Roland BR-532 User Manual [ja]

この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に ・ 安全上のご注意(P.2 〜 3) ・ 使用上のご注意(P.4 〜 5) をよくお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この 取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐ に見ることができるよう、手元に置いてください。
■ 文中の表記について
[ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタンを表します。
[START] START ボタン [REC] REC ボタン
文中の(P.**)は、参照ページを示しています。
※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標です。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の
方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s
Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.
2001 ©ボス株式会社 本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。

安全上のご注意

 
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告 警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説 明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002d
● この機器および AC アダプターを分解したり(取 扱説明書に記載されている指示(P.13)を除く)、
改造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに 相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所 ○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に 設置しないでください。必ず安定した水平な場
所に設置してください。
..............................................................................................................
008b
● AC アダプターは、必ず指定のもの(PSA-100) を、AC100V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、の中に描かれています。 左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上 に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火 災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直 ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針 金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して ください。
○ AC アダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき ○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
2
警告
注意
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の 取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を 与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を 超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
019
● 電池は、充電、加熱、分解したり、または火や 水の中に入れたりしないでください。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正 常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き 差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 長時間使用しないときは、AC アダプターをコン セントから外してください。
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの を置かないでください。
..............................................................................................................
107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体やプラグを 持って、機器本体やコンセントに抜き差ししな
いでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
111(選択)
● 電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液 漏れしたりします。次のことに注意してくださ
い(P.20 )。
1
○ 電池の+と−を間違えないように、指示どお
り入れてください。
2
○ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類
の電池を混ぜて使用しないでください。
3
○ 長時間使用しないときは、電池を取り出して
おいてください。
5
○ 液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池
ケースについた液をよくふきとってから新 しい電池を入れてください。また、漏れた液
が身体についた場合は、皮膚に炎症を起こす 恐れがあります。また眼に入ると危険ですの
ですぐに水でよく洗い流してください。
6
○ 電池を、金属性のボールペン、ネックレス、
ヘアピンなどと一緒に携帯したり、保管した りしないでください。
..............................................................................................................
112
● 使用済みの電池は、あなたの地域のゴミ分別収 集のしかたに従って、捨ててください。
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し てください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
118
● コイン・ネジを外した場合は、小さなお子様が 誤って飲み込んだりすることのないようお子様
の手の届かないところへ保管してください。
..............................................................................................................
3

