
Fantom G バージョン 1.30 追加マニュアル
本マニュアルは、Fantom-G のバージョン 1.30 で追加された機能について説明します。Fantom-G の取扱説明書と合わせてお読み
ください。
ソフトウェア Fantom-G Editor もバージョンアップしてください !!
常に快適な環境でお使いいただくために、Fantom-G Editor もバージョンアップしています。お使いの Fantom-G Editor の
バージョンが最新になっているかご確認ください。
最新バージョンの Fantom-G Editor はローランド・サポート・ページの「ダウンロード」からダウンロードいただけます。
http://www.roland.co.jp/support/
バージョン 1.30 追加機能
アルペジオ機能の強化(P.2)
アルペジオ・インポート機能(P.2)
オリジナルのアルペジオ・スタイルを作成できるようになりました。
アルペジオ・スタイル数追加
アルペジオ・スタイル(取扱説明書 P.78)の数が増えました。また、ユーザー・スタイルが追加されました。
バージョン 1.2 以前 プリセット 88 個
バージョン 1.3 プリセット 128 個+ユーザー 128 個
ライブ/スタジオ・セット機能の強化(P.2)
テンポ、RPS /リズム・パターン・セット・ナンバーをライブ/スタジオ・セットに記憶(P.2)
テンポ、RPS /リズム・パターン・セット・ナンバーをライブ/スタジオ・セットに記憶できるようになりました。
RPS /リズム・パターン・セット機能の強化(P.3)
鍵盤で RPS /リズム・パターン・セットを演奏できるモードを追加(P.3)
RPS /リズム・パターン・セットを従来のパッド演奏だけでなく鍵盤でも演奏できるモードを追加しました。
RPS /リズム・パターン・セット数追加
RPS /リズム・パターン・セットの数が増えました。
RPS セット数 リズム・パターン・セット数
バージョン 1.2 以前 32 個(プリロード 1 個) 32 個(プリロード 2 個)
バージョン 1.3 64 個(プリロード 9 個) 64 個(プリロード 32 個)
新ピアノ音色追加
プリセット・パッチに新規ピアノ音色が追加されました。
追加プリセット・パッチ
No. Name Category Voices No. Name Category Voices
1665 Manhattan Grand AC.Piano 2 1667 Euro Grand AC.Piano 2
1666 Hall Grand AC.Piano 2 1668 Recital Grand AC.Piano 2
その他の追加機能(P.4)
マルチパート・コントロール(P.4)
つまみ、スライダー、D ビーム、S1 / S2 ボタンで複数のパートを同時にコントロールできるようになりました。
フレーズの拍子設定(P.4)
フレーズに拍子の設定ができるようになりました。任意の拍子を設定してフレーズを録音できます。
新規プロジェクト作成(Create Project)で、インターナル・メモリーを選択可能(P.4)
Fantom-G 本体に記録されているユーザー・プロジェクトの内容を消去して、新しいプロジェクトを作成できます。
1

アルペジオ・スタイルに SMF やフレーズを
インポートする
6.
アルペジオ・ユーザー・スタイルに SMF やフレーズをイン
ポートして、オリジナルのアルペジオ・スタイルを作成できま
す。
インポートするアルペジオ・スタイルの名前をつけます。名前
をつけたら[F8(OK)]を押します。
SMF をインポートする場合は、はじめに取扱説明書「パソコ
ンのスタンダード MIDI ファイル(SMF)を Fantom-G にコ
ピーする」(P.212)の手順でパソコンのスタンダード MIDI
ファイル(SMF)を Fantom-G にコピーしてください。
1.
[SHIFT]を押しながら[ARPEGGIO]を押します。
2.
[F1(Import Style)]を押します。
[F2(SMF List)]または[F3(Phrase List)]を押して、イン
3.
ポートするリストを切り替えます。
VALUE ダイヤルを回して、インポートする SMF またはフレー
4.
ズを選びます。
[F7(Preview)]を押すことで、選んだ SMF またはフレーズ
を視聴することができます。
インポートを取りやめる場合は[F8(Exit)]を押します。
5.
[F6(Import)]を押します。
名前の付けかたについて詳しくは、取扱説明書の「名前を付け
る」(P.42)をご覧ください。
7.
インポート先(Import Destination)を選びます。VALUE ダイ
ヤルを回して選択し、[F8(Write)]ボタンを押します。
確認画面が表示されます。
[F7(OK)]を押して実行します。
8.
