCS-33(Roland:別売)を使って
FS-6 を CTL3,4 ジャックに接続した場合、ペダル・ス
イッチ B がコントロール 3、ペダル・スイッチ A がコン
トロール 4 の設定で動作します。
CTL3,4ジャックへ CTL3,4ジャックへ
PCS-31ケーブル
白 赤
BOSS
FS-5U
(CTL3)
BOSS
FS-5U
(CTL4)
白 赤
(CTL3)(CTL4)
CTL3,4ジャックへ
(CTL4)(CTL3)
※ GUITAR IN に入力された信号には COSM GUITAR、
POLY FXは使用できません。BOSS GT-PRO相当の FX、
COSM AMP、MIXER などが完全 2 チャンネルで使用で
きます。
※ EXP PEDAL ジャックにエクスプレッション・ペダルを
接続する際は、ミニマム・ボリュームを MIN の位置でお
使いください。
※ CTL3,4 ジャックにフットスイッチ FS-6(別売)を接続
する際は、MODE スイッチ、POLARITY スイッチを次の
ように設定してください。
BA
BOSS FS-6
※ CTL3,4 ジャックにフットスイッチ FS-5U(別売)を接
続する際は、POLARITY スイッチを次のように設定して
ください。
BOSS FS-5U
18
第 1 章 音を出す
第1章
電源を入れる
941
正しく接続したら(P.16)、必ず次の手順で電源を投入して
ください。
942
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
943
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞って
も、電源を入れるときに音がすることがありますが、故
障ではありません。
※ 手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破
損する恐れがあります。
1.
VG-99のトップ・パネルにあるPOWERスイッチをオンに
します。
ディスプレイの表示が次のように変わり、数秒後に通常
の演奏ができる状態になります。
このときの画面を「プレイ画面」といいます。
fig.01-060d
プレイ画面について
VG-99 はプレイ画面を選ぶことができます。プレイ画面を表
示した状態で PAGE[ ][ ]を押して切り替えます。
画面 1:
パッチ・ネームの前半 9 文字を大きく表示するとともに、両
チャンネルのギターとアンプをイラストで表示します。
fig.01-060d
画面 2:
パッチ・ネームを 16 文字全て表示します。
fig.01-060d
本取扱説明書では、特に注意がないかぎり、プレイ画面が表
示されているものとして操作します。
※ 電源投入時は、前回電源を切るときに選んでいたパッチ
が選ばれています。
985(ディスプレイか画面のどちらかを使う)
※ 本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工
場出荷時の設定(音色名など)と本文中の画面上の設定
は一致していません。あらかじめご了承ください。
2.
モニター・アンプやミキサーの電源をオンにします。
※ アンプのボリュームは、すべての機器の電源をオンにし
たあとに上げてください。
画面 3:
両チャンネルで使用しているエフェクトと接続順(CHAIN)
を表示します。
fig.01-060d
画面 4:
GK IN の 1 弦から 6 弦までと、ノーマル・ピックアップ、
MAIN OUT、SUB OUT のレベル・メーターを表示します。
fig.01-060d
プレイ画面での F1 〜 F6 つまみは『プレイ中につまみ
で音色を変化させる(ダイレクト・エディット)』
(P.82)でパラメーターを割り当てることで値を操作す
ることができます。また[F1]〜[F6]を押すと、割
り当てられたパラメーターとその値をポップアップで表
示します。
19
第 1 章 音を出す
ディスプレイの表示について
(基本操作)
画面によってはパラメーターが複数ページ分ある場合があり
ます。画面右上にページ・ナンバーが表示されます。
fig.01-060d
PAGE[ ][ ]でページが切り替わります。
1.
2.
[F1]〜[F6]または F1 〜 F6 つまみで値を変更します。
画面下部に SET** と表示されている場合、対応する
ファンクション・ボタンを押すと、パラメーターは **
の値に設定されます。
fig.01-060d
MAIN OUT と接続する機器(アンプ)
を設定する(アウトプット・セレクト)
MAIN OUT ジャックに接続する機器の種類を設定します。
fig.01-071
1.
[GLOBAL]を押します。
グローバル画面が表示されます。
fig.01-060d
音量を調節する
OUTPUT LEVEL つまみを回し、適当な音量に設定します。
fig.01-070
※ SUB OUT コネクター(XLR タイプ)からの出力は、
OUTPUT LEVEL つまみの位置に関わらず一定です。
※ エクスプレッション・ペダルまたはGK-3 の GK ボリュー
ムに機能を設定することによって、音量を調節すること
ができます。詳しくは『スイッチやペダル、MIDI で音色
をコントロールする(コントロール・アサイン)』(P.82)
をご覧ください。
PAGE[ ]を押して 1 ページを表示します。
2.
