Roland TD-12, TD-12KV, TD-12K User Manual [ja]

TD-12 Ver1.1 の機能追加/改良と仕様変更について
TD-12 Ver1.1 で、機能追加/改良と仕様変更を行いました。TD-12 取扱説明書と合わせてお読みください。
内容
最新のパッドに対応
ハイハットのオープン/クローズのレスポンスを改良
V エディット機能の強化
トリガー設定をより簡単に行うために、新しいトリガー・タイプ を用意しました。専用のトリガー・タイプを選ぶだけで、各トリ ガー・パラメーターが自動的に推奨値に設定されます(クロス トーク・キャンセルを除く)。
トリガー・タイプ一覧
ハイハットのオープン/クローズのレスポンスを改良し、V-Hi­Hat VH-12、VH-11 の演奏時、たとえばクローズを叩いた直後 にオープンにするような演奏にも対応し、より演奏しやすくなり ました。
ハイハットはペダルのオープン/クローズを使ったさまざまな演 奏表現に対応しています。クローズド・ハイハットのダイナミク ス、エッジ・ショットでのアクセント、ハーフ・オープンのルー ズな音色などを忠実に再現しつつ、ペダルのクローズからフル・ オープンになるにしたがって音色も無段階に変化します。オープ ンからクローズ、クローズからオープンの素早いペダル・コント ロールにも対応させるために、ペダルの位置だけでなくペダル動 作の加速度を検出しています。そのため、ペダル・スプラッシュ 奏法も自然な感覚で演奏できます。
開閉式 V ハイハット VH-12 と組み合わせることで、プレッ シャー音色(ハイハット・ペダルをさらに強く踏み込んだときの 硬い音色)も得られます。
アドバンスト・トリガー・パラメーターに、打点位置検出機能の オン/オフを切り替えるパラメーターが追加されました。
設定値:OFF、ON
打点位置検出に対応しているトリガー・インプット
スネア(ヘッド/リム)、タム(リム)、ライド(ボウ)、AUX
(リム)
※ 打点位置検出に対応していないトリガー・タイプやトリガー・
インプットを選択すると、「---」と表示されます。
操作
:[TIGGER]- [F5 (ADVANCE)]- [F4 (POSI)]-パッ
ド選択
既存のトリガー・タイプやクロストークの設定を再調整し、 より最適なパフォーマンスが得られるようになりました。
トリガー・バンクの設定を変更し、ドラム・キット TD­12KX の構成に対応しました。
トリガー・タイプの出現順を変更し、KD から表示される ようになりました。
パッドの演奏やトリガーに関する内容
最新のパッド用のトリガー・タイプを追加
使用するパッド
トリガー・ タイプ
リム・ ショット
打点位置検出
チョーク 奏法
ヘッド
リム
KD-140 KD140 × × × × KD-120 KD120 × × × × KD-85、KD-80 KD85 × × × × KD-8 KD8 × × × × KD-7 KD7 × × × × PD-125X
、PD-125XS
PD125X ×
PD-125 PD125 × PD-120 PD120 × × PD-105X PD105X × PD-105、PD-100 PD105 × PD-85、PD-80R
PD-80
PD85 ×
PDX-8 PDX8 × × × PD-9、PD-8、PD-7 PD9/8/7 × CY-15R CY15R × CY-14C CY14C × CY-12R/C CY12RC × CY-8 CY8 × × CY-5、CY-6 CY5/6 × × CY-12H CY12H × × VH-12 VH12 × × VH-11 VH11 × × 他社製のパッド用 PAD1 × × 他社製のパッド用 PAD2 × × × RT-10K RT10K × × × × RT-10S RT10S × × × RT-10T RT10T × × × ×
ハイハットのオープン/クローズの レスポンスを改良
打点位置検出機能に関するパラメーターを 追加
その他
Bank1 TD-12KX Bank2 TD-12KX(Copy) Bank3 TD-12KV、TD-12K Bank4 TD-20K
より詳細な音作りが可能になるパラメーターを追加しました。