使用上のご注意

291a
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交換について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電 力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくださ
い。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体 が多少発熱しますが、故障ではありません。
303a
● この機器は消費電流が大きいため、AC アダプターの使 用をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池
を使用してください。
304a
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損 を防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を
切った状態で行なってください。
306b
● この機器には、電池が付属されています。この電池は、 機器の動作確認用のため、寿命が短い場合があります。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを 持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて ください。
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく ださい。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め 切った車内などに放置しないでください。変形、変色す
ることがあります。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用 しないでください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く 絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔 らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル コール類は、使用しないでください。
修理について
451d
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解(取扱説明書 に記載されている指示(P.13 )を除く)、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、 修理をお断りする場合もあります。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維 持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上 げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、 失われることがあります。失っても困らないように、大
切な記憶内容はバックアップとしてメモリー・カードや パソコンなどに保存しておいてください。
552(*** は、複数になる場合もあります)
● 本体メモリーやメモリー・カードの失われた記憶内容の 修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端 子などに過度の力を加えないでください。
554
● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ い。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ ラグを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用 ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。 ○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ さい。
4
メモリー・カード(スマートメディア) をお使いになる前に
メモリー・カードの取り扱い
704
● メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。
fig.Q01-04b
接点(金色)の無い面を 上にする
705
● メモリー・カードの端子の部分に触れたり、汚したりし ないでください。
使用上のご注意
著作権について
851
● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、そ の他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配
布、販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁 じられています。
853
● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使 用しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作
権を侵害しても、ローランド/ボスは一切責任を負いま せん。
5
目次
使用上のご注意............................................................................................................4
BR-532 の紹介........................................................................................................... 11
主な特長 .............................................................................................................................................................................11
BR-532で使えるメモリー・カード............................................................................................................................13
カード・カバーの外しかた............................................................................................................................................13
各部の名称と働き ......................................................................................................14
フロント・パネル.............................................................................................................................................................14
ディスプレイ.....................................................................................................................................................................18
リア・パネル.....................................................................................................................................................................19
電池の入れかた.................................................................................................................................................................20
クイック・スタート ............................................... 21
デモ・ソングを聴く...................................................................................................22
(1)周辺機器を接続する................................................................................................................................................22
(2)電源を入れる ............................................................................................................................................................24
ディスプレイのコントラストを調節する ......................................................................................................24
(3)デモ・ソングを聴く................................................................................................................................................25
曲を選ぶ〜ソング・セレクト...........................................................................................................................25
曲を再生する........................................................................................................................................................25
現在位置を移動する............................................................................................................................................26
演奏を録音する/再生する........................................................................................27
(1)メモリー・カードを準備する ...............................................................................................................................27
メモリー・カードを初期化する〜イニシャライズ......................................................................................27
(2)録音する曲を選ぶ....................................................................................................................................................28
(3)楽器を接続する........................................................................................................................................................29
(4)エフェクトを使う〜インサート・エフェクト..................................................................................................31
(5)リズム・ガイドを使う............................................................................................................................................32
(6)録音する.....................................................................................................................................................................33
(7)録音した演奏を再生する........................................................................................................................................35
(8)電源を切る ................................................................................................................................................................35
(9)カードを取り出す....................................................................................................................................................35
新しい曲を作る〜ソング・ニュー...................................................................................................................28
接続するジャックを選ぶ ...................................................................................................................................29
録音したい楽器に合わせて INPUT SELECT ボタンを押す......................................................................29
内蔵マイクをオフにしたいとき.......................................................................................................................30
入力感度を決める................................................................................................................................................30
レベル・メーターを切り替える.......................................................................................................................30
音を試聴(モニター)する ...............................................................................................................................30
エフェクト・パッチを切り替える...................................................................................................................31
エフェクトを使わずに録音したいときは ......................................................................................................31
リズム・ガイドを鳴らす ...................................................................................................................................32
リズム・パターンを変える ...............................................................................................................................32
リズムのテンポを変える ...................................................................................................................................32
タップを使ってテンポを変える.......................................................................................................................33
録音するトラックを選ぶ ...................................................................................................................................33
再生する ................................................................................................................................................................35
各トラックの音量を調節する...........................................................................................................................35
電池の消耗を抑える(パワー・セーブ).....................................................................................................................36
6
より進んだ使いかた ............................................... 37
繰り返し再生させる〜リピート機能..........................................................................38
リピート区間を設定する ................................................................................................................................................38
正確なタイミングでリピート区間を設定する...........................................................................................................39
録音した演奏を聴きながら別の演奏を録音する〜オーバーダビング.......................40
入力音の定位を変える.....................................................................................................................................................40
各トラックの演奏を別トラックにまとめる〜バウンシング......................................41
曲を仕上げる〜ミックス・ダウン.............................................................................42
音の定位(パン)を決める............................................................................................................................................42
音に広がりを与える〜ループ・エフェクト...............................................................................................................42
ミックス・ダウン.............................................................................................................................................................43
デジタル・コピーを禁止する........................................................................................................................................43
V トラックを切り替える............................................................................................44
ミスしたところだけ録り直す〜パンチ・イン/アウト.............................................45
マニュアル・パンチ・イン/アウト............................................................................................................................45
[REC]を使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト...............................................................................45
フット・スイッチを使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト.............................................................46
オート・パンチ・イン/アウト....................................................................................................................................46
録音する区間を決める .......................................................................................................................................46
オート・パンチ・イン/アウトの位置を取り消す......................................................................................47
録音の手順 ............................................................................................................................................................47
同じ区間の録音を繰り返す(ループ・レコーディング)........................................................................................48
繰り返す区間を決める .......................................................................................................................................48
録音の手順 ............................................................................................................................................................48
目次
時刻を登録する〜ロケーター機能.............................................................................49
時刻(ロケート・ポイント)を登録する ...................................................................................................................49
ロケート・ポイントに移動する....................................................................................................................................49
ロケート・ポイントを取り消す....................................................................................................................................49
トラックに録音された演奏を編集する(トラック・エディット).............................50
録音データをコピーする(トラック・コピー).........................................................................................................50
リピート区間をコピーする(AB)...................................................................................................................50
時刻を指定してコピーする(TIME/MES)....................................................................................................51
トラック全体をコピーする(ALL).................................................................................................................52
録音データを移動させる(トラック・ムーブ).........................................................................................................53
リピート区間を移動させる(AB)...................................................................................................................53
時刻を指定して移動させる(TIME/MES)....................................................................................................53
トラック全体を移動させる(ALL).................................................................................................................54
録音データを消去する(トラック・イレース).........................................................................................................55
リピート区間を消去する(AB).......................................................................................................................55
時刻を指定して消去する(TIME/MES)........................................................................................................ 56
指定したトラックの録音データをすべて消去する(ALL).......................................................................56
録音データを入れ替える(トラック・エクスチェンジ)........................................................................................57
録音/編集内容を取り消す〜アンドゥ/リドゥ........................................................58
1 つ前の状態に戻す〜アンドゥ ....................................................................................................................................58
アンドゥを取り消す〜リドゥ........................................................................................................................................58
録音した曲を整理する...............................................................................................59
曲をコピーする(ソング・コピー)..............................................................................................................................59
曲を消す(ソング・イレース)......................................................................................................................................59
メモリー・カード容量を節約する(ソング・オプティマイズ)............................................................................60