[F4](SELECT)または F4 つまみで、MAIN OUT ジャッ
3.
クに接続する機器の種類を設定します。
設定値 解説
JC-120
SMALL AMP
COMBO AMP
ローランドのギター・アンプ JC-120 に接続す
る場合の設定です。
小型のギター・アンプに接続する場合の設定です。
JC-120 以 外のコ ンボ・タ イプ(ア ンプ とス
ピーカーが一体になったタイプ)のギター・ア
ンプのギター用入力に接続する場合の設定で
す。
※ 使用されるギター・アンプによって
は、JC-120 に設定すると良い結果が
得られる場合があります。
スタック・タイプ(アンプとスピーカーが分離
STACK AMP
JC-120 RETURN
COMBO RETURN
STACK RETURN
LINE/PHONES
したタイプ)のギター・アンプのギター用入力
に接続する場合の設定です。
JC-120のRETURNに接続する場合の設定です。
コンボ・タイプのギター・アンプで、RETURN
に接続する場合の設定です。
スタック・タイプのギター・アンプで、RETURN
に接続する場合の設定です。ギター用パワー・
アンプとスピーカー・キャビネットの組み合わ
せで使用する場合も、STACK RETURN に設
定します。
ヘッドホンを使用するときや MTR に接続して
レコーディングをする場合の設定です。
20
[EXIT]を押して、プレイ画面に戻ります。
4.
ディバイデッド・ピックアップの
GK セッティングは、VG-99 をより良い音色で演奏する
3
4
1
2
5 6
7 9
12
10 11
8
設定をする(GK セッティング)
VG-99 の音質はディバイデッド・ピックアップの取り付け状
態によって大きく変わります。VG-99 を常に最高の状態で鳴
らすために、ディバイデッド・ピックアップに関する設定
(GK セッティング)を行ってください。この設定を適切に行
うことにより、VG-99 は最適な状態で動作します。
第 1 章 音を出す
ディバイデッド・ピックアップのタイプを選択します。
5.
お使いのギターに取り付けられているディバイデッド・
ピックアップのタイプを、F1 つまみで設定します。
fig.01-060d
第1章
※ こ のほ か のパ ラメ ー タ ー に つ い て 詳 し く は『GK』
(P.166)をお読みください。
VG-99 で演奏するギターが複数ある場合でも、それぞれ
のギターに対して設定した内容を個別に保存することが
できます。
ために非常に重要です。必ず正しく入力してください。
fig.01-100
設定値 解説
GK-3 GK-3 を指定します。
GK-2A GK-2A を指定します。
PIEZO ピエゾ・タイプを指定します。
※ ピエゾ・タイプのピックアップとは、ギターのブリッジ
部分に取り付けられた、圧電素子を利用して弦振動を抽
出するタイプのピックアップのことをいいます。
スケール長を設定します。
6.
お使いのギターのスケール長(ブリッジからナットまで
の長さ)を、F2 つまみで設定します。620 〜 660mm の
間で、一番近い値を選択してください。ST は 648mm、
LP は 628mm と同等になります。
7.
PAGE[ ]を押して 3 ページを表示します。
8.
ピックアップからブリッジまでの距離を入力します。
ディバイデッド・ピックアップの中心からブリッジのサ
ドルまでの距離を弦ごとに設定します。
fig.01-060d
1.
[SYSTEM]を押します。
システム画面が表示されます。
fig.01-060d
PAGE[ ]を押して 1 ページを表示します。
2.
[F3](GK)を押します。
3.
GK セッティング画面が表示されます。
fig.01-060d
4.
PAGE[ ]を押して 2 ページを表示します。
※ TYPE が PIEZO に設定されている場合、設定する必要は
ありません。
9.
PAGE[ ]を押して 4 ページを表示します。
fig.01-060d
弦ごとに F1 〜 F6 つまみを回して、ディバイデッド・ピッ
10.
クアップの感度を調整します。
まず 6 弦を実際の演奏で一番強く弾いたときの感覚で弦
を弾き、メーターが振り切れないぎりぎりの位置になる
ように F6 つまみで感度を設定します。
続けて、5 〜 1 弦の感度を設定します。
21
第 1 章 音を出す
※ レベル・メーターが振り切れる場合はレベル・オーバー
です。感度設定を下げてください。
※ お使いのギターによっては、感度を最低にしても、レベ
ル・メーターが振り切れてしまう場合があります。この
ようなときには、ディバイデッド・ピックアップと弦と
の間隔を、規定よりもやや広めになるように調節してく
ださい。
11.