操作
:[INST]- [F2 (EDIT)]
キック(Kick)
スネア(Snare)
タム(Tom)
ハイハット(Hi-Hat)
シンバル(Crash/Splash/China/Ride)
「MINIMUM VOLUME」の段階数が細かくなり、より詳細な調
整ができるようになりました。
「MINIMUM VOLUME」は、最強打時の音量を保ったまま弱打
時の音量を大きくするパラメーターです。これにより、スネアの ゴースト・ノートやライド・シンバルのレガート音を、より聴こ えやすくすることができます。
設定値:0 〜 1 5
操作:[MIXER]- [F3 (MIN VOL)]
「MIX EDIT」画面で、グループ・フェーダーを使って 「Minimum Volume」を調整できるようになりました。
操作:[INST]+ [MIXER]- [F2 (MIN VOL)]
音色エディットに関する内容
V エディット機能の強化
パラメーター 設定値 説明
[F1 (SHELL)]
Beater Type
FELT、WOOD、 PLASTIC
ビーターの素材を選択できます。
[F3 (MUFFLE)]
Snare Buzz OFF、1 〜 8
より細かい設定が可能になりまし た。
[F4 (MIC)]
Mic Position
OUTSIDE2、 OUTSIDE1、 STANDARD、 INSIDE1、INSIDE2
マイク・ポジションの指定が可能 になりました。 レコーディング時のマイク・ポジ ションによる音作りを再現しま す。
パラメーター 設定値 説明
[F4 (MIC)]
Mic Position
OUTSIDE2、 OUTSIDE1、 STANDARD、 INSIDE1、INSIDE2
マイク・ポジションの指定が可能 になりました。 レコーディング時のマイク・ポジ ションによる音作りを再現しま す。
パラメーター 設定値 説明
[F3 (MUFFLE)]
Snare Buzz OFF、1 〜 8
より細かい設定が可能になりまし た。
[F4 (MIC)]
Mic Position
OUTSIDE2、 OUTSIDE1、 STANDARD、 INSIDE1、INSIDE2
マイク・ポジションの指定が可能 になりました。 レコーディング時のマイク・ポジ ションによる音作りを再現しま す。
パラメーター 設定値 説明
[F3 (TAMB)]
Add Tambourine
OFF、ON
ハイハットにタンバリンを追加で きるようになりました。
[F4 (MIC)]
Mic Position
OUTSIDE2、 OUTSIDE1、 STANDARD、 INSIDE1、INSIDE2
マイク・ポジションの指定が可能 になりました。 レコーディング時のマイク・ポジ ションによる音作りを再現しま す。
パラメーター 設定値 説明
[F2 (SIZZLE)]
Sizzle Type
OFF、RIVET、 CHAIN
チェイン・タイプのシズルを追加 できるようになりました。
[F4 (MIC)]
Mic Position
OUTSIDE2、 OUTSIDE1、 STANDARD、 INSIDE1、INSIDE2
マイク・ポジションの指定が可能 になりました。 レコーディング時のマイク・ポジ ションによる音作りを再現しま す。
「MINIMUM VOLUME」の段階数を改良
MIX EDIT に「MINIMUM VOLUME」設定 を追加
*5100012426 - 01*
MIX IN ジャックを、ステレオ入力としてだけではなく、モノラ ル× 2 として使うことができます。
たとえば、MIX IN の L チャンネルでクリック音、R チャンネル でバッキングが鳴るような機器を接続した場合は、 Mode=MONO にすることによって、クリック音とバッキングが センターから聴こえるようになります。
操作:[SETUP]-[F3 (CONTROL)]- [F3 (MIX IN)]
各パッドのベロシティーや、ハイハットの開き具合、スネア、ラ イド・シンバル、タムと AUX のリムの打点位置をリアルタイム に表示することができます。
操作:[SHIFT]+ [TRIGGER]
V-Hi-Hat VH-12 使用時にも、「CC Resolution」を設定できる ようになりました。