曲に名前を付ける〜ソング・ネーム............................................................................................................................60
メモリー・カードを初期化する〜イニシャライズ....................................................61
7
目次
リズム・ガイドを使う...............................................................................................62
パターンについて.............................................................................................................................................................62
パターンを作る.................................................................................................................................................................63
ステップを挿入する............................................................................................................................................64
ステップを消去する............................................................................................................................................64
全ステップを削除する .......................................................................................................................................65
作ったパターンを保存する............................................................................................................................................65
パターンを選ぶ.................................................................................................................................................................66
パターンをコピーする .......................................................................................................................................66
パターンの名前を変更する ...............................................................................................................................66
MIDI 機器と同期演奏させる ......................................................................................67
MIDI の基礎知識................................................................................................................................................................67
外部 MIDI 音源でリズム・ガイドを鳴らす.................................................................................................................68
MIDI シーケンサーと同期演奏させる..........................................................................................................................69
BR-532 を基準に同期演奏させる(マスター)............................................................................................69
MMC を使う......................................................................................................................................................................70
BR-532 からMMC に対応した機器を操作する..........................................................................................70
外部 MIDI 機器の出力を BR-532 の出力にミックスさせる(オーディオ・サブ・ミックス)
....72
曲に関する情報を表示させる ....................................................................................73
録音可能な残り時間を表示させる................................................................................................................................73
メモリー・カードの使用状況を表示させる...............................................................................................................73
音が鳴り始める/鳴り終わる位置を探す(スクラブ/プレビュー).........................74
スクラブを使って音が鳴り始める位置を探す...........................................................................................................74
スクラブ・ポイントを切り替える................................................................................................................................75
スクラブとプレビューを使って音が鳴り終わる位置を探す..................................................................................75
プレビューを使えるようにする.......................................................................................................................75
音が鳴り終わる位置を探す ...............................................................................................................................75
楽器のチューニングをする〜チューナー ..................................................................76
チューナーに切り替える ................................................................................................................................................76
チューニングする.............................................................................................................................................................76
チューナーの基準ピッチを設定する............................................................................................................................77
むずかしい曲をコピーする〜フレーズ・トレーナー ................................................78
スピードを遅くする(タイム・ストレッチ機能).....................................................................................................78
中央の音を消す(センター・キャンセル機能).........................................................................................................78
インサート・エフェクトを使う.................................................................................79
エフェクト・パッチとバンクについて........................................................................................................................79
インサート・エフェクトの設定を変更する...............................................................................................................80
インサート・エフェクトの設定を保存する(ライト).............................................................................................81
インサート・エフェクトの接続を変更する...............................................................................................................81
ループ・エフェクトを使う........................................................................................82
使用するループ・エフェクトを選ぶ............................................................................................................................82
ループ・エフェクトのかかり具合を調節する...........................................................................................................82
BR-532 の設定を初期化する〜イニシャライズ.........................................................83
BR-532の設定をすべて初期化(イニシャライズ)する.......................................................................................83
システムの設定を初期化(イニシャライズ)する...................................................................................................83
エフェクトの設定を初期化(イニシャライズ)する...............................................................................................84
リズム・ガイドのユーザー・パターンを初期化(イニシャライズ)する.........................................................84
8
資料...................................................................... 85
ループ・エフェクト・パラメーターの働き...............................................................85
CHORUS/DOUBL'N/REVERB....................................................................................................................................85
インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧...........................................................86
バンク:GUITAR/BASS................................................................................................................................................86
1. COSM GUITAR AMP...................................................................................................................................86
2. ACOUSTIC SIM.............................................................................................................................................86
3. BASS SIM .......................................................................................................................................................86
4. ACOUSTIC GUITAR.....................................................................................................................................87
5. BASS MULTI..................................................................................................................................................87
6. COSM BASS AMP.......................................................................................................................................87
バンク:MIC......................................................................................................................................................................87
7. VOCAL MULTI...............................................................................................................................................87
8. VOICE TRANSFORMER.............................................................................................................................87
バンク:LINE....................................................................................................................................................................88
9. STEREO MULTI.............................................................................................................................................88
10. LO-FI BOX....................................................................................................................................................88
バンク:SIMUL................................................................................................................................................................88
11. VO+GT.AMP................................................................................................................................................88
12. VO+AC.SIM..................................................................................................................................................88
目次
インサート・エフェクト・パラメーターの働き........................................................89
Acoustic Guitar Simulator(アコースティック・ギター・シミュレーター)......................................89
Acoustic Processor(アコースティック・プロセッサー)......................................................................89
Bass Simulator(ベース・シミュレーター)................................................................................................89
Chorus(コーラス)............................................................................................................................................89
Compressor(コンプレッサー)......................................................................................................................90
De-esser(ディエッサー)................................................................................................................................90
Defretter(デフレッター).................................................................................................................................90
Delay(ディレイ)...............................................................................................................................................90
Doubling(ダブリング).....................................................................................................................................91
Enhancer(エンハンサー)...............................................................................................................................91
Equalizer(イコライザー).................................................................................................................................91
Flanger(フランジャー)...................................................................................................................................92
Lo-Fi Box(ローファイ・ボックス)..............................................................................................................92
Noise Suppressor(ノイズ・サプレッサー)..............................................................................................92
Phaser(フェイザー)........................................................................................................................................92
Pitch Shifter(ピッチ・シフター).................................................................................................................93
Preamp(プリアンプ).......................................................................................................................................93
Speaker Simulator(スピーカー・シミュレーター)..................................................................................94
Tremolo/Pan(トレモロ/パン)....................................................................................................................95
Voice Transformer(ボイス・トランスフォーマー)................................................................................. 95
リズム・ガイドのスタイル/パターン一覧...............................................................96
スタイル .............................................................................................................................................................................96
プリセット・パターン.....................................................................................................................................................97
BR-532 活用法........................................................................................................... 98
カードのメモリー消費を抑えた曲作り........................................................................................................................98
同じフレーズが続く場合 ...................................................................................................................................98
パターンの保存....................................................................................................................................................98
オプティマイズ....................................................................................................................................................98
Vトラックを使う .............................................................................................................................................................99
4 パート以上使った曲を 1 トラックにまとめる..........................................................................................99
一部分だけ録音を失敗した場合.......................................................................................................................99
録音後に曲の途中を長くする場合................................................................................................................100
9
目次
リズム・ガイドの使いかた.........................................................................................................................................100
曲の展開を変える.............................................................................................................................................100
曲の出だしや外部機器との同期の場合に、1 小節分カウントを入れる..............................................101
外部音源を用いた録音..................................................................................................................................................101
ソングのバックアップ.............................................................................................102
故障かな? と思う前に・・・..................................................................................103
エラー・メッセージ一覧..........................................................................................105
パラメーター 一覧...................................................................................................107
エフェクト・パッチ一覧..........................................................................................110
MIDI インプリメンテーション.................................................................................111
MIDI インプリメンテーション・チャート...............................................................115
主な仕様...................................................................................................................116
索引..........................................................................................................................118
トラック・シート ....................................................................................................122
10