6 本の弦の音量バランスを確認します。
6 〜 1 弦を通常の強さで弾き、特に大きい音で鳴る弦が
あったらその弦の感度を下げ、各弦間の音量差が少なく
なるように調節してください。
[EXIT]を数回押して、プレイ画面に戻ります。
12.
※ これらの設定は、ディバイデッド・ピックアップを新た
にギターに取り付けたときや、ディバイデッド・ピック
アップの高さを変更したときなどに必要です。一度正し
く設定してしまえば、その設定は電源を切っても保存さ
れています。以後は、演奏のたびに設定しなおす必要は
ありません。
このほかのパラメーターについて詳しくは『GK』
(P.166)をお読みください。
ギターをチューニングする
(TUNER)
VG-99 のチューナー機能を使用してギターのチューニング
をします。
※ VG-99 をより良い音色でご使用いただくため、チューニ
ングは正確に行ってください。
fig.01-190
7
3
[TUNER]を押します。チューナー 機能がオンに なりま
1.
す。
PAGE[ ][ ]を押してチューナー機能のモードを
2.
選びます。
2
1
7
TUNER 解説
MULTI MODE
SINGLE MODE
3.
ファンクション・ボタンで、次の設定をします。
設定したい機能のボタンまたはつまみを回して、設定値
を選んでください。
設定しない場合は、この操作は必要ありません。操作 4
に進んでください。
[F5](PITCH:435Hz〜 445Hz)
•
基準ピッチを設定します。
※ 工場出荷時は、440Hz に設定されています。
※ KEY パラメーターで制御されるオルタネート・チューニ
ングやハーモニスト(エフェクト)は、この基準ピッチ
を参照しています。
6 本の弦を同時に鳴らしてチューニングす
ることができます。
チューニングする弦だけを単音で鳴らして
チューニングすることができます。
22
演奏時に音の高さの基準になる楽器(例えばピアノ)の
A4(ピアノでは鍵盤中央のラの音)の周波数のことです。
[F6](MUTE OFF、MUTE ON)
•
チューニング中に出力ジャックから音を出力する/しな
いを選びます。
第 1 章 音を出す
第1章
音色(パッチ)を切り替える
設定値 解説
MUTE OFF チューニング中に音を出力します。
チューニング中に音を出力しません。
MUTE ON
4.
チューニングする弦を開放で弾きます。
チューニングで合わせたい音名がディスプレイに表示さ
5.
れるように弦をチューニングします。
※ 工場出荷時は、MUTE ON に設定
されています。
MULTI MODE のとき
fig.01-060d
SINGLE MODE のとき
fig.01-060d
パッチとは
VG-99 では、COSM GUITAR、COSM AMP とエフェク
トなどの音色に関わる設定やパラメーターの設定を 400
種類記憶しています。
この1つ1つの設定を「パッチ」と呼びます。
パッチを切り替えることで、一瞬で違う音色に変化させ
ることができます。
パッチ番号について
プレイ画面では、次のようにパッチ番号とパッチ名が表示さ
れます。
fig.01-060d
6.
画面を見ながら、中央のインジケーターだけが点灯する
ようにチューニングします。
操作 3 〜 5 を繰り返して、すべての弦をチューニングし
ます。
※ アームのついたギターをチューニングする場合は、1 本
の弦を合わせると他の弦がずれることがあります。その
場合、最初は音名が表示される程度に合わせ、その後、
各弦を何回もチューニングし直すようにしてください。
7.
チューニングができたら、[TUNER]または[EXIT]を
押します。
これで演奏の準備ができました。音を出
してみましょう。
パッチには、ユーザー・パッチとプリセット・パッチがあり
ます。
ユーザー・パッチ(1 〜 200)
200 個のパッチが用意されています。音色を自由に変更して
保存することができます。
プリセット・パッチ(201 〜 400)
200 個のパッチが用意されています。音色を変更することは
できますが、保存することはできません。変更した音色を保
存しておきたい場合はユーザー・パッチに保存してください。
23
第 1 章 音を出す
電源を切ると、「NOW SHUTDOWN...」というメッ
セージが表示されます。このとき、VG-99 は現在
の設定をメモリーに保存しています。メッセージが
消えるまで AC アダプターを抜かないでください。
PATCH/VALUE ダイヤルで切り替
える
連続的にパッチを切り替えることができます。
1.