「CC Resolution」は、ハイハット・ペダルの動きに合わせて送
信されるペダルの位置情報データの細かさを設定するパラメー ターです。
設定値:NORMAL、HIGH(初期値:NORMAL)
操作:[TRIGGER]- [F3 (HI-HAT)]
各パッドに設定されたパッド・パターン機能を一覧で確認できる ようになりました。
操作:[INST]- [F4 (CONTROL)]- [F1 (PATTERN)]
「Pedal Bend Range」設定画面
「Pedal Bend Range」設定画面にハイハット・ペダルの位置を
示すモニターが追加されました。
操作:[INST]- [F4 (CONTROL)]- [F2 (PDLBEND)]
※ VH-11 をお使いのときは、モニターは「OPEN」から
「CLOSE」の間で動きます。VH-12 をお使いのときは、 「OPEN」から「PRESS」の間で動きます。
「Position Ctrl」設定画面
「Position Ctrl」設定画面を独立し、よりアクセスしやすくしま
した。
操作:[INST]- [F4 (CONTROL)]- [F3 (POSI)]
また、設定画面に打点位置情報を示すモニターを追加しました。
「Position Ctrl」は、選択したインストの打点位置やリム・
ショットのニュアンスによる音色変化をする/しないを切り替え るパラメーターです。
「INST」画面、「INST EDIT」画面で[SHIFT]+ [F4]
を押すと、V エディットやエディットの設定を標準的な値 に戻すことができます。
「AMBIENCE ROOM」画面で[SHIFT]+ [F4]を押す
と、「Room Size」、「Wall Type」、「Mic Position」、
「Room Shape」の設定を標準的な値に戻すことができま
す。
新機能
MIX IN ジャックのルーティング設定
パラメーター 設定値 説明
Input
L+R 両チャンネルを使用 L ONLY 左チャンネルのみ使用 R ONLY 右チャンネルのみ使用
Mode
STEREO ステレオ入力として使用 MONO モノラル× 2 として使用
Gain 0、+6、+12 入力レベルの調節
各パッドのトリガー情報の表示
(トリガー・モニター)
V-Hi-Hat VH-12 の「CC Resolution」 設定を追加
その他の機能改善
パッド・パターンの設定状況を確認する 機能
打点位置やハイハットのペダル位置を表示 する機能
設定を標準的な値に戻す機能
「PAD COMPRESSOR」画面
「PAD COMPRESSOR」画面で、設定された「Attack」の値
をアイコンでわかりやすく表示するようになりました。
操作:[INST]- [F3 (COMP/EQ)]- [F2 (COMP)]
「PAD EQ」画面
「PAD EQ」画面で、設定された「Mid Q」の値をアイコンでわ
かりやすく表示するようになりました。
操作:[INST]- [F3 (COMP/EQ)]- [F3 (EQ)]
「OUTPUT ASSIGN (PAD)」画面に、Phones バスの表示を
追加しました。
操作:[SETUP]-[F2 (OUTPUT)]- [F1 (PAD)]
最新バージョンの TD-12 Ver1.1 は、初期バージョンの TD-12 Ver1.0 とデータ互換性がありますので、異なるバージョンの TD-12 からバルク・データを受信することが可能です。
ただし、トリガー・タイプが統合されたため、以下のパッドをお 使いの場合は、データ受信後にトリガー・タイプを再設定してく ださい。
PD-100、PD-9、PD-8、PD-7、PD-6
操作:[SETUP]-[F3 (CONTROL)]- [F5 (VERSION)]
Pad Comp/EQ の設定を示すアイコン
パッドのアウトプット・アサイン画面
データの互換性について
バージョンの確認方法
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TD-12
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