BR-532 の紹介

主な特長

簡単な操作系
BR-532 は、カセット・テープ・レコーダー感覚で初心者で も簡単に操作できるよう設計されています。
デモ・テープからマスター・テープ制作まで、お買い上げに なったその日から誰でも手軽にデジタル・レコーディングの
魅力に触れることができます。
場所を選ばない 2 電源方式
電源に乾電池(単 3 乾電池 6 本)を使用することができます。 さらに本体内蔵マイクを使えば、いつでもどこでも場所を選
ばずにレコーディングができます。
デジタル・オーディオ・ワークステー ション
V トラックとは
各トラックは 8 つの仮想トラックから構成されており、 その中からどれか 1 つを選んで、録音/再生することが
できます。つまり、最大で 4 × 8 = 32トラックに演奏 を録音することができ、その中から 4 トラックを選んで
再生できることになります。この各トラックを構成する 仮想トラックを V トラックと呼びます。
fig.00-01(What's V-Track?)
V-Track 1 V-Track 2 V-Track 3 V-Track 4 V-Track 5 V-Track 6 V-Track 7 V-Track 8
全てのプロセスをフル・デジタル化
BR-532 には、デジタル・ミキサーやデジタル・レコーダー に加え、デジタル・エフェクトが 2 系統内蔵されています。
編集やトラック・バウンシング、エフェクト処理、ミックス・ ダウンといった音楽制作に必要な全てのプロセスを、本体内
で信号を劣化させることなくフル・デジタルで処理すること ができます。
さらに、DIGITAL OUT にDAT レコーダー、MDレコーダー や CD レコーダーを接続すれば、作った曲をデジタルで録音
することが可能です。
V トラックを搭載
BR-532 は、4 トラックを備えたデジタル・レコーダーを搭 載しており、2 トラックの同時録音や 4 トラックの同時再生
が可能です。各トラックにはそれぞれ 8 つの仮想トラック(V トラック)を持ち、合計 4 × 8 = 32 トラックまで録音する
ことができます。そのため、例えばギター・ソロのトラック にたくさんのテイクを録音しておき、その中から気に入った
部分だけをつなぎ合わせる、といったことも可能です。また、 4トラックを再生しながら、Vトラックにバウンスをするモー
ドがありますので、データを消去することなく、ステレオ・ バウンシングが行えます。
巻末に「トラック・シート」(P.122)がありますの で、V トラックを使った曲を録音するときなどにコ
ピーしてご利用ください。
リズム・ガイド機能
思いついたフレーズや、曲のアイデアを録音する際に便利な
リズム・ガイド機能」(P.62)を搭載。イメージにあったリ
ズム・パターンを選んだ後、テンポを設定するだけの簡単操 作です。リズム・パターンを組み合わせ、オリジナルのパター
ン進行を作ることもできます。
リズム・ガイドを使用して録音することにより、小節単 位での編集作業が容易になります。
11
BR-532 の紹介
2 系統の多彩なデジタル・エフェクト
BR-532 には、種類の異なるエフェクトが2 系統装備されて います。一方は録音用(インサート・エフェクト)、一方はセ
ンド・リターン用(ループ・エフェクト)として独立してお り、これらは同時に使用することができます。そのため、外
部エフェクターを接続することなく、本機 1 台でハイ・レベ ルな曲作りが可能となります。
インサート・エフェクトとしては、COSM によるアンプ・モ デリングをはじめとし、様々なシミュレーターやエフェクト
を内蔵。ギターはもちろん、ボーカルやキーボード向けのマ ルチ系エフェクトまで幅広く搭載しています。
ループ・エフェクトにはコーラス、リバーブといった、ミッ クス・ダウンには欠かせない空間系エフェクトをステレオで
装備。 インサート・エフェクトとループ・エフェクトを同時に使用
することで、音作りから空間演出までのエフェクト処理が一 度に行えます。
インサート・エフェクトとループ・エフェクトの詳しい 説明については、『インサート・エフェクトとは』(P.31)、
『ループ・エフェクトとは』(P.42)をご覧ください。
ポイントへの素早い移動
任意の位置(ポイント)に印を付けておくことができます(ロ ケーター機能)。前奏の終わりや、間奏のはじまる位置などを
登録しておけば、聴きたいところへ瞬時に移動できます。
時刻を登録する(P.49)
クロマチック・チューナーを搭載
(音域 C1 〜 B6)
クロマチック・チューナー搭載により、ギターやベースを本 機に 接続し たまま、チ ューニ ングす ること ができ ます
(P.76)。
フレーズ・トレーナー機能
CD プレーヤーや MD プレーヤーなどから録音した曲を、音 程を変えずに速度だけ遅くして再生することができます。ま
た、曲の中で中央から聞こえる音(ボーカルやギター・ソロ など)を消すこともできます(P.78)。
(Composite Object Sound Modeling)
COSM とは
サウンド・モデリングは、原振動が人間の耳に達するまで の過程にかかわる物体の構造、素材、電気系、電子系、磁
気系などのオブジェクトを、最先端の DSP 技術で再構築 する技術です。COSM は、さまざまなオブジェクトに最
適のサウンド・モデリングを組み合わせて、既存の楽器の シミュレーションから、超現実の楽器の構築まで、あらゆ
るサウンドを創出できる可能性を持ったメソッドです。
編集機能
テープ式 MTR では考えられなかった、コピー、ムーブ、イ レースなどの編集作業を行うことができます。例えば、「数小
節のフレーズを繰り返しコピーする」「数小節のフレーズを別 のトラックに移動させる」「録音データの一部または全部を消
去する」といった編集作業が簡単に行えます。
非破壊編集
デジタル・レコーダーならではの、非破壊編集(ノン・ディ ストラクティブ・エディット)を採用しています。非破壊編
集によって編集や録音作業を元に戻すことができます(アン ドゥ/リドゥ機能)。
さまざまな接続端子(ジャック)
入力ジャックとして以下のものを備えています。
GUITAR/BASS:
ギターやベースをダイレクトに接続できるハイ・インピーダ ンスの入力ジャック(標準プラグ・タイプ)です。
MIC:
マイク用の入力ジャックです。TRS 標準タイプ(P.19、23) と XLRタイプのジャックが2 種類用意されています。
また、内蔵マイクを使えば、本体だけでも録音することがで きます。
※ 内蔵マイクはオン/オフが可能です。
LINE:
キーボードや CD プレーヤーといった、ライン・レベル用の ステレオ入力ジャック(RCA ピンプラグ・タイプ)です。
出力ジャックとしては、LINE OUTジャック(ステレオRCA ピンプラグ・タイプ)に加え、オプティカル・タイプのDIGITAL
OUT コネクターを装備していますので、高品位なデジタル信 号のままデジタル・オーディオ機器(DAT レコーダー、MD
レコーダーなど)への録音ができます。
録音/編集を元に戻す(P.58)
12
BR-532 の紹介