プレイ画面になっていることを確認します。
プレイ画面以外になっているときは[EXIT]を数回押します。
PATCH/VALUE ダイヤルを回して、パッチを切り替えま
2.
す。
fig.01-230
2
右に回すと次の番号のパッチに切り替わり、左に回すと
前の番号のパッチに切り替わります。
電源を切る
電源を切る前に、次のことを確認します。
1.
本体および接続しているアンプなどの音量が最小に
•
なっていますか?
ギター・アンプ(パワー・アンプ)などの電源をオフに
2.
します。
3.
[POWER]を押して VG-99 の電源をオフにします。
fig.01-230
24
第 2 章 音を作る
ここではまず VG-99 の内部構成を説明します。
COSM GUITAR(COSM ギ
● COSM ギター
様々なギターの音色をモデリングで作り出すことができま
す。それはエレクトリック・ギターやアコースティック・ギ
ターだけではなく現存しないギターやシンセ・サウンドにま
でおよびます。また、それらの処理は全てディバイデッド・
ピックアップから送られてきた各弦独立の信号から作り出さ
れますので、ギター独特の奏法やピッキングのニュアンスを
残したまま演奏することができます。
VG-99 はこの COSM ギターが 2 種類設定できるので、あた
かも全く異なる 2 本のギターを瞬時に持ち替えたり、同時に
演奏したかのような音作りができます。
オルタネート・チューニング機能を使うと、COSM ギ
ターの音程を各弦独立して変換することができます。
● COSM アンプ
ギター・アンプの回路やスピーカーの特性をそのままモデリ
ングしますので、歪み方やトーン・コントロールの動作まで
まさに本物のアンプと同じ振る舞いをします。プリアンプと
スピーカー・キャビネットは自由に組み合わせることができ、
さらにスタジオでのマイキングまでもモデリングすることが
できます。VG-99 にはこの COSM アンプが 2 系統搭載され
ていますので、2 つの COSM ギターに別々のアンプ処理を行
うことができます。
ター)の音色を設定する
[MODELING TYPE]を押します。
1.
PAGE[ ]を数回押して 1 ページを表示します。
2.
[F1](OFF/ON)または F1 つまみで、COSM GUITAR の
3.
オン/オフを切り替えます。
4.
[F2](SELECT)または F2 つまみで、COSM GUITAR の
モデリング・タイプを選びます。
5.
[F3](SELECT)または F3 つまみで、COSM GUITAR の
タイプを選びます。
PAGE[ ]を押します。
6.
※ PAGE[ ]を押すたびに、次のパラメーター設定画面
に移動します。
第2章
●ポリ・エフェクト
各弦独立に効果をかけることができる VG 独特のエフェクト
です。2 つの COSM ギターのどちらかを選択して効果をかけ
ることができます。
●エフェクト
BOSS の GT-PRO クラスのマルチ・エフェクトが 2 系統搭
載されています。2 つの COSM ギターそれぞれに独立して効
果をかけることができます。
●ミキサー
2 つのCOSMギターの音を自由にミックスできるほか、MAIN
OUT と SUB OUT それぞれに異なるギターを出力することも
できます。さらに DYNAMIC 機能を使うとピッキングの強弱
で 2 つの COSM ギターを切り替えることができます。また
このミキサー部にもディレイ/リバーブとイコライザーが用
意されており、パッチの音全体の音色を調整することが可能
です。
7.
調節したいパラメーターを、[F1]〜[F6]または F1 〜
F6 つまみで調節します。
8.
好みの音になるまで、パラメーターを調節します。
各パラメーターについての詳細は『COSM GUITAR
(COSM ギター)』(P.101)をお読みください。
9.