アルペジオ・ユーザー・スタイルに SMF またはフレーズがイ
ンポートされます。
アルペジオのインポートに関しては以下の点にご注意くださ
い。
SMF はフォーマット 0 のみに対応しています。データが正しく
•
ない場合は「Cannot Import SMF Format 1!」または「Illegal
File!」と表示されます。
アルペジオにインポートするデータはノート情報のみになりま
•
す。
ノートはオン/オフを 1イ ベントとして 500 イベントまでイン
•
ポート可能です。500 イベントを超えた場合は 「Too Many
Data!」と表示されます。
ライブ/スタジオ・セット機能の強化
ライブ/スタジオ・セット保存時に、テンポと RPS /リズム・
パターン・セット・ナンバーを記憶します。
テンポをライブ/スタジオ・
セットに記憶する
テンポを、ライブ/スタジオ・セットごとの設定に従うか
(TEMP)、ソングのテンポに従うか(SYS)を設定します。
1.
[MENU]を押して、[F2(System)]を押します。
2.
[F1]または[F2]を押して、Sync/Tempo グループを表示しま
す。
「Tempo Assign Source」欄で設定します。
設定値
TEMP: ライブ/スタジオ・セットごとのテンポに従う
SYS: ライブ/スタジオ・セットの切り替えでテンポを変更
しない(ソングのテンポに従う)
RPS /リズム・パターン・セッ
ト・ナンバーをライブ/スタジ
オ・セットに記憶する
RPS /リズム・パターン・セット・ナンバーを、ライブ/スタ
ジオ・セットごとの設定に従うか(TEMP)、Fantom-G 全体の
設定に従うか(SYS)を設定します。
1.
[MENU]を押して、[F2(System)]を押します。
2.
[F1]または[F2]を押して、Dynamic Pad グループを表示しま
す。
「RPS Set Assign Source」、「Rhythm Pattern Set Assign
Source」欄で設定します。
設定値
TEMP: ライブ/スタジオ・セットごとの RPS /リズム・パ
ターン・セット・ナンバーに従う
SYS: Fantom-G 全体の設定に従う
2

RPS /リズム・パターン・セット機能の強化
RPS /リズム・パターンのノート・ナン
鍵盤で RPS /リズム・パター
ン・セットを演奏する
RPS /リズム・パターン・セットを鍵盤で演奏します。
Keyboard Mode の設定
RPS /リズム・パターン・セットを鍵盤で演奏するには
Keyboard Mode の設定を変更します。
1.
Live Play 画面、Studio Play 画面または Single Play 画面で[F4
(Control)]を押します。
2.
[F1]または[F2]を押して、Keyboard グループを表示しま
す。
「Keyboard Mode」 欄で設定します。
設定値
NORMAL:通常の鍵盤演奏モード
RPS: RPS 演奏モード
RHYTHM-PTN:リズム・パターン演奏モード
RPS か RHYTHM-PTN を選ぶと、鍵盤で RPS /リズム・パ
ターン・セットを演奏することができます。RPS /リズム・
パターン・セットを演奏する鍵盤は「RPS /リズム・パター
ンのノート・ナンバーの設定」(次項)で設定することができ
ます。
シングル・モードでは Keyboard Mode の設定は保存されませ
ん。[SINGLE]を押すと Keyboard Mode は NORMAL に初期
化されます。
バーの設定
Keyboard Mode の設定で RPS や RHYTHM-PTN を選んだ場
合の、RPS /リズム・パターン・セットを演奏する鍵盤を設
定することができます。
1.
[PAD MODE]を押してから、パッド[5(RPS)]または[6
(RHYTHM PTN)]を押します。
2.
[PAD SETTING]を押します。
Pad Setting 画面が表示されます。
「Note Number」欄にカーソルを移動して Fantom-G の鍵盤を
押すと、RPS /リズム・パターンを鳴らす鍵盤を設定するこ
とができます。
クイック・セットアップ機能
Pad Setting 画面で[F3(Quick Setup)]を押すことで 16 個
の RPS /リズム・パターンのノート・ナンバーをまとめて設
定することができます。操作方法は取扱説明書の『クイック・
セットアップ』(P.192)をご覧ください。各パラメーターは
以下のようになります。
•
Template Set(テンプレート・セット)
ベース・ノートから順に 16 ノートが以下の鍵盤に割り当てま
す。
設定値
White Keys:白鍵
Black Keys:黒鍵
All: 白鍵と黒鍵
•
Base Note(ベース・ノート)
一番低音のノートを指定します。カーソルが Base Note にあ
るときは鍵盤を押して指定することができます。
プレイモードをすべてに適応する(Play Mode All)
Pad Setting 画面でカーソルが Play Mode 欄にあるときに
[F4(PlayMode All)]を押すことで、16 個の RPS /リズム・
パターンをまとめて現在カーソルがある Play Mode の値に変
更することができます。
3

その他の追加機能
マルチパート・コントロール
Knob Slider Mode(つまみ・スライダー・モード)の設定で
「MULTI」を選ぶことで、つまみ、スライダー、D ビーム、S1
/ S 2 ボタンで複数のパート(キーボード・スイッチがオンの
パートすべて)を同時にコントロールできるようになります。
[MENU]を押して、[F2(System)]を押します。
1.