BR-532 で使えるメモリー・カード

BR-532 はメモリー・カードとしてスマートメディアを使用 し、録音・再生を行います。
BR-532では、電源電圧3.3 V で16MB 〜128MB のスマー トメディアを使用することができます。
スマートメディアは、お近くのパソコン販売店、デジタ ル・カメラ取扱店でお買い求め下さい。
※ S2M-5/S4M-5(Roland)を使用することはできません。
メモリー・カード(スマートメディア) の初期化について
コンピューター・ショップなどでお買い求めになられたス マートメディアや、デジタル・カメラで使用していたスマー
トメディアをそのまま BR-532 で使用することはできませ ん。
これらのスマートメディアを BR-532 で使う場合は、初期化
(イニシャライズ)をする必要があります。
スマートメディアの初期化については、P.27、P.61 をご覧 ください。
※ スマートメディアは株式会社 東芝の商標です。

カード・カバーの外しかた

カード・カバーを外す場合、はじめに本体底面のカード・カ バーを固定しているコイン・ネジ 2 本を、コインまたは(−)
ドライバーで外してください。
fig.00-10
コイン・ネジを外した場合は、小さなお子様が誤って飲 み込んだりすることのないようお子様の手の届かないと
ころへ保管してください。
13

各部の名称と働き

フロント・パネル

fig.00-02(TopView)
1
26
2
3
20
4
5
6
21
22
8
7
16
9
13
14
15
18
10
11
12
1 PEAK(クリップ)インジケーター
それぞれの入力ジャック(GUITAR/BASS, MIC)に入力して いる音(入力ソース)の歪み具合を確認することができます。
このインジケーターは音が歪み出すレベルの -6dB で点 灯します。強く弾いたときに PEAK インジケーターが
時々点灯する程度になるよう、SENS つまみで入力感度 を調節してください。
2 SENS(センス)つまみ
それぞれの入力ジャック(GUITAR/BASS, MIC , LINE)の 感度を調節します。
27
28
24
23
19
29
25
17
30 31
34
33
32
GUITAR/BASS:
ギターまたはベース用のGUITAR/BASSジャックが選ば れます。
MIC:
マイクを接続する MIC ジャック、または内蔵マイクが選 ばれます。
※ 内蔵マイクはオン / オフすることができます。(P.30)
LINE:
キーボードや CD プレーヤーといったライン・レベル用 の LINE ジャック(ステレオ)が選ばれます。
SIMUL:
GUITAR/BASS ボタンと MIC ボタンを同時に押すこと により、この 2 種類の入力を同時に録音することができ
ます。
3 INPUT SELECT
(インプット・セレクト)ボタン
録音する入力ソース(入力ジャック)をボタンで選びます。 選んだボタンのインジケーターが点灯します。点灯している
INPUT SELECT ボタンを押すと消灯に変わり、入力音を ミュート(消音)することができます。
14
※ INPUT SELECT を切り替えると、インサート・エフェク
ト(P.31)のバンクが自動的に切り替わります。(P.79)
各部の名称と働き
4 EFFECTS(エフェクト)ボタン
インサート・エフェクト(P.31)のオン/オフや、設定を変 更(エディット)する画面を呼び出すためのボタンです。
5 INPUT LEVEL(インプット・レベル)
つまみ
入力ソースの音量を調節します。 ※ 録音時に INPUT LEVEL つまみで入力ソースの音量を絞
ると、小さな音量でトラックに録音されます。そのため、 再生時にトラックの音量を上げるとノイズが目立ちやす
くなってしまいます。録音時に、モニター(試聴)して いる入力ソースの音量を下げたい場合は、MASTER
フェーダーで音量を下げてください。
6 TUNER (チューナー)ボタン
チューナー(P.76)のオン/オフを切り替えます。
7 AUTO PUNCH(オート・パンチ)
8 LOCATOR(ロケーター)ボタン
任意の時刻を登録します。このボタンを押すことで登録され ている時間に移動することができます。
時刻が登録されているとボタンのインジケーターが点灯し、 押すことによって登録された時間にジャンプします。
※ AUTO PUNCH ON/OFFボタンを押しながらこのボタン
を押すと、登録されている時刻が取り消されます。
9 ZERO(ゼロ)ボタン
曲の最初にジャンプします。
10 REW ボタン
ボタンを押している間、曲を巻き戻します。
11 FF ボタン
ボタンを押している間、曲を早送りします。
オート・パンチ・イン/アウト機能に関する設定を行います。
ON/OFF(オン/オフ)ボタン:
オート・パンチ・イン/アウト機能のオン/オフを切り 替えます。オンの時にはボタンのインジケーターが点灯
します。
IN(イン)ボタン:
オート・パンチ・インの位置を設定します。このボタン を押すと現在の位置がパンチ・インの位置として記憶さ
れ、ボタンのインジケーターが点灯します。また、パン チ・インの位置を設定した後にこのボタンを押すと、パ
ンチ・インの位置にジャンプさせることができます。
※ ON/OFF ボタンを押しながらこのボタンを押すと、登録
されている時刻が取り消されます。
OUT(アウト)ボタン:
オート・パンチ・アウトの位置を設定します。このボタ ンを押すと現在の位置がパンチ・アウトの位置として記
憶され、ボタンのインジケーターが点灯します。また、 パンチ・アウトの位置を設定した後にこのボタンを押す
と、パンチ・アウトの位置にジャンプさせることができ ます。
※ ON/OFF ボタンを押しながらこのボタンを押すと、登録
されている時刻が取り消されます。
12 REPEAT(リピート)ボタン
聞きたい部分を指定して、繰り返し聞くことができます。
(P.38)
パンチ・イン/アウト(P.45)で録音を納得いくまで繰 り返したい場合や、フレーズ・トレーナー(P.78)を使っ
て、CD プレーヤーなどから録音した早弾きのフレーズを コピーするときなどに使用すると便利です。
13 STOP(ストップ)ボタン
曲の録音/再生を停止します。
14 PLAY(プレイ)ボタン
曲を再生します。[REC]が押されてREC インジケーターが 点滅している場合は、[PLAY]を押すと録音を開始します。
録音/再生中はボタンのインジケーターが緑色に点灯しま す。
15
各部の名称と働き
15 REC(レコーディング)ボタン
録音ボタンです。通常の録音操作のほか、マニュアル操作に よるパンチ・イン/アウトの切り替えにも使用します。録音
待機時にはボタンのインジケーターが赤色で点滅し、録音中 は赤色の点灯にかわります。
16 AUDIO TRACK MIXER
(オーディオ・トラック・ミキサー)
フェーダー 1 〜 4
各トラックの再生時の音量をコントロールします。
※ 本書では、AUDIO TRACK MIXER フェーダーを以後
TRACKフェーダーと呼びます。
17 MASTER(マスター)フェーダー
全体の音量をコントロールします。
18
REC TRACK(レコーディング・トラック) ボタン 1 〜 4
録音するトラックを選びます。録音に指定されたトラックの ボタンは赤色で点滅し、録音中は赤色に点灯します。録音を
終了すると、トラックのボタンは橙色と緑色の交互点灯にな ります。
点灯状態とトラックの状態の関係は次の通りです。
20 LOOP EFFECTS
(ループ・エフェクト)ボタン
各トラックからループ・エフェクト(P.42)へ送る音量(セ ンド・レベル)を設定する画面や、リバーブ/コーラスの切
り替え、パラメーターを設定する画面などを呼び出します。
(P.82)
ループ・エフェクト・パラメーターの働き(P.85)
21 PAN(パン)ボタン
各トラックの再生音や、入力されている音のパン(定位)を 設定する画面を呼び出します。(P.42)
22 PHRASE TRAINER
(フレーズ・トレーナー)ボタン
フレーズ・トレーナー機能に関する設定を行います。 フレーズ・トレーナー使用時に、中央で鳴っているボーカル
などの音を消す(センター・キャンセル)機能のオン/オフ の設定、再生スピードを遅くする(タイム・ストレッチ)機
能のオン/オフを設定します。
中央の音を消す(P.78) スピードを遅くする(P.78)
消灯
録音されたデータがない(録音されていない)トラック
緑色
録音されたデータがある(録音された)トラック
赤色の点滅
録音待機状態で録音先に指定されているトラック
赤色
録音中のトラック
橙色と緑色の交互点灯
録音されたデータがあり、録音先に指定されているト ラック
19 V-TRACK(V トラック)ボタン
V トラックの選択画面を呼び出すボタンです。
V トラックとは(P.11) V トラックを使う(P.99)
23 BOUNCE ON/OFF
(バウンス・オン/オフ)ボタン
複数のトラックに録音した音を 2 つ(または 1 つ)のトラッ クにまとめます。
24
BOUNCE MODE(バウンス・モード) インジケーター
バウンス先の録音トラックを表示します。録音先のトラック がモノラルかステレオかで、どちらかのインジケーターが点
灯します。
16
各部の名称と働き
25 RHYTHM GUIDE(リズム・ガイド)
リズム・ガイド機能に関する設定を行います。(P.62)
RHYTHM GUIDE(リズム・ガイド)フェーダー:
リズム・ガイドの音量を調節します。
AUTO/ON/OFF(オート/オン/オフ)ボタン:
リズム・ガイド機能のオート/オン/オフを切り替えま す。
PATTERN SELECT(パターン・セレクト)ボタン:
リズム選択画面を呼び出します。
PATTERN ARRANGE(パターン・アレンジ)ボタン:
リズムのパターンの順番やテンポを設定する画面を呼び 出します。
TAP (TEMPO)(タップ (テンポ))ボタン:
このボタンを叩く間隔で、リズム・ガイドのテンポを決 めることができます。
26 UTILITY(ユーティリティー)ボタン
トラックの編集をはじめ、曲の管理、メモリー・カードの操 作など、さまざまな機能を呼び出します。
27 UNDO/REDO(アンドゥ/リドゥ)
ボタン
最後に行った録音や録音データの編集操作を取り消して、元 の状態に戻します。もう一度このボタンを押すと、取り消し
た録音を元に戻したり、編集操作を再度実行することができ ます。(P.58)
28 TIME/VALUE(タイム/バリュー)
ダイヤル
普段は曲の現在位置の移動(曲の早送りや巻き戻し)に使い ます。各種機能の設定時には設定値(バリュー)の変更に使
います。
29
PARAMETER(パラメーター)ボタン
パラメーターを選ぶときに押します。
ENTER/YES(エンター/イエス)ボタン
30
選択の決定や、入力を確定するときに押します。
31 EXIT/NO(イグジット/ノー)ボタン
前の画面に戻るときや、操作を取り消すときに押します。
32 ヘッドホン・ジャック
別売のステレオ・ヘッドホンを接続します。ヘッドホンを接 続するとライン・アウトと同じ音を聞くことができます。
()
33 MIC(内蔵マイク)
このマイクを使って録音することができます。
内蔵マイクをオフにする(P.30)
fig.00-03
34
INPUT SELECT を切り替える(P.29)
34
MEMORY CARD(メモリー・カード) スロット
録音データを保存するメモリー・カード(スマートメディア) の差し込み口です。メモリー・カードが挿入されていないと
録音することはできません。
17
各部の名称と働き

ディスプレイ

fig.00-04(Display View)
メニュー画面やパラメーター設定画面など、そのときの設定項目に応じた情報を表示します。 表示画面が見づらい場合は、『ディスプレイのコントラストを調節する』(P.24)をご覧ください。
1 2 3
4 5 6
1 TIME(タイム)
曲の現在位置の時刻を「** 時(h)** 分(m)** 秒(s)」で 表示します。
2 FRAME(フレーム)
曲の現在位置のフレーム数を表示します。 工場出荷時は、1 秒間あたり 30 フレーム(ノン・ドロップ)
に設定されています。これは MTC(MIDI タイム・コード) と呼ばれる仕様の一種で、他の機器と MIDI を使用して同期
演奏するときは、双方の機器の MTC の仕様を合わせる必要 があります。
MIDI シーケンサーと同期演奏させる(P.69)
3 EFFECTS(エフェクト)
エフェクトのバンクとパッチ・ナンバーを表示します。
4 LEVEL METER(レベル・メーター)
プレイ・モードのときに、入力されている楽器の音量レベル や各トラックの音量レベルが表示されます。
表示されるレベルは、INPUT LEVEL つまみ、または TRACK フェーダーを通った後(ポスト・フェーダー)の音量レベル
を表示するようになっています。それぞれのレベルを設定す ることによって表示するレベル・メーターを選ぶことができ
ます。
表示する種類を変える(P.30)
5 TEMPO(テンポ)
テンポを表示します。テンポ・マップを使用した再生時には、 テンポマップのテンポを表示します。
6 MEASURE(メジャー)
曲の現在位置の小節数と拍数を表示します。左側の数字が小 節数で右側が拍数です。
18