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を押してプレイ画面に戻り
ます。
25
第 2 章 音を作る
ALTERNATE TUNING(オルタ
ネート・チューニング)を設定する
ALTERNATE TUNING
(オルタネート・チューニング)について
GK-3 か ら送られてきた各弦独立の信号の音程を解析し、新
開発のピッチ変換アルゴリズムにより、COSM GUITAR の音
程を高品質に各弦独立で変換します。
GK-3を取り付けたギター自体のチューニングを保ったまま、
ギターを持ち替えることなく、さまざまなチューニングに一
瞬で切り替えることができます。
オルタネート・チューニングには、次の5 つの機能があります。
TUNING(チューニング)
OPEN-D/OPEN-G などのオープン・チューニングにした
り、全弦1オクターブ上下させるなどのさまざまなチュー
ニングに変換します。
BEND(ベンド)
ストリング・ベンダーやペダル・スチールのように、ペダ
ル操作などにより、現在のチューニングから設定された
チューニングまで連続的に変化させることができます。
12-STRING(12 ストリング)
通常の 6弦ギターの音を、12 弦ギターの音にします。
さらに副弦の音程や音量も自由に設定できるので、全くオリジナ
ルのチューニング設定をした 12弦ギターを作ることができます。
AB LINK(AB リンク)の設定
AB LINK をオンにすると、COSM GUITAR[A]と COSM
GUITAR[B]の TUNINGと BEND を同じ設定で使うことが
できます。
オフにすると、COSM GUITAR[A]と COSM GUITAR[B]
をそれぞれ別の設定にすることができます。
1.
[ALTERNATE TUNING]を押します。
2.
PAGE[ ]を押して 1 ページを表示します。
3.
[F1](OFF/ON)または F1 つまみで、AB LINK のオン/
オフを切り替えます。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
DETUNE(デチューン)
各弦の音程を微妙にずらすことができます。
HARMONY(ハーモニー)
各弦の音程を分析して、設定されたキーに応じたハーモ
ニーの音程に変換します。
これらの機能は、COSM GUITAR A と B で別々の設定ができる
ので、6 弦ギターと 12 弦ギターを同時に弾く、一人でハーモ
ニーを作るツイン・リード、分厚いユニゾン・サウンドなど、今
までは不可能であったサウンドを VG-99 一台で実現可能です。
また、COSM GUITAR A と B に同じ TUNING と BEND を設
定できる AB LINK 機能も装備しています。
チャンネル A のオルタネート・チューニングの設定
(TUNING、BEND、HARMO)によって、ギター・トゥー
MIDI で出力される音程(MIDI ノート情報)が変わります。
※ チャンネル B のオルタネート・チューニング設定は関係
ありません。
※ ギター・トゥー MIDI で出力される音程(MIDI ノート情
報)が、チャンネル A のオルタネート・チューニング設
定の影響で低く(または高く)なり過ぎる場合は、 自動
的に 1 オクターブ高い(または低い)音程になります。
26
第 2 章 音を作る
TYPE で USER を選んだ場合は、ユーザー独自の
TUNING を設定できます。(P.29)
•
[F3](USER)を押します。
•
設定したいパラメーターを、[F1]〜[F6]または
F1 〜 F6 つまみで設定します。
•
[EXIT]を押します。
TUNING(チューニング)の設定
[ALTERNATE TUNING]を押します。
1.
PAGE[ ]を押して 1 ページを表示します。
2.
[F2](A/B)または F2 つまみで、A または B を選びます。
3.
※ AB LINK をオンにしているときは選択できません。
4.
F3 つまみでオン/オフを切り替えます。
[F4](TYPE)または F4 つまみで、TUNING の TYPE を選
5.
びます。
BEND(ベンド)の設定
[ALTERNATE TUNING]を押します。
1.
PAGE[ ]を押して 1 ページを表示します。
2.
[F2](A/B)または F2 つまみで、A または B を選びます。
3.
※ AB LINK をオンにしているときは選択できません。
4.
F5 つまみでオン/オフを切り替えます。
[F5](EDIT)を押します。
5.
第2章
6.
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を押してプレイ画面に戻り
ます。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
6.
ベンドさせたい音程を F1 〜 F6 つまみで弦ごとに設定し
ます。
7.
PAGE[ ]を押して 2 ページを表示します。
F1 つまみで音程の変化を確認します。
8.
9.
コントロール・アサインで、音程を操作したいペダルな
どに BEND をターゲット・パラメーターとして設定しま
す。
コントロール・アサインについての詳細は、『スイッチ
やペダル、MIDI で音色をコントロールする (コント
ロール・アサイン)』(P.82)をご覧ください。
27
第 2 章 音を作る
以下のようなパラメーターに設定すると、FC-300 の
EXP1 ペダル または VG-99 のリボン・コントローラー
を操作することで、2 弦が滑らかに 1 音上がる、ストリ
ング・ベンダーのような効果が得られます。
オルタネート・チューニング・パラメーターの設定値
[ALT TUNING]
AB LINK = ON
BEND SW = ON
BEND TUNING 1st = E 0
BEND TUNING 2nd = D
+2
BEND TUNING 3rd = G 0
BEND TUNING 4th = D 0
BEND TUNING 5th = A 0
BEND TUNING 6th = E 0
12-STRING(12 ストリング)の設定
[ALTERNATE TUNING]を押します。
1.