[F1]または[F2]を押して、Knob/Sliderグループを表示しま
2.
す。
「Knob Slider Mode」欄で「MULTI」に設定します。
設定値
DIRECT: つまみやスライダーを動かしたときに、常にその位
CATCH: つまみやスライダーを動かしたときに、パラメー
MULTI: つまみ、スライダー、D ビーム、S1 / S2 ボタンで
MULTI(マルチパート・コントロール)はコントローラーのア
サイン値が CC、AFTERTOUCH、PITCH BEND のときのみ複
数のパートをコントロールします。
置のコントロール・データを出力
ターの値を通過したときからコントロール・データ
を出力
複数のパート(キーボード・スイッチがオンのパー
トすべて)を同時にコントロールします。つまみと
スライダーの動作は「DIRECT」と同様になります。
フレーズの拍子を設定する
(Phrase Beat)
フレーズの拍子を設定します。
Phrase Edit 画面を開きます(取扱説明書 P.238)
1.
[F6(Phrase Beat)]を押します。
2.
新規プロジェクト作成(Create Project)でインターナル・メ
モリー(Internal)を選択すると、Fantom-G 内にあるユー
ザー・プロジェクトは上書き(消去)されます。重要なデータ
がある場合は、あらかじめ USB メモリーにバックアップして
ください。
[MENU]を押して Menu ウィンドウを表示します。
1.
VALUE ダイヤルを回すか、カーソル・ボタンを押して、
2.
「Project」を選び、続けて[ENTER]を押します。
Project Menu が表示されます。
3.
VALUE ダイヤルを回すか、カーソル・ボタンを押して、
「Create Project」を選び、[F8(Select)]を押します。
[F4(Create)]を押しても実行できます。
4.
新しいプロジェクトをインターナル・メモリーに作成する場合
は[F1(Internal)]を、USB メモリーに作成する場合は[F2
(USB)]を押してから[F8(Create)]を押します。
5.
USB メモリーを選んだ場合は、Project Name ウィンドウが表
示されますので名前をつけて[F8(OK)]を押します。
インターナル・メモリーを選んだ場合は、Project Name ウィ
ンドウは表示されません、次の手順 6. に進んでください。
名前の付けかたについて詳しくは、「名前を付ける」(取扱説明
書 P.42)をご覧ください。
確認のメッセージが表示されます。
[F7(OK)]を押して実行します。
6.
※ 中止するときは、[F8(EXIT)]を押します。
3.
カーソル・ボタンと VALUE ダイヤルでフレーズの拍子を設定し
ます。
4.
[F8(Close)]を押します。
新規プロジェクト作成
(Create Project)
新規プロジェクト作成(Create Project)で、インターナル・
メモリーを選択できるようになりました。インターナル・メモ
リーの新規プロジェクト作成を行うと、すべてのデータが初期
状態になったプロジェクトを作成することができます。
たとえば、ファクトリー・リセットを行うと、ユーザー・パッ
チやユーザー・ライブ/スタジオ・セットにプリロード・デー
タが読み込まれたプロジェクトができあがります。このプリ
ロード・データが不要な場合に、新規プロジェクト作成
(Create Project)でインターナル・メモリーを選択すると便利
です。
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エラーメッセージが表示された場合
USB メモリーの容量が不足している場合など、正しく保存で
きないときにエラーメッセージが表示されることがあります。
「エラー・メッセージ一覧」(取扱説明書)にエラーの内容と対
応方法が記載されています。
USB メモリーを選んだ場合、プロジェクト名は初期値では
「FantomG001」「FantomG002」…のように番号が付きます
が、自由に変更することができます。プロジェクトはパソコン
上では USB メモリーのルートに「プロジェクト名 .Prj」とい
うフォルダで表示されます。フォルダ名(プロジェクト名)を
パソコンで変更する場合は、先頭の文字に「.」は使えません。
拡張子は変更しないでください。また、一部の文字( ¥ / : , ;
* ? " < > ¦ )も使えません。
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Fantom-G
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