リア・パネル

fig.00-05(Rear View)
各部の名称と働き
5
11
10
68 79
1 GUITAR/BASS(ギター/ベース)
ジャック
ギターやベースをダイレクトに接続できるハイ・インピーダ ンスの入力ジャックです。
2 MIC (マイク)ジャック
(TRS 標準/ XLR タイプ)
マイク用の入力ジャックです。TRS 標準タイプ(P.23)と XLRタイプのジャックが 2 種類用意されています。
※ 両方を使用しているときは、TRS 標準ジャックが優先さ
れます。
3 LINE IN(ライン・イン)ジャック
12
234
1
6 DIGITAL OUT(デジタル・アウト)
コネクター
デジタル・オーディオ信号を出力するオプティカル・タイプ のコネクターです。LINE OUT ジャックと同じ音が出力され
ます。本機の出力を DAT レコーダーや MD レコーダーにデ ジタル録音することができます。
7 FOOT SW(フット・スイッチ)
ジャック
別売のフット・スイッチ(BOSS FS-5U、Roland DP-2)を 接続する入力ジャックです。フット・スイッチを使用すると、
曲の再生/停止やパンチ・イン/アウトなどを足もとでコン トロールすることができます。
アナログ・オーディオ信号の入力ジャックです。CD プレー ヤーなどのオーディオ機器やキーボード、リズム・マシン、
外部音源などを接続するときに使用します。
AUDIO SUB MIX
4
(オーディオ・サブ・ミックス)スイッチ
LINE IN に入力された信号を LINE OUT の信号にミックスす る場合に ON に設定します。
INPUT SELECT が LINE以外で、AUDIO SUB MIX が ON の 時に信号がミックスされて LINE OUT から出力されます。
※ アナログ信号がミックスされるので、DIGITAL OUT に
は反映されません。
LINE OUT(ライン・アウト)ジャック
5
アナログ・オーディオ信号の出力ジャックです。MD レコー ダーやテープ・レコーダーなどを接続して、BR-532 の出力
をアナログ録音することができます。
フット・スイッチを使うには(P.46)
8 MIDI OUT(MIDI アウト)コネクター
MIDI 情報を送信するコネクターです。外部 MIDI 機器(リズ ム・マシンや音源など)の MIDI IN コネクターと接続して使
用します。
9 POWER(パワー)スイッチ
電源スイッチです。本機の電源をオン/オフします。
10 DC IN(AC アダプター)ジャック
AC アダプターを接続します。
AC アダプターは必ず PSA-100 をお使いください。他の アダプターをご使用になりますと、発熱・故障などの原
因となる場合があります。
19
各部の名称と働き
11 コード・フック
ACアダプターのケーブルが誤って抜けないよう、ここにケー ブルを引っ掛けてご使用ください。
使用中に AC アダプターが抜けると、大切な録音データが破 壊される場合があります。
盗難防止用ロック( SECURITY LOCK)
12
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続する ことができます。
盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリ ティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代理店
は、以下のとおりです。 日本ポラデジタル株式会社
〒104-0032 東京都中央区八丁堀1丁目5番2号はごろもビル Tel: 03-3537-1070
Fax: 03-3537-1071

電池の入れかた

1.
電源スイッチがオフになっていることを確認します。 本体裏側のバッテリー・カバーを取りはずします。
2.
※ 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよ
うに、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷い てください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損
しないような位置に配置してください。
※ 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取
扱いにご注意ください。
バッテリー・ケースに、+/−を間違えないようにして
3.
単 3 乾電池 6 本を入れます。
※ 電池寿命が長いアルカリ電池のご使用をおすすめします。 ※ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類の電池を混
ぜて使用しないでください。
4.
バッテリー・カバーを閉めます。
fig.00-06(SP-202 P8)
20
電池容量が少なくなるとディスプレイにBattery Lowと 表示されます。このメッセージが表示されたら、早めに新し
い電池と交換してください。
クイック・
スタート
21

デモ・ソングを聴く

(1)周辺機器を接続する

下図のように接続してください。また接続の際は各機器の電源がオフの状態で行ってください。
fig.Q01-01
マイク
リズム・マシンなど
CDレコーダーなど
エレキ・ギター エレキ・ベース
ACアダプター
(PSA-100)
フット・スイッチ
(FS-5Uなど)
オーディオ・セットなど
CDプレーヤーなど
キーボードなど
22
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
接点(金色)の無い面を 上にする
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態 で電源を切ってください。
● AC アダプターを使用するときは、コードは図のように コード・フックに固定してください。誤ってコードを引っ
張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまう ことや AC アダプター・ジャックに無理な力が加わるこ
とを防ぐことができます。
fig.Q01-02
デモ・ソングを聴く
※ フット・スイッチに FS-5U(別売)を使うときは、ポラ
リティー・スイッチを次のように設定してください。ポ ラリティー・スイッチを正しく設定しないと、フット・
スイッチでのコントロールがうまく行えません。
fig.Q01-04a
ポラリティー・スイッチ
● メモリー・カードは、接点(金色)のない面が上になる ように差し込みます。
※ メモリー・カードは、確実に奥まで差し込んでください。
● マイクロホンとスピーカーの位置によっては、ハウリン グ音(キーンという音)が出ることがあります。その場
合は、以下のように対処してください。
1. マイクロホンの向きを変える
2. マイクロホンをスピーカーから遠ざける
3. 音量を下げる
※ MIC ジャックは、TRS 標準プラグを利用したバランス入
力に対応しています。MIC ジャックのピン配置は次のよ うになっています。接続するときは、接続機器のピン配
置を確認のうえ、接続してください。
fig.Q01-03
12
3
※ メモリー・カードの接点の部分に触れたり、汚したりし
ないでください。
fig.Q01-04b
クイック・スタート(デモ・ソングを聴く)
23
デモ・ソングを聴く

(2)電源を入れる

正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。 手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損す
る恐れがあります。
電源を入れる前に次のことを確認します。
1.
□ 外部機器と正しく接続されていますか? □ 本機および接続する機器の音量が最小になっています
か?
□ メモリー・カードが差し込まれていますか? ※ 工場出荷時には、メモリー・カードがスロットに差し込
まれています。
2.
リア・パネルの AUDIO SUB MIX スイッチをオフにしま す。
fig.Q01-05a
3.
BR-532 の MASTERフェーダーを下げます。
fig.Q01-05b
AC アダプターを使うときは、使用中に AC アダプターが 抜けることのないように注意してください。ACアダプター
が抜けると、録音データが破壊される場合があります。
プレイ画面
BR-532 では、電源投入直後などに表示される基本の画 面(下図参照)を「プレイ画面」と呼びます。
fig.Q01-06b
※ 録音時、録音可能な残り時間が画面に表示されるよ
うに設定することができます。『録音可能な残り時間 を表示させる』(P.73)をご覧ください。

ディスプレイのコントラストを調節する

本体の設置場所によっては、ディスプレイの表示が見にくい ことがあります。そのときは、次の操作でディスプレイのコ
ントラスト(1 〜 15)を調節してください。
入力ジャック(GUITAR/BASS、MIC、LINE IN)に接続
4.
した機器の電源をオンにします。 リア・パネルの POWER スイッチをオンにします。
5.
fig.Q01-06a
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音量を絞って
も、電源を入れるときに音がすることがありますが、故 障ではありません。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
出力ジャック(LINE OUT、DIGITAL OUT)に接続した
6.
機器の電源をオンにします。
1.
[UTILITY]を押します。
fig.Q01-08
PARAMETER[ ][ ]を押してSYSにカーソ
2.
ルを合わせ、[ENTER]を押します。 PARAMETER[ ][ ]を押してLCD Contrastを
3.
選び、TIME/VALUEダイヤルでコントラストを調節します。
fig.Q01-50
調節ができたら[EXIT](または[UTILITY])を数回押
4.
してプレイ画面に戻ります。
※ 自動更新中は、ディスプレイ上段にKeep Power On!、
下段に処理内容が表示されます。
[UTILITY]を押しながら TIME/VALUE ダイヤルを回す
と、コントラストを調節することができます。状況に応 じて使い分けてください。
24