PAGE[ ]を押して、2 ページに移動します。
2.
F1 または F4 つまみでオン/オフを切り替えます。
3.
※ 12 ストリングは COSM GUITAR[A]と COSM GUITAR
[B]それぞれに独立して設定できます。
12 ストリングの詳細なパラメーターを設定する場合は、
4.
[F1](12STR)または[F4](12STR)を押します。
設定したいパラメーターを、PAGE[ ][ ]を押し
5.
て表示させます。
コントロール・アサイン・パラメーターの設定値
[CONTROL ASSIGN]
SOURCE = FC-300 EXP1
または
RIBBON POS
SW = ON
TARGET PARAMTER= ALT TUNING/[A]BEND/BEND
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
10.
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を押してプレイ画面に戻り
ます。
※ ライト操作では、コントロール・アサインによるパラメー
ターの割り当ては保存されますが、操作 8 の BEND パラ
メーターの値は保存されません。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
(RIBBON CONTROLLERの ASSIGNABLE
をオンにしてください。)
設定したいパラメーターを、[F1]〜[F6]または F1 〜
6.
F6 つまみで設定します。
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
7.
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を 2 回押してプレイ画面に
戻ります。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
28
第 2 章 音を作る
USER TUNING(ユーザー・
チューニング)の設定
[ALTERNATE TUNING]を押します。
1.
PAGE[ ]を押して 1 ページを表示します。
2.
[F2](A/B)または F2 つまみで、A または B を選びます。
3.
※ AB LINK をオンにしているときは選択できません。
4.
F3 つまみでオン/オフを切り替えます。
[F4](TYPE)または F4 つまみで、TUNING の TYPE に
5.
USER を選びます。
6.
[F3](USER)を押します。
USER TUNING 画面が表示されます。
7.
設定したい弦のキーを、[F1]〜[F6]または F1 〜 F6 つ
まみで設定します。
8.
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を 2 回押してプレイ画面に
戻ります。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
DETUNE(デチューン)の設定
[ALTERNATE TUNING]を押します。
1.
PAGE[ ]を押して、2 ページに移動します。
2.
F2 または F5 つまみでオン/オフを切り替えます。
3.
DETUNE の詳細なパラメーターを設定する場合は、[F2]
4.
(DETUNE)または[F5](DETUNE)を押します。
設定したいパラメーターを、[F1]〜[F6]または F1 〜
5.
F6 つまみで設定します。
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
6.
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を 2 回押してプレイ画面に
戻ります。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
第2章
29
第 2 章 音を作る
HARMO パラメータ−を USER に設定したときは、
各キーに対して音程を設定できます。設定したい
パラメーターを、PAGE[ ][ ]を押して表
示させます。
HARMONY(ハーモニー)の設定
[ALTERNATE TUNING]を押します。
1.
PAGE[ ]を押して、2 ページに移動します。
2.
F3 または F6 つまみでオン/オフを切り替えます。
3.
HARMONY の詳細なパラメーターを設定する場合は、
4.
[F3](HARMO)または[F6](HARMO)を押します。
設定したいパラメーターを、[F1]〜[F2]または F1 〜
5.
F2 つまみで設定します。
COSM AMP(COSM アンプ)
の音色を設定する
[COSM AMP]を押します。
1.
PAGE[ ]を数回押して 1 ページを表示します。
2.
[F1](OFF/ON)または F1 つまみで、COSM AMP のオン
3.
/オフを切り替えます。
4.
[F2](SELECT)または F2 つまみで、COSM AMP のタイ
プを選びます。
5.
PAGE[ ]を押します。
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
6.
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を 2 回押してプレイ画面に
戻ります。
各パラメーターについての詳細は『ALTERNATE
TUNING (オルタネート・チューニング)』(P.116)を
ご覧ください。
※ PAGE[ ]を押すたびに、次のパラメーター設定画面
に移動します。
調節したいパラメーターを、[F1]〜[F6]または F1 〜
6.
F6 つまみで調節します。
7.
好みの音になるまで、パラメーターを調節します。
各パラメーターについての詳細は『COSM AMP
(COSM アンプ)』(P.140)をお読みください。
8.
設定したパラメーターを保存する場合は、ライト操作
(P.38)を行います。
※ 保存しない場合は、[EXIT]を押してプレイ画面に戻し
ます。
30