(3)デモ・ソングを聴く

デモ・ソングを聴く

曲を選ぶ〜ソング・セレクト

電源投入直後は、前回選ばれていた曲が選ばれ、曲の再生に 必要なデータが読み込まれます。読み込みが終了すると、プ
レイ画面になります。 デモ・ソングを聴くときは、次の操作をします。
1.
[UTILITY]を押します。
fig.Q01-08
PARAMETER[ ][ ]を押してSELにカーソ
2.
ルを合わせ、[ENTER]を押します。
ソング・セレクト画面が表示されます。
3.
TIME/VALUE ダイヤルを回して、01: Crank It Upを選 びます。
fig.Q01-09

曲を再生する

1.
TRACKフェーダー1〜4とRHYTHM GUIDEフェーダーを 下図の位置に合わせ、MASTER フェーダーを下げます。
fig.Q01-13
[PLAY]を押します。
2.
fig.Q01-14
クイック・スタート(デモ・ソングを聴く)
Crank It Up
Composed and produced by Gundy Keller Copyright ©2001 A-TOWN recordings
[ENTER]を押します。
4.
fig.Q01-12
■ 録音・編集を変更した場合
本機は、録音したデータや作業内容を自動更新して常に 最新の状態にしていますので、保存のための特別な操作
は必要ありません。 自動更新中は、ディスプレイ上段にKeep Power On!、
下段に処理内容が表示されます。
※ メモリー・カードにライト・プロテクト・シール(P.61)
が貼られている場合は、録音・編集などの作業ができませ ん。プロテクトがかかっている状態で録音/編集を行おう
とするとProtected!と表示されます。
曲がスタートします。MASTER フェーダーをゆっくり上 げて音量を調節してください。
TRACK フェーダーを動かすと、各トラックに個別に録 音されている音を 1 つずつ聴いたり、好みの音量バラン
スで聴くこともできます。
[FF]を押している間は曲が早送りになり、[REW]を押
している間は巻き戻しになります。[ZERO]を押すと、 曲の頭に戻ります。
現在位置を移動するには、他にも次のような方法があります。
25
デモ・ソングを聴く

現在位置を移動する

現在時刻の表示について
ディスプレイの「TIME」の位置に表示される現在時刻は、 MTC(MIDI タイム・コード)で、「**時**分**秒** フレーム**サブ・フレーム」を示しています。
タイム・コードの仕様は使用機器によって異なります。MTC を使って他の機器と同期運転するときは、双方の機器のタイ ム・コードの仕様を合わせる必要があります。工場出荷時は、 1 秒間あたり 30 フレーム(ノン・ドロップ)に設定されて います(P.70)。
演奏の先頭へ移動する
ソングの最初の音が録音されている時刻に移動するときは、
[STOP]を押しながら[REW]を押します。
各トラックで選ばれている V トラックがチェックされ、ソン グの最初の音が録音されている時刻に移動します。
[ZERO]を押すと、曲の最初にジャンプします。
演奏の最後へ移動する
ソングの最後の音が録音されている時刻に移動するときは、
[STOP]を押しながら[FF]を押します。
各トラックで選ばれている V トラックがチェックされ、ソン グの最後の音が録音されている時刻に移動します。
時/分/秒/フレーム/サブ・フレーム 単位で移動する
PARAMETER[ ][ ]を押して、カーソルを「時/ 分/秒/フレーム/サブ・フレーム」の表示に合わせ、TIME/
VALUE ダイヤルで時刻を変更します。
小節/拍単位で移動する
ディスプレイの「MEASURE」の位置には、現在位置の小節 ナンバーと拍ナンバーが表示されます。
※ デモ・ソングにはパターン(P.62)があらかじめ作成さ
れており(SNG)、これに合わせて小節/拍ナンバーの表 示やパターンの演奏が同期するよう設定されています。
PARAMETER[ ][ ]を押して、カーソルを
「MEASURE」の表示に合わせ、TIME/VALUE ダイヤルで小
節ナンバー/拍ナンバーを変更します。
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演奏を録音する/再生する

(1)メモリー・カードを準備する

BR-532 は、録音データを直接メモリー・カードに書き込み ます。録音・再生を行うには必ずカードが必要です。
BR-532で使えるメモリー・カード(P.13)
メモリー・カードを差し込む
メモリー・カード(スマートメディア)の抜き差しは、 必ず本体の電源を切った状態で行ってください。電源を
入れたまま行うと、メモリー・カードのデータが壊れる、 またはメモリー・カードが使えなくなる恐れがあります。
メモリー・カードをメモリー・カード・スロットに挿入して ください。
付属のメモリー・カードには若干の余裕がありますが、長時 間の録音をされる場合は、デモ・ソングを消去するか新しい
カード(32MB 以上を推奨)を用意してください。 曲の消去のしかたについては『曲を消す(ソング・イレース)』
(P.59)をご覧ください。
※ 付属のメモリー・カードには、ライト・プロテクト・シー
ル(P.61)が貼られていません。曲を消去したくないと きは、ライト・プロテクト・シールを貼ってください。
2.
PARAMETER[ ][ ]を押してINIにカーソ ルを合わせ、[ENTER]を押します。
fig.R11-01
3.
PARAMETER[ ][ ]を押してCRDにカー ソルを合わせ、[ENTER]を押します。
Format?と表示されます。
fig.R11-02
4.
[ENTER]を押します。
Are you sure?と表示されます。
fig.R11-03
※ メモリー・カードにライト・プロテクト・シールが貼ら
れている場合には、Protected!と表示されます。この 場合は、イニシャライズをすることができません。
イニシャライズをするときは[ENTER](YES)を、中
5.
止する場合は[EXIT](NO)(または[UTILITY])を押 します。
クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)
メモリー・カードを初期化する 〜イニシャライズ
※ すでに BR-532 で使用したメモリー・カードの場合は、
この作業は必要ありません。
買ってきたばかりのカードやコンピューターで使用していた カードを BR-532 で使用する場合、そのカードをBR-532 で
使用できる状態にする必要があります。 以下の手順にしたがって作業(この作業を「イニシャライズ」
と呼びます)を進めてください。
1.
[UTILITY]を押します。
fig.Q01-08
[ENTER](YES)を押すと、イニシャライズが実行され
ます。 イニシャライズが完了すると、Completed!と表示さ
れ、プレイ画面に戻ります。
※ メモリー・カードの容量によっては、数十秒程度の時間
がかかる場合があります。これは故障ではありません。 イニシャライズの進行状況はディスプレイに表示されま
すので、イニシャライズが終わるまで電源を切らないで ください。
イニシャライズをしているときは、絶対にメモリー・カー ドを抜いたり、電源を切ったりしないでください。メモ
リー・カードのデータが壊れる、またはカードが使えな くなります。
※ イニシャライズが実行されると、自動的に新しい曲が作
られます。このときデータ・タイプは STANDARD(LV1) が選ばれます。
27
演奏を録音する/再生する

(2)録音する曲を選ぶ

メモリー・カードに曲が複数入っている場合、最後に使用し た曲が自動的に選ばれます。
新たに曲を録音するときは、次のように操作してください。
新しい曲を作る〜ソング・ニュー
データ・タイプについて
BR-532 では、新しい曲を作る時に「データ・タイプ」を設 定するようになっています。これは、録音素材に応じた音質
と録音時間を、目的に応じて選択するためのものです。デー タ・タイプには次の種類があります。
※ データ・タイプは、曲を作成した後で変更することはで
きません。
HiFi (MT2)(マルチ・トラック 2):
高音質で録音することができます。トラック・バウンシ ングを多用したいときに適しています。
STANDARD (LV1)(ライブ 1):
MT2より長時間の録音ができます。カード容量が少
ない場合や、生演奏などの録音に最適です。通常はこの タイプを選んでください。
<操作>
1.
[UTILITY]を押します。
fig.Q01-08
PARAMETER[ ][ ]を押してNEWにカー
2.
ソルを合わせ、[ENTER]を押します。
Typeと表示されます。
fig.Q01-14a
TIME/VALUE ダイヤルを回して、データ・タイプを選び
3.
ます。
※ BR-532 では、サンプル・レイトは 44.1 kHz になってい
ます。サンプル・レイトを変えることはできません。
4.
[ENTER]を押します。
Are you sure?と表示されます。
fig.Q01-15
LONG (LV2)(ライブ2):
3 つのタイプの中で、もっとも長い時間録音をすること ができます。
録音時間
それぞれの設定で 1 枚のカードに録音できる時間は、次のよ うになります(1 トラックのみ使用した場合)。
録音時間
データ・タイプ
HiFi (MT2) 約8分 約16分 約32分 約65分 Standard (LV1) 約9分 約19分 約39分 約78分
Long (LV2) 約12分 約24分 約49分 約98分
※ 上記の録音時間は目安です。作られる曲数によっては、
多少短くなります。
※ 上記の録音時間は 1 トラックのみを使用した場合の録音
時間を表しています。例えば、4 トラック全てを使用し て録音する場合、上記の 1/4 の時間が 1 トラック当たり
の録音時間になります。
※ BR-532 で使用できるスマートメディアは、電源電圧が
3.3 V で 16〜128 MB のスマートメディアです。
16 MB 32 MB 64 MB 128 MB
[ENTER]を押します。
5.
新しい曲ができると、プレイ画面に戻ります。
28

(3)楽器を接続する

演奏を録音する/再生する
接続するジャックを選ぶ
BR-532 には、接続する楽器に合わせていろいろなインプッ ト・ジャックがあります。目的に合わせて選んでください。
fig.Q01-16
GUITAR/BASS
エレクトリック・ギターやベースを接続するジャックです。 ハイ・インピーダンス仕様なので、ギターやベースをダイレ
クトに接続することができます。
MIC
マイク用の入力ジャックです。TRS 標準タイプと XLR タイ プのジャックが 2 種類用意されています。
TRS 標準タイプは、バランス/アンバランスどちらでも接続 することができます。
※ 両方を使用しているときは、TRS 標準ジャックが優先さ
れます。
※ エレアコをシールドで接続する際は、GUITAR/BASS
ジャックをお使いください。
LINE
CD プレーヤーやカセット・プレーヤーなどのオーディオ機 器の出力、リズム・マシンや外部音源、キーボードなどを接
続するステレオ入力のジャックです。
録音したい楽器に合わせて INPUT SELECTボタンを押す
録音したいソース(入力)を選んでください。選んだボタン のインジケーターが点灯します。
fig.Q01-17a
クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)
[GUITAR/BASS]
GUITAR/BASS ジャックに接続した楽器を録音するときに 選びます。
[MIC]
MIC ジャックに接続したマイクの音を録音するときや、内蔵 マイクを使うときに選びます。
INPUT SELECT ボタンの[MIC]のインジケーターが点灯し ているときは、MIC ジャックに接続したマイクと内蔵のマイ
クは同時に使用することができます。 ※ 工場出荷時には、内蔵のマイクがオンになっています。
内蔵マイクを使用しないときにはオフにしてください。
(次項参照)
[LINE]
LINEジャックに接続した楽器や CDプレーヤーなどの音を録 音するときに選びます。
[SIMUL]
ボーカ ルとギターを同時に 録音するときは、[GUITAR/ BASS]と[MIC]を同時に押します。両方のインジケーター
が点灯し、同時録音をすることができます。
録音トラックが 2 つ選ばれているときは、GUITAR/ BASS がトラック1(または 3)、MIC がトラック 2
(または 4)に録音されます。
録音トラックが 1 つのときは、GUITAR/BASSとMIC が
ミックスされて録音されます。
29
演奏を録音する/再生する
内蔵マイクをオフにしたいとき
MIC ジャックに接続したマイクだけを使いたいときは、内蔵 マイクをオフにします。
[UTILITY]を押します。
1.
fig.Q01-08
2.
PARAMETER[ ][ ]を押してSYSにカーソ ルを合わせ、[ENTER]を押します。
PARAMETER[ ][ ]を押してOn Board Mic 
3.
を選び、TIME/VALUE ダイヤルでOFFにします。
fig.Q01-17b
4.
[EXIT](または[UTILITY])を数回押して、プレイ画面
に戻ります。
※ 自動更新中は、ディスプレイ上段にKeep Power On!、
下段に表示されます。
レベル・メーターを切り替える
レベル・メーターに表示させる入力/出力を切り替えます。
1.
PARAMETER[ ][ ]を押して、画面左下の表示 にカーソルを合わせます。
fig.Q01-17c
2.
TIME/VALUE ダイヤルを回して、レベル・メーターに表 示させる入力/出力を選びます。
TR1 〜 4: 各トラックからの出力がレベル・メーターに
表示されます。
1&2: トラック 1、2 の出力がレベル・メーターに
表示されます。上の表示がトラック 1、下の 表示がトラック 2 です。
3&4: トラック 3、4 の出力がレベル・メーターに
表示されます。上の表示がトラック 3、下の 表示がトラック 4 です。
INP: INPUTまたは LINE IN からの入力がレベル・
メーターに表示されます。
MST: MASTER フェーダー通過後の出力がレベル・
メーターに表示されます。
入力感度を決める
GUITAR/BASS、MICからの入力を選んだときは、それぞれ の SENS つまみで入力感度を調節します。
強く弾いたとき、大きな声を出したときなどに PEAK イ ンジケーターが一瞬点灯する程度に調節するのが、良い
音で録音するコツです。
INPUT SELECTボタンを押すとINPに切り替わります。
音を試聴(モニター)する
接続した楽器やマイクの音を試聴(モニター)することがで きます。
音量は MASTER フェーダーと INPUT LEVEL つまみを操作 して調節します。
まず MASTER フェーダーを下げます。
1.
INPUT LEVEL つまみを中央付近まで回し、MASTER
2.
フェーダーを徐々に上げます。
このとき、レベル・メーターの一番右の■が表示さ れ□が時々表示されるように、INPUT LEVEL つま
みで調節します。
fig.Q01-18(Level Meter)
ヘッドホンでモニターする場合も、MASTER フェーダー を操作して、聞きやすい音量に調節してください。
30
※ LINE OUT ジャックまたは DIGITAL OUT コネクターに
接続した機器の音量調節については、それぞれの取扱説 明書をご覧ください